JP2002240397A - 宛名検索処理装置及び宛名カード検索方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の宛名カードの中から、特定の宛名カ
ードを容易に検索して抜き出すこと。 【解決手段】 宛名情報を個別に記載した宛名カードを
用いて、宛名印刷を行う宛名印刷装置で、ユーザーの操
作により検索したい宛名カードを特定する番号情報を入
力しておく。その後、複数の宛名カードの番号情報を読
取り、これら読取った宛名カードの番号情報と、前記入
力した検索したい宛名カードを特定する番号情報との一
致を判定し、前記両番号情報が一致した宛名カードを区
別して排紙する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、葉書や封筒等に宛
名や差出人を印刷する宛名印刷技術に係り、特に、手書
きによって書かれた宛名等を印刷することができる宛名
印刷装置及びこの装置によって所望の宛名カードを検索
する宛名カード検索方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】複雑な構成を必要とせずに、簡単な操作
で、安価に手書き風宛名印刷のできる宛名面印刷装置が
特願平１１−１９６９８３号で提案されている。この装
置は、宛名カード、差出人カード、リストカードといっ
た専用カードを用いる事を特徴のーつとしている。宛名
カードとは、宛名面情報の記入、差出人の指定、宛名頭
文字（「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、
「は」、「ま」、「や」、「ら」、「わ」、「他」）の
指定を行うカードであり、差出人カードとは、差出人情
報を記入するカードである。また、リストカードとは、
宛名の縮小画像（最大９枚割付け）と、割り付けられた
宛名カードの番号等の情報が埋め込まれたバーコードが
印刷されているカードで、次回宛名印刷する際の指示カ
ードとして用いられる。縮小画像上には、「無効」、
「削除」などの指示欄があり、利用者はこれら指示欄を
マークする事により、宛名印刷する、或いはしないなど
の指示を宛名カード１枚毎にする事ができる。また、リ
ストカードでは、上記のように差出人及び宛名頭文字を
宛名カード毎に利用者が指定する事により、差出人ごと
に分類され、且つ貼り付けられる上記縮小画像を宛名頭
文字順に並び替えて出力でき、例えば「印刷しない」な
どの指示を行う宛名カード情報を容易に探し出すことが
できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、利用者
が宛名カードに差出人及び宛名頭文字情報を記さなかっ
た場合、差出人は「未分類」、宛名頭文字は「その他」
となり、「未分類」、「その他」行というリストカード
が出力される。また、差出人及び宛名頭文字情報を差出
人は「本人」、宛名頭文字は「あ」であるのに、誤って
差出人「本人」、宛名頭文字「か」と指示した場合、宛
名頭文字「か」でまとめられたリストカードの中に、ひ
とつだけ宛名頭文字「あ」の宛名情報が混ざったリスト
カードが出力される。そのようなリストカードから、例
えば「印刷しない」などの指示を行う宛名カード情報を
探し出すのは非常に困難である。

【０００４】このようなリストカードを修正するには、
宛名情報が記入された全宛名カードの中から、指示を間
違えた宛名カードを探し出し、分類や宛名頭文字情報を
正しい指示に修正しなければならない。しかし、大量
（例えば５００枚）の宛名カードの中から、修正を必要
とする宛名カードを探し出すには非常に時間がかかり大
変な作業である。

【０００５】本発明は、上述の如き課題を解決するもの
であって、複数枚の宛名カードの中から、所望の宛名カ
ードを容易に検索して抜き出すことのできる宛名検索処
理装置及び宛名カード検索方法を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明の特徴は、カードを給紙する給紙部
と、前記給紙部により給紙された前記カードの画像情報
を読取る読取り部と、前記読取り部により読取った前記
画像情報を記憶する記億部と、検索するカードの番号を
指定するカード番号入力部と、前記カード番号入力部に
より指定されたカード番号を記億するカード番号記憶部
と、前記記憶部に記憶されているカードのカード番号と
前記カード番号記憶部に記憶されている指定されたカー
ド番号とを照合する番号照合部と、前記番号照合部の番
号照合により番号が一致したカードと一致しないカード
とを区別して排紙する排紙部とを具備することにある。

【０００７】請求項２の発明の特徴は、請求項１に記載
の宛名検索処理装置において、前記排紙部は第１の排紙
部と第２の排紙部で構成され、前記番号照合部の照合処
理によりカード番号が一致しないカードは前記第１の排
紙部に搬送され、カード番号が一致したカードは前記第
２の排紙部に搬送されることにある。

