JP2000180973A - 透過型スクリーン - Google Patents

透過型スクリーン

Info

Publication number
JP2000180973A
JP2000180973A JP10360350A JP36035098A JP2000180973A JP 2000180973 A JP2000180973 A JP 2000180973A JP 10360350 A JP10360350 A JP 10360350A JP 36035098 A JP36035098 A JP 36035098A JP 2000180973 A JP2000180973 A JP 2000180973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
diffusion layer
light diffusion
layer
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10360350A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Murayama
義明 村山
Noboru Fujikura
登 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP10360350A priority Critical patent/JP2000180973A/ja
Priority to EP99959818A priority patent/EP1152286A4/en
Priority to PCT/JP1999/007033 priority patent/WO2000038005A1/ja
Priority to KR1020017007707A priority patent/KR20010099829A/ko
Priority to US09/466,212 priority patent/US6556347B1/en
Priority to TW88122283A priority patent/TW409196B/zh
Publication of JP2000180973A publication Critical patent/JP2000180973A/ja
Priority to US10/386,505 priority patent/US6760155B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶プロジェクターなどのマトリックス状に
配置された画素表示部を有するライトバルブと組み合わ
せて使用される場合にも、モアレやスペックルの発生が
殆どなく、十分良好な視野角をもち、高解像度で高品位
な投写映像を得ることが可能で、更に低コスト化が可能
な透過型スクリーンを提供する。 【解決手段】 第1光拡散層1と第2光拡散層2とを備
えている。第1光拡散層1は、透光性プラスチックから
なる第1基材1a中に屈折率差0.07〜0.17で重
量平均粒子径1〜12μmの透光性微粒子からなる第1
光拡散材1bが20〜50重量%含有されてなり、厚さ
が50〜200μmである。第2光拡散層2は、透光性
プラスチックからなる第2基材中2aに重量平均粒子径
1〜12μmの透光性微粒子からなる第2光拡散材2b
が0.1〜10.0重量%含有されてなり、厚さが50
0〜5000μmであり、曇価が50〜85%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示技術の分
野に属するものであり、特に、プロジェクションテレビ
やマイクロフィルムリーダーなどのスクリーンとして好
適な透過型スクリーンに関する。本発明の透過型スクリ
ーンは、特にLCD(液晶)プロジェクターやDMD
(デジタル・マイクロミラー・デバイス)プロジェクタ
ーのようにマトリックス状に配置された画素表示部を有
する(即ち、画素表示部をマトリックス状に配置した構
成を有する)ライトバルブに形成された光学像が投写さ
れる透過型スクリーンに好適に利用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
背面投写型プロジェクションテレビにおいては、投写さ
れた画像を観察側の広い角度範囲で明るく観察すること
が要求されており、特に水平方向に広く拡散し、垂直方
向にはそれより狭い範囲ではあるが適度に拡散するよう
にした視野範囲に異方性のある透過型スクリーンが用い
られている。
【0003】このような透過型スクリーンとしては、シ
ートの片面または両面に垂直方向に延びたレンチキュラ
ーレンズを並設するとともに、このようにして光拡散性
を持たせた拡散シート中に更に光拡散材を含有させ、レ
ンチキュラーレンズにより光を水平方向には広く拡散
し、光拡散材により垂直方向にもある程度光拡散させる
ようにしたレンチキュラーレンズシートが一般的に用い
られている。
【0004】光拡散材には、それを使用した透過型スク
リーンの全光線透過率に占める拡散光線透過率の割合
(曇価)が高く、光利用効率に優れること、色温度が高
いこと、更にCRTや液晶プロジェクターなどの光線の
透けが観察されるシースルーや部分的に帯状の明るい部
分が観察されるホットバンドがないことが要求される。
【0005】このような光拡散材としては、例えば、特
開昭60−46503号公報に記載のシリカ、白雲母、
アルミナ、炭酸カルシウム及びガラスビーズなどの無機
系光拡散材や、特開昭61−4762号公報に記載のア
クリル系樹脂、スチレン系樹脂及びこれらの共重合体
や、特開平1−172801号公報記載のシリコーン系
樹脂などの非晶質の有機系光拡散材が用いられている。
これらの光拡散材は、レンチキュラーレンズシート中に
均一に分散されたり、またはレンチキュラーレンズシー
ト内部で光出射側に偏在させたりしている。
【0006】一方、透過型スクリーンと組み合わせて用
いられる投写映像源としては、CRTに代わって、LC
DやDMDといったマトリックス状の画素構造を用いて
表示を行うデバイスを用いたプロジェクターが普及して
きている。このようなデバイスと組み合わされるスクリ
ーンには、新たな性能が要求されている。
【0007】即ち、投写画素とレンチキュラーレンズ
との周期的構造どうしの干渉によって発生するモアレ現
象の解消が要求され、レンチキュラーレンズの内部に
添加した光拡散材が投写光と干渉して発生するスペック
ルもしくはシンチレーションと呼ばれるスクリーン表面
の微細凹凸や拡散材がぎらつく現象(以下、「スペック
ル」と記載)の解消が要求され、そして、近年では従
来のVGA、SVGAから、XGA、SXGAなどの大
画素数のものを鮮明に解像することが要求されている。
【0008】上記に関しては、特開昭62−2362
86号公報、特開平3−168630号公報、特公平7
−117818号公報にて、投写画素とレンチキュラー
レンズとのピッチ比を最適化させることでモアレ現象の
解消が可能であることが指摘されており、特開平2−1
23342号公報、特開平2−212880号公報に
て、投写画素に対してレンチキュラーレンズを傾斜させ
ることでモアレ現象の解消が可能であることが指摘され
ている。
【0009】上記に関しては、米国特許第56754
35号明細書、米国特許第3712707号明細書、特
開昭55−12980号公報に、光拡散層を分割した
