JP4456627B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents
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Description
このような家庭用薄葉紙収納容器は、取出口が設けられた容器本体と、この取出口を開閉するための蓋体とを具備している。そして、不使用時には、蓋体により取出口を閉蓋することにより、容器本体の気密性を確保して、容器本体内に収納された家庭用薄葉紙に含浸させた水やアルコール等の乾燥を防止する構造となっている。
また、特許文献2には、容器本体に設けられた固定蓋と容器本体の開口部を開閉する可動蓋との間に、気密部材を設け、保存時におけるウェットシートの乾燥を防止するウェットシート用の容器が開示されている。
前記気密部は、前記容器本体に設けられ、前記取出口が閉状態とされた際に、前記蓋体に接触して前記収納空間部を気密状態とする本体側気密部を備えて成り、
前操作付勢部と前記本体側気密部とが一つの部品で構成されていることを特徴とする。
前記気密部は、前記容器本体に設けられ、前記取出口が閉状態とされた際に、前記蓋体に接触して前記収納空間部を気密状態とする本体側気密部を備えて成り、
前記操作付勢部と前記本体側気密部と前記蓋体付勢部とが一つの部品で構成されていることを特徴とする。
まず、本発明を適用した実施形態1に係る家庭用薄葉紙収納容器100について、図1〜図6を参照して説明する。実施形態1の家庭用薄葉紙収納容器100では、後述するように、操作付勢部5と本体側気密部71とが、一つの部品B1で構成されている。
ここで、図1は、本発明を適用した好適な実施形態1として例示する家庭用薄葉紙収納容器100を示す斜視図であり、図2は、実施形態1の家庭用薄葉紙収納容器100を示す正面図である。図3は、実施形態1の家庭用薄葉紙収納容器100を示す平面図である。
また、図4は、実施形態1の家庭用薄葉紙収納容器100を示す平面図であり、上蓋3(蓋体)を破線で表し、当該上蓋3を透過した状態を図示している。図5は、図4のV−V線における実施形態1の家庭用薄葉紙収納容器100の断面図であり、収納空間部6から家庭用薄葉紙Pが一枚引き出された状態を表している。更に、図6は、図5の領域Aの要部拡大断面図である。
なお、図5にあっては、家庭用薄葉紙Pが積層された状態を模式的に表している。
本体側気密部71は、例えば、図5に示すように、取出口12の延在方向(水平方向)に対して略垂直となるように設けられ、径方向外側に突出した凸部が上面開口部14の内縁部に沿って形成された凹部に嵌め合わされることにより、上面開口部14に取り付けられている。
なお、上蓋3に設けられ、本体側気密部71に係合する上蓋側気密部72については後述する。
これにより、上蓋3を閉状態となる方向に回動させた場合、上蓋3を略水平となる位置まで回動させることができる。従って、取出口12の延在方向に対して略垂直となるように配置された本体側気密部71と上蓋側気密部72を適正に係合させて収納空間部6の気密性をより高めることができる。
また、天面部32の内面(下面)からは、本体側気密部71と係合する上蓋側気密部72が突出され、その内側に家庭用薄葉紙Pを下側(容器本体1側)に押さえる押さえ部321が形成されている。
これにより、取出口12に係止される家庭用薄葉紙Pを当該取出口12の内側に適正に押し込むことができ、上蓋3と容器本体1との間に家庭用薄葉紙Pが挟まった状態となることをより適正に防止することができる。
これにより、上蓋3を閉じる際に、押さえ部321の方が上蓋側気密部72よりも先に取出口12に係止される家庭用薄葉紙Pに接触して、当該家庭用薄葉紙Pを押さえ部321により容器本体1側に押さえることができる。従って、上蓋3を閉じても家庭用薄葉紙Pが上蓋側気密部72と本体側気密部71の間に挟まったり、はみ出すことなく、本体側気密部71と上蓋側気密部72を適正に係合させて収納空間部6内を適正に気密状態とすることができる。
なお、押さえ部321の突出長は、例えば、当該押さえ部321の先端部が取出口12と同じ高さか、或いは、それよりも上方に配置される程度とされるのが好ましい。
これにより、上蓋3の内側に収納空間部6から引き出されて取出口12に係止される家庭用薄葉紙Pを上蓋側気密部72の内側に気密状態で配することができる。即ち、当該上蓋3を閉じても家庭用薄葉紙Pが上蓋側気密部72と本体側気密部71の間に挟まったり、はみ出すことなく、当該家庭用薄葉紙Pを気密空間内に配することができる。
