JPH0942210A - シリンダの駆動制御装置 - Google Patents

シリンダの駆動制御装置

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JPH0942210A
JPH0942210A JP7197693A JP19769395A JPH0942210A JP H0942210 A JPH0942210 A JP H0942210A JP 7197693 A JP7197693 A JP 7197693A JP 19769395 A JP19769395 A JP 19769395A JP H0942210 A JPH0942210 A JP H0942210A
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driven
differential pressure
drive
piston
pressure
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JP7197693A
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Midori Nishigaki
緑 西垣
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピストンの移動速度を所定の値に制御できるよ
うにする。 【解決手段】エアシリンダ14と従動シリンダ15との
両ピストン14b,15bが同期して移動すると、作動
油が充満されるとともに流通経路18によって連通され
た従動シリンダ15の両従動圧力室17a,17b間に
差圧が発生する。差圧検出装置21は両従動圧力室17
a,17b間の差圧を検出し、その検出された差圧に対
応する電圧V1をコントローラ20へ出力する。又、コ
ントローラ20は目標差圧設定装置22によって設定さ
れた目標差圧に対応する基準電圧Vref1を入力する。コ
ントローラ20は電圧V1が基準電圧Vref1と同じ値と
なるようにエアシリンダ14の両駆動圧力室16a,1
6bにエアを適宜供給させる。すると、両従動圧力室1
7a,17b間の差圧が目標差圧と同じ値になり、両ピ
ストン14b,15bが目標差圧に対応する目標移動速
度となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダの駆動制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばエアシリンダを駆動制
御する装置としては、図5に示すシリンダの駆動制御装
置91が知られている。この駆動制御装置91はエア供
給源P及び消音器Sを備え、そのエア供給源P及び消音
器Sは方向切換弁92の一端側に接続されている。又、
方向切換弁92の他端側には、第1及び第2の給排通路
93a,93bを介してエアシリンダ94が接続されて
いる。エアシリンダ94はシリンダチューブ94aと、
シリンダチューブ94a内に設けられたピストン94b
と、ピストン94bから突出してシリンダチューブ94
aの軸線方向へ延びるロッド94cとから構成されてい
る。そして、シリンダチューブ94aの内部は、ピスト
ン94bによって第1の圧力室95aと第2の圧力室9
5bとに区画されている。その第1及び第2の圧力室9
5a,95bには、それぞれ前記第1及び第2の給排通
路93a,93bが接続されている。
【0003】第1及び第2の給排通路93a,93bに
は、それぞれ絞り弁96a,96bが設けられるととも
に、その両絞り弁96a,96bを迂回するように第1
及び第2のバイパス路97a,97bがそれぞれ接続さ
れている。その第1及び第2のバイパス路97a,97
bには、それぞれ逆止弁98a,98bが設けられてい
る。両逆止弁98a,98bは、両バイパス路97a,
97b内のエアを方向切換弁92側からエアシリンダ9
4側へ向かってのみ流通させるようになっている。
【0004】そして、方向切換弁92をA位置に切り換
えると、エア供給源Pから送り出されるエアが、第1の
給排通路93a及び第1のバイパス路97aを通ってエ
アシリンダ94の第1の圧力室95aに供給される。す
ると、ロッド94cをシリンダチューブ94aから伸長
させる方向へピストン94bが移動され、第2の圧力室
95b内のエアが第2のバイパス路97bを通らずに第
2の給排通路93bのみを通って消音器Sから排出され
る。この時、第2の給排通路93bに設けられた絞り弁
96bの絞り量を調節することにより、ピストン94b
の移動速度が制御される。
【0005】方向切換弁92をC位置に切り換えると、
エア供給源Pから送り出されるエアが、第2の給排通路
93b及び第2のバイパス路97bを通ってエアシリン
ダ94の第2の圧力室95bに供給される。すると、ロ
ッド94cをシリンダチューブ94a内に没入させる方
向へピストン94bが移動され、第1の圧力室95a内
のエアが第1のバイパス路97aを通らずに第1の給排
通路93aのみを通って消音器Sから排出される。この
時、第1の給排通路93aに設けられた絞り弁96aの
絞り量を調節することにより、ピストン94bの移動速
度が制御される。
【0006】又、移動中のピストン94bを停止させる
場合には、方向切換弁92をB位置に切り換える。する
と、エア供給源Pから送り出されるエアが、第1の給排
通路93a及び第1のバイパス路97aと、第2の通路
93b及び第2のバイパス路97bとを通って第1の圧
力室95aと第2の圧力室95bとの両方に供給され
る。そして、第1の圧力室95a側からピストン94b
に働くエア圧力(推力)と、第2の圧力室95b側から
ピストン94bに働くエア圧力(復帰力)とが釣り合う
ように、第1の圧力室95a内の気圧を図示しない減圧
弁によって減圧してピストン94bの移動を停止させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記シリン
ダの駆動制御装置91では、絞り弁96a,96bの絞
り量を調整してピストン94bの移動速度を制御するよ
うにしている。従って、ピストン94bの移動速度を速
くしたり遅くしたりすることはできるが、ピストンの移
動速度を所定の値となるように制御することは困難であ
るという問題があった。
【0008】又、シリンダチューブ94aの端部まで移
動したピストン94bは、そのシリンダチューブ94a
の端部に衝突して停止する。従って、ピストン94bの
シリンダチューブ94aに対する衝突を防ぐにはエアシ
リンダ94の外部にショックアブソーバ等を設けなけれ
ばならず、エアシリンダ94が大型化するという問題が
あった。
【0009】更に、移動中のピストン94bを所望の位
置に停止させるために両圧力室95a,95bにそれぞ
れエアを供給した場合、ピストン94bの移動方向側に
おける圧力室95a,95b内のエアが前記ピストン9
4bの移動によって圧縮される。そして、前記圧力室9
5a,95b内のエアが圧縮されることにより、ピスト
ン94bが停止予定の位置からずれてしまうため、ピス
トン94bを正確且つ確実に所望の位置に停止させるこ
とが困難であるという問題があった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、駆動ピストンの移動
速度を所定の値に制御できるようにすることにある。第
2の目的は、二つの従動圧力室間に差圧を確実に発生さ
せることにある。
【0011】第3の目的は、移動圧力室と従動圧力室と
の間に差圧を確実に発生させることにある。第4の目的
は、移動圧力室と流通経路とを確実に連通状態に保持す
ることにある。
【0012】第5の目的は、差圧検出手段から出力され
た検出値が目標差圧設定手段から出力された基準値と同
じ値になるように駆動ピストンを容易に移動させること
にある。
【0013】第6の目的は、駆動圧力室に対する駆動流
体の給排量を常に一定にした場合でも、駆動ピストンを
差圧検出手段から出力された検出値が目標差圧設定手段
から出力された基準値と同じ値になるように確実に移動
させることにある。
【0014】第7の目的は、駆動ピストンを駆動シリン
ダチューブの両端部以外の所望の箇所で正確且つ確実に
停止させることにある。第8の目的は、駆動ピストンの
移動速度を正確に所定の値に変更できるようにすること
にある。
【0015】第9の目的は、ショックアブソーバ等を設
けなくても、駆動ピストンがその移動範囲の端部に位置
した時の衝撃を小さくできるようにすることにある。第
10の目的は、駆動ピストンがその移動範囲の端部に向
かうほど目標差圧を零に近くなるように容易に設定でき
るようにすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、特に、従動流体が充満さ
れた流通経路と、駆動ピストンの移動に基づいて従動流
体を流通経路に沿って流通させる従動流体流通手段と、
前記駆動ピストンの移動時に流通経路内の異なる二位置
間に発生する差圧を検出し、その検出された差圧に対応
した検出値を出力する差圧検出手段と、駆動ピストンの
目標移動速度に対応する流通経路内の異なる二位置間の
目標差圧を設定し、その設定された目標差圧に対応した
基準値を出力する目標差圧設定手段と、前記差圧検出手
段から出力された検出値が目標差圧検出手段から出力さ
れた基準値と同じ値となるように駆動ピストンを移動さ
せる移動制御手段とを備えた。
【0017】請求項2記載の発明では、前記従動流体流
通手段は、従動流体が充満された従動シリンダチューブ
と、前記従動シリンダチューブ内に設けられ、駆動ピス
トンに対し連結されて駆動ピストンと同期して従動シリ
ンダチューブの軸線方向へ移動可能な従動ピストンと、
前記従動ピストンと従動シリンダチューブとによって区
画形成された二つの従動圧力室とから構成され、流通経
路は前記二つの従動圧力室を連通するように設けられ、
前記従動流体を前記流通経路及び二つの従動圧力室に充
満させた。
【0018】請求項3記載の発明では、前記従動流体流
通手段は、駆動ピストンに設けられ、その駆動ピストン
の移動に伴って移動する移動圧力室と、従動流体が充満
された従動シリンダチューブと、前記従動シリンダチュ
ーブ内に設けられ、その従動シリンダチューブの軸線方
向へ移動可能な従動ピストンと、前記従動ピストンと従
