JP2009154650A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009154650A
JP2009154650A JP2007333929A JP2007333929A JP2009154650A JP 2009154650 A JP2009154650 A JP 2009154650A JP 2007333929 A JP2007333929 A JP 2007333929A JP 2007333929 A JP2007333929 A JP 2007333929A JP 2009154650 A JP2009154650 A JP 2009154650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output port
valve
normally closed
solenoid valve
hydraulic pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007333929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4832420B2 (ja
Inventor
Masaya Shigeta
雅也 重田
Ryoji Mori
良司 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007333929A priority Critical patent/JP4832420B2/ja
Publication of JP2009154650A publication Critical patent/JP2009154650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4832420B2 publication Critical patent/JP4832420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

【課題】マスタシリンダの出力ポートから出力される液圧よりも増圧された液圧を車輪ブレーキに作用せしめ得るポンプと、出力ポートおよびポンプの吸入側間に設けられる常閉型電磁弁とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、ブレーキアシスト時に、ポンプの脈動や常閉型電磁弁の作動による脈動がマスタシリンダ側に伝播することを抑えて、ブレーキ操作フィーリングを高める。
【解決手段】常閉型電磁弁18と、出力ポート3から常閉型電磁弁18側へのブレーキ液の流通を許容するようにして出力ポート3および常閉型電磁弁18間に介設される一方向弁17とが、出力ポート3およびポンプ15の吸入側間に介設され、出力ポート3から常閉型電磁弁18側にブレーキ液が流通する際の一方向弁17の流通抵抗が開弁状態での常閉型電磁弁18の流通抵抗よりも小さく設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブレーキ操作部材の操作に応じてマスタシリンダの出力ポートから出力される液圧を吸入するとともに前記出力ポートから出力される液圧よりも増圧された液圧を車輪ブレーキに作用せしめるべく吐出することを可能としたポンプと、開弁時に前記出力ポートからのブレーキ液を前記ポンプが吸入することができるようにして前記出力ポートおよび前記ポンプの吸入側間に設けられる常閉型電磁弁とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
マスタシリンダの出力ポートおよびポンプの吸入側間に、前記出力ポートからの液圧出力に応じて閉弁する第1サクション弁と、常閉型電磁弁であって第1サクション弁に並列に接続される第2サクション弁とが設けられる車両用ブレーキ液圧制御装置が、特許文献1で知られている。
特開2001−63542号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたブレーキ液圧制御装置では、車両運転者がブレーキ操作を行っている状態で、マスタシリンダの出力ポートから出力される液圧よりも高い液圧を車輪ブレーキに作用せしめるべく、第2サクション弁を開弁してポンプを作動せしめると、そのポンプの脈動や、第2サクション弁の開弁駆動時の脈動がマスタシリンダ側に伝播してしまい、車両運転者によるブレーキ操作フィーリングが阻害されることがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、マスタシリンダの出力ポートから出力される液圧よりも高い液圧を車輪ブレーキに作用せしめるブレーキアシスト時に、ポンプの脈動や常閉型電磁弁の作動による脈動がマスタシリンダ側に伝播することを抑えて、ブレーキ操作フィーリングを高めることができるようにした車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ブレーキ操作部材の操作に応じてマスタシリンダの出力