以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるカッティングデータ作成方法、カッティングデータ作成装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体ならびにカッティング装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
ここで、図1には、本発明によるカッティング装置の概略構成説明図が示されている。
このカッティング装置10は、文字、記号および所定の形状のカッティングデータを作成する携帯端末20と、携帯端末20で作成したカッティングデータを受信するためのデータ受信部12を備えたカッティングプロッタ14とを備えている。
なお、カッティングプロッタ14の構成については、従来より公知のカッティングプロッタと同様の構成となっているため、その詳細な説明は省略することとする。
ここで、図2を参照しながら、携帯端末20のハードウェア構成について説明する。
また、携帯端末20は、その動作を中央処理装置(CPU)22を用いて制御するように構成されている。
そして、このCPU22には、バス24を介して、CPUの制御のためのプログラムや各種データなどを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU22のためのワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される記憶部26が接続されている(図2を参照する。)。
また、この携帯端末20においては、CPU22の制御により生成された各種データを外部の各種機器に出力する出力部28と、外部からネットワークなどを介して各種プログラムや各種データを入力する入力部30と、CPU22の制御により動画像あるいは静止画像を撮影可能なカメラ34と、CPU22の制御に基づいて各種表示を行うとともに、表示された内容を選択することが可能なタッチパネル32とを有して構成されている。
なお、この携帯端末20としては、例えば、高機能(多機能)携帯電話、所謂、スマートフォンやタブレット型コンピューターなどを用いることができる。
また、以下の説明においては、携帯端末20によるカッティングデータの作成処理の理解を容易にするために、外部から入力部30を介して記憶部26にカッティングデータ作成処理を実行するためのプログラムや当該カッティングデータ作成処理に用いる各種データが予め記憶されているものとする。
以上の構成において、カッティング装置10によりカッティングデータに基づいてカッティングされた成果物を取得するには、カッティングプロッタ14の電源が起動された状態で、携帯端末20においてタッチパネル32を操作して、カッティングデータ作成処理を起動する。
なお、以下の説明においては、発明の内容の理解を容易にするために、カッティング装置10において、文字のカッティングデータを作成する場合について説明する。
具体的には、携帯端末20においては、予めカッティングデータを作成するためのプログラムが入力されており、こうして入力されたプログラムは、アプリケーションソフトとして記憶され、タッチパネル32上に当該アプリケーションソフトとしてのアイコンが表示されている。そして、カッティングデータを作成するにあたって、作業者がこうして表示されたアイコンを指などで触れることにより、カッティングデータを作成するためのソフトが起動され、カッティングデータ作成処理が起動されることとなる。また、このとき携帯端末20は、カッティングプロッタ14をサーチして、作成したカッティングデータの出力先をカッティングプロッタ14に決定する。
カッティングデータ作成処理が起動すると、タッチパネル32において編集画面100を表示する(ステップS302)。
この編集画面100には、処理内容を表示する処理内容表示部100aと、処理内容表示部100aにおける処理内容の詳細が表示される詳細処理内容表示部100bと、作成したカッティングデータを表示するカッティングデータ表示部100cとが設けられている(図9(a)を参照する。)。
具体的には、例えば、処理内容表示部100aには、文字を入力するための「テキスト」100a−1、カッティングデータ表示部100cに表示されるカッティングデータの色彩を決定する「シートカラー」100a−2、カッティングデータ表示部100cに表示されるカッティングデータを映像データ上に貼り付けて表示する「エア貼り」100a−3などが表示される。
また、詳細処理内容表示部100bには、処理内容表示部100aにおいて選択された処理内容の詳細な処理内容が表示される。
例えば、処理内容表示部100aにおいて「テキスト」100a−1が選択されると、詳細処理内容表示部100bでは、文字を入力するための「テキスト入力」100ba−1、テキスト入力で入力される文字列の縦書き、横書きを変更するための「縦書き/横書き」100ba−2が表示される(図9(b)を参照する。)。
また、処理内容表示部100aにおいて「シートカラー」100a−2が選択されると、詳細処理内容表示部100bでは、登録された複数の色彩が表示される。なお、登録された複数の色彩は、例えば、カッティングプロッタ14において使用可能なシート材の色彩である。
さらに、処理内容表示部a100において「エア貼り」100a−3が選択されると、詳細処理内容表示部100cでは、予め写真として記憶されている画像データあるいは携帯端末20に設けられたカメラ34により撮影した撮影データ(静止画像)上にカッティングデータ表示部100cに表示されたカッティングデータを表示する「写真に貼る」100bb−1、携帯端末20に設けられたカメラ34により撮影した撮影データ(動画像)上にカッティングデータ表示部100cに表示されたカッティングデータを表示する「貼って撮る」100bb−2が表示される(図11(a)を参照する。)。
また、編集画面100には、作成したカッティングデータを出力部28を介して外部に出力する「出力へ」ボタン100dが設けられている。
そして、編集画面100を表示すると、「テキスト」100a−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS304)。
