JP2827879B2 - テープ印刷装置 - Google Patents

テープ印刷装置

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JP2827879B2
JP2827879B2 JP6015875A JP1587594A JP2827879B2 JP 2827879 B2 JP2827879 B2 JP 2827879B2 JP 6015875 A JP6015875 A JP 6015875A JP 1587594 A JP1587594 A JP 1587594A JP 2827879 B2 JP2827879 B2 JP 2827879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷媒体としてのテー
プに文字や記号等のキャラクタを印刷するテープ印刷装
置に関し、特にディスプレイへの表示形態を改善したも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願出願人は、実開平1−850
50号公報に記載のように、キーボード、ディスプレ
イ、印字機構を備え、印刷媒体としてのテープ(例え
ば、テープ幅6,9,12,18,24mm)に文字や
記号等を印刷できるテープ印刷装置であって、ファイル
の背表紙に貼付するのに適したテープ状のラベルを作成
するのに好適のテープ印刷装置を実用化し、このテープ
印刷装置に種々の編集機能を付与したものを提案した。
前記テープ印刷装置では、テープカセットを交換するこ
とで、テープの幅を変更可能であり、キャラクタはテー
プ幅に応じたキャラクタサイズで印刷される。更に、最
近では、特定の表示モードにおいて、ディスプレイに、
キャラクタをテープに印刷したのと同様の印刷イメージ
にて表示可能に構成したテープ印刷装置も実用化されつ
つある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のテープ印刷装置
では、ディスプレイに表示されるキャラクタの表示サイ
ズが、テープ幅と無関係に設定されていたので、ディス
プレイにキャラクタを印刷イメージで表示しても、キャ
ラクタの印刷状態をテープ幅との関連で把握できないと
いう問題がある。そこで、テープ幅に対応する領域を境
界線で区切ってディスプレイに表示するように構成する
ことが考えられるが、境界線のみによる領域区分では、
テープ幅に対応する領域を把握しにくい場合もあるし、
また、境界線を、例えば、実線又は点線又は鎖線等に一
律に設定してしまうと、その境界線と、入力情報に基づ
く枠取り線等との混同が生じるという問題がある。本発
明の目的は、テープ印刷装置において、キャラクタの印
刷状態をテープ幅との関連で把握できるようにするこ
と、ディスプレイにテープに対応する領域を識別可能に
表示できるようにすること、等である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1のテープ印刷装
置は、図1の機能ブロック図に示すように、文字や記号
等のキャラクタ及び種々の指令を入力する為の入力手段
と、入力されたキャラクタのデータを記憶するデータ記
憶手段と、キャラクタを表示可能なディスプレイを含む
表示手段と、多数のキャラクタのドットパターンデータ
を記憶したフォント記憶手段と、前記ディスプレイに表
示する表示用イメージデータを格納する表示データバッ
ファと、前記表示データバッファの表示用イメージデー
タを受けて表示手段を制御する表示制御手段と、印刷媒
体としてのテープにキャラクタを印刷する印刷手段およ
び着脱自在に装着されるテープカセットとを備えたテー
プ印刷装置において、前記テープカセットのテープの幅
を検知するテープ幅検知手段と、前記テープ幅検知手段
で検知されたテープ幅のデータを受け、ディスプレイの
幅方向中央部分にテープ幅に比例した幅の有効表示領域
を設定する為に、ディスプレイの上端部分と下端部分と
に上端カット領域と下端カット領域とを夫々識別可能に
表示する表示用イメージデータを作成して前記表示デー
タバッファに展開する第1表示データ作成手段と、前記
データ記憶手段に記憶されたキャラクタについて、前記
フォント記憶手段からドットパターンデータを読出して
そのキャラクタを前記有効表示領域に印刷状態と同様の
イメージで表示する表示用イメージデータを作成して前
記表示データバッファに展開する第2表示データ作成手
段とを備えたものである。
【0005】ここで、前記第1表示データ作成手段は、
前記上端カット領域と下端カット領域とをシャドウ表示
する表示用イメージデータを作成するように構成しても
よい(請求項1に従属の請求項2)。また、前記第1表
示データ作成手段は、前記上端カット領域と下端カット
領域とを夫々境界線で表示する表示用イメージデータを
作成するように構成してもよい(請求項1に従属の請求
項3)。また、前記境界線の線種を設定する為の線種設
定手段を設けてもよい(請求項3に従属の請求項4)。
【0006】
【作用】請求項1のテープ印刷装置においては、その前
提構成として、入力手段、データ記憶手段、ディスプレ
イを含む表示手段、フォント記憶手段、表示データバッ
ファ、表示制御手段、印刷媒体としてのテープにキャラ
クタを印刷する印刷手段及び着脱自在に装着されるテー
プカセットが設けられている。テープ幅検知手段はテー
プカセットのテープの幅を検知し、第1表示データ作成
手段は、検知されたテープ幅のデータを受け、ディスプ
レイの幅方向中央部分にテープ幅に比例した幅の有効表
示領域を設定する為に、ディスプレイの上端部分と下端
部分とに上端カット領域と下端カット領域とを夫々識別
可能に表示する表示用イメージデータを作成して表示デ
ータバッファに展開する。
【0007】第2表示データ作成手段は、データ記憶手
段に記憶されたキャラクタについて、フォント記憶手段
からドットパターンデータを読出してそのキャラクタを
前記有効表示領域に印刷状態と同様のイメージで表示す
る表示用イメージデータを作成して表示データバッファ
