JP2010129709A - 試料支持具および加熱装置 - Google Patents

試料支持具および加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010129709A
JP2010129709A JP2008301858A JP2008301858A JP2010129709A JP 2010129709 A JP2010129709 A JP 2010129709A JP 2008301858 A JP2008301858 A JP 2008301858A JP 2008301858 A JP2008301858 A JP 2008301858A JP 2010129709 A JP2010129709 A JP 2010129709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
sample
recess
main surface
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008301858A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Muneishi
猛 宗石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2008301858A priority Critical patent/JP2010129709A/ja
Publication of JP2010129709A publication Critical patent/JP2010129709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】 保持する試料への不純物やパーティクルの付着、および傷の発生等を抑制する。
【解決手段】 主面上に複数の凹部が設けられた基体と、前記基体の前記凹部に配された略球形状の支持体と、を備え、前記支持体は、前記凹部の内側に設けられた接合部材によって前記基体と接合する部位と、前記主面より上方に配置され、試料と当接して前記試料を支持する部位と、を有することを特徴とする試料支持具を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路の製造に用いられるシリコンウエハ等の試料を保持する試料支持具、および加熱装置に関する。
半導体集積回路の製造に用いられるシリコンやSiCなどを原料とする半導体ウエハは、その製造工程において製造装置や検査装置の試料台上に複数回保持される。試料台に試料を保持する装置や方法は、製造工程の種類に応じて様々な形態のものが提案されている。例えば、半導体集積回路の微細化、高密度化、および集積回路の製造時間の短縮化の要求は、近年さらに高まっている。これにともない、試料と試料支持具との間の摩擦摩耗によるパーティクル発生や、試料保持時におけるキズの発生等の課題が、従来に比べて一層問題視されるようになっている。
例えば、下記特許文献1には、試料と支持部材との接触に伴うパーティクル発生の低減や、試料へのキズ発生の低減等を目的とした試料支持具が提案されている。特許文献1記載の試料支持具では、球面状の単結晶からなる支持部材を、基板の一方主面の表面に配置するとともに、ガラス層や接着剤層からなる接合層によって、この支持部材を固定している。
国際公開第WO2007/037316号パンフレット
しかし、特許文献1記載の試料支持具では、球形状の支持部材を固定するための接合層が、試料と対向する基板全面に配置されており、接合層に含有される不純物が蒸発して試料表面に付着し易いといった課題があった。また、例えばヒータ付き試料支持具の場合、接着剤やガラス層は熱伝導が比較的悪く、接合層において温度分布が比較的発生し易く、保持した試料においても温度分布が比較的生じやすいといった課題があった。
上記課題を解決するために、本発明は、主面上に複数の凹部が設けられた基体と、前記基体の前記凹部に配された略球形状の支持体と、を備え、前記支持体は、前記凹部の内側に設けられた接合部材によって前記基体と接合する部位と、前記主面より上方に配置され、試料と当接して前記試料を支持する部位と、を有することを特徴とする試料支持具を提供する。
なお、前記支持体の一部は、前記凹部の底面と当接し、前記支持体の、前記底面との当接部分以外の少なくとも一部と、前記凹部の内面と、が前記接合部材によって接合されていてもよい。また、前記支持体の中心は、前記主面よりも前記底面の側に位置することが好ましい。
なお、前記支持体は、前記凹部の開口の周縁部分と当接し、前記凹部の底面と離間して配置されており、前記支持体の少なくとも一部と前記凹部の内面とが、前記接合部材によって接合されていてもよい。
なお、前記支持体は、サファイアからなることが好ましい。
また、前記基体は、炭化珪素焼結体からなることが好ましい。
なお、前記凹部は、炭化珪素焼結体がレーザ加工されて形成されたものであることが好ましい。
本発明は、また、上記試料支持具と、前記基体の他方の主面の側に配されて前記基体を加熱する加熱手段と、を備えることを特徴とする加熱装置を、併せて提供する。
また、前記加熱装置は、前記基体の他方の主面の側に被着された抵抗体層と、前記抵抗体層に電圧を印加する電圧印加部と、を備えて構成されていることが好ましい。