即ち、このステップS304の判断処理では、処理内容表示部100aに表示された処理内容から「テキスト」100a−1が選択されたか否かの判断を行うものである。
ステップS304の判断処理において、「テキスト」100a−1が選択されていないと判断された場合には、再度ステップS304の判断処理を行う。
即ち、編集画面100が表示されると、「シートカラー」100a−2や「エア貼り」100a−3を選択することができない状態とし、テキストが選択されるまでこのステップS304の判断処理を行うものである。
また、ステップS304の判断処理において、「テキスト」100a−1が選択されたと判断された場合には、詳細処理内容表示部100bに「テキスト入力」100ba−1および「「縦書き/横書き」100ba−2の項目を表示する(ステップS306、図9(b)を参照する。)。
その後、「テキスト入力」100ba−1または「縦書き/横書き」100ba−2のどちらが選択されたのかの判断を行う(ステップS308)。
このステップS308の判断処理において、「縦書き/横書き」100ba−2が選択されたと判断された場合には、カッティングデータ表示部100cにおける表示の縦書きと横書きとが変更され(ステップS310)、再度ステップS308の判断処理に戻る。
即ち、ステップS310の処理においては、カッティングデータ表示部100cにおいて横書きに表示される設定となっていた場合には、「縦書き/横書き」100ba−2が選択されると、カッティングデータ表示部100cに表示されるカッティングデータが縦書きに表示されるようになる。また、カッティングデータ表示部100cにおいて縦書きに表示される設定となっていた場合には、「縦書き/横書き」100ba−2が選択されると、カッティングデータ表示部100cに表示されるカッティングデータが横書きに表示されるようになる。
また、ステップS310の判断処理において、「テキスト入力」100ba−1が選択されたと判断された場合には、タッチパネル32においてテキスト入力画面110を表示する(ステップS312)。
このテキスト入力画面110には、文字を入力するためのキーボードや選択可能なフォントを表示するためのキーボード・フォント表示部110aと、キーボード・フォント表示部110aで入力された情報を反映したテキストデータを表示するテキストデータ表示部110bとが設けられている。
即ち、キーボード・フォント表示部110aには、文字キーなどが配列されたキーボード110aaが表示されるとともに、選択可能なフォントが表示されたフォント選択画面110abが表示される。なお、本実施の形態においては、ステップS312の処理においてテキスト入力画面110が表示されたときには、テキストタブ110a−1が選択されてキーボード110aaが表示された状態となっている。
このキーボード・フォント表示部110aでは、テキストタブ110a−1が選択されると、キーボード110aaが表示され(図10(a)を参照する。)、フォントタブ110a−2が選択されるとフォント選択画面110abが表示される(図10(b)を参照する。)。
また、テキスト入力画面110には、テキストデータの入力を完了する完了ボタン110cとが設けられている。
テキスト入力画面110が表示されると、次に、フォントタブ110a−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS314)。
このステップS314の判断処理において、フォントタブ110a−2が選択されたと判断された場合には、フォント変更処理を開始する(ステップS316)。
ここで、図5のフローチャートには、このステップS316のフォント変更処理の詳細な処理内容が示されており、このフォント変更処理においては、まず、選択可能なフォントをフォント選択画面110abに表示する(ステップS502)。
その後、表示されたフォントのいずれかが選択されたか否かの判断を行う(ステップS504)。
このステップS504の判断処理において、表示されているフォントが選択されたと判断された場合には、選択されたフォントを特定し、特定したフォントでテキストデータ表示部110bに表示されるテキストデータが表示されるように設定を変更し(ステップS506)、再度ステップS504の判断処理に戻る。
また、ステップS504の判断処理において、表示されているフォントが選択されていないと判断された場合には、テキストタブ110a−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS508)。
ステップS508の判断処理において、テキストタブ110a−1が選択されていないと判断された場合には、ステップS504の判断処理に戻る。
また、ステップS508の判断処理において、テキストタブ110a−1が選択されたと判断された場合には、キーボード・フォント表示部110aにキーボード110aaを表示して(ステップS510)、このフォント変更処理を終了し、ステップS314の判断処理に戻る。
また、ステップS314の判断処理において、フォントタブ110a−2が選択されていないと判断された場合には、完了ボタン110cが選択されたか否かの判断を行う(ステップS318)。
このステップS318の判断処理において、完了ボタン110cが選択されたと判断された場合には、ステップS306の処理に戻り、詳細処理内容表示部110bに「テキスト入力」100ba−1および「縦書き/横書き」100ba−2の項目が表示された編集画面100を表示し、その後、ステップS308の判断処理以降の処理を行う。
また、ステップS318の判断処理において、完了ボタン110cが選択されていないと判断された場合には、キーボード・フォント表示部110aに表示されているキーボード110aaにおいて入力があったか否かの判断を行う(ステップS320)。
ステップS320の判断処理において、キーボード110aaにおいて入力がなかったと判断された場合には、ステップS314の判断処理に戻り、ステップS314の判断処理以降の処理を行う。
即ち、ステップS312の処理でテキスト入力画面110が表示されると、フォントタブ110a−2の選択、完了ボタン110cの選択、キーボード110aaにおける入力のいずれかがなされるまでは、ステップS314、318、320の処理を繰り返すこととなる。
