JP2001038483A - レーザ穴あけ加工方法及び加工装置 - Google Patents

レーザ穴あけ加工方法及び加工装置

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JP2001038483A
JP2001038483A JP11212098A JP21209899A JP2001038483A JP 2001038483 A JP2001038483 A JP 2001038483A JP 11212098 A JP11212098 A JP 11212098A JP 21209899 A JP21209899 A JP 21209899A JP 2001038483 A JP2001038483 A JP 2001038483A
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laser drilling
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JP11212098A
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Keiji Iso
圭二 礒
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまでのレーザ穴あけ加工装置に比べて短
い時間で多数の穴あけ加工を行うことのできるレーザ穴
あけ加工装置を提供すること。 【解決手段】 レーザ発振器10と、該レーザ発振器か
らのレーザ光を、パッケージ基板20における1つの加
工領域に対応するサイズを持つ矩形状ビームに整形する
ビーム整形光学系14と、前記矩形状ビームを、複数の
穴による加工パターンを有するマスク15及びプロジェ
クションレンズ16を通してマスク投影法により前記パ
ッケージ基板の加工領域に照射する光学系と、前記パッ
ケージ基板を搭載してX軸方向及びY軸方向に可動とす
ることにより加工領域の移動を行うX−Yステージ30
とを備えることにより、前記パッケージ基板に複数の穴
あけを同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光によりプ
リント配線基板のような樹脂層に穴あけ加工を行うレー
ザ穴あけ加工方法及び加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高密度実装化に伴
い、プリント配線基板には高密度化が要求されている。
このような要求に伴い、例えば、CSPやフリップチッ
プと呼ばれるチップ搭載用のプリント配線基板(パッケ
ージ基板)には、多数のビアホールと呼ばれる穴あけを
小径かつ微小ピッチで行うことが必要となる。
【0003】このような穴あけ加工は、機械的な微細ド
リルを用いる機械加工や露光(フォトビア)方式が主流
であったが、最近ではレーザ光が利用されはじめてい
る。レーザ光を利用した穴あけ加工装置は、微細ドリル
を用いる機械加工に比べて加工速度や、穴の径の微細化
に対応できる点で優れている。レーザ光としては、レー
ザ発振器の価格、ランニングコストが低いという点から
CO2 レーザや高調波固体レーザが一般に利用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまでのレーザ穴あ
け加工装置では、レーザ発振器からのレーザビームを反
射ミラー等を含む光学経路を経由させてX−Yスキャナ
あるいはガルバノスキャナと呼ばれるスキャン光学系に
導き、このスキャン光学系によりレーザビームを振らせ
て加工レンズを通してプリント配線基板に照射すること
により穴あけを行っている(例えば、特開平10−58
178号公報参照)。すなわち、プリント配線基板にあ
けられるべき穴の位置はあらかじめ決まっているので、
これらの穴の位置情報に基づいてスキャン光学系を制御
することで穴あけが1個ずつ行われている。
【0005】しかしながら、X−Yスキャナあるいはガ
ルバノスキャナによるスキャン光学系を使用した1個ず
つの穴あけ加工では、プリント配線基板における穴の数
の増加に比例して加工時間が長くなる。因みに、ガルバ
ノスキャナの応答性は500pps程度であるため、毎
秒500穴以上の穴あけは困難である。また、例えば、
一辺が10mmの正方形のパッケージ基板に、50μm
径の穴が0.2mmのピッチで配列されるとすると、2
500個の穴が存在する。この場合、毎秒500穴の穴
あけを行ったとしても、2500/500=5secの
加工時間を必要とする。
【0006】そこで、本発明の課題は、これまでのレー
ザ穴あけ加工装置に比べて短い時間で多数の穴あけ加工
を行うことのできるレーザ穴あけ加工方法を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の他の課題は、上記の加工方法に適
