JPH0552204A - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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JPH0552204A
JPH0552204A JP21062791A JP21062791A JPH0552204A JP H0552204 A JPH0552204 A JP H0552204A JP 21062791 A JP21062791 A JP 21062791A JP 21062791 A JP21062791 A JP 21062791A JP H0552204 A JPH0552204 A JP H0552204A
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Satoru Matsumoto
哲 松本
Hideo Araki
英夫 荒木
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷が異なるアクチュエータを確実に複
合操作できると同時に、必要に応じてこの複合操作時の
軽負荷側アクチュエータを高速駆動できるようにする。 【構成】 可変容量ポンプ12とアクチュエータ1
4,16と流量制御弁18,20と分流補償弁22,2
4とからなる油圧駆動装置において、分流補償弁に対し
てその一端に負荷圧力46,48の信号ライン46a,
48aとばね22a,24a圧とを印加すると共に、他
端部には外部パイロット圧力手段76を有する差圧調整
手段70を介して出力されるポンプ吐出圧力(信号ライ
ン80)の調整2次圧力74を信号ライン74b,74
cを介して印加する。これにより、前記圧力手段の非作
動時には両アクチュエータへの圧油分流比が両流量制御
弁の操作量の比に設定されるが、圧力手段を操作すると
前記分流比が軽負荷側アクチュエータ側に増大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械等の油圧駆動
装置に係り、殊にこのような装置におけるアクチュエー
タの複合操作性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械等の油圧駆動装置には
複数のアクチュエータが含まれているが、このような油
圧駆動装置において、個々のアクチュエータの必要圧油
量の合計がポンプ吐出容量を超過すると、各アクチュエ
ータへの圧油の分配が良好に行われず、いわゆるアクチ
ュエータの複合操作性が損なわれる。このため、このよ
うな難点を解決するものとして、例えば特開昭60−1
1706号公報に開示されるような技術(以下、従来技
術と称する)が知られている。以下、これについて簡単
に説明する。
【0003】図2において、油圧駆動装置は、基本的に
は、吐出流量制御手段10を有する可変容量ポンプ12
と、それぞれ第1、第2のアクチュエータ14,16
と、流量制御弁18,20と、分流補償弁22,24と
からなり、そして、ポンプ12からの圧油がポンプライ
ン26、各分岐ポンプライン28,30、各分流補償弁
22,24、各ライン32,34、各流量制御弁18,
20、各アクチュエータライン36,38を経て各アク
チュエータ14,16に至り、そしてその戻り油が各ア
クチュエータライン36,38、各流量制御弁18,2
0、各分岐タンクライン40,42を経てタンク44へ
排出されることにより、前記各アクチュエータ14,1
6が駆動されるように構成されている。
【0004】しかるにここで、各分流補償弁22,24
にはその一端にそれぞれ対応する各アクチュエータ1
4,16の負荷圧力46,48の信号ライン46a,4
8aとポンプ吐出圧力信号ライン28a,30aとが開
方向に印加されると共に、一方他端には前記各負荷圧力
46,48の中からシヤトル弁50を介して選択される
最高負荷圧力52の各信号ライン52a,52bとライ
ン32,34内圧力の信号ライン34aとが閉方向に印
加され、また、可変容量ポンプ12の吐出流量制御手段
10には前記最高負荷圧力52の信号ライン52cが印
加されるように構成されている。従って、このような構
成によれば、各分流補償弁22,24は対応する各負荷
圧力、最高負荷圧力およびポンプ吐出圧力の間の差圧に
よって分流される補償弁として作用し、一方可変容量ポ
ンプ12は最高負荷圧力によってネガティブ制御される
ので、両流量制御弁18,20が同時操作されて両アク
チュエータ14,16が同時駆動される際には、軽負荷
