JP3477527B2 - ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造およびその製造方法 - Google Patents

ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造およびその製造方法

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JP3477527B2 JP15646398A JP15646398A JP3477527B2 JP 3477527 B2 JP3477527 B2 JP 3477527B2 JP 15646398 A JP15646398 A JP 15646398A JP 15646398 A JP15646398 A JP 15646398A JP 3477527 B2 JP3477527 B2 JP 3477527B2
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興司 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェットティッシュ
収納容器の取出し部構造に関する。より詳しくは、本発
明はウェットティッシュ取出し用開口を具備しウェット
ティッシュ収納容器の頂面を構成する基板部、該基板部
に対して揺動可能に設けられ前記ウェットティッシュ取
出し用開口を開閉する開閉蓋部および前記基板部に設け
られ該開閉蓋部に係合可能な開閉操作部材からなるウェ
ットティッシュ収納容器の取出し部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】清浄液などを含浸させた不織布や紙(所
謂ウェットティッシュ)の収納する容器としては、従来
からプラスチックで成型されたボトルタイプのものが使
用されていた。
【0003】また可撓性のプラスチックフィルムからな
るシートを袋状に形成して、その袋の一面にウェットテ
ィッシュの取出し口およびその取出し口を覆うフラップ
などの開閉蓋を付着した所謂ピロータイプのものもよく
用いられている。
【0004】更に最近では四角いボックスタイプのもの
に収容することが多くなっている。このボックスタイプ
のものは上面が完全に開口しているほぼ直方体形状の容
器本体と、この容器本体に着脱自在に取付けられる天蓋
と、この天蓋に枢着された開閉蓋とから構成されるもの
が多い。このようなボックスタイプのものでは天蓋の部
分に内容物の取出し口がありその部分を開閉蓋が覆って
いる。
【0005】更に、上述のボックスタイプのものと類似
しているが、直方体形状の容器本体と天蓋とが一体とな
っており、天蓋部分にウェットティッシュの取出し口を
形成し、その取出し口を開閉蓋で覆うようにすることも
提案されている。
【0006】本発明は上述した何れのタイプ、すなわ
ち、ボトルタイプ、ピロー包装タイプ、ボックスタイプ
の何れにも適用可能なウェットティッシュ収納容器の取
出し部構造を提供するものである。
【0007】上述したようなウェットティッシュ収納容
器においては、開閉蓋を開けるときは片手で天蓋または
容器本体を押え、他方の手で開閉蓋を持上げて開けるよ
うにしている。しかしウェットティッシュを使用したい
ときには、往々にして両手を用いずに、もっと簡単に開
閉蓋を開けられることが望まれている。すなわち、容器
のどこか一箇所を触るだけでワンタッチで開閉蓋が開く
ようになれば便利である。特にウェットティッシュを化
粧時に使用するときや、赤ん坊のお尻拭きに使用すると
きや、介護に使用するときに、このようにすることが望
ましい。
【0008】このような要望を解決するものとして、本
願出願人は先に特開昭61−178号公報においてワン
タッチで開けることができるウェットティッシュ収納容
器を提案した。このウェットティッシュ収納容器におい
ては、ボトルタイプのウェットティッシュ収納容器のキ
ャップ部分に開口を形成するとともにキャップ部材に蓋
部材をピンにより枢着するとともに、その蓋部材を開く
方向に付勢する部材を設けるとともに、蓋部材の他方の
端部に開閉を制御するための係止部材を設けている。係
止部材は側壁に形成された一対の穴をキャップ部材のピ
ポットによって回動可能に支承するとともに係止部材の
下端部に一体的に形成されたプラスチックの板ばねで係
止部材を付勢している。
【0009】この特開昭61−178号公報に提案した
ウェットティッシュ収納容器においては、係止部材を操
作することにより付勢部材の作用によってキャップ部材
をワンタッチで開閉することができ上述の要望を満たす
ことができるものである。しかしながら、このものにお
いては係止部材がキャップ部材と別体であり、製作工程
が多いし、キャップ部材に係止部材を組立てる際に板ば
ねが係止部材を付勢するよう注意しつつ組立てる必要が
あり組立作業が面倒である。加えて、キャップ部材に対
して蓋部材を組立てる場合、特にその蓋部材の付勢をす
るための付勢部材を取付けつつキャップに蓋部材を取付
けねばならないために、その組立作業は極めて繁雑であ
り、その結果、コストが高くなった。
【0010】また、特開平8−217113号公報に提
案されているワンタッチで開閉蓋が開閉する容器におい
ては、天蓋を撓みの大きなものとして成形し、この天蓋
を押圧することにより天蓋を撓み変形させ、これによっ
て開閉蓋と天蓋との係止機構を解除するようにしてい
る。
【0011】この特開平8−217113号公報に開示
