JP2000218882A - カッティング装置 - Google Patents

カッティング装置

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JP2000218882A
JP2000218882A JP11026704A JP2670499A JP2000218882A JP 2000218882 A JP2000218882 A JP 2000218882A JP 11026704 A JP11026704 A JP 11026704A JP 2670499 A JP2670499 A JP 2670499A JP 2000218882 A JP2000218882 A JP 2000218882A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、紙上に印刷されている文章
や画像の内、必要な部分のみを精確に切り取る原稿画像
切取機能を実現することである。 【解決手段】 原稿画像切取処理において、CPU2
は、印刷装置9の用紙給紙位置にセットされた切り取り
対象原稿に印刷された画像をスキャナ8を制御して読み
取らせ、この読み取った画像データをRAM5内のメモ
リ領域に保存して表示装置4に表示し、この画像データ
に対するカッティングデータの作成処理あるいは修正処
理を選択させ、作成処理が選択されると、予め用意した
切取型を選択させ、その切取位置と大きさを標示画面上
で指定させ、その指定位置における切取型の大きさに基
づいてカッティングデータを生成し、そのカッティング
データを記憶装置6内に保存し、この保存したカッティ
ングデーに基づいてカッティング装置10を制御して原
稿上の画像を切り取らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙上に印刷され
た文章や画像を読み取って指定された切取範囲を切り取
るカッティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカッティング装置としては、例え
ば、ガイド軸に沿って往復移動するキャリッジにカッタ
ーを搭載し、そのキャリッジをガイド軸に沿って移動さ
せながらカッターでロール状の印刷紙を切断するように
した印刷装置に搭載されたものや、ロール状の印刷紙の
搬送方向で印刷ペンとカッターとをそれぞれ独立した駆
動機構で配置させ、印刷ペン、カッターの各アップダウ
ン制御を逆に行うことで印刷後にその印刷済み部分より
も後方の位置で切断するようにした印刷装置に搭載され
たものが一般的に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来例による代表的な2つの印刷装置に搭載されたカッテ
ィング装置では、いずれもロール状の印刷紙に対して印
刷済み部分よりも後方を切断し、その印刷済み部分を印
刷紙のコア側から分離するようにしているので、印刷済
み部分に印刷された文字、図形等の印刷画像だけを必要
とした場合にはその周辺の余白部分をマニュアルにより
ハサミやカッターで切り取る作業が必要となり手間であ
った。
【0004】例えば、印刷紙にシール紙を採用する場
合、シール紙に予め切取線を入れておきその切取線で囲
まれた印刷領域内に文字や図形を印刷するという方法が
あるが、その印刷領域は固定サイズ、固定形状なので任
意のサイズ、形状で印刷すると印刷画像が印刷領域外に
はみ出してしまう恐れがあった。このため、印刷紙上に
印刷されている文章や画像の内、必要な部分のみを指定
して精確に切り取るということはできなかった。
【0005】本発明の課題は、紙上に印刷されている文
章や画像の内、必要な部分のみを精確に切り取る原稿画
像切取機能を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
切取対象物に表記された画像を読み取る読取手段と、こ
の読取手段により読み取られた画像を表示する表示手段
と、この表示手段の表示画面上で所望する切取範囲を任
意に指定する切取範囲指定手段と、この切取範囲指定手
段により指定された切取範囲に基づいて切取線データを
生成する切取線生成手段と、この切取線生成手段により
生成された切取線データに基づいて前記切取対象物を切
断する切断手段と、を備えことを特徴としている。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、切取対
象物に表記された画像を読取手段により読み取り、この
読み取られた画像を表示手段が表示し、この表示手段の
表示画面上で切取範囲指定手段が所望する切取範囲を任
意に指定すると、切取線生成手段が、この指定された切
取範囲に基づいて切取線データを生成し、切断手段が、
この生成された切取線データに基づいて前記切取対象物
を切断する。
【0008】したがって、切取対象物を指定された切取
範囲に従って精確に切断することができる。
【0009】請求項5記載の発明は、切取対象物に表記
された画像を読み取る読取手段と、この読取手段により
読み取られた画像に含まれる文字を認識する文字認識手
段と、この文字認識手段による文字認識結果に基づいて
前記読み取り画像に含まれる文章をブロック化するブロ
ック化手段と、このブロック化手段によりブロック化さ
れた各ブロックの周囲に切取線データを生成する切取線
生成手段と、この切取線生成手段により生成された切取
線データに基づいて前記切取対象物を切断する切断手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0010】この請求項5記載の発明によれば、切取対
象物に表記された画像を読取手段により読み取り、この
読み取られた画像に含まれる文字を文字認識手段が認識
すると、ブロック化手段が、この文字認識手段による文
字認識結果に基づいて前記読み取り画像に含まれる文章
をブロック化し、切取線生成手段が、このブロック化さ
れた各ブロックの周囲に切取線データを生成し、切断手
段が、この生成された切取線データに基づいて前記切取
対象物を切断する。
【0011】したがって、切取対象物に表記された画像
に含まれる文章ブロックを容易かつ精確に切断すること
ができる。
【0012】請求項7記載の発明は、所望するキーワー
ドを指示する指示手段と、切取対象物に表記された画像
を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取られ
