JP2008132307A - コンパクト容器 - Google Patents

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【課題】本発明は、化粧具の取り出し及び収納をより簡単な操作で手間をかけずに行うことが出来るコンパクト容器を提供することを目的としている。
【解決手段】容器本体2と蓋体3とがヒンジ部4により回動可能に蝶着され、該蓋体3のヒンジ部4の周縁部にカム面4aを形成し、該蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接して化粧具となるパフ、スポンジ7を押し上げる押上部材8を設けたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、本発明は、パフ、スポンジ等の化粧具を押し上げる押上部材を有するコンパクト容器に関するものである。
従来、コンパクト容器のフックピースの下部を容器内部へ延設し、押上部材としたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。これらの押上部材は、蓋体の係合を解除した後のフックピースの下部を使用者が更に押し込むと、容器本体内に収納される化粧具を押し上げる。このように、フックピースに押上部材を配設すると、容器本体に収納した化粧具を容器外に突出させることができ、化粧具を容易に取り出すことができる。
実開昭62−204502号公報 実開昭63−028407号公報
しかしながら、前述の特許文献1の技術では、フックピースの姿勢を保持する手段がない。このため、フックピースの下部を押し込み、押上部材が化粧具を容器本体内から突出させた時、使用者がフックピースを押さえていないと、化粧具が自重により押上部材を介してフックピースを下げて、容器本体内に収納されてしまう。このため、化粧具を取るまで片方の手でフックピースを押さえておく必要があり、化粧具の取り出し作業に手間がかかるという問題があった。
また、特許文献2の技術では、フックピースの姿勢を保持するため係合用突子を設けている。すると、フックピースの下部を押し込んだ時に係合用突子が、容器本体に形成される係合用凹部に嵌まり込む。これにより、フックピースの姿勢が保持される。
ここで、係合用突子を係合用凹部に嵌めるためには、使用者が確実に嵌め込むために相応の力を加える必要がある。また、化粧具を収納する時は、フックピースの押上部材に相応の力を加えて保持を解除しないと、化粧具が容器本体内に収納されない。このため、化粧具を取り出すときも収納するときも、手間がかかるといった問題があった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、化粧具の取り出し及び収納をより簡単な操作で手間をかけずに行うことが出来るコンパクト容器を提供せんとするものである。
前記目的を達成するための本発明に係るコンパクト容器の第1の構成は、容器本体と蓋体とがヒンジ部により回動可能に蝶着され、該蓋体のヒンジ部の周縁部に該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位が形成され、前記蓋体の回動動作に伴って該蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接して化粧具を押し上げる押上部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係るコンパクト容器の第2の構成は、前記第1の構成において、前記押上部材は、前記化粧具を載置する皿枠の一部を切り欠いて形成された弾性変形可能な垂下片と、該垂下片に接続され前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上片と、前記垂下片に接続され前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接片とを有して構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るコンパクト容器の第3の構成は、前記第1の構成において、前記押上部材は、前記化粧具を載置する皿枠の一部に設けた開口部に挿通されて該皿枠に対して回動可能に枢支され、前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接部とを有して構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るコンパクト容器の第4の構成は、前記第1の構成において、前記押上部材は、シート状又はフィルム状の部材を折り曲げて構成され、前記化粧具を載置する皿枠の一部に設けた貫通穴に挿通されて該皿枠に対して回動可能に枢支され、前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接部とを有して構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るコンパクト容器の第5の構成は、前記第1の構成において、前記押上部材は、シート状又はフィルム状の部材を折り曲げて構成され、前記化粧具を載置する皿枠の一部に設けた抜け止め部の穴挿通されて該皿枠に対して回動可能に枢支され、前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接部とを有して構成したことを特徴とする。
