JP2000198438A - スライド足場 - Google Patents

スライド足場

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JP2000198438A
JP2000198438A JP10377597A JP37759798A JP2000198438A JP 2000198438 A JP2000198438 A JP 2000198438A JP 10377597 A JP10377597 A JP 10377597A JP 37759798 A JP37759798 A JP 37759798A JP 2000198438 A JP2000198438 A JP 2000198438A
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Japan
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fixing
knock
plate
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JP10377597A
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English (en)
Inventor
Akira Oya
彰 大矢
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TECHNO INOUE KK
Original Assignee
TECHNO INOUE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】足場プレートの固定作業を簡単且つ迅速に行う
ことができ、効率よく足場を形成することが可能なスラ
イド足場を提供する。 【解決手段】足場プレート9の裏面横方向中央に前後方
向に延びる固定用ラック21を取り付け、固定足場7に
固定用ラック21の歯形23に係合する固定用ノック2
7を配置する。固定用ラック21の歯形23と固定用ノ
ック27との係合形態を、足場プレート9の前方へのス
ライドを許容し、後方へのスライドを阻止するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足場プレートを作
業対象物に向けてスライド前進させ、この作業対象物と
連続した足場を構成するスライド足場に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄道車両の車両修理施設内には、
車両の屋根などを対象とした高所作業のための足場を設
けておく必要がある。このような足場は一般的には、車
両格納位置の両側の適当高さ位置に設けられた固定足場
と、それぞれの固定足場に取り付けられた足場プレート
とを有し、この足場プレートは固定足場に支えられて前
後方向にスライドして移動できるように構成されてい
る。足場プレートは、車両が格納位置に搬送されるまで
の間、後方に移動して待機状態となっていて、両側の足
場の間隔は格納される鉄道車両の幅よりも多少広めに維
持されている。車両が両側の足場の間に搬送されて格納
位置に配置され、この車両の修理作業が開始されるとき
には、足場プレートは車両と連続状態となるように前方
にスライド移動させられる。作業時に足場プレートと車
両との間に隙間が生じていると、この隙間から作業工具
などが落下して下側で作業している作業者を傷付けた
り、隙間に足が挟まったりするおそれがあるが、足場を
このように構成することにより、車両の格納に支障を生
じさせることなく作業者に対する十分な安全性を確保す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、足場プレー
トは前方に移動した連続状態のときには前後方向へスラ
イドしないように(もちろん左右方向にも移動しないよ
うに)構成されている必要があるが、一般的には、固定
足場に前後方向に並ぶように複数個の固定用孔又は固定
用凹部を形成し、足場プレートのこの固定用孔又は固定
用凹部と左右方向同一位置に挿入孔を形成しておき、こ
の挿入孔と固定用孔又は固定用凹部の一つとが一致する
ように足場プレートを前進させて挿入孔及び固定用孔又
は固定用凹部に手作業で固定用ピンを挿入するといった
固定手段が採用されている。固定用ピンの挿入によって
足場プレートは固定足場に固定され、また、この固定用
ピンを引き抜くことによって足場プレートをスライドさ
せて後退させることができる。しかしながら、足場プレ
ートの挿入孔を固定足場の特定の固定用孔又は固定用凹
部に正確に一致させて固定用ピンを挿入するのはなかな
か手間のかかる作業である。しかも、足場プレートは通
常、一方側に複数枚設けられていて、固定用ピンの挿入
