JP7003518B2 - 蓋部材、および、それを有する容器 - Google Patents
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Description
また、包装用袋体も、封止シートも可撓性の高いフィルムで構成されているので、シワなどによって、部分的に密着していない箇所を生じ易く、密封性が不確実で、特に、長期に渡って保存した時には、内部の液体が揮発して乾燥してしまうなどの問題があった。
さらに、このような取出口は、閉蓋を確実にしようとすると、閉蓋の嵌合をきつくするしか手段がなく、反対に、蓋が開けにくく、使用勝手が悪くなるなどの問題もあった。
開口部を有する枠部と、前記開口部を覆う上蓋と、からなる開閉可能な蓋部材において、枠部と上蓋はヒンジで繋がり、
枠部のヒンジと反対側にロック部を有し、
ロック部は、左右両端が繋止され可撓性を有するバンドと、バンドの中央にあって上蓋を係止可能な掛止部と、からなり、
バンドの長さを左右両端の繋止部間を結ぶ直線距離よりも長く、バンドが反転可能な曲線形状を有することを特徴とする蓋部材である。
図1は、本発明の蓋部材において、枠部2の中央に設けた開口部21に設けられた密封内蓋3が未開封で、かつ、開口部21を覆う上蓋4を開けた状態における平面図である。
枠部2と上蓋4はヒンジ5で繋がり、枠部2のヒンジ5と反対側にロック部6を有している。
枠部2は、外周囲に包装袋と融着可能な融着フランジ22を有し、中央に開口部21を有している。開口部21のきわに、封止突起23を上蓋側に突出して、内側封止リング411と外側封止リング412からなる封止リング41に挿嵌し、封止可能になっている。
さらに、封止突起23の外側には、上蓋4の外周突起42と挿嵌可能な嵌合突起24を有している。
密封内蓋3には、脆弱部31の周縁の一端に支柱32を形成し、支柱32に繋着した開封リング33を有している。
脆弱部31は、開口部内側に沿って周設するように構成されている。
この為、開封リング33を持ち上げると、支柱32から開口部周縁に沿って密封内蓋3の脆弱部31を破断させながら開口可能となる。
密封内蓋3は外形を図1のような円形のままであっても、脆弱部31形状を「の」の字の形状や、渦巻の形状にして、支柱32近傍の初期開封をより小さな力で開封可能にしても良い。
バンド61の長さは、左右両端の繋止部間を結ぶ直線距離よりも長く、バンド61が反転可能な曲線形状を有している。
掛止部62の左右にも、バンド61が反転しやすいように、繋止ヒンジ64を設けて良い。
図2-1は、上蓋4の縦断面図で、蓋板40から内側に垂下した内側封止リング411と、外側封止リング412とからなる封止リング41である。
内側封止リング411は、蓋板40に対して、やや外側に傾斜したリング形状になっている。
外周囲に包装袋と融着可能なフランジ22を有し、中央に開口部21があって、密封内蓋3で閉鎖されている。
密封内蓋3の周囲には脆弱部31があって、開口部周縁の枠部2と繋がって、開口部21を封止している。また、密封内蓋には、支柱32を介して開封リング33が繋止されている。
開口部21の周縁には、封止突起23が上蓋側に突出して形成されている。
さらに、封止突起23の外側には、上蓋4の外周突起42と挿嵌可能な嵌合突起24を有している。
フランジ22の上方に、嵌合突起24が周設されている。嵌合突起24の正面側中央は切り欠かれ、切り欠かれた端部はロックヒンジ63を介して一定の幅を有するバンド61に繋止している。
さらにバンド61の中央には、繋止ヒンジ64を介して掛止部62を有している。
また、バンド61や掛止部62とフランジ22との間には隙間を有し、バンド61や掛止部62が反転可能に繋止されている。
フランジ22外面側に、包装袋7の開口部内面が融着し、枠部2の嵌合突起24内側に上蓋4の外周突起42が挿嵌している。
また、枠部2の封止突起23を内側封止リング411と外側封止リング412とが挟み込むようにして封止している。
封止突起23外側先端近傍には係止しやすいように外側に膨らんだ突起形状を有し、かつ、内外の先端近傍には曲線部(曲面部)が設けられている。
さらに、内側封止リング411が外側に傾斜しているので、上蓋4を閉める時に、内容物が封止突起23内側に付着していても、拭いながら閉鎖し、密封性を低下させず、確実に封止可能とすることができる。
特に密封内蓋3は、脆弱部31が封止突起23内面よりもさらに内側に設けているので、密封内蓋3を開封する時に、封止突起23を傷めずに、開封可能である。
外観図、図3-2がその断面図である。
上蓋4は、枠部2にヒンジ5を介して回動可能に繋止し、上蓋4を回動することによって開閉し、開口部21から内容物を取り出し可能にしている。
開口部21には、密封内蓋3が脆弱部31を介して封止し、密封内蓋3の外面側に、支柱32を介して開封リング33が繋止されている。
掛止部62は、下方に掛止平面部621を有するL字断面を有している。
そして、掛止部62とバンド61は、フランジ22との間に隙間65を有している。