ポートから出力される液圧を吸入するとともに前記出力ポートから出力される液圧よりも増圧された液圧を車輪ブレーキに作用せしめるべく吐出することを可能としたポンプと、開弁時に前記出力ポートからのブレーキ液を前記ポンプが吸入することができるようにして前記出力ポートおよび前記ポンプの吸入側間に設けられる常閉型電磁弁とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記常閉型電磁弁と、前記出力ポートから前記常閉型電磁弁側へのブレーキ液の流通を許容するようにして前記出力ポートおよび前記常閉型電磁弁間に介設される一方向弁とが、前記出力ポートおよび前記ポンプの吸入側間に介設され、前記出力ポートから前記常閉型電磁弁側にブレーキ液が流通する際の前記一方向弁の流通抵抗が開弁状態での前記常閉型電磁弁の流通抵抗よりも小さく設定されることを特徴とする。
また上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、ブレーキ操作部材の操作に応じてマスタシリンダの出力ポートから出力される液圧を吸入するとともに前記出力ポートから出力される液圧よりも増圧された液圧を車輪ブレーキに作用せしめるべく吐出することを可能としたポンプと、開弁時に前記出力ポートからのブレーキ液を前記ポンプが吸入することができるようにして前記出力ポートおよび前記ポンプの吸入側間に設けられる常閉型電磁弁とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記出力ポートおよび前記常閉型電磁弁間にオリフィスが介設され、前記出力ポートからの液圧出力状態で前記オリフィスおよび前記常閉型電磁弁間の液圧低下に応じて前記出力ポートから前記ポンプの吸入側へのブレーキ液の流通を許容する開閉弁が、前記オリフィスおよび前記常閉型電磁弁から成る直列回路と並列にして前記出力ポートおよび前記ポンプの吸入側間に設けられることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記常閉型電磁弁が、リニアソレノイド弁であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、マスタシリンダの出力ポートおよび常閉型電磁弁間に、流通抵抗を開弁状態での常閉型電磁弁の流通抵抗よりも小さくされた一方向弁が設けられるので、マスタシリンダの出力ポートから出力される液圧よりも高い液圧を車輪ブレーキに作用せしめるブレーキアシスト時に、ポンプの脈動ならびに常閉型電磁弁の開弁作動時の脈動がマスタシリンダ側に伝播するのを一方向弁で抑えることができ、車両運転者のブレーキ操作フィーリングを高めることができる。
また請求項2記載の発明によれば、出力ポートおよび常閉型電磁弁間にオリフィスが介設され、出力ポートからの液圧出力状態でオリフィスおよび常閉型電磁弁間の液圧が低下するのに応じて出力ポートから前記ポンプの吸入側へのブレーキ液の流通を許容する開閉弁が、オリフィスおよび常閉型電磁弁から成る直列回路と並列にして出力ポートおよびポンプの吸入側間に設けられるので、マスタシリンダの出力ポートから出力される液圧よりも高い液圧を車輪ブレーキに作用せしめるブレーキアシスト時に、常閉型電磁弁を開弁するとともにポンプを作動せしめたときに、ポンプの吸入側の液圧変動に応じて開閉弁が開閉することによってポンプの脈動ならびに常閉型電磁弁の開弁作動時の脈動がマスタシリンダ側に伝播するのを抑えることができ、車両運転者のブレーキ操作フィーリングを高めることができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、常閉型電磁弁をリニアソレノイド弁とすることにより、常閉型電磁弁の作動時の脈動を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
本発明の第1実施例について図1を参照しながら説明すると、タンデム型のマスタシリンダMには、乗員のブレーキ操作によるブレーキ操作力がブレーキ操作部材であるブレーキペダル1から入力される。このマスタシリンダMは、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに対応した第1出力ポート3と、図示しない右前輪用車輪ブレーキおよび左後輪用車輪ブレーキに対応した第2出力ポート4とを備え、第1および第2出力ポート3,4は、液圧制御ユニット5を介して前記各車輪ブレーキBA,BB…に接続される。
前記液圧制御ユニット5の第1出力ポート3側の部分と、第2出力ポート4側の部分とは同一の構成を有するものであり、以下、液圧制御ユニット5の第1出力ポート3側の部分だけについて説明し、液圧制御ユニット5のうち第2出力ポート4側の部分についての説明は省略する。
