JP5117237B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents
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そして、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目が施されている家庭用薄葉紙を家庭用薄葉紙収納容器から取り出すための取出口として、ミシン目を切断分離せずに家庭用薄葉紙を容器から引き出すことができ、更に容器から引き出した家庭用薄葉紙のミシン目を切断分離せしめるのに必要な抵抗を与え得る引出穴が形成されているゴム製の山高帽子状部材が設けられている容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、引出穴を大きくすると、家庭用薄葉紙の1枚目の端部を通しやすくなるので、家庭用薄葉紙の詰め替えをし易くなるが、容器から引き出した家庭用薄葉紙に付与される抵抗力が低下してしまうため、その引き出した家庭用薄葉紙をミシン目で切り離し難くなってしまい、家庭用薄葉紙を取り出しにくくなることがあるという問題があった。
内側に家庭用薄葉紙を収納するとともに、収納された前記家庭用薄葉紙を外側に取り出す取出部を具備する容器本体と、前記容器本体に前記取出部を開閉するように取り付けられた蓋体とを備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記取出部は、前記容器本体の内部と連通するスリット部と、前記スリット部を挟んで対向する一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部の何れか一方に設けられた突起部と、を備え、
前記突起部を前記スリット部の反対側に傾倒することによって、前記一対の開口縁部を離間させることを特徴とする。
前記蓋体を前記容器本体に対して閉蓋した際に、前記蓋体が前記突起部に当接することで前記一対の開口縁部を近接させることを特徴とする。
前記蓋体を前記容器本体に対して閉蓋した際に、前記蓋体が前記突起部に当接することで前記一対の開口縁部を密着させることを特徴とする。
前記一対の開口縁部の間には、その間の開口を塞ぐ薄肉部が予め設けられており、
前記一対の開口縁部を離間させる方向に前記突起部を傾倒することにより、前記薄肉部を破断して、前記スリット部が形成されることを特徴とする。
そして、そのスリット部から家庭用薄葉紙を引き出すことによって、家庭用薄葉紙を家庭用薄葉紙収納容器から好適に取り出すことができる。
従って、この家庭用薄葉紙収納容器は、家庭用薄葉紙の取り出しが容易な収納容器として使用することができる。
この家庭用薄葉紙収納容器100に収納するロール状に巻かれた家庭用薄葉紙Pには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目P1が施されており、そのミシン目に沿って切り離したサイズの家庭用薄葉紙Pを、ユーザが使用するようになっている。
なお、以下の説明では、家庭用薄葉紙収納容器100の前後方向をX軸方向として、小蓋120が容器本体101(蓋103)に支持されている側を後側とし、その反対側を手前側とする。さらに、正面視にて左右方向(幅方向)をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
このボトル102は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET、ABS樹脂等から形成されている。
この蓋103は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)等、可撓性を有する樹脂から形成されている。
なお、取出部110は、小蓋120より前後方向(X軸方向)手前側に設けられている。つまり、小蓋120は、蓋103の天面部103aにおいて、取出部110の後方の取付部に回動可能に取り付けられており、その小蓋120は、取出部110に後方から覆い被さるようになっている。
この取出部110は、その周囲に円筒環形状に形成された、円筒環状部105を有している。
特に、一対の立設部112、114は、取出部110の円筒環状部105内における後方半分側の領域に設けられており、一対の立設部112、114に挟まれたスリット部111も取出部110(円筒環状部105)における後方にずれた位置に設けられている。
つまり、スリット部111は、取出部110の円筒環状部105内における中央から外側(具体的には、X軸方向後方)にずれた位置に設けられており、そのスリット部111は、取出部110(円筒環状部105)の中央側に向けて凸となるように略円弧形状を呈している。
また、換言すれば、スリット部111は、容器本体101の蓋103に設けられている小蓋120の取付部分から離間する方向に向けて凸となるように略円弧形状を呈している。