に展開する。従って、ディスプレイにおける、上端部と
下端部には、夫々上端カット領域と下端カット領域とが
夫々識別可能に表示され、これら上端カット領域と下端
カット領域との間には、テープ幅に比例した幅の有効表
示領域が表示され、この有効表示領域には、データ記憶
手段から読み出したキャラクタが印刷状態と同様のイメ
ージで表示される。
【0008】請求項2のテープ印刷装置においては、第
1表示データ作成手段により、上端カット領域と下端カ
ット領域とをシャドウ表示する表示用イメージデータが
作成されるので、上端カット領域と下端カット領域とが
ディスプレイにシャドウ表示される。請求項3のテープ
印刷装置においては、第1表示データ作成手段は、上端
カット領域と下端カット領域とを夫々境界線で表示する
表示用イメージデータを作成するので、上端カット領域
と下端カット領域とがディスプレイに夫々境界線で表示
される。請求項4のテープ印刷装置においては、線種設
定手段を介して、前記境界線の線種を設定することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、アルファベット文字、数字、記
号などの多数のキャラクタを印刷テープに印刷可能なテ
ープ印刷装置に本発明を適用した場合のものである。図
2に示すように、テープ印刷装置1の本体フレーム2の
前部にはキーボード3が配設され、キーボード3の後方
で本体フレーム2内には印刷機構PMが配設され、また
キーボード3の直ぐ後側には、入力した文字や記号を印
刷イメージで表示可能な液晶ディスプレイ22が設けら
れている。このディスプレイ22には、縦方向に32ド
ット、横方向に121ドットで構成される表示画面を有
している。ここで、符号4は、印刷機構PMに装着する
テープカセットCSを着脱するときに、カバーフレーム
6を開放する為のリリースボタンである。
【0010】キーボード(入力手段に相当する)3に
は、アルファベットや数字や記号を入力する為の文字キ
ー、スペースキー、リターンキー、カーソルKを上下左
右方向に移動させる為のカーソル移動キー、表示サイズ
設定キー、文字修飾や表示文字サイズや印刷文字サイズ
などを含む書式情報を変更設定する書式設定キー、各種
の設定処理を終了する実行キー、印刷を指令する印刷キ
ー、電源をON・OFFする為の電源キーなどが設けら
れている。
【0011】次に、印刷機構PMについて、図3に基い
て簡単に説明すると、印刷機構PMに着脱自在に矩形状
のテープカセットCSが装着されており、このテープカ
セットCSには、ラミネートフィルムテープ7が巻装さ
れたテープスプール8と、印字リボン9が巻装されたリ
ボン供給スプール10と、この印字リボン9を巻取る巻
取りスプール11と、ラミネートフィルムテープ7と同
一幅を有する両面テープ12が剥離紙を外側にして巻装
された供給スプール13と、これらラミネートフィルム
テープ7と両面テープ12とを接合させる接合ローラ1
4とが回転自在に設けられている。
【0012】前記ラミネートフィルムテープ7と印字リ
ボン9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設
され、これらラミネートフィルムテープ7と印字リボン
9とをサーマルヘッド15に押圧するプラテンローラ1
6と、ラミネートフィルムテープ7と両面テープ12と
を接合ローラ14に押圧して印刷テープ19を作成する
送りローラ17とは、本体フレーム2に回動自在に枢着
された支持体18に回転可能に枢支されている。このサ
ーマルヘッド15には、128個の発熱素子からなる発
熱素子群が上下方向に列設されている。
【0013】従って、テープ送りモータ45(図4参
照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ14と
巻取りスプール11とが所定回転方向に夫々同期して駆
動されながら、サーマルヘッド15の発熱素子群に通電
されたとき、ラミネートフィルムテープ7上には複数の
ドット列により文字やバーコードが印字され、しかもラ
ミネートフィルムテープ7は両面テープ12を接合した
状態で印刷テープ19としてテープ送り方向Aにテープ
送りされ、図2・図3に示すように、本体フレーム2の
外部に繰出される。尚、印刷機構PMの詳細について
は、特開平2─106555号公報を参照。
【0014】次に、この印刷テープ19を自動的に切断
する切断装置30について、図3に基いて簡単に説明す
ると、前記テープカセットCSの左側に対応する本体フ
レーム2の直ぐ内側には、板状の補助フレーム31が立
設され、この補助フレーム31に固定刃32が上向きに
固着されている。補助フレーム31に固着された左右方
向向きの枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー
34の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバ
ー34の枢支軸33より前側に対応する部位において、
可動刃35が前記固定刃32と対向して取付けられてい
る。また、操作レバー34の後端部は、切断用モータ4
6(図4参照)に連結された揺動駆動機構(図示略)に
より上下揺動可能に構成され、常には、可動刃35が固
定刃32から離間した状態で保持されている。
【0015】そして、サーマルヘッド15により印刷さ
れた印刷テープ19は、テープカセットCSから固定刃
32と可動刃35との間を通って本体フレーム2外に延
びているので、切断信号により駆動された切断用モータ
46により、揺動駆動機構を介して操作レバー34の後
端部が上下揺動され、可動刃35が固定刃32に接近し
て、これら両刃32・35で印刷テープ19が切断され
る。
【0016】ところで、前記テープカセットCSから繰
出される印刷テープ19として、テープ幅を6mm、9
mm、12mm、18mm、24mmとする5種類が準
備されており、これらテープカセットCSの底壁部に
は、これら5種類のテープ幅の何れかを検知する為に、
