JP3605351B2 - ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウェットティッシュ収納容器の取出し部構造に関する。より詳しくは、本発明はウェットティッシュ取出し口を具備しウェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部および前記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部からなるウェットティッシュ収納容器の取出し部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
清浄液などを含浸させた不織布や紙(所謂ウェットティッシュ)を収納する容器としては、従来からプラスチックで成型されたボトルタイプのものが使用されていた。
【0003】
また、可撓性のプラスチックフィルムからなるシートを袋状に形成して、その袋の一面にウェットティッシュの取出し口およびその取出し口を覆うフラップなどの開閉蓋を付着した所謂ピロータイプのものもよく用いられている。
【0004】
更に最近では四角いボックスタイプのものにウェットティッシュを収容することが多くなっている。このボックスタイプのものは、上面が完全に開口しているほぼ直方体形状の容器本体と、この容器本体に着脱自在に取付けられる天蓋と、この天蓋に枢着された開閉蓋とから構成されるものが多い。このようなボックスタイプのものでは、天蓋の部分に内容物の取出し口があり、その部分を開閉蓋が覆っている。
【0005】
更に、上述のボックスタイプのものと類似しているが、直方体形状の容器本体と天蓋とが一体となっており、天蓋部分にウェットティッシュの取出し口を形成し、その取出し口を開閉蓋で覆うようにすることも提案されている。
【0006】
本発明は上述した何れのタイプ、すなわち、ボトルタイプ、ピロー包装タイプ、ボックスタイプの何れにも適用可能なウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を提供するものである。
【0007】
上述したようなウェットティッシュ収納容器においては、開閉蓋を開けるときは片手で天蓋または容器本体を押え、他方の手で開閉蓋を持上げて開けるようにしている。しかしウェットティッシュを使用したいときには、往々にして両手を用いずに、もっと簡単に開閉蓋を開けられることが望まれている。すなわち、容器のどこか一箇所を触るだけでワンタッチで開閉蓋が開くようになれば便利である。特にウェットティッシュを化粧時に使用するときや、赤ん坊のお尻拭きに使用するときや、介護に使用するときに、このようにすることが望ましい。
【0008】
このような要望を解決するものとして、本願出願人は先に特開昭61−178号公報においてワンタッチで開けることができるウェットティッシュ収納容器を提案した。このウェットティッシュ収納容器においては、ボトルタイプのウェットティッシュ収納容器のキャップ部分に開口を形成するとともにキャップ部材に蓋部材をピンにより枢着するとともに、その蓋部材を開く方向に付勢する部材を設けるとともに、蓋部材の他方の端部に開閉を制御するための係止部材を設けている。
【0009】
この特開昭61−178号公報に提案したウェットティッシュ収納容器においては、係止部材を操作することにより付勢部材の作用によってキャップ部材をワンタッチで開閉することができ、上述の要望を満たすことができるものである。しかしながら、このものにおいては、キャップ部材に対して蓋部材を組立てる場合、特に、その蓋部材の付勢をするための付勢部材を取付けつつキャップに蓋部材を取付けねばならないために、その組立作業は極めて繁雑であり、その結果、コストが高くなった。
【0010】
また、特開平8−217113号公報に提案されているワンタッチで開閉蓋が開閉する容器においては、天蓋を撓みの大きなものとして成形し、この天蓋を押圧することにより天蓋を撓み変形させ、これによって開閉蓋と天蓋との係止機構を解除するようにしている。
【0011】
この特開平8−217113号公報に開示されている容器では、天蓋を撓み変形させたときに開閉蓋が開くようにするために、天蓋を開く方向に付勢するように、断面がワの字状やL字状で先端の一方を先細りにした特別な形状に製作したゴム状弾性体を天蓋と開閉蓋の間に入れて、そのゴム弾性体を特別な形状に屈曲させて設けている。しかしながら、このように天蓋と開閉蓋の他にゴム状弾性体を屈曲させて設けるために、この特開平8−217113号公報に提案されているウェットティッシュ収納容器においては、その製造工程が多かったり、また組立てが非常に繁雑であったり、特別な形状に成形したゴム弾性体を用意しなければならず、その結果、製造コストが高価である。
【0012】
また、通常ウェットティッシュ収納容器を店舗において販売する際には、多数のウェットティッシュ収納容器を積重ねて陳列している。この場合に、取出し部構造がウェットティッシュ収納容器から大きく突出していると、積重ねたウェットティッシュ収納容器が崩れてしまうという問題がある。また、取出し部構造がウェットティッシュ収納容器から大きく突出していると、搬送時においても同様に、荷崩れの心配がある。更に、荷崩れしないまでも、突出した取出し部構造によってカートンへの収納効率が低下するなどの問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述したような従来技術に付随する組立てが繁雑であり、結果的にコストが高くなるウェットティッシュ収納容器の問題点に鑑みて、部品点数を低減し、また組立てを極めて容易にでき、安価に提供することができるウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を提供することを目的とする。