動シリンダチューブとによって区画形成された従動圧力
室とから構成され、流通経路は前記移動圧力室と従動圧
力室とを連通するように設けられ、前記従動流体を前記
流通経路、移動圧力室及び従動圧力室内に充満させた。
【0019】請求項4記載の発明では、前記駆動ピスト
ンには駆動シリンダチューブの軸線方向へ延びる圧力穴
が形成され、駆動シリンダチューブ内には従動圧力室に
連通するとともに駆動シリンダチューブの軸線方向へ延
びて前記圧力穴に嵌め込まれる流通管が設けられ、移動
圧力室及び流通経路を前記圧力穴及び流通管の内部にそ
れぞれ設けた。
【0020】請求項5記載の発明では、前記移動制御手
段を、駆動圧力室に対し駆動流体を給排して差圧検出手
段から出力された検出値が目標差圧設定手段から出力さ
れた基準値と同じ値になるように駆動ピストンを移動さ
せる駆動流体給排手段とした。
【0021】請求項6記載の発明では、前記移動制御手
段を、流通経路における従動流体の流通抵抗を変更させ
て差圧検出手段から出力された検出値が目標差圧設定手
段から出力された基準値と同じ値になるように駆動ピス
トンを移動させる流通抵抗可変手段とした。
【0022】請求項7記載の発明では、前記流通経路を
連通又は遮断可能な開閉路手段を設け、従動流体を液体
とした。請求項8記載の発明では、前記目標差圧設定手
段を、その目標差圧設定手段によって設定される目標差
圧を適宜変更可能であり、その変更された目標差圧に対
応した基準値を出力するものとした。
【0023】請求項9記載の発明では、前記駆動ピスト
ンは駆動シンダチューブ内の所定移動範囲を移動するも
のであり、目標差圧設定手段を駆動ピストンが前記所定
移動範囲の端部へ向かうほど目標差圧を零に近くなるよ
うに設定するものとした。
【0024】請求項10記載の発明では、前記目標差圧
設定手段は、駆動ピストンに対して連結されて駆動ピス
トンと同期して移動する第1の移動部材を備えた第1の
目標差圧設定手段であり、その第1の目標差圧設定手段
を前記第1の移動部材の移動に基づいて目標差圧を設定
するものとした。
【0025】即ち、請求項1記載の発明では、駆動シリ
ンダチューブ内の駆動圧力室に対して駆動流体を給排す
ると、駆動ピストンがシリンダチューブの軸線方向へ移
動される。すると、従動流体流通手段は、駆動ピストン
の移動に伴って流通経路内の従動流体を、その流通経路
に沿って流通させる。一方、差圧検出手段は流通経路内
の異なる二位置間に発生する差圧を検出し、その検出さ
れた差圧に対応した検出値を出力する。又、目標差圧設
定手段は駆動ピストンの目標移動速度に対応した目標差
圧を設定するとともに、その設定された目標差圧に対応
した基準値を出力する。そして、移動制御手段は、差圧
検出手段から出力された検出値が目標差圧設定手段から
出力された基準値と同じ値になるように前記駆動ピスト
ンを移動させる。
【0026】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、駆動ピストンが移動されると、従動
シリンダチューブ内の従動ピストンが前記駆動ピストン
の移動と同期して従動シリンダチューブの軸線方向へ移
動される。
【0027】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の作用に加え、駆動ピストンが移動されると、その
駆動ピストンの移動に伴って移動圧力室が移動される。
そして、移動圧力室が従動圧力室に対して接近する方向
へ移動すると、移動圧力室内が従動圧力室内よりも高圧
なる。又、移動圧力室が従動圧力室に対して離間する方
向へ移動すると、移動圧力室内が従動圧力室内よりも低
圧になる。
【0028】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明の作用に加え、駆動ピストンが移動されると、流通
管は圧力穴に嵌め込まれた状態で同圧力穴に対して相対
的に駆動シリンダチューブの軸線方向へ進退される。
【0029】請求項5記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の作用に加え、駆動流体給排手段
が駆動圧力室に対して駆動流体を給排すると、駆動ピス
トンが移動される。そして、駆動流体給排手段が駆動流
体の給排量を調節することにより、差圧検出手段から出
力された検出値が目標差圧設定手段から出力された基準
値と同じ値になるように駆動ピストンが移動される。
【0030】請求項6記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の作用に加え、流通抵抗可変手段
が流通経路における従動流体の流通抵抗を変更すると、
駆動ピストンの移動速度が変更される。そして、流通抵
抗可変手段が従動流体の流通抵抗を変更することによ
り、差圧検出手段から出力された検出値が目標差圧設定
手段から出力された基準値と同じ値になるように駆動ピ
ストンが移動される。
【0031】請求項7記載の発明では、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明の作用に加え、移動中の駆動ピス
トンを停止させるには、流通経路を開閉路手段によって
遮断する。すると、流通経路内を従動流体が流通不能と
なり、駆動ピストンの移動が停止される。従動流体は液
体であるため、駆動ピストンの停止時に流通経路内の従
動流体が圧縮又は膨張されることはない。従って、駆動
ピストンは、開閉路手段が流通経路を遮断した時の位置
に正確且つ確実に停止される。
【0032】請求項8記載の発明では、請求項1〜7の
いずれかに記載の発明の作用に加え、目標差圧設定手段
によって設定される目標差圧が変更されると、目標差圧
設定手段は変更された目標差圧に対応した基準値を出力
する。そして、移動制御手段は、差圧検出手段によって
出力された検出値が前記基準値と同じ値になるように駆
動ピストンを移動させる。
【0033】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明の作用に加え、目標差圧設定手段は駆動ピストンが
その移動範囲の端部へ向かうほど目標差圧を零に近くな
るように設定する。すると、駆動ピストンはその移動範
囲の端部へ向かうほど移動速度が遅くなるように移動さ
れる。
【0034】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の発明の作用に加え、第1の目標差圧設定手段に設けら
れた第1の移動部材は、駆動ピストンと同期して移動さ
れる。そして、第1の目標差圧設定手段は、第1の移動
部材の移動に基づいて目標差圧を設定する。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明をエアシリンダの駆動制
御装置に具体化した第1実施形態を図1に従って説明す
る。
【0036】図1に示すように、エアシリンダの駆動制
御装置11はエア供給源P及び消音器Sを備え、そのエ
ア供給源P及び消音器Sは方向切換弁12の一端側に接
続されている。又、方向切換弁12の他端側には、第1
及び第2の給排通路13a,13bを介してエアシリン
ダ14が接続されている。エアシリンダ14には、その
エアシリンダ14の軸線と同軸上に延びる従動シリンダ
15が隣接して設けられている。
【0037】前記エアシリンダ14には駆動シリンダチ
ューブ14aが設けられ、駆動シリンダチューブ14a
内には駆動ピストン14bが設けられている。駆動シリ
ンダチューブ14a内は駆動ピストン14bによって第
1及び第2の駆動圧力室16a,16bに区画され、駆
動ピストン14bは駆動シリンダチューブ14aの軸線
方向へ移動可能となっている。前記第1及び第2の駆動
圧力室16a,16bには、それぞれ前記第1及び第2
の給排通路13a,13bが接続されている。又、駆動
ピストン14bには従動シリンダ15へ向かって突出
し、駆動シリンダチューブ14aの軸線方向へ延びるロ
ッド14cが設けられている。
【0038】前記従動シリンダ15には従動シリンダチ
ューブ15aが設けられ、従動シリンダチューブ15a
内には従動ピストン15bが設けられている。従動シリ
ンダチューブ15a内は従動ピストン15bによって第
1及び第2の従動圧力室17a,17bに区画され、従
動ピストン15bは従動シリンダチューブ15aの軸線
方向へ移動可能となっている。前記従動シリンダチュー
ブ15a,従動ピストン15b,第1の従動圧力室17
a及び第2の従動圧力室17bによって従動流体流通手
段が構成されている。
【0039】前記駆動ピストン14bから突出するロッ
ド14cは、従動シリンダチューブ15a内をその軸線
方向へ貫通している。又、ロッド14cは従動ピストン
15bを貫通している。そして、従動ピストン15bは
ロッド14cに連結されている。従って、従動ピストン
15bと駆動ピストン14bとは同期して移動するよう
になっている。前記第1及び第2の従動圧力室17a,
17bには流通経路18の両端部が接続され、両従動圧
力室17a,17bは流通経路18によって連通してい
る。この流通経路18内及び両従動圧力室17a,17
b内には、従動流体としての作動油が充満されている。
そして、流通経路18には絞り弁19が設けられ、絞り
弁19の絞り量は一定となっている。
【0040】前記方向切換弁12は5ポート型の電磁切
換弁であって、電磁ソレノイド12aの消磁状態におい
てはバネ12bの付勢力によりホームポジションである
A位置に保持される。方向切換弁12はA位置に切り換
えられると、エア供給源Pと第1の給排通路13aとを
連通させるとともに、消音器Sと第2の給排通路13b
とを連通させる。すると、エア供給源Pから方向切換弁
12及び第1の給排通路13aを介して第1の駆動圧力
室16aへ駆動流体としてのエアが供給され、そのエア
によりロッド14cを伸長させる方向へ両ピストン14
b,15bが移動される。
【0041】ロッド14cを伸長させる方向へ駆動ピス
トン14bが移動されると、第2の駆動圧力室16b内
のエアは第2の給排通路13b及び方向切換弁12を介
して消音器Sへ排出されるようになっている。又、ロッ
ド14cを伸長させる方向へ従動ピストン15bが移動
されると、第2の従動圧力室17b内が第1の従動圧力