また、取出口12に係止される家庭用薄葉紙Pは、上蓋3の下面や容器本体1の上面開口部14等により押圧されることがなくなり、当該家庭用薄葉紙Pを使用の際に容易に取り出すことができる。
前端面部33の下端部には、例えば、X軸方向後側に向けて所定の長さ突出された上蓋側凸部331が形成されている。
一方、上面開口部14の取出口12よりも前側であって、前端面部33に対向する対向面部16には、X軸方向前側に向けて所定の長さ突出された本体側凸部161が形成されている。
そして、上蓋3を取出口12を閉塞するようにX軸方向前側に回動させると、当該上蓋3の上蓋側凸部331が上面開口部14の対向面部16に形成された本体側凸部161に係止した状態となって、上蓋3の取出口12を開放するようなX軸方向後側に対する回動が規制される(図5参照)。
これにより、操作部4の操作に基づいて、上蓋3が閉状態の場合において容器本体1に係止された上蓋3の係止が解除された状態では、上蓋3が回動して取出口12を露出させるようになっている。
被係合部17は、例えば、対向面部16の表面からX軸方向の後側に所定の深さ座刳られ、且つ、Y軸方向に沿って延在するように溝状に形成されている。そして、被係合部17に接触部43が係合することにより、当該操作部4の回動軸部42(後述)を中心とする回動を規制するようになっている。
即ち、操作部4は、例えば、操作レバー部41と、この操作レバー部41の後側の端部に連続して設けられた回動軸部42と、この回動軸部42の後側の下端部に連続して設けられ、回動軸部42よりも厚さが薄く形成された接触部43等を備えている。
即ち、操作部取付部18は、例えば、容器本体1の取出口12よりも前方の左右両側に形成され、操作部4が取り付けられる左右の壁部181、181等を備えている。
取付穴部183のX軸方向の長さは、例えば、操作部4をX軸方向にスライドさせて、操作部4による取出口12を開状態とするための操作をロックするロック位置とアンロックするアンロック位置に配置することができる程度となっている。
ここで、操作部4のロック位置とは、接触部43が被係合部17に係合されることで回動軸部42を中心とする操作部4の回動を規制する位置であり、アンロック位置とは、接触部43と被係合部17の係合が解除されて上蓋3を跳ね上げ可能となるように前端面部33の下端部の下側に接触部43が配置された位置(接触位置)のことである。即ち、操作部4がアンロック位置に配された状態では(図5参照)、取付穴部183の内周面の前側部分に操作部4の回動軸部42の外面が接触した状態となる一方で、操作部4がロック位置に配された状態では、取付穴部183の内周面の後側部分に操作部4の回動軸部42の外面が接触した状態となる。
位置規制凸部184は、例えば、取付穴部183の内周面の前側部分或いは後側部分に接触する位置にスライド移動した回動軸部42のX軸方向の位置を規制するものである。即ち、操作部4をロック位置とアンロック位置との間で移動する場合には、回動軸部42が位置規制凸部184を乗り越えるようにしてX軸方向に移動することとなる。
これにより、操作部4は、接触部43が上蓋3の前端面部33の下端部の下側となる接触位置、即ち、アンロック位置に配置される。
例えば、アンロック位置に配設された操作部4をロック位置に移動させる場合、当該操作部4を回動軸部42が取付穴部183に沿ってスライドするように押し込む。このとき、回動軸部42がX軸方向後側に移動する際には、アンロック位置に配設する場合と同様に、下側穴部185により取付穴部183が弾性変形することで回動軸部42が位置規制凸部184を乗り越えて操作部4をスムーズに移動させることができる。
そして、X軸方向後側に移動する接触部43は、被係合部17に係合してY軸方向を軸心とする回動が規制された状態となり、当該接触部43を前端面部33の下端部に接触不可能な接触不可位置、即ち、ロック位置に配置される。
したがって、より少ないパーツで家庭用薄葉紙収納容器100が構成されるとともに、組み立て工程が簡略化されることとなって、生産性の向上及びコストダウンを図ることができる。
次に、本発明を適用した実施形態2に係る家庭用薄葉紙収納容器200について、図1〜図3、図7、図8を参照して説明する。実施形態2の家庭用薄葉紙収納容器200では、後述するように、蓋体付勢部152aと本体側気密部71aとが、一つの部品B2で構成されている。
なお、以下の実施形態2において、上記実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