り、板厚方向に光拡散材の濃度勾配を設けたりすること
によって、スペックルの低減が可能なことが開示されて
いる。
【0010】上記に関しては、特開昭55−1298
0号公報に、人間の目の解像力(5〜10本/mm)を
上回る高解像力のスクリーンを得るために、光拡散層の
厚さを100μm以下に薄く形成することが、開示され
ている。
【0011】また、スクリーンの大きさについては、大
面積化は従来から強く要求されているが、一方におい
て、LCDやDMDをライトバルブとして用いる透過型
スクリーンにおいては、比較的近接した位置から観察す
るパソコンモニターのような14〜40インチ程度の比
較的小さい面積のものが要求されている。この小面積の
スクリーンの場合、特に解像度の向上が要求される。
【0012】ところで、レンチキュラーレンズの周期的
構造と投写画素のピッチとによって発生するモアレ現象
は、両者のピッチを最適化することによって解消できる
ことが前述の文献に記載されているが、XGAクラスの
画素数の場合には、モアレを解消するためにはレンチキ
ュラーレンズのピッチを0.1mm程度に小さくするこ
とが必要となり、金型の製造が困難となったり金型の寿
命が短くなったりして、製造コストが高くなるなどの問
題点がある。
【0013】以上のように、比較的近接した位置から観
察される比較的小面積の透過型スクリーンにおいては、
モアレ現象の解消と、スペックルの解消と、解像度の向
上と、十分な水平方向視野角の全ての要求を満たすこと
が要求されている。
【0014】そこで、本発明の目的は、液晶プロジェク
ターやDMDプロジェクターなどのマトリックス状に配
置された画素表示部を有するライトバルブと組み合わせ
て使用される場合にも、モアレやスペックルの発生が殆
どなく、十分良好な視野角をもち、高解像度で高品位な
投写映像を得ることが可能で、更に低コスト化が可能な
透過型スクリーンを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
ような目的を達成するものとして、マトリックス状に配
置された画素表示部を有するライトバルブに形成された
光学像が投写される透過型スクリーンであって、少なく
とも第1の光拡散層と第2の光拡散層とを備えており、
前記第1の光拡散層は、透光性プラスチックからなる第
1基材中に該第1基材との屈折率差が0.07〜0.1
7で重量平均粒子径1〜12μmの透光性微粒子からな
る第1光拡散材が20〜50重量%含有されてなり、厚
さが50〜200μmであり、前記第2の光拡散層は、
透光性プラスチックからなる第2基材中に重量平均粒子
径1〜12μmの透光性微粒子からなる第2光拡散材が
含有されてなり、厚さが500〜5000μmであり、
前記第2の光拡散層の曇価が50〜85%であることを
特徴とする透過型スクリーン、が提供される。
【0016】本発明によれば、また、以上のような目的
を達成するものとして、マトリックス状に配置された画
素表示部を有するライトバルブに形成された光学像が投
写される透過型スクリーンであって、少なくとも第1の
光拡散層と第2の光拡散層とを備えており、前記第1の
光拡散層は、透光性プラスチックからなる第1基材中に
該第1基材との屈折率差が0.07〜0.17で重量平
均粒子径1〜12μmの透光性微粒子からなる第1光拡
散材が20〜50重量%含有されてなり、厚さが50〜
200μmであり、前記第2の光拡散層は、透光性プラ
スチックからなる第2基材中に重量平均粒子径1〜12
μmの透光性微粒子からなる第2光拡散材が0.1〜1
0.0重量%含有されてなり、厚さが500〜5000
μmであることを特徴とする透過型スクリーン、が提供
される。
【0017】以上のような本発明の一態様においては、
前記第1の光拡散層と前記第2の光拡散層とが互いに接
して積層されている。
【0018】本発明の一態様においては、前記第1の光
拡散層の前記第2の光拡散層と反対側の表面または前記
第2の光拡散層の前記第1の光拡散層と反対側の表面が
リニアフレネルレンズ面とされている。
【0019】本発明の一態様においては、前記第1の光
拡散層の前記第2の光拡散層と反対側にリニアフレネル
レンズ体が配置されている。
【0020】本発明の一態様においては、前記第1の光
拡散層と前記第2の光拡散層との間には透光性スペーサ
ー層が介在している。
【0021】本発明の一態様においては、前記第1の光
拡散層及び前記第2の光拡散層の少なくとも一方には光
吸収剤が含有されている。
【0022】本発明の一態様においては、前記第1の光
拡散層及び前記第2の光拡散層を含む積層体の一方の面
に偏光フィルムが付されている。
【0023】本発明の一態様においては、前記第1の光
拡散層及び前記第2の光拡散層を含む積層体の一方の面
に反射防止層が付されている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の具体的な実施の形態を説明する。
【0025】図1は、本発明による透過型スクリーンの
第1の実施形態の構成を示す模式的部分断面図である。
【0026】図1において、厚さT1の第1の光拡散層
1と厚さT2の第2の光拡散層2とが互いに接して積層
されている。第1の光拡散層1は、透光性プラスチック
からなる第1基材1a中に、透光性微粒子からなる第1
光拡散材1bが含有されている。また、第2の光拡散層
2は、透光性プラスチックからなる第2基材2a中に、
透光性微粒子からなる第2光拡散材2bが含有されてい
る。
【0027】第1基材1a及び第2基材2aとしては、
アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、メチルメタクリレー
ト/スチレン共重合樹脂などの透光性を有する熱可塑性
樹脂を使用することができる。このうちで、ライトバル
ブとしてのLCDと組み合わせて使用される場合には、
LCDの偏光特性を低下させない複屈折率の小さいアク
リル系樹脂が好ましい。耐衝撃性の高いアクリル系樹脂
を使用することが好ましい。第1基材1aと第2基材2
aとは異なる材質からなるものであってもよいが、材質
相違に基づく特性相違による反りや剥離などの発生を防
止するためには、第1基材1aと第2基材2aとは同一
の材質からなるものであることが好ましい。
【0028】第1光拡散材1b及び第2光拡散材2bと
しては、シリカ、アルミナ、ガラスビーズなどの無機物
からなるものや、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シ
リコーン樹脂などの有機物からなるもの(特に架橋され
たものが好ましい)を使用することができる。但し、第
1の光拡散層1や第2の光拡散層2の製造の際に、第1
基材1a中での第1光拡散材1bの沈降や第2基材2a
中での第2光拡散材2bの沈降を防止し、光拡散材の分
散の均一性を高めるためには、比重が基材に近い有機物
からなるものが好ましい。
【0029】第1光拡散材1b及び第2光拡散材2bの
形状は、不定形、球形、扁平形状、回転楕円体形状など
が可能であるが、LCDと組み合わされる場合には、L
CDの偏光特性を低下させることの少ない球形のものが
好ましい。第1光拡散材1b及び第2光拡散材2bは、
重量平均粒子径1〜12μmである。光拡散材の重量平
均粒子径が1μmより小さい場合には、散乱により透過
光が黄色く着色したり透けが発生したりし、他方、重量
平均粒子径が12μmより大きい場合には、所要の光拡