したレーザ穴あけ加工装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加工基板に
レーザ光を照射して複数の穴あけ加工を行うレーザ穴あ
け加工方法において、レーザ発振器からのレーザ光を、
前記被加工基板における1つの加工領域に対応するサイ
ズを持つ線状あるいは矩形状ビームに整形し、前記線状
あるいは矩形状ビームを、複数の穴による加工パターン
を有するマスク及び加工レンズを通してマスク投影法に
より前記被加工基板の加工領域に照射することにより、
前記被加工基板に複数の穴あけを同時に行うことを特徴
とする。
【0009】また、本発明によるレーザ穴あけ加工装置
は、レーザ発振器と、該レーザ発振器からのレーザ光
を、被加工基板における1つの加工領域に対応するサイ
ズを持つ線状あるいは矩形状ビームに整形するビーム整
形光学系と、前記線状あるいは矩形状ビームを、複数の
穴による加工パターンを有するマスク及び加工レンズを
通してマスク投影法により前記被加工基板の加工領域に
照射する光学系と、前記被加工基板を搭載してX軸方向
及びY軸方向に可動とすることにより加工領域の移動を
行うX−Yステージとを備えることにより、前記被加工
基板に複数の穴あけを同時に行うことを特徴とする。
【0010】本発明によるレーザ穴あけ加工装置におい
ては、前記マスクは複数種類の加工パターンを有し、該
マスクを前記線状あるいは矩形状ビームの光軸方向に垂
直な方向に可動する駆動機構を備えることにより、前記
被加工基板に対する複数の穴あけのパターンを変更する
ことができる。
【0011】また、前記被加工基板が樹脂基板である場
合、前記レーザ発振器としてTEACO2 パルスレーザ
発振器を用い、1パルス当たりのエネルギーが1000
mJ以上、パルス幅10μsec以下、周波数100H
z以上で、前記樹脂基板の加工領域に1パルス以上を照
射することを特徴とする。
【0012】特に、1パルス当たりのエネルギーが20
00mJ、パルス幅10μsec以下、周波数150H
zで、前記樹脂基板の加工領域に1パルス以上を照射す
ることが好ましい。
【0013】前記ビーム整形光学系は、集光レンズある
いはシリンドリカルレンズで実現することができる。
【0014】前記X−Yステージは、X軸方向駆動用の
リニアモータ及びY軸方向駆動用のリニアモータを駆動
源として備えると共に、X軸方向の位置及びY軸方向の
位置を計測する手段としてX軸方向用のリニアエンコー
ダ及びY軸方向用のリニアエンコーダを備えている。
【0015】前記X−Yステージの位置決め制御を行う
ために、前記樹脂基板を含む領域を撮像し得られた画像
を処理して前記樹脂基板と前記マスクの相対誤差を検出
する画像処理装置を備えていることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、パッケージ基板に多数の
穴を同時加工する場合の実施の形態について説明する。
図1を参照して、本発明によるレーザ穴あけ加工装置
は、TEA CO2 レーザ発振器(以下、レーザ発振器
と呼ぶ)10と、反射ミラー11、12、13を含む光
学経路とを備えている。この光学経路中には、レーザ発
振器10からのレーザ光を、パッケージ基板20におけ
る1つの加工領域に対応するサイズを持つ矩形状ビーム
に整形するビーム整形光学系14が配置されている。光
学経路中にはまた、ビーム整形光学系14からの矩形状
ビームをマスク投影法によりパッケージ基板20の加工
領域に照射するためのマスク15とプロジェクションレ
ンズ16とが配置されている。プロジェクションレンズ
16は、マスク15による加工パターンを等倍あるいは
縮小して加工領域に投影するためのものである。
【0017】マスク15は、パッケージ基板20の加工
領域に多数の穴を同時に形成するためのものであり、多
数の透過穴から成る加工パターンを持つ。加工パターン
が1種類だけの場合には、図2に示されるように、多数
の透過穴が定ピッチで形成されているもので良い。しか
し、加工パターンは、パッケージ基板20の加工領域に
設ける穴の数や径及びピッチを規定するためのものであ
り、複数種類を用意しておくことが好ましい。ここで
は、図3に示されるように、4種類の加工パターンを持
つマスク15を使用する場合について説明する。
【0018】本形態では、マスク15を矩形状ビームの
光軸方向に垂直な方向に移動可能にする駆動機構を備え
ることにより、パッケージ基板20に対する穴あけのパ
ターンを変更することができる。マスク15の加工パタ
ーンは、3μm程度の誤差の範囲内で製作することがで
きる。一方、マスク15の位置決め精度を向上させる観
点から、マスク15の駆動機構にはリニアモータを使用
することが望ましい。すなわち、図1に示すX軸方向へ
の駆動用のリニアモータとZ軸方向への駆動用のリニア
モータとを備え、X軸方向の位置及びZ軸方向の位置を
