JP4864666B2 - ウェットティシュー収納容器及びウェットティシュー収納容器の梱包構造 - Google Patents
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Description
ウェットティシュー収納容器は、一般的に外形が略直方体状に形成されており、内側の収納空間部に収納されたウェットティシューを天面部に形成された取出口から引き出して使用するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、ウェットティシュー収納容器に収納された状態でウェットティシューからの水分の蒸発を防止する必要があるため、収納空間部の気密性を確保するようなっている。
ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
内側にウェットティシューが収納される収納空間部を構成するとともに、上部に前記ウェットティシューの取出口が形成された容器本体と、
前記容器本体の底面開口を閉塞して、前記容器本体とともに収納空間部を構成する底蓋と、
前記容器本体に取り付けられ、前記取出口を閉塞する上蓋と、
前記容器本体の取付部に取り付けられ、前記上蓋による前記取出口の閉塞を解除して当該取出口を露出させるための操作を行う操作部と、
前記取出口を封止して前記収納空間部を気密状態とする気密部と、
前記ウェットティシューを前記容器本体側に押さえる押さえ部と、を備え、
前記気密部は、前記容器本体に設けられた本体側気密部と、前記上蓋に設けられた上蓋側気密部とを備え、前記本体側気密部と前記上蓋側気密部が係合することにより前記収納空間部を気密状態とし、
前記押さえ部は、前記上蓋側気密部の内側で、前記上蓋の内面から前記容器本体側に突出して環状に形成され、当該上蓋を閉じた状態で前記取出口の内側に配され、
前記容器本体の前記取付部以外の部分及び前記上蓋は、外形が曲面状に形成されていることを特徴としている。
前記上蓋は、前記上蓋側気密部よりも内側であって、前記取出口に対向する部分が最も高くなるような形状に形成されていることを特徴としている。
前記容器本体に対して前記上蓋を回動自在とする回動軸部を備え、
前記容器本体は、前記取出口を具備する上面開口部を備え、
前記本体側気密部は、前記取出口の延在方向に対して略垂直に設けられ、
前記上蓋側気密部は、前記本体側気密部と係合した状態で前記取出口の延在方向に対して略垂直となるように前記上蓋に設けられ、
前記回動軸部は、前記容器本体の前記上面開口部の外縁よりも内側であって、前記取出口と略等しい高さに設けられていることを特徴としている。
請求項1〜3の何れか一項に記載のウェットティシュー収納容器を梱包部材により梱包する梱包構造であって、
前記梱包部材は、少なくとも前記ウェットティシュー収納容器と等しい高さを有し、積み重ねられるウェットティシュー収納容器を支持する支持部を備えることを特徴としている。
図1は、本発明を適用した好適な一実施形態として例示するウェットティシュー収納容器100を示す斜視図であり、図2は、ウェットティシュー収納容器100を示す正面図である。また、図3及び図4は、ウェットティシュー収納容器100を示す平面図であり、図4にあっては、上蓋3を破線で表し、当該上蓋3を透過した状態を図示している。また、図5は、図3のV−V線におけるウェットティシュー収納容器100の断面図であり、収納空間部5からウェットティシューPが一枚引き出された状態を表している。
なお、以下の説明では、ウェットティシュー収納容器100の前後方向をX軸方向として、操作部4が設けられている側を手前側とし、操作部4と反対側を後側とする。さらに、左右方向(幅方向)をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
なお、図5にあっては、ウェットティシューPが積層された状態を模式的に表している。
本体側気密部61は、例えば、図5に示すように、取出口12の延在方向(水平方向)に対して略垂直となるように設けられ、径方向外側に突出した凸部が上面開口部14の内縁部に沿って形成された凹部に嵌め合わされることにより、上面開口部14に取り付けられている。
なお、上蓋3に設けられ、本体側気密部61に係合する上蓋側気密部62については後述する。