本体側気密部71aは、例えば、図8に示すように、取出口12の延在方向(水平方向)に対して略垂直となるように設けられ、径方向外側に突出した凸部が上面開口部14の内縁部に沿って形成された凹部に嵌め合わされることにより、上面開口部14に取り付けられている。
したがって、より少ないパーツで家庭用薄葉紙収納容器200が構成されるとともに、組み立て工程が簡略化されることとなって、生産性の向上及びコストダウンを図ることができる。
なお、本実施形態2において、操作付勢部5aは備えられていなくとも良い。
次に、本発明を適用した実施形態3に係る家庭用薄葉紙収納容器300について、図1〜図3、図9、図10を参照して説明する。実施形態3の家庭用薄葉紙収納容器300では、後述するように、操作付勢部5bと本体側気密部71bと蓋体付勢部152bとが、一つの部品B3で構成されている。
なお、以下の実施形態3において、上記実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
本体側気密部71bは、例えば、図10に示すように、取出口12の延在方向(水平方向)に対して略垂直となるように設けられ、径方向外側に突出した凸部が上面開口部14の内縁部に沿って形成された凹部に嵌め合わされることにより、上面開口部14に取り付けられている。
したがって、より少ないパーツで家庭用薄葉紙収納容器300が構成されるとともに、組み立て工程が簡略化されることとなって、生産性の向上及びコストダウンを図ることができる。
また、例えば、インサート成形は、上記実施形態で例示した方法に限られることなく、部品(B1、B2、B3)を製造して金型に装填した後に、この金型に容器本体1を注入して固化する方法を採用しても良い。
1 容器本体
12 取出口
152 蓋体付勢部
3 上蓋(蓋体)
4 操作部
5 操作付勢部
6 収納空間部
7 気密部
71 本体側気密部
B1 部品
200 家庭用薄葉紙収納容器
152a 蓋体付勢部
71a 本体側付勢部
B2 部品
300 家庭用薄葉紙収納容器
152b 蓋体付勢部
5b 操作付勢部
71b 本体側気密部
B3 部品
P 家庭用薄葉紙
Claims (3)
- 内側の収納空間部に家庭用薄葉紙を収納するとともに、当該家庭用薄葉紙の取出口を具備する容器本体と、前記取出口を開閉するように、前記容器本体に回動自在に取り付けられた蓋体と、前記取出口を開状態にするよう前記蓋体を付勢する蓋体付勢部と、前記取出口を開状態とするために前記容器本体に係止された前記蓋体を跳ね上げて前記蓋体の係止を解除する操作部と、前記操作部を所定位置に規制するために付勢する操作付勢部と、前記取出口が閉状態とされた際に、前記取出口を封止して前記収納空間部を気密状態とする気密部と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記気密部は、前記容器本体に設けられ、前記取出口が閉状態とされた際に、前記蓋体に接触して前記収納空間部を気密状態とする本体側気密部を備えて成り、
前操作付勢部と前記本体側気密部とが一つの部品で構成されていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。 - 内側の収納空間部に家庭用薄葉紙を収納するとともに、当該家庭用薄葉紙の取出口を具備する容器本体と、前記取出口を開閉するように、前記容器本体に回動自在に取り付けられた蓋体と、前記取出口を開状態にするよう前記蓋体を付勢する蓋体付勢部と、前記取出口を開状態とするために前記容器本体に係止された前記蓋体を跳ね上げて前記蓋体の係止を解除する操作部と、前記操作部を所定位置に規制するために付勢する操作付勢部と、前記取出口が閉状態とされた際に、前記取出口を封止して前記収納空間部を気密状態とする気密部と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記気密部は、前記容器本体に設けられ、前記取出口が閉状態とされた際に、前記蓋体に接触して前記収納空間部を気密状態とする本体側気密部を備えて成り、
前記操作付勢部と前記本体側気密部と前記蓋体付勢部とが一つの部品で構成されていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記部品と前記容器本体とがインサート成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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