JP2006083660A - サッシ窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 止水性能を十分に確保することができるサッシ窓を提供すること。
【解決手段】外壁1の開口部5四周各辺のうちの下辺5Bと下支持枠22の見込み片部221との間には、下辺5Bに沿った面状の防水部材(防水シート44)が介装され、この防水部材の左右両端部は、上方に折り曲げられて開口部5の縦辺と縦支持枠の見込み片部との間に介装されている。つまり、窓正面から見てコ字形になった防水シート44が窓枠体の下部に配置されているので、万一、外装材3と壁パネル2との間に雨水等が浸入したとしても、この雨水等を防水シート44で受け止めて排水することができ、雨水等の室内側への浸入を防止して止水性能を向上させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、サッシ窓に関し、詳しくは、建物の外壁に設けた開口部内に配設された窓枠体と、この窓枠体の内側に支持されたパネル体とを備えたサッシ窓に関する。
外壁の室外面よりも見込み方向室内寄りに配設されたサッシ窓(内付けサッシ)およびこの内付けサッシを有して構成された外壁の構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された外壁においては、外壁開口部の室内側に沿って設けられた木製の開口枠と、この開口枠に水密材(シール材)を介して固定されたアルミ形材製のサッシ窓枠と、このサッシ窓枠に支持されたガラスパネルとで内付けのサッシ窓が構成され、開口部の上および左右の三方には、外壁の外装材と同一の板厚および材質を有して断面L字形に形成された窓縁用外装材が設けられている。そして、窓縁用外装材の見込み方向に沿った側片部が開口枠の室外縁まで延び、この側片部の先端部分と、開口枠またはサッシ窓枠との間に水密材(シール材)が介装されている。
特許第3477421号公報(図1、2)
しかしながら、前記特許文献1に記載の外壁では、開口枠とサッシ窓枠との間、および窓縁用外装材の側片部先端と開口枠またはサッシ窓枠との間に水密材が設けられているものの、これらの水密材や外装材の目地が劣化して開口枠の位置まで雨水等が浸入した場合には、この雨水等が容易に室内側の内装材まで達してしまう。このように外部空間に露出した水密材や目地に依存した止水構造であるため、水密材や目地が劣化した場合には即座に止水性能が低下してしまうという問題がある。
本発明の目的は、止水性能を十分に確保することができるサッシ窓を提供することにある。
本発明のサッシ窓は、建物の外壁に設けた開口部内に配設された窓枠体と、この窓枠体の内側に支持されたパネル体とを備えたサッシ窓であって、前記窓枠体は、上枠体、下枠体、および左右の縦枠体から構成され、これらの上枠体、下枠体、および縦枠体には、それぞれ前記外壁躯体の開口部四周各辺に沿って見込み方向室外側に延びる見込み片部が設けられ、前記外壁は、外壁躯体と、この外壁躯体の室外面を覆う外壁仕上げ材とを備えて構成され、前記外壁仕上げ材における前記外壁躯体の開口部上辺および縦辺に対応した位置には、見込み方向室内側に延びて前記上枠体および縦枠体の見込み片部を覆う折曲部が形成され、前記下枠体の見込み片部と前記外壁躯体の開口部下辺との間には、当該下辺に沿った面状の防水部材が介装され、この防水部材の左右両端部は、上方に折り曲げられて前記左右の縦枠体の見込み片部と前記開口部左右の縦辺との間に介装されていることを特徴とする。
ここで、窓枠体の内側に支持されたパネル体としては、窓枠体に移動不能に支持されて嵌め殺し(Fix)窓を構成するガラスパネル等の面材であってもよく、また窓枠体に開閉可能に支持された1枚または複数枚の障子であってもよい。パネル体が障子である場合には、例えば、引き違い窓や片引き窓、開き窓、辷り出し窓、上げ下げ窓等、任意の開閉形式のサッシ窓が構成可能である。
また、防水部材としては、外壁の開口部下辺に沿った底面部と、この底面部の両端から開口部縦辺に沿って立ち上がる立上部とを有し、窓正面から見て略コ字形に形成されたものであればよく、その材質は特に限定されない。つまり、防水部材は、金属(SUSやアルミニウム合金等)製の板材から形成されていてもよく、また樹脂製や繊維製のシート材から形成されていてもよい。
このような本発明によれば、外壁の開口部四周各辺のうち、下辺および左右縦辺の下部と窓枠体の見込み片部との間に、窓正面から見てコ字形になった防水部材を配置したので、万一、開口部における外壁仕上げ材と外壁躯体との間に雨水等が浸入したとしても、この雨水等を防水部材で受け止めることができる。そして、上枠体および縦枠体における見込み片部が外壁仕上げ材の折曲部に覆われることで、折曲部の外側である室外空間から見込み片部の室外側端縁までの距離を長距離化することができる。これにより、浸入しようとする雨水等の勢いが抑えられ、下枠体位置まで流れ落ちた雨水等が防水部材で受け止められて室外側に排水されるので、従来のサッシ窓と比較して止水性能を向上させることができる。