【0014】
更にまた、本発明は店頭に陳列する際の荷崩れをなくし、また、カートンへの収納効率がよいウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上述した課題を、請求項1に記載のように、ウェットティッシュ取出し口を具備しウェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部および前記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部からなるウェットティッシュの取出し部構造において、前記開閉蓋部は前記基板部に対して開閉可能に連結されており、該ウェットティッシュの取出し部構造がばね部を具備しており、該ばね部が前記開閉蓋部に一体に形成された突出片と、前記基板部に取着され前記突出片と係合可能なスプリング部材とからなり、該スプリング部材がプレートスプリングであり、その両端が前記基板部に取着され、長手方向の中央部が高くなっており、前記開閉蓋部が前記基板部のウェットティッシュ取出し口を覆った際に前記突出片と前記スプリング部材とが互いに係合して前記開閉蓋部に押し開き力を付与することを特徴とするウェットティッシュ収納容器の取出し部構造により達成する。
【0016】
この場合に、プレートスプリングの両端を基板部に取着し、中央部を高くするようにするだけであるので、基板部へのスプリング部材の取り付けが簡単に且つ迅速に行え、好ましい。
【0017】
請求項2の発明では、前記基板部および前記開閉蓋部は支点部を介して一体にとなっており、組立て工程が簡単となり、成形とスプリング部材の装着により本発明のウェットティッシュ取出し口部構造を製造できる。また、開閉蓋部と支点部との連結部が薄肉となっており、その薄肉部が蝶番部を構成しているので、開閉蓋部は基板部に対して円滑に揺動する。
【0018】
請求項3の発明においては、前述した請求項2に記載した発明に比較して開閉蓋部と基板部が一体になっていないために、これら両者を結合させる工程が必要とはなるが、この発明においてもばね部の組立作業が低減され組立てが容易となり、従ってウェットティッシュ収納容器の取出し部構造として極めて安価となる。また、この請求項3の発明では開閉蓋部と基板部とを別個に成形することができ、成形が容易に行えるという利点がある。
【0019】
また、請求項4に記載のように、ウェットティッシュ取出し口となる箇所が使用前は基板部と一体に形成され且つ閉ループを描く切離し用薄肉部を介して基板部に連結された切離し部により塞がれており、この切離し部にはつまみが設けられ、使用前は切離し部によりウェットティッシュ取出し口を塞いでおき、使用時にはつまみをつかんでウェットティッシュ取出し口となる部分を基板部から切離して開口を形成するようにすると、バージンシールの機能を奏することができ、またウェットティッシュの含浸液の蒸発を防止するための特別なシールを施さなくてもよい。この場合に、請求項5に記載のように、前記切離し部が横長の形状であり、その長手方向の両端部にそれぞれつまみが設けられていると、何れのつまみからも切離し部を切離すことができ、開口の形成が容易となる。
【0020】
請求項6に記載のように、基板部およ碁開閉蓋部の周辺にそれぞれ係合突部を巡らさせ配置し且つ開閉蓋部を閉鎖した際に開閉蓋部の係合突部と前記開閉蓋部の係合突部とが互い係合するようにすると、埃やごみが取出し口に入り難くなるので好ましい。特に、開閉蓋部の係合突部が基板部係合突部を外側から覆うようにすると、一層埃やごみが取出し口に入らないので好ましい。
【0021】
この場合に、請求項7に記載のように、前記基板部の係合突部および前記開閉蓋部の係合突部がそれぞれ該基板部および該開閉蓋部の補強リブとして作用して、前記開閉蓋部を閉じた場合に該開閉蓋部の上面と前記基板部の上面との間隔が6mm以下であると、積重ねたウェットティッシュ収納容器が崩れてしまうという問題がなくなる。
【0022】
なお、本発明者らの検討によれば、上述のように開閉蓋部を閉じた場合に該開閉蓋部の上面と前記基板部の上面との間隔が6mm以下であれば、荷崩れを生じない。しかし、単に、開閉蓋部や頂面部などのウェットティッシュ収納容器を構成している部材の厚さを減少させて上記の間隔を6mm以下としたのでは、特に開閉蓋部や頂面部などの強度が不十分となり、ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造として所望の機能を発揮しない。そこで、請求項7に記載の構成として、所望の機能を発揮するようにしている。
【0023】
また、取出し部構造がウェットティッシュ収納容器から大きく突出していないので、搬送時においても同様に、荷崩れの心配がなく、更に、荷崩れしないまでも、突出した取出し部構造によってカートンへの収納効率が低下するという問題も低減される。
【0024】