散性を得ようとすると必要な添加量が多くなり過ぎてフ
ィルムの製造や取扱が困難になると共に得られるフィル
ムの強度が低下する。光拡散材の重量平均粒子径のより
好ましい範囲は、2〜10μmである。
【0030】第1の光拡散層1において、第1光拡散材
1bは、第1基材1aとの屈折率差Δnが0.07〜
0.17である。屈折率差Δnが0.07より小さい場
合には、光拡散性が弱くなるために視野角が狭くなり、
所要の光拡散性を得ようとすると必要な添加量が多くな
り過ぎてフィルムの製造や取扱が困難になると共に得ら
れるフィルムの強度が低下する。基材及び光拡散材とし
て使用されるポリマーの屈折率としては、高いものでは
ポリカーボネート系樹脂やスチレン系樹脂の1.59が
あり、低いものではシリコーン樹脂の1.42が挙げら
れる。これらを基材及び光拡散材として組み合わせて使
用することで、屈折率差0.17までが十分可能であ
る。屈折率差Δnのより好ましい範囲は、0.1〜0.
15である。
【0031】第1光拡散材1bは、第1の光拡散層1に
おいて20〜50重量%含有される。20重量%より少
ない場合には、光拡散性が弱くなり、十分な視野角を得
ることができない。また、50重量%より多い場合に
は、光拡散性が強くなり過ぎて、全光線透過率が低下し
たり、前述のようにフィルムの製造や取扱が困難になる
と共に得られるフィルムの強度が低下する。第1の光拡
散層1における第1光拡散材1bの濃度(添加量)は、
より好ましくは、25〜45重量%である。
【0032】第1の光拡散層1の厚さT1は、50〜2
00μmである。T1が50μmより小さいと、強度が
低下し、所要の光拡散性を得るための20重量%以上の
光拡散材の添加が困難となる。また、T1が200μm
より大きいと、スクリーンの解像度が低下する。
【0033】第2の光拡散層2において、第2光拡散材
2bは、第2基材2aとの屈折率差Δnが特に限定され
ないが例えば0.01〜0.1である。
【0034】第2光拡散材2bは、第2の光拡散層2に
おいて0.1〜10.0重量%含有される。このように
することで、第2の光拡散層2の曇価(Haze値)が
50〜85%を満足するようにさせることが可能であ
る。第2光拡散材2bの添加量が0.1重量%より小さ
い場合にはHaze値が50%より小さくなり、この場
合には、スペックルの解消は不十分となる。第2光拡散
材2bの添加量が10.0重量%より大きい場合にはH
aze値が85%より大きくなり、この場合には、スク
リーン解像度の低下が著しくなる。好ましくは、Haz
e値は55〜80%である。
【0035】第2の光拡散層2の厚さT2は、500〜
5000μmである。T2が500μmより小さいと、
スペックルが発生し、スクリーン強度が低下する。ま
た、T2が5000μmより大きいと、スクリーンの解
像度が低下する。かくして、第2の光拡散層2の厚さT
2を500〜5000μmとすることで、第1の光拡散
層1のみでは困難であったスペックルの解消と良好なス
クリーン形状保持強度とを得ることができる。尚、更に
スクリーンの強度を高める目的で、他の透明プラスチッ
クからなるフィルムまたはシートと一体化することも、
本発明の範囲内である。
【0036】以上の説明では、第1の光拡散層1側を光
源側とし第2の光拡散層2側を観察側としているが、第
2の光拡散層2側を光源側とし第1の光拡散層1側を観
察側としてもよい。この場合も、本質的には同等の作用
効果を得ることができる。
【0037】図2は、本発明による透過型スクリーンの
第2の実施形態の構成を示す模式的部分断面図である。
本図において、図1におけると同様の機能を有する部分
には同一の符号が付されている。
【0038】本実施形態では、第1の光拡散層1の第2
の光拡散層2と反対側の表面3がリニアフレネルレンズ
面とされている。第1の光拡散層1側を光源側とし、第
2の光拡散層2側を観察側とするのが好ましい。これに
よれば、例えば水平方向に関して集光特性を付与するこ
とができる。従って、正面から観察する以外に斜めから
映像を観察した場合においても、画面全体の輝度分布が
均一化される。
【0039】逆に、第2の光拡散層2の第1の光拡散層
1と反対側の表面をリニアフレネルレンズ面とすること
も可能である。この場合、第2の光拡散層2側を光源側
とし、第1の光拡散層1側を観察側とするのが好まし
い。
【0040】図3は、本発明による透過型スクリーンの
第3の実施形態の構成を示す模式的部分断面図である。
本図において、図1〜2におけると同様の機能を有する
部分には同一の符号が付されている。
【0041】本実施形態では、第1の光拡散層1の第2
の光拡散層2と反対側の表面にリニアフレネルレンズ体
4が接合されている。これによって、上記図2の実施形
態と同様な作用効果を得ることができる。
【0042】逆に、第2の光拡散層2の第1の光拡散層
1と反対側の表面にリニアフレネルレンズ体を接合する
ことも可能である。この場合、第2の光拡散層2側を光
源側とし、第1の光拡散層1側を観察側とするのが好ま
しい。
【0043】図4は、本発明による透過型スクリーンの
第4の実施形態の構成を示す模式的部分断面図である。
本図において、図1〜3におけると同様の機能を有する
部分には同一の符号が付されている。
【0044】本実施形態では、第1の光拡散層1と前記
第2の光拡散層2との間に、厚さT5の透光性スペーサ
ー層5が介在している。このスペーサー層5としては、
第1の光拡散層1を構成する第1光拡散材1aや第2の
光拡散層2を構成する第2光拡散材2aと同様な材質の
もを用いることができる。あるいは、また、スペーサー
層5としては、空気層を用いることも可能である。厚さ
T5は、例えば100〜1000μmである。このスペ
ーサー層5を介在させることで、スペックル解消の効果
を高め、また、第2の光拡散層が薄い場合でもスクリー
ンの剛性を高めることができる。
【0045】図5は、本発明による透過型スクリーンの
第5の実施形態の構成を示す模式的部分断面図である。
本図において、図1〜4におけると同様の機能を有する
部分には同一の符号が付されている。
【0046】本実施形態では、第1の光拡散層1及び第
2の光拡散層2を含む積層体の一方の面(図では、第2
の光拡散層2の第1の光拡散層1と反対側の表面)に偏
光フィルム6が付されている。この場合、第1の光拡散
層1側を光源側とし、偏光フィルム6側を観察側とする
のが好ましい。偏光フィルム6の透過偏光軸は、光源か
らの投写光の偏光軸と合致させて、第1の光拡散層1及
び第2の光拡散層2を含む積層体の一方の面に付され
る。これによって、投写光のロスを最低限に抑えること
が可能となる。偏光フィルム6を付与することで、LC
Dと組み合わされる場合に、表示性能を損なうことなし
に、外光の影響によるコントラスト低下を効果的に防止
することができる。
【0047】以上の実施形態において、第1の光拡散層
1及び第2の光拡散層2の少なくとも一方に、例えばカ
ーボンブラックのような光吸収剤を適宜の量(例えば5
0〜200ppm)含有させておくことができる。これ
により、表示コントラストを高めることができる。
【0048】また、以上の実施形態において、第1の光
拡散層1及び第2の光拡散層2を含む積層体(透光性ス
ペーサー層5や偏光フィルム6などを含むこともある)
の一方の面に反射防止層を付してもよい。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により説明
