JP2004145463A - カット機能付きプリンターの制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このプリンター制御システムは、1以上の文字データまたは画像データの少なくとも何れかを含む出力対象データを、選択された大きさを有するビットマップデータに変換し、該ビットマップデータを、前記選択された大きさよりも小さな大きさを有する出力用シートに出力するように、分割し、該分割されたビットマップデータを前記出力用シートに出力し、前記分割ビットマップデータの印字領域55,56に基づいて、前記出力用シートを切り抜くためのベクトルデータを作成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字データ或いは画像データの少なくとも何れかを印字並びに切り抜くことが可能なカット機能付きプリンターの制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、文字データ或いは画像データの少なくとも何れかを印字並びに切り抜くことが可能なカット機能付きプリンターの制御システムとしては、特開2000−33598号「カッティングプロッタ」が公開されている。
【0003】
このカッティングプロッタは、印刷機能を有するカッティングプロッタの作画制御部に、カッティングデータを出力する制御手段を設けたものである。制御手段は、文字や図形等の作画データのアウトラインを太線に変換し、次に太線アウトラインパターンを生成し、この太線アウトラインパターン内を塗潰し、塗潰したパターンのアウトラインをカッティングデータとして出力するものである。
【0004】
具体的には、カッティングプロッタの作画制御部に、CPU、バッファメモリ、文字フォントメモリ、プログラムメモリ、ビットマップメモリ、ストロークデータメモリが設けられ、キーボードから入力された作画データは、バッファメモリに書き込まれ、液晶表示部であるLCDに表示される。
【0005】
切り抜き動作命令が実行されると、文字フォントからフォントデータが読み出され、印刷処理の書式設定に応じてカッティングデータが作成され、このカッティングデータ(ベクトルデータ)に基づいてプロッター部が動作して、印刷文字のアウトラインが切り抜かれる。
【0006】
このカッティングプロッタによれば、ロールシートに文字や図形を印刷してカッティング処理を行うことにより、印刷した文字や図形等のカッティングが行われ、切り抜き文字の剥離及び転写が可能とされる。
【0007】
また、分割印字処理によって先に出力された上方部分と次に出力された下方部分とを貼り合わせる場合、各印字部分の余白部を手で切断して貼り合わせることが行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなカッティングプロッタによれば、予めカッティングプロッタによって許容された大きさのロールシート(例えば幅)に制限されるために、ロールシートより大きな文字や画像の印字並びに切り抜きが出来ないという不具合がある。
【0009】
また、印字処理と切り抜き処理とを行うためには、ラスターデータからなるビットマップデータと、切り抜きのためのベクトルデータが必要であるため、両方のデータを生成できるアプリケーションプログラムが必要であった。
【0010】
更に、手作業で分割印字したシートを切断する場合、真っ直ぐなラインで定められた領域を切断することが難しいために、手間がかかるのみならず作業時間が長くなるという問題があった。
【0011】
本発明にかかるカット機能付きプリンターの制御システムは、このような不具合に着目してなされたものであり、印字データとベクトルデータの出力機能を備えていないアプリケーションプログラムでも印字及びカットが可能であり、しかも、ロールシートの大きさに制限されることなくより大きな文字や画像を出力でき、更に、張り合わせの仕上げ作業に手間や時間を少なくすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかるカット機能付きプリンターの制御システムは、出力用シート上に印字処理を行う印字機能と前記出力用シートの印字領域に関連する切り抜き機能とを備えたカット機能付きプリンターを制御するカット機能付きプリンターの制御システムであって、前記プリンターを制御するドライバープログラムが、前記出力用シートの切り抜き領域を決定するために、前記印字領域に基づいて切り抜きの開始点と終了点を定めるベクトルデータを作成する機能と、前記印字機能による印字処理の後に、前記ベクトルデータに基づいて前記切り抜き機能による切り抜