されている容器では、天蓋を押圧することによって撓み
変形させるため、天蓋を軽く押しただけでは係止機構は
解除されない。そのため強く押圧しなければならないと
いう問題がある。また押す場所によっても、その撓み方
が違うため、確実に係止機構を解除することは困難であ
る。更に天蓋を撓み変形させたときに開閉蓋が開くよう
にするために、天蓋を開く方向に付勢するゴム状弾性体
を天蓋と開閉蓋の間に設けている。しかしながら、この
ように天蓋と開閉蓋の他にゴム状弾性体を設けるため
に、この特開平8−217113号公報に提案されてい
るウェットティッシュ収納容器においては、その製造工
程が多くまた組立てが非常に繁雑であり、その結果、製
造コストが高価である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来技術に付随する組立てが繁雑であり、結果的にコ
ストが高くなるウェットティッシュ収納容器の問題点に
鑑みて、部品点数を低減し、また組立てを極めて容易に
でき、安価に提供することができるウェットティッシュ
収納容器の取出し部構造およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述し
た課題を、請求項1に記載のように、ウェットティッシ
ュ取出し用開口を具備しウェットティッシュ収納容器の
頂面を構成する基板部、該基板部に対して揺動可能に設
けられ前記ウェットティッシュ取出し用開口を開閉する
開閉蓋部および前記基板部に設けられ該開閉蓋部に係合
可能な開閉操作部材を有するウェットティッシュ収納容
器の取出し部構造において、前記開閉操作部材は前記基
板部に一体に連結され且つ基板部から上方に突出した立
上り壁部からなる脚部と、該脚部の頂上において前記取
出し用開口側に基板に平行に突出した前側頂面端部と、
該前側頂面端部と反対側に突出した後側頂面端部とから
なっていて、T字状断面をしており、前記脚部を構成す
る立上り壁部はその根本部分が薄肉となって前記基板部
に連結されて且つその幅方向の中央部に間隙が形成され
て一対の立上り壁部となっており、前記前側頂面端部が
前記間隙とほぼ等しい幅を有していることを特徴とする
ウェットティッシュ収納容器の取出し部構造により達成
する。
【0014】本発明では開閉操作部材と基板部とは一体
に連結しているので、基板部を成型すると開閉操作部材
が一緒に成型され、開閉操作部材を組込む作業が不要と
なる。また、本発明の開閉操作部材のT字状脚部は幅方
向の一部に間隙を形成した立上り壁部からなっているの
で、後述する本発明の方法により開閉操作部材と基板部
とが容易に一体成型できるとともに立上り壁部が開閉操
作部材に必要な付勢力を生じる。従って、極めて安価に
製造することができる。
【0015】また、本発明では、請求項2に記載のよう
に、上記の構成に加え更に前記基板部および前記開閉蓋
部の根元部は支点部を介して一体に形成されており、該
ウェットティッシュの取出し部構造がばね部を具備して
おり、該ばね部は前記開閉蓋部に一体に形成され且つ前
記支点部を越えて前記基板部の上方に突出しており、
ばね部の脇の開閉蓋部に切込みが設けられており、該開
閉蓋部が前記基板部のウェットティッシュ取出し口を覆
った際に該基板部と該開閉蓋部との間に位置して開閉蓋
部に押し開き力を付与することを特徴とするウェットテ
ィッシュ収納容器の取出し部構造のようにしてもよい。
【0016】この請求項2の発明では、請求項1の発明
と同様に、開閉操作部材と基板部とが容易に一体成型で
きるとともに一対の立上り壁部が開閉操作部材に必要な
付勢力を生じる。従って、極めて安価に製造することが
できる。更に、本発明では、基板部と開閉蓋部が一体と
なっており、開閉蓋部がばね部を具備しているので、開
閉蓋部を開閉するばね部材を別に組込む必要がなく、組
立てが極めて容易である。
【0017】この場合に、請求項3に記載のように開閉
蓋と支点部との連結部が薄肉となっていて、その薄肉部
が蝶番部を構成していることが好ましい。これにより、
開閉蓋部は基板部に対して円滑に揺動する。
【0018】更に、支点部は一対の壁部からなってお
り、支点部の一対の壁部の間の空隙部に対応して開閉蓋
部にばね部が形成されていることが好ましい。このよう
にすることによって開閉蓋部を支点部の回りに開閉した
場合にも、ばね部が支点部によって変形されることがな
くばね部本来の機能が十分に発揮されることになる。ま
た、この態様とすることにより後述する本発明の製造方
法と同様の方法によって開閉蓋部と基板部とを一体成型
することができる。
【0019】この場合に、支点部を越えて突出している
ばね部の長さが基板部と開閉蓋部の間の支点部の長さよ
りも大きいことが好ましい。このようにすることにより
ばね部が空隙部から抜け出てしまうことがなく確実にば
ね部の作用を果たすことになる。
【0020】更に本発明においては、請求項に記載の
ように、請求項1に記載の構成に加え更に前記開閉蓋部
は前記基板部とは別体であり、該開閉蓋部の根元部は支
点部を介して前記基板部に枢着しており、該ウェットテ
ィッシュの取出し部構造がばね部を具備しており、該ば
ね部は前記開閉蓋部に一体に形成され且つ前記支点部を
越えて前記基板部の上方に突出しており、該ばね部の脇
の開閉蓋部に切込みが設けられており、該開閉蓋部が前
記基板部のウェットティッシュ取出し口を覆った際に該
基板部と該開閉蓋部との間に位置して開閉蓋部に押し開
き力を付与するようにしても上述した課題を達成するこ
とができる。
【0021】この構成からなる本発明においては、前述