これにより、上蓋3を閉状態となるように回動させることで、略水平となる位置まで回動させることができる。従って、取出口12の延在方向に対して略垂直となるように配置された本体側気密部61と上蓋側気密部62を適正に係合させて収納空間部5の気密性をより高めることができる。
これにより、操作部4の操作に基づいて回動規制部1による上蓋3の回動の規制が解除された状態では、上蓋3が回動して取出口12を露出させるようになっている。
上蓋3は、例えば、射出成形により製造され、取出口12を閉塞するように容器本体1に取り付けられた状態で容器本体1の周面部13とともにドーム状をなす部材である。具体的には、上蓋3は、例えば、容器本体1のヒンジ取付部15に取り付けられる回動軸311を有する軸部分31と、この軸部分31から前方及び側方に延出された曲面形状の天面部32と、この天面部32の前端部から略真下に延出された前端面部33等を備えている。
また、天面部32の内面(下面)からは、本体側気密部61と係合する上蓋側気密部62が突出され、その内側にウェットティシューPを下側(容器本体1側)に押さえる押さえ部321が形成されている。
これにより、取出口12に係止されるウェットティシューPを当該取出口12の内側に適正に押し込むことができ、上蓋3と容器本体1との間にウェットティシューPが挟まった状態となることをより適正に防止することができる。
これにより、上蓋3を閉じる際に、押さえ部321の方が上蓋側気密部62よりも先に取出口12に係止されるウェットティシューPに接触して、当該ウェットティシューPを押さえ部321により容器本体1側に押さえることができる。従って、上蓋3を閉じてもウェットティシューPが上蓋側気密部62と本体側気密部61の間に挟まったり、はみ出すことなく、本体側気密部61と上蓋側気密部62を適正に係合させて収納空間部5内を適正に気密状態とすることができる。
なお、押さえ部321の突出長は、例えば、当該押さえ部321の先端部が取出口12と同じ高さか、或いは、それよりも上方に配置される程度とされるのが好ましい。
これにより、上蓋3の内側に収納空間部5から引き出されて取出口12に係止されるウェットティシューPを上蓋側気密部62の内側に気密状態で配することができる。即ち、当該上蓋3を閉じてもウェットティシューPが上蓋側気密部62と本体側気密部61の間に挟まったり、はみ出すことなく、当該ウェットティシューPを気密空間内に配することができる。
また、取出口12に係止されるウェットティシューPは、上蓋3の下面や容器本体1の上面開口部14等により押圧されることがなくなり、当該ウェットティシューPを使用の際に容易に取り出すことができる。
前端面部33の下端部には、例えば、X軸方向後側に向けて所定の長さ突出された上蓋側凸部331が形成されている。
一方、上面開口部14の取出口12よりも前側であって、前端面部33に対向する対向面部16には、X軸方向前側に向けて所定の長さ突出された本体側凸部161が形成されている。
そして、上蓋3を取出口12を閉塞するようにX軸方向前側に回動させると、当該上蓋3の上蓋側凸部331が上面開口部14の対向面部16に形成された本体側凸部161に係止した状態となって、上蓋3の取出口12を開放するようなX軸方向後側に対する回動が規制される(図5参照)。
被係合部17は、例えば、対向面部16の表面からX軸方向の後側に所定の深さ座刳られ、且つ、Y軸方向に沿って延在するように溝状に形成されている。そして、被係合部17に接触部423が係合することにより、当該上摘み部42の回動軸部422(後述)を中心とする回動を規制するようになっている。
操作部4は、例えば、操作部取付部18の所定位置に取付固定された下摘み部41と、この下摘み部41の上側に設けられた上摘み部42等を備えて構成されている。
即ち、上摘み部42は、例えば、操作レバー部421と、この操作レバー部421の後側の端部に連続して設けられ、Y軸方向側の両端面に回動軸部422が形成された中央軸部424と、この中央軸部424の後側の下端部に連続して設けられ、中央軸部424よりも厚さが薄く形成された接触部423等を備えている。
即ち、操作部取付部18は、例えば、容器本体1の取出口12よりも前方の左右両側に形成され、上摘み部42が取り付けられる左右の壁部181、181と、左右の壁部181、181の各々の内面から内側に突出するように形成され、下摘み部41が取り付けられる溝部182等を備えている。
