JPS605470B2 - 組版システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は原稿データを組版して組版データを作成し、当
該組版データを印刷出力する絹版システムに関する。

一般に紐版システムでは、ディスプレイ端末装置たとえ
ばＣＲＴモニタを備えたＣＲＴ端末装置を用いて雛版を
行ない、しかる後印刷物を出力するようになっている。

このような組版システムは、主として原稿（テキスト）
の校正のためにＣＲＴ表示画面上に原稿をそのまま漢字
（英数字、カナ等を含む）表示する機能と、主として絹
版結果（組版内容）の校正のために第１図に示されるよ
うにＣＲＴ表示画面上に粗版結果を各段落ごとにたとえ
ば行単位で棒線等の図形イメージとして表示する機能を
有している。しかし、上述の如き機能を有する従来の組
版システムでは、原稿（文章）の校正や粗版構成の校正
等については可能ではあるが、漢字プリンタや写植機な
どの印刷装置に実際の紙面を印刷出力させ、この印刷紙
面を参照して上述の校正を行なわなければならず、作業
が煩雑になるばかりか、誤りの発見および修正が遅れ、
問題であった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものでその目的は、
表示画面上に表示されている組版結果の図形イメージに
対する所望位置を指示する表示コマンドがディスプレイ
端末装置から入力された際に、この表示コマン日こ応じ
て、上記表示画面上に表示すべき紙面の座標範囲を決定
し、この座標範囲に含まれる紙面の内容を印刷物と同等
な表現で上記表示画面上に表示することができ、もって
組版した内容を印刷出力することなく所望部分の確認が
速やかに行なえ、誤りの発見、修正が極めて簡単かつ短
時間で行なえ、しかも完成度の高い印刷物の出力が可能
な組版システムを提供することにある。以下、本発明の
一実施例を図面を参照して説明する。

第２図は組版システムの構成を示すもので、１はＣＲＴ
端末装置である。ＣＲＴ端末装置１は、たとえば図示せ
ぬキーボード、カーソル等の入力手段を有し、オペレー
タからの各種コマンドの入力を行なうとともに、ＣＲＴ
モニタ（図示せず）上に応答表示を行なう。２は印刷装
置、３は紙版プロセッサである。

組版プロセッサ３はＣＲＴ端末装置１からオペレータに
よって入力されたコマンドに対応した内部処理を行ない
、ＣＲＴ端末装置１のＣＲＴモニタ上に処理結果を応答
表示せしめる。また、上記コマンドが印刷装置２に対す
るものであれば、絹版プロセッサ３は内部処理した結果
を印刷装置２に出力する。次に組版プロセッサ３の内部
構成を説明する。

３１はＣＲＴ端末装置１から入力されるコマンドに対応
した指令解読データが格納される指令解読データ格納部
である。

この指令解読データは命令部としての指令コードと、各
種パラメータから構成されている。３２はＣＲＴモニタ
の表示画面の画面座標と印刷紙面の紙面座標との間の座
標変換を行なうための座標変換用データが格納されてい
る画面／紙面座標変換用データ格納部、３３は原稿（テ
キスト）データが格納されるテキストデータ格納部、３
４は組版デ−夕が格納される組版データ格納部である。

３５は組版指令処理部である。

紙版指令処理部は指令解読データ格納部３１に格納され
ている指令解読データで示される処理を実行し、組版デ
ータの作成、ＣＲＴ端末装置１のＣＲＴモニタ上への図
形イメージの表示および応答表示、更には指定された組
版データの出力などを行なう。３６は紙版指令処理部３
５によって起動され、組版データを出力デ−夕に変換し
て印刷装置２に出力する出力処理部、３７は粗版結果漢
字表示指令処理部である。

組版結果漢字表示指令処理部３７は処理実行部３７１と
表示対象領域座標格納部３７２とを有している。処理実
行部３７１は、指令解読データ格納部３１に格納されて
いる指令解読データで示される処理を実行し、漢字表示
すべき（印刷物と同等の表現方法でＣＲＴモニタ上に表
示すべき）紙面座標の範囲（表示対象領域座標）を算出
し、この座標範囲に含まれる紙面の内容を組版データ格
納部３４から読み出してＣＲＴ端末装置１のＣＲＴモニ
タ上に表示せしめるようになっている。表示対象領域座
標格納部３７２は処理実行部３７１により算出された表
示対象領域座標を格納するためのものである。３８は指
令解読部である。

指令解読部３８はＣＲＴ端末装置１から入力されるコマ
ンド等の情報を解読し、組版プロセッサ３内で適用され
るフオーマットの指令解読デー外こ変換する。そして、
指令解読部３８は当該指令解読データを指令解読データ
格納部３１に格納するとともに、指令解読データ中の指
令コード‘こ基づいて組版指令処理部３５または組版結
果漢字表示指令処理部３７のいずれか一方を起動するよ
うになっている。次に第２図の構成の動作を本発明に直
接関連する絹版結果漢字表示を中心に説明する。

本実施例において、縄版結果漢字表示に関連したオペレ
ータ操作は次に示される順序となる。｛１’ 組版用コ
マンドのテキスト組版指令の入力。

■ 組版結果漢字表示用コマンドの漢字表示開始指令の
入力。【３ー 組版結果漢字表示用コマンドの画面送り
指令の入力。

■ 組版結果漢字表示用コマンドの漢字表示終了指令の
入力。

以下、上記ｍ〜■を順に説明する。

○｝ 組版用コマンドのテキスト組版指令の入力。

たとえば今、テキストデータ格納部３３に各種テキスト
が格納されている状態で、オペレータ操作によりＣＲＴ
端末装置１から組版用コマンドのテキスト組版指令が入
力されたものとする。指令解読部３８は当該指令を解読
し、対応する指令解読データを生成して指令解読デ一タ
格納部３１に格納する。また、指令解読部３８は指令解
読データ中の指令コードを判定する。この場合、指令コ
ード‘ま組版用コマンドのテキスト組版指令を意味して
いるため、指令解読部３８は組版指令処理部３５を起動
する。粗版指令処理部３５は、指令解読データ格納部３
１から上記指令コードを読み出し、当該指令コードを判
定する。

この場合、指令コードはテキスト組版指令を意味してお
り、絹版指令処理部３５は指令解読データ格納部３１に
格納されている指令解読データ中の各種パラメータに従
って、テキストデータ格納部３３に格納されている各種
テキストを組版し、絹版データを作成する。そして、粗
版指令処理３５は上記組版データを絹版データ格納部３
４に格納する。ところで、ＣＲＴ端末装置１は周知のよ
うにマンマシン・インタフェース機能が発揮されるよう
になっており、たとえば上述のように絹版用コマンドの
テキスト組版指令の場合などには、ＣＲＴ端末装置１か
らデータ（コマンド〉入力が行なわれることに組版指令
処理部３５によってＣＲＴ端末装置１のＣＲＴモニタ上
に応答表示が行なわれ、後続するデータの入力指示など
が与えられる。そして、この入力指示に従い、オペレー
タがＣＲＴ端末装置１を用いて入力操作を行なうことに
より、たとえば組版用コマンドの原稿組版指令の場合、
指令解読データ格納部３１には上述の指令コードのほか
に、絹版の対象とする原稿の識別コード、配置開始位置
、配置すべき組方向、配置すべき段数、および配置すべ
き行数などの配置パラメータが格納される。そして、こ
れらの配置パラメータに従って前述したように組版デー
タが作成される。次に組版指令処理部３５は上記組版デ
ータから各行ごとに文字の行頭および行末の紙面座標を
計算し、これらの紙面座標を画面／紙面座標変換用デー
タ格納部３２の格納内容に基づいてＣＲＴ端末装置１の
ＣＲＴモニ夕の画面座標に変換する。そして、組版指令
処理部３５はこれらの画面座標に基づいて第１図に示し
た如き細版結果の図形イメージをＣＲＴモニタ上に表示
する。■ 組版結果漢字表示用コマンドの漢字表示開始
指令の入力。

上言己ｍのオペレータ操作に応じて組版結果の図形イメ
ージが表示されると、オペレータはＣＲＴ端末装置１か
ら組版結果漢字用コマンドの漢字表示開始指令を入力操
作し、しかる後たとえばカーソル操作によりＣＲＴモニ
タに表示されている図形イメージ中の所望の行を指定す
る。

なお、行の位置指定は、カーソルに限らず、ライトベン
、キーボードによる位置を示す数値入力、座標入力装置
などを行なうようにしてもよい。指令解読部３８は、Ｃ
ＲＴ端末装置１から入力される上述の情報を解読し、対
応する指令解読データを生成して指令解読データ格納部
３１に格納する。

この場合、指令解読データには、組版結果漢字表示用コ
マンドの漢字表示開始指令を意味する指令コードと、カ
ーソル操作によって指定された表示行の画面座標（カー
ソル指定位置）とが含まれることになる。指令解読部３
８は上記指令コードを判定し、当該指令コードが上述の
漢字表示開始指令を意味する場合、絹版結果漢字表示指
令処理部３７の処理実行部３７１を起動する。処理実行
部３７は指令解読データ格納部３１から上記指令コード
を読み出し、当該指令コードを判定する。処理実行部３
７１‘まま旨令コードが漢字表示開始指令を意味する場
合、まず指令解読データ格納部３１からカーソル操作に
よって指定された表示行の画面座標を読み出す。次に、
処理実行部３７１は、当該画面座標を画面／紙面座標変
換用データ格納部３２に格納されている座標変換用デー
タに基づいて紙面座標に変換する。続いて、処理実行部
３７１は上述の如く変換された紙面座標に基づいて対応
する紙面のたとえば前後一定行数分の紙面範囲を示す紙
面座標を計算し、その計算結果を表示対象領域座標格納
部３７２に格納する。本実施例において、上述の紙面範
囲を示す紙面座標は、組版結果が印刷物と同等の表現で
画面表示される紙面の表示対象領域である。次に、処理
実行部３７１は、組版データ格納部３４に格納されてい
る組版データから表示対象領域座標格納部３７２の格納
内容で示される紙面範囲内に配置されているテキストの
テキスト識別コ０ードを割出し、該当範囲内に含まれる
文字および罫などに対して１文字ごと或いは罫１本ごと
の画面座標値を計算する。

しかる後、処理実行部３７１はＣＲＴ端末装置１のＣＲ
Ｔモニタに表示されている図形イメージを消去せしめ、
上述の如く計算された画面座標値に基づいて、上記表示
対象領域内に含まれる紙面構成要素すなわち文字（漢字
、英数字、カナ、記号など）および罫などをＣＲＴ端末
装置１のＣＲＴモニタに表示出力する。このように、本
実施例によれば、オペレータによってＣＲＴモニタ上に
表示されている組版結果の図形ィメ−ジの所望部分の位
置が指定操作された場合、当該図形イメージの該当部の
組版結果が印刷物と同等の表現で画面表示（これを漢字
表示と称する）される。したがって、従来のように細版
結果を印刷出力することなしに、ＣＲＴモニタ上で所望
部分の確認（たとえば各行の字数、禁則条件を満たして
いるかなど）が行なえるので、極めて簡単かつ短時間で
誤りの発見、修正を行なうことができる。（３｝ 組版
結果漢字表示用コマンドの画面送り指令の入力。

本実施例では、１行当りの字詰が長く、画面の図形イメ
ージに対応した表示対象領域全体を一画面内で一度に表
示しされない場合にも対処できるようになっている。

このような場合「オペレータはＣＲＴ端末装置１から組
版結果漢字表示用コマンドの画面送り指令を入力操作す
る。指令解読部３８は上述の指令を解読し、対応する指
令解読データを生成して指令解読データ格納部３１に格
納する。また、指令解読部３８は指令解読データ中の指
令コードを判定し、当該指令コードが画面送り指令を意
味している場合、組版結果漢字表示指令処理部３７の処
理実行部３７１を起動する。処理実行部３７１は指令解
読デ−タ格納部３１から上記指令コードを読み出し、当
該指令コードを判定する。処理実行部３７１‘まま旨令
コードが画面送り指令を意味する場合、指令解読データ
格納部３１から画面送りの方向（これはオペレータの入
力操作によって指定される）を示すパラメ−夕を読み出
し、このパラメータの内容（順送り或いは逆送り）に従
って表示対象領域座標格納部３７２内の座標値（表示す
べき紙面範囲を示す座標）を更新する。次に、処理実行
部３７１は、絹版データ格納部３４に格納されている組
版データから表示対象領域格納部３７２の格納内容で示
される紙面範囲内に配置されているテキストのテキスト
識別コードを割出し、該当範囲内に含まれる文字および
罫などに対して１文字ごと或いは罫１本ごとの画面座標
値を計算する。しかる後、処理実行部３７１はＣＲＴ端
末装置１のＣＲＴモニ夕に表示されている図形イメージ
を消去せしめ、上述の如く計算された画面座標値に基づ
いて、前記■の場合と同様に、オペレータが指定した画
面送り指令に対応した組版結果の漢字表示を行なう。こ
のように本実施例によれば、１行当りの字詰が長く、表
示対象領域の紙面内容が一画面内に一度で表示できない
場合、画面送り機能によってＣＲＴモニｏ夕上に分割表
示が行なえる。■ 組版結果漢字表示用コマンドの漢字
表示終了指令の入力。

オペレータ操作により、ＣＲＴ端末装置１から紐版結果
漢字表示用コマンドの漢字表示終了指令が入力されると
、指令解読部３８は当該指令を解読し、対応する指令解
読データを生成して指令解読データ格納部３１に格納す
る。

また、指令解読部３８は指令解読データ中の指令コード
を判定し、当該指令コードが漢字表示終了指令を意味し
ている場合、組版結果漢字表示指令処理部３７の処理実
行部３７１を起動する。処理実行部３７１は指令解読デ
ータ格納部３１から上記指令コードを読み出し、当該指
令コードを判定する。

処理実行部３７１は指令コードが漢字表示終了指令を意
味している場合、ＣＲＴモニ夕上に表示されている細版
結果の漢字表示内容を消去する。次に処理実行部３７１
は、組版データ格納部３４に格納されている紐版データ
から、配置済みの全てのテキストに対して組版結果の各
行ごとに文字の行頭および行末の紙面座標を計算し、こ
れら紙面座標を画面／紙面座標変換用データ格納部３２
の格納内容に基づいて画面座標に変換する。そして、処
理実行部３７１はこれらの画面座標に基づいて前述した
組版指令処理部３５と同様に細版結果の図形イメージを
ＣＲＴ端末装置１のＣＲＴモニタ上に表示する。このよ
うにして、ＣＲＴモニタ上の表示画面は、組版結果漢字
表示用コマンドの漢字表示開始指令の実行直前の状態に
復元される。なお、前記実施例では、絹版結果の漢字表
示の対象範囲（表示対象領域）について、図形ィメ−ジ
に対する指定位置（指定行）の前後一定行分とした場合
について説明したが、指定された１行分だけを表示対象
領域として漢字表示するようにしてもよい。

この場合、細版結果の図形イメージと該当行の漢字表示
とを同一画面上に同時に表示することが可能となり、校
正作業が極めて容易となる。また、画面送り機能を行方
向に拡張することによって、表示対象領域を該当記事全
体、更には紙面全体に拡げることもできる。また、組版
プロセッサ３内に組版結果漢字表示用展開データ格納部
を設け、前記■の組版結果漢字表示用コマンドの漢字表
示開始指令の入力の時点で、対象領域全体に含まれる文
字や罫の座標値を全て計算しておき、この計算された座
標値が加味された漢字表示用展開データを上記組版結果
漢字表示用展開データ格納部に格納するようにしてもよ
い。こうすることによって、前記｛３｝の紐版結果漢字
表示用コマンドの画面送り指令の入力時点で、単に粗版
結果漢字表示用展開データ格納部内のデータのなかから
、表示対象領域座標格納部３７２に格納されている更新
された座標（範囲）値に含まれるデータのみを選択する
だけで、前記実施例のように更新された座標値（該当表
示対象領域）内に含まれる文字および罫に対して１文字
ごと或いは罫１本ごとの座標値を計算することなく画面
指令に対応した漢字表示が行なえる。以上詳述したよう
に本発明の組版システムによれば、粗版した内容の所望
部分を印刷物と同等な表現で表示画面上に表示すること
ができるので、細版した内容を印刷出力することなく表
示画面上で所望部分の確認が行なえ、もって極めて簡単
かつ短時間で誤りの発見、修正が行なえ、しかも完成度
の高い印刷物を出力することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は絹版結果の図形イメージの表示例を示す図、第
２図は本発明の粗版システムの一実施例を示すブロック
図である。 １・・・ＣＲＴ端末装置、２・・・印刷装置、３・・・
絹版プロセッサ、３１・・・指令解読データ格納部、３
２・・・画面／紙面座標変換用データ格納部、３３・・
・テキストデータ格納部、３４・・・細版データ格納部
、３５・・・粗版指令処理部、３７・・・絹版結果漢字
表示指令処理部、３８・・・指令解読部、３７１・・・
処理実行部、３７２・・・表示対象領域座標格納部。 第１図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 原稿データを組版として組版データを作成し、当該
   組版データを組版データ格納部に格納すると共に、この
   組版データ格納部から指定された組版データも読み出し
   て印刷出力する組版システムにおいて、コマンド入力が
   可能なデイスプレイ端末装置と、このデイスプレイ端末
   装置の表面画面の画面座標と印刷紙面の紙面座標との座
   標変換用データが格納されている画面／紙面座標変換用
   データ格納部と、上記デイスプレイ端末装置の表示画面
   上に表示すべき紙面範囲が格納される表示対象領域座標
   格納部と、上記デイスプレイ端末装置から与えられる特
   定コマンドに応じて上記組版データ格納部から該当する
   組版データを読み出し、組版後の原稿の各行に対して文
   字の行頭および行末の紙面座標を計算し、これら紙面座
   標を上記画面／紙面座標変換用データ格納部の格納内容
   に基づいて画面座標に変換して上記デイスプレイ端末装
   置の表示画面に組版結果の図形イメージを表示する手段
   と、上記デイスプレイ端末装置の表示画面上の図形イメ
   ージに対応して上記デイスプレイ端末装置より当該表示
   画面上の位置指定を伴った表示コマンドが入力された際
   に、この表示コマンドに従い、上記画面／紙面座標変換
   用データ格納部の格納内容に基づいて上記デイスプレイ
   端末装置の表示画面上に表示すべき紙面の座標範囲を計
   算し、上記表示対象領域座標格納部に格納すると共に、
   この座標範囲で示される紙面領域内に含まれる紙面構成
   要素を上記組版データ格納部から読み出し、同紙面構成
   要素を紙面構成と同等の表現で上記デイスプレイ端末装
   置の表示画面上に表示出力する手段とを具備することを
   特徴とする組版システム。