JP2000177932A - スチ―ルコ―ド巻取り駆動システム - Google Patents

スチ―ルコ―ド巻取り駆動システム

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JP2000177932A JP11184377A JP18437799A JP2000177932A JP 2000177932 A JP2000177932 A JP 2000177932A JP 11184377 A JP11184377 A JP 11184377A JP 18437799 A JP18437799 A JP 18437799A JP 2000177932 A JP2000177932 A JP 2000177932A
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    • D07B7/10—Devices for taking-up or winding the finished rope or cable

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプール結合体の巻取器本体への進入、主軸
台及び心押台への移動及び装着、各スプールへの巻取り
並びに巻取りが終了したスプール結合体の排出の一連の
動作を連続して自動に行うスチールコード巻取り駆動シ
ステムを提供すること。 【解決手段】 スプール結合体１００は進入口３０１か
ら本体３００内部へ投入され、ボビンリフト２００及び
保持部２０１上に保持される。リードスクリュー２０２
によりボビンリフト２００を垂直上昇させ、スプール結
合体１００を引出口３０２から本体３００の外部に引き
出す。スプール結合体１００の両側面板１０１に主軸台
４０１及び心押台４００を密着状態に結合し、スプール
結合体１００を回転させつつ、スチールコード５００を
案内する誘導ローラ５０１を左右に往復移動させて、ス
プール結合体１００の空スプール１０３にスチールコー
ド５００を巻き取る。巻取りが完了すると、電極棒６０
１をスチールコード５００に接触させて切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、スチールコード
製造用延線機の巻取器に関するものであり、より詳しく
は、多数本の空スプールが連結組立されたスプール結合
体の巻取器本体への進入、スプール結合体の主軸台及び
心押台への移動及び装着、スプール結合体の各スプール
への順次巻取り、並びに、巻取りの終了したスプール結
合体の排出の各動作が連続して行われるようにするスチ
ールコード巻取り駆動システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 一般に、車両のタイヤあるいはコンベ
ヤベルトなどのゴム製品補強用として使用されるスチー
ルコードは、炭素鋼素材のワイヤロッドに対し、表面ス
ケール除去及びパテンティング熱処理などの前処理を行
った後、ゴムとの接着性向上のため、その表面に黄銅鍍
金層を形成し、次いで、この黄銅鍍金層の被覆されたワ
イヤロッドを伸線機で、所定直径に到達するまで、段階
的に伸線を行って鍍金伸線線を得た後、この鍍金伸線線
の多数本を延線機により一定ピッチに縒り、このように
延線されたスチールコードが、最終的に巻取器に装着さ
れたスプールに巻き取られるようにする一連の製造過程
により製作される。
【０００３】一方、延線機の延線装置により延線されて
出るスチールコードの巻取りを行う巻取器は、大分し
て、スチールコードがスプールの外周面上に均一に巻き
取られるように、リードスクリューに沿って一定区間の
範囲内で左右往復移動しながらスチールコードを案内す
る移動台と、スプールの両側面を支持した状態で、スプ
ールを回転させて、スプールの外周面上にスチールコー
ドが巻き取られるようにする主軸台及び心押台と、これ
らの移動台、主軸台などを維持する巻取器本体とから構
成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 従来、スチールコー
ド延線機の巻取装置は、主軸台と心押台との間に一本の
スプールだけが装着され、その外周面上でスチールコー
ドの巻取りが行われるようにする構造を取っているた
め、スプールの交替に大きい努力を必要とする。特に、
スプールは、一定規格で限定されており、主軸台と心押
台との間に装着されるスプールが高速に回転する間、作
業者は頻繁にスプールの巻取り状態をチェックして、頻
繁にスプールを交替しなければならない。このため、作
業者の作業負荷が増大して、一人の作業者が管理し得る
延線機の台数が限定されてしまうのである。また、スプ
ールの交替時ごとに延線装置を停止しなければならない
ので、作業の連続性が低下して、生産性を低下させてし
まう。
【０００５】近来には、前記のような欠点を解決するた
めの方法として、巻取器の主軸台と心押台との間に一度
に三本程度のスプールが同時に装着されるようにし、各
スプールにスチールコードが順次巻き取られるようにし