本発明の試料支持具によれば、保持する試料への不純物やパーティクルの付着、および傷の発生等を、比較的抑制することができる。また、本発明の加熱装置では、保持する試料の温度分布の均一性を、比較的高くすることができる。
以下、本発明の試料支持具および加熱装置について説明する。
図1は、本発明の加熱装置の一実施形態である加熱装置1について説明する図であり、(a)は上面図、(b)は概略断面図である。また、図2は、本発明の試料支持具の第1の実施形態である、試料支持具10の一部を拡大して示す断面図である。加熱装置1は、試料支持具10と、試料支持具10の他方主面3bに配置された、例えばタングステン製のヒータ部5と、ヒータ部5に接続された電圧印加部52と、を備えて構成されている。
第1の実施形態の試料支持具10は、円板状をした基体3の一方主面3a側に、サファイア等の単結晶からなる複数の支持球12が配置されて構成されている。より具体的には、円板状をした基体3の一方主面3a側に複数の凹部11が設けられており、各凹部11にサファイアからなる支持球12が嵌合されている。支持球12は、凹部11の底面11aと当接した状態で、例えばガラスを主成分とする接合剤13によって、凹部11の内面と接合されている。試料支持具10は、一方主面3aの周縁部に、一方主面3aから突出したシール壁15が設けられている。また、基体3の中央分近傍には、一方主面3aから他方主面3bまで貫通した排気孔16が設けられている。
試料支持具10では、例えばシリコンウエハ等の試料20が載置されている。試料20は、周辺部がシール壁15の頂面15aと当接させるとともに、複数の支持球12の頂面12aとも同時に当接させるようにして載置される。この状態で、排気孔16に接続した真空ポンプ(不図示)により、試料20とシール壁15とで囲まれる空間内を減圧することで、ウエハ20を支持球12の頂面12aとシール壁15の頂面とで構成される保持面上に吸着保持することができる。
また、加熱装置1では、基体3の他方主面3bに配置されたヒータ部5に、電圧印加部52が接続されている。電圧印加部52からヒータ部52に電圧が印加されることでヒータ部52は昇温し、このヒータ部52によって基体3は昇温する。加熱装置1では、試料20と、基体3の主面3a間に残存する気体によって、試料20が加熱される。また、加熱装置1は、図示しない温度制御手段と図示しない温度計測手段を備えている。加熱装置1の図示しない温度制御手段は、温度計測手段によって計測された温度情報に基づいて、基体3の現在の温度、ひいては保持した試料20の現在の温度が所定の温度となるよう、電圧印加部52の動作を制御する。
試料支持具10および加熱装置1について、より詳細に説明する。試料支持具10の基体3は、例えば炭化珪素、窒化アルミ等を主成分とする焼結体から形成すればよく、炭化珪素質焼結体からなることが好ましい。炭化珪素質焼結体は、室温における熱伝導率が160W/(m・K)以上と比較的高く、またヤング率も440GPa以上と比較的高い。炭化珪素質焼結体からなる基体3を用いた試料支持具10では、保持する試料20に局所的に熱が加わった場合でも放熱性に優れ、熱膨張に伴う試料の歪みも比較的小さい。なお、室温における熱伝導率とは、測定温度を22℃から24℃の範囲内として測定した値であり、室温における熱伝導率が180W/(m・K)以上とは、この温度範囲内のうち何れかの設定温度で測定した熱伝導率が180W/(m・K)以上であることを示す。なお、炭化珪素質焼結体は、室温を超える環境においても、熱伝導率を高い値で保持することができ、例えば600℃以上での用途でも、熱伝導率40W/(m・K)以上と比較的高い。
基体3は炭化珪素質焼結体を主成分として構成され、平均結晶粒径が3〜10μmの範囲とされている。平均結晶粒径が3μm以上であると、炭化珪素質焼結体中の結晶粒子が比較的十分に充填され、焼結体の機械的特性が比較的良好にされる。また、平均結晶粒径が10μm以下のサイズの結晶とすることで、結晶間に存在するボイドの残留を比較的少なくし、例えば、ボイド内のパーティクルの残留を比較的少なくすることもできる。したがって、平均結晶粒径は3〜10μmの範囲がよく、好ましくは3〜7μmの範囲が好ましい。炭化珪素質焼結体は、その密度が3.16g/cm以上、ヤング率が430GPa以上、比剛性が120GPa・cm/g以上と比較的高く、例えば、基体3の一方主面3aの平面度も比較的高く(比較的平坦に)されている。また、線膨張係数が室温〜800℃の範囲で平均して4×10−6/℃前後と、単結晶シリコンの熱膨張係数と近い。炭化珪素質焼結体を主成分として構成された基体3は、例えば単結晶シリコンウエハを試料として保持する、半導体製造装置用の試料支持具を構成する部材として好ましいといえる。
円板状をした基体3の一方主面3a側には、複数の凹部11が設けられている。凹部11は、例えばレーザ加工によって形成することができる。例えば、500nm付近にピーク波長を有するレーザ光を基体3の一方主面3aの所定の位置に照射し、凹部11の開口に対応する所定範囲において該レーザ光を走査することで、所定の開口面積および深さを有する凹部11を複数形成すればよい。複数の凹部11は、各凹部11の中央付近11aにおける深さが、いずれも設定値±1.0μmの範囲で形成されている。例えば、上記レーザ加工において、複数の所定位置に照射するレーザ光の焦点深度が、何れの所定位置においても略一定となるよう、レーザ光に対して基体3の方を相対移動させて、所定位置に所定深さの凹部11を形成すればよい。本実施形態の試料支持具10では、凹部11の深さは250μmに設定されている。