する。
【0050】尚、以下の実施例及び比較例で得られたス
クリーンの評価方法は次の通りとした: ・曇価(Haze) (株)村上色彩技術研究所製ヘーズメーターHR−10
0により測定した; ・スクリーンゲイン(G0 試料をシャープ(株)製液晶プロジェクターXVE−5
00によって一定の照度で照らし、反対側の面での輝度
を、(株)トプコン製の色彩輝度計BM−7により測定
した。照度と輝度との比をスクリーンゲインG0 とし
た; ・α 上記測定により得られたスクリーンゲインの1/2のゲ
インが得られる視野角をαとした; ・β 上記測定により得られたスクリーンゲインの1/3のゲ
インが得られる視野角をβとした; ・スペックル シャープ(株)製液晶プロジェクターXVE−500を
光源として使用し、1mの距離からスクリーン上に画面
サイズが30インチになるように、白画像を投写し、ス
クリーンから0.5m離れた距離から目視にて観察し、
スペックルの有無を判定した; ・解像度 空間周波数4[lp/mm]の格子を用いて、コントラ
スト法によりMTFを測定した。
【0051】実施例1第1の光拡散層の作製 メチルエチルケトン(MEK)溶剤中に、アクリル樹脂
ペレット{三菱レイヨン(株)製アクリペットRF−0
65}を20重量%添加し攪拌しながら溶解させ、アク
リル樹脂溶液を得た。光拡散材として重量平均粒子径6
μmの架橋スチレン樹脂球形状微粒子{積水化成品工業
(株)製SBX−6:屈折率1.59}を、アクリル樹
脂に対して28.0重量%の添加量になるように前述の
アクリル樹脂溶液に添加し、攪拌混合して、均一に分散
させた。この光拡散材含有アクリル樹脂溶液を、ガラス
板上に、溶剤が未乾燥の状態で400μmの厚さとなる
ようにバーコーターを用いて塗布した。その後、50℃
で10分間、更に100℃で10分間加熱し、乾燥させ
て、溶剤を蒸発させ、ガラス板から剥離することで、光
拡散材が均一に分散された光拡散フィルム(第1の光拡
散層)が得られた。このフィルムの厚さは80μmであ
った。フィルム剥離時には、該フィルムの割れなどは発
生せず、フィルムの取扱は容易であった。得られたフィ
ルムの光学特性を以下の表1に示した。
【0052】第2の光拡散層の作製 メタクリル樹脂の部分重合物中に、光拡散材として重量
平均粒子径5μmの架橋メタクリレート/スチレン共重
合樹脂球形状微粒子{積水化成品工業(株)製MSH−
5:屈折率1.53}を、1.3重量%の添加量になる
ように添加し、重合を行なわせ、厚さ2000μmの光
拡散シート(第2の光拡散層)を得た。この第2の光拡
散層を構成するメタクリル樹脂光拡散シートでは、光拡
散材が均一に分散していた。得られたシートの光学特性
を以下の表1に示した。
【0053】第1の光拡散層と第2の光拡散層との積層 以上のようにして得られた第1の光拡散層と第2の光拡
散層とを重ね合わせ、1対の厚さ1mmのステンレスス
チール製鏡面板の間に挟持し、熱間プレス成形により、
第1の光拡散層と第2の光拡散層とを積層させて、図1
に示すような厚さ2080μmの透過型スクリーンを得
た。
【0054】スクリーンの総合特性の測定 このスクリーンのゲイン(G0 )、α、β、解像度の測
定結果及びスペックルの観察結果を以下の表2に示し
た。MTFが40%と高いにも拘らず、スペックルの発
生がなく、視野角もαが34度と十分な視野角が得ら
れ、画像全体が均一な輝度を有し、明暗むらのない画像
が得られた。レンチキュラーレンズを使用していないの
で、モアレの発生はなかった。
【0055】実施例2第1の光拡散層の作製 実施例1と同様にした。
【0056】第2の光拡散層の作製 メタクリル樹脂ペレット{三菱レイヨン(株)製アクリ
ペットVH}に、光拡散材として重量平均粒子径10μ
mの球形状ガラスビーズ{東芝バロティーニ(株)製E
MB−10:屈折率1.52)を2.0重量%添加し、
ヘンシェルミキサーを用いて分散させ、30mmφの2
軸押し出し機を用いて光拡散材含有アクリル樹脂ペレッ
トを作製した。このペレットを50mmφの1軸押し出
し機を使用してシート化し、厚さ2000μmの第2の
光拡散層を得た。この第2の光拡散層中では、光拡散材
が均一に分散していた。得られた第2の光拡散層の光学
特性を以下の表1に示した。
【0057】第1の光拡散層と第2の光拡散層との積層 以上のようにして得られた第2の光拡散層を用いて、実
施例1と同様に実行した。
【0058】スクリーンの総合特性の測定 このスクリーンのゲイン(G0 )、α、β、解像度の測
定結果及びスペックルの観察結果を以下の表2に示し
た。MTFが42%と高いにも拘らず、スペックルの発
生がなく、視野角もαが33.9度と十分な視野角が得
られ、画像全体が均一な輝度を有し、明暗むらのない画
像が得られた。レンチキュラーレンズを使用していない
ので、モアレの発生はなかった。
【0059】実施例3:第1の光拡散層の作製の際に、
第1光拡散材として重量平均粒子径3μmの球形状シリ
コーン樹脂ビーズ{東芝シリコーン(株)製トスパール
(TP)130:屈折率1.42}を添加量40重量%
で使用し、第2の光拡散層の作製の際に、第2光拡散材
を添加量1.4重量%で使用することを除いて、実施例
1と同様の工程を実行した。
【0060】第1の光拡散層及び第2の光拡散層の光学
特性を以下の表1に示した。また、スクリーンの総合特
性の測定結果を表2に示した。MTFが30%と高いに
も拘らず、スペックルの発生がなく、視野角もαが3
6.0度と十分な視野角が得られ、画像全体が均一な輝
度を有し、明暗むらのない画像が得られた。レンチキュ
ラーレンズを使用していないので、モアレの発生はなか
った。
【0061】実施例4:第1の光拡散層の作製の際に、
第1基材としてメチルメタクリレート/スチレン共重合
体樹脂(MS){電気化学工業(株)製TX400:屈
折率1.54}を使用し、第1光拡散材として重量平均
粒子径4.5μmの球形状シリコーン樹脂ビーズ{東芝
シリコーン(株)製トスパール(TP)145:屈折率
1.42}を添加量40重量%で使用し、第2の光拡散
層の作製の際に、第2基材として第1基材と同一のもの
を使用し、第2光拡散材として重量平均粒子径8μmの
球形状架橋メチルメタクリレート樹脂微粒子{積水化成
品工業(株)製MBX−8:屈折率1.49}を添加量
1.4重量%で使用することを除いて、実施例1と同様
の工程を実行した。
【0062】第1の光拡散層及び第2の光拡散層の光学
特性を以下の表1に示した。また、スクリーンの総合特
性の測定結果を表2に示した。MTFが50%と高いに
も拘らず、スペックルの発生がなく、視野角もαが3
2.1度と十分な視野角が得られ、画像全体が均一な輝
度を有し、明暗むらのない画像が得られた。レンチキュ
ラーレンズを使用していないので、モアレの発生はなか
った。
【0063】比較例1:実施例1で得られた第1の光拡
散層のみからなるスクリーンの総合特性の測定結果を表
2に示した。MTFは78%と高く、視野角もαが3
2.0度と十分な視野角が得られるけれども、強いスペ
ックルが発生した。
【0064】比較例2:第1光拡散材として重量平均粒
子径0.5μmの球形状シリコーン樹脂ビーズ{東芝シ
リコーン(株)製トスパール(TP)105:屈折率
1.42}を添加量25重量%で使用することを除い
て、実施例1と同様にして第1の光拡散層を作製した。
【0065】以上のようにして得られた光拡散層のみか
