JP2000189177A - 新規遺伝子及びアミノ酸の製造法 - Google Patents
新規遺伝子及びアミノ酸の製造法Info
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Abstract
L−スレオニンをエシェリヒア属細菌で高収率で製造す
る方法を提供する。 【解決手段】 アミノ酸生産能を有し、かつ、スレオニ
ンに対する耐性を付与する活性を有するタンパク質をコ
ードする遺伝子(rhtC)が増強されたエシェリヒア属細
菌を培地で培養し、該培養物中にアミノ酸を生成蓄積せ
しめ、該培養物から前記アミノ酸を採取する。
Description
ー、具体的には新規遺伝子及びアミノ酸の製造法に関
し、特に、L−ホモセリン、L−スレオニン、L−リジ
ン又はL−ロイシンをエシェリヒア属細菌を用いて製造
する方法に関する。
12株において、最小培地中で高濃度のスレオニン又は
ホモセリンに対する耐性に関与する変異thrR(以下、
「rhtA23」ともいう)を獲得した変異株を取得している
(Astaurova, O. B. et al., Appl. Biochem. and Mic
robiol., 21, 611-616 (1985))。この変異は、L−ス
レオニン生産菌(SU Patent No. 974817)、ホモセリン
生産菌及びグルタミン酸生産菌(Astaurova, O.B. et a
l., Appl. Bioch. And Microbiol., 27, 556-561,199
1)のそれぞれのアミノ酸生産能を改善する。
ヒア・コリ染色体の18分の位置にあり、これがpexB遺
伝子とompX遺伝子との間にあるORF1と同一であるこ
とをつきとめた。そして、同ORF1によってコードさ
れるタンパク質を発現する単位をrhtA(rht:ホモセリ
ンおよびスレオニン耐性)遺伝子と命名した。すなわ
ち、rhtA遺伝子とは、SD配列などの5’非コード領
域、ORF1及びターミネーター等を含む。また、野生
型rhtA遺伝子をマルチコピーとしてクローン化した場合
には、スレオニン又はホモセリンに対する耐性に関与す
ること、及び、rhtA23変異はATG開始コドンの−1の位
置のG→A置換であることを見出している(ABSTRACTS of
17th Internatinal Congress of Biochemistry and Mo
lecular Biology in conjugatin with 1997 Annual Mee
ting of the American Society for Biochemistry and
Molecular Biology, San Francisco, California Augus
t 24-29, 1997, abstract No. 457)。
際に、エシェリヒア・コリには、マルチコピーでスレオ
ニン又ホモセリンに対する耐性を付与する少なくとも2
つの異なる遺伝子が存在することを見出している。これ
らのうち一方は、rhtA遺伝子であり、他方の遺伝子は、
ホモセリン耐性を付与するrhtB遺伝子であることが明ら
かにされている(ロシア特許出願N97117875
号)。
に対する耐性に関与する新規な遺伝子を提供し、さらに
該遺伝子を用いてアミノ酸、特にL−ホモセリン、L−
スレオニン、又は分岐鎖アミノ酸を高収率で製造する方
法を提供することを課題とするものである。
ア・コリ染色体の86分の領域をマルチコピーベクター
でクローニングすると、エシェリヒア・コリ細胞にホモ
セリン耐性が付与されること、及び、その上流領域にス
レオニン耐性に関与する新規な遺伝子rhtCが存在するこ
とを見いだした。さらに、これらの遺伝子を増幅する
と、rhtAと同様に、エシェリヒア・コリのアミノ酸生産
能を向上させることができることを見い出し、本発明を
完成するに至った。すなわち本発明は、以下のとおりで
ある。
質の細胞中の活性が増強されたことにより、L−スレオ
ニン耐性が増強されたエシェリヒア属細菌。 (A)配列表配列番号4に示すアミノ酸配列を有するタ
ンパク質。 (B)配列表配列番号4において、1若しくは数個のア
ミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸
配列からなるタンパク質であって、そのタンパク質を有
する細菌をL−スレオニン耐性にする活性を有するタン
パク質。 (2)さらに、以下の(C)又は(D)のタンパク質の
細胞中の活性が増強されたことにより、L−ホモセリン
耐性が増強された(1)の細菌。 (C)配列表配列番号2に示すアミノ酸配列を有するタ
ンパク質。 (D)配列表配列番号2において、1若しくは数個のア
ミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸
配列からなるタンパク質であって、そのタンパク質を有
する細菌をL−ホモセリン耐性にする活性を有するタン
パク質。 (3)前記(A)又は(B)のタンパク質をコードする
DNAで形質転換されたことにより同タンパク質の活性
が増強された(1)又は(2)記載の細菌。 (4)前記(C)又は(D)のタンパク質をコードする
DNAで形質転換されたことにより同タンパク質の活性
が増強された(2)記載の細菌。
に記載の細菌であってアミノ酸生産能を有するものを培
地で培養し、該培養物中にアミノ酸を生成蓄積せしめ、
該培養物から前記アミノ酸を採取することを特徴とする
アミノ酸の製造法。 (6)前記アミノ酸が、L−ホモセリン、L−スレオニ
ン、又は分岐鎖アミノ酸から選ばれることを特徴とする