各凹部11に嵌合されている支持球12は、例えばサファイアからなる。各支持球12は、サファイアが略球形状に研磨されて形成されており、直径方向の長さが、いずれも設定値±1.0μm以内とされている。支持球12として、例えば、SANDOZ FILS S.A.社製サファイアボール等を用いることができる。本実施形態の試料支持具10では、支持球12の直径の設定値は、例えば400μmとされている。
支持球12を用いることで、試料20と支持球12との接触面積は比較的小さく、試料20に印加される力は比較的小さくされている。また、支持球12をサファイアで構成することで、支持球12からの粒界の脱落などによるパーティクルの発生が抑制されている。
また、例えばレーザ加工によって比較的高精度に深さが制御された複数の凹部11に、比較的高精度に直径方向の長さ精度が制御された支持球12が配置されており、基体3の一方主面3aから支持球12の頂部12aまでの高さdは、複数の凹部11に対応する部部分いずれでも比較的高精度に制御されている。このため、加熱装置1では、基体3の一方主面3aからの伝熱の程度が、試料20の表面全体において、比較的高い精度で均一とされている。本実施形態の試料支持具では、複数の凹部11に対応する部分のいずれにおいても、上記距離dが150μm±2μmと、比較的高い精度で均一にされている。
なお、支持球12の半径は凹部11の深さより小さい。すなわち、支持球12の中心位置は、基体3の一方主面3aに比べて、より他方主面3bの側に位置している。これにより、支持球12の凹部11からの離脱が、より確実に抑制されている。
また、試料支持具10では、基体3と支持球12とが、酸化珪素などのガラスを主成分とする接合材13によって接合されている。このため、基体3が昇温した場合においても、接合材13からの溶媒等の不純物の流出が比較的少ない。
図3は、本発明の試料支持具の第2の実施形態である、試料支持具10´の一部を拡大して示す断面図である。図3では、第1の実施形態の試料支持具10と同様の部位については、図1で用いた符号と同じ符号を用いている。第2の実施形態の試料支持具10´も、他方主面3bの側に例えばタングステン製のヒータ部5が配置され、ヒータ部5が電圧印加部52と接続している。
第2の実施形態の試料支持具10´も、円板状をした基体3の一方主面3a側に、サファイア等の単結晶からなる複数の支持球12が配置されて構成されている。より具体的には、円板状をした基体3の一方主面3a側に複数の凹部11が設けられており、各凹部11にサファイアからなる支持球12が嵌合されている。
第2の実施形態では、支持球12が、凹部11の開口13の周縁部11bと当接し、小部11の底面11aと支持球12とは離間している。第2の実施形態では、支持球12の少なくとも一部と凹部11の内面とが、例えばガラスを主成分とする接合剤13によって接合されている。第2の実施形態の試料支持具10´の基体3も、例えば炭化珪素、窒化アルミ等を主成分とする焼結体から形成すればよく、炭化珪素質焼結体からなることが好ましい。
第2の実施形態の試料支持具10´においても、円板状をした基体3の一方主面3a側には、複数の凹部11が設けられている。第2の実施形態の凹部11は、例えば、レーザ加工によって形成することができる。例えば、500nm付近にピーク波長を有するレーザ光を基体3の一方主面3aの所定の位置に照射し、凹部11の開口に対応する所定範囲において該レーザ光を走査することで、所定の大きさの開口13および深さを有する凹部11を複数形成すればよい。
第2の実施形態においては、複数の凹部11の開口13の大きさが、比較的高精度に制御されている。例えば、開口13は略円形状に形成され、直径長さが設定値±1.0μmの範囲で形成されている。例えば、上記レーザ加工において、複数の所定位置に照射するレーザ光の焦点深度が、何れの所定位置においても略一定となるよう、レーザ光に対して基体3の方を相対移動させて、所定位置に所定形状の開口13を有する凹部11を形成すればよい。
第2の実施形態の試料支持具10´では、例えば凹部11の開口13の直径が350μm±1.0μmに設定されている。
各凹部11に嵌合されている支持球12は、例えばサファイアからなる。各支持球12は、サファイアが略球形状に研磨されて形成されており、直径方向の長さが、いずれも設定値±1.0μm以内とされている。支持球12として、例えば、SANDOZ FILS S.A.社製サファイアボール等を用いることができる。本実施形態の試料支持具10では、支持球12の直径の設定値は、例えば400μmとされている。
また、例えばレーザ加工によって開口13の大きさが比較的高精度に制御された複数の凹部11に、比較的高精度に直径方向の長さ精度が制御された支持球12が配置されており、基体3の一方主面3aから支持球12の頂部12aまでの高さdは、複数の凹部11に対応する部部分いずれでも比較的高精度に制御されている。このため、第2の実施形態の試料支持具10´を用いて構成される加熱装置1でも、基体3の一方主面3aからの伝熱の程度が、試料20の表面全体において、比較的高い精度で均一とされている。本実施形態の試料支持具では、複数の凹部11に対応する部分のいずれにおいても、上記距離dが設定値±2μmと、比較的高い精度で均一にされている。