また、ステップS320の判断処理において、キーボード110aaにおいて入力があったと判断された場合には、テキストデータ表示部110bに、キーボード110aaにより入力された内容を反映してテキストデータを表示する(ステップS322)。
キーボード110aaにより入力された文字の表示を行うと、次に、フォントタブ110a−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS324)。
このステップS324の判断処理において、フォントタブ110a−2が選択されたと判断された場合には、フォント変更処理を開始する(ステップS326)。
なお、このステップS326のフォント変更処理については、上記したステップS316のフォント変更処理と同様の処理内容であるため、その詳細な説明は省略することとし、ステップS326のフォント変更処理が終了すると、ステップS324の判断処理に戻る。
また、ステップS324の判断処理において、フォントタブ110a−2が選択されていないと判断された場合には、キーボード110aaにおいて入力があったか否かの判断を行う(ステップS328)。
ステップS328の判断処理において、キーボード110aaにおいて入力があったと判断された場合には、ステップS322の処理に戻り、テキストデータ表示部110bに、キーボード110aaにより入力された内容を反映してテキストデータを表示し、ステップS324の判断処理以降の処理を行う。
また、ステップS328の判断処理において、キーボード110aaにおいて入力がなかったと判断された場合には、完了ボタン110cが選択されたか否かの判断を行う(ステップS330)。
このステップS330の判断処理において、完了110cが選択されなかったと判断された場合には、ステップS324の処理に戻り、ステップS324の処理以降の処理を行う。
また、ステップS330の判断処理において、完了ボタン110cが選択されたと判断された場合には、テキストデータ表示部110bに表示されたテキストデータをカッティングデータとしてカッティングデータ表示部100cに表示した状態で、タッチパネル32に編集画面100を表示する(ステップS332)。
即ち、ステップS322の処理において、キーボード110aaによる入力を内容を反映してテキストデータを表示すると、フォントタブ110a−2の選択、キーボード110aaにおける入力、完了ボタン110cの選択のいずれかがなされるまで、ステップS324、328、330の処理を繰り返すこととなる。
なお、ステップS332の処理で表示された編集画面100においては、「シートカラー」100a−2および「エア貼り」100a−3が選択可能な状態となっている。
そして、編集画面100が表示されると、次に、出力ボタン100dが選択されたか否かの判断を行う(ステップS334)。
ステップS334の判断処理において、出力ボタン100dが選択されたと判断された場合には、カッティングデータ表示部100cに表示されているカッティングデータをカッティングプロッタ14に出力する(ステップS362)。
また、ステップS334の判断処理において、出力ボタン100dが選択されていないと判断された場合には、「テキスト」100a−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS336)。
このステップS336の判断処理において、「テキスト」100a−1が選択されたと判断された場合には、ステップS306の判断処理に戻り、ステップS306の処理以降の処理を行う。
また、ステップS336の判断処理において、「テキスト」100a−1が選択されていないと判断された場合には、「シートカラー」100a−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS338)。
ステップS338の判断処理において、「シートカラー」100a−2が選択されたと判断された場合には、シートカラー変更処理を開始する(ステップS340)。
ここで、図6のフローチャートには、このステップS340のシートカラー変更処理の詳細な処理内容が示されており、このシートカラー変更処理においては、まず、詳細処理内容表示部100bに選択可能な色彩を表示する(ステップS602)。
詳細処理内容表示部100bに選択可能な色彩を表示すると、次に、表示された色彩のいずれかが選択されたか否かの判断を行う(ステップS604)。
このステップS604の判断処理において、表示された色彩が選択されていないと判断された場合には、再度ステップS604の判断処理に戻る。
一方、ステップS604の判断処理において、表示された色彩が選択されたと判断された場合には、選択された色彩を特定し、特定した色彩をテキストデータに反映して(ステップS606)、シートカラー変更処理を終了し、ステップS338の判断処理に戻る。
また、ステップS338の判断処理において、「シートカラー」100a−2が選択されていないと判断された場合には、「エア貼り」100a−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS342)。
ステップS342の判断処理において、「エア貼り」100a−3が選択されていないと判断された場合には、ステップS334の判断処理に戻り、ステップS334の処理以降の処理を行う。
一方、ステップS342の判断処理において、「エア貼り」100a−3が選択されたと判断された場合には、詳細処理内容表示部100bに「写真に貼る」100bb−1および「貼って撮る」100bb−2を表示する(ステップS344)。
即ち、ステップS332の処理において編集画面100が表示されると、出力ボタン100bの選択、「テキスト」100a−1の選択、「シートカラー」100a−2の選択、「エア貼り」100a−3の選択のいずれかがなされるまで、ステップS334、336、338、342の処理が繰り返されることとなる。
その後、「写真に貼る」100bb−1または「貼って撮る」100bb−2のどちらが選択されたのかの判断を行う(ステップS346)。
ステップS346の判断処理において、「写真に貼る」100bb−1が選択されたと判断された場合には、第1イメージ処理を開始する(ステップS348)。
