JP3867185B2 - 印刷裁断処理装置及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙上に印刷された文章や画像を読み取って指定された切取枠に従って裁断する印刷裁断処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷裁断処理装置としては、例えば、ガイド軸に沿って往復移動する印刷用キャリッジにカッターを搭載し、その印刷用キャリッジをガイド軸に沿って移動させながらカッターでロール状の印刷紙を切断するようにした印刷装置に搭載されたものや、ロール状の印刷紙の搬送方向で印刷ペンとカッターとをそれぞれ独立した駆動機構で配置させ、印刷ペン、カッターの各アップダウン制御を逆に行うことで印刷後にその印刷済み部分よりも後方の位置で切断するようにした印刷装置に搭載されたものが一般的に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来例による代表的な2つの印刷装置に搭載された印刷裁断処理装置では、いずれもロール状の印刷紙に対して印刷済み部分よりも後方を切断し、その印刷済み部分を印刷紙のコア側から分離するようにしているので、印刷済み部分に印刷された文字、図形等の印刷画像だけを必要とした場合にはその周辺の余白部分をマニュアルによりハサミやカッターで切り取る作業が必要となり手間であった。
【0004】
また、切取線を入力する際には、予め用意された線を繋げて定義したり、ユーザーが閉直線や閉曲線で構成された切取型図形等を目的サイズに拡大・縮小する操作を行って定義する方法が行われていた。
【0005】
しかしながら、これらの切取線の定義方法は、線を繋げて定義していく場合は手数がかかり面倒であり、ユーザー操作で閉直線や閉曲線の切取型図形等を目的サイズに拡大・縮小する場合は、印刷内容など予め定義された内容の位置に対して切取型図形の位置やサイズを調整する必要があり、操作そのものが難しいという問題があった。
【0008】
本発明の課題は、印刷対象に設定する切取線や切取枠のサイズ定義操作の煩雑な操作を不要にすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、印刷物に印刷された印刷対象を裁断手段により裁断処理する印刷裁断処理装置であって、前記印刷対象に対する切取枠を指定する切取枠指定手段と、前記印刷対象のサイズに合うように前記切取枠指定手段により指定された切取枠のサイズを変更する切取枠サイズ変更手段と、この切取枠サイズ変更手段によりサイズが変更された切取枠に従って前記裁断手段による前記印刷対象の裁断処理を制御する裁断制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】
この請求項1記載の発明によれば、印刷物に印刷された印刷対象を裁断手段により裁断処理する印刷裁断処理装置であって、切取枠指定手段が、前記印刷対象に対する切取枠を指定すると、切取枠サイズ変更手段が、前記印刷対象のサイズに合うように前記切取枠指定手段により指定された切取枠のサイズを変更し、裁断制御手段が、このサイズが変更された切取枠に従って前記裁断手段による前記印刷対象の裁断処理を制御する。
【0014】
したがって、印刷対象サイズに合わせてサイズが自動変更された切取枠内に印刷対象が自動的に配置されるため、ユーザーは、切取線を入力する手間や切取枠サイズを拡大・縮小定義する手間を省略でき、印刷裁断処理時の作業効率を改善できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図11は、本発明の印刷裁断処理装置を適用した第1の実施の形態におけるワードプロセッサを示す図である。
まず、構成を説明する。
図1は、本第1の実施の形態におけるワードプロセッサ1内部の要部構成を示すブロック図である。この図1において、ワードプロセッサ1は、CPU2、入力装置3、表示装置4、RAM5、記憶装置6、記憶媒体7、スキャナ8、印刷装置9、及びカッティング装置10から構成されており、記憶媒体7を除く各部はバス11に接続されている。
【0019】
CPU(Central Processing Unit )2は、記憶装置6内に格納されているワードプロセッサとしての各種処理プログラムをRAM5内(図2参照)のワークメモリ5eに展開してワードプロセッサ1内の各部を制御して、ワードプロセッサ1としての文書作成処理、文書印刷処理等を実行するとともに、後述するシール作成処理(図5参照)を実行する。
【0020】
シール作成処理において、CPU2は、予めRAM5内の印刷データメモリ5a及び用紙データメモリ5bに記憶された図形(イラスト)等の印刷データと用紙サイズデータとを選択させ、その選択された印刷データを選択された用紙内の指定領域に配置して、その周囲に選択対象であることを示す矩形の切取枠を設定して表示装置4に表示し、この切取枠データをRAM5内の各切取枠データメモリ5cに保存した後、更に記憶装置6内に予め記憶された各種形状の切取枠データにより切取枠選択メニューを表示装置4に表示して切取枠を選択させる。
【0021】
そして、CPU2は、選択された切取枠内に印刷データが入るように切取枠サイズをリサイズして当該印刷データと合成する切取枠合成処理(図6参照)を実行し、その合成データを表示装置4に表示し、この合成データを印刷装置9を制御してシール用紙に印字した後、その切取枠をカットイメージとして線分化して、各線分を示す座標データ(カット開始座標)をRAM5内のカット座標メモリ5dに記憶し、各線分化データに従ってシール用紙に印字した合成データをカッティング装置10を制御してカットする用紙カット処理(図7参照)を実行する。
【0022】