また、窓枠体の見込み片部が外壁躯体の開口部四周各辺に沿って設けられ、この見込み片部の位置にて止水構造が構成できるので、外壁躯体の室外側側面に沿った固定片等を窓枠体に形成する必要がない。これにより、外壁開口部内の見込み方向に関して窓枠体の取付位置を任意に設定することができ、サッシ窓における設計の自由度を高めることができる。すなわち、開口部内の室内寄りに窓枠体を取り付ければ、内付けのサッシ窓を構成することができ、また開口部内の室外寄りに窓枠体を取り付ければ、サッシ窓の室内側の空間を出窓のように利用することもできるなど、共通の窓枠体を用いても、この窓枠体の見込み位置が任意に設定可能なサッシ窓を構成することができる。
この際、本発明のサッシ窓では、前記防水部材は、前記外壁躯体の開口部の室外側端縁まで延びる見込み面部と、この見込み面部に連続して前記外壁躯体の室外側側面に沿って折れ曲がる折曲り面部とを有し、前記見込み面部および折曲り面部が前記外壁躯体に密接され、前記見込み面部のうちの前記外壁躯体の開口部下辺に沿った部分の上面が前記下枠体で覆われ、前記折曲り面部の室外面が前記外壁仕上げ材で覆われていることが好ましい。
このような構成によれば、防水部材が室外側に延びて外壁躯体の室外側側面に密接されることで、防水部材で受け止めた雨水等を室外側に排水することができ、止水性能をさらに向上させることができる。また、防水部材を下枠体および外壁仕上げ材で覆ったことで、防水部材が室外空間に露出せず、その劣化が防止できるとともに、サッシ窓の外観を良好にすることができる。
さらに、本発明のサッシ窓では、前記防水部材は、伸縮可能な面材から形成された防水シートで構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、伸縮可能な防水シートで防水部材を構成したことで、防水シートの両端部を開口部の縦辺に沿って折り曲げたり、外壁躯体の室外側側面に沿って折り曲げたりする作業が容易になり、施工性を良好にすることができる。また、防水部材を金属製とした場合には、開口部の見付け寸法や見込み寸法ごとに防水部材を製造する必要があり、製造コストや部品点数が増大してしまう。これに対して、防水シートの場合には、長尺なシートから適宜な長さに切断して施工することができるので、多種のサッシ窓に対してコスト増加を招くことなく、防水部材の施工ができる。
また、本発明のサッシ窓では、前記上枠体および縦枠体のうちの少なくとも縦枠体において、前記見込み片部の見付け方向内面には、面状の第2防水部材が密接され、この第2防水部材は、前記外壁仕上げ材の折曲部で覆われ、当該第2防水部材の室外側端縁は、当該見込み片部の室外側端縁よりも室外側に位置されて前記外壁躯体の開口部に密接され、前記縦枠体の見込み片部に密接された第2防水部材の下端部は、前記上方に折り曲げられた防水部材の両端部に密接されていることが好ましい。
このような構成によれば、上枠体や縦枠体の見込み片部および外壁躯体の開口部に第2防水部材を密接させたことで、見込み片部と外壁躯体とが水密に連結され、これらの間からの雨水等の浸入が防止され、より一層止水性能を向上させることができる。さらに、第2防水部材の下端部を防水部材の曲げ上げた両端部に密接させたことで、第2防水部材表面を流れ落ちた雨水等を確実に防水部材で受け止めることができる。また、第2防水部材が外壁仕上げ材の折曲部で覆われることで、第2防水部材が室外空間に露出せず、その劣化が防止できるとともに、サッシ窓の外観を良好にすることができる。
この際、本発明のサッシ窓では、前記第2防水部材は、面状に形成されて少なくとも片面が接着面とされた防水テープから構成され、前記見込み片部および前記外壁躯体の開口部に接着されていることが好ましい。
このような構成によれば、接着面を有した防水テープで第2防水部材を構成したことで、見込み片部および外壁躯体の開口部に貼り付けるだけの簡単な作業で第2防水部材を施工することができる。また、防水テープの両面に接着面を形成しておけば、この防水テープに外壁仕上げ材の下地材等を貼り付けることができ、施工性をさらに向上させることができる。
また、本発明のサッシ窓では、前記窓枠体は、前記外壁躯体に固定される支持枠と、この支持枠に着脱自在に取り付けられるとともに前記パネル体を支持する本窓枠とを備えて構成されており、前記支持枠は、上支持枠、下支持枠、および左右の縦支持枠を四周枠組みして構成され、これらの上支持枠、下支持枠、および縦支持枠に前記見込み片部が設けられ、前記本窓枠は、上本窓枠、下本窓枠、および左右の縦本窓枠を四周枠組みして構成されるとともに、前記支持枠にシール材を介して取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、窓枠体を支持枠(捨て枠)および本窓枠から構成し、支持枠に対して着脱自在に本窓枠を取り付けるようにするとともに、支持枠に見込み片部を設けたので、支持枠を外壁に固定したままで外壁仕上げ材を壊すことなく本窓枠を交換することができ、改装サッシとして本発明のサッシ窓を構成することができる。また、支持枠と本窓枠とは、シール材を介して連結されるので、支持枠と本窓枠との間も確実に止水して止水性能を確保することができる。