側のアクチュエータに対応する分流補償弁が絞られてポ
ンプ吐出圧力が高負荷側のアクチュエータの負圧圧力に
対応する圧力まで上昇され、結果的に、ポンプ吐出量が
不足してもこの少ない圧油量が両流量制御弁18,20
の操作量(開度)に比例した一定の分流比をもって分配
されることとなる。すなわち、複合操作性が達成され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術においては、実際的には次のような難点があっ
た。すなわち、前記従来技術においては、負荷圧力の異
なる両アクチュエータを同時操作すると、両アクチュエ
ータに対する油量分配比は各分流補償弁を介して設定さ
れる両流量制御弁の開度によって一元的に設定される。
しかしながら、両負荷圧力間に大きな差違を有する建設
機械等の油圧駆動装置においては、このように油量分配
比が一元的に設定されると、低負荷側のアクチュエータ
速度が非常に低下されて作業性が損なわれる結果とな
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、負荷圧力の異な
るアクチュエータの複合操作時に、油量分配比を安定に
設定できると同時に、必要に応じて前記分配比を適宜に
調整することができる油圧駆動装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係る油圧駆動装置は、吐出流量制御手段を
有する可変容量ポンプと、この可変容量ポンプからの圧
油によって駆動される少なくとも第1、第2のアクチュ
エータと、これら第1、第2のアクチュエータに供給さ
れる圧油の流れをそれぞれ制御する第1、第2の流量制
御弁と、これら第1、第2の流量制御弁の前後差圧をそ
れぞれ制御する第1、第2の分流補償弁とを備え、そし
て、ポンプ吐出流量が前記吐出流量制御手段を介して、
第1、第2のアクチュエータの各負荷圧力の中から選択
される最大負荷圧力とポンプ吐出圧力との間の差圧が一
定となるような流量に制御される油圧駆動装置におい
て、第1、第2の各分流補償弁にはその一端に前記各負
荷圧力とばね力とを開方向に印加し一方他端には前記最
大負荷圧力および外部パイロット圧力によって差圧調整
されるポンプ吐出圧力の調整2次圧力を閉方向に印加
し、可変容量ポンプの吐出ラインとタンクとの間にはバ
イパスラインを設けると共にこのバイパスライン上に圧
力補償付流量制御弁と圧力発生手段とを設け、そして前
記圧力補償付流量制御弁にはその一端にポンプ吐出圧力
を開方向に印加し一方他端には前記最大負荷圧力とばね
力とを閉方向に印加すると共に、前記圧力発生手段の上
流側圧力を可変容量ポンプの前記吐出流量制御手段に印
加するよう構成してなることを特徴とする。
【0008】この場合、調整2次圧力を出力する差圧調
整手段は、一端部に配置される最大負荷圧力印加用の第
1のピストンと他端部に配置される調整2次圧力印加用
の第2のピストンおよび差圧調整用ばねとからなる定差
減圧弁から構成し、そして前記差圧設定用ばねのばね力
を外部パイロット圧力により調整するよう構成すると好
適であり、またこの場合、第1および第2ピストンの圧
力作用面の断面積は異ならしめることができる。
【0009】
【作用】本発明において、各分流補償弁は、対応する各
負荷圧力と調整2次圧力との間の差圧−しかるにここ
で、前記調整2次圧力はポンプ吐出圧力との間の差圧を
更に調整されているものであるから−つまり、各負荷圧
力とポンプ吐出圧力と調整された最高負荷圧力との間の
差圧によって分流される補償弁として作用し、一方可変
容量ポンプの吐出流量は、最高負荷圧力に対応するバイ
パス流量によって発生される圧力によってネガティブ制
御されているので、両アクチュエータの複合操作時に
は、後で改めて詳述するが、両アクチュエータに対する
油量分配比は、両流量制御弁の操作両に対応した分配比
から最高負荷圧力の調整分に対応する比率だけ軽負荷側
アクチュエータの分配比が増大された調整分配比に設定
される。すなわち、軽負荷側アクチュエータが、所要の
作業パターンに適応した高速度で駆動されることが可能
となる。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る油圧駆動装置の一実施例
につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。な
お、説明の便宜上、図2に示す従来の構造と対応する構
成部分には同一参照符号を付し、詳細な説明を省略す
る。
