JP2000192736A - サッシ取付構造及びサッシ取付工法 - Google Patents
サッシ取付構造及びサッシ取付工法Info
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- JP2000192736A JP2000192736A JP10373951A JP37395198A JP2000192736A JP 2000192736 A JP2000192736 A JP 2000192736A JP 10373951 A JP10373951 A JP 10373951A JP 37395198 A JP37395198 A JP 37395198A JP 2000192736 A JP2000192736 A JP 2000192736A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】外壁開口部周縁を覆うサッシ本体と、防水シー
トとを密着させ外壁材裏面の防水を確実にする。また、
サッシと外壁材の接合部のシール工事を不要とすること
により、サッシ周縁の外壁材裏面の通気を確保する。 【解決手段】サッシ取付片4dに、防水シート14を被
せ防水シート固定片12をサッシ取付片4dと防水シー
ト14の両方に掛かるようにねじ13で固定する。
トとを密着させ外壁材裏面の防水を確実にする。また、
サッシと外壁材の接合部のシール工事を不要とすること
により、サッシ周縁の外壁材裏面の通気を確保する。 【解決手段】サッシ取付片4dに、防水シート14を被
せ防水シート固定片12をサッシ取付片4dと防水シー
ト14の両方に掛かるようにねじ13で固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば住宅用の建
物外壁の開口部に装着されるサッシ取付構造に関し、特
にサッシ周辺の外壁材の裏面の防水性を向上させたサッ
シ取付構造に関する。
物外壁の開口部に装着されるサッシ取付構造に関し、特
にサッシ周辺の外壁材の裏面の防水性を向上させたサッ
シ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示されるように、建物外壁の窓の
開口部2にはサッシ4が取付けられる。このサッシは、
開口部の4辺の各側面に沿って枠面を構成する、サッシ
上枠4a、サッシ下枠4b、左枠及び右枠であるサッシ
縦枠4cで構成されるサッシ本体と、このサッシ本体の
周囲に設けた、躯体側へ固定するためのサッシ取付片4
d(図5参照)とで構成される。サッシの取付は、該サ
ッシ取付片4dを開口部周縁の左右の柱6や上下枠材に
釘15で固定することでなされる(図5参照)。このよ
うにしてサッシ4を開口部周縁に固定した後、躯体の外
側に複数の下地材8(胴縁等)を固定し、この下地材8
の外側に外壁材(サイディング材)7が取付けられ外壁
工事が完了する。
開口部2にはサッシ4が取付けられる。このサッシは、
開口部の4辺の各側面に沿って枠面を構成する、サッシ
上枠4a、サッシ下枠4b、左枠及び右枠であるサッシ
縦枠4cで構成されるサッシ本体と、このサッシ本体の
周囲に設けた、躯体側へ固定するためのサッシ取付片4
d(図5参照)とで構成される。サッシの取付は、該サ
ッシ取付片4dを開口部周縁の左右の柱6や上下枠材に
釘15で固定することでなされる(図5参照)。このよ
うにしてサッシ4を開口部周縁に固定した後、躯体の外
側に複数の下地材8(胴縁等)を固定し、この下地材8
の外側に外壁材(サイディング材)7が取付けられ外壁
工事が完了する。
【0003】また、建物内を外部から熱的に遮断して室
内の空調条件(温度、湿度)を最適に保つため、躯体と
外壁材(サイディング材)との間に断熱材を設けること
も多い。このような住宅建築において、断熱材が湿気を
吸収せず、室内外の温度差による結露を防止しかつ排水
性等も良好にして断熱材や木材の劣化を防止するため
に、断熱材と外壁材との間に通気空間を設けて空気を流
通させる通気工法による住宅構造が近年用いられてい
る。
内の空調条件(温度、湿度)を最適に保つため、躯体と
外壁材(サイディング材)との間に断熱材を設けること
も多い。このような住宅建築において、断熱材が湿気を
吸収せず、室内外の温度差による結露を防止しかつ排水
性等も良好にして断熱材や木材の劣化を防止するため
に、断熱材と外壁材との間に通気空間を設けて空気を流
通させる通気工法による住宅構造が近年用いられてい
る。
【0004】このような建物の窓枠を構成するサッシ
は、外壁材との間の気密性及び水密性を保つためにその
周辺部をシールする必要がある。図5は、従来例のサッ
シ取付構造の縦枠部の断面図を示す。従来のサッシ取付
