JP2000186159A - レトルト食品包装用フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
レトルト食品包装用フィルムおよびその製造方法Info
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Abstract
ッキング性、ヒートシール性が良好なレトルト食品包装
用フィルムを提供する。 【解決手段】第一工程で実質的に不活性溶剤の不存在下
にプロピレンを主体とした重合体部分(A成分)を重合
し、次いで第二工程を気相中でエチレン含有量が20〜
50重量%のプロピレンとエチレンとの共重合体部分
(B成分)を重合して得られるブロック共重合体を溶融混
練してなる組成物を製膜してなるフィルムが以下の物性
を満足することを特徴とするレトルト食品包装用フィル
ム。 (1)フィルムの20℃キシレン可溶部が8〜25重量
% (2)フィルムの20℃キシレン可溶部の極限粘度が2
dl/g以上 (3)フィルムの曇値(HAZE)が45%以上 (4)直径200μm以上のフィッシュアイが1m2あた
り100個以下
Description
フィルムおよびその製造方法に関する。さらに詳しく
は、低温での耐衝撃性と耐ブロッキング性、ヒートシー
ル性に優れ、且つフィッシュアイの少ないレトルト食品
包装用フィルムおよびその製造方法に関するものであ
る。
優れているため、食品包装、繊維包装などの包装分野で
広く使用されている。近年、食品包装分野などにおいて
耐衝撃性、耐熱性、耐ブロッキング性、ヒートシール性
を兼ね備えた材料が要望されている。しかし、プロピレ
ン単独重合体、プロピレンとα-オレフィンのランダム
共重合体は低温での耐衝撃性が不十分であり使用に制限
があった。耐衝撃性を付与させるための方法として、主
にポリプロピレンブロック共重合体を用いて改良する試
みがいくつかなされている。プロピレン(以下、Pと記
載する)とエチレン・プロピレン(以下、EPと記載す
る)共重合体のブロック共重合体として、特開平6−9
3061号公報にはチーグラー・ナッタ型触媒を用い
て、実質的に不活性溶剤の不存在下に第一工程でプロピ
レンを主体とした重合体部分を重合し、次いで第二工程
中で気相中にてエチレン・プロピレン共重合体を重合し
たP−EPブロック共重合体が提案されている。しかし
ながら、気相中での重合においては従来の溶剤法での重
合体に比べ低温での耐衝撃性が良好である材料が得られ
るものの、ブロッキング性、ヒートシール性が低下する
問題があった。また、連続重合法においてはフィッシュ
アイの発生による外観不良を抑えるために、P部とEP
部の極限粘度比を限定する必要があり、フィルム性能に
も限界があった。
公知のプロピレン系ブロック共重合体からなるレトルト
食品包装用フィルムの欠点を改良し、耐熱性などポリプ
ロピレンブロック共重合体が本来有する好ましい特性を
損なうことなく、低温での耐衝撃性が良好であり、外
観、耐ブロッキング性、ヒートシール性が良好なレトル
ト食品包装用フィルムを提供することにある。
の結果、フィルムの20℃キシレン可溶部(以下、CX
S部という)を制御することにより、良好な特性を発現
するフィルムとなることを見出し、更に、フィルム製膜
時の分解によるCXS部の極限粘度(以下、[η]とい
う)の低下をある範囲に抑えるフィルムの製造方法によ
り、より良好な特性を発現することを見出し本発明に至
った。
性溶剤の不存在下にプロピレンを主体とした重合体部分
(A成分)を重合し、次いで第二工程を気相中でエチレ
ン含有量が20〜50重量%のプロピレンとエチレンと
の共重合体部分(B成分)を重合して得られるブロック共
重合体を溶融混練してなる組成物を製膜してなるフィル
ムが以下の物性を満足するレトルト食品包装用フィルム
に係るものである。 (1)フィルムの20℃キシレン可溶部が8〜25重量
% (2)フィルムの20℃キシレン可溶部の極限粘度が2
dl/g以上 (3)フィルムの曇値(HAZE)が45%以上 (4)直径200μm以上のフィッシュアイが1m2あた
り100個以下
性溶剤の不存在下にプロピレンを主体とした重合体部分
を重合し、次いで第二工程を気相中でエチレン含有量が