【０００８】請求項３の発明の特徴は、請求項１に記載
の宛名検索処理装置において、装置のカード検索処理の
再開を指示する処理再開指示部を備え、前記番号照合部
の照合処理により、カード番号が不一致の時は、当該カ
ードを前記排紙部に搬送した後、次カードの読取り処理
を行い、カード番号が一致した時は、当該カードを前記
排紙部に搬送した後、前記処理再開指示部による指示を
受けるまで次カード読取り処理を行わずに装置を停止し
ていることを特徴とする宛名検索処理装置。

【０００９】請求項４の発明の特徴は、請求項１乃至請
求項３のいずれかに記載の宛名検索処理装置において、
前記読取り部は、複数の縮小した縮小宛名画像を割り付
け、且つこれら縮小宛名画像に対応してユーザーの検索
指示をマークとして記載する指示記入欄を付加したリス
トカードを読取り、前記カード番号入力部は得られた読
取り画像から前記マークされた指示記入欄に対応するカ
ード番号を検出することにより、検索するカード番号を
取得することにある。

【００１０】請求項５の発明の特徴は、宛名情報を個別
に記載した宛名カードを用いて、宛名印刷を行う宛名印
刷装置における宛名カード検索方法において、検索する
宛名カードを特定する番号情報を入力するステップと、
複数の宛名カードの番号情報を読取る読取りステップ
と、前記読取った宛名カードの番号情報と前記入力した
検索する宛名カードを特定する番号情報との一致、不一
致を判定するステップと、前記両番号情報が一致した宛
名カードを区別して排紙するステップとを具備すること
にある。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明の宛名印刷装置の一
実施の形態に係る構成を示したブロック図である。図２
は図１に示した宛名印刷装置の概略斜視図であり、図３
は図１に示した宛名印刷装置の機構部分の一部分解斜視
図である。

【００１２】本例の宛名印刷装置はカード検索機能を備
え、パーソナルコンピュータやワンボードコンピュータ
などで構成される処理部２０、以下に説明する各部を制
御するコントロール部１０、縮小画像が割り付けられた
今回のリストカード２１及び次回のリストカード２５、
宛名が記入された宛名カード２２、差出人カード２３、
印刷をする葉書２４などの各種カードを搬送路に給紙す
る給紙部１１、各種カードの内容を読み取る読取り部１
２、葉書２４などに印刷を行う印刷部１３、所定の条件
のカードをはじいて分別するはじき部１４、読み取られ
たカードや印刷されたカードが排紙される排紙部１５、
ユーザーが障害時などに装置に対して指示する操作部１
７、紙詰まりなどの障害情報を表示する表示部１８等か
ら構成される。

【００１３】コントロール部１０内は、更に、読取り部
１２からの読取りデータ４２をキューイングするＦＩＦ
Ｏ（first in first out）３１、コントロール部１０内
部を制御するＣＰＵ３２、コントロールのためのプログ
ラムやデータを格納するＲＯＭ３３、ＣＰＵ３２を動作
させるためのワーキングメモリとなるＲＡＭ３４、給紙
部１１、読取り部１２、印刷部１３及び排紙部１５など
に対する制御信号４３や印刷部１３への印刷データ４１
を送るＰＩＯ（Programmable I/O）３５、処理部２０と
の連絡を行うインターフェース３６、画像情報を一旦格
納するフレームメモリ３７及び内部バス３８などを有す
る。コントロール部１０と処理部２０とは、汎用インタ
ーフェース３９を介して接続されている。

【００１４】また、処理部２０には、本発明に係る宛名
カード検索処理の手続きが記載された検索プログラムを
記録した記録媒体（図示せず）が搭載されており、処理
部２０はこのプログラムの規定される手続きに従って、
カード検索機能を備えた宛名印刷装置の一連の処理制御
を行う。

【００１５】読取り部１２は、宛名カード２２などを読
取り、読取った情報をＰＩＯ３５、汎用インターフェー
ス３９を介して処理部２０に送り、処理部２０は、これ
ら情報を記億する。また、処理部２０は予めユーザーに
より指定された宛名カード番号も記億していて、記億し
ている読取り部から送られた前記情報と、記憶している
ユーザーから指定された前記情報とを照合することによ
り、宛名カードの検索処理を行う。