入力装置3は、カナキー、数値キー及び各種ファンクションキー等が配置されたキーボードとマウス等のポインティングデバイスを含み、キーボードにおいて押下されたキーの押下信号やマウスの位置信号をCPU2に出力する。
【0023】
表示装置4は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等により構成され、CPU2から入力される表示データ(印刷データ、切取枠データ、合成データ等)を表示する。
【0024】
RAM(Random Access Memory)5は、図2に示すように、印刷データメモリ5a、用紙データメモリ5b、各切取枠データメモリ5c、カット座標メモリ5d、ワークメモリ5e等を有している。印刷データメモリ5aは上記シール作成処理において選択される図形(イラスト)等の複数の印刷データを記憶し、用紙データメモリ5bは上記シール作成処理において選択される各種用紙サイズに対応した用紙イメージデータを記憶し、各切取枠データメモリ5cは上記シール作成処理において選択された印刷データの周囲に設定された切取枠データを記憶し、カット座標メモリ5dは上記シール作成処理において合成データの切取枠イメージを線分化した各線分の座標データ(カット開始座標)を記憶し、ワークメモリ5eはCPU2が各種処理を実行する際に記憶装置6から読み出される各種プログラムや処理中の各種データを一時的に記憶する。
【0025】
記憶装置6は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体7を有しており、この記憶媒体7は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体7は記憶装置6に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体7には上記文書作成処理プログラム、文書印刷処理プログラム、シール作成処理プログラム、切取枠合成処理プログラム、用紙カット処理プログラム、及び各プログラムで処理されたデータ等を記憶する。また、記憶装置6は、上記シール作成処理において選択される複数の各種形状の切取枠データを記憶する。
【0026】
スキャナ8は、印刷装置9内のインクリボンカートリッジ98(図3参照)をセットするキャリッジ96(図3参照)に搭載されており、CPU2が原稿画像処理を実行する際に、CPU2から入力される読み取り制御信号により制御され、印刷装置9の用紙給紙位置にセットされて搬送される読み取り対象の原稿上を走査して画像を読み取り、その読み取った画像データをCPU2に出力する。
【0027】
印刷装置9は、CPU2の制御により印字動作と用紙送り動作を実行し、CPU2から入力される印刷データに基づく印刷制御信号に基づいて印字信号を生成して印字ヘッド97(図3参照)を駆動制御するとともに、キャリッジ96(図3参照)の移動動作、及びインクリボンカートリッジ98(図3参照)におけるインクリボンの送り動作をそれぞれ駆動制御して、プラテン94上を用紙搬送機構(図示略)により搬送される印刷用紙に文書データを印字する。
【0028】
また、印刷装置9は、CPU2が上記シール作成処理を実行する際にCPU2から入力される制御信号により用紙搬送機構を制御して、スキャナ8の画像読み取り走査タイミングに合わせて切り取り対象の原稿用紙の搬送状態を制御するとともに、カッティング装置10のカッティング動作タイミングに合わせて切り取り対象のシール用紙の搬送状態を制御する。
【0029】
カッティング装置10は、印刷装置9内のインクリボンカートリッジ98(図3参照)をセットするキャリッジ96(図3参照)に搭載されており、CPU2が上記用紙カット処理を実行する際に、CPU2から入力される切り取り制御信号により制御され、印刷装置9の用紙給紙位置にセットされて搬送されるシール用紙上の切取線で囲まれた部分を切り取る。
【0030】
また、印刷装置9内部のキャリッジ部分の要部構成は、図3に示すように、用紙搬送機構の一部にその両端部が固定支持されたプラテン94と、キャリッジ駆動機構の駆動ベルトに懸架された状態で図中左右方向に移動されるキャリッジ96と、キャリッジ96にセットされるインリボンカートリッジ98のインクリボン98a(図3(a)参照)の露出位置に上下に可動可能に設けられた印字ヘッド97と、からなる。
【0031】
さらに、図3、図4に示すように、キャリッジ96の図中右側部にはスキャナ8が一体的に設けられるとともに、キャリッジ96の図中左側部にはカッティング装置10が一体的に設けられている。また、図3に示すように、キャリッジ96にセットされたインクリボンカートリッジ98のインクリボン98aが露出する位置に印字ヘッド97が位置し、印刷時にはキャリッジ96内部の印字ヘッド駆動機構(図示略)により印字ヘッド97が図中下方に移動されて、プラテン94上を搬送される用紙P上にインクリボン98aを溶融・押圧して印字データの印字を行う。
【0032】
さらに、図4(a)に示すように、原稿画像切り取り時にはカッティング装置10の先端部に設けられたカッター10a部分が内蔵された電磁ソレノイド(図示略)の作用により図中下方に移動されて、プラテン94上を搬送される用紙P上の切取線で囲まれた部分を切り取る。また、同図(b)に示すように、カッティング装置10のカッター10aは、内蔵された回転駆動機構(図示略)により切り取り時に刃先10bが回転して、曲線の切取線で囲まれた原稿画像も切り取ることが可能なように構成されている。
【0033】
次に、本第1の実施の形態における動作を説明する。
まず、CPU2により実行されるシール作成処理について図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