構造においては、現場でサッシ及び外壁材を装着した後
に、外壁材7とサッシ4との隙間部分及び外壁材7同士
の継ぎ目部分(図示せず)にバックアップ材16と不定
形シーリング材11によるシール工事が行われていた。
は、外壁材との間の気密性及び水密性を保つためにその
周辺部をシールする必要がある。図5は、従来例のサッ
シ取付構造の縦枠部の断面図を示す。従来のサッシ取付
構造においては、現場でサッシ及び外壁材を装着した後
に、外壁材7とサッシ4との隙間部分及び外壁材7同士
の継ぎ目部分(図示せず)にバックアップ材16と不定
形シーリング材11によるシール工事が行われていた。
【0005】しかし、安定した確実なシール状態が常に
得られるとは限らず、施工不良による漏水等の不具合を
生じるおそれがあった。すなわち、シール工事には専門
業者を必要とし、また施工者の技量が要求される。さら
に、不定形シーリング材によるシール工事の場合は、施
工の際にはマスキングを必要とし、シーリング材が硬化
するまでに時間がかかるうえ、長期的にはシーリング材
の劣化による漏水も懸念される。そして漏水があった場
合には、柱6等の躯体と外壁材7との間の通気空間5に
入った水がサッシ周辺等より室内へ侵入してしまう。
得られるとは限らず、施工不良による漏水等の不具合を
生じるおそれがあった。すなわち、シール工事には専門
業者を必要とし、また施工者の技量が要求される。さら
に、不定形シーリング材によるシール工事の場合は、施
工の際にはマスキングを必要とし、シーリング材が硬化
するまでに時間がかかるうえ、長期的にはシーリング材
の劣化による漏水も懸念される。そして漏水があった場
合には、柱6等の躯体と外壁材7との間の通気空間5に
入った水がサッシ周辺等より室内へ侵入してしまう。
【0006】そのため、外壁材の裏面で躯体側のサッシ
周りの防水を図るベく、外壁材7と柱6等の躯体の間に
防水シート14を張り、サッシ取付片4dの端辺の先端
部に防水シート14の端辺の先端部を当接し、防水テー
プ17を防水シート14とサッシ取付片4dの両者に貼
着することで防水シート14とサッシ取付片4d とを
水密状態で係合し、万一シーリング材11の施工不良に
よる漏水があっても建物内部への漏水が生じないような
構造としていた。
周りの防水を図るベく、外壁材7と柱6等の躯体の間に
防水シート14を張り、サッシ取付片4dの端辺の先端
部に防水シート14の端辺の先端部を当接し、防水テー
プ17を防水シート14とサッシ取付片4dの両者に貼
着することで防水シート14とサッシ取付片4d とを
水密状態で係合し、万一シーリング材11の施工不良に
よる漏水があっても建物内部への漏水が生じないような
構造としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のサッシ取付
構造においては、サッシ取付片4dと防水シート14は
防水テープを介して水密状態となるように係合されてい
たが、かかる作業は手作業であり、常に安定した信頼性
の高い防水性能が得られるとは限らず、防水テープ17
の貼付が不十分な箇所から漏水する危険性があった。そ
して、万が一該箇所から漏水があった場合、その発生箇
所の特定が極めて困難となる。確実に漏水をなくす方法
は外壁材を剥がして漏水箇所を再度防水テープで貼着し
防水処理するしかないが、その後再度の外壁材の取付
け、外壁材とサッシとの隙間部分及び外壁材同士の継ぎ
目部分へのシール工事が必要で、その費用は莫大であ
る。したがって、施工時の確実な防水シール工事が強く
望まれていた。
構造においては、サッシ取付片4dと防水シート14は
防水テープを介して水密状態となるように係合されてい
たが、かかる作業は手作業であり、常に安定した信頼性
の高い防水性能が得られるとは限らず、防水テープ17
の貼付が不十分な箇所から漏水する危険性があった。そ
して、万が一該箇所から漏水があった場合、その発生箇
所の特定が極めて困難となる。確実に漏水をなくす方法
は外壁材を剥がして漏水箇所を再度防水テープで貼着し
防水処理するしかないが、その後再度の外壁材の取付
け、外壁材とサッシとの隙間部分及び外壁材同士の継ぎ
目部分へのシール工事が必要で、その費用は莫大であ
る。したがって、施工時の確実な防水シール工事が強く
望まれていた。
【0008】また通気に関しては、従来の工法ではサッ
シ枠と外壁材との接合部をシール処理するため開口部周
縁の空気が滞留し通気工法の効果が著しく損なわれてい
た。
シ枠と外壁材との接合部をシール処理するため開口部周
縁の空気が滞留し通気工法の効果が著しく損なわれてい
た。
【0009】本発明は、前述の課題を解決すべくなされ