た画像に含まれる文字を認識する文字認識手段と、この
文字認識手段による文字認識結果に基づいて前記読み取
り画像に含まれる文章から前記指示手段により指示され
たキーワードを含む文章ブロックを検索する検索手段
と、この検索手段により検索された文章ブロックの周囲
に切取線データを生成する切取線生成手段と、この切取
線生成手段により生成された切取線データに基づいて前
記切取対象物を切断する切断手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0013】この請求項7記載の発明によれば、所望す
るキーワードを指示する指示手段と、切取対象物に表記
された画像を読取手段により読み取り、この読み取られ
た画像に含まれる文字を文字認識手段が認識すると、検
索手段が、この文字認識手段による文字認識結果に基づ
いて前記読み取り画像に含まれる文章から指示手段によ
り指示されたキーワードを含む文章ブロックを検索し、
切取線生成手段が、この検索された文章ブロックの周囲
に切取線データを生成し、切断手段が、この生成された
切取線データに基づいて前記切取対象物を切断する。
【0014】したがって、切取対象物に表記された画像
に含まれる文章から指示されたキーワードを含む文章ブ
ロックを容易かつ精確に切断することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。 [第1の実施の形態]図1〜図10は、本発明のカッテ
ィング装置を適用した第1の実施の形態におけるワード
プロセッサを示す図である。
【0016】まず、構成を説明する。図1は、本第1の
実施の形態におけるワードプロセッサ1内部の要部構成
を示すブロック図である。この図1において、ワードプ
ロセッサ1は、CPU2、入力装置3、表示装置4、R
AM5、記憶装置6、記憶媒体7、スキャナ8、印刷装
置9、及びカッティング装置10から構成されており、
記憶媒体7を除く各部はバス11に接続されている。
【0017】CPU(Central Processing Unit )2
は、記憶装置6内に格納されているワードプロセッサと
しての各種処理プログラムをRAM5内の図示しないプ
ログラム格納領域に展開してワードプロセッサ1内の各
部を制御して、ワードプロセッサ1としての文書作成処
理、文書印刷処理等を実行するとともに、後述する原稿
画像切取処理(図参照)を実行する。
【0018】原稿画像切取処理において、CPU2は、
印刷装置9の用紙給紙位置にセットされた切り取り対象
原稿に印刷された画像をスキャナ8を制御して読み取ら
せ、この読み取った画像データをRAM5内のメモリ領
域に保存して表示装置4に表示し、この画像データに対
するカッティングデータの作成処理あるいは修正処理を
選択させ、作成処理が選択されると、予め用意した切取
型を選択させ、その切取位置と大きさを標示画面上で指
定させ、その指定位置における切取型の大きさに基づい
てカッティングデータを生成し、そのカッティングデー
タを記憶装置6内に保存し、この保存したカッティング
データに基づいてカッティング装置10を制御して原稿
上の画像を切り取らせる。
【0019】また、CPU2は、カッティングデータの
修正処理が選択された場合は、記憶装置6に保存された
カッティングデータを読み出して、修正指示に従って修
正し、修正したカッティングデータに基づいてカッティ
ング装置10を制御して原稿上の画像を切り取らせる。
【0020】入力装置3は、カナキー、数値キー及び各
種ファンクションキー等が配置されたキーボードとマウ
ス等のポインティングデバイスを含み、キーボードにお
いて押下されたキーの押下信号やマウスの位置信号をC
PU2に出力する。
【0021】表示装置4は、CRT(Cathode Ray Tub
e)や液晶表示装置等により構成され、CPU2から入
力される表示データ(画像データやカッティングデータ
等)を表示する。
【0022】RAM(Random Access Memory)5は、C
PU2が上記ワードプロセッサ1としての各種処理プロ
グラムを実行する際に当該プログラムを展開するプログ
ラム格納領域を形成するとともに、CPU2が上記文書
作成処理及び文書印刷処理を実行する際に処理される文
書データや、上記原稿画像切取処理を実行する際に処理
される読み取り画像データ、カッティングデータを展開
するメモリ領域を形成する。
【0023】記憶装置6は、プログラムやデータ等が予
め記憶されている記憶媒体7を有しており、この記憶媒
体7は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ
で構成されている。この記憶媒体7は記憶装置6に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体7には上記文書作成処理プログラム、
文書印刷処理プログラム、原稿画像切取処理プログラ
ム、カッティングデータ生成処理プログラム、カッティ
ング処理プログラム、及び各プログラムで処理されたデ
ータ等を記憶する。また、記憶装置6内には、後述する
カッティングデータ作成処理におうて利用される原稿画
像を切り取るため複数の切取型データが予め記憶されて
いる。
【0024】スキャナ8は、印刷装置9内のインクリボ
ンカートリッジ98(図3参照)をセットするキャリッ
ジ96(図2参照)に搭載されており、CPU2が上記
原稿画像切取処理を実行する際に、CPU2から入力さ
れる読み取り制御信号により制御され、印刷装置9の用
紙給紙位置にセットされて搬送される切り取り対象の原
稿上を走査して画像を読み取り、その読み取った画像デ
ータをCPU2に出力する。
【0025】印刷装置9は、CPU2の制御により印字
動作と用紙送り動作を実行し、CPU2から入力される
印刷データに基づく印刷制御信号に基づいて印字信号を
生成して印字ヘッド97(図2参照)を駆動制御すると
ともに、キャリッジ96(図2参照)の移動動作、及び
インクリボンカートリッジ98(図3参照)におけるイ
ンクリボンの送り動作をそれぞれ駆動制御して、プラテ
ン94上を用紙搬送機構92(図2参照)により搬送さ
れる印刷用紙に文書データを印字する。
【0026】また、印刷装置9は、CPU2が上記原稿
画像切取処理を実行する際にCPU2から入力される制
御信号により用紙搬送機構92を制御して、スキャナ8