図5におい、CPU2は、まず、RAM5内の印刷データメモリ5aに記憶された複数の印刷データを読み出して表示装置4に図形(イラスト、文字を含む)選択メニューを表示して印刷データの選択を促し(ステップS1)、印刷データが選択されると、選択された図形(イラスト)データを表示装置4に表示する(ステップS2)。次いで、CPU2は、RAM5内の用紙データメモリ5bに記憶された複数の用紙イメージデータを読み出して表示装置4に用紙サイズ選択メニューを表示して用紙サイズの選択を促し(ステップS3)、用紙サイズが選択されると、選択された用紙イメージを表示装置4に表示する(ステップS4)。
【0035】
そして、CPU2は、表示した用紙イメージ内の所定領域を指定して、この指定領域に印刷データを配置して表示した後(ステップS5)、その印刷データの周囲に選択対象を示す矩形の切取枠を設定して表示する(ステップS6)。この矩形の切取枠データはRAM5内の各切取枠データメモリ5cに保存される。
【0036】
次いで、CPU2は、記憶装置6内に予め記憶された各種形状の切取枠データを読み出して表示装置4に切取枠選択メニューを表示して切取枠の選択を促し(ステップS7)、切取枠が選択されると、その選択された切取枠と印刷データとを合成する切取枠合成処理を実行する(ステップS8)。
【0037】
この切取枠合成処理について図6に示すフローチャートに基づいて説明する。図6において、CPU2は、まず、切取枠のサイズと表示位置を検出し(ステップS41)、その切取枠と印刷データとの間に切りしろ分を含む間隔(隙間)を設定し(ステップS42)、この設定間隔に従って検出した切取枠サイズをリサイズ(拡大処理あるいは縮小処理)する(ステップS43)。次いで、CPU2は、リサイズした切取枠線の形状が矩形種でない異形であるか否かを判別し(ステップS44)、異形でなければ図5のステップS9の処理に移行し、異形であれば、図5のステップS6において設定されてRAM5内の各切取枠データメモリ5cに保存された選択対象を示す切取枠データの矩形範囲と、当該異形の切取枠内に予め設定された矩形範囲とを比較し、選択された印刷データが選択された異形の切取枠に入るように当該異形の切取枠をリサイズし、リサイズした切取枠内に印刷データを配置する(ステップS45)。
【0038】
すなわち、選択された印刷データのサイズを変更せずに異形の切取枠に入るように当該異形の切取枠がリサイズ(拡大処理あるいは縮小処理)される。このリサイズ処理の後、図5のステップS9に移行する。また、CPU2は、合成データをRAM5内のワークメモリ5eに保存する。
【0039】
図5のステップS9において、CPU2は、切取枠内に印刷データを配置した合成データを表示装置4に表示中の用紙イメージ内に表示した後、この合成データに基づく印字データを生成して印刷装置9に出力して、印刷装置9によりシール用紙に合成データを印字させる(ステップS10)。次いで、CPU2は、RAM5内のワークメモリ5eに保存した合成データに基づいて、その切取枠をカットイメージとして線分化し、その各線分の座標データ(用紙イメージ内における各線分のカット開始座標)をRAM5内のカット座標メモリ5dに記憶する(ステップS11)。
【0040】
そして、CPU2は、用紙逆転制御信号を印刷装置9に出力して、印刷装置9により印刷したシール用紙を排紙方向とは逆の給紙方向に逆転搬送させて、当該シール用紙をカット位置に戻させ(ステップS12)、RAM5内のカット座標メモリ5dに記憶した各線分の座標データに従ってシール用紙をカットする用紙カット処理を実行する(ステップS13)。
【0041】
この用紙カット処理について図7に示すフローチャートに基づいて説明する。図7において、CPU2は、まず、図5のステップS9において表示された合成データのうちカットイメージ(切取枠)表示を消去し(ステップS21)、RAM5内のカット座標メモリ5dから最初の線分のカット開始座標を読み出して(ステップS22)、このカット開始座標位置までシール用紙及びカッティング装置10が搭載されたキャリッジを送るように用紙送り制御信号とキャリッジ移動制御信号とを生成して印刷装置9に出力する(ステップS23)。
【0042】
印刷装置9は、CPU2から入力された用紙送り制御信号とキャリッジ移動制御信号に従って、用紙搬送機構を駆動制御してシール用紙をカット開始位置に搬送移動させるとともに、キャリッジ駆動機構を駆動制御してキャリッジ96をカット開始位置に移動させて、キャリッジ96に設けられたカッティング装置10のカッター10aがシール用紙上に印刷された切取枠の当該カット開始位置に位置するように移動させる。
【0043】
次いで、CPU2は、カット座標メモリ5dから次の線分のカット開始座標を読み出し(ステップS24)、カッタダウン信号をカッティング装置10に出力して、カッタ10aをシート用紙上にダウンさせる(ステップS25)。そして、CPU2は、先に読み出した次のカット開始座標に基づいて次の線分のカット開始位置までシール用紙をカットさせるため、用紙送り制御信号とキャリッジ移動制御信号とカット制御信号とを生成して印刷装置9とカッティング装置10に出力して(ステップS26)、印刷装置9によりシール用紙を最初のカット開始位置から次のカット開始位置まで移動させながら、カッティング装置10により最初の線分に相当する切取線分をカットさせる。
【0044】
次いで、CPU2は、前回の最初のカット開始座標から今回カットの終了点、すなわち次のカット開始座標までを結ぶ線を表示装置4に表示中の印刷データの周囲に表示させる(ステップS27)。この表示処理により、カット中の切取線がリアルタイムに表示装置4に表示される。
【0045】