たものであり、現場作業員の施工技量に左右されず常に
安定した信頼性の高い防水性能を得、外壁におけるサッ
シ周辺の漏水に対する高い信頼性を得ることを目的とす
る。
たものであり、現場作業員の施工技量に左右されず常に
安定した信頼性の高い防水性能を得、外壁におけるサッ
シ周辺の漏水に対する高い信頼性を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、躯体と外壁材
との間に複数の下地材を並列して設け、各下地材間の躯
体と外壁材との間に通気空間が形成された建物外壁開口
部に設ける横枠及び/又は縦枠からなるサッシ取付構造
において、サッシは、該サッシを該開口部の周囲の躯体
側に固定するためのサッシ取付片を有しており、該サッ
シ取付片を躯体に防水シートを介して接合し、該防水シ
ートの外側に防水シート固定片を配設し水密性を保持し
ていることを特徴とするサッシ取付構造を提供する。こ
の構成により、現場作業員の施工技量に左右されず常に
安定した信頼性の高い防水性能が得られ、外壁の漏水に
対する高い信頼性が得られる。
との間に複数の下地材を並列して設け、各下地材間の躯
体と外壁材との間に通気空間が形成された建物外壁開口
部に設ける横枠及び/又は縦枠からなるサッシ取付構造
において、サッシは、該サッシを該開口部の周囲の躯体
側に固定するためのサッシ取付片を有しており、該サッ
シ取付片を躯体に防水シートを介して接合し、該防水シ
ートの外側に防水シート固定片を配設し水密性を保持し
ていることを特徴とするサッシ取付構造を提供する。こ
の構成により、現場作業員の施工技量に左右されず常に
安定した信頼性の高い防水性能が得られ、外壁の漏水に
対する高い信頼性が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、前記防水シート
固定片はフラットバー形状であり、かつ、該固定片の取
付面側にはブチルゴムシート等の定形シーリング材が貼
設されていることが好ましい。この構成によれば、サッ
シ取付片4d又は防水シート14の防水シート固定片1
2との接触面(取付面)に多少の凹凸や段差があって
も、このような凹凸や段差は定形シーリング材の変形に
より吸収され、充分な水密構造が得られる。
固定片はフラットバー形状であり、かつ、該固定片の取
付面側にはブチルゴムシート等の定形シーリング材が貼
設されていることが好ましい。この構成によれば、サッ
シ取付片4d又は防水シート14の防水シート固定片1
2との接触面(取付面)に多少の凹凸や段差があって
も、このような凹凸や段差は定形シーリング材の変形に
より吸収され、充分な水密構造が得られる。
【0012】また、防水シート固定片は、取付面の凹凸
に対応すべく取付面側に段差を有していることが好まし
い。この構成によれば、サッシ取付片4dと柱6との段
差や釘15の頭の段差等の影響を受けず、より好ましい
水密構造が得られる。
に対応すべく取付面側に段差を有していることが好まし
い。この構成によれば、サッシ取付片4dと柱6との段
差や釘15の頭の段差等の影響を受けず、より好ましい
水密構造が得られる。
【0013】また、防水シート固定片は、回動自在にサ
ッシに蝶着されていることが好ましい。この構成によれ
ば、防水シート固定片12の現場での施工が容易となり、
また防水シート固定片12の紛失も防げる。
ッシに蝶着されていることが好ましい。この構成によれ
ば、防水シート固定片12の現場での施工が容易となり、
また防水シート固定片12の紛失も防げる。
【0014】
【実施例】図6は、本発明のサッシ取付構造にも適用さ
れる、一般的な建物外壁の開口部の構成図である。この
外壁1は、その開口部2に窓材(障子材)3を装着して
いる。窓材3の周縁を囲って、開口部2の周縁に、サッ
シ上枠4a、サッシ下枠4b、左枠及び右枠であるサッ
シ縦枠4c(図1参照)等から構成されるサッシ4が装
着される。外壁1の屋外面側には複数の外壁材(サイデ
ィング材)7が並列して装着されている。開口部2は、
左右の柱6と上枠材(鴨居)9と下枠材(窓台)10に
囲まれて形成される。外壁材7と柱6等の躯体の間には
所定間隔で下地材(胴縁)8が装着される。
れる、一般的な建物外壁の開口部の構成図である。この
外壁1は、その開口部2に窓材(障子材)3を装着して
いる。窓材3の周縁を囲って、開口部2の周縁に、サッ
シ上枠4a、サッシ下枠4b、左枠及び右枠であるサッ
シ縦枠4c(図1参照)等から構成されるサッシ4が装
着される。外壁1の屋外面側には複数の外壁材(サイデ
ィング材)7が並列して装着されている。開口部2は、
左右の柱6と上枠材(鴨居)9と下枠材(窓台)10に
囲まれて形成される。外壁材7と柱6等の躯体の間には