請求項8〜10に記載のように、本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造は、前述した従来から知られている種々のウェットティッシュ収納容器に適用することができる。すなわち、ウェットティッシュが箱形状をしている場合に、このような箱形状をしたウェットティッシュ収納容器の一面に本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を接着または融着により取着してもよい。また前述した特開平8−217113号公報に記載されているようにウェットティッシュ収納容器が容器本体と容器本体に着脱可能な天蓋からなる場合に、本発明に係るウェットティッシュ収納容器を着脱可能な天蓋そのものの一部として形成してもよいし、または天蓋に本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を接着または融着により取着してもよい。更に本発明のウェットティッシュ収納容器は可撓性シートから構成された袋状のウェットティッシュ収納容器にも適用することができ、この場合には本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を袋状形状をしたウェットティッシュ収納容器を構成している可撓性シートの一面に接着または融着により取着することが好ましい。
【0025】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の第1実施例の成形直後の状態を示す斜視図であり、図2は図1に示した取出し部構造の使用状態を示す斜視図である。図3は開閉蓋部を閉じた状態を示す斜視図であり、図4の(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1、図2、図3のA−A、B−BおよびC−C断面図を示す。
【0026】
本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を種々の収納容器に適用した実施例をそれぞれ図10に示した。図10(a)は本発明を可撓性シートからなる袋状の包装容器に適用した場合の斜視図であり、図10(b)は本発明を箱状タイプのウェットティッシュ包装容器に適用した場合の斜視図である。また図10(c)は本発明を容器本体と天蓋からなるウェットティッシュ収納容器に適用した場合の斜視図である。
【0027】
本発明の取出し部構造2は、例えば硬質ポリエチレン、ポリプロピレンのような合成樹脂の成形品である。図1に示すように、基板部6、開閉蓋部8および基板部6と開閉蓋部8を連結する支点部10から構成されている。図1に示した実施例においては、基板部6と開閉蓋部8は支点部10を介して一体的に設けられている。支点部10と開閉蓋部8との連結部は薄肉状12となって蝶番部を形成しており、この薄肉部12により基板部6と開閉蓋部8とは蝶番構造を形成している。従って、開閉蓋部8は支点部10の回りに回動して(図2参照)、基板部6に設けたウェットティッシュの取出し口7を覆って密閉することができる(図3参照)。
【0028】
取出し口7を開閉蓋部8によって密閉する手段として、基板部6の取出し口7の周囲に円形の突出した嵌合受け部9が設けられている。また、この嵌合受け部9と嵌合可能な嵌合部11が開閉蓋部8に設けられている。嵌合受け部9および嵌合部11は図1に示すように突起状の周囲壁を有しており、一方の周囲壁の内方に他方の周囲壁が入り込むことにより嵌合状態が得られる。図1に示した嵌合部11および嵌合受け部9は円形のリング状をしているが方形形状などとしてもよい。
【0029】
更に、基板部6の周囲には上向きに突出した周囲壁21が形成され、周囲壁21の外側が基板部6の周縁部6fである。また、開閉蓋部8の周囲には(図1の状態で)上向きに突出した周囲壁20が形成され、図2および図3にに示すように開閉蓋部8を閉じると、開閉蓋部8の周囲壁20が基板部6の周囲壁21の外側に被さって嵌合するようになっている。このように周囲壁20、21は互いに係合する係合突部を構成している。また、基板部6の周囲壁21および開閉蓋部8の周囲壁20はそれぞれ基板部6および開閉蓋部8の補強リブとして作用し、周囲壁21、20を形成することにより基板部6および開閉蓋部8の厚さを薄くすることができる。また、図11に示すように、開閉蓋部8の裏面に複数のうね状の突起23を補強リブとして形成することにより開閉蓋部8の強度が更に高まり、その厚さを更に薄くすることができる。
【0030】
なお、図1〜図3に図示した実施例では、開閉蓋部8の周囲壁20が基板部6の周囲壁21の外側に被さって上から嵌合するようになっており、埃やごみが基板部6に設けたウェットティッシュの取出し口7に入り難くなるので極めて好ましい。しかし、図11に示すように、開閉蓋部8の周囲壁20が基板部6の周囲壁21の内側に嵌合するようにしても、埃やごみが基板部6に設けたウェットティッシュの取出し口7に入ることを同様に防止できる。
【0031】
また、後述の図5以下に示した実施例では基板部6の嵌合受け部9はその周縁に突起状の周囲壁を有しておらず、単に凹部となっており、凹部の内壁が開閉蓋部8の嵌合部11と係合する。
【0032】