き処理を行う機能とを有することを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項2のカット機能付きプリンターの制御システムは、以上の文字データまたは画像データの少なくとも何れかを含む出力データを、選択された大きさを有するビットマップデータに変換し、該ビットマップデータを、前記選択された大きさよりも小さな大きさを有する出力用シートに出力するように、分割し、該分割されたビットマップデータを前記出力用シートに出力し、前記分割ビットマップデータの印字領域に基づいて、前記出力用シートを切り抜くためのベクトルデータを作成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかるカット機能付きプリンターの制御システムを図面を用いて説明する。図1はカット機能付きプリンターの制御システムの概念構成を示し、図2,図3はこのプリンターの主要構成を示す。
[プリンターの主要構成]
図2は、この実施の形態にかかるカット機能付きプリンターの主要構成を示したものである。
【0015】
図2において、1はロールであり、このロール1にロールシート2(出力用シート)が巻き付けられている。ロールシート2は剥離ロールの上に印字可能なシートが貼り合わせられているものである。3はロールシート2の全幅に近い幅を持つインクリボンである。4はインクリボン3の巻出しロール、5はインクリボン3の巻き取りロール、6はインクリボン3の幅相当の発熱素子を備えたサーマルヘッド、7はプラテンローラである。
【0016】
ロール1はローラ9がロールシート2を巻き込む力により回転し、ローラ9は図5に示すモータM1により回転する。インクリボン3を送るロール4、5は図示しないギア機構を介してモータM2により回転する。サーマルヘッド6はインクリボン3の全幅に近い幅を有しており、サーマルヘッド6の発熱制御はマイクロコンピュータ50により行われる。プラテンローラ7は図5に示すモータM3により回転する。プラテンローラ7並びにロール1、4、5、ローラ10、11は正逆回転制御可能とされる。
【0017】
図2,図3の符号8は第2のカッターとしてのはさみユニットであり、符号9、10、11、13、14は搬送手段としてのローラである。ローラ10、11はモータM1によりギア機構を介して駆動され、モータM1の回転制御により逆回転可能とされる。
【0018】
符号13、14はフリー回転するローラである。符号12はロールシート2の裏面に光を当ててその反射光によりロールシート2の有無を検知する反射型インタラプタである。インタラプタ12はロールシート2からの反射光を受光した状態としたときにロールシート2の前端部を検出し、受光状態から非受光状態に変化したときに、ロールシート2の終端を検出してマイクロコンピュータ50に通知する。符号15は一旦インタラプタ12を通過したカット済みロールシート2を逆送する際のガイド板、符号16は切抜き装置としてのカッティングユニット、符号17はカットするときにロールシート2を支持するテーブルである。
【0019】
はさみユニット8は、図3に示すように、上刃8Aと下刃8Bが固定プレート8Cにねじ8Dによって取り付けられている。上刃8Aはロールシート2の通過位置2Aより少し上の位置にあって固定され、下刃8Bが上刃8Aに対して接触し、互いに刃を摺接しあうことによってロールシート2を切断する。下刃8Bは、下刃8Bの先端に設けた電磁ソレノイド18により、ネジ8Dを中心に上下する。
【0020】
ロールシート2をカッティングユニット16側に搬送するときに、プラテンローラ7はモータM3の回転によって図2の時計回り方向に回転し、ローラ11はモータM4の回転により図2の時計回り方向に回転する。ローラ10はモータM1によりギア機構を介して反時計方向に回転する。ローラ13、14はローラ10、11に追従して回転する。
【0021】
カッティングユニット16は、図3、図4に示すように、カッター19を保持する保持筒20を備えている。保持筒20はアーム21に、中心線22を中心に回転自在に保持されている。カッター19の刃先は、保持筒20に回転自在に保持されることにより、ローラ11の回転及びカッター19の移動の際に、ロールシート2の抵抗が少ない方向にカッター19の刃先が向くように、中心線22よりオフセット下位置になっている。
【0022】
カッティングユニット16は、図3に示すように、ロールシート2の搬送位置の上方に配置され、ガイドロッド23に平行なX軸方向に往復可能に移動する。このガイドロッド23への往復移動は、プレート28上に軸止されたプーリ24、25間に張られたリング状のワイヤ26により行われる。プーリ24,25のうちプーリ24は、図5に示すモーターM5により駆動され、プーリ25は従動する。