した請求項2に記載した発明に比較して開閉蓋部と基板
部が一体になっていないために、これら両者を結合させ
る工程が必要とはなるが、この発明においても請求項1
の発明と同様に開閉操作部材と基板部とが容易に一体成
型できるとともに立上り壁部が開閉操作部材に必要な付
勢力を生じる。従って、極めて安価に製造することがで
きる。加えて、ばね部が開閉蓋に一体に形成されている
ために、ばね部を基板部と開閉蓋部との組立時にばね部
を同時に組立てる必要がなく、ばね部の組立作業が低減
され組立てが容易となり、従ってウェットティッシュ収
納容器の取出し部構造として極めて安価となる。また、
この請求項の発明では開閉蓋部と基板部とを別個に成
型することができ、成型が容易に行えるという利点があ
る。
【0022】
【0023】更に本発明においては、前記開閉蓋部およ
び前記基板部には、該開閉蓋部を閉じた際に互いに係合
する突出部が形成されていて該開閉蓋部を閉状態に維持
するとともに該開閉蓋部の前記開閉操作部材側先端を前
記T字状開閉操作部材の前記頂面の前記一端部の上方に
位置させることが好ましい。この態様によって、開閉蓋
部と基板部とは突出部が互いに係合することにより閉状
態を維持し、一方、T字状開閉操作部材の他端を押すこ
とによりT字状開閉操作部材の一端部が開閉蓋部の開閉
操作部材側先端を押上げて開閉蓋部を開く。本発明の別
の態様として、開閉蓋を閉じた際に該開閉蓋の開閉操作
部材側先端がT字状をした開閉操作部材の一端部と係合
することにより閉状態を維持し、一方、T字状開閉操作
部材の他端を押すことによりT字状開閉操作部材の一端
部と開閉蓋部との係合が解除され開閉蓋を開くようにし
てもよい。
【0024】更に本発明においては、請求項に記載の
ように、前記ウェットティッシュ取出し用開口および前
記開閉操作部材の設置箇所の外側を囲周する閉ループ状
の薄肉部が前記基板部に形成されていることが好まし
い。このようにすることにより、本発明のウェットティ
ッシュ収納容器の取出し部構造は成型後に閉ループ状の
薄肉部に沿って押下げることにより、ウェットティッシ
ュ収納容器の取出し部の高さを低くでき、従って、ウェ
ットティッシュ収納容器がコンパクトとなる。
【0025】本発明に係るウェットティッシュ収納容器
の取出し部構造は、前述した従来から知られている種々
のウェットティッシュ収納容器に適用することができ
る。すなわち、ウェットティッシュが箱形状をしている
場合に、このような箱形状をしたウェットティッシュ収
納容器の一面に本発明に係るウェットティッシュ収納容
器の取出し部構造を接着または溶着により取着してもよ
い。
【0026】また、前述した特開平8−217113号
公報に記載されているようにウェットティッシュ収納容
器が容器本体と容器本体に着脱可能な天蓋からなる場合
に、本発明に係るウェットティッシュ収納容器を着脱可
能な天蓋そのものの一部として形成してもよいし、また
は天蓋に本発明に係るウェットティッシュ収納容器の取
出し部構造を接着または溶着により取着してもよい。更
に本発明のウェットティッシュ収納容器は可撓性シート
から構成された袋状のウェットティッシュ収納容器にも
適用することができ、この場合には本発明に係るウェッ
トティッシュ収納容器の取出し部構造を袋状形状をした
ウェットティッシュ収納容器を構成している可撓性シー
トの一面に接着または溶着により取着することが好まし
い。
【0027】また、本発明は、上述したようにウェット
ティッシュ収納容器の取出し部構造の製造方法として、
請求項に記載のように、ウェットティッシュ取出し用
開口を具備しウェットティッシュ収納容器の頂面を構成
する基板部および基板部に一体に設けられ開閉蓋部に係
合可能な開閉操作部材からなり、該開閉操作部材はT字
状断面をしており、該T字の頂面の一端部が前記開閉蓋
部の先端部に係合可能であるとともに該T字の頂面の他
端部を押圧することにより前記開閉蓋部を前記基板部に
対し揺動可能としたウェットティッシュ収納容器の取出
し部構造の製造方法において、前記基板部は上下に割れ
る金型を用いて成型するとともに、前記T字状開閉操作
部材と該開閉操作部材の直下の基板部の箇所は横方向に
移動可能な細幅の金型により成型され、該細幅の金型の
先端はその一部が突出しており、該突出部により開閉蓋
と係合する開閉操作部材の前記一端部が形成され、先端
の突出部以外の部分に脚部が形成されるとともに該部分
の先端部分が厚さ方向に傾斜しており、脚部に薄肉部を
形成することを特徴とするウェットティッシュ収納容器
の取出し部構造の製造方法を提供する。この本発明に係
るウェットティッシュ収納容器の製造方法により、T字
状開閉操作部材を容易に基板部と一体に成型することが
できる。
【0028】この場合に、請求項に記載のように、前
記細幅の金型により脚部に薄肉部を形成するようにする
と、開閉操作部材に適度の可撓性を容易に持たせること
ができ、好ましい。
【0029】また、請求項に記載のように、前記ウェ
ットティッシュ取出し用開口および前記開閉操作部材の
設置箇所の外側を囲周する閉ループ状の薄肉部を前記基
板部に形成して、該基板部の成型後に該閉ループ状の薄
肉部に沿って基板部の前記開閉蓋部および前記開閉操作
部材の設置箇所を高さ方向に押下げてウェットティッシ
ュ収納容器の取出し部の高さを成型後に低くし、ウェッ
トティッシュ収納容器をコンパクトとすることが好まし
い。
【0030】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説