計測する手段としてX軸方向用のリニアエンコーダ及び
Z軸方向用のリニアエンコーダを備えることにより、マ
スク15を3μm程度の誤差の範囲内で位置決めするこ
とができる。リニアエンコーダは、可動部分、例えばマ
スク15の側縁部に設けられたリニアスケールを含み、
このリニアスケールを光学的に読み取って位置を検出す
るものである。いずれにしても、この種のリニアモータ
による駆動機構は周知であるので、図示、説明は省略す
る。
【0019】レーザ穴あけ加工装置は更に、パッケージ
基板20を搭載してX軸方向及びY軸方向に可動とする
ことにより加工領域の移動を行うX−Yステージ30を
備えている。X−Yステージ30は、X軸方向への駆動
用のリニアモータ及びY軸方向への駆動用のリニアモー
タを駆動源として備えると共に、X軸方向の位置及びY
軸方向の位置を計測する手段としてX軸方向用のリニア
エンコーダ及びY軸方向用のリニアエンコーダを備えて
いる。このようなX−Yステージ30においても、後述
する画像処理装置との組合わせにより、パッケージ基板
20を3μm程度の誤差の範囲内で位置決めすることが
できる。そして、このようなX−Yステージ30も周知
であるので、詳しい説明は省略する。
【0020】X−Yステージ30の位置決め制御を行う
ために、ここでは、パッケージ基板20の上方に画像処
理装置40が配置されている。画像処理装置40は、パ
ッケージ基板20を含む領域を撮像し、得られた画像を
処理してパッケージ基板20とマスク15の相対誤差を
検出するためのものである。
【0021】このような相対誤差を検出する方法の一例
について簡単に説明する。マスク15には、その加工パ
ターンの周辺に複数個のアライメント用の穴があらかじ
めセットされている。これらの穴は、実基板にあらかじ
め設けられているアライメント用マークと対応するよう
にされている。はじめに、相対誤差検出のために、X−
Yステージ30上にマスクアライメント用の樹脂基板が
セットされる。次に、マスク15が移動し、アライメン
ト部にレーザを当てて、樹脂基板に加工を行う。その結
果、樹脂基板にはマスクアライメントマーク部が加工さ
れる。次に、画像処理装置40で樹脂基板を撮像し、画
像処理により樹脂基板上に加工されたマスクアライメン
トマーク部の箇所を認識する。これにより、マスク15
の位置が認識される。続いて、実基板をセットし、実加
工を行う前に、画像処理装置40により実基板(パター
ン)上のアライメント用マークを認識し、実パターン位
置を認識する。上記の2つの認識結果よりマスク15に
対する実パターン位置のずれ量を相対誤差として検出す
る。
【0022】図示しない制御装置は、この相対誤差に基
づいてX−Yステージ30を制御してずれ量が0となる
ように実基板の位置調整を行う。なお、X−Yステージ
30は2軸の制御機構であり、これに加えて、実基板を
水平面において微小角度回転させるための、いわゆるθ
テーブルを備えていても良い。
【0023】レーザ発振器10は、パルスレーザ発振器
であり、図4(a)に示すようなマルチモードのビーム
プロファイルを持ち、その1パルス当たりのエネルギー
が2000(mJ)であるものを使用する。マルチモー
ドのビームプロファイルというのは、単一のエネルギー
ピーク値を持つ尖頭波形のビームプロファイルとは異な
り、一定のエネルギー値が持続する台形状波形のことで
ある。一方、ビーム整形光学系14は、マルチモードの
ビームプロファイルを持つレーザビームに対して、通常
の集光レンズを使用することにより、図4(c)に示す
ような矩形状ビームに整形することができる。この場
合、ビームサイズは、一辺が数(mm)程度である。
【0024】一方、集光レンズに代えて、シリンドリカ
ルレンズを使用することにより、断面円形状のレーザビ
ームを、図4(b)に示すような線状ビームに整形する
ことができる。シリンドリカルレンズによれば、線状ビ
ームのサイズを、幅1/10(mm)〜数(mm)、長
さ数(cm)に整形することができる。線状ビームを使
用する形態については後述する。また、図4(a)〜図
4(c)においては、それぞれの寸法が対応しているわ
けではない。
【0025】本形態による穴あけ加工は、通常、図5に
示すように、パッケージ基板20の他、複数の加工領域
51が区画されている多面取り用の樹脂材料による母板
50に対して加工領域毎に行われる。母板50は、X−
Yステージ30上に設けられた真空チャック機能を持つ
加工テーブル上に搭載されている。X−Yステージ30
は、図示しないフレームに取付けられている。
【0026】本形態によるレーザ穴あけ加工装置は、上
記のような矩形状ビームをマスク15を通して母板20
における加工領域51に照射することにより、この照射
域に多数の穴を一括してあけることができる。言い換え
れば、矩形状ビームのサイズに応じたマスク15が用意
され、このマスク15の加工パターンに応じて形成され
