JP2000211680A - ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造 - Google Patents

ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造

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JP2000211680A JP11143964A JP14396499A JP2000211680A JP 2000211680 A JP2000211680 A JP 2000211680A JP 11143964 A JP11143964 A JP 11143964A JP 14396499 A JP14396499 A JP 14396499A JP 2000211680 A JP2000211680 A JP 2000211680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を低減し、また組立てを極めて
容易にでき、安価に提供することができるウェットティ
ッシュ収納容器の取出し部構造を提供する。 【解決手段】 ウェットティッシュ取出し口を具備しウ
ェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部6
およびウェットティッシュ取出し口7を覆う開閉蓋部8
からなるウェットティッシュの取出し部構造2におい
て、基板部および開閉蓋部は支点部10を介して一体に
形成されており、ウェットティッシュの取出し部構造が
支点部の近傍において開閉蓋部に対して角度をなして開
閉蓋部から突出した板状弾性片18aからなるばね部を
具備しており、基板部に柱状の発泡ゴム部材19が装着
されており、開閉蓋部が基板部のウェットティッシュ取
出し口を覆った際に、板状弾性片およびゴム部材が係合
し且つ変形して開閉蓋部に押し開き力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェットティッシュ
収納容器の取出し部構造に関する。より詳しくは、本発
明はウェットティッシュ取出し口を具備しウェットティ
ッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部および前記ウ
ェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部からなるウェ
ットティッシュ収納容器の取出し部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】清浄液などを含浸させた不織布や紙(所
謂ウェットティッシュ)を収納する容器としては、従来
からプラスチックで成型されたボトルタイプのものが使
用されていた。
【0003】また、可撓性のプラスチックフィルムから
なるシートを袋状に形成して、その袋の一面にウェット
ティッシュの取出し口およびその取出し口を覆うフラッ
プなどの開閉蓋を付着した所謂ピロータイプのものもよ
く用いられている。
【0004】更に最近では四角いボックスタイプのもの
にウェットティッシュを収容することが多くなってい
る。このボックスタイプのものは、上面が完全に開口し
ているほぼ直方体形状の容器本体と、この容器本体に着
脱自在に取付けられる天蓋と、この天蓋に枢着された開
閉蓋とから構成されるものが多い。このようなボックス
タイプのものでは、天蓋の部分に内容物の取出し口があ
り、その部分を開閉蓋が覆っている。
【0005】更に、上述のボックスタイプのものと類似
しているが、直方体形状の容器本体と天蓋とが一体とな
っており、天蓋部分にウェットティッシュの取出し口を
形成し、その取出し口を開閉蓋で覆うようにすることも
提案されている。
【0006】本発明は上述した何れのタイプ、すなわ
ち、ボトルタイプ、ピロー包装タイプ、ボックスタイプ
の何れにも適用可能なウェットティッシュ収納容器の取
出し部構造を提供するものである。
【0007】上述したようなウェットティッシュ収納容
器においては、開閉蓋を開けるときは片手で天蓋または
容器本体を押え、他方の手で開閉蓋を持上げて開けるよ
うにしている。しかしウェットティッシュを使用したい
ときには、往々にして両手を用いずに、もっと簡単に開
閉蓋を開けられることが望まれている。すなわち、容器
のどこか一箇所を触るだけでワンタッチで開閉蓋が開く
ようになれば便利である。特にウェットティッシュを化
粧時に使用するときや、赤ん坊のお尻拭きに使用すると
きや、介護に使用するときに、このようにすることが望
ましい。
【0008】このような要望を解決するものとして、本
願出願人は先に特開昭61−178号公報においてワン
タッチで開けることができるウェットティッシュ収納容
器を提案した。このウェットティッシュ収納容器におい
ては、ボトルタイプのウェットティッシュ収納容器のキ
ャップ部分に開口を形成するとともにキャップ部材に蓋
部材をピンにより枢着するとともに、その蓋部材を開く
方向に付勢する部材を設けるとともに、蓋部材の他方の
端部に開閉を制御するための係止部材を設けている。
【0009】この特開昭61−178号公報に提案した
ウェットティッシュ収納容器においては、係止部材を操
作することにより付勢部材の作用によってキャップ部材
をワンタッチで開閉することができ、上述の要望を満た
すことができるものである。しかしながら、このものに
おいてはキャップ部材に対して蓋部材を組立てる場合、
特にその蓋部材の付勢をするための付勢部材を取付けつ
つキャップに蓋部材を取付けねばならないために、その
組立作業は極めて繁雑であり、その結果、コストが高く
なった。
【0010】また、特開平8−217113号公報に提
案されているワンタッチで開閉蓋が開閉する容器におい
ては、天蓋を撓みの大きなものとして成形し、この天蓋
を押圧することにより天蓋を撓み変形させ、これによっ
て開閉蓋と天蓋との係止機構を解除するようにしてい
る。
【0011】この特開平8−217113号公報に開示
されている容器では、天蓋を撓み変形させたときに開閉
蓋が開くようにするために、天蓋を開く方向に付勢する
ように、断面がワの字状やL字状で先端の一方を先細り
にした特別な形状に製作したゴム状弾性体を天蓋と開閉
蓋の間に入れて、そのゴム弾性体を特別な形状に屈曲さ
せて設けている。しかしながら、このように天蓋と開閉
蓋の他にゴム状弾性体を屈曲させて設けるために、この
特開平8−217113号公報に提案されているウェッ
トティッシュ収納容器においては、その製造工程が多か
ったり、また組立てが非常に繁雑であったり、特別な形
状に成形したゴム弾性体を用意しなければならず、その
結果、製造コストが高価である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来技術に付随する組立てが繁雑であり、結果的にコ
ストが高くなるウェットティッシュ収納容器の問題点に
鑑みて、部品点数を低減し、また組立てを極めて容易に
でき、安価に提供することができるウェットティッシュ
収納容器の取出し部構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述し
た課題を、請求項1に記載のように、ウェットティッシ
ュ取出し口を具備しウェットティッシュ収納容器の頂面
部を構成する基板部および前記ウェットティッシュ取出
し口を覆う開閉蓋部からなるウェットティッシュの取出
し部構造において、前記開閉蓋部は前記基板部に対して
開閉可能に連結されており、該ウェットティッシュの取
