JP2000177563A - 制動液圧制御装置 - Google Patents

制動液圧制御装置

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JP2000177563A
JP2000177563A JP10363245A JP36324598A JP2000177563A JP 2000177563 A JP2000177563 A JP 2000177563A JP 10363245 A JP10363245 A JP 10363245A JP 36324598 A JP36324598 A JP 36324598A JP 2000177563 A JP2000177563 A JP 2000177563A
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pump
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Yasuhito Sekihara
康仁 関原
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ操作時ホイールシリンダ内の液圧を
加圧する際、作動音及びブレーキペダルの振動を低減す
ることが可能な、制動液圧加圧機能付き制動液圧制御装
置の提供。 【解決手段】 マスタシリンダMCと、ホイールシリン
ダ56と、マスタシリンダの吐出側とホイールシリンダ
との間を接続する液圧経路の途中に設けられた液圧制御
手段(電磁開閉弁30、31)と、吸い込み側がマスタ
シリンダの吐出側に接続され、吐出側が液圧経路におけ
る液圧制御手段の上流側に接続されたポンプ40と、を
有し、ポンプの吸い込み側とマスタシリンダの吐出側と
の間を接続する吸い込み経路の途中に、所定の開弁圧を
有するチェック弁28を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、車両のア
ンチロック制御やトラクション制御等を行う制動液圧制
御装置に関し、特に、ブレーキ時の制動力を助成する制
動液圧加圧機能を有する制動液圧制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の制動液圧制御装置として
は、例えば特開平8―230634号公報に記載のもの
がある。このものは、ブレーキ操作に応じて液圧を発生
させるマスタシリンダと、車輪にブレーキを作用させる
ホイールシリンダと、マスタシリンダの吐出側とホイー
ルシリンダとの間を接続する液圧経路の途中に設けられ
ホイールシリンダ内の液圧を制御する液圧制御手段と、
吸い込み側がマスタシリンダの吐出側に接続され吐出側
が液圧経路における液圧制御手段の上流側に接続された
ポンプと、を有するものである。
【0003】このような構成を有することにより、アン
チロック制御、トラクション制御、ブレーキアシスト制
御等の各種制御を行うことができる。すなわち、ブレー
キ操作時マスタシリンダにより発生した液圧は、ホイー
ルシリンダに導かれ、車輪にブレーキを作用させるが、
液圧制御手段によりホイールシリンダ内の液圧が制御さ
れ、車輪のロックを回避するアンチロック制御が可能で
ある。また、加速走行中において制動液圧が発生してい
ない状態においても、上記ポンプを駆動し所定の液圧を
発生させ、その液圧をホイールシリンダへ導きブレーキ
力を作用させることで、駆動輪の空転を防止するトラク
ション制御が可能である。さらに、ブレーキ操作時マス
タシリンダにより発生した液圧以上の液圧をホイールシ
リンダ内に発生させるため、上記ポンプを駆動し制動液
圧を加圧するブレーキアシスト制御も可能である。
【0004】なお、上記構成のように、加圧用のポンプ
の吸い込み側が直接マスタシリンダの吐出側に接続され
る液圧回路を有するものを特に「インライン加圧」タイ
プといい、ポンプの吸い込み側がマスタシリンダのリザ
ーバタンク側に接続されるいわゆる「アウトライン加
圧」タイプに比して、制動液圧制御に必要な電磁弁の個
数の削減、ポンプ吸い込み専用の配管が不要になる等の
メリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の「イン
ライン加圧」タイプの制動液圧制御装置においては、ブ
レーキ操作時においてホイールシリンダ内の液圧を加圧
