JP2000210782A - 加工方法及びその装置 - Google Patents

加工方法及びその装置

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JP2000210782A
JP2000210782A JP11034871A JP3487199A JP2000210782A JP 2000210782 A JP2000210782 A JP 2000210782A JP 11034871 A JP11034871 A JP 11034871A JP 3487199 A JP3487199 A JP 3487199A JP 2000210782 A JP2000210782 A JP 2000210782A
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speed
energy
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Shingen Kinoshita
真言 木下
Takeshi Kobayashi
丈司 小林
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Microelectronics Co Ltd
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    • B23K15/00Electron-beam welding or cutting
    • B23K15/0013Positioning or observing workpieces, e.g. with respect to the impact; Aligning, aiming or focusing electronbeams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工時間が長くなることなく、均一且つ寸法
精度の高いレーザ加工を実現することができる加工方法
及びその装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータ(リニアサーボモータ)14
のリニアエンコーダ16から発せられた同期信号に基づ
いて、該モータ14の可動部の合成移動速度に比例した
繰り返し周波数で駆動トリガを発生するトリガ発生回路
22を設け、該トリガ発生回路22からの駆動トリガを
レーザ駆動回路18の外部トリガ入力端子に入力するよ
うに構成する。そして、少なくとも、ワーク10を加工
する際の載置台11の移動速度が変化する領域では、該
モータ14の可動部の合成移動速度に比例した周波数で
出力される駆動トリガに基づいて、レーザ17を駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザービーム等
の光ビームや荷電粒子ビーム等のなどのエネルギービー
ムによる加工方法及びその装置に関し、詳しくは、CO
レーザ、YAGレーザあるいはエキシマレーザなどか
ら発せられるレーザービーム等のエネルギービームを使
用して、樹脂、セラミック、金属、フォトリソ用の感光
層などの加工対象物に穴開け加工、ハーフエッチング加
工、表面処理加工、フォトレジストへの露光を施す加工
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在工業的な利用が進んでいるCO
ーザ(赤外線域の9〜11μm)やYAGレーザ(近赤
外線域の1.064μm)は、加工対象物としてのワー
クを加熱溶解することができ、主にワークの切断や溶接
などの加工に使用されている。このような長波長のレー
ザによる加工は、レーザービームによって誘起される熱
効果による加工(熱加工)方法として知られている。
【0003】一方、非常に短い波長(193,248,
308,351nm)を利用するエキシマレーザを使用
したワークの加工は、レーザービームによって誘起され
る化学反応を伴う光化学効果によってワークを加工する
非熱加工であり、前記熱加工に比べて、加工精度の優れ
たワーク加工が可能である。
【0004】このように非常に短い波長のエキシマレー
ザを用いた加工では、セラミック(窒化珪素、アルミ
ナ、SiC、TiC等)や合成樹脂(ポリイミド、ポリ
エステル、エポキシ、ポリカーポネート等)に対して、
熱的に溶解させることなく、レーザービームが照射され
た表面から順次、その高分子の分子の一つ一つを励起さ
せて分子間結合を開裂させ、固体の状態にある分子を直
接飛散させることにより、加工する。この加工法は、通
常、アブレーション加工と言われている。このアブレー
ション加工は、COレーザやYAGレーザによる加工
法と比べると、高精細な加工を行うことができる。
【0005】このようなエキシマレーザの特質を生かし
たワークの加工方法の一つとして、比較的厚手の樹脂板
などの表面を一定の深さに掘り下げるハーフエッチング
加工が知られている。このエキシマレーザによるハーフ
エッチング加工は、例えば、印刷用マスクに形成される
微細孔のクリーム半田やインキなどのペーストの抜け性
を向上させる目的で、該印刷用マスクの微細孔形成部の
板厚を薄くする際の加工方法として利用されている。
【0006】ところで、上述のようなレーザから発生さ
れるレーザービームは、通常、アパーチャーや集光レン
ズ等を介して、ワークの加工面に対するビームスポット
の形状が、約2mm角程度になるように絞り込まれてい
る。このため、このレーザビームによる加工方法では、
ワークに形成されるエッチング溝の長さや穴の大きさ、
あるいは、ワークの切断部や溶接部の長さなどが、該レ
ーザービームのビームスポットの大きさを超える場合に
は、該レーザービームと該ワークとを相対移動させなが
ら加工する必要がある。
【0007】従って、この種のワーク加工装置では、一
般的に、ワークが載置される略水平なワーク載置面を有
する載置台を、そのワーク載置面をX−Y方向に移動さ
せることができるX−Yテーブル上に配設し、該X−Y
テーブルをX−Y方向に移動させて、該レーザービーム
に対して、該載置台上に載置されたワークを相対移動さ
せながら加工するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の従
来のレーザビームによる加工装置においては、上記載置
台を有するX−Yテーブルの駆動源として、サーボモー
タやステッピングモータなどの駆動モータが使用されて
いる。この駆動モータは、周知のように、例えば図5に
おいて、所定の回転開始タイミングtで、その駆動回
路から駆動信号が入力されて回転が開始されても、その
回転速度が直ぐに所定速度Smに到達することはなく、
徐々に加速された後、時間tで所定速度Smに到達す
る。また、X−Yテーブルの停止の際には、上記駆動モ
ータの回転を瞬間的に停止させることはなく、所定のタ
イミングtで減速を開始し、上記所定速度Smから徐
々に減速されて、所定の回転終了タイミングtで停止
される。
【0009】従って、この加工装置では、上述のような
駆動モータにより移動される上記X−Yテーブル上の載
置台の移動速度が、該駆動モータの回転速度の場合と略
同様に、その移動開始後の時間t〜t間では徐々に
加速され、移動停止前の時間t〜t間では徐々に減
速される。
【0010】これに対し、上記レーザからは、図6に示
すように、所定の照射開始タイミングtで、そのレー
ザ駆動回路がONされることにより、該レーザ駆動回路
に与えられている駆動トリガの周波数に基づいて繰り返
される所定の照射エネルギーEmを持ったパルス状のレ
ーザービームが、直ちに発生される。そして、このレー