作業はそれぞれの足場プレートに対して行う必要がある
ために、足場形成作業は極めて効率の悪いものとなって
いる。
【0004】そこで、本発明は足場プレートの固定作業
を簡単且つ迅速に行うことができ、効率よく足場を形成
することが可能なスライド足場の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に提供された本発明のスライド足場は、適当な高さ位置
に設けられた固定足場と、この固定足場に前後方向にス
ライド可能な状態で取り付けられた足場プレートと、こ
の足場プレートを前記固定足場に対して固定するための
固定用手段と、を備えたスライド足場であって、前記固
定用手段は、前記固定足場及び前記足場プレートの一方
に設けられた、前後方向に延びる固定用ラック構造と、
前記固定足場及び前記足場プレートの他方に設けられ
た、前記固定用ラック構造の歯形に係合する固定用ノッ
クと、を有し、前記固定用ノックと前記固定用ラック構
造の前記歯形との係合は、前記足場プレートの前方への
スライドを許容し、後方へのスライドを阻止するように
構成されていて、さらに、前記固定用ノックと前記固定
用ラック構造の前記歯形との係合を解除して前記足場プ
レートの後方へのスライドを可能とする解除手段を備え
ているものである。足場プレートが後端位置までスライ
ド移動して待機状態のときは、この足場プレートの先端
及び固定足場の先端と作業対象物との間に適当な隙間が
形成されている。足場プレートを、先端が作業対象物に
当接するまで、あるいは先端が作業対象物と当接状態と
なるまで、すなわち足場プレートと作業対象物との隙間
が実質的になくなるまで手作業によって前方にスライド
移動させると、足場プレートは、作業対象物によって前
方へのスライドが阻止されることとなり、また、固定用
ラック構造の歯形と固定用ノックとの係合によって後方
へのスライドが阻止されているので、作業対象物と隙間
のない状態で固定されることとなる。このことはより一
般的には、作業対象物との間に隙間がなくなるまで前方
にスライド移動した足場プレートは、後方へのスライド
を固定用手段によって阻止され、前方へのスライドを作
業対象物によって阻止されることにより固定される、と
表現できる。そして、解除手段を用いて固定用ラック構
造の歯形と固定用ノックとの係合を解除することにより
足場プレートを後方にスライド移動させて待機状態とす
ることができる。
【0006】固定用ノックを固定用ラック構造の歯形に
係合させるには、固定用ノックを固定用ラック構造に対
して離接可能に構成し、バネ手段によって固定用ラック
構造の歯形に押し付けるという手段を採用できる。そし
て歯形の形状を(多くの場合、固定用ノックの先端部分
の形状の適当な設計をともなって)、足場プレートが前
方にスライドするときにはバネ手段のバネ力に抗して固
定用ノックを押し退けるような、すなわち固定用ノック
を歯形形状に沿って離接方向に往復動させるようなもの
に構成する。歯形の形状はまた、足場プレートを後方に
スライドさせようとするときには固定用ノックがストッ
パとなるようなものに形成される。解除手段はバネ手段
のバネ力に抗して固定用ノックを歯形から離れる方向に
移動させることとなる。
【0007】足場プレートは後端位置にスライド移動し
て待機状態となったときも前後方向にスライドできない
ように固定されるべきである。したがって、固定用ラッ
ク構造に、足場プレートが後端位置に移動したとき、固
定用ノックと対応又は一致することとなるようなストッ
パ凹部を形成しておき、足場プレートが後端位置に移動
すると固定用ノックがバネ手段のバネ力によってこのス
トッパ凹部にはまり込み、足場プレートの前後方向のス
ライドが阻止されるように構成するのが得策である。足
場プレートを後方にスライドさせるときには、解除手段
によって固定用ノックはバネ手段のバネ力に抗して退避
状態に保持されているが、足場プレートが後端位置に到
達するとこの解除手段の退避保持機能は解除される。足
場プレートを前方にスライドさせるときには固定用ノッ
クをストッパ凹部から引き抜かなくてはならないが、固
定用ノックの引き抜きは解除手段によって固定用ノック
をストッパ凹部と反対側に移動させて行う。
【0008】解除手段としてはソレノイドを用いること
ができ、このソレノイドが通電状態で固定用ノックをバ
ネ手段のバネ力に抗して固定用ラック構造から離れる方
向に移動させるように構成することができる。足場処理
作業をより簡単なものとするためには、足場プレートが
後端位置に移動すると固定用ノックがバネ手段のバネ力
によってストッパ凹部に自動的にはまり込むように構成
することが好ましい。すなわち、足場プレートを後方に
スライドさせるときにはソレノイドは通電状態となって
いるが、ソレノイドへの通電は足場プレートが後端位置
に移動したときに自動的に遮断又は停止され、このソレ
