JP3137123B2 - 蓋の開放機構 - Google Patents

蓋の開放機構

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JP3137123B2
JP3137123B2 JP07510716A JP51071695A JP3137123B2 JP 3137123 B2 JP3137123 B2 JP 3137123B2 JP 07510716 A JP07510716 A JP 07510716A JP 51071695 A JP51071695 A JP 51071695A JP 3137123 B2 JP3137123 B2 JP 3137123B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、各種ケースや機器の蓋や開放部材を、片
手で開けることができるようにしたものであり、合成樹
脂製や金属製等の各種ケースや容器の他、煙草やキャラ
メル等の包装用紙箱にも使用できる蓋の開放機構に関す
るものである。
さらにこの発明は、合成樹脂等で一体成形した眼鏡用
ケース、化粧用コンパクトの他、フロッピーディスクケ
ース等の各種記憶媒体用ケースや洗剤容器のキャップ等
の蓋の開放機構に関するものである。
また、家具や事務用、産業用の各種機械や器具の開放
機構や開放部材としても利用できるものである。
背景技術 従来から、ポリエチレン等の合成樹脂材料により本体
と蓋体を一体成形したケースや容器類は各種存在する。
また、蓋体の閉止用に蓋体と本体に係合可能な雌雄のフ
ックを設けるものも存在する。
そして、この種のケースや容器類を片手に持って開け
ようとするには、ケース等の本体側のフック部を親指等
で外側から歪めるように強く押し、蓋側のフックを外す
方法が採用されている。
しかし、この種の従来のものでは指に強い力がないと
開放できず、しかもこれらの開閉機構は、眼鏡ケースや
筆記具ケースあるいは玩具類、食品用容器類等に多く採
用されており、消費者側としての年配層や女性層、若年
層、幼児層等にとっては不合理なものといえる。
その上本体側のフック部を強く押すことにより蓋側の
フックとの係合は解かれるかもしれないが、蓋を大きく
開けるには、結局は両手で開けるか、ヒンジ部等にバネ
機構等を設けて開けなければならなかった(例えば実開
昭55−151210号公報、実公平4−30120号公報参
照。)。
また、化粧品用コンパクトケース等には、ケースを片
手に持って指で軽く押して開閉するものもあるが(例え
ば実開昭61−113243号公報、実公平4−3974号公報、実
公平4−40566号公報参照。)、この種のケースの開閉
機構には、フック及びフック開放用部品や、ヒンジ部の
ピン部品やバネ部品等を要するとともに、そのための金
型や加工設備や加工技術、加工工程等が必要であり、必
然的に製造コストも高いものとなり、用途として高級品
を対象とする等、利用分野が限定されていた。
また、入浴剤、洗髪剤等の容器のキャップに、本発明
に類似した切り込み長孔を用いたものもある(例えば実
開平2−45266号公報参照)が、これらは本発明とは目
的、構造、操作方法、効果は全く別のものである。切り
込み長孔によりヒンジと独立させた部分は、蓋開閉時に
バネ材として補助するものであり、この部分は蓋開放時
にキャップの外側に突き出るようになり、閉じた時には
ヒンジ部が外に鋭く突出した状態になるものである。す
なわち、押出操作部を内側に押し込むようにする本発明
とは全く異なることがわかる。
一方、産業用機器や事務用品、家庭雑貨品等またはカ
バン類、バック、ケース類においても、蓋や開放部材が
開くように構成したものは一般的に見かけられるが、構
造が複雑であったりして部品や加工数が多く製造に手間
がかかる。また、家庭用テレビのリモコンの電池用の蓋
は開閉が面倒な上、リモコン本体から蓋が外れてしまう
ため蓋を紛失してしまうようなおそれもあった。
発明の開示 ケースや容器や機器類を閉じた状態から蓋体を片手で
開くためには、蓋体と本体との係合を片手で解くことが
できるとともに、蓋体を同じ手で所望角度にまで開けら
れるようにすることが望ましい。また、同時にできるだ
け部品や加工数を減らし簡単に製造できることが望まし
い。
そこで、この発明にかかる蓋の開放機構は、蓋体がヒ
ンジにより本体から開閉するようにしたものにおいて、
蓋体に対して非回動側となる本体側の任意の位置より、
その端部がヒンジに達する2本の切り込み長孔を指で押
圧可能な間隔を設けて形成して押圧操作部としたもので
ある(請求項1)。
また、前記切り込み長孔はヒンジのヒンジ溝を横切る