次いで、CPU2は、カット停止指示が入力されたか否かを確認し(ステップS28)、カット停止指示が入力されれば、カッタアップ信号をカッティング装置10に出力してカッタ10aをアップさせるとともに、用紙送り制御信号とキャリッジ移動制御信号の印刷装置9への出力を停止して、シール用紙の搬送とキャリッジ96の移動とを停止させ、後述するカット再開処理(図12参照)に移行する。
【0046】
また、カット停止指示が入力されなければ、カット座標メモリ5dから読み出したカット開始座標データを参照して、最終カット位置までカットが終了したか否かを判別し(ステップS29)、終了していなければ、ステップS24に戻って、カット座標メモリ5dから次のカット開始座標データを読み出し、以後同様にステップS25〜ステップS28の処理を繰り返し実行して、最終カット位置までシール用紙のカットを繰り返し実行する。最終カット位置までのカットが終了しいれば、本用紙カット処理を終了し、図5のシール作成処理を終了する。
【0047】
以上の本第1の実施の形態におけるシール作成処理に基づくシール作成手順について図8を参照して説明する。
図8の▲1▼において、ユーザーは、表示装置4に表示された図形(イラスト)選択メニューから印刷するイラストを選択すると、同図▲2▼におい、選択されたイラストと、選択対象であることを示すイラストを囲む矩形の切取枠(破線)が表示装置4に表示される。このとき、イラストと文字列を組み合わせて印刷データとして指定することも可能であり、このイラストと文字列とを組み合わせた最大サイズ(Xmin,Ymin)〜(Xmax,Ymax)を検出して切取枠(破線部)が設定表示される。
【0048】
そして、同図▲3▼において、ユーザーは、表示装置4に表示された切取枠選択メニューから切取枠の形状を選択すると、同図▲4▼において、▲2▼で検出されて設定された切取枠が、▲3▼で指定された切取枠形状内に入るように、指定切取枠がリサイズされて印刷データが自動配置される。そして、同図▲5▼において、切取枠と印刷用イラストが合成された合成データが表示装置4に表示される。
【0049】
このあと、用紙カット処理が開始されると、例えば、図9に示す各イラストと文字列の周囲に設定表示された切取枠線が、図10及び図11に示すようにカットされていないイラストでは一旦切取枠線が消去され、カットが終了あるいはカット中のイラストの周囲には、その切取動作に従ってリアルタイムに切断軌跡が表示される。
【0050】
以上のように、本第1の実施の形態におけるワードプロセッサ1によれば、シール作成処理において、ユーザーは、所望の印刷データ、用紙サイズ、及び切取枠形状を選択すると、印刷データのサイズを変更せずにリサイズした切取枠内に自動的に配置されるため、ユーザーは、切取線を入力する手間や切取枠サイズを拡大・縮小定義する手間を省略でき、シール作成時の作業効率を改善することができる。
【0051】
また、シール用紙に印字されたイラスト等をカットする際には、その切断軌跡がリアルタイムに表示されるため、ユーザーは、用紙のカット状態を把握でき、用紙のカットミス発生した時には直ちに停止させる等の対応をとることができる。その結果、印刷用紙を無駄にしてしまうという事態を未然に防止でき、印刷裁断処理機能の信頼性を向上させることができる。
【0052】
次に、図7の用紙カット処理のステップS28においてカット停止指示が入力されて、用紙カット処理を中断した後にCPU2により実行されるカット再開処理について図12に示すフローチャートに基づいて説明する。このカット再開処理は、カット処理中段後に別の切取枠を選択させ、最初の切取枠と合成してカットを継続することを可能にする処理である。
【0053】
図12において、CPU2は、まず、記憶装置6内に記憶された各種形状の切取枠データを読み出して表示装置4に図13に示すような切取枠選択メニューを表示して新規切取枠の選択を促し(ステップS101)、切取枠が選択されると、その選択された新規切取枠の配置方法を選択させる選択画面を表示装置4に表示して、新規切取枠の配置方法を選択させる(ステップS102)。この時、新規切取枠の配置方法として、その選択画面は図示しないが、先に選択済みでカットを中断した切取枠に対して、新規切取枠をつないで配置するか否かを選択させるものとする。
【0054】
そして、CPU2は、カットを中断した切取枠に新規切取枠をつなげる配置方法が選択されたか否かを判別し(ステップS103)、つなげる配置方法が選択されなければステップS113の処理に移行する。また、つなげる配置方法が選択されれば、カットを中断した切取枠全体の領域を求めて(ステップS104)、この求めた領域と同じサイズのメモリ領域をRAM5内の各切取枠データメモリ5c内に確保し(ステップS105)、この確保したメモリ領域上で新規切取枠をリサイズ(拡大処理あるいは縮小処理)する(ステップS106)。
【0055】
次いで、CPU2は、リサイズした新規切取枠をカットが中断された位置で分割し(ステップS107)、カットを中断した切取枠のカット済みの部分と、分割した新規切取枠のカット再開部分に該当する部分とを合成し(ステップS108)、この合成したカットイメージを表示装置4に表示する(ステップS109)。そして、CPU2は、カット再開指示が入力されたか否かを判別し(ステップS110)、カット再開指示が入力されなければステップS109の表示状態を継続し、カット再開指示が入力されれば、裁断中止点座標を読み出し(ステップS111)、表示中の合成イメージが新規カットイメージ部分の表示だけを消去して(ステップS112)、図7のステップS25以降の用紙カット処理に戻る。
【0056】
したがって、カットを中断した切取枠がカット再開により新規に合成した切取枠に従って再度カットされる。
【0057】