ノイドへの通電の遮断により固定用ノックがバネ手段の
バネ力によってストッパ凹部に自動的にはまり込むよう
に構成する。より具体的には 固定足場又は足場プレー
トに、この足場プレートの後端位置への移動によって操
作されるリミットスイッチを設けておき、ソレノイドへ
の通電が足場プレートの後端位置への移動によるリミッ
トスイッチの操作により遮断されるように構成する。ま
た、足場プレートを待機位置から前方にスライドさせる
ときには、ソレノイドに通電して固定用ノックをストッ
パ凹部から引き抜くこととなるが、足場プレートが待機
位置から多少あるいは適当距離だけ前方にスライドする
と、固定用ノックと固定用ラック構造の歯形とを係合さ
せるためにソレノイドへの通電を遮断又は停止しなけれ
ばならない。そして、この通電の遮断又は停止が、足場
プレートの前方へのスライドによるリミットスイッチの
操作により自動的に行なわれるように構成することは得
策である。ここでは、足場プレートが待機位置から多少
前方にスライドすると、より具体的には、足場プレート
が前方へのスライドを開始するとほぼ直ちに、ソレノイ
ドへの通電が遮断される。さらに具体的には、固定用ラ
ック構造を足場プレートに設け、ソレノイドへの通電を
手動操作スイッチによって行うように構成する。そし
て、ソレノイドに通電して足場プレートを後端位置まで
スライドさせると、固定用ラック構造の後端で固定足場
に設けられているリミットスイッチが押されてソレノイ
ドへの通電が遮断され、その後、ソレノイドへ通電して
足場プレートを前方にスライドさせると、固定用ラック
構造の後端とリミットスイッチとが離れてソレノイドへ
の通電が遮断されるように構成する。
【0009】多くの場合、足場プレートは横方向に連続
して複数枚設けられる。この複数枚の足場プレートは通
常、作業対象物への作業開始時に全部が前方にスライド
移動させられ、また作業終了時に全部が後方にスライド
移動させられる。足場プレートを後方へスライドさせる
場合、又は固定状態で後方に待機している足場プレート
を前方にスライドさせる場合には、各々のソレノイドに
通電しなければならないが、足場プレートの操作をより
簡単にするために、各々の足場プレートのソレノイドへ
の通電を単一の手動操作スイッチの操作により同時に行
なうように構成するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0011】図1は本発明のスライド足場を有する足場
構造体の概略的な正面図、図2は足場構造体の概略的な
平面図である。
【0012】鉄道車両A(作業対象物)は、移載機(図
示せず)によって走行レール(図示せず)から車両補修
施設の地上又は床面に敷設されている格納レールB上に
移されて格納位置まで搬送される。格納位置の両側には
それぞれ足場構造体1、1が構成されていて、それぞれ
の足場構造体1は支柱3に支えられて鉄道車両Aの上部
の高さに位置するスライド足場5を有している。地上又
は床面からスライド足場5への上り、あるいは下りは梯
子2を利用して行われる。スライド足場5は、所定の横
方向長さを有し、安全柵4が取り付けられている幅の広
い固定足場7と、この固定足場7上に横方向に連続して
載置された幅の狭い複数枚(ここでは8枚)の足場プレ
ート9とから構成されていて、それぞれの足場プレート
9はLM(リニアモーション)ガイド11によって固定
足場7上を前後方向に、すなわち鉄道車両Aと離接する
方向に滑らかにスライドして移動できるように構成され
ている。なお、図中符号6は足場プレート9が前方に移
動しているときに点灯する警告灯であり、足場プレート
9を前方に移動させた状態のまま鉄道車両Aを格納位置
に移動させ、その結果、足場プレート9に鉄道車両Aが
衝突してしまうのを防止するものである。この警告灯6
は例えば、固定足場7又は足場プレート9に警告用リミ
ットスイッチを設けておき、足場プレート9が前方に移
動したときにこの警告用リミットスイッチが操作されて
点灯するように構成することができる。また、ここでは
一両の鉄道車両Aを対象とした足場構造体が示されてい
るが、この足場構造体を長さ方向(左右方向)に複数連
続するように配置して複数両の鉄道車両を修理できるよ
うに構成する場合もある。
【0013】図3はスライド足場5部分の構造を示す断
面図であり、特にスライド足場5の固定用手段の詳細を
示す図である。
【0014】足場プレート9は、作業者が足場とするプ
レート部13及びプレート部13の縁部に一体的に形成
された下方への折り曲げ部15から形成されていて、プ
レート部13の裏面横方向両側には前後方向に延びるガ
イドレール17が設けられ、このガイドレール17が固
定足場7の上面に固定されたガイド19にはまり込んで
LMガイド11が構成されている(図2も参照)。プレ
ート部13の裏面横方向中央には前後方向に延びる固定