取付穴部183のX軸方向の長さは、例えば、上摘み部42をX軸方向にスライドさせて、操作部4による取出口12を開状態とするための操作をロックするロック位置とアンロックするアンロック位置に配置することができる程度となっている。
ここで、上摘み部42のロック位置とは、接触部423が被係合部17に係合されることで回動軸部422を中心とする上摘み部42の回動を規制する位置であり、アンロック位置とは、接触部423と被係合部17の係合が解除されて上蓋3を跳ね上げ可能となるように前端面部33の下端部の下側に接触部423が配置された位置(接触位置)のことである。即ち、上摘み部42がアンロック位置に配された状態では(図5参照)、取付穴部183の内周面の前側部分に上摘み部42の回動軸部422の外面が接触した状態となる一方で、上摘み部42がロック位置に配された状態では(図7参照)、取付穴部183の内周面の後側部分に上摘み部42の回動軸部422の外面が接触した状態となる。
位置規制凸部184は、例えば、取付穴部183の内周面の前側部分或いは後側部分に接触する位置にスライド移動した回動軸部422のX軸方向の位置を規制するものである。即ち、上摘み部42をロック位置とアンロック位置との間で移動する場合には、回動軸部422が位置規制凸部184を乗り越えるようにしてX軸方向に移動することとなり、上摘み部42がロック位置若しくはアンロック位置に配された状態では、位置規制凸部184により回動軸部422が取付穴部183内にてX軸方向に自由に移動することが規制されるようになっている。
ここで、図6及び図7は、図5の領域Aの要部拡大断面図であり、図6は、取出口12を開放状態とするために上摘み部42が操作された状態を表し、図7は、上摘み部42がロック位置に配された状態を表している。
これにより、上摘み部42は、接触部423が上蓋3の前端面部33の下端部の下側となる接触位置、即ち、アンロック位置に配置される。
例えば、アンロック位置に配設された上摘み部42をロック位置に移動させる場合、当該上摘み部42を回動軸部422が取付穴部183に沿ってスライドするように押し込む。このとき、回動軸部422がX軸方向後側に移動する際には、アンロック位置に配設する場合と同様に、下側穴部185により取付穴部183が弾性変形することで回動軸部422が位置規制凸部184を乗り越えて上摘み部42をスムーズに移動させることができる。
そして、X軸方向後側に移動する接触部423は、被係合部17に係合してY軸方向を軸心とする回動が規制された状態となり、当該接触部423を前端面部33の下端部に接触不可能な接触不可位置、即ち、ロック位置に配置される。
図8は、ウェットティシュー収納容器100の梱包状態を示す斜視図である。また、図9は、ウェットティシュー収納容器100を積み重ねた状態を模式的に示す側面図である。
梱包部材200は、例えば、図8及び図9に示すように、操作部4を前面開口部201から露出させるようにしてウェットティシュー収納容器100を収納するものである。また、梱包部材200は、例えば、ボール紙等のシート状材を折り曲げて所定位置をノリやテープ等により貼着することにより形成されるものであり、底面部202と、底面部202の一部に連続して形成され、ウェットティシュー収納容器100の側方を取り囲むように配設される側面部203と、側面部203の上端の一部に連続して形成され、ウェットティシュー収納容器100の天面側に配設される上面部204等を備えている。
なお、開口部形成面部2031の下端には、例えば、底蓋2の着脱動作の際に把持され、当該底蓋に2つ設けられた把持部21が配置される把持部配置部2033が形成されている。
なお、開口部形成面部2031の凸部及び凹部の先端部には、例えば、アール(R)が付けられている。
例えば、ウェットティシューPを収納するウェットティシュー収納容器100を例示したが、これに限られるものではなく、ウェットシート等の湿性の家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器であっても良い。