明する。図1は本発明に係るウェットティッシュ容器の
取出し部構造の成型時の状態を示す斜視図であり、図2
は図1に示した本発明に係るウェットティッシュ容器の
取出し部構造を示し、(a)は平面図、(b)は(a)
のI−Iに沿う断面図、(c)は(a)のII方向に見た
側面図である。図3は図2(a)の開閉操作部材の拡大
図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のIII−III
方向の断面図であり、(c)は(a)の矢印IV方向に見
た図である。図4は図1に示した取出し部構造の使用状
態を示す斜視図である。図5は開閉蓋部を閉じた状態を
示す斜視図であり、図6の(a)、(b)、(c)はそ
れぞれ図1、図4、図5のA−A、B−BおよびC−C
断面図を示す。
【0031】図7は本発明の取出し部の構造を可撓性シ
ートからなる袋状の包装容器に適用した場合の斜視図で
ある。図7において符号1は袋体、2は本発明に係る取
出し部構造であり、この取出し部構造2を備えた袋体1
の内部にウェットティッシュ(図示せず)が収納されて
いる。
【0032】袋体1は、気密性を有し可撓性なプラスチ
ックフィルムにより、例えばピロー形状の袋に形成され
ている。袋体を形成する材料としては、ウェットティッ
シュに含浸させた薬剤、化粧料等の含浸物が浸み出した
り飛散したりすることを防止できる性質を有するフィル
ムを用いることができ、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアミド、塩化ビニル、塩化ビニ
ルリデン、セロハン、アセテート等のプラスチックから
なるフィルム若しくはこれら2種以上からなる積層フィ
ルムまたはこれらの単体フィルム、積層フィルムにアル
ミ箔を積層してなる複合フィルム等が用いられる。
【0033】取出し部構造2は、袋体1の上面に設けら
れた開口部に臨んで取付けられている。すなわち、取出
し部構造2の基板部6(図1参照)の上面を袋体1の開
口部の周縁部の下面に接着またはヒートシールにより接
合している。なお、図示していないが基板6の下面を袋
体1の開口部の周縁部の上面に接着またはヒートシール
により接合するようにしてもよい。
【0034】取出し部構造2は、例えば硬質ポリエチレ
ンのような合成樹脂の成型品であり、図1に示すよう
に、基板部6、開閉蓋部8、基板部6と開閉蓋部8を連
結する支点部10および支点部10の反対側に設けられ
ていて、開閉蓋部8に係合可能な開閉操作部材13から
構成されている。
【0035】図1において、基板部6と開閉蓋部8は支
点部10を介して一体的に設けられている。支点部10
と開閉蓋部8との連結部は薄肉状12となって蝶番部を
形成しており、この薄肉部12により基板部6と開閉蓋
部8とは蝶番構造を形成している。従って、開閉蓋部8
は支点部10の回りに回動して基板部6に設けたウェッ
トティッシュの取出し口7を覆って密閉することができ
る。
【0036】取出し口7を開閉蓋部8によって密閉する
手段として、基板部6の取出し口7の周囲に円形の突出
した嵌合受け部9が設けられている。また、この嵌合受
け部9と嵌合可能な嵌合部11が開閉蓋部8に設けられ
ている。嵌合受け部9および嵌合部11は図1に示すよ
うに突起状の周囲壁を有しており、一方の周囲壁の内方
に他方の周囲壁が入り込むことにより嵌合状態が得られ
る。図1に示した嵌合部11および嵌合受け部9は円形
のリング状をしているが方形形状などとしてもよい。
【0037】図1に示すように支点部10は左右一対の
壁部10a、10bからなりその中間部10cは空隙と
なっており、この空隙部10cに対応して開閉蓋部8の
後端部8aが支点部10を越えて図1において基板部6
の上方に突出してばね部を形成している。この突出した
ばね部8aの脇に図示した実施例においては切込み8b
を設けている。切込み8bは、後述するようにばね部8
を折り曲げた場合に、ばね部8aに作用する応力を逃が
して開閉蓋部8に作用しないようにするものである。
【0038】この実施例の取出し部構造2は成型状態で
は図1の状態であるが、図4に示すように開閉蓋部8を
蝶番部を支点として図4に示すように折曲げることによ
り、十分に折曲げた開閉蓋部8の嵌合部11は基板部6
の嵌合受け部9と嵌合して図5に示す状態となる。
【0039】この図5の状態を維持するために嵌合受け
部9の支点部10と反対側の先端部には周方向に延在す
る突出部9aが形成されている。また、嵌合部11の内
側には、突出部11bが周方向に延在し、突出部9aと
係合するように形成されている。嵌合受け部9および嵌
合部11の両突出部9a、11aが互いに係合すること
により、開閉蓋部8は閉じた状態を維持する。
【0040】前述した両突出部9a、11aの係合を解
き開閉蓋部8を開くために、開閉操作部材13が基板部
6に設けられている。開閉操作部材13は、図3(b)
に示すように、T字状断面をしており、T字の脚部(中
心部)13cは、図3(c)に示すように、幅方向の中
央部に間隙13eを形成した一対の立上り壁部13cか
らなっていて、この一対の立上り壁部13cの根元部分
において基板部6に連結して支点となっている。
【0041】図3(a)〜(c)に示すように、開閉部
材13のT字の頂面の一方の端部13aは、上述した脚
部13cの間に形成された間隙13eとほぼ等しい幅を
有しており、脚部13cから前方向に(取出し口7側
に)突出している。端部13aは前側頂面端部である。
また、脚部13cから上記一方の端部13aと反対側に
は他方のT字の頂面端部13bが後方向に(外側に)突