また、ステップS103において、カットを中断した切取枠に新規切取枠をつなげる配置方法が選択されなければ、CPU2は、ステップS113においてカットを中断した切取枠全体の領域を求め、この求めた領域と同じサイズのメモリ領域をRAM5内の各切取枠データメモリ5c内に確保し(ステップS114)、この確保したメモリ領域上で新規切取枠をリサイズ(拡大処理あるいは縮小処理)し(ステップS115)、このリサイズした新規切取枠を全体に所定量拡大する(ステップS116)。
【0058】
そして、CPU2は、拡大した新規切取枠と印刷データとを再合成して(ステップS117)、その合成したカットイメージをカットを中断したイメージとは別の位置で表示装置4に表示し(ステップS118)、カット再開指示が入力されたか否かを判別する(ステップS119)。カット再開指示が入力されなければステップS109の表示状態を継続し、カット再開指示が入力されれば、新規カットイメージ部分の表示だけを消去して(ステップS120)、図7のステップS21以降の用紙カット処理に戻る。
【0059】
したがって、選択したイラストが中断した切取枠ではなく新規切取枠に従って再度カットされる。
【0060】
以上のカット再開処理に基づくシール用紙のカット再開手順について図14を参照して説明する。
ユーザーにより新規切取枠が選択された後、図14の▲1▼において、カットを中断した先の切取枠全体(一点鎖線)の領域が求められ、同図▲2▼において、▲1▼で求められた領域と同サイズの領域内に新規切取枠がリサイズされて配置される。なお、▲1▼及び▲2▼において各切取枠上に示した●は、カット中断点を示している。そして、同図▲3▼において、▲2▼の新切取枠をカット中断点で上下に分割し、同図▲4▼において、▲1▼のカット済みのカットイメージ部分と、▲3▼で分割した新規切取枠のカット再開部分とをつなげるように合成されて、カットが再開される。この場合、▲1▼の楕円形の切取枠の未カット部分に、矩形の新規切取枠の一部を合成した例を示している。
【0061】
さらに、カット再開後の表示装置4におけるカットイメージの表示状態を図15及び図16に示す。図15は、カット再開後でタバコのイラストのカットイメージにおいて、その合成された新規切取枠のカットイメージがリアルタイムに表示されている状態を示し、図16は、新規切取枠のカットが終了したカットイメージを表示した状態を示している。
【0062】
以上のカット再開処理機能を追加することにより、用紙カット中であってもユーザーは、カットが中断されたカットイメージに新たな切取枠を合成してカットを再開したり、また、切取枠を変更してカットを再開するといった処理を容易にでき、用紙カット機能の利便性を向上させることができる。
【0063】
なお、上記第1の実施の形態では、印刷データをカットする際にリアルタイムにカット軌跡を表示するようにしたが、カットする前に所定の操作に応じて、RAM5内のカット座標メモリ5dに記憶したカット座標データを読み出して、表示中の印刷データにカット軌跡をシミュレーションで表示するようにしてもよい。
【0064】
また、印刷装置9において用紙送り位置検出センサと、キャリッジ96に搭載されたカッティング装置10の移動位置検出センサとを設け、これらのセンサ出力により実際のカット位置を検出して、その検出位置を順次カット軌跡として表示するようにしてもよい。
【0065】
[第2の実施の形態]
図17〜図20は、本発明の印刷裁断制御処理装置を適用した第2の実施の形態におけるワードプロセッサを示す図である。なお、本第2の実施の形態におけるワードプロセッサの構成は、上記第1の実施の形態において図1〜図4に示したワードプロセッサ1と同一であるため、その構成の図示及び説明は省略する。
【0066】
図17は、本第2の実施の形態におけるワードプロセッサ1内のCPU2により実行されるシール作成処理を示すフローチャートである。本シール作成処理では、印刷データである文字列と切取枠との間に設定する切りしろ割合を入力させ、この入力された切りしろ割合に従って、文字列の周囲に設定する切取枠のサイズを自動調整する機能を実現するものである。
【0067】
図17において、CPU2は、まず、RAM5内の印刷データメモリ5aに記憶された複数の印刷データを読み出して表示装置4に図形(イラスト、文字列を含む)選択メニューを表示して印刷データの選択を促し(ステップS201)、印刷データとして文字列が選択されると、選択された文字列データを表示装置4に表示する(ステップS202)。次いで、CPU2は、RAM5内の用紙データメモリ5bに記憶された複数の用紙イメージデータを読み出して表示装置4に用紙サイズ選択メニューを表示して用紙サイズの選択を促し(ステップS203)、用紙サイズが選択されると、選択された用紙イメージを表示装置4に表示する(ステップS204)。
【0068】
そして、CPU2は、表示した用紙イメージ内の所定領域を指定して、この指定領域に文字列データを配置して表示した後(ステップS205)、切取枠と文字列データを合成する切取枠合成処理を実行する(ステップS206)。この切取枠合成処理について図18に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】
図18において、CPU2は、まず、文字列データと切取枠との間に設定する切りしろ割合の入力を促す切りしろ割合入力画面(図示略)を表示装置4に表示し(ステップS221)、切りしろ割合が入力されると、この切りしろ割合を考慮した切取枠の外形の縦寸法を次式(1)により算出するとともに(ステップS222)、その横寸法を次式(2)により算出する(ステップS223)。
【0070】