室17a内よりも高圧になる。そして、両従動圧力室1
7a,17b間に従動ピストン15bの移動速度に対応
した差圧が発生する。その差圧により第2の従動圧力室
17b内の作動油が、流通経路18を通って第1の従動
圧力室17aへ流れるようになっている。
【0042】前記方向切換弁12は、エア供給源Pから
第1の給排通路13aへ送り出されるエアの流量と、第
2の給排通路13bから消音器Sへ送り出されるエアの
流量とを同期して増減させること可能となっている。従
って、方向切換弁12を駆動制御することにより、第1
の駆動圧力室16aに供給されるエアの流量及び第2の
駆動圧力室16bから排出されるエアの流量を増減させ
て両ピストン14b,15bの移動速度を変更させるこ
とが可能となっている。
【0043】又、方向切換弁12の電磁ソレノイド12
aを励磁すると、方向切換弁12はB位置に切り換えら
れる。方向切換弁12はB位置に切り換えられると、エ
ア供給源Pと第2の給排通路13bとを連通させるとと
もに、消音器Sと第1の給排通路13aとを連通させ
る。すると、エア供給源Pから方向切換弁12及び第2
の給排通路13bを介して第2の駆動圧力室16bへエ
アが供給され、そのエアによりロッド14cを収縮させ
る方向へ両ピストン14b,15bが移動される。
【0044】ロッド14cを収縮させる方向へ駆動ピス
トン14bが移動されると、第1の駆動圧力室16a内
のエアは第1の給排通路13a及び方向切換弁12を介
して消音器Sへ排出されるようになっている。又、ロッ
ド14cが収縮する方向へ従動ピストン15bが移動さ
れると、第1の従動圧力室17a内が第2の従動圧力室
17b内よりも高圧になる。そして、両従動圧力室17
a,17b間に従動ピストン15bの移動速度に対応し
た差圧が発生する。その差圧により第1の従動圧力室1
7a内の作動油が、流通経路18を通って第2の従動圧
力室17bへ流れるようになっている。
【0045】前記方向切換弁12は、エア供給源Pから
第2の給排通路13bへ送り出されるエアの流量と、第
1の給排通路13aから消音器Sへ送り出されるエアの
流量とを同期して増減させることが可能となっている。
従って、方向切換弁12を駆動制御することにより、第
2の駆動圧力室16bに供給されるエアの流量及び第1
の駆動圧力室16aから排出されるエアの流量を増減さ
せて両ピストン14b,15bの移動速度を変更させる
ことが可能となっている。
【0046】次に、上記エアシリンダの駆動制御装置1
1の電気的構成を説明する。エアシリンダの駆動制御装
置11にはコントローラ20が設けられ、このコントロ
ーラ20及び前記方向切換弁12によって移動制御手段
及び駆動流体給排手段が構成されている。コントローラ
20の入力側には、差圧検出手段としての差圧検出装置
21及び目標差圧設定手段としての目標差圧設定装置2
2が接続され、コントローラ20の出力側には方向切換
弁12が接続されている。
【0047】差圧検出装置21は流通経路18における
異なる二位置間の差圧、即ち、第1の従動圧力室17a
と第2の従動圧力室17bとの間の差圧を検出し、その
検出された差圧に対応した検出値としての電圧V1をコ
ントローラ20へ出力するようになっている。
【0048】目標差圧設定装置22は、抵抗器23及び
抵抗器23に接触するブラシ24を備えている。ブラシ
24は、回動操作可能な図示しないダイヤルに連結され
ている。このダイヤルを回動操作するとブラシ24が抵
抗器23に沿って移動し、目標差圧設定装置22は前記
ダイヤルの回動位置に対応した基準値としての基準電圧
Vref1をコントローラ20へ出力するようになってい
る。
【0049】そして、駆動ピストン14bを目標移動速
度にする場合には、駆動ピストン14bが目標移動速度
になった時の両従動圧力室17a,17b間の差圧(以
下目標差圧という)と対応した基準電圧Vref1を目標差
圧設定装置22が出力するように前記ダイヤルを回動操
作する。この操作を作業者が行うことにより、目標差圧
が設定されるようになっている。
【0050】コントローラ20は差圧検出装置21から
電圧V1を入力し、目標差圧設定装置22から基準電圧
Vref1を入力すると、電圧V1が基準電圧Vref1と同じ
値となるように方向切換弁12を駆動制御する。即ち、
コントローラ20は第1又は第2の駆動圧力室16a,
16bに所定量のエアを適宜供給し、両従動圧力室17
a,17b間の差圧が目標差圧と同じ値となるように両
ピストン14b,15bの移動速度を変更させる。そし
て、両従動圧力室17a,17b間の差圧が目標差圧と
同じ値になると、電圧V1が基準電圧Vref1と同じ値に
なり、両ピストン14b,15bの移動速度が目標移動
速度と同じ値になる。
【0051】次に、上記のように構成されたエアシリン
ダの駆動制御装置11の作用を説明する。エア供給源P
から方向切換弁12と第1又は第2の給排通路13a,
13bとを介して第1又は第2の駆動圧力室16a,1
6bへエアを供給すると、駆動ピストン14b及び従動
ピストン15bが移動される。従動ピストン15bが移
動されると、両従動駆動室17a,17b間に両ピスト
ン15bの移動速度に対応した差圧が発生する。差圧検
出装置21は両従動駆動室17a,17b間の差圧を検
出し、その検出された差圧に対応した電圧V1をコント
ローラ20へ出力する。
【0052】駆動ピストン14bを目標移動速度にする
には、目標差圧設定装置22のダイヤルを回動操作して
前記目標移動速度に対応する目標差圧を設定する。する
と、目標差圧設定装置22は、前記目標差圧に対応する
基準電圧Vref1をコントローラ20へ出力する。コント
ローラ20は、電圧V1が基準電圧Vref1と同じ値とな
るように方向切換弁12を駆動制御する。即ち、コント
ローラ20は第1又は第2の駆動圧力室16a,16b
に所定量のエアを適宜供給し、両従動圧力室17a,1
7b間の差圧が目標差圧と同じ値となるように両ピスト
ン14b,15bの移動速度を変更させる。そして、両
従動圧力室17a,17b間の差圧が目標差圧と同じ値
になると、電圧V1が基準電圧Vref1と同じ値になる。
その結果、両ピストン14b,15bの移動速度が目標
移動速度と同じ値になり、駆動ピストン14bが目標移
動速度にされる。又、目標差圧設定装置22におけるダ
イヤルの回動位置を変更すると目標差圧が変更され、駆
動ピストン14bは変更された目標差圧に対応する目標
移動速度にされる。
【0053】以上詳述したように本実施形態では、両ピ
ストン14b,15bの移動速度に対応して変化する両
従動圧力室17a,17b間の差圧を検出し、駆動ピス
トン14bの目標移動速度に対応する目標差圧を差圧設
定装置22により設定した。そして、両従動圧力室17
a,17b間の差圧が目標差圧と同じ値となるように両
ピストン14b,15bの移動速度を変更させ、駆動ピ
ストン14bが目標移動速度になるようにした。従っ
て、ピストンの移動速度を所定の値となるように制御す
ることが困難であった従来と異なり、駆動ピストン14
bの移動速度を確実に所定の値となるように制御するこ
とができる。
【0054】更に、本実施形態では、駆動ピストン14
cと同期して移動する従動ピストン15bにより、従動
シリンダチューブ15a内を第1の従動圧力室17aと
第2の従動圧力室17bとに区画した。そして、両従動
圧力室17a,17bを流通経路18によって連通し、
両従動圧力室17a,17b及び流通経路18内に作動
油を充満させた。従って、両従動圧力室17a,17b
間に、駆動ピストン14bの移動速度に対応した差圧を
確実に発生させることができる。
【0055】又、本実施形態では、方向切換弁12を駆
動制御して第1又は第2の駆動圧力室16a,16bへ
所定量のエアを適宜供給することにより、両ピストン1
4b,15bの移動速度を変更するようにした。そのた
め、電圧V1が基準電圧Vref1と同じ値となるように両
ピストン14b,15bを容易に移動させることができ
る。
【0056】更に、本実施形態では、目標差圧設定装置
22におけるダイヤルの回動位置を変更することにより
目標差圧を変更することができるため、駆動ピストン1
4bの移動速度を正確に所定の値となるように変更する
ことができる。
【0057】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図2に従って説明する。尚、本実施形態において
第1実施形態と同一部分については、第1実施形態と同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】図2に示すように、本実施形態の従動シリ
ンダ15はエアシリンダ14から離れた位置に設けら
れ、エアシリンダ14と同軸上に延びるように配置され
ている。エアシリンダ14のロッド14cは、駆動ピス
トン14bから従動シリンダ15へ向かって突出してい
る。又、従動シリンダ15のピストン15bからは一対
のロッド15cがそれぞれ従動シリンダチューブ15a
の両端部へ向かって突出し、両ロッド15cは第1及び
第2の従動圧力室17a,17bを貫通している。この
ロッド15cはエアシリンダ14のロッド14cと同軸
上に延びるように配置されている。従動シリンダ15の
第2の従動圧力室17b内には、従動ピストン15bの
移動方向へ伸縮可能なスプリング30が設けられてい
る。
【0059】そして、ロッド14cを伸長させる方向へ
駆動ピストン14bが移動されると、両ロッド14c,
15cが当接するようになっている。両ロッド14c,
15cが当接すると、駆動ピストン14bと従動ピスト
ン15bとが両ロッド14c,15cによって連結さ
れ、両ピストン14b,15bが同期して移動可能とな
る。尚、両ロッド14c,15cの長さは、駆動ピスト
ン14bが第2の駆動圧力室16b側の移動端に位置し
た時、従動ピストン15bが第2の従動圧力室17b側
の移動端に位置する値に設定されている。
【0060】次に、上記エアシリンダの駆動制御装置1
1の電気的構成を説明する。エアシリンダの駆動制御装
置11には、第1実施形態の目標差圧設定装置22と同
様に構成された第1及び第2の目標差圧設定装置31,
32が目標差圧設定手段として設けられている。両目標
差圧設定装置31,32は、スイッチ33を介してコン
トローラ20の入力側に接続されている。