この図1〜図3に図示した実施例の取出し部構造2は成形直後の状態では図1の状態であるが、図2に示すように開閉蓋部8を蝶番部を支点として折曲がり、十分に折曲げた開閉蓋部8の嵌合部11は基板部6の嵌合受け部9と嵌合して図3に示す状態となる。前述したように、基板部6の周囲壁21および開閉蓋部8の周囲壁20はそれぞれ基板部6および開閉蓋部8の補強リブとして作用し、周囲壁21、20を形成することにより基板部6および開閉蓋部8の厚さを薄くすることができ、開閉蓋部8を閉じた場合に開閉蓋部8の上面と基板部6の周縁部6fの上面(なお、周縁部6fの箇所は基板部6をウェットティッシュ収納容器に固着するための箇所である)との間隔を6mm以下とすることができる。
【0033】
この図3の状態を維持するために嵌合受け部9の支点部と反対側先端部には周方向に延在する突出部9aが形成されている。また、嵌合部11の内側には、突出部11bが周方向に延在し、突出部9aと係合するように形成されている。嵌合受け部9および嵌合部11の両突出部9a、11aが互いに係合することにより、開閉蓋部8は閉じた状態を維持する。
【0034】
前述した両突出部9a、11aの係合を解き開閉蓋部8を開くために、開閉操作部材13が基板部6に設けられている。開閉操作部材13はT字状断面をしており、T字の中心部が基板部6に連結して支点部となっており、T字の一方13aが開閉蓋部8の先端の下側に突入する構造となっており、突入したT字の反対側の他端13bを押すことにより開閉操作部材13の支点を中心として開閉操作部材13は開閉蓋部8を押し上げることにより嵌合受け部9と嵌合部11の突出部9a、11aの係合を外す。これにより開閉蓋部8は基板部6に対して揺動可能となる。
【0035】
この開閉操作部材13は図9に示すようにT字の先端13bと基板部表面までの距離Hが短か過ぎると上手に開閉作動しないので、5.5mm程度の高さがあることが好ましい。また、T字先端部13bが図9に示すように斜め上方に上がる形状とすることも好ましい。
【0036】
この実施例は、開閉蓋部8を開くように付勢するばね部が、開閉蓋部8に一体に形成され且つ開閉蓋部8から突出した(図1では上方に)突出片18aおよびスプリング部材19により構成されている。この実施例ではスプリング部材19として柱状のゴム部材を用いている。一方、突出片18aは開閉蓋部18と一体であり、ゴム部材19と協同して作用するため適度な弾性を有している。なお、突出片に適当な弾性を付与するために、開閉蓋部および基板部を形成するために使用可能な合成樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)でも適当な重合度のものを用い、また適宜な可塑剤を使用したりすればよい。基板部6に形成された凹部6c内には枠部材6dが凹部6c壁面と平行に形成されて、スプリング部材装着凹部6eが形成されている。このスプリング部材装着凹部6eに、柱状のゴム部材19の一端部19aが装着され、ゴム部材19は基板部6から突出し、その他端部19bは自由状態となっている。そのため、スプリング部材装着凹部6eへのゴム部材19の装着が容易に且つ迅速に行える。
【0037】
ゴム部材19は発泡体であり、押圧に対する反発力を有している。本発明者の検討によれば、発泡倍率が2〜5倍の低発泡ゴムが良好であった。また、ゴム部材19の材質はNBR、シリコンゴム等の合成ゴムまたは天然ゴムを用いることができ、特にシリコンゴムは弾性率が温度の影響を受け難く、本発明に係る取出し部構造を具備したウェットティッシュ収納容器を倉庫等に長時間保管する場合に良好である。
【0038】
ゴム部材19は角柱状または円柱状とすることができる。なお、ゴム部材19を角柱状とすると、所定厚さのゴム板を所定幅に切断すればよく、材料の無駄にする部分が少なくなる。一方、ゴム部材19を円柱状とすると、断面が円形となり方向性がなくなり、ゴム部材19をスプリング部材装着凹部6eへ装着する際に、位置合せが容易となる。なお、図11に示す実施例においては、円柱状のゴム部材19を横にして用いている。
【0039】
なお、この実施例においては、ゴム部材19の一端19aをスプリング部材装着凹部6eに押込み、ゴム部材19の一端19aを厚さ方向または幅方向に変形させることにより、ゴム部材19をスプリング部材装着凹部6eに装着し保持しているが、ゴム部材19の一端19aの端面とスプリング部材装着凹部6eとの間に接着剤を接着剤を塗布して、ゴム部材19をスプリング部材装着凹部6eに固定してもよい。
【0040】
この実施例では、開閉蓋部8に設けた板状突出片18aと基板部6に取着したゴム部材19とが互いに係合させて、その押圧力により開閉蓋部に押し開き力を付与する。すなわち、開閉蓋部8の板状突出片18aとゴム部材19の上端19bとは、開閉蓋部8を閉じる際に互いに接触して係合するように、板状突出片18aとゴム部材19とは、開閉蓋部8の幅方向において互いに対応する位置に設けられる。図16に示した実施例では、開閉蓋部8の幅方向の中央に設けられている。また、ゴム部材19の長さは、開閉蓋部8を閉じた際に、開閉蓋部8の板状突出片18aとゴム部材19の上端19bとが互いに接触係合してゴム部材19が圧縮されて撓み、撓みエネルギーが蓄積されるように選定する。図1に示した実施例では、開閉蓋部8の幅方向の中央に設けられている。
【0041】