出している。端部13bは後側頂面端部である
【0042】T字の頂面の一方の端部13aが開閉蓋部
8の先端の下側に突入する構造となっており、突入した
端部13aとは反対側のT字の他端部13bを押すこと
により、開閉操作部材13の支点(脚部13c)を中心
として開閉操作部材13が傾斜して開閉蓋部8を押し上
げる。その結果、嵌合受け部9と嵌合部11の突出部9
a、11aの係合を外す。これにより開閉蓋部8は、図
4に示すように、基板部6に対して揺動可能となる。な
お、図3(b)に示すように上述した開閉部材13のT
字の脚部13cは、その根元部が薄肉13dとなってい
て、上述したT字の他端部13bを押したときに上述し
た一端部13aが容易に昇降するようにしている。
【0043】前述したように開閉蓋部8の後端部は突出
しており、この部分がばね部8aとなっているために、
開閉蓋部8を閉じた場合には図4に示すようにばね部8
aの後端部が基板部6に当り、これにより図6(c)に
示すように開閉蓋部8の後端部にはばね部8aによって
開閉蓋部8を押し上げる力が常時作用している。この状
態で前述したように係合受け部9と嵌合部11との突出
部9a、11aが互いに係合している場合には開閉蓋部
8は閉まっているが、開閉操作部材13により両者の係
合を解いた場合には、このばね部8aの弾力か図6
(b)に示すように開閉蓋部8を押し上げるように作用
し、これにより図4に示すように開閉蓋部8は開かれ
る。
【0044】上述した実施例においては、開閉蓋部8に
形成した嵌合部11および基板部6に形成した嵌合受け
部9にそれぞれ突出部11a、9aを設けており、嵌合
受け部9および嵌合部11の両突出部が互いに係合する
ことにより開閉蓋部8が閉じた状態を維持するようにな
っており、この閉じた状態となっている開閉蓋部8を開
閉操作部材13の一端13aにより押し上げて開く構造
となっていたが、本発明においては開閉蓋部8と開閉操
作部材13の先端が直接係合するように構成してもよ
い。この場合には開閉蓋部8の先端に開閉操作部材13
と係合し、その係合状態を維持することによって開閉蓋
部8が閉じた状態となるような、例えば突起または突起
と凹部とを開閉蓋部8の先端および開閉操作部材13の
先端にそれぞれ形成し、上述したと同様にして開閉操作
部材13の他端13bを押すことにより他方の一端13
aと開閉蓋部8との係合が解かれ開閉蓋部8が開くよう
にしてもよい。
【0045】この場合、前述した実施例では開閉蓋部8
を閉じた状態では開閉操作部材13の先端13aが開閉
蓋部8の先端の下に位置しているが、上に位置するよう
にすることも可能である。上に位置している場合でも、
開閉操作部材13の他端部13bを押して開閉蓋部8と
の係合が解除されると、ばね部8aの力により開閉蓋部
8は開く。
【0046】また、上述した実施例においては基板部6
と開閉蓋部8との間の支持部10は一対の壁部10a、
10bからなっており、その間に空隙部10cを形成し
ていた。この空隙部10cに対応して開閉蓋部8の後端
部8aを突出させている。特に、この突出した部分がば
ね部8aとしての作用を十分に発揮するとともに開閉蓋
部8に応力の影響が出ないように突出したばね部8aの
両側に切欠き8bを形成している。しかしながら、場合
によっては、この切欠き8bは省略してもよい。このば
ね部8aを構成する開閉蓋部8の後端の突出している部
分の長さは支点部10の高さよりも高くすることが好ま
しい。
【0047】また、上述のように間隙部10cを設けな
くともばね部8aが開閉蓋部8を押し上げる作用を十分
に奏する場合には、上述した間隙部10cをなくすこと
も可能である。この場合には支点部は1枚の壁部となっ
ていてもよい。
【0048】上述したように、本発明の開閉操作部材1
3はT字状断面をしており、T字の脚部13cは幅方向
の中央部に間隙を形成した一対の立上り壁部からなって
いて、立上り壁部13cの根元部分において開閉操作部
材13が基板部6に一体に連結しているとともに、T字
の頂面の一端部13aが一対の立上り壁部の中央部に形
成された間隙とほぼ等しい幅をしているので、この開閉
操作部材13は割り金型を用いて基板部6とともに一体
に成型することができる。
【0049】すなわち、上下に割れる公知の形状の金型
50、60を用いて基板部6を成型するとともに、T字
状をした開閉操作部材13と開閉操作部材13の真下の
基板部6の箇所とを連結して成型するために、図8に示
すような横方向に移動可能な細幅の金型40を用いる。
図8において(a)はこの金型40の平面図であり、図
(b)は側面図である。また(c)は(a)の中央部か
ら断面した断面図である。この金型40は図8(a)に
示すように所定厚さの細幅の金型であって、その先端は
中央部40aが突出している。この突出している部分4
0aの幅は開閉操作部材13の一対の立上り部13cの
間に形成される間隙の幅に合せた幅となっており、その
突出部40aの長さは開閉操作部材13の前述した一端
部13aの長さに合せた長さとなっている。
【0050】この細幅の金型40は基板部を形成するた
め上下に割れる金型50、60(図9参照)の間におい
て横方向に移動可能であり、成型時においては、図9
(a)に示すように、この移動可能な細幅の金型40を
上下の割り金型50、60の間に位置させ、この状態で
公知の方法により溶融ポリマーを充填して成型し、成型
後に、図9(b)に示すように、割り金型40を横方向
(図9(b)で左方向)に移動することによって、上述