する場合に、ポンプの吸い込み側が直接マスタシリンダ
の吐出側に接続される液圧回路を有するので、ポンプの
吸い込み脈動が直接マスタシリンダへ伝達され、発生し
たマスタシリンダ内の液圧脈動がブレーキペダルの振動
を引き起こし、運転者に不快感を与え、また、作動音が
大きくなる、といった問題があった。
【0006】また、ポンプは、コスト及び小型化要請の
観点から、一般的に吸い込み脈動の大きいプランジャタ
イプが採用されることが多いので、この問題はさらに顕
著になるものである。
【0007】故に、本発明は、上述の問題を解決するた
め、ブレーキ操作時ホイールシリンダ内の液圧を加圧す
る際、作動音及びブレーキペダルの振動を低減すること
が可能な、制動液圧加圧機能付き制動液圧制御装置を提
供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために、請求項1の発明は、ブレーキ操作に応じて
液圧を発生させるマスタシリンダと、車輪にブレーキを
作用させるホイールシリンダと、前記マスタシリンダの
吐出側と前記ホイールシリンダとの間を接続する液圧経
路の途中に設けられ、前記ホイールシリンダ内の液圧を
制御する液圧制御手段と、吸い込み側が前記マスタシリ
ンダの吐出側に接続され、吐出側が前記液圧経路におけ
る前記液圧制御手段の上流側に接続されたポンプと、を
有し、前記ポンプの吸い込み側と前記マスタシリンダの
吐出側との間を接続する吸い込み経路の途中に、所定の
開弁圧を有するチェック弁を設けたことを特徴とする制
動液圧制御装置とした。
【0009】このように、「インライン加圧」タイプの
制動液圧制御装置において、ポンプの吸い込み側とマス
タシリンダの吐出側との間を接続する吸い込み経路の途
中に、所定の開弁圧を有するチェック弁を設けたことに
より、ポンプ吸い込み側に大きな吸い込み脈動が発生し
ても、この脈動はそのままマスタシリンダには伝達され
ず、作動音及びブレーキペダルの振動を低減することが
できる。すなわち、ブレーキ操作時ホイールシリンダ内
の液圧を加圧する際にポンプが駆動されるが、ポンプが
吸い込む作動液はマスタシリンダの吐出側から供給され
る。そして、ポンプが作動液を吸い込むためには、チェ
ック弁が開いている必要があり、そのため、チェック弁
の上流側(マスタシリンダの吐出側)の液圧は、チェッ
ク弁が開いている状態では常にチェック弁の下流側(ポ
ンプの吸い込み側)の液圧に対してチェック弁の開弁圧
分だけ高く維持されることになる。よって、ポンプの吸
い込み側(チェック弁の下流側)の液圧がポンプの吸い
込み脈動によりマスタシリンダ圧(チェック弁の上流
側)より十分低くなった状態においても、マスタシリン
ダ圧はチェック弁の開弁圧分だけ高い圧力に維持される
ため、マスタシリンダ内に発生する圧力脈動の下限値
は、チェック弁の開弁圧分だけポンプの吸い込み側の液
圧より高く維持される。従って、ポンプの吸い込み脈動
により発生するマスタシリンダ内の圧力脈動は、下限側
が高く維持されることにより、その振幅が、チェック弁
がない従来技術の場合に比して小さくなる。その結果、
ブレーキ操作時ホイールシリンダ内の液圧を加圧する際
の作動音及びブレーキペダルの振動を低減することがで
きる。
【0010】なお、チェック弁の開弁圧は、ブレーキ操
作時ホイールシリンダ内の液圧を加圧する際に発生する
マスタシリンダ圧より小さく設定する必要があるが、こ
の条件下において、あまり大きく設定すると、チェック
弁が開きにくくなり、ポンプの吸い込み性を悪化させる
可能性がある。他方、あまり小さく設定すると、上述の
脈動振幅低減効果が小さくなる。よって、チェック弁の
開弁圧は、これらを考慮した上で妥当な値に設定すべき
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本実施
形態を説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例に係る制動液
圧制御装置の全体構成図である。図1において左側の構
成は前輪側液圧系を示し、右側の構成は後輪側液圧系を
示す。前輪側液圧系と後輪側液圧系とは構成において左
右対称となっている。図1においては、前輪側液圧系と
後輪側液圧系とに区分された前後配管となっているが、
いわゆるX配管としてもよい。
【0013】まず、本発明の第1実施例に係る制動液圧
制御装置の全体の構成を図1を用いて説明する。マスタ