4つの突出爪の有無を組合せた突出片20が設けられて
いる。そして、このテープカセットCSの下側を支持す
る本体フレーム2には、この突出片20の突出爪の組合
せからテープ幅を検知するカセットセンサ42(図4参
照)が取付けられている。即ち、このカセットセンサ4
2は、突出片20を構成する突出爪の組合せにより、例
えば、図5のテーブルに示すように、1と0を組合わせ
た4桁のカセット信号を出力し、テープカセットCSが
装着されていないときには、「0000」のカセット信
号を出力する。
【0017】次に、テープ印刷装置1の制御系について
図4を参照しつつ説明する。制御装置Cの入出力インタ
ーフェース50には、キーボード3と、カセットセンサ
42と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示データ
を出力する為のビデオRAM24を有するディスプレイ
コントローラ(LCDC)23と、警告用ブザー43の
為の駆動回路44と、サーマルヘッド15を駆動する為
の駆動回路47と、テープ送りモータ45を駆動する為
の駆動回路48と、切断用モータ46を駆動する為の駆
動回路49とが夫々接続されている。
【0018】制御装置Cは、CPU52、このCPU5
2にデータバスなどのバス51を介して接続された入出
力インターフェース50、CGROM53(キャラクタ
ジェネレータROM)、ROM55、RAM60等で構
成されている。CGROM53には、アルファベット文
字、数字、記号などの多数のキャラクタの各々に関し
て、キャラクタフォントデータとして、表示用兼印刷用
のドットパターンデータが、各書体(ゴシック系書体、
明朝系書体など)毎に9種類(7、10、16、21、
24、32、48、64、96ドット)のサイズ分、コ
ードデータに対応させて格納されている(図6参照)。
【0019】ROM55には、キーボード3から入力さ
れたキャラクタをディスプレイ22に表示し、その後テ
ープに印刷するテープ印刷制御の制御プログラム、印刷
データバッファ66のデータを順次読出してサーマルヘ
ッド15やテープ送りモータ45を駆動する印刷駆動制
御プログラム、および、図5、図7〜図10に示すテー
ブルTB1,TB3〜TB6が、予め格納されている。
前記ROM55には、テーブルTB2に示す9種類の文
字サイズと各文字サイズに関する一群の文字や記号のド
ットパターンデータが格納されているCGROM53の
先頭アドレス(インデックスアドレス)とを対応させた
サーチテーブルと、このインデックスアドレスと各文字
や記号のCGROM53における格納先頭アドレスとを
対応させたインデックステーブルとが格納されている。
【0020】RAM60に関して、テキストメモリ61
には、キーボード3から入力された文書データが格納さ
れる。パラメータメモリ62には、テキストメモリ61
の先頭アドレスを指示する先頭アドレスポインタのポイ
ンタ値SPと、その末尾アドレスを指示する末尾アドレ
スポインタのポインタ値EPと、データカウント値DC
等のデータが格納される。配置位置情報メモリ63に
は、表示する各文字や記号の表示データバッファ64に
おける表示位置情報が格納される。
【0021】表示データバッファ64には、入力された
複数の文字や記号の表示用ドットパターンデータを合成
した表示用ドットイメージデータが格納され、印刷デー
タバッファ65には、印刷に供する複数の文字や記号の
印刷用ドットパターンデータを合成した印刷用ドットイ
メージデータが格納される。テープ幅メモリ66には、
カセットセンサ42からのカセット信号に基いて、テー
ブルTB1から決定されたテープカセットCSのテープ
幅データが格納される。表示倍率メモリ67には、表示
倍率Rのデータとして、初期設定時にはR=1が格納さ
れ、その後表示サイズ設定キーを介して表示倍率が変更
される毎に変更された表示倍率Rのデータが格納され
る。パターンメモリ68には、図10に示す領域表示パ
ターンの領域表示パターンNo. Pのデータが格納され
る。尚、RAM60には、その他にワークメモリ69も
設けられている。
【0022】次に、テーブルTB1〜TB6について説
明する。図5に示すテーブルTB1は、カセットセンサ
42の検出信号と、テープ印刷装置1に装着されている
テープカセットCSのテープ幅との関係を設定したもの
であり、このテーブルTB1は、テープ印刷制御の制御
プログラムに組み込まれている。図6に示すテーブルT
B2は、CGROM53に格納されているキャラクタフ
ォントの文字サイズと、表示用フォントの範囲と、印刷
用フォントの範囲とを示すものである。図7に示すテー
ブルTB3は、テープ幅と、テープの印刷可能幅のドッ
ト数と、文字や記号の印刷行数と、印刷文字サイズ(ポ
イント値:ドット数)との対応関係を予め設定したもの
であり、テープ幅と印刷行数とが決まると、このテーブ
ルから印刷文字サイズが決定される。
【0023】図8に示すテーブルTB4は、印刷文字サ
イズ(ポイント値)と、3種類の表示倍率(基本倍率、
2倍、3倍)における表示文字サイズとの対応関係を予
め設定したものであり、例えば、テーブルTB3により
テープ幅と印刷行数とから印刷文字サイズが決まり、こ
のテーブルTB4と表示倍率Rに基いて、印刷文字サイ
ズから表示文字サイズが決定される。図9に示すテーブ
ルTB5は、テープ幅と、表示倍率Rと、ディスプレイ
22の上端カット領域22aの幅Waとイメージ表示領
域22c(有効表示領域)の幅Wcと下端カット領域2
2bの幅Wbとの対関係を予め設定したものである。
【0024】このテーブルTB5の備考欄に示すよう
に、前記ディスプレイ22において、イメージ表示領域
22cは、文字や記号を表示する有効表示領域であり、
このイメージ表示領域22cの幅Wcはテープ幅に応じ
て変更される。上端カット領域22aと下端カット領域
22bとは、イメージ表示領域22cとして活用しない
領域のことである。前記イメージ表示領域22cの幅
を、テープ幅の増大に応じて略比例的に大きくし、表示
