JP2000200610A - リチウム電池用銅箔とリチウム二次電池及びその製造法並びにリチウム電池用負極材の製造装置 - Google Patents
リチウム電池用銅箔とリチウム二次電池及びその製造法並びにリチウム電池用負極材の製造装置Info
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- JP2000200610A JP2000200610A JP11002586A JP258699A JP2000200610A JP 2000200610 A JP2000200610 A JP 2000200610A JP 11002586 A JP11002586 A JP 11002586A JP 258699 A JP258699 A JP 258699A JP 2000200610 A JP2000200610 A JP 2000200610A
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- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、集電体の銅箔を4〜15μm
と薄く高強度を有するリチウム電池用銅箔とそれを用い
たリチウム電池及びその製造法並びにリチウム電池用負
極材の一貫製造装置を提供する。 【解決手段】本発明は、表面粗さRa0.1μm 以上1
μm以下に粗化したセラミックロールを使用して4〜1
5μm圧延した銅箔上に、粒径0.1 〜1μmの銅粒子
を電着させ、表面を粗化したリチウム電池用銅箔にあ
り、更に負極活物質である炭素材料を高い密着性で形成
したリチウム電池及び前述の銅箔に炭素材料を連続塗布
するリチウム電池用負極材の製造装置にある。
と薄く高強度を有するリチウム電池用銅箔とそれを用い
たリチウム電池及びその製造法並びにリチウム電池用負
極材の一貫製造装置を提供する。 【解決手段】本発明は、表面粗さRa0.1μm 以上1
μm以下に粗化したセラミックロールを使用して4〜1
5μm圧延した銅箔上に、粒径0.1 〜1μmの銅粒子
を電着させ、表面を粗化したリチウム電池用銅箔にあ
り、更に負極活物質である炭素材料を高い密着性で形成
したリチウム電池及び前述の銅箔に炭素材料を連続塗布
するリチウム電池用負極材の製造装置にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム電池用銅箔
とそれを用いたリチウム電池及びその製造方法並びにリ
チウム電池用負極材の製造装置に関する。
とそれを用いたリチウム電池及びその製造方法並びにリ
チウム電池用負極材の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池の負極集電体には銅箔
が用いられている。銅箔には圧延銅箔および電解銅箔が
あるが、リチウム二次電池では主に電解銅箔が使用され
ている。使用される電解銅箔の厚さは特開平7−192767
号公報に約18μmと記載されている。この電解銅箔の
製造には、一般に回転する陰極ドラムを使用する。製造
方法は、電解浴中に電解液を通し、回転する陰極ドラム
上に銅を電着させ、ドラムを回転させつつ銅箔を剥ぎ取
る連続電解方式である。
が用いられている。銅箔には圧延銅箔および電解銅箔が
あるが、リチウム二次電池では主に電解銅箔が使用され
ている。使用される電解銅箔の厚さは特開平7−192767
号公報に約18μmと記載されている。この電解銅箔の
製造には、一般に回転する陰極ドラムを使用する。製造
方法は、電解浴中に電解液を通し、回転する陰極ドラム
上に銅を電着させ、ドラムを回転させつつ銅箔を剥ぎ取
る連続電解方式である。
【0003】従来の方法で製造される電解箔は、40〜
150A/dm2 という高い電流密度で製造するので、表
面の凹凸が粗くなるため、リチウム二次電池の製造時に
負極活物質との良好な接着状態を得ることができるが、
強度が弱く、充放電に伴い割れ等の不具合を生じるた
め、銅箔は一定の厚さを必要とする。
150A/dm2 という高い電流密度で製造するので、表
面の凹凸が粗くなるため、リチウム二次電池の製造時に
負極活物質との良好な接着状態を得ることができるが、
強度が弱く、充放電に伴い割れ等の不具合を生じるた
め、銅箔は一定の厚さを必要とする。
【0004】また、圧延箔はセラミックロール等を使用
した圧延ロールにより連続的に圧延加工され製造するた
め、圧延箔は高強度であり、電解箔に比べ薄肉化が容易
であるという特長を持つ。しかしながら、表面が平滑で
あるため活物質との接着強度が低いという欠点がある。
そのため、充放電サイクルを重ねると活物質が圧延箔と
の接着界面で剥離し、充放電容量の低下,サイクルの単
寿命化につながる。
した圧延ロールにより連続的に圧延加工され製造するた
め、圧延箔は高強度であり、電解箔に比べ薄肉化が容易
であるという特長を持つ。しかしながら、表面が平滑で
あるため活物質との接着強度が低いという欠点がある。
そのため、充放電サイクルを重ねると活物質が圧延箔と
の接着界面で剥離し、充放電容量の低下,サイクルの単
寿命化につながる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リチウム二次電池では
集電体の銅箔を薄くする方が一定の活物質量に対する銅
箔の体積を減らすことができるので、より高い電流密度
が得られるようになり、リチウム二次電池の性能を向上
させることが出来る。しかし、前述の公報に記載の如
く、電解銅箔では15μm以下の薄さにすると機械的強
度が低下するため、リチウム二次電池の負極集電体とし
て使用できなかった。
集電体の銅箔を薄くする方が一定の活物質量に対する銅
箔の体積を減らすことができるので、より高い電流密度
が得られるようになり、リチウム二次電池の性能を向上
させることが出来る。しかし、前述の公報に記載の如
く、電解銅箔では15μm以下の薄さにすると機械的強
度が低下するため、リチウム二次電池の負極集電体とし
て使用できなかった。
【0006】本発明の目的はより薄く高強度の圧延銅箔
とその表面を粗面化した、リチウム電池用銅箔とそれを
用いたリチウム電池及びその製造方法並びにリチウム電
池用負極材の製造装置を提供することにある。
とその表面を粗面化した、リチウム電池用銅箔とそれを
用いたリチウム電池及びその製造方法並びにリチウム電
池用負極材の製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は圧延により厚さ
を4〜15μmとした銅箔上に最大粒子径が0.1μm以
上1μm以下の銅粒子が電着していることを特徴とする
リチウム電池用銅箔にある。圧延箔は4μm未満になる
と強度が小さいため、圧延中に破断される恐れがあるた
め、銅箔の厚さは4μm以上が好ましい。また、15μ
mを越える厚さになると電解銅箔でも、リチウム二次電
池で使用できる強度が得られるため、圧延銅箔にする必
要性がない。
を4〜15μmとした銅箔上に最大粒子径が0.1μm以
上1μm以下の銅粒子が電着していることを特徴とする
リチウム電池用銅箔にある。圧延箔は4μm未満になる
と強度が小さいため、圧延中に破断される恐れがあるた
め、銅箔の厚さは4μm以上が好ましい。また、15μ
mを越える厚さになると電解銅箔でも、リチウム二次電
池で使用できる強度が得られるため、圧延銅箔にする必
要性がない。
【0008】銅箔上の銅粒子は0.1μm 未満の大きさ
だと逆に平滑化してしまい炭素材料との密着性が低下す
る。また1μmを越えると銅箔表面と銅粒子との密着性
および銅箔が厚くなる点が問題となる。したがって、銅
箔上の最大粒子径は0.1μm以上1μm以下であること
が好ましい。
だと逆に平滑化してしまい炭素材料との密着性が低下す
る。また1μmを越えると銅箔表面と銅粒子との密着性
および銅箔が厚くなる点が問題となる。したがって、銅
箔上の最大粒子径は0.1μm以上1μm以下であること
が好ましい。
【0009】本発明は圧延銅箔表面に最大粒子径が0.