この際、本発明のサッシ窓では、前記本窓枠は、見付け方向外側に突出した取付片部を四周に有した半外付け用サッシ枠であり、前記支持枠における上支持枠、下支持枠、および左右の縦支持枠には、前記見込み片部の室内寄りの位置から見付け方向内側に突出した支持片部が設けられ、この支持片部に前記取付片部を係合することにより前記本窓枠が前記支持枠に取り付けられ、これらの支持片部と取付片部との間に前記シール材が介装されていることが好ましい。
このような構成によれば、製品バリエーションや製品点数が非常に多くレギュラー製品である半外付け用サッシ枠を用いてサッシ窓を構成することで、多種多様なサイズや形式の窓を安価に構成することができる。そして、半外付け用サッシ枠において通常外壁に固定するために設けられた取付片部を、支持枠の支持片部に係合させて支持枠に本窓枠を取り付けることで、半外付け用サッシ枠に対する加工の必要がなく、コスト増加を招かずに半外付け用サッシ枠を転用することができる。
さらに、本発明のサッシ窓では、前記下支持枠は、前記外壁躯体の開口部下辺に固定される下支持枠本体と、この下支持枠本体に連結されて前記開口部から室外側に突出する水切り部材とを有して構成され、前記開口部下辺に沿った前記防水部材の上面が前記水切り部材で覆われていることが好ましい。
このような構成によれば、水切り部材を下支持枠本体と別体で形成し、下支持枠本体に連結して下支持枠を構成したので、外壁開口部内の見込み方向に関して支持枠の取付位置を変更した場合や、開口部の見込み寸法が異なる場合でも、見込み寸法の異なる水切り部材を選択するだけで変更に対応することができ、その場合でも下支持枠本体に関しては、共通の部材を用いることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るサッシ窓である縦辷り出し窓10が設けられた建物の外壁1部分を示す縦断面図である。図2は、外壁1部分を示す横断面図である。図3、4は、それぞれ縦辷り出し窓10の上枠部分、および下枠部分を拡大して示す縦断面図である。図5は、縦辷り出し窓10の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。
図1、2において、建物の外壁1は、外壁躯体としての壁パネル2と、この壁パネル2の室外面に設けられた外壁仕上げ材としての外装材3と、壁パネル2の室内面に設けられた内部仕上げ材としての石膏ボード等の内装材4とを有して構成されている。壁パネル2は、格子状等に組んだパネル芯材と2Aと、このパネル芯材2Aの室外側に固定されたパネル面材2Bとで形成されている。また、外装材3は、壁パネル2の室外面にモルタル3D(図3〜5)を所定厚さに吹きつけて形成されている。この外壁1には、矩形状の開口部5が設けられており、縦辷り出し窓10は、開口部5内における外壁1の室外面1Aよりも見込み方向室内寄りに設けられた、いわゆる内付けサッシ窓である。この縦辷り出し窓10の室内側には、内装材4の開口端縁の室内側を覆う木製の額縁材(ケーシング)6が四周連続して取り付けられている。
縦辷り出し窓10は、上枠体11、下枠体12、および左右の縦枠体13からなる窓枠体14と、この窓枠体14の内側に開閉自在に支持されたパネル体としての障子15とを有して構成されている。窓枠体14は、壁パネル2に固定される支持枠(捨て枠)20と、この支持枠20に着脱自在に取り付けられた本窓枠30とを有している。支持枠20は、上支持枠21、下支持枠22、および左右の縦支持枠23を四周枠組みして形成され、本窓枠30は、上本窓枠31、下本窓枠32、および左右の縦本窓枠33を四周枠組みして形成されている。そして、障子15は、本窓枠30の上本窓枠31および下本窓枠32に設けられたヒンジに支持されて室外方向に開閉可能になっている。また、障子15は、四周框組した上框16、下框17、左右の縦框18と、これら上下左右の框16〜18の内部に嵌め込んだガラスパネル(複層ガラス)19とを有して形成され、上下左右の框16〜18が上本窓枠31、下本窓枠32、および左右の縦本窓枠33に設けたAT材に当接して閉じるようになっている。
図3に示すように、上枠体11は、支持枠20の上支持枠21と、本窓枠30の上本窓枠31と、これらの上支持枠21および上本窓枠31を連結する連結部材41と、この連結部材41に取り付けられた下地材42とを有して構成されている。
上支持枠21は、アルミ押出形材製であって、壁パネル2の開口部上辺5Aに沿って見込み方向室外側に延びる見込み片部211と、この見込み片部211の室内側から下方(見付け方向内側)に延びる支持片部212と、この支持片部212の下端から室外側に延びる突出片部213とを有している。この突出片部213には、その先端から下方に延びる垂下片213Aと、その下面において上本窓枠31を位置決めする位置決め部213Bとが設けられている。また、支持片部212の下端部室内側には、シール材212Aが取り付けられている。