また、試料支持具10´においても、基体3と支持球12とが、酸化珪素などのガラスを主成分とする接合材13によって接合されている。このため、基体3が昇温した場合においても、接合材13からの溶媒等の不純物の流出が比較的少ない。
なお、図3では、開口13の周縁部11bは断面がエッジ状とされている。本発明において周縁部11bは、図4に示すように面取り形状であってもよい。例えば、上記レーザ加工におけるレーザ強度や、照射距離等を比較的高精度に制御することで、複数の凹部11それぞれにおける周縁部11bの形状を、高い精度で一致させることができる。また、レーザ加工して凹部を形成した後、開口部に工具を当接して開口部の周縁のエッジを物理的に研削し、面取り形状としてもよい。図4に示すように、開口13の周縁部11bを面取り形状とした場合も、複数の凹部11に対応する部位それぞれにおいて、基体3の一方主面3aから支持球12の頂部12aまでの高さdを、比較的高い精度で制御することができる。また、周縁部11bを面取り形状とした場合、周縁部11bと支持球12とが摺接した際に周縁部11bにかかる応力が、より分散される。周縁部11bにかかる応力を分散して、周縁部11bの欠けをより確実に抑制するには、周縁部11bを曲面状とすることが好ましい。
次いで、本発明の試料支持具の製造方法の一実施形態について説明する。以下の説明では、第1の実施形態の試料支持具10の製造方法の一例について説明する。
まず、基体3を作製する。基体3の作製では、炭化珪素を主成分とする粉末に、添加剤として少なくともホウ素の化合物及び炭素の化合物の粉末を添加し、原料粉末を得る。次いで、この原料粉末を種々の成形方法を用いて成形して成形体を得た後、この成形体を一次焼結させて一次焼結体を得た後、熱間静水圧プレス成形(HIP:Hot Isostatic Pressing)処理を行う。
より詳細に説明すると、例えば、主成分である炭化珪素粉末に、添加剤としてホウ素成分を成すホウ素の化合物を添加する。かかるホウ素の化合物として、例えば、炭化ホウ素(BC)や金属ホウ素等、カーボンブラック、グラファイト等、また、熱分解により炭素を生成しうるフェノール樹脂やコールタールピッチ等を用いることができる。これら添加剤の含有量は、原料粉末中の酸素量に依存し、炭化珪素原料中の酸素量1モルに対して0.15〜3モルのホウ素、1〜5モルの炭素が残る量とすればよい。これらの原料粉末を所定の割合で秤量し、ボールミル等の混合手段により充分に混合した後、この粉末にバインダーを添加し、周知の成形方法、例えば、プレス成形、押出成形、鋳込み成形、冷間静水圧成形等により所望の形状に成形することで成形体を得る。なお、添加剤としてフェノール樹脂等を添加した場合には、600〜800℃で成形体を非酸化性雰囲気中で仮焼処理して熱分解することにより炭素を生成することができる。
次に、比較的高い熱伝導率を得るために、前記のようにして得られた成形体を、真空中またはAr等の不活性雰囲気中で、1900〜2100℃の比較的低温で一次焼結を行う。一次焼結を比較的低温で実施することで粒成長を抑制できるため、成形体の炭化珪素粒子が粒成長するのを抑制でき、且つ結晶間に存在するボイドが比較的小さくされる。最後に、得られた一次焼結体をHIP処理する。HIP処理は、温度1800〜2000℃、180MPa以上の不活性ガス雰囲気にて行うことが好ましい。かかるHIP処理によって、平均ボイド径が1.5μm以下、最大ボイド径が5μm以下の炭化珪素質焼結体を得ることができる。なお、一次焼結の温度が1950〜2050℃の真空雰囲気にて焼成するとともに、前記HIP処理の温度が1850〜1950℃、190MPa以上の不活性ガス雰囲気にて処理することが更に好ましい。また、添加剤として、TiC、TiN、TiO等のチタンの化合物をチタン換算で200ppm以上、且つ400ppm以下の範囲で添加することが好ましい。
次に、基体3の一方主面3aを研磨加工する。この研磨では、ポリパラフィン系の研磨油に、ダイヤモンド砥粒(数〜数十μmの粒径)を混ぜたスラリーを用いて研磨を行う。
次に、基体3aの主面に、レーザ加工によって凹部11を形成する。この際、例えば、500nm付近にピーク波長を有するレーザ光を基体3の一方主面3aの所定の位置に照射し、凹部11の開口に対応する所定範囲において該レーザ光を走査することで、所定の開口面積および深さを有する凹部11を複数形成する。この際、例えば、上記レーザ加工において、複数の所定位置に照射するレーザ光の焦点深度が、何れの所定位置においても略一定となるよう、レーザ光に対して基体3の方を相対移動させて、所定位置に所定深さの凹部11を形成すればよい。例えば第1の実施形態の試料支持具10として、例えばレーザ幅30μmのレーザ光を基体3の一方主面3aに照射し、直径約約400μmの略円形の開口を有し、深さが150μm±1.0μmの、複数の凹部11を形成する。
なお、凹部11を、例えば公知のブラスト加工によって形成してもよい。凹部11をブラスト加工によって形成する場合、例えばラミネート方式やスピンコータ方式など、公知の手法を用いて、基板3の一方主面3aにレジスト層を形成する。レジスト層としては、ウレタン系やシリコン系の感光性樹脂など、公知の感光性樹脂を用いればよい。この状態でレジスト層を露光・現像し、一方主面3aにレジストパターンを形成する。この状態で粒子を吹き付け、基体3の一方主面3aをブラスト加工する。具体的には、例えば公知のブラスト装置を用い、気体と一緒にノズルから酸化アルミや炭化珪素等の粒子を、レジストパターン60が形成された基体3の表面に向けて射出する。その際、噴射流量を例えば0.1〜5m/min、噴射圧力を例えば0.1〜1.0MPaとすればよい。このブラスト加工により、基体3の一方主面3aの所定の位置に、所定の開口径および深さを有する凹部11を形成する。