らなるスクリーンの光学特性及び総合特性を測定しよう
としたが、表1に示すように、光拡散材の粒子径が小さ
過ぎて光源の透けが発生し、実測できなかった。
【0066】比較例3:第1光拡散材として重量平均粒
子径15μmの架橋スチレン樹脂球形状微粒子{積水化
成品工業(株)製SBX−15:屈折率1.59}を添
加量60重量%で使用することを除いて、実施例1と同
様にして第1の光拡散層を作製した。
【0067】以上のようにして得られた光拡散層のみか
らなるスクリーンの光学特性及び総合特性を測定しよう
としたが、表1に示すように、光拡散材の粒子径が大き
過ぎて実施例1と同様のスクリーンゲインを得るための
添加量(60重量%)ではもろくなって割れが発生し、
実測できなかった。
【0068】比較例4:第1の光拡散層の作製の際に第
1光拡散材の添加量を15重量%とし且つ乾燥後の厚さ
を75μmとし、第2の光拡散層の作製の際に第2光拡
散材として重量平均粒子径8μmの架橋スチレン樹脂球
形状微粒子{積水化成品工業(株)製SBX−8:屈折
率1.59}を添加量0.5重量%で使用することを除
いて、実施例1と同様の工程を実行した。
【0069】得られた第1の光拡散層及び第2の光拡散
層の光学特性を以下の表1に示した。また、スクリーン
の総合特性の測定結果を表2に示した。MTFが65%
と高く、スペックルの発生も僅かであったが、第1光拡
散材の添加量が多いので、視野角はαが14.0度と極
端に低かった。
【0070】比較例5:第1光拡散材の添加量を40重
量%とし且つ乾燥後の厚さを45μmとすることを除い
て、実施例1と同様にして第1の光拡散層を作製した。
【0071】以上のようにして得られた光拡散層のみか
らなるスクリーンの光学特性及び総合特性を測定しよう
としたが、表1に示すように、光拡散層の厚さが薄過ぎ
て実施例1と同様のスクリーンゲインを得るための添加
量(40重量%)ではもろくなって割れが発生し、実測
できなかった。
【0072】比較例6:第1の光拡散層の作製の際に第
1光拡散材の添加量を9.3重量%とし且つ乾燥後の厚
さを250μmとし、第2の光拡散層の作製の際に第2
光拡散材として重量平均粒子径8μmの架橋スチレン樹
脂球形状微粒子{積水化成品工業(株)製SBX−8:
屈折率1.59}を添加量1.0重量%で使用すること
を除いて、実施例1と同様の工程を実行した。
【0073】得られた第1の光拡散層及び第2の光拡散
層の光学特性を以下の表1に示した。また、スクリーン
の総合特性の測定結果を表2に示した。視野角はαが3
8.5度と良好で、スペックルの発生もなかったが、第
1の光拡散層が厚いので、MTFが3%と極端に低かっ
た。
【0074】比較例7:第2の光拡散層の作製の際に第
2光拡散材として重量平均粒子径4.5μmの球形状シ
リコーン樹脂ビーズ{東芝シリコーン(株)製トスパー
ル(TP)145:屈折率1.42}を添加量0.06
重量%で使用し且つ乾燥後の厚さを3000μmとする
ことを除いて、実施例1と同様の工程を実行した。
【0075】得られた第1の光拡散層及び第2の光拡散
層の光学特性を以下の表1に示した。また、スクリーン
の総合特性の測定結果を表2に示した。視野角はαが3
2.1度と良好で、MTFが55%と高かったが、第2
の光拡散層のHaze値が45.0%と低く、スペック
ルが強く発生した。
【0076】比較例8:第2の光拡散層の作製の際に第
2光拡散材として重量平均粒子径5μmの架橋メタクリ
レート/スチレン共重合樹脂球形状微粒子{積水化成品
工業(株)製MSH−5:屈折率1.53}を添加量
6.2重量%で使用し且つ乾燥後の厚さを450μmと
することを除いて、実施例1と同様の工程を実行した。
【0077】得られた第1の光拡散層及び第2の光拡散
層の光学特性を以下の表1に示した。また、スクリーン
の総合特性の測定結果を表2に示した。視野角はαが3
2.1度と良好で、MTFが40%と高かったが、第2
の光拡散層の厚さが薄く、従って第1及び第2の光拡散
層の合計厚さが530μmと薄く、スペックルが発生
し、またプロジェクションテレビの筐体への取り付けが
困難であった。
【0078】
【表1】
【表2】 以上の表1及び表2において、Ex.は実施例を示し、
Com.Ex.は比較例を示す。
【0079】実施例5:実施例1で得られた第1の光拡
散層と第2の光拡散層とを重ね合わせ、片面をステンレ
ススチール鏡面板に当接し、他面を焦点距離520mm
のリニアフレネルレンズ成形面が形成された金型に当接
するようにして挟持し、熱間プレス成形により図2に示
すような厚さ2080μmの透過型スクリーンを得た。
【0080】このスクリーンは、リニアフレネルレンズ
の集光特性を除いて実施例1のものと同等な光学特性を
示した。リニアフレネルレンズが形成されていること
で、観察側への集光がなされる結果、画面中央部と4隅
部とで輝度差の著しく小さい画像表示が可能であった。
【0081】実施例6:実施例1で得られた透過型スク
リーンの観察側(第2の光拡散層側)に、透過偏光軸が
LCDプロジェクターからの投写光の偏光軸と平行にな
るように、片面に粘着材が付された偏光フィルム{日東
電工(株)製NPF−F1220DU(単体透過率41
%、偏光度99.8%)}を粘着材によって接合して積
層し、図5に示すような合計厚さ2280μmの透過型
スクリーンを得た。
【0082】尚、本実施例での評価に際しても、シャー
プ(株)製液晶プロジェクターXVE−500を用い
た。本プロジェクターの偏光特性を調べたところ、一方
の直線偏光が投写されていた。このスクリーンは、偏光
フィルムの偏光特性を除いて実施例1のものと同等な光
学特性を示した。偏光の透過軸を合わせて偏光フィルム
が付されていることで、投写光のロスを小さく維持しつ
つ、外光光量を約半分に遮断できるため、非常にコント
ラストの高い画像表示が可能であった。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の透過型スク
リーンによれば、第1基材中に特定の第1光拡散材を所
定量含有させた所定厚さの第1の光拡散層と第2基材中
に特定の第2光拡散材を所定量含有させた所定厚さの第
2の光拡散層とを組み合わせた構成を持つことで、液晶
プロジェクターやDMDプロジェクターなどのマトリッ
クス状に配置された画素表示部を有するライトバルブに
形成された光学像を投写する際にも、モアレやスペック
ルの発生が殆どなく、十分良好な視野角をもち、高解像
度で高品位な投写映像を得ることが可能で、更に低コス
ト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透過型スクリーンの第1の実施形
態の構成を示す模式的部分断面図である。
【図2】本発明による透過型スクリーンの第2の実施形
態の構成を示す模式的部分断面図である。
【図3】本発明による透過型スクリーンの第3の実施形
態の構成を示す模式的部分断面図である。
【図4】本発明による透過型スクリーンの第4の実施形
態の構成を示す模式的部分断面図である。
【図5】本発明による透過型スクリーンの第5の実施形
態の構成を示す模式的部分断面図である。
