JP2001336355A - 防水部材および防水方法 - Google Patents

防水部材および防水方法

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JP2001336355A
JP2001336355A JP2000170769A JP2000170769A JP2001336355A JP 2001336355 A JP2001336355 A JP 2001336355A JP 2000170769 A JP2000170769 A JP 2000170769A JP 2000170769 A JP2000170769 A JP 2000170769A JP 2001336355 A JP2001336355 A JP 2001336355A
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waterproofing
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pieces
copying
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JP2000170769A
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Masayuki Hayashi
真行 林
Mitsuaki Kanazawa
光明 金沢
Yuya Hirasaki
優矢 平崎
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サッシ周りの防水を図る。 【解決手段】防水部材2は、略直角を形成して折れ曲が
る2片である倣い片2a、2aと、倣い片のいずれの片
とも略直角を形成しており、かつ、倣い片の略直角の鈍
角部分にのみ形成され、倣い片との境界で前記倣い片と
接している1片である押え片2bとで構成される防水部
材を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、住宅用
の建物外壁の開口部に装着されるサッシ周りの防水構造
に関し、特にサッシのコーナー部における防水構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9に示されるように、建物外壁の窓の
開口部20にはサッシ4が取付けられる。サッシ4は、
開口部2の4辺の各側面に沿って枠面を形成する、サッ
シ上枠4a、サッシ下枠4b、左枠および右枠であるサ
ッシ縦枠4cよりなるサッシ本体と、このサッシ本体の
周囲に設けた、躯体側に固定するためのサッシ取付片4
d(図8参照)とで構成される。サッシの取付けは、サ
ッシ取付片4dを開口部2の周縁の左右の柱6や上下枠
材に釘等で固定することでなされる。このようにしてサ
ッシ4を開口部2の周縁に固定した後、躯体の外側に複
数の下地材(胴縁等)8を固定し、下地材8の外側に外
壁材(サイディング材)7が取付けられ外壁工事が完了
する。
【0003】また、建物内を外部から熱的に遮断して室
内の空調条件(温度、湿度)を最適に保つため、躯体と
外壁材(サイディング材)との間に断熱材を設けること
も多い。このような住宅建築において、断熱材が湿気を
吸収せず、室内外の温度差による結露を防止し、かつ排
水性等も良好にして、断熱材や木材の劣化を防止するた
めに、断熱材と外壁材との間に通気空間(図8における
符号5)を設けて空気を流通させる通気工法による住宅
構造が近年用いられている。
【0004】このような建物の窓枠を構成するサッシ
は、外壁材との間の気密性および水密性を保つためにそ
の周辺部をシールする必要がある。図8は、一般的なサ
ッシ取付け構造の縦枠部の断面図を示す。一般的なサッ
シ取付け構造においては、現場でサッシ4および外壁材
7を装着した後に、外壁材7とサッシ4との隙間部分お
よび外壁材7同士の継ぎ目部分(図示せず)にバックア
ップ材16と不定形タイプのシーリング材11によるシ
ール工事が行われていた。
【0005】また、施工不良による漏水があった場合に
備えて、外壁材の裏面での防水を図るべく、外壁材7と
柱6等の躯体との間の全面に防水シート14を張って対
処している。その際、サッシ4と防水シート14との間
からも漏水がないように、サッシ取付片4dと防水シー
ト14とに防水テープ17を貼着させる等して建物内部
への漏水の防止を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にアルミ
ニウムの押出し成形材を組合わせて製作されるサッシに
は、組合せられる部材間に隙間を生じる。一般的には、
図4で示されるように、サッシのコーナー部に隙間が生
じる。同図のサッシ4は、上枠部材4f、と縦枠部材4
gとの継ぎ目に隙間4eを生じている。
【0007】このような隙間から、建物内部への漏水を
生じることが多く、各種の方法で対処しているが、いま
だに完全には解決しきれていない。たとえば、図5に示
されるように防水テープ17を、隙間4eを塞ぐように
してサッシ取付片4dに施工する方法があるが、わずか
の隙間から建物内部への漏水を生じることがある。
【0008】また、図6に示されるように、防水シート
14をサッシ取付片4dの全体を覆うように布設する方
法があるが、同様に、わずかの隙間から建物内部への漏
水を生じることがある。また、図7に示されるように、
隙間4eを塞ぐように不定形性のシーリング材11を施
工する方法があるが、施工の手間、硬化に時間がかかる
等の事情があり実用的ではない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、建物の開口部の周縁に
取付けるサッシのコーナー部に取付ける防水部材であっ
て、前記防水部材は、平板状部材に略直角状の切欠き部
が設けられており、JIS K7215タイプAデュロ
メータ硬さで90以下であることを特徴とする防水部材
を提供する。この防水部材は、施工の手間が簡単であ
り、かつサッシの隙間に対応して変形するので、サッシ
の隙間を簡易にシールでき、屋内への漏水に対しての有
効な対策となる。
【0010】また、本発明は、建物の開口部の周縁に取
付けるサッシのコーナー部に取付ける防水部材であっ
て、前記防水部材は、平板に略直角状の切欠き部を設け
た押え片と、該押え片の該切欠き部を形成する2辺のそ
れぞれの辺から押え片と略直角をなして同一方向に立設
される2片である倣い片とで構成され、前記それぞれの
片と片とは水密状で接していることを特徴とする防水部
材を提供する。この防水部材は、施工の手間が簡単であ
り、かつサッシ枠およびサッシ取付片の両方と係合する
ので、サッシの隙間を完璧にシールでき、屋内への漏水
に対し充分な対策となる。