出し部構造がばね部を具備しており、該ばね部が前記開
閉蓋部および前記基板部の少なくとも一方に一体に形成
された弾性片からなり、該弾性片は該開閉蓋部が前記基
板部のウェットティッシュ取出し口を覆った際に変形し
て前記開閉蓋部に押し開き力を付与することを特徴とす
るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造により達
成する。
【0014】請求項1の発明では、開閉蓋部または基板
部の少なくとも一方がばね部を具備しているので、開閉
蓋部を開閉するばね部材を別に組込む必要がなく、組立
てが極めて容易である。
【0015】請求項2の発明では、ばね部が開閉蓋部に
一体に形成され且つ開閉蓋部から突出した弾性片と基板
部に一体に形成され且つ基板部から突出した弾性片とか
ら構成されているので、開閉蓋部を開閉するばね部材を
別に組込む必要がなく、組立てが極めて容易である。ま
た、両弾性片は、開閉蓋部が基板部のウェットティッシ
ュ取出し口を覆った際に互いに係合し且つ変形するが、
開閉蓋部のみに弾性片を設けた場合に比較して、2つの
弾性片の相互作用により開閉蓋部を押上げる力が一層強
い。
【0016】請求項3の発明では、基板部と開閉蓋部が
一体となっており、ばね部も一体であるので、組立て工
程が不要であり、成形によるだけで本発明のウェットテ
ィッシュ取出し口部構造を製造できる。また、開閉蓋部
と支点部との連結部が薄肉となっており、その薄肉部が
蝶番部を構成しているので、開閉蓋部は基板部に対して
円滑に揺動する。
【0017】請求項4の発明においては、前述した請求
項3に記載した発明に比較して開閉蓋部と基板部が一体
になっていないために、これら両者を結合させる工程が
必要とはなるが、この発明においてもばねが開閉蓋に一
体に形成されているために、ばね部を基板部と開閉蓋部
との組立時にばね部を同時に組立てる必要がなく、ばね
部の組立作業が低減され組立てが容易となり、従ってウ
ェットティッシュ収納容器の取出し部構造として極めて
安価となる。また、この請求項4の発明では開閉蓋部と
基板部とを別個に成形することができ、成形が容易に行
えるという利点がある。
【0018】請求項5の発明においては、ばね部が開閉
蓋部にのみ形成されているものであり、この場合、弾性
片は開閉蓋部を開いた状態では開閉蓋部からほぼ水平に
基板部の上方まで突出している。
【0019】請求項6に記載のように、支点部は一対の
壁部からなっており、支点部の一対の壁部の間の空隙部
に対応して開閉蓋部にばね部が形成されていることが好
ましい。このようにすることによって開閉蓋部を支点部
の回りに開閉した場合にも、ばね部が支点部によって変
形されることがなくばね部本来の機能が十分に発揮され
ることになる。
【0020】この場合に、請求項7に記載のように、支
点部を越えて突出しているばね部の長さが基板部と開閉
蓋部の間の支点部の高さよりも大きいことが好ましい。
このようにすることによりばね部が空隙部から抜け出て
しまうことがなく確実にばね部の作用を果たすことにな
る。
【0021】なお、支点部が空隙部を有していない一連
の壁部からなっている場合には、ばね部の長さは必ずし
も基板部と開閉蓋部の間の支点部の高さよりも大きくな
くてもよい。この場合には、ばね部先端が支点部に当っ
てばね作用を果たすことになる。
【0022】また、基板部と開閉蓋部とが別体であり、
支点部を介して連結されている場合は、開閉蓋部に設け
られるばね部の長さは基板部と開閉蓋部の間の支点部の
長さよりも大きいことが好ましい。
【0023】請求項9の発明においては、ばね部が基板
部に形成された弾性片からなり、開閉蓋部を開いた状態
では弾性片は支点部の高さよりも高く上方に向かって突
出している。
【0024】請求項10の発明においては、ばね部が開
閉蓋部と基板部の両方に形成された板状弾性片からな
り、開閉蓋部を開いた状態では両板状弾性片はそれぞれ
上方に向かって突出している。
【0025】この場合に、請求項11に記載のように、
開閉蓋部から突出した板状弾性片が開閉蓋部に対してほ
ぼ垂直であり、基板部から突出した板状弾性片が基板部
に対してほぼ垂直であるようにすると、成形金型の構造
が簡単となり、成形が容易に行えるので好ましい。
【0026】請求項12の発明のように、弾性片からな
るばね部を1箇所または複数箇所に設けてもよい。複数
箇所に設けた場合は1箇所の場合よりも開閉蓋部を押上
げる力が強くなる。
【0027】請求項8または請求項13に記載のよう
に、ウェットティッシュ取出し口および開閉操作部材の
設置箇所の外側、またはウェットティッシュ取出し口、
基板部から突出した弾性片および開閉操作部材の設置箇
所の外側、を囲周する閉ループ状の薄肉部が基板部に形
成されていることが好ましい。このようにすることによ
り、本発明のウェットティッシュ収納容器の取出し部構
造は成形後に閉ループ状の薄肉部に沿って押下げること
により、ウェットティッシュ収納容器の取出し部の高さ
を低くでき、従って、ウェットティッシュ収納容器がコ
ンパクトとなる。また、請求項14に記載の本発明にお
いては、ウェットティッシュ取出し口を具備しウェット
ティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部および前
記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部からなる
ウェットティッシュの取出し部構造において、前記開閉
蓋部は前記基板部に対して開閉可能に連結されており、
該ウェットティッシュの取出し部構造がばね部を具備し
ており、該ばね部が前記開閉蓋部に一体に形成された弾
性片からなり、該弾性片と係合可能なゴム部材が前記基
板部に取着されており、該ゴム部材が発泡体であり、前
記開閉蓋部が前記基板部のウェットティッシュ取出し口
を覆った際に前記弾性片と前記ゴム部材とが互いに係合
して前記開閉蓋部に押し開き力を付与することを特徴と
するウェットティッシュ収納容器の取出し部構造によ
り、上記目的を達成する。
【0028】この場合に、請求項15に記載のように、
前記ゴム部材が柱状をしており、その一端が前記基板部
に取着され、他端部が自由端とすると、基板部へのゴム
部材の取り付けが簡単に且つ迅速に行え、好ましい。
【0029】請求項16の発明では、前記基板部および
前記開閉蓋部は支点部を介して一体にとなっており、組
立て工程が簡単となり、成形とゴム部材の装着により本
発明のウェットティッシュ取出し口部構造を製造でき
る。また、開閉蓋部と支点部との連結部が薄肉となって
おり、その薄肉部が蝶番部を構成しているので、開閉蓋
部は基板部に対して円滑に揺動する。
【0030】請求項17の発明においては、前述した請
求項3に記載した発明に比較して開閉蓋部と基板部が一
体になっていないために、これら両者を結合させる工程
が必要とはなるが、この発明においてもばね部の組立作
業が低減され組立てが容易となり、従ってウェットティ
ッシュ収納容器の取出し部構造として極めて安価とな
る。また、この請求項17の発明では開閉蓋部と基板部
とを別個に成形することができ、成形が容易に行えると
いう利点がある。
【0031】また、請求項18に記載のように、ウェッ
トティッシュ取出し口となる箇所が使用前は基板部と一
体に形成され且つ閉ループを描く切離し用薄肉部を介し
て基板部に連結された切離し部により塞がれており、こ
の切離し部にはつまみが設けられ、使用前は切離し部に
よりウェットティッシュ取出し口を塞いでおき、使用時
にはつまみをつかんでウェットティッシュ取出し口とな
る部分を基板部から切離して開口を形成するようにする