そして、第一立設部112は、スリット部111側の端面(平面部112bの端面)が凸状の円弧形状をなしており、第一立設部112の平面部112bの端面側にスリット部111に沿って、容器本体101の内部に向けて延在する第一縁部113が形成されている。
また、第一立設部112の平面部112bの上面には、Z軸方向に突出した突起部112cが設けられている。
そして、第二立設部114は、スリット部111側の端面(張出部114bの端面)が凹状の円弧形状をなしており、第二立設部114の張出部114bの端面側にスリット部111に沿って、容器本体101の内部に向けて延在する第二縁部115が形成されている。
つまり、第一立設部112と第二立設部114は、スリット部111の周囲の変形を低減するように強度を高めることができるので、第一立設部112と第二立設部114を、スリット部111の周囲の強度を高める剛性部とすることができる。
具体的には、小蓋120側に位置する第一立設部112の方が、円筒環状部105内の中央側に位置する第二立設部114よりも高く形成されており、円筒環状部105内における手前側の第二立設部114の方が、その後方の第一立設部112よりも低くなっている。
この小蓋120は、閉蓋状態(図4参照)と開蓋状態(図6参照)のそれぞれの配置において、それぞれ安定した状態に配されるように、例えば、可動範囲内における所定の回動角度(例えば、図3参照)よりも取出部110に接近された際には閉蓋状態となるように付勢され、また、上記所定の回動角度よりも取出部110から離間された際には開蓋状態となるように付勢されている。
この嵌合部121は、小蓋120の下面から円筒環状に突設されており、取出部110を小蓋120で閉蓋する際に、取出部110の円筒環状部105の外周が、その嵌合部121の内周と密接するように内挿されるようになっている。
そして、1枚目の家庭用薄葉紙Pとなるロールペーパーの一端部を、蓋103の内側から外側に向かうように取出部110のスリット部111に挿入して通す。
その際、図5に示すように、第一立設部112の突起部112cをスリット部111の反対側に傾倒することによって、第一立設部112と第二立設部114とを離間させて、スリット部111の開口(隙間)を広げるようにすれば、家庭用薄葉紙Pをより一層通しやすくなる。
なお、蓋103の取出部110における第一立設部112は、可撓性を有する樹脂(例えば、PEやPP等)からなるため、その形状は復元しやすいので、一時的に隙間が広げられたスリット部111の開口は元の形状、大きさに復元する。そして、図6に示すように、第一立設部112と第二立設部114との間に家庭用薄葉紙Pが挟まれて保持されるようになっている。
この取出部110を小蓋120で閉蓋する際、図4に示すように、小蓋120の下面が第一立設部112の突起部112cに当接し、小蓋120が突起部112cを下方へ押圧するようになっており、第二立設部114に第一立設部112を近接させてスリット部111を狭めるので、一時的に広げられたスリット部111の開口を元の状態に復元させやすくなっている。
また、小蓋120が突起部112cを下方へ押圧することで、第二立設部114(第二縁部115)に第一立設部112(第一縁部113)を密着させるようになっているので、取出部110を小蓋120で閉じた際に、円筒環状部105の外周と嵌合部121の内周とが密接することとあわせて、容器内部を密閉することが可能になり、家庭用薄葉紙収納容器100内に収納される家庭用薄葉紙Pであるウェットタイプのロールペーパーが乾燥してしまうことを防ぐことができる。
また、取出部110を小蓋120で閉蓋した場合、第一立設部112と第二立設部114とが密着するように、第一立設部112と第二立設部114との間に家庭用薄葉紙Pが強固に保持されるので、家庭用薄葉紙Pの端部が容器内部に引き戻されてしまうことはなく、家庭用薄葉紙Pの引き出し端部が取出部110に保持されやすくなっている。
この開蓋された家庭用薄葉紙収納容器100において、図6に示すように、家庭用薄葉紙Pの端部が、取出部110のスリット部111から上方に僅かに突出した状態で保持されている。特に、取出部110のスリット部111を挟む一対の立設部112、114における、手前側の第二立設部114の方が後側の第一立設部112よりも低くなっているために、スリット部111から突出した家庭用薄葉紙Pの端部は、低い第二立設部114側に向かって倒れやすく、図6に示すように、家庭用薄葉紙収納容器100の前方である手前側に向かって傾いた状態で保持されている。
そして、そのスリット部111から突出している家庭用薄葉紙Pを、ユーザが摘んで容器本体101内から引き上げると、図7に示すように、家庭用薄葉紙Pが長尺のスリット部111にならって広げられた状態で家庭用薄葉紙収納容器100から引き出される。
更に、このスリット部111から突出した家庭用薄葉紙Pは、家庭用薄葉紙収納容器100の前方に向かって傾いた状態で保持されており(図6参照)、その家庭用薄葉紙Pの引き出し方向が容器の前方、手前側であることを示唆しているようになっている。