文字サイズをテープ幅の増大に応じて略比例的に大きく
するので、イメージ表示領域22cの幅内に、文字や記
号を印刷状態と略相似の態様に表示可能になる。
【0025】テーブルTB6は、上端カット領域22a
と下端カット領域22bとを表示する形態を示す5種類
の領域表示パターンNo. Pと、表示方式と、表示形態と
を設定したものである。領域表示パターンNo. 1のと
き、上端カット領域22aと下端カット領域22bとが
斜線にてシャドウ表示され、また、領域表示パターンN
o. 2のとき、上端カット領域22aと下端カット領域
22bとが反転表示にてシャドウ表示され、また、領域
表示パターンNo. 3のとき、上端カット領域22a及び
下端カット領域22bとイメージ表示領域22cとの境
界が、2重線の境界線で表示される。
【0026】また、領域表示パターンNo. 4のとき、上
端カット領域22a及び下端カット領域22bとイメー
ジ表示領域22cとの境界が、破線の境界線で表示さ
れ、また、領域表示パターンNo. 5のとき、上端カット
領域22a及び下端カット領域22bとイメージ表示領
域22cとの境界が、実線の境界線で表示される。そし
て、前記5種類の領域表示パターンの初期設定時の値
は、P=1であるが、後述のように所望の領域表示パタ
ーンを択一的に選択設定可能である。
【0027】次に、テープ印刷装置1の制御装置Cで行
なわれるテープ印刷制御のメインルーチンについて、図
11〜図18のフローチャートを参照しつつ説明する。
尚、図中符号Si(i=1,2,3・・・・)は各ステ
ップを示す。キーボード3上の電源キーにより電源が投
入されるとこの制御が開始され、先ずRAM60の各メ
モリ61〜66をクリアするとともに、印刷機構PMを
初期化する初期設定処理が実行される(S1)。次に、
カセットセンサ42からのカセット信号が読み込まれ、
そのカセット信号とテーブルTB1とに基いてテープ幅
が決定され、このテープ幅のデータがテープ幅メモリ6
6に格納され、テープ幅とテーブルTB5に基いてイメ
ージ表示領域22cの幅Wcが演算される(S2)。
【0028】次に、テキストメモリ61の先頭の2バイ
トに、標準の書式情報のデータ(印刷行数、印刷文字サ
イズ、書体、等のデータ)が格納される(S3)。例え
ば、印刷行数に1が設定され、印刷文字サイズSZに、
テープ幅と印刷行数「1」に基いてテーブルTB3から
演算された印刷文字サイズが設定され、書体としては明
朝体が設定される。次に、ディスプレイ22に、S2で
演算されたテープ幅に応じたイメージ表示領域22cと
する文書入力画面を表示する文書入力画面表示処理が実
行される。この文書入力画面表示処理について、図13
のフローチャートを参照しつつ説明すると、テープ幅メ
モリ66のテープ幅のデータと、表示倍率メモリ67の
表示倍率Rのデータと、パターンメモリ68のパターン
No. Pのデータが読み込まれる(S20)。但し、初期設
定状態において、表示倍率R=1、パターンNo. P=1
である。
【0029】次に、テーブルTB5から、テープ幅に対
応する領域幅Wa,Wbが演算され(S21)、次に、上
端及び下端のカット領域22a,22bと、カーソルK
(図20参照)を表示する為の表示用ドットパターンデ
ータが作成され、そのデータがワークメモリ69に格納
される(S22)。尚、この場合、カーソルKのサイズ
は、テープ幅と初期値の印刷行数「1」に応じてテーブ
ルTB3から決定される印刷文字サイズと、基本表示倍
率R=1とに基いてテーブルTB4から決定される表示
文字サイズに等しく設定される。
【0030】次に、ワークメモリ69に格納した表示用
ドットパターンデータが、表示データバッファ64に展
開され(S23)、次に表示データバッファ64に展開さ
れた表示用イメージデータがビデオRAM24に出力さ
れ、図20に示すようにディスプレイ22に表示され
(S24)、その後リターンする。この場合、初期状態で
は、パターンNo. Pが「1」に設定されるため、上端カ
ット領域22aと下端カット領域22bは、ディスプレ
イ22の画面において、斜線によるシャドウ表示にて表
示されることになる。
【0031】次に、メインルーチンにおいて、テキスト
メモリ61に格納された文字や記号を印刷イメージでデ
ィスプレイ22に表示する印刷イメージ表示処理が実行
される(S5)が、この印刷イメージ表示処理について
は説明の都合上、後述することにする。次に、キー入力
有りか否か判定され(S6)、キー入力がないときはS
6が繰り返され、キー入力があると(S6:Yes )S7
へ移行する。ディスプレイ22に表示する表示倍率を変
更する為に、表示サイズ設定キーが操作されると(S
7:Yes )、表示サイズ設定処理が実行される(S
8)。
【0032】この表示サイズ設定処理について、図16
を参照しつつ説明すると、テープ幅のデータはテープ幅
メモリ66に記憶され、現在の表示倍率Rのデータは表
示倍率メモリ67に記憶されているので、これらのデー
タに基いて、S60、S62、S64、S66の判定が実行され
る。最初に、テープ幅が6mmのときには(S60:Yes
)、表示倍率Rが1だけインクリメントされ(S6
1)、その結果表示倍率Rが4になった場合には(S6
2:Yes )、表示倍率Rが1に設定される(S63)。
【0033】つまり、テープ幅が6mmの場合には、基
本倍率の時の表示文字サイズが小さいために、拡大表示
の余地が大きいので、表示倍率Rが基本倍率を示す
「1」→「2」→「3」→「1」のように切換えられ、
その表示倍率Rのデータが表示倍率メモリ67に格納さ
れる(S69)。これに対して、テープ幅が9mmのとき
には(S60: No 、S64:Yes )、表示倍率Rが1だけ
インクリメントされ(S65)、その結果表示倍率Rが3
になった場合には(S66:Yes )、表示倍率Rが1に設
定される(S67)。
【0034】つまり、テープ幅が9mmの場合には、拡
大表示の余地があまり大きくないので、表示倍率Rが基
本倍率を示す「1」→「2」→「1」のように切換えら