した形状の開閉操作部材13を成型する。その後、割り
金型50、60を上下に割ることによって、本発明に係
る取出し部構造2が得られる。
【0051】なお、横方向に移動可能な細幅の金型40
の根元部には突出した中央部の両側の部分40bは図8
(b)に示すように厚さ方向に傾斜40cしており、こ
れにより開閉操作部材13の先端の中央部の両側に形成
される脚部13cに薄肉部13d(図3(b)参照)を
形成するようにすることが好ましい。
【0052】なお、詳細な説明は省略しているが、開閉
蓋部8の後端部に形成するばね部8aについても上述し
た開閉操作部材13と同様に、割り金型および横移動可
能な細幅の金型を用いることによって、基板部6と開閉
蓋部8を一体成型することができる。
【0053】上述した実施例では、図3(a)および
(c)に示すように、T字状開閉操作部材13の一端部
13a(開閉蓋部8と係合する方の端部)が幅方向の中
央部に設けられ、脚部13cが幅方向の両側に設けられ
ているが、両者の位置を逆にすること(すなわち、一端
部13aが両側位置で、脚部13cが中央)も可能であ
る。この場合は、当然に金型40もそのような形状とす
ればよい。
【0054】また、本実施例においては、基板部6のウ
ェットティッシュ取出し用開口7および開閉操作部材1
3の設置箇所の外側、特に、この実施例においては、図
2(a)に示すように、楕円またはトラック形状をした
閉ループ状の薄肉部6aが開閉操作部材13の設置部の
外側と基板に形成された嵌合受け部9の位置の外側を囲
むよう基板6に形成されている。
【0055】前述したように上下に割れる割り金型5
0、60を用いて基板部6、開閉蓋部8および開閉操作
部材13を一体に成型した時には、図2(b)に示すよ
うな状態となる。このようにして成型された後に基板部
6の開閉操作部材13の設置箇所およびウェットティッ
シュ取出し口用開口7の部分を上から押すことにより、
上述した閉ループ状の薄肉部6aに沿って基板部6の中
央部分が下に凹み、図10の状態となる。これにより本
発明に係るウェットティッシュ収納容器の取出し部の高
さを成型時よりも低い状態とすることができ、成型後に
実際にウェットティッシュ容器の取出し部構造として使
用する場合には、この押し下げた部分だけ高さを低くす
ることができ、より一層ウェットティッシュ容器のコン
パクト化が可能となる。
【0056】上述した薄肉部6aは閉ループ状をしてお
り、押し込むことによって下向きに下がるものであれば
よく、図示したような楕円状またはトラック状に限られ
るものではなく、円形またはほぼ方形形状としてもよ
い。
【0057】更に、本実施例においては基板部6と開閉
蓋部8を一体成型しており、その間の支点部10に薄肉
部12を形成していたが、他の方法として基板部6と開
閉蓋部8とを別体に構成し両者を枢着するようにしても
よい。この場合に枢着する方法として最も簡単な方法は
基板部6または開閉蓋部8の一方に凹部を形成し他方に
凸部を形成し、凹部と凸部の嵌合により枢動可能に嵌合
することが製作が容易である。他の方法としては両者を
ピン部材により連結してもよい。なお、この場合当然な
がら基板部6と開閉操作部材13は一体に成型するので
あって、開閉蓋部8は上述したように別体として成型す
る。また、このようにして成型した基板部6に上述した
実施例と同様に閉ループ状の薄肉部6aを形成しておい
て全体の高さを薄くすることが好ましい。
【0058】本発明に係るウェットティッシュ収納容器
の別の実施態様を図11に示す。図11は本発明を箱状
タイプのウェットティッシュ包装容器に適用した場合の
斜視図である。図11においてはウェットティッシュ容
器21は内部にウェットティッシュを収納可能であり、
バリヤ性を有する紙などにより箱状に形成された容器2
3と容器本体23の上面に設けられ、内部のウェットテ
ィッシュを取り出すための取出し部構造2とからなって
おり、取出し部構造2は取出し口7を開閉するための開
閉蓋部8を備えている。基板部6、開閉蓋部8および開
閉操作部材13の構造などを含めて本実施例のウェット
ティッシュ容器の取出し部構造2の構造は前述した実施
例のものと同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0059】更に本発明は容器本体を覆う天蓋からなる
ウェットティッシュ容器にも適用可能である。この場合
の実施例を図12に示す。図12において24は容器本
体であり、容器本体24の上に天蓋30が嵌合されるよ
うになっている。容器本体24および天蓋30はそれぞ
れ同様の材質でありプラスチックなどで成形されてい
る。この実施例においては、天蓋30と別体に製作した
開閉蓋部8にそれぞれ凹部および突部を形成し、凹凸部
により支点部22回りに揺動可能に枢着されている。こ
の図12に示す実施例においては、天蓋30が前述した
実施例における基板部そのものとなっており、その他の
構造は前述した実施例と同様である。なお、天蓋を基板
部として構成する代りに、図1〜図5を参照して説明し
た実施例のように構成した基板部6を天蓋30に貼着ま
たは溶着により取着するようにしてもよい。なお、この
実施例においても基板部6、開閉蓋部8および開閉操作
部材13の構造は、上述した実施例と同様に製造し使用
することができるので、上記以外の詳細な説明は省略す
る。
【0060】
【発明の効果】本発明では開閉操作部材と基板部とは一
体に連結しているので、基板部を成型すると開閉操作部
材が一緒に成型され、開閉操作部材を組込む作業が不要
となる。また、本発明の開閉操作部材のT字状脚部は幅