図1に示すように、開閉蓋部8の支点部10の近傍に開閉蓋部8に対して角度をなして突出した板状突出片18aが開閉蓋部8と一体的に設けられている。好ましくは、板状突出片18aは開閉蓋部8からほぼ垂直に突出させる。このようにすると金型が簡単であり、本発明の取出し部構造が成形し易い。また、板状突出片18aは、湾曲させ、その背後の根元部に支えを設けてもよいが、図1に示すように支持部10にほぼ平行な平らな板状であってもよい。
【0042】
嵌合受け部9の周囲の基板部6の部分6bが取出し口7の位置より高い場合は、スプリング部材装着凹部6eを凹部6c内に形成し、その凹部6c内のスプリング部材装着凹部6eからゴム部材19を突出させることが好ましい(図4(a)参照)。このようにすると、板状突出片18aおよびゴム部材19の高さを高くできるので弾力性が大きくなる。
【0043】
この実施例の取出し部構造2は成形直後の状態では図1の状態である。更に、本実施例においては、取出し口7のバージンシール(未使用であることが分るようにシールすること)として、成形時には取出し口7を形成せずに、基板部6と一体に形成され且つ閉ループを描く切離し用薄肉部7b(図1に点線で示す)を介して基板部6に連結された切離し部7aにより塞いでおり、切離し部7aにつまみ7cを設けている。切離し部7aが横長の形状である場合、図1に示すように、その両端にそれぞれつまみ7cを設けることが好ましい。このようにすると、切離し用薄肉部7bを極端に薄くしなくとも、どちらの側からも開けられるので、開け易い。
【0044】
消費者が使用する時には、つまみ7cを持って引上げて、切離し部7aを薄肉部7bの箇所で基板部6から切離し、取出し口7を開けるようにする。なお、図17には、切離し部7aを薄肉部7bの箇所で基板部6から切離し、取出し口7を開けた状態を示している。このようにすることにより、バージンシールとしての機能を果たすだけでなく、収納容器内のウェットティッシュに含浸された液体が蒸発し難い。なお、従来のものと同様に取出し口7を形成しておき、バージンシールとして、例えば、アルミ箔やフィルムを、嵌合受け部9を覆うようにその上端縁9bに固着したり、或は嵌合受け部9の内側に取出し口7を覆って設けたりしてもよい。
【0045】
開閉蓋部8を蝶番部を支点として図2に示すように折曲げることにより、十分に折曲げた開閉蓋部8の嵌合部11は基板部6の嵌合受け部9と嵌合して図3に示す状態となる。
【0046】
この図3の状態を維持するために、嵌合受け部9の支点部と反対側先端部には周方向に延在する突出部9aが形成されている。また、嵌合部11の内側には、突出部11aが周方向に延在し、突出部9aと係合するように形成されている。嵌合受け部9および嵌合部11の両突出部9a、11aが互いに係合することにより、開閉蓋部8は閉じた状態を維持する。
【0047】
また、両突出部9a、11aの係合を解き開閉蓋部8を開くために、開閉操作部材13が基板部6に設けられており、開閉操作部材13の先端13aにより開閉蓋部8を押し上げることにより嵌合受け部9と嵌合部11の突出部9a、11aの係合を外す。これにより開閉蓋部8は基板部に対して揺動可能となる。
【0048】
或いは、取出し口7を設けた部分が周囲の基板部の部分6bよりも低く凹部となっている場合は、嵌合受け部9を設けずに、開閉蓋部8の嵌合部11が前記凹部と係合するようにしてもよい。この場合、開閉蓋部8の自由端先端に開閉操作部材13の先端13aの下側面と係合する小さな突起を設ける。そして、前述したのと同様に開閉操作部材13の部分13bを押して部分13aにより開閉蓋部8を持ち上げ、前記小さな突起の係合を解除すると開閉蓋部8が基板部6に対して揺動可能となる。
【0049】
前述したように開閉蓋部8の板状突出片18aと基板部6のゴム部材19とは、開閉蓋部8が開いている状態では図4(a)に示すように接触しないが、開閉蓋部8を閉じる際には図4(b)に示すように係合し始め、開閉蓋部8を閉じた場合には図4(c)に示すように両者は大きく撓み、ゴム部材19は圧縮された状態で係合している。これにより開閉蓋部8を閉じた状態では、図4(c)に示すように開閉蓋部8にはばね部(板状突出片18a、ゴム部材19)の弾性力によって開閉蓋部8を押し上げる力が常時作用している。この状態で前述したように係合受け部9と係合部11の突出部9a、11aが互いに係合している場合には開閉蓋部8は閉まっているが、開閉操作部材13により両者の係合を解いた場合には、このばね部18aおよび大きく撓んだゴム部材19の弾力により、開閉蓋部8は図4(b)に示すように開閉蓋部8を押し上げるように作用し、ゴム部材19内に蓄積された撓みエネルギーにより開閉蓋部8は急速に開かれ、その際の加速度により、図2に実線で示すように開閉蓋部8はばね部18aとゴム部材19とが互いに接触した状態を越えて開かれる。
【0050】
更に、上述した第1実施例においては基板部6と開閉蓋部8を一体成形しており、その間に薄肉部12を形成していたが、他の方法として基板部6と開閉蓋部8とを別体に構成し両者を枢着するようにしてもよい(図10(c)参照)。この場合に、枢着する方法として最も簡単な方法は、基板部6または開閉蓋部8の一方に凹部を形成し他方に凸部を形成し、凹部と凸部の嵌合により枢動可能に嵌合することが製作が容易である。他の方法としては両者をピン部材により連結してもよい。
【0051】