ようにするとともに、その端部は本体又は蓋体に達する
ように形成したものである(請求項2)。
あるいは、前記切り込み長孔はヒンジのヒンジ溝を横
切るようにしその端部は蓋体に達するように形成すると
ともに、押圧操作部の蓋体に位置する側に折曲線を形成
し、蓋体側の切り込み長孔端部より蓋体の左右に折曲げ
部をそれぞれ形成することにより、蓋上部側から及びヒ
ンジ側からも蓋の開放操作ができるようにしたものであ
る(請求項3)。
請求項1の場合には、押圧操作部を押し込むようにす
ると、蓋体はヒンジにより本体に連結されており、押圧
操作部の端部は本体に連結されているので、押圧操作部
を押し込むと押圧操作部はケースの内側に変形し、本体
と蓋体との連続部分が短縮され、その張力によって蓋が
開放される。
請求項2の場合には、押圧操作部を押し込むようにす
ると、本体と蓋体はヒンジにおいて回動可能に結合され
ており、押圧操作部の2辺が平面化されるようになり、
そのために本体と蓋体との連結部分を結ぶ対角線の長さ
が拡張され、その押圧力によって蓋体が開放される。
請求項3の場合には次の二通りの開き方がある。ま
ず、蓋上部側押圧操作部を上から押すと、容器内側に折
れ曲がる。この際、押圧操作部端部は蓋に連結されてお
り、蓋左右の折曲線及び支持部を軸に蓋は上方に開くよ
うになる。また、押圧操作部の側面を押すようにする
と、その押し込みの度合いに応じて、押圧操作部上部の
折曲線が容器内側に折れ曲がり、蓋左右の折曲線を軸に
蓋体が上方に開放され、さらに押し込みが加わると、本
体との連結部、すなわちヒンジ部分より蓋体全体が大き
く開放される。
なお、本発明は部品を組み立てたケースや容器、ある
いは一体形成したケースや容器の蓋の開放機構として利
用できる他、機械や器具の開放機構部品としても使用で
きるものである。以下の説明において、説明の便宜上、
組み立てケースや容器の場合には本体と蓋体と称し、一
体形成のケースや容器の場合には本体部と蓋部と称して
いるが、本体と本体部、蓋体と蓋部は実質上は同じもの
である。また、機器類の説明において蓋体に相当するも
のを開放部材、本体に相当するものを固定部と称する場
合があるが、実質上はそれぞれ同じものである。
図面の簡単な説明 図1は本発明に係る蓋の開放機構を眼鏡ケースに使用
した例を示す正面図であり、図2は背面図、図3はケー
スを180度開いた状態の底面図、図4は180度開いた状態
の平面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は側面
図、図7はヒンジ部分の拡大断面図、図8は図7に示す
ケースのヒンジ部分の開放機構を示す拡大断面図であ
る。
図9は本発明に係る蓋の開放機構を二個入りカセット
ケースに使用した例を示す正面図であり、図10はケース
を180度開いた状態の底面図、図11は側面図、図12はケ
ースを180度開いた状態の平面図、図13は図9のC−C
線断面図、図14はケースの開放機構部分の拡大断面図、
図15は図12のB−B線断面図、図16はケースのヒンジ部
分の拡大断面図、図17は図16に示すケースのヒンジ部分
の開放機構を示す拡大断面図である。
図18は本発明に係る蓋の開放機構を二個入りカセット
テープケースに使用した他例を示したもののケースを18
0度開いた状態の平面図であり、図19は図18に示すケー
スを180度開いた状態の底面図、図20は正面図、図21は
側面図、図22は拡大断面図、図23はヒンジ部分の開放機
構を示す拡大断面図である。図24はビデオカセットケー
スに使用した例を示す斜視図である。
図25は、本発明に係る蓋の開放機構を煙草ケースに使
用した例の正面斜視図であり、図26は背面斜視図、図27
は蓋部を開いた状態を示す正面斜視図である。
図28は本発明に係る蓋の開放機構をコンパクトディス
クケースに使用した例を示したもののケースを180度開
いた状態の平面図であり、図29は図28に示すケースを閉
じた状態の斜視図、図30は蓋を開いた状態の斜視図、図
31は図30の開放状態を示す拡大断面図、図32は蓋を大き
く開いた状態の斜視図、図33は図32の開放状態を示す拡
大断面図、図34は図32の開放状態を示す拡大斜視図、図
35は図28に示すケースの製造方法を示す側面図である。
図36はケースを挟み持ち易くするため押圧操作部に対向
する位置の本体側を大きく形成して支持部とした例を示
す斜視図である。
図37は本発明に係る蓋の開放機構をボルト等のキャッ
プに使用した例を示す斜視図であり、図38は蓋を開いた
状態の斜視図、図39は蓋を完全に開いた状態の斜視図、
図40は蓋を完全に開いた状態を底面側から見た斜視図で
ある。
図41はキャップの他例を示す斜視図であり、図42は蓋