の画像読み取り走査タイミングに合わせて切り取り対象
の原稿用紙の搬送状態を制御するとともに、カッティン
グ装置10のカッティング動作タイミングに合わせて切
り取り対象の原稿用紙の搬送状態を制御する。
【0027】カッティング装置10は、印刷装置9内の
インクリボンカートリッジ98(図3参照)をセットす
るキャリッジ96(図2参照)に搭載されており、CP
U2が上記原稿画像切取処理を実行する際に、CPU2
から入力される切り取り制御信号により制御され、印刷
装置9の用紙給紙位置にセットされて搬送される切り取
り対象の原稿上の切取線で囲まれた部分を切り取る。
【0028】また、印刷装置9内部の用紙搬送機構部分
とキャリッジ部分の要部構成は、図2の概観斜視図で示
すように、支持部材91と、この支持部材91の図中の
両端部に取り付けられた用紙搬送機構92、92により
回転駆動される用紙搬送ローラ93と、用紙搬送機構9
2、92の一部にその両端部が固定支持されたプラテン
94と、支持部材91に取り付けられたキャリッジ駆動
機構95により、その駆動ベルトに懸架された状態で図
中左右方向に移動されるキャリッジ96と、キャリッジ
96にセットされるインリボンカートリッジ98のイン
クリボン98a(図3参照)の露出位置に上下に可動可
能に設けられた印字ヘッド97と、からなる。
【0029】この図2において、用紙搬送機構92、9
2が用紙搬送ローラ93を回転駆動することにより、用
紙Pをプラテン94上で図中矢印方向に搬送し、ベルト
駆動機構95がキャリッジ96を用紙搬送方向と交差す
る方向に移動させることにより、用紙Pへの印刷あるい
は用紙Pの切り取り動作が行われる。なお、図2のキャ
リッジ96には、インクリボンカートリッジ98がセッ
トされていない状態を示している。
【0030】さらに、図3、図4に示すように、キャリ
ッジ96の図中右側部にはスキャナ8が一体的に設けら
れるとともに、キャリッジ96の図中左側部にはカッテ
ィング装置10が一体的に設けられている。また、図3
に示すように、キャリッジ96にセットされたインクリ
ボンカートリッジ98のインクリボン98aが露出する
位置に印字ヘッド97が位置し、印刷時にはキャリッジ
96内部の印字ヘッド駆動機構(図示略)により印字ヘ
ッド97が図中下方に移動されて、プラテン94上を搬
送される用紙P上にインクリボン98aを溶融・押圧し
て印字データの印字を行う。
【0031】さらに、図4(a)に示すように、原稿画
像切り取り時にはカッティング装置10の先端部に設け
られたカッター10a部分が内蔵された電磁ソレノイド
(図示略)の作用により図中下方に移動されて、プラテ
ン94上を搬送される用紙P上の切取線で囲まれた部分
を切り取る。また、同図(b)に示すように、カッティ
ング装置10のカッター10aは、内蔵された回転駆動
機構(図示略)により切り取り時に刃先10bが回転し
て、曲線の切取線で囲まれた原稿画像も切り取ることが
可能なように構成されている。
【0032】次に、本第1の実施の形態における動作を
説明する。まず、CPU2により実行される原稿画像切
取処理の全体の流れについて図5に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0033】CPU2は、ユーザーにより印刷装置6の
用紙給紙位置に切り取り対象の原稿用紙がセットされた
ことを検出すると、原稿画像切取処理プログラムを記憶
装置6から読み出してRAM5内のプログラム格納領域
に展開して、本原稿画像切取処理を開始する。
【0034】図5において、CPU2は、まず、読み取
り制御信号をスキャナ8及び印刷装置9に出力して、印
刷装置9により原稿用紙を搬送させ、キャリッジ96を
移動させてスキャナ8により原稿画像を走査して読み取
らせ、その読み取られた原稿画像データをスキャナ8か
ら取得してRAM5内のメモリ領域に記憶し(ステップ
S1)、そのRAM5内に記憶した画像データを表示装
置4に転送して表示させる(ステップS2)。
【0035】次いで、CPU2は、読み取った画像デー
タに対するカッティングデータの作成処理と修正処理と
を選択させる選択画面を表示装置4に表示して、ユーザ
ーに処理の選択を促し(ステップS3)、カッティング
データ作成処理が選択されると、ステップS4に移行し
てカッティングデータ作成処理(図6参照)を実行し、
その作成処理の終了指示を確認すると(ステップS
5)、作成したカッティングデータに基づいて原稿画像
を切り取る切取処理を実行して(ステップS6)、本処
理を終了する。
【0036】また、ステップS4においてカッティング
データの修正処理が選択された場合、CPU2は、ステ
ップS7に移行して、先のカッティングデータ作成処理
により記憶装置6内に保存されたカッティングデータを
読み出し、このカッティングデータを修正指示に従って
修正し(ステップS8)、その修正処理の終了指示を確
認すると(ステップS9)、修正したカッティングデー
タに基づいて原稿画像を切り取る切取処理を実行して
(ステップS6)、本処理を終了する。以上が原稿画像
切取処理の全体の流れである。
【0037】続いて、上記原稿画像切取処理のうちカッ
ティングデータ作成処理とカッティング処理の詳細につ
いて以下に説明する。まず、CPU2により実行される
カッティングデータ作成処理の詳細について図6に示す
フローチャートに基づいて説明する。
【0038】図6において、CPU2は、まず、カッテ
ィングデータを書き込むためのRAM5内のメモリ領域
に設定する書込みポインタを初期化し(ステップS1
1)、記憶装置6内に記憶された図7に示す切取型を読
み出して表示装置4に表示し、ユーザーにより切取型を
選択させる(ステップS12)。切取型が選択される
と、CPU2は、選択された切取型を表示中の画像上に
表示し(ステップS13)、入力装置3におけるカーソ
ルキー操作により切取型の画面上の位置を指定させる
(ステップS14)。
【0039】そして、CPU2は、位置指定操作の終了
指示の確認(ステップS15)、位置指定操作の中止指
示の確認(ステップS16)、及び位置指定操作の確定
指示の確認(ステップS17)を行い、位置指定操作の
終了指示、及び位置指定操作の中止指示を確認した場合
は本処理を終了し、位置指定操作の確定指示を確認する
と、更にカーソルキー操作により切取型の大きさを指定
させる(ステップS18)。