(5)の製造法。 (7)前記分岐鎖アミノ酸が、L−バリン又はL−ロイ
シン又であることを特徴とする(6)の製造法。
ク質をコードするDNA。 (A)配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列を有す
るタンパク質。 (B)配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列におい
て、1若しくは数個のアミノ酸の置換、欠失、挿入、付
加、又は逆位を含むアミノ酸配列からなり、かつ、その
タンパク質を有する細菌をL−スレオニン耐性にする活
性を有するタンパク質。 (9)下記(a)又は(b)に示すDNAである(8)
のDNA。 (a)配列表の配列番号3に記載の塩基配列のうち、少
なくとも塩基番号187〜804からなる塩基配列を含
むDNA。 (b)配列表の配列番号3に記載の塩基配列のうち、少
なくとも塩基番号187〜804からなる塩基配列とス
トリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、そ
のタンパク質を有する細菌をL−スレオニン耐性にする
活性を有するタンパク質をコードするDNA。 (10)前記ストリンジェントな条件が、1×SSC及
び0.1%SDSに相当する塩濃度で60℃で洗浄が行
われる条件である(9)のDNA。
「RhtCタンパク質」、これをコードするDNAを「rht
C」遺伝子、(C)又は(D)のタンパク質を「RhtBタ
ンパク質」、これをコードするDNAを「rhtB」遺伝子
ともいう。また、細菌のL−スレオニンに対する耐性に
関与するRhtCタンパク質の活性(すなわち、そのRhtCタ
ンパク質を有する細菌をL−スレオニン耐性にする活
性)を「Rt活性」、細菌のL−ホモセリンに対する耐性
に関与するRhtBタンパク質の活性(すなわち、そのRhtB
タンパク質を有する細菌をL−ホモセリン耐性にする活
性)を「Rh活性」ともいう。また、rhtB遺伝子又はrhtC
遺伝子中、RhtBタンパク質又はRhtCタンパク質をコード
する構造遺伝子を「rhtB構造遺伝子」又は「rhtC構造遺
伝子」ともいう。また、「Rh活性又はRt活性を増強す
る」とは、細胞内のRhtBタンパク質又はRhtCタンパク質
の分子数を増加させる、これらのタンパク質の比活性を
上昇させる、これらのタンパク質の発現や活性に対し、
負の効果を与える機構を解除する等の手段を通じて、L
−スレオニン又はL−ホモセリンに対する耐性を細胞に
付与すること、あるいは同耐性の程度を高めることを意
味する。「タンパク質をコードするDNA」とは、DN
Aが二本鎖の場合にはそのいずれか一方の鎖がタンパク
質をコードすることを意味する。L−スレオニン耐性と
は、細菌が、その野生型細菌が生育できない濃度(通常
には>30mg/ml)のL−スレオニンを含む最小培
地で生育する性質を意味する。L−ホモセリン耐性と
は、細菌が、その野生型細菌が生育できない濃度(通常
には>5mg/ml)のL−ホモセリンを含む最小培地
で生育する性質を意味する。アミノ酸生産能とは、細菌
が、その野生型細菌よりも多量にアミノ酸を培地中に生
成蓄積する性質を意味する。
度のL−スレオニン、又はL−スレオニン及びL−ホモ
セリンに対する耐性を付与することができる。L−スレ
オニン、又はL−スレオニン及びL−ホモセリンに対す
る耐性が上昇し、アミノ酸生産能を有するエシェリヒア
属細菌は、アミノ酸、特にL−ホモセリン、L−スレオ
ニン、又はL−バリンもしくはL−ロイシン等の分岐鎖
アミノ酸を高収率で培地中に蓄積する。
を有し、かつ、配列表配列番号4に示すアミノ酸配列を
有するタンパク質をコードする。本発明のDNAとして
具体的には、配列表配列番号3において塩基番号187
〜804からなる塩基配列を有するDNAが挙げられ
る。
遺伝子)は、Rh活性を有し、かつ、配列表配列番号2に
示すアミノ酸配列を有するタンパク質をコードする。本
発明のDNAとして具体的には、配列表配列番号1にお
いて塩基番号557〜1171からなる塩基配列を有す
るDNAが挙げられる。
伝子は、GenBank accession numberM87049の配列の相補
鎖の一部に相当し、エシェリヒア・コリ染色体の86分
の位置に存在する公知かつ機能未知のORF(オープン
リーディングフレーム)であるf138(M87049の塩基番号
61959〜61543)と、その5’及び3’隣接領域を含む。
f138は、5’隣接領域に160ヌクレオチドしか含ま
ず、ホモセリン耐性を付与しない。M87049の塩基番号62
160〜61959(ORF f138の上流)には終始コドンが存在し
ない。さらに、この配列のATGコドンの一つは、リボゾ
ーム結合部位(M87049中、62171-62166)が先行してい
る。したがって、コード領域は201bp長い。この大
きいORF(M87049の塩基番号62160〜61543)は、rhtB遺
伝子と命名された。
ァージミッドを用いる方法(Groisman, E. A., et al.,
J. Bicteriol., 168, 357-364 (1986))により、エシ
ェリヒア・コリ、例えばK12株又はW3110株の溶原化株の
溶菌液を用いて、エシェリヒア・コリのMucts溶原化株
に感染させ、カナマイシン(40μg/ml)及びホモセリン
(10 mg/ml)を含む最小培地で生育するコロニーからプラ
スミドDNAを単離することによって得られる。また、
rhtB遺伝子は、後記実施例に示すように、エシェリヒア