【0023】
ワイヤ26の一部は、ガイドロッド23にスライド自在に保持されるアーム21のホルダー27に固定されており、ワイヤ26の移動により、ホルダー27がX軸方向に移動できるようになっている。
【0024】
アーム21は、ホルダー27に上下に揺動可能に保持されており、アーム21は図4の上下であるZ方向に移動可能とされている。アーム21は、ロールシート2及びテーブル17に対して接近・離間可能になっている。このアーム27の揺動制御は、カッティングユニット16のシャーシ28上に張られたワイヤ29の一端を電磁ソレノイド30により引っ張り若しくは緩めることによって行う。
【0025】
アーム21のカッター19の反対側部位には、Y軸方向に延びる回転軸を有する図示しないプーリが回転自在に設けられており、ワイヤ29はこのプーリを迂回して通されている。電磁ソレノイド30がワイヤ29を引張・弛緩すると、前記プーリが上下に移動してアーム21が揺動し、カッター19の刃先がテーブル17に対して接触・離間する。電磁ソレノイド30はマイクロコンピュータ50の命令により伸長・収縮する。
【0026】
プリンターPのマイクロコンピュータ50には、プリンターPのモータM1〜M5、サーマルヘッド6、ソレノイド18,30を駆動する制御プログラムが記憶されている。マイクロコンピュータ50はパーソナルコンピュータ51と接続されており、パーソナルコンピュータ51のドライバープログラム52からの制御命令を受けて制御プログラムがモータM1〜M5、サーマルヘッド6、ソレノイド18,30を駆動する。
【0027】
次に、図2ないし図5によって、カッター機能付きプリンターPの動作について説明する。尚、サーマルヘッド6、インクリボン3並びにプラテンローラ7によりロールシート2に印字する印字行程は、周知の行程と同様であり、モータM3によりプラテンローラ7を所定量回転させて所定の印字開始位置までロールシート2を送り停止させる。次にインクリボン3を介してサーマルヘッド6をロールシート2に接触させ、印字するビットマップデータの1行分のサーマルヘッド6の発熱制御を行ってロールシート2に印字を行い、インクリボン3及びプラテンローラ6を所定量回転させた後に、印字するビットマップデータの2行目についてサーマルヘッド6の発熱制御を行う。この動作を印字する印字領域の最終行まで行って印字工程を終了する。
【0028】
印字行程が完了した後、プラテンローラ7及びローラ10、11が印字後所定量ロールシート2を送ったら、プラテンローラ7、ローラ10、11を停止させ、電磁ソレノイド17を上昇・下降させてはさみユニット8の下刃8Bを上下させる。これにより、ロールシート2がカットされるので、プラテンローラ7を停止させる一方、再び、ローラ10、11によりロールシート2をカッティングユニット16側に送る。
【0029】
インタラプタ12がハサミユニット8A,8Bによってカットされたロールシート2の搬送方向の後端部を検出したら、カッティングユニット16によってロールシート2を所定形状に切り抜くモード(カッティングモード)に入る。
【0030】
このカッティングモードにおいて、ローラ11は、一旦停止した後、反時計方向に回転し、カットシートのようにカットされたロールシート2の逆送を開始する。カットシート形状のロールシート2の逆送時において、ローラ10は反時計方向に回転している。このロールシート2の逆送のとき、ローラ10が反時計方向に回転しているので、ロールシート2のロールシート2の逆送方向の前端部(前述のサーマルヘッド6側からカッティングユニット16への搬送時の後端部)はローラ10に案内されて、ローラ10、13の間に挟み込まれ、ガイド板15に沿って案内される。
【0031】
ロールシート2をガイド板15に逆送するとき、ローラ10は反時計方向に回転しており、ロールシート2の逆送方向の後端部(前述のサーマルヘッド6側からカッティングユニット16への搬送時の前端部)がインタラプタ12によって検知されたら、ローラ10、11は図1の時計方向に回転し、切り抜き処理に入る。
【0032】
カッティングユニット16はガイド板15からカット済みロールシート2が搬送されてくると、カッティングユニット16は図2のX軸方向に移動し、また、ローラ10、11がロールシート2を必要により送って、ロールシート2をカットする。このとき、Y方向の移動はローラ10、11により制御する。カッター19の初期位置はプーリ25近傍の位置である。
<専用図形処理プログラムによる分割出力処理>