【0011】図1において、本発明の油圧駆動回路の全
体的構成は、図2に示す従来のそれと基本的に同一であ
る。そこで先ず初めに、一部重複するがこの全体的構成
について簡単に説明すると、装置は、ポンプ12からの
圧油がポンプライン26、各分岐ポンプライン28,3
0、各流量制御弁18,20、各アクチュエータライン
36,38を経て各アクチュエータ14,16に至り、
そしてその戻り油が各アクチュエータライン36,3
8、各流量制御弁18,20、各ライン54,56、各
分流補償弁22,24、各分岐タンクライン40,4
2、タンクライン58を経てタンク44へ排出されるこ
とにより、前記各アクチュエータ14,16が駆動され
るように構成されている。
【0012】しかるに、本発明においては、特に差圧調
整手段が設けられて、分流補償弁が特定に制御される。
また、ポンプ流量制御装置も特定に構成される。
【0013】そこで先ず、ポンプ流量制御装置60につ
いて説明すると、この装置は、ポンプライン26からタ
ンク44へのバイパスライン62上に設けられる圧力補
償付流量制御弁64と圧力発生手段66とからなり、そ
して、前記制御弁64にはその一端にポンプ吐出圧力信
号ライン62aが開方向に印加され一方他端には最大負
荷圧力信号ライン52bとばね64bのばね力とが閉方
向に印加されると共に、前記圧力発生手段66の上流側
圧力信号ライン66aが可変容量ポンプ12の吐出流量
制御手段10に印加されるよう構成されている。
【0014】従って、このような構成によれば、信号ラ
イン52d内の圧力が低い場合、すなわち両流量制御弁
18,20が中立位置にあって両アクチュエータ14,
16が共に駆動されていない場合には、信号ライン62
a内のポンプ吐出圧力がばね64bの力に打勝ち、制御
弁64が全開状態に保持されているので、バイパスライ
ン62内のバイパス流量が最大となり、従って圧力発生
手段66で発生される信号ライン66a内の圧力も最大
となり、可変容量ポンプ12の吐出流量は吐出流量制御
手段10を介して最小に保持されている。しかるに、例
えば流量制御弁18が図において左方へ操作(開口)さ
れてアクチュエータ14が駆動されると、信号ライン5
2d内に圧力が発生して制御弁64を閉方向(図におい
て右方向)へ制御し、従ってバイパスライン62内流量
が減少して信号ライン66aの圧力が減少し、この結果
可変容量ポンプ12の吐出流量が増大される。そしてこ
の場合、制御弁64の前記閉方向への制御量は、流量制
御弁18の絞り18aの前後で発生される差圧による力
がばね64bの力と釣合う位置の制御量に設定されるの
で、ポンプ吐出流量は、アクチュエータ14の負荷圧力
(両アクチュエータ14,16の複合操作時には最高負
荷圧力)とポンプ吐出圧力との差圧が一定となるような
流量に制御される。しかも、本発明の前記装置において
は、図示されるところからも明らかなように、吐出流量
制御手段10を制御する信号ライン66aが単独に設け
られると共にその延長も最短に設定することができるの
で、ポンプの制御応答性が大幅に向上される。
【0015】次に、差圧調整手段70は、一端部に、最
高負荷圧力52の信号ライン52eを印加される第1の
ピストン72aを有し、他端部に、改めて後述する調整
2次信号圧力74の信号ライン74aを印加される第2
のピストン72bおよび差圧設定用ばね72cを有する
定差減圧弁72から構成され、そして、前記差圧設定用
ばね72cのばね力を外部パイロット圧力手段76によ
り調整されるよう構成されている。なお、定差減圧弁7
2には1次圧としてポンプ吐出圧力が信号ライン78を
介して印加されている。また、外部パイロット圧力手段
76は、パイロット信号器76aを介して操作される電
磁比例減圧弁76bによりパイロットポンプ76cから
の圧油の圧力が減圧された外部パイロット圧力78の信
号ライン78aを、差圧設定用ばね72cに付設される
パイロットピストン80に印加することにより、差圧設
定用ばね72cに対する調整圧力を発生するよう構成さ
れている。
【0016】従ってこのような構成によれば、調整2次
圧力74は、第1および第2のピストン72a,72b
の圧力作用面の断面積が同一である場合には、信号ライ
ン52e内の最高負荷圧力52から外部パイロット圧力
手段76によって発生される差圧設定用ばね72cのば
ね力を差引いた圧力に設定される。すなわち、前記両圧
力が仮にそれぞれ315および15Kg/cm2 であれ
ば、調整2次圧力74は315−15=300Kg/c
2 に設定される。しかしながら、前記両断面積が異な