・コリ染色体の86分の位置にマップされたことから、
エシェリヒア・コリ染色体の86分の位置に近接する領
域に相当する配列を有するオリゴヌクレオチドを用いた
コロニーハイブリダイゼーション、又はPCR(ポリメ
ラーゼ・チェイン・リアクション:White,T.J. et al ;
Trends Genet. 5,185(1989)参照))によって得ること
ができる。また、PCR又はハイブリダイゼーションに
用いるオリゴヌクレオチドは、配列番号1に示す塩基配
列から設計することもできる。PCRのプライマーとし
て、配列番号1において塩基番号557よりも上流の領
域、及び塩基番号1171よりも下流の領域にそれぞれ
対応する塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを用いる
と、コード領域全長を増幅することができる。
plied Biosystems社製DNA合成機model 380Bを使用
し、ホスホアミダイト法を用いて(Tetrahedron Letter
s(1981),22,1859参照)常法に従って合成できる。PCR反
応は、宝酒造(株)製DNAサーマルサイクラー PJ2000型
を用い、TaqDNAポリメラーゼを用い、供給者により指定
された方法に従って行うことができる。
うに、rhtB遺伝子を得た際に、rhtB遺伝子を含むDNA
断片中に偶然得られた遺伝子である。rhtC遺伝子は、機
能未知のORF o128(GenBankのaccession number M87049
の塩基番号60860〜61480)に相当する。rhtC遺伝子は、
配列番号3に示す塩基配列から設計したオリゴヌクレオ
チドを用いたPCR又はハイブリダイゼーションによ
り、エシェリヒア・コリから取得することができる。P
CRのプライマーとしては、配列番号3において塩基番
号187よりも上流の領域、及び塩基番号804よりも
下流の領域にそれぞれ対応する塩基配列を有するオリゴ
ヌクレオチドを用いると、コード領域全長を増幅するこ
とができる。
するDNAは、コードされるRhtBタンパク質のRh活性が
損なわれない限り、1若しくは複数の位置で1若しくは
数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加された
RhtBタンパク質をコードするものであってもよい。
は、コードされるRhtCタンパク質のRt活性が損なわれな
い限り、1若しくは複数の位置で1若しくは数個のアミ
ノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたRhtCタンパ
ク質をコードするものであってもよい。
ク質と実質的に同一のタンパク質をコードするDNA
は、例えば部位特異的変異法によって、特定の部位のア
ミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されるように塩
基配列を改変することによって得られる。また、上記の
ような改変されたDNAは、従来知られている突然変異
処理によっても取得され得る。突然変異処理としては、
RhtBタンパク質をコードするDNA又はRhtCタンパク質
をコードするDNAをヒドロキシルアミン等でインビト
ロ処理する方法、及びRhtBタンパク質をコードするDN
Aを保持するエシェリヒア属細菌を、紫外線照射または
N−メチル−N'−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(NT
G)もしくは亜硝酸等の通常人工突然変異に用いられて
いる変異剤によって処理する方法が挙げられる。
DNAを、適当な細胞でマルチコピーで発現させ、その
細胞のL−ホモセリン又はL−スレオニンに対する耐性
を調べ、耐性が上昇したものを選択することにより、Rh
tBタンパク質又はRhtCタンパク質と実質的に同一のタン
パク質をコードするDNAが得られる。また、一般にタ
ンパク質のアミノ酸配列及びそれをコードする塩基配列
は、種間、株間、変異体、変種間でわずかに異なること
が知られているので、実質的に同一のタンパク質をコー
ドするDNAは、エシェリヒア属のL−ホモセリン耐性
又はL−スレオニン耐性の種、株、変異体、変種から得
ることが可能である。
細菌、又はエシェリヒア属細菌の自然突然変異株若しく
は変種から、例えば配列表の配列番号1に記載の塩基配
列のうち、塩基番号557〜1171からなる塩基配列
を有するDNA又は同DNAから調製され得るプローブ
とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、か
つ、Rh活性を有するタンパク質をコードするDNAを単
離することによっても、RhtBタンパク質と実質的に同一
のタンパク質をコードするDNAが得られる。また、変
異処理したエシェリヒア属細菌、又はエシェリヒア属細
菌の自然突然変異株若しくは変種から、例えば配列表の
配列番号1に記載の塩基配列のうち、塩基番号187〜
804からなる塩基配列を有するDNAとストリンジェ
ントな条件下でハイブリダイズし、かつ、Rt活性を有す
るタンパク質をコードするDNAを単離することによっ
ても、RhtCタンパク質と実質的に同一のタンパク質をコ
ードするDNAが得られる。ここでいう「ストリンジェ
ントな条件」とは、いわゆる特異的なハイブリッドが形
成され、非特異的なハイブリッドが形成されない条件を
いう。この条件を明確に数値化することは困難である
が、一例を示せば、相同性が高い核酸同士、例えば70
%以上の相同性を有するDNA同士がハイブリダイズ
し、それより相同性が低い核酸同士がハイブリダイズし