ここで、図7のフローチャートには、このステップS348の第1イメージ処理の詳細な処理内容が示されており、この第1イメージ処理においては、まず、タッチパネル32上に、予め写真データとして記憶されている画像データ(静止画像)を表示する画像データ選択画面(図示せず。)を表示する(ステップS702)。
この画像データ選択画面は、予め写真データとして記憶されている画像データを表示しており、作業者は、この画像データの中から、作成されたカッティングデータによりカッティングされた成果物が貼り付けられる場所の画像データを選択することとなる。
そして、画像データ選択画面(図示せず。)が表示されると、次に、この画像データ選択画面に表示された画像データが選択されたか否かの判断を行う(ステップS704)。
このステップS704の判断処理において、画像データが選択されていないと判断された場合には、再度ステップS704の判断処理に戻る。
また、ステップS704の判断処理において、画像データが選択されたと判断された場合には、タッチパネル32にイメージ画像表示画面120を表示して(図11(b)を参照する。)、このイメージ画像表示画面120に選択された画像データを特定するとともに、特定した画像データ上にカッティングデータ表示部100cに表示されたカッティングデータを重ねた状態のイメージ画像を表示する(ステップS706)。
このとき、カッティングデータは、画像データ内に収まる大きさとするとともに、作業者による所定の操作により、当該映像データ上での大きさや配置位置を変更することが可能な状態となっている。
なお、イメージ画像表示画面120は、図11(b)に示すように、タッチパネル32を横長にした状態で表示されるようにしてもよいし、タッチパネル32を図11(b)に示す状態から左右いずれかに90°回転して縦長にした状態で表示されるようにしてもよい。
また、イメージ画像表示画面120には、表示されるイメージ画像を画像データとして保存する保存ボタン120aと、タッチパネル32に表示される画面をイメージ画像表示画面120から編集画面100に戻す戻るボタン120bが設けられている。
その後、カッティングデータを移動する操作がなされたか否かの判断を行う(ステップS708)。
即ち、このステップS708の判断処理においては、例えば、カッティングデータが表示されたタッチパネル32上に指1本が触れた状態で、当該1本の指をタッチパネル32上で移動したか否かの判断を行うものである。
ステップS708の判断処理において、カッティングデータを移動する操作がなされたと判断された場合には、入力された操作内容に基づいてイメージ画像中のカッティングデータを移動し(ステップS710)、ステップS708の判断処理に戻る。
即ち、このステップ710の処理においては、作業者が、タッチパネル32に表示されたイメージ画像中のカッティングデータ上に指1本を置き、当該1本の指をタッチパネル32内の所定の位置まで移動する操作がなされると、イメージ画像中のカッティングデータは、イメージ画像中で当該1本の指が移動した位置まで移動することとなる。
また、ステップS708の判断処理において、カッティングデータを移動する操作がなされていないと判断された場合には、カッティングデータを拡大、縮小する操作がなされたか否かの判断を行う(ステップS712)。
即ち、このステップS712の判断処理においては、例えば、タッチパネル32上に指2本が触れた状態で、当該2本の指の間隔を広げる操作や当該2本の指の間隔を縮める操作を行ったか否かの判断を行うものである。
ステップS712の判断処理において、カッティングデータを拡大、縮小する操作がなされたと判断された場合には、入力された操作内容に基づいてイメージ画像中のカッティングデータの拡大、縮小を行い(ステップS714)、ステップS708の判断処理に戻る。
即ち、ステップS714の処理では、タッチパネル32上の2本の指の間隔を広げる操作がなされると、当該2本の指の間隔を広げた長さに応じて、イメージ画像中のカッティングデータの拡大を行う。また、タッチパネル32上の2本の指の間隔を縮める操作がなされると、当該2本の指の間隔を縮めた長さに応じて、イメージ画像中のカッティングデータの縮小を行う。
また、ステップS712の判断処理において、カッティングデータを拡大、縮小する操作がなされていないと判断された場合には、イメージ画像表示画面120に表示された保存ボタン120aが選択されたか否かの判断を行う(ステップS716)。
ステップS716の判断処理において、保存ボタン120aが選択されたと判断された場合には、イメージ画像表示画面120に表示されたイメージ画像を画像データとして保存し(ステップS718)、ステップS708の判断処理に戻る。
また、ステップS716の判断処理において、保存ボタン120aが選択されたと判断された場合には、イメージ画像表示画面120に表示された戻るボタン120bが選択されたか否かの判断を行う(ステップS720)。
このステップS720の判断処理において、戻るボタン120bが選択されていないと判断された場合には、ステップS708の判断処理に戻る。
また、ステップS720の判断処理において、戻るボタン120bが選択されたと判断された場合には、タッチパネル32に表示される画面をイメージ画像表示画面120から編集画面100に変更して(ステップS722)、この第1イメージ処理を終了する。
即ち、ステップS706の処理においてイメージ画像がイメージ画像表示画面120に表示されると、カッティングデータの移動の操作、カッティングデータの拡大、縮小の操作、保存ボタン120aの選択、戻るボタン120bの選択のいずれかがなされるまで、ステップS708、712、716、720の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS346の判断処理において、「貼って撮る」100bb−2が選択されたと判断された場合には、第2イメージ処理を開始する(ステップS350)。
ここで、図8のフローチャートには、このステップS350の第2イメージ処理の詳細な処理内容が示されており、この第2イメージ処理においては、まず、カメラ34を起動し、撮影を開始する(ステップS802)。