本窓枠30の上本窓枠31は、アルミ押出形材製であって、上支持枠21の見込み片部211に対向して室内外に延びる上面部311と、この上面部311に対向して室内外に延びる底面部312と、上面部311の室内側端部から上方(見付け方向外側)に突出し、上支持枠21の支持片部212の室内側に沿って延びる取付片部313と、底面部312から下方に突出したAT材保持部314と、底面部312の室内側端から下方および室内側に延びる係合片部315とを有している。この係合片部315は、ビス315Aで下地材42に固定されている。また、上本窓枠31の底面部312室外側端部とAT材保持部314とには、それぞれ障子15の上框16に当接するAT材312A,314Aが設けられている。
一方、上支持枠21および上本窓枠31を連結する連結部材41は、室内側に向かって開口した断面略コ字形の金属製ピース材であって、ビス41Aによって壁パネル2の芯材2Aに固定されている。さらに、連結部材41の室外側の一辺を貫通するビス41Bによって、上本窓枠31の取付片部313および上支持枠21の支持片部212が係合され、これにより上本窓枠31が上支持枠21に取り付けられている。そして、このビス41Bを締め付けることで、取付片部313および支持片部212が圧接され、支持片部212のシール材212Aが取付片部313に密接するようになっている。また、連結部材41に取り付けられた下地材42は、連結部材41のコ字形断面内に収まるとともに、内装材4に沿って下方に延びた断面略L字形の木製部材であり、上枠体11の略全長に渡る長さ寸法を有している。また、下地材42の室内側側面には、額縁材6を支持するための凹溝部42Aが形成されている。この下地材42は、内装材4を釘打ち等で固定するための下地として機能するとともに、連結部材41に嵌め込むことで連結部材41の剛性を高め、さらに断熱材としても有効に機能するようになっている。
以上のような上枠体11において、上支持枠21の見込み片部211の下面(見付け方向内面)には、第2防水部材としての防水テープ43が接着されている。この防水テープ43は、その両面が接着面とされた両面テープであって、防水テープ43の室外側端縁は、見込み片部211の室外側端縁よりも室外側に位置されて壁パネル2の開口部上辺5Aに接着されている。そして、防水テープ43の表面には、外装材3の下地である防水紙(アスファルトフェルト)3Cが接着されている。
また、外装材3は、壁パネル2の室外面を覆う外面部3Aと、この外面部3Aに連続して室内側に折れ曲がり、見込み方向室内側に延びて上支持枠21の見込み片部211の下側および防水テープ43の下面を覆う折曲部3Bとを有して形成されている。この折曲部3Bは、その室内側端縁が上支持枠21の支持片部212に当接して位置決めされている。
次に、図4に示すように、下枠体12は、支持枠20の下支持枠22と、本窓枠30の下本窓枠32と、これらの下支持枠22および下本窓枠32を連結する前述と同様の連結部材41と、下地材42とを有して構成されている。
下支持枠22は、それぞれアルミ押出形材製の下支持枠本体22Aと、この下支持枠本体22Aの室外側に連結される水切り部材22Bとを有して構成されている。下支持枠本体22Aは、外壁1の開口部5の下辺5Bに沿って見込み方向室外側に延びる見込み片部221と、この見込み片部221の室内側から上方に延びる支持片部222とを有している。支持片部222の上端部室内側には、シール材222Aが取り付けられている。そして、下支持枠本体22Aは、ビス止めにより連結部材41に固定されている。水切り部材22Bは、開口部5の下辺5Bに沿って見込み方向に延びる底面部223を有し、外壁1の室外面1Aよりも突出して設けられている。
本窓枠30の下本窓枠32は、アルミ押出形材製であって、底面部321と、この底面部321の上方に対向する上面部322と、この上面部322から上方に延出したAT材保持部323と、下地材42の上面に沿って室内側に延びる係合片部324と、底面部321の室内側端部から下方(見付け方向外側)に突出し、下支持枠22の支持片部222の室内側に沿って延びる取付片部325とを有している。係合片部324は、ビス324Aで下地材42に固定されている。また、下本窓枠32の上面部322室外側端部とAT材保持部323とには、それぞれ障子15の下框17に当接するAT材322A,323Aが設けられている。
そして、下本窓枠32は、連結部材41上に載置されるとともに、連結部材41と下支持枠本体22Aの支持片部222との間に取付片部325が挿入されることで、下支持枠22に取り付けられ、支持片部222のシール材222Aが取付片部325に密接するようになっている。また、連結部材41に取り付けられた下地材42は、前述の上枠体11の下地材42と同様の部材であって、下枠体12の略全長に渡る長さ寸法を有している。
以上のような下枠体12において、下支持枠本体22Aの見込み片部221の下面には、防水部材としての防水シート44がビス止めにより取り付けられている。この防水シート44は、伸縮可能な面材から形成されたシートであって、見込み片部221と開口部5の下辺5Bとの間に介装されるとともに、壁パネル2に貼り付けられている。そして、防水シート44は、開口部5の下辺5Bの室外側端縁まで延びる見込み面部44Aと、この見込み面部44Aに連続して壁パネル2の室外側側面に沿って下方に折れ曲がる折曲り面部44Bとを有している。防水シート44の見込み面部44A上面は、水切り部材22Bの底面部223で覆われ、折曲り面部44Bの室外側側面は、外装材3の外面部3Aで覆われている。