枠底25がフランジ22よりも低く、内側に設けているのは、成形によるフランジ22のゆがみが生じにくくさせる為である。枠底25の上枠底251に比べ、下枠底252を深くしているので、上蓋4が封止リング41と嵌合突起24に挿嵌している状態から、指先を上蓋先端に差し込み、上蓋4を引き上げ、開口し易くする為で、指先を挿入可能であれば、同じ高さにしても良い。
上蓋4のヒンジ5と反対側端部には、外側おもて面に、溝部43が設けられている。
溝部43は、バンドの掛止部よりも一回り大きな大きさを有し、確実に掛止部によって閉鎖する上蓋4の閉蓋状態に移行できるようにしている。
ヒンジ5を介して上蓋4が回動し、嵌合突起24の内側に上蓋4が挿嵌している。
ロック部6は、ロックヒンジ63を介して左右が嵌合突起24に繋止しているバンド61が内側に反る形で反転し、掛止部62がヒンジ側に押し込まれる。
上蓋4のヒンジ5と反対側のおもて側に設けられた溝部43に、掛止部62が嵌挿され、ロックされる。
図6-1では、上蓋4のヒンジ5と反対側のおもて側に設けられた溝部43に、掛止部62が嵌挿され、ロックされている。
図6-2では、掛止部62をヒンジ5と反対側に、バンド61を反転させる。このことによって、上蓋4のロックが外れる。この状態で、上蓋4の先端とロック部6との隙間に指先を挿入し、上蓋4の先端に引掛ける。
図6-3では、指先を上蓋4の先端に引掛けて、ヒンジ5を軸に回動させて、上蓋4を開口し、密閉内蓋3を開封した状態を示した。
密閉内蓋3を開封するには、密閉内蓋3の開封リング33を上方に引き上げることで脆弱部31を引き裂いて、密閉内蓋3を開口部21から外せば良い。
。
これらは、射出成形金型を用い、一般的な射出成形機で量産できるので、生産性も高い。
さらに、内面と基材の中間にアルミニウムなどの金属箔や、酸化珪素などの酸化金属を蒸着した蒸着層を積層したり、ポリアミドなどの可撓性の高い樹脂層を積層した積層フィルムを使用してもよい。
これらは、一般的なドライラミネーション機やエクストルーダーラミネーション機などによって製造できる。
しかも、密封内蓋を内側に設けられるので、長期保存にも対応できると共に、ロック部はヒンジで上蓋と枠部を一体で生産可能なので、金型も最少で、生産性も高く、かつ、安価に生産可能であるなど、本発明のメリットは高い。
2・・・・・・・・・枠部
21・・・・・・・・開口部
22・・・・・・・・フランジ
23・・・・・・・・封止突起
24・・・・・・・・嵌合突起
25・・・・・・・・枠底
251・・・・・・・上枠底
252・・・・・・・下枠底
3・・・・・・・・・密封内蓋
31・・・・・・・・脆弱部
32・・・・・・・・支柱
33・・・・・・・・開封リング
4・・・・・・・・・上蓋
40・・・・・・・・蓋板
41・・・・・・・・封止リング
411・・・・・・・内側封止リング
412・・・・・・・外側封止リング
42・・・・・・・・外周突起
43・・・・・・・・溝部
5・・・・・・・・・ヒンジ
6・・・・・・・・・ロック部
61・・・・・・・・バンド
62・・・・・・・・掛止部
621・・・・・・・掛止平面部
63・・・・・・・・ロックヒンジ
64・・・・・・・・繋止ヒンジ
65・・・・・・・・隙間
7・・・・・・・・・包装袋
8・・・・・・・・・内容物(ウェットティッシュ)
Claims (7)
- 開口部を有する枠部と、前記開口部を覆う上蓋と、からなる開閉可能な蓋部材において、
枠部と上蓋はヒンジで繋がり、
枠部のヒンジと反対側にロック部を有し、
ロック部は、左右両端が繋止され可撓性を有するバンドと、バンドの中央にあって上蓋を係止可能な掛止部と、からなり、
バンドの長さを左右両端の繋止部間を結ぶ直線距離よりも長く、バンドが反転可能な曲線形状を有することを特徴とする蓋部材。 - バンドの両端が、ロックヒンジを介して反転可能に枠部に繋止されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋部材。
- 上蓋のヒンジと反対側のおもて面に、バンドの掛止部よりも大きな溝部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋部材。
- 開口部が、脆弱部を介して、開封可能な密封内蓋を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の蓋部材。
- 上蓋内側と開口部周縁が、互いに密封可能な嵌合突起と嵌合凹部とを有していることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の蓋部材。
- 上蓋のヒンジと反対側に、円弧状の凹部を形成したことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の蓋部材。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載の蓋部材を有することを特徴とする容器。
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