と、バージンシールの機能を奏することができ、またウ
ェットティッシュの含浸液の蒸発を防止するための特別
なシールを施さなくてもよい。
【0032】請求項19〜21に記載のように、本発明
に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造は、
前述した従来から知られている種々のウェットティッシ
ュ収納容器に適用することができる。すなわち、ウェッ
トティッシュが箱形状をしている場合に、このような箱
形状をしたウェットティッシュ収納容器の一面に本発明
に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を接
着または融着により取着してもよい。また前述した特開
平8−217113号公報に記載されているようにウェ
ットティッシュ収納容器が容器本体と容器本体に着脱可
能な天蓋からなる場合に、本発明に係るウェットティッ
シュ収納容器を着脱可能な天蓋そのものの一部として形
成してもよいし、または天蓋に本発明に係るウェットテ
ィッシュ収納容器の取出し部構造を接着または融着によ
り取着してもよい。更に本発明のウェットティッシュ収
納容器は可撓性シートから構成された袋状のウェットテ
ィッシュ収納容器にも適用することができ、この場合に
は本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部
構造を袋状形状をしたウェットティッシュ収納容器を構
成している可撓性シートの一面に接着または融着により
取着することが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説
明する。図1は本発明に係るウェットティッシュ容器の
取出し部構造の第1実施例の成形直後の状態を示す斜視
図であり、図2は図1に示した取出し部構造の使用状態
を示す斜視図である。図3は開閉蓋部を閉じた状態を示
す斜視図であり、図4の(a)、(b)、(c)はそれ
ぞれ図1、図2、図3のA−A、B−BおよびC−C断
面図を示す。
【0034】本発明に係るウェットティッシュ収納容器
の取出し部構造を種々の収納容器に適用した実施例をそ
れぞれ図20に示した。図20(a)は本発明を可撓性
シートからなる袋状の包装容器に適用した場合の斜視図
であり、図20(b)は本発明を箱状タイプのウェット
ティッシュ包装容器に適用した場合の斜視図である。ま
た図20(c)は本発明を容器本体と天蓋からなるウェ
ットティッシュ収納容器に適用した場合の斜視図であ
る。
【0035】本発明の取出し部構造2は、例えば硬質ポ
リエチレンのような合成樹脂の成形品である。図1に示
すように、基板部6、開閉蓋部8および基板部6と開閉
蓋部8を連結する支点部10から構成されている。図1
に示した実施例においては、基板部6と開閉蓋部8は支
点部10を介して一体的に設けられている。支点部10
と開閉蓋部8との連結部は薄肉状12となって蝶番部を
形成しており、この薄肉部12により基板部6と開閉蓋
部8とは蝶番構造を形成している。従って、開閉蓋部8
は支点部10の回りに回動して(図2参照)、基板部6
に設けたウェットティッシュの取出し口7を覆って密閉
することができる(図3参照)。
【0036】取出し口7を開閉蓋部8によって密閉する
手段として、基板部6の取出し口7の周囲に円形の突出
した嵌合受け部9が設けられている。また、この嵌合受
け部9と嵌合可能な嵌合部11が開閉蓋部8に設けられ
ている。嵌合受け部9および嵌合部11は図9に示すよ
うに突起状の周囲壁を有しており、一方の周囲壁の内方
に他方の周囲壁が入り込むことにより嵌合状態が得られ
る。図9に示した嵌合部11および嵌合受け部9は円形
のリング状をしているが方形形状などとしてもよい。
【0037】図1に示すように支点部10は左右一対の
壁部10a、10bからなりその中間部10cは空隙と
なっており、この空隙部10cに対応して開閉蓋部8の
後端部が支点部10を越えて図1において基板部6の上
方に突出して弾性片8aを形成している。この突出した
弾性片8aがばね部を構成する。ばね部8aの脇に図示
した実施例においては切込み8bを設けている。切込み
8bは、後述するようにばね部8を折り曲げた場合に、
ばね部8aに作用する応力を逃がして開閉蓋部8に作用
しないようにするものである。
【0038】この実施例の取出し部構造2は成形直後の
状態では図1の状態であるが、図2に示すように開閉蓋
部8を蝶番部を支点として図2に示すように折曲げるこ
とにより、十分に折曲げた開閉蓋部8の嵌合部11は基
板部6の嵌合受け部9と嵌合して図3に示す状態とな
る。
【0039】この図3の状態を維持するために嵌合受け
部9の支点部と反対側先端部には周方向に延在する突出
部9aが形成されている。また、嵌合部11の内側に
は、突出部11bが周方向に延在し、突出部9aと係合
するように形成されている。嵌合受け部9および嵌合部
11の両突出部9a、11aが互いに係合することによ
り、開閉蓋部8は閉じた状態を維持する。
【0040】前述した両突出部9a、11aの係合を解
き開閉蓋部8を開くために、開閉操作部材13が基板部
6に設けられている。開閉操作部材13はT字状断面を
しており、T字の中心部が基板部6に連結して支点部と
なっており、T字の一方13aが開閉蓋部8の先端の下
側に突入する構造となっており、突入したT字の反対側
の他端13bを押すことにより開閉操作部材13の支点
を中心として開閉操作部材13は開閉蓋部8を押し上げ
ることにより嵌合受け部9と嵌合部11の突出部9a、
11aの係合を外す。これにより開閉蓋部8は基板部6
に対して揺動可能となる。
【0041】前述したように開閉蓋部8の後端部は突出
して弾性片8aとなっており、この部分がばね部となる
ために、開閉蓋部8を閉じた場合には図2に示すように
ばね部8aの後端部が基板部6に当り、これにより図4
(c)に示すように開閉蓋部8の後端部にはばね部8a
によって開閉蓋部8を押し上げる力が常時作用してい
る。この状態で前述したように係合受け部9と係合部1
1の突出部9a、11aが互いに係合している場合には
開閉蓋部8は閉まっているが、開閉操作部材13により
両者の係合を解いた場合には、このばね部8aの弾力に
より開閉蓋部8は図4(b)に示すように開閉蓋部8を
押し上げるように作用し、これにより図2に示すように
開閉蓋部8は開かれる。
【0042】上述した第1実施例においては支持部10
は一対の壁部10a、10bからなっており、その間に
空隙部10cを形成していた。この空隙部10cに対応
して開閉蓋部8の後端部8aを突出させている。特に、
この突出した部分がばね部8aとしての作用を十分に発
揮するとともに開閉蓋部8に応力の影響が出ないように
突出したばね部8aの両側に切欠き8bを形成してい
る。しかしながら、場合によっては、この切欠き8bは
省略してもよい。このばね部8aを構成する開閉蓋部8
の後端の突出している部分の長さは支点部10の高さよ
りも高くすることが好ましい。
【0043】また、上述のように間隙部10cを設けな
くともばね部8aが開閉蓋部8を押し上げる作用を十分
に奏する場合には、上述した間隙部10cをなくすこと
も可能である。この場合には支点部は1枚の壁部となっ
ていてもよい。
【0044】更に、上述した第1実施例においては基板
部6と開閉蓋部8を一体成形しており、その間に薄肉部
12を形成していたが、他の方法として基板部6と開閉
蓋部8とを別体に構成し両者を枢着するようにしてもよ
い(図20(c)参照)。この場合に、枢着する方法と
して最も簡単な方法は、基板部6または開閉蓋部8の一