れ、その表示倍率Rのデータが表示倍率メモリ67に格
納される(S69)。テープ幅が12mm以上のときには
(S60: No 、S64: No )、拡大表示の余地がないの
で、表示倍率Rが1(基本倍率)に固定される(S6
8)。その後、その表示倍率Rのデータが表示倍率メモ
リ67に格納され(S69)、次に、表示倍率の変更に応
じて、上端カット領域22aと下端カット領域22bの
表示用イメージデータを変更する領域表示変更処理(図
17のS84〜S87と同様の処理)が実行され(S70)、
この表示サイズ設定処理の後、S5へリターンする。前
記領域表示変更処理は、図17を参照して後述するた
め、ここではその説明を省略する。
【0035】メインルーチンにおいて、上端カット領域
22aと下端カット領域22bの表示形態を変更する為
に、領域表示変更キーが操作されると(S9:Yes )、
図17に示す領域表示変更処理が実行される(S10)。
この領域表示変更処理について、図17を参照しつつ説
明すると、最初にパターンメモリ68に格納したパター
ンNo. Pが1だけインクリメントされ(S80)、次に、
P=6か否か判定され(S81)、P=6でないときには
(S81: No )S83へ移行し、また、P=6のときには
(S81:Yes )パターンNo. P=1に設定後S83へ移行
する。つまり、領域表示変更キーが操作される毎に、パ
ターンNo. Pが1だけインクリメントされ、「1」→
「2」→「3」→「4」→「5」→「1」のようにサイ
クリックに変更される。
【0036】次に、領域表示パターンNo. Pのデータが
パターンメモリ68に格納され(S83)、次にテープ幅
メモリ66のテープ幅のデータ、表示倍率メモリ67の
表示倍率Rのデータ、パターンメモリ68の領域表示パ
ターンNo. Pのデータが読み込まれ(S84)、次にテー
ブルTB5から、テープ幅に対応する上端及び下端カッ
ト領域22a,22bの領域幅Wa,Wbが演算され
(S85)、次に、前記領域幅Wa,Wbと、領域表示パ
ターンNo. Pと、テーブルTB6とに基いて、上端及び
下端カット領域22a,22bの表示用ドットパターン
データが作成されてワークメモリ69に格納され(S8
6)、次に、ワークメモリ69に格納した表示用ドット
パターンデータが表示データバッファ64に展開されて
ディスプレイ22に表示され(S87)、その後リターン
する。
【0037】メインルーチンにおいて、書式設定キーが
操作されたときには(S11:Yes )、書式情報設定処理
が実行され(S12)、その後S5に移行する。この書式
情報設定処理においては、印刷行数、印刷文字サイズ、
書体名などの書式設定内容を一括して設定可能な書式設
定画面がディスプレイ22に表示されるので、カーソル
移動キーを操作して、設定項目「印刷文字サイズ名」や
「書体名」にカーソルを移動し、所望の設定内容に対応
する数字キーを入力した後実行キーを操作すると、書式
情報がテキストメモリ61に変更書式情報として格納さ
れる。これらの変更された設定情報を含む変更書式情報
が、テキストメモリ61に、標準書式情報に続けて2バ
イトで格納され、次にS5へ移行する(図19参照)。
【0038】次に、アルファベット文字、数字、記号等
のキーである印刷可能キーが操作されたときには(S1
3:Yes )、操作された印刷可能キーのコードデータを
文書データとしてテキストメモリ61に格納する文書デ
ータ格納処理が実行され(S14)、その後S5へ移行
し、印刷イメージ表示処理が実行される(S5)。次
に、この印刷イメージ表示処理について、図14、図1
5を参照しつつ説明する。このとき、テキストメモリ6
1には、図19に示すように、標準書式情報、第1変更
書式情報、文字「ABCD」、第2変更書式情報、・・
・が順次格納されているものとする。
【0039】この制御が開始されると、先ずテキストメ
モリ61内のデータが先頭アドレスから順次検索され、
書式情報や文字コードや改行コードに基いて、表示する
文字や記号の各々に関して、表示用ドットパターンデー
タを表示データバッファ64に展開する為の配置位置情
報が求められ、その配置位置情報が配置位置情報メモリ
63に格納される(S30)。尚、配置位置情報は、例え
ば、書式情報や文字コードや改行コードと印刷用ドット
パターンデータとから印刷時の文字配置位置を求め、そ
の座標値を所定倍(例えば、1/3倍)して表示用の配
置位置とする等して求められる。
【0040】次に、パラメータメモリ62における印刷
処理に関するパラメータ情報を初期化する初期化処理が
実行される(S31)。即ち、パラメータメモリ62にお
いて、先頭アドレスポインタ値SPにはテキストメモリ
61の先頭アドレスがセット(図15参照)され、末尾
アドレスポインタ値EPにはテキストメモリ61の現在
の末尾アドレスの次のアドレス(末尾アドレス+2)が
セット(図19参照)され、データカウント値DCとし
て初期値「0」がセットされる。
【0041】次に、書式情報のデータや文字コードは夫
々2バイト構成なので、先頭アドレスに、データカウン
ト値DCを2倍したアドレス分を加算した検索アドレス
のデータが読込まれ(S32)、そのデータが書式情報の
データのときには(S33:Yes )、その書式情報のデー
タがワークメモリ68に格納され(S34)、その後S37
に移行する。また、前記検索アドレスから読み込んだデ
ータが印刷可能な文字や記号やスペースのデータのとき
には(S33: No 、S35:Yes ) 、表示用イメージ発生
処理が実行され(S36)、次にS37に移行する。
【0042】次に、データカウント値DCが1つインク
リメントされ(S37)、次に、先頭アドレスポインタ値
(先頭アドレス)SPに、データカウント値DCを2倍
したアドレス分を加算した検索アドレスと末尾アドレス
ポインタ値EPで指示するアドレスとが合致せず、テキ
ストメモリ61に表示に供する文字が存在するときには
(S38:No)、S32〜S38が繰り返して実行される。
【0043】次に、S36で実行される表示用イメージデ