ザからは、上記駆動モータの回転数の場合のように増減
することなく、所定の照射終了タイミングtで、その
レーザ駆動回路がOFFされるまで、常に一定したパル
ス幅、繰り返し周波数及び照射エネルギーEmを持った
レーザービームが発せられる。
【0011】従って、このようなレーザビームによる加
工方法においては、上記ワークの加速移動領域及び減速
移動領域での、該ワークのレーザービーム照射面におけ
る単位時間及び単位面積当たりのレーザービームの照射
エネルギー密度が、該駆動モータの回転速度が所定速度
Smに到達した領域での、該ワークのレーザービーム照
射面における単位時間及び単位面積当たりのレーザービ
ームの照射エネルギー密度よりも大きくなる。
【0012】このため、この加工方法では、例えば、上
記エキシマレーザを使用して、ワークに一定の深さのハ
ーフエッチング加工を施こそうとした場合でも、図7
(a)に示すように、ワーク1のエッチング溝2の加工
開始部位2aと加工終了部位2bに照射される単位時間
及び単位面積当たりのレーザービームの照射エネルギー
密度が、他の部位に照射される単位時間及び単位面積当
たりのレーザービームの照射エネルギー密度よりも高く
なるため、この加工開始部位2aと加工終了部位2bに
おけるエッチング溝2が他の部位よりも深く掘り下げら
れたり、図7(b)に示すように、ワーク1に加工され
たエッチング溝2の加工開始部位2aと加工終了部位2
bに、穴が開いたりする不具合があった。
【0013】また、このような加工方法により、上記C
レーザやYAGレーザを使用して、例えば、ワーク
の切断加工を行った場合には、図7(c)に示すよう
に、ワーク1の切断部3の切断開始部位3aと切断終了
部位3bのワーク1の溶け込み量が、他の切断部位の溶
け込み量よりも大くなって、該切断部3の切断開始部位
3aと切断終了部位3bに寸法精度の誤差や焦げ付きな
どが発生する不具合があった。
【0014】そこで、従来の加工方法では、上述のよう
な不具合を解消するために、例えば、図5において、上
記駆動モータの回転速度が所定速度Smに到達した時点
よりも後のタイミングで、ワークに対するレーザー
ビームの照射を開始して加工を始め、該駆動モータの回
転速度が所定速度Smから減速を開始する時点tより
も手前のタイミングで、該ワークに対するレーザービー
ムの照射を終了して加工を完了させるように、該駆動モ
ータの駆動時間を拡張して該駆動モータの回転が安定し
ている領域のみで該ワークへのレーザービーム照射を行
う加工方法が採られていた。
【0015】しかしながら、この加工方法では、図5に
示すように、該駆動モータの駆動に必要な最小駆動時間
が、該ワークの安定した加工が可能な最大加工時間
を大きく上回って、ワークの実質的な加工時間が長
くなる不具合を生じる。
【0016】なお、上記ワークの移動開始部位及び移動
終了部位における寸法誤差や不均一加工の発生という不
具合や、該寸法誤差などを防止するために上記駆動モー
タの安定回転時にのみレーザービーム照射を行うという
必要性からワークの実質的な加工時間が長くなってしま
うという不具合は、上記レーザビームによる加工方法及
びその装置の場合だけでなく、照射するビームの単位時
間及び単位面積当たりのエネルギー密度(面密度)によ
って加工の程度が変化してしまうようなレーザビーム以
外の光ビーム、X線ビーム、荷電粒子ビーム等の他のエ
ネルギービームを用いた加工方法及びその装置の場合に
も発生し得るものである。また、上記不具合は、上記ワ
ークを移動させて加工する場合だけでなく、上記レーザ
ビーム等のエネルギービームを移動させて該ワークを加
工する場合や、ワーク及びエネルギービームを互いに交
差する方向に移動させて該ワークを加工する場合にも発
生し得るものである。
【0017】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、加工対象物の加工時
間が長くなることなく、均一且つ寸法精度の高い加工を
実現することができる加工方法及びその装置を提供する
ことである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、加工対象物と該加工対象物に照
射するエネルギービームとを相対移動させることによ
り、該加工対象物を加工する加工方法において、該相対
移動の速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの
単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを
比例させたことを特徴とするものである。この加工方法
においては、加工対象物とエネルギービームとの間の相
対移動の速度と、該加工対象物上のエネルギービームの
単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とが
比例関係に保たれる。これにより、該相対移動の加速領
域及び減速領域での該加工対象物のエネルギー照射面に
おける該照射エネルギー密度と、該相対移動の速度が所
定速度に到達した領域での該加工対象物のエネルギービ
ーム照射面における該照射エネルギー密度とが均等化さ
れる。従って、該加工対象物の加工面に照射されるエネ
ルギービームの該照射エネルギー密度が、該加工面のど
の領域においても均等になる。
【0019】請求項2の発明は、移動する加工対象物に
対して、照射経路が固定されたエネルギービームを照射
することにより、該加工対象物を加工する請求項1の加
工方法であって、該エネルギービームに対する該加工対
象物の相対移動の速度と、該加工対象物上の該エネルギ
ービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギ
ー密度とを比例させたことを特徴とするものである。こ
の加工方法においては、加工対象物の移動速度と、該加
工対象物上のエネルギービームの単位時間及び単位面積
当たりの照射エネルギー密度とが比例関係に保たれる。
これにより、加工対象物の加速移動領域及び減速移動領
域での該加工対象物のエネルギー照射面における該照射
エネルギー密度と、該加工対象物の移動速度が所定速度
に到達した領域での該加工対象物のエネルギービーム照
射面における該照射エネルギー密度とが均等化される。
従って、該加工対象物の加工面に照射されるエネルギー
ビームの該照射エネルギー密度が、該加工面のどの領域
においても均等になる。
【0020】請求項3の発明は、固定配置した加工対象
物に対して、エネルギービームを移動させながら照射す
ることにより、該加工対象物を加工する請求項1の加工
方法であって、該加工対象物に対する該エネルギービー
ムの相対移動の速度と、該加工対象物上の該エネルギー
ビームの単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー
密度とを比例させたことを特徴とするものである。この
加工方法においては、エネルギービームの移動速度と、
該加工対象物上のエネルギービームの単位時間及び単位
面積当たりの照射エネルギー密度とが比例関係に保たれ
る。これにより、エネルギービームの加速移動領域及び
減速移動領域での該加工対象物のエネルギー照射面にお
ける該照射エネルギー密度と、該エネルギービームの移
動速度が所定速度に到達した領域での該加工対象物のエ
ネルギービーム照射面における該照射エネルギー密度と
が均等化される。従って、該加工対象物の加工面に照射
されるエネルギービームの該照射エネルギー密度が、該
加工面のどの領域においても均等になる。
【0021】請求項4の発明は、互いに交差する2方向
の一方に加工対象物を移動させるとともに、該加工対象