前記液圧制御ユニット5は、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに共通な液圧路6と、該液圧路6および第1出力ポート3間に介設されるレギュレータ弁7と、前記液圧路6および左前輪用車輪ブレーキBA間に介設される入口弁8と、前記液圧路6および右後輪用車輪ブレーキBB間に介設される入口弁9と、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに共通な単一のリザーバ13と、左前輪用車輪ブレーキBAおよび前記リザーバ13間に介設される出口弁10と、右後輪用車輪ブレーキBBおよび前記リザーバ13間に介設される出口弁11と、吸入側が前記リザーバ13に一方向弁14を介して接続されるとともに吐出側が前記液圧路6に接続されるポンプ15と、該ポンプ15の吸入側および一方向弁14間と第1出力ポート3間に設けられる一方向弁17および常閉型電磁弁18とを備える。前記ポンプ15は電動モータ16で駆動されるものであり、この電動モータ16は、液圧制御ユニット5の第1出力ポート3側の部分と、第2出力ポート4側の部分とに共通である。
一方向弁17は、第1出力ポート3から常閉型電磁弁18側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1出力ポート3および常閉型電磁弁18間に介設され、常閉型電磁弁18は前記一方向弁17および前記ポンプ15の吸入側間に介設される。しかも第1出力ポート3から常閉型電磁弁18側にブレーキ液が流通する際の前記一方向弁17の流通抵抗は開弁状態での常閉型電磁弁18の流通抵抗よりも小さく設定されている。
前記レギュレータ弁7および入口弁8,9は、常開型のリニアソレノイド弁であり、前記出口弁10,11は常閉型のリニアソレノイド弁である。
また第1出力ポート3およびレギュレータ弁7間には、マスタシリンダMの出力液圧を検出する液圧センサ19が接続され、前記入口弁8,9と、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBとの間には、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに作用するブレーキ液圧を検出する液圧センサ20,21がそれぞれ接続される。
前記液圧制御ユニット5のレギュレータ弁7、入口弁8,9、出口弁10,11、電動モータ16および常閉型電磁弁18はコントローラCで制御されるものであり、このコントローラCには、前記各液圧センサ19〜21の検出値がそれぞれ入力される。
このような液圧制御ユニット5において、サービスブレーキ時には、電動モータ16の作動が停止され、レギュレータ弁7が開弁されるとともに常閉型電磁弁18が閉弁されている。
而して左前輪用車輪ブレーキBAの作動によって左前輪がロック状態に陥りそうになったときのアンチロックブレーキ制御時には、入口弁8を開弁するとともに出口弁10を閉弁することで前記液圧路6および左前輪用車輪ブレーキBA間を接続するとともに前記左前輪用車輪ブレーキBAおよび前記リザーバ13間を遮断する増圧モード、入口弁8を閉弁するとともに出口弁10を開弁することで前記液圧路6および左前輪用車輪ブレーキBA間を遮断するとともに左前輪用車輪ブレーキBAおよび前記リザーバ13間を接続する減圧モード、ならびに入口弁8および出口弁10をともに閉弁することで前記液圧路6および前記リザーバ13を左前輪用車輪ブレーキBAから遮断する保持モードを切換えて、左前輪がロック状態に陥ることが回避される。
また右後輪用車輪ブレーキBBの作動によって右後輪がロック状態に陥りそうになったときのアンチロックブレーキ制御時には、入口弁9を開弁するとともに出口弁11を閉弁することで前記液圧路6および右後輪用車輪ブレーキBB間を接続するとともに前記右後輪用車輪ブレーキBBおよび前記リザーバ13間を遮断してする増圧モード、入口弁9を閉弁するとともに出口弁11を開弁することで前記液圧路6および右後輪用車輪ブレーキBB間を遮断するとともに右後輪用車輪ブレーキBBおよび前記リザーバ13間を接続する減圧モード、ならびに入口弁9および出口弁11をともに閉弁することで前記液圧路6および前記リザーバ13を右後輪用車輪ブレーキBBから遮断する保持モードを切換えて、右後輪がロック状態に陥ることが回避される。
しかも上記アンチロックブレーキ制御時には、レギュレータ弁7が開弁されるとともに常閉型電磁弁18が閉弁された状態で電動モータ16によってポンプ15が駆動されるものであり、出口弁10,11の開弁によって前記リザーバ13に貯留されたブレーキ液は液圧路6側に戻される。
また液圧制御ユニット5は、ブレーキペダル1を踏み込み操作したブレーキ操作時に、常閉型電磁弁18を励磁、開弁した状態で電動モータ16を作動せしめることにより、ポンプ15がマスタシリンダMの第1出力ポート3から吸入して加圧したブレーキ液を前記レギュレータ弁7および入口弁8,10間の液圧路6に吐出するとともに、レギュレータ弁7の作動を制御することによって液圧路6の液圧を調圧することができる。すなわち液圧制御ユニット5は、マスタシリンダMから出力される液圧よりも増圧されたブレーキ液圧を左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに作用せしめるようにしたブレーキアシストを実行することができる。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、マスタシリンダMの第1出力ポート3およびポンプ15の吸入側間には、常閉型電磁弁18と、第1出力ポート3から常閉型電磁弁18側へのブレーキ液の流通を許容するようにして第1出力ポート3および常閉型電磁弁18間に介設される一方向弁17とが介設され、第1出力ポート3から常閉型電磁弁18側にブレーキ液が流通する際の一方向弁17の流通抵抗が開弁状態での常閉型電磁弁18の流通抵抗よりも小さく設定されている。