用ラック21(固定用ラック構造)が歯形23を下側に
して取り付けられていて、この固定用ラック21の前端
部にはストッパ凹部25が形成されている。足場プレー
ト9の前方の折り曲げ部15表面あるいは前面にはゴム
等の弾性材製の当接部材を取り付けておくことができ
る。
【0015】固定足場7の前端部裏面には、固定用ノッ
ク27を支えるためのノックホルダ29が取り付けられ
ていて、このノックホルダ29の上端部は固定足場7に
形成されたホルダ孔31から上方に多少突出している。
ノックホルダ29は、下端から上端に貫通するノック挿
入孔33が形成され、外周に鍔部35が設けられたホル
ダ本体37と、ノック通し孔39が形成され、このホル
ダ本体37の下端面に固定された蓋部材41とから構成
されていて、ホルダ本体37の鍔部35がスペーサ43
を介してボルト45により固定足場7の裏面に固定され
ることによりこのノックホルダ29は固定足場7に取り
付けられている。ホルダ本体37の軸線に沿って設けら
れているノック挿入孔33は、上側の小径孔47と下側
の大径孔49とから形成され、大径孔49の上端位置に
は環状のストッパ部51が構成されていて、蓋部材41
の中央部に設けられているノック通し孔39はノック挿
入孔33の小径孔47と同一径に形成されている。ノッ
クホルダ29のノック挿入孔33には、先端部あるいは
上端部53が小径孔47から突出し、後端部あるいは下
端部が蓋部材41のノック通し孔39を通過して下側に
延びるように円柱状の固定用ノック27が上下方向に摺
動できるように挿入されていて、固定用ノック27の軸
方向やや上方寄りにはストッパ鍔55が形成されてい
る。固定用ノック27の外側にはストッパ鍔55と蓋部
材41との間に位置するように圧縮コイルバネ57がは
められていて、この圧縮コイルバネ57によって固定用
ノック27は上方に押されている。
【0016】ノックホルダ29の下側には、固定足場7
の裏面に設けられている支持部材59に取り付けられた
ソレノイド61が配置されていて、このソレノイド61
の可動片63が固定用ノック27の下端部に回転可能に
取り付けられている。
【0017】固定用ラック21の歯形23のそれぞれの
歯は、図4に明確に示すように、後方面65が垂直に形
成され、前方面67が前方に向かって上方に傾斜するよ
うに形成されていて、この歯形23に係合する固定用ノ
ック27の係合先端部分は、前方面69が垂直に形成さ
れ、後方面71が後方に向かって下方に傾斜するように
形成されている。この係合先端部分はちょうど、円柱体
の上端前側を垂直面で切り取り、上端後側を後方に向か
って下降する傾斜面で切り取ったような形状となってい
る。そして、固定用ラック21のストッパ凹部25は、
固定用ノック27が係合先端部分より下側まではまり込
む深さを有している(図3参照)。
【0018】固定足場7の上面には、固定用ノック27
位置よりも後方にリミットスイッチ73が設けられてい
て、このリミットスイッチ73は、足場プレート9が後
端位置に移動したときにアクチュエータ75が固定用ラ
ック21の後端面で押されることにより、また、足場プ
レート9が前方にスライドしてアクチュエータ75から
固定用ラック21の後端面が離れることにより、接点が
開閉するように構成されている。
【0019】図5は固定用ノック27の作動制御用操作
盤の正面図、図6は固定用ノック27の制御回路図であ
る。
【0020】操作盤77は両側のスライド足場5の固定
用ノック27の作動を別々に制御するために両側の安全
柵4に一つずつ設けられている(図1参照)。足場プレ
ート9が後端位置に待機し、固定用ラック21の後端面
でリミットスイッチ73のアクチュエータ75がスプリ
ング力に抗して後方に押されていて、それぞれの足場プ
レート9に対応するリミットスイッチ73(LS1乃至
LS8)のa接点側がONとなっているときに(図3の
状態)、操作盤77の前進用押しボタンスイッチPB1
(自動復帰接点型)の押しボタンを押すと、この前進用
押しボタンスイッチPB1のa接点のONによりリレー
MC1が励磁され、前進用押しボタンスイッチPB1の
a接点と並列に接続されているリレーMC1の操作用a
接点(MC1)がONとなって自己保持がかけられると
ともに、作動用a接点(MC1´)がONとなる。作動
用a接点(MC1´)がONとなるとそれぞれのソレノ
イド61(SOL1乃至SOL8)は通電され、その結
果、ソレノイド61の可動片63が固定用ノック27を
引き下げてすべての固定用ノック27の先端部がストッ
パ凹部25から抜け出る(図3の仮想線参照)。固定用
ノック27の先端部がストッパ凹部25から抜け出る
と、それぞれの足場プレート9は前進可能な状態とな
り、足場プレート9を多少前進させると固定用ラック2
1の後端面がリミットスイッチ73のアクチュエータ7