物に照射するエネルギービームを該2方向のもう一方に
移動させることにより、該加工対象物を加工する請求項
1の加工方法であって、該加工対象物と該エネルギービ
ームとの間の相対移動の速度と、該加工対象物上の該エ
ネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エ
ネルギー密度とを比例させたことを特徴とするものであ
る。この加工方法においては、加工対象物とエネルギー
ビームとの間の相対移動の速度と、該加工対象物上のエ
ネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エ
ネルギー密度とが比例関係に保たれる。これにより、該
相対移動の加速領域及び減速領域での該加工対象物のエ
ネルギー照射面における該照射エネルギー密度と、該相
対移動の速度が所定速度に到達した領域での該加工対象
物のエネルギービーム照射面における該照射エネルギー
密度とが均等化される。従って、該加工対象物の加工面
に照射されるエネルギービームの該照射エネルギー密度
が、該加工面のどの領域においても均等になる。
【0022】請求項5の発明は、上記エネルギービーム
が、加工対象物に繰り返し照射される一定のパルス幅を
有するパルス状のエネルギービームである請求項1、
2、3又は4の加工方法であって、上記相対移動の速度
と、該エネルギービームの繰り返し周波数とを比例させ
たことを特徴とするものである。この加工方法では、上
記相対移動の速度と、該加工対象物に繰り返し照射され
る一定のパルス幅を有するパルス状のエネルギービーム
の繰り返し周波数とを比例させることにより、該相対移
動の速度と、該加工対象物上のエネルギービームの単位
時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とが比例
関係に保たれる。
【0023】請求項6の発明は、上記エネルギービーム
が、加工対象物に一定の繰り返し周波数で繰り返し照射
されるパルス状のエネルギービームである請求項1、
2、3又は4の加工方法であって、上記相対移動の速度
と、該エネルギービームのパルス幅とを比例させたこと
を特徴とするものである。この加工方法では、上記相対
移動の速度と、該加工対象物に一定の繰り返し周波数で
繰り返し照射されるパルス状のエネルギービームのパル
ス幅とを比例させることにより、該相対移動の速度と、
該加工対象物上のエネルギービームの単位時間及び単位
面積当たりの照射エネルギー密度とが比例関係に保たれ
る。
【0024】請求項7の発明は、請求項1、2、3又は
4の加工方法において、上記相対移動の速度と、上記エ
ネルギービームの照射パワーとを比例させたことを特徴
とするものである。この加工方法では、上記相対移動の
速度と上記エネルギービームの照射パワーとを比例させ
ることにより、該相対移動の速度と、該加工対象物上の
エネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照射
エネルギー密度とが比例関係に保たれる。
【0025】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6又は7の加工方法において、上記エネルギー
ビームがレーザービームであることを特徴とするもので
ある。この加工方法では、上記相対移動の速度と、上記
加工対象物上のレーザービームの単位時間及び単位面積
当たりの照射エネルギー密度とが比例関係に保たれる。
【0026】請求項9の発明は、加工対象物を移動させ
る加工対象物駆動手段と、該加工対象物駆動手段によっ
て移動される加工対象物の加工面に対してエネルギービ
ームを照射するためのエネルギービーム照射装置とを備
えた加工装置において、該エネルギービームに対する該
加工対象物の相対移動の速度と、該加工対象物上の該エ
ネルギービームの単位時間及び単位面積あたりの照射エ
ネルギー密度とを比例させるように、該エネルギービー
ム照射装置を制御する照射制御手段を設けたことを特徴
とするものである。この加工装置では、照射制御手段で
エネルギービーム照射装置を制御することにより、エネ
ルギービームに対する加工対象物の相対移動の速度と、
該加工対象物上のエネルギービームの単位時間及び単位
面積当たりの照射エネルギー密度とを比例関係に保つ。
これにより、該相対移動の加速領域及び減速領域での該
加工対象物のエネルギー照射面における該照射エネルギ
ー密度と、該相対移動の速度に到達した領域での該加工
対象物のエネルギービーム照射面における該照射エネル
ギー密度とが均等化される。従って、該加工対象物の加
工面に照射されるエネルギービームの該照射エネルギー
密度が、該加工面のどの領域においても均等になる。
【0027】請求項10の発明は、加工対象物の加工面
に対してエネルギービームを照射するためのエネルギー
ビーム照射装置と、該加工対象物に対して該エネルギー
ビームを移動させるビーム移動手段と備えた加工装置に
おいて、該加工対象物に対する該エネルギービームの相
対移動の速度と、該加工対象物上の該エネルギービーム
の単位時間及び単位面積あたりの照射エネルギー密度と
を比例させるように、該エネルギービーム照射装置を制
御する照射制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。この加工装置では、照射制御手段でエネルギービー
ム照射装置を制御することにより、加工対象物に対する
エネルギービームの相対移動の速度と、該加工対象物上
のエネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照
射エネルギー密度とを比例関係に保つ。これにより、該
相対移動の加速領域及び減速領域での該加工対象物のエ
ネルギー照射面における該照射エネルギー密度と、該相
対移動の速度に到達した領域での該加工対象物のエネル
ギービーム照射面における該照射エネルギー密度とが均
等化される。従って、該加工対象物の加工面に照射され
るエネルギービームの該照射エネルギー密度が、該加工
面のどの領域においても均等になる。
【0028】請求項11の発明は、互いに交差する2方
向の一方に加工対象物を移動させる加工対象物駆動手段
と、加工対象物の加工面に対してエネルギービームを照
射するためのエネルギービーム照射装置と、該エネルギ
ービームを該2方向のもう一方に移動させるビーム移動
手段と備えた加工装置において、該加工対象物と該エネ
ルギービームとの間の相対移動の速度と、該加工対象物
上の該エネルギービームの単位時間及び単位面積あたり
の照射エネルギー密度とを比例させるように、該駆動手
段及び該エネルギービーム照射装置の少なくとも一方を
制御する照射制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。この加工装置では、照射制御手段でエネルギービ
ーム照射装置を制御することにより、加工対象物とエネ
ルギービームとの間の相対移動の速度と、該加工対象物
上のエネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの
照射エネルギー密度とを比例関係に保つ。これにより、
該相対移動の加速領域及び減速領域での該加工対象物の
エネルギー照射面における該照射エネルギー密度と、該
相対移動の速度に到達した領域での該加工対象物のエネ
ルギービーム照射面における該照射エネルギー密度とが
均等化される。従って、該加工対象物の加工面に照射さ
れるエネルギービームの該照射エネルギー密度が、該加
工面のどの領域においても均等になる。
【0029】請求項12の発明は、上記エネルギービー