次に、専用図形処理アプリケーションプログラム(以下、図形処理プログラムという)53による印字画像の作成処理とドライバープログラム52による印字処理及び切り抜き処理について説明する。
【0033】
このカット機能付きプリンターPは、このカッティングプリンター専用の図形処理プログラム53による印字画像の作成処理と、ロールシート2の切り抜き処理とが可能とされている。
【0034】
パーソナルコンピュータ51には、このカット機能付きプリンターPによって文字・図形を印字・切り抜きを行う図形処理プログラム52と、このカット機能付きプリンターPの制御のためのドライバープログラム51とが少なくともインストールされている。パーソナルコンピュータ51とカット機能付きプリンターPとはケーブルにより接続されている。
【0035】
図形処理プログラム53は、ファイルデータの作成、読み出し、保存、書式設定、出力、終了操作、図形編集機能を少なくとも備えている。図形処理プログラム53は、編集画面をモニター上に表示すると、キーボード或いはマウスの操作により出力対象の図形を表示する。このとき、出力対象の印字データについては、デフォルト若しくは選択された大きさにより出力対象の印字領域につき書式設定がなされている。
<印字領域の分割>
図形処理プログラム53は、図1に示すように、モニターに表示された表示画像領域54を分割する機能を備えている。この分割処理機能は、サーマルヘッド6の発熱素子の印字幅(ここでは、ロールシート2のシート幅)を越える大きな文字・画像、例えば、A3縦のシート面大の広告文字を切り抜きたいという要望に応えられるように、印字出力の大きさを設定できる。
【0036】
すなわち、図形処理プログラム53は、モニター上に「ABC」という文字列の表示画像領域を表示するときに、この文字列の出力時の大きさを、例えば縦300mm×横600mmと書式設定をすることができる。
【0037】
この出力時の大きさを定める書式設定に基づいて、図形処理プログラム53は、パーソナルコンピュータ51のメモリにビットマップデータ領域を確保する。
【0038】
また、図形処理プログラム53の書式設定において、プリンターPに装填されているロールシート2のシート幅についてのデータをプリンターPに問い合わせることにより、プリンターPからロールシート2の幅についてのデータが送信されている。
【0039】
ビットマップメモリの表示画像領域54が、プリンターPに装填可能なロールシート2のシート幅を超える場合に、表示画像領域54を分割する。
【0040】
例えば、ロールシートの幅が200mmであるにも係わらず、選択された表示画像領域のデータの幅が300mmであるとき(出力データの幅−ロールシートの幅>0のとき)、表示画像領域54を複数の印字領域55,56に分割し、分割された印字領域55,56を上下に振り分ける。
【0041】
この印字領域55,56の分割は、サーマルヘッド6の幅で表示画像領域54を除算することによって行われ、商となる整数のほかに剰余が生じたときは、分割数は(商+1)とされる。
【0042】
すなわち、表示画像領域54の幅/ロールシート2の幅=n(nは商)+a(剰余)の計算において、剰余(a)が生じる場合には、分割数は(n+1)個とする。このように、大きな最終出力データであっても、小さなシート幅のロールシート2に分割して印字することにより、最終出力データの全体を表示可能となる。
【0043】
表示画像領域54を構成するビットマップデータを複数個に分割するとき、分割された印字領域55,56は、それぞれの分割されたビットマップデータを構成するXY座標系で特定される。それぞれの分割されたビットマップデータのXY座標系は、Y軸方向において印字領域55,56が僅かに重複するように設定され、各XY座標系の印字領域55,56の上下縁部が僅かにオーバーラップする。
【0044】
この印字領域55,56の縁部がオーバーラップすることによって、分割された印字領域55,56を出力したロールシート片を縦に並べて希望大の文字/図形を得ることが出来ると共に、それぞれの上下の縁を合わせる作業を簡略化できることとなる。
【0045】
図形処理プログラム53は、出力領域である印字領域55,56の出力幅・出力長のデータをドライバープログラム52に引き渡す。
<切り抜き用データの作成>
ドライバープログラム52は、上述の出力領域である印字領域55,56の角部の4点の位置を定め、この4点につき切り抜きのために順位を設定し、順位決定された2点間のベクトルデータを作成する。このベクトルデータは分割されたビットマップデータの一つにつきそれぞれ作成される。
【0046】