1μm 以上1μmの銅粒子を析出させる方法として銅
イオンを含む酸性電解溶液中で、電流密度1〜7.5A
/dm2,電解時間10〜120秒とすることを特徴とす
る。
1μm 以上1μmの銅粒子を析出させる方法として銅
イオンを含む酸性電解溶液中で、電流密度1〜7.5A
/dm2,電解時間10〜120秒とすることを特徴とす
る。
【0010】本発明は銅箔表面に最大粒子径が0.1μ
m 以上1μm以下の銅粒子を析出させる方法として銅
イオンを含む酸性電解溶液中で、電流密度1〜7.5A
/dm2,電解時間10〜120秒とすることを特徴とす
る。
m 以上1μm以下の銅粒子を析出させる方法として銅
イオンを含む酸性電解溶液中で、電流密度1〜7.5A
/dm2,電解時間10〜120秒とすることを特徴とす
る。
【0011】上記に使用されるセラミックロールはサイ
アロン,ジルコニア,SiC,Si3N4が好ましい。
アロン,ジルコニア,SiC,Si3N4が好ましい。
【0012】上記に使用される銅イオンを含有する酸性
電解溶液は硫酸銅・1水和物100〜250g/l,硫
酸50〜200g/l,塩化物イオン2×10-5〜1×
10-4g/lからなることが好ましい。また、チオ尿素,
デキストリン,ナフタレン,ジスルホン酸,グリセリ
ン,ゼラチン,にかわ,フェノールスルホン酸,ペプト
ン,アラビアゴム,タンニン等または市販の添加剤を加
えてもよい。電解液の温度は20〜50℃が好ましい。
電解溶液は硫酸銅・1水和物100〜250g/l,硫
酸50〜200g/l,塩化物イオン2×10-5〜1×
10-4g/lからなることが好ましい。また、チオ尿素,
デキストリン,ナフタレン,ジスルホン酸,グリセリ
ン,ゼラチン,にかわ,フェノールスルホン酸,ペプト
ン,アラビアゴム,タンニン等または市販の添加剤を加
えてもよい。電解液の温度は20〜50℃が好ましい。
【0013】セラミックロールの両端には、ダイス鋼や
軸受鋼のセンタ穴として好適な材質の金属製キャップを
接着また嵌合して取り付けられる。
軸受鋼のセンタ穴として好適な材質の金属製キャップを
接着また嵌合して取り付けられる。
【0014】金属製キャップとしては、ロックウェルC
スケール硬さ(以下ロックウェル硬さと呼ぶ)が50以
上のものが望ましく、特に、ロックウェル硬さ50〜6
5の工具鋼が好ましい。こうした工具鋼としては圧延用
ロールに使用されるものと同じものが用いられ、特に、
焼入れ焼戻しされた工具鋼がよい。
スケール硬さ(以下ロックウェル硬さと呼ぶ)が50以
上のものが望ましく、特に、ロックウェル硬さ50〜6
5の工具鋼が好ましい。こうした工具鋼としては圧延用
ロールに使用されるものと同じものが用いられ、特に、
焼入れ焼戻しされた工具鋼がよい。
【0015】上記キャップ材の工具鋼の組成としては、
C:0.5〜1.5%,Si:1%以下,Mn:1%以下
の炭素工具鋼、C:0.5〜1.6%,Si:1%以下,
Mn:1%以下,Cr:3〜5%またはこれにMo:3
〜10%,W:3〜12%,V:0.5 〜5%を含むも
の、あるいは、前者にW:10〜20%含むもの、また
は両者にCo:3〜15%を含む高速度鋼、C:0.2
5〜2%,Si:1.5%以下,Mn:1.5%以下,C
r:0.2〜1%または1〜2.5%に、Ni:0.2 〜
3%,Mo:0.2〜2%,W:0.5〜10%,V:
0.1〜1.5%の少なくとも1種を含む合金工具鋼など
が用いられる。これらの鋼は焼入れ焼戻しされて用いら
れる。
C:0.5〜1.5%,Si:1%以下,Mn:1%以下
の炭素工具鋼、C:0.5〜1.6%,Si:1%以下,
Mn:1%以下,Cr:3〜5%またはこれにMo:3
〜10%,W:3〜12%,V:0.5 〜5%を含むも
の、あるいは、前者にW:10〜20%含むもの、また
は両者にCo:3〜15%を含む高速度鋼、C:0.2
5〜2%,Si:1.5%以下,Mn:1.5%以下,C
r:0.2〜1%または1〜2.5%に、Ni:0.2 〜
3%,Mo:0.2〜2%,W:0.5〜10%,V:
0.1〜1.5%の少なくとも1種を含む合金工具鋼など
が用いられる。これらの鋼は焼入れ焼戻しされて用いら
れる。
【0016】センタ穴は円錐形に設けられ、そのセンタ
穴には貫通孔を設けてもよい。該貫通孔は内部に空気が
残さないためには重要である。貫通孔はストレートな穴
で0.5 〜5mmの小さいものでよい。このセンタ穴は、
ロール表面の切削,研磨に際しセンタ工具を挿入し、そ
れによって回転を伝達するもので、円錐形の外側には工
具逃がしの平らな円錐形の径より大きな穴を設けること
が好ましい。
穴には貫通孔を設けてもよい。該貫通孔は内部に空気が
残さないためには重要である。貫通孔はストレートな穴
で0.5 〜5mmの小さいものでよい。このセンタ穴は、
ロール表面の切削,研磨に際しセンタ工具を挿入し、そ
れによって回転を伝達するもので、円錐形の外側には工
具逃がしの平らな円錐形の径より大きな穴を設けること
が好ましい。
【0017】前記金属製キャップを接着する接着剤とし
てはエポキシ系樹脂が好ましく、接着剤のキャップとし
ては、0.05〜0.3mmが好ましい。
てはエポキシ系樹脂が好ましく、接着剤のキャップとし
ては、0.05〜0.3mmが好ましい。
【0018】本発明に係るセラミックロールはそのロー
ル胴部表面を顕微鏡で10〜50倍で観察し、研削条
痕,ヘアクラック,ミクロポア及び異物の少なくとも1
つが実質的になく、ランダムな表面であり、光の反射率
が周方向と軸方向とでほぼ同じであるものが好ましい。
ル胴部表面を顕微鏡で10〜50倍で観察し、研削条
痕,ヘアクラック,ミクロポア及び異物の少なくとも1
つが実質的になく、ランダムな表面であり、光の反射率
が周方向と軸方向とでほぼ同じであるものが好ましい。
【0019】前述のセラミックロールを用いてロール圧
延された銅箔表面が顕微鏡で10〜50倍で観察し、圧
延方向とその直角方向との面粗さ,うねり及び反射率の
少なくとも1つがほぼ同じで、異方性がないものが得ら
れる。
延された銅箔表面が顕微鏡で10〜50倍で観察し、圧
延方向とその直角方向との面粗さ,うねり及び反射率の
少なくとも1つがほぼ同じで、異方性がないものが得ら
れる。
【0020】本発明に係る圧延機は、中間ロールあるい
は補強ロールの回転駆動により作業ロールが従回転して
圧延を行うものであり、前記作業ロールは長尺丸棒状の
セラミックス製ロールからなり、該ロール外表面の面粗
さが周方向と軸方向とでほぼ同じであり、周方向うねり
が0.3μm 以下であり、前記作業ロールの各端面に接
して軸受を配設して前記作業ロールの軸方向の動きを拘
束すると共に、前記作業ロールの圧延方向の前後に前記
作業ロールに接して支持ロールを配設して前記作業ロー
ルの圧延方向の動きを拘束するようにしたものである。
は補強ロールの回転駆動により作業ロールが従回転して
圧延を行うものであり、前記作業ロールは長尺丸棒状の
セラミックス製ロールからなり、該ロール外表面の面粗
さが周方向と軸方向とでほぼ同じであり、周方向うねり
が0.3μm 以下であり、前記作業ロールの各端面に接
して軸受を配設して前記作業ロールの軸方向の動きを拘
束すると共に、前記作業ロールの圧延方向の前後に前記
作業ロールに接して支持ロールを配設して前記作業ロー
ルの圧延方向の動きを拘束するようにしたものである。
【0021】本発明は、厚さ4〜15μmの銅箔表面の
実質表面積が見かけの表面積の2倍以上であることを特
徴とするリチウム電池用銅箔にある。
実質表面積が見かけの表面積の2倍以上であることを特
徴とするリチウム電池用銅箔にある。
【0022】本発明は、銅箔からなる集電体表面に充放
電時にリチウムイオンを吸蔵,放出する負極活物質を有
する負極と、金属薄板からなる集電体表面に正極活物質
を有する正極と、リチウムイオン導電性の非水系電解液
又はポリマー電解質とを備えたリチウム二次電池におい
て、前記負極の集電体は厚さ4〜15μmの冷間圧延さ
れたままの銅箔からなり、該銅箔の表面に粒径0.1 〜
1μmの銅粒子が電着されていることを特徴とするリチ
ウム二次電池にある。
電時にリチウムイオンを吸蔵,放出する負極活物質を有
する負極と、金属薄板からなる集電体表面に正極活物質
を有する正極と、リチウムイオン導電性の非水系電解液
又はポリマー電解質とを備えたリチウム二次電池におい
て、前記負極の集電体は厚さ4〜15μmの冷間圧延さ
れたままの銅箔からなり、該銅箔の表面に粒径0.1 〜
1μmの銅粒子が電着されていることを特徴とするリチ
ウム二次電池にある。
【0023】本発明は、銅箔からなる集電体表面に充放
電時にリチウムイオンを吸蔵,放出する負極活物質を有
する負極と、金属薄板からなる集電体表面に正極活物質
を有する正極と、リチウムイオン導電性の非水系電解液
又はポリマー電解質とを備えたリチウム二次電池におい
て、前記負極の集電体は厚さ4〜15μmの冷間圧延さ
れたままの銅箔からなり、該銅箔の表面の実質表面積が
見かけの表面積の2倍以上であることを特徴とするリチ
ウム二次電池にある。
電時にリチウムイオンを吸蔵,放出する負極活物質を有
する負極と、金属薄板からなる集電体表面に正極活物質
を有する正極と、リチウムイオン導電性の非水系電解液
又はポリマー電解質とを備えたリチウム二次電池におい
て、前記負極の集電体は厚さ4〜15μmの冷間圧延さ
れたままの銅箔からなり、該銅箔の表面の実質表面積が
見かけの表面積の2倍以上であることを特徴とするリチ
ウム二次電池にある。
【0024】本発明は、厚さ4〜15μmの銅箔からな
る集電体表面に充放電時にリチウムイオンを吸蔵,放出
する負極活物質を有する負極と、金属薄板からなる集電
体表面に正極活物質を有する正極と、リチウムイオン導
電性の非水系電解液又はポリマー電解質とを備えたリチ
ウム二次電池の製造法であって、前記負極の銅箔表面に
各々の前記活物質を形成する前に、粒径0.1 〜1μm
の銅粒子を電着によって形成する処理又は前記銅箔表面