そして、カメラ34により撮影が開始されると、タッチパネル32にイメージ画像表示画面120を表示して(図11(b)を参照する。)、このイメージ画像表示画面120に撮影中の映像データ(動画像)を表示するとともに、表示している映像データ上にカッティングデータ表示部100cに表示されたカッティングデータを重ねた状態のイメージ映像を表示する(ステップS804)。
このとき、カッティングデータは、映像データ内に収まる大きさとするとともに、作業者による所定の操作により、当該映像データ上での大きさや配置位置を変更することが可能な状態となっている。
また、イメージ画像表示画面120には、表示されるイメージ映像を画像データとして保存する保存ボタン120aと、タッチパネル32に表示される画面をイメージ画像表示画面120から編集画面100に戻す戻るボタン120bが設けられている。
その後、カッティングデータを移動する操作がなされたか否かの判断を行う(ステップS806)。
即ち、このステップ806の判断処理においては、例えば、カッティングデータが表示されたタッチパネル32上に指1本が触れた状態で、当該1本の指をタッチパネル32上で移動したか否かの判断を行うものである。
ステップS806の判断処理において、カッティングデータを移動する操作がなされたと判断された場合には、入力された操作内容に基づいてイメージ映像中のカッティングデータを移動し(ステップS808)、ステップS806の判断処理に戻る。
即ち、このステップ808の処理においては、作業者が、タッチパネル32に表示されたイメージ映像中のカッティングデータ上に指1本を置き、当該1本の指をタッチパネル32内の所定の位置まで移動する操作がなされると、イメージ映像中のカッティングデータは、イメージ映像中で当該1本の指が移動した位置まで移動することとなる。
また、ステップS806の判断処理において、カッティングデータを移動する操作がなされていないと判断された場合には、カッティングデータを拡大、縮小する操作がなされたか否かの判断を行う(ステップS810)。
即ち、このステップS810の判断処理においては、例えば、タッチパネル32上に指2本が触れた状態で、当該2本の指の間隔を広げる操作や当該2本の指の間隔を縮める操作を行ったか否かの判断を行うものである。
ステップS810の判断処理において、カッティングデータを拡大、縮小する操作がなされたと判断された場合には、入力された操作内容に基づいてイメージ映像中のカッティングデータの拡大、縮小を行い(ステップS812)、ステップS806の判断処理に戻る。
即ち、ステップS812の処理では、タッチパネル32上の2本の指の間隔を広げる操作がなされると、当該2本の指の間隔を広げた長さに応じて、イメージ映像中のカッティングデータの拡大を行う。また、タッチパネル32上の2本の指の間隔を縮める操作がなされると、当該2本の指の間隔を縮めた長さに応じて、イメージ映像中のカッティングデータの縮小を行う。
また、ステップS810の判断処理において、カッティングデータを拡大、縮小する操作がなされていないと判断された場合には、イメージ画像表示画面120に表示された保存ボタン120aが選択されたか否かの判断を行う(ステップS814)。
ステップS814の判断処理において、保存ボタン120aが選択されたと判断された場合には、イメージ画像表示画面120に表示されたイメージ映像を画像データとして保存し(ステップS816)、ステップS806の判断処理に戻る。
また、ステップS814の判断処理において、保存ボタン120aが選択されていないと判断された場合には、イメージ画像表示画面120に表示された戻るボタン120bが選択されたか否かの判断を行う(ステップS818)。
このステップS818の判断処理において、戻るボタン120bが選択されていないと判断された場合には、ステップS806の判断処理に戻る。
また、ステップS818の判断処理において、戻るボタン120bが選択されたと判断された場合には、タッチパネル32に表示される画面をイメージ画像表示画面120から編集画面100に変更して(ステップS820)、この第2イメージ処理を終了する。
即ち、ステップS804の処理においてイメージ映像がイメージ画像表示画面120に表示されると、カッティングデータの移動の操作、カッティングデータの拡大、縮小の操作、保存ボタン120aの選択、戻るボタン120bの選択のいずれかがなされるまで、ステップS806、810、814、818の処理を繰り返すこととなる。
上記した第1イメージ処理や第2イメージ処理が終了すると、タッチパネル32に表示された編集画面100において「テキスト」100a−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS352)。
このステップS352の判断処理において、「テキスト」100a−1が選択されたと判断された場合には、ステップS306の処理に戻り、ステップS306の処理以降の処理を行う。
また、ステップS352の判断処理において、「テキスト」100a−1が選択されていないと判断された場合には、「シートカラー」100a−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS354)。
ステップS354の判断処理において、「シートカラー」100a−2が選択されたと判断された場合には、シートカラー変更処理を開始する(ステップS356)。
なお、このステップS356のシートカラー変更処理については、上記したステップS340のシートカラー変更処理と同様の処理を行うため、その詳細な説明は省略することとする。
また、ステップS356のシートカラー変更処理が終了すると、再度ステップS354の判断処理に戻る。
一方、ステップS354の判断処理において、「シートカラー」100a−2が選択されていないと判断された場合には、「エア貼り」100a−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS358)。
ステップS358の判断処理において、「エア貼り」100a−3が選択されたと判断された場合には、ステップS344の処理に戻り、ステップS344の処理以降の処理を行う。
また、ステップS358の判断処理において、「エア貼り」100a−3が選択されていないと判断された場合には、出力ボタン100dが選択されたか否かの判断を行うステップS360)。