例えば、分割された一つのビットマップデータの印字領域がP1(X1,Y1)、P2(X2,Y1)、P3(X2,Y2)、P4(X1,Y2)の4点により囲まれた領域とされるとき、ベクトルデータは、P1,P2,P3,P4によって構成される。カッター19を駆動するためのベクトルデータは、(P1→P2)、(P2→P3)、(P3→P4)、(P4→P1)となる。尚、P1はXY座標の原点に最も近い点となり、P3はXY座標の原点から最も遠い点となる。
<プリンターの切り取り処理>
プリンターPにおいてロールシート2を切り取る動作は、次の通りである。すなわち、プリンターPのカッター19は、ドライバープログラム52から送信されたベクトルデータに基づいて、切り抜き点P1からP2〜P4を経た後P1に戻る。
(1)(P1→P2)のとき、カッター19はX軸の+方向に移動するようにモータM5に回転命令を出力し、ローラ11が停止するように、モータM5に停止命令を出力する。
(2)(P2→P3)のとき、カッター19が停止するようにモータM5に停止命令を出力すると共に、ローラ11がロールシート2の送り方向(Y軸の+方向)に回転するようにモータM4に回転命令を出力する。
(3)(P3→P4)のとき、カッター19はX軸のマイナス方向に移動するようにモータM5に回転命令を出力すると共に、ローラ11が停止するように、モータM4に停止命令を出力する。
(4)(P4→P1)のとき、カッター19は停止するようにモータM5に停止命令を出力すると共に、ローラ11はロールシート2の逆送り方向(Y軸の−方向)に回転するようにモータM4に回転命令を出力する。
【0047】
勿論、上述の四隅に面取りを行う場合には、面取り部分においてX軸、Y軸方向に同時にカッター19及びローラ11を回転させてもよい。
【0048】
これらのサーマルヘッド6による印字処理と、カッター19による切り抜き処理は、分割された一つのビットマップデータの印字領域55,56において継続して行われるものであり、分割された一つの印字領域55の印字処理と切り抜き処理とが終了したら、次の分割された一つの印字領域56の印字処理と切り抜き処理とが行われる。
<汎用アプリケーションプログラムを用いた分割出力処理>
なお、このようなプリンターPによる分割出力を汎用アプリケーションで行う場合には、ドライバープログラム52に上述の機能を持たせる。この汎用アプリケーションは、例えば、市販されているワードプロセッサ用プログラム若しくはドロー系のキャドプログラムであり、印字データのみを扱えるプログラムを指している。
【0049】
パーソナルコンピュータ51には、上述のプリンターPがケーブルを介して接続されている。パーソナルコンピュータ40のHDDには、オペレーティングシステム上で動くドロー系図形処理プログラム(汎用アプリケーションプログラム)と、プリンタ41を駆動制御するためのドライバープログラム52とが記憶されている。
【0050】
ドライバープログラム52は、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステム上で動作すると共に、汎用図形処理プログラムからの出力データを受信可能に設計され、パーソナルコンピュータ51のメモリを用いてビットマップメモリを設定可能とされる。ドライバープログラム52は、汎用図形処理プログラムの出力した印字データを、ビットマップメモリ上に展開する機能を有すると共に、汎用図形処理プログラムの印刷書式設定において、プリンターP固有の書式設定操作ができるように、設計されている。
【0051】
ドライバープログラム52は、専用図形処理プログラム53と同様に、表示画像領域54を、ロールシート2のシート幅と比較し、分割すると共に、分割された印字領域55,56について切り抜き処理を行う。その説明は、既に専用の図形処理プログラム53で説明しているので、省略する。
【0052】
上述の実施の形態にかかるカット機能付きプリンターの制御システムは、プリンターPを制御するシステムであり、プリンター2が、ロールシート2(出力用シート)上に印字処理を行う印字機能とロールシート2の印字領域に関連する切り抜き機能とを備えたカット機能を備えている。プリンターPを制御するドライバープログラム52が、ロールシート2の切り抜き領域を決定するために、印字領域に基づいて切り抜きの開始点P1,終了点・開始点P2,終了点・開始点P3,終了点P4を定めるベクトルデータを作成する機能と、前記印字機能による印字処理の後に、前記ベクトルデータに基づいて前記切り抜き機能による切り抜き処理を行う機能とを有する。
【0053】