方向の一部に形成した立上り壁部からなっているので、
後述する本発明の方法により開閉操作部材と基板部とが
容易に一体成型できるとともに立上り壁部が開閉操作部
材に必要な付勢力を生じる。従って、極めて安価に製造
することができる。
【0061】本発明によれば、ウェットティッシュ収納
容器の取出し部構造が基板部と開閉蓋部とから構成され
ており、この開閉蓋部には開閉蓋部を押し上げる方向に
付勢するばね部が一体に設けられており、取出し部構造
を組立てることにより、この開閉蓋部を押し上げるばね
部が一緒に組込まれるため、このばね部を別に取付ける
工程が不要となり、その製造時における部品点数が少な
くワンタッチで開閉することができるウェットティッシ
ュの取出し部構造が安価に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出し
部構造の成型時の状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した本発明に係るウェットティッシュ
容器の取出し部構造を示し、(a)は平面図、(b)は
(a)のI−Iに沿う断面図、(c)は(a)のIIに方
向に見た側面図である。
【図3】図1の開閉操作部材の拡大図であり、(a)は
平面図、(b)は(a)のIII−III断面図であり、
(c)は(a)のIV方向に見た側面図である。
【図4】図1に示した取出し部構造の使用状態を示す斜
視図である。
【図5】開閉蓋部を閉じた状態を示す斜視図である。
【図6】(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1、図
4、図5のA−A、B−BおよびC−C断面図を示す。
【図7】本発明の取出し部構造を可撓性シートからなる
袋状の包装容器に適用した場合の斜視図である。
【図8】本発明に係る開閉操作部材を形成するために横
方向に移動可能な金型を示す図であり、(1)は平面
図、(2)は側面図、(3)は(1)の中央部に沿う断
面図である。
【図9】本発明に係る開閉操作部材の成型手順を示す断
面図であり、(a)は割り金型と移動可能な金型とを組
み合わせた成型直前の状態を示し、(b)は成型後に移
動可能な金型を横に移動させた状態を示す。
【図10】本発明に係るウェットティッシュ容器の取出
し部構造を成型した状態(図2(b))から基板部に形
成したループ状の薄肉部に沿って押し下げた状態を示す
図2(b)に対応する図である。
【図11】本発明の取出し部構造を箱状タイプのウェッ
トティッシュ包装容器に適用した場合の斜視図である。
【図12】本発明の取出し部構造を容器本体と天蓋から
なるウェットティッシュ容器に適用した場合の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 袋体 2 取出し部構造 6 基板部 7 ウェットティッシュ取出し口 8 開閉蓋部 8a ばね部 10 支点部 10a、10b 壁部 13 開閉操作部材 13a 開閉操作部材のT字の頂面の一端部 13b 開閉操作部材のT字の頂面の他端部 13c 開閉操作部材の脚部 40 横方向に移動可能な割り形 40a 金型中央部の突出部 40b 金型の中央部両側の傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番 41号 中村物産株式会社淡路工場内 (72)発明者 石井 宏市 東京都中央区銀座8丁目18番1号 日交 銀座木挽町ビル6階 中村物産株式会社 内 (56)参考文献 特開 平9−58725(JP,A) 特開 平8−107809(JP,A) 特開 平8−244820(JP,A) 実開 昭61−56250(JP,U) 英国特許出願公開2269809(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 83/08 A47K 7/00 A47K 10/20 B65D 25/52 B65D 43/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェットティッシュ取出し用開口を具備
    しウェットティッシュ収納容器の頂面を構成する基板
    部、該基板部に対して揺動可能に設けられ前記ウェット
    ティッシュ取出し用開口を開閉する開閉蓋部および前記
    基板部に設けられ該開閉蓋部に係合可能な開閉操作部材
    を有するウェットティッシュ収納容器の取出し部構造に
    おいて、前記開閉操作部材は前記基板部に一体に連結さ
    れ且つ基板部から上方に突出した立上り壁部からなる脚
    部と、該脚部の頂上において前記取出し用開口側に基板
    に平行に突出した前側頂面端部と、該前側頂面端部と反
    対側に突出した後側頂面端部とからなっていて、T字状
    断面をしており、前記脚部を構成する立上り壁部はその
    根本部分が薄肉となって前記基板部に連結されて且つそ
    の幅方向の中央部に間隙が形成されて一対の立上り壁部
    となっており、前記前側頂面端部が前記間隙とほぼ等し
    い幅を有していることを特徴とするウェットティッシュ
    収納容器の取出し部構造。
  2. 【請求項2】 ウェットティッシュ取出し用開口を具備
    しウェットティッシュ収納容器の頂面を構成する基板
    部、該基板部に対して揺動可能に設けられ前記ウェット
    ティッシュ取出し用開口を開閉する開閉蓋部および前記
    基板部に設けられ該開閉蓋部に係合可能な開閉操作部材