ム照射装置として、一定のパルス幅を有するパルス状の
エネルギービームを加工対象物に繰り返し照射するもの
を用いた請求項9、10又は11の加工装置であって、
上記相対移動の速度と該エネルギービームの繰り返し周
波数とを比例させるように、該エネルギービーム照射装
置を制御することを特徴とするものである。この加工装
置では、一定のパルス幅を有するパルス状のエネルギー
ビームを上記加工対象物に繰り返し照射するエネルギー
ビーム照射装置を照射制御手段で制御し、上記相対移動
の速度と該エネルギービームの繰り返し周波数とを比例
させることにより、該相対移動の速度と該加工対象物上
のエネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照
射エネルギー密度とを比例関係に保つ。
【0030】請求項13の発明は、請求項12の加工装
置において、上記照射制御手段を、上記相対移動の速度
に比例した周波数の同期信号を発生する同期信号発生手
段と、該同期信号発生手段から出力された同期信号に基
づいて該相対移動の速度に比例した周波数で該エネルギ
ービーム照射装置を駆動する駆動トリガを発生させるた
めのトリガ発生手段とを用いて構成したことを特徴とす
るものである。この加工装置では、同期信号発生手段に
より上記相対移動の速度に比例した周波数の同期信号を
発生し、トリガ発生手段により該同期信号に基づいて該
相対移動の速度に比例した周波数で駆動トリガを発生す
る。この駆動トリガに基づいてエネルギービーム照射装
置を駆動することにより、該相対移動の速度と該エネル
ギービームの繰り返し周波数とを比例させ、該相対移動
の速度と該加工対象物上のエネルギービームの単位時間
及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを比例関係
に保つ。
【0031】請求項14の発明は、加工対象物を載置す
るための載置台と、該載置台を所定方向に移動させるた
めの駆動モータとを用いて構成した上記加工対象物駆動
手段を備えた請求項12の加工装置であって、上記照射
制御手段を、該駆動モータの回転数または該載置台の移
動速度に比例した周波数の同期信号を発生する同期信号
発生手段と、該同期信号発生手段から出力された同期信
号に基づいて該回転数または該移動速度に比例した周波
数で該エネルギービーム照射装置を駆動する駆動トリガ
を発生させるためのトリガ発生手段とを用いて構成した
ことを特徴とするものである。この加工装置では、同期
信号発生手段により上記駆動モータの回転数又は上記載
置台の移動速度に比例した周波数の同期信号を発生し、
トリガ発生手段により該同期信号に基づいて該回転数ま
たは該移動速度に比例した周波数で駆動トリガを発生す
る。この駆動トリガに基づいてエネルギービーム照射装
置を駆動することにより、該駆動モータの回転数または
該載置台の移動速度と、該エネルギービームの繰り返し
周波数とを比例させる。これにより、該加工対象物の移
動速度と、該エネルギービームの繰り返し周波数とを比
例させ、該加工対象物の移動速度と該加工対象物上のエ
ネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エ
ネルギー密度とを比例関係に保つ。
【0032】請求項15の発明は、請求項13又は14
の加工装置において、上記同期信号発生手段として、上
記駆動モータの所定の回転角度ごとにパルス信号を発生
するエンコーダ、あるいは上記加工対象物の所定の移動
位置ごとにパルス信号を発生するリニアスケールを用い
たことを特徴とするものである。この加工装置では、上
記エンコーダにより駆動モータの所定の回転角度ごとに
パルス信号を上記同期信号として発生する。あるいは、
上記リニアスケールにより加工対象物の所定の移動位置
ごとにに対応したパルス信号を上記同期信号として発生
する。このリニアスケールからのパルス信号に基づい
て、該加工対象物の移動速度に比例した周波数で駆動ト
リガを発生する。
【0033】請求項16の発明は、請求項13又は14
の加工装置において、上記トリガ発生手段に、上記同期
信号を分周する分周回路を設けたことを特徴とするもの
である。この加工装置では、上記トリガ発生手段に設け
た分周回路により上記同期信号を分周することにより、
上記エネルギービーム照射装置を駆動する駆動トリガの
周波数を変化させ、加工対象物に照射する照射エネルギ
ー密度の値を変える。
【0034】請求項17の発明は、上記エネルギービー
ム照射装置として、パルス状のエネルギービームを加工
対象物に一定の繰り返し周波数で繰り返し照射するもの
を用いた請求項9、10又は11の加工装置であって、
上記相対移動の速度と該エネルギービームのパルス幅と
を比例させるように、該エネルギービーム照射装置を制
御することを特徴とするものである。この加工装置で
は、パルス状のエネルギービームを上記加工対象物に一
定の繰り返し周波数で繰り返し照射するエネルギービー
ム照射装置を照射制御手段で制御し、上記相対移動の速
度と該エネルギービームのパルス幅とを比例させること
により、該相対移動の速度と該加工対象物上のエネルギ
ービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギ
ー密度とを比例関係に保つ。
【0035】請求項18の発明は、請求項9、10又は
11の加工装置において、上記相対移動の速度と上記エ
ネルギービームの照射パワーとを比例させるように、上
記エネルギービーム照射装置の出力を制御することを特
徴とするものである。この加工装置では、エネルギービ
ーム照射装置を照射制御手段で制御し、上記相対移動の
速度とエネルギービームの照射パワーとを比例させるこ
とにより、該相対移動の速度と該加工対象物上のエネル
ギービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エネル
ギー密度とを比例関係に保つ。
【0036】請求項19の発明は、請求項9、10、1
1、12、13、14、15、16、17又は18の加
工装置において、上記エネルギービームがレーザービー
ムであることを特徴とするものである。この加工装置で
は、上記相対移動の速度と、上記加工対象物上のレーザ
ービームの単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギ
ー密度とが比例関係に保たれる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、COレーザや
YAGレーザ、あるいは、エキシマレーザなどを用い
て、樹脂板からなる加工対象物(以下「ワーク」とい
う。)にハーフエッチング加工や穴開け加工を行う加工
装置に適用した実施形態について説明する。
【0038】図1は、レーザによって樹脂板からなるワ
ークに微細孔を穿って印刷用プラスッチクマスクを製造
する加工装置の全体的な概略構成の一例を示すブロック
図である。図1において、ワーク10は、略水平な載置
面を有する載置台11上に載置される。該載置台11
は、載置面をX方向(図1中の水平方向)と該方向に直
交するY方向(図1の紙面に対して垂直な方向)とに移
動させることができるX−Yテーブル12上に配設され
ている。該X−Yテーブル12は、X−Yテーブル駆動
系13を介して、駆動モータ14により、X−Y方向に
駆動される。該駆動モータ14は、図示しない駆動制御
装置からの駆動指令により該駆動モータ14に駆動電力
を供給するモータ駆動回路15により駆動される。これ
らの載置台11、X−Yテーブル12、X−Yテーブル
駆動系13及び駆動モータ14等により、ワーク10を
移動させる駆動手段が構成されている。