る穴の数が決まり、この穴の数分だけパッケージ基板2
0の樹脂層に一括して穴あけを行うことができる。しか
も、X−Yステージ30によって矩形状ビームが母板2
0における1つの加工領域51の全域をスキャンするよ
うに加工テーブルを駆動することにより、1つの加工領
域51の全域に対する穴あけを行うことができる。ここ
では、1つの加工領域51のサイズは、一辺が数cm以
下の四角形領域である。
【0027】例えば、加工領域51のサイズが一辺10
mmの正方形であり、プロジェクションレンズ16を通
過して加工領域51上に投影される矩形状ビームの断面
サイズが一辺5mmの正方形である場合、図6に示すよ
うに、加工領域51は4つの領域51−1〜51−4に
等分される。そして、最初に領域51−1にパルス状の
矩形状ビームが少なくとも1回照射されて、領域51−
1に一括してマスク15の加工パターンで決まる数の穴
あけが行われる。次に、X−Yステージ30により、領
域51−2が矩形状ビームの照射域にくるようにパッケ
ージ基板20を移動させ、領域51−2に対する穴あけ
が行われる。以下、同様にして、領域51−3、51−
4に対する穴あけが行われる。ここで、1つの領域に対
するパルス状の矩形状ビームの照射回数は、穴あけを行
う樹脂層の材料や厚さに応じて決まる。
【0028】上記のようなスキャンを可能にするため
に、図示しない制御装置が、X−Yステージ30を制御
すると共に、レーザ発振器10に対してパルスの発振周
期を決めるトリガーパルスを出力する。また、図6に示
す各領域に異なる加工パターンによる穴あけを行う場合
には、X−Yステージ30の移動に同期させてマスク1
5における切り替えが行われる。このような制御装置自
体は周知である。
【0029】以下に、本発明の実施例について説明す
る。
【0030】レーザ発振器10としては、平均出力30
0W、1パルス当たりのエネルギーが1000mJ以
上、好ましくは2000mJ、パルス幅が10μsec
以下、好ましくは0.2μsec、周波数は100Hz
以上、好ましくは150Hzとする。そして、加工面で
のエネルギー密度を、2J/cm2 以上とする。
【0031】一方、1つの加工領域51には、ピッチが
0.2〜0.3mm、直径が50〜150μm、という
ように、小径かつ高密度で穴が形成される。
【0032】例えば、一辺が10mmの正方形の加工領
域51に50μm径の穴が0.2mmピッチで配列され
ると、2500個の穴が存在する。
【0033】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の特徴
は、一穴加工方式ではなく、同時多穴加工方式を採用し
た点にある。
【0034】加工領域51への穴あけ加工の場合、加工
面のエネルギー密度は10J/cm2 で可能である。例
えば、8J/cm2 で加工する場合、上記のレーザを用
い、加工領域51上での投影サイズ、すなわち加工スポ
ットサイズを、一辺が5mmの正方形状とすることがで
きる。この場合、図6で説明したように、1つの加工領
域を4分割して順に穴あけ加工を行うことができる。そ
して、8J/cm2 の場合、1つの領域に対して10シ
ョット程度で穴あけを完了できるため、一辺が5mmの
領域に対するレーザ穴あけ時間は、10/150Hz=
66msecである。一方、X−Yステージ30(ある
いはマスク駆動機構による加工パターンの切替時間)に
よる次領域への移動所要時間は、リニアモータの採用に
より、100msec以下である。また、互いに隣接し
合う領域において隣接している穴のピッチには若干の誤
差が生じるが、前述したように、X−Yステージ30の
位置決め誤差が3μm程度であるので、この誤差は穴の
ピッチが0.2mmの場合には問題とならない。
【0035】したがって、一辺が10mmの正方形の加
工領域51に2500穴をあける場合、加工時間は、6
6msec×4=0.264sec程度となる。
【0036】これに対し、一穴加工方式(ガルバノスキ
ャナ方式)の場合、前述したように、ガルバノスキャナ
の応答性が500pps程度のため、毎秒500穴の穴
あけをしたとしても、加工時間は、2500/500=
5secとなる。
【0037】次に、線状ビームにより穴あけ加工を行う
場合について説明する。ビーム整形光学系14としてシ
リンドリカルレンズを用いることにより、幅1/10
(mm)〜数(mm)、長さ数(cm)の線状ビームを
得ることができることは前述した通りである。このよう
な線状ビームにより穴あけ加工を行う場合、マスクとし
て、図7に示すように、レーザ光透過用の穴を一列に配
列した加工パターンを持つマスク15´が使用される。
勿論、異なる加工パターンを複数種類用意する場合に
は、異なる加工パターンを一軸方向に配列して形成した
マスクが用意される。この場合、マスクの駆動機構は、
図1のX軸あるいはZ軸の一軸方向に駆動可能であれば
