JP5928672B2 - アルミナセラミックス接合体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、アルミナセラミックス焼結体を接合して形成したアルミナセラミックス接合体の製造方法に関する。
アルミナセラミックス焼結体は、耐熱性、絶縁性、耐磨耗性に優れ、半導体製造装置など各種装置の構造用部材として用いられている。構造用部材が中空形状である場合、アルミナセラミックス部材を接合したアルミナセラミックス接合体が必要となる。
アルミナセラミックス部材間に接合材を介在させて接合させることもあるが、接合部で強度や気密性が低下するなどの不具合が生じる。そこで、アルミナセラミックス焼結体同士を直接接合することが好ましい。
例えば、特許文献1には、アルミナセラミックス焼成体の接合面の表面粗さRaを0.1μm以下に研磨した後、アルミナセラミックス焼成体を真空状態で、接合面に対して0.1MPa〜1.5MPaの圧力を加えながら1350℃〜1650℃に加熱した状態を1時間〜3時間保持することにより、アルミナセラミックス接合体を得ることが記載されている。
特開2007−119262号公報
上記特許文献1に記載された製造方法では、特許文献1の段落0009に「接合面の表面粗さRaが、0.1μm超える場合には、アルミナ焼成体からなる部品を直接接合することができない。」と記載されているように、アルミナ焼成体の接合面の表面粗さRaを0.1μm以下に調整することは必須である。表面粗さRaを0.1μ m以下に調整するためには、鏡面研磨が必要となる。
しかしながら、鏡面研磨は、鏡面研磨機によって研磨可能な形状には制約があり、特に大型品の研磨は困難であるという問題がある。また、鏡面研磨は、非常に長い時間とコストを必要とするという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、接合面を鏡面研磨することなくアルミナセラミックス焼結体同士を直接接合することができるアルミナセラミックス接合体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のアルミナセラミックス接合体の製造方法は、粒度5μm以下純度99.5%以上のアルミナ粉末を用いてアルミナ成形部材を形成する工程と、該アルミナ成形部材を焼成してアルミナセラミックス焼結体を形成する工程と、前記アルミナセラミックス焼結体の接合面の表面粗さRaを0.25μm以上0.80μm以下に研削する工程と、前記アルミナセラミックス焼結体の接合面に0.05MPa以上2.5MPa未満の圧力を加えて当接させると共に1350℃以上1650℃以下で3時間以上9時間以下継続して加熱することにより、接合界面における空孔が5μm以下であり且つ該空孔の割合が3%以上40%以下であるアルミナセラミックス接合体を形成する工程とを備えることを特徴とする。
本発明のアルミナセラミックス接合体の製造方法によれば、アルミナ焼結体の接合面の表面粗さRaを研削加工により0.25μm以上0.80μm以下に調整しているが、この程度の表面粗さRaであれば鏡面研磨を行う必要がない。従って、アルミナセラミックス接合体の大型化や製造コストの低下が可能となる。そして、接合界面における空孔が5μm以下であり且つ該空孔の割合が3%以上40%以下であっても、接合部の気密性や強度には問題ない。
また、本発明のアルミナセラミックス接合体の製造方法において、前記加熱を3時間以上9時間以下継続する。
これにより、上記特許文献1に記載された製造方法と比較して、接合時の焼結時間が長くなる。そのため、接合面の表面粗さRaを増加させても、接合界面におけるアルミナ表面の溶融及び液相成分の拡散が十分に進行するため、接合界面における空孔の増加を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るアルミナセラミックス接合体の製造方法を説明する図であり、(a)はアルミナセラミックス接合体を、(b)はアルミナセラミックス焼結体をそれぞれ示す。 接合界面における空孔の割合を説明するためのアルミナセラミックス接合体の模式断面図。
本発明の実施形態に係るアルミナセラミックス接合体の製造方法について説明する。
このアルミナセラミックス接合体は、半導体製造装置など各種装置の構造用部材として用いられる。特に、流路などの溝や穴が形成されたアルミナセラミックス焼結体を複数段積層して接合されたものからなり、中空形状を有する構造用部材に適したものである。このような構造用部材として、例えば、ヒートシンク、ガス供給板、冷却板、軽量ステージがある。
以下、図1(a)に示すアルミナセラミックス接合体10を例にとって説明する。ただし、本発明のアルミナセラミックス接合体はこれに限定されず、アルミナセラミックス接合体10に特定の用途はない。