にひげ状の酸化物からなる酸化層を形成後、該酸化層を
還元する処理を含むことを特徴とするリチウム二次電池
の製造法。
る集電体表面に充放電時にリチウムイオンを吸蔵,放出
する負極活物質を有する負極と、金属薄板からなる集電
体表面に正極活物質を有する正極と、リチウムイオン導
電性の非水系電解液又はポリマー電解質とを備えたリチ
ウム二次電池の製造法であって、前記負極の銅箔表面に
各々の前記活物質を形成する前に、粒径0.1 〜1μm
の銅粒子を電着によって形成する処理又は前記銅箔表面
にひげ状の酸化物からなる酸化層を形成後、該酸化層を
還元する処理を含むことを特徴とするリチウム二次電池
の製造法。
【0025】本発明は、銅薄板を銅箔に圧延する圧延機
と、前記銅箔表面にひげ状の酸化物を形成後該酸化物を
還元する酸化槽及び還元槽と、前記銅めっきされた銅箔
の両面に炭素材料を塗布する両面コータと、該炭素材料
を有する銅箔を乾燥させる乾燥炉と、該乾燥した銅箔表
面の前記炭素材料を圧密化するプレス圧延機とを備え、
前記銅薄板を圧延する作業ロールがセラミックス焼結体
よりなることを特徴とするリチウム電池用負極材の製造
装置にある。
と、前記銅箔表面にひげ状の酸化物を形成後該酸化物を
還元する酸化槽及び還元槽と、前記銅めっきされた銅箔
の両面に炭素材料を塗布する両面コータと、該炭素材料
を有する銅箔を乾燥させる乾燥炉と、該乾燥した銅箔表
面の前記炭素材料を圧密化するプレス圧延機とを備え、
前記銅薄板を圧延する作業ロールがセラミックス焼結体
よりなることを特徴とするリチウム電池用負極材の製造
装置にある。
【0026】本発明は、銅薄板を銅箔に圧延する圧延機
と、前記銅箔表面に銅めっきを形成させるめっき槽と、
前記銅めっきされた銅箔の両面に炭素材料を塗布する両
面コータと、該炭素材料を有する銅箔を乾燥させる乾燥
炉と、該乾燥した銅箔表面の前記炭素材料を圧密化する
プレス圧延機とを備え、前記銅薄板を圧延する作業ロー
ルがセラミックス焼結体よりなることを特徴とするリチ
ウム電池用負極材の製造装置にある。
と、前記銅箔表面に銅めっきを形成させるめっき槽と、
前記銅めっきされた銅箔の両面に炭素材料を塗布する両
面コータと、該炭素材料を有する銅箔を乾燥させる乾燥
炉と、該乾燥した銅箔表面の前記炭素材料を圧密化する
プレス圧延機とを備え、前記銅薄板を圧延する作業ロー
ルがセラミックス焼結体よりなることを特徴とするリチ
ウム電池用負極材の製造装置にある。
【0027】本発明は、放電電流400mA,上限電圧
4.2V,下限電圧2.5Vで5サイクルの充放電を行っ
た後の放電容量を100%としたとき、前記充放電を2
00サイクル行った後の放電容量が前記100%に対し
て85%以上であることが好ましい。
4.2V,下限電圧2.5Vで5サイクルの充放電を行っ
た後の放電容量を100%としたとき、前記充放電を2
00サイクル行った後の放電容量が前記100%に対し
て85%以上であることが好ましい。
【0028】本発明は、前記負極及び正極の少なくとも
1つの集電体は前記負極活物質又は正極活物質が形成さ
れる表面に前記負極又は正極を構成する金属からなる棒
状の金属層が形成されていることが好ましい。
1つの集電体は前記負極活物質又は正極活物質が形成さ
れる表面に前記負極又は正極を構成する金属からなる棒
状の金属層が形成されていることが好ましい。
【0029】本発明は、前記負極活物質は鱗片状黒鉛又
は塊状非晶質炭素粉と金属粉とを有することが好まし
い。
は塊状非晶質炭素粉と金属粉とを有することが好まし
い。
【0030】本発明は、前記負極及び正極の少なくとも
一方の集電体は冷間圧延されたままの金属薄板からなる
ことが好ましい。
一方の集電体は冷間圧延されたままの金属薄板からなる
ことが好ましい。
【0031】本発明は、前記負極及び正極の少なくとも
一方の集電体はその表面に該集電体のベース金属より硬
さの大きい金属層を有するものが好ましい。
一方の集電体はその表面に該集電体のベース金属より硬
さの大きい金属層を有するものが好ましい。
【0032】本発明は、前記負極活物質及び正極活物質
の少なくとも一方は黒鉛を有し、該黒鉛は菱面体結晶が
20重量%以下及び六方晶結晶が80重量%以上である
のが好ましい。
の少なくとも一方は黒鉛を有し、該黒鉛は菱面体結晶が
20重量%以下及び六方晶結晶が80重量%以上である
のが好ましい。
【0033】本発明に係るリチウム二次電池は前述の各
発明の要件が7つあるが、これらを2つ以上任意に7つ
まで各々組合せた要件を有するものが好ましい。
発明の要件が7つあるが、これらを2つ以上任意に7つ
まで各々組合せた要件を有するものが好ましい。
【0034】本発明は、前記還元する処理を施した後、
該還元されたその表面に前記活物質を形成させる前に前
記集電体の金属より硬い金属の皮膜を形成することが好
ましい。
該還元されたその表面に前記活物質を形成させる前に前
記集電体の金属より硬い金属の皮膜を形成することが好
ましい。
【0035】正極,負極活物質は、一般に粒径100μ
m以下の粒子が好ましく、集電体材料であるアルミ又は
銅と粒子の接着性を向上させることにより、上記目的は
達成できる。
m以下の粒子が好ましく、集電体材料であるアルミ又は
銅と粒子の接着性を向上させることにより、上記目的は
達成できる。
【0036】金属と粒子を接着する際には、粒子を接着
する金属表面が少なくとも、予め、その表面に酸化物を
形成する工程と、化学的或いは電気的に処理して上記酸
化物の全部若しくは一部を還元する工程と、或いはさら
にニッケルめっきを施す工程により、処理されているこ
とが有効である。このような処理を施した銅表面は、処
理前に比べると粗化状態にある。また、ニッケルめっき
を施さずに処理を施した銅は銅の金属光沢を呈さず、表
面が粗化されていることによる光散乱によってこげ茶乃
至は黒の色相となる。表面粗化処理を施した銅に粒子を
接着する方法として、粒子と樹脂を混合した混合物を表
面粗化銅に塗布し、圧接加熱する方法がある。また、樹
脂を溶解させた溶媒と粒子を混練したスラリーを塗布
し、圧接加熱する方法がある。この場合、圧接と加熱
は、前後して別々に行う場合と同時に行う場合がある
が、いずれにおいても本発明は効果を発揮する。上記表
面処理により粗化されている金属は、粒子との接着性を
向上させることができるが、特に見かけ表面積に対する
実質表面積の比が2以上であることが好ましい。例え
ば、厚さ20μm,広さ100mm四方の金属箔の場合、
見かけ表面積は2表面で、20,000mm2である。見か
け表面積がS(mm2)である金属箔の両面に、上記の処理
を施した粗化金属箔も、見かけ表面積はS(mm2)であ
る。粗化金属箔の重さをM(g)とする。また、BET法
により測定した粗化金属箔の比表面積をρ(mm2/g)と
する。このとき、比表面積から求められる実質表面積は
ρ×M(mm2)である。従って、実質表面積/見かけ表面
積の値は、(ρ×M)/Sである。
する金属表面が少なくとも、予め、その表面に酸化物を
形成する工程と、化学的或いは電気的に処理して上記酸
化物の全部若しくは一部を還元する工程と、或いはさら
にニッケルめっきを施す工程により、処理されているこ
とが有効である。このような処理を施した銅表面は、処
理前に比べると粗化状態にある。また、ニッケルめっき
を施さずに処理を施した銅は銅の金属光沢を呈さず、表
面が粗化されていることによる光散乱によってこげ茶乃
至は黒の色相となる。表面粗化処理を施した銅に粒子を
接着する方法として、粒子と樹脂を混合した混合物を表
面粗化銅に塗布し、圧接加熱する方法がある。また、樹
脂を溶解させた溶媒と粒子を混練したスラリーを塗布
し、圧接加熱する方法がある。この場合、圧接と加熱
は、前後して別々に行う場合と同時に行う場合がある
が、いずれにおいても本発明は効果を発揮する。上記表
面処理により粗化されている金属は、粒子との接着性を
向上させることができるが、特に見かけ表面積に対する
実質表面積の比が2以上であることが好ましい。例え
ば、厚さ20μm,広さ100mm四方の金属箔の場合、
見かけ表面積は2表面で、20,000mm2である。見か
け表面積がS(mm2)である金属箔の両面に、上記の処理
を施した粗化金属箔も、見かけ表面積はS(mm2)であ
る。粗化金属箔の重さをM(g)とする。また、BET法
により測定した粗化金属箔の比表面積をρ(mm2/g)と
する。このとき、比表面積から求められる実質表面積は
ρ×M(mm2)である。従って、実質表面積/見かけ表面
積の値は、(ρ×M)/Sである。
【0037】本発明における実質表面積は見かけ表面積
に対して2以上、より3以上が好ましく、安定した特性
を得るには4以上が好ましい。上限は30が好ましく、
より20以下、特に15以下とするのが好ましい。
に対して2以上、より3以上が好ましく、安定した特性
を得るには4以上が好ましい。上限は30が好ましく、
より20以下、特に15以下とするのが好ましい。
【0038】集電体としての金属箔として正極にはアル
ミ、本発明の粗面化における金属箔には圧延されたまま
のものを粗面化してその表面の強度の高い形で正極活物
質を塗布して加圧成形して形成させるのが好ましい。圧
延後焼鈍してもよいが、加圧成形との方法との関係で焼
鈍温度との調整を図ってその表面の硬さを調整すること
が好ましい。
ミ、本発明の粗面化における金属箔には圧延されたまま
のものを粗面化してその表面の強度の高い形で正極活物
質を塗布して加圧成形して形成させるのが好ましい。圧
延後焼鈍してもよいが、加圧成形との方法との関係で焼
鈍温度との調整を図ってその表面の硬さを調整すること
が好ましい。
【0039】負極活物質としては、リチウムイオンを吸
蔵,放出させることが可能な粒子であれば良く、黒鉛
類,非晶質炭素類,熱分解炭素類,コークス類,炭素繊
維,金属リチウム,リチウム合金(Li−Al,Li−
Pb、等),無機化合物(炭化物,酸化物,窒化物,ホ
ウ化物,ハロゲン化物,金属間化合物等),アルミや錫