て、スプールの交替周期を延長させる多段スプール式巻
取装置が知られている。
【０００６】しかし、この多段スプール式巻取装置は、
スプールの交替周期を延長させる効果はあるが、これも
やはり、作業者を待機させておき、スプールへのスチー
ルコードの巻取りが終了すると、新たな多段スプールと
交替しなければならないので、作業者の待機必要性と、
人力によるスプール交替に伴う不便が依然として残ると
いう問題点がある。
【０００７】本発明は、従来のスチールコード延線機の
巻取装置において指摘されている前記問題点を解決する
ためになされたものであり、多数本の空スプールが連結
組立されたスプール結合体の巻取器本体への進入、本体
に進入されたスプール結合体の主軸台及び心押台への移
動及び装着、スプール結合体の各スプールへの順次巻取
り、並びに、巻取りの終了したスプール結合体の排出の
各動作が連続して、かつ自動に行われるようにするスチ
ールコード巻取り駆動システムを提供することを目的と
している。
【０００８】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項１記載のスチールコード巻取り駆動シス
テムは、中間面板を介在して多数本の空スプールが相互
連結されると共に、両端に側面板が結合されるスプール
結合体と、前面に、前記スプール結合体が内部に進入し
得る進入口が形成され、上面には、内部に進入したスプ
ール結合体が上方外側に引き出される引出口が設けられ
た本体と、前記進入口を通じて本体の内部に進入され、
保持部上に保持されたスプール結合体をリードスクリュ
ーにより略垂直上昇させると共に、引出口を通じて本体
の外部へ引き出すボビンリフトと、前記引出口の両外側
にそれぞれ位置し、その引出口を通じて引き出されたス
プール結合体の両側面板に密着状態に結合され、そのス
プール結合体を回転させるためのシリンダがそれぞれ設
けられた主軸台及び心押台と、誘導ローラの左右往復移
動により前記スプール結合体にスチールコードの巻取り
が完了すると、電極棒を用いてスチールコードを切断す
るカッティング器とを備えている。
【０００９】請求項２記載のスチールコード巻取り駆動
システムは、請求項１記載のスチールコード巻取り駆動
システムにおいて、前記進入口の内側底面は、内側へ向
かうに従って下降傾斜しているものである。
【００１０】請求項３記載のスチールコード巻取り駆動
システムは、請求項１又は２に記載のスチールコード巻
取り駆動システムにおいて、前記進入口と引出口とは、
前記スプール結合体が略水平状態で進入及び引出される
ように、横長の長方形に形成されている。
【００１１】請求項４記載のスチールコード巻取り駆動
システムは、請求項１から３のいずれかに記載のスチー
ルコード巻取り駆動システムにおいて、前記スプール結
合体は、前記進入口の内部に設けられたストッパーによ
り、前記ボビンリフトへの移動が待機状態にされるもの
である。
【００１２】
【発明の実施の形態】 本発明の前記目的と技術的構成
及びそれによる作用効果についての詳細な事項を、本発
明の好ましい実施例を示す図１から図７の各図面に基づ
いて説明する。図１は、本実施例による巻取り駆動シス
テムの斜視図であり、図２は、その巻取り駆動システム
に用いられるスプール結合体の斜視図である。図３から
図７は、本実施例の巻取り駆動システムの作動段階を示
す図であり、図３は多数本のスプール結合体が進入口に
投入された状態を示す側断面図、図４はスプール結合体
が主軸台と心押台との間に装着された状態を示す斜視
図、図５はスプール結合体にスチールコードが多段に巻
き取られる状態を示す斜視図、図６はカッティング器に
よりスチールコードがカッティングされる状態を示す要
部斜視図、図７はスチールコードがカッティングされた
スプール結合体が排出される状態を示す側断面図であ
る。
【００１３】図１及び図２に示すように、本実施例の巻
取り駆動システムは、中間面板１０２を介在して多数本
の空スプール１０３が相互連結され、両端に側面板１０
１が結合されるスプール結合体１００と、前面に、スプ
ール結合体１００が内部に進入し得るようにする進入口
３０１が形成され、上面には、内部に進入されたスプー
ル結合体１００が上方外側へ引き出されるようにする引
出口３０２が設けられた本体３００と、進入口３０１を
通じて本体３００の内部に進入され保持部２０１上に保
持されたスプール結合体１００をリードスクリュー２０
２により垂直上昇させて、引出口３０２を通じて本体３
００の外部に引き出すようにするボビンリフト２００
と、引出口３０２の両外側にそれぞれ位置し、引出口３
０２を通じて引き出されたスプール結合体１００の両側
面板１０１に密着状態に結合され、スプール結合体１０
０が回転されるようにするシリンダ４０２，４０３がそ
れぞれ設けられた主軸台４０１及び心押台４００と、誘
導ローラ５０１の左右往復移動によりスプール結合体１
００にスチールコード５００の巻取りが完了すると、電
極棒６０１を用いてスチールコード５００を切断するカ
ッティング器６００とから全体のシステムが構成されて
いる。