を開いた状態の背面斜視図、図43は蓋を開いた状態の正
面斜視図、図44は蓋を完全に開いた状態を上側から見た
斜視図、図45は蓋を完全に開いた状態を底面側から見た
斜視図である。
図46は本発明に係る蓋の開放機構をリモコンスイッチ
操作部カバーとして使用する場合の蓋を開いた状態を示
した斜視図であり、図47はリモコン電池収納部カバーと
して使用する場合の蓋を開いた状態を示した斜視図であ
る。
図48は本発明に係る蓋の開放機構を蓋の左右に設けた
玩具箱の例を示した斜視図であり、図49は蓋を開いた状
態の斜視図である。
発明を実施するための最良の形態 次に、この発明に係る蓋の開放機構の実施例を図面に
基づいて述べる。
[実施例1] まず、請求項2の蓋の開放機構を図1乃至図8に示す
眼鏡ケースに基づいて説明する。
1は眼鏡ケースの本体であり、2は蓋体であり、ヒン
ジ3により開放可能に連結されている。4はヒンジ3の
内側となる側に設けたヒンジ溝であり、図示した例では
2本のヒンジ溝4によりヒンジ3は回動するようになっ
ている。
5はヒンジ3の中央部分にヒンジ3とは分離して設け
た押圧操作部であり、その端部6はそれぞれ本体1及び
蓋体2に連結してある。押圧操作部5は指で押せる位の
幅とし、断面はヒンジ3と同様な曲面形状としてある。
そして、押圧操作部5の内側にはヒンジ溝4と同様の折
曲溝7が形成してある。なお、端部6にも折曲溝7を形
成してある。
そして、押圧操作部5の端部6は蓋体2を閉じている
時は、その両端の距離が最小となる。なお、押圧操作部
5は必ずしもヒンジ3と同様な形状とせず、例えばくの
字形等にしてもよい。また、折曲溝7も必ずしもヒンジ
溝4と同位置に設けなくてもよく、その本数は1本でも
よいが、複数本としてもよい。なお、押圧操作を容易に
するためには、押圧操作部5の角度はケース内側から見
て90度より広角度(鈍角)であることが望ましい。
8は本体1に形成した雄フックであり、また9は蓋体
2に形成した雌フックであり、雄フック8と雌フック9
は蓋体2閉止時に係合するようになっている。
なお、本体1、蓋体2、ヒンジ3、押圧操作部5、雄
フック8、雌フック9等は合成樹脂により一体成形とす
ることもできるが、必ずしも一体成形する必要はなく、
材料や製造工程に合わせて、必要な開放機構を部品化し
溶着、融着、嵌め殺し、ビス止め、貼り加工等により行
ってもよい。また、少なくとも押圧操作部5は変形可能
な材料により形成しておく。例えば、PP素材、ナイロン
素材等弾軟性樹脂や同種素材の板材及び長繊維紙類等、
折曲耐用性・弾力性の高い素材類が有効である。
次に、本実施例の蓋体2の開放動作について説明す
る。
まず、蓋体2が本体1と閉じている場合(図6及び図
7に示す状態)では、押圧操作部5はヒンジ3と同一形
状となっている。
この状態の時、押圧操作部5をケースの内側方向に押
すと、押圧操作部5には折曲溝7が形成してあるので、
押圧操作部5はこの部分で折り曲がるようにして変形す
る。この変形により押圧操作部5の本体1側の端部6と
蓋体2側の端部6の距離は広がるようになる。そして、
蓋体2側の端部6が図7において上方に移動するように
なる。
蓋体2側の端部6が図7上の上方に移動すると、蓋体
2自体もヒンジ3において回動し、蓋体2も図8に示す
ように開かれることになる。なお、押圧操作部5の押し
込み量を調整することにより、蓋体2の開放角度を調整
することができることになる。
[実施例2] 次に、請求項2の蓋の開放機構を一体成形した例を図
9乃至図17に示す二個入りカセットテープケースに基づ
いて説明する。なお、寸法や形状の変更によって収納物
としてカセットテープの他、CD,DCC,MD等の各種ケース
にも使用できる。
10は薄型ケース11、12の二個をヒンジ部13で回動可能
に連結するように合成樹脂で一体成形した2個用カセッ
トテープケース本体である。14は薄型ケース11,12の収
納部であり、収納部14は外周部15と底面部16により形成
されている。収納部14はカセットテープとほぼ同一形状
になっており、外周部15はカセットテープの高さ(厚
さ)とほぼ同一の高さとなっている。17はカセットテー
プの側面の突起部を係止するように外周部15に配設した
カセットテープ係止用の係止部である。なお、以後説明
上薄型ケース11を本体部11と、薄型ケース12を蓋部12と
する。
ヒンジ部13には、本体部11との連結部と蓋部12との連
結部にそれぞれヒンジ溝4がケース内側に形成してあ
る。そして、ヒンジ部13のヒンジ溝4で本体部11と蓋部
12をそれぞれ90度折り曲げるように回動すると、本体部
11と蓋部12のそれぞれの底面部16、外周部15及びヒンジ