最初に、粒度0.6μm以下純度99.5%以上のアルミナ粉末を用いてアルミナ成形部材を形成する工程を行う。
この工程では、まず、アルミナ焼結体の主成分として、平均粒度0.3μm以上0.6μm以下、より好ましくは平均粒度0.4μm以上0.6μm以下、純度99.5%以上の高純度のアルミナ(Al)粉末を用意する。なお、アルミナ粉末の粒度を0.6μm以下とするのは、後述するアルミナセラミックス焼結体1,2,3の焼結粒径が大きくなることを防止するためである。
そして、このアルミナ粉末に、焼結助剤、添加剤、バインダ、分散剤などの副成分を適宜な所定量添加したものを攪拌混合してスラリーを得る。そして、このスラリーを噴霧造粒法(スプレードライ法)により噴霧乾燥して造粒し、2次原料とする。焼結助剤は、例えば、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ケイ素である。添加剤は、例えば、色調調整や高強度化用のものである。
そして、噴霧乾燥して造粒した2次原料を所定形状のゴム型内へ投入し、静水圧プレス成形法(ラバープレス法)により成形する。その後、アルミナ成形体をゴム型から取り外し、所定形状となるように切削加工を生加工として行う。なお、成形型として金型を用いてもよい。ここでは、図1(a)に示すアルミナセラミックス物品10を製造するために、円板状の3つのアルミナ成形体を形成する。
そして、図1(b)を参照して、これらのアルミナ成形体に、機械加工を行い、凹状の溝部4,5を形成する。また、必要に応じて、盲穴、貫通穴などを形成してもよい。これにより、アルミナ成形体からなるアルミナ成形部材が得られる。なお、溝部4,5などは、型押しなどによって形成してもよい。
次に、アルミナ成形部材を焼成してアルミナセラミックス焼結体1,2,3を形成する工程を行う。
この工程における焼結は、常圧焼結やホットプレス法(熱間加圧法)を含む加圧焼結、反応焼結など、各種の焼結方法で行うことが可能であり、アルミナセラミックス焼結体1,2,3に求められる特性に適した焼結方法によればよい。例えば、ホットプレス焼結では脱脂不良や色ムラが生じるおそれがあるので、これらの問題を回避したい場合には、ホットプレス焼結以外の常圧焼結などで焼結を行うことが好ましい。
アルミナセラミックス焼結体1,2,3の平均粒径は、6μm以下であることが好ましい。ただし、この好ましい平均粒径は、次工程のホットプレス焼結の加熱温度に依存する。例えば、ホットプレス焼結の加熱温度が1400℃以上1500℃以下の場合、平均粒径は4.5μm以上6μm以下であることが好ましい。しかし、ホットプレス焼結の加熱温度が1650℃の場合、平均粒径は15μm以下であればよい。
アルミナセラミックス焼結体1,2,3は、焼成によりアルミナ成形体に比べて収縮する。そのため、焼成後のアルミナセラミックス焼結体1,2,3に仕上げの機械加工を行う。この仕上げの機械加工では、各アルミナセラミックス焼結体1,2,3の外形形状及び溝部4,5を所定の寸法に研削、研磨する。
各アルミナセラミックス焼結体1,2,3の接合面、具体的にはアルミナセラミックス焼結体1の下面1a、アルミナセラミックス焼結体2の上下面2a,2a、アルミナセラミックス焼結体3の上面3aの表面粗さRa(JISB0601−2001)を0.25μm以上0.80μm以下、より好ましくは0.25μm以上0.6μm以下になるように砥石やブラシなどを用いた通常の平面研削機で研削する。鏡面仕上げする必要はない。なお、各接合面の平行度は10μm以下、より好ましくは5μm以下、平面度は10μm以下、より好ましくは5μm以下とする。
このように接合面1a,2a,3aを表面研磨することによって、次工程において、各アルミナセラミックス焼結体1,2,3同士を直接接合することができる。
次に、アルミナセラミックス焼結体1,2,3をホットプレス焼結して直接接合する工程を行う。
まず、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を重ね合わせて、ホットプレス装置内に収容する。ホットプレス焼結は、酸化を防止するため、アルゴン(Ar)、窒素(N)などの不活性雰囲気や真空雰囲気下で行うことが好ましい。不活性雰囲気は、例えば、アルゴン98%程度の状態である。真空化雰囲気は、13.3Pa〜1.3×10−2Pa程度の真空状態である。ただし、ホットプレス焼結は、大気雰囲気下で行ってもよい。
そして、アルミナセラミックス焼結体1,2,3の接合面1a,2a,3aに対して、0.05MPa以上2.5MPa未満、より好ましいは0.1MPa以上2.0MPa未満の圧力で加圧する。そして、この加圧状態で1350℃以上1650℃以下、より好ましいは1400℃以上1650℃以下 に加熱する。
そして、この加圧加熱状態を3時間以上9時間以下、より好ましくは5時間以上7時間以下保持する。