なお、上蓋3を閉状態となるように回動させた状態で、本体側気密部61と上蓋側気密部62の係合を適正に行うことができるのであれば、本体側気密部61と上蓋側気密部62の延在方向は、上記実施形態に例示されたものに限られるものではない。即ち、軸受部151及び回動軸311と取出口12の高さがずれたように配置された構成であっても、当該高低差に応じて上蓋3の閉状態における本体側気密部61と上蓋側気密部62の延在方向を調整することにより、上蓋3を閉状態となるように回動させた状態での本体側気密部61と上蓋側気密部62の係合状態を適正なものとすることができる。
さらに、押さえ部321として、上蓋側気密部62の先端部よりも容器本体1側に突出された形状のものを例示したが、例えば、押さえ部321の形状はこれに限られるものではない。
加えて、押さえ部321は取出口12の内側に配置されるようにしたが、押さえ部321の配置はこれに限られるものではなく、例えば、上蓋3と容器本体1との間にウェットティシューPが挟まった状態となること防止することができる位置であれば如何なる位置であっても良い。
さらに、梱包部材200として、底面部202及び上面部204を具備するものを例示したが、底面部202及び上面部204を具備するか否かは適宜変更することができる。即ち、底面部202を備えなくとも、ウェットティシュー収納容器100の底蓋2の底面を支持面部2032上に載置することができ、また、上面部を備えなくとも、支持面部2032によりウェットティシュー収納容器100を支持することができるからである。
1 容器本体
12 取出口
13 周面部
14 上面開口部
15 ヒンジ取付部
151 軸受部(回動軸部)
18 操作部取付部(取付部)
2 底蓋
3 上蓋(蓋体)
311 回動軸(回動軸部)
4 操作部
5 収納空間部
6 気密部
61 本体側気密部
62 上蓋側気密部(蓋体側気密部)
200 梱包部材
2032 支持面部(支持部)
P ウェットティシュー(家庭用薄葉紙)
Claims (4)
- ウェットティシューを収納するウェットティシュー収納容器であって、
内側にウェットティシューが収納される収納空間部を構成するとともに、上部に前記ウェットティシューの取出口が形成された容器本体と、
前記容器本体の底面開口を閉塞して、前記容器本体とともに収納空間部を構成する底蓋と、
前記容器本体に取り付けられ、前記取出口を閉塞する上蓋と、
前記容器本体の取付部に取り付けられ、前記上蓋による前記取出口の閉塞を解除して当該取出口を露出させるための操作を行う操作部と、
前記取出口を封止して前記収納空間部を気密状態とする気密部と、
前記ウェットティシューを前記容器本体側に押さえる押さえ部と、を備え、
前記気密部は、前記容器本体に設けられた本体側気密部と、前記上蓋に設けられた上蓋側気密部とを備え、前記本体側気密部と前記上蓋側気密部が係合することにより前記収納空間部を気密状態とし、
前記押さえ部は、前記上蓋側気密部の内側で、前記上蓋の内面から前記容器本体側に突出して環状に形成され、当該上蓋を閉じた状態で前記取出口の内側に配され、
前記容器本体の前記取付部以外の部分及び前記上蓋は、外形が曲面状に形成されていることを特徴とするウェットティシュー収納容器。 - 前記上蓋は、前記上蓋側気密部よりも内側であって、前記取出口に対向する部分が最も高くなるような形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェットティシュー収納容器。
- 前記容器本体に対して前記上蓋を回動自在とする回動軸部を備え、
前記容器本体は、前記取出口を具備する上面開口部を備え、
前記本体側気密部は、前記取出口の延在方向に対して略垂直に設けられ、
前記上蓋側気密部は、前記本体側気密部と係合した状態で前記取出口の延在方向に対して略垂直となるように前記上蓋に設けられ、
前記回動軸部は、前記容器本体の前記上面開口部の外縁よりも内側であって、前記取出口と略等しい高さに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェットティシュー収納容器。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載のウェットティシュー収納容器を梱包部材により梱包する梱包構造であって、
前記梱包部材は、少なくとも前記ウェットティシュー収納容器と等しい高さを有し、積み重ねられるウェットティシュー収納容器を支持する支持部を備えることを特徴とするウェットティシュー収納容器の梱包構造。
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