【0040】この切取型の大きさ指定に際して、CPU
2は、大きさ指定操作の中止指示の確認(ステップS1
9)、大きさ指定操作の確定指示の確認(ステップS2
0)を行い、大きさ指定操作の中止指示を確認した場合
は本処理を終了し、大きさ指定操作の確定指示を確認す
ると、指定された位置と大きさに基づいて切取型のカッ
ティングデータを生成し(ステップS21)、生成した
カッティングデータをRAM5内の書込みポインタを初
期化したメモリ領域に書き込み(ステップS22)、そ
の書込みポインタを更新して(ステップS23)、ステ
ップS12の切取型の選択処理に戻る。
【0041】そして、CPU2は、更に切取型が選択さ
れれば、ステップS13〜ステップS23の処理を繰り
返し実行する。
【0042】そして、CPU2は、表示画像上で指定さ
れた切取型に基づくカッティングデータの生成処理を繰
り返し実行することにより、図8に示すような一連のカ
ッティングデータをRAM5内に記憶する。この図8の
カッティングデータ構成では、その先頭部分にカッティ
ングデータ数を記憶し、以下に実際のカッティングデー
タ1〜Nを上記書込みポインタにより続けて記憶したこ
とを示している。更に、各カッティングデータ1〜N内
には、同図に示すように、切取型を示すパターン番号
と、座標数と、各座標のX座標1〜N,Y座標1〜Nが
記憶されている。これら各X座標1〜N,Y座標1〜N
の値は、原稿用紙の左上端部からの距離を示している。
なお、カッティングデータ作成処理によりRAM5内に
書き込まれたカッティングデータは、その作成処理終了
後に記憶装置6内に転送されて保存される。
【0043】次いで、CPU2により実行されるカッテ
ィング処理の詳細について図9に示すフローチャートに
基づいて説明する。
【0044】図9において、CPU2は、まず、記憶装
置6内に保存されたカッティングデータ1〜NをRAM
5内のメモリ領域に読み込み、そのメモリ領域内で書き
込みポインタを初期化する(ステップS31)。次い
で、CPU2は、読み込んだカッティングデータ1〜N
に設定されたパターン番号から切取型を解析し(ステッ
プS32)、その解析した切取型に対応するカッティン
グコマンドを作成する(ステップS331、S332、
・・・)。
【0045】この場合、切取型1に対応するカッティン
グコマンドは、ステップS331で作成し、切取型2に
対応するカッティングコマンドは、ステップS332で
作成することを示しおり、その他の切取型3、4につい
ても同様に対応するカッティングコマンドが作成される
が、図9では、その対応する各処理ステップの図示は省
略している。
【0046】次いで、CPU2は、各切取型に対応して
作成したカッティングコマンド(切り取り制御信号)を
印刷装置9とカッティング装置10に出力して、原稿画
像のカッティング動作を制御する(ステップS34)。
【0047】印刷装置9は、CPU2から入力されたカ
ッティングコマンドに基づいて用紙搬送機構92を駆動
制御して原稿用紙を搬送移動させるとともに、キャリッ
ジ駆動機構95を駆動制御してキャリッジ96を移動さ
せて、キャリッジ96に設けられたカッティング装置1
0のカッター10aが原稿用紙上の切り取り位置に位置
するように移動させる。カッティング装置10は、CP
U2から入力されたカッティングコマンドに基づき、印
刷装置9によるキャリッジ96の移動状態に応じて、カ
ッター10aを原稿用紙上の切り取り位置で押し下げ、
必要に応じて刃先10bを回転させながら原稿画像の指
定位置を指定の大きさの切取型に従って切り取る。
【0048】次いで、CPU2は、記憶装置6内に保存
された全カッティングデータについて当該処理が終了し
たか否かを確認し(ステップS35)、終了していなけ
れば、次のカッティングデータを記憶装置6からRAM
5内のメモリ領域に読み込み、そのメモリ領域内で書き
込みポインタを更新して(ステップS36)、ステップ
S32の切取型の解析処理に戻る。
【0049】そして、CPU2は、記憶装置6内に保存
された全カッティングデータについてステップS32〜
ステップS36の処理を繰り返し実行して、原稿画像の
指定位置を指定の大きさの切取型に従って切り取る制御
を繰り返し実行する。
【0050】以上のように、本第1の実施の形態におけ
るワードプロセッサ1では、図10(A)〜(D)に示
すように、印刷装置9の用紙給紙位置にセットされた原
稿用紙の画像を読み取って表示し、その標示画面上で選
択した切取型の位置及び大きさ指定し、その指定された
切取型の位置及び大きさに従って原稿画像上のカッティ
ングデータが自動的に生成されて、該当する原稿画像の
指定位置が指定の大きさの切取型によってカッティング
される。
【0051】したがって、本第1の実施の形態における
ワードプロセッサ1によれば、ユーザーは切り取り対象
の原稿を読み取らせた後、所望の切取型を選択し、表示
画面上で切取型の位置と大きさを任意に指定するだけ
で、その指定された位置と大きさで選択された切取型に
従って原稿画像を精確に切り取る原稿画像切取機能を実
現することができる。
【0052】その結果、本発明による原稿画像切取機能
を利用すれば、原稿上に印刷された文章や画像を所望の
切取型で簡単かつ精確に切り取ることが可能になり、例
えば、シールプリント用紙に印刷された各種デザイン画
像や各種書類に印刷された画像や文章の一部等も容易に
切り取ることができる。
【0053】なお、上記切取型の形状は特に限定される
ものではなく、任意に設定可能である。
【0054】[第2の実施の形態]図11〜図13は、
本発明のカッティング装置を適用した第2の実施の形態
におけるワードプロセッサを示す図である。なお、本第
2の実施の形態におけるワードプロセッサの構成は、上
記第1の実施の形態において図1〜図4に示したワード
プロセッサ1と同一であるため、その構成の図示及び説
明は省略する。
【0055】図11は、本第2の実施の形態におけるワ
ードプロセッサにより実現される原稿画像切取処理の全
体の流れを説明するためのフローチャートである。本第
2の実施の形態では、原稿に印刷された文書構成のレイ
アウトを識別して、この識別した文書レイアウトに基づ
いて各文章単位をブロック化し、各文章ブロックの周囲
にカッティングデータを生成して、文章ブロック毎にカ
ッティングする原稿画像切取機能を実現するものであ
る。