20〜50重量%のプロピレンとエチレンとの共重合体
部分を重合して得られるブロック共重合体を溶融混練し
てなる230℃のメルトフローレートが1.5〜10g
/10分、20℃キシレン可溶部の極限粘度が2.4d
l/g以上である組成物をフィルム化する製造方法にお
いて、フィルムの20℃キシレン可溶部の極限粘度
([η]b)と組成物の極限粘度([η]a)との比[η]b
/[η]aが0.75以上であるレトルト食品包装用フィ
ルムの製造方法に係るものである。
のレトルト食品包装用フィルムに使用されるポリプロピ
レン系組成物は、第一工程で実質的に不活性溶剤の不存
在下にプロピレンを主体とした重合体部分(A成分)を
重合し、次いで第二工程を気相中でエチレン含有量が2
0〜50重量%のプロピレンとエチレンとの共重合体部
分(B成分)を重合して得られるブロック共重合体を溶
融混練してなるものである。触媒としてはチーグラー・
ナッタ型触媒を用いることができる。
度特性に応じて任意に選択することが可能であるが、フ
ィルムのCXS部の量が8〜25重量%となるように選
択する必要がある。8重量%未満の場合は耐衝撃強度が
低下するため好ましくなく、25重量%を超える場合は
耐ブロッキング性が悪化するため好ましくない。特に、
9〜16重量%の範囲が耐衝撃性と耐ブロッキング性の
バランスからより好ましい。また、B成分のエチレン含
有量は20〜50重量%であることが必要である。好ま
しい範囲は、30〜50重量%である。エチレン含有量
が20重量%未満の場合は、耐ブロッキング性が劣るた
め好ましくなく、50重量%を超える場合は、耐衝撃性
が劣るため好ましくない。
ポリプロピレン系組成物はフィルム加工性を考慮すると
230℃のメルトフローレートが1.5〜10g/10
分であることが必要である。好ましい範囲は、2〜5g
/10分である。メルトフローレートが1.5g/10
分未満の場合は押出特性が悪化するため好ましくなく、
10g/10分を超える場合は引き取り特性が悪化する
ため好ましくない。
ィルムのCXS部の[η]が2dl/g以上であることが
必要である。2dl/g未満の場合は、耐ブロッキング
性、ヒートシール性が低下するため好ましくない。好ま
しい範囲は、2.1dl/g以上である。また、フィル
ムの曇値(以下、HAZEという)は45%以上が必要
である。好ましい範囲は、50%以上である。HAZE
の増加は表面の微少凹凸を促進することであり、耐ブロ
ッキング性を改良することができる。HAZEが45%
未満の場合は耐ブロッキング性が悪化するため好ましく
ない。
観、特性の観点から直径200μm以上のフィッシュア
イが1m2あたり100個以下であることが必要であ
る。好ましい範囲は、50個以下である。
Tダイ法、チューブラー法などの公知のフィルム製膜法
で製造することが可能であるが、特にTダイ法による未
延伸フィルムの製造法により好適に製造される。フィル
ムの厚みは特に限定されないが、10〜250μmが好
ましく、さらに好ましくは30〜150μmである。
は、中和剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
滑剤、抗ブロッキング剤、造核剤などを必要に応じて添
加することが可能である。特に、中和剤としてはハイド
ロタルサイト類化合物、水酸化カルシウムなどが加工時
の発煙低下には好ましく、酸化防止剤としてはトコフェ
ノール類がCXS部の[η]低下抑制の観点から好まし
い。
その他のフィルム、例えばポリプロピレン二軸延伸フィ
ルム、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリテレフタル酸エ
チルフィルムやアルミニウム箔などのドライラミネート
法、または押出ラミネート法などの方法で製造される複
合フィルムの少なくとも一層としても好適に使用するこ
とが可能である。
は、通常工業的に採用されている方法によって、コロナ
放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾン処理などの
表面処理を施すこともできる。
造方法は20℃キシレン可溶部の極限粘度が2.4dl
/g以上である組成物をフィルムの20℃キシレン可溶
部の極限粘度([η]b)と組成物の極限粘度([η]a)