    を有するウェットティッシュ収納容器の取出し部構造に
    おいて、前記開閉操作部材は前記基板部に一体に連結さ
    れ且つ基板部から上方に突出した立上り壁部からなる脚
    部と、該脚部の頂上において前記取出し用開口側に基板
    に平行に突出した前側頂面端部と、該前側頂面端部と反
    対側に突出した後側頂面端部とからなっていて、T字状
    断面をしており、前記脚部を構成する立上り壁部はその
    根本部分が薄肉となって前記基板部に連結されて且つそ
    の幅方向の中央部に間隙が形成されて一対の立上り壁部
    となっており、前記前側頂面端部が前記間隙とほぼ等し
    い幅を有しており、前記基板部および前記開閉蓋部の根
    元部は支点部を介して一体に形成されており、該ウェッ
    トティッシュの取出し部構造がばね部を具備しており、
    該ばね部は前記開閉蓋部に一体に形成され且つ前記支点
    部を越えて前記基板部の上方に突出しており、該ばね部
    の脇の開閉蓋部に切込みが設けられており、前記ばね部
    は該開閉蓋部が前記基板部のウェットティッシュ取出し
    口を覆った際に該基板部と該開閉蓋部との間に位置して
    開閉蓋部に押し開き力を付与することを特徴とするウェ
    ットティッシュ収納容器の取出し部構造。
  3. 【請求項3】 前記開閉蓋部と前記支点部との連結部が
    薄肉となっていて蝶番部を構成していることを特徴とす
    る請求項2に記載のウェットティッシュ収納容器の取出
    し部構造。
  4. 【請求項4】 ウェットティッシュ取出し用開口を具備
    しウェットティッシュ収納容器の頂面を構成する基板
    部、該基板部に対して揺動可能に設けられ前記ウェット
    ティッシュ取出し用開口を開閉する開閉蓋部および前記
    基板部に設けられ該開閉蓋部に係合可能な開閉操作部材
    を有するウェットティッシュ収納容器の取出し部構造に
    おいて、前記開閉操作部材は前記基板部に一体に連結さ
    れ且つ基板部から上方に突出した立上り壁部からなる脚
    部と、該脚部の頂上において前記取出し用開口側に基板
    に平行に突出した前側頂面端部と、該前側頂面端部と反
    対側に突出した後側頂面端部とからなっていて、T字状
    断面をしており、前記脚部を構成する立上り壁部はその
    根本部分が薄肉となって前記基板部に連結されて且つそ
    の幅方向の中央部に間隙が形成されて一対の立上り壁部
    となっており、前記前側頂面端部が前記間隙とほぼ等し
    い幅を有しており、前記開閉蓋部は前記基板部とは別体
    であり、該開閉蓋部の根元部は支点部を介して前記基板
    部に枢着しており、該ウェットティッシュの取出し部構
    造がばね部を具備しており、該ばね部は前記開閉蓋部
    一体に形成され且つ前記支点部を越えて前記基板部の上
    方に突出しており、該ばね部の脇の開閉蓋部に切込みが
    設けられており、該開閉蓋部が前記基板部のウェットテ
    ィッシュ取出し口を覆った際に該基板部と該開閉蓋部と
    の間に位置して開閉蓋部に押し開き力を付与することを
    特徴とするウェットティッシュ収納容器の取出し部構
    造。
  5. 【請求項5】 前記ウェットティッシュ取出し用開口お
    よび前記開閉操作部材の設置箇所の外側を囲周する閉ル
    ープ状の薄肉部が前記基板部に形成されていることを特
    徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のウェットテ
    ィッシュ収納容器の取出し部構造。
  6. 【請求項6】 ウェットティッシュ取出し用開口を具備
    しウェットティッシュ収納容器の頂面を構成する基板部
    および基板部に一体に設けられ開閉蓋部に係合可能な開
    閉操作部材からなり、該開閉操作部材はT字状断面をし
    ており、該T字の頂面の一端部が前記開閉蓋部の先端部
    に係合可能であるとともに該T字の頂面の他端部を押圧
    することにより前記開閉蓋部を前記基板部に対し揺動可
    能としたウェットティッシュ収納容器の取出し部構造の
    製造方法において、前記基板部は上下に割れる金型を用
    いて成型するとともに、前記T字状開閉操作部材と該開
    閉操作部材の直下の基板部の箇所は横方向に移動可能な
    細幅の金型により成型され、該細幅の金型の先端はその
    一部が突出しており、該突出部により開閉蓋と係合する
    開閉操作部材の前記一端部が形成され、突出部以外の部
    分により脚部が形成されるとともに該部分の先端部分が
    厚さ方向に傾斜しており、脚部に薄肉部を形成すること
    を特徴とするウェットティッシュ収納容器の取出し部構
    造の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ウェットティッシュ取出し用開口お
    よび前記開閉操作部材の設置箇所の外側を囲周する閉ル
    ープ状の薄肉部を前記基板部に形成して、該基板部の成
    型後に該閉ループ状の薄肉部に沿って基板部の前記開閉
    蓋部および前記開閉操作部材の設置箇所を高さ方向に押
    下げることを特徴とする請求項に記載のウェットティ
    ッシュ収納容器の取出し部構造の製造方法。
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