等の金属粒子化合物が使用可能である。
蔵,放出させることが可能な粒子であれば良く、黒鉛
類,非晶質炭素類,熱分解炭素類,コークス類,炭素繊
維,金属リチウム,リチウム合金(Li−Al,Li−
Pb、等),無機化合物(炭化物,酸化物,窒化物,ホ
ウ化物,ハロゲン化物,金属間化合物等),アルミや錫
等の金属粒子化合物が使用可能である。
【0040】これらの金属以外の物質は平均粒径5〜3
0μmが好ましく、特に10〜20μmが好ましい。小
さい粒子は特性を損うので、最小粒子として5μm以上
が好ましく、最大粒子として50μm以下が好ましい。
金属粉末は膜の導電性を高めるのに有効であり、平均粒
径0.1 〜100μm、より1〜50μmが好ましい。
黒鉛は菱面体結晶を20重量%以下が好ましく、特に5
〜15重量%が好ましい。
0μmが好ましく、特に10〜20μmが好ましい。小
さい粒子は特性を損うので、最小粒子として5μm以上
が好ましく、最大粒子として50μm以下が好ましい。
金属粉末は膜の導電性を高めるのに有効であり、平均粒
径0.1 〜100μm、より1〜50μmが好ましい。
黒鉛は菱面体結晶を20重量%以下が好ましく、特に5
〜15重量%が好ましい。
【0041】正極活物質としては、リチウムコバルト酸
化物(LixCoO2),リチウムニッケル酸化物(Li
xNiO2),リチウムマンガン酸化物(LixMn
2O4,LixMnO3)、およびリチウムニッケルコバルト
酸化物(LixNiyCo(1-y)O2)等の複合酸化物が使用で
きる。これらの物質は平均粒径5〜30μmが好まし
く、負極活物質と同様の金属以外の粒径と同様にするこ
とが好ましい。
化物(LixCoO2),リチウムニッケル酸化物(Li
xNiO2),リチウムマンガン酸化物(LixMn
2O4,LixMnO3)、およびリチウムニッケルコバルト
酸化物(LixNiyCo(1-y)O2)等の複合酸化物が使用で
きる。これらの物質は平均粒径5〜30μmが好まし
く、負極活物質と同様の金属以外の粒径と同様にするこ
とが好ましい。
【0042】セパレータとしては、ポリプロピレン,ポ
リエチレンやポリオレフィン系の多孔質樹脂膜が用いら
れる。
リエチレンやポリオレフィン系の多孔質樹脂膜が用いら
れる。
【0043】電解液は、リチウム塩を電解質として溶解
させた有機溶媒が用いられる。有機溶媒としては、例え
ば、プロピレンカーボネート,エチレンカーボネート,
ジメチルカーボネート,メチルカーボネート、1,2−
ジメトキシエタン,ジプロピルカーボネート等あるいは
これらの2種以上の混合溶媒が用いられる。
させた有機溶媒が用いられる。有機溶媒としては、例え
ば、プロピレンカーボネート,エチレンカーボネート,
ジメチルカーボネート,メチルカーボネート、1,2−
ジメトキシエタン,ジプロピルカーボネート等あるいは
これらの2種以上の混合溶媒が用いられる。
【0044】電解質としては、六フッ化リン酸リチウム
(LiPF6),LiBF4,LiClO4等が用いられる。
(LiPF6),LiBF4,LiClO4等が用いられる。
【0045】前述の負極及び正極活物質として使用され
る導電材として、鱗片状黒鉛,塊状非晶質炭素,塊状黒
鉛が好ましく、平均粒径として10〜30μm以下,比
表面積で2〜300m2/g、より15〜280m2/g
が好ましく、また直径5〜10μm,長さ10〜30μ
mの炭素短繊維を用いるのが好ましい。特に、塊状黒鉛
が密着性が高い。
る導電材として、鱗片状黒鉛,塊状非晶質炭素,塊状黒
鉛が好ましく、平均粒径として10〜30μm以下,比
表面積で2〜300m2/g、より15〜280m2/g
が好ましく、また直径5〜10μm,長さ10〜30μ
mの炭素短繊維を用いるのが好ましい。特に、塊状黒鉛
が密着性が高い。
【0046】また、負極及び正極活物質は樹脂が2〜2
0重量%含み、この樹脂によって集電体表面に結合され
るものである。樹脂にはポリ弗化ビニリデンが用いられ
る。本発明を適用した非水系電解液二次電池は、負極集
電体表面が適度に粗化されており、平滑な表面の負極集
電体に比べるとアンカー効果が大きく、負極活物質と樹
脂を含む負極合剤との接着強度を向上させることが出来
る。これにより、充放電時の負極活物質の膨張,収縮に
伴う負極合剤の剥離や脱落を防止することができ、非水
系電解液二次電池の充放電サイクル特性を向上させるこ
とが可能となる。
0重量%含み、この樹脂によって集電体表面に結合され
るものである。樹脂にはポリ弗化ビニリデンが用いられ
る。本発明を適用した非水系電解液二次電池は、負極集
電体表面が適度に粗化されており、平滑な表面の負極集
電体に比べるとアンカー効果が大きく、負極活物質と樹
脂を含む負極合剤との接着強度を向上させることが出来
る。これにより、充放電時の負極活物質の膨張,収縮に
伴う負極合剤の剥離や脱落を防止することができ、非水
系電解液二次電池の充放電サイクル特性を向上させるこ
とが可能となる。
【0047】本発明のリチウム二次電池は、各種携帯電
子機器に用いられ、特にノート型パソコン,ノート型ワ
ープロ,パームトップ(ポケット)パソコン,携帯電
話,PHS,携帯ファックス,携帯プリンター,ヘッド
フォンステレオ,ビデオカメラ,携帯テレビ,ポータブ
ルCD,ポータブルMD,電動髭剃り機,電子手張,ト
ランシーバー,電動工具,ラジオ,テープレコーダ,デ
ジタルカメラ,携帯コピー機,携帯ゲーム機、更に電気
自動車,ハイブリッド自動車,自動販売機,電動カー
ト,ロードレベリング用蓄電システム,家庭用蓄電器,
分散型電力貯蔵機システム(据置型電化製品に内蔵),
非常時電力供給システム等に用いることができる。
子機器に用いられ、特にノート型パソコン,ノート型ワ
ープロ,パームトップ(ポケット)パソコン,携帯電
話,PHS,携帯ファックス,携帯プリンター,ヘッド
フォンステレオ,ビデオカメラ,携帯テレビ,ポータブ
ルCD,ポータブルMD,電動髭剃り機,電子手張,ト
ランシーバー,電動工具,ラジオ,テープレコーダ,デ
ジタルカメラ,携帯コピー機,携帯ゲーム機、更に電気
自動車,ハイブリッド自動車,自動販売機,電動カー
ト,ロードレベリング用蓄電システム,家庭用蓄電器,
分散型電力貯蔵機システム(据置型電化製品に内蔵),
非常時電力供給システム等に用いることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明に係る
圧延銅箔の製造設備の概略図を示す。巻出し部14,圧
延機15,前処理槽16,電解槽17,水洗槽18,乾
燥機19,炭素材料塗布用両面コータ20,乾燥炉2
1,プレス22,巻取部23の工程を一貫して行う。巻
出し部14から100μmの厚さの銅箔を圧延機15へ
供給する。圧延機15で、セラミックロールを使用し、
銅箔の厚さを10μmに圧延する。圧延された銅箔は1
mol/1H2SO4 が入っている前処理槽16内を通り、
電解槽17ではカソード電解表面により0.1 〜1μm
程度の銅粒子を析出させる。対極には銅および銅合金等
を使用する。電解槽17で銅粒子を析出させた後、水洗
槽18で水洗した後、乾燥機19で乾燥させる。従来
は、片面黒鉛塗布(1)→乾燥(1)→片面黒鉛塗布
(2)→乾燥(2)の工程となるため、乾燥(1)での
黒鉛が塗布されていない面での酸化を防止するため、水
洗乾燥後、防錆処理等の表面処理を行い製品化される
が、本実施例では乾燥した銅箔は両面コータによる両面
に100μm程度の厚さの炭素材料を塗布される連続工
程によるため、表面処理槽の必要がない。炭素材料を塗
布された銅箔は、次に、乾燥炉21により塗布した炭素
材料の乾燥が行われ、圧延機を用いてプレス22により
150kg/cm2 程度の圧力でプレスして炭素材料の密度
を高めた後、炭素材料を塗布された銅箔は巻取部で巻き
取られる。
圧延銅箔の製造設備の概略図を示す。巻出し部14,圧
延機15,前処理槽16,電解槽17,水洗槽18,乾
燥機19,炭素材料塗布用両面コータ20,乾燥炉2
1,プレス22,巻取部23の工程を一貫して行う。巻
出し部14から100μmの厚さの銅箔を圧延機15へ
供給する。圧延機15で、セラミックロールを使用し、
銅箔の厚さを10μmに圧延する。圧延された銅箔は1
mol/1H2SO4 が入っている前処理槽16内を通り、
電解槽17ではカソード電解表面により0.1 〜1μm
程度の銅粒子を析出させる。対極には銅および銅合金等
を使用する。電解槽17で銅粒子を析出させた後、水洗
槽18で水洗した後、乾燥機19で乾燥させる。従来
は、片面黒鉛塗布(1)→乾燥(1)→片面黒鉛塗布
(2)→乾燥(2)の工程となるため、乾燥(1)での
黒鉛が塗布されていない面での酸化を防止するため、水
洗乾燥後、防錆処理等の表面処理を行い製品化される
が、本実施例では乾燥した銅箔は両面コータによる両面
に100μm程度の厚さの炭素材料を塗布される連続工
程によるため、表面処理槽の必要がない。炭素材料を塗
布された銅箔は、次に、乾燥炉21により塗布した炭素
材料の乾燥が行われ、圧延機を用いてプレス22により
150kg/cm2 程度の圧力でプレスして炭素材料の密度
を高めた後、炭素材料を塗布された銅箔は巻取部で巻き
取られる。
【0049】図2は、本発明によるセラミックロールの
断面図である。本発明に用いたセラミックスはサイアロ
ンセラミックスである。サイアロンセラミックスの化学
式はSi6-2AlzOzNg-zで示され、zは0〜4.2 で
ありβ−サイアロンと呼ばれるものである。
断面図である。本発明に用いたセラミックスはサイアロ
ンセラミックスである。サイアロンセラミックスの化学
式はSi6-2AlzOzNg-zで示され、zは0〜4.2 で
ありβ−サイアロンと呼ばれるものである。
【0050】本実施例では、z=0.5 のβ−サイアロ
ン粉を用い、少量のバインダを添加後、メタノールを加
えて湿式混練し、スプレードライ法により造粒した。次
いで冷間静水圧法で円柱状に圧粉成形し、600℃,4
0時間脱脂後、窒素雰囲気下1700℃で焼結し、サイ
