JP5280140B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents
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Description
そして、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目が施されている家庭用薄葉紙を家庭用薄葉紙収納容器から取り出すための開口として、ミシン目を切断分離せずに家庭用薄葉紙を容器から引き出して、その容器から引き出した家庭用薄葉紙のミシン目を切断分離せしめることを可能にする取出孔が形成されている容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
開口部を有し、内側に家庭用薄葉紙を収納する容器本体と、前記開口部を閉塞するように前記容器本体に着脱自在に取り付けられる蓋体と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記蓋体は、
前記開口部を囲うように前記容器本体に取り付けられた状態で、その容器本体の内部に連通する貫通口が形成された蓋枠部と、
前記貫通口に着脱可能に取り付けられ、その貫通口に取り付けられた状態で前記家庭用薄葉紙の取り出し方向に貫通する取出孔を有する蓋体本体と、
前記蓋体本体を前記蓋枠部に回動可能に連結する連結部と、
を備え、
前記蓋枠部の前記貫通口は、前記容器本体の前記開口部と略同じ大きさを有することを特徴とする。
前記蓋体本体は、前記貫通口に形成された少なくとも2つの面と密接するように取り付けられることを特徴とする。
前記蓋体本体には、前記取出孔よりも大きな引出孔が形成されており、
前記引出孔と前記取出孔とはスリットを通じて繋がれていることを特徴とする。
図1は、本発明を適用した好適な実施形態として例示する家庭用薄葉紙収納容器100を正面上方から見た斜視図であり、図2は、図1におけるII−II断面を含む蓋体12の断面図である。図3及び図4は、蓋体12の蓋体本体14が蓋枠部13から外された状態を示す断面図である。
この家庭用薄葉紙収納容器100に収納するロール状に巻かれた家庭用薄葉紙Pには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目P1が施されており、そのミシン目に沿って切り離したサイズの家庭用薄葉紙Pを、ユーザが使用するようになっている。
なお、以下の説明では、家庭用薄葉紙収納容器100の前後方向をX軸方向として、トグルキャップ16の回動軸が設けられている側を後側とし、その反対側を手前側とする。さらに、正面視にて左右方向(幅方向)をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
本実施形態における容器本体11は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはABS樹脂等から形成されている。
なお、本実施形態における蓋体12は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等、可撓性を有する樹脂材料から形成されている。
また、蓋枠部13の下端側の内周面には容器本体11の雄ネジ部11bと螺合する雌ネジ部13bが設けられている。
そして、容器本体11と蓋枠部13とは、雄ネジ部11bと雌ネジ部13bを介して着脱自在に螺着される。
なお、蓋枠部13は、容器本体11の開口部11aに外接するように螺着するので、蓋枠部13の内径は開口部11aと略同じ大きさでありつつ、ひと回り大きな径を有している。つまり、蓋枠部13の貫通口13aは、開口部11aと略同じ大きさを有している。
特に、蓋体本体14の下端部14aには、蓋枠部13の貫通口13aの形状に対応する3つの面からなる段差が形成されているので、蓋体本体14の下端部14aと、蓋枠部13の貫通口13aとは、その段差同士が嵌合して密接するようになっている。
なお、蓋体本体14の下端部14aと、蓋枠部13の貫通口13aとが接する部分は、家庭用薄葉紙収納容器100の円筒側面に位置するようになっている。
また、蓋体本体14の下端部14aの前端側に、突起部14bが設けられている。
取出部141の略中央には、蓋体本体14が貫通口13aに取り付けられた状態で、家庭用薄葉紙Pの取り出し方向に貫通する取出孔141aが形成されており、その取出孔141aの周囲には前後左右方向の4箇所に切欠が形成されている。
また、取出孔141aの近傍であり、トグルキャップ16の回動軸寄りの後方側には、取出孔141aよりも大きな開口を有する引出孔141bが形成されており、その引出孔141bと取出孔141aとは、スリット141cを通じて繋がれている。
この取出孔141aと引出孔141bとスリット141cの周囲を囲うように、平面視円環形状を呈してZ軸方向上側(上方向)に突出する環状突起142が設けられている。
この連結部15は、一端が蓋枠部13の上部に、他端が蓋体本体14の下部に連結されるように折り曲げられた形状を有し、可撓性を有する樹脂材料から形成されているので、その折り目を軸心として回動可能になっている。
このトグルキャップ16は、閉蓋状態と開蓋状態のそれぞれの配置において、それぞれ安定した状態に配されるようになっており、例えば、可動範囲内における所定の中間位置に対応する回動角度(例えば、図2参照)よりも取出部141に接近された際には閉蓋状態となるように付勢され、また、上記所定の回動角度よりも取出部141から離間された際には開蓋状態(図5参照)となるように付勢されている。
この係合部17は、取出部141を閉塞する際に、環状突起142の外周が、係合部17の内周に密着して内挿されるように、トグルキャップ16の下面から円筒状ないし環状に突設されている。