次いで、CPU2は、算出した切取枠の縦寸法と横寸法とに基づいて、その外形矩形寸法枠サイズを決定し(ステップS224)、その切取枠サイズを表示装置4に表示する(ステップS225)。次いで、CPU2は、表示した切取枠サイズに対してユーザーにより解除キー操作あるいは実行キー操作が行われたか否かを確認し(ステップS226、S227)、解除キー操作が行われた場合は、ステップS221に戻って再度切りしろ割合を入力させ、実行キー操作が行われた場合は、その切取枠種の候補を表示装置4に表示して、カーソルキー操作による切取枠種の選択を促す(ステップS228)。
【0071】
CPU2は、カーソルキー操作に応じて選択対象の切取枠種を移動させながら切取枠種が選択されると(ステップS229、S230)、選択された切取枠種に対してユーザーにより解除キー操作あるいは実行キー操作が行われたか否かを確認し(ステップS231、S232)、解除キー操作が行われた場合は、図17に戻ってシール作成処理を終了し、実行キー操作が行われた場合は、選択対象の切取枠を表示装置4に表示して(ステップS233)、切取枠種を決定する(ステップS234)。
【0072】
そして、CPU2は、その決定した切取枠種をステップS224で決定した切取枠サイズにサイズ調整し(ステップS235)、このサイズ調整後の切取枠を表示装置4に表示する(ステップS236)。次いで、CPU2は、実行キー操作が行われたか否かを確認し(ステップS237)、実行キー操作が行われれば、印刷対象の文字列と切取枠の切取線データとを合成し(ステップS238)、この合成データをRAM5内のワークメモリ5eに保存して、本切取枠合成処理を終了する。
【0073】
この切取枠合成処理を終了すると、CPU2は、図17のステップS207に戻り、合成された文字列と切取枠の合成データを表示し、この表示した合成データに基づく印字データを生成して印刷装置9に出力して、印刷装置9によりシール用紙に文字列とその切取枠を印字させる(ステップS208)。次いで、CPU2は、RAM5内のワークメモリ5eに保存した合成データに基づいて、その切取枠をカットイメージとして線分化し、その各線分の座標データ(用紙イメージ内における各線分のカット開始座標)をRAM5内のカット座標メモリ5dに記憶する(ステップS209)。
【0074】
そして、CPU2は、用紙逆転制御信号を印刷装置9に出力して、印刷装置9により印刷したシール用紙を排紙方向とは逆の給紙方向に逆転搬送させて、当該シール用紙をカット位置に戻させ(ステップS210)、RAM5内のカット座標メモリ5dに記憶した各線分の座標データに従ってシール用紙をカットする用紙カット処理を実行して(ステップS211)、本シール作成処理を終了する。
【0075】
以上のシール作成処理に基づくシール用紙の作成手順について図19を参照して説明する。
図19の(A)において、選択された印刷データである文字列「禁煙」を表示装置4に表示し、同図(B)において、入力された切りしろ割合(この場合、10%)に従って、文字列の周囲に切取文字枠サイズを算出して表示し、同図(C)において、選択された切取枠種(この場合、矩形)を切取枠上に表示し、同図(D)において、実行指示により切取枠の切取線に沿った切取が実行される。また、図20(A)〜(C)に切取枠種の一例を示す。
【0076】
以上のように、本第2の実施の形態におけるワードプロセッサ1によれば、文字列のシール作成処理において、ユーザーは、所望の印刷データ、用紙サイズ、切りしろ割合、及び切取枠種を指定すると、その切りしろ割合に従って文字列を囲む切取枠の矩形サイズが自動調整されて、その矩形サイズに基づいて選択された切取枠種の切取線が合成されて文字列シールがカットされるため、ユーザーは文字列シールをカットする際の切取枠の定義や、その切取しろを含めたサイズを調整する操作を省略でき、文字列シールを作成する際の作業効率を改善することができる。
【0077】
[第3の実施の形態]
図21〜図23は、本発明の印刷裁断制御処理装置を適用した第3の実施の形態におけるワードプロセッサを示す図である。なお、本第3の実施の形態におけるワードプロセッサの構成は、上記第1の実施の形態において図1〜図4に示したワードプロセッサ1と同一であるため、その構成の図示及び説明は省略する。
【0078】
図21は、本第3の実施の形態におけるワードプロセッサ1内のCPU2により実行されるシール作成処理を示すフローチャートである。本シール作成処理では、アウトラインフォント画像をビットマップデータに展開し、このビットマップデータの輪郭をトレースする輪郭データを生成し、この輪郭データに従ってシール用紙をカットするシール用紙カット機能を実現するものである。
【0079】
図21において、CPU2は、まず、記憶装置6内に予め記憶された複数のアウトラインフォント画像を読み出して、その画像指定画面を表示装置4に表示して、アウトラインフォント画像の指定を促し(ステップS301)、アウトラインフォント画像が指定されると、その指定画像を表示装置4に表示する(ステップS302)。そして、CPU2は、その画像指定の終了指示入力の有無を確認し(ステップS303)、終了指示が入力されなければ、ステップS301の指定処理に戻り、終了指示が入力されれば、指定された各アウトラインフォント画像をRAM5内のワークメモリ5eで各々ビットマップデータに展開する(ステップS304)。
【0080】
そして、CPU2は、全アウトラインフォント画像のビットマップへの展開終了を確認すると(ステップS305)、その展開されたビットマップデータに基づいて輪郭をトレースして輪郭データを生成し(ステップS306)、その輪郭データを補正して直線化して(ステップS307)、RAM5内のワークメモリ5eに保存する(ステップS308)。次いで、CPU2は、ビットマップデータに展開した画像に基づく印字データを生成して印刷装置9に出力し、印刷装置9によりビットマップ画像をシール用紙に印字させる(ステップS309)。