る場合には前記調整2次圧力も変更される。すなわち、
仮に第2のピストン72bの断面積が第1のピストン7
2aのそれの1.05倍であり、そして最高負荷圧力5
2が前述と同じ315Kg/cm2 であれば、この時信
号ライン78が作用されていなくても(圧力78=
0)、調整2次圧力74は前述と同じ315÷1.05
=300Kg/cm2 に設定されることとなる。
【0017】次に、各分流補償弁22,24に対して
は、その一端にそれぞれ対応する各負荷圧力46,48
の信号ライン46a,48aとばね22a,24aのば
ね力とが開方向に印加され、一方他端には差圧調整手段
70からの調整2次圧力の信号ライン74b,74cが
閉方向に印加されるよう構成されている。なお、この分
流補償弁22,24の作用については、次に述べる本発
明の作動の項において説明される。
【0018】そこで次に、本発明の油圧駆動装置の作動
について説明する。なおこの説明においては、ポンプ流
量制御装置60および差圧調整手段70の作動に関して
は、一部説明が重複する。
【0019】先ず初めに、アクチュエータの非駆動時お
よび単独駆動時において説明すると、アクチュエータの
非駆動時、すなわち両流量制御弁18,20か共に中立
位置にある際には、各流量制御弁18,20の各負荷圧
力46,48はそれぞれライン54,56、分流補償弁
22,24、分岐タンクライン40,42およびタンク
ライン58を介してタンク44へ接続されているので低
圧に保持されており、従って最高負荷圧力52も同じ低
圧に保持されている。従ってこの場合には、可変容量ポ
ンプ12の吐出流量は、前述したように、ポンプ流量制
御装置60および吐出流量制御手段10を介して最小流
量に保持されている。また一方、差圧調整手段70の定
差減圧弁72は、その第1ピストン72aに作用する信
号ライン52e内の圧力が同じく低圧であるので、差圧
設定用ばね72cの付勢力により図示の位置に保持され
ている。次に、アクチュエータの単独駆動時、例えば第
1の流量制御弁18が図において左方へ操作され、分岐
ポンプライン28内のポンプ吐出圧油が絞り18a、ア
クチュエータライン36を介してアクチュエータ14へ
供給され、そしてこれによりアクチュエータ14が単独
駆動されている場合には、前記絞り18aを通過する圧
油は負荷圧力46を発生するので、この負荷圧力46が
シヤトル弁50、信号ライン52dを介して圧力補償付
流量制御弁64に作用し、そしてこれを閉方向(図にお
いて右方)へ制御する。従ってこの場合には、前述した
ように、前記絞り18aの前後で発生される差圧による
力がばね64bの力と釣合う位置に制御される前記圧力
補償付流量制御弁64の開度に対応して、ポンプ吐出流
量が増大される。なお、定差減圧弁72の第1ピストン
72aにも信号ライン52eを介して負荷圧力48が印
加されるが、そしてこれによって仮に定差減圧弁72が
作動される(これについては次に述べる)場合にも、分
流補償弁22は、その対抗側に同じ負荷圧力48とばね
22a力とを印加されているので、前記図示の位置を変
更されることはない。
【0020】次に、負荷の異なるアクチュエータの同時
駆動時について説明する。すなわち、前述のように第1
のアクチュエータ14が駆動されている状態で、さらに
第2の流量制御弁20を操作して第2のアクチュエータ
16を同時駆動すると、両流量制御弁18,20にはそ
れぞれの負荷圧力46,48が発生され、そしてこれら
両圧力の中からシヤトル弁50を介して最高負荷圧力5
2が選択され、この最高負荷圧力52が、それぞれ信号
ライン52d,52eを介して圧力補償付流量制御弁6
4並びに定差減圧弁72の第1ピストン72aに印加さ
れる。ここで、前記圧力52を印加される制御弁64の
作動は前記単独駆動時の場合と同様であることは明らか
である。しかるに、一方の定差減圧弁72は、前記圧力
52により図において左行され、信号ライン80を介し
て印加されるポンプ吐出圧力の調整2次圧力74を出力
する。ところで、定差減圧弁72の対抗端部には、前記
調整2次圧力74が印加されるピストン72bと差圧設
定用ばね72cとが設けられているので、調整2次圧力
74の大きさは、両ピストン72a,72bの作用断面
積が同一である場合には、前述したように、最高負荷圧
力52から差圧設定用ばね72cに発生される調整ばね
力を差引いた大きさに設定される。言換えれば、調整ば
ね力が0であれば、調整2次圧力74は最高負荷圧力5
2と同圧となる。
【0021】ところで、このように調整可能な調整2次