【0061】第1の目標差圧設定装置31には抵抗器3
1a及び第1の移動部材としてのブラシ31bが設けら
れ、ブラシ31bは従動シリンダ15のロッド15cに
連結されている。そして、ロッド15cが従動ピストン
15bに伴って移動すると、ブラシ31bが抵抗器31
aに沿って移動し、第1の目標差圧設定装置31は従動
ピストン15bの位置に対応した基準電圧Vref1を出力
する。
【0062】第1の目標差圧設定装置31は、従動ピス
トン15bが第2の従動圧力室17b側の移動端へ向か
うほど出力する基準電圧Vref1の値が零に近くなるよう
に設定されている。又、第1の目標差圧設定装置31
は、従動ピストン15bが第2の従動圧力室17b側の
移動端に位置すると出力する基準電圧Vref1の値が零と
なるように設定されている。
【0063】従って、第1の目標差圧設定装置31は、
従動ピストン15bが第2の従動圧力室17b側の移動
端へ向かうほど目標差圧を零に近くなるように設定す
る。又、第1の目標差圧設定装置31は、従動ピストン
15bが第2の従動圧力室17b側の移動端に位置する
と目標差圧を零に設定するようになっている。
【0064】前記第2の目標差圧設定装置32には抵抗
器32a及びブラシ32bが設けられ、ブラシ32bは
図示しないダイヤルに連結されている。このダイヤルを
回動操作するとブラシ32bが抵抗器32aに沿って移
動し、第2の目標差圧設定装置32は前記ダイヤルの回
動位置に対応した基準値としての基準電圧Vref2を出力
するようになっている。従って、第2の目標設定装置3
2においては、第1実施形態の目標差圧設定装置22と
同様に作業者がダイヤルを回動操作することにより、目
標差圧を設定するようになっている。
【0065】前記スイッチ33は、第1の切換位置αと
第2の切換位置βとの間で切換移動される切換片34を
備えている。そして、切換片34を第1の切換位置αへ
切換移動させると、コントローラ20は第1の目標差圧
設定装置31からの基準電圧Vref1を入力する。又、切
換片34を第2の切換位置βへ切換移動させると、コン
トローラ20は第2の目標差圧設定装置32からの基準
電圧Vref2を入力するようになっている。
【0066】次に、上記のように構成されたエアシリン
ダの駆動制御装置11の作用を説明する。スイッチ33
の切換片34が第1の切換位置αに位置した状態におい
て、第1の駆動圧力室16aにエアを供給すると、駆動
ピストン14bはエアシリンダ14のロッド14cを伸
長させる方向へ移動される。すると、エアシリンダ14
のロッド14cが従動シリンダ15のロッド15cに当
接し、従動ピストン15bがスプリング30の弾性力に
抗して、且つ駆動ピストン14bの移動に同期して移動
される。
【0067】第1の目標差圧設定装置31は、従動ピス
トン15bが第2の従動圧力室17b側の移動端へ向か
うにつれて目標差圧を零に近くなるように設定し、その
目標差圧に対応した基準電圧Vref1をスイッチ33を介
してコントローラ20へ出力する。従って、基準電圧V
ref1は、従動ピストン15bが第2の従動圧力室17b
側の移動端へ向かうほど零に近くなる。又、従動ピスト
ン15bが第2の従動圧力室17b側の移動端へ向かっ
て移動されると、第2の従動圧力室17b内が第1の従
動圧力室17a内よりも高圧になり、両従動圧力室17
a,17b間に差圧が発生する。そして、差圧検出装置
21は両従動圧力室17a,17b間の差圧を検出し、
検出された差圧に対応した電圧V1をコントローラ20
へ出力する。
【0068】コントローラ20は、電圧V1が基準電圧
Vref1と同じ値となるように方向切換弁12を駆動制御
する。即ち、コントローラ20は第1又は第2の駆動圧
力室16a,16bに所定量のエアを適宜供給し、両従
動圧力室17a,17b間の差圧が目標差圧と同じ値と
なるように両ピストン14b,15bの移動速度を変更
させる。目標差圧は従動ピストン15bが第2の従動圧
力室17b側へ向かうほど零に近くなるため、コントロ
ーラ20は従動ピストン15bが第2の従動圧力室17
b側の移動端に近づくにつれて両ピストン14b,15
bの速度を遅くする。
【0069】従って、両ピストン14b,15bは、そ
れぞれ第2の駆動圧力室16b側及び第2の従動圧力室
17b側の移動端へゆっくりと移動される。そして、従
動ピストン15bが第2の従動圧力室17b側の移動
端、即ち図2の二点鎖線で示す位置に位置すると同時
に、駆動ピストン14bは第2の駆動圧力室16b側の
移動端に位置する。従動ピストン15bが図2の二点鎖
線で示す位置に位置すると、第1の目標差圧設定装置3
1は目標差圧を零に設定する。すると、第1の目標差圧
設定装置31がコントローラ20へ出力する基準電圧V
ref1が零になり、コントローラ20は電圧V1が零とな
るように方向切換弁12を駆動制御する。即ち、コント
ローラ20は、両従動圧力室17a,17b間に差圧が
発生しないように、第1又は第2の駆動圧力室16a,
16bへ所定量のエアを適宜供給する。その結果、両ピ
ストン14b,15bは、それぞれ衝突することなく第
2の駆動圧力室16b側及び第2の従動圧力室17b側
の移動端で停止される。その後、ロッド14cを収縮さ
せる方向へ駆動ピストン14bが移動されると、スプリ
ング30の弾性力によって両ロッド14c,15cが当
接した状態で従動ピストン15bが駆動ピストン14b
と同期して移動する。又、この時にはスイッチ33の切
換片34が第2の切換位置βに切換移動される。この状
態においては、第2の目標差圧設定装置32のダイヤル
を回動操作することにより、目標差圧が設定される。更
に、コントローラ20は、第1実施形態と同様に両ピス
トン14b,15bが前記目標差圧に対応する目標移動
速度となるように方向切換弁12を駆動制御する。そし
て、従動ピストン15bがスプリング30の弾性力によ
って第1の従動圧力室17a側の移動端まで移動される
と、エアシリンダ14のロッド14cが従動シリンダ1
5のロッド15cから離間する。又、駆動ピストン14
bは、第1の駆動圧力室16a側の移動端まで移動して
停止する。
【0070】以上詳述したように本実施形態では、第1
実施形態の効果に加え、従動ピストンが第2の従動圧力
室17b側の移動端へ向かって移動するにつれて目標差
圧が零に近くなるように設定される。その結果、従動ピ
ストン15bが第2の従動圧力室17b側の移動端に近
づくほど、両ピストン14b,15bの移動速度が零に
近くなる。そのため、両ピストン14b,15bを衝突
させることなく、それぞれ第2の駆動圧力室16b側の
移動端及び第2の従動圧力室17b側の移動端で停止さ
せることができる。従って、エアシリンダ14にショッ
クアブソーバ等を設けなくても、駆動ピストン14bを
衝突させることなく停止させることができるため、エア
シリンダ14を小型化することができる。
【0071】又、本実施形態では、第1の目標差圧設定
装置31のブラシ31bを、従動シリンダ15のロッド
15cに連結した。従って、従動ピストン15bの移動
に基づいて目標差圧が設定されるため、従動ピストン1
5bが第2の従動圧力室17b側の移動端へ向かって移
動するにつれて目標差圧を零に近くなるように設定する
ことが容易になる。
【0072】更に、本実施形態では、切換片34を備え
たスイッチ33を設け、切換片34の切換移動に基づい
てコントローラ20に基準電圧Vref1又は基準電圧Vre
f2を入力するようにした。そのため、上記の効果と、駆
動ピストン14bの移動速度を確実に所定の値にするこ
とができるという第1実施形態の効果との両方を、エア
シリンダの駆動制御装置11に持たせることができる。
【0073】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図3に従って説明する。尚、本実施形態において
第1及び第2実施形態と同一部分については、第1及び
第2実施形態と同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0074】図3に示すように、本実施形態のエアシリ
ンダ14及び従動シリンダ15は、そのロッド14c,
15cが鉛直方向に沿って平行となるように並設されて
いる。エアシリンダ14のロッド14cは下方へ向かっ
て突出し、従動シリンダ15のロッド15cは上方及び
下方へ向かって突出している。そして、ロッド14cと
ロッド15cとは連結部材40によって連結されてい
る。又、ロッド14cは、ワークWを吊下支持できるよ
うになっている。
【0075】エアシリンダ14の第1の駆動圧力室16
aは消音器Sと連通し、第2の駆動圧力室16bには給
排通路41が接続されている。又、給排通路41は、パ
イロット式の減圧弁42を介してエア供給源Pに接続さ
れている。エア供給源Pにはパイロット通路43の上流
端が接続され、パイロット通路43の下流側は二つの経
路43a,43bに分岐されている。経路43aは前記
減圧弁42の図示しないパイロット室に接続されてい
る。そして、減圧弁42は、給排通路41内及び第2の
駆動圧力室16b内の気圧がパイロット室内の気圧、即
ち経路43a内の気圧と等しくなるように、給排通路4
1に対してエアを給排するようになっている。
【0076】前記パイロット通路43において、経路4
3a,43bよりも上流側には第1の開閉弁44が設け
られ、経路43bには第2の開閉弁45が設けられてい
る。又、従動シリンダ15の両従動圧力室17a,17
bを連通する流通経路18には、開閉路手段としての第
3の開閉弁46が設けられている。そして、本実施形態
では、前記減圧弁42、各開閉弁44,45及びコント
ローラ20によって移動制御手段及び駆動流体給排手段
が構成されている。
【0077】前記各開閉弁44〜46は2位置2ポート
型の電磁切換弁であって、電磁ソレノイド47の消磁状
態においてはバネ48の付勢力によりホームポジション
であるA位置に保持される。各開閉弁44〜46はA位
置に切り換えられると、それぞれパイロット通路43、
経路43b及び流通経路18を遮断するようになってい
る。又、電磁ソレノイド47を励磁すると、各開閉弁4
4〜46はB位置に切り換えられる。各開閉弁44〜4
6はB位置に切り換えられると、それぞれパイロット通
路43、経路43b及び流通経路18を連通するように
なっている。