【0056】図11において、CPU2は、まず、読み
取り制御信号をスキャナ8及び印刷装置9に出力して、
印刷装置9により原稿用紙を搬送させ、キャリッジ96
を移動させてスキャナ8により原稿画像を走査して読み
取らせ、その読み取られた原稿画像データをスキャナ8
から取得してRAM5内のメモリ領域に記憶し(ステッ
プS101)、そのRAM5内に記憶した画像データの
文字部分を文字認識して、文書化する(ステップS10
2)。
【0057】そして、CPU2は、その文書のレイアウ
ト構成を識別し(ステップS103)、認識した文書の
レイアウトから文章単位をブロック化し(ステップS1
04)、各文章ブロックの周囲にカッティングデータを
生成するカッティングデータ生成処理(図12参照)を
実行する(ステップS105)。この生成した各文章ブ
ロックのカッティングデータは記憶装置6に保存され
る。なお、このステップS104における文章単位のブ
ロック化処理については後述するブロック化処理(図1
7参照)において詳細に説明する。
【0058】次いで、CPU2は、ブロック化した文章
ブロックを表示装置4に表示し(ステップS106)、
表示した文章ブロックから切り取りを所望する文章ブロ
ックをユーザーにより任意に選択させる(ステップS1
07)。任意の文章ブロックが選択されると、CPU2
は、文書中の文章ブロックのカッティングデータの作成
処理が終了したか否かを確認し(ステップS108)、
終了していなければ、ステップS103の文書レイアウ
トの認識処理に戻り、終了していれば、選択された文章
ブロックに対応するカッティングデータを記憶装置6か
ら読み出し、そのカッティングデータに基づいて原稿画
像内の文章ブロックを切り取る切取処理を実行して(ス
テップS109)、本処理を終了する。以上が本第2の
実施の形態における原稿画像切取処理の全体の流れであ
る。
【0059】次に、上記原稿画像切取処理のうちカッテ
ィングデータ生成処理の詳細について図12に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。なお、このカッティン
グデータ生成処理では、記事を印刷した原稿について
「見出し」に続く文章単位をブロック化してカッティン
グデータを生成する場合を説明する。
【0060】図12において、CPU2は、まず、読み
取られてRAM5内のメモリ領域に記憶された画像デー
タの「見出し」部分と文字ブロック部分とを認識し(ス
テップS201)、その認識した「見出し」部分と文字
ブロック部分との各周囲にカッティングデータを生成す
る(ステップS202)。そして、CPU2は、先に認
識された文書レイアウトから関連する「見出し」と文字
ブロックとの関係を識別して、この識別結果に基づいて
「見出し」と文字ブロックとを含む文章単位をブロック
化する(ステップS203)。なお、このステップS2
03における文章単位のブロック化処理については後述
するブロック化処理(図17参照)において詳細に説明
する。
【0061】次いで、CPU2は、ブロック化した文章
ブロック内に隣接する文章ブロックのカッティングデー
タが含まれているか否かを判別し(ステップS20
4)、隣接する文章ブロックのカッティングデータが含
まれていれば、その隣接するカッティングデータを削除
し(ステップS205)、ステップS204に戻ってそ
の他の文章ブロック内にも隣接する文章ブロックのカッ
ティングデータが含まれているか否かを判別する。
【0062】したがって、ブロック化した全ての文章ブ
ロックについて、その内部に隣接する文章ブロックのカ
ッティングデータが含まれているかが判別されて、隣接
するカッティングデータが含まれた文章ブロックでは、
そのカッティングデータが確実に削除される。
【0063】そして、CPU2は、ブロック化した全て
の文章ブロックについて、その内部に隣接する文章ブロ
ックのカッティングデータが含まれていないことを確認
すると、ブロック化した全ての文章ブロックについて、
その各文章ブロックの周囲のカッティングデータを平滑
化(直線化)して(ステップS206)、本処理を終了
する。
【0064】以上のカッティングデータ生成処理によ
り、図13に示すように、原稿に印刷された記事の「見
出し」を含む各文章ブロックの周囲にカッティングデー
タが生成され、このカッティングデータを生成した状態
で画像が表示装置4に表示される。
【0065】そして、表示された文章ブロックの内、切
り取り対象の所望する任意の文章ブロックを選択して、
その対象原稿を再度ワードプロセッサ1の印刷装置9の
給紙位置にセットすると、CPU2により、選択された
文章ブロックに対応するカッティングデータが記憶装置
6から読みされ、そのカッティングデータに基づいてカ
ッティングコマンドが作成されて印刷装置6とカッティ
ング装置10に出力される。
【0066】印刷装置9は、CPU2から入力されたカ
ッティングコマンドに基づいて用紙搬送機構92を駆動
制御して原稿用紙を搬送移動させるとともに、キャリッ
ジ駆動機構95を駆動制御してキャリッジ96を移動さ
せて、キャリッジ96に設けられたカッティング装置1
0のカッター10aが原稿用紙上の切り取り位置に位置
するように移動させる。カッティング装置10は、CP
U2から入力されたカッティングコマンドに基づき、印
刷装置9によるキャリッジ96の移動状態に応じて、カ
ッター10aを原稿用紙上の切り取り位置で押し下げ、
必要に応じて刃先10bを回転させながら原稿に印刷さ
れた記事の内、選択された文章ブロックの周囲を切り取
る。
【0067】以上のように、本第2の実施の形態におけ
るワードプロセッサ1によれば、ユーザーは切り取りた
い文書原稿を読み取らせるだけで、その原稿の文書レイ
アウトに基づく文章ブロックの周囲にカッティングデー
タが自動的に生成されて保存される。そして、その保存
したカッティングデータを周囲に設定された状態で表示
された文章ブロックのうち、切り取り対象の所望する任
意の文章ブロックを選択するだけで、選択された文章ブ
ロックが原稿から精確に切り取られる。
【0068】したがって、本第2の実施の形態における
ワードプロセッサ1によれば、文書原稿から所望の文章
ブロックを精確に切り取る原稿画像切取機能を実現する
ことができる。
【0069】その結果、本発明による原稿画像切取機能
を利用すれば、原稿上に印刷された文書から所望の文章
ブロック部分だけを簡単かつ精確に切り取ることが可能