【００１４】図３に示すように、進入口３０１の内側は
底面が内側へ向かうに従って下降傾斜して形成されてお
り、進入口３０１に投入されるスプール結合体１００
は、その傾斜面に沿って転がりボビンリフト２００の保
持部２０１に移動し保持されるように構成されている。
進入口３０１から後続して投入されたスプール結合体１
００は、進入口３０１の内部の傾斜面上に設けられたス
トッパー３０３によって転がりが止められて、ボビンリ
フト２００への移動が待機される。なお、本体３００に
形成される進入口３０１と引出口３０２とは、スプール
結合体１００を水平状態にして進入及び引出することが
できるように、いずれも横長の長方形に形成されてい
る。
【００１５】このように構成された本実施例のスチール
コード巻取り駆動システムの動作過程は次の通りであ
る。まず、図２に示すように、空スプール１０３の連結
手段としての中間面板１０２を介在して、多数本（本実
施例では、４本）の空スプール１０３を一直線状に多段
に連結組立した後、最外側のスプール１０３の外側面上
に側面板１０１をそれぞれ結合して、スプール結合体１
００を形成する。
【００１６】つぎに、図３に示すように、多数のスプー
ル結合体１００を別の進入装置（図示せず）から本体３
００の進入口３０１内へ投入する。すると、進入口３０
１の内部に進入したスプール結合体１００は、傾斜面に
沿って転がりボビンリフト２００へ案内され、保持部２
０１によって保持される。一方、進入装置から後続して
投入され、本体３００内へ進入したスプール結合体は、
ストッパー３０３に係止されて転がりが止められ、保持
部２０１およびボビンリフト２００上への移動が待機さ
れる。
【００１７】ボビンリフト２００上のスプール結合体１
００が保持部２０１により保持されて固定されると、リ
ードスクリュー２０２が回転する。リードスクリュー２
０２の回転により、そのリードスクリュー２０２に螺合
されたボビンリフト２００が上昇して、スプール結合体
１００が引出口３０２の外部へ押し出される。このボビ
ンリフト２００の上昇移動によって、スプール結合体１
００が本体の引出口３０２の上方へ供給されると、図４
に示すように、引出口３０２の両外側部に設けられてい
る主軸台４０１と心押台４００とのシリンダ４０２，４
０３が、内側へ向かって移動する。シリンダ４０２，４
０３の対向面には、ボビンリフト２００により引き出さ
れたスプール結合体１００の側面板１０１がそれぞれ位
置しているので、コーン形状に形成された各々のシリン
ダ４０２，４０３が、側面板１０１の中央部に形成され
た装着孔に進入して、スプール結合体１００がシリンダ
４０２，４０３の間に装着される。
【００１８】シリンダ４０２，４０３の表面はテーパ面
状に形成されているので、シリンダ４０２，４０３と側
面板１０１との結合時に、即ち、シリンダ４０２，４０
３が側面板１０１に進入して結合する過程で、スプール
結合体１００は元の位置からやや上方に持ち上げられ
る。これと同時に、上昇したボビンリフト２００は、リ
ードスクリュー２０２の逆回転により下降して元の位置
に復帰する。
【００１９】主軸台４０１と心押台４００との間にスプ
ール結合体１００の装着が完了すると、駆動モータ（図
示せず）から動力を受ける心押台４００のシリンダ４０
３が回転して、スプール結合体１００を一定方向に回転
させる。スプール結合体１００が回転すると、誘導ロー
ラ５０１はスチールコード５００を案内し、スチールコ
ード５００の先端をスプール結合体１００の一側に固定
した状態で、個々のスプール１０３の領域に対して、図
５に示すように、左右に往復移動しながらスチールコー
ド５００を巻き取る。当該スプール１０３に対する巻取
りが完了すると、次の空スプール１０３に移り、続けて
巻取り作業が行われる。
【００２０】かかるスチールコード５００の巻取りによ
り、スプール結合体１００を構成している全てのスプー
ル１０３（本実施例では４本のスプール１０３）に対し
て、スチールコード５００の巻取り作業が完了すると、
スプール結合体１００は、やや遅い回転速度で回転す
る。同時に、誘導ローラ５０１が初期状態に復帰して、
側面板１０１の縁部に形成された誘導溝に余分のスチー
ルコード５００を２回程度巻き取る。
【００２１】スチールコード５００の巻き取り後は、図
６に示すように、カッティング器６００が移動手段６０
２によりスチールコード５００側に移動して、スチール
コード５００が電極棒６０１と接触する。このようにス
チールコード５００が電極棒６０１に接触した状態で、
電極棒６０１に電源を印加すると、スチールコード５０
０が切断される（カッティングされる）。
【００２２】スチールコード５００のカッティング後
は、ボビンリフト２００が上昇してスプール結合体１０
０を保持すると共に、主軸台４０１と心押台４００との
シリンダ４０２，４０３が外側に移動してスプール結合
体１００の装着状態を解除する。従って、図７に示すよ
うに、スプール結合体１００は、引出口３０２の内部に
落下することなく、保持部２０１が図７の右方へ揺動す
ると、その自重により転がって別の排出装置（図示せ