【0078】従って、第1の開閉弁44をB位置に切り
換えるとともに第2の開閉弁45をA位置に切り換える
と、エア供給源Pからパイロット通路43の経路43a
にエアが供給され、経路43a内の気圧が高くなる。
又、第1の開閉弁44をA位置に切り換えるとともに第
2の開閉弁45をB位置に切り換えると、経路43a内
のエアが経路43bを通って排出され、経路43a内の
気圧が低くなる。
【0079】次に、上記エアシリンダの駆動制御装置1
1の電気的構成を説明する。前記第1〜第3の開閉弁4
4〜46は、コントローラ20の出力側に接続されてい
る。エアシリンダ14の駆動時においては、コントロー
ラ20は第3の開閉弁46をB位置に切り換えて流通経
路18を連通させる。又、コントローラ20は差圧検出
装置21からの電圧V1と、目標差圧設定装置22から
の基準電圧Vref1とを入力し、電圧V1が基準電圧Vre
f1と同じ値となるように第1及び第2の開閉弁44,4
5を駆動制御する。
【0080】即ち、コントローラ20は、前記両開閉弁
44,45を駆動制御してパイロット通路43における
経路43a内の気圧を変更し、減圧弁42によって給排
通路41内及び第2の駆動圧力室16b内の気圧を適宜
変更させる。すると、駆動ピストン14b及び従動ピス
トン15bが適宜移動され、従動ピストン15bの移動
により発生する両従動圧力室17a,17b間の差圧
が、目標差圧設定装置22によって設定された目標差圧
と同じ値にされる。その結果、前記電圧V1が基準電圧
Vref1と同じ値になり、駆動ピストン14bが目標差圧
に対応する目標移動速度にされるようになっている。
【0081】又、駆動ピストン14b及び従動ピストン
15bの移動中に両ピストン14b,15bを停止させ
る場合、コントローラ20は第3の開閉弁46をA位置
に切り換える。すると、流通経路18が遮断されて作動
油が両従動圧力室17a,17b間を行き来できなくな
るため、従動ピストン15bは第3の開閉弁46がA位
置に切り換えられた時の位置に停止される。そして、従
動ピストン15bの移動停止に伴って駆動ピストン14
bの移動も停止されるようになっている。
【0082】次に、上記のように構成されたエアシリン
ダの駆動制御装置11の作用を説明する。エアシリンダ
14のロッド14cに吊下支持されたワークWの移動
は、第2の駆動圧力室16b内の気圧を適宜変更して駆
動ピストン14bを移動させることによって行われる。
そして、駆動ピストン14bの移動に伴って従動ピスト
ン15bが移動されると、両従動圧力室17a,17b
間に差圧が発生し、その差圧は差圧検出装置21によっ
て検出される。差圧検出装置21は、検出した差圧に対
応する電圧V1をコントローラ20へ出力する。
【0083】駆動ピストン14bを目標移動速度にする
には、目標差圧設定装置22によって前記目標移動速度
に対応する目標差圧を設定する。目標差圧設定装置22
は、設定された目標差圧に対応する基準電圧Vref1をコ
ントローラ20へ出力する。コントローラ20は、差圧
設定装置21からの電圧V1が、目標差圧設定装置22
からの基準電圧Vref1と同じ値になるように第1及び第
2の開閉弁44,45を駆動制御する。即ち、コントロ
ーラ20は、パイロット通路43におけるの経路43a
内の気圧を変更し、減圧弁42によって給排通路41内
及び第2の駆動圧力室16b内の気圧を適宜変更させ
る。すると、駆動ピストン14b及び従動ピストン15
bが適宜移動され、両従動圧力室17a,17b間の差
圧が目標差圧と同じ値にされる。その結果、前記電圧V
1が基準電圧Vref1と同じ値になり、駆動ピストン14
bが目標差圧に対応する目標移動速度にされる。
【0084】又、目標差圧設定装置22によって目標差
圧を零に設定すると、目標差圧設定装置22が出力する
基準電圧Vref1が零になり、コントローラ20は電圧V
1が零となるように第1及び第2の開閉弁44,45を
駆動制御する。即ち、コントローラ20は、上記と同様
に給排通路41内及び第2の駆動圧力室16b内の気圧
を適宜の値にして両ピストン14b,15bを移動制御
し、両従動圧力室17a,17b間の差圧を零にする。
両従動圧力室17a,17b間の差圧が零になると、コ
ントローラ20が入力する電圧V1は零になる。電圧V
1が零になった状態では、駆動ピストン14bに働く第
2の駆動圧力室16b内のエア圧力が、駆動ピストン1
4bに働く重力荷重と釣り合い、両ピストン14b,1
5bが停止した状態に保持される。
【0085】この状態で、ワークWをエアシリンダ14
のロッド14cから取り外すと、駆動ピストン14bに
働く重力荷重がワークWの分だけ小さくなるため、その
重力荷重よりも第2の駆動圧力室16b内のエア圧力の
方が大きくなる。その結果、駆動ピストン14bに働く
エア圧力と重力荷重とが釣り合わなくなり、駆動ピスト
ン14bは図3の上方へ向かって急速に移動しようとす
る。この場合、コントローラ20は、第2の駆動圧力室
16b内を減圧して駆動ピストン14bに働くエア圧力
と重力荷重との釣り合いをとり、両従動圧力室17a,
17b間の差圧を零にして電圧V1が零となるようにす
る。従って、駆動ピストン14bに働くエア圧力と重力
荷重が釣り合っている時にワークWをロッド14cから
取り外しても、両ピストン14b,15bは停止した状
態に保持される。
【0086】両ピストン14b,15bの移動中におい
て、その移動を停止させる場合、コントローラ20は第
3の開閉弁46をA位置に切り換えて流通経路18を遮
断し、作動油が両従動圧力室17a,17b間を行き来
できないようにする。すると、移動中の従動ピストン1
5bは、その移動方向側における従動圧力室17a,1
7b内の作動油を前記移動方向へ押し付ける。作動油は
従動ピストン15bが押し付けられても体積変化しない
ため、従動ピストン15bは第3の開閉弁46がA位置
に切り換えられた時の位置でずれることなく停止され
る。そして、従動ピストン15bの移動が停止される
と、駆動ピストン14bも従動ピストン15bと同期し
て停止される。
【0087】以上詳述したように本実施形態では、第1
実施形態の効果に加え、目標差圧設定装置22により目
標差圧を零に設定すれば、ワークWを所定の高さ位置に
保持することができる。又、その状態でワークWをエア
シリンダ14のロッド14cから取り外しても、両ピス
トン14b,15bは停止した状態に保持される。従っ
て、ワークWをロッド14cから取り外した時、両ピス
トン14b,15bが両シリンダチューブ14a,15
aの上端部へ急速に移動して衝突するのを防止すること
ができる。
【0088】又、本実施形態では、第2の開閉弁46を
A位置に切り換えると、移動中の従動ピストン15bが
第3の開閉弁46がA位置に切り換えられた時の位置で
ずれることなく停止される。そのため、両ピストン14
b,15bの停止予定位置に両ピストン14b,15b
が位置した時、第3の開閉弁46をA位置に切り換えれ
ば、両ピストン14b,15bを正確且つ確実に停止予
定位置に停止させることができる。従って、駆動ピスト
ン14bを駆動シリンダチューブ14aの両端以外の所
望の箇所で正確且つ確実に停止させることができる。
【0089】更に、本実施形態では、目標差圧を零に設
定しておけば、重量の異なる複数種のワークWをそれぞ
れロッド14cに取り付けた場合においても、前記各ワ
ークWをそれぞれ所定の高さ位置にバランスさせて保持
することができる。従って、重量の異なる複数種のワー
クWを、所定の高さ位置にバランスさせて保持するため
の面倒な設定作業を省略することができる。
【0090】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を図4に従って説明する。尚、本実施形態において
上記第1〜第3実施形態と同一部分については、第1〜
第3実施形態と同一符合を付して詳細な説明を省略す
る。
【0091】図4に示すように、本実施形態のエアシリ
ンダ14は、駆動シリンダチューブ14aと従動シリン
ダチューブ15aとを備え、両シリンダチューブ14
a,15bは同軸上に配置されている。両シリンダチュ
ーブ14a,15a間にはミドルブラケット50が設け
られ、ミドルブラケット50は両シリンダチューブ14
a,15aの対向する開口部に嵌め込まれている。又、
駆動シリンダチューブ14aの従動シリンダチューブ1
5aと反対側の開口部にはエンドブラケット51が嵌め
込まれている。更に、従動シリンダチューブ15aの駆
動シリンダチューブ14aと反対側の開口部にはエンド
ブラケット52が嵌め込まれている。
【0092】駆動シリンダチューブ14a内に設けられ
た駆動ピストン14bからは、ロッド14cが従動シリ
ンダチューブ15bと反対側へ向かって延び、ロッド1
4cはエンドブラケット51を貫通している。そして、
駆動ピストン14b及びロッド14cには、駆動ピスト
ン14bから駆動シリンダチューブ14aの軸線方向へ
ロッド14cの先端部まで延びる圧力穴53が形成され
ている。この圧力穴53の内部は移動圧力室53aとな
っている。
【0093】前記ミドルブラケット50には、駆動ピス
トン14bへ向かって突出する流通管54が設けられて
いる。流通管54は駆動シリンダチューブ14aの軸線
方向へ延び、駆動ピストン14b及びロッド14cの圧
力穴53に嵌め込まれている。流通管54の先端部は、
圧力穴53内のエンドブラケット51に対応する位置に
位置している。又、流通管54の内部は流通経路18と
なっており、流通経路18は移動圧力室53aと従動シ
リンダチューブ15a内に形成された第2の従動圧力室
17bとを連通している。そして、移動圧力室53a、
流通経路18及び第2の従動圧力室17b内には作動油
が充満されている。尚、本実施形態では、前記従動シリ
ンダチューブ15a,従動ピストン15b、第2の従動
圧力室17b及び移動圧力室53aによって従動流体流
通手段が構成されている。
【0094】そして、駆動ピストン14cが移動した場
合には、流通管54が圧力穴53に嵌め込まれた状態で
同圧力穴53に対して相対的に進退され、移動圧力室5
3aと第2の従動圧力室17bとが流通経路18によっ
て常に連通状態に保持されるようになっている。
【0095】駆動ピストン14bがロッド14cを伸長