【0039】上記駆動モータ14としては、フィードバ
ック制御可能なリニアサーボモータを用いた。この駆動
モータ14には、該モータの可動部の移動速度に比例し
た周波数の同期信号(パルス)を発生させるための同期
信号発生手段としてのリニアエンコーダ16が取り付け
られている。このリニアエンコーダ16から出力される
信号は、駆動モータ14のフィードバック制御ととも
に、後述のレーザーの駆動制御に用いられる。なお、上
記駆動モータ14として通常のサーボモータを使用した
場合は、例えば、該駆動モータ14の回転に同期して回
転する円盤のスリットからの透過光あるいは該円盤に印
された検知マークからの反射光を、フォトセンサにより
検知、または、該円盤に着磁された磁極からの磁力線を
マグネトロダイオードで検知して、該駆動モータ14の
回転数に比例した周波数の同期信号(パルス)を発生さ
せる光学式エンコーダを用いることができる。
【0040】一方、エネルギービームとしてのパルス状
のレーザビームを発するレーザ17は、所定の周波数
(エキシマレーザでは、通常、200Hz)の駆動トリ
ガに基づいて、該レーザ17を駆動するためのレーザ駆
動回路18により、レーザービーム17aを発生する。
このレーザ17とレーザ駆動回路18とにより、エネル
ギービーム照射装置が構成されている。なお、上記レー
ザ17がYAGレーザの場合は、上記レーザ駆動回路1
8にQスイッチ回路が用いられる。
【0041】このレーザ17から発せられたレーザービ
ーム17aは、上記ワーク10の加工面に対して該レー
ザービーム17aが略垂直に入射されるように、該レー
ザービーム17aの照射光路を変更させるための反射鏡
19、該レーザービーム17aのビームスポットの形状
が、上記ワーク10に形成する加工形状になるように、
該レーザービーム17aの透過形状を規制するアパーチ
ャー20、該アパーチャー20を透過したレーザービー
ム17aを、該ワーク10の加工面におけるビームスポ
ット形状が、約2mm角程度になるように絞り込むため
の集光レンズ21等を介して、該ワーク10の加工面に
照射される。
【0042】ところで、上記レーザ17は、通常、所定
の周波数(例えば、200Hz)の駆動トリガに基づい
て、上記レーザ駆動回路18により一定した繰り返し周
波数のレーザービーム17aをパルス状に発生するよう
に構成されている。このような繰り返し周波数が一定の
レーザービーム17aにより、上記ワーク10を加工す
ると、前述したように、上記ワーク10の加速移動領域
及び減速移動領域での、該ワークのレーザービーム照射
面における単位時間及び単位面積当たりのレーザービー
ムの照射エネルギー密度が、該駆動モータ14の回転速
度が所定速度Smに到達した領域での該ワーク10のレ
ーザービーム照射面における単位時間及び単位面積当た
りのレーザービームの照射エネルギー密度よりも大きく
なる。そのため、例えば、上記レーザ17を使用して、
該ワーク10に一定の深さのハーフエッチング加工を施
そうとしても、図7(a)、(b)に示したように、該
ワーク10のエッチング溝の加工開始部位と加工終了部
位におけるエッチング溝が、他の部位よりも深く掘り下
げられたり、穴が開いたりする不具合があった。
【0043】特に、上記駆動モータ14としてステッピ
ングモータを用いた場合は、脱調時にX−Yテーブル1
2が停止するため、レーザービームの重ね照射が発生
し、ワークが溶け、深堀りなどの不具合が発生する場合
もある。
【0044】そこで、本実施形態に係る加工装置におい
ては、上記駆動モータ(リニアサーボモータ)14の可
動部の移動速度に比例した繰り返し周波数でレーザ17
を駆動できるように、同期信号発生手段としてのリニア
エンコーダ16から出力された同期信号(パルス信号)
に基づいて駆動トリガを発生するトリガ発生手段として
のトリガ発生回路22を設けている。そして、このトリ
ガ発生回路22から出力される駆動トリガをレーザ駆動
回路18の外部トリガ入力端子に入力するように構成し
ている。
【0045】本加工装置では、X−Yテーブル12の載
置台11上のワーク10を2次元的に移動できるよう
に、互いに直交する2方向(X方向、Y方向)の各移動
軸それぞれについて上記駆動モータ14x,14y及び
リニアエンコーダ16x、16yなどを設けている。従
って、図2に示すように、X方向及びY方向のリニアエ
ンコーダ16x,16yから出力された出力パルス信号
に基づいて合成移動速度を演算し、該合成移動速度に応
じた出力パルス信号を上記トリガ発生回路22に対して
出力する合成移動速度演算回路24を設けている。
【0046】そして、少なくとも、上記ワーク10を加
工する際の載置台11の合成移動速度が変化する領域、
すなわち、上記駆動モータ14の駆動を開始した後のワ
ーク10の加速移動領域と、該駆動モータ14の減速を
開始した後のワーク10の減速移動領域においては、上
記トリガ発生回路22が発する駆動トリガ、すなわち、
駆動モータ14の可動部の合成移動速度に比例した繰り
返し周波数(周期)で変化している駆動トリガに基づい
て、上記レーザ17を駆動する。
【0047】上記構成の加工装置においては、上記駆動
モータ14により駆動されるX−Yステージ12上の載
置台11の合成移動速度と、上記レーザ17が発するパ
ルス状のレーザービーム17aの繰り返し周波数とが比
例関係に保たれる。従って、この加工装置では、上記ワ
ーク10の加速移動領域及び減速移動領域での、該ワー
ク10のレーザービーム照射面における単位時間及び単
位面積当たりのレーザービーム17aの照射エネルギー
と、該駆動モータ14の回転速度が所定速度Smに到達
した領域での、該ワーク10のレーザービーム照射面に
おける単位面積当たりのレーザービーム17aの照射エ
ネルギーとが均等化される。
【0048】すなわち、この加工装置では、上記レーザ
ービーム17aのビームショット数が、駆動モータ14
の可動部の合成移動速度、つまり、ワーク10の合成移
動速度に比例するようになる。これにより、例えば、図
3に示すように、該ワーク10の加速移動領域と、減速
移動領域(不図示)における上記レーザービーム17a
のビームショット数が、該ワーク10の合成移動速度に
比例して、徐々に増加または減少され、該ワーク10の
加速移動領域及び減速移動領域での、該ワーク10のレ
ーザービーム照射面における単位面積当たりのレーザー
ビーム17aの照射エネルギーが、この該ワーク10の
合成移動速度が所定速度Smに到達した領域での、該ワ
ーク10のレーザービーム照射面における単位面積当た
りのレーザービーム17aの照射エネルギーと等しくな
って、上述の不具合が解消される。
【0049】以上、本実施形態によれば、ワーク10の
加工面に照射されるレーザービーム17aの単位時間及
び単位面積当たりの照射エネルギー密度が、該加工面の
どの領域においても均等になるので、均一且つ寸法精度
の高い加工を実現することができる。しかも、ワーク1
0の移動開始時等のようにワーク10の合成移動速度が
変化しているときにも上記照射エネルギー密度が均一に
なり、かかる移動領域でも均一且つ寸法精度の高い加工
をすることが可能となるので、ワーク10の加工時間が
長くなることもない。
【0050】また、本実施形態によれば、例えば、エキ
シマレーザによるハーフエッチング加工時に、ワークの
加工開始部位と加工終了部位におけるエッチング溝が他
の部位よりも深く掘り下げられたり、該加工開始部位と
加工終了部位に、穴が開いたりする不具合を解消でき
る。また、COレーザやYAGレーザを使用したワー
クの切断加工時などにおける、該ワークの切断部の切断
開始部位と切断終了部位の溶け込み量が、他の切断部位