所定間隔で下地材(胴縁)8が装着される。
【0015】図1は、本発明の実施例のサッシ取付構造
の斜視図である。サッシ取付片4dは、サッシ枠の周囲
に形成される、サッシ枠に垂直(外壁材7に平行)なフ
ランジ形状の張出し片である。開口部2にサッシ4を取
付けるには、サッシ取付片4dを釘15(図示しない)
により躯体に固定する。次に、現場にて開口部以外の壁
に防水シート14を布設する。
の斜視図である。サッシ取付片4dは、サッシ枠の周囲
に形成される、サッシ枠に垂直(外壁材7に平行)なフ
ランジ形状の張出し片である。開口部2にサッシ4を取
付けるには、サッシ取付片4dを釘15(図示しない)
により躯体に固定する。次に、現場にて開口部以外の壁
に防水シート14を布設する。
【0016】具体的には、一定幅の防水シートを、壁面
全面の各躯体の屋外面側を形成する平面上に隙間なく布
設するが、サッシ周辺部では、4周のサッシ取付片4d
の端辺先端部の全長に防水シート14の端辺先端部が当
接するか、該サッシ取付片4dの端辺の全長に防水シー
ト14の一定幅の部分が重なるように布設する。その
後、ブチルゴムシート12aが取付面側(当接面側)に
貼設された防水シート固定片12をサッシ取付片4dと
防水シート14の両方に掛かるようにして4周のサッシ
取付片4dの端辺部分の全長に木ねじ13で固定する。
全面の各躯体の屋外面側を形成する平面上に隙間なく布
設するが、サッシ周辺部では、4周のサッシ取付片4d
の端辺先端部の全長に防水シート14の端辺先端部が当
接するか、該サッシ取付片4dの端辺の全長に防水シー
ト14の一定幅の部分が重なるように布設する。その
後、ブチルゴムシート12aが取付面側(当接面側)に
貼設された防水シート固定片12をサッシ取付片4dと
防水シート14の両方に掛かるようにして4周のサッシ
取付片4dの端辺部分の全長に木ねじ13で固定する。
【0017】なお、該防水シート固定片12は長尺物の
フラットバー形状とし、サッシ取付片4dの4周にもれ
なく係合できる長さとするのが望ましい。また、木ねじ
13の配置は、防水シート固定片12による水密状態を
保つに十分な所定間隔とする必要がある。
フラットバー形状とし、サッシ取付片4dの4周にもれ
なく係合できる長さとするのが望ましい。また、木ねじ
13の配置は、防水シート固定片12による水密状態を
保つに十分な所定間隔とする必要がある。
【0018】図2は、本発明の実施例のサッシ取付構造
の縦枠部分の断面図である。サッシ取付片4dは、サッ
シ枠の周囲に形成される、サッシ枠に垂直(外壁材7に
平行)なフランジ形状の張出し片である。前記の説明と
一部重複するが、サッシ取付片4dを釘15にて躯体
(柱6)に固定することでサッシを開口部に取付け後、
現場にて開口部以外の壁に防水シート14を布設する。
サッシの周辺部では、サッシ取付片4dの端辺の先端部
にシート端辺の先端部が当接するように布設する。
の縦枠部分の断面図である。サッシ取付片4dは、サッ
シ枠の周囲に形成される、サッシ枠に垂直(外壁材7に
平行)なフランジ形状の張出し片である。前記の説明と
一部重複するが、サッシ取付片4dを釘15にて躯体
(柱6)に固定することでサッシを開口部に取付け後、
現場にて開口部以外の壁に防水シート14を布設する。
サッシの周辺部では、サッシ取付片4dの端辺の先端部
にシート端辺の先端部が当接するように布設する。
【0019】その後、ブチルゴムシート12aが取付面
側(当接面側)に貼付された防水シート固定片12をサ
ッシ取付片4dと防水シート14の両方に掛かるように
して木ねじ13で固定する。その後、下地材(胴縁)
8、外壁材7を取付け外壁工事が完了する。
側(当接面側)に貼付された防水シート固定片12をサ
ッシ取付片4dと防水シート14の両方に掛かるように
して木ねじ13で固定する。その後、下地材(胴縁)
8、外壁材7を取付け外壁工事が完了する。
【0020】この構成によれば、防水シート固定片12
のブチルゴムシート12aが取付面(当接面)の段差や
凹凸になじみ、該防水シート固定片12がサッシ取付片
4d及び防水シート14と密着された防水構造を形成す
るため、図6に示される従来例に比べ防水効果において
優れる。また、図5のように、サッシ縦枠4cと外壁材
7との隙間をシーリング材11にてシール工事する必要
がない。その結果、開口部周縁の空気が滞留し通気工法
の効果が著しく損なわれるということもなく、良好なサ
ッシ枠周縁の通気空間5が形成される。
のブチルゴムシート12aが取付面(当接面)の段差や
凹凸になじみ、該防水シート固定片12がサッシ取付片
4d及び防水シート14と密着された防水構造を形成す
るため、図6に示される従来例に比べ防水効果において