ず）へ排出される。一方、ボビンリフト２００は、次の
スプール結合体１００を引出口３０２に上昇させるため
に下降する。上述した一連の動作は連続的に遂行され、
同一の動作が同一の順序で繰り返される。
【００２３】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【００２４】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明は、多数
本の空スプールが連結組立されたスプール結合体の巻取
器本体への進入、本体内部に保持されたスプール結合体
の主軸台と心押台との間への移動及び装着、スプール結
合体への巻取り、並びに、巻取りの終了されたスプール
結合体の排出の一連の動作を連続してかつ自動に行うこ
とができる。よって、巻取器に作業者を待機させる必要
がないので、巻き取り作業の省力化及び生産性の増大を
図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施例である巻取り駆動システム
の斜視図である。
【図２】 巻取り駆動システムに使用されるスプール結
合体の斜視図である。
【図３】 巻取り駆動システムにスプール結合体が投入
された状態を示す側断面図である。
【図４】 巻取り駆動システムの主軸台と心押台との間
にスプール結合体が装着された状態を示す斜視図であ
る。
【図５】 スチールコードがスプール結合体に多段に巻
き取られる状態を示す斜視図である。
【図６】 巻取り駆動システムのカッティング器により
スチールコードがカッティングされる状態を示す要部斜
視図である。
【図７】 スチールコードがカッティングされたスプー
ル結合体が排出される状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
１００ スプール結合体 １０１ 側面板 １０２ 中間面板 １０３ スプール ２００ ボビンリフト ２０１ 保持部 ２０２ リードスクリュー ３００ 本体 ３０１ 進入口 ３０２ 引出口 ４００ 心押台 ４０１ 主軸台 ４０２，４０３ シリンダ ５００ スチールコード ５０１ 誘導ローラ ６００ カッティング器 ６０１ 電極棒 ６０２ 移動手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 中間面板（１０２）を介在して多数本の
    空スプール（１０３）が相互連結されると共に、両端に
    側面板（１０１）が結合されるスプール結合体（１０
    ０）と、 前面に、前記スプール結合体（１００）が内部に進入し
    得る進入口（３０１）が形成され、上面には、内部に進
    入したスプール結合体（１００）が上方外側に引き出さ
    れる引出口（３０２）が設けられた本体（３００）と、 前記進入口（３０１）を通じて本体（３００）の内部に
    進入され、保持部（２０１）上に保持されたスプール結
    合体（１００）をリードスクリュー（２０２）により略
    垂直上昇させると共に、引出口（３０２）を通じて本体
    （３００）の外部へ引き出すボビンリフト（２００）
    と、 前記引出口（３０２）の両外側にそれぞれ位置し、その
    引出口（３０２）を通じて引き出されたスプール結合体
    （１００）の両側面板（１０１）に密着状態に結合さ
    れ、そのスプール結合体（１００）を回転させるための
    シリンダ（４０２，４０３）がそれぞれ設けられた主軸
    台（４０１）及び心押台（４００）と、 誘導ローラ（５０１）の左右往復移動により前記スプー
    ル結合体（１００）にスチールコード（５００）の巻取
    りが完了すると、電極棒（６０１）を用いてスチールコ
    ード（５００）を切断するカッティング器（６００）と
    を備えていることを特徴とするスチールコード巻取り駆
    動システム。
  2. 【請求項２】 前記進入口（３０１）の内側底面は、内
    側へ向かうに従って下降傾斜していることを特徴とする
    請求項１記載のスチールコード巻取り駆動システム。
  3. 【請求項３】 前記進入口（３０１）と引出口（３０
    ２）とは、前記スプール結合体（１００）が略水平状態
    で進入及び引出されるように、横長の長方形に形成され
    ていることを特徴とする請求項１又は２に記載のスチー
    ルコード巻取り駆動システム。
  4. 【請求項４】 前記スプール結合体（１００）は、前記
    進入口（３０１）の内部に設けられたストッパー（３０
    ３）により、前記ボビンリフト（２００）への移動が待
    機状態にされることを特徴とする請求項１から３のいず
    れかに記載のスチールコード巻取り駆動システム。
JP11184377A 1998-12-07 1999-06-29 スチ―ルコ―ド巻取り駆動システム Expired - Fee Related JP3034253B1 (ja)

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