圧力74をそれぞれ信号ライン74b,74cを介して
各分流補償弁22に対して閉方向に印加される本発明の
装置は、次のように作動する。なお、各分流補償弁2
2,24にはその開方向にそれぞれの負荷圧力の信号ラ
イン46a,48aとばね22a,24aの力とが印加
されている。先ず、調整2次圧力74が最高負荷圧力5
2と同一である場合には、両分流補償弁22,24は、
その中の高負荷側が全開となり、一方軽負荷側は、両流
量制御弁18,20の各絞り18a,20aにおける差
圧が等しくなる開度まで絞られる。従ってその結果、両
アクチュエータ14,16に対する圧油の供給は、両流
量制御弁18,20の開度に比例した分流比に設定され
る。次に、調整2次圧力74が最高負荷圧力52より低
い場合には、両分流補償弁22,24に対する閉方向の
力がその差圧分だけ低下されるので、軽負荷側分流補償
弁の前記絞りがやや開方向へ拡大され、この結果、両ア
クチュエータ14,16に対する圧油の供給は、前記分
流比より軽負荷側アクチュエータへの流量配分が増大さ
れた分流比に変更、調整される。すなわち、アクチュエ
ータの駆動速度が、軽負荷側では増大され高負荷側では
逆に減少される。なお、この場合、定差減圧弁72の両
ピストン72a,72bの圧力作用断面積を異ならしめ
ておくと、前述したことからわかるように、外部パイロ
ット圧力手段76を作用されることなく、前記分流比を
予め所定に設定しておくことが可能となる。
【0022】以上説明したように、本発明によれば、負
荷の異なる両アクチュエータを確実に複合操作できると
共に、必要に応じて、圧油の両アクチュエータに対する
分流比を調整すことができる。しかるにこのような分流
比の調整、すなわち負荷の異なるアクチュエータの同時
駆動時に軽負荷側のアクチュエータを意図的に高速で駆
動することは、この種の油圧駆動装置においてしばしば
要望されていることであるので、この種の装置の作業性
を大幅に向上することができる。更に、本発明において
は、分流比の調整は外部パイロット圧力手段を介して容
易に制御することができ、しかも前記圧力手段は特別な
圧力検出手段等を用いることなく簡単に構成されている
ので、操作性並びに信頼性を向上できると共に更にコス
トを低減することができる。
【0023】以上、本発明を好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。なお、実施例においては2つのアクチュエー
タについて説明したが、3つ或いはそれ以上のアクチュ
エータに対しても適用され得ることは明らかであろう。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る油圧
駆動装置は、吐出流量制御手段を有する可変容量ポンプ
と、この可変容量ポンプからの圧油によって駆動される
少なくとも第1、第2のアクチュエータと、これら第
1、第2のアクチュエータに供給される圧油の流れをそ
れぞれ制御する第1、第2の流量制御弁と、これら第
1、第2の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する第
1、第2の分流補償弁とを備え、そして、ポンプ吐出流
量が前記吐出流量制御手段を介して、第1、第2のアク
チュエータの各負荷圧力の中から選択される最大負荷圧
力とポンプ吐出圧力との間の差圧が一定となるような流
量に制御される油圧駆動装置において、第1、第2の各
分流補償弁にはその一端に前記各負荷圧力とばね力とを
閉方向に印加し一方他端には、差圧調整手段により前記
最大負荷圧力および外部パイロット圧力によって差圧調
整されるポンプ吐出圧力の調整2次圧力を閉方向に印加
し、可変容量ポンプの吐出ラインとタンクとの間にはバ
イパスラインを設けると共にこのバイパスライン上に圧
力補償付流量制御弁と圧力発生手段とからなる流量制御
装置を設け、そして前記圧力補償付流量制御弁にはその
一端にポンプ吐出圧力を開方向に印加し一方他端には前
記最大負荷圧力とばね力とを閉方向に印加すると共に、
前記圧力発生手段の上流側圧力を可変容量ポンプの前記
吐出流量制御手段に印加するよう構成したので、先ず、
ポンプ流量制御装置の作用により、ポンプ吐出流量は、
アクチュエータの非駆動時には最小流量に保持され、ア
クチュエータの駆動時にはアクチュエータ負荷圧とポン
プ吐出圧力との差圧が一定となるような流量に制御され
る。また、分流補助弁の作用により、負荷の異なる両ア
クチュエータの同時駆動時における両アクチュエータに
対するポンプ吐出圧油の分流比は、それぞれの流量制御