方に凹部を形成し他方に凸部を形成し、凹部と凸部の嵌
合により枢動可能に嵌合することが製作が容易である。
他の方法としては両者をピン部材により連結してもよ
い。
【0045】また、この実施例においては開閉操作部材
13を基板部6に一体的に形成しており、T字形断面を
した開閉操作部材13の根元部の弾力により基板に対し
て可撓としているが、開閉蓋部8と同様に基板部6に対
して着脱するように構成してもよい。
【0046】次に、図5から図9に基いて本発明に係る
ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造の第2実施
例を説明する。図5はウェットティッシュ収納容器の取
出し部構造の成形直後の状態を示す斜視図であり、図6
は図5に示した取出し部構造の使用状態を示す斜視図で
ある。図7は開閉蓋部を閉じた状態を示す斜視図であ
り、図8は開閉蓋部に設けた板状弾性片の図であり、図
8の(a)は平面図、(b)は図5とは反対側から見た
斜視図であり、図9の(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ図5、図6、図7のA−A、B−BおよびC−C断面
図を示す。
【0047】この第2実施例は、開閉蓋部8を開くよう
に付勢するばね部が、開閉蓋部8に一体に形成され且つ
開閉蓋部8から突出した弾性片18aと、基板部6に一
体に形成され且つ基板部6から突出した弾性片6aとか
ら構成される点で第1実施例と異なっている。なお、第
2実施例において第1実施例と同じ部材には同じ符号を
付した。
【0048】この第2実施例では、開閉蓋部8に設けた
板状弾性18aと基板部6に設けた板状弾性片6aとが
接触係合することによりばね力を発揮する。すなわち、
開閉蓋部8の板状弾性片18aと基板部6の板状弾性片
6aとは、開閉蓋部8を閉じる際に互いに接触して係合
するように、開閉蓋部8の幅方向において互いに対応す
る位置に設けられる。図5に示した実施例では開閉蓋部
8の幅方向の中央に設けられている。
【0049】図5に示すように、開閉蓋部8の支点部1
0の近傍に開閉蓋部8に対して角度をなして突出した板
状弾性片18aが開閉蓋部8と一体的に設けられてい
る。好ましくは、板状弾性片18aは開閉蓋部8からほ
ぼ垂直に突出させる。このようにすると金型が簡単であ
り、本発明の取出し部構造が成形し易い。また、板状弾
性片18aは平らな板状であってもよいが、図8(a)
に示すように湾曲させ、図8(b)に示すようにその根
元部に支え18bを設けてもよい。このようにすると、
板状弾性片18aが長時間に亘って図9(c)に示すよ
うに大きく変形したままとなっていても、弾力性が一層
失われ難い。
【0050】一方、支点部10近傍の基板部6にも基板
部6に対して角度をなして突出した板状弾性片6aが基
板部6と一体的に設けられている。好ましくは、板状弾
性片6aが基板部6からほぼ垂直に突出させる。このよ
うにすると金型が簡単であり、本発明の取出し部構造が
成形し易い。また、嵌合受け部9の周囲の基板部6の部
分6bが取出し口7の位置より高い場合は、板状弾性片
6aを設ける箇所を凹部6cとし、その凹部6cから板
状弾性片6aを突出させることが好ましい(図9(a)
参照)。このようにすると、板状弾性片6aの高さを高
くできるので弾力性が大きくなる(なお、板状弾性片6
aの高さが低すぎると板状弾性片6aが曲り難くな
る)。
【0051】この実施例の取出し部構造2は成形直後の
状態では図5の状態であるが、図6に示すように開閉蓋
部8を蝶番部を支点として図6に示すように折曲げるこ
とにより、十分に折曲げた開閉蓋部8の嵌合部11は基
板部6の嵌合受け部9と嵌合して図7に示す状態とな
る。
【0052】この図7の状態を維持するために、第1実
施例と同様に、嵌合受け部9の支点部と反対側先端部に
は周方向に延在する突出部9aが形成されている。ま
た、嵌合部11の内側には、突出部11aが周方向に延
在し、突出部9aと係合するように形成されている。嵌
合受け部9および嵌合部11の両突出部9a、11aが
互いに係合することにより、開閉蓋部8は閉じた状態を
維持する。
【0053】また、第1実施例と同様に、両突出部9
a、11aの係合を解き開閉蓋部8を開くために、開閉
操作部材13が基板部6に設けられており、開閉操作部
材13はの先端13aにより開閉蓋部8を押し上げるこ
とにより嵌合受け部9と嵌合部11の突出部9a、11
aの係合を外す。これにより開閉蓋部8は基板部に対し
て揺動可能となる。
【0054】前述したように開閉蓋部8の板状弾性片1
8aと基板部6の板状弾性片6aとは、開閉蓋部8が開
いている状態では図9(a)に示すように接触しない
が、開閉蓋部8を閉じる際には図9(b)に示すように
係合し始め、開閉蓋部8を閉じた場合には図9(c)に
示すように両者は大きく撓んで係合している。これによ
り開閉蓋部8を閉じた状態では、図9(c)に示すよう
に開閉蓋部8にはばね部(板状弾性片18a、6a)の
弾性力によって開閉蓋部8を押し上げる力が常時作用し
ている。この状態で前述したように係合受け部9と係合
部11の突出部9a、11aが互いに係合している場合
には開閉蓋部8は閉まっているが、開閉操作部材13に
より両者の係合を解いた場合には、このばね部18a、
6aの弾力により開閉蓋部8は図9(b)に示すように
開閉蓋部8を押し上げるように作用し、これにより図6
に示すように開閉蓋部8は開かれる。
【0055】また、上記第2実施例においても基板部6
と開閉蓋部8を一体成形したもので説明したが、他の方
法として基板部6と開閉蓋部8とを別体に構成し両者を
枢着するようにしてもよい。
【0056】図10は本発明の第3実施例である。上述
した第2実施例においてはばね部18a、6aは開閉蓋
部8の幅方向の中央に1箇所設けたが、図10に示すよ
うに2箇所にしてもよく、或はもっと多くてもよい。複
数箇所にばね部18a、6aを設けた方が全体としての
ばね力が大きくなり、開閉蓋部8を開き易い。その他の
点は第1実施例と同様である。
【0057】図11は本発明の第4実施例である。取出
し口7のバージンシール(未使用であることが分るよう
にシールすること)には、図11に示すように、成形時
には取出し口7を形成せずに、基板部6と一体に形成さ
れ且つ閉ループを描く切離し用薄肉部7b(図11に点
線で示す)を介して基板部6に連結された切離し部7a
により塞いでおく。切離し部7aにつまみ7cを設けて
おき、消費者が使用する時につまみ7cを持って引上げ
て、切離し部7aを薄肉部7bの箇所で基板部6から切
離し、取出し口7を開けるようにすることが好まし
い。。このようにすると、バージンシールとしての機能
を果たすだけでなく、収納容器内のウェットティッシュ
に含浸された液体が蒸発し難いという利点もある。図1
1にはその他の点は第2実施例と同様に示しているが、
この取出し口7は本発明の他の実施例にも適用できる。
なお、従来のものと同様に取出し口7を形成しておき、
バージンシールとして、例えば、アルミ箔やフィルム
を、嵌合受け部9を覆うようにその上端縁9bに固着し
たり、或は嵌合受け部9の内側に取出し口7を覆って設
けたりしてもよい。
【0058】図12は本発明の第5実施例であり、図1
2はウェットティッシュ収納容器の取出し部構造の成形
直後の状態を示す斜視図であり、図13は基板蓋部に設
けた弾性片の図であり、図13の(a)、(b)、
(c)はそれぞれ図4の(a)、(b)、(c)と同様
の状態を示す断面図である。この第5実施例は、開閉蓋
部8を開くように付勢するばね部が、基板部8に一体に