させる方向へ移動すると、その移動に伴って移動圧力室
53aも移動して移動圧力室53aの容積が大きくな
る。その結果、移動圧力室53a内が第2の従動圧力室
17b内よりも低圧になり、移動圧力室53aと第2の
従動圧力室17bとの間に、駆動ピストン14bの移動
速度に対応した差圧が発生する。その差圧によって第2
の従動圧力室17b内の作動油が流通経路18を通って
移動圧力室53aへ流れ、従動ピストン15bが駆動ピ
ストン14bと同期して駆動シリンダチューブ14a側
へ向かって移動する。そして、ロッド14cが最も伸長
した時には、従動ピストン15bが従動シリンダチュー
ブ15aにおける駆動シリンダチューブ14a側の端部
に位置するようになっている。
【0096】駆動ピストン14bがロッド14cを収縮
させる方向へ移動すると、その移動に伴って移動圧力室
53aも移動して移動圧力室53aの容積が小さくな
る。その結果、移動圧力室53a内が第2の従動圧力室
17b内よりも高圧になり、移動圧力室53aと第2の
従動圧力室17bとの間に、駆動ピストン14bの移動
速度に対応した差圧が発生する。その差圧によって移動
圧力室53a内の作動油が流通経路18を通って第2の
従動圧力室17bへ流れ、従動ピストン15bが駆動ピ
ストン14bと同期して駆動シリンダチューブ14aと
反対側へ向かって移動する。そして、ロッド14cが最
も収縮した時には、従動ピストン15bが従動シリンダ
チューブ15aの駆動シリンダチューブ14aと反対側
の端部に位置するようになっている。
【0097】次に、上記エアシリンダの駆動制御装置1
1の電気的構成を説明する。エアシリンダの駆動制御装
置11には、差圧検出装置21と第1の目標差圧設定手
段としての目標差圧設定装置55とが設けられ、差圧検
出装置21及び目標差圧設定装置55はコントローラ2
0の入力側に接続されている。
【0098】差圧設定装置21は流通経路18における
異なる二位置間の差圧、即ち、移動圧力室53aと第2
の従動圧力室17bとの間の差圧を検出し、その検出し
た差圧に対応する電圧V1をコントローラ20へ出力す
るようになっている。
【0099】目標差圧設定装置55は従動ピストン15
bに設けられた第1の移動部材としての磁石56を備え
ている。そして、目標差圧設定装置55は磁石56の磁
気に基づいて従動ピストン15bの位置を検出し、その
検出した従動ピストン15bの位置に対応して駆動ピス
トン14aの目標移動速度を設定する。更に、目標差圧
設定装置55は前記目標移動速度に対応した目標差圧を
設定し、その目標差圧に対応する基準値Vref1をコント
ローラ20へ出力するようになっている。
【0100】即ち、目標差圧設定装置55は、従動ピス
トン15bが従動シリンダチューブ15aの長手方向中
央に位置した時にコントローラ20へ出力する基準値V
ref1を最大にする。尚、この最大基準値Vref1は作業者
が適宜変更できるようになっている。又、目標差圧設定
装置55は、従動ピストン15bが従動シリンダチュー
ブ15aの両端へ向かうほどコントローラ20へ出力す
る基準値Vref1を零に近くする。更に、目標差圧設定装
置55は、従動ピストン15bが従動シリンダチューブ
15aの両端に位置した時にコントローラ20へ出力す
る基準値Vref1を零にする。
【0101】次に、上記のように構成されたエアシリン
ダの駆動制御装置11の作用を説明する。エア供給源P
から方向切換弁12と第1又は第2の給排通路13a,
13bとを介して第1又は第2の駆動圧力室16a,1
6bへエアを供給すると、駆動ピストン14bが移動さ
れる。駆動ピストン14bが移動されると、流通管54
が圧力穴53に嵌め込まれた状態で同圧力穴53に対し
て相対的に進退される。又、駆動ピストン14bが移動
されると、その移動に伴って移動圧力室53aも移動し
て移動圧力室53aの容積が変化する。
【0102】その結果、移動圧力室53a内が第2の従
動圧力室17bよりも高圧又低圧になり、移動圧力室5
3aと第2の従動圧力室17bとの間に、駆動ピストン
14bの移動速度に対応した差圧が発生する。その差圧
によって作動油が流通経路18を通って移動圧力室53
aと第2の従動圧力室17bとの間を流れ、従動ピスト
ン15bが駆動ピストン14bと同方向へ移動する。
【0103】差圧検出装置21は移動圧力室53aと第
2の従動圧力室17b間の差圧を検出し、その検出した
差圧に対応する電圧V1をコントローラ20へ出力す
る。又、目標差圧設定装置55は、駆動ピストン14b
と同期して移動する従動ピストン15bに設けられた磁
石56の磁気に基づいて従動ピストン15bの位置を検
出する。そして、目標差圧設定装置55は従動ピストン
15bの位置に対応して駆動ピストン14aの目標移動
速度を設定する。更に、目標差圧設定装置55は前記目
標移動速度に対応した目標差圧を設定し、その目標差圧
に対応する基準値Vref1をコントローラ20へ出力す
る。
【0104】コントローラ20は第1又は第2の駆動圧
力室16a,16bに所定量のエアを適宜供給し、移動
圧力室53aと第2の従動圧力室17bとの間の差圧が
目標差圧と同じ値になるように駆動ピストン14bの移
動速度を適宜変更させる。そして、移動圧力室53aと
第2の従動圧力室17bとの間の差圧が目標差圧と同じ
値になると、電圧V1が基準値Vref1と同じ値になる。
その結果、駆動ピストン14bの移動速度が目標移動速
度と同じ値になり、駆動ピストン14bが目標移動速度
にされる。
【0105】又、目標差圧設定装置55がコントローラ
20へ出力する基準電圧Vref1は、従動ピストン15b
が従動シリンダチューブ15aの長手方向中央に位置し
た時に最大となる。更に、従動ピストン15bがシリン
ダチューブ15aの両端へ向かうほど基準電圧Vref1が
零に近くなり、従動ピストン15bがシリンダチューブ
15aの両端に位置すると、基準電圧Vref1が零にな
る。
【0106】即ち、目標差圧設定装置55によって設定
された駆動ピストン14bの目標移動速度に対応する目
標差圧は、従動ピストン15bが従動シリンダチューブ
15aの長手方向中央に位置した時に最大となる。更
に、従動ピストン15bがシリンダチューブ15aの両
端へ向かうほど前記目標差圧は零に近くなり、従動ピス
トン15bがシリンダチューブ15aの両端に位置する
と前記目標差圧は零になる。
【0107】従って、駆動ピストン14bの移動速度
は、駆動ピストン14bが駆動シリンダチューブ14b
の端部に近づくほど遅くなる。更に、駆動ピストン14
bが駆動シリンダチューブ14bの両端部に位置する
と、駆動ピストン14bの移動速度は零になる。そのた
め、駆動シリンダチューブ14aの両端部において、駆
動ピストン14bは衝突することなく停止される。
【0108】以上詳述したように本実施形態では、第1
及び第2実施形態の効果に加え、駆動ピストン14bの
移動に伴って移動圧力室53aを移動させ、その移動に
より移動圧力室53aの容積を変化させるようにした。
そして、移動圧力室53aの容積変化によって、移動圧
力室53a内が第2の従動圧力室17b内よりも高圧又
は低圧になるようにした。そのため、移動圧力室53a
と第2の従動圧力室17bとの間に、駆動ピストン14
bの移動速度に対応した差圧を確実に発生させることが
できる。
【0109】又、本実施形態では、駆動ピストン14b
が移動した時、流通管54が圧力穴53に嵌め込まれた
状態で同圧力穴53に対して相対的に進退されるように
した。従って、駆動ピストン14bの移動に伴って移動
圧力室53aが移動しても、移動圧力室53aと第2の
従動圧力室17bとを流通経路18によって確実に連通
状態に保持することができる。
【0110】更に、本実施形態では、駆動ピストン14
bと同期して移動する従動ピストン15bの位置に基づ
いて目標差圧が設定される。そのため、駆動ピストン1
4bが駆動シリンダチューブ14aの両端部へ向かうに
つれて目標差圧を零に近くなるように設定することが容
易になる。
【0111】又、駆動ピストン14bが駆動シリンダチ
ューブ14aの両端部に位置した時に目標差圧が零にな
るため、駆動ピストン14bを駆動シリンダチューブ1
4aの両端部に衝突させることなく停止させることがで
きる。
【0112】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 (1)第1実施形態では、第1又は第2の駆動圧力室1
6a,16bへ所定量のエアを適宜供給することによ
り、両ピストン14b,15bの移動速度を変更して電
圧V1が基準電圧Vref1と同じ値となるようにしたが、
本発明はこれに限定されない。即ち、流通経路18に絞
り量を変更可能な絞り弁19を設け、この絞り弁19を
コントローラ20の出力側に接続する。そして、エア供
給源Pから第1又は第2の駆動圧力室16a,16bへ
供給されるエアの量を常に一定にする。
【0113】この場合、コントローラ20が絞り弁19
の絞り量を変更すると、その絞り量に基づいて両従動圧
力室17a,17b間の差圧が変更されるとともに、両
ピストン14b,15bの移動速度が変更される。そし
て、コントローラ20は、両従動圧力室17a,17b
間の差圧が目標差圧と同じ値となるように絞り弁19の
絞り量を変更して両ピストンの移動速度を変更し、両ピ
ストン14b,15bを前記目標差圧に対応する目標移
動速度にする。
【0114】従って、この場合には、絞り弁19及びコ
ントローラ20によって移動制御手段及び流通抵抗可変
手段が構成される。このように構成すれば、両駆動圧力
室16a,16bへのエア供給量を常に一定にした場合
でも、電圧V1が基準電圧Vref1と同じ値になるように
両ピストン14a,14bを移動させることができる。
尚、第2及び第3実施形態において、絞り弁19を上記
のように構成してもよい。更に、第4実施例において、
流通経路18に上記絞り弁19を設け、上記と同様に絞
り弁19の絞り量を変化させることにより、駆動ピスト
ン14bの移動速度を変更してもよい。
【0115】(2)第1実施形態では、目標差圧設定装
置22によって設定される目標差圧を変更できるように
したが、目標差圧を変更できないように設定する目標差
圧設定装置22を設けてもよい。即ち、目標差圧設定装
置22のブラシ24を抵抗器23に対して固定し、目標