部13により囲撓されて箱型形状となる。
5はヒンジ部13の中央部分に指で押圧可能な間隔を設
けて2本の切り込み長孔18を蓋部12の開閉方向に形成
し、前記切り込み長孔18はヒンジ部13のヒンジ溝4を横
切るようにし、その端部6の一方は蓋部12に達するよう
に形成した押圧操作部である。他方の端部6は本体部11
側のヒンジ溝4に達するまでとしてある。そして、ヒン
ジ部3を切り込み長孔18で分離することにより押圧操作
部5としたので、押圧操作部にはヒンジ溝4と同じ位置
に同様な折曲溝7が形成されることになる。
なお、切り込み長孔18はケース成形後に後加工によっ
てもよく、あるいはケース成形時に一体的に形成される
ようにしてもよい。また、折曲溝7は必ずしもヒンジ溝
4と同位置にある必要はなく、その本数も適当数設けれ
ばよい。
8は本体部11に形成した雄フックであり、9は蓋部12
に形成した雌フックであり、雄フック8と雌フック9は
蓋部12の閉止時に係合するようになっている。これら雄
フック8と雌フック9も一体成形とする。また、図示し
たように雄フック8と雌フック9の双方をケースの内側
に向くように形成しておくと、ケースの外側にはフック
の出っ張りがなく外形をすっきり美しくできる。
次に、本実施例のワンプッシュ開放動作について説明
する。
まず、蓋部12が本体部11と閉じている場合(図14及び
図16に示す状態)には、本体部11の雄フック8と蓋部12
の雌フックが係合しており、そして押圧操作部5はヒン
ジ3と同一形状となっている。
この状態の時、本体部11の下から親指で本体部11の雄
フック8側を、押圧操作部5を人差し指及び中指で挟む
ように持つ。そして、両方からケースの内側方向に押す
と、雄フック8が内側に押されることにより蓋部12の雌
フック9の係合が解かれ蓋部12の自由な状態となる。こ
こでさらに押圧操作部5を押し込むと、押圧操作部5に
は折曲溝7が形成してあるので、押圧操作部5はこの部
分で折り曲がるようにしてケース内側に変形する。この
変形により、押圧操作部5の本体部11側の端部6と蓋部
12側の端部6の距離は広がるようになる。そして、蓋部
12側の端部6が図6上で上方に移動するようになる。な
お、実際にはこれらの動作は一動作(ワンプッシュ)で
行われる。
蓋部12側の端部6が図6上で上方に移動すると、蓋部
12自体も、ヒンジ部13において回動し、蓋部12も、図17
に示すように開かれることになる。なお、押圧操作部5
の押し込み量を調整することにより、蓋部12の開放角度
を調整することができることになる。
また、ケースを柔軟な合成樹脂で成形してある場合に
は、本体部11の雄フック8を意識して押し込まなくて
も、押圧操作部5を押し込むことにより蓋部12が図14に
おいて左方向に若干移動することにより蓋部12の雌フッ
ク9の本体部11の雄フック8との係合が自動的に解かれ
る。したがって、この場合には、押圧操作部5を押し込
むことにより蓋部12を開くことができる。いずれにして
も、ケースを挟むように手に持ち、押圧操作部5等を押
し込むことによりワンプッシュ動作によりケースの蓋を
開放することができる。
なお、2本の切り込み長孔18の端部6をそれぞれ蓋部
12及び本体部11に達するようにしておくと、蓋部12側及
び本体部11側の押圧操作部5のどちらを押しても蓋部12
または本体部11を開くことができる。
[実施例3] 請求項1の蓋の開放機構を図18乃至図23に示す一体成
形した二個入りカセットテープケースに基づいて説明す
る。なお、収納物としては実施例2と同様各種のケース
や容器に使用できる。
二個用カセットテープケース本体は薄型ケース11と薄
型ケース12をヒンジ部13で回動可能に連結するように合
成樹脂で一体成形してある。14は薄形ケース11,12の収
納部であり、収納部14は外周部15と底面部16により形成
されている。収納部14はカセットテープとほぼ同一形状
になっており、外周部15はカセットテープの高さ(厚
さ)とほぼ同一の高さとなっている。17はカセットテー
プの側面の突起部を係止するように外周部15に配設した
カセットテープ係止用の係止部である。なお、以後の説
明においては薄形ケース11を本体部11と、薄形ケース12
を蓋部12とする。
ヒンジ部13の、本体部11とのヒンジ部分と蓋部12との
ヒンジ部分にそれぞれヒンジ溝4がケース内側に形成し
てある。そして、ヒンジ溝4で本体部11と蓋部12をそれ
ぞれ90度折り曲げるように回動すると、本体部11と、蓋
部12のそれぞれの底面部16、外周部15及びヒンジ部13に
より囲撓されて箱型形状となる。
5はヒンジ部13の中央部分に指で押圧可能な間隔を設