本発明に係るコンパクト容器の第1の構成によれば、蓋体の回動動作に伴って該蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位(カム面)に当接して押上部材が化粧具を押し上げることが出来るため皿枠に嵌入された化粧具が取り出し易く、皿枠の壁面と化粧具との間に指を挿入するための隙間を設ける必要がなく、その分、化粧具を大きくするか、若しくはコンパクト容器の小型化が図れる。
また、本発明に係るコンパクト容器の第2の構成によれば、押上部材を化粧具を載置する皿枠の一部を切り欠いて形成された弾性変形可能な垂下片と、該垂下片に接続され化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上片と、該垂下片に接続され蓋体の回動動作に伴って該蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位(カム面)に当接する当接片とを有して構成したことで皿枠の一部が押上部材を兼ねることが出来、簡単な構成で化粧具を押し上げることが出来、部品点数も少なくて済む。
また、本発明に係るコンパクト容器の第3の構成によれば、別部品の押上部材を化粧具を載置する皿枠の一部に設けた開口部に挿通すると共に該皿枠に対して回動可能に枢支し、化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、蓋体の回動動作に伴って該蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位(カム面)に当接する当接部とを有して構成したことで簡単な構成で化粧具を押し上げることが出来る。
また、本発明に係るコンパクト容器の第4の構成によれば、皿枠と押上部材とは別部品であり、押上部材は薄いシート状又はフィルム状であるため、押上部材を引っ張ると、押上部材が貫通穴から抜け、押上部材を取り外すことができる。このため、使用後に押上部材を取り外すことが容易である。また、簡単な構成で化粧具を押し上げる機構を実現することができる。
また、本発明に係るコンパクト容器の第5の構成によれば、皿枠に穴を開ける等の加工ができない場合であっても、抜け止め部を皿枠の外部に構成すれば、第4の構成と同様の効果を得ることができる。
(第1実施形態)
図により本発明に係るコンパクト容器の一実施形態を具体的に説明する。先ず、図1及び図2を用いて本発明に係るコンパクト容器の第1実施形態の構成について説明する。図1は本発明に係るコンパクト容器の第1実施形態の構成を示す部分拡大図、図2は本発明に係るコンパクト容器の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。
図1及び図2において、1はコンパクト容器であり、容器本体2と蓋体3とがヒンジ部4により回動可能に蝶着されており、フックピース5を押圧することにより容器本体2と蓋体3との係止を解除して開閉自在に構成されており、蓋体3の内側には鏡3aが取り付けられている。
容器本体2の内部には図示しない化粧料と、化粧具となるパフ、スポンジ7とを載置する皿枠6が設けられており、本実施形態では、該皿枠6の一部を蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接して化粧具となるパフ、スポンジ7を押し上げる押上部材8として構成したものである。
本実施形態の押上部材8は、化粧具となるパフ、スポンジ7を載置する皿枠6の一部を切り欠いて形成された弾性変形可能な垂下片8aと、該垂下片8aに接続されパフ、スポンジ7の下面に当接して該パフ、スポンジ7を押し上げる押上片8bと、該垂下片8aに接続され蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接する当接片8cとを有して構成されている。
図2(a)に示すように、蓋体3を閉塞した状態ではカム面4aは当接片8cから離間しており、この状態では押上片8bの上面8b1は皿枠6の底面6aと面一となるように設定されている。フックピース5を押圧して蓋体3を開くと、図2(b)に示すように、カム面4aの回動中心軸4bからの距離が大きくなる部位が当接片8cに当接して該当接片8cを図2(b)の左側方向に押圧し、垂下片8aが弾性変形して押上片8bが化粧具となるパフ、スポンジ7を上方へ押し上げる。
逆に蓋体3を閉じると、カム面4aによる当接片8cの押圧が次第に解除されて垂下片8aの弾性変形が解除され、図2(a)に示すように押上片8bが下降して蓋体3を容器本体2に対して閉じることが出来る。