また、外装材3の外面部3A上端は、水切り部材22Bの底面部223に当接して位置決めされている。
次に、図5に示すように、縦枠体13は、支持枠20の縦支持枠23と、本窓枠30の縦本窓枠33と、これらの縦支持枠23および縦本窓枠33を連結する前述と同様の連結部材41と、この連結部材41に取り付けられた下地材42とを有して構成されている。
縦支持枠23は、アルミ押出形材製であって、外壁1の開口部5の縦辺5Cに沿って見込み方向室外側に延びる見込み片部231と、この見込み片部231から見付け方向内側に延びる支持片部232と、この支持片部232の見付け方向内端側に連続して見込み方向室外側に延びる折返し片部233とを有している。この折返し片部233の先端部には、シール材233Aが設けられている。そして、支持片部232の先端部室内側には、シール材232Aが取り付けられている。
本窓枠30の縦本窓枠33は、アルミ押出形材製であって、縦支持枠23の折返し片部233に対向して室内外に延びる側面部331と、この側面部331から見付け方向外側に突出し、縦支持枠23の支持片部232の室内側に沿って延びる取付片部332と、側面部331から見付け方向内側に突出したAT材保持部333と、側面部331の室内側端から室内側に延びる係合片部334とを有している。この係合片部334は、ビス334Aで下地材42に固定されている。また、側面部331の見付け方向外側面には、縦支持枠23の折返し片部233に設けたシール材233Aが当接している。また、縦本窓枠33の側面部331室外側端部とAT材保持部333とには、それぞれ障子15の縦框18に当接するAT材331A,333Aが設けられている。
そして、縦本窓枠33の取付片部332は、連結部材41の室外側の一辺を貫通するビス41Bによって、縦支持枠23の支持片部232に係合されている。そして、このビス41Bを締め付けることで、取付片部332および支持片部232が圧接され、支持片部232のシール材232Aが取付片部332に密接するようになっている。また、連結部材41に取り付けられた下地材42は、前述の上枠体11および下枠体12の下地材42と同様の部材であって、縦枠体13の略全長に渡る長さ寸法を有している。
以上のような縦枠体13において、縦支持枠23の見込み片部231の側面(見付け方向内面)には、前述と同様の防水テープ43が接着されており、この防水テープ43の室外側端縁は、見込み片部231の室外側端縁よりも室外側に位置されて壁パネル2の開口部縦辺5Cに接着されている。そして、防水テープ43の表面には、外装材3の下地である防水紙3Cが接着され、その表面が外装材3の折曲部3Bで覆われている。この折曲部3Bの室内側端縁は、縦支持枠23の支持片部232に当接して位置決めされている。
また、下支持枠22と開口部5の下辺5Bとの間に介装された防水シート44の縦枠側両端部は、上方に折り曲げられて曲上げ部44Cとされ、この曲上げ部44Cが縦支持枠23の見込み片部231と開口部5の縦辺5Cとの間に介装されている。すなわち、防水シート44は、室外側から見て上方に開口した略コ字形に形成されている。そして、防水シート44の見込み面部44Aは、開口部5の縦辺5Cに沿って室外側端縁まで延び、折曲り面部44Bは、壁パネル2の室外側側面に接着されている。そして、防水シート44の見込み面部44Aには、開口部5の縦辺5Cに接着された前述の防水テープ43の下端部が接着されている。
次に、縦辷り出し窓10における止水構造について説明する。
まず、上枠体11および縦枠体13において、外装材3の折曲部3B先端と上支持枠21および縦支持枠23との間から雨水等が浸入したとしても、この雨水等は防水テープ43で阻まれて室内側へ浸入できないようになっている。万一、防水テープ43と開口部5の上辺5Aまたは縦辺5Cとの間に雨水等が浸入したとしても、この雨水等は、縦支持枠23の見込み片部231に沿って下方に流れ落ち、下枠体12の防水シート44で受け止められ、防水シート44に沿って室外側に排水されることになる。
一方、上枠体11および縦枠体13における上支持枠21と上本窓枠31との間および縦支持枠23と縦本窓枠33との間に雨水等が浸入したとしても、この雨水等は上枠体11のシール材212Aや縦枠体13のシール材232Aで阻まれ、室内空間まで浸入することがない。そして、この雨水等は、縦支持枠23と縦本窓枠33との間を流れ落ちて、下支持枠22の下支持枠本体22A上面で受け止められ、水切り部材22Bの上面を流れて排水されることになる。
次に、縦辷り出し窓10の取付手順について、図6〜図10に基づいて説明する。
図6〜図10は、それぞれ縦辷り出し窓10の取付手順を説明する室外側から見た正面図である。
先ず、図6に示すように、枠組みした窓枠体14に障子15を取り付けた状態で下枠体12の下支持枠22に防水シート44を取り付けておき、この窓枠体14および障子15を室内側から外壁1の開口部5に装着し、前述の連結部材41を介して壁パネル2に固定する。この際、防水シート44を、下支持枠22と開口部5の下辺5Bとの間に挟み込むとともに、防水シート44の曲上げ部44Cを、縦支持枠23と開口部5の縦辺5Cとの間に挟み込み、防水シート44の室外側部分を室外側に余らせておく。