けて2本の切り込み長孔18を蓋部12の開閉方向に形成
し、その端部6は蓋部12に達するように形成した押圧操
作部である。他方の端部6は図示したものにおいては本
体部11側のヒンジ溝4に達する長さとしたが、必ずしも
ヒンジ溝4に達しなくてもよい。7は押圧操作部5のケ
ース内側方向に形成した折曲溝である。この折曲溝7を
形成することにより押圧操作部5はケース内側方向に指
で押すことにより変形可能となる。なお、図示した例で
は折曲溝7は一本であるが複数本形成してもよい。ま
た、押圧操作部5を薄く成形すれば、折曲溝7をしいて
形成しなくても変形可能となる。
8は本体部11に形成した雄フックであり、9は蓋部12
に形成した雌フックであり、雄フック8と雌フック9
は、蓋部12閉止時に係合するようになっている。これら
雄フック8と雌フック9も一体成形とする。また、図示
したように雄フック8と雌フック9の双方をケース外周
部15の内側に形成しておくと、ケースの外側にはフック
の出っ張りがなく外形をすっきり美しくできる。なお、
20は開放動作時に本体部11に対してヒンジ部13が倒れる
ようにするのを防ぐ、すなわちヒンジ部が開放動作時に
押圧操作部5に対して固定部となるようにヒンジ部13の
回動を防止するストッパーである。
次に、本実施例の蓋の開放動作について説明する。
まず、蓋部12が本体部11と閉じている場合(図22に示
す状態)には、本体部11の雄フック8と蓋部12の雌フッ
クが係合しており、そして押圧操作部5はヒンジ3と同
一形状となっている。
この状態の時、本体部11の下から親指で本体部11の雄
フック8側を、押圧操作部5を人差し指及び中指で挟む
ように持つ。そして、両方からケースの内側方向に押す
と、雄フック8が内側に押されることにより蓋部12の雌
フック9の係合が解かれ蓋部12が自由な状態となる。こ
こでさらに図23に示すように押圧操作部5を押し込む
と、押圧操作部5には折曲溝7が形成してあるので、押
圧操作部5はこの部分で折り曲がるようにしてケース内
側に変形する。すると、押圧操作部5と蓋部12のなす角
度が小さくなるので、蓋部12が元の角度に戻ろうとして
蓋部12が結果として矢印方向に開くことになる。なお。
実際にはこれらの動作は一動作(ワンプッシュ)、すな
わち同時進行で行われる。
なお、説明の便宜上薄型ケース11を本体部11と称した
が、ヒンジ部13も蓋部12(薄型ケース12)に対して相対
的に見れば固定部分となり、ヒンジ部13も実質上は本体
部の一部となっていることになる。
なお、図24に示すビデオテープ用ケースのように本体
部11とヒンジ部13を固定しておくと、蓋部12のみが開き
ストッパー20は不要となる。
[実施例4] 次に、上記実施例3と同様に請求項1の蓋の開放機構
を図25乃至図27に示す紙製の煙草ケースに基づいて説明
する。なお、収納物は煙草に限るものではなく、従来紙
製のこの種のケースに入れて販売されているキャラメル
やチョコレート等の包装用容器としても使用できるもの
である。
煙草ケース本体は紙加工により本体部11と蓋部12をヒ
ンジ線(ヒンジ溝)4で回動可能に連結することにより
箱体を形成している。なお、この箱体の形成方法は公知
の方法によることができる。
本体部11のヒンジ線(ヒンジ溝)4側の上方には、指
で押圧可能な間隔を設けて2本の切り込み長孔18が形成
してあり、その端部6が、丁度ヒンジ溝4に達するよう
にした押圧操作部5が設けてある。この押圧操作部5の
切り込み長孔18はケース組立前の型抜加工の段階で形成
しておくか、またはケース組立時や後加工で形成しても
よい。
7は押圧操作部5に形成した折曲溝である。折曲溝7
はこの部分で押圧操作部5がケース内側に折り曲がり易
くするために設けるものであり、単なる折曲線でもよ
く、また折曲溝7の数は適当数形成すればよく、押圧操
作部5が変形可能であれば積極的に設けなくてもよい。
なお、本体部11の変形を防止するために、本体部11の
内側に適当な補強板を添設しておいてもよい。また、上
記実施例は紙加工により形成することを前提として述べ
たが、一部や全体を合成樹脂や金属等により形成するこ
とも可能である。また、必ずしも連続した用紙により形
成する必要はなく、本体部11や蓋部12や押圧操作部5を
それぞれ個別に形成したのち、これらを接着等適当な方
法により組立加工をしてもよい。
本実施例のケースの蓋部12を開くためには、本体部11
を手に持ち、押圧操作部5を親指や人差し指や中指等適
当な指で押すことにより蓋部12を開くことができる。な
お、切り込み長孔18からケース内に埃や湿気が入り混む
のを防ぐために、本体部11から押圧操作部5にかけてソ
ースの内側か外側に防湿性の紙材や合成樹脂フィルム等