【符号の説明】 1 第1の光拡散層 1a 第1基材 1b 第1光拡散材 2 第2の光拡散層 2a 第2基材 2b 第2光拡散材 3 リニアフレネルレンズ面 4 リニアフレネルレンズ体 5 スペーサー層 6 偏光フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H021 BA22 BA26 BA27 BA29 BA32 2H042 BA02 BA12 BA15 BA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された画素表示部
    を有するライトバルブに形成された光学像が投写される
    透過型スクリーンであって、 少なくとも第1の光拡散層と第2の光拡散層とを備えて
    おり、 前記第1の光拡散層は、透光性プラスチックからなる第
    1基材中に該第1基材との屈折率差が0.07〜0.1
    7で重量平均粒子径1〜12μmの透光性微粒子からな
    る第1光拡散材が20〜50重量%含有されてなり、厚
    さが50〜200μmであり、 前記第2の光拡散層は、透光性プラスチックからなる第
    2基材中に重量平均粒子径1〜12μmの透光性微粒子
    からなる第2光拡散材が含有されてなり、厚さが500
    〜5000μmであり、 前記第2の光拡散層の曇価が50〜85%であることを
    特徴とする透過型スクリーン。
  2. 【請求項2】 マトリックス状に配置された画素表示部
    を有するライトバルブに形成された光学像が投写される
    透過型スクリーンであって、 少なくとも第1の光拡散層と第2の光拡散層とを備えて
    おり、 前記第1の光拡散層は、透光性プラスチックからなる第
    1基材中に該第1基材との屈折率差が0.07〜0.1
    7で重量平均粒子径1〜12μmの透光性微粒子からな
    る第1光拡散材が20〜50重量%含有されてなり、厚
    さが50〜200μmであり、 前記第2の光拡散層は、透光性プラスチックからなる第
    2基材中に重量平均粒子径1〜12μmの透光性微粒子
    からなる第2光拡散材が0.1〜10.0重量%含有さ
    れてなり、厚さが500〜5000μmであることを特
    徴とする透過型スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記第1の光拡散層と前記第2の光拡散
    層とが互いに接して積層されていることを特徴とする、
    請求項1〜2のいずれかに記載の透過型スクリーン。
  4. 【請求項4】 前記第1の光拡散層の前記第2の光拡散
    層と反対側の表面または前記第2の光拡散層の前記第1
    の光拡散層と反対側の表面がリニアフレネルレンズ面と
    されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか
    に記載の透過型スクリーン。
  5. 【請求項5】 前記第1の光拡散層の前記第2の光拡散
    層と反対側にリニアフレネルレンズ体が配置されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の透
    過型スクリーン。
  6. 【請求項6】 前記第1の光拡散層と前記第2の光拡散
    層との間には透光性スペーサー層が介在していることを
    特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の透過型ス
    クリーン。
  7. 【請求項7】 前記第1の光拡散層及び前記第2の光拡
    散層の少なくとも一方には光吸収剤が含有されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の透過
    型スクリーン。
  8. 【請求項8】 前記第1の光拡散層及び前記第2の光拡
    散層を含む積層体の一方の面に偏光フィルムが付されて
    いることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載
    の透過型スクリーン。
  9. 【請求項9】 前記第1の光拡散層及び前記第2の光拡
    散層を含む積層体の一方の面に反射防止層が付されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の
    透過型スクリーン。
JP10360350A 1998-12-18 1998-12-18 透過型スクリーン Pending JP2000180973A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10360350A JP2000180973A (ja) 1998-12-18 1998-12-18 透過型スクリーン
EP99959818A EP1152286A4 (en) 1998-12-18 1999-12-15 REVIEW SCREEN
PCT/JP1999/007033 WO2000038005A1 (fr) 1998-12-18 1999-12-15 Ecran de transmission
KR1020017007707A KR20010099829A (ko) 1998-12-18 1999-12-15 투과형 스크린
US09/466,212 US6556347B1 (en) 1998-12-18 1999-12-17 Rear projection screen
TW88122283A TW409196B (en) 1998-12-18 1999-12-17 Transmission-type screen
US10/386,505 US6760155B2 (en) 1998-12-18 2003-03-13 Rear projection screen

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10360350A JP2000180973A (ja) 1998-12-18 1998-12-18 透過型スクリーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000180973A true JP2000180973A (ja) 2000-06-30

Family

ID=18469028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10360350A Pending JP2000180973A (ja) 1998-12-18 1998-12-18 透過型スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000180973A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090515A (ja) * 2000-07-12 2002-03-27 Toray Ind Inc 面光源反射部材用白色フィルム
JP2002250807A (ja) * 2000-12-22 2002-09-06 Dainippon Printing Co Ltd レンズシート、それを用いたプロジェクションスクリーン、及びレンズシートの成形方法
WO2003067287A1 (fr) * 2002-02-08 2003-08-14 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Film antireflet et afficheur d'images
JP2005331631A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Tohoku Univ リアプロジェクションディスプレイ用スクリーン