差圧設定装置22が出力する基準電圧Vref1が常に一定
の値となるようにしてもよい。この場合、ブラシ24が
抵抗器23に沿って移動するようにしなくてもよいた
め、目標差圧設定装置22の構成を簡略化することがで
きる。
【0116】(3)第2実施形態では、第1の目標差圧
設定装置31のブラシ31bを従動シリンダ15のロッ
ド15cに連結し、従動ピストン15bが第2の従動圧
力室17b側の移動端へ向かうほど基準電圧Vref1が零
に近くなるようにしたが、本発明はこれに限定されな
い。即ち、手動によってブラシ31bを抵抗器31aに
沿って移動させ、従動ピストン15bが第2の従動圧力
室17b側の移動端へ向かうほど基準電圧Vref1が零に
近くなるようにしてもよい。このように構成しても第2
実施形態と同様の効果がある。
【0117】(4)第2実施形態において、従動ピスト
ン15bが第2の従動圧力室17b側の移動端へ向かう
ほど基準電圧Vref1が零に近くなるようにするならば、
従動ピストン15bが前記移動端に位置した時に基準電
圧Vref1が零にならなくてもよい。この場合でも、駆動
ピストン14b及び従動ピストン15bが、その移動端
に位置した時の衝撃を小さくすることができる。
【0118】(5)第2実施形態において、スイッチ3
3を省略し、第1又は第2の目標差圧設定装置31,3
2を直接コントローラ20の入力側に接続してもよい。
この場合、エアシリンダの駆動制御装置11の構成を簡
略化することができる。
【0119】(6)第2実施形態において、エアシリン
ダ14に両駆動圧力室16a,16bを貫通する一対の
ロッド14cを設け、その一対のロッド14cと対向す
るように一対の従動シリンダ15を設けてもよい。この
場合、駆動ピストン14bが第1の駆動圧力室16a側
の移動端へ向かって移動する場合においても、駆動ピス
トン14bを衝突させることなく前記移動端に停止させ
ることができる。
【0120】(7)第2実施形態において、スプリング
30を第2の従動圧力室17bではなく第1の従動圧力
室17aに設けてもよい。この場合も第2実施形態と同
様に、ロッド14cを収縮させる方向へ駆動ピストン1
4bが移動された時、従動ピストン15bをスプリング
30の弾性力によって駆動ピストン14bと同期して移
動させることができる。
【0121】(8)第3実施形態において、両シリンダ
14,15のロッド14c,15cを上方へ向かって突
出するように設け、第2の駆動圧力室16bに給排通路
41を接続する。そして、ロッド14cの上にワークW
を取り付けて支持する。この場合、ワークWが所定の高
さ位置に保持されている状態で、そのワークWをロッド
14cから取り外しても、両ピストン14b,15bは
停止した状態に保持される。従って、ワークWをロッド
14cから取り外した時、両ピストン14b,15bが
両シリンダチューブ14a,15aの上端部へ急速に移
動して、両ロッド14c,15cが飛び出してしまうの
を防止することができる。
【0122】(9)第4実施形態において、駆動ピスト
ン14bが駆動シリンダチューブ14aの両端部へ向か
うほど基準電圧Vref1が零に近くなるようにするなら
ば、駆動ピストン14bが前記両端部に位置した時に基
準電圧Vref1が零にならなくてもよい。この場合でも、
駆動ピストン14bが駆動シリンダチューブ14aの両
端部に位置した時の衝撃を小さくすることができる。
【0123】(10)第1〜第3実施形態において、絞
り弁19を省略し、流通経路18や第3の開閉弁46等
の流通抵抗によって従動ピストン15bが移動した時に
両従動圧力室17a,17b間に差圧を発生させるよう
にしてもよい。この場合、エアシリンダの駆動制御装置
11の構成を簡略化することができる。
【0124】(11)第1及び第4実施形態において、
流通経路18に第3の開閉弁46を設け、その第3の開
閉弁46によって流通経路18を連通又は遮断するよう
にしてもよい。この場合、第3の開閉弁46によって流
通経路18を遮断することにより、その時の位置に駆動
ピストン14bを停止させることができる。
【0125】(12)上記各実施形態では、駆動流体と
してエアを例示したが、エアに代えて作動油等の液体や
ヘリウムガス等の気体を駆動流体として使用してもよ
い。 (13)上記各実施形態において、作動油以外の流体を
従動流体として使用してもよい。この場合、圧縮による
体積変化が微小である流体が望ましい。
【0126】(14)上記各実施形態において、移動制
御手段及び駆動流体給排手段は、他の既に公知である圧
力比例制御弁、流量比例制御弁及び開閉弁等により構成
であってもよい。
【0127】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。請求項10記載のシリンダの駆動制御手
段において、目標差圧設定手段は、第1の目標差圧設定
手段と、手動により移動される第2の移動部材(ブラシ
32b)を備えた第2の目標差圧設定手段(第2の目標
差圧設定装置32)とから構成され、第1の切換位置と
第2の切変位置との間を切換移動する切変部材(切換片
34)を設け、移動制御手段は切変部材が第1の切換位
置に位置した時、差圧検出手段からの検出値が第1の目
標差圧設定手段からの基準値と同じ値になるように駆動
ピストンを移動させ、切変部材が第2の切換位置に位置
した時、差圧検出手段からの検出値が第2の目標差圧設
定手段からの基準値と同じ値になるように駆動ピストン
を移動させるものであるシリンダの駆動制御装置。この
場合、駆動ピストンを正確に所定の速度にすることがで
き、駆動ピストンがその移動範囲の端部に向かうほど目
標差圧を零に近くなるように容易に設定することができ
る。
【0128】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、駆動ピストン
の移動に伴って流通経路の異なる二位置間に差圧を発生
させ、その差圧を差圧検出手段によって検出した。更
に、駆動ピストンの目標差圧に対応した基準値を目標差
圧設定手段から出力するようにした。そして、差圧設定
手段からの検出値が目標差圧設定手段からの基準値と同
じ値となるように駆動ピストンを移動させることによ
り、駆動ピストンの移動速度が目標移動速度と同じ値に
なるようにした。従って、駆動ピストンの移動速度を所
定の値に制御することができる。
【0129】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加え、駆動ピストンと同期して従動ピスト
ンが移動されると、駆動ピストンの移動方向側における
従動圧力室内が、駆動ピストンの移動方向と反対側の従
動圧力室内よりも高圧になる。従って、二つの従動圧力
室間には、確実に駆動ピストンの移動に伴って差圧を発
生させることができる。
【0130】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加え、駆動ピストンの移動に伴って移動圧
力室が移動すると、移動圧力室内が従動圧力室内よりも
高圧又は低圧になる。従って、移動圧力室と従動圧力室
との間には、確実に駆動ピストンの移動に伴って差圧を
発生させることができる。
【0131】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明の効果に加え、駆動ピストンが移動しても流通管は
圧力穴に嵌め込まれた状態に保持されるため、移動圧力
室と流通経路とを確実に連通状態に保持することができ
る。
【0132】請求項5記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の効果に加え、駆動ピストンは、
駆動流体給排手段が駆動圧力室に対し駆動流体を給排す
ることによって移動される。そのため、差圧検出手段か
ら出力された検出値が目標差圧設定手段から出力された
基準値と同じ値になるように、駆動ピストンを容易に移
動させることができる。
【0133】請求項6記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の効果に加え、流通抵抗可変手段
が流通抵抗を変更することによって、駆動ピストンの移
動速度が変更される。そして、流通抵抗可変手段が従動
流体の流通抵抗を変更することにより、差圧検出手段か
ら出力された検出値が目標差圧設定手段から出力された
基準値と同じ値になるように駆動ピストンが移動され
る。従って、駆動圧力室に対する駆動流体の給排量を常
に一定にした場合でも、駆動ピストンを差圧検出手段か
ら出力された検出値が目標差圧設定手段から出力された
基準値と同じ値になるように確実に移動させることがで
きる。
【0134】請求項7記載の発明では、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明の効果に加え、駆動ピストンの停
止時に流通経路内の従動流体が圧縮又は膨張されること
はない。そのため、開閉路手段で流通経路を遮断するこ
とにより、従動ピストンと同期して移動する駆動ピスト
ンを所望の位置に正確且つ確実に停止させることができ
る。従って、駆動ピストンを駆動シリンダチューブの両
端部以外の所望の箇所で正確且つ確実に停止させること
ができる。
【0135】請求項8記載の発明では、請求項1〜7の
いずれかに記載の発明の効果に加え、目標差圧設定手段
によって設定される目標差圧を適宜変更することができ
るため、駆動ピストンの移動速度を正確に所定の値に変
更することができる。
【0136】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明の効果に加え、駆動ピストンはその移動範囲の端部
へ向かうほど移動速度が遅くなるように移動される。そ
のため、ショックアブソーバ等を設けなくても、駆動ピ
ストンがその移動範囲の端部に位置した時の衝撃を小さ
くすることができる。
【0137】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の発明の効果に加え、第1の目標差圧設定手段は、駆動
ピストンと同期して移動する第1の移動部材の移動に基
づいて目標差圧を設定する。従って、駆動ピストンがそ
の移動範囲の端部に向かうほど、目標差圧を零に近くな
るように設定することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるエアシリンダの駆動制御