によりカバーをすることもできる。
なお、上記実施例において、本体部11を本体1とし、
蓋部12を蓋体2としてそれぞれ別に製作し、これをヒン
ジ3により回動可能に連結するようにしてもよい。この
ようにすると、本体1と蓋体2にそれぞれ異なった材料
を使用することができるとともに、ヒンジ3にも必要な
補強工作等を施すことができる。
[実施例5] 次に、請求項3の蓋の開放機構を図28乃至図35に示す
一体成形したコンパクトディスクケースに基づいて説明
する。
10は本体部11と蓋部12をヒンジ部13で回動可能に連結
するように合成樹脂で一体成形したコンパクトディスク
ケース本体である。本体部11には収納部14が外周部15と
底面部16により形成されている。
ヒンジ部13には、本体部11との連結部と蓋部12との連
結部にそれぞれヒンジ溝4がケース内側に形成してあ
る。そして、ヒンジ部13にヒンジ溝4で本体部11を蓋部
12をそれぞれ90度折り曲げるように回動すると、本体部
11と蓋部12のそれぞれの底面部16、外周部15及びヒンジ
部13により囲撓されて箱型形状となる。
5はヒンジ部13の中央部分に指で押圧可能な間隔を設
けて2本の切り込み長孔18を蓋部12の開閉方向に形成
し、前記切り込み長孔18はヒンジ部13のヒンジ溝4を横
切るようにし、その端部6の一方は蓋部12の任意の位置
まで達するように形成した押圧操作部である。他方の端
部6は本体部11側のヒンジ溝4に達するまでとしてあ
る。そして、ヒンジ部3を切り込み長孔18で分離するこ
とにより押圧操作部5としたので、押圧操作部5にはヒ
ンジ溝4と同じ位置に同様な折曲溝7が形成されること
になる。
21は押圧操作部5の蓋部12に位置する側に形成した折
曲線である。折曲線21は蓋部12の内側に溝状に形成して
ある。なお、この折曲線21は蓋部12の表側に形成しても
よい。22は蓋部12の切り込み長孔端部6より蓋部12の左
右に形成した折曲げ部である。蓋部12側面の折曲げ部22
の続きの部分は開閉可能に切れ目23が形成してある。
本体部11のヒンジ部13当接部には、開放動作時に本体
部11に対してヒンジ部13が倒れるようにするのを防ぐス
トッパー20が形成してある。また、このストッパー20は
ヒンジ部13と同じ高さとなるようにしてあり、蓋部12の
裏面と当接するようになっている。
24は本体部11に設けた梃の支点となる支持部であり、
蓋部12の押圧操作部5部分のうち、折曲線21と折り曲げ
部22の間に相当する位置が丁度当接するようになってい
る。25は蓋部12の開放状態を保持するための小さな突起
であり、ヒンジ部13の側面が係止されるようになってい
る。
なお本実施例の蓋の開放機構を有するケースを一体成
形する場合には、図35に示すような折曲溝7、折曲線2
1、折曲げ部22を展開状態で形成しておき、これを容器
形状に折曲げることにより形成できる。
次に、本実施例の蓋の開放機構の開放動作について説
明する。
蓋部12を平置きにして蓋上部から開放動作をする場合
には、図31に示すように押圧操作部5の蓋部12部分を押
す。すると、支持部24を支点として、押圧操作部5の折
曲溝7側が折曲線21で折れ曲がるようにして下がり、し
たがって蓋部12は図30に示すように開く。
また、蓋部12を大きく開ける場合は、図33に示すよう
に押圧操作部5のヒンジ部13側を押すと、押圧操作部5
は、折曲線21で内側に折り曲がる。するとこれに引っ張
られるようにして蓋部12は折曲げ部22で折り曲がるよう
になり、図32に示すように開くことになる。なお、蓋部
12の開放状態を維持したい場合は、押圧操作部5を大き
く押し込み、押圧操作部5のヒンジ部13側の側面が突起
25に係合係止されるようにする。
このように、本実施例においては、押圧操作部5の押
す部分により蓋部12を大きく開いたり小さく開いたりす
ることができる。また、小さく開く場合はケースを手に
持たず平置きにしたままでも開けることができる。一
方、大きく開いた場合にはその開放状態を維持すること
もできる。
本実施例はこの他CDプレーヤーのCD収納部カバーや、
化粧用コンパクトケースの蓋にも使用できる。
なお、このような薄型ケースにおいて、ケースを挟み
持ち易くするために、図36に示すように、押圧操作部5
に対向する本体部11を大きく形成して支持部26とする
と、押圧操作部5を側面から押す時に本体部11のみを固
定することができ、蓋部12が開くことをケースを挟んで
いる指が邪魔することがない。これは他の実施例に係る
蓋の開放機構においても同様である。
[実施例6] 図37乃至図45はシャンプー等のボトルや食品用や調味
料用の各種容器や瓶のキャップに本発明の蓋の開放機構