JP2005338439A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Toppan Printing Co Ltd 光拡散性シート、その光拡散性シートを具備するレンズアレイシートおよび透過型スクリーン
WO2006123727A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Tohoku Techno-Brains Corporation 偏向素子を用いたプロジェクションディスプレイ用スクリーン及びプロジェクションディスプレイシステム
WO2006132048A1 (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Asahi Glass Company, Limited 光拡散板とその製造方法
WO2007004679A1 (ja) * 2005-07-06 2007-01-11 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. リアプロジェクションテレビ用スクリーン
JP2007501423A (ja) * 2003-08-04 2007-01-25 レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 耐引掻性リアプロジェクションスクリーン及びその製法
JP2007501424A (ja) * 2003-08-04 2007-01-25 レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 安定した背面投射型スクリーン及びその製法
JP2007323013A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Mitsubishi Electric Corp 透過型スクリーン及び投写型表示装置
JP2008032846A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、透過型スクリーンおよび背面投射型表示装置
JP2008032849A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、透過型スクリーンおよび背面投射型表示装置
WO2008096679A1 (ja) * 2007-02-05 2008-08-14 Asahi Kasei Chemicals Corporation 透過型スクリーン
JP2009265303A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Toppan Printing Co Ltd 光拡散板、光学シート、バックライトユニットおよびディスプレイ装置
JP2010072192A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toppan Printing Co Ltd 光学素子及びそれを用いたバックライトユニットとディスプレイ装置
JP2010250987A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Toppan Printing Co Ltd 光均一素子、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2011013537A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Seiko Epson Corp スクリーンおよびプロジェクションシステム
JP2011040525A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Konica Minolta Opto Inc 太陽電池用光散乱膜とそれを用いた太陽電池
JP2011237628A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Seiko Epson Corp スクリーンおよびプロジェクションシステム
JP2012073653A (ja) * 2012-01-05 2012-04-12 Mitsubishi Electric Corp 透過型スクリーン及び投写型表示装置
JPWO2011078092A1 (ja) * 2009-12-24 2013-05-09 日本ゼオン株式会社 光学シート及び面光源装置
WO2014057680A1 (ja) * 2012-10-12 2014-04-17 パナソニック株式会社 光学部材及び照明カバー
JP2019113657A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 日華化学株式会社 光散乱体形成用組成物、光散乱体、シート状積層体、投影スクリーン、及び画像表示システム

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090515A (ja) * 2000-07-12 2002-03-27 Toray Ind Inc 面光源反射部材用白色フィルム
JP2002250807A (ja) * 2000-12-22 2002-09-06 Dainippon Printing Co Ltd レンズシート、それを用いたプロジェクションスクリーン、及びレンズシートの成形方法
US7354163B2 (en) 2002-02-08 2008-04-08 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Antiglare film and image display apparatus
WO2003067287A1 (fr) * 2002-02-08 2003-08-14 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Film antireflet et afficheur d'images
JP4809223B2 (ja) * 2003-08-04 2011-11-09 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 安定した背面投射型スクリーン及びその製法
JP2007501423A (ja) * 2003-08-04 2007-01-25 レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 耐引掻性リアプロジェクションスクリーン及びその製法
JP2007501424A (ja) * 2003-08-04 2007-01-25 レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 安定した背面投射型スクリーン及びその製法
JP2005331631A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Tohoku Univ リアプロジェクションディスプレイ用スクリーン
JP2005338439A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Toppan Printing Co Ltd 光拡散性シート、その光拡散性シートを具備するレンズアレイシートおよび透過型スクリーン