装置を示す概略図。
【図2】第2実施形態におけるエアシリンダの駆動制御
装置を示す概略図。
【図3】第3実施形態におけるエアシリンダの駆動制御
装置を示す概略図。
【図4】第4実施形態におけるエアシリンダの駆動制御
装置を示す概略図。
【図5】従来のエアシリンダの駆動制御装置を示す概略
図。
【符号の説明】
11…エアシリンダの駆動制御装置、12…移動制御手
段及び駆動流体給排手段としての方向切換弁、14a…
駆動シリンダチューブ、14b…駆動ピストン、15a
…従動流体流通手段としての従動シリンダチューブ、1
5b…従動流体流通手段としての従動ピストン、16a
…第1の駆動圧力室、16b…第2の駆動圧力室、17
a…従動流体流通手段としての第1の従動圧力室、17
b…従動流体流通手段としての第2の従動圧力室、18
…流通経路、19…移動制御手段及び流通抵抗可変手段
としての絞り弁、20…移動制御手段、駆動流体給排手
段及び流通抵抗可変手段としてのコントローラ、21…
差圧検出手段としての差圧検出装置、22,31,32
…目標差圧設定手段としての目標差圧設定装置,第1及
び第2の目標差圧設定装置、31b…第1の移動部材と
してのブラシ、42…移動制御手段及び駆動流体給排手
段としての減圧弁、44,45…移動制御手段及び駆動
流体給排手段としての第1及び第2の開閉弁、46…開
閉路手段としての第3の開閉弁、53…圧力穴、53a
…従動流体流通手段としての移動圧力室、54…流通
管、55…第1の目標圧設定手段としての目標差圧設定
装置、56…第1の移動部材としての磁石。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動シリンダチューブ(14a)内に駆
    動ピストン(14b)を設け、前記駆動ピストン(14
    b)と駆動シリンダチューブ(14a)とによって駆動
    圧力室(16a,16b)を区画形成し、その駆動圧力
    室(16a,16b)に対し駆動流体を給排することに
    よって前記駆動ピストン(14b)を駆動シリンダチュ
    ーブ(14a)の軸線方向へ移動させるシリンダの駆動
    制御装置において、 従動流体が充満された流通経路(18)と、 前記駆動ピストン(14b)の移動に基づいて従動流体
    を流通経路(18)に沿って流通させる従動流体流通手
    段(15a,15b,17a,17b,53a)と、 前記駆動ピストン(14b)の移動時に流通経路(1
    8)内の異なる二位置間に発生する差圧を検出し、その
    検出された差圧に対応した検出値(V1)を出力する差
    圧検出手段(21)と、 駆動ピストン(14b)の目標移動速度に対応する流通
    経路(18)内の異なる二位置間の目標差圧を設定し、
    その設定された目標差圧に対応した基準値(Vref1,V
    ref2)を出力する目標差圧設定手段(22,31,3
    2,55)と、 前記差圧検出手段(21)から出力された検出値(V
    1)が目標差圧検出手段(22,31,32,55)か
    ら出力された基準値(Vref1,Vref2)と同じ値となる
    ように駆動ピストン(14b)を移動させる移動制御手
    段(12,19,20,42,44,45)とを備えた
    シリンダの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記従動流体流通手段(15a,15
    b,17a,17b,53a)は、 従動流体が充満された従動シリンダチューブ(15a)
    と、 前記従動シリンダチューブ(15a)内に設けられ、駆
    動ピストン(14b)に対し連結されて駆動ピストン
    (14b)と同期して従動シリンダチューブ(15a)
    の軸線方向へ移動可能な従動ピストン(15b)と、 前記従動ピストン(15b)と従動シリンダチューブ
    (15a)とによって区画形成された二つの従動圧力室
    (17a,17b)とから構成され、 流通経路(18)は前記二つの従動圧力室(17a,1
    7b)を連通するように設けられ、前記従動流体は前記
    流通経路(18)及び二つの従動圧力室(17a,17
    b)に充満されている請求項1記載のシリンダの駆動制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記従動流体流通手段(15a,15
    b,17a,17b,53a)は、 駆動ピストン(14b)に設けられ、その駆動ピストン
    (14b)の移動に伴って移動する移動圧力室(53
    a)と、 従動流体が充満された従動シリンダチューブ(15a)
    と、 前記従動シリンダチューブ(15a)内に設けられ、そ
    の従動シリンダチューブ(15a)の軸線方向へ移動可
    能な従動ピストン(15b)と、 前記従動ピストン(15b)と従動シリンダチューブ
    (15a)とによって区画形成された従動圧力室(17
    b)とから構成され、 流通経路(18)は前記移動圧力室(53a)と従動圧
    力室(17b)とを連通するように設けられ、前記従動
    流体は前記流通経路(18)、移動圧力室(53a)及
    び従動圧力室(17b)内に充満されている請求項1記
    載のシリンダの駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動ピストン(14b)には駆動シ
    リンダチューブ(14b)の軸線方向へ延びる圧力穴
    (53)が形成され、駆動シリンダチューブ(14a)
    内には従動圧力室(17b)に連通するとともに駆動シ
    リンダチューブ(14b)の軸線方向へ延びて前記圧力
    穴(53)に嵌め込まれる流通管(54)が設けられ、
    移動圧力室(53a)及び流通経路(18)は前記圧力
    穴(53)及び流通管(54)の内部にそれぞれ設けら
    れている請求項3記載のシリンダの駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記移動制御手段(12,19,20,
    42,44,45)は、駆動圧力室(16a,16b)
    に対し駆動流体を給排して差圧検出手段(21)から出
    力された検出値(V1)が目標差圧設定手段(22,3
    1,32,55)から出力された基準値(Vref1,Vre
    f2)と同じ値になるように駆動ピストン(14b)を移
    動させる駆動流体給排手段(12,20,42,44,
    45)である請求項1〜4のいずれかに記載のシリンダ
    の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記移動制御手段(12,19,20,
    42,44,45)は、流通経路(18)における従動
    流体の流通抵抗を変更させて差圧検出手段(21)から
    出力された検出値(V1)が目標差圧設定手段(22,
    31,32,55)から出力された基準値(Vref1,V
    ref2)と同じ値になるように駆動ピストン(14b)を
    移動させる流通抵抗可変手段(19,20)である請求
    項1〜4のいずれかに記載のシリンダの駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記流通経路(18)を連通又は遮断可
    能な開閉路手段(46)を設け、従動流体を液体とした
    請求項1〜6のいずれかに記載のシリンダの駆動制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記目標差圧設定手段(22,31,3
    2,55)は、その目標差圧設定手段(22,31,3
    2,55)によって設定される目標差圧を適宜変更可能
    であり、その変更された目標差圧に対応した基準値(V
    ref1,Vref2)を出力するものである請求項1〜7のい
    ずれかに記載のシリンダの駆動制御装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動ピストン(14b)は駆動シン
    ダチューブ(14a)内の所定移動範囲を移動するもの
    であり、目標差圧設定手段(31,55)は駆動ピスト
    ン(14b)が前記所定移動範囲の端部へ向かうほど目
    標差圧を零に近くなるように設定するものである請求項
    8記載のシリンダの駆動制御装置。
  10. 【請求項10】 前記目標差圧設定手段(31,55)
    は、駆動ピストン(14b)に対して連結されて駆動ピ
    ストン(14b)と同期して移動する第1の移動部材
    (31b,56)を備えた第1の目標差圧設定手段(3
    1,55)であり、その第1の目標差圧設定手段(3
    1,55)は前記第1の移動部材(31b,56)の移
    動に基づいて目標差圧を設定するものである請求項9記
    載のシリンダの駆動制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154650A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
CN102518611A (zh) * 2011-12-21 2012-06-27 上汽通用五菱汽车股份有限公司 气缸的速度调节装置
JP2013513426A (ja) * 2009-12-10 2013-04-22 アルコン リサーチ, リミテッド 動的空気圧弁駆動装置のためのシステム及び方法
JP2016014473A (ja) * 2014-05-23 2016-01-28 バトラー エンジニアリング アンド マーケティング エス ピー エーButler Engineering & Marketing S.P.A. 格納装置に流体を供給するための装置、対象物を駆動または移動するための組立体、タイヤ用の昇降装置、格納装置に流体を供給するための方法、および車輪またはタイヤを昇降するための方法

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