ータ発生処理について、図15を参照しつつ説明する。
この制御が開始されると、前記S34においてワークメモ
リ69に格納した書式情報のうちの印刷文字サイズSZ
と、表示倍率メモリ66の表示倍率RとをテーブルTB
4に適用して表示文字サイズが演算され(S50)、この
表示文字サイズとサーチテーブルとに基いて、その文字
サイズの一群の文字や記号のドットパターンデータが格
納されているCGROM53のインデックスアドレスが
読込まれ(S51)、更にそのインデックスアドレスとイ
ンデックステーブルと文字コードとに基いて、その文字
コードのCGROM53における格納先頭アドレスつま
りフォント記憶アドレスが読込まれ(S52)、そのフォ
ント記憶アドレスに格納されているドットパターンデー
タがCGROM53から読出されてワークメモリ68に
一旦格納される(S53)。
【0044】次に、ワークメモリ69に格納されている
ドットパターンデータが、配置位置情報メモリ63に格
納されているその文字の配置位置データで指示される表
示データバッファ64の格納位置に格納されると(S5
4)、この制御を終了して、印刷イメージ表示処理のS3
7にリターンする。
【0045】次に、印刷イメージ表示処理において、S
37を実行後、先頭アドレスに、データカウント値DCを
2倍したアドレス分を加算した検索アドレスと末尾アド
レスポインタ値EPで指示するアドレスとが合致したと
きには(S38:Yes )、表示データバッファ64に展開
して格納された表示用ドットイメージデータがビデオR
AM24に出力されてディスプレイ22に表示され(S
39)、この制御を終了して、メインルーチンのS6にリ
ターンする。
【0046】次に、メインルーチンにおいて、印刷キー
が操作されたときには(S15:Yes)、テープへの印刷
処理が実行され(S16)、S5に戻る。この印刷処理は
通常の印刷処理と同様なので簡単に説明すると、テキス
トメモリ61から書式情報や文字コードが順次読出さ
れ、サーチテーブルとインデックステーブルとに基い
て、その文字コードのCGROM53におけるドットパ
ターンデータが読出されて印刷データバッファ65に展
開して合成格納され、この印刷データバッファ65の印
刷用ドットイメージデータが印刷機構PMに出力され、
印刷テープ19に印刷される。一方、表示サイズ設定キ
ー、書式設定キー、印刷可能キー及び印刷キー以外のキ
ーが操作されたときには(S17: No )、その操作され
たキーに対応する処理が実行され(S17)、S5に戻
る。
【0047】ここで、前記テキストメモリ61に図19
に示す文書データのうち「ABCD」のデータが入力さ
れた状態におけるディスプレイ22への表示例は、領域
表示パターンNo. PがP=1で、基本表示倍率の場合、
図21〜図25に示す通りである。尚、図21〜図25
は、夫々、テープ幅が、24mm、18mm、12m
m、9mm、6mmの場合であり、カーソルKは省略し
てある。但し、「ABCD」、「EFG」、「HIJ
K」の全部のデータが入力された状態では、図26に示
すように、「EFG」と「HIJK」とは2行に表示さ
れる。尚、カーソルKも図示してある。
【0048】次に、1つの文書の文書データの作成中に
テープカセットCSが交換された場合のテープ交換時の
表示切換え制御について、図18のフローチャートを参
照しつつ説明する。このテープ交換時の表示切換え制御
は、前記メインルーチンに対する所定微小時間毎のイン
ターバル割り込み処理にて実行される制御である。割り
込み開始時、最初にカセットセンサ42からのカセット
信号とキー入力信号とが読み込まれ(S90)、次にカセ
ット信号に基いて前記同様にテープ幅が演算され(S9
1)、次にフラグTFが0か否か判定され(S92)、テ
ープカセットCSが交換されないうちはフラグTFが0
なのでS93へ移行し、S93においてテープ幅が変更され
たか否か判定され、変更されていないときには(S93:
No )、リターンするが、テープ幅が変更されたときに
は(S93:Yes )、フラグTFが1にセットされ(S9
4)、その後リターンする。
【0049】前記フラグTFを1にセット後の次回の割
り込み時には、S92において No と判定されるので、S
95へ移行し、キー入力があったか否か判定され、キー入
力がない場合には、リターンする。その後の割り込み処
理において、フラグTFが1で、キー入力があった場合
には、S95からS96へ移行する。そして、前記変更され
たテープ幅のデータが、テープ幅メモリ66に格納さ
れ、且つそのテープ幅とテーブルTB5に基いて、イメ
ージ表示領域22cの幅Wcが演算され(S96)、次に
テキストメモリ61の標準書式情報うちの印刷文字サイ
ズSZのデータが、前記S3と同様に、テープ幅に対応
した印刷文字サイズに変更される(S97)。
【0050】次に、変更書式情報がある場合には(S9
8:Yes )、その変更書式情報のうちの印刷行数と印刷
文字サイズとが、テープ幅メモリ66の更新されたテー
プ幅に適合するか否か判定され(S99)、その判定がYe
s のときには、S100 においてテープ幅に応じたイメー
ジ表示領域22cにする為に、上端カット領域22aと
下端カット領域22bの表示用ドッドイメージデータを
変更する領域表示変更処理が実行され、次にフラグTF
が0にリセットされ(S101 )、その後リターンする。
変更書式情報がない場合には(S98: No )、S100 以
降の処理が実行される。尚、前記S100 における領域表
示変更処理は、既述の図17のS84〜S87の処理と同様
であるので、説明を省略する。一方、S99の判定が No
の場合には、警告用ブザー43が駆動され(S102 )、
次にディスプレイ22に所定のメッセージ(例えば、
「変更書式情報を変更設定して下さい」)が表示され
(S103 )、その後リターンする。
【0051】このように、1つの文書の文書データ作成
中に、テープカセットCSの交換によるテープ幅の変更
後、直ちにディスプレイ22の表示内容が変更されず