したがってマスタシリンダMの第1出力ポート3から出力される液圧よりも高い液圧を左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに作用せしめるようにしたブレーキアシスト時に、ポンプ15の脈動ならびに常閉型電磁弁18の開弁作動時の脈動がマスタシリンダM側に伝播するのを一方向弁17で抑えることができ、車両運転者のブレーキ操作フィーリングを高めることができる。
図2は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
マスタシリンダMの第1出力ポート3と、リニアソレノイド弁である常閉型電磁弁18との間にはオリフィス25が介設され、第1出力ポート3およびポンプ15の吸入側間には、前記オリフィス25および前記常閉型電磁弁18から成る直列回路と並列にして開閉弁26が設けられる。この開閉弁26は、弁ハウジング27と、該弁ハウジング27に摺動可能に嵌合される弁体28と、弁体28を付勢するばね29とを備える。
前記弁ハウジング27には、マスタシリンダMの第1出力ポート3に通じる一端を通じさせる弁孔30と、該弁孔30の他端との間に弁座31を形成するようにして弁孔30に同軸に連なる摺動孔32と、摺動孔32よりも大径にして前記弁孔とは反対側で摺動孔32に同軸に連なりねじ孔33とが設けられており、前記弁座31は、前記弁孔30を中央部に臨ませるようにしてテーパ状に形成される。
前記弁体28は前記摺動孔32に摺動可能に嵌合されるものであり、この弁体28の外周には摺動孔32の内面に摺接するOリング形状のシール部材34が装着される。しかも弁体28の一端には前記弁座31に着座し得るようにしてテーパ状に形成されるシート部28aが設けられ、弁ハウジング27および弁体28の一端間には、前記弁座31を臨ませる弁室35が形成され、この弁室35はポンプ15の吸入側に接続される。
前記大径孔33には、閉塞部材36が螺合されており、弁ハウジング27および閉塞部材36間にはOリング37が介装される。而して弁体28の他端および前記閉塞部材36間で前記弁ハウジング27内にはパイロット室38が形成され、前記ばね29はパイロット室38に収容されて弁体28および閉塞部材36間に縮設される。
前記弁ハウジング27には、前記弁孔30と直交する方向に延びて該弁孔30に一端を連通させる第1通路39と、前記弁孔30および摺動孔32の軸線と平行に延びるとともに第1通路39に一端を連通させる第2通路40と、第1通路39と平行に延びて第2通路40を横断するとともに一端をパイロット室38に連通させる第3通路41とが設けられており、弁ハウジング27の外面に開口した第1通路39の他端は閉塞部材42で液密に閉塞され、弁ハウジング27の外面に開口した第2通路40の他端はボール43で液密に閉塞される。また第2通路40および弁孔31間で第1通路39にはオリフィス25が圧入され、第2通路40の他端は常閉型電磁弁18に接続される。すなわちパイロット室38には、オリフィス25および常閉型電磁弁18間の液圧が作用することになる。
このような開閉弁26では、パイロット室38の液圧による液圧力ならびにばね29のばね力が弁体28を弁座31に着座する側すなわち閉弁側に付勢する閉弁力となり、弁体28の弁座31への着座状態では弁孔31の液圧および弁室35の液圧による液圧力が弁体28を弁座31から離座させる側すなわち開弁側に付勢する開弁力となる。
而して常閉型電磁弁18を閉じた状態での非ブレーキ操作時には、ばね29のばね力によって開閉弁26は閉弁しており、ブレーキ操作に伴ってマスタシリンダMの第1出力ポート3から液圧が出力されたときには、弁孔31およびパイロット室38の液圧は同圧であり、開閉弁26は閉弁している。
またブレーキアシスト時に、マスタシリンダMの第1出力ポート3から液圧が出力された状態で常閉型電磁弁18を開弁するとともにポンプ15を作動せしめた状態では、ポンプ15の吸入・吐出作動の繰り返しに応じてオリフィス25および常閉型電磁弁18間の液圧すなわちパイロット室38の液圧は変化するものであり、そのようなパイロット室38の液圧変化に応じて、開閉弁26は、閉弁状態と、第1出力ポート3からのブレーキ液をポンプ15側に流通させる開弁状態とを繰り返す。すなわちポンプ15の吸入作動時には、オリフィス25の作用によってオリフィス25および常閉型電磁弁18間の液圧すなわちパイロット室38の液圧が弁孔30の液圧よりも低下することによって開閉弁26が開弁して第1出力ポート3からのブレーキ液がポンプ15側に流通し、ポンプ15の吐出作動時には、オリフィス25および常閉型電磁弁18間の液圧が弁孔30の液圧と同圧となることで開閉弁26が閉弁するものであり、開閉弁26は、第1出力ポート3からの液圧出力状態でオリフィス25および常閉型電磁弁18間の液圧低下に応じて第1出力ポート3からポンプ15の吸入側へのブレーキ液の流通を許容することになる。