との比[η]b/[η]aが0.75以上となる様にするこ
とが必要である。好ましい範囲は、0.80以上であ
る。[η]b/[η]aが0.75未満の場合は、CXS部
の分解が促進されるため耐ブロッキング性が悪化して好
ましくない。[η]b/[η]aは、組成物の安定剤処方、
加工機の構造、加工温度等の加工条件によりコントロー
ルすることが出来る。[η]b/[η]aを高くするために
は、例えば、組成物の安定剤の強化、低せん断の加工機
の選択、低温での加工などが効果的である。
ッシュアイ個数がN1(個/m2)であり、フィルムのフ
ィッシュアイ個数をN2(個/m2)としたとき、製造時
にフィルター等を用いて、N1とN2の関係を、N2≦
0.2×N1、N2≦100を満足するようにすることが
より好ましい。フィルターとしては例えば、ろ過精度1
0〜150μmの金属製フィルターを1枚以上、数百枚
まで重ねて使用することができ、特にろ過精度40〜80
μmの焼結繊維で構成されたフィルターを用いること
が、加工性とフィッシュアイの削減効果から好ましい。
観、耐熱性、低温での耐衝撃性、ヒートシール性、更に
は耐ブロッキング性に優れ、特に、低温下での重量物包
装用途で好適に使用される。
説明するが、本発明の範囲は何ら実施例のみに限定され
るものではない。なお、発明の詳細な説明および実施例
中の各項目の測定値は、下記の方法で測定した。
(B成分)中のエチレン濃度 高分子ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の616
ページに記載されている13C-NMRの測定を行い、組成物
のエチレン含量を求めた。B成分中のエチレン濃度は物
質収支から求めたB成分含有量を用いて次式により計算
した。 (組成物のエチレン濃度)×100/(B成分含有量
(重量%)) (2)極限粘度([η]) ウベローデ型粘度計を用いて135℃テトラリン中で測
定を行った。 (3)20℃キシレン可溶部(CXS) ポリプロピレン5gを沸騰キシレン500mlに完全に
溶解させた後、20℃に降温し、4時間以上放置する。
その後、これを析出物と溶液とにろ別し可溶部と不溶部
に分離した。可溶部はろ液を乾固して減圧下70℃で乾
燥し、その重量を測定して含有量(重量%)を求めた。
た。 (5)耐衝撃性 試料を0℃に保持しておき、2mの高さから535.1
gの鉄球を落とし、試料を破壊貫通した時の落下速度
と、試料のない場合の鉄球のみの落下速度との、速度差
から耐衝撃エネルギーを求めた。その計算は次式によ
る。 E=(1/2)・M・L2(1/t0 2−1/t1 2) E:耐衝撃エネルギー[J] M:ボールの重量[0.5351kg] L:二つの光電管管の距離[0.1m] t0:フィルムのない場合の鉄球通過時間[S] t1:フィルムを破壊貫通時の鉄球通過時間[S]
#100/#120のスクリーンメッシュを使用して製
膜した厚み50μmのフィルムを目視により、直径が2
00μm以上のFE個数を観測した。本発明フィルムの
FEの個数(N2)は本特許記載のフィルターを使用し
て製膜したフィルムを目視により、直径が200μm以
上のFE個数を観測した。 (8)耐ブロッキング性 225mm×50mmのフィルムを用いて、フィルム同
志を重ねあわせ、100mm×50mmの範囲を40g
/cm2の荷重下で60℃、80℃で3時間状態調整を
行った。その後、23℃、湿度50%の雰囲気下に30
分以上放置し、島津製作所製ブロッキングテスターを用
いて20g/分の剥離荷重速度で試料の剥離に要する強
度を測定した。 (9)ヒートシール強度 東洋テスター工業(株)性ヒートシーラーを使用し次の
条件でシールし、次いでシール片を15mm幅に切り、
剥離角90°で(株)オリエンテック製テンシロンを用
いて測定した。 [シール条件] シールバー:平面両面加熱、シール温度:200℃ シール圧力:1.0kg/cm2、シール時間:1.0
秒 裏打ち補強剤:PET#12/AL#9/CPP#70
構成のドライラミネートフィルム
ロピレン単独重合体部分を重合し、次いで第二工程を気
相中でエチレン含有量が34重量%のプロピレンとエチ
レンとの共重合体部分を重合した。得られた共重合体1
00部に水酸化カルシウム0.03部、ビタミンE0.