になり、例えば、雑誌に印刷された文章の一部を容易に
切り取ることができる。
【0070】[第3の実施の形態]図14〜図16は、
本発明のカッティング装置を適用した第3の実施の形態
におけるワードプロセッサを示す図である。なお、本第
3の実施の形態におけるワードプロセッサの構成は、上
記第1の実施の形態において図1〜図4に示したワード
プロセッサ1と同一であるため、その構成の図示及び説
明は省略する。
【0071】図14は、本第3の実施の形態におけるワ
ードプロセッサ1内のCPU2により実行される原稿画
像切取処理を示すフローチャートである。本第3の実施
の形態では、原稿に印刷された文書構成のレイアウトを
識別して、この識別した文書レイアウトに基づいて各文
章単位をブロック化し、指定されたキーワードを含む文
章ブロックを検索し、この検索した文章ブロックの周囲
にカッティングデータを生成してカッティングする原稿
画像切取機能を実現するものである。
【0072】図14において、CPU2は、まず、図1
5に示すように、切り抜く記事のキーワードの入力を促
す入力画面を表示装置4に表示し(ステップS30
1)、キーワードが入力されると、そのキーワードデー
タをRAM5内のメモリ領域に記憶する。そして、CP
U2は、読み取り制御信号をスキャナ8及び印刷装置9
に出力して、印刷装置9により原稿用紙を搬送させ、キ
ャリッジ96を移動させてスキャナ8により原稿画像を
走査して読み取らせ、その読み取られた原稿画像データ
をスキャナ8から取得してRAM5内のメモリ領域に記
憶し(ステップS302)、そのRAM5内に記憶した
画像データの文字部分を文字認識して、文書化する(ス
テップS303)。
【0073】そして、CPU2は、その文書のレイアウ
ト構成を識別し(ステップS304)、認識した文書の
レイアウトから文章単位をブロック化し(ステップS3
05)、RAM5に記憶したキーワードを含む文章ブロ
ックを検索する(ステップS306)。次いで、CPU
2は、検索したキーワードを含む各文章ブロックの周囲
にカッティングデータを生成する(ステップS30
7)。この生成したキーワードを含む文章ブロックのカ
ッティングデータは記憶装置6に保存される。
【0074】次いで、CPU2は、検索したキーワード
を含む全文章ブロックのカッティングデータの作成が終
了したか否かを確認し(ステップS308)、終了して
いなければ、CPU2は、ステップS304の文書レイ
アウトの認識処理に戻り、終了していれば、検索したキ
ーワードを含む文章ブロックに対応するカッティングデ
ータを記憶装置6から読み出し、そのカッティングデー
タに基づいて原稿画像内のキーワードを含む文章ブロッ
クを切り取る切取処理を実行して(ステップS30
9)、本処理を終了する。
【0075】上記カッティングデータ生成処理により、
図16に示すように、原稿に印刷されたキーワードとし
て、例えば、「核実験」を含む文章ブロックの周囲にカ
ッティングデータが生成される。
【0076】そして、切り取り実行を指示入力して、そ
の対象原稿を再度ワードプロセッサ1の印刷装置9の給
紙位置にセットすると、CPU2により、そのキーワー
ドを含む文章ブロックに対応するカッティングデータが
記憶装置6から読みされ、そのカッティングデータに基
づいてカッティングコマンドが作成されて印刷装置6と
カッティング装置10に出力される。
【0077】印刷装置9は、CPU2から入力されたカ
ッティングコマンドに基づいて用紙搬送機構92を駆動
制御して原稿用紙を搬送移動させるとともに、キャリッ
ジ駆動機構95を駆動制御してキャリッジ96を移動さ
せて、キャリッジ96に設けられたカッティング装置1
0のカッター10aが原稿用紙上の切り取り位置に位置
するように移動させる。カッティング装置10は、CP
U2から入力されたカッティングコマンドに基づき、印
刷装置9によるキャリッジ96の移動状態に応じて、カ
ッター10aを原稿用紙上の切り取り位置で押し下げ、
必要に応じて刃先10bを回転させながら原稿に印刷さ
れた記事の内、キーワードを含む文章ブロックの周囲を
切り取る。
【0078】次に、上記第2の実施の形態及び上記第3
の実施の形態において、図11の原稿画像切取処理内の
ステップS104、図12のカッティングデータ生成処
理内のステップS203、及び図14の原稿画像切取処
理内のステップS305においてCPU2により実行さ
れる文章単位のブロック化処理について図17に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0079】図17において、CPU2は、まず、先に
認識した文書のレイアウト構成に基づいて文章の段落
(本文)を検出し(ステップS401)、その検出した
段落内で「見出し」を検出する(ステップS402)。
ここでの「見出し」とは、新聞の見出しのように、段落
本文よりも大きな文字で書かれている文字列である。例
えば、図13のような縦書きの文書を認識する場合に
は、座標検出用の二次元のカウンタをRAM5内に設定
し、紙面右上の点を座標の原点(0,0)として設定す
る(ステップS403)。
【0080】そして、CPU2は、1つの文章ブロック
内の「見出し」を1つとする時、当該他の「見出し」を
同一ブロック内のものとして判別しないように、見出し
レジスタと、「見出し」の内容を記憶する見出しメモリ
とをRAM5内に設定し、まず、その見出しレジスタに
「0」をセットするとともに、その見出しメモリをクリ
アする(ステップS404)。本処理での見出し検出処
理は、文章ブロック間での重複検出を避けるため、既に
カッティング枠を作成済みの文章ブロックの外側で段落
と見出しを検出するものとする。
【0081】したがって、CPU2は、ステップS40
1及びステップS402で検出した段落と「見出し」が
作成済みの文章ブロック内のものか否かを判別する(ス
テップS405)。検出した段落と「見出し」がともに
作成済みの文章ブロック内のものであれば、ステップS
408に移行して座標カウンタのX座標値を「1」加算
し、そのX座標値がページの左端位置の値であるか否か
を判別する(ステップS409)。X座標値がページの
左端位置の値でなければ、CPU2は、ステップS40
5の処理に戻り、X座標値がページの左端位置の値であ
れば、座標カウンタのX座標値を「0」にリセットし、
そのY座標値を「1」加算して(ステップS410)、