このステップS360の判断処理において、出力ボタン100dが選択されていないと判断された場合には、ステップS352の判断処理に戻り、ステップS352の処理以降の処理を行う。
また、ステップS360の判断処理において、出力ボタン100dが選択されたと判断された場合には、ステップS362の処理に進み、カッティングデータ表示部100cに表示されているカッティングデータをカッティングプロッタ14に出力する。
即ち、ステップS348の第1イメージ処理およびステップS350の第2イメージ処理が終了すると、「テキスト」100a−1の選択、「シートカラー」100a−2の選択、「エア貼り」100a−3の選択、出力ボタン100dの選択のいずれかがなされるまでは、ステップS352、354、358、360の処理が繰り返されることとなる。
携帯端末20から作成したカッティングデータがカッティングプロッタ14に出力されると、カッティングプロッタ14は、カッティングプロッタ14にセットされていたシート材に対して、当該カッティングデータに基づいてカッティングを行う。
そして、カッティングプロッタ14において、カッティングデータに基づくカッティングが終了すると、作業者はカッティングプロッタ14からシート材を取り出し、カッティングがなされたシート材の表面に転写シートを貼り付けて、カッティングしたシート材を転写シートに転写する。
こうしてカッティングされたシート材が貼り付けられた転写シートを所望の場所に貼り付け、転写シートのみを剥がし、所定の文字を所望の場所に形成する。
ステップS362の処理の後に、さらに、カッティングデータを作成するか否かの選択画面(図示せず。)を表示し(ステップS364)、カッティングデータを作成する判断がなされたか否かの判断を行う(ステップS366)。
即ち、このステップS366の判断処理においては、図示しない選択画面にカッティングデータを「作成する」、カッティングデータを「作成しない」の選択肢が表示され、どちらの選択肢が選択されたのかを判断するものである。
このステップS366の判断処理において、カッティングデータを作成する判断がなされたと判断された場合、つまり、「作成する」が選択された場合には、ステップS302の処理に戻り、ステップS302の処理以降の処理を行う。
一方、ステップS366の判断処理において、カッティングデータを作成する判断処理がなされなかった場合、つまり、「作成しない」が選択された場合には、このカッティングデータ作成処理を終了する。
次に、具体的に、カッティングデータ作成処理によって、所望の文字のカッティングデータを作成する一例について説明することとする。
まず、カッティングデータ作成処理を起動して、編集画面100を表示する(ステップS302に相当する。図9(a)を参照する。)。
その後、作業者が処理内容表示部100aに表示された「テキスト」100a−1を選択すると(ステップS304の処理に相当する。)、詳細処理内容表示部100bに「テキスト入力」、「縦書き/横書き」の項目を表示する(ステップS306の処理に相当する。)。
そして、作業者が詳細処理内容表示部110bに表示された「テキスト入力」100ba−1を選択すると(ステップS308の処理に相当する。)、タッチパネル32にテキスト入力画面110を表示する(ステップS312の処理に相当する。図10(a)を参照する。)。
なお、このとき、作業者が詳細処理内容表示部110に表示された「縦書き/横書き」100ba−2を選択すると(ステップS308の処理に相当する。)、テキスト入力画面110のテキストデータ表示部110bに表示されるテキストデータが、縦書きの設定であった場合には横書きの設定に、横書きの設定であった場合には縦書きの設定に変更される。
テキスト入力画面110を表示して、作業者がフォントタブ110a−2を選択する(ステップS314の処理に相当する。)、キーボード・フォント表示部110aに選択可能なフォントを表示する(ステップS502の処理に相当する。図10(b)を参照する。)。
そして、作業者が表示した選択可能なフォントの1つが選択すると(ステップS504の処理に相当する。)、選択されたフォントの右方側にレ点が表示され選択されたフォントを明示する(図9(b)を参照する。)。
その後、選択されたフォントでテキストデータが表示されるように、テキストデータのフォントの設定を選択されたフォントに変更する(ステップS506の処理に相当する。)。
フォントの設定を終え、作業者がテキストタブ110a−1を選択すると(ステップS508の処理に相当する。)、キーボード・フォント表示部110aにキーボード110aaを表示する(ステップS510の処理に相当する。)。
そして、作業者がキーボード110aaへ所定の文字を入力すると(ステップS320の処理に相当する。)、キーボード110aaで入力された内容に基づいてテキストデータ表示部110bに、入力された文字をテキストデータとして表示する(ステップS322の処理に相当する。)。
具体的には、作業者がキーボード110aaを利用して「Roland D.G. Corpration」と入力したとすると、テキスト入力画面110は、図12(a)に示すように、テキストデータ表示部110bに、設定されたフォントで「Roland D.G. Corpration」と表示される。
ここで、作業者がテキストデータ表示部110bに表示されたテキストデータのフォントを変更しようとして、再度フォントタブ110a−2を選択すると(ステップS324の処理に相当する。)、フォントの変更を行う(ステップS326の処理に相当する。)。
また、作業者がテキストデータ表示部110bに表示されたテキストデータを変更しようとして、キーボード110aaへの再入力を行うと(ステップS328の処理に相当する。)、テキストデータ表示部110bに表示されたテキストデータを変更する(ステップS322の処理に相当する。)。
そして、次の処理を行うために作業者が完了ボタン110cを選択すると(ステップS330の処理に相当する。)、タッチパネル32に編集画面100を表示する(ステップS332の処理に相当する。)。
このとき、テキストデータ表示部110cに表示されていたテキストデータは、編集画面110においてカッティングデータとしてカッティングデータ表示部100cに表示される(図12(b)を参照する。)。