【0011】本発明において、前記倣い片および/また
は前記押え片にはシーリング材が配設されていることが
好ましい。倣い片および/または押え片の、サッシに面
する部分にあらかじめシーリング材が配設されてあれ
ば、より完璧なシーリング性能が得られ、また、施工の
手間も簡単である。また、本発明は、前記の防水部材を
使用して防水処理を行う防水方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の防水部材の斜視
図である。防水部材2は、サッシのコーナー部におい
て、サッシ形状に倣う形状で構成される。すなわち、略
直角を形成して折れ曲がる2片である倣い片2a、2a
はそれぞれサッシ上枠4aおよびサッシ縦枠4cと係合
する。また、押え片2bはサッシ取付片4dと係合す
る。このような構成であれば、サッシの隙間4eの漏水
を生じさせる箇所を物理的に塞ぐことができるので、漏
水への充分な対処となる。
【0013】防水部材2の材質は特に限定はなく、耐水
性の部材であれば目的を果たせるが、加工性等の点で
は、たとえば、ポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂材、アルミ
ニウム等のような金属材等が使用できる。防水部材2の
サイズ、板厚も用途に応じて適宜採用できる。
【0014】また、防水部材2の形状は、図2に示され
るものに限られず、図3に示される形状のものであって
もよい。すなわち、倣い片の2片が略直角を形成してお
り、かつ倣い片の2片2a、2aと押え片2bとが略直
角を形成しており、3つの片の接する部分が漏水しない
ようになっていれば、その他の部分の形状等は限定され
ない。
【0015】さらに、簡易な防水を図るのであれば倣い
片2aがない構成の防水部材31であってもよい。すな
わち、図10に示されるような、平板に略直角状の切欠
き部を設けた構成であり、かつJIS K7215タイ
プAデュロメータ硬さで90以下のものである。図10
に示される防水部材31において、(a)は図2の防水
部材2の押え片2bに相当し、(b)は図3の防水部材
2の押え片2bに相当する。
【0016】アルミニウムの押出し成形材を組合わせて
製作されるサッシでは、一般的には、サッシ枠同士(図
4では4aと4c)の隙間よりもサッシ取付片同士(図
4では4dと4d)の隙間の方が大きい。したがって、
簡易な防水を図るのみで十分な場合には防水部材31の
使用で足りる。このような防水部材31はコストが低廉
で、かつ、施工が簡易である利点がある。
【0017】このような防水部材31に使用できる材料
としては、ブチルゴム、クロロプレンゴム等のゴム材が
例示されるが、これらに限定されない。なお、防水部材
31においても、片面にあらかじめシーリング材が配設
されていることが好ましい。このような構成であれば、
より高いシーリング性能が得られ、また、施工の手間も
簡単である。
【0018】倣い片および/または押え片の、サッシ4
に面する部分にあらかじめシーリング材を配設する場合
のシーリング材は、たとえばブチルゴム等のゴム材が使
用できる。
【0019】図1は、本発明の防水部材をサッシに取付
けた状態の要部斜視図である。サッシの隙間4eの、特
に漏水を生じさせる箇所である、サッシ枠(同図では、
サッシ上枠4a)とサッシ取付片4dとの境界部近傍が
防水部材2により覆われており、充分な防水構造となっ
ている。
【0020】
【発明の効果】本発明の防水部材により、サッシの隙間
をシールでき、屋内への漏水が防止できる。また、施工
も簡単である。また、倣い片および/または押え片の、
サッシに面する部分にあらかじめシーリング材が配設さ
れてあれば、より優れたシーリング性能が得られる。ま
た、この場合でも、施工が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水部材をサッシに取付けた状態の要
部斜視図。
【図2】本発明の防水部材の斜視図。
【図3】本発明の防水部材の斜視図。
【図4】一般的なサッシの要部斜視図。
【図5】サッシに防水テープを施工した状態の要部斜視
図。
【図6】サッシに防水シートを施工した状態の要部斜視
図。
【図7】サッシにシーリング材を施工した状態の要部斜
視図。
【図8】窓枠部分の水平断面図。
【図9】一般的な外壁の窓枠部分の構成図。
【図10】平板状の防水部材の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1:外壁 2:防水部材 2a:倣い片 2b:押え片 4:サッシ 4a:サッシ上枠 4b:サッシ下枠 4c:サッシ縦枠 4d:サッシ取付片 4e:隙間 4f:上枠部材 4g:縦枠部材 5:通気空間 6:躯体(柱) 7:外壁材 8:下地材(胴縁) 9:躯体(上枠材) 10:躯体(下枠材) 11:シーリング材 13:木ネジ 14:防水シート 15:釘 16:バックアップ材 17:防水テープ 20:開口部 30:窓材 31:防水部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の開口部の周縁に取付けるサッシのコ
    ーナー部に取付ける防水部材であって、 前記防水部材は、平板状部材に略直角状の切欠き部が設
    けられており、JISK7215タイプAデュロメータ
    硬さで90以下であることを特徴とする防水部材。
  2. 【請求項2】建物の開口部の周縁に取付けるサッシのコ
    ーナー部に取付ける防水部材であって、 前記防水部材は、平板に略直角状の切欠き部を設けた押
    え片と、 該押え片の該切欠き部を形成する2辺のそれぞれの辺か
    ら押え片と略直角をなして同一方向に立設される2片で
    ある倣い片とで構成され、 前記それぞれの片と片とは水密状で接していることを特
    徴とする防水部材。
  3. 【請求項3】前記倣い片および/または前記押え片には
    シーリング材が配設されている請求項2に記載の防水部
    材。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載の防水部材を
    使用して防水処理を行う防水方法。
JP2000170769A 2000-03-23 2000-06-07 防水部材および防水方法 Pending JP2001336355A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013050009A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Takenaka Komuten Co Ltd 建物の壁構造、サッシ、及び建物の壁の構築方法

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