形成され且つ支点部10の高さよりも高く基板部6から
上方に突出した弾性片6aから構成される点で第2およ
び第2実施例と異なっている。また、ばね部6aが開閉
蓋部8の幅方向に2箇所設けられている。なお、第5実
施例において第2実施例と同じ部材には同じ符号を付し
た。
【0059】図14は本発明の第6実施例であり、
(a)は図5と同様の本発明に係るウェットティッシュ
容器の取出し部構造の平面図、(b)は(a)のI−I
に沿う断面図、(c)は(a)のII方向に見た側面図で
ある。この実施例においては、図12(a)に示すよう
に、基板部6の板状弾性片6a、ウェットティッシュ取
出し口7および開閉操作部材13の設置箇所の外側を囲
むように、楕円またはトラック形状をした閉ループ状の
薄肉部6dが基板6に形成されている。
【0060】上下に割れる割り金型を用いて基板部6お
よび開閉蓋部8を一体に成形した時には、図14(b)
に示すような状態となる。このようにして成形された後
に基板部6の部分を上から押すことにより、上述した閉
ループ状の薄肉部6dに沿って基板部6の中央部分が下
に凹み、図15の状態となる。これにより本発明に係る
ウェットティッシュ収納容器の取出し部の高さを成形時
よりも低い状態とすることができ、成形後に実際にウェ
ットティッシュ容器の取出し部構造として使用する場合
には、この押し下げた部分だけ高さを低くすることがで
き、より一層ウェットティッシュ容器のコンパクト化が
可能となる。
【0061】上述した薄肉部6dは閉ループ状をしてお
り、押し込むことによって下向きに下がるものであれば
よく、図示したような楕円状またはトラック状に限られ
るものではなく、円形またはほぼ方形形状としてもよ
い。
【0062】上述の図14および図15に示した実施例
は、ばね部が第2実施例と同様に基板部6に板状弾性片
6aが形成されているものであるが、閉ループ状の薄肉
部6dを設けることは第3〜5実施例にも同様に適用で
きる。また、第1実施例のように開閉蓋部8にのみ弾性
片8aが設けられているものにも適用できる。この場
合、楕円またはトラック形状をした閉ループ状の薄肉部
6dが開閉操作部材13およびウェットティッシュ取出
し口7の設置箇所(嵌合受け部9)の外側を囲むよう基
板6に形成すればよい。
【0063】前述したように本発明においては、取出し
部構造を構成する開閉蓋部および基板部は成形により形
成するとともに、開閉蓋部8または基板部6と一体に成
形される部分8a、18a、6aが弾性を有するように
形成して、ばね部を構成させることを特徴としている。
そのため、部分8a、18a、6aが弾性を有するよう
に、その厚み、幅および高さを適当なものとする。ま
た、本発明の開閉蓋部および基板部を形成するために使
用可能な合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレンであり、その中でもポリエチレンが好まし
い。なお、ばね部に適当な弾性を付与するために、前記
合成樹脂でも適当な重合度のものを用い、また適宜な可
塑剤を使用したりすればよい。
【0064】次に、図16から図19に基いて本発明に
係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造の更に
別の実施例を説明する。図16はウェットティッシュ収
納容器の取出し部構造を成形し、ゴム部材を装着した直
後の状態を示す斜視図であり、図17は図16に示した
取出し部構造の使用状態を示す斜視図である。図18は
開閉蓋部を閉じた状態を示す斜視図であり、図19の
(a)、(b)、(c)はそれぞれ図16、図17、図
18のA−A、B−BおよびC−C断面図を示す。な
お、この実施例において、前述した実施例と同じ部材に
は同じ符号を付した。
【0065】この実施例は、開閉蓋部8を開くように付
勢するばね部が、開閉蓋部8に一体に形成され且つ開閉
蓋部8から突出した弾性片18aにより構成されてい
る。基板部6に形成された凹部6c内には枠部材6dが
凹部6c壁面と平行に形成されて、ゴム部材装着凹部6
eが形成されている。このゴム部材装着凹部6eに、柱
状のゴム部材19の一端部19aが装着され、ゴム部材
19は基板部6から突出し、その他端部19bは自由状
態となっている。そのため、ゴム部材装着凹部6eへの
ゴム部材19の装着が容易に且つ迅速に行える。
【0066】ゴム部材19は発泡体であり、押圧に対す
る反発力を有している。本発明者の検討によれば、発泡
倍率が2〜5倍の低発泡ゴムが良好であった。また、ゴ
ム部材19の材質はNBR、シリコンゴム等の合成ゴム
または天然ゴムを用いることができ、特にシリコンゴム
は弾性率が温度の影響を受け難く、本発明に係る取出し
部構造を具備したウェットティッシュ収納容器を倉庫等
に長時間保管する場合に良好である。
【0067】ゴム部材19は角柱状または円柱状とする
ことができる。なお、ゴム部材19を角柱状とすると、
所定厚さのゴム板を所定幅に切断すればよく、材料の無
駄にする部分が少なくなる。一方、ゴム部材19を円柱
状とすると、断面が円形となり方向生がなくなり、ゴム
部材19をゴム部材装着凹部6eへ装着する際に、位置
合せが容易となる。
【0068】なお、この実施例においては、ゴム部材1
9の一端19aをゴム部材装着凹部6eに押込み、ゴム
部材19の一端19aを厚さ方向または幅方向に変形さ
せることにより、ゴム部材19をゴム部材装着凹部6e
に装着し保持しているが、ゴム部材19の一端19aの
端面とゴム部材装着凹部6eとの間に接着剤を接着剤を
塗布して、ゴム部材19をゴム部材装着凹部6eに固定
してもよい。
【0069】この実施例では、開閉蓋部8に設けた板状
弾性片18aと基板部6に取着したゴム部材19とが互
いに係合させて、その押圧力により開閉蓋部に押し開き
力を付与する。すなわち、開閉蓋部8の板状弾性片18
aとゴム部材19の上端19bとは、開閉蓋部8を閉じ
る際に互いに接触して係合するように、板状弾性片18
aとゴム部材19とは、開閉蓋部8の幅方向において互
いに対応する位置に設けられる。図16に示した実施例
では、開閉蓋部8の幅方向の中央に設けられている。ま
た、ゴム部材19の長さは、開閉蓋部8を閉じた際に、
開閉蓋部8の板状弾性片18aとゴム部材19の上端1
9bとが互いに接触係合してゴム部材19が圧縮されて
撓み、撓みエネルギーが蓄積されるように選定する。図
16に示した実施例では、開閉蓋部8の幅方向の中央に
設けられている。
【0070】図16に示すように、開閉蓋部8の支点部
10の近傍に開閉蓋部8に対して角度をなして突出した
板状弾性片18aが開閉蓋部8と一体的に設けられてい
る。好ましくは、板状弾性片18aは開閉蓋部8からほ
ぼ垂直に突出させる。このようにすると金型が簡単であ
り、本発明の取出し部構造が成形し易い。また、板状弾
性片18aは、前述した図8(a)に示す実施例のよう
に湾曲させ、図8(b)に示すようにその根元部に支え
18bを設けてもよいが、図16に示すように支持部1
0にほぼ平行な平らな板状であってもよい。
【0071】嵌合受け部9の周囲の基板部6の部分6b
が取出し口7の位置より高い場合は、ゴム部材装着凹部
6eを凹部6c内に形成し、その凹部6c内のゴム部材
装着凹部6eからゴム部材19を突出させることが好ま
しい(図19(a)参照)。このようにすると、板状弾
性片18aおよびゴム部材19の高さを高くできるので
弾力性が大きくなる。
【0072】この実施例の取出し部構造2は成形直後の
状態では図16の状態である。更に、本実施例において
は、図11に示した第4実施例と同様に、取出し口7の