この第2実施例によれば、マスタシリンダMの第1出力ポート3から出力される液圧よりも高い液圧を左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに作用せしめるブレーキアシスト時に、常閉型電磁弁18を開弁するとともにポンプ15を作動せしめたときに、ポンプ15の吸入側の液圧変動に応じて開閉弁26が開閉することによってポンプ15の脈動ならびに常閉型電磁弁18の開弁作動時の脈動がマスタシリンダM側に伝播するのを抑えることができ、車両運転者のブレーキ操作フィーリングを高めることができる。
しかも常閉型電磁弁18はリニアソレノイド弁であり、流通面積がごく小さいものであるので、常閉型電磁弁18の作動時の脈動を低減することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記第1実施例の常閉型電磁弁18もまたリニアソレノイド弁であってもよい。
第1実施例の車両用ブレーキ液圧制御装置の液圧系統図である。 第2実施例の車両用ブレーキ液圧制御装置の要部液圧系統図である。
符号の説明
1・・・ブレーキ操作部材であるブレーキペダル
3・・・出力ポート
15・・・ポンプ
17・・・一方向弁
18・・・常閉型電磁弁
25・・・オリフィス
26・・・開閉弁
BA・・・左前輪用車輪ブレーキ
BB・・・右後輪用車輪ブレーキ
M・・・マスタシリンダ

Claims (3)

  1. ブレーキ操作部材(1)の操作に応じてマスタシリンダ(M)の出力ポート(3)から出力される液圧を吸入するとともに前記出力ポート(3)から出力される液圧よりも増圧された液圧を車輪ブレーキ(BA,BB)に作用せしめるべく吐出することを可能としたポンプ(15)と、開弁時に前記出力ポート(3)からのブレーキ液を前記ポンプ(15)が吸入することができるようにして前記出力ポート(3)および前記ポンプ(15)の吸入側間に設けられる常閉型電磁弁(18)とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記常閉型電磁弁(18)と、前記出力ポート(3)から前記常閉型電磁弁(18)側へのブレーキ液の流通を許容するようにして前記出力ポート(3)および前記常閉型電磁弁(18)間に介設される一方向弁(17)とが、前記出力ポート(3)および前記ポンプ(15)の吸入側間に介設され、前記出力ポート(3)から前記常閉型電磁弁(18)側にブレーキ液が流通する際の前記一方向弁(17)の流通抵抗が開弁状態での前記常閉型電磁弁(18)の流通抵抗よりも小さく設定されることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. ブレーキ操作部材(1)の操作に応じてマスタシリンダ(M)の出力ポート(3)から出力される液圧を吸入するとともに前記出力ポート(3)から出力される液圧よりも増圧された液圧を車輪ブレーキ(BA,BB)に作用せしめるべく吐出することを可能としたポンプ(15)と、開弁時に前記出力ポート(3)からのブレーキ液を前記ポンプ(15)が吸入することができるようにして前記出力ポート(3)および前記ポンプ(15)の吸入側間に設けられる常閉型電磁弁(18)とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記出力ポート(3)および前記常閉型電磁弁(18)間にオリフィス(25)が介設され、前記出力ポート(3)からの液圧出力状態で前記オリフィス(25)および前記常閉型電磁弁(18)間の液圧低下に応じて前記出力ポート(3)から前記ポンプ(15)の吸入側へのブレーキ液の流通を許容する開閉弁(26)が、前記オリフィス(25)および前記常閉型電磁弁(18)から成る直列回路と並列にして前記出力ポート(3)および前記ポンプ(15)の吸入側間に設けられることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記常閉型電磁弁(18)が、リニアソレノイド弁であることを特徴とする請求項1または2記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
JP2007333929A 2007-12-26 2007-12-26 車両用ブレーキ液圧制御装置 Expired - Fee Related JP4832420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007333929A JP4832420B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 車両用ブレーキ液圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007333929A JP4832420B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 車両用ブレーキ液圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009154650A true JP2009154650A (ja) 2009-07-16