に、テープカセットCSの交換が完了して、何れかのキ
ーが操作されてから、標準書式情報のうちの印刷文字サ
イズSZのデータ及びイメージ表示領域の幅をテープ幅
に応じた値に変更し、その印刷文字サイズに応じた表示
文字サイズに変更し、その表示文字サイズとなるように
ディスプレイ22の表示内容を変更する。
【0052】以上説明したテープ印刷制御に含まれる表
示制御の作用について説明する。この制御においては、
基本的に、印刷文字サイズは、テープ幅に略比例するよ
うに設定され、表示文字サイズは、印刷文字サイズに略
比例するように設定される。このように、テープ幅に略
比例する表示文字サイズに設定するため、キャラクタの
印刷状態をテープ幅との関連において把握しやすくな
り、操作性が向上する。
【0053】しかも、ディスプレイ22の上端部と下端
部とに夫々上端カット領域22aと下端カット領域22
bとを識別可能に表示して、ディスプレイ22の幅方向
中央部に、テープ幅に略比例する幅のイメージ表示領域
22cを設定し、そのイメージ表示領域22cに文字や
記号のキャラクタを印刷状態と同様のイメージで表示す
るように構成したので、テープに印刷されるキャラクタ
の印刷状態をテープ幅との関連において一層正確に把握
できるから、文書データの入力時の操作性を高め、印刷
文字サイズの設定ミス等を防止することが出来る。
【0054】特に、領域表示変更キーを介して、上端カ
ット領域22aと下端カット領域22bの表示形態を、
テーブルTB6の5種類のパターンのうちの所望の1つ
に設定可能に構成したので、前記表示形態の選択の自由
度が大きくなるし、また、パターンP=1、2のように
上端及び下端カット領域22a,22bをシャドウ表示
する場合には、入力された印刷対象の枠取り線等との混
同を防止することができる。
【0055】また、表示サイズ設定キーを介して、表示
倍率、つまり表示文字サイズを拡大して設定できるよう
に構成したので、必要に応じてキャラクタをディスプレ
イ22に適宜拡大表示できるから、テープ幅が小さい場
合、複数行に入力した場合等において拡大表示可能とな
り、操作性が向上する。更に、図18により説明したよ
うに、テープ幅が変更された場合に、テープカセットC
Sの交換の完了後、何れかのキーが操作されてから、デ
ィスプレイ22の表示内容が変更されるように構成した
ので、テープカセットCSの交換時におけるカセット信
号のON、OFF等に起因するディスプレイ22の画面
の乱れ等が発生することがないから、操作性が向上し、
テープ印刷装置1の信頼性に疑問を抱かせることもな
い。
【0056】ここで、特許請求の範囲に記載した各手段
と、上記実施例中の構成との対応関係について説明する
と、データ記憶手段に相当するものはRAM60のテキ
ストメモリ61であり、フォント記憶手段に相当するも
のはCGROM53であり、表示データバッファに相当
するものはRAM60の表示データバッファ64であ
り、テープ幅検知手段に相当するものはカセットセンサ
42とテープカセットCSに付設された突出片20とテ
ーブルTB1であり、第1表示データ作成手段に相当す
るものは、制御装置C(特に、テーブルTB3〜TB6
と、図11〜図13、図17のフローチャート等)であ
り、第2表示データ作成手段に相当するものは、制御装
置C(特に、テーブルTB3,B4、図11、図12、
図14、図15のフローチャート等)であり、線種設定
手段に相当するものは、領域表示変更キー及び制御装置
C(特に、テーブルTB6、パターンメモリ68、図1
7のフローチャート等)である。
【0057】尚、前記カセットセンサ42の代わりに、
テープ搬送路の途中において光学センサ等で直接的にテ
ープ幅を検知する検知手段を適用することもできるし、
前記CGROM53の代わりに、表示用CGROMとこ
れと独立の印刷用CGROMを設けてもよいし、前記テ
ープとしては24mm以上のテープを適用するとともに
サーマルヘッドを大型化することもあるし、また、前記
ディスプレイ22を最大テープ幅以上の幅のものに構成
してキャラクタの印刷イメージと1対1で対応するイメ
ージを表示するように構成したり、キーボードに仮名入
力用のキーを設けて、日本語用のテープ印刷装置に構成
したり、テキストメモリ61の標準書式情報のうちの印
刷行数データを省略し、改行コードに基いて印刷行数を
自動的に設定するように構成したり、する等、本発明の
技術的思想の範囲内において、既存の技術や当業者に自
明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0058】
【発明の効果】請求項1のテープ印刷装置によれば、前
記作用の欄で説明した前提構成を備えたテープ印刷装置
に、テープ幅検知手段と、第1表示データ作成手段と、
第2表示データ作成手段とを設けたことにより、ディス
プレイにおける、上端部と下端部には、夫々上端カット
領域と下端カット領域とを夫々識別可能に表示させ、こ
れら上端カット領域と下端カット領域との間には、テー
プ幅に比例した幅の有効表示領域を表示させ、この有効
表示領域には、データ記憶手段から読み出したキャラク
タを印刷状態と同様のイメージで表示させることができ
る。従って、ディスプレイ上において、テープ幅に比例
した幅の有効表示領域を、明瞭に把握できるため、キャ
ラクタのデータ入力等における操作性を著しく向上させ
ることができ、また、キャラクタの印刷状態をテープ幅
との関連で把握しやすくなるため、印刷文字サイズや印
刷行数等の誤設定等を解消できる。
【0059】請求項2のテープ印刷装置によれば、上端
カット領域と下端カット領域とをディスプレイにシャド
ウ表示するため、上端及び下端カット領域を明瞭に表示
でき、上端及び下端カット領域と有効表示領域の境界
を、入力情報に基いて表示された枠取り線等と混同する
ことがない。請求項3のテープ印刷装置によれば、上端
カット領域と下端カット領域とをディスプレイに夫々境
界線で表示するため、これらのカット領域を表示する為
の表示制御が簡単化する。請求項4のテープ印刷装置に