次に、基体3の一方主面3aに形成した複数の凹部11に、例えばサファイアからなる支持球12を嵌合して配置する。各支持球12は、サファイアが略球形状に研磨されて形成されており、直径方向の長さが、いずれも400μm±1.0μmとされている。支持球12としては、例えば、SANDOZ FILS S.A.社製サファイアボールを用いればよい。この際、基体3に形成された凹部11にガラスペーストや接着剤を塗り込み、支持球12を挿入して接合する。
例えばガラスペーストからなる接合剤を塗りこむ際、例えば凹部11の位置のみガラスペーストが透過する様に作られた、例えばSUS製のスクリーンマスクを用意し、このスクリーンマスクを基体3の一方主面3aに配置する。この状態で、ガラスペーストをスクリーンマスク上に垂らして、スクレーパ等でマスク一面に広げ、凹部11内に選択的にガラスペーストを配置する。余ったガラスペーストは、スクリーンマスクと共に除去する。次に、凹部11に支持球12を嵌め入れて全体を加熱することでガラスペーストを焼成し、ガラスからなる接合剤13にて支持球12を凹部13内に接合する。この焼成中、基体3の一方主面3aに対する支持球12の突出量(図2における距離d)が、複数の支持球12においてなるべく均一となるよう、複数の支持球12の頂部12aに圧力を印加し、支持球12と凹部11の底面11aとを当接させておくことが好ましい。
この後、基体3の他方主面3bの側に、例えばタングステン製のヒータ部5を接合する。この際、支持球12と接合している接合材13に影響を与えないよう、ヒータ部5を接合する為のガラスペーストとして、接合剤13のガラス点温度よりも低いものを選定することが好ましい。
上記説明では、第1の実施形態の試料支持具10の製造工程の一例について説明したが、第2の実施形態の試料支持具10´についても、上記工程に沿って製造することができる。
以上、本発明の試料支持具および加熱装置について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の加熱装置の一実施形態である加熱装置1について説明する図であり、(a)は上面図、(b)は概略断面図である。 本発明の試料支持具の第1の実施形態の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の試料支持具の第2の実施形態の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の試料支持具の第2の実施形態の一部を拡大して示す断面図であり、図3に示す形態と異なる例を示す図である。
符号の説明
1 加熱装置
3 基体
3a 一方主面
3b 下方主面
5 ヒータ部
10 試料支持具
11 凹部
11a 底面
12 支持球
12a 頂面
15 シール壁
16 排気孔
20 試料
52 電圧印加部

Claims (9)

  1. 主面上に複数の凹部が設けられた基体と、
    前記基体の前記凹部に配された略球形状の支持体と、を備え、
    前記支持体は、前記凹部の内側に設けられた接合部材によって前記基体と接合する部位と、前記主面より上方に配置され、試料と当接して前記試料を支持する部位と、を有することを特徴とする試料支持具。
  2. 前記支持体の一部は、前記凹部の底面と当接し、
    前記支持体の、前記底面との当接部分以外の少なくとも一部と、前記凹部の内面と、が前記接合部材によって接合されていることを特徴とする請求項1記載の試料支持具。
  3. 前記支持体の中心は、前記主面よりも前記底面の側に位置することを特徴とする請求項1または2記載の試料支持具。
  4. 前記支持体は、前記凹部の開口の周縁部分と当接し、前記凹部の底面と離間して配置されており、
    前記支持体の少なくとも一部と前記凹部の内面とが、前記接合部材によって接合されていることを特徴とする請求項1記載の試料支持具。
  5. 前記支持体は、サファイアからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の試料支持具。
  6. 前記基体は、炭化珪素焼結体からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の試料支持具。
  7. 前記凹部は、炭化珪素焼結体がレーザ加工されて形成されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の試料支持具。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の試料支持具と、
    前記基体の他方の主面の側に配されて前記基体を加熱する加熱手段と、
    を備えることを特徴とする加熱装置。
  9. 前記加熱装置は、
    前記基体の他方の主面の側に被着された抵抗体層と、
    前記抵抗体層に電圧を印加する電圧印加部と、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の加熱装置。