その後、降温させ圧力を解除して、アルミナセラミックス接合体10を取り出す。このようにして得られたアルミナセラミックス接合体10は、アルミナセラミックス焼結体1,2,3が直接接合されたものであり、中空形状を有している。
アルミナセラミックス接合体10は、図2に模式的に示すように、接合界面11における所望しない空孔(空隙)12が5μm以下であり且つ空孔12の割合αが3%以上40%以下である。ここで、空孔12の割合αは、接合界面11の切断拡大写真などにおいて、接合界面11の長さLに対する各空孔12の接合界面11上における長さaiの合計長さΣaiを意味し、式(1)で表される。
α=Σai/L=(a1+a2+・・・+aN)/L ・・・(1)
上記引用文献1など従来の製造方法で得られたアルミナセラミックス接合体は、接合界面における空孔が1μm以下であり且つ空孔の割合が2%以下であった。しかし、発明者は、接合界面11における空孔12が5μm以下であり且つ空孔12の割合αが3%以上40%以下であれば、後述する実施例から、接合部の気密性や強度に問題がないことを見い出した。そして、この程度まで接合界面11に空孔12を許容することにより、接合面1a,2a,3aを鏡面研磨する必要がなくなる。
アルミナセラミックス焼結体1,2,3を焼結して接合するため、接合焼結時に収縮はほとんど生じず、良好な寸法精度が維持されている。例えば1400℃以上1500度以下でホットプレス焼成した場合、素材の変形は3.0%以下であり、接合後の密度は0.3%以上0.68%以下しか増加しない。例えば、厚さ3.5mm50mm角の正方形板の場合、中心部の厚み寸法変化量は30μm以上200μm以下であり、中心部の厚み寸法変化率は0.5%以上8.0%以下である。
よって、通常、アルミナセラミックス接合体10に仕上げの機械加工を行う必要はない。ただし、高精度の寸法が要求される場合やねじ加工などを行う場合には、アルミナセラミックス接合体10に機械加工を行う必要がある。
また、アルミナセラミックス接合体10は、還元作用で黒色化しているので、熱処理を行って、本来の色に復元させる。
〔実施例1〕
まず、粒度0.5μm、純度99.5%のアルミナ粉末に焼結助剤、添加剤を添加したものを攪拌混合してスラリーを得た。このスラリーを噴霧造粒法により噴霧乾燥して造粒した。そして、この造粒した2次原料をゴム型内へ投入し、静水圧プレス成形法により成形してアルミナ成形体を得た。そして、このアルミナ成形体を所定形状となるように切削加工してアルミナ成形部品を得た。
次に、アルミナ成形部材を1600℃の温度で3時間〜4時間常圧焼成して、図1(b)に示すように、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を得た。このアルミナセラミックス焼結体1,2,3の平均粒径は4.3μmであった。そして、アルミナセラミックス焼結体1,2,3の外形を切削加工して、共に直径80mm厚さ12mmの円板状とした。アルミナセラミックス焼結体1,3を切削加工して、幅5mm深さ2.5mmの溝部4,5を2本ずつ形成した。さらに、各アルミナセラミックス焼結体1,2,3の接合面1a,2a,3aを通常の平面研削機で研削して、表面粗さRaを0.6μmm、平行度を10μm、平面度を10μmとした。
次に、アルミナセラミックス焼結体1,2,3の接合面1a,2a,3aに対して、0.1MPaの圧力で加圧する共に1500℃に加熱した状態を6時間保持することによりホットプレス焼結を行った。ホットプレス焼結は、98%のアルゴン雰囲気下で行った。そして、アルミナセラミックス接合体10を得た。
得たられたアルミナセラミックス接合体10の接合部の強度は母材の少なくとも母材の1/2以上から母材同等レベルであり、ヤング率は377MPaであり母材と同等であった。接合後の密度は0.63%増加していた。そして、中心部の厚み寸法変化量は700μmであり、中心部の厚み寸法変化率は5.9%であり、平均粒径は5.9μmであった。
また、接合部の気密度を、JISZ2331に準拠し、ボンビング法によりヘリウムリークディテクターで測定した。気密度は検出限界値2.8×10−11Pa・m/s以下であり、気密性は良好であった。
また、アルミナセラミックス接合体10を切断し、切断断面を鏡面研磨した後、エッチング処理を施し、走査型電子顕微鏡により接合部を観察した。その結果、接合界面11における空孔12の最大径は3μmであり、且つ空孔12の割合αは4.4%であった。
最後に、アルミナセラミックス接合体10を、大気中で1400℃に加熱して20時間保持した。これにより黒色化が解消したことを、目視で確認した。
〔実施例2−5〕