次に、図7に示すように、壁パネル2のパネル面材2B室外側側面のうち、防水シート44よりも下側の部分に外装材3の下地である防水紙3Cを貼り付ける。
そして、図8に示すように、余らせておいた防水シート44の室外側部分を、伸ばしながら壁パネル2に沿って下方および側方に折り曲げ、パネル面材2B室外側側面および防水紙3Cに貼り付ける。これにより、防水シート44の折曲り面部44Bが形成される。 続いて、図9に示すように、上支持枠21および縦支持枠23の見込み片部231、および開口部5の上辺5Aおよび縦辺5Cに防水テープ43を接着する。この際、縦辺5Cの防水テープ43の下端部を防水シート44の曲上げ部44Cに重ねて接着する。
そして、図10に示すように、開口部5の上辺5Aおよび縦辺5Cに隣接する位置の壁パネル2のパネル面材2Bに防水紙3Cを貼り付ける。この後に、防水紙3Cの外側面にラス網を配置してから外装材3のモルタル3Dを所定厚さに吹き付けて外壁1を仕上げる。
次に、本実施形態における縦辷り出し窓10の変形例について、図11〜図13に基づいて説明する。
図11〜図13は、それぞれ本実施形態の変形例に係る縦辷り出し窓10の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。
各変形例において、縦辷り出し窓10の構造は、前述と略同様であり、外壁1の構造が相違している。相違点について以下に詳しく説明する。
図11において、外壁1の外装材(外壁仕上げ材)3は、サイディング等のパネル材3Eによる乾式工法で構成され、パネル材3Eの開口部5側端部に室内側に折れ曲がった折曲部3Bが形成されている。この折曲部3Bの先端部には、縦支持枠23の支持片部232および折返し片部233との間をシールするシール材3Fが設けられている。そして、前述と同様に、下支持枠22と開口部5の下辺5Bとの間、および縦支持枠23と開口部5の縦辺5Cとの間には、防水シート44が介装されている。さらに、上支持枠21および縦支持枠23の見込み片部231、および開口部5の上辺5Aおよび縦辺5Cには、防水テープ43が接着されている。
図12、13において、外壁1の外装材(外壁仕上げ材)3は、図11と同様に、パネル材3Eによる乾式工法で構成されており、このパネル材3Eと壁パネル2との間に、断熱材3Gが設けられている。つまり、図12、13に示す外壁1は、外断熱タイプの外壁である。そして、図12の外壁1では、断熱材3Gが壁パネル2のパネル面材2B室外側面だけに設けられ、図13の外壁1では、断熱材3Gが壁パネル2のパネル面材2B室外側面と、開口部5の縦辺5C側に折れ曲がった位置とに設けられている。このように外断熱タイプとした場合には、外壁1の厚さ寸法が大きくなる、つまり開口部5の見込み寸法が大きくなるため、窓枠体14および障子15の取付位置が相対的に室内寄りになって、窓枠体14の取付位置から開口部5室外縁までの距離が延びてしまう。従って、本変形例では、下支持枠22の下支持枠本体22Aは前述と同様の部材であり、水切り部材22Bを見込み寸法の大きなものに変更している。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、外壁1の開口部5四周各辺のうち、下辺5Bおよび左右縦辺5Cの下部と、下支持枠22および縦支持枠23の見込み片部221,231との間に、窓正面から見てコ字形になった防水シート44を配置したので、万一、外装材3と壁パネル2との間に雨水等が浸入したとしても、この雨水等を防水シート44で受け止めることができる。そして、上支持枠21および縦支持枠23における見込み片部211,231が外装材3の折曲部3Bに覆われることで、折曲部3Bの外側である室外空間から見込み片部211,231の室外側端縁までの距離を長距離化することができる。これにより、浸入しようとする雨水等の勢いが抑えられ、下枠体12位置まで流れ落ちた雨水等が防水シート44で受け止められて室外側に排水されるので、雨水等の室内側への浸入を防止して止水性能を向上させることができる。
(2)また、上下および縦の支持枠21,22,23の見込み片部211,221,231が開口部5の上下および縦の各辺5A,5B,5Cに沿って設けられ、この見込み片部211,221,231の位置にて止水構造が構成できるので、壁パネル2の室外側側面に沿った固定片等を窓枠体14に形成する必要がない。これにより、外壁1の開口部5内の見込み方向に関して窓枠体14の取付位置を任意に設定することができ、サッシ窓における設計の自由度を高めることができる。すなわち、開口部5内の室内寄りに窓枠体14を取り付ければ、内付けのサッシ窓を構成することができ、また開口部5内の室外寄りに窓枠体14を取り付ければ、サッシ窓の室内側の空間を出窓のように利用することもできるなど、共通の窓枠体14を用いても、この窓枠体14の見込み位置が任意に設定可能なサッシ窓を構成することができる。