【００１６】以下、本実施の形態の宛名印刷装置の宛名
カード検索処理の第１の実施例について図４乃至図７の
画面例などを参照して詳細に説明する。ここで、図４
は、宛名印刷装置の処理手順を例示した流れ図であり、
これら一連の処理手順は、プログラミングされて処理部
２０に搭載されている。また、図５は宛名カード２２の
一例である。図６乃至図７はカード検索処理中に処理部
２０のディスプレイ上に表示される画面を例示してお
り、ユーザー（例えば印刷業者）は、この画面と対話し
ながら宛名カード印刷を運用する。

【００１７】処理部２０に搭載されている宛名印刷プロ
グラムを起動すると、画面上に宛名印刷・カード検索処
理の初期メニュ−６０が図６に示すように表示される。
この画面上で、「カード検索」ボタン６７を選択する
と、図７に示すようにカード検索画面７０が表示され
る。ユーザーは、この画面上で検索する宛名カードを指
定し、検査処理を開始させる。

【００１８】図中の７１は、番号入力ボタン（０〜９ま
での番号が用意されている）、７２は番号入力ボタンに
より選択された数字（０〜９まで）が随時表示される検
索カード番号表示ウィンドウ、７３は宛名カード検索開
始ボタン、７４は宛名カード検索処理キャンセルボタン
である。

【００１９】まず、ユーザーは始めに、検索する宛名カ
ードのカード番号を番号入力ボタン７１を用いて入力す
る。入力方法としては、例えば選択する数字の上にマウ
スカーソルを持っていき、クリックすればよい。また、
マウスを使用せずに、例えばタッチパネルを使用する、
キーボードから直接入力する等の方法も考えられる。ユ
ーザーが数宇を選択すると、検索カード番号表示ウィン
ドウに選択した番号が表示される。この際、検索する宛
名カード番号は複数個入力できればなお良い。その場
合、宛名カード番号間は、例えば「，」や、スペースで
区切るというようにする。

【００２０】ユーザーが上記方法により入力した宛名カ
ードの番号は、処理部２０内の検索宛名カード用のメモ
リ領域（図示せず）に格納される。

【００２１】検索する宛名カード番号を入力した後、ユ
ーザーは給紙部１１に宛名カードをセットし、カード検
索を実行する。カード検索処理は、検索開始ボタン７３
を選択することにより実行される。検索開始ボタン７３
が選択されると、カード情報読取り処理が開始され、処
理部２０からインターフェース３９を介してコントロー
ル部１０へ指示が伝達され、ＰＩＯ３５を介して給紙部
１１へ制御信号が送られ、給紙部１１はセットされた宛
名カード２２を読取り部１２へ１枚ずつ給紙し始める。

【００２２】給紙部１１から給紙されたカードを受けた
読取り部１２は、カードの記載情報を読取り、読取った
データを処理部２０に送る。処理部２０は、送られてき
たデータに基づいて、図４の流れ図に例示した以下の処
理を行う。

【００２３】読取ったカードの所定の位置にある、例え
ば宛名カード番号情報が記述されているバーコードを読
み込み（ステップ４０１）、読み込んだバーコードを解
読し（ステップ４０２）、現在読取った宛名カード２２
のカード番号を取得して検索宛名カード用のメモリ領域
に記憶する。

【００２４】次に、カード番号照合処理により、取得し
た宛名カード番号と、検索宛名カード用のメモリ領域に
記億されている宛名カード番号を照合する（ステップ４
０３）。検索宛名カード用のメモリ領域に格納されてい
る宛名カード番号と、現在読込んだ宛名カード番号が一
致した場合（ステップ４０４）、分別手段によって、当
該宛名カード２２ははじき部１４へ送られて排紙される
（ステップ４０５）。それ以外の宛名カード２２は、排
紙部１５へ送られて排紙される（ステップ４０６）。ま
た、検索宛名カード用のメモリ領域に格納されているデ
ータの中から、検索し終えた宛名カード番号データを削
除する。