を使用した例を示したものである。27はキャップをボト
ルの頂部の螺子に嵌合させるための螺子溝であり、28
は、本体部11に形成した吐出口であり、29は吐出口28を
塞ぐ栓である。
なお、本実施例は一体成形でもよく、あるいは本体と
蓋体を別に成形したものを組合せてもよい。
[実施例7] 図46及び図47は本発明の蓋の開放機構を機器類に使用
する場合の例を示したものであり、開放部材36に押圧操
作部5を形成し、これを固定部37に取り付けることによ
り、押圧操作部5を押すと開放部材36の開放が可能とな
る。開放部材36が蓋体に、固定部37が本体に相当するこ
とになる。なお、機器類としては一般家庭用から事務用
や、産業用の各種機械や器具に使用できるものであり、
例えば図46に示すように家電製品のリモコンのスイッチ
操作部カバーや、図47に示す電池収納部カバー等にも使
用できる。あるいは、各種電気製品の電源コンセントや
コード収納部のカバー、電池収納部カバー、電話器やリ
モコンの各種スイッチ操作部のカバーに使用できる。ま
た、自動車のクローブボックスやコンソールボックスや
ドアポケットの蓋、家電製品の扉、あるいは家具や門扉
や家屋や自動車の扉のような大きなものにおいても本開
放機構は利用可能である。
[実施例8] 図48及び図49は請求項3の蓋の開放機構を一個の蓋体
2の左右に設けた玩具箱の例を示したものであり、蓋体
2の左右にそれぞれ押圧操作部5が設けてあり、どちら
の押圧操作部5を押しても蓋体2が開くようになってい
る。
また、請求項2の蓋の開放機構を二組対向させて配設
すると、左右のそれぞれの押圧操作部を押すことにより
蓋を観音開き状に開くことができ、開口面積を大きくす
ることができる。
なお、上記各実施例で設けるようにした、折曲溝7、
折曲線21、及び折曲げ部22は実質的には同様の機能を果
たすものであり、これらの部分において折曲可能になっ
ていればよいのであり、その形成方法も溝状にしたり、
あるいはその箇所だけ折れ曲がり易いように予め加工し
ておけばよい。また切り込み長孔18は、目的や用途に応
じてスリットのような切れ目を形成してあれば機能的に
は十分であるが、場合によってはある程度幅広に形成し
たものでもよい。
そして、合成樹脂等で一体成形する場合には、本体部
11、蓋部12、ヒンジ部13、押圧操作部5、折曲溝7、折
曲線21、折曲げ部22、雄フック8、雌フック9等を一体
的に180度に展開状態で成形する。この場合には通常の
金型及び成形加工技術により行うことができる。また、
PP素材等弾軟性素材の採用により、ヒンジ部13や押圧操
作部5の耐久性も高められ、極端に薄い機器類・容器類
においても成形加工が可能となる。
また、製造方法としてはインジェクション成形やブロ
ー成形等の成形方法や、板材加工としての抜き貼り・プ
レス加工により行うことができる。
なお、板材類や紙器用フックの形成方法としては、超
音波接着、溶着、融着を含め、嵌め殺しや合紙方法等に
より行うことができる。また、開放機構を部品化して別
途製造し組み込んでもよい。
産業上の利用可能性 以上述べたように、この発明に係る蓋の開放機構によ
れば、容器を片手に持って小さな力で蓋体を所望の角度
までワンプッシュで開けることができ、しかも蓋体を開
くに当り格別の注意も要らないので、老若男女誰でも簡
単に操作することができる。
また、容器や機器類を手に持つことなく平置きや固定
したまま指等での押圧操作により蓋やカバーの開放をす
ることもできる。
さらに、この発明に係る蓋の開放機構を一体成形ケー
スに採用すると、一体成形により、押圧操作部となる部
分も同時に成形でき、製造工程を増やすことがなく、ま
た、新たな部品を必要ともせず製造コストをきわめて低
く抑えることができ、広く各種のケースに利用できる。
また、押圧操作部に形成する折曲溝、折曲線、折曲げ
部等と、切り込み長孔の長さを調節したり使用材料を選
択することにより、蓋の開放角度や開放方法等を選択す
ることができ、また幅広い用途に利用できる。
また、容器収納部と押圧操作部とを仕切ることによ
り、押圧操作部の切り込み長孔からの埃や湿気の進入を
防ぐこともできる。
この発明に係る蓋の開放機構は一体成形による他、開
放機構を部品化して各種の家具、機器、容器等について
も幅広く利用でき、その利用用途や価値はきわめて高い
ものである。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体に対してヒンジ部を介して連接された
    蓋体を開閉するための蓋の開放機構であって、2本の切
    り込み長孔が、それぞれ前記本体側の任意の位置から前