JP2008301858A 2008-11-27 2008-11-27 試料支持具および加熱装置 Pending JP2010129709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008301858A JP2010129709A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 試料支持具および加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008301858A JP2010129709A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 試料支持具および加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010129709A true JP2010129709A (ja) 2010-06-10

Family

ID=42329913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008301858A Pending JP2010129709A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 試料支持具および加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010129709A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012133493A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 株式会社小松製作所 加熱装置
JP2017015551A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 日置電機株式会社 プローブユニットおよび検査装置
JP2019062129A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 日本特殊陶業株式会社 基板保持部材
JP2022542091A (ja) * 2019-07-30 2022-09-29 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド エッチングチャンバのための低接触面積基板支持体

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06204324A (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 Hitachi Ltd ウエハチャック
JPH1064920A (ja) * 1996-08-19 1998-03-06 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板加熱装置
JPH10135228A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板熱処理装置
JPH10310859A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Natl Space Dev Agency Japan<Nasda> 硬質無機材料の表面処理方法
JP2000210782A (ja) * 1998-02-19 2000-08-02 Ricoh Microelectronics Co Ltd 加工方法及びその装置
JP2001508599A (ja) * 1997-01-23 2001-06-26 エーエスエム アメリカ インコーポレイテッド ウェハ支持システム
JP2002141288A (ja) * 2000-10-30 2002-05-17 Kyocera Corp ウエハ加熱装置
JP2005259917A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用セラミックスヒータ
JP2007180246A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nhk Spring Co Ltd 基板支持装置と、その製造方法
JP2008098468A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Sokudo:Kk 熱処理装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06204324A (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 Hitachi Ltd ウエハチャック
JPH1064920A (ja) * 1996-08-19 1998-03-06 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板加熱装置
JPH10135228A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板熱処理装置
JP2001508599A (ja) * 1997-01-23 2001-06-26 エーエスエム アメリカ インコーポレイテッド ウェハ支持システム