よれば、前記境界線の線種を設定できるため、境界線選
択の自由度が増し、必要に応じて線種を変更すること
で、前記境界線を、入力情報に基いて表示された枠取り
線等と混同するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】テープ印刷装置の斜視図である。
【図3】テープカセットを装着した印刷機構の概略平面
図である。
【図4】テープ印刷装置の制御系のブロック図である。
【図5】カセット信号とテープ幅との対応関係を示すテ
ーブルの図表である。
【図6】CGROMに格納されたキャラクタフォントの
文字サイズを示すテーブルの図表である。
【図7】テープ幅と印刷行数と印刷文字サイズの関係を
設定したテーブルの図表である。
【図8】印刷文字サイズと表示文字サイズ等の関係を設
定したテーブルの図表である。
【図9】テープ幅と領域幅との関係を設定したテーブル
の図表である。
【図10】領域表示パターンNo. と表示方式と表示形態
を説明した図表である。
【図11】テープ印刷制御のメインルーチンのフローチ
ャートの一部である。
【図12】テープ印刷制御のメインルーチンのフローチ
ャートの残部である。
【図13】図11の文書入力画面表示処理のフローチャ
ートである。
【図14】図11の印刷イメージ表示処理のフローチャ
ートである。
【図15】図14のフローチャートの表示イメージ発生
処理のフローチャートである。
【図16】図11の表示サイズ設定処理のフローチャー
トである。
【図17】図11の領域表示変更処理のフローチャート
である。
【図18】テープ交換時の表示切換え制御のフローチャ
ートである。
【図19】複数の書式情報や文字列コードが格納された
テキストメモリの説明図である。
【図20】テープ幅6mmのときの文書入力画面の表示
例を示す説明図である。
【図21】テープ幅24mmのときのディスプレイへの
表示例を示す説明図である。
【図22】テープ幅18mmのときのディスプレイへの
表示例を示す説明図である。
【図23】テープ幅12mmのときのディスプレイへの
表示例を示す説明図である。
【図24】テープ幅9mmのときのディスプレイへの表
示例を示す説明図である。
【図25】テープ幅6mmのときのディスプレイへの表
示例を示す説明図である。
【図26】テープ幅9mmのときのディスプレイへの表
示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 13 サーマルヘッド 19 印刷テープ 22 液晶ディスプレイ 22a 上端カット領域 22b 下端カット領域 22c イメージ表示領域(有効表示領域) 52 CPU 53 CGROM 55 ROM 60 RAM 61 テキストメモリ 64 表示データバッファ 68 パターンメモリ C 制御装置 PM 印刷機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 美菜子 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−143690(JP,A) 特開 平6−143694(JP,A) 特開 平6−115207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 3/36 G06F 3/12 G06F 17/21

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や記号等のキャラクタ及び種々の指
    令を入力する為の入力手段と、入力されたキャラクタの
    データを記憶するデータ記憶手段と、キャラクタを表示
    可能なディスプレイを含む表示手段と、多数のキャラク
    タのドットパターンデータを記憶したフォント記憶手段
    と、前記ディスプレイに表示する表示用イメージデータ
    を格納する表示データバッファと、前記表示データバッ
    ファの表示用イメージデータを受けて表示手段を制御す
    る表示制御手段と、印刷媒体としてのテープにキャラク
    タを印刷する印刷手段および着脱自在に装着されるテー
    プカセットとを備えたテープ印刷装置において、 前記テープカセットのテープの幅を検知するテープ幅検
    知手段と、 前記テープ幅検知手段で検知されたテープ幅のデータを
    受け、ディスプレイの幅方向中央部分にテープ幅に比例
    した幅の有効表示領域を設定する為に、ディスプレイの
    上端部分と下端部分とに上端カット領域と下端カット領
    域とを夫々識別可能に表示する表示用イメージデータを
    作成して前記表示データバッファに展開する第1表示デ
    ータ作成手段と、 前記データ記憶手段に記憶されたキャラクタについて、
    前記フォント記憶手段からドットパターンデータを読出
    してそのキャラクタを前記有効表示領域に印刷状態と同
    様のイメージで表示する表示用イメージデータを作成し
    て前記表示データバッファに展開する第2表示データ作
    成手段と、 を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記第1表示データ作成手段は、前記上
    端カット領域と下端カット領域とをシャドウ表示する表
    示用イメージデータを作成するように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記第1表示データ作成手段は、前記上
    端カット領域と下端カット領域とを夫々境界線で表示す
    る表示用イメージデータを作成するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記境界線の線種を設定する為の線種設
    定手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載のテー
    プ印刷装置。
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