Y座標値がページの下端位置の値であるか否かを判別す
る(ステップS411)。
【0082】Y座標値がページの下端位置の値でなけれ
ば、CPU2は、ステップS405の処理に戻り、Y座
標値がページの下端位置の値であれば、本処理を終了す
る。したがって、本検出処理では、ページ右上に設定し
た原点座標から行方向に左端位置まで移動して検出位置
を判別した後、1桁分のY座標を順次更新して、その原
点座標から行方向に左端位置まで移動して検出位置を判
別する処理を繰り返し実行する。
【0083】また、ステップS405において、検出し
た「見出し」が作成済みの文章ブロック内のものでない
場合、CPU2は、見出しレジスタと見出しメモリの各
記憶内容を参照して、検出したものが「見出し」である
か否かを再度判別する(ステップS406)。「見出
し」の検出であれば、ステップS412に移行して、見
出しレジスタにセットされた値と、当該検出「見出し」
の見出し番号とが一致するか否かを判別する。すなわ
ち、既に検出済みの「見出し」であるか否かを判別す
る。
【0084】記憶値が一致すれば、CPU2は、その見
出し幅分のX座標値を座標カウンタに加算して(ステッ
プS413)、ステップS405の処理に戻る。また、
記憶値一致しなければ、CPU2は、見出しレジスタの
値が「0」か否かを判別し(ステップS414)、見出
しレジスタの値が「0」であれば、初めて検出された
「見出し」であるとして、見出しレジスタに「1」をセ
ットし(ステップS415)、その見出し内容を見出し
メモリに記憶して(ステップS416)、ステップS4
13に移行して、その見出し幅分のX座標値を座標カウ
ンタに加算する。
【0085】また、ステップS414において見出しレ
ジスタの値が「0」でなければ、CPU2は、新たな
「見出し」が検出され、新たな文章ブロックが始まるも
のと判断して、それまでに検出された段落と「見出し」
をブロック化して(ステップS417)、ステップS4
05の処理に戻る。
【0086】また、CPU2は、ステップS406にお
いて「見出し」の検出でないと判別した場合は、ステッ
プS407において検出したものが段落であるか否かを
再度判別する。段落の検出であれば、CPU2は、文章
の下段の行頭を指すように座標カウンタのX座標値を
「0」にし(ステップS418)、その段落の桁幅分の
Y座標値を座標カウンタに加算して(ステップS41
9)、その段落をブロックの要素としてRAM5内に記
憶して(ステップS420)、ステップS405の処理
に戻る。
【0087】以上のブロック化処理を座標カウンタの値
がページ末(左下)になるまで繰り返し実行する。以上
のように、ブロック化処理を実行することにより、原稿
に印刷された文書内において、その段落と「見出し」を
含む文章をブロック化することができる。
【0088】以上のように、本第3の実施の形態におけ
るワードプロセッサ1によれば、ユーザーは文書原稿を
読み取らせ、検索対象のキーワードを入力するだけで、
その原稿の文書レイアウトに基づくキーワードを含む文
章ブロックの周囲にカッティングデータが自動的に生成
されて保存される。そして、切り取り実行指示を入力す
るだけで、キーワードを含む文章ブロックが原稿から精
確に切り取られる。
【0089】したがって、本第3の実施の形態における
ワードプロセッサ1によれば、文書原稿から所望のキー
ワードを含む文章ブロックを精確に切り取る原稿画像切
取機能を実現することができる。
【0090】その結果、本発明による原稿画像切取機能
を利用すれば、原稿上に印刷された文書から所望のキー
ワードを含む文章ブロック部分だけを簡単かつ精確に切
り取ることが可能になり、例えば、雑誌に印刷された文
章のうちキーワードを含む部分だけを容易に切り取るこ
とができる。
【0091】なお、上記第3の実施の形態では、最初に
切り抜くキーワードを入力させたが、読み取った原稿画
像を表示装置4に表示し、この表示画面上で切り抜くキ
ーワードを指示させるようにしてもよい。この場合、原
稿に含まれるキーワードを確実かつ容易に指示するこが
できる。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明のカッティング装置
によれば、切取対象物を指定された切取範囲に従って精
確に切断することができる。
【0093】請求項2記載の発明のカッティング装置に
よれば、指定した切取範囲の位置、形状、大きさを表示
画面上で容易に修正できる。
【0094】請求項3記載の発明のカッティング装置に
よれば、所望の切取型を選択するだけで切取対象物を当
該切取型により容易かつ精確に切断することができる。
【0095】請求項4記載の発明のカッティング装置に
よれば、切取型を選択する自由度を向上させ、切取対象
物を切取型により切断する際の手間を軽減できる。
【0096】請求項5記載の発明のカッティング装置に
よれば、切取対象物に表記された画像に含まれる文章ブ
ロックを容易かつ精確に切断することができる。
【0097】請求項6記載の発明のカッティング装置に
よれば、切取対象物に表記された画像に含まれる文章ブ
ロックのうち所望のブロックだけを容易かつ精確に切断
することができる。
【0098】請求項7記載の発明のカッティング装置に
よれば、切取対象物に表記された画像に含まれる文章か
ら指示されたキーワードを含む文章ブロックを容易かつ
精確に切断することができる。
【0099】請求項8記載の発明のカッティング装置に
よれば、切取対象物に表記された画像に含まれる文章か
らキーワードを容易かつ確実に指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッティング装置を適用した第1の実
施の形態におけるワードプロセッサ1内部の要部構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の印刷装置9内部の用紙搬送機構部分とキ
ャリッジ部分の要部構成を示す概観斜視図である。
【図3】図2のキャリッジ96部分における印字ヘッド
97の動作状態を示す図である。
【図4】図2のキャリッジ96部分におけるカッティン
グ装置10のカッター10aの動作状態(同図(a))
と、その刃先10bの動作状態(同図(b))を示す図
である。
【図5】図1のCPU2により実行される原稿画像切取