ない条件、あるいは通常のサザンハイブリダイゼーショ
ンの洗いの条件である60℃、1×SSC,0.1%S
DS、好ましくは、0.1×SSC、0.1%SDSに
相当する塩濃度でハイブリダイズする条件が挙げられ
る。
シェリヒア属細菌である。また、本発明のエシェリヒア
属細菌の好ましい態様は、さらにRh活性が増強されたエ
シェリヒア属細菌である。エシェリヒア属細菌として具
体的には、エシェリヒア・コリが挙げられる。Rt活性
は、例えば、rhtC構造遺伝子の細胞内のコピー数を増幅
すること、又は、RhtCタンパク質をコードするrhtC構造
遺伝子を含むDNA断片をエシェリヒア属細菌中で効率
よく機能するプロモーター配列に連結して得られる組換
えDNAを用いてエシェリヒア属細菌を形質転換するこ
とによって、増強することができる。また、染色体DN
A上のrhtC遺伝子のプロモーター配列を、エシェリヒア
属細菌中で効率よく機能する他のプロモーター配列に置
き換えることによっても、Rt活性を増強することができ
る。同様に、Rh活性は、例えば、rhtB構造遺伝子の細胞
内のコピー数を増幅すること、又は、RhtBタンパク質を
コードするrhtB構造遺伝子を含むDNA断片をエシェリ
ヒア属細菌中で効率よく機能するプロモーター配列に連
結して得られる組換えDNAを用いてエシェリヒア属細
菌を形質転換することによって、増強することができ
る。また、染色体DNA上のrhtB遺伝子のプロモーター
配列を、エシェリヒア属細菌中で効率よく機能する他の
プロモーター配列に置き換えることによっても、Rh活性
を増強することができる。
内のコピー数の増幅は、rhtC構造遺伝子又はrhtB構造遺
伝子を保持するマルチコピーベクターをエシェリヒア属
細菌の細胞に導入することによって行うことができる。
すなわち、これらの構造遺伝子を保持するプラスミド、
ファージ、トランスポゾン(Berg, D. E. and Berg,C.
M., Bio/Technol., 1, 417 (1983))等をエシェリヒア
属細菌の細胞に導入することによって行うことができ
る。rhtC構造遺伝子及びrhtB構造遺伝子の両方を増幅す
る場合は、これらの遺伝子は単一のベクターに搭載され
ていても、異なる2種類のベクターに別々に搭載されて
いてもよい。
pMW118、pUC19等のプラスミドベクター、λ1059、λBF1
01、M13mp9等のファージベクターが挙げられる。また、
トランスポゾンとしては、Mu、Tn10、Tn5が挙げられ
る。
D.A.Morrisonの方法(Methods in Enzymology 68, 326
(1979))あるいは受容菌細胞を塩化カルシウムで処理し
てDNAの透過性を増す方法(Mandel,M. and Higa,A.,
J.Mol.Biol.,53,159(1970))等により行うことができ
る。
菌において、上記のようにしてRt活性、又はRt活性及び
Rh活性を増強すると、そのアミノ酸の生産量を増大させ
ることができる。Rt活性、又はRt活性及びRh活性を増強
させるエシェリヒア属細菌としては、目的とするアミノ
酸を産生する能力を有する菌株を用いる。また、Rt活
性、又はRt活性及びRh活性を有するエシェリヒア属細菌
に、アミノ酸生産性を付与してもよい。
ヒア・コリの新規菌株として、ホモセリン生産能を有す
るE. coli MG442/pRhtC、スレオニン生産能を有するE.
coliMG442/pVIC40,pRhtC、ホモセリン、バリン及びロイ
シン生産能を有するE. coliNZ10/pRhtBC、及びE. coli
NZ10/pRhtB, pRhtCが得られた。これらの菌株は、増幅
されたrhtC DNA断片を含まない菌株よりも多量に前記ア
ミノ酸を蓄積する。
tion for Industrial Microorganisms (VKPM)にブダペ
スト条約に基づき国際寄託されている。E. coli MG442/
pRhtCの受託番号は受託番号VKPM B-7700、E. coli MG44
2/pVIC40,pRhtCは受託番号はVKPM B-7680、E. coli NZ1
0/pRhtB, pRhtCの受託番号はVKPM B-7681、及びE. coli
NZ10/pRhtBCの受託番号はVKPM B-7682である。E. coli
MG442/pRhtC (VKPM B-7700)は、以下の培養形態及び生
物的特徴を示す。
端部を有する桿菌。長径1.5〜2μm。 培養における特徴: (ビーフエキス寒天培地)37℃、24時間での生育に
より、直径1.0〜3mmの円形、白色の半透明のコロニー
を形成する。コロニーは滑面で、規則的又はやや波状の
端部を有し、中央部はわずかに盛り上がり、均質構造、
パステライクの粘稠度を有し、容易に懸濁できる。
時間の培養後、直径1.0〜2.5mmの白色の半透明のコロニ
ーを形成する。コロニーは滑面で、均質構造、パステラ
イクの粘稠度を有し、容易に懸濁できる。 (M9最小寒天培地)37℃、40〜48時間の培養後、
直径0.5〜1.5mmの灰白色、半透明、やや凸状、光沢面の
コロニーを形成する。 (ビーフエキス液体培地)37℃、24時間の培養後、
特徴的な香気を持ち、一様に高度に濁る。
寒天培地での穿針培養で、植菌した部位全体で良好な生
育を示す。 通性嫌気性。 ゼラチンを液化しない。 ミルクで良好に生育し、ミルクの凝集を伴う。 インドールを生成しない。 温度条件:ビーフエキス液体培地で20〜42℃で生育し、
至適温度は33〜37℃。 培地のpH値:液体培地でpH6〜8で生育し、至適pHは7.