アロン焼結体を得た。
ン粉を用い、少量のバインダを添加後、メタノールを加
えて湿式混練し、スプレードライ法により造粒した。次
いで冷間静水圧法で円柱状に圧粉成形し、600℃,4
0時間脱脂後、窒素雰囲気下1700℃で焼結し、サイ
アロン焼結体を得た。
【0051】セラミックロールの加工は、図2に示すよ
うに、先ず、セラミックロール31の両端に凸部35を
形成し、センタ穴33及び貫通孔37を備え焼入れ焼戻
しされてロックウェル硬度が55の合金工具鋼の1種で
あるダイス鋼製の金属製キャップ32を、エポキシ樹脂
接着剤により凸部に嵌め接着固定した。
うに、先ず、セラミックロール31の両端に凸部35を
形成し、センタ穴33及び貫通孔37を備え焼入れ焼戻
しされてロックウェル硬度が55の合金工具鋼の1種で
あるダイス鋼製の金属製キャップ32を、エポキシ樹脂
接着剤により凸部に嵌め接着固定した。
【0052】セラミックロール31の胴部の研削加工
は、センタ穴33を用いた両センタ押しで、所定寸法に
加工した後、仕上げ研磨を行い、表面粗さRamax1.0
μm以下に仕上げた。なお、研削及び研磨にはダイヤモ
ンド砥粒を用い、AlN製V字型の内側にセンタリング
によって回転させながら研磨した。前記金属製キャップ
32によリセンタ押部でのかじりやセンタ摩耗がないの
で、真円度1μm以下、円筒度5μm以下の高精度な研
削加工を行うことができた。36はキャップである。3
4はセラミックロール31の角部には所望のRが設けら
れることを示すものである。
は、センタ穴33を用いた両センタ押しで、所定寸法に
加工した後、仕上げ研磨を行い、表面粗さRamax1.0
μm以下に仕上げた。なお、研削及び研磨にはダイヤモ
ンド砥粒を用い、AlN製V字型の内側にセンタリング
によって回転させながら研磨した。前記金属製キャップ
32によリセンタ押部でのかじりやセンタ摩耗がないの
で、真円度1μm以下、円筒度5μm以下の高精度な研
削加工を行うことができた。36はキャップである。3
4はセラミックロール31の角部には所望のRが設けら
れることを示すものである。
【0053】図3および図4は、本実施例で用いる圧延
機圧延部のロールの配置を示す。図4は図3のA−A断
面図である。作業ロール41は、実施例1で得られた曲
げ強度80kgf/mm2の高強度サイアロン(Si−Al−
O−N)からなり、直径20mm×長さ100mmの丸棒状
をしている。この作業ロール41は、丸棒状の素材をダ
イアモンド砥石を用いて機械加工により所定の寸法に作
製した。該作業ロールの寸法精度および表面精度は金属
製ロールと同等の精度に仕上げられている。
機圧延部のロールの配置を示す。図4は図3のA−A断
面図である。作業ロール41は、実施例1で得られた曲
げ強度80kgf/mm2の高強度サイアロン(Si−Al−
O−N)からなり、直径20mm×長さ100mmの丸棒状
をしている。この作業ロール41は、丸棒状の素材をダ
イアモンド砥石を用いて機械加工により所定の寸法に作
製した。該作業ロールの寸法精度および表面精度は金属
製ロールと同等の精度に仕上げられている。
【0054】上記作業ロール41には、軸部と胴部とか
らなる補強ロール42が押付けられ、該補強ロールの回
転駆動により作業ロール41が従回転するようになって
いる。
らなる補強ロール42が押付けられ、該補強ロールの回
転駆動により作業ロール41が従回転するようになって
いる。
【0055】補強ロール42の軸部はユニバーサルジョ
イント(図示せず)、減速歯車(図示せず)を介し電動
機(図示せず)により回転駆動される。また、補強ロー
ル42の軸部は圧延反力を軸部に設けた軸受(図示せ
ず)に伝達している。
イント(図示せず)、減速歯車(図示せず)を介し電動
機(図示せず)により回転駆動される。また、補強ロー
ル42の軸部は圧延反力を軸部に設けた軸受(図示せ
ず)に伝達している。
【0056】作業ロール41の各端面には、端面中心に
接するように鋼球46が配置され、該鋼球46は鋼球支
持体47によって回動自在に支持されている。そのた
め、作業ロール41の軸方向の動きは拘束されている。
また、作業ロール41と鋼球46とが焼付け等が生じな
いよう、すべり速度は小さくなっいる。
接するように鋼球46が配置され、該鋼球46は鋼球支
持体47によって回動自在に支持されている。そのた
め、作業ロール41の軸方向の動きは拘束されている。
また、作業ロール41と鋼球46とが焼付け等が生じな
いよう、すべり速度は小さくなっいる。
【0057】作業ロール41の圧延方向の前後には、作
業ロール41に接して支持ロール43aが配置され、更
に、支持ロール43aに接して別の支持ロール43bが
配置されている。該支持ロール43bは、支持ロール4
3aをバックアップする役割を有している。支持ロール
43aと43bとは軸受45によって支持され、軸受4
5は軸箱44に収納されている。
業ロール41に接して支持ロール43aが配置され、更
に、支持ロール43aに接して別の支持ロール43bが
配置されている。該支持ロール43bは、支持ロール4
3aをバックアップする役割を有している。支持ロール
43aと43bとは軸受45によって支持され、軸受4
5は軸箱44に収納されている。
【0058】作業ロール41の圧延方向の前後に該作業
ロールに接して支持ロール43aが配置されているの
で、作業ロール41は圧延方向の動きが拘束される。
ロールに接して支持ロール43aが配置されているの
で、作業ロール41は圧延方向の動きが拘束される。
【0059】なお、圧延を繰返してもサイアロン製の作
業ロール41には損傷がなく、かつ、軸精度にも狂いが
ないので、光沢度が良好で板厚の均一な圧延品を得るこ
とができた。
業ロール41には損傷がなく、かつ、軸精度にも狂いが
ないので、光沢度が良好で板厚の均一な圧延品を得るこ
とができた。
【0060】本実施例では、上述の粗研磨に続いてさら
にバフによる鏡面研磨を実施した。上述の研磨で得られ
た表面粗度Ra=0.06μm のサイアロンロールの鏡
面研磨を行った。鏡面研磨方法は被研磨物とAlN焼結
体からなるV字型当て板の間にバフ研磨布を入れて行う
ものである。研磨砥粒は1〜2μmの炭化ケイ素粉末を
含むスラリーを被研磨物とバフ研磨布の間に連続的に供
給されるように滴下した。研磨は被研磨物21を周速8
0m/min,トラバース速度10mm/minで30分間実施
した。その結果、表面粗度Ra=0.01μm 以下の鏡
面を備えたサイアロンロールを得ることができた。
にバフによる鏡面研磨を実施した。上述の研磨で得られ
た表面粗度Ra=0.06μm のサイアロンロールの鏡
面研磨を行った。鏡面研磨方法は被研磨物とAlN焼結
体からなるV字型当て板の間にバフ研磨布を入れて行う
ものである。研磨砥粒は1〜2μmの炭化ケイ素粉末を
含むスラリーを被研磨物とバフ研磨布の間に連続的に供
給されるように滴下した。研磨は被研磨物21を周速8
0m/min,トラバース速度10mm/minで30分間実施
した。その結果、表面粗度Ra=0.01μm 以下の鏡
面を備えたサイアロンロールを得ることができた。
【0061】その結果、真円度0.1μm 以下で、目標
の1μm以下となり、更に円筒度5μm以下で、送りマ
ーク等の加工キズの全くないサイアロンロールを得るこ
とができた。また表面粗度はRa=0.01μm であっ
た。
の1μm以下となり、更に円筒度5μm以下で、送りマ
ーク等の加工キズの全くないサイアロンロールを得るこ
とができた。また表面粗度はRa=0.01μm であっ
た。
【0062】尚、以上の説明においても円形部材として
ロールの外表面を研磨する実施例を示したが円筒物の内
表面も、当て物を内表面に押し当てることにより、円様
に研磨することができる。
ロールの外表面を研磨する実施例を示したが円筒物の内
表面も、当て物を内表面に押し当てることにより、円様
に研磨することができる。
【0063】本発明に係る研磨装置で製造されたセラミ
ックロール胴部表面のうねりを測定した結果、周方向平
均うねりが0.3μm 以下で極めて小さく、ロール胴部
全長にわたってほぼ同じ研磨面を有し、研削条痕の無い
ものであった。また、表面状態を30倍の顕微鏡で検査
した結果、研削条痕,ヘアクラック,ミクロポア及び異
物のいずれも観察されず、更に入射角度60度での光の
反射率についても測定したが周方向と軸方向ともにほぼ
同じ値であった。この周方向うねりが0.3μm以下で
あれば、そのロールで圧延された銅箔表面には0.3μ
m 以下のうねりが転写されないため、いわゆるチャタ
マークが生じない。好ましくはうねりは0.1μm 以下
がよい。また、銅箔表面は、研削条痕がほとんど転写さ
れていないため、銅箔表面は方向性がなく表面性状が均
一で光沢性に優れていた。
ックロール胴部表面のうねりを測定した結果、周方向平
均うねりが0.3μm 以下で極めて小さく、ロール胴部
全長にわたってほぼ同じ研磨面を有し、研削条痕の無い
ものであった。また、表面状態を30倍の顕微鏡で検査
した結果、研削条痕,ヘアクラック,ミクロポア及び異
物のいずれも観察されず、更に入射角度60度での光の
反射率についても測定したが周方向と軸方向ともにほぼ
同じ値であった。この周方向うねりが0.3μm以下で
あれば、そのロールで圧延された銅箔表面には0.3μ
m 以下のうねりが転写されないため、いわゆるチャタ
マークが生じない。好ましくはうねりは0.1μm 以下
がよい。また、銅箔表面は、研削条痕がほとんど転写さ
れていないため、銅箔表面は方向性がなく表面性状が均
一で光沢性に優れていた。
【0064】(実施例2)銅箔を実施例1のセラミック
ロールを用いた圧延機により種々の厚さに圧延した前述
の表面性状を有する銅箔を得た。その圧延した銅箔の引
張強度を測定した。比較として市販されている電解銅箔
の引張強度を測定した。銅箔が薄いので試験中に破断す
るため、引張強度は破断したときの値とした。銅箔の厚
さと引張強度の関係を図5に示す。