実施例2では焼成温度を1350℃、実施例3では焼成温度を1650℃、実施例4では焼成時間を3時間、実施例5では焼成時間を9時間とした以外は、実施例1と同様にして、アルミナセラミックス接合体10を得た。得られたアルミナセラミックス接合体10の接合界面11における空孔12の最大径は2im〜5imであり、空孔12の割合aは6.0%〜40.0%であった。リークは検出できず、気密性は良好であった。また、ヤング率は360GPa〜395GPaであり、母材と同等であった。
実施例と比較例の結果を表1にまとめた。
Figure 0005928672
〔比較例1〕
比較例1では、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を0.1MPaの圧力で加圧しながら1300℃に加熱した状態を6時間保持することにより、ホットプレス焼結を行った。得られたアルミナセラミックス接合体10は、接合界面11における空孔12の割合αが60.0%であり、リークが生じた。これは、焼成温度が低過ぎたので、接合界面の溶融が不十分であるためと考えられる。また、空孔12の最大径は15μmであり、これも焼成温度が低過ぎたためであると考えられる。
〔比較例2〕
比較例2では、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を0.1MPaの圧力で加圧しながら1700℃に加熱した状態を6時間保持することにより、ホットプレス焼結を行った。得られたアルミナセラミックス接合体10は、接合界面11における空孔12の割合αが45.0%であり、リークが生じた。これは、焼成温度が高過ぎたので、激しく粒成長したためであると考えられる。
〔比較例3〕
比較例3では、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を0.01MPaの圧力で加圧しながら1500℃に加熱した状態を6時間保持することにより、ホットプレス焼結を行った。得られたアルミナセラミックス接合体10は、接合界面11における空孔12の割合αが92.4%であり、リークが生じた。これは、焼成時の圧力が不足したので、接合界面におけるアルミナ液相成分の拡散が十分に進行しなかったためと考えられる。また、空孔12の最大径は20μmであり、これも、焼成時の圧力不足により、接合界面11中の空孔12を十分に潰しきれなかったためであると考えられる。
〔比較例4〕
比較例4では、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を3.0MPaの圧力で加圧しながら1500℃に加熱した状態を6時間保持することにより、ホットプレス焼結を行った。得られたアルミナセラミックス接合体10は、接合界面11における空孔12の割合αが45.0%であり、リークが生じた。これは、焼成時の圧力が高過ぎたので、激しく粒成長したためであると考えられる。
〔比較例5〕
比較例5では、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を0.1MPaの圧力で加圧しながら1500℃に加熱した状態を2時間保持することにより、ホットプレス焼結を行った。得られたアルミナセラミックス接合体10は、接合界面11における空孔12の割合αが42.5%であり、リークが生じた。これは、焼成時の保持時間が不足したので、接合界面の溶融が不十分であったためであると考えられる。また、空孔12の最大径は7μmであり、これも焼成時の保持時間が不足だったためであると考えられる。
〔比較例6〕
比較例6では、アルミナセラミックス焼結体1,2,3を0.1MPaの圧力で加圧しながら1500℃に加熱した状態を10時間保持することにより、ホットプレス焼結を行った。得られたアルミナセラミックス接合体10は、接合界面11における空孔12の割合αが43.0%であり、リークが生じた。これは、焼成時の保持時間が長過ぎたので、激しく粒成長したためであると考えられる。
1,2,3…アルミナセラミックス焼結体、 1a,2a,3a…接合面、 4,5…溝部、 10…アルミナセラミックス接合体、 11…接合界面、 12…空孔。

Claims (1)

  1. 粒度5μm以下純度99.5%以上のアルミナ粉末を用いてアルミナ成形部材を形成する工程と、
    該アルミナ成形部材を焼成してアルミナセラミックス焼結体を形成する工程と、
    前記アルミナセラミックス焼結体の接合面の表面粗さRaを0.25μm以上0.80μm以下に研削する工程と、
    前記アルミナセラミックス焼結体の接合面に0.05MPa以上2.5MPa未満の圧力を加えて当接させると共に1350℃以上1650℃以下で3時間以上9時間以下継続して加熱することにより、接合界面における空孔が5μm以下であり且つ該空孔の割合が3%以上40%以下であるアルミナセラミックス接合体を形成する工程とを備えることを特徴とするアルミナセラミックス接合体の製造方法。
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