シリンダMCは、ブレーキペダルBPの操作に応じて制
動液圧を発生させる。マスタシリンダMCの吐出側は、
切換え弁24及び電磁開閉弁30を介して左前輪FL用
のホイールシリンダ56へ接続され、切換え弁24及び
電磁開閉弁32を介して右前輪FR用のホイールシリン
ダ47へ接続され、また、切換え弁25及び電磁開閉弁
34を介して左後輪RL用のホイールシリンダ58へ接
続され、切換え弁25及び電磁開閉弁36を介して右後
輪RR用のホイールシリンダ59へ接続されている。こ
れら切換え弁24、25及び電磁開閉弁30、32、3
4、36は非作動時(非制御時)は開の状態である。通
常の制御なしの状態では、マスタシリンダMCが発生し
た液圧は、これらの経路を伝達して各車輪用のホイール
シリンダ56〜59へ伝達され、車輪にブレーキが作用
することになる。
【0014】また、ホイールシリンダ56、57は、そ
れぞれ電磁開閉弁31、33を介してリザーバ54に接
続されており、ホイールシリンダ58、59は、それぞ
れ電磁開閉弁35、37を介してリザーバ55に接続さ
れている。これら電磁開閉弁31、33、35、37は
非作動時は閉の状態である。ここで、電磁開閉弁30、
31がホイールシリンダ56の液圧を制御する液圧制御
手段を構成し、電磁開閉弁32、33がホイールシリン
ダ57の液圧を制御する液圧制御手段を構成し、電磁開
閉弁34、35がホイールシリンダ58の液圧を制御す
る液圧制御手段を構成し、電磁開閉弁36、37がホイ
ールシリンダ59の液圧を制御する液圧制御手段を構成
している。
【0015】リザーバ54、55は、それぞれ逆止弁1
7、16及び逆止弁62、19を介してポンプ40及び
41の吸い込み側に接続されている。これらポンプ4
0、41はそれぞれモータMにより駆動される。ポンプ
40の吐出側は、逆止弁15、ダンパ38を介して、前
述の電磁開閉弁30及び32の上流側に接続され、ポン
プ41の吐出側は、逆止弁18、ダンパ39を介して、
前述の電磁開閉弁34及び36の上流側に接続されてい
る。ダンパ38、39は、ポンプ40、41の吐出脈動
を低減する役割を果たすものである。逆止弁15、1
6、17、18、19、62は、作動液の逆流を防止す
るために設けられている。
【0016】また、マスタシリンダMCの吐出側は、吸
い込み弁26、チェック弁28を介してポンプ40の吸
い込み側(チェック弁17と16との間)に接続され、
吸い込み弁27、チェック弁29を介してポンプ41の
吸い込み側(チェック弁62と19との間)に接続され
ている。吸い込み弁26、27は、非作動時は閉の状態
である。このように、ポンプ40、41の吸い込み側が
マスタシリンダMCの吐出側に接続されているので、図
1に示す構成はいわゆる「インライン加圧」タイプとな
っている。また、チェック弁28及び29が本発明のポ
イントとなる「所定の開弁圧を有するチェック弁」を構
成している。
【0017】電磁開閉弁30、32、34、36には、
それぞれ並列に逆止弁13、14、20、21が接続さ
れており、これら逆止弁13、14、20、21の流入
側がホイールシリンダ56〜59側に接続されている。
これら逆止弁13、14、20、21は、ブレーキペダ
ルBPが開放された時に、ホイールシリンダ56〜59
内の液圧をマスタシリンダMCの液圧低下に迅速に追従
させるために設けられている。また、切換え弁24、2
5には、それぞれ並列に、逆止弁11、リリーフ弁22
及び、逆止弁12、リリーフ弁23が接続されている。
これら逆止弁11、12は、流入側がマスタシリンダM
C側に接続されており、切換え弁24、25が閉の状態
にあるときでも、ブレーキペダルBPによる増し踏みを
可能とするために設けられている。リリーフ弁22、2
3は、ホイールシリンダ56〜59内の液圧が液圧回路
の故障等により異常に高くなる事態を防止するために設
けられている。
【0018】さらに、電磁開閉弁30、31の下流側に
はオリフィス43、44が設けられており、オリフィス
43、44は、電磁開閉弁30、31の開閉によるホイ
ールシリンダ56内の液圧の変動をなめらかにするため
に設けられている。同様に、オリフィス45、46はホ
イールシリンダ57内の液圧の変動をなめらかに、オリ
フィス50、51はホイールシリンダ58内の液圧の変
動をなめらかに、オリフィス52、53はホイールシリ
ンダ59内の液圧の変動をなめらかにするためにそれぞ