の溶け込み量と均等になるので、該切断部の切断開始部
位と切断終了部位に寸法精度の誤差や焦げ付きなどが発
生する不具合を解消できる
【0051】なお、本実施形態では、上記合成移動速度
演算回路24の出力パルス信号をトリガ発生回路22に
対して直接出力するように構成しているが、合成移動速
度演算回路24とトリガ発生回路22との間に該合成移
動速度演算回路24からの出力パルス信号を分周する分
周回路25を設けてもよい(図4参照)。この場合は、
分周回路25で上記合成移動速度に対応する出力パルス
信号を分周することにより、換算テーブルや換算式を用
いないで、レーザ駆動回路18に適した周波数範囲内で
リニアスケール23の出力パルス信号の周波数に比例し
た駆動トリガ(図5参照)を直接発生することができ
る。更に、上記分周回路25における分周比率を変える
ことにより、ワーク10に照射するレーザービームの照
射エネルギー密度の値を変更することもできる。
【0052】また、本実施形態においては、リニアエン
コーダ16から発せられる同期信号(出力パルス信号)
をトリガ発生回路22に入力して、駆動モータ14によ
る駆動を開始した後のワーク10の加速移動領域と、駆
動モータ14の減速を開始した後のワーク10の減速移
動領域では、上記トリガ発生回路22が発する駆動トリ
ガ、すなわち、該駆動モータ14x,14yの可動部の
合成移動速度に比例した周波数で繰り返される駆動トリ
ガにより、レーザ17を駆動する例を示したが、上記同
期信号発生手段としては、図1の破線に示すようにワー
ク10のX方向及びY方向における所定の移動位置ごと
にパルス信号を発生するリニアスケール23(23x,
23y)を用いてもよい。このリニアスケール23x,
23yはそれぞれ載置台11あるいはX−Yテーブル1
2に取り付けられ、その出力パルス信号が合成移動速度
演算回路24を介してトリガ発生回路22に入力される
(図6(a)参照)。この構成の場合、上記合成移動速
度演算回路24により、各リニアスケール23x,23
yからの出力パルス信号に基づいて合成移動速度を演算
し、該合成移動速度に見合った周波数(周期)で出力パ
ルス信号を出力する。この出力は、トリガ発生回路22
がワーク10の合成移動速度に見合った周波数(周期)
でレーザ17を駆動する駆動トリガを発生するように、
上記合成移動速度演算回路24の出力パルス信号の周波
数の値を求め、該周波数の値と換算テーブルまたは換算
式とに基づいて上記駆動トリガの繰り返し周波数を決定
するように制御してもよい。
【0053】また、上記リニアスケール23(23x,
23y)を用いる場合も、図6(b)に示すように上記
合成移動速度演算回路24とトリガ発生回路22との間
に該合成移動速度演算回路24からの出力パルス信号を
分周する分周回路25を設けてもよい。この場合は、前
述のように、換算テーブルや換算式を用いないで、レー
ザ駆動回路18に適した周波数範囲内で合成移動速度演
算回路24の出力パルス信号の周波数に比例した駆動ト
リガを直接発生することができる。更に、上記分周回路
25における分周比率を変えることにより、ワーク10
に照射するレーザービームの照射エネルギー密度の値を
変更することもできる。
【0054】また、本実施形態では、上記駆動モータ1
4としてリニアサーボモータを用いた場合について説明
したが、本発明は、該駆動モータ14として通常の回転
駆動型のサーボモータとボールねじとを組み合わせてX
−Yテーブルを駆動するように構成した場合にも適用で
きるものである。また、上記駆動モータ14として、通
常の回転駆動型のステッピングモータやリニアステッピ
ングモータを用いてもよい。フィードバック制御のサー
ボモータを用いた場合は、その回転速度あるいは可動部
の移動速度が所定速度Smに到達するときにX−Yテー
ブルが若干往復動するため、上記トリガ発生回路22か
ら出力される駆動トリガが不安定になるおそれがある
が、上記フィードバック制御を行わないステッピングモ
ータを用いた場合は、所定速度Smに到達するときにも
駆動トリガを安定して出力することができる。
【0055】また、本実施形態では、エネルギービーム
としてCOレーザ、YAGレーザあるいはエキシマレ
ーザからのレーザービームを用い、加工対象物としての
樹脂板からなるワークにハーフエッチング加工や穴開け
加工を行う場合について説明したが、本発明は、このよ
うな加工に限定されることなく適用することができるも
のである。例えば、本発明は、レーザービーム以外の光
ビームや荷電粒子ビーム等の他のエネルギービームを用
いた加工の場合にも適用できるものである。また、本発
明は、上記ハーフエッチング加工や穴開け加工だけでな
く、樹脂、セラミック、金属、フォトリソ用の感光層な
どの加工対象物に表面処理加工、フォトレジストへの露
光を行う場合にも適用できるものである。
【0056】また、本実施形態では、エネルギービーム
として、ワーク10に繰り返し照射される一定のパルス
幅を有するパルス状のレーザービームを用い、ワーク1
0の移動速度とレーザービームの繰り返し周波数とを比
例させるように構成しているが、上記エネルギービーム
として、ワーク10に一定の繰り返し周波数で繰り返し
照射されるパルス状のレーザービームを用い、ワーク1
0の移動速度とレーザービームのパルス幅とを比例させ
るように構成してもよい。また、ワーク10の移動速度
とレーザの出力パワーとを比例させるように構成しても
よい。
【0057】また、本実施形態では、照射経路を固定し
たレーザビームに対して加工対象物であるワーク10を
移動させるように構成した場合について説明したが、本
発明は、ワークを固定配置するとともに該ワークに対し
てレーザビームを移動させながら照射するように構成し
た場合や、互いに直交するX−Y方向のうちX方向にワ
ークを移動させるとともにY方向にレーザビームを移動
させながら照射するように構成した場合にも適用できる
ものである。
【0058】図10は、ワークを固定配置するととも
に、レーザ光源から出射されたレーザビームを光ファイ
バーを用いてワーク近傍までガイドするように構成した
加工装置におけるレーザビーム移動機構の概略構成図で
ある。このレーザビーム移動機構は、図示しないY方向
駆動装置で図中Y方向に駆動される1組のY方向可動部
材100と、該Y方向可動部材100上において図示し
ないX方向駆動装置で該Y方向と直交する図中X方向に
駆動されるX方向可動部材101とを用いて構成されて
いる。また、該X方向可動部材101のほぼ中央部に、
光ファイバ102の光出射端側が固定部材103で固定
されている。光ファイバ102の光出射端の近傍には、
結像光学系が設けられており、所定スポット径でレーザ
ビームをワーク104上に照射できるようになってい
る。一方、加工対象物であるワーク104は、テーブル
105上に固定配置されている。そして、上記X方向駆
動装置及び上記Y方向駆動装置を、図示しない制御部に
より加工パターンのデータに基づいて制御することによ
り、ワーク104に対して所望の加工を行うことができ
る。ここで、上記光ファイバ102の光出射端側を移動
開始するときの加速移動領域や、停止するときの減速移
動領域においてもその移動速度に応じて、上記レーザ光
源から出射されるレーザビームの繰り返し周波数、パル
ス幅、レーザパワー等を変化させるように該レーザ光源
を制御する。これにより、上記加速移動領域や上記減速
移動領域においても、ワーク104の加工面に照射され
るレーザビームの単位時間及び単位面積当たりの照射エ
ネルギー密度が、該加工面のどの領域においても均等に
なるので、均一且つ寸法精度の高い加工を実現すること
ができる。しかも、上記加速移動領域等のようにレーザ