バージンシール(未使用であることが分るようにシール
すること)として、成形時には取出し口7を形成せず
に、基板部6と一体に形成され且つ閉ループを描く切離
し用薄肉部7b(図16に点線で示す)を介して基板部
6に連結された切離し部7aにより塞いでおり、切離し
部7aにつまみ7cを設けている。
【0073】消費者が使用する時には、つまみ7cを持
って引上げて、切離し部7aを薄肉部7bの箇所で基板
部6から切離し、取出し口7を開けるようにする。な
お、図17には、切離し部7aを薄肉部7bの箇所で基
板部6から切離し、取出し口7を開けた状態を示してい
る。このようにすることにより、バージンシールとして
の機能を果たすだけでなく、収納容器内のウェットティ
ッシュに含浸された液体が蒸発し難い。なお、従来のも
のと同様に取出し口7を形成しておき、バージンシール
として、例えば、アルミ箔やフィルムを、嵌合受け部9
を覆うようにその上端縁9bに固着したり、或は嵌合受
け部9の内側に取出し口7を覆って設けたりしてもよ
い。
【0074】開閉蓋部8を蝶番部を支点として図17に
示すように折曲げることにより、十分に折曲げた開閉蓋
部8の嵌合部11は基板部6の嵌合受け部9と嵌合して
図18に示す状態となる。
【0075】この図18の状態を維持するために、第1
実施例と同様に、嵌合受け部9の支点部と反対側先端部
には周方向に延在する突出部9aが形成されている。ま
た、嵌合部11の内側には、突出部11aが周方向に延
在し、突出部9aと係合するように形成されている。嵌
合受け部9および嵌合部11の両突出部9a、11aが
互いに係合することにより、開閉蓋部8は閉じた状態を
維持する。
【0076】また、第1実施例と同様に、両突出部9
a、11aの係合を解き開閉蓋部8を開くために、開閉
操作部材13が基板部6に設けられており、開閉操作部
材13の先端13aにより開閉蓋部8を押し上げること
により嵌合受け部9と嵌合部11の突出部9a、11a
の係合を外す。これにより開閉蓋部8は基板部に対して
揺動可能となる。
【0077】或いは、取出し口7を設けた部分が周囲の
基板部の部分6bよりも低く凹部となっている場合は、
嵌合受け部9を設けずに、開閉蓋部8の嵌合部11が前
記凹部と係合するようにしてもよい。この場合、開閉蓋
部8の自由端先端に開閉操作部材13の先端13aの下
側面と係合する小さな突起を設ける。そして、前述した
のと同様に開閉操作部材13の部分13bを押して部分
13aにより開閉蓋部8を持ち上げ、前記小さな突起の
係合を解除すると開閉蓋部8が基板部6に対して揺動可
能となる。
【0078】前述したように開閉蓋部8の板状弾性片1
8aと基板部6のゴム部材19とは、開閉蓋部8が開い
ている状態では図19(a)に示すように接触しない
が、開閉蓋部8を閉じる際には図19(b)に示すよう
に係合し始め、開閉蓋部8を閉じた場合には図19
(c)に示すように両者は大きく撓み、ゴム部材は圧縮
された状態で係合している。これにより開閉蓋部8を閉
じた状態では、図19(c)に示すように開閉蓋部8に
はばね部(板状弾性片18a、ゴム部材19)の弾性力
によって開閉蓋部8を押し上げる力が常時作用してい
る。この状態で前述したように係合受け部9と係合部1
1の突出部9a、11aが互いに係合している場合には
開閉蓋部8は閉まっているが、開閉操作部材13により
両者の係合を解いた場合には、このばね部18aおよび
大きく撓んだゴム部材19の弾力により、開閉蓋部8は
図19(b)に示すように開閉蓋部8を押し上げるよう
に作用し、ゴム部材19内に蓄積された撓みエネルギー
により開閉蓋部8は急速に開かれ、その際の加速度によ
り、図17に実線で示すように開閉蓋部8はばね部18
aとゴム部材19とが互いに接触した状態を越えて開か
れる。
【0079】また、上記実施例においても基板部6と開
閉蓋部8を一体成形したもので説明したが、他の方法と
して基板部6と開閉蓋部8とを別体に構成し両者を枢着
するようにしてもよい。
【0080】図20(a)に本発明のウェットティッシ
ュ取出し部構造2を適用した包装容器の1実施例を示し
ている。図20(a)において符号1は袋体、2は本発
明に係る取出し部構造であり、この取出し部構造2を備
えた袋体1の内部にウェットティッシュ(図示せず)が
収納されている。
【0081】袋体1は、気密性を有し可撓性なプラスチ
ックフィルムにより、例えばピロー形状の袋に形成され
ている。袋体を形成する材料としては、ウェットティッ
シュに含浸させた薬剤、化粧料等の含浸物が浸み出した
り飛散したりすることを防止できる性質を有するフィル
ムを用いることができ、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアミド、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、セロハン等のプラスチックからなるフィルム若
しくはこれら2種以上からなる積層フィルムまたはこれ
らの単体フィルム、積層フィルムにアルミ箔を積層して
なる複合フィルム等が用いられる。
【0082】取出し部構造2は、袋体1の上面に設けら
れた開口部に臨んで取付けられている。すなわち、取出
し部構造2の基板部6の周縁部6eの上面を袋体1の開
口部の周縁部の下面に接着またはヒートシールにより接
合している。なお、図示していないが基板6の下面を袋
体1の開口部の周縁部の上面に接着またはヒートシール
により接合するようにしてもよい。
【0083】本発明に係るウェットティッシュ収納容器
の別の実施態様を図20(b)に示す。図20(b)に
おいてはウェットティッシュ容器21は内部にウェット
ティッシュ(図示せず)を収納可能であり、バリヤ性を
有する紙などにより箱状に形成された容器23と容器本
体23の上面に設けられ、内部のウェットティッシュを
取り出すための取出し部構造2とからなっており、取出
し部構造2は取出し口を開閉するための開閉蓋部8を備
えている。本実施例のウェットティッシュ容器の取出し
部構造2の構造は前述した実施例のものと同様であり、
その詳細な説明は省略する。
【0084】更に本発明は容器本体24を覆う天蓋30
からなるウェットティッシュ容器にも適用可能である。
この場合の実施例を図20(c)に示す。図20(c)
において24は容器本体であり、容器本体24の上に天
蓋30が嵌合されるようになっている。容器本体24お
よび天蓋30はそれぞれ同様の材質でありプラスチック
などで成形されている。この実施例においては、天蓋3
0と別体に製作した開閉蓋部8にそれぞれ凹部および突
部を形成し、凹凸部により支点部22回りに揺動可能に
枢着されている。この図20(c)に示す実施例におい
ては、天蓋30が前述した実施例における基板部そのも
のとなっており、その他の構造は前述した実施例と同様
である。なお、天蓋を基板部として構成する代りに、天
蓋30に図1〜図19を参照して説明した実施例のよう
に構成した基板部6を貼着または融着により取着するよ
うにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、ウェットティッシュ収
納容器の取出し部構造が基板部と開閉蓋部とから構成さ
れており、この開閉蓋部または開閉蓋部と基板部に、開
閉蓋部を押し上げる方向に付勢するばね部が一体的に設
けられており、取出し部構造を組立てることにより、こ
の開閉蓋部を押し上げるばね部が一緒に組込まれるた
め、このばね部を別に取付ける工程が不要となり、その
製造時における部品点数が少なくワンタッチで開閉する
ことができるウェットティッシュの取出し部構造が安価