れ設けられている。
【0019】また、オリフィス47、48がポンプ4
0、41の吸い込み経路に、オリフィス42、49がポ
ンプ40、41の吐出経路に設けられており、これらの
オリフィスは、ポンプ40、41の吸い込み・吐出経路
内における液圧脈動を低減し作動音を低減させる目的で
設けられている。
【0020】以上のような構成において、上記電磁開閉
弁30〜37、切換え弁24、25、吸い込み弁26、
27並びにポンプ40、41は、図示しない電磁制御装
置ECUによって駆動制御され、アンチロック制御(A
BS)、ブレーキアシスト制御が可能である。以下、こ
れらの制御を行う際の本制動液圧制御装置の作動を説明
するが、説明の便のため、左前輪FLについてのみの制
御について説明する。
【0021】アンチロック制御は以下のように行われ
る。まず、制御なしの通常ブレーキの状態では、上述の
ように、切換え弁24は開の状態、吸い込み弁26は閉
の状態、電磁開閉弁30は開の状態、電磁開閉弁31は
閉の状態となっており、マスタシリンダMCの液圧が直
接ホイールシリンダ56へ伝達されブレーキが作用して
いる。この状態にて、左前輪FLがロックしたという情
報が図示しない各種センサより電磁制御装置ECUに伝
達されると、電磁制御装置ECUは、電磁開閉弁30及
び電磁開閉弁31を励磁させ、電磁開閉弁30を閉の状
態としマスタシリンダMCの液圧とホイールシリンダ5
6内の液圧とを遮断し、電磁開閉弁31を開の状態とし
ホイールシリンダ56内の作動液をリザーバ54へ還流
させることで、ホイールシリンダ56内の液圧を減少さ
せる。これにより左前輪FLに作用するブレーキ力が低
減し、左前輪FLのロックが解除される。ロックが解除
された後もブレーキ動作が継続されていれば、各種セン
サの情報から電磁制御装置ECUが電磁開閉弁30及び
31を適宜開閉駆動することにより、ホイールシリンダ
56内の液圧を調整し、ロックしない状態で最大減速加
速度が維持できるようにアンチロック制御を継続する。
【0022】次に、ブレーキアシスト制御時の作動につ
いて説明する。ブレーキアシスト制御時には、マスタシ
リンダMCの液圧以上の液圧をホイールシリンダ56へ
作用させる必要があるため、マスタシリンダMCの液圧
とホイールシリンダ56内の液圧とを遮断する必要があ
り、切換え弁24が電磁制御装置ECUにより励磁され
閉の状態とされる。また、ポンプ40を駆動させホイー
ルシリンダ56内の液圧を加圧する必要があるため、電
磁制御装置ECUは吸い込み弁26を励磁し開の状態と
しマスタシリンダMCから作動流体をポンプ40の吸い
込み側へ供給可能とする。この状態でポンプ40がモー
タMにより駆動され、ポンプ40が発生するマスタシリ
ンダMCの液圧以上の液圧をホイールシリンダ56へ供
給することで、左前輪FLには、ブレーキペダルBPの
踏力に対応したブレーキ力以上のブレーキ力が作用する
ことになる。電磁開閉弁30は開の状態、電磁開閉弁3
1は閉の状態のままである。また、このブレーキアシス
ト制御状態にて、電磁開閉弁30及び31を適宜開閉駆
動させることにより、アンチロック制御を行うことも可
能である。
【0023】尚、ブレーキアシスト制御状態において、
本発明のポイントであるチェック弁28の機能である脈
動振幅低減効果が発揮され、ポンプ40の吸い込み脈動
振幅に対してマスタシリンダMCに伝達される脈動振幅
がチェック弁28の開弁圧分だけ低減され、作動音、ブ
レーキペダルBPの振動が低減されることになる。
【0024】図2は、本発明の第2実施例に係る制動液
圧発生装置の全体構成図である。図1との相違は、ポン
プ吸い込み経路に、第2吸い込み弁60及び61を追加
した点である。その他の構成については図1と同一であ
るので、図2に使用している符号は図1に使用している
符号と同一符号を使用している。第2吸い込み弁60の
上流側は吸い込み弁26の上流側に、下流側はチェック
弁28の下流側に接続され、第2吸い込み弁61の上流
側は吸い込み弁27の上流側に、下流側はチェック弁2
9の下流側に接続されている。第2実施例においてポン
プ吸い込み経路にこのように第2吸い込み弁を併設した
理由は、アンチロック制御、ブレーキアシスト制御に加
え、トラクション制御(TRC)、車両旋回時に車両の
安定性及びコーストレース性を確保するようにオーバー
ステア抑制制御及びアンダーステア抑制制御を行う制動