処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【図6】図1のCPU2により実行されるカッティング
データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図6のカッティングデータ生成処理において選
択される切取型の一例を示す図である。
【図8】図6のカッティングデータ生成処理において生
成されたカッティングデータの一例を示す図である。
【図9】図1のCPU2により実行されるカッティング
処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態のワードプロセッサ1にお
いて原稿画像が切り取られる状態を示す図であり、
(A)は原稿セットの様子を示す図、(B)は表示画像
上において切取型を表示した様子を示す図、(C)は切
り取り対象原稿セットの様子を示す図、(D)は切取型
でカッティング後の原稿を示す図である。
【図11】本発明のカッティング装置を適用した第2の
実施の形態における原稿画像切取処理の全体の流れを示
すフローチャートである。
【図12】本第2の実施の形態におけるワードプロセッ
サ1のCPU2により実行されるカッティングデータ生
成処理を示すフローチャートである。
【図13】図12のカッティングデータ生成処理により
原稿記事内の各文章ブロックの周囲にカッティングライ
ンを表示した状態を示した図である。
【図14】本発明のカッティング装置を適用した第3の
実施の形態におけるワードプロセッサ1内のCPU2に
より実行される原稿画像切取処理を示すフローチャート
である。
【図15】図14の原稿画像切取処理において表示され
るキーワード入力画面の一例を示す図である。
【図16】図14の原稿画像切取処理により原稿文書の
うちキーワードを含む文章ブロックの周囲にカッティン
グラインを表示した状態を示した図である。
【図17】第2、3の実施の形態におけるワードプロセ
ッサ1内のCPU2により実行される文章のブロック化
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ワードプロセッサ 2 CPU 3 入力装置 4 表示装置 5 RAM 6 記憶装置 7 記憶媒体 8 スキャナ 9 印刷装置 10 カッティング装置 10a カッター 10b 刃先 92 用紙搬送機構 93 用紙搬送ローラ 94 プラテン 95 キャリッジ駆動機構 96 キャリッジ 97 印字ヘッド 98 インクリボンカートリッジ 98a インクリボン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切取対象物に表記された画像を読み取る読
    取手段と、 この読取手段により読み取られた画像を表示する表示手
    段と、 この表示手段の表示画面上で所望する切取範囲を任意に
    指定する切取範囲指定手段と、 この切取範囲指定手段により指定された切取範囲に基づ
    いて切取線データを生成する切取線生成手段と、 この切取線生成手段により生成された切取線データに基
    づいて前記切取対象物を切断する切断手段と、 を備えたことを特徴とするカッティング装置。
  2. 【請求項2】前記表示手段は、前記指定手段により指定
    された切取範囲を前記表示画面上に表示し、 この表示画面上で、前記切取範囲の位置、形状、大きさ
    を修正する切取範囲修正手段を更に備えたことを特徴と
    する請求項1記載のカッティング装置。
  3. 【請求項3】前記切取範囲として形状の異なる複数の切
    取型を設定する切取型設定手段と、 この切取型設定手段により設定された複数の切取型から
    所望の切取型を任意に選択する切取型選択手段と、を更
    に備え、 前記切取線生成手段は、前記切取型選択手段により選択
    された切取型に基づいて切取線データを生成することを
    特徴とする請求項1記載のカッティング装置。
  4. 【請求項4】前記切取範囲指定手段は、同一の前記表示
    画面上で複数の切取範囲を任意に指定可能としたことを
    特徴とする請求項1記載のカッティング装置。
  5. 【請求項5】切取対象物に表記された画像を読み取る読
    取手段と、 この読取手段により読み取られた画像に含まれる文字を
    認識する文字認識手段と、 この文字認識手段による文字認識結果に基づいて前記読
    み取り画像に含まれる文章をブロック化するブロック化
    手段と、 このブロック化手段によりブロック化された各ブロック
    の周囲に切取線データを生成する切取線生成手段と、 この切取線生成手段により生成された切取線データに基
    づいて前記切取対象物を切断する切断手段と、 を備えたことを特徴とするカッティング装置。
  6. 【請求項6】前記読取手段により読み取られた画像、及
    び前記ブロック化手段によりブロック化された各ブロッ
    クの範囲を表示する表示手段と、 この表示手段の表示画面上で所望するブロックを任意に
    指定する指定手段と、を更に備え、 前記切取線生成手段は、前記指定手段により指定された
    ブロックに対して切取線データを生成することを特徴と
    する請求項5記載のカッティング装置。
  7. 【請求項7】所望するキーワードを指示する指示手段
    と、 切取対象物に表記された画像を読み取る読取手段と、 この読取手段により読み取られた画像に含まれる文字を
    認識する文字認識手段と、 この文字認識手段による文字認識結果に基づいて前記読
    み取り画像に含まれる文章から前記指示手段により指示
    されたキーワードを含む文章ブロックを検索する検索手
    段と、 この検索手段により検索された文章ブロックの周囲に切
    取線データを生成する切取線生成手段と、 この切取線生成手段により生成された切取線データに基
    づいて前記切取対象物を切断する切断手段と、 を備えたことを特徴とするカッティング装置。
  8. 【請求項8】前記読取手段により読み取られた画像を表
    示する表示手段を更に備え、 前記指示手段は、この表示手段により表示された画像か
    ら所望するキーワードを指定するようにしたことを特徴
    とする請求項7記載のカッティング装置。
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