に提供される。また、ゴム弾性体を組み込む場合も極め
て簡単に取付けられるので、手間ひまが大幅に低減され
る。しかも、ゴム弾性体は単純な形状であり、安価であ
るので、ウェットティッシュの取出し部構造として安価
に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し
部構造の第1実施例の成形後の状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した取出し部構造の使用状態を示す斜
視図である。
【図3】図1に示した取出し部構造の開閉蓋部を閉じた
状態を示す斜視図である。
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1、図
2、図3のA−A、B−BおよびC−C断面図を示す。
【図5】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し
部構造の第2実施例の成形後の状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5に示した取出し部構造の使用状態を示す斜
視図である。
【図7】図5に示した取出し部構造の開閉蓋部を閉じた
状態を示す斜視図である。
【図8】図5に示した取出し部構造の開閉蓋部に設けた
板状弾性片の図であり、図8の(a)は平面図、(b)
は図5とは反対側から見た斜視図である。
【図9】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図5、図
6、図7のA−A、B−BおよびC−C断面図を示す。
【図10】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出
し部構造の別の実施例の成形後の状態を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出
し部構造の別の実施例の成形後の状態を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出
し部構造の更に別の実施例の成形後の状態を示す斜視図
である。
【図13】図12に示した取出し部構造の基板部に設け
た弾性片の図であり、図13の(a)、(b)、(c)
はそれぞれ図4の(a)、(b)、(c)と同様の状態
を示す断面図である。
【図14】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出
し部構造の別の実施例であり、(a)は図5と同様の本
発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の平
面図、(b)は(a)のI−Iに沿う断面図、(c)は
(a)のII方向に見た側面図である。
【図15】図14に示す実施例の使用状態を示す断面図
である。
【図16】ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造
の更に別の実施例であり、成形し、ゴム部材装着直後の
状態を示す斜視図である。
【図17】図16に示した取出し部構造の使用状態を示
す斜視図である。
【図18】図16に示した取出し部構造の開閉蓋部を閉
じた状態を示す斜視図である。
【図19】断面図であり、(a)、(b)、(c)はそ
れぞれ図16、図17、図19のA−A、B−Bおよび
C−C断面図を示す。
【図20】本発明に係るウェットティッシュ収納容器の
取出し部構造を種々の収納容器に適用した実施例を示
し、(a)は本発明を可撓性シートからなる袋状の包装
容器に適用した場合の斜視図、(b)は本発明を箱状タ
イプのウェットティッシュ包装容器に適用した場合の斜
視図、(c)は本発明を容器本体と天蓋からなるウェッ
トティッシュ容器に適用した場合の斜視図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 取出し部構造 6 基板部 6a ばね部(弾性片) 6e ゴム部材装着凹部 7 ウェットティッシュ取出し口 7a 切離し部 7b 切離し用薄肉部 7c つまみ 8 開閉蓋部 8a ばね部 18a ばね部(板状弾性片) 10 支点部 19 ゴム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番41 号 株式会社タイキ淡路工場内 (72)発明者 石井 宏市 東京都中央区銀座8丁目18番1号 日交銀 座木挽町ビル6階 株式会社タイキ内 Fターム(参考) 3E014 LB03 LB04 3E062 AA01 AA20 AB10 AC02 AC05 MA03 3E084 AA05 AA15 AB10 BA01 BA08 FA02 FA07 FC04 GA06 GB06 GB17 GB25 KA16

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェットティッシュ取出し口を具備しウ
    ェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部お
    よび前記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部か
    らなるウェットティッシュの取出し部構造において、前
    記開閉蓋部は前記基板部に対して開閉可能に連結されて
    おり、該ウェットティッシュの取出し部構造がばね部を
    具備しており、該ばね部が前記開閉蓋部および前記基板
    部の少なくとも一方に一体に形成された弾性片からな
    り、該弾性片は該開閉蓋部が前記基板部のウェットティ
    ッシュ取出し口を覆った際に変形して前記開閉蓋部に押
    し開き力を付与することを特徴とするウェットティッシ
    ュ収納容器の取出し部構造。
  2. 【請求項2】 ウェットティッシュ取出し口を具備しウ
    ェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部お
    よび前記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部か
    らなるウェットティッシュの取出し部構造において、前
    記開閉蓋部は前記基板部に対して開閉可能に連結されて
    おり、該ウェットティッシュの取出し部構造がばね部を
    具備しており、該ばね部が前記開閉蓋部に一体に形成さ
    れ且つ開閉蓋部から突出した弾性片と前記基板部に一体
    に形成され且つ基板部から突出した弾性片とから構成さ
    れ、前記両弾性片は該開閉蓋部が前記基板部のウェット
    ティッシュ取出し口を覆った際に互いに係合し且つ変形
    して前記開閉蓋部に押し開き力を付与することを特徴と
    するウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  3. 【請求項3】 前記基板部および前記開閉蓋部は支点部
    を介して一体に形成されており、前記開閉蓋部と前記支
    点部との連結部が薄肉となっていて蝶番部を構成してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のウェット
    ティッシュ収納容器の取出し部構造。
  4. 【請求項4】 前記開閉蓋部は支点部を介して前記基板
    部に枢着されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  5. 【請求項5】 前記ばね部が前記開閉蓋部に一体に形成