(3)さらに、防水シート44が室外側に延びて壁パネル2の室外側側面に密接されることで、防水シート44で受け止めた雨水等を確実に室外側に排水することができ、止水性能をさらに向上させることができる。また、防水シート44を下支持枠22および外装材3で覆ったことで、防水シート44が室外空間に露出せず、その劣化が防止できるとともに、サッシ窓の外観を良好にすることができる。
(4)また、伸縮可能な防水シート44を用いたことで、防水シート44両端部を開口部5の縦辺5Cに沿って折り曲げたり、壁パネル2の室外側側面に沿って折り曲げたりする作業が容易になり、施工性を良好にすることができる。さらに、防水シート44は、長尺なシートから適宜な長さに切断して施工することができるので、多種のサッシ窓に対してコスト増加を招くことなく防水シート44を形成することができる。
(5)さらに、上支持枠21および縦支持枠23の見込み片部211,231および壁パネル2の上および縦辺5A,5Cに防水テープ43を接着したことで、防水テープ43を貼り付けるだけの簡単な作業で、見込み片部211,231と壁パネル2とが水密に連結され、これらの間からの雨水等の浸入が防止され、より一層止水性能を向上させることができる。さらに、防水テープ43の下端部を防水シート44の曲上げ部に接着したことで、防水テープ43表面を流れ落ちた雨水等を確実に防水シート44で受け止めることができる。また、防水テープ43が外装材3の折曲部3Bで覆われることで、防水テープ43が室外空間に露出せず、その劣化が防止できるとともに、サッシ窓の外観を良好にすることができる。
(6)また、窓枠体14を支持枠20および本窓枠30から構成し、支持枠20に対して着脱自在に本窓枠30を取り付け可能にし、支持枠20を壁パネル2に固定したので、支持枠20を外壁1に固定したままで本窓枠30を交換することができ、サッシ窓を改装サッシとして構成することができる。さらに、上下および縦の支持枠21,22,23に見込み片部211,221,231を設けたので、外装材3を壊すことなく本窓枠30を交換することができる。
(7)さらに、上下および縦の支持枠21,22,23と、上下および縦の本窓枠31,32,33との間には、支持片部212,222,232にシール材212A,222A,232Aが設けられ、取付片部313,325,332に当接しているので、止水性能をさらに向上させることができる。
(8)また、本窓枠30を製品バリエーションや製品点数が非常に多い半外付け用サッシ枠を用いて構成したことで、多種多様なサイズや形式の窓を安価に構成することができる。そして、半外付け用サッシ枠において通常外壁に固定するために設けられた取付片部313,325,332を、支持枠20の支持片部212,222,232に係合させて支持枠20に本窓枠30を取り付けることで、半外付け用サッシ枠に対する加工の必要がなく、コスト増加を招かずに半外付け用サッシ枠を本窓枠30として転用することができる。
(9)また、下支持枠22が下支持枠本体22Aと水切り部材22Bとで形成されているので、外壁1の開口部5内の見込み方向に関して支持枠20の取付位置を変更した場合や、開口部5の見込み寸法が異なる場合でも、見込み寸法の異なる水切り部材22Bを選択するだけで変更に対応することができ、その場合でも下支持枠本体22Aに関しては、共通の部材を用いることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態の縦辷り出し窓10では、窓枠体14を支持枠20および本窓枠30とで構成した、つまり上枠体11を上支持枠21および上本窓枠31で構成し、下枠体12を下支持枠22および下本窓枠32で構成し、左右の縦枠体13を縦支持枠23および縦本窓枠33で構成したが、これに限らず、上枠体11、下枠体12、および左右の縦枠体13をそれぞれ一体の枠部材から構成してもよい。
また、前記実施形態では、縦辷り出し窓10について説明したが、これに限らず、嵌め殺し窓でもよく、また引き違い窓や、片引き窓、開き窓、上げ下げ窓等、任意の開閉形式のサッシ窓が構成可能である。
また、防水部材としては、伸縮可能な防水シート44に限らず、金属製や樹脂製の防水パン等であってもよい。さらに、第2防水部材としては、防水テープ43に限らず、湿式工法によるシール材等であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係るサッシ窓が設けられた建物の外壁部分を示す縦断面図である。 前記外壁部分を示す横断面図である。 前記サッシ窓の上枠部分を拡大して示す縦断面図である。 前記サッシ窓の下枠部分を拡大して示す縦断面図である。 前記サッシ窓の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。 前記サッシ窓の取付手順を説明する室外側から見た正面図である。 図6に続く取付手順を説明する室外側から見た正面図である。 図7に続く取付手順を説明する室外側から見た正面図である。 図8に続く取付手順を説明する室外側から見た正面図である。 図9に続く取付手順を説明する室外側から見た正面図である。 前記実施形態の変形例に係るサッシ窓の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。 前記実施形態の変形例に係るサッシ窓の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。 前記実施形態の変形例に係るサッシ窓の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。