また、この実施例においては開閉操作部材13を基板部6に一体的に形成しており、T字形断面をした開閉操作部材13の根元部の弾力により基板に対して可撓としているが、開閉蓋部8と同様に基板部6に対して着脱するように構成してもよい。
【0052】
次に、図5に基いて本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造の第2実施例を説明する。図5(a)はウェットティッシュ収納容器の取出し部構造の斜視図、図5(b)はスプリング部材の斜視図である。
【0053】
この第2実施例は、開閉蓋部8を開くように付勢するばね部のスプリング部材19が渦巻スプリングである点で第1実施例と異なっている。渦巻スプリング19は基板部6の凹部6eに取着される。例えば接着剤により渦巻スプリング19の底面が基板部6に固着される。なお、第2実施例において第1実施例と同じ部材には同じ符号を付した。
【0054】
開閉蓋部8の裏面には複数本の補強リブ23が設けられ、開閉蓋部8の強度を高め、その厚さを薄くしている。また、突出片18aの背後にも突出片が撓み過ぎないように、そして変形したままとならないように、リブ24が設けられている。突出片18aは開閉蓋部8から直立していてもよいし、或は傾斜していてもよい。
【0055】
また、この図5以下に示した実施例では基板部6の嵌合受け部9はその周縁に突起状の周囲壁を有しておらず、単に凹部となっており、凹部の内壁が開閉蓋部8の嵌合部11と係合する。
【0056】
この第2実施例では、開閉蓋部8に設けた板状突出片18aと基板部6に設けた渦巻スプリング19とが接触係合することによりばね力を発揮する。すなわち、開閉蓋部8の板状突出片18aと基板部6の渦巻スプリング19とは、開閉蓋部8を閉じる際に互いに接触して係合するように、開閉蓋部8の幅方向において互いに対応する位置に設けられる。図5に示した実施例では開閉蓋部8の幅方向の中央に設けられている。
【0057】
開閉蓋部8を閉じた状態に維持するために、開閉蓋部8の先端に突出部11aが設けられ、この突出部11aは開閉操作部材13の先端13aと係合するように形成されている。
【0058】
また、第1実施例と同様に、開閉操作部材13の他端13bを押し下げると、突出部11aと開閉操作部材13aとの係合が解かれる。そして突出片18aと渦巻スプリング19との協同作用により開閉蓋部8が押し開かれる。
【0059】
また、上記第2実施例においても基板部6と開閉蓋部8を一体成形したもので説明したが、他の方法として基板部6と開閉蓋部8とを別体に構成し両者を枢着するようにしてもよい。
【0060】
図6は本発明の第3実施例である。上述した第2実施例においてはスプリング部材19が渦巻スプリングであったが、この第3実施例では板スプリングである点が異なっている。その他の点は第1実施例と同様である。
【0061】
図7は本発明の第4実施例である。上述した第2実施例においてはスプリング部材19が渦巻スプリングであったが、この第4実施例ではワイヤースプリングである点が異なっている。その他の点は第1実施例と同様である。
【0062】
図8は本発明の第5実施例である。上述した第2実施例においてはスプリング部材19が渦巻スプリングであったが、この第5実施例ではプレートスプリングである点が異なっている。また、プレートスプリング19は両端が基板部6の係合突部21に衝突した状態で固定され、その中央部が高くなって、突出片18aと係合可能である。その他の点は第1実施例と同様である。
【0063】
また、上記実施例においても基板部6と開閉蓋部8を一体成形したもので説明したが、他の方法として基板部6と開閉蓋部8とを別体に構成し両者を枢着するようにしてもよい。
【0064】
図10(a)に本発明のウェットティッシュ取出し部構造2を適用した包装容器の1実施例を示している。図10(a)において符号1は袋体、2は本発明に係る取出し部構造であり、この取出し部構造2を備えた袋体1の内部にウェットティッシュ(図示せず)が収納されている。
【0065】
袋体1は、気密性を有し可撓性なプラスチックフィルムにより、例えばピロー形状の袋に形成されている。袋体を形成する材料としては、ウェットティッシュに含浸させた薬剤、化粧料等の含浸物が浸み出したり飛散したりすることを防止できる性質を有するフィルムを用いることができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、セロハン等のプラスチックからなるフィルム若しくはこれら2種以上からなる積層フィルムまたはこれらの単体フィルム、積層フィルムにアルミ箔を積層してなる複合フィルム等が用いられる。
【0066】
取出し部構造2は、袋体1の上面に設けられた開口部に臨んで取付けられている。すなわち、取出し部構造2の基板部6の周縁部6fの上面を袋体1の開口部の周縁部の下面に接着またはヒートシールにより接合している。なお、図示していないが基板6の下面を袋体1の開口部の周縁部の上面に接着またはヒートシールにより接合するようにしてもよい。
【0067】
本発明に係るウェットティッシュ収納容器の別の実施態様を図10(b)に示す。図10(b)においてはウェットティッシュ容器21は内部にウェットティッシュ(図示せず)を収納可能であり、バリヤ性を有する紙などにより箱状に形成された容器25と容器本体25の上面に設けられ、内部のウェットティッシュを取り出すための取出し部構造2とからなっており、取出し部構造2は取出し口を開閉するための開閉蓋部8を備えている。本実施例のウェットティッシュ容器の取出し部構造2の構造は前述した実施例のものと同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0068】