優れる。また、図5のように、サッシ縦枠4cと外壁材
7との隙間をシーリング材11にてシール工事する必要
がない。その結果、開口部周縁の空気が滞留し通気工法
の効果が著しく損なわれるということもなく、良好なサ
ッシ枠周縁の通気空間5が形成される。
【0021】図3は本発明の他の実施例のサッシ取付構
造の縦枠部分の断面図である。基本的には、前記の図2
に示される構成と同様であるが、防水シート固定片12
は、取付面(当接面)の凹凸に対応すべく、少なくとも
取付面側(当接面側)に段差を有している。したがっ
て、サッシ取付片4dと柱6の段差や釘15の頭部の段
差等の影響を受けにくく防水効果においてより優れる。
造の縦枠部分の断面図である。基本的には、前記の図2
に示される構成と同様であるが、防水シート固定片12
は、取付面(当接面)の凹凸に対応すべく、少なくとも
取付面側(当接面側)に段差を有している。したがっ
て、サッシ取付片4dと柱6の段差や釘15の頭部の段
差等の影響を受けにくく防水効果においてより優れる。
【0022】また、サッシ枠の周囲のサッシ取付片4d
より屋外面側の所定距離の箇所に、サッシ取付片4dと
平行に突起4eを設け、防水シート固定片12を固定す
る際に、該防水シート固定片12の動きを拘束する構成
としている。すなわち、防水シート固定片12の一方の
辺を、サッシ取付片4dと突起4eの間のサッシ枠に当
接させれば、防水シート固定片12の該辺は動きが一定
の範囲に拘束され、防水シート固定片12の固定作業が
より容易になる。
より屋外面側の所定距離の箇所に、サッシ取付片4dと
平行に突起4eを設け、防水シート固定片12を固定す
る際に、該防水シート固定片12の動きを拘束する構成
としている。すなわち、防水シート固定片12の一方の
辺を、サッシ取付片4dと突起4eの間のサッシ枠に当
接させれば、防水シート固定片12の該辺は動きが一定
の範囲に拘束され、防水シート固定片12の固定作業が
より容易になる。
【0023】図4は本発明の他の実施例のサッシ取付構
造の縦枠部分の断面図である。基本的には前記の図3に
示される構成と同様であるが、防水シート固定片12
は、一辺がサッシに設けられた突起4fの先端に回動自
在に蝶着されている。この構成は、図3の構成を一歩進
めたもので、防水シート固定片12の自由度が1とな
り、動きがより拘束されるので、現場での施工が一層容
易となる。また、防水シート固定片12がサッシに蝶着
されているので、現場作業において該防水シート固定片
12の紛失を防げる効果もある。
造の縦枠部分の断面図である。基本的には前記の図3に
示される構成と同様であるが、防水シート固定片12
は、一辺がサッシに設けられた突起4fの先端に回動自
在に蝶着されている。この構成は、図3の構成を一歩進
めたもので、防水シート固定片12の自由度が1とな
り、動きがより拘束されるので、現場での施工が一層容
易となる。また、防水シート固定片12がサッシに蝶着
されているので、現場作業において該防水シート固定片
12の紛失を防げる効果もある。
【0024】
【発明の効果】本発明により、現場作業員の施工技量に
左右されず常に安定した信頼性の高い防水性能が得ら
れ、外壁におけるサッシ周辺の漏水に対する高い信頼性
が得られる。また、外壁とサッシの取合い部のシール工
事を不要とした工法が可能となり、不定形シーリング材
によるシール工事で必要であったマスキングの廃止によ
る施工時間の短縮と施工技量の平準化、施工誤差の最小
化、長期信頼性の確保ができる。また、窓周りの外壁材
裏面部の通気工法が可能となり、躯体の耐久性を向上さ
せることができる。
左右されず常に安定した信頼性の高い防水性能が得ら
れ、外壁におけるサッシ周辺の漏水に対する高い信頼性
が得られる。また、外壁とサッシの取合い部のシール工
事を不要とした工法が可能となり、不定形シーリング材
によるシール工事で必要であったマスキングの廃止によ
る施工時間の短縮と施工技量の平準化、施工誤差の最小
化、長期信頼性の確保ができる。また、窓周りの外壁材
裏面部の通気工法が可能となり、躯体の耐久性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のサッシ取付構造の斜視図
【図2】本発明の実施例の縦枠部分の断面図
【図3】本発明の他の実施例の縦枠部分の断面図
【図4】本発明の他の実施例の縦枠部分の断面図
【図5】従来例の縦枠部分の断面図
【図6】一般的な外壁の窓枠部分の構成図