符号の説明
1…外壁、2…外壁躯体である壁パネル、3…外壁仕上げ材である外装材、3B…折曲部、5…開口部、5A…開口部上辺、5B…開口部下辺、5C…開口部縦辺、10…サッシ窓である縦辷り出し窓、11…上枠体、12…下枠体、13…縦枠体、14…窓枠体、15…パネル体である障子、20…支持枠、21…上支持枠、22…下支持枠、22A…下支持枠本体、22B…水切り部材、23…縦支持枠、30…本窓枠、31…上本窓枠、32…下本窓枠、33…縦本窓枠、43…第2防水部材である防水テープ、44…防水部材である防水シート、44A…見込み面部、44B…折曲り面部、211,221,231…見込み片部、212,222,232…支持片部、212A,222A,232A…シール材、313,325,332…取付片部。

Claims (8)

  1. 建物の外壁に設けた開口部内に配設された窓枠体と、この窓枠体の内側に支持されたパネル体とを備えたサッシ窓であって、
    前記窓枠体は、上枠体、下枠体、および左右の縦枠体から構成され、これらの上枠体、下枠体、および縦枠体には、それぞれ前記外壁躯体の開口部四周各辺に沿って見込み方向室外側に延びる見込み片部が設けられ、
    前記外壁は、外壁躯体と、この外壁躯体の室外面を覆う外壁仕上げ材とを備えて構成され、前記外壁仕上げ材における前記外壁躯体の開口部上辺および縦辺に対応した位置には、見込み方向室内側に延びて前記上枠体および縦枠体の見込み片部を覆う折曲部が形成され、
    前記下枠体の見込み片部と前記外壁躯体の開口部下辺との間には、当該下辺に沿った面状の防水部材が介装され、この防水部材の左右両端部は、上方に折り曲げられて前記左右の縦枠体の見込み片部と前記開口部左右の縦辺との間に介装されているサッシ窓。
  2. 前記防水部材は、前記外壁躯体の開口部の室外側端縁まで延びる見込み面部と、この見込み面部に連続して前記外壁躯体の室外側側面に沿って折れ曲がる折曲り面部とを有し、
    前記見込み面部および折曲り面部が前記外壁躯体に密接され、前記見込み面部のうちの前記外壁躯体の開口部下辺に沿った部分の上面が前記下枠体で覆われ、前記折曲り面部の室外面が前記外壁仕上げ材で覆われている請求項1に記載のサッシ窓。
  3. 前記防水部材は、伸縮可能な面材から形成された防水シートで構成されている請求項1または請求項2に記載のサッシ窓。
  4. 前記上枠体および縦枠体のうちの少なくとも縦枠体において、前記見込み片部の見付け方向内面には、面状の第2防水部材が密接され、この第2防水部材は、前記外壁仕上げ材の折曲部で覆われ、当該第2防水部材の室外側端縁は、当該見込み片部の室外側端縁よりも室外側に位置されて前記外壁躯体の開口部に密接され、前記縦枠体の見込み片部に密接された第2防水部材の下端部は、前記上方に折り曲げられた防水部材の両端部に密接されている請求項1から請求項3のいずれかに記載のサッシ窓。
  5. 前記第2防水部材は、面状に形成されて少なくとも片面が接着面とされた防水テープから構成され、前記見込み片部および前記外壁躯体の開口部に接着されている請求項4に記載のサッシ窓。
  6. 前記窓枠体は、前記外壁躯体に固定される支持枠と、この支持枠に着脱自在に取り付けられるとともに前記パネル体を支持する本窓枠とを備えて構成されており、
    前記支持枠は、上支持枠、下支持枠、および左右の縦支持枠を四周枠組みして構成され、これらの上支持枠、下支持枠、および縦支持枠に前記見込み片部が設けられ、
    前記本窓枠は、上本窓枠、下本窓枠、および左右の縦本窓枠を四周枠組みして構成されるとともに、前記支持枠にシール材を介して取り付けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載のサッシ窓。
  7. 前記本窓枠は、見付け方向外側に突出した取付片部を四周に有した半外付け用サッシ枠であり、
    前記支持枠における上支持枠、下支持枠、および左右の縦支持枠には、前記見込み片部の室内寄りの位置から見付け方向内側に突出した支持片部が設けられ、この支持片部に前記取付片部を係合することにより前記本窓枠が前記支持枠に取り付けられ、これらの支持片部と取付片部との間に前記シール材が介装されている請求項6に記載のサッシ窓。
  8. 前記下支持枠は、前記外壁躯体の開口部下辺に固定される下支持枠本体と、この下支持枠本体に連結されて前記開口部から室外側に突出する水切り部材とを有して構成され、
    前記開口部下辺に沿った前記防水部材の上面が前記水切り部材で覆われている請求項6または請求項7に記載のサッシ窓。
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