【００２５】以降、上記したステップ４０１〜４０７ま
での処理を検索する宛名カードの枚数が０枚になる（ス
テップ４０７）まで繰り返す。

【００２６】尚、ユーザーにより処理部２０の図７の画
面上の「キャンセル」ボタン７４が選択された場合、宛
名印刷・カード検索処理の初期メニュ−６０の画面に戻
る。次に本実施形態の宛名印刷装置の宛名カード検索処
理の第２の実施例について図８、図９を参照して詳細に
説明する。本例は図８に示したリストカード２１を用い
て、検索したい宛名カードの指定を行う方法について説
明したものである。検索する宛名カードの指定には、図
８に示すようなリストカード２１を使用する。

【００２７】リストカード２１には宛名の縮小画像が最
大で９枚割付けられ、図８は９枚の縮小画像が割付けら
れた例を示している。リストカード２１には、従来から
設けられていた「無効」チェック欄８１、「削除」チェ
ック欄８２、「受信」チェック欄８３の他に、「検索」
チェック欄８４が新たに設けられている。

【００２８】ユーザーは、リストカード２１上に印刷さ
れた宛名縮小画像のうち、検索する宛名カードに該当す
る宛名縮小画像の「検索」チェック欄８４にマークを記
入することによって、検索する宛名カード２２を指定す
ることができる。本実施例では、「検索」チェック欄８
４をマークすることにより、宛名カード番号「９９９９
９９９８８１００」の宛名カード２２を検索するカード
として指定している。

【００２９】処理部２０に搭載されている宛名印刷プロ
グラムを起動すると、画面上に宛名印刷・カード検索処
理の初期メニュ−６０が図６に示すように表示される。

【００３０】ユーザーは検索する宛名カード２２を上記
方法により指定した後、給紙部１１にリストカード２
１、宛名カード２２の順にセットし、カード検索を実行
する。カード検索処理は、「カード検索」ボタン６７を
選択することにより実行される。

【００３１】給紙部１１から給紙されたカードを受けた
読取り部１２は、カードの記載情報を読取り、読取った
データを処理部２０に送る。処理部２０は、送られてき
たデータに基づいて、図９に例示した以下の処理を行
う。

【００３２】カード判別バーコードを読み込み（ステッ
プ９０１）、最初に、読取ったカードがリストカード２
１なのか、宛名カード２２なのかを判別する（ステップ
９０２）。宛名カード２２には所定の位置に、宛名カー
ド番号がバーコード化されて印刷されているので、バー
コードがあるか否かでリストカード２１と宛名カード２
２を判別することが可能である。

【００３３】読取ったカードがリストカード２１であっ
た場合、リストカード２１に縮小画像で割り付けられた
宛名カード番号を取得する。バーコード８５は、リスト
カード２１に記載されている宛名データのカード番号等
の情報をバーコード化して印字したものである。よっ
て、バーコード８５を読み込んで（ステップ９０３）、
デコードすることにより（ステップ９０４）、宛名カー
ド番号（例えば「９９９９９９９８８１００」）を取得
することができる。更に、現在処理しているリストカー
ド２５に印刷されている宛名データ数Ｎと宛名データの
カード番号を取得する（ステップ９０５）。

【００３４】次に、処理ループＲｏｏｐ＝０と初期化し
た後（ステップ９０６）、検索チェック欄８４がマーク
されているをどうかを判別する（ステップ９０７）。判
別方法は、検索チェック欄８４の領域内の黒画素数をカ
ウントし、以下の（１）式を満足しているかにより判別
する。

【００３５】ＴＨ（％）＜Ｂｌａｃｋ／Ｄ＊１００…
（１） 但し、式中、ＴＨは判定閾値、Ｂｌａｃｋは領
域内の黒画素の数、Ｄは領域内の全画素数を示してい
る。

【００３６】（１）式を満たした場合、検索チェック蘭
８４がマークされていると判別し（ステップ９０８）、
マークされた宛名カード番号を記憶する（ステップ９０
９）。このようなマーク判別をリストカード２１に記載
されている全ての宛名データについて、ステップ９１０
でＲｏｏｐがＮになるまで、ステップ９０７〜９１０の
処理を繰り返し行い、マークがされていた場合には、そ
の宛名データの番号を、検索宛名カード用のメモリ領域
に格納する（ステップ９０９）。更に、給紙部１１から
読取り部１２に給紙される全てのリストカード２１につ
いて、ステップ９０１〜９１０の処理を行って、検索し
たい宛名カードの指定情報を得る。