タッチパネル32に編集画面110を表示した後に、作業者が「シートカラー」100a−2を選択すると(ステップS336の処理に相当する。)、詳細処理内容表示部110bに選択可能な色彩を表示する(ステップS602の処理に相当する)。
そして、作業者がシートカラーの色彩を選択すると(ステップS604の処理に相当する。)、カッティングデータ表示部100cにおいて選択された色彩によりカッティングデータを表示する(ステップS606の処理に相当する。)。
その後、作業者が、作成したカッティングデータによりカッティングされた成果物を実際に対象となる場所に貼り付けたときのイメージを視覚的に確認するために、「エア貼り」100a−3を選択すると(ステップS342の処理に相当する。)、詳細処理内容表示部110bに「写真に貼る」100bb−1、「貼って撮る」100bb−2の項目を表示する(ステップS344の処理に相当する。)。
そして、作業者は「写真に貼る」100bb−1または「貼って撮る」100bb−2を選択する(ステップS346の処理に相当する。)。
ここで、作業者が「写真に貼る」100bb−1を選択すると、タッチパネル32に予め写真データとして記憶されている画像データ(静止画像)を表示する画像データ選択画面を表示する(ステップS702の処理に相当する。)。
作業者がこの画像データ選択画面に表示された画像データのいずれかを選択すると(ステップS704の処理に相当する。)、タッチパネル32にイメージ画像表示画面120を表示し、選択した画像データ上にカッティングデータ表示部100cに表示されていたカッティングデータを重ね合わせたイメージ画像を表示する(ステップS706の処理に相当する。図13(a)を参照する。)。
こうしてイメージ画像が表示されたイメージ画像表示画面120において、作業者が、所定の操作を行って、イメージ画像中のカッティングデータを所望のサイズで、所望の位置に配置し(ステップS708、710、712、714の処理に相当する。図13(b)を参照する。)、実際にこのカッティングデータによりカッティングされた成果物を貼り付ける際のイメージ画像を作成する。
具体的には、例えば、図13(a)に示すように、カッティングデータが画像データの上方側に位置した状態から、図13(b)に示すように、カッティングデータを縮小するとともにキャビネットの上段に配置する。
そして、作業者が保存ボタン120aを選択すると(ステップS716の処理に相当する。)、この実際に成果物を貼る付ける際のイメージ画像を画像データとして保存する(ステップS718の処理に相当する。)。
こうしてイメージ画像の確認を終え、次の処理を行うために作業者が戻るボタン120bを選択すると(ステップS720の処理に相当する。)、タッチパネル32に編集画面100を表示する(ステップS722の処理に相当する。)。
また、作業者が「貼って撮る」100bb−2を選択すると、携帯端末20においてカメラ34が起動し、撮影を開始する(ステップS802の処理に相当する。)。
そして、タッチパネル32にイメージ画像表示画面120を表示し、撮影している映像データ(動画像)上にカッティングデータ表示部100cに表示されていたカッティングデータを重ね合わせたイメージ映像を表示する(ステップS804の処理に相当する。図14(a)を参照する。)。
こうしてイメージ映像が表示されたイメージ画像表示画面120において、作業者が、所定の操作を行って、イメージ映像中のカッティングデータを所望のサイズで、所望の位置に配置し(ステップS806、808、810、812の処理に相当する。図14(b)を参照する。)、実際にこのカッティングデータによりカッティングされた成果物を貼り付ける際のイメージ映像を作成する。
具体的には、例えば、図14(a)に示すように、カッティングデータが映像データの上方側に位置した状態から、図14(b)に示すように、映像データに複写機の側面が収まるようにカメラ34を操作するとともに、カッティングデータを縮小して複写機の側面に配置する。
そして、作業者が保存ボタン120aを選択すると(ステップS814の処理に相当する。)、この実際に成果物を貼り付ける際のイメージ映像を画像データとして保存する(ステップS816の処理に相当する。)。
こうしてイメージ映像の確認を終え、次の処理を行うために作業者が戻るボタン120bを選択すると(ステップS818の処理に相当する。)、タッチパネル32に編集画面100を表示する(ステップS820の処理に相当する。)。
こうして、作成したカッティングデータによりカッティングされた成果物を対象となる場所に貼り付けたときのイメージを確認して、確認したイメージ画像またはイメージ映像が作業者のイメージ通りならば、作業者は、出力ボタン100dを選択することになる。一方、確認したイメージ画像またはイメージ映像が作業者のイメージと異なる場合には、作業者は、カッティングデータの修正を行うこととなる。
即ち、作業者がカッティングデータの修正のために、編集画面100において「テキスト」100a−1を選択すると(ステップS352の処理に相当する。)、上記のようにしてカッティングデータとして表示される文字の修正が行われる(ステップS306〜332の処理に相当する。)。
また、作業者が編集画面100において「シートカラー」100a−2を選択すると(ステップS354に相当する。)、上記のようにしてカッティングデータを表す色彩の修正が行われる(ステップS356の処理に相当する。)
さらに、こうして修正したカッティングデータのイメージを確認するために、作業者が「エア貼り」100a−3を選択すると(ステップS358の処理に相当する。)、上記のようにして修正したカッティングデータによりカッティングされた成果物を対象となる場所に貼り付けたときのイメージ画像またはイメージ映像が表示される(ステップS346、348、350の処理に相当する。)。
一方、作業者が出力ボタン100dを選択すると、作成したカッティングデータ、つまり、カッティングデータ表示部100cに表示されているカッティングデータをカッティングプロッタ14に出力し(ステップS362の処理に相当する。)、カッティングプロッタ14により出力されたカッティングデータに基づいてシート材のカッティングを行う。
カッティングデータをカッティングプロッタ14に出力すると、タッチパネル32に、さらにカッティングデータを作成するか否かの選択画面が表示される(ステップS364の処理に相当する。)。