1:外壁 2:開口部 3:窓材 4:サッシ 4a:サッシ上枠 4b:サッシ下枠 4c:サッシ縦枠 4d:サッシ取付片 4e:突起 4f:突起 5:通気空間 6:躯体(柱) 7:外壁材 8:下地材(胴縁) 9:躯体(上枠材) 10:躯体(下枠材) 11:シーリング材 12:防水シート固定片 12a:ブチルゴムシート 13:木ねじ 14:防水シート 15:釘 16:バックアップ材 17:防水テープ
Claims (4)
- 【請求項1】躯体と外壁材との間に複数の下地材を並列
して設け、各下地材間の躯体と外壁材との間に通気空間
が形成された建物外壁の開口部に設ける横枠及び/又は
縦枠からなるサッシ取付構造において、 サッシは、該サッシを該開口部の周囲の躯体側に固定す
るためのサッシ取付片を有しており、該サッシ取付片を
躯体に防水シートを介して接合し、該防水シートの外側
に防水シート固定片を配設し水密性を保持していること
を特徴とするサッシ取付構造。 - 【請求項2】防水シート固定片は、取付面の凹凸に対応
すべく取付面側に段差を有することを特徴とする請求項
1に記載のサッシ取付構造。 - 【請求項3】防水シート固定片は、回動自在にサッシに
蝶着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のサッシ取付構造。 - 【請求項4】躯体と外壁材との間に複数の下地材を並列
して設け、各下地材間の躯体と外壁材との間に通気空間
が形成された建物外壁開口部に設ける横枠及び/又は縦
枠からなるサッシ取付工法において、 サッシは、該サッシを該開口部の周囲の躯体側に固定す
るためのサッシ取付片を有しており、該サッシ取付片を
躯体に防水シートを介して接合し、該防水シートの外側
に防水シート固定片を配設し水密性を保持することを特
徴とするサッシ取付工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373951A JP2000192736A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | サッシ取付構造及びサッシ取付工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373951A JP2000192736A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | サッシ取付構造及びサッシ取付工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000192736A true JP2000192736A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18503028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10373951A Pending JP2000192736A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | サッシ取付構造及びサッシ取付工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000192736A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038826A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | National House Industrial Co Ltd | サッシ枠の取付構造 |
CN110424862A (zh) * | 2019-07-31 | 2019-11-08 | 深圳市惠深博越智慧建造科技有限公司 | 一种高效门窗安装方法 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10373951A patent/JP2000192736A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002038826A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | National House Industrial Co Ltd | サッシ枠の取付構造 |
CN110424862A (zh) * | 2019-07-31 | 2019-11-08 | 深圳市惠深博越智慧建造科技有限公司 | 一种高效门窗安装方法 |
CN110424862B (zh) * | 2019-07-31 | 2020-09-15 | 深圳市惠深博越智慧建造科技有限公司 | 一种高效门窗安装方法 |
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