2。 炭素源:グルコース、フルクトース、ラクトース、マン
ノース、ガラクトース、キシロース、グリセロール、マ
ンニトールで良好な生育を示し、酸及びガスを生成す
る。 窒素源:アンモニア、硝酸塩の形態の窒素を、有機化合
物と同様に同化する。アンピシリン耐性 L−イソロイシンを生育因子として利用するが、L−イ
ソロイシン非存在下でも生育可能。
を付与し、スレオニン耐性(50 mg/ml)を担うrhtC遺伝子
を保持するマルチコピーのハイブリッドプラスミドpRht
Cを含む。
80)は、pRhtCに加えて、ストレプトマイシン耐性(100 m
g/l)を付与し、スレオニンオペロンの遺伝子を保持する
マルチコピーのハイブリッドプラスミドpVIC40を含む以
外は、VKPM B-7700と同様の培養形態及び生物的特徴を
示す。
1)は、生育因子としてL−イソロイシンの代わりにL−
スレオニン(0.1〜5 mg/ml)を利用する以外は、VKPM B-7
700と同様の培養形態及び生物的特徴を示す。また、カ
ナマイシン耐性(50 mg/l)を付与し、ホモセリン耐性(10
mg/ml)を担うrhtB遺伝子を保持するマルチコピーのハ
イブリッドプラスミドpRhtBを含む。
KPM B-7682)は、アンピシリン耐性(100 mg/l)を付与
し、L−ホモセリン(10 mg/ml)及びL−スレオニン(50m
g/ml)耐性を付与するrhtB及びrhtCの両方を保持するマ
ルチコピーのハイブリッドプラスミドpRhtBCを含む以外
は、VKPM B-7681と同様の培養形態及び生物的特徴を示
す。
tB遺伝子のコピー数が増幅されたことによりRt活性、又
はRt活性及びRh活性が増強されたエシェリヒア属細菌で
あってアミノ酸生産能を有するものを好適な培地で培養
し、該培養物中にアミノ酸を生産蓄積せしめ、該培養物
からアミノ酸を採取することにより、アミノ酸を効率よ
く製造することができる。好適なアミノ酸としては、L
−ホモセリン、L−スレオニン、及び分岐鎖アミノ酸が
挙げられる。分岐鎖アミノ酸としてはL−バリン、L−
ロイシン及びL−イソロイシン、特にL−バリン及びL
−ロイシンが挙げられる。
菌の培養および培養液からのアミノ酸の採取、精製等
は、従来の微生物を用いた発酵法によるアミノ酸の製造
法と同様にして行えばよい。培養に使用する培地として
は、炭素源、窒素源、無機物を含有し、必要があれば使
用菌株が生育に要求する栄養源を適当量含有するもので
あれば、合成培地でも天然培地でもよい。炭素源として
は、グルコースやシュークロースをはじめとする各種炭
水化物、各種有機酸があげられる。また使用する微生物
の資化性によってはエタノールやグリセロール等のアル
コールを用いることが出来る。窒素源としては、アンモ
ニアや、硫酸アンモニウム等の各種のアンモニウム塩類
や、アミン類その他の窒素化合物や、ペプトン、大豆加
水分解物、発酵菌体分解物等の天然窒素源を用いること
が出来る。無機物としては、燐酸一カリウム、硫酸マグ
ネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガ
ン、炭酸カルシウム等が用いられる。
的条件下で行うことが好ましく、培養温度は20〜40
℃で、好ましくは30〜38℃の範囲で行う。培地のp
Hは通常5〜9の範囲であり、6.5〜7.2の範囲が
好ましい。培地のpHは、アンモニア、炭酸カルシウ
ム、各種酸、各種塩基、緩衝液などによって調整するこ
とができる。通常、1〜3日の培養によって、培養液中
に目的とするアミノ酸が蓄積する。
を遠心分離や膜分離法で除去し、イオン交換法、濃縮
法、晶析法等によって目的とするアミノ酸を採取、精製
することが出来る。
に説明する。実施例においては、特記しない限り、アミ
ノ酸はL型である。
する遺伝子のmini-Muファージミッドへのクローニング ホモセリン及びスレオニン耐性に関与する遺伝子を、mi
ni-Mu d5005ファージミッドのmini-Muファージミッドへ
のクローニング mini-Mu d5005ファージミッド(Groisman, E. A., et a
l., J. Bicteriol., 168, 357-364 (1986))を用いて、
ホモセリン及びスレオニン耐性に関与する遺伝子をイン
ビボでクローニングした。MG442菌株のMuCts62溶原菌
(Guayatiner etal., Genetika (in Russian), 14, 947
-956 (1978))を供与菌として用いた。新たに用意した
溶菌液を、VKPM B-513株(Hfr K10 metB)のMucts溶原
化誘導体に感染させるために用いた。メチオニン(50
μg/ml)、カナマイシン(40μg/ml)および
ホモセリン(10mg/ml)を含むM9グルコース最
小培地に細胞をプレートした。48時間後に現れたコロ
ニーを採取し、単離を行った。プラスミドDNAを分離
して、一般的方法によりVKPM B-513株を形質転換するた
めに用いた。形質転換体は、上記カナマイシンを含むL
−ブロース寒天プレートで選択した。プラスミドDNA
を、ホモセリンに耐性を有するこれらの形質転換体から
分離し、挿入断片の構造の制限酵素マッピングにより解
析した。異なる染色体領域に属する2つのタイプの挿入
断片が、供与菌からクローニングされたことが明らかと
なった。このように、エシェリヒア・コリには、マルチ
コピーでホモセリン耐性を付与する少なくとも2つの異
なる遺伝子が存在する。これらの挿入断片のうち一方