そして、作業者が、さらにカッティングデータを作成することが選択されると、再度カッティングデータの上記したような作成作業がなされる。
また、作業者が、さらにカッティングデータを作成しないことが選択されると、カッティングデータ作成処理を終了する。
以上において説明したように、本発明によるカッティング装置10は、携帯端末20において作成したカッティングデータをカッティングプロッタ14に送信し、カッティングプロッタ14において当該カッティングデータに基づいてカッティングを行うようにした。
また、こうしたカッティングデータは、作成したカッティングデータによりカッティングされた成果物を実際に貼り付ける場所の映像(動画像や静止画像)を利用して、作成時に作業者がイメージを視覚的に確認できるようにして作成するようにした。
このため、本発明によるカッティング装置10においては、カッティングデータ作成時に、作業者が当該カッティングデータによりカッティングされた成果物を貼り付けた状態を視覚的に把握できるようになり、作成するカッティングデータのイメージを頭の中でより具現化しやすくなる。
これにより、本発明によるカッティング装置10によれば、カッティングデータを作成し、作成したカッティングデータに基づいてカッティングされた成果物を取得するといった作業の作業時間の短縮を図れる。
さらに、本発明によるカッティング装置10によれば、成果物を取得した後に、作業者のイメージと異なるため、再度カッティングデータを作成し直して成果物を取得するといったことを行うことがなくなるため、シート材の使用量を抑制することができ、成果物を取得するためのコスト高を抑制することができる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(7)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、文字のカッティングデータを作成し、作成したカッティングデータによりカッティングされた成果物を対象となる場所に貼り付けたイメージを確認するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、記号や所定の形状のカッティングデータを作成し、作成したカッティングデータによりカッティングされた成果物を対象となる場所に貼り付けたイメージを確認するようにしてもよい。
なお、記号のカッティングデータや所定の形状のカッティングデータの作成方法については、公知の技術を用いるようにすればよい。
(2)上記した実施の形態においては、キーボード110aaを利用して文字を入力してテキストデータを作成し、このテキストデータからカッティングデータを作成するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、予め記憶されたテキストデータまたはカッティングデータを用いてカッティングデータを作成するようにしてもよい。
なお、こうした場合には、カッティングデータ作成処理が開始すると、まず、「新しく作成」、「保存データから作成」などが表示された初期画面が表示され、作業者が「新しく作成」を選択すると、上記した実施の形態に記載した手順で処理がなされる。
一方、作業者が「保存データから作成」を選択すると、タッチパネル32に予め記憶された保存データ(テキストデータやカッティングデータ)を選択する画面が表示され、作業者が任意の保存データを選択すると、選択したデータがカッティングデータ表示部100cに表示された状態の編集画面100が表示される。
そして、編集画面100に表示されたカッティングデータに対して、シートカラーの変更、フォントの変更などの処理を適宜に行うこととなる。
即ち、この場合には、上記したカッティングデータ作成処理のステップS322の処理から開始されることとなる。
(3)上記した実施の形態においては、第1イメージ処理において、ステップS702の処理では、予め写真データとして記憶されている画像データを利用し、当該画像データ上に作成したカッティングデータを重ねてイメージ画像を作成するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、カメラ34を起動し、カメラ34により対象となる場所の静止画を撮影し、撮影した静止画の画像データを利用してイメージ画像を作成するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、イメージ画像またはイメージ映像を作成する際、つまり、「エア貼り」100a−3を選択した後に、「写真に貼る」100bb−1と「貼って撮る」100bb−2とを選択可能なようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、「エア貼り」100a−3を選択すると、「写真に貼る」100bb−1を選択することによりなされる第1イメージ処理または「貼って撮る」100bb−2を選択することによりなされる第2イメージ処理のどちらか一方の処理を行うようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、携帯端末20においてカッティングデータを作成した後に、作成したカッティングデータを携帯端末20からカッティングプロッタ14に出力するようにしたが(ステップS334、360)、携帯端末20において、カッティングデータを出力する前に作成したカッティングデータを保存するようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、カッティング装置10においてカッティングプロッタ14を用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、カッティングプロッタ14に変えて、カッティング用のカッターを交換可能に保持するカッティングヘッドと、印刷のためのインク滴を吐出するインクヘッドの両方を備える複合機を用いるようにしてもよい。つまり、カッティングデータに基づいてカッティング用カッターを制御してシート材をカッティングすることが可能な装置であればどのような装置であってもよい。
(7)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。