JP4832420B2 JP4832420B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=40959140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007333929A Expired - Fee Related JP4832420B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 車両用ブレーキ液圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4832420B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0942210A (ja) * 1995-08-02 1997-02-10 Ckd Corp シリンダの駆動制御装置
JPH09104579A (ja) * 1989-08-09 1997-04-22 Hitachi Ltd 流体圧エレベータ
JP2000177563A (ja) * 1998-12-21 2000-06-27 Aisin Seiki Co Ltd 制動液圧制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09104579A (ja) * 1989-08-09 1997-04-22 Hitachi Ltd 流体圧エレベータ
JPH0942210A (ja) * 1995-08-02 1997-02-10 Ckd Corp シリンダの駆動制御装置
JP2000177563A (ja) * 1998-12-21 2000-06-27 Aisin Seiki Co Ltd 制動液圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4832420B2 (ja) 2011-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5892706B2 (ja) ブレーキ液圧発生装置
US7661769B2 (en) Brake apparatus for a vehicle
JP5705166B2 (ja) 車両の制動装置
JP5381514B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP4561464B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JPWO2014115809A1 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2009190425A (ja) ブレーキ装置および自動ブレーキアクチュエータ
US8251464B2 (en) Brake fluid pressure control device for vehicles
JPH10338116A (ja) 電磁弁
JPH11301442A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP4186330B2 (ja) 電磁弁及び液圧回路
JP6241448B2 (ja) 車両用制動装置
JP4832420B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5240123B2 (ja) 液圧制御装置
JP2001301594A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2009090839A (ja) 車両のブレーキ油圧制御装置
JP4998368B2 (ja) 液圧制御機構
JP2006306272A (ja) ブレーキ制御装置
JP2007269293A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JPH10100876A (ja) ブレーキ装置
JP2009067269A (ja) ブレーキ制御装置
JP7367372B2 (ja) 車両用制動装置
JP2004168078A (ja) 制動力制御装置
JP2005308156A (ja) 液圧バルブ
JPH11315951A (ja) 電磁開閉弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110920

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees