JP2000216399A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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gate insulating
gate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶質半導体膜を用いたTFTで高い信頼性
を達成するために、ゲート電極とLDD領域とをオーバ
ーラップさせた新しいゲートオーバーラップ構造の第1
のTFTとゲート電極とLDD領域とをオーバーラップ
しない構造の第2のTFTとを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 結晶質半導体膜を用いた第1のTFTの
ゲート電極を、第1のゲート電極113と、前記該第1
のゲート電極とゲート絶縁膜に密接させて第2のゲート
電極115とで形成する。LDD領域は前記第1のゲー
ト電極をマスクとしてイオンドープ法で形成され、ソー
ス・ドレイン領域は前記第2のゲート電極をマスクとし
て形成される。その後、所望の領域の第2のゲート電極
を選択的に除去して第2のTFTのゲート電極を第3の
ゲート電極114で形成する。その結果、LDD領域を
第2のゲート電極にオーバーラップさせた第1のTFT
と、LDD領域がオーバーラップしない第2のTFTを
形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は薄膜トランジスタ
で構成された回路を有する半導体装置に関する。例え
ば、液晶表示装置に代表される電気光学装置およびその
電気光学装置を搭載した電子機器の構成に関する。な
お、本明細書において半導体装置とは、半導体特性を利
用することで機能しうる装置全般を指し、上記電気光学
装置およびその電気光学装置を搭載した電子機器を含む
ものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(以下、TFTと呼
ぶ)は透明なガラス基板に形成することができるので、
アクティブマトリクス型液晶表示装置への応用開発が積
極的に進められてきた。ポリシリコン膜を利用したTF
Tは高移動度が得られるので、同一基板上に機能回路を
集積させて高精細な画像表示を実現することが可能とさ
れている。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置は、
画面の解像度が高精細になるに従い、画素だけでも10
0万個のTFTが必要になってくる。さらに機能回路を
付加すると、それ以上の数のTFTが必要になり、液晶
表示装置を安定に動作させるためには、個々のTFTの
信頼性を確保して安定に動作させる必要があった。
【0004】アクティブマトリクス型液晶表示装置の画
素部はnチャネル型TFTで構成されていて、振幅15
〜20V程度のゲート電圧が印加されるためオン領域と
オフ領域の両方の特性を満足する必要があった。一方、
画素部を駆動するために設けられる周辺回路はCMOS
回路を基本として構成され、主にオン領域の特性が重要
であった。
【0005】ところが、ポリシリコン膜を利用したTF
Tはオフ電流(リーク電流)が大きくなり易く、長期に
わたって動作させると、移動度やオン電流が低下すると
いった現象がしばしば観測された。このような現象がお
こる原因の一つとして、チャネル電界の増大に伴って発
生するホットキャリアによる特性の劣化が考えられた。
【0006】従来、MOSトランジスタの分野では、ホ
ットキャリアによる特性の劣化を低減して信頼性を向上
させる技術として、LDD(Lightly Doped Drain)
構造が良く知られている。この構造は、ソース・ドレイ
ン領域の内側に、さらに低濃度の不純物領域を設けたも
のであり、この低濃度不純物領域をLDD領域と呼んで
いる。このLDD構造は、通常のTFT構造と比較して
オフ電流を下げることができる。
【0007】さらにMOSトランジスタでは、ゲート絶
縁膜を介して、LDD領域をゲート電極とある程度オー
バーラップさせる構造が知られている。この構造を形成
する方法は幾つかあるが、例えば、GOLD(Gate-dra
in Overlapped LDD)や、LATID(Large-tilt-an
gle implanted drain)として知られている。このよ
うな構造とすることで、LDD領域の不純物濃度を低減
することが可能となり、電界の緩和効果が大きくなって
ホットキャリア耐性を高めることができる。
【0008】また、こういったMOSトランジスタの技
術をTFTに応用しようという試みもなされている。例
えば、「M.Hatano,H.Akimoto,and T.Sakai,IEDM97 TECH
NICAL DIGEST,p523-526,1997」ではシリコンで形成した
サイドウォールを用いてGOLD構造を実現している。
【0009】しかしながら、同論文に公開された構造を
形成する際、サイドウォール用の膜を異方性エッチング
する工程において、ゲート絶縁膜を選択性良く残すこと
が困難であり、特性バラツキの原因となっていた。
【0010】また、同論文に公開された構造では通常の
LDD構造に比べてオフ電流(TFTがオフ状態にある
時に流れる電流)が大きくなってしまうという問題があ
り、同論文に公開された構造のTFTを画素電極を駆動
するスイッチング素子として用いた場合、オフ電流が大
きいために消費電力の増加、画像表示の異常を引き起こ
していた。このオフ電流の増加はオフ特性で、ゲート電
極とオーバーラップさせて形成されたLDD領域に反転
層が形成されホールの通路を作ってしまうためであっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
克服するための技術を提供するものであり、ゲート電極
とLDD領域とをオーバーラップさせた新たな構造の第
1のTFTと、ゲート電極とLDD領域とがオーバーラ
ップしない構造の第2のTFTとを提供することを目的
とする。その目的を達成するために、ゲート電極とLD
D領域とをオーバーラップさせた構造の第1のTFT
と、ゲート電極とLDD領域とがオーバーラップしない
構造の第2のTFTとを同時に作製する技術を提供する
ことを目的としている。そして、駆動能力の高いTFT
と信頼性の高いTFTとで回路を形成した極めて優れた
半導体装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願明細書で開示する発
明の構成は、同一絶縁表面上に第1の半導体素子と第2
の半導体素子とを備えた半導体装置であって、前記第1
の半導体素子は、ゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜に接
して形成された第1のゲート電極と、該第1のゲート電
極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接して形成された第2の
ゲート電極と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第1のゲ
ート電極の前記ゲート絶縁膜に接する領域と重なってい
るチャネル形成領域と、前記ゲート絶縁膜を介して前記
第2のゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接する領域と重
なっている不純物領域とを有し、前記第2の半導体素子
は、前記ゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜に接して形成
された第3のゲート電極と、前記第3のゲート電極と重
ならない不純物領域とを有することを特徴とする。
【0013】また、他の発明の構成は、同一絶縁表面上
に第1の半導体素子からなる高耐圧回路と第2の半導体
素子からなる高速駆動回路とを備えた半導体装置であっ
て、前記高耐圧回路は、ゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁
膜に接して形成された第1のゲート電極と、該第1のゲ
ート電極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接して形成された
第2のゲート電極と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第
1のゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接する領域と重な
っているチャネル形成領域と、前記ゲート絶縁膜を介し
て前記第2のゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接する領
域と重なっている不純物領域とを有する第1の半導体素
子からなり、前記高速駆動回路は、前記ゲート絶縁膜
と、該ゲート絶縁膜に接して形成された第3のゲート電
極と、前記第3のゲート電極と重ならない不純物領域と
を有する第2の半導体素子からなることを特徴とする。
【0014】また、他の発明の構成は、nチャネル型薄
膜トランジスタで形成された画素部と、nチャネル型薄
膜トランジスタとpチャネル型薄膜トランジスタとで形
成されたCMOS回路とを含む半導体装置において、前
記画素部のnチャネル型薄膜トランジスタは、ゲート絶
縁膜と、該ゲート絶縁膜に接して形成された第1のゲー
ト電極と、該第1のゲート電極を覆い、前記ゲート絶縁
膜に接して形成された第2のゲート電極と、前記ゲート
絶縁膜を介して前記第1のゲート電極の前記ゲート絶縁
膜に接する領域と重なっているチャネル形成領域と、前
記ゲート絶縁膜を介して前記第2のゲート電極の前記ゲ
ート絶縁膜に接する領域と重なっている不純物領域とを
有し、前記CMOS回路のnチャネル型薄膜トランジス
タは、ゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜に接して形成さ
れた第3のゲート電極と、前記第3のゲート電極と重な
らない不純物領域とを有することを特徴とする。
【0015】また、上記各構成において、前記第2の半
導体素子は、前記第2のゲート電極を有していないこと
を特徴としている。
【0016】また、上記各構成において、前記不純物領
域は、前記チャネル形成領域と接していることを特徴と
している。
【0017】また、上記各構成において、前記不純物領
域に含まれる15族の不純物元素の濃度が、1×1016
〜1×1019atms/cm3であることを特徴としている。
【0018】また、他の発明の構成は、nチャネル型薄
膜トランジスタと、pチャネル型薄膜トランジスタとで
形成されたCMOS回路を含む半導体装置において、前
記nチャネル型薄膜トランジスタは、ゲート絶縁膜と、
該ゲート絶縁膜に接して形成された第1のゲート電極
と、該第1のゲート電極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接
して形成された第2のゲート電極と、前記ゲート絶縁膜
を介して前記第1のゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接
する領域と重なっているチャネル形成領域と、前記ゲー
ト絶縁膜を介して前記第2のゲート電極の前記ゲート絶
縁膜に接する領域と重なっている第1の不純物領域とを
有し、前記pチャネル型薄膜トランジスタは、ゲート絶
縁膜と、該ゲート絶縁膜に接して形成された第3のゲー
ト電極と、前記第3のゲート電極と重ならない第2の不
純物領域とを有することを特徴とする。
【0019】また、上記各構成において、前記第1及び
第3のゲート電極は、タンタル(Ta)、窒化タンタル
(TaN)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)、シリコン(Si)、アルミニ
ウム(Al)又は銅(Cu)などの単体金属層、上記元素を
主成分とする合金層、或いはこれらの積層構造からなる
ことを特徴としている。
【0020】また、上記各構成において、前記第2のゲ
ート電極の材料は、前記第1及び第3のゲート電極と異
なることを特徴としている。
【0021】また、本願発明では、第1の半導体素子
(第1の薄膜トランジスタ)と第2の半導体素子(第2
の薄膜トランジスタ)の構造におおきな特徴があり、そ
のため作製方法にも特徴がある。本願発明を実施するた
めの作製方法に関する発明の構成は、絶縁表面上に第1
の半導体層と第2の半導体層とを形成する第1の工程
と、前記第1の半導体層と第2の半導体層とに接してゲ
ート絶縁膜を形成する第2の工程と、前記ゲート絶縁膜
に接して第1のゲート電極を形成する第3の工程と、前
記第1のゲート電極をマスクとして、前記第1の半導体
層及び前記第2の半導体層に15族に属する元素を添加
して第1の不純物領域を形成する第4の工程と、前記第
1のゲート電極を覆って、前記ゲート絶縁膜に接する第
2のゲート電極を形成する第5の工程と、前記第2のゲ
ート電極をマスクとして、前記第1の半導体層及び前記
第2の半導体層に15族に属する元素を添加して第2の
不純物領域を形成する第6の工程と、前記ゲート絶縁膜
を介して前記第2の半導体層上に形成された第2のゲー
ト電極のみを除去する第7の工程と、を有することを特
徴とする半導体装置の作製方法である。
【0022】また、他の作製方法に関する発明の構成
は、絶縁表面上に第1の半導体層と第2の半導体層とを
形成する第1の工程と、前記第1の半導体層と第2の半
導体層とに接してゲート絶縁膜を形成する第2の工程
と、前記ゲート絶縁膜に接して第1のゲート電極を形成
する第3の工程と、前記第1のゲート電極をマスクとし
て、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層に15
族に属する元素を添加して第1の不純物領域を形成する
第4の工程と、前記第1のゲート電極を覆って、前記ゲ
ート絶縁膜に接する第2のゲート電極を形成する第5の
工程と、前記第2のゲート電極をマスクとして、前記第
1の半導体層及び前記第2の半導体層に15族に属する
元素を添加して第2の不純物領域を形成する第6の工程
と、前記第2のゲート電極の一部を除去する第7の工程
と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第2の半導体層上に
形成された第2のゲート電極のみを除去する第8の工程
と、を有することを特徴とする半導体装置の作製方法で
ある。
【0023】また、上記各作製方法に関する構成におい
て、前記第1の不純物領域はLDD領域を形成し、前記
第2の不純物領域はソース領域及びドレイン領域を形成
していることを特徴とする。
【0024】また、上記作製方法に関する各構成におい
て、前記第1の不純物領域に含まれる15族の不純物元
素の濃度が、1×1016〜1×1019atms/cm3であるこ
とを特徴とする。
【0025】なお、本明細書中において、特に指定がな
い限り「不純物」とは周期律表の13族または15族に
属する元素を指して用いる。また、各不純物領域は作製
プロセスの過程で領域の大きさ(面積)が変化するが、
本明細書では面積が変化しても濃度が変化しない限りは
同一の符号で説明するものとする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に図1及び図2を用いて本発
明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明するにあ
たって、nチャネル型TFT(以下、NTFTという)
を一例として用いる。
【0027】図1(A)は、本願発明の基本的な断面構
造を表しており、トップゲート型TFTである。本願発
明の特徴は、同一基板上に、第1の不純物領域103、
104いわゆるLDD領域がゲート絶縁膜112を介し
てゲート電極115と重なる構造を備えた第1のNTF
Tと、LDD領域108、109が、ゲート絶縁膜11
2を介して第3のゲート電極114と重ならない構造を
備えた第2のNTFTとを設けた構成にある。
【0028】第1のNTFTは、LDD領域として機能
する第1の低濃度不純物領域103、104が、ゲート
絶縁膜を介してゲート電極と重なって設けられた構造と
なっているので、十分なオン電流を確保でき、MOSト
ランジスタのGOLD構造やLATID構造の如き利点
を得ることが可能である。特に、高速駆動回路を第1の
NTFTで構成した場合、大きなオン電流を確保して駆
動能力を改善することができる。
【0029】また、第1のNTFTにおいて、第2のゲ
ート電極115は、第1のゲート電極113と電気的に
導通している。そして、第1のゲート電極に完全にオー
バーラップしていて、さらにゲート絶縁膜112に延在
している。なお、図1(B)に第1のNTFTのゲート
電極の拡大図を示した。図1(B)に示すように第1の
ゲート電極と第2のゲート電極の長さをそれぞれL1、
L2とすると、L1<L2の関係が保たれていれば良
く、本願発明を実施するに当たっては適宣設定すれば良
い。しかし、後に述べるように、第1のゲート電極と第
2のゲート電極は、半導体層に不純物を添加してソース
・ドレイン領域やLDD領域を形成するためのマスクと
して機能するので、その点を考慮してL1、L2の値を
決める必要がある。具体的には、L1を0.1〜10μ
m(代表的には0.2〜5μm)とし、L2を0.3〜
14μm(代表的には0.8〜8μm)とするのが好ま
しい。
【0030】また、第1のNTFTの半導体層は、チャ
ネル領域102と、前記チャネル領域102の両側に接
して設けられた第1の不純物領域103、104と、前
記第1の不純物領域103に接して設けられたソース領
域105と、前記第1の不純物領域104に接して設け
られたドレイン領域106とから成っている。第1の不
純物領域103、104は、ゲート絶縁膜112を介し
て、第2のゲート電極115がゲート絶縁膜と接してい
る領域に重なって設けられている。
【0031】第1の不純物領域103、104は、0.
1〜2μm、代表的には1.5μmの長さを有し、n型
を付与する不純物元素の濃度が1×1016〜1×1019
atms/cm3、代表的には1×1017〜5×1018atms/cm3
である。また、ソース領域105とドレイン領域106
の不純物濃度は、1×1019〜1×1021atms/cm3、代
表的には1×1020〜5×1020atms/cm3とすれば良
い。
【0032】この時、チャネル形成領域102には、あ
らかじめ1×1016〜5×1018atms/cm3の濃度でボロ
ンが添加されても良い。このボロンはしきい値電圧を制
御するために添加されるものであり、同様の効果が得ら
れるものであれば他の元素で代用することもできる。
【0033】一方、第2のNTFTは、ゲート絶縁膜1
12を介してLDD構造となる低濃度不純物領域10
8、109と第3のゲート電極114とが重ならない構
造とする。低濃度不純物領域108、109の部分は実
質的に抵抗体として機能する。
【0034】第2のNTFTは、LDD領域として機能
する第1の低濃度不純物領域108、109が、ゲート
絶縁膜を介してゲート電極と重ならない構造となってい
るので、オン電流(駆動電流)は低下するものの、オフ
電流(リーク電流)を抑制する利点を得ることが可能で
ある。特に、画素電極を駆動するスイッチング素子は画
素電極に書き込まれた信号電荷を一定期間にわたって保
持することが重要である。従って、画素電極を駆動する
スイッチング素子を第2のNTFTで構成した場合、オ
フ電流を厳しく抑制することができ有効である。
【0035】また、本発明の上記構成は、図2に示した
以下の工程により作製される。図1(A)は、図2
(E)に相当し、同一の符号で説明する。
【0036】まず、基板101を用意する。基板101
は絶縁表面を有する基板である。例えば、酸化シリコン
膜を設けた、ガラス基板、石英基板、ステンレス基板、
金属基板、プラスチック基板、セラミックス基板、また
はシリコン基板を用いることができる。
【0037】次いで、基板上に下地絶縁膜(図示しな
い)を形成する。下地膜は、窒化シリコン膜、酸化シリ
コン膜、窒化酸化シリコン膜、またはそれらの積層膜で
あっても良い。下地膜の成膜方法はプラズマCVD法、
熱CVD法またはスパッタ法等を用いることができる。
また、窒化シリコン膜にボロンを添加することは放熱効
果を高める上で有効である。なお、この下地膜はTFT
の電気特性を向上させるためのものであり、特に設けな
くともよい。
【0038】次いで、半導体膜を形成する。前記下地膜
上に形成される半導体膜は、プラズマCVD法、減圧C
VD法、スパッタ法などの成膜法で形成する。なお、本
願発明で用いることのできる半導体膜とはシリコン、ゲ
ルマニウム、又はシリコンゲルマニウムなど、シリコン
を主成分とする半導体膜だけでなく、ガリウム砒素など
の化合物半導体膜を用いることも可能である。また、本
願発明は活性層に非晶質半導体(アモルファスシリコン
等)を用いたTFTにも結晶を含む半導体(単結晶半導
体薄膜、多結晶半導体薄膜、微結晶半導体薄膜を含む)
を用いたTFTにも適用できる。
【0039】次いで、前記半導体膜に結晶化処理を行
う。結晶化処理としては、公知の如何なる手段、例え
ば、熱結晶化処理、赤外光または紫外光の照射による結
晶化処理(以下、レーザー結晶化と呼ぶ)、触媒元素を
用いた熱結晶化処理、触媒元素を用いたレーザー結晶化
処理等を用いることができる。また、これらの結晶化処
理を組み合わせてもよい。
【0040】こうして形成された結晶質シリコン膜をパ
ターニングして島状のシリコン層からなる活性層20
1、202を形成する。
【0041】次いで、活性層201、202を覆ってゲ
ート絶縁膜112を形成する。ゲート絶縁膜としては、
窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン
膜、またはそれらの積層膜を用いることが可能である。
ゲート絶縁膜の成膜方法はプラズマCVD法、熱CVD
法またはスパッタ法等を用いることができる。
【0042】次いで、ゲート絶縁膜112上に第1のゲ
ート配線(第1のゲート電極113、及びゲート電極1
14を含む)を形成する。(図2(A))第1のゲート
配線113、及び第3のゲート電極114の材料として
は、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、チタン(T
i)、クロム(Cr)、タングステン(W)、モリブデン
(Mo)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)又は銅
(Cu)などの単体金属層、上記元素を主成分とする合金
層、或いはこれらの積層構造を用いれば良い。ただし、
銅を用いる場合は銅を窒化珪素膜で囲んで銅元素の拡散
を防ぐ構造とする必要がある。
【0043】他にも、異種金属層の積層構造(具体的に
はTa/Alの積層構造やTa/Tiの積層構造やCu/Wの積層構造
やAl/Wの積層構造やW/Moの積層構造)としても良い
し、金属シリサイドを設けた構造(具体的にはSi/WSi
x、Si/TiSix、Si/CoSixなどシリコンと金属シリサイド
とを組み合わせた構造)としても良い。
【0044】次いで、ゲート配線をマスクとして、活性
層201、202に第1のn型を付与する不純物元素を
添加する工程を行い、第1の不純物領域203〜206
を形成する。(図2(B))半導体材料に対してn型を
付与する不純物元素としては、リン(P)、砒素(A
s)、アンチモン(Sb)等を使用できるが、ここでは
リンを用いた例を説明する。また、添加手段としては、
プラズマドーピング法、イオン注入法等を用いることが
できる。この工程では、ゲート絶縁膜112を介してそ
の下の活性層にリンを添加するために、ゲート絶縁膜の
膜厚を考慮にいれ、適宜ドーピング条件(ドーズ量、加
速電圧等)を設定する。また、こうして形成された不純
物領域は、後に示すnチャネル型TFTの第1の不純物
領域103、104、108、109を形成するもの
で、LDD領域として機能するものである。従って、第
1の不純物領域におけるリンの濃度は、1×1016〜1
×10 19atms/cm3の範囲にするのが好ましい。この時、
第1のゲート電極113、及び第3のゲート電極114
の直下には真性な結晶質シリコン層が残り、チャネル形
成領域102、107が形成される。ただし、実際には
多少ゲート電極の内側に回り込んで添加される。
【0045】次いで、第1のゲート電極113、及び第
3ゲート電極114を覆うようにして、100〜100
0nmの厚さの導電膜を形成し、公知の技術によりパタ
ーニングを行い、第2のゲート配線115、207を形
成する。ただし、後の工程において、選択的に第2のゲ
ート配線のみを除去するため、第2のゲート配線の材料
は、第1のゲート配線の材料と異なる材料、好ましくは
第1のゲート配線の材料とのエッチング選択比が高い導
電性材料を適宜選択する必要がある。例えば、タンタル
(Ta)を第1のゲート配線の材料として用いる場合は、
第2のゲート配線の材料としてアルミニウム(Al)、チ
タン(Ti)、クロム(Cr)、タングステン(W)、モリ
ブデン(Mo)等を用いることができる。
【0046】次いで、第2のゲート配線115、207
をマスクとして、活性層に第2のn型を付与する不純物
元素を添加する工程を行い、第2の不純物領域105、
106、110、111を形成する。(図2(C))ま
た、第2の不純物領域は、ソース領域またはドレイン領
域として機能させるため、この領域のリンの濃度は、1
×1019〜1×1021atms/cm3とするのが好ましい。
【0047】なお、ここでは、ゲート絶縁膜112を通
してその下の活性層に不純物を添加する例を示したが、
ソース領域及びドレイン領域を覆うゲート絶縁膜を除去
して、その領域の半導体層を露出させ、不純物元素を直
接添加しても良い。この工程を加えると、イオンドープ
法の低い加速電圧で効率良くリンを添加することがで
き、また、添加方法として、不純物元素を含む溶液を塗
布する方法、不純物元素を含む膜を成膜する方法も用い
ることができる。
【0048】次いで、第1のNTFTをマスクで覆い、
第2のNTFTにおける第2のゲート配線のみを選択的
に除去する。(図2(D))なお、第3のゲート電極材
料、第2のゲート電極材料、ゲート絶縁膜の材料を考慮
して、ドライエッチング法、ウエットエッチング法等を
用い、第2のゲート電極のみを除去し、第3のゲート電
極を残存させることが重要である。なお、第1のゲート
配線のうち、第2のNTFTに位置するゲート電極を第
3のゲート電極と呼んでいる。
【0049】こうしてNTFTが完成したら、第1の層
間絶縁膜116で覆い、ソース領域105、110、ド
レイン領域106、111とコンタクトをとったソース
電極117、119とドレイン電極118、120とを
設ける。図2(E)の構造では、これらを設けた後でパ
ッシベーション膜121として窒化シリコン膜を形成す
る。さらに樹脂材料でなる第2の層間絶縁膜122を形
成する。例えば、液晶表示装置に応用する場合には、表
面の平坦性を確保するために第2の層間絶縁膜122と
して樹脂材料を用いることが好ましい。この第2の層間
絶縁膜122は、樹脂材料に限定される必要はない。
【0050】ここではNTFTを一例として用いたが、
本願発明をpチャネル型TFT(以下、PTFTとい
う)に適用することも可能である。その場合は、n型を
付与する不純物元素に代えて、p型を付与する不純物元
素、好ましくは13族から選ばれた元素(代表的にはボ
ロン)を用いればよい。
【0051】以上に示した本発明の実施の形態につい
て、以下に示す実施例でさらに詳細に説明する。
【0052】[実施例1]本実施例では、本願発明の構
成を液晶表示装置に適用した例を示し、画素部とその周
辺に設けられる駆動回路の基本形態であるCMOS回路
を同時に作製する方法について、図3と図4を用いて説
明する。
【0053】まず基板301には、例えばコーニング社
の1737ガラス基板に代表される無アルカリガラス基
板を用いた。そして、基板301のTFTが形成される
表面に、酸化シリコンで成る下地膜302を200nm
の厚さに形成した。下地膜302は、さらに窒化シリコ
ン膜を積層させても良いし、窒化シリコン膜のみであっ
ても良い。
【0054】次に、この下地膜302の上に50nmの
厚さで、非晶質シリコン膜をプラズマCVD法で形成し
た。非晶質シリコン膜の含有水素量にもよるが、好まし
くは400〜500℃に加熱して脱水素処理を行い、非
晶質シリコン膜の含有水素量を5atm%以下として、結
晶化の工程を行って結晶質シリコン膜とした。
【0055】この結晶化の工程は、公知のレーザー結晶
化技術または熱結晶化の技術を用いれば良い。本実施例
では、パルス発振型のKrFエキシマレーザー光を線状
に集光して非晶質シリコン膜に照射して、結晶質シリコ
ン膜とした。
【0056】尚、本実施例では初期膜を非晶質シリコン
膜として用いたが、初期膜として微結晶シリコン膜を用
いても構わないし、直接結晶質シリコン膜を成膜しても
良い。
【0057】こうして形成された結晶質シリコン膜をパ
ターニングして、島状の半導体層303、304、30
5を形成した。
【0058】次に、半導体層303〜305を覆って、
酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とするゲート
絶縁膜306を形成した。ここではプラズマCVD法で
窒化酸化シリコン膜を100nmの厚さに形成した。そ
して、図では説明しないが、ゲート絶縁膜306の表面
に第1のゲート配線(第1のゲート電極及び第3のゲー
ト電極を含む)を構成する、第1の導電膜として窒化タ
ンタル(TaN)を10〜200nm、例えば50nm
さらに第2の導電膜としてタンタル(Ta)を100〜
1000nm、例えば200nmの厚さでスパッタ法で
積層形成した。そして、公知のパターニング技術によ
り、第1及び第3のゲート電極を構成する第1の導電膜
307、308、309、310と、第2の導電膜の3
12、313、314、315が形成された。このと
き、図1(B)で示した第1のゲート電極の長さL1は
2μmとなるようにパターニングした。
【0059】また、図3では画素部を構成するnチャネ
ル型TFTのドレイン側に画素容量部を設ける構造とな
っている。このとき、第1及び第3のゲート電極と同じ
材料で画素容量部の配線電極311、316が形成され
る。
【0060】こうして図3(A)に示す構造が形成され
たら、1回目のn型不純物を添加する工程を行った。結
晶質半導体材料に対してn型を付与する不純物元素とし
ては、リン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)
などが知られているが、ここでは、リンを用い、フォス
フィン(PH3)を用いたイオンドープ法で行った。こ
の工程では、ゲート絶縁膜306を通してその下の半導
体層にリンを添加するために、加速電圧は80keVと
高めに設定した。また、こうして形成された不純物領域
は、後に示すnチャネル型TFTの第1の不純物領域3
34、342を形成するもので、LDD領域として機能
するものである。従って、この領域のリンの濃度は、1
×1016〜1×1019atms/cm3の範囲にするのが好まし
く、ここでは1×1018atms/cm3とした。
【0061】この工程で、第1及び第3のゲート電極を
構成する第1の導電膜307〜310と第2の導電膜3
12〜315は、リンの添加に対してマスクとして機能
した。その結果ゲート絶縁膜を介して存在する半導体層
のうち、第1及び第3のゲート電極真下の領域には、ま
ったく、あるいは殆どリンが添加されなかった。そし
て、図3(B)に示すように、リンが添加された低濃度
不純物領域317〜323が形成された。
【0062】なお、ここで形成された低濃度不純物領域
323は後に画素容量部の下部電極として機能すること
になる。本実施例では低濃度にリンが添加された半導体
層を下部電極として用いるため、比較的小さい電圧を印
加することで容量を確保することができる。また、本明
細書中では画素容量の電極を全て容量電極と呼ぶが、説
明の必要に応じて「上部電極」または「下部電極」と使
いわけることにする。
【0063】次にフォトレジスト膜をマスクとして、n
チャネル型TFTを形成する領域をレジストマスク32
4、325で覆って、pチャネル型TFTが形成される
領域のみに、p型を付与する不純物添加の工程を行っ
た。p型を付与する不純物元素としては、ボロン
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、が
知られているが、ここではボロンをその不純物元素とし
て、イオンドープ法でジボラン(B26)を用いて添加
した。ここでも加速電圧を80keVとして、2×10
20atms/cm3の濃度にボロンを添加した。そして、図3
(C)に示すようにボロンが高濃度に添加された領域3
26、327が形成された。この領域は後にpチャネル
型TFTのソース・ドレイン領域となる。また、本実施
例ではレジストマスク325で画素部を覆ったが、画素
部のnチャネル型TFTの領域のみをレジストマスクで
覆って、画素容量部にボロンを高濃度に添加し、画素容
量の増大を図ってもよい。
【0064】また、図3(B)に相当するn型不純物の
添加工程と図3(C)に相当するp型不純物の添加工程
の順序を逆にすることも可能である。
【0065】そして、レジストマスク324、325を
除去した。そして、この段階でレーザーアニール法や、
熱処理により半導体層中に添加された前記不純物元素を
活性化させた。この活性化工程は、ソース・ドレイン領
域を形成する不純物添加の工程のあと実施しても良い
が、上記各不純物添加の工程の後、熱処理またはレーザ
ーアニール法により活性化させることは効果的である。
ソース・ドレイン領域を形成する不純物添加の工程のあ
と実施する場合、ゲート絶縁膜を介して不純物領域上に
重ねて第2のゲート電極を形成するため、レーザーアニ
ールにより活性化することは困難となる。また、第2の
ゲート電極材料として、融点の低い材料、例えばアルミ
ニウムを用いる場合は、熱処理による活性化が困難とな
る。
【0066】次いで、第2のゲート電極を形成する工程
を行った。ここでは、第2のゲート電極の材料にクロム
(Cr)を用い、100〜1000nm、例えば200
nmの厚さに形成した。そして、公知の技術によりパタ
ーニングを行い、第2のゲート電極328、329、3
30、331が形成された。この時、図1(B)で示し
た第2のゲート電極の長さL2は5μmとなるようにパ
ターニングした。結果として、第2のゲート電極は、第
1のゲート電極の両側にそれぞれ1.5μmの長さでゲ
ート絶縁膜と接する領域が形成された。
【0067】また、画素部を構成するnチャネル型TF
Tのドレイン側に画素容量部が設けられるが、この画素
容量部の電極332は第2のゲート電極と同時に形成さ
れた。
【0068】そして、第2のゲート電極328〜331
をマスクとして、2回目のn型を付与する不純物元素を
添加する工程を行った。(図3(D))ここでは同様
に、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法で
行った。この工程でも、ゲート絶縁膜306を通してそ
の下の半導体層にリンを添加するために、加速電圧は8
0keVと高めに設定した。そして、ここでリンが添加
される領域335、336、343、347は、nチャ
ネル型TFTでソース領域またはドレイン領域として機
能させるため、この領域のリンの濃度は、1×1019
1×1021atms/cm3とするのが好ましく、ここでは1×
1020atms/cm3とした。
【0069】また、ここで図示はしないが、ソース領域
335、343、及びドレイン領域336、347を覆
うゲート絶縁膜を除去して、その領域の半導体層を露出
させ、直接リンを添加しても良い。この工程を加える
と、イオンドープ法の加速電圧を10keVまで下げる
ことができ、また、効率良くリンを添加することができ
る。
【0070】また、pチャネル型TFTのソース領域3
39とドレイン領域340にも同じ濃度でリンが添加さ
れるが、前の工程でその2倍の濃度でボロンが添加され
ているため、導電型は反転せず、pチャネル型TFTの
動作上何ら問題はなかった。
【0071】それぞれの濃度で添加されたn型またはp
型を付与する不純物元素は、このままでは活性化せず有
効に作用しないので、活性化の工程を行う必要がある。
この工程としては、電気加熱炉を用いた熱アニール法
や、前述のエキシマレーザーを用いたレーザーアニール
法や、ハロゲンランプを用いたラピットサーマルアニー
ル法(RTA法)を用いることができる。
【0072】本実施例では、窒素雰囲気中において55
0℃、2時間の加熱処理を行った。なお、第2のゲート
電極の材料としてアルミニウム等の融点が低い材料を用
いる場合は、第2のゲート電極を形成する前に熱処理ま
たはレーザーアニールによる活性化を行うことが好まし
い。また、レーザーアニール法を実施した後に熱アニー
ル法を実施すると、さらに良い結果が得られる。また、
この工程は、イオンドーピングによって結晶性が破壊さ
れた領域をアニールする効果も兼ね備えていて、その領
域の結晶性を改善することもできた。
【0073】次いで、オフ電流(リーク電流)を抑制す
る必要性の高い回路の第2のゲート電極を選択的に除去
する。本実施例では、CMOS回路のpチャネル型TF
Tと画素部のnチャネル型TFT以外の領域をレジスト
マスク349、350で覆って、画素部におけるnチャ
ネル型TFTの第2のゲート電極330、331及びp
チャネル型TFTの第2ゲート電極329の除去をウエ
ットエッチング法(塩酸と水の混合液からなるエッチャ
ントを用いた)により行った。また、上記一部の領域以
外に、低抵抗な材料からなる第2のゲート電極を存在さ
せれば、大面積なパネルとしても問題なく低消費電力で
TFTを駆動させることができる。その後、レジストマ
スク349、350を除去した。
【0074】以上までの工程で、CMOS回路のnチャ
ネル型TFTにおいては、第1のゲート電極と、その第
1のゲート電極を覆って第2のゲート電極を設けられ、
第2のゲート電極の両側にゲート絶縁膜を介してソース
領域とドレイン領域が形成された。また、ゲート絶縁膜
を介して半導体層に設けられた第1の不純物領域と、第
2のゲート電極がゲート絶縁膜に接している領域とが、
重なって設けられた構造が形成された。従って、CMO
S回路のnチャネル型TFTにおいては、十分なオン電
流を確保することができた。
【0075】一方、画素部のnチャネル型TFTにおい
ては、ゲート絶縁膜を介して半導体層に設けられた第1
の不純物領域と、第3のゲート電極とが重ならない構造
が形成された。従って、画素部のnチャネル型TFTに
おいては、オフ電流を十分抑制することができた。
【0076】なお、CMOS回路のpチャネル型TFT
は、もともと信頼性が高いため、nチャネル型TFTと
の特性バランスをとった方が好ましい。従って、第2の
ゲート電極を除去した構造とすることが好ましい。ま
た、本実施例のような構造とすると、NTFTとPTF
Tとの特性バランス(電気特性のバランス)が良くなる
ため、動作不良を起こしにくくなることが分かった。
【0077】図3(E)の状態が得られたら、第1の層
間絶縁膜351を1000nmの厚さに形成した。第1
の層間絶縁膜351としては、酸化シリコン膜、窒化シ
リコン膜、酸化窒化シリコン膜、有機樹脂膜、およびそ
れらの積層膜をもちいることができる。本実施例では、
図示しないが、最初に窒化シリコン膜を50nm形成
し、さらに酸化シリコン膜を950nm形成した2層構
造とした。
【0078】第1の層間絶縁膜351はその後、パター
ニングでそれぞれのTFTのソース領域と、ドレイン領
域にコンタクトホールが形成された。そして、ソース電
極352、354、355とドレイン電極353、35
6が形成した。図示していないが、本実施例ではこの電
極を、チタン膜を100nm、チタンを含むアルミニウ
ム膜300nm、チタン膜150nmをスパッタ法で連
続して形成した3層構造の膜を、パターニングして形成
した。
【0079】こうして図4(A)に示すように、基板3
01上にCMOS回路と、画素部が形成された。また、
画素部のnチャネル型TFTのドレイン側には、画素容
量部が同時に形成された。
【0080】次いで、ソース電極352、354、35
5とドレイン電極353、356と、第1の層間絶縁膜
351を覆ってパッシベーション膜357を形成した。
パッシベーション膜357は、窒化シリコン膜で50n
mの厚さで形成した。さらに、有機樹脂からなる第2の
層間絶縁膜358を約1000nmの厚さに形成した。
有機樹脂膜としては、ポリイミド、アクリル、ポリイミ
ドアミド等を使用することができる。有機性樹脂膜を用
いることの利点は、成膜方法が簡単である点や、比誘電
率が低いので、寄生容量を低減できる点、平坦性に優れ
る点などが上げられる。なお上述した以外の有機性樹脂
膜を用いることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱
重合するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成し
て形成した。
【0081】なお、画素領域における第2の層間絶縁膜
358上の一部に、遮光層を形成してもよい。遮光層は
金属膜や顔料を含ませた有機樹脂膜で形成すれば良い。
【0082】次いで、第3の層間絶縁膜361を形成す
る。この第3の層間絶縁膜361は、第2の層間絶縁膜
358と同様に、有機樹脂膜を用いて形成すると良い。
そして、第2の層間絶縁膜358と第3の層間絶縁膜3
61とにドレイン電極356に達するコンタクトホール
を形成し、画素電極362を形成した。画素電極362
は、透過型液晶表示装置とする場合には透明導電膜を用
い、反射型の液晶表示装置とする場合には金属膜を用い
れば良い。ここでは透過型の液晶表示装置とするため
に、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100nmの
厚さにスパッタ法で形成し、画素電極362を形成し
た。
【0083】上記の工程を経て、画素部と、CMOS回
路が形成されたアクティブマトリクス基板を形成した。
図5は本実施例のアクティブマトリクス基板の斜視図で
ある。アクティブマトリクス基板は、基板400上に形
成された、画素部401と、走査線駆動回路402と、
信号線駆動回路403で構成される。これら駆動回路は
CMOS回路を基本として構成されている。走査線(ゲ
ート線)駆動回路402と、信号線(ソース線)駆動回
路403はそれぞれゲート配線404とソース配線40
5で画素部401に接続されている。図5中の406は
画素電極、407はNTFTからなる画素TFT、40
8は画素容量を示す。
【0084】図6(A)は図5に示した画素部401の
上面図であり、ほぼ1画素の上面図である。画素部には
nチャネル型TFTが設けられている。ゲート配線50
2に連続して形成されるゲート電極520は、図示され
ていないゲート絶縁膜を介してその下の半導体層と交差
している。図示はしていないが、半導体層には、ソース
領域、ドレイン領域、第1の不純物領域が形成されてい
る。また、画素TFTのドレイン側には、半導体層と、
ゲート絶縁膜と、第1及び第2のゲート電極と同じ材料
で形成された電極とから、画素容量506が形成されて
いる。そして、画素容量506に接続した容量配線50
4が、ゲート配線502と平行に設けられている。ま
た、図6(A)で示すA―A’に沿った断面構造は、図
4(B)に示す画素部の断面図に対応している。
【0085】一方、図6(B)に示すCMOS回路で
は、pチャネル型TFTにおいてゲート配線509から
延在する第3のゲート電極522が、図示されていない
ゲート絶縁膜を介してその下の半導体層511と交差し
ている。また、nチャネル型TFTにおいてゲート配線
509から延在する第2のゲート電極521(第1のゲ
ート電極も含む)が、図示されていないゲート絶縁膜を
介してその下の半導体層510と交差している。図示は
していないが、pチャネル型TFT及びnチャネル型T
FTの半導体層には、ソース領域、ドレイン領域、第1
の不純物領域が形成されている。また、pチャネル型T
FT及びnチャネル型TFTの半導体層にはソース領域
とドレイン領域が形成されている。そして、その位置関
係は、B―B’に沿った断面構造は、図4(B)に示す
CMOS回路の断面図に対応している。
【0086】本実施例では、画素TFTをダブルゲート
の構造としているが、シングルゲートの構造でも良い
し、トリプルゲートとしたマルチゲート構造にしても構
わない。本実施例のアクティブマトリクス基板の構造
は、本実施例の構造に限定されるものではない。本願発
明の構造は、ゲート電極の構造と、ゲート絶縁膜を介し
て設けられた半導体層のソース領域と、ドレイン領域
と、その他の不純物領域の構成に特徴があるので、それ
以外の構成については実施者が適宣決定すれば良い。
【0087】次いで、アクティブマトリクス基板に配向
膜を形成し、対向電極と配向膜とを備えた対向基板(必
要があればブラックマスクも備えた)を用意し、アクテ
ィブマトリクス基板と対向基板との間に液晶材料を封入
すれば図11に示す様な構造のアクティブマトリクス型
液晶表示装置(液晶モジュールともいう)が完成する。
図11は完成したアクティブマトリクス型液晶表示装置
の外観を表している。基板1001には画素部100
2、信号線駆動回路1003、走査線駆動回路100
4、信号処理回路1007が形成され、FPC配線10
06が取り付けられている。なお、液晶材料を封入する
工程は、公知のセル組工程を用いれば良いので詳細な説
明は省略した。
【0088】[実施例2]本実施例では、実施例1にお
いて半導体層として用いる結晶質半導体膜を、触媒元素
を用いた熱結晶化法により形成する例を示す。触媒元素
を用いる場合、特開平7−130652号公報、特開平
8−78329号公報で開示された技術を用いることが
望ましい。
【0089】ここで、特開平7−130652号公報に
開示されている技術を本願発明に適用する場合の例を図
7に示す。まず基板601に酸化シリコン膜602を設
け、その上に非晶質シリコン膜603を形成した。さら
に、重量換算で10ppmのニッケルを含む酢酸ニッケ
ル塩溶液を塗布してニッケル含有層604を形成した。
(図7(A))
【0090】次に、500℃、1時間の脱水素工程の
後、500〜650℃で4〜12時間、例えば550
℃、8時間の熱処理を行い、結晶質シリコン膜605を
形成した。こうして得られた結晶質シリコン膜605は
非常に優れた結晶性を有した。(図7(B))
【0091】また、特開平8−78329号公報で開示
された技術は、触媒元素を選択的に添加することによっ
て、非晶質半導体膜の選択的な結晶化を可能としたもの
である。同技術を本願発明に適用した場合について、図
8で説明する。
【0092】まず、ガラス基板701に酸化シリコン膜
702を設け、その上に非晶質シリコン膜703、酸化
シリコン膜704を連続的に形成した。この時、酸化シ
リコン膜704の厚さは150nmとした。
【0093】次に酸化シリコン膜704をパターニング
して、選択的に開孔部705を形成し、その後、重量換
算で10ppmのニッケルを含む酢酸ニッケル塩溶液を
塗布した。これにより、ニッケル含有層706が形成さ
れ、ニッケル含有層706は開孔部705の底部のみで
非晶質シリコン膜702と接触した。(図8(A))
【0094】次に、500〜650℃で4〜24時間、
例えば570℃、14時間の熱処理を行い、結晶質シリ
コン膜707を形成した。この結晶化の過程では、ニッ
ケルが接した非晶質シリコン膜の部分が最初に結晶化
し、そこから横方向へと結晶化が進行する。こうして形
成された結晶質シリコン膜707は棒状または針状の結
晶が集合して成り、その各々の結晶は巨視的にはある特
定の方向性をもって成長しているため、結晶性が揃って
いるという利点がある。
【0095】尚、上記2つの技術において使用可能な触
媒元素は、ニッケル(Ni)の以外にも、ゲルマニウム
(Ge)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、スズ(S
n)、鉛(Pb)、コバルト(Co)、白金(Pt)、
銅(Cu)、金(Au)、といった元素を用いても良
い。
【0096】以上のような技術を用いて結晶質半導体膜
(結晶質シリコン膜や結晶質シリコンゲルマニウム膜な
どを含む)を形成し、パターニングを行えば、TFTの
半導体層を形成することができる。本実施例の技術を用
いて、結晶質半導体膜から作製されたTFTは、優れた
特性が得られるが、そのため高い信頼性を要求されてい
た。しかしながら、本願発明のTFT構造を採用するこ
とで、本実施例の技術を最大限に生かしたTFTを作製
することが可能となった。
【0097】[実施例3]本実施例は、実施例1で用い
られる半導体層を形成する方法として、非晶質半導体膜
を初期膜として前記触媒元素を用いて結晶質半導体膜を
形成した後で、その触媒元素を結晶質半導体膜から除去
する工程を行った例を示す。本実施例ではその方法とし
て、特開平10−135468号公報または特開平10
−135469号公報に記載された技術を用いた。
【0098】同公報に記載された技術は、非晶質半導体
膜の結晶化に用いた触媒元素を結晶化後にリンのゲッタ
リング作用を用いて除去する技術である。同技術を用い
ることで、結晶質半導体膜中の触媒元素の濃度を1×1
17atms/cm3以下、好ましくは1×1016atms/cm3にま
で低減することができる。
【0099】本実施例の構成について図9を用いて説明
する。ここではコーニング社の1737基板に代表され
る無アルカリガラス基板を用いた。図9(A)では、実
施例2で示した結晶化の技術を用いて、下地膜802、
結晶質シリコン膜803が形成された状態を示してい
る。そして、結晶質シリコン膜803の表面にマスク用
の酸化シリコン膜804が150nmの厚さに形成さ
れ、パターニングにより開孔部が設けられ、結晶質シリ
コン膜を露出させた領域を設けてある。そして、リンを
添加する工程を実施して、結晶質シリコン膜にリンが添
加された領域805が設けられた。
【0100】この状態で、窒素雰囲気中で550〜80
0℃、5〜24時間、例えば600℃、12時間の熱処
理を行うと、結晶質シリコン膜にリンが添加された領域
805がゲッタリングサイトとして働き、結晶質シリコ
ン膜803に残存していた触媒元素はリンが添加された
領域805に偏析させることができた。
【0101】そして、マスク用の酸化シリコン膜804
と、リンが添加された領域805とをエッチングして除
去することにより、結晶化の工程で使用した触媒元素の
濃度を1×1017atms/cm3以下にまで低減された結晶質
シリコン膜を得ることができた。この結晶質シリコン膜
はそのまま実施例1で示した本願発明のTFTの半導体
層として使用することができた。
【0102】なお、本実施例の構成は実施例2の構成と
組み合わせることが可能である。
【0103】[実施例4]本実施例では、実施例3で示
したする工程において、半導体層とゲート絶縁膜を形成
する他の実施形態を示す。そして、本実施例の構成を図
10で説明する。
【0104】ここでは、少なくとも700〜1100℃
程度の耐熱性を有する基板が必要であり、石英基板90
1が用いられた。そして実施例2または実施例3で示し
た技術を用い、結晶質半導体が形成され、これをTFT
の半導体層にするために、島状にパターニングして半導
体層902、903を形成した。そして、半導体層90
2、903を覆って、ゲート絶縁膜904として酸化シ
リコンを主成分とする膜で形成した。本実施例では、プ
ラズマCVD法で窒化酸化シリコン膜を70nmの厚さ
で形成した。(図10(A))
【0105】そして、ハロゲン(代表的には塩素)と酸
素を含む雰囲気中で熱処理を行った。本実施例では、9
50℃、30分とした。尚、処理温度は700〜110
0℃の範囲で選択すれば良く、処理時間も10分から8
時間の間で選択すれば良かった。(図10(B))
【0106】その結果、本実施例の条件では、半導体層
902、903とゲート絶縁膜904との界面で熱酸化
膜が形成され、ゲート絶縁膜907が形成された。
【0107】以上の工程で作製されたゲート絶縁膜90
7は、絶縁耐圧が高く半導体層905、906とゲート
絶縁膜907の界面は非常に良好なものであった。本願
発明のTFTの構成を得るためには、以降の工程は実施
例1に従えばよい。
【0108】[実施例5]本実施例では、実施例2で示
した触媒元素を用いた熱結晶化法を用いて、実施例1の
半導体層を形成した場合、実施例3とは異なる方法によ
り、触媒元素を結晶質半導体膜から除去する工程を行っ
た例を図13に示す。本実施例では、図3(D)で示さ
れる状態を得た後、熱処理を行い、触媒元素をリンのゲ
ッタリング作用を用いて除去する工程である。基本的な
工程は実施例1及び実施例2に従うものであるので、相
違点のみに着目して説明する。なお、図13(A)と図
3(D)は同一である。また、簡略化のため、図3と同
じ符号を用いた。
【0109】まず、実施例2で示す方法で得られる結晶
質シリコン膜を半導体層303〜305として用い、実
施例1に従って図3(D)に示す状態を得た。(図13
(A))ただし、不純物領域335、336、339、
340、343、344、347に添加されるリンの濃
度を1×1019〜1×1021atms/cm3とするのが好まし
く、ここでは1×1020atms/cm3とした。
【0110】リンが添加された後、窒素雰囲気中で50
0〜800℃、1〜24時間、例えば600℃、12時
間の加熱処理の工程を行った。(図13(B))この工
程により、添加されたn型及びp型を付与する不純物元
素を活性化することができた。さらに、前記リンが添加
された不純物領域335、336、339、340、3
43、344、347がゲッタリングサイトとなり、結
晶化の工程の後残存していた触媒元素を偏析させること
ができた。その結果、チャネル領域から触媒元素を除去
し、触媒元素の濃度を1×1017atms/cm3以下にまで低
減することができた。
【0111】図13(B)の工程が終了し、第2のゲー
ト電極を選択的に除去(図13(C))したら、以降の
工程は実施例1の工程に従い、アクティブマトリクス基
板を作製することができた。
【0112】なお、本実施例の構成は実施例1〜4のい
ずれの構成も自由に組み合わせることが可能である。
【0113】[実施例6]本実施例では、実施例1と異
なるパターンのレジストマスクを用いて所望の領域にお
ける第2の電極を除去した例を示す。なお、図14
(A)は図3(D)に相当する。
【0114】まず、実施例1に従って図3(D)に示す
状態を得た。(図14(A))
【0115】次いで、CMOS回路のNTFTのレジス
トマスク1401を第2のゲート配線上に形成した。
(図14(B))なお、画素容量部においては、実施例
1と同形状のレジストマスクを同時に形成した。
【0116】次いで、実施例1と同様にエッチングを行
い、CMOS回路におけるPTFTの第2のゲート電
極、画素部におけるNTFTの第2のゲート電極、及び
CMOS回路におけるNTFTの第2のゲート電極の一
部を除去して、図14(C)で示す状態を形成した。レ
ジストマスク1401を適宜調節することによって、第
2のゲート電極と第1の不純物領域が重なっている領域
を制御して、オフ電流を低減するとともに、十分なオン
電流を確保した。なお、ここでの第2のゲート電極14
02の端部は、第1の不純物領域と第2の不純物領域の
境界に一致しない状態となる。
【0117】本実施例において、レジストマスク140
1の形状を実施者が適宜変更することは可能である。例
えば、図15に示したように、CMOS回路のNTFT
のドレイン領域側のみに第2のゲート電極1501を残
存させる構成としてもよい。
【0118】なお、本実施例の構成は実施例1〜5のい
ずれの構成も自由に組み合わせることが可能である。
【0119】[実施例7]本実施例では、実施例6とは
異なる方法によって、第2の電極の一部を除去する例を
図16に示す。
【0120】まず、実施例1に従っての図3(C)に示
す状態を得た。
【0121】次いで、実施例1に従って第2のゲート電
極を形成するが、本実施例では、ゲート電極形成時に使
用したレジストマスク1601を残存させたまま、n型
不純物領域を形成した。(図16(A))
【0122】次いで、レジストマスク1601をマスク
として等方性エッチングを行い、露呈している第2のゲ
ート電極の一部を除去した。エッチングは、溶液を用い
るウエットエッチング法を用いてもよいし、ガスを用い
たドライエッチング法を用いてもよい。このエッチング
工程によって形成された第2のゲート電極は端部が0.
5μm後退した。この工程によって、図1(B)のL2
に相当する線幅が0.3〜14μm、代表的には0.8
〜8μmとなった。(図16(B))
【0123】次いで、レジストマスク1601を除去し
た後、再度レジストマスク1602を形成した。次い
で、実施例1と同様に第2のゲート電極のみをエッチン
グで除去した。(図16(C))
【0124】以降の工程は実施例1に従えば、図16
(C)に示した構成が得られる。
【0125】こうしてnチャネル型TFTのLDD領域
のうち、第2のゲート電極1603と重なるチャネル形
成領域に近い部分と、第2ゲート電極と重ならない領域
を形成することができた。
【0126】本実施例も実施例6と同様に、レジストマ
スク1601を適宜調節することによって、第2のゲー
ト電極と第1の不純物領域が重なっている領域を制御し
て、オフ電流を低減するとともに、十分なオン電流を確
保することができた。
【0127】なお、本実施例の構成は実施例1〜5のい
ずれの構成も自由に組み合わせることが可能である。
【0128】[実施例8]実施例1では第1及び第3の
ゲート電極にTa、第2のゲート電極にCrを用い、ウ
エットエッチングを用いて、第2のゲート電極のみを除
去した方法による例を示したが、本実施例では第1及び
第3のゲート電極と第2のゲート電極との組み合わせが
実施例1とは異なる例を示す。
【0129】本実施例では、第1及び第3のゲート電極
材料にAl、第2のゲート電極材料に導電性を付与する
不純物がドープされた珪素膜(以下、導電性珪素膜と呼
ぶ)を用いた。第2のゲート電極として導電性珪素膜を
用いた場合の優位点として、第1のゲート電極に対する
被覆性が高い点、ファインパターンが得やすいという
点、絶縁膜(特にゲート絶縁膜)中へ拡散する恐れがな
い点などが挙げられる。また、周期律表の13族または
15族に属する元素、炭素、窒素、酸素といった元素を
添加することで容易に導電性を調節できる点も優位点の
一つである。
【0130】実施例1に従い図3(D)の状態を得た
後、図3(E)の工程においてフッ素系のエッチャント
ガスを用いてドライエッチング(CF4+O2の混合ガ
ス)を行い、第2のゲート電極のみを除去した。なお、
このエッチングの際、同時にゲート絶縁膜も若干エッチ
ングされるため、注意が必要である。
【0131】なお、本実施例においては、第1のゲート
電極と第2のゲート電極とのエッチングガス(フッ素系
のエッチャントガス)の選択比が十分あるため、制御性
よく第2のゲート電極のみを除去することができた。ま
た、第2のゲート電極のドープされたシリコンに代え
て、同様にタンタル(Ta)を用いることもできる。
【0132】なお、本実施例の構成は実施例1〜7のい
ずれの構成も自由に組み合わせることが可能である。
【0133】[実施例9]本実施例では第1のゲート電
極及び第2のゲート電極の構造に関する一実施形態を図
17に示す。
【0134】図17(A)は、ゲート絶縁膜1700上
に形成する第1のゲート電極1705として、クロム
(第1の導電層1701)と銅(第2の導電層170
2)とチタン(第3の導電層1703)との積層膜を用
い、第2のゲート電極1704として導電性を付与する
不純物がドープされた珪素膜を用いた例である。
【0135】第1のゲート電極の材料と第2のゲート電
極の材料とは、ドライエッチング(CF4+O2の混合ガ
ス)による選択比が充分あるため、選択的に第1のゲー
ト電極のみを残存させることができる。低抵抗な材料で
ある銅を使用することで配線抵抗を低減することができ
た。また、第1のゲート電極として、チタン(第1の導
電層1701)とアルミニウム(第2の導電層170
2)とチタン(第3の導電層1703)との積層膜を用
い、第2のゲート電極としてタンタルを使用する構成と
してもよい。
【0136】図17(B)は第1のゲート電極1709
として、クロム(第1の導電層1706)とタンタル
(第2の導電層1707)との積層膜を用い、第2のゲ
ート電極1708としてモリブデンを用いた例である。
【0137】この時、図17(B)に示すように第2の
導電層の幅を第1の導電層の幅よりも狭くすることによ
って、第1のゲート電極を階段状に形成することができ
る。こうすることによって第2のゲート電極の被覆性が
高まり、断線等の不良を防ぐことができる。なお、本実
施例では段差は一つしか形成されてないが、多数の段差
を形成した多段階形状であるとさらによい。
【0138】次に、図17(C)に示す構造は、図17
(B)に示した構造において第1の導電層1706をテ
ーパー状にエッチングした場合の例である。この形状
は、図17(B)の際に説明したように第2の導電層1
707の一部をエッチングした後、傘のように残ったフ
ォトレジスト膜を用いてエッチングを行えば第1の導電
層にテーパーを形成することができる。この時、第1の
ゲート電極においてテーパーを有した第1の導電層17
10、1708は第2の導電層である。
【0139】この時、テーパー角は8〜40度とすれば
よい。さらに図17(A)及び図17(B)の構造にお
いて第2の導電層をテーパー形状に形成しても有効であ
る。
【0140】なお、本実施例の構成は実施例1〜8のい
ずれの構成も自由に組み合わせることが可能である。
【0141】[実施例10]本実施例では、上記各実施
例1〜9を利用して得られる本発明のCMOS回路や画
素部は、様々な電気光学装置(アクティブマトリクス型
液晶ディスプレイ、アクティブマトリクス型ELディス
プレイ、アクティブマトリクス型ECディスプレイ)を
表示部として用いた電子機器に適用することができる。
【0142】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、パーソナルコン
ピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯
電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一
例を図12及び図18に示す。
【0143】図12(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004で構成される。本願発明を画
像入力部2002、表示部2003やその他の信号制御
回路に適用することができる。
【0144】図12(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6で構成される。本願発明を表示部2102、音声入力
部2103やその他の信号制御回路に適用することがで
きる。
【0145】図12(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205で構成される。本願発明は表示部2205
やその他の信号制御回路に適用できる。
【0146】図12(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3で構成される。本発明は表示部2302やその他の信
号制御回路に適用することができる。
【0147】図12(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405で構成さ
れる。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Dig
tial Versatile Disc)、CD等を
用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを
行うことができる。本発明は表示部2402やその他の
信号制御回路に適用することができる。
【0148】図12(F)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)で構成される。
本願発明を表示部2502やその他の信号制御回路に適
用することができる。
【0149】図18(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置2601、スクリーン2602で構成
される。本発明は投射装置の一部である液晶表示装置や
その他の信号制御回路に適用することができる。
【0150】図18(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704で構成される。本発明は投射装
置やその他の信号制御回路に適用することができる。
【0151】なお、図18(C)は、図18(A)及び
図18(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図18(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
【0152】また、図18(D)は、図18(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図18(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
【0153】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜9のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
【0154】〔実施例11〕本実施例では、本願発明を
用いてEL(エレクトロルミネッセンス)表示装置を作
製した例について説明する。
【0155】図19(A)は本願発明を用いたEL表示
装置の上面図である。図19(A)において、4010
は基板、4011は画素部、4012はソース側駆動回
路、4013はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆
動回路は配線4014〜4016を経てFPC4017
に至り、外部機器へと接続される。
【0156】図19(B)は本実施例のEL表示装置の
断面構造である。このとき、少なくとも画素部、好まし
くは駆動回路及び画素部を囲むようにしてカバー材60
00、シール材7000、密封材(第2のシール材)7
001が設けられている。
【0157】また、基板4010、下地膜4021の上
に駆動回路用TFT(但し、ここではnチャネル型TF
Tとpチャネル型TFTを組み合わせたCMOS回路を
図示している。)4022及び画素部用TFT4023
(但し、ここではEL素子への電流を制御するTFTだ
け図示している。)が形成されている。
【0158】なお、本願発明は、駆動回路用TFT40
22、画素部用TF4023に際して用いることができ
る。
【0159】本願発明を用いて駆動回路用TFT402
2、画素部用TFT4023が完成したら、樹脂材料で
なる層間絶縁膜(平坦化膜)4026の上に画素部用T
FT4023のドレインと電気的に接続する透明導電膜
でなる画素電極4027を形成する。透明導電膜として
は、酸化インジウムと酸化スズとの化合物(ITOと呼
ばれる)または酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を
用いることができる。そして、画素電極4027を形成
したら、絶縁膜4028を形成し、画素電極4027上
に開口部を形成する。
【0160】次に、EL層4029を形成する。EL層
4029は公知のEL材料(正孔注入層、正孔輸送層、
発光層、電子輸送層または電子注入層)を自由に組み合
わせて積層構造または単層構造とすれば良い。どのよう
な構造とするかは公知の技術を用いれば良い。また、E
L材料には低分子系材料と高分子系(ポリマー系)材料
がある。低分子系材料を用いる場合は蒸着法を用いる
が、高分子系材料を用いる場合には、スピンコート法、
印刷法またはインクジェット法等の簡易な方法を用いる
ことが可能である。
【0161】本実施例では、シャドーマスクを用いて蒸
着法によりEL層を形成する。シャドーマスクを用いて
画素毎に波長の異なる発光が可能な発光層(赤色発光
層、緑色発光層及び青色発光層)を形成することで、カ
ラー表示が可能となる。その他にも、色変換層(CC
M)とカラーフィルターを組み合わせた方式、白色発光
層とカラーフィルターを組み合わせた方式があるがいず
れの方法を用いても良い。勿論、単色発光のEL表示装
置とすることもできる。
【0162】EL層4029を形成したら、その上に陰
極4030を形成する。陰極4030とEL層4029
の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが
望ましい。従って、真空中でEL層4029と陰極40
30を連続成膜するか、EL層4029を不活性雰囲気
で形成し、大気解放しないで陰極4030を形成すると
いった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバ
ー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いるこ
とで上述のような成膜を可能とする。
【0163】なお、本実施例では陰極4030として、
LiF(フッ化リチウム)膜とAl(アルミニウム)膜
の積層構造を用いる。具体的にはEL層4029上に蒸
着法で1nm厚のLiF(フッ化リチウム)膜を形成
し、その上に300nm厚のアルミニウム膜を形成す
る。勿論、公知の陰極材料であるMgAg電極を用いて
も良い。そして陰極4030は4031で示される領域
において配線4016に接続される。配線4016は陰
極4030に所定の電圧を与えるための電源供給線であ
り、導電性ペースト材料4032を介してFPC401
7に接続される。
【0164】4031に示された領域において陰極40
30と配線4016とを電気的に接続するために、層間
絶縁膜4026及び絶縁膜4028にコンタクトホール
を形成する必要がある。これらは層間絶縁膜4026の
エッチング時(画素電極用コンタクトホールの形成時)
や絶縁膜4028のエッチング時(EL層形成前の開口
部の形成時)に形成しておけば良い。また、絶縁膜40
28をエッチングする際に、層間絶縁膜4026まで一
括でエッチングしても良い。この場合、層間絶縁膜40
26と絶縁膜4028が同じ樹脂材料であれば、コンタ
クトホールの形状を良好なものとすることができる。
【0165】このようにして形成されたEL素子の表面
を覆って、パッシベーション膜6003、充填材600
4、カバー材6000が形成される。
【0166】さらに、EL素子部を囲むようにして、カ
バー材6000と基板4010の内側にシール材が設け
られ、さらにシール材7000の外側には密封材(第2
のシール材)7001が形成される。
【0167】このとき、この充填材6004は、カバー
材6000を接着するための接着剤としても機能する。
充填材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
【0168】また、充填材6004の中にスペーサーを
含有させてもよい。このとき、スペーサーをBaOなど
からなる粒状物質とし、スペーサー自体に吸湿性をもた
せてもよい。
【0169】スペーサーを設けた場合、パッシベーショ
ン膜6003はスペーサー圧を緩和することができる。
また、パッシベーション膜とは別に、スペーサー圧を緩
和する樹脂膜などを設けてもよい。
【0170】また、カバー材6000としては、ガラス
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
【0171】但し、EL素子からの発光方向(光の放射
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
【0172】また、配線4016はシール材7000お
よび密封材7001と基板4010との隙間を通ってF
PC4017に電気的に接続される。なお、ここでは配
線4016について説明したが、他の配線4014、4
015も同様にしてシール材7000および密封材70
01の下を通ってFPC4017に電気的に接続され
る。
【0173】[実施例12]本実施例では、本願発明を
用いて実施例11とは異なる形態のEL表示装置を作製
した例について、図20(A)、(B)を用いて説明す
る。図19(A)、19(B)と同じ番号のものは同じ
部分を指しているので説明は省略する。
【0174】図20(A)は本実施例のEL表示装置の
上面図であり、図20(A)をA―A'で切断した断面
図を図20(B)に示す。
【0175】実施例11に従って、EL素子の表面を覆
ってパッシベーション膜6003までを形成する。
【0176】さらに、EL素子を覆うようにして充填材
6004を設ける。この充填材6004は、カバー材6
000を接着するための接着剤としても機能する。充填
材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
【0177】また、充填材6004の中にスペーサーを
含有させてもよい。このとき、スペーサーをBaOなど
からなる粒状物質とし、スペーサー自体に吸湿性をもた
せてもよい。
【0178】スペーサーを設けた場合、パッシベーショ
ン膜6003はスペーサー圧を緩和することができる。
また、パッシベーション膜とは別に、スペーサー圧を緩
和する樹脂膜などを設けてもよい。
【0179】また、カバー材6000としては、ガラス
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
【0180】但し、EL素子からの発光方向(光の放射
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
【0181】次に、充填材6004を用いてカバー材6
000を接着した後、充填材6004の側面(露呈面)
を覆うようにフレーム材6001を取り付ける。フレー
ム材6001はシール材(接着剤として機能する)60
02によって接着される。このとき、シール材6002
としては、光硬化性樹脂を用いるのが好ましいが、EL
層の耐熱性が許せば熱硬化性樹脂を用いても良い。な
お、シール材6002はできるだけ水分や酸素を透過し
ない材料であることが望ましい。また、シール材600
2の内部に乾燥剤を添加してあっても良い。
【0182】また、配線4016はシール材6002と
基板4010との隙間を通ってFPC4017に電気的
に接続される。なお、ここでは配線4016について説
明したが、他の配線4014、4015も同様にしてシ
ール材6002の下を通ってFPC4017に電気的に
接続される。
【0183】[実施例13]本実施例では、EL表示装
置における画素部のさらに詳細な断面構造を図21に、
上面構造を図22(A)に、回路図を図22(B)に示
す。図21、図22(A)及び図22(B)では共通の
符号を用いるので互いに参照すれば良い。
【0184】図21において、基板3001上に設けら
れたスイッチング用TFT3002は本願発明のNTF
Tを用いて形成される(実施例1〜9参照)。本実施例
ではダブルゲート構造としているが、構造及び作製プロ
セスに大きな違いはないので説明は省略する。但し、ダ
ブルゲート構造とすることで実質的に二つのTFTが直
列された構造となり、オフ電流値を低減することができ
るという利点がある。なお、本実施例ではダブルゲート
構造としているが、シングルゲート構造でも構わない
し、トリプルゲート構造やそれ以上のゲート本数を持つ
マルチゲート構造でも構わない。また、本願発明のPT
FTを用いて形成しても構わない。
【0185】また、電流制御用TFT3003は本願発
明のNTFTを用いて形成される。このとき、スイッチ
ング用TFT3002のドレイン配線3035は配線3
036によって電流制御用TFTのゲート電極3037
に電気的に接続されている。また、3038で示される
配線は、スイッチング用TFT3002のゲート電極3
039a、3039bを電気的に接続するゲート配線で
ある。
【0186】このとき、電流制御用TFT3003が本
願発明の構造であることは非常に重要な意味を持つ。電
流制御用TFTはEL素子を流れる電流量を制御するた
めの素子であるため、多くの電流が流れ、熱による劣化
やホットキャリアによる劣化の危険性が高い素子でもあ
る。そのため、電流制御用TFTのドレイン側に、ゲー
ト絶縁膜を介してゲート電極に重なるようにLDD領域
を設ける本願発明の構造は極めて有効である。
【0187】また、本実施例では電流制御用TFT30
03をシングルゲート構造で図示しているが、複数のT
FTを直列につなげたマルチゲート構造としても良い。
さらに、複数のTFTを並列につなげて実質的にチャネ
ル形成領域を複数に分割し、熱の放射を高い効率で行え
るようにした構造としても良い。このような構造は熱に
よる劣化対策として有効である。
【0188】また、図22(A)に示すように、電流制
御用TFT3003のゲート電極3037となる配線は
3004で示される領域で、電流制御用TFT3003
のドレイン配線3040と絶縁膜を介して重なる。この
とき、3004で示される領域ではコンデンサが形成さ
れる。このコンデンサ3004は電流制御用TFT30
03のゲートにかかる電圧を保持するためのコンデンサ
として機能する。なお、ドレイン配線3040は電流供
給線(電源線)3006に接続され、常に一定の電圧が
加えられている。
【0189】スイッチング用TFT3002及び電流制
御用TFT3003の上には第1パッシベーション膜3
041が設けられ、その上に樹脂絶縁膜でなる平坦化膜
3042が形成される。平坦化膜3042を用いてTF
Tによる段差を平坦化することは非常に重要である。後
に形成されるEL層は非常に薄いため、段差が存在する
ことによって発光不良を起こす場合がある。従って、E
L層をできるだけ平坦面に形成しうるように画素電極を
形成する前に平坦化しておくことが望ましい。
【0190】また、3043は反射性の高い導電膜でな
る画素電極(EL素子の陰極)であり、電流制御用TF
T3003のドレインに電気的に接続される。画素電極
3043としてはアルミニウム合金膜、銅合金膜または
銀合金膜など低抵抗な導電膜またはそれらの積層膜を用
いることが好ましい。勿論、他の導電膜との積層構造と
しても良い。
【0191】また、絶縁膜(好ましくは樹脂)で形成さ
れたバンク3044a、3044bにより形成された溝
(画素に相当する)の中に発光層3045が形成され
る。なお、ここでは一画素しか図示していないが、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応した発光層を
作り分けても良い。発光層とする有機EL材料としては
π共役ポリマー系材料を用いる。代表的なポリマー系材
料としては、ポリパラフェニレンビニレン(PPV)
系、ポリビニルカルバゾール(PVK)系、ポリフルオ
レン系などが挙げられる。
【0192】なお、PPV系有機EL材料としては様々
な型のものがあるが、例えば「H. Shenk,H.Becker,O.Ge
lsen,E.Kluge,W.Kreuder,and H.Spreitzer,“Polymers
forLight Emitting Diodes”,Euro Display,Proceeding
s,1999,p.33-37」や特開平10−92576号公報に記
載されたような材料を用いれば良い。
【0193】具体的な発光層としては、赤色に発光する
発光層にはシアノポリフェニレンビニレン、緑色に発光
する発光層にはポリフェニレンビニレン、青色に発光す
る発光層にはポリフェニレンビニレン若しくはポリアル
キルフェニレンを用いれば良い。膜厚は30〜150n
m(好ましくは40〜100nm)とすれば良い。
【0194】但し、以上の例は発光層として用いること
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。
【0195】例えば、本実施例ではポリマー系材料を発
光層として用いる例を示したが、低分子系有機EL材料
を用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として
炭化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これ
らの有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いること
ができる。
【0196】本実施例では発光層3045の上にPED
OT(ポリチオフェン)またはPAni(ポリアニリ
ン)でなる正孔注入層3046を設けた積層構造のEL
層としている。そして、正孔注入層3046の上には透
明導電膜でなる陽極3047が設けられる。本実施例の
場合、発光層3045で生成された光は上面側に向かっ
て(TFTの上方に向かって)放射されるため、陽極は
透光性でなければならない。透明導電膜としては酸化イ
ンジウムと酸化スズとの化合物や酸化インジウムと酸化
亜鉛との化合物を用いることができるが、耐熱性の低い
発光層や正孔注入層を形成した後で形成するため、可能
な限り低温で成膜できるものが好ましい。
【0197】陽極3047まで形成された時点でEL素
子3005が完成する。なお、ここでいうEL素子30
05は、画素電極(陰極)3043、発光層3045、
正孔注入層3046及び陽極3047で形成されたコン
デンサを指す。図22(A)に示すように画素電極30
43は画素の面積にほぼ一致するため、画素全体がEL
素子として機能する。従って、発光の利用効率が非常に
高く、明るい画像表示が可能となる。
【0198】ところで、本実施例では、陽極3047の
上にさらに第2パッシベーション膜3048を設けてい
る。第2パッシベーション膜3048としては窒化珪素
膜または窒化酸化珪素膜が好ましい。この目的は、外部
とEL素子とを遮断することであり、有機EL材料の酸
化による劣化を防ぐ意味と、有機EL材料からの脱ガス
を抑える意味との両方を併せ持つ。これによりEL表示
装置の信頼性が高められる。
【0199】以上のように本願発明のEL表示装置は図
21のような構造の画素からなる画素部を有し、オフ電
流値の十分に低いスイッチング用TFTと、ホットキャ
リア注入に強い電流制御用TFTとを有する。従って、
高い信頼性を有し、且つ、良好な画像表示が可能なEL
表示装置が得られる。
【0200】なお、本実施例の構成は、実施例1〜9と
自由に組み合わせて実施することが可能である。また、
実施例10の電子機器の表示部として本実施例のEL表
示装置を用いることは有効である。
【0201】〔実施例14〕本実施例では、実施例13
に示した画素部において、EL素子3005の構造を反
転させた構造について説明する。説明には図23を用い
る。なお、図21の構造と異なる点はEL素子の部分と
電流制御用TFTだけであるので、その他の説明は省略
することとする。
【0202】図23において、電流制御用TFT310
3は本願発明のPTFTを用いて形成される。作製プロ
セスは実施例1〜9を参照すれば良い。
【0203】本実施例では、画素電極(陽極)3050
として透明導電膜を用いる。具体的には酸化インジウム
と酸化亜鉛との化合物でなる導電膜を用いる。勿論、酸
化インジウムと酸化スズとの化合物でなる導電膜を用い
ても良い。
【0204】そして、絶縁膜でなるバンク3051a、
3051bが形成された後、溶液塗布によりポリビニル
カルバゾールでなる発光層3052が形成される。その
上にはカリウムアセチルアセトネート(acacKと表
記される)でなる電子注入層3053、アルミニウム合
金でなる陰極3054が形成される。この場合、陰極3
054がパッシベーション膜としても機能する。こうし
てEL素子3101が形成される。
【0205】本実施例の場合、発光層3052で発生し
た光は、矢印で示されるようにTFTが形成された基板
の方に向かって放射される。
【0206】なお、本実施例の構成は、実施例1〜9の
構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
また、実施例10の電子機器の表示部として本実施例の
EL表示装置を用いることは有効である。
【0207】〔実施例15〕本実施例では、図20
(B)に示した回路図とは異なる構造の画素とした場合
の例について図24(A)〜(C)に示す。なお、本実
施例において、3201はスイッチング用TFT320
2のソース配線、3203はスイッチング用TFT32
02のゲート配線、3204は電流制御用TFT、32
05はコンデンサ、3206、3208は電流供給線、
3207はEL素子とする。
【0208】図24(A)は、二つの画素間で電流供給
線3206を共通とした場合の例である。即ち、二つの
画素が電流供給線3206を中心に線対称となるように
形成されている点に特徴がある。この場合、電源供給線
の本数を減らすことができるため、画素部をさらに高精
細化することができる。
【0209】また、図24(B)は、電流供給線320
8をゲート配線3203と平行に設けた場合の例であ
る。なお、図24(B)では電流供給線3208とゲー
ト配線3203とが重ならないように設けた構造となっ
ているが、両者が異なる層に形成される配線であれば、
絶縁膜を介して重なるように設けることもできる。この
場合、電源供給線3208とゲート配線3203とで専
有面積を共有させることができるため、画素部をさらに
高精細化することができる。
【0210】また、図24(C)は、図24(B)の構
造と同様に電流供給線3208をゲート配線3203と
平行に設け、さらに、二つの画素を電流供給線3208
を中心に線対称となるように形成する点に特徴がある。
また、電流供給線3208をゲート配線3203のいず
れか一方と重なるように設けることも有効である。この
場合、電源供給線の本数を減らすことができるため、画
素部をさらに高精細化することができる。
【0211】なお、本実施例の構成は、実施例1〜9の
構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
また、実施例10の電子機器の表示部として本実施例の
画素構造を有するEL表示装置を用いることは有効であ
る。
【0212】[実施例16]実施例13に示した図22
(A)、(B)では電流制御用TFT3003のゲート
にかかる電圧を保持するためにコンデンサ3004を設
ける構造としているが、コンデンサ3030V04を省
略することも可能である。実施例13の場合、電流制御
用TFT3003として実施例1〜9に示すような本願
発明のNTFTを用いているため、ゲート絶縁膜を介し
てゲート電極に重なるように設けられたLDD領域を有
している。この重なり合った領域には一般的にゲート容
量と呼ばれる寄生容量が形成されるが、本実施例ではこ
の寄生容量をコンデンサ3004の代わりとして積極的
に用いる点に特徴がある。
【0213】この寄生容量のキャパシタンスは、上記ゲ
ート電極とLDD領域とが重なり合った面積によって変
化するため、その重なり合った領域に含まれるLDD領
域の長さによって決まる。
【0214】また、実施例15に示した図24(A)〜
(C)の構造においても同様に、コンデンサ3205を
省略することは可能である。
【0215】なお、本実施例の構成は、実施例1〜9の
構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
また、実施例10の電子機器の表示部として本実施例の
画素構造を有するEL表示装置を用いることは有効であ
る。
【0216】
【発明の効果】本願発明を実施することで、オン電流が
高く高速駆動の可能なNTFTとオフ電流が抑制された
NTFTを同時に作製することができた。その結果、結
晶質半導体を用いたTFTで作製されたCMOS回路を
含む半導体装置、また、具体的には液晶表示装置やEL
表示装置の画素部や、その周辺に設けられる駆動回路の
信頼性を高めることができた。
【0217】また同時に、特性バランスに優れたNTF
TとPTFTとを組み合わせてCMOS回路を形成する
ことで、信頼性が高く且つ優れた電気特性を示す半導体
回路を形成できた。
【0218】以上のようにTFTで組む回路の信頼性を
高めることで電気光学装置、半導体回路、さらには電子
機器をも含む全ての半導体装置の信頼性を確保すること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のTFTの断面図。
【図2】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図3】 TFTの作製工程を示す断面図(実施例
1)。
【図4】 TFTの作製工程を示す断面図(実施例
1)。
【図5】 アクティブマトリクス基板の斜視図。
【図6】 画素部とCMOS回路の上面図
【図7】 結晶質シリコン膜の作製工程を示す図。
【図8】 結晶質シリコン膜の作製工程を示す図。
【図9】 結晶質シリコン膜の作製工程を示す図。
【図10】 結晶質シリコン膜の作製工程を示す図。
【図11】 液晶表示装置の外観を示す図。
【図12】 電子機器の一例を示す図。
【図13】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図14】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図15】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図16】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図17】 第1のTFTのゲート電極の構成例を示す
図。
【図18】 電子機器の一例を示す図。
【図19】 EL表示装置を示す図。
【図20】 EL表示装置を示す図。
【図21】 EL表示装置の断面を示す図。
【図22】 EL表示装置を示す図。
【図23】 EL表示装置の断面を示す図。
【図24】 EL表示装置を示す回路図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 627G

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一絶縁表面上に第1の半導体素子と第2
    の半導体素子とを備えた半導体装置であって、 前記第1の半導体素子は、ゲート絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜に接して形成された第1のゲート電極
    と、 該第1のゲート電極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接して
    形成された第2のゲート電極と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第1のゲート電極の前記
    ゲート絶縁膜に接する領域と重なっているチャネル形成
    領域と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第2のゲート電極の前記
    ゲート絶縁膜に接する領域と重なっている不純物領域と
    を有し、 前記第2の半導体素子は、前記ゲート絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜に接して形成された第3のゲート電極
    と、 前記第3のゲート電極と重ならない不純物領域とを有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】同一絶縁表面上に第1の半導体素子からな
    る高耐圧回路と第2の半導体素子からなる高速駆動回路
    とを備えた半導体装置であって、 前記高耐圧回路は、ゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜に
    接して形成された第1のゲート電極と、該第1のゲート
    電極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接して形成された第2
    のゲート電極と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第1の
    ゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接する領域と重なって
    いるチャネル形成領域と、前記ゲート絶縁膜を介して前
    記第2のゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接する領域と
    重なっている不純物領域とを有する第1の半導体素子か
    らなり、 前記高速駆動回路は、前記ゲート絶縁膜と、該ゲート絶
    縁膜に接して形成された第3のゲート電極と、前記第3
    のゲート電極と重ならない不純物領域とを有する第2の
    半導体素子からなることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】nチャネル型薄膜トランジスタで形成され
    た画素部と、nチャネル型薄膜トランジスタとpチャネ
    ル型薄膜トランジスタとで形成されたCMOS回路とを
    含む半導体装置において、 前記画素部のnチャネル型薄膜トランジスタは、ゲート
    絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜に接して形成された第1のゲート電極
    と、 該第1のゲート電極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接して
    形成された第2のゲート電極と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第1のゲート電極の前記
    ゲート絶縁膜に接する領域と重なっているチャネル形成
    領域と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第2のゲート電極の前記
    ゲート絶縁膜に接する領域と重なっている不純物領域と
    を有し、 前記CMOS回路のnチャネル型薄膜トランジスタは、
    ゲート絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜に接して形成された第3のゲート電極
    と、 前記第3のゲート電極と重ならない不純物領域とを有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一において、前
    記第2の半導体素子は、前記第2のゲート電極を有して
    いないことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一において、前
    記不純物領域は、前記チャネル形成領域と接しているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか一において、前
    記不純物領域に含まれる15族の不純物元素の濃度が、
    1×1016〜1×1019atms/cm3であることを特徴とす
    る半導体装置。
  7. 【請求項7】nチャネル型薄膜トランジスタと、pチャ
    ネル型薄膜トランジスタとで形成されたCMOS回路を
    含む半導体装置において、 前記nチャネル型薄膜トランジスタは、ゲート絶縁膜
    と、 該ゲート絶縁膜に接して形成された第1のゲート電極
    と、 該第1のゲート電極を覆い、前記ゲート絶縁膜に接して
    形成された第2のゲート電極と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第1のゲート電極の前記
    ゲート絶縁膜に接する領域と重なっているチャネル形成
    領域と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第2のゲート電極の前記
    ゲート絶縁膜に接する領域と重なっている第1の不純物
    領域とを有し、 前記pチャネル型薄膜トランジスタは、ゲート絶縁膜
    と、 該ゲート絶縁膜に接して形成された第3のゲート電極
    と、 前記第3のゲート電極と重ならない第2の不純物領域と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか一において、前
    記第1及び第3のゲート電極は、タンタル(Ta)、窒化
    タンタル(TaN)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、タン
    グステン(W)、モリブデン(Mo)、シリコン(Si)、
    アルミニウム(Al)又は銅(Cu)などの単体金属層、上
    記元素を主成分とする合金層、或いはこれらの積層構造
    からなることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか一において、前
    記第2のゲート電極の材料は、前記第1及び第3のゲー
    ト電極の材料と異なることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか一において、
    前記半導体装置とは液晶表示装置、EL表示装置である
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至9のいずれか一において、
    前記半導体装置とは、ビデオカメラ、デジタルカメラ、
    プロジェクター、ゴーグル型ディスプレイ、カーナビゲ
    ーション、パーソナルコンピュータ、または携帯情報端
    末であることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】絶縁表面上に第1の半導体層と第2の半
    導体層とを形成する第1の工程と、 前記第1の半導体層と第2の半導体層とに接してゲート
    絶縁膜を形成する第2の工程と、 前記ゲート絶縁膜に接して第1のゲート電極を形成する
    第3の工程と、 前記第1のゲート電極をマスクとして、前記第1の半導
    体層及び前記第2の半導体層に15族に属する元素を添
    加して第1の不純物領域を形成する第4の工程と、 前記第1のゲート電極を覆って、前記ゲート絶縁膜に接
    する第2のゲート電極を形成する第5の工程と、 前記第2のゲート電極をマスクとして、前記第1の半導
    体層及び前記第2の半導体層に15族に属する元素を添
    加して第2の不純物領域を形成する第6の工程と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第2の半導体層上に形成
    された第2のゲート電極のみを除去する第7の工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  13. 【請求項13】絶縁表面上に第1の半導体層と第2の半
    導体層とを形成する第1の工程と、 前記第1の半導体層と第2の半導体層とに接してゲート
    絶縁膜を形成する第2の工程と、 前記ゲート絶縁膜に接して第1のゲート電極を形成する
    第3の工程と、 前記第1のゲート電極をマスクとして、前記第1の半導
    体層及び前記第2の半導体層に15族に属する元素を添
    加して第1の不純物領域を形成する第4の工程と、 前記第1のゲート電極を覆って、前記ゲート絶縁膜に接
    する第2のゲート電極を形成する第5の工程と、 前記第2のゲート電極をマスクとして、前記第1の半導
    体層及び前記第2の半導体層に15族に属する元素を添
    加して第2の不純物領域を形成する第6の工程と、 前記第2のゲート電極の一部を除去する第7の工程と、 前記ゲート絶縁膜を介して前記第2の半導体層上に形成
    された第2のゲート電極のみを除去する第8の工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  14. 【請求項14】請求項12または13において、前記第
    1の不純物領域はLDD領域を形成し、前記第2の不純
    物領域はソース領域及びドレイン領域を形成しているこ
    とを特徴とする半導体装置の作製方法。
  15. 【請求項15】請求項12乃至14のいずれか一におい
    て、前記第1の不純物領域に含まれる15族の不純物元
    素の濃度が、1×1016〜1×1019atms/cm3であるこ
    とを特徴とする半導体装置の作製方法。
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