05部を加えて溶融混練し組成物とした。組成物に含ま
れるCXS量は13.7重量%、CXS部の[η]は3.
29dl/g、フィッシュアイ個数は2150個/m2
であった。本組成物をろ過精度60μmの金属フィルタ
ーを使用して濾過し、次いでTダイ加工法により、27
0℃の温度で製膜して厚み70μmのレトルト食品包装
用フィルムを得た。得られたフィルムのCXS量は1
2.8重量%、CXS部の[η]は2.57dl/g、フ
ィッシュアイ個数は98個/m2であった。フィルムの
物性は表1、表2に示す様に、フィッシュアイは多めで
あるが、耐ブロッキング性、耐衝撃性、ヒートシール強
度の良好なフィルムであった。
ロピレン単独重合体部分を重合し、次いで第二工程を気
相中でエチレン含有量が36重量%のプロピレンとエチ
レンとの共重合体部分を重合した。得られた共重合体1
00部に水酸化カルシウムを0.01部、ビタミンEを
0.05部を加えて溶融混練して組成物とした。組成物
に含まれるCXS量は13.5重量%、CXS部の[η]
を2.62dl/g、フィッシュアイ個数を680個/
m2としたであった。実施例1と同様にレトルト食品包
装用フィルムを得た。得られたフィルムのCXS量は1
3.3重量%、CXS部の[η]は2.17dl/g、フ
ィッシュアイ個数は20個/m2であった。フィルムの
物性は表1、表2に示す様に、フィッシュアイが少な
く、耐ブロッキング性、耐衝撃性、ヒートシール強度の
良好なフィルムであった。
01部、ビタミンEを0.03部、イルガノックス10
10(商品名:チバスペシャリティーケミカルズ社製)
0.1部を用いたこと以外は実施例2と同様にレトルト
食品包装用フィルムを得た。得られたフィルムのCXS
量は13.7重量%、CXS部の[η]は2.17dl/
g、フィッシュアイ個数は10個/m2であった。フィ
ルムの物性は表1、表2に示す様に、フィッシュアイが
更に少なく、耐ブロッキング性、耐衝撃性、ヒートシー
ル強度の良好なフィルムであった。
ロピレン単独重合体部分を重合し、次いで第二工程を気
相中でエチレン含有量が41重量%のプロピレンとエチ
レンとの共重合体部分を重合した。共重合体100部に
水酸化カルシウム0.03部、イルガノックス1010
を0.2部、イルガノックス3114(商品名:チバス
ペシャリティーケミカルズ社製)を0.075部、イル
ガフォス168(商品名:チバスペシャリティーケミカ
ルズ社製)を0.05部を加えて組成物とした。組成物
に含まれるCXS量は14.8重量%、CXS部の[η]
は1.64dl/g、フィッシュアイ個数は170個/
m2であった。本組成物を実施例1と同様の方法にてレ
トルト食品包装用フィルムを得た。得られたフィルムの
CXS量は12.2重量%、CXS部の[η]は1.56
dl/g、フィッシュアイ個数は7個/m2であった。
フィルムの物性は表1、表2に示す様に、フィッシュア
イは少ないが、耐ブロッキング性、耐衝撃性が劣るフィ
ルムであった。
シウム0.03部、イルガノックス1010を0.2部
を用いた以外は実施例2と同様にレトルト食品包装用フ
ィルムを得た。得られたフィルムのCXS量は13.4
重量%、CXS部の[η]は1.95dl/gとCXS部
の分解が進んでいた。フィルムの物性は表1、表2に示
す様に、耐ブロッキング性、耐衝撃性が劣るフィルムで