本実施形態では、押上片8b上にパフ、スポンジ7が完全に載置された状態で押し上げる場合の一例であるが、押上片8bの全長が短い場合には該押上片8bの端部でパフ、スポンジ7の下面の一部を押上げ、該パフ、スポンジ7の押上片8bと反対側の端部は皿枠6の側面6bに当接して拘束される形態(図5(a)参照)でも良い。
押上部材8の垂下片8aが適度に弾性変形し得る皿枠6の材質としては、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合体)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂等の熱可塑性樹脂が適用出来る。
上記構成によれば、蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接して押上部材8が化粧具となるパフ、スポンジ7を押し上げることが出来るため、皿枠6に嵌入されたパフ、スポンジ7が取り出し易く、従来のように皿枠6の側面6b(壁面)とパフ、スポンジ7との間に指を挿入するための隙間を設ける必要がなく、その分、パフ、スポンジ7を大きくするか、若しくはコンパクト容器1の小型化が図れる。
また、押上部材8を化粧具となるパフ、スポンジ7を載置する皿枠6の一部を切り欠いて形成された弾性変形可能な垂下片8aと、該垂下片8aに接続されパフ、スポンジ7の下面に当接して該パフ、スポンジ7を押し上げる押上片8bと、該垂下片8aに接続され蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接する当接片8cとを有して構成したことで皿枠6の一部が押上部材8を兼ねることが出来、簡単な構成でパフ、スポンジ7等の化粧具を押し上げることが出来、部品点数も少なくて済む。
(第2実施形態)
次に図3〜図5を用いて本発明に係るコンパクト容器の第2実施形態の構成について説明する。図3は本発明に係るコンパクト容器の第2実施形態の構成を示す部分拡大図、図4及び図5は本発明に係るコンパクト容器の第2実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
前記第1実施形態では、容器本体2と別体で構成された皿枠6の一部を切り欠いて押上部材8を形成し、皿枠6の一部が押上部材8を兼ねる簡単な構成としたが、本実施形態では、図3〜図5に示すように、押上部材8を別体として皿枠を兼ねる容器本体2に対して回動可能に取り付けたものである。
本実施形態の押上部材8は、化粧具となるパフ、スポンジ7を載置する皿枠を兼ねる容器本体2の一部に設けた開口部2aに挿通され、該押上部材8の両側面に設けられた一対の凸部8dが容器本体2の側壁2bの開口部2a側に設けられた凹部2cに嵌合して皿枠を兼ねる容器本体2に対して回動可能に枢支されている。
本実施形態の押上部材8は、化粧具となるパフ、スポンジ7の下面に当接して該パフ、スポンジ7を押し上げる押上部8eと、蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接する当接部8fとを有して構成したものである。
開口部2aに連続された容器本体2の底面2dには押上部材8の押上部8eの外形に対応する形状の溝部2d1が形成されており、図4(a)に示すように、蓋体3を閉塞した状態ではカム面4aは押上部材8の当接部8fから離間しており、押上部8eが溝部2d1内に収容されて、押上部8eの上面8e1と容器本体2の底面2dとが面一になるよう設定されている。このとき、押上部8eが自重により溝部2d1内に収容されるように構成することでパフ、スポンジ7が鏡3aの表面に接触することなく、鏡3aがパフ、スポンジ7に付着した化粧料により汚れることがない。
フックピース5を押圧して蓋体3を開き、図4(b)に示すように、蓋体3の開放角度を45度程度に開放すると、カム面4aの回動中心軸4bからの距離が大きくなる部位が当接部8fに当接し、更に図4(c)、図5(a)、図5(b)に示すように、更に蓋体3の開放角度をそれぞれ90度、135度、180度の順に次第に開放すると、カム面4aにより当接部8fを凸部8dと凹部2cとの嵌合により形成される回動中心軸を中心に図4及び図5の時計回り方向に押圧し、これにより押上部材8が凸部8dと凹部2cとの嵌合により形成される回動中心軸を中心に図4及び図5の時計回り方向に回転して押上部8eが化粧具となるパフ、スポンジ7を上方へ押し上げる。
逆に蓋体3を閉じると、図5(b)、図5(a)、図4(c)、図4(b)の順にカム面4aによる当接部8fの押圧が次第に解除されて図4(b)に示すように当接部8fが溝部2d1内部に収容され、図4(a)に示すように蓋体3を容器本体2に対して閉じることが出来る。
上記構成によれば、別部品の押上部材8を化粧具となるパフ、スポンジ7を載置する皿枠を兼ねる容器本体2の一部に設けた開口部2aに挿通すると共に該皿枠を兼ねる容器本体2に対して回動可能に枢支し、化粧具となるパフ、スポンジ7の下面に当接して該パフ、スポンジ7を押し上げる押上部8eと、蓋体3の回動動作に伴って該蓋体3のヒンジ部4の周縁部に形成したカム面4aに当接する当接部8fとを有して構成したことで簡単な構成で化粧具となるパフ、スポンジ7を押し上げることが出来る。