WO2006123727A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Tohoku Techno-Brains Corporation 偏向素子を用いたプロジェクションディスプレイ用スクリーン及びプロジェクションディスプレイシステム
JP2006323284A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Tohoku Univ 偏向素子を用いたプロジェクションディスプレイ用スクリーン及びプロジェクションディスプレイシステム
WO2006132048A1 (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Asahi Glass Company, Limited 光拡散板とその製造方法
JP4826582B2 (ja) * 2005-06-06 2011-11-30 旭硝子株式会社 光拡散板とその製造方法
US7727626B2 (en) 2005-06-06 2010-06-01 Asahi Glass Company, Limited Light diffusion plate and its production process
WO2007004679A1 (ja) * 2005-07-06 2007-01-11 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. リアプロジェクションテレビ用スクリーン
JP2007323013A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Mitsubishi Electric Corp 透過型スクリーン及び投写型表示装置
JP2008032849A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、透過型スクリーンおよび背面投射型表示装置
JP2008032846A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、透過型スクリーンおよび背面投射型表示装置
WO2008096679A1 (ja) * 2007-02-05 2008-08-14 Asahi Kasei Chemicals Corporation 透過型スクリーン
JP2009265303A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Toppan Printing Co Ltd 光拡散板、光学シート、バックライトユニットおよびディスプレイ装置
JP2010072192A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toppan Printing Co Ltd 光学素子及びそれを用いたバックライトユニットとディスプレイ装置
JP2010250987A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Toppan Printing Co Ltd 光均一素子、光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2011013537A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Seiko Epson Corp スクリーンおよびプロジェクションシステム
JP2011040525A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Konica Minolta Opto Inc 太陽電池用光散乱膜とそれを用いた太陽電池
JPWO2011078092A1 (ja) * 2009-12-24 2013-05-09 日本ゼオン株式会社 光学シート及び面光源装置
JP5849704B2 (ja) * 2009-12-24 2016-02-03 日本ゼオン株式会社 面光源装置
JP2011237628A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Seiko Epson Corp スクリーンおよびプロジェクションシステム
JP2012073653A (ja) * 2012-01-05 2012-04-12 Mitsubishi Electric Corp 透過型スクリーン及び投写型表示装置
WO2014057680A1 (ja) * 2012-10-12 2014-04-17 パナソニック株式会社 光学部材及び照明カバー
JP2019113657A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 日華化学株式会社 光散乱体形成用組成物、光散乱体、シート状積層体、投影スクリーン、及び画像表示システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000180973A (ja) 透過型スクリーン
US6760155B2 (en) Rear projection screen
US6002464A (en) Light diffusing sheet having a layer incorporated with light diffusing material and a layer with a corrugated surface
JP4826582B2 (ja) 光拡散板とその製造方法
AU732117B2 (en) Rear projection screen incorporating diffuser
CN1989451B (zh) 屏幕
JP4129275B2 (ja) 透視可能な透過型スクリーン
JP2001066701A (ja) 光拡散性シートおよび透過型スクリーン
WO2005083510A1 (ja) 光拡散性スクリーン
KR20120038445A (ko) 광확산 필름 및 그것을 포함하는 액정 표시 장치
JPH11194204A (ja) 光拡散シート及びその製造方法
JP2006337459A (ja) レンズアレイシート及び背面投影型映写スクリーン
JP2000330210A (ja) 透過型スクリーン
JP2000275742A (ja) 透過型スクリーン
JP2001311806A (ja) 光拡散性シート、その製造方法および透過型スクリーン
WO2006056114A1 (fr) Ecran translucide de structure a microlentilles multicouche et procede de fabrication associe
JP2010204226A (ja) 透過型スクリーン
JP2001311807A (ja) 光拡散性シート、その製造方法および透過型スクリーン
JP2002006403A (ja) 透過型スクリーン
JP2002006400A (ja) 透過型スクリーン
JP5287147B2 (ja) 光学シート、及び映像表示装置
JPH1138512A (ja) 透過型スクリーン
JP2000275741A (ja) 透過型スクリーン
JPH10293361A (ja) 透過型スクリーン
JP2004061520A (ja) 透過型スクリーンおよび投映装置