【0081】
そして、CPU2は、用紙逆転制御信号を印刷装置9に出力して、印刷装置9により印刷したシール用紙を排紙方向とは逆の給紙方向に逆転搬送させて、当該シール用紙をカット位置に戻させ(ステップS310)、RAM5内のワークメモリ5eから輪郭データを読み出し(ステップS311)、この読み出した輪郭データに従ってシール用紙をカットする用紙カット処理を実行して(ステップS312)、本シール作成処理を終了する。
【0082】
以上のシール作成処理により、例えば、図9に示した「禁煙」のアウトラインフォント画像がビットマップ画像に展開され、その輪郭をトレースした輪郭データが生成され保存されて、この輪郭データに従って「禁煙」の文字列シールがカットされる。
【0083】
したがって、アウトラインフォント文字列等の複雑な輪郭を有する画像に対して、ユーザーが切取線を定義する操作を省略でき、アウトラインフォントの文字列シールを作成する際の作業効率を改善することができる。
【0084】
次に、アウトラインフォントの文字列シールを作成する際に、更に切取枠を設定してカットすることを可能とするシール作成処理について図22に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0085】
図22において、CPU2は、まず、記憶装置6内に予め記憶された複数のアウトラインフォント画像を読み出して、その画像指定画面を表示装置4に表示して、アウトラインフォント画像の指定を促し(ステップS321)、アウトラインフォント画像が指定されると、その指定画像を表示装置4に表示する(ステップS322)。そして、CPU2は、その画像指定の終了指示入力の有無を確認し(ステップS323)、終了指示が入力されなければ、ステップS321の指定処理に戻り、終了指示が入力されれば、指定された各アウトラインフォント画像をRAM5内のワークメモリ5eで各々ビットマップデータに展開する(ステップS324)。
【0086】
そして、CPU2は、全アウトラインフォント画像のビットマップへの展開終了を確認すると(ステップS325)、その展開されたビットマップデータに基づいて輪郭をトレースして輪郭データを生成し(ステップS326)、その輪郭データを補正して直線化する(ステップS327)。次いで、CPU2は、記憶装置6内に予め記憶された各種形状の切取枠データを読み出し、表示中の文字列に対して切取枠の配置位置の指定と切取枠の選択とを促す切取枠指定画面(図示略)を表示装置4に表示する(ステップS328)。
【0087】
切取枠の配置位置が指定され、切取枠が選択されると、CPU2は、その切取枠をRAM5内のワークメモリ5eでビットマップ展開し(ステップS329)、他の切取枠と交差するか否かを判別する(ステップS330)。すなわち、先に選択されてビットマップ展開された切取枠があれば、その切取枠の切取線と今回選択されてビットマップ展開された切取枠の切取線とで交差する部分があるか否かが判別される。各切取枠の切取線が交差すれば、CPU2は、その複数の切取枠により形成される輪郭以外の切取線を削除し(ステップS331)、すなわち、輪郭の切取線と交差して切取枠の内部に引かれた切取線を削除する。
【0088】
また、各切取枠の切取線が交差しない場合、及びステップS331を処理した後は、ステップS332に移行して、CPU2は、切取枠指定の終了指示入力の有無を確認し、終了指示がなければ、ステップS326の輪郭データ生成処理に戻り、終了指示があれば、生成した輪郭データをRAM5内のワークメモリ5eに保存する(ステップS333)。
【0089】
次いで、CPU2は、ステップS324においてビットマップデータに展開した画像に基づく印字データを生成して印刷装置9に出力し、印刷装置9によりビットマップ画像をシール用紙に印字させる(ステップS334)。そして、CPU2は、用紙逆転制御信号を印刷装置9に出力して、印刷装置9により印刷したシール用紙を排紙方向とは逆の給紙方向に逆転搬送させて、当該シール用紙をカット位置に戻させ(ステップS335)、RAM5内のワークメモリ5eから輪郭データを読み出し(ステップS336)、この読み出した輪郭データに従ってシール用紙をカットする用紙カット処理を実行して(ステップS337)、本シール作成処理を終了する。
【0090】
以上のシール作成処理により、例えば、図23に示すように、同図(A)の「禁煙」というアウトラインフォント画像から展開されたビットマップ画像に対して、同図(B)に示す丸型の切取枠がまず選択配置され、同図(C)に示す矩形型の切取枠が次に選択配置された場合は、同図(D)に示すように、その各切取枠の外形に基づく輪郭のみが残されて輪郭データが生成保存され、この輪郭データに従ってシール用紙がカットされる。
【0091】
以上のシール作成処理により、アウトラインフォント文字列から展開されたビットマップ画像に対して切取枠を選択配置可能とした際に、複数の切取枠が同一の文字列に対して配置された場合は、その交差部分が判別されて外形に属する輪郭が自動的に消去されてカット処理が実行されるため、ユーザーは、より多様な形状の文字列シールを簡便な操作で作成することができる。
【0092】
なお、上記第3の実施の形態では、文字列の輪郭をトレースして自動的に切取線を生成する場合を説明したが、ユーザーが任意に描画した自由線を輪郭として指定可能としてもよい。
【0093】