【００３７】上記したリストカード２１の処理が終わる
と、次に宛名カード２２が給紙部１１から給紙されて、
読み取り部１２により読取られるため、ステップ９０
１、９０２、９１１、９１２の処理を全ての給紙される
宛名カード２２に対して行い、読取ったカードが宛名カ
ード２２であった場合は、第１の実施例で説明した照合
処理（図４のステップ４０３参照）を行い、ユーザーか
ら指定された宛名カードを検索する。尚、ステップ９０
１、９０２、９１１、９１２の処理の詳細は図４に示し
た処理と同様である。

【００３８】次に本実施形態の宛名印刷装置の宛名カー
ド検索処理の第３の実施例について図１０、図１１を参
照して詳細に説明する。本例は、照合処理の結果、検索
対象のカードが読取られたと判別された場合における排
紙方法の別例を説明するもので、照合処理の結果、カー
ド番号が一致したカードと一致しないカードを１つの排
紙部１５で容易に区別する方法を説明したものである。
従って、本例の宛名印刷装置は図１のはじき部１４が省
略されているものとする。

【００３９】先ず、前述した第１の実施例、又は第２の
実施例で説明した方法を用いて、宛名カード２２の中で
検索するカード番号を取得し、処理部２０の検索宛名カ
ード用のメモリ領域（図示せず）に格納する。

【００４０】給紙部１１に、宛名カード２２をセット
し、カード検索を実行する。給紙部１１から給紙された
カードを受けた読取り部１２は、カードの記載情報を読
取り、読取ったデータを処理部２０に送る。処理部２０
は、送られてきたデータに基づいて、図１０の流れ図に
例示した以下の処理を行う。

【００４１】読取ったカードの所定の位置にある、例え
ば宛名カード番号情報が記述されているバーコードを読
み込み（ステップ１０１）、読み込んだバーコードを解
読し（ステップ１０２）、現在読取った宛名カード２２
のカード番号を取得する。

【００４２】次に、カード番号照合処理により、読取っ
た宛名カードの番号と、検索宛名カード用のメモリ領域
に記憶されている宛名カード番号を照合した後（ステッ
プ１０３）、宛名カードを排紙部１５に送る。次に前記
照合の結果、カード番号が一致していなかった場合（ス
テップ１０５）、次の宛名カード２２を読取り、同様の
処理（ステップ１０１〜１０５）を行う。

【００４３】宛名カード番号の照合の結果、カード番号
が一致していた場合は（ステップ１０５）、カードを排
紙部１５へ送った後、装置を一時停止させる（ステップ
１０６）。停止させた後、例えば図１１に示すようなダ
イアログ１１０を表示させ、ユーザーから検索再開命令
があるまで待機状態となる。ユーザーが装置から離れて
いる事も考えられるので、ダイアログ１１０を表示する
際、ビープ音や音声などによって、検索しているカード
が見つかった事をユーザーに知らせる事ができればなお
良い。

【００４４】ユーザーが検索再開ボタン１１１を、例え
ばマウスでクリックすることにより、検索処理再開命令
を送り、処理部２０が検索処理再開命令を受け取ること
により（ステップ１０７）、検索処理が再開され、ステ
ップ１０８で全ての宛名カードについてカード検索処理
が終了したと判定されるまで、ステップ１０１〜１０８
の処理が行われる。

【００４５】本実施形態によれば、処理部２０へのユー
ザーの直接指定、或いはリストカード２１へのマーク記
入により、検索したい宛名カード２２を指定すると、以
降、装置が宛名カード２２の中から指定の宛名カード２
２を自動的に検索して区分するため、従来は大量枚数の
宛名カードの中から所望のカードを探し出すには、手作
業で行うしか方法がなく、大変な労力を要していたが、
容易で、且つ素早く所望のカードを抜粋することができ
る。また、照合処理の結果によって宛名カード２２を排
紙する場所を変えたり、装置を一時停止させることによ
り、抜き出したいカードと、それ以外のカードとを容易
に区別することが可能となる。

【００４６】尚、本発明は上記実施形態に限定されるこ
となく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な
構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によ
っても実施することができる。

【００４７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、検索したい宛名カードを指定すると、以降、装置
が宛名カードの中から指定の宛名カードを自動的に検索
して区分するため、修正を必要とする宛名カードを、容
易且つ素早く抜き出すことができる。また、照合処理の
結果によって宛名カードの排紙場所を変えたり、装置を
一時停止させることにより、抜き出したいカードと、そ
れ以外のカードとを容易に区別することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の宛名印刷装置の一実施の形態に係る構
成を示したブロック図である。