あった。
であり、外観、耐ブロッキング性、ヒートシール性が良
好なレトルト食品包装用フィルムおよびその製造法が提
供される。
Claims (6)
- 【請求項1】第一工程で実質的に不活性溶剤の不存在下
にプロピレンを主体とした重合体部分(A成分)を重合
し、次いで第二工程を気相中でエチレン含有量が20〜
50重量%のプロピレンとエチレンとの共重合体部分
(B成分)を重合して得られるブロック共重合体を溶融混
練してなる組成物を製膜してなるフィルムが以下の物性
を満足することを特徴とするレトルト食品包装用フィル
ム。 (1)フィルムの20℃キシレン可溶部が8〜25重量
% (2)フィルムの20℃キシレン可溶部の極限粘度が2
dl/g以上 (3)フィルムの曇値(HAZE)が45%以上 (4)直径200μm以上のフィッシュアイが1m2あた
り100個以下 - 【請求項2】ブロック共重合体を溶融混練してなる組成
物の230℃のメルトフローレートが1.5〜10g/
10分であることを特徴とする請求項1記載のレトルト
食品包装用フィルム。 - 【請求項3】ブロック共重合体を溶融混練してなる組成
物の20℃キシレン可溶部の極限粘度が2.4dl/g
以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のレト
ルト食品包装用フィルム。 - 【請求項4】第一工程で実質的に不活性溶剤の不存在下
にプロピレンを主体とした重合体部分(A成分)を重合
し、次いで第二工程を気相中でエチレン含有量が20〜
50重量%のプロピレンとエチレンとの共重合体部分
(B成分)を重合して得られるブロック共重合体を溶融混
練してなる230℃のメルトフローレートが1.5〜1
0g/10分、20℃キシレン可溶部の極限粘度が2.
4dl/g以上である組成物を製膜してフィルムを製造
方法において、フィルムの20℃キシレン可溶部の極限
粘度([η]b)と組成物の極限粘度([η]a)との比
[η]b/[η]aが0.75以上であることを特徴とする
レトルト食品包装用フィルムの製造方法。 - 【請求項5】得られたフィルムが下記の物性を満足する
フィルムであることを特徴とする請求項4記載のレトル
ト食品包装用フィルムの製造方法。 (1)フィルムの20℃キシレン可溶部が8〜25重量
% (2)フィルムの20℃キシレン可溶部の極限粘度が2
dl/g以上 (3)フィルムの曇値(HAZE)が45%以上 (4)直径200μm以上のフィッシュアイが1m2あた
り100個以下 - 【請求項6】組成物の直径200μm以上のフィッシュ
アイ個数をN1(個/m2)、フィルムのフィッシュアイ
個数をN2(個/m2)とした場合に、 N1とN2との関
係が、N2≦0.2×N1、 N2≦100を満足すること
を特徴とする請求項4又は5記載のレトルト食品包装用
フィルムの製造方法。
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JP36458298A JP3566114B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | レトルト食品包装用フィルムおよびその製造方法 |
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