ロールを用いた圧延機により種々の厚さに圧延した前述
の表面性状を有する銅箔を得た。その圧延した銅箔の引
張強度を測定した。比較として市販されている電解銅箔
の引張強度を測定した。銅箔が薄いので試験中に破断す
るため、引張強度は破断したときの値とした。銅箔の厚
さと引張強度の関係を図5に示す。
【0065】圧延箔は4μm未満になると引張強度が小
さいため、圧延中に破断する恐れがある。また、15μ
mを越える厚さになると電解銅箔でも、リチウム二次電
池で使用できる強度が得られるため、圧延銅箔にする必
要性がなくなる。この関係から、本発明のシステムにお
いては、カソード電解する圧延銅箔の厚さを4μm以上
15μm以下とした。
さいため、圧延中に破断する恐れがある。また、15μ
mを越える厚さになると電解銅箔でも、リチウム二次電
池で使用できる強度が得られるため、圧延銅箔にする必
要性がなくなる。この関係から、本発明のシステムにお
いては、カソード電解する圧延銅箔の厚さを4μm以上
15μm以下とした。
【0066】表面粗さRaが0.15μm のセラミック
ロールを使用し銅箔を10μmに圧延後30×80mmの
面積を残しシールし試験片とした。試験片はアセトン中
で超音波洗浄し、1mol/1H2SO4 に10秒間浸漬
し、前処理を行った。次に、粗面化処理用電解液の条件
を示す。
ロールを使用し銅箔を10μmに圧延後30×80mmの
面積を残しシールし試験片とした。試験片はアセトン中
で超音波洗浄し、1mol/1H2SO4 に10秒間浸漬
し、前処理を行った。次に、粗面化処理用電解液の条件
を示す。
【0067】電解液組成は、CuSO4(110g/
l),H2SO4(190g/l),Cl-(50ppm),
添加剤としてカパーグリーム(メルテック社製)(0.5
ml/l)の水溶液である。
l),H2SO4(190g/l),Cl-(50ppm),
添加剤としてカパーグリーム(メルテック社製)(0.5
ml/l)の水溶液である。
【0068】電解条件は、温度:25℃,電流密度:1
〜7.5A/dm2,対極:銅,電解時間:5,10,2
0,30,60,120秒である。
〜7.5A/dm2,対極:銅,電解時間:5,10,2
0,30,60,120秒である。
【0069】図6は電解溶液中で7.5μA/dm2の電流
密度でカソード電解した際に析出する銅粒子の粒子径と
電解時間の関係を示す。粒子径は電解時間とともに大き
くなる。粒子径が0.1μm になるのに10秒,1μm
になるのに120秒必要であることから、最適電解時間
は10〜120秒の間になる。
密度でカソード電解した際に析出する銅粒子の粒子径と
電解時間の関係を示す。粒子径は電解時間とともに大き
くなる。粒子径が0.1μm になるのに10秒,1μm
になるのに120秒必要であることから、最適電解時間
は10〜120秒の間になる。
【0070】電解液中でカソード電解された銅箔表面に
析出した銅粒子の粒子径が0.1μm以上になるのに必要
な電解時間と電流密度の関係を図7に示す。電流密度が
大きくなるので、粒子径が0.1μmになるのに要する
時間は短くなるが、7.5A/dm2 以上では短縮しなく
なる。また、1A/dm2以下では、0.1μmになる時間
は急激に長くなり、粒型の制御が困難である。以上のこ
とから最適な電流密度は1〜7.5A/dm2となる。
析出した銅粒子の粒子径が0.1μm以上になるのに必要
な電解時間と電流密度の関係を図7に示す。電流密度が
大きくなるので、粒子径が0.1μmになるのに要する
時間は短くなるが、7.5A/dm2 以上では短縮しなく
なる。また、1A/dm2以下では、0.1μmになる時間
は急激に長くなり、粒型の制御が困難である。以上のこ
とから最適な電流密度は1〜7.5A/dm2となる。
【0071】カソード電解された銅箔上に炭素材料を塗
布する。使用した炭素材料はMAG(Massive Artifici
al Craphite 塊状人造黒鉛)である。この炭素材料とN
MP(N−メチル−2−ピロリドン)に8%PVDF
(ポリフッ化ビニリデン)粉を溶かしたものとを混合す
る。これを銅箔表面に約100μmの厚さに塗布し80
℃で3時間乾燥する。その後、圧延によるプレスを行
い、次いで真空乾燥をする。
布する。使用した炭素材料はMAG(Massive Artifici
al Craphite 塊状人造黒鉛)である。この炭素材料とN
MP(N−メチル−2−ピロリドン)に8%PVDF
(ポリフッ化ビニリデン)粉を溶かしたものとを混合す
る。これを銅箔表面に約100μmの厚さに塗布し80
℃で3時間乾燥する。その後、圧延によるプレスを行
い、次いで真空乾燥をする。
【0072】黒鉛塗布後、560g/cmの接着強度を持
つ樹脂テープを黒鉛の塗布された銅箔表面に貼り付け
る。テープを剥がすときの接着強度を測定し比較した。
その結果を表1に示す。No.7,8の比較例として、カ
ソード電解を行わない銅箔および電解銅箔に上記と同様
の方法で炭素材料を塗布したものを用意した。この関係
から、少なくとも10秒以上、圧延銅箔を電解すること
により、炭素材料との接着強度を電解箔以上に向上させ
ることが出来る。
つ樹脂テープを黒鉛の塗布された銅箔表面に貼り付け
る。テープを剥がすときの接着強度を測定し比較した。
その結果を表1に示す。No.7,8の比較例として、カ
ソード電解を行わない銅箔および電解銅箔に上記と同様
の方法で炭素材料を塗布したものを用意した。この関係
から、少なくとも10秒以上、圧延銅箔を電解すること
により、炭素材料との接着強度を電解箔以上に向上させ
ることが出来る。
【0073】
【表1】
【0074】(実施例3)実施例1で得た厚さ15μ
m,大きさ100mm四方のタフピッチ銅の圧延のままの
銅箔を用いた。以下の工程により、上記銅箔の表面処理
を実施した。尚、以下の表面処理は実施例1において前
処理槽16,電解槽17,水洗槽18に代えて各処理槽
によって順次行われるものである。
m,大きさ100mm四方のタフピッチ銅の圧延のままの
銅箔を用いた。以下の工程により、上記銅箔の表面処理
を実施した。尚、以下の表面処理は実施例1において前
処理槽16,電解槽17,水洗槽18に代えて各処理槽
によって順次行われるものである。
【0075】まず、上記銅箔を C400 50g/l 液温 55℃ で脱脂処理し、次いで水洗した。次に、 二硫酸アンモニウム〔(NH4)2S2O4〕 200g/l 硫酸(H2SO4) 5ml/l 液温 30℃ で処理を施した後、水洗した。次に、 硫酸(H2SO4) 3ml/l で酸洗し、次いで水洗した。次に、 塩素酸ナトリウム(NaCl3O) 109g/l リン酸ナトリウム(Na3PO4・12H2O) 30g/l カ性ソーダ(NaOH) 15g/l 液温 75℃ で酸化処理を施し、銅板表面に銅酸化物を形成させた。
水洗の後、 ジメチルアミンボラン〔(CH3)2NHBH3〕 6g/l カ性ソーダ(NaOH) 5g/l 液温 45℃ で還元処理を施した。この後、純水で洗浄し、熱風で乾
燥させた。これらの処理は、それぞれ所定の時間、撹拌
されている溶液に浸漬することにより行った。
水洗の後、 ジメチルアミンボラン〔(CH3)2NHBH3〕 6g/l カ性ソーダ(NaOH) 5g/l 液温 45℃ で還元処理を施した。この後、純水で洗浄し、熱風で乾
燥させた。これらの処理は、それぞれ所定の時間、撹拌
されている溶液に浸漬することにより行った。
【0076】C4000は圧延後の銅板表面の汚れを除
去するもので、pH11〜13になるようにNaOHが
添加され、更に界面活性剤が添加されたものである。二
硫酸アンモニウムは銅表面を溶解し、硫酸は銅酸化物を
溶解するものである。
去するもので、pH11〜13になるようにNaOHが
添加され、更に界面活性剤が添加されたものである。二
硫酸アンモニウムは銅表面を溶解し、硫酸は銅酸化物を
溶解するものである。
【0077】表面処理状態は、酸化処理の時間,温度,
溶液濃度で制御することが出来るが、ここでは種々の処
理時間の銅板を作製した。その処理時間は、60,12
0,300sec とした。処理後の銅板表面を走査型電子
顕微鏡で観察した結果、上記酸化処理時間が長くなるに
従い、表面が粗くなる傾向が確認された。また、Krガ
スを用いたBET法により比表面積を測定し、実質表面
積を求めた。銅板の見かけの表面積に対する実質表面の
比を表1に示す。ここで、No.1は比較例で、上記の一
連の処理を施さない圧延のままの銅板である。
溶液濃度で制御することが出来るが、ここでは種々の処
理時間の銅板を作製した。その処理時間は、60,12
0,300sec とした。処理後の銅板表面を走査型電子
顕微鏡で観察した結果、上記酸化処理時間が長くなるに
従い、表面が粗くなる傾向が確認された。また、Krガ
スを用いたBET法により比表面積を測定し、実質表面
積を求めた。銅板の見かけの表面積に対する実質表面の
比を表1に示す。ここで、No.1は比較例で、上記の一
連の処理を施さない圧延のままの銅板である。
【0078】
【表2】
【0079】表2より、酸化処理時間が長くなるに伴
い、銅板の表面粗化が進行する。比較例1で、実質表面
/見かけ表面積が1以下になっているのは、本例で用い
たBET法による比表面積測定誤差による。したがって、
それぞれのサンプルの実質表面積/見かけ表面積の値に
は、いずれもこの程度の誤差が含まれている。
い、銅板の表面粗化が進行する。比較例1で、実質表面
/見かけ表面積が1以下になっているのは、本例で用い
たBET法による比表面積測定誤差による。したがって、
それぞれのサンプルの実質表面積/見かけ表面積の値に
は、いずれもこの程度の誤差が含まれている。
【0080】(実質表面積/見かけ表面積)比と酸化処
理時間との関係を調べた結果、実質表面積は酸化時間の
増加によってほぼ直線的に増加し、約1分で実質表面積
比は3以上となるとともに、200秒以上ではややゆる
やかに増加する傾向を示している。