ビームの移動速度が変化しているときにも上記照射エネ
ルギー密度が均一になり、かかる移動領域でも均一且つ
寸法精度の高い加工をすることが可能となるので、加工
時間が長くなることもない。なお、この図10の構成例
では、レーザ光源を固定配置し、該レーザ光源からのレ
ーザビームをガイドする光ファイバーの光出射端側を移
動させているが、光源自体を移動させるように構成して
もよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1乃至19の発明によれば、加工
対象物の加工面に照射されるエネルギービームの単位時
間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度が、該加工
面のどの領域においても均等になるので、均一且つ寸法
精度の高い加工を実現することができる。しかも、該加
工対象物やエネルギービームの移動開始時等のように該
加工対象物とエネルギービームとの間の相対移動の速度
が変化しているときにも上記照射エネルギー密度が均一
になり、かかる移動領域でも均一且つ寸法精度の高い加
工をすることが可能となるので、該加工対象物の加工時
間が長くなることもないという効果がある。
【0060】特に、請求項5及び12の発明によれば、
上記相対移動の速度と、上記加工対象物に繰り返し照射
される一定のパルス幅を有するパルス状のエネルギービ
ームの繰り返し周波数とを比例させることにより、該相
対移動の速度と、該加工対象物上のエネルギービームの
単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを
比例関係に保つことができるという効果がある。
【0061】また特に、請求項6及び17の発明によれ
ば、上記相対移動の速度と、上記加工対象物に一定の繰
り返し周波数で繰り返し照射されるパルス状のエネルギ
ービームのパルス幅とを比例させることにより、該相対
移動の速度と、該加工対象物上のエネルギービームの単
位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを比
例関係に保つことができるという効果がある。
【0062】また特に、請求項及び7及び18の発明に
よれば、上記相対移動の速度と上記エネルギービームの
照射パワーとを比例させることにより、該相対移動の速
度と、該加工対象物上のエネルギービームの単位時間及
び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを比例関係に
保つことができるという効果がある。
【0063】また特に、請求項13の発明によれば、ト
リガー発生手段から発生した、上記相対移動の速度に比
例した周波数の駆動トリガに基づいて、エネルギービー
ム照射装置を駆動することにより、該相対移動の速度と
該エネルギービームの繰り返し周波数とを比例させ、該
相対移動の速度と該加工対象物上のエネルギービームの
単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを
比例関係に保つことができるという効果がある。
【0064】また特に、請求項14の発明によれば、加
工対象物を載置する載置台を駆動する駆動モータの回転
数または該載置台の移動速度と、エネルギービームの繰
り返し周波数とを比例させることにより、該加工対象物
の移動速度と、該エネルギービームの繰り返し周波数と
を比例させ、該加工対象物の移動速度と該加工対象物上
のエネルギービームの単位時間及び単位面積当たりの照
射エネルギー密度とを比例関係に保つことができるとい
う効果がある。
【0065】また特に、請求項15の発明によれば、駆
動モータの回転制御に一般的に用いられるエンコーダ、
あるいは加工対象物を載置する載置台の位置検知に一般
的に用いられるリニアスケールから出力されるパルス信
号を用いて、該加工対象物の移動速度に比例した周波数
で駆動トリガを発生することができるので、エネルギー
ビーム照射装置を制御する照射制御手段を簡易な構成に
することができるという効果がある。
【0066】また特に、請求項16の発明によれば、エ
ネルギービーム照射装置を駆動する駆動トリガの周波数
を変化させ、該駆動トリガの周波数範囲を該エネルギー
ビーム照射装置に適した範囲にすることができる。更
に、加工対象物に照射する照射エネルギー密度の値を変
更することもできるという効果がある。
【0067】また特に、請求項8及び19の発明によれ
ば、加工対象物の加工時間が長くなることなく、均一且
つ寸法精度の高いレーザビームによる加工を実現するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加工装置の概略構成
図。
【図2】同加工装置のレーザ制御系の一部を示すブロッ
ク図。
【図3】同加工装置のレーザが発するレーザービームの
照射エネルギーの説明図。
【図4】変形例に係る加工装置のレーザ制御系の一部を
示すブロック図。
【図5】同レーザ制御系における各出力パルス信号のタ
イムチャート。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ他の変形例に係る
加工装置のレーザ制御系の一部を示すブロック図。
【図7】レーザによる加工装置のワークを移動させるた
めの駆動モータの回転速度と時間の関係を示す特性図。
【図8】同加工装置のレーザが発するレーザービームの
照射エネルギーの説明図。
【図9】(a)及び(b)は従来の加工装置により加工
されたワークの不良状態を説明するための概略断面図。
(c)は同ワークの不良状態を説明するための概略平面
図。
【図10】他の実施形態に係る加工装置におけるレーザ
ビーム移動機構の概略構成図。
【符号の説明】
10 ワーク 11 載置台 12 X−Yテーブル 13 X−Yテーブル駆動系 14(14x、14y) 駆動モータ 15 モータ駆動回路 16(16x,16y) エンコーダ 17 レーザ 17a レーザービーム 18 レーザ駆動回路 19 反射鏡 20 アパーチャー 21 集光レンズ 22 トリガ発生回路 23(23x,23y) リニアスケール 24 合成移動速度演算回路 25 分周回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E068 CA02 CA03 CA04 CA15 CB01 CC06 CE01 CE04 CE09 DB01 DB10 DB12 5F046 BA07 CA03 CC15 DA01 DA02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工対象物と該加工対象物に照射するエネ
    ルギービームとを相対移動させることにより、該加工対
    象物を加工する加工方法において、 該相対移動の速度と、該加工対象物上の該エネルギービ
    ームの単位時間及び単位面積当たりの照射エネルギー密
    度とを比例させたことを特徴とする加工方法。
  2. 【請求項2】移動する加工対象物に対して、照射経路が
    固定されたエネルギービームを照射することにより、該
    加工対象物を加工する請求項1の加工方法であって、 該エネルギービームに対する該加工対象物の相対移動の
    速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの単位時
    間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを比例さ
    せたことを特徴とする加工方法。
  3. 【請求項3】固定配置した加工対象物に対して、エネル