また、上記各実施の形態において示した切取枠の形状、印刷データと切取枠の合成データ等は、あくまでも一例であり、その他の印刷データや切取枠も適用可能であることは勿論である。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の印刷裁断処理装置、及び請求項6記載の記憶媒体によれば、印刷対象サイズに合わせてサイズが自動変更された切取枠内に印刷対象が自動的に配置されるため、ユーザーは、切取線を入力する手間や切取枠サイズを拡大・縮小定義する手間を省略でき、印刷裁断処理時の作業効率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷裁断処理装置を適用した第1の実施の形態におけるワードプロセッサ1内部の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1のRAM5内のメモリ構成を示す図である。
【図3】図1の印刷装置9内のキャリッジ96部分の構成、及び印字ヘッド97の動作状態を示す図である。
【図4】図3のキャリッジ96部分におけるカッティング装置10のカッター10aの動作状態(同図(a))と、その刃先10bの動作状態(同図(b))を示す図である。
【図5】図1のCPU2により実行されるシール作成処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のシール作成処理においてCPU2により実行される切取枠合成処理を示すフローチャートである。
【図7】図5のシール作成処理においてCPU2により実行される用紙カット処理を示すフローチャートである。
【図8】図5のシール作成処理に基づくシール作成手順を示した図である。
【図9】図5のシール作成処理により切取枠が表示されたイラスト及び文字列の一例を示す図である。
【図10】図9のイラストに対するカット動作中のカット軌跡の表示過程を示した図である。
【図11】図9のイラストに対するカット動作中のカット軌跡の表示過程を示した図である。
【図12】図7の用紙カット処理においてカット中断後にCPU2により実行されるカット再開処理を示すフローチャートである。
【図13】図12のカット再開処理において表示される切取枠選択メニュー画面を示す図である。
【図14】図12のカット再開処理に基づく切取枠合成過程を示した図である。
【図15】図12のカット再開処理によりカット再開後のカット軌跡の表示過程を示した図である。
【図16】図12のカット再開処理によりカット再開後にカットが終了した状態でのカット軌跡の表示状態を示した図である。
【図17】本発明の印刷裁断処理装置を適用した第2の実施の形態におけるワードプロセッサ1のCPU2により実行されるシール作成処理を示すフローチャートである。
【図18】図17のシール作成処理においてCPU2により実行される切取枠合成処理を示すフローチャートである。
【図19】図18の切取枠合成処理に基づくシール作成過程を示した図である。
【図20】図18の切取枠合成処理において選択される切取枠種の一例を示す図である。
【図21】本発明の印刷裁断処理装置を適用した第3の実施の形態におけるワードプロセッサ1のCPU2により実行されるシール作成処理を示すフローチャートである。
【図22】図21のシール作成処理において切取枠設定処理を付加した処理を示すフローチャートである。
【図23】図22のシール作成処理に基づくシール作成過程を示した図である。
【符号の説明】
1 ワードプロセッサ
2 CPU
3 入力装置
4 表示装置
5 RAM
6 記憶装置
7 記憶媒体
8 スキャナ
9 印刷装置
10 カッティング装置
10a カッター
10b 刃先
96 キャリッジ
97 印字ヘッド
98 インクリボンカートリッジ
98a インクリボン
Claims (6)
- 印刷物に印刷された印刷対象を裁断手段により裁断処理する印刷裁断処理装置であって、
前記印刷対象に対する切取枠を指定する切取枠指定手段と、
前記印刷対象のサイズに合うように前記切取枠指定手段により指定された切取枠のサイズを変更する切取枠サイズ変更手段と、
この切取枠サイズ変更手段によりサイズが変更された切取枠に従って前記裁断手段による前記印刷対象の裁断処理を制御する裁断制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷裁断処理装置。 - 前記切取枠指定手段は、複数種の切取枠から所望の切取枠を任意に選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載の印刷裁断処理装置。
- 前記切取枠サイズ変更手段は、前記指定された切取枠と前記印刷対象との間に設定する余白サイズに応じて当該切取枠のサイズを変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載の印刷裁断処理装置。
- 前記余白サイズは、前記印刷対象である文字と前記指定された切取枠との間隔、あるいは当該文字サイズに対する当該切取枠の間隔を示す割合の値であり、この割合の値を余白サイズとして指定する余白サイズ指定手段を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の印刷裁断処理装置。
- 前記切取枠サイズ変更手段は、前記指定された切取枠の形状が異形体図形であった場合、この異形体図形内の決められた領域に前記印刷対象を配置するように当該切取枠のサイズを変更することを特徴とする請求項1記載の印刷裁断処理装置。
- コンピュータを、
前記印刷対象に対する切取枠を指定する切取枠指定手段、
前記印刷対象のサイズに合うように前記切取枠指定手段により指定された切取枠のサイズを変更する切取枠サイズ変更手段、
この切取枠サイズ変更手段によりサイズが変更された切取枠に従って前記裁断手段による前記印刷対象の裁断処理を制御する裁断制御手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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