理時間との関係を調べた結果、実質表面積は酸化時間の
増加によってほぼ直線的に増加し、約1分で実質表面積
比は3以上となるとともに、200秒以上ではややゆる
やかに増加する傾向を示している。
【0081】本実施例で300秒の酸化処理したままの
表面を電顕で観察した結果、直径1〜30nm,長さ5
0〜200nmのひげ状の酸化物が形成された。また、
その後の還元処理によってその表面に直径5〜20nm
の棒状の皮膜がその表面に互いにややからみ合って長さ
100〜500nmのものが立って形成されていた。特
に、処理時間によってその径と長さが変るものである。
表面を電顕で観察した結果、直径1〜30nm,長さ5
0〜200nmのひげ状の酸化物が形成された。また、
その後の還元処理によってその表面に直径5〜20nm
の棒状の皮膜がその表面に互いにややからみ合って長さ
100〜500nmのものが立って形成されていた。特
に、処理時間によってその径と長さが変るものである。
【0082】次に、銅箔と粒子の接着性について記述す
る。粒子として、平均粒径が約25μmの鱗片状黒鉛、
平均粒径約15μmの塊状非晶質炭素、および平均粒径
30μmのアルミ粉末を用いた。これらそれぞれの粒子
と、ポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピロ
リドン溶液とを混錬し、スラリーとした。このスラリー
を、表2に示す銅箔に塗布した。このとき、スラリー中
の各粒子とポリフッ化ビニリデンの配合は、重量比で粒
子:ポリフッ化ビニリデン=90:10とした。上記の
スラリーを塗布した銅板は、大気中で乾燥させた後、膜
の密度を高めるために500kg/cm2 の圧力で圧接し、
更に120℃で真空乾燥した。上記手順で作製した粒子
接着銅板は、粒子接着面積が4cm2 となるように切断
し、粒子接着部全面を覆うように市販の粘着テープを貼
った。この粘着テープを剥す時に剥離する粒子の割合に
より、銅板と粒子の接着性を評価した。その結果を表3
に示す。
る。粒子として、平均粒径が約25μmの鱗片状黒鉛、
平均粒径約15μmの塊状非晶質炭素、および平均粒径
30μmのアルミ粉末を用いた。これらそれぞれの粒子
と、ポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピロ
リドン溶液とを混錬し、スラリーとした。このスラリー
を、表2に示す銅箔に塗布した。このとき、スラリー中
の各粒子とポリフッ化ビニリデンの配合は、重量比で粒
子:ポリフッ化ビニリデン=90:10とした。上記の
スラリーを塗布した銅板は、大気中で乾燥させた後、膜
の密度を高めるために500kg/cm2 の圧力で圧接し、
更に120℃で真空乾燥した。上記手順で作製した粒子
接着銅板は、粒子接着面積が4cm2 となるように切断
し、粒子接着部全面を覆うように市販の粘着テープを貼
った。この粘着テープを剥す時に剥離する粒子の割合に
より、銅板と粒子の接着性を評価した。その結果を表3
に示す。
【0083】
【表3】
【0084】表3では、粘着テープを剥した時に剥離す
る粒子の割合が小さい程、銅板と粒子の接着性が良好で
ある。これにより、圧延のままの銅板に比べ、酸化およ
び還元工程により表面粗化処理を施した銅板は、粒子と
の接着性が良好であった。また、粒子の種類や粒径によ
り接着性に差異があるものの、表面粗化した銅板では、
圧延のままの銅板に比べ、粒子との接着性が向上した。
る粒子の割合が小さい程、銅板と粒子の接着性が良好で
ある。これにより、圧延のままの銅板に比べ、酸化およ
び還元工程により表面粗化処理を施した銅板は、粒子と
の接着性が良好であった。また、粒子の種類や粒径によ
り接着性に差異があるものの、表面粗化した銅板では、
圧延のままの銅板に比べ、粒子との接着性が向上した。
【0085】また、剥離した粒子の割合と(実質表面積
/見かけ表面積)比との関係を調べた結果、鱗片状黒鉛
とAl粉は実質表面積比が2以上でほぼ剥離率が飽和し
て、前者が35%以下、後者が15%以下と小さくなっ
ていた。また、非晶質炭素は実質表面積が4以上で剥離
率が25%以下となった。
/見かけ表面積)比との関係を調べた結果、鱗片状黒鉛
とAl粉は実質表面積比が2以上でほぼ剥離率が飽和し
て、前者が35%以下、後者が15%以下と小さくなっ
ていた。また、非晶質炭素は実質表面積が4以上で剥離
率が25%以下となった。
【0086】(実施例4)実施例2及び3で得た負極を
用いた非水系電解液二次電池の一部断面図を図8に示
す。電極体は、正極集電体1に正極合剤2を塗布して成
る正極3,負極集電体4に負極合剤5を塗布して成る負
極6、およびセパレータ7で構成され、正極3,セパレ
ータ7,負極6,セパレータ7の順に積層し、図9に示
す様にこれを捲回して成る。電極体の正極3,負極6に
はそれぞれ正極リード8,負極リード9が接続されてい
る。この電極体は、電池缶10に収納され、電池缶10
と負極リード9、および電池蓋11と正極リードがそれ
ぞれ接続されている。電池蓋11は、絶縁性のガスケッ
ト12を介して電池缶10に固定し、電極体と電池缶1
0内を密封している。また、電極体と電池缶10あるい
は電池蓋11との接触を防止するために、絶縁板13も
設けている。また、電極体が収納された電池缶10内
に、体積比でエチレンカーボネート:ジメチルカーボネ
ート=1:2の混合溶媒に六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6)を1mol/l溶解させた電解液を注入した。作
製した非水系電解液二次電池の外形は、直径18mm,高
さ65mmである。電池缶10と電池蓋11はSUS304,SU
S316,耐食性コーティングを施した軟鋼等が用いられ
る。
用いた非水系電解液二次電池の一部断面図を図8に示
す。電極体は、正極集電体1に正極合剤2を塗布して成
る正極3,負極集電体4に負極合剤5を塗布して成る負
極6、およびセパレータ7で構成され、正極3,セパレ
ータ7,負極6,セパレータ7の順に積層し、図9に示
す様にこれを捲回して成る。電極体の正極3,負極6に
はそれぞれ正極リード8,負極リード9が接続されてい
る。この電極体は、電池缶10に収納され、電池缶10
と負極リード9、および電池蓋11と正極リードがそれ
ぞれ接続されている。電池蓋11は、絶縁性のガスケッ
ト12を介して電池缶10に固定し、電極体と電池缶1
0内を密封している。また、電極体と電池缶10あるい
は電池蓋11との接触を防止するために、絶縁板13も
設けている。また、電極体が収納された電池缶10内
に、体積比でエチレンカーボネート:ジメチルカーボネ
ート=1:2の混合溶媒に六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6)を1mol/l溶解させた電解液を注入した。作
製した非水系電解液二次電池の外形は、直径18mm,高
さ65mmである。電池缶10と電池蓋11はSUS304,SU
S316,耐食性コーティングを施した軟鋼等が用いられ
る。
【0087】正極活物質にリチウムコバルト酸化物(L
iCoO2 )を用い、正極集電体に厚さ20μmのアル
ミ箔を用いた。リチウムコバルト酸化物,人造黒鉛、お
よびポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピロ
リドン溶液を混錬したスラリーを、アルミ箔の両面に片
面90μmの厚さとなるように塗布し、乾燥,プレス,
切断して正極を作製した。正極合剤1の配合比は、リチ
ウムコバルト酸化物:人造黒鉛:ポリフッ化ビニリデン
=87:9:4とした。
iCoO2 )を用い、正極集電体に厚さ20μmのアル
ミ箔を用いた。リチウムコバルト酸化物,人造黒鉛、お
よびポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピロ
リドン溶液を混錬したスラリーを、アルミ箔の両面に片
面90μmの厚さとなるように塗布し、乾燥,プレス,
切断して正極を作製した。正極合剤1の配合比は、リチ
ウムコバルト酸化物:人造黒鉛:ポリフッ化ビニリデン
=87:9:4とした。
【0088】負極活物質として鱗片状黒鉛を用い、集電
体として実施例2及び3で得た粗面化した圧延銅箔を用
いた。ポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピ
ロリドン溶液と鱗片状黒鉛を混錬したスラリーを、圧延
銅箔の両面に片面50μmの厚さとなるように塗布し、
乾燥,プレス,切断して負極6とした。負極合剤5の配
合比は、鱗片状黒鉛:ポリフッ化ビニリデン=94:6
とした。
体として実施例2及び3で得た粗面化した圧延銅箔を用
いた。ポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピ
ロリドン溶液と鱗片状黒鉛を混錬したスラリーを、圧延
銅箔の両面に片面50μmの厚さとなるように塗布し、
乾燥,プレス,切断して負極6とした。負極合剤5の配
合比は、鱗片状黒鉛:ポリフッ化ビニリデン=94:6
とした。
【0089】正極集電体;アルミ箔、正極活物質;リチ
ウムコバルト酸化物、負極集電体;圧延銅箔、負極活物
質;鱗片状黒鉛、の組み合わせで作製した上記の非水系
電解液二次電池を比較例とする。
ウムコバルト酸化物、負極集電体;圧延銅箔、負極活物
質;鱗片状黒鉛、の組み合わせで作製した上記の非水系
電解液二次電池を比較例とする。
【0090】厚さ20μmの圧延のままの銅箔を実施例
1のNo.4と同様の条件で表面処理を施した表面粗化圧
延銅箔を用いて、比較例のNo.13と同様の工程および
構成で非水系電解液二次電池を作製した。これをNo.1
4とする。
1のNo.4と同様の条件で表面処理を施した表面粗化圧
延銅箔を用いて、比較例のNo.13と同様の工程および
構成で非水系電解液二次電池を作製した。これをNo.1
4とする。
【0091】厚さ20μmの圧延銅箔を実施例2のNo.