そして、取出部110における一対の立設部の手前側の第二立設部114の方が低くなる段差があるために、スリット部111には前後方向の隙間に加えて上下方向にも隙間があるので、家庭用薄葉紙Pは容器の手前側に引き出されやすくなっている
つまり、家庭用薄葉紙収納容器100の取出部110は、ユーザが、家庭用薄葉紙Pを容器の手前側に引いて、その家庭用薄葉紙Pを容器本体101内から引き上げるように引き出しやすくなっている。
また、スリット部111は、家庭用薄葉紙Pの取り出し方向となる容器の前方の手前側に向かって凸となるように円弧形状を呈しているので、家庭用薄葉紙Pはスリット部111から好適に広がった状態で引き出されやすくなっている。
そして、ミシン目P1で切り離された次の家庭用薄葉紙Pの上端部がスリット部111に保持される。ここでも、家庭用薄葉紙Pの端部は低い第二立設部114側に向かって倒れやすく、図6に示すように、家庭用薄葉紙収納容器100の前方である手前側に向かって傾いた状態で保持されている。
そして、一対の立設部112、114は、スリット部111の周囲の強度を高める剛性部として機能し、スリット部111を通じて引き出される家庭用薄葉紙Pに摩擦力を付与することができるので、スリット部111から引き出し中の家庭用薄葉紙Pと、次の家庭用薄葉紙Pとが、その摩擦力の作用で薄葉紙の継ぎ目のミシン目P1に沿って切り離されることによって、家庭用薄葉紙収納容器100から必要以上の家庭用薄葉紙Pが引き出されてしまわないようになっており、所定の長さ(サイズ)の家庭用薄葉紙Pを容易に取り出すことが可能になっている。
従って、この家庭用薄葉紙収納容器100は、内部に収納する家庭用薄葉紙Pの取り出しが容易な容器として使用することができる。
例えば、図8に示すように、取出部110における第一立設部112(第一縁部113)と第二立設部114(第二縁部115)の間に、当初はその間の開口(隙間)を塞ぐ薄肉部116が設けられていてもよい。
この薄肉部116が、第一立設部112と第二立設部114の間の開口(隙間)を塞ぐように予め設けられていることによって、未使用・未開封の家庭用薄葉紙収納容器100内に収納されているウェットタイプの家庭用薄葉紙Pが乾燥してしまうことを防ぐことができる。
そして、第一立設部112(第一縁部113)と第二立設部114(第二縁部115)を離間させる方向に、第一立設部112の突起部112cを傾倒することにより(図5参照)、薄肉部116を破断して、第一立設部112と第二立設部114の間を開口させてスリット部111を形成することによって、前述のように、家庭用薄葉紙収納容器100における家庭用薄葉紙Pの詰め替え作業を容易に行うことができるとともに、家庭用薄葉紙収納容器100から家庭用薄葉紙Pを好適に引き出して使用することができるようになる。
また、突起部を立設部の下面側などに設けて、その突起部をスリット部から離間する方向に傾倒することによって、スリット部の開口(隙間)を広げるようにして、家庭用薄葉紙をスリット部に挿通させるようにしてもよい。
101 容器本体
102 ボトル
103 蓋
110 取出部
111 スリット部
112 第一立設部(開口縁部)
112c 突起部
114 第二立設部(開口縁部)
116 薄肉部
120 小蓋(蓋体)
P 家庭用薄葉紙
P1 ミシン目
Claims (4)
- 内側に家庭用薄葉紙を収納するとともに、収納された前記家庭用薄葉紙を外側に取り出す取出部を具備する容器本体と、前記容器本体に前記取出部を開閉するように取り付けられた蓋体とを備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記取出部は、前記容器本体の内部と連通するスリット部と、前記スリット部を挟んで対向する一対の開口縁部と、前記一対の開口縁部の何れか一方に設けられた突起部と、を備え、
前記突起部を前記スリット部の反対側に傾倒させることによって、前記一対の開口縁部が離間することを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記蓋体を前記容器本体に対して閉蓋した際に、前記蓋体が前記突起部に当接することで前記一対の開口縁部を近接させることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記蓋体を前記容器本体に対して閉蓋した際に、前記蓋体が前記突起部に当接することで前記一対の開口縁部を密着させることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記一対の開口縁部の間には、その間の開口を塞ぐ薄肉部が予め設けられており、
前記一対の開口縁部を離間させる方向に前記突起部を傾倒することにより、前記薄肉部を破断して、前記スリット部が形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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