    され且つ開閉蓋部から前記支点部を越えて前記基板部上
    方に突出した弾性片からなることを特徴とする請求項3
    または4の何れか1項に記載にウェットティッシュ収納
    容器の取出し部構造。
  6. 【請求項6】 前記支点部が一対の壁部からなってお
    り、該支点部の一対の壁部の間の空隙部に対応して前記
    ばね部が形成されていることを特徴とする請求項5に記
    載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  7. 【請求項7】 前記支点部を越えて突出しているばね部
    の長さが前記基板部と前記開閉蓋部の間の前記支点部の
    高さよりも大きいことを特徴とする請求項5または6に
    記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  8. 【請求項8】 前記開閉蓋部に係合可能な開閉操作部材
    が前記基板部に設けられ、該開閉操作部材および前記ウ
    ェットティッシュ取出し口の設置箇所の外側を囲周する
    閉ループ状の薄肉部が前記基板部に形成されていること
    を特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項に記載のウ
    ェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  9. 【請求項9】 前記ばね部が前記基板部に一体に形成さ
    れ且つ基板部から前記支点部より高く上方に突出した弾
    性片からなることを特徴とする請求項3または4に記載
    にウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  10. 【請求項10】 前記ばね部は前記支点部の近傍におい
    て前記開閉蓋部に対して角度をなして該開閉蓋部から突
    出した板状弾性片と前記基板部に対して角度をなして該
    基板部から突出した板状弾性片とからなり、前記開閉蓋
    部が前記基板部のウェットティッシュ取出し口を覆った
    際に前記両板状弾性片が係合し且つ変形して前記開閉蓋
    部に押し開き力を付与することを特徴とする請求項2〜
    4の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の
    取出し部構造。
  11. 【請求項11】 前記開閉蓋部から突出した板状弾性片
    が開閉蓋部に対してほぼ垂直であり、前記基板部から突
    出した板状弾性片が基板部に対してほぼ垂直であること
    を特徴とする請求項10に記載のウェットティッシュ収
    納容器の取出し部構造。
  12. 【請求項12】 前記ばね部が開閉蓋部の幅方向におい
    て1箇所または複数箇所に形成されていることを特徴と
    する請求項9〜11の何れか1項に記載のウェットティ
    ッシュ収納容器の取出し部構造。
  13. 【請求項13】 前記開閉蓋部に係合可能な開閉操作部
    材が前記基板部に設けられ、該開閉操作部材、前記ウェ
    ットティッシュ取出し口および前記基板部から突出した
    弾性片の設置箇所の外側を囲周する閉ループ状の薄肉部
    が前記基板部に形成されていることを特徴とする請求項
    1〜4、9〜12の何れか1項に記載のウェットティッ
    シュ収納容器の取出し部構造。
  14. 【請求項14】 ウェットティッシュ取出し口を具備し
    ウェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部
    および前記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部
    からなるウェットティッシュの取出し部構造において、
    前記開閉蓋部は前記基板部に対して開閉可能に連結され
    ており、該ウェットティッシュの取出し部構造がばね部
    を具備しており、該ばね部が前記開閉蓋部に一体に形成
    された弾性片からなり、該弾性片と係合可能なゴム部材
    が前記基板部に取着されており、該ゴム部材が発泡体で
    あり、前記開閉蓋部が前記基板部のウェットティッシュ
    取出し口を覆った際に前記弾性片と前記ゴム部材とが互
    いに係合して前記開閉蓋部に押し開き力を付与すること
    を特徴とするウェットティッシュ収納容器の取出し部構
    造。
  15. 【請求項15】 前記ゴム部材が柱状をしており、その
    一端が前記基板部に取着され、他端部が自由端となって
    いることを特徴とする請求項14に記載のウェットティ
    ッシュ収納容器の取出し部構造。
  16. 【請求項16】 前記基板部および前記開閉蓋部は支点
    部を介して一体に形成されており、前記開閉蓋部と前記
    支点部との連結部が薄肉となっていて蝶番部を構成して
    いることを特徴とする請求項14または15に記載のウ
    ェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  17. 【請求項17】 前記開閉蓋部は支点部を介して前記基
    板部に枢着されていることを特徴とする請求項14また
    は15に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部
    構造。
  18. 【請求項18】 ウェットティッシュ取出し口となる箇
    所が使用前は基板部と一体に形成され且つ閉ループを描
    く切離し用薄肉部を介して基板部に連結された切離し部
    により塞がれており、該切離し部にはつまみが設けら
    れ、使用時には該切離し部が基板部から切離し可能であ
    ることを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載
    のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  19. 【請求項19】 前記ウェットティッシュ収納容器が箱
    形状をしており、前記ウェットティッシュ収納容器の取
    出し部構造が該箱形状をしたウェットティッシュ収納容
    器の一面に取着されていることを特徴とする請求項1〜
    18の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器
    の取出し部構造。
  20. 【請求項20】 前記ウェットティッシュ収納容器が容
    器本体と該容器本体に着脱可能な天蓋からなり、前記ウ
    ェットティッシュ収納容器の取出し部構造が該天蓋に構
    成されていることを特徴とする請求項1〜18の何れか
    1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構
    造。
  21. 【請求項21】 前記ウェットティッシュ収納容器が可
    撓性シートからなる袋状形状をしており、前記ウェット
    ティッシュ収納容器の取出し部構造が該袋状形状をした
    ウェットティッシュ収納容器の一面を構成する可撓性シ
    ートに取着されていることを特徴とする請求項1〜18
    の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取
    出し部構造。
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