尚、本実施形態では、容器本体2が化粧具となるパフ、スポンジ7を載置する皿枠を兼ねるコンパクト容器1の一例について説明したが、前記第1実施形態と同様に容器本体2と皿枠6とが別体で構成され、該皿枠6と容器本体2との一部に設けた開口部に押上部材8を挿通すると共に、皿枠6に対して該押上部材8を回動可能に枢支した構成とすることも出来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
(第3実施形態)
次に図6を用いて本発明に係るコンパクト容器の第3実施形態の構成について説明する。図6は本発明に係るコンパクト容器の第3実施形態の構成を示す部分拡大図及び断面説明図である。尚、前述の実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、押上部材8を且つ硬く薄いシート及びフィルム状の樹脂部材又は金属部材にて構成した。押上部材8は、皿枠を兼ねる容器本体2のヒンジ部4側の側壁2bにおいて、水平方向に貫通する貫通穴2eに貫通され、保持される。
押上部材8は、パフ、スポンジ7に当接する押上片8b、押上片8bから上方に折り曲がる垂下片8a、垂下片8aから水平方向に折り曲がり貫通穴2eに引っ掛ける引掛部8g、引掛部8gから下方に折り曲がり側壁2bの裏側に位置することで蓋体3のカム面4aに当接可能に構成される当接片8cを有する。
上記構成により、押上部材8が貫通穴2eに挿入されると、貫通穴2e上に引掛部8gが引っ掛けられる。こうして、押上部材8は、貫通穴2eの引掛部8gを軸として、回動可能に枢支されることになる。ここで、押上部材8は、押上部材8が貫通穴2eにて枢支された状態において、当接片8cの先端と側壁2bとの間に間隙が形成されるように構成される。
図6(b)に示すコンパクト容器1の蓋体3が閉じた状態で、フックピース5を押圧すると、蓋体3とフックピース5との係止が解除されて、蓋体3を開けることができる。ここで、蓋体3のヒンジ部4には、回動に伴って回動中心軸4bからの距離が大きくなったり小さくなったりする部位(カム面4a)が形成されている。
図6(c)に示すように、コンパクト容器1の蓋体3が開くと、カム面4aの回動中心軸4bからの距離が大きい部位が当接部8cに当接し、当接部8cを押圧する。すると、押上部材8は引掛部8gを中心として、図中時計回りに回動する。これにより、パフ、スポンジ7の下方にある押上片8bが上方に移動することとなり、押上部材8はパフ、スポンジ7を押し上げる。
逆に、蓋体3を閉じると、図6(c)の状態から図6(b)の状態になる。つまり、蓋体3の回動により、ヒンジ部4のカム面4aは、回動中心軸4bからの距離が小さくなるため、カム面4aの当接片8cに対する押圧が解除される。すると、押上部材8は押上片8bの自重により、引掛部8gを中心として図中反時計回りに回動する。こうして、押上部材8の押上片8bは下降し、パフ、スポンジ7の押し上げも解除される。
上記構成によれば、容器本体2と押上部材8とは別部品であり、押上部材8は薄いシート状であるため、押上部材8を容器手前側に引っ張ると、押上部材8が貫通穴2eから抜け、押上部材8を取り外すことが出来る。このため、使用後に押上部材8を取り外すことが容易である。
また、容器本体2には側壁2bに貫通穴2eを設けただけで、且つ押上部材8は、シート状又はフィルム状の部材を折り曲げるだけで構成することが出来る。このため、簡単な構成でパフ、スポンジ7を押し上げる機構を実現することが出来る。
(第4実施形態)
次に図7を用いて本発明に係るコンパクト容器の第4実施形態の構成について説明する。図7は本発明に係るコンパクト容器の第4実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前述の実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、押上部材8を且つ硬く薄いシート及びフィルム状の部材にて構成した点は第3実施形態と同様であるが、押上部材8の当接片8cに折り返し部8c1を形成したことと、側壁2bのヒンジ部4側の外壁に穴の開いた抜け止め部2fを形成したことを特徴とする。
押上部材8は、パフ、スポンジ7に当接する押上片8b、押上片8bから上方に折り曲がる垂下片8a、垂下片8aから水平方向に折り曲がり側壁2bの上端に引っ掛ける引掛部8g、引掛部8gから下方に折り曲がり側壁2bの裏側に位置することで蓋体3のカム面4aに当接可能に構成される当接片8cを有する。当接片8cの先端には上方に折り曲がった折り返し部8c1が形成される。
上記構成により、押上部材8が抜け止め部2fの穴に挿入されると、引掛部8gが側壁2bの上端に引っ掛けられる。こうして、押上部材8は、引掛部8gを軸として、回動可能に枢支されることになる。ここで、押上部材8は、枢支された状態において、当接片8cの先端と側壁2bとの間に間隙が形成されるように構成される。