5から離れてアクチュエータ75がスプリング力により
前方に戻され、前進させた足場プレート9に対応してい
るリミットスイッチ73(例えばリミットスイッチLS
1)のb接点側がONとなって(a接点側はOFFとな
る:図6の状態)、ソレノイド61(例えばSOL1)
への通電が遮断される。ソレノイド61への通電の遮断
により固定用ノック27が圧縮コイルバネ57に押され
て固定用ラック21の歯形23に係合して足場プレート
9の後方への移動が阻止されるので、鉄道車両Aに当接
するまで約30cmほど前進させると、足場プレート9
は鉄道車両Aと連続した状態で前後方向のスライドがで
きないように固定されることとなる(図7の状態)。リ
レーMC1に自己保持がかけられている間は操作盤77
のランプ79(ランプGL)が点灯し続ける。
【0021】すべての足場プレート9又は必要な足場プ
レート9を鉄道車両Aに当接させた場合には、遮断用押
しボタンスイッチPB3の押しボタン(自動復帰接点
型)を押してb接点をOFFとし、リレーMC1の自己
保持を解除する。
【0022】鉄道車両Aの作業が終了して足場プレート
9を後退させる場合に、操作盤77の後退用押しボタン
スイッチPB2(自動復帰接点型)の押しボタンを押す
と、この後退用押しボタンスイッチPB2のa接点のO
NによりリレーMC2が励磁され、後退用押しボタンス
イッチPB2のa接点と並列に接続されているリレーM
C2の操作用a接点(MC2)がONとなって自己保持
がかけられるとともに、作動用a接点(MC2´)がO
Nとなる。リミットスイッチ73(前進している足場プ
レート9に対応するリミットスイッチ73)はb接点側
がONとなっているので、作動用a接点(MC2´)が
ONとなるとそれぞれのソレノイド61は通電され、そ
の結果、ソレノイド61の可動片63が固定用ノック2
7を引き下げて、すべての固定用ノック27(前進して
いる足場プレート9に対応する固定用ノック27)の先
端部分と固定用ラック21の歯形23との係合が解除さ
れる。そして、それぞれの足場プレート9を待機位置ま
で後退させると、固定用ラック21の後端面でリミット
スイッチ73のアクチュエータ75がスプリング力に抗
して後方に押され、それぞれのリミットスイッチ73の
a接点側がONとなるので(b接点側はOFFとな
る)、ソレノイド61への通電が遮断される。ソレノイ
ド61への通電の遮断により固定用ノック27が圧縮コ
イルバネ57に押されてストッパ凹部25内にはまり込
み、足場プレート9は移動しないように固定される(図
3の状態)。すべての足場プレート9を後方の待機位置
に戻してから遮断用押しボタンスイッチPB3の押しボ
タンを押してb接点をOFFとし、リレーMC2の自己
保持を解除する。リレーMC2に自己保持がかけられて
いる間は操作盤77のランプ81(ランプRL)は点灯
し続ける。
【0023】足場プレート9を鉄道車両Aに当接させた
後に遮断用押しボタンスイッチPB3の押しボタンを押
し忘れ、リレーMC1が励磁している状態で後退用押し
ボタンスイッチPB2の押しボタンを押してリレーMC
2を励磁し、足場プレート9を後退させると、アクチュ
エータ75が固定用ラック21によって押されてリミッ
トスイッチ73のa接点側がONとなっても、リレーM
C1の作動用a接点(MC1´)がONのままなので、
ソレノイド61は通電されたままの状態で、固定用ノッ
ク27がストッパ凹部25内にはまり込まない。逆に、
リレーMC2が励磁している状態で前進用押しボタンス
イッチPB1の押しボタンを押してリレーMC1を励磁
し、足場プレート9を前方にスライドさせても固定用ノ
ック27は固定用ラック21の歯形23に係合しない。
このような事態を防止するためには、リレーMC1側と
リレーMC2側とに互いにインターロックがかかるよう
に相手側のb接点を介在させて新入力優先回路を構成し
ておけばよいが、ここでは、前進用押しボタンスイッチ
PB1のb接点をリレーMC2側に介在させ、後退用押
しボタンスイッチPB2のb接点をリレーMC1側に介
在させて、遮断用押しボタンスイッチPB3の押しボタ
ンを押さなくても前進用押しボタンスイッチPBIの押
しボタンを押すとリレーMC2が消磁され、後退用押し
ボタンスイッチPB2の押しボタンを押すとリレーMC
1が消磁されるように構成している。なお、配線用遮断
器MCBは操作盤77に設けられたレバーによって操作
される。また、図中83(WL)は電源ランプである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスライド
足場を用いれば、作業対象物との間に隙間がない足場を
簡単かつ迅速に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライド足場を有する足場構造体の概
略的な正面図である。