は、すでに報告されているrhtA遺伝子である(ABSTRACT
of17th International Congress of Biochemistry and
Molecular Biology in conjugation with 1997 Annual
Meeting af the American Society for Biochemistry
and Molecular Biology, San Francisco, California A
ugust 24-29, 1997)。他方の挿入断片のうち、ホモセ
リンに対する耐性を与える最短の断片は、0.8kbで
あった(図1)。
チェイン・ターミネーション法によって決定した。配列
決定は両方のDNA鎖の全領域について行い、切断点は
すべてオーバーラップするようにして行った。その結
果、該挿入断片は、エシェリヒア・コリ染色体の86分
の位置に存在する公知かつ機能未知のORF(オープン
リーディングフレーム)であるf138(GenBank accessio
n number M87049の塩基番号61543〜61959)と、その上
流領域(M87049の配列では下流)約350bpを含むこ
とが明らかとなった。尚、5'フランキング領域に160
ヌクレオチドしか有しないf138は、ホモセリンに対する
耐性を付与することができなかった。ORF f138の上
流のヌクレオチド62160〜61950の間には、終止コドンが
存在しない。さらに、この配列には、リボゾーム結合部
位と予想される配列が先行する一個のATGコドンが存在
する。最大のORF(M87049の塩基番号62160〜61546)
はrhtB遺伝子と命名された。この遺伝子から予想される
タンパク質RhtBは、高度に疎水性であり、トランスメメ
ンブレン・セグメントである可能性のある領域を有して
いる。
ミドは、細胞にホモセリンに対する耐性しか付与しなか
った。最初に単離したSacII-SacII DNAフラグメント
は二番目の未同定のORF、o128を含んでいたので、この
遺伝子をサブクローニングし、同遺伝子がホモセリン及
びスレオニンに対する耐性を付与できるかを調べた。o1
28(ClaI-Eco47III断片)を含むプラスミドは、50 mg/m
lのスレオニンに対する耐性を付与することが判明した
(図1)。サブクローン断片の配列を決定したところ、
M87049のヌクレオチド61213と61214の間の位置に付加的
なヌクレオチド(G)を含むことがわかった。この配列
へのヌクレオチドの付加は、フレームシフトを除去し、
5’側隣接領域をヌクレオチド60860までORFを延長させ
る。この新規な遺伝子はrhtCと命名された。rhtB、rhtC
の両遺伝子は、コリネバクテリウム・グルタミカムのリ
ジン排出に関与するトランスポーターと相同であること
が見い出された。
生産に対する効果 <1>エシェリヒア・コリL−ホモセリン生産菌 NZ10/
pAL4, pRhtBの構築及びホモセリンの製造
J. and Messing, J., Gene, 100, 189-194 (1991))に
挿入し、pRhtBを得た(図2)。エシェリヒア・コリNZ1
0株を、アスパルトキナーゼ−ホモセリンデヒドロゲナ
ーゼIをコードするthrA遺伝子をpBR322ベクターに挿入
したプラスミドpAL4で形質転換し、NZ10/pAL4株を得
た。NZ10株は、エシェリヒア・コリC600株(thrB,leuB)
(Appleyard R.K., Genetics, 39, 440-452,1954)から得
られたthrB-のleuB+復帰変異株(thrB)である。
で形質転換し、NZ10/pAL4,pUK21株及びNZ10/pAL4,pRhtB
株を得た。上記のようにして得られた各形質転換株を、
50mg/lのカナマイシン及び100mg/lのアン
ピシリンを含むニュートリエントブロスを用いて37℃
で18時間培養し、培養液0.3mlを、50mg/l
のカナマイシン及び100mg/lのアンピシリンを含
む下記の組成を有する発酵培地3mlを含む20×20
0mm試験管に接種し、ロータリーシェーカーで37
℃、48時間培養した。培養後、培養液中のホモセリン
蓄積量及び560nmにおける吸光度を、公知の方法で
測定した。
に、NZ10/pAL4,pRhtB株は、rhtB遺伝子を増強していな
いNZ10/pAL4株及びNZ10/pAL4,pUK21株よりも、ホモセリ
ンの蓄積量が多かった。
産菌 MG442/pRhtCの構築及びホモセリンの製造rhtC 遺伝子をプラスミドpUC21(Vieira, J. and Messin
g, J., Gene, 100, 189-194 (1991))に挿入し、pRhtC
を得た(図3)。エシェリヒア・コリMG442菌株は既知
の菌株(Gusyatiner et al., Genetika(in Russian), 1
4, 947-956 (1978))であり、3g/L以上のL−スレ
オニンを生産することができる。この菌株を、既知のプ
ラスミドpUC21又はpRhtCを導入することにより形質転換
し、MG442/pUC21及びMG442/pRhtCを得た。
アンピシリンを含むニュートリエントブロスを用いて3
7℃で18時間培養し、培養液0.3mlを、100m
g/lのアンピシリンを含む前記発酵培地3mlを含む
20×200mm試験管に接種し、ロータリーシェーカ
ーで37℃、48時間培養した。培養後、培養液中のホ
モセリン蓄積量及び560nmにおける吸光度を、公知
