JP6906293B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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Description
このコンパクト容器を使用する場合、中敷シートを収容部上から退避させて収容部を開放させる。
また、中敷シートに作用する前述の弾性復元力によって、蓋体を開放させる動作に伴って、収容部を覆っていた本体部がこの収容部上から退避するように、本体部を折曲部回りに自ずと回転移動させることができる。これにより、中敷シートを収容部上から退避させる使用者の操作を省略させて、操作性を向上させることができる。
さらに、折曲部のうち、この折曲部が延びる延在方向の両端部を除いた部分に貫通部が形成されているため、本体部を折曲部回りに固定部に対して回転移動させる際に、折り曲げ変形する折曲部の位置を安定させることが可能となり、収容部を開閉する本体部の動作を円滑にすることができる。
さらに、上面視において、弧状の装着孔が張り出している向きに、直立姿勢の本体部を、折曲部回りに固定部に対して回転移動させると、本体部のうち固定部に接続されている部分が反転変形するのに伴い、本体部の姿勢が保持される。例えば、上面視において、弧状の装着孔が収容部の反対側に向けて張り出している場合には、本体部を、収容部から離れる方向に直立姿勢を超えて回転移動させると、本体部の下面が上方を向き、収容部を大きく開放させた開姿勢となり、この開姿勢が保持される。一方、上面視において、弧状の装着孔が収容部側に向けて張り出している場合には、本体部が収容部を覆う閉姿勢の状態で中敷シートを保持することができる。
そして、上記のように中敷シートを反転変形させる際にクリック感が生じるため、直立姿勢から開姿勢へと、あるいは閉姿勢から直立姿勢へと、中敷シートの姿勢が変化したことを使用者に知覚させて、操作感をより向上させることができる。
以下、第1実施形態に係るコンパクト容器の構成を、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図2(a)に示すように、蓋体14内には、内容物を皮膚などの被塗布面に塗布する塗布具50が収容されている。塗布具50は、中敷シート15上に載置されている。蓋体14の頂壁には、鏡体30が取り付けられている。鏡体30は、板状に形成されている。鏡体30は、蓋体14の天壁部の下面に固定されている。図1に示すように、蓋体14の後端部には、ヒンジ凸部29が設けられている。ヒンジ凸部29は、蓋体14から下方に向けて延びている。ヒンジ凸部29は、容器本体13の後端部に設けられて前方に向けて窪むヒンジ凹部23の内側に位置している。ヒンジ凹部23とヒンジ凸部29とが、左右方向に延びる軸部31を介して連結されることで、前記ヒンジ16が構成されている。
図1に示すように、容器本体13はプッシュピース24を備えている。プッシュピース24は、容器本体13の前端部に設けられている。プッシュピース24は、前方付勢状態で後方に向けて押し込み可能に設けられている。
容器本体13および蓋体14には、係合部が各別に設けられている。蓋体14が閉じられた状態では、容器本体13および蓋体14の各係合部が互いに係合することで、蓋体14のヒンジ16回りの回動が規制される。各係合部は、互いに乗り越え可能に係合されており、プッシュピース24が後方に向けて押し込まれたときにこの係合が解除され、蓋体14のヒンジ16周りの回動が許容される。
図2(a)、(b)および図3に示すように、中敷シート15は、第1収容部11aを全域にわたって覆う本体部33と、装着孔11e内に差し込まれた固定部34と、本体部33と固定部34とを連結する折曲部37と、を備えている。固定部34は、本体部33から下方に向けて突出している。
中敷シート15の厚さは、例えば約30μm〜1000μmであり、30μm〜500μmの範囲内がより好ましい。本実施形態の場合、中敷シート15は、例えば30μm〜100μmのPETシートにより形成されている。この場合、折曲部37の白化、および高コスト化を抑制することができるとともに、本体部33の円滑な開閉動作を確保することができる。
例えば図5に示すように、貫通部39が折曲部37の延在方向に直交する方向の幅を持たないスリット状に形成された中敷シート15Aを採用してもよい。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、中敷シートの形状および操作方法が第1実施形態と異なる。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の中敷シート15Fは、例えば約700μm程度の厚みを有するシートを用いて形成されてもよい。
次に、本発明に係る第4実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、中敷シート15の形状は第1実施形態と同様であるが、上面視における装着孔11eの形状が第1実施形態と異なっている。
本体部33を所定量回転移動させると、クリック感とともに本体部33の反転変形が解除されて、固定部34が呈する曲面に本体部33が倣い、本体部33が固定部34から上方に真っ直ぐ延びる直立姿勢となる(図13(b)参照)。
また、直立姿勢を超えて本体部33を回転移動させても、中敷シート15に作用する弾性復元力によって本体部33は直立姿勢に戻る。これにより、直立姿勢が安定して維持される。
そして、本体部33を上方に引き上げることにより、クリック感とともに本体部33の反転変形が解除されて、直立姿勢の状態が維持される。
Claims (3)
- 内容物が収容される収容部を備える容器本体と、
前記収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、
前記容器本体と前記蓋体との間に配置された中敷シートと、を備えるコンパクト容器であって、
前記中敷シートは、前記収容部を覆う本体部と、前記容器本体に形成された装着孔に差し込まれた固定部と、前記本体部と前記固定部とを連結する折曲部と、を備え、
前記装着孔は、上方に向けて開口するとともに、上面視において弧状を呈する長孔とされ、
前記固定部は、前記装着孔に差し込まれた状態で、上面視において前記装着孔の形状に沿って弧状を呈し、
前記折曲部のうち、前記折曲部が延びる延在方向の両端部を除いた部分に、前記延在方向に延び、かつこの中敷シートの厚さ方向に前記折曲部を貫く貫通部が形成され、
前記本体部が弾性復元力によって前記固定部に対して上方に回転移動すると、前記折曲部が折り曲げられていない直立姿勢となり、前記直立姿勢では前記本体部および前記固定部が一体となって円筒形状の一部をなす曲面形状を呈することを特徴とする、コンパクト容器。 - 前記貫通部は、前記延在方向に真っ直ぐ延びていることを特徴とする、請求項1に記載のコンパクト容器。
- 上面視において、前記貫通部は、前記延在方向に直交する方向の幅を有する長孔状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のコンパクト容器。
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Family Applications (1)
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