なお、トグルキャップ16は、天面部140に回動軸を介して軸支されていることに限らず、例えば、蓋体本体14と一体に成形されたものであってもよく、その蓋体本体14の天面部140に対して、その厚さをY軸方向に沿って一部薄くなる折り目を形成することにより、Y軸方向に沿った折り目を軸線として折曲されるキャップとすることで、その折り目を軸心として回動可能にし、取出部141を開閉する構成としてもよい。
そして、図4に示すように、蓋体本体14を後方に回動させるように、蓋体本体14を蓋枠部13の上方から移動させて、蓋枠部13の貫通口13aを全開にすると、その貫通口13aから容器本体11の開口部11aが視認可能に露出するので、その露出した開口部11aから容器本体11の内部に家庭用薄葉紙Pを装填する。なお、本実施形態では、家庭用薄葉紙Pが、上下方向(Z軸方向)を中心としてロール状に巻かれた状態で容器本体11に収納されるようになっている。
さらに、引出孔141bから引き出した家庭用薄葉紙Pを、スリット141cを通じて取出孔141aに引き込む。
そして、家庭用薄葉紙Pが取出孔141aに挿通された蓋体本体14を蓋枠部13に取り付け、蓋体本体14の下端部14aを蓋枠部13の貫通口13aに嵌め合わせることにより、その下端部14aと貫通口13aの段差部が密接し、家庭用薄葉紙収納容器100の内部の気密性が保たれるように閉じられる。
そして、トグルキャップ16を閉じて、取出部141を閉蓋状態とすれば、トグルキャップ16の係合部17が、環状突起142と係合するので、取出孔141を有する取出部141部分が密封されることとなり、ウェットタイプの家庭用薄葉紙Pの乾燥を防ぐことが可能になる。
特に、蓋枠部13に対する蓋体本体14の着脱は、連結部15を軸心とした回動によるワンタッチで行うことができ、蓋枠部13から外した蓋体本体14を紛失してしまうこともないので、詰め替え作業の煩わしさは殆どない。
そして、開蓋状態にされた家庭用薄葉紙収納容器100では、図5に示すように、蓋体12における取出部141の取出孔141aから、家庭用薄葉紙Pの端部が上方に僅かに突出した状態で保持されている。
このとき、取出孔141aには、家庭用薄葉紙Pが下方から上方、つまり、内側から外側に向けて擦れながら引き出されることによる摩擦力が作用し、取出孔141aの周囲が上方に撓むこととによって、取出孔141aの周囲の切欠が広がるようになって、取出孔141aが通常時よりも大きく開口されるようになる。従って、家庭用薄葉紙Pの引き出し抵抗が緩和され、家庭用薄葉紙Pを取り出しやすくなる。
そして、切り離されて取り出された家庭用薄葉紙Pを使用することが可能になり、次の家庭用薄葉紙Pの上端部が取出孔141aに保持されることとなる。
例えば、図6に示すように、蓋体12における蓋枠部13の貫通口13cの上面に5つの面からなる段差部が形成され、その貫通口13cの上面と密接する蓋体本体14の下端部14cにも5つの面からなる段差部が形成されていてもよい。
このように、5つの面からなる段差部によって嵌合する蓋枠部13と蓋体本体14であれば、家庭用薄葉紙収納容器100の内部の気密性をより高い状態で密封するように閉じることが可能になる。
次に、本発明に係る家庭用薄葉紙収納容器の実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
連結部15は、蓋体本体14と一体成型されており、その連結部15の自由端側が容器本体11の開口部11aの外周面に熱融着や接着剤を介して着設されている。
なお、容器本体11と連結部15と蓋体本体14とが、可撓性を有する樹脂材料にて一体成型されていてもよい。また、容器本体11と蓋体本体14とは別部材の連結部15が接着などにより設けられていてもよい。
そして、この連結部15によって、蓋体本体14が容器本体11に回動可能に連結されている。
その天面部140には、取出部140(取出孔141a)を開閉するための小蓋部であるトグルキャップ16が備えられている。
また、蓋体本体14の下端部14aを容器本体11の開口部11aに嵌め合わせることにより、その下端部14aと開口部11aの段差部が密接し、家庭用薄葉紙収納容器101の内部の気密性を保つことができる。
11a 開口部
11b 雄ネジ部
12 蓋体
13 蓋枠部
13a、13c 貫通口
13b 雌ネジ部
14 蓋体本体
14a、14c 下端部
141 取出部
141a 取出孔
141b 引出孔
141c スリット
142 環状突起
15 連結部
16 トグルキャップ(小蓋部)
17 係合部
100、101 家庭用薄葉紙収納容器
P 家庭用薄葉紙
P1 ミシン目
Claims (3)
- 開口部を有し、内側に家庭用薄葉紙を収納する容器本体と、前記開口部を閉塞するように前記容器本体に着脱自在に取り付けられる蓋体と、を備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記蓋体は、
前記開口部を囲うように前記容器本体に取り付けられた状態で、その容器本体の内部に連通する貫通口が形成された蓋枠部と、
前記貫通口に着脱可能に取り付けられ、その貫通口に取り付けられた状態で前記家庭用薄葉紙の取り出し方向に貫通する取出孔を有する蓋体本体と、
前記蓋体本体を前記蓋枠部に回動可能に連結する連結部と、
を備え、
前記蓋枠部の前記貫通口は、前記容器本体の前記開口部と略同じ大きさを有することを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記蓋体本体は、前記貫通口に形成された少なくとも2つの面と密接するように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記蓋体本体には、前記取出孔よりも大きな引出孔が形成されており、
前記引出孔と前記取出孔とはスリットを通じて繋がれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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