これによって、ロールシートより大きな文字や画像の印字並びに切り抜きが出来、また、印字処理と切り抜き処理とを行うためには、ラスターデータからなるビットマップデータと、切り抜きのためのベクトルデータが必要であるが、両方のデータを生成できないアプリケーションプログラムであっても、プリントとカッティングを行うことができる。
【0054】
更に、プリンターPが自動的にカッティングを行うので、手作業で分割印字したシートを切断する必要が無く、真っ直ぐなラインで定められた領域を切断することが容易であり、手間がかからず、作業時間が非常に短縮化できる。
【0055】
また、上述のカット機能付きプリンターの制御システムでは、1以上の文字データまたは画像データの少なくとも何れかを含む出力対象データを、選択された大きさを有するビットマップデータに変換し、該ビットマップデータを、前記選択された大きさよりも小さな大きさを有するロールシート2に出力するように、分割し、分割された印字領域55,56のビットマップデータをロールシート2に出力し、分割ビットマップデータの印字領域55,56に基づいて、ロールシート2を切り抜くためのベクトルデータを作成するので、ロールシート2のシート幅より大きな印字画像でも切り取ることができ、大型の広告文字などを簡単に作成できる。
【0056】
このため、印字データとベクトルデータの出力機能を備えていないアプリケーションプログラムでも印字及びカットが可能であり、しかも、ロールシートの大きさに制限されることなくより大きな文字や画像を出力でき、更に、張り合わせの仕上げ作業に手間や時間を少なくすることができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明にかかるカット機能付きプリンターの制御システムによれば、印字データとベクトルデータの出力機能を備えていないアプリケーションプログラムでも印字及びカットが可能であり、しかも、出力用シートの大きさに制限されることなくより大きな文字や画像を出力でき、更に、張り合わせの仕上げ作業に手間や時間を少なくすることができ、出力用シートより大きな印字画像でも切り取ることができ、大型の広告文字などを簡単に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるプリンター制御システムの概念図
【図2】図1のプリンターの印字機構及び切り抜き機構の主要な側面構成を示す説明図
【図3】図2のプリンターの印字機構及び切り抜き機構の主要な平面構成を示す説明図
【図4】図2のプリンターのカッターの形状を示す説明図
【図5】本発明のシステム構成を示す機能ブロック図
【符号の説明】
2 ロールシート(出力用シート)
3 インクリボン
6 サーマルヘッド
7 プラテンローラ
8 ハサミユニット
19 カッター
24、25 プーリ
26 ワイヤ
27 テーブル
29 ワイヤ
50 マイクロコンピュータ
51 パーソナルコンピュータ
52 ドライバープログラム
53 専用図形処理プログラム
54 表示画像領域
55,56 印字領域
Claims (2)
- 出力用シート上に印字処理を行う印字機能と前記出力用シートの印字領域に関連する切り抜き機能とを備えたカット機能付きプリンターを制御するカット機能付きプリンターの制御システムであって、
前記プリンターを制御するドライバープログラムが、前記出力用シートの切り抜き領域を決定するために、前記印字領域に基づいて切り抜きの開始点と終了点を定めるベクトルデータを作成する機能と、前記印字機能による印字処理の後に、前記ベクトルデータに基づいて前記切り抜き機能による切り抜き処理を行う機能とを有することを特徴とするカット機能付きプリンターの制御システム。 - 1以上の文字データまたは画像データの少なくとも何れかを含む出力データを、選択された大きさを有するビットマップデータに変換し、該ビットマップデータを、前記選択された大きさよりも小さな大きさを有する出力用シートに出力するように、分割し、該分割されたビットマップデータを前記出力用シートに出力し、前記分割ビットマップデータの印字領域に基づいて、前記出力用シートを切り抜くためのベクトルデータを作成することを特徴とするカット機能付きプリンターの制御システム。
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JP2016068241A (ja) * | 2014-10-02 | 2016-05-09 | グラフテック株式会社 | 図形データ生成装置および図形データ生成プログラム |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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