更に本発明は容器本体24を覆う天蓋30からなるウェットティッシュ容器にも適用可能である。この場合の実施例を図10(c)に示す。図10(c)において24は容器本体であり、容器本体24の上に天蓋30が嵌合されるようになっている。容器本体24および天蓋30はそれぞれ同様の材質でありプラスチックなどで成形されている。この実施例においては、天蓋30と別体に製作した開閉蓋部8にそれぞれ凹部および突部を形成し、凹凸部により支点部22回りに揺動可能に枢着されている。この図10(c)に示す実施例においては、天蓋30が前述した実施例における基板部そのものとなっており、その他の構造は前述した実施例と同様である。なお、天蓋を基板部として構成する代りに、天蓋30に図1〜図4を参照して説明した実施例のように構成した基板部6を貼着または融着により取着するようにしてもよい。
【0069】
なお、図10(a)〜図10(c)に示す実施例において、ウェットティッシュ容器の取出し部構造2として図1〜図3または図11に示した実施例を用いることにより、基板部6の係合突部21および開閉蓋部8の係合突部20がそれぞれ基板部および開閉蓋部の補強リブとして作用して、開閉蓋部を閉じた場合に開閉蓋部の上面とウェットティッシュ収納容器の頂面部との間隔が6mm以下になるように構成されていると、積重ねたウェットティッシュ収納容器が崩れてしまうという問題がなくなる。
【0070】
図11は本発明の更に別の実施例を示す斜視図である。この実施例においては、前述したように、開閉蓋部8の裏面に複数のうね状の突起23を補強リブとして形成することにより開閉蓋部8の強度を高め、その厚さを薄くしている。また、開閉蓋部8の周囲壁20が基板部6の周囲壁21の内側に嵌合するようにしてに、位置合せが容易としている。更に円柱状のゴム部材19を横にして用いている。更に図1に示す実施例においては、基板部6の取出し口7の周囲に円形の突出した嵌合受け部9が設けていたが、図11の実施例では、取出し口7の周囲に基板部6より凹んだ楕円形の嵌合受け部9が形成されており、開閉蓋部8の嵌合部11が係合する。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造が基板部と開閉蓋部とから構成されており、この開閉蓋部を押し上げる方向に付勢するばね部が開閉蓋部と一体的に設けられた突出片と基板部に取着されたスプリング部材とから構成されている。取出し部構造を組立てることにより、この開閉蓋部を押し上げるばね部の一部(突出片)が一緒に組込まれるため、この突出片を別に取付ける工程が不要である。
【0072】
また、スプリング部材を突出片と協同して作用するようにしたので、スプリング部材は単に位置がずれないように固定するだけでよい。従って、スプリング部材を組み込む場合も基板部に極めて簡単に取付けられ、手間ひまが大幅に低減される。しかも、スプリング部材は単純な形状であり、安価であるので、ウェットティッシュの取出し部構造として安価に製造できる。
【0073】
このように本発明によれば、製造時における部品点数が少なくワンタッチで開閉することができるウェットティッシュの取出し部構造が安価に提供される。
【0074】
更に、本発明によれば、基板部の係合突部および開閉蓋部の係合突部がそれぞれ基板部および開閉蓋部の補強リブとして作用して、開閉蓋部を閉じた場合に開閉蓋部の上面とウェットティッシュ収納容器の頂面部との間隔が6mm以下になるように構成でき、店頭に陳列する際の荷崩れをなくし、また、カートンへの収納効率がよいウェットティッシュ収納容器の取出し部構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の第1実施例の成形後の状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した取出し部構造の使用状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した取出し部構造の開閉蓋部を閉じた状態を示す斜視図である。
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1、図2、図3のA−A、B−BおよびC−C断面図を示す。
【図5】(a)は本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の第2実施例の斜視図、(b)はこの実施例に使用されるスプリング部材の斜視図である。
【図6】(a)は本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の第3実施例の斜視図、(b)はこの実施例に使用されるスプリング部材の斜視図である。
【図7】(a)は本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の第4実施例の斜視図、(b)はこの実施例に使用されるスプリング部材の斜視図である。
【図8】(a)は本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の第5実施例の斜視図、(b)はこの実施例に使用されるスプリング部材の斜視図である。