の方法で測定した。結果を表2に示す。
子の効果 <1>エシェリヒア・コリのスレオニン生産菌 VG442/p
VIC40, pRhtB (VKPM B-7660)の構築及びスレオニン生産 エシェリヒア・コリMG442株を、既知のプラスミドpVIC4
0(米国特許第5,175,107号 (1992))を通常の形質転換
法により導入することによって形質転換した。形質転換
体は、0.1mg/mlのストレプトマイシンを含むL
B−寒天プレートにより選択を行った。このようにして
新規菌株、MG442/pVIC40が得られた。
転換し、MG442/pVIC40,pUK21株及びMG442/pVIC40,pRhtB
株を得た。上記のようにして得られた各形質転換株を、
50mg/lのカナマイシン及び100mg/lのスト
レプトマイシンを含むニュートリエントブロスを用いて
37℃で18時間培養し、培養液0.3mlを、50m
g/lのカナマイシン及び100mg/lのストレプト
マイシンを含む実施例3と同様の発酵培地3mlを含む
20×200mm試験管に接種し、ロータリーシェーカ
ーで37℃、68時間培養した。培養後、培養液中のス
レオニン蓄積量及び560nmにおける吸光度を、公知
の方法で測定した。
に、MG442/pVIC40,pRhtB株は、rhtB遺伝子を増強してい
ないMG442/pVIC40株及びMG442/pVIC40,pUK21株よりも、
スレオニンの蓄積量が多かった。
産菌 VG442/pVIC40, pRhtC (VKPM B-7680)の構築及びス
レオニン生産 MG442/pVIC40株をpRhtC及びpUC21で形質転換し、MG442/
pVIC40,pRhtC株及びMG442/pVIC40,pUC21を得た。上記と
同様にして、MG442/pVIC40,pUC21及びMG442/pVIC40,pRh
tCを、100mg/lのアンピシリン及び100mg/
lのストレプトマイシンを含むニュートリエントブロス
を用いて37℃で18時間培養し、培養液0.3ml
を、100mg/lのアンピシリン及び100mg/l
のストレプトマイシンを含む前記と同様の発酵培地3m
lを含む20×200mm試験管に接種し、ロータリー
シェーカーで37℃、46時間培養した。培養後、培養
液中のスレオニン蓄積量及び560nmにおける吸光度
を、公知の方法で測定した。
に、MG442/pVIC40,pRhtC株は、rhtC遺伝子を増強してい
ないMG442/pVIC40株及びMG442/pVIC40,pUC21株よりも、
ホモセリンの蓄積量が多かった。
産に対する協奏的効果rhtB 遺伝子及びrhtC遺伝子の両方を含むSacII-SacII DN
A断片をpUC21に挿入した。得られたプラスミドpRhtBCは
rhtB遺伝子及びrhtC遺伝子の両方を持つ(図4)。
RhtBCで形質転換し、NZ10/pUC21 (VKPM B-7685)、NZ10/
pRhtB (VKPM B-7683)、pNZ10/RhtC (VKPM B-7684)及びN
Z10/pRhtBC (VKPM B-7682)を得た。
を、上記と同様にして培養し、各種アミノ酸の培地中の
蓄積量を測定した。結果を表5に示す。表5に示される
ように、ホモセリン、バリン及びロイシン生産に対する
pRhtB及びpRhtCの協奏効果が示された。これらの結果
は、rhtB及びrhtC遺伝子産物は、細胞中で相互作用する
ことを示している。
に対する影響 上記のように、培地中のアミノ酸蓄積に対するrhtBまた
はrhtCを保持するプラスミドの効果を、異なる菌株を用
いて調べたところ、アミノ酸蓄積の様式は、菌株の遺伝
子型に依存した。
クテリウム・グルタミカムのリジントランスポーターLy
sE(Vrljic, M., Sahm, H. and Eggeling, L. (1996) M
ol.Microbiol. 22, 815-826)との相同性から、これら
のタンパク質が類似した機能を有すること示唆された。
そこで、プラスミドpRhtB及びpRhtCについて、公知の
W3350株(VKPM B-1557)のストレプトマイシン耐性変異
株(strR)であるN99株のアミノ酸又はアミノ酸アナロ
グに対する感受性に与える影響を調べた。一夜培養した
N99/pRhtB及びN99/pRhtCの培養液(109cfu/ml)を、同
培地で5時間培養した。対数増殖期のこの培養物をM9
最少培地で1/100に希釈し、約104個の生菌を、2倍づつ
増加させた量のアミノ酸又はアミノ酸アナログを含む、
よく乾かしたM9寒天(2%)培地にプレーティング
し、各化合物の最少阻止濃度を調べた。
に、多コピーのrhtBはホモセリンに加えてα−アミノ−
β−ヒドロキシバレリン酸(AHVA)、S−(2−アミノ
エチル)L−システイン(AEC)、及び4−アザ−DL
−ロイシンに対する耐性を増加し、多コピーのrhtCはス
レオニンに加えてバリン、ヒスチジン及びAHVAに対する
耐性を増加した。この結果は、仮定的なトランスポータ
ーであるrhtB及びrhtCは、多くの基質(アミノ酸)に対
して特異的であるか、あるいは増幅の結果として非特異
的な効果を示す可能性がある。
レオニン、又はスレオニン及びホモセリンに対する耐性
を付与することができる。
ンに対する耐性が上昇し、アミノ酸生産能を有するエシ
ェリヒア属細菌は、アミノ酸、特にホモセリン、L−ス
レオニン、L−バリン、L−ロイシンを培地中に蓄積す
る。
び同定を示す図。
示す図。
示す図。
pRhtBCの構造を示す図。