弁の操作開度に比例した分流比に設定される。更に、差
圧調整手段の作用により、必要に応じて前記分流比を調
整して軽負荷側のアクチュエータに対する流量配分を増
大することができる。
【0025】従って、本発明によれば、負荷の異なる両
アクチュエータを確実に複合操作できると共に、しかも
この複合操作時における軽負荷側アクチュエータ駆動速
度を意図的に増大して、様々の作業パターンに適合させ
ることができる。また、本発明のポンプ流量制御装置の
信号ラインは単独且つ最短に設定されるので、ポンプの
制御応答性を向上できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る油圧駆動装置の一実施例を
説明する油圧回路図である。
【図2】 従来の油圧駆動装置を説明する油圧回路
図である。
【符号の説明】
10…吐出流量制御手段 12…可変容量ポンプ 14,16…第1、第2のアクチュエータ 18,20…第1、第2の流量制御弁 18a,20a…絞り 22,24…第1、第2の分流補償弁 22a,24a…ばね 26…ポンプライン 28,30…分岐ポンプライン 36,38…アクチュエータライン 40,42…分岐タンクライン 44…タンク 46,48…各負荷圧力 46a,48a…信号ライン 20…シヤトル弁 52…最高負荷圧力 52d,52e…信号ライン 54,56…ライン 58…タンクライン 60…ポンプ流量制御装置 62…バイパスライン 64…圧力補償付流量制御弁 64b…ばね 66…圧力発生手段 66a…信号ライン 70…差圧調整手段 72…定差減圧弁 72a,72b…第1、第2のピストン 72c…ばね 74…調整2次圧力 74a,74b,74c…信号ライン 76…外部パイロット圧力手段 76a…パイロット信号器 76b…電磁比例減圧弁 76c…パイロットポンプ 78…外部パイロット圧力 78a…信号ライン 80…信号ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出流量制御手段を有する可変容量
    ポンプと、この可変容量ポンプからの圧油によって駆動
    される少なくとも第1、第2のアクチュエータと、これ
    ら第1、第2のアクチュエータに供給される圧油の流れ
    をそれぞれ制御する第1、第2の流量制御弁と、これら
    第1、第2の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する
    第1、第2の分流補償弁とを備え、そして、ポンプ吐出
    流量が前記吐出流量制御手段を介して、第1、第2のア
    クチュエータの各負荷圧力の中から選択される最大負荷
    圧力とポンプ吐出圧力との間の差圧が一定となるような
    流量に制御される油圧駆動装置において、 第1、第2の各分流補償弁にはその一端に前記各負荷圧
    力とばね力とを開方向に印加し一方他端には前記最大負
    荷圧力および外部パイロット圧力によって差圧調整され
    るポンプ吐出圧力の調整2次圧力を閉方向に印加し、可
    変容量ポンプの吐出ラインとタンクとの間にはバイパス
    ラインを設けると共にこのバイパスライン上に圧力補償
    付流量制御弁と圧力発生手段とを設け、そして前記圧力
    補償付流量制御弁にはその一端にポンプ吐出圧力を開方
    向に印加し一方他端には前記最大負荷圧力とばね力とを
    閉方向に印加すると共に、前記圧力発生手段の上流側圧
    力を可変容量ポンプの前記吐出流量制御手段に印加する
    よう構成してなることを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 調整2次圧力を出力する差圧調整手
    段は、一端部に配置される最大負荷圧力印加用の第1の
    ピストンと他端部に配置される調整2次圧力印加用の第
    2のピストンおよび差圧調整用ばねとからなる定差減圧
    弁から構成し、そして前記差圧設定用ばねのばね力を外
    部パイロット圧力により調整するよう構成してなる請求
    項1記載の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 第1および第2ピストンの圧力作用
    面の断面積が異なる請求項2記載の油圧駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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