JPH10310859A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Natl Space Dev Agency Japan<Nasda> 硬質無機材料の表面処理方法
JP2000210782A (ja) * 1998-02-19 2000-08-02 Ricoh Microelectronics Co Ltd 加工方法及びその装置
JP2002141288A (ja) * 2000-10-30 2002-05-17 Kyocera Corp ウエハ加熱装置
JP2005259917A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用セラミックスヒータ
JP2007180246A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nhk Spring Co Ltd 基板支持装置と、その製造方法
JP2008098468A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Sokudo:Kk 熱処理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012133493A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 株式会社小松製作所 加熱装置
JP2012204825A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Komatsu Ltd 加熱装置
KR101479052B1 (ko) 2011-03-28 2015-01-05 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 가열 장치
JP2017015551A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 日置電機株式会社 プローブユニットおよび検査装置
JP2019062129A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 日本特殊陶業株式会社 基板保持部材
JP2022542091A (ja) * 2019-07-30 2022-09-29 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド エッチングチャンバのための低接触面積基板支持体
JP7477593B2 (ja) 2019-07-30 2024-05-01 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド エッチングチャンバのための低接触面積基板支持体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010016176A (ja) 試料保持具
US7467989B2 (en) Ceramic polishing pad dresser and method for fabricating the same
KR101142000B1 (ko) 정전척
JP2008132562A (ja) 真空チャックおよびこれを用いた真空吸着装置
JP4942364B2 (ja) 静電チャックおよびウェハ保持部材並びにウェハ処理方法
JP6073313B2 (ja) 複合材料を形成する方法及びヒートシンク
JP6592188B2 (ja) 吸着部材
JP2009056518A (ja) 吸着装置およびそれを備えた加工システムならびに加工方法
JP2010129709A (ja) 試料支持具および加熱装置
US9180572B2 (en) Chemical mechanical polishing conditioner and manufacturing methods thereof
JP5597524B2 (ja) 載置用部材およびその製造方法
US9259822B2 (en) Chemical mechanical polishing conditioner and manufacturing methods thereof
JP5261057B2 (ja) 吸着盤および真空吸着装置
JP5014495B2 (ja) 試料保持具
JP4722006B2 (ja) 試料保持具
US10183378B2 (en) Grinding tool
JP2005279789A (ja) 研削・研磨用真空チャック
JP5928672B2 (ja) アルミナセラミックス接合体の製造方法
JP2002103213A (ja) ウエハ保持治具
JP5127378B2 (ja) 窒化アルミニウム焼結体およびそれを用いた基板載置装置
JP2005177979A (ja) ドレッシング工具
JP2006182641A (ja) 炭化珪素質焼結体及びその製造方法並びにそれを用いた半導体製造装置用部材
CN110494956B (zh) 临时固定基板以及电子部件的模塑方法
JP2003224044A (ja) 試料加熱装置及びその製造方法
TWI839171B (zh) 半導體製造裝置用構件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130520

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130607