良い。
【0038】例えば、ビーム整形光学系14からの線状
ビームがマスク及びプロジェクションレンズ16を通し
て加工領域上に幅0.6mm、長さ30mmのサイズで
投影される場合、一辺が30mmの正方形の加工領域に
適している。すなわち、この場合には、X−Yステージ
30で加工テーブルを一軸方向に駆動することにより、
線状ビームが正方形の加工領域全面を一軸方向にスキャ
ンするようにされる。この場合、加工テーブルは連続移
動するので、前述した形態よりも加工速度は向上する。
【0039】また、例えば幅0.6mm、長さ30mm
のサイズを持つ線状ビームで、一辺が60mmの正方形
の加工領域51´を加工する場合には、図8に示すよう
に、加工領域51´を2つに領域51−1´、51−2
´に等分し、はじめに領域51−1´全面を線状ビーム
で一軸方向に連続スキャンして穴あけを行い、次に加工
テーブルを上記の一軸方向に直角な方向に30mmずら
して領域51−2´全面を一軸方向と反対の方向に線状
ビームによる連続スキャンを行えば良い。
【0040】上記の2つの形態の数値、特に矩形状ビー
ム及び線状ビームのサイズは一例であり、加工領域上に
投影されるビームサイズは、プロジェクションレンズの
縮小比を選択することにより任意に設定できる。
【0041】なお、上記の形態では、プリント配線基板
への穴あけ加工について説明したが、被加工部材はプリ
ント配線基板の樹脂層に限られるものではない。また、
レーザ発振器もTEA CO2 レーザ発振器に限られる
ものではない。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、これまでのレーザ穴あけ加工装置に比べて短い時間
で多数の穴あけ加工を行うことのできるレーザ穴あけ加
工方法及び加工装置を提供することができ、高密度で多
数の穴を形成されることが要求されるプリント配線基板
での分野において、高速穴あけ加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ穴あけ加工装置の概略構成
の一例を示した図である。
【図2】本発明において使用される矩形状ビーム用のマ
スクの一例を示した図である。
【図3】図1に示された矩形状ビーム用のマスクの形状
を示した図である。
【図4】本発明において使用されるレーザビームのビー
ムプロファイルと、図1に示されたビーム整形光学系に
よるレーザビームの断面形状を示した図である。
【図5】本発明の加工対象であるプリント配線基板の母
板を示した断面図である。
【図6】本発明により矩形状のビームを用いて、1つの
加工領域を分割して多数の穴あけ加工を行う場合を説明
するための図である。
【図7】本発明において使用される線状ビーム用のマス
クの一例を示した図である。
【図8】図7の線状ビームを用いて、1つの加工領域を
分割して多数の穴あけ加工を行う場合を説明するための
図である。
【符号の説明】
10 TEA CO2 レーザ発振器 11〜13 反射ミラー 14 ビーム整形光学系 15 マスク 16 プロジェクションレンズ 20 パッケージ基板 30 X−Yステージ 40 画像処理装置 50 母板 51 加工領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/00 H05K 3/00 N // B23K 101:42

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工基板にレーザ光を照射して複数の
    穴あけ加工を行うレーザ穴あけ加工方法において、 レーザ発振器からのレーザ光を、前記被加工基板におけ
    る1つの加工領域に対応するサイズを持つ線状あるいは
    矩形状ビームに整形し、 前記線状あるいは矩形状ビームを、複数の穴による加工
    パターンを有するマスク及び加工レンズを通してマスク
    投影法により前記被加工基板の加工領域に照射すること
    により、前記被加工基板に複数の穴あけを同時に行うこ
    とを特徴とするレーザ穴あけ加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ穴あけ加工方法に
    おいて、前記被加工基板を搭載してX軸方向及びY軸方
    向に可動とするX−Yステージに搭載して加工領域の移
    動を行うことを特徴とするレーザ穴あけ加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のレーザ穴あけ加工方法に
    おいて、前記マスクは複数種類の加工パターンを有し、
    該マスクを前記線状あるいは矩形状ビームの光軸方向に
    垂直な方向に可動として前記被加工基板に対する複数の
    穴あけのパターンを変更できるようにしたことを特徴と