0)
12株において、最小培地中で高濃度のスレオニン又は
ホモセリンに対する耐性に関与する変異thrRを獲得した
変異株を取得している(Astaurova, O. B. et al., App
l. Biochem. and Microbiol.,21, 611-616 (1985))。
この変異は、L−スレオニン生産菌(SU Patent No. 97
4817)、ホモセリン生産菌及びグルタミン酸生産菌(As
taurova, O.B. et al.,Appl. Bioch. And Microbiol.,
27, 556-561, 1991)のそれぞれのアミノ酸生産能を改
善する。
ェリヒア・コリ染色体の18分の位置にあり、これがpe
xB遺伝子とompX遺伝子との間にあるORF1上にあるこ
とをつきとめた。そして、同ORF1によってコードさ
れるタンパク質を発現する単位をrhtA(rht:ホモセリ
ンおよびスレオニン耐性)遺伝子と命名した。すなわ
ち、rhtA遺伝子とは、SD配列などの5’非コード領
域、ORF1及びターミネーター等を含む。また、野生
型rhtA遺伝子をマルチコピーとしてクローン化した場合
には、スレオニン又はホモセリンに対する耐性に関与す
ること、及び、前記変異thrRは、rhtA遺伝子中のATG開
始コドンの−1の位置のG→A置換により生じたことを見
出している(この変異は「rhtA23」と命名された)(AB
STRACTS of 17th Internatinal Congress of Biochemis
try and Molecular Biology in conjugatin with 1997
Annual Meeting of the American Society for Biochem
istryand Molecular Biology, San Francisco, Califor
nia August 24-29, 1997, abstract No. 457)。
Claims (10)
- 【請求項1】 以下の(A)又は(B)のタンパク質の
細胞中の活性が増強されたことにより、L−スレオニン
耐性が増強されたエシェリヒア属細菌。 (A)配列表配列番号4に示すアミノ酸配列を有するタ
ンパク質。 (B)配列表配列番号4において、1若しくは数個のア
ミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸
配列からなるタンパク質であって、そのタンパク質を有
する細菌をL−スレオニン耐性にする活性を有するタン
パク質。 - 【請求項2】 さらに、以下の(C)又は(D)のタン
パク質の細胞中の活性が増強されたことにより、L−ホ
モセリン耐性が増強された請求項1記載の細菌。 (C)配列表配列番号2に示すアミノ酸配列を有するタ
ンパク質。 (D)配列表配列番号2において、1若しくは数個のア
ミノ酸が欠失、置換、挿入若しくは付加されたアミノ酸
配列からなるタンパク質であって、そのタンパク質を有
する細菌をL−ホモセリン耐性にする活性を有するタン
パク質。 - 【請求項3】 前記(A)又は(B)のタンパク質をコ
ードするDNAで形質転換されたことにより同タンパク
質の活性が増強された請求項1又は2記載の細菌。 - 【請求項4】 前記(C)又は(D)のタンパク質をコ
ードするDNAで形質転換されたことにより同タンパク
質の活性が増強された請求項2記載の細菌。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の細
菌であってアミノ酸生産能を有するものを培地で培養
し、該培養物中にアミノ酸を生成蓄積せしめ、該培養物
から前記アミノ酸を採取することを特徴とするアミノ酸
の製造法。 - 【請求項6】 前記アミノ酸が、L−ホモセリン、L−
スレオニン、又は分岐鎖アミノ酸から選ばれることを特
徴とする請求項5記載の製造法。 - 【請求項7】 前記分岐鎖アミノ酸が、L−バリン又は
L−ロイシンであることを特徴とする請求項6記載の製
造法。 - 【請求項8】 下記(A)又は(B)に示すタンパク質
をコードするDNA。 (A)配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列を有す
るタンパク質。 (B)配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列におい
て、1若しくは数個のアミノ酸の置換、欠失、挿入、付
加、又は逆位を含むアミノ酸配列からなり、かつ、その
タンパク質を有する細菌をL−スレオニン耐性にする活
性を有するタンパク質。 - 【請求項9】 下記(a)又は(b)に示すDNAであ
る請求項8記載のDNA。 (a)配列表の配列番号3に記載の塩基配列のうち、少
なくとも塩基番号187〜804からなる塩基配列を含
むDNA。 (b)配列表の配列番号3に記載の塩基配列のうち、少
なくとも塩基番号187〜804からなる塩基配列とス
トリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ、そ
のタンパク質を有する細菌をL−スレオニン耐性にする
活性を有するタンパク質をコードするDNA。 - 【請求項10】 前記ストリンジェントな条件が、1×
SSC及び0.1%SDSに相当する塩濃度で60℃で
洗浄が行われる条件である請求項9記載のDNA。
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