【図2】足場構造体の概略的な平面図である。
【図3】スライド足場部分の構造を示す断面図であり、
特にスライド足場の固定用手段の詳細を示す図である
【図4】固定用ラックの歯形及び固定用ノックの係合先
端部分の斜視図である。
【図5】固定用ノックの作動制御用操作盤の正面図であ
る。
【図6】固定用ノックの制御回路図である。
【図7】スライド足場を前進させた状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
5 スライド足場 7 固定足場 9 足場プレート 21 固定用ラック(固定用ラック構造) 23 歯形 27 固定用ノック 61 ソレノイド(解除手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適当な高さ位置に設けられた固定足場
    と、この固定足場に前後方向にスライド可能な状態で取
    り付けられた足場プレートと、この足場プレートを前記
    固定足場に対して固定するための固定用手段と、を備え
    たスライド足場であって、 前記固定用手段は、前記固定足場及び前記足場プレート
    の一方に設けられた、前後方向に延びる固定用ラック構
    造と、前記固定足場及び前記足場プレートの他方に設け
    られた、前記固定用ラック構造の歯形に係合する固定用
    ノックと、を有し、 前記固定用ノックと前記固定用ラック構造の前記歯形と
    の係合は、前記足場プレートの前方へのスライドを許容
    し、後方へのスライドを阻止するように構成されてい
    て、 さらに、前記固定用ノックと前記固定用ラック構造の前
    記歯形との係合を解除して前記足場プレートの後方への
    スライドを可能とする解除手段を備えている、ことを特
    徴とするスライド足場。
  2. 【請求項2】 前記固定用ノックは、バネ手段によって
    前記固定用ラック構造の前記歯形に押し付けられて係合
    し、 前記歯形は、前記足場プレートが前方にスライドすると
    きには前記バネ手段のバネ力に抗して前記固定用ノック
    を押し退けることができるように構成されていて、 前記解除手段は、前記バネ手段のバネ力に抗して前記固
    定用ノックを前記歯形から離れる方向に移動させる、こ
    とを特徴とする請求項1記載のスライド足場。
  3. 【請求項3】 前記固定用ラック構造には、前記足場プ
    レートが後端位置にスライド移動したとき、前記固定用
    ノックと対応することとなるようなストッパ凹部が形成
    されていて、前記固定用ノックが前記バネ手段のバネ力
    によって前記ストッパ凹部にはまり込むことにより前記
    足場プレートの前後方向のスライドは阻止され、 この足場プレートを前方にスライドさせるときには、前
    記ストッパ凹部にはまり込んだ前記固定用ノックが前記
    解除手段によってこのストッパ凹部から引き抜かれる、
    ことを特徴とする請求項2記載のスライド足場。
  4. 【請求項4】 前記解除手段はソレノイドであり、通電
    状態で前記固定用ノックを前記バネ手段のバネ力に抗し
    て前記固定用ラック構造から離れる方向に移動させる、
    ことを特徴とする請求項3記載のスライド足場。
  5. 【請求項5】 前記ソレノイドへの通電は、前記足場プ
    レートが前記後端位置にスライド移動したときに自動的
    に遮断され、このソレノイドへの通電の遮断により前記
    固定用ノックが前記バネ手段のバネ力によって前記スト
    ッパ凹部に自動的にはまり込む、ことを特徴とする請求
    項4記載のスライド足場。
  6. 【請求項6】 前記固定足場又は前記足場プレートに
    は、この足場プレートの前記後端位置へのスライド移動
    によって操作されるリミットスイッチが設けられてい
    て、 前記ソレノイドへの通電は、前記足場プレートの前記後
    端位置へのスライド移動による前記リミットスイッチの
    操作により遮断される、ことを特徴とする請求項5記載
    のスライド足場。
  7. 【請求項7】 前記足場プレートは横方向に連続して複
    数枚設けられていて、各々の前記足場プレートの前記ソ
    レノイドへの通電は、単一の手動操作スイッチの操作に
    より同時に行われる、ことを特徴とする請求項4、5又
    は6記載のスライド足場。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200450211Y1 (ko) 2008-08-21 2010-09-10 현대로템 주식회사 슬라이드 발판을 구비한 철도차량 저항 스폿 용접 설비 구조
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