操舵制御等の各種制御を行なえるようにするためであ
る。すなわち、これらトラクション制御等を行う際に
は、ブレーキペダルBPが操作されていない状態で行な
われるので、マスタシリンダMCからはブレーキ液圧が
出力されない。この状態にてポンプ40を駆動しホイー
ルシリンダ56内に液圧を供給する必要がある。ポンプ
40の吸い込み経路にチェック弁47が介在している
と、チェック弁47の上流が低圧であるのでチェック弁
が作動せず閉のままとなり、ポンプ40がマスタシリン
ダMCの吐出側から作動流体の供給を受けることが不可
能となる。よってチェック弁47が介在しない吸い込み
経路を別途設ける必要があり、第2の吸い込み弁60を
図2に示すように新たに接続したのである。第2吸い込
み弁60、61も吸い込み弁26、27と同様、通常は
閉の状態となっている。
【0025】トラクション制御等を行う際には、前述の
ブレーキアシスト制御を行うときの作動において、開の
状態であった吸い込み弁26を閉の状態とし、代わりに
第2吸い込み弁60を開の状態とする。この状態におい
て、ポンプ40を駆動し、ポンプ40の吐出側に液圧を
発生させ、電磁制御装置ECUが電磁開閉弁30及び3
1を適宜開閉駆動することにより、ホイールシリンダ5
6内の液圧を急増圧、パルス増圧、パルス減圧、急減圧
及び保持状態とすることで左前輪FLに作用するブレー
キ力を調整し制御を行う。
【0026】なお、図2において、吸い込み弁26、2
7を、点Aの下流に配置してもよい。このように配置し
ても第2実施例と同様の制御を行うことが可能である。
すなわち、アンチロック制御時は吸い込み弁26と第2
吸い込み弁60を共に閉の状態とする。ブレーキアシス
ト制御時は吸い込み弁26を開の状態に、第2吸い込み
弁60を閉の状態とする。トラクション制御時等には、
吸い込み弁26を閉の状態に、第2吸い込み弁60を開
の状態とすることで、各種制御が可能となる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、「インライン
加圧」タイプの制動液圧加圧機能付き制動液圧制御装置
において、ブレーキ操作時ホイールシリンダ内の液圧を
加圧するブレーキアシスト制御を行う際、吸い込み脈動
が大きいポンプ吸い込み経路中に所定の開弁圧を有する
チェック弁を介在させることで、チェック弁の上流に接
続されているマスタシリンダ内に伝達される液圧脈動の
振幅がチェック弁の開弁圧分だけ低減できるので、作動
音及びブレーキペダルの振動を低減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る制動液圧制御装置の
全体構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る制動液圧制御装置の
全体構成図である。
【符号の説明】
MC マスタシリンダ 56〜59 ホイールシリンダ 30〜37 電磁開閉弁(液圧制御手段) 40,41 ポンプ 28,29 チェック弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作に応じて液圧を発生させる
    マスタシリンダと、 車輪にブレーキを作用させるホイールシリンダと、 前記マスタシリンダの吐出側と前記ホイールシリンダと
    の間を接続する液圧経路の途中に設けられ、前記ホイー
    ルシリンダ内の液圧を制御する液圧制御手段と、 吸い込み側が前記マスタシリンダの吐出側に接続され、
    吐出側が前記液圧経路における前記液圧制御手段の上流
    側に接続されたポンプと、を有し、 前記ポンプの吸い込み側と前記マスタシリンダの吐出側
    との間を接続する吸い込み経路の途中に、所定の開弁圧
    を有するチェック弁を設けたことを特徴とする制動液圧
    制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154650A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
CN106828465A (zh) * 2017-01-25 2017-06-13 天津英创汇智汽车技术有限公司 一种保持增减压速率一致性的汽车电子稳定控制系统

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