図7(a)に示すコンパクト容器1の蓋体3が閉じた状態で、フックピース5を押圧すると、蓋体3とフックピース5との係止が解除されて、蓋体3を開けることが出来る。ここで、蓋体3のヒンジ部4には、回動に伴って回動中心軸4bからの距離が大きくなったり小さくなったりする部位(カム面4a)が形成されている。
図7(b)に示すように、コンパクト容器1の蓋体3が開くと、カム面4aの回動中心軸4bからの距離が大きい部位が当接部8cの折り返し部8c1に当接し、折り返し部8c1及び当接部8cを押圧する。すると、押上部材8は引掛部8gを中心として、図中時計回りに回動する。これにより、パフ、スポンジ7の下方にある押上片8bが上方に移動することとなり、押上部材8はパフ、スポンジ7を押し上げる。
逆に、蓋体3を閉じると、図7(b)の状態から図7(a)の状態になる。つまり、蓋体3の回動により、ヒンジ部4のカム面4aは、回動中心軸4bからの距離が小さくなるため、カム面4aの当接片8c及び折り返し部8c1に対する押圧が解除される。すると、押上部材8は押上片8bの自重により、引掛部8gを中心として図中反時計回りに回動する。こうして、押上部材8の押上片8bは下降し、パフ、スポンジ7の押し上げも解除される。
上記構成によれば、側壁2bに穴を開ける等の加工ができない場合であっても、抜け止め部2fを容器本体2の外部に構成すれば、前述と同様の効果がある。尚、本実施形態においては、当接片8cの先端を折り返すことで抜け止めをすることとしたが、これに限るものではない。
本発明の活用例として、パフ、スポンジ等の化粧具を押し上げる押上部材を有するコンパクト容器に適用することが出来る。
コンパクト容器の第1実施形態の構成を示す部分拡大図。 コンパクト容器の第1実施形態の構成を示す断面説明図。 コンパクト容器の第2実施形態の構成を示す部分拡大図。 コンパクト容器の第2実施形態の構成を示す断面説明図。 コンパクト容器の第2実施形態の構成を示す断面説明図。 コンパクト容器の第3実施形態の構成を示す部分拡大図及び断面説明図。 コンパクト容器の第4実施形態の構成を示す断面説明図。
符号の説明
1…コンパクト容器、2…容器本体、2a…開口部、2b…側壁、2c…凹部、2d…底面、2d1…溝部、2e…貫通穴、2f…抜け止め穴、3…蓋体、3a…鏡、4…ヒンジ部、4a…カム面、4b…回動中心軸、5…フックピース、6…皿枠、6a…底面、6b…側面、7…パフ、スポンジ、8…押上部材、8a…垂下片、8b…押上片、8b1…上面、8c…当接片、8c1…折り返し部、8d…凸部、8e…押上部、8e1…上面、8f…当接部、8g…引掛部

Claims (5)

  1. 容器本体と蓋体とがヒンジ部により回動可能に蝶着され、該蓋体のヒンジ部の周縁部に該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位が形成され、前記蓋体の回動動作に伴って該蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接して化粧具を押し上げる押上部材を設けたことを特徴とするコンパクト容器。
  2. 前記押上部材は、前記化粧具を載置する皿枠の一部を切り欠いて形成された弾性変形可能な垂下片と、該垂下片に接続され前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上片と、前記垂下片に接続され前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接片とを有して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記押上部材は、前記化粧具を載置する皿枠の一部に設けた開口部に挿通されて該皿枠に対して回動可能に枢支され、前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接部とを有して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
  4. 前記押上部材は、シート状又はフィルム状の部材を折り曲げて構成され、前記化粧具を載置する皿枠の一部に設けた貫通穴に挿通されて該皿枠に対して回動可能に枢支され、前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接部とを有して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
  5. 前記押上部材は、シート状又はフィルム状の部材を折り曲げて構成され、前記化粧具を載置する皿枠の一部に設けた抜け止め部の穴に挿通されて該皿枠に対して回動可能に枢支され、前記化粧具の下面に当接して該化粧具を押し上げる押上部と、前記蓋体の回動動作に伴って前記蓋体のヒンジ部の周縁部に形成された該ヒンジ部の回動中心軸からの距離が大きくなる部位に当接する当接部とを有して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
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