【図9】(a)は開閉蓋操作部部材の斜視図、(b)は断面図である。
【図10】本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部構造を種々の収納容器に適用した実施例を示し、(a)は本発明を可撓性シートからなる袋状の包装容器に適用した場合の斜視図、(b)は本発明を箱状タイプのウェットティッシュ包装容器に適用した場合の斜視図、(c)は本発明を容器本体と天蓋からなるウェットティッシュ容器に適用した場合の斜視図である。
【図11】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し部構造の別の実施例の成形後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 袋体
2 取出し部構造
6 基板部
7 ウェットティッシュ取出し口
7a 切離し部
7b 切離し用薄肉部
7c つまみ
8 開閉蓋部
18a ばね部(板状突出片)
10 支点部
19 スプリング部材
20 周囲壁(係合突部)
21 周囲壁(係合突部)
Claims (10)
- ウェットティッシュ取出し口を具備しウェットティッシュ収納容器の頂面部を構成する基板部および前記ウェットティッシュ取出し口を覆う開閉蓋部からなるウェットティッシュの取出し部構造において、前記開閉蓋部は前記基板部に対して開閉可能に連結されており、該ウェットティッシュの取出し部構造がばね部を具備しており、該ばね部が前記開閉蓋部に一体に形成された突出片と、前記基板部に取着され前記突出片と係合可能なスプリング部材とからなり、該スプリング部材がプレートスプリングの形状をしており、その両端が前記基板部に取着され、長手方向の中央部が高くなっており、前記開閉蓋部が前記基板部のウェットティッシュ取出し口を覆った際に前記突出片と前記スプリング部材とが互いに係合して前記開閉蓋部に押し開き力を付与することを特徴とするウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記基板部および前記開閉蓋部は支点部を介して一体に形成されており、前記開閉蓋部と前記支点部との連結部が薄肉となっていて蝶番部を構成していることを特徴とする請求項1記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記開閉蓋部は支点部を介して前記基板部に枢着されていることを特徴とする請求項1記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- ウェットティッシュ取出し口となる箇所が使用前は基板部と一体に形成され且つ閉ループを描く切離し用薄肉部を介して基板部に連結された切離し部により塞がれており、該切離し部にはつまみが設けられ、使用時には該切離し部が基板部から切離し可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記切離し部が横長の形状であり、その長手方向の両端部にそれぞれつまみが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 基板部には前記支点部および開閉操作部材を除いた周辺近傍に係合突部が設けられ、開閉蓋部には前記支点部を除いた周辺に係合突部が設けられ、開閉蓋部を閉じた場合に前記基板部の係合突部と前記開閉蓋部の係合突部とが互い係合することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記基板部の係合突部および前記開閉蓋部の係合突部がそれぞれ該基板部および該開閉蓋部の補強リブとして作用して、前記開閉蓋部を閉じた場合に該開閉蓋部の上面と前記基板部の周縁部の上面との間隔が6mm以下であることを特徴とする請求項6に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記ウェットティッシュ収納容器が箱形状をしており、前記ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造が該箱形状をしたウェットティッシュ収納容器の一面に取着されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記ウェットティッシュ収納容器が容器本体と該容器本体に着脱可能な天蓋からなり、前記ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造が該天蓋に構成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
- 前記ウェットティッシュ収納容器が可撓性シートからなる袋状形状をしており、前記ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造が該袋状形状をしたウェットティッシュ収納容器の一面を構成する可撓性シートに取着されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のウェットティッシュ収納容器の取出し部構造。
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