【図２】図１に示した宛名印刷装置の概略斜視図であ
る。

【図３】図１に示した宛名印刷装置の機構部分の一部分
解斜視図である。

【図４】図１に示した宛名印刷装置の第１の実施例の処
理手順を示したフローチャートである。

【図５】図１の装置で使用する宛名カードの一例を示し
た図である。

【図６】図１に示した処理部の画面例を示した図であ
る。

【図７】図１に示した処理部の他の画面例を示した図で
ある。

【図８】図１に示した宛名印刷装置の第２の実施例で用
いるリストカードを示した図である。

【図９】図１に示した宛名印刷装置の第２の実施例の処
理手順を示したフローチャートである。

【図１０】図１に示した宛名印刷装置の第３の実施例の
処理手順を示したフローチャートである。

【図１１】図１に示した宛名印刷装置の第３の実施例の
表示画面例を示した図である。

【符号の説明】

１０ コントロール部 １１ 給紙部 １２ 読取り部 １３ 印刷部 １４ はじき部 １５ 排紙部 １７ 操作部 １８ 表示部 ２０ 処理部 ２１ リストカード ２２ 宛名カード ３１ ＦＩＦＯ ３２ ＣＰＵ ３３ ＲＯＭ ３４ ＲＡＭ ３５ ＰＩＯ ３６ インターフェース（Ｉ／Ｆ） ３７ フレームメモリ ３８ 内部バス ３９ 汎用インターフェース

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カードを給紙する給紙部と、 前記給紙部により給紙された前記カードの画像情報を読
   取る読取り部と、 前記読取り部により読取った前記画像情報を記憶する記
   億部と、 検索するカードの番号を指定するカード番号入力部と、 前記カード番号入力部により指定されたカード番号を記
   億するカード番号記憶部と、 前記記憶部に記憶されて
   いるカードのカード番号と前記カード番号記憶部に記憶
   されている指定されたカード番号とを照合する番号照合
   部と、 前記番号照合部の番号照合により番号が一致したカード
   と一致しないカードとを区別して排紙する排紙部と、 を具備することを特徴とする宛名検索処理装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の宛名検索処理装置にお
   いて、 前記排紙部は第１の排紙部と第２の排紙部で構成され、 前記番号照合部の照合処理によりカード番号が一致しな
   いカードは前記第１の排紙部に搬送され、カード番号が
   一致したカードは前記第２の排紙部に搬送されることを
   特徴とする宛名検索処理装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の宛名検索処理装置にお
   いて、 装置のカード検索処理の再開を指示する処理再開指示部
   を備え、 前記番号照合部の照合処理により、カード番号が不一致
   の時は、当該カードを前記排紙部に搬送した後、次カー
   ドの読取り処理を行い、カード番号が一致した時は、当
   該カードを前記排紙部に搬送した後、前記処理再開指示
   部による指示を受けるまで次カード読取り処理を行わず
   に装置を停止していることを特徴とする宛名検索処理装
   置。
4. 【請求項４】 請求項１乃至請求項３のいずれかに記載
   の宛名検索処理装置において、 前記読取り部は、複数の縮小した縮小宛名画像を割り付
   け、且つこれら縮小宛名画像に対応してユーザーの検索
   指示をマークとして記載する指示記入欄を付加したリス
   トカードを読取り、 前記カード番号入力部は得られた読取り画像から前記マ
   ークされた指示記入欄に対応するカード番号を検出する
   ことにより、検索するカード番号を取得することを特徴
   とする宛名検索処理装置。
5. 【請求項５】 宛名情報を個別に記載した宛名カードを
   用いて、宛名印刷を行う宛名印刷装置における宛名カー
   ド検索方法において、 検索する宛名カードを特定する番号情報を入力するステ
   ップと、 複数の宛名カードの番号情報を読取る読取りステップ
   と、 前記読取った宛名カードの番号情報と前記入力した検索
   する宛名カードを特定する番号情報との一致、不一致を
   判定するステップと、 前記両番号情報が一致した宛名カードを区別して排紙す
   るステップと、 を具備することを特徴とする宛名カード検索方法。