    するレーザ穴あけ加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のレーザ穴あけ加工方法に
    おいて、前記被加工基板は樹脂基板であり、前記レーザ
    発振器としてTEACO2 パルスレーザ発振器を用い、
    1パルス当たりのエネルギーが1000mJ以上、パル
    ス幅10μsec以下、周波数100Hz以上で、前記
    樹脂基板の加工領域に1パルス以上を照射することを特
    徴とするレーザ穴あけ加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のレーザ穴あけ加工方法に
    おいて、1パルス当たりのエネルギーが2000mJ、
    パルス幅10μsec以下、周波数150Hzで、前記
    樹脂基板の加工領域に1パルス以上を照射することを特
    徴とするレーザ穴あけ加工方法。
  6. 【請求項6】 被加工基板にレーザ光を照射して複数の
    穴あけ加工を行うレーザ穴あけ加工装置において、 レーザ発振器と、 該レーザ発振器からのレーザ光を、前記被加工基板にお
    ける1つの加工領域に対応するサイズを持つ線状あるい
    は矩形状ビームに整形するビーム整形光学系と、 前記線状あるいは矩形状ビームを、複数の穴による加工
    パターンを有するマスク及び加工レンズを通してマスク
    投影法により前記被加工基板の加工領域に照射する光学
    系と、 前記被加工基板を搭載してX軸方向及びY軸方向に可動
    とすることにより加工領域の移動を行うX−Yステージ
    と、を備えることにより、前記被加工基板に複数の穴あ
    けを同時に行うことを特徴とするレーザ穴あけ加工装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレーザ穴あけ加工装置に
    おいて、前記マスクは複数種類の加工パターンを有し、
    該マスクを前記線状あるいは矩形状ビームの光軸方向に
    垂直な方向に可動する駆動機構を備えることにより、前
    記被加工基板に対する複数の穴あけのパターンを変更で
    きるようにしたことを特徴とするレーザ穴あけ加工装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のレーザ穴あけ加工装置に
    おいて、前記被加工基板は樹脂基板であり、前記レーザ
    発振器としてTEACO2 パルスレーザ発振器を用い、
    1パルス当たりのエネルギーが1000mJ以上、パル
    ス幅10μsec以下、周波数100Hz以上で、前記
    樹脂基板の加工領域に1パルス以上を照射することを特
    徴とするレーザ穴あけ加工装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のレーザ穴あけ加工装置に
    おいて、1パルス当たりのエネルギーが2000mJ、
    パルス幅10μsec以下、周波数150Hzで、前記
    樹脂基板の加工領域に1パルス以上を照射することを特
    徴とするレーザ穴あけ加工装置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載のレーザ穴あけ加工装置
    において、前記ビーム整形光学系として、集光レンズあ
    るいはシリンドリカルレンズを用いることを特徴とする
    レーザ穴あけ加工装置。
  11. 【請求項11】 請求項8あるいは9記載のレーザ穴あ
    け加工装置において、前記X−Yステージは、X軸方向
    駆動用のリニアモータ及びY軸方向駆動用のリニアモー
    タを駆動源として備えると共に、X軸方向の位置及びY
    軸方向の位置を計測する手段としてX軸方向用のリニア
    エンコーダ及びY軸方向用のリニアエンコーダを備えて
    いることを特徴とするレーザ穴あけ加工装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のレーザ穴あけ加工装
    置において、前記X−Yステージの位置決め制御を行う
    ために、前記樹脂基板を含む領域を撮像し得られた画像
    を処理して前記樹脂基板と前記マスクの相対誤差を検出
    する画像処理装置を備えていることを特徴とするレーザ
    穴あけ加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102343482A (zh) * 2011-07-22 2012-02-08 清华大学 采用投影成像方式获取特定激光加工束斑的方法
CN114713993A (zh) * 2022-04-28 2022-07-08 江苏卡蒂罗网络科技有限公司 一种可调式cnc雕刻光影工艺

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