    記ヒンジ部に達するまで当該2本の切り込み長孔間の間
    隔を指で押圧可能な間隔に保って切り込まれて、前記2
    本の切り込み長孔間に押圧操作部が形成され、当該押圧
    操作部が指で押圧されることにより、前記押圧操作部か
    ら前記ヒンジ部を介して前記蓋体に伝わった押圧力によ
    り当該蓋体が当該押圧力の作用方向に若干撓み移動した
    状態で前記押圧操作部が前記本体の内側へ向けて撓み変
    形して前記蓋体が前記本体側に引張され前記押圧操作部
    の前記本体側への連接部と前記ヒンジ部との間の間隔が
    短縮される一方、他方では前記押圧操作部の左右両側の
    隣接部分が原型を保持しようとすることによって、前記
    蓋体が前記ヒンジ部を回動中心部として強制的に開放さ
    れるように構成されていることを特徴とする、蓋の開放
    機構。
  2. 【請求項2】本体に対してヒンジ部を介して連接された
    蓋体を開閉するための蓋の開放機構であって、2本の切
    り込み長孔が、当該2本の切り込み長孔間の間隔を指で
    押圧可能な間隔に保ってそれぞれ前記本体側の任意の位
    置から前記蓋体側の任意の位置まで前記ヒンジ部を横切
    って切り込まれて、前記2本の切り込み長孔間に押圧操
    作部が形成され、当該押圧操作部が指で押圧されること
    により、前記押圧操作部の前記蓋体側への連接部を介し
    て前記蓋体に伝わった押圧力により当該蓋体が当該押圧
    力の作用方向に若干撓み移動した状態で前記押圧操作部
    が前記本体の内側へ向けて撓み変形して前記押圧操作部
    の前記本体側への連接部と前記押圧操作部の前記蓋体側
    への連接部との間の間隔が拡張される一方、他方では前
    記押圧操作部の左右両側の隣接部分が原型を保持しよう
    とすることによって、前記蓋体が前記ヒンジ部を回動中
    心部として強制的に開放されるように構成されているこ
    とを特徴とする、蓋の開放機構。
  3. 【請求項3】本体に対してヒンジ部を介して連接された
    蓋体を開閉するための蓋の開放機構であって、2本の切
    り込み長孔が、当該2本の切り込み長孔間の間隔を指で
    押圧可能な間隔に保ってそれぞれ前記本体側の任意の位
    置から前記蓋体側の任意の位置まで前記ヒンジ部を横切
    って切り込まれて、前記2本の切り込み長孔間に押圧操
    作部が形成され、前記押圧操作部の前記蓋体への連接部
    と前記ヒンジ部との間の前記押圧操作部上の位置に前記
    押圧操作部の横断方向の折曲部が形成されているのに対
    し、前記押圧操作部の前記蓋体への前記連接部の左右両
    側の前記蓋体の部分にはそれぞれ前記蓋体の横断方向の
    折曲部が形成されており、当該押圧操作部が指で押圧さ
    れることにより、前記押圧操作部の前記蓋体側への連接
    部を介して前記蓋体に伝わった押圧力により前記蓋体が
    当該押圧力の作用方向に若干撓み移動した状態で前記押
    圧操作部が前記本体の内側へ向けて撓み変形して前記押
    圧操作部の前記本体側への連接部と前記押圧操作部の前
    記蓋体側への連接部との間の間隔が拡張される一方、他
    方では前記押圧操作部の左右両側の隣接部分が原型を保
    持しようとすることによって、前記蓋体が前記蓋体の横
    断方向の折曲部を回動中心部として強制的に開放される
    ように構成されていることを特徴とする、蓋の開放機
    構。
  4. 【請求項4】前項1乃至3のいずれか一項に記載された
    蓋の開放機構において、前記ヒンジ部の近傍には前記押
    圧操作部への押圧操作による撓み変形を促すための折曲
    部が形成されているとともに、押圧操作部を指先で押圧
    した際の前記本体あるいは前記蓋体の少なくともいずれ
    か一方に撓み変形を矯正するための撓み変形矯正用スト
    ッパーが付設されていることを特徴とする、蓋の開放機
    構。
  5. 【請求項5】前項1乃至4のいずれか一項に記載された
    蓋の開放機構において、前記押圧操作部を押圧して前記
    蓋体を開放させた際に、前記蓋体を開放後も開放された
    状態に保持することができるように、前記本体あるいは
    前記蓋体の少なくともいずれか一方に、前記蓋体が係脱
    自在なリブ、突起あるいは嵌合部の少なくともいずれか
    一つが付設されていることを特徴とする、蓋の開放機
    構。
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