7と同様の条件で表面処理した銅箔を用いて、比較例の
No.13と同様の工程および構成で作製した非水系電解
液二次電池をNo.15とする。各々の実質表面積/見か
け表面積はNo.13が0.7,No.14が12.4,No.
15が14.1である。
7と同様の条件で表面処理した銅箔を用いて、比較例の
No.13と同様の工程および構成で作製した非水系電解
液二次電池をNo.15とする。各々の実質表面積/見か
け表面積はNo.13が0.7,No.14が12.4,No.
15が14.1である。
【0092】以上の実施例のNo.14,15および比較
例のNo.13の非水系電解液二次電池を、充放電電流;
400mA、上限電圧;4.2V、下限電圧;2.5Vの
条件で充放電試験に供した。充放電試験の5サイクル目
の放電容量を100%とした時に、200サイクル目で
維持している放電容量の割合を容量維持率として求め
た。また、さらに300サイクルまで充放電を継続し、
放電状態で充放電を停止した非水系電解液二次電池を解
体し、負極の状態を観察した。これらの結果を表4に示
す。
例のNo.13の非水系電解液二次電池を、充放電電流;
400mA、上限電圧;4.2V、下限電圧;2.5Vの
条件で充放電試験に供した。充放電試験の5サイクル目
の放電容量を100%とした時に、200サイクル目で
維持している放電容量の割合を容量維持率として求め
た。また、さらに300サイクルまで充放電を継続し、
放電状態で充放電を停止した非水系電解液二次電池を解
体し、負極の状態を観察した。これらの結果を表4に示
す。
【0093】
【表4】
【0094】表4より、表面粗化処理、あるいはさらに
ニッケルめっきを施した圧延銅箔を負極集電体に用いた
非水系電解液二次電池は、処理を施していない圧延銅箔
を用いたものに比べ、容量維持率が高かった。また、本
実施例では、解体後の負極状態は、比較例で観察された
負極合剤層の剥離や脱落は観察されず、良好であった。
ニッケルめっきを施した圧延銅箔を負極集電体に用いた
非水系電解液二次電池は、処理を施していない圧延銅箔
を用いたものに比べ、容量維持率が高かった。また、本
実施例では、解体後の負極状態は、比較例で観察された
負極合剤層の剥離や脱落は観察されず、良好であった。
【0095】容量維持率と(実質表面積/見かけ表面
積)比との関係を調べた結果、実質表面積比を3以下に
すると容量維持率が85%以下と急激に低下する。ま
た、実質表面積比を3以下とすることにより容量維持率
が85%以上の高い値を示す。
積)比との関係を調べた結果、実質表面積比を3以下に
すると容量維持率が85%以下と急激に低下する。ま
た、実質表面積比を3以下とすることにより容量維持率
が85%以上の高い値を示す。
【0096】
【発明の効果】本発明では集電体である銅箔を圧延によ
り薄いものが得られ、更にその表面を粗面化すること
で、一定の活物質量に対する銅箔の体積を減らすことが
でき、高い電流密度のリチウム二次電池が得られる。そ
の銅箔と炭素材料とを一貫して形成する製造装置にあ
る。
り薄いものが得られ、更にその表面を粗面化すること
で、一定の活物質量に対する銅箔の体積を減らすことが
でき、高い電流密度のリチウム二次電池が得られる。そ
の銅箔と炭素材料とを一貫して形成する製造装置にあ
る。
【図1】リチウム電池用負極材の製造装置の概略図。
【図2】セラミックロールの一部断面図。
【図3】セラミックロールを用いた圧延機のロール部の
正面図。
正面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】銅箔の厚さと強度の関係を示す線図。
【図6】析出した銅粒子の粒子径と電解時間の関係を示
す線図。
す線図。
【図7】銅の粒子径が0.1μm 以上になるのに必要な
電解時間と電流密度の関係を示す線図。
電解時間と電流密度の関係を示す線図。
【図8】リチウム二次電池の断面構成図。
【図9】リチウム二次電池の電極部の斜視図。
1…正極集電体、2…正極合剤、3…正極、4…負極集
電体、5…負極合剤、6…負極、7…セパレータ、8…
正極リード、9…負極リード、10…電池缶、11…電
池蓋、12…ガスケット、13…絶縁板、14…巻出し
部、15…圧延機、16…前処理槽、17…電解槽、1
8…水洗槽、19…乾燥機、20…炭素材料塗布用両面
コータ、21…乾燥炉、22…プレス、23…巻取部。
電体、5…負極合剤、6…負極、7…セパレータ、8…
正極リード、9…負極リード、10…電池缶、11…電
池蓋、12…ガスケット、13…絶縁板、14…巻出し
部、15…圧延機、16…前処理槽、17…電解槽、1
8…水洗槽、19…乾燥機、20…炭素材料塗布用両面
コータ、21…乾燥炉、22…プレス、23…巻取部。
フロントページの続き (72)発明者 高倉 芳生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 二瓶 充雄 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 安田 健一 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 5H014 AA04 BB05 BB08 BB11 BB12 EE05 HH06 5H017 AA03 AS02 BB01 BB06 BB08 BB16 CC03 DD01 EE01 HH03 HH04 5H029 AJ02 AK03 AL07 AM01 AM02 AM03 AM05 AM07 AM16 CJ02 CJ03 CJ14 CJ22 CJ30 DJ07 DJ16 EJ01 EJ04 HJ04 HJ05 HJ07
Claims (7)
- 【請求項1】厚さ4〜15μmの銅箔表面に粒径0.1
〜1μmの銅粒子が電着されていることを特徴とするリ
チウム電池用銅箔。 - 【請求項2】厚さ4〜15μmの銅箔表面の実質表面積
が見かけの表面積の2倍以上であることを特徴とするリ
チウム電池用銅箔。 - 【請求項3】銅箔からなる集電体表面に充放電時にリチ
ウムイオンを吸蔵,放出する負極活物質を有する負極
と、金属薄板からなる集電体表面に正極活物質を有する
正極と、リチウムイオン導電性の非水系電解液又はポリ
マー電解質とを備えたリチウム二次電池において、前記
負極の集電体は厚さ4〜15μmの冷間圧延されたまま
の銅箔からなり、該銅箔の表面に粒径0.1 〜1μmの
銅粒子が電着されていることを特徴とするリチウム二次
電池。 - 【請求項4】銅箔からなる集電体表面に充放電時にリチ
ウムイオンを吸蔵,放出する負極活物質を有する負極
と、金属薄板からなる集電体表面に正極活物質を有する
正極と、リチウムイオン導電性の非水系電解液又はポリ
マー電解質とを備えたリチウム二次電池において、前記
負極の集電体は厚さ4〜15μmの冷間圧延されたまま
の銅箔からなり、該銅箔の表面の実質表面積が見かけの
表面積の2倍以上であることを特徴とするリチウム二次
電池。 - 【請求項5】厚さ4〜15μmの銅箔からなる集電体表
面に充放電時にリチウムイオンを吸蔵,放出する負極活
物質を有する負極と、金属薄板からなる集電体表面に正
極活物質を有する正極と、リチウムイオン導電性の非水
系電解液又はポリマー電解質とを備えたリチウム二次電
池の製造法であって、前記負極の銅箔表面に各々の前記
活物質を形成する前に、粒径0.1 〜1μmの銅粒子を
電着によって形成する処理又は前記銅箔表面にひげ状の
酸化物からなる酸化層を形成後、該酸化層を還元する処
理を含むことを特徴とするリチウム二次電池の製造法。 - 【請求項6】銅薄板を銅箔に圧延する圧延機と、前記銅
箔表面にひげ状の酸化物を形成後該酸化物を還元する酸
化槽及び還元槽と、前記銅めっきされた銅箔の両面に炭
素材料を塗布する両面コータと、該炭素材料を有する銅
箔を乾燥させる乾燥炉と、該乾燥した銅箔表面の前記炭
素材料を圧密化するプレス圧延機とを備え、前記銅薄板
を圧延する作業ロールがセラミックス焼結体よりなるこ
とを特徴とするリチウム電池用負極材の製造装置。 - 【請求項7】銅薄板を銅箔に圧延する圧延機と、前記銅
箔表面に銅めっきを形成させるめっき槽と、前記銅めっ
きされた銅箔の両面に炭素材料を塗布する両面コータ
と、該炭素材料を有する銅箔を乾燥させる乾燥炉と、該
乾燥した銅箔表面の前記炭素材料を圧密化するプレス圧
延機とを備え、前記銅薄板を圧延する作業ロールがセラ
ミックス焼結体よりなることを特徴とするリチウム電池
用負極材の製造装置。
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