    ギービームを移動させながら照射することにより、該加
    工対象物を加工する請求項1の加工方法であって、 該加工対象物に対する該エネルギービームの相対移動の
    速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの単位時
    間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを比例さ
    せたことを特徴とする加工方法。
  4. 【請求項4】互いに交差する2方向の一方に加工対象物
    を移動させるとともに、該加工対象物に照射するエネル
    ギービームを該2方向のもう一方に移動させることによ
    り、該加工対象物を加工する請求項1の加工方法であっ
    て、 該加工対象物と該エネルギービームとの間の相対移動の
    速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの単位時
    間及び単位面積当たりの照射エネルギー密度とを比例さ
    せたことを特徴とする加工方法。
  5. 【請求項5】上記エネルギービームが、加工対象物に繰
    り返し照射される一定のパルス幅を有するパルス状のエ
    ネルギービームである請求項1、2、3又は4の加工方
    法であって、 上記相対移動の速度と、該エネルギービームの繰り返し
    周波数とを比例させたことを特徴とする加工方法。
  6. 【請求項6】上記エネルギービームが、加工対象物に一
    定の繰り返し周波数で繰り返し照射されるパルス状のエ
    ネルギービームである請求項1、2、3又は4の加工方
    法であって、 上記相対移動の速度と、該エネルギービームのパルス幅
    とを比例させたことを特徴とする加工方法。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3又は4の加工方法におい
    て、 上記相対移動の速度と、上記エネルギービームの照射パ
    ワーとを比例させたことを特徴とする加工方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7の加
    工方法において、 上記エネルギービームがレーザービームであることを特
    徴とする加工方法。
  9. 【請求項9】加工対象物を移動させる加工対象物駆動手
    段と、該加工対象物駆動手段によって移動される加工対
    象物の加工面に対してエネルギービームを照射するため
    のエネルギービーム照射装置とを備えた加工装置におい
    て、 該エネルギービームに対する該加工対象物の相対移動の
    速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの単位時
    間及び単位面積あたりの照射エネルギー密度とを比例さ
    せるように、該エネルギービーム照射装置を制御する照
    射制御手段を設けたことを特徴とする加工装置。
  10. 【請求項10】加工対象物の加工面に対してエネルギー
    ビームを照射するためのエネルギービーム照射装置と、
    該加工対象物に対して該エネルギービームを移動させる
    ビーム移動手段と備えた加工装置において、 該加工対象物に対する該エネルギービームの相対移動の
    速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの単位時
    間及び単位面積あたりの照射エネルギー密度とを比例さ
    せるように、該エネルギービーム照射装置を制御する照
    射制御手段を設けたことを特徴とする加工装置。
  11. 【請求項11】互いに交差する2方向の一方に加工対象
    物を移動させる加工対象物駆動手段と、加工対象物の加
    工面に対してエネルギービームを照射するためのエネル
    ギービーム照射装置と、該エネルギービームを該2方向
    のもう一方に移動させるビーム移動手段と備えた加工装
    置において、 該加工対象物と該エネルギービームとの間の相対移動の
    速度と、該加工対象物上の該エネルギービームの単位時
    間及び単位面積あたりの照射エネルギー密度とを比例さ
    せるように、該駆動手段及び該エネルギービーム照射装
    置の少なくとも一方を制御する照射制御手段を設けたこ
    とを特徴とする加工装置。
  12. 【請求項12】上記エネルギービーム照射装置として、
    一定のパルス幅を有するパルス状のエネルギービームを
    加工対象物に繰り返し照射するものを用いた請求項9、
    10又は11の加工装置であって、 上記相対移動の速度と該エネルギービームの繰り返し周
    波数とを比例させるように、該エネルギービーム照射装
    置を制御することを特徴とする加工装置。
  13. 【請求項13】請求項12の加工装置において、 上記照射制御手段を、上記相対移動の速度に比例した周
    波数の同期信号を発生する同期信号発生手段と、該同期
    信号発生手段から出力された同期信号に基づいて該相対
    移動の速度に比例した周波数で該エネルギービーム照射
    装置を駆動する駆動トリガを発生させるためのトリガ発
    生手段とを用いて構成したことを特徴とする加工装置。
  14. 【請求項14】加工対象物を載置するための載置台と、
    該載置台を所定方向に移動させるための駆動モータとを
    用いて構成した上記加工対象物駆動手段を備えた請求項
    12の加工装置であって、 上記照射制御手段を、該駆動モータの回転数または該載
    置台の移動速度に比例した周波数の同期信号を発生する
    同期信号発生手段と、該同期信号発生手段から出力され
    た同期信号に基づいて該回転数または該移動速度に比例
    した周波数で該エネルギービーム照射装置を駆動する駆
    動トリガを発生させるためのトリガ発生手段とを用いて
    構成したことを特徴とする加工装置。
  15. 【請求項15】請求項13又は14の加工装置におい
    て、 上記同期信号発生手段として、上記駆動モータの所定の
    回転角度ごとにパルス信号を発生するエンコーダ、ある
    いは上記加工対象物の所定の移動位置ごとにパルス信号
    を発生するリニアスケールを用いたことを特徴とする加
    工装置。
  16. 【請求項16】請求項13又は14の加工装置におい
    て、 上記トリガ発生手段に、上記同期信号を分周する分周回
    路を設けたことを特徴とする加工装置。
  17. 【請求項17】上記エネルギービーム照射装置として、
    パルス状のエネルギービームを加工対象物に一定の繰り
    返し周波数で繰り返し照射するものを用いた請求項9、
    10又は11の加工装置であって、 上記相対移動の速度と該エネルギービームのパルス幅と
    を比例させるように、該エネルギービーム照射装置を制
    御することを特徴とする加工装置。
  18. 【請求項18】請求項9、10又は11の加工装置にお
    いて、 上記相対移動の速度と上記エネルギービームの照射パワ
    ーとを比例させるように、上記エネルギービーム照射装
    置の出力を制御することを特徴とする加工装置。
  19. 【請求項19】請求項9、10、11、12、13、1
    4、15、16、17又は18の加工装置において、 上記エネルギービームがレーザービームであることを特
    徴とする加工装置。
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