JP3307442B2 - 負荷感応形油圧回路 - Google Patents
負荷感応形油圧回路Info
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- JP3307442B2 JP3307442B2 JP33089492A JP33089492A JP3307442B2 JP 3307442 B2 JP3307442 B2 JP 3307442B2 JP 33089492 A JP33089492 A JP 33089492A JP 33089492 A JP33089492 A JP 33089492A JP 3307442 B2 JP3307442 B2 JP 3307442B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設機械等に最適な
負荷感応形油圧回路に関する。
負荷感応形油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械等のアクチュエータを制御する
ものとしては、図3に示すような負荷感応形油圧回路が
ある。この油圧回路は、アクチュエータ1の負荷圧を検
出し、その負荷の必要とするだけの油圧動力を可変吐出
量ポンプPに吐出させるものである。この回路では、可
変吐出量ポンプPとアクチュエータ1とを切換弁2を介
して接続している。上記切換弁2は、クローズドセンタ
タイプの切換弁であり、通路3によって可変吐出量ポン
プPと接続している。また、この切換弁2は、図に示す
ような3つの切換え位置2a〜2cを備えているが、こ
れら切換え位置のうち、中立位置2b以外の切換え位置
2a、2cには、その最上流に絞り4を設けているとと
もに、アクチュエータ1に連通する流路5は、パイロッ
トポート6へ分岐している。
ものとしては、図3に示すような負荷感応形油圧回路が
ある。この油圧回路は、アクチュエータ1の負荷圧を検
出し、その負荷の必要とするだけの油圧動力を可変吐出
量ポンプPに吐出させるものである。この回路では、可
変吐出量ポンプPとアクチュエータ1とを切換弁2を介
して接続している。上記切換弁2は、クローズドセンタ
タイプの切換弁であり、通路3によって可変吐出量ポン
プPと接続している。また、この切換弁2は、図に示す
ような3つの切換え位置2a〜2cを備えているが、こ
れら切換え位置のうち、中立位置2b以外の切換え位置
2a、2cには、その最上流に絞り4を設けているとと
もに、アクチュエータ1に連通する流路5は、パイロッ
トポート6へ分岐している。
【0003】上記切換弁2の絞り4下流とアクチュエー
タ1への流路5上流との間には、第1圧力補償弁7が設
けてある。この第1圧力補償弁7は、図に示すブロック
位置7aと、連通位置7bとを備え、これら両位置の間
7a、7bで動くことにより、開口面積を変化させ、そ
れに応じて通過流量を制御している。上記ブロック位置
7a側には、連通位置7b側に弾性力を作用させるスプ
リング8を設けているとともに、切換弁2のパイロット
ポート6に接続したパイロット通路9からアクチュエー
タ1の負荷圧を導いている。また、連通位置7b側に
は、切換弁2の絞り4下流の通路10から分岐したパイ
ロット通路11により、絞り4下流の圧力を作用させて
いる。このように、第1圧力補償弁7のブロック位置7
a側にアクチュエータ1の負荷圧とスプリング8の弾性
力を作用させるとともに、連通位置7b側に絞り4下流
の圧力を作用させることで、第1圧力補償弁7は、その
前後の差圧をスプリング8の力に等しくして、一定に保
っている。
タ1への流路5上流との間には、第1圧力補償弁7が設
けてある。この第1圧力補償弁7は、図に示すブロック
位置7aと、連通位置7bとを備え、これら両位置の間
7a、7bで動くことにより、開口面積を変化させ、そ
れに応じて通過流量を制御している。上記ブロック位置
7a側には、連通位置7b側に弾性力を作用させるスプ
リング8を設けているとともに、切換弁2のパイロット
ポート6に接続したパイロット通路9からアクチュエー
タ1の負荷圧を導いている。また、連通位置7b側に
は、切換弁2の絞り4下流の通路10から分岐したパイ
ロット通路11により、絞り4下流の圧力を作用させて
いる。このように、第1圧力補償弁7のブロック位置7
a側にアクチュエータ1の負荷圧とスプリング8の弾性
力を作用させるとともに、連通位置7b側に絞り4下流
の圧力を作用させることで、第1圧力補償弁7は、その
前後の差圧をスプリング8の力に等しくして、一定に保
っている。
【0004】また、通路3の可変吐出量ポンプPの吐出
口近くから分岐した分岐通路12は、第2圧力補償弁1
3に接続している。この第2圧力補償弁13は、2つの
切換え位置13a、13bを備えていて、その切換え位
置に応じて、下流側を可変吐出量ポンプPの吐出量を変
化させる動作を行うサーボシリンダ14と、タンクTと
のいずれかに切り換えるようにしている。上記第2圧力
補償弁13の切換え位置13a側には、上記パイロット
通路9からのパイロット圧を導くとともに、切換え位置
13b側に弾性力を作用させるスプリング15を設けて
いる。また、切換え位置13a側には、分岐通路12か
らの可変吐出量ポンプPの吐出圧を導くようにしてい
る。このように、第2圧力補償弁13の一方の切換え位
置13aに、アクチュエータ1の負荷圧とスプリング1
5の力とを作用させるとともに、他方の切換え位置13
bに可変吐出量ポンプPの吐出口近くの吐出圧を作用さ
せることで、第2圧力補償弁13前後の差圧をスプリン
グ15の力に等しくして、一定に保っている。
口近くから分岐した分岐通路12は、第2圧力補償弁1
3に接続している。この第2圧力補償弁13は、2つの
切換え位置13a、13bを備えていて、その切換え位
置に応じて、下流側を可変吐出量ポンプPの吐出量を変
化させる動作を行うサーボシリンダ14と、タンクTと
のいずれかに切り換えるようにしている。上記第2圧力
補償弁13の切換え位置13a側には、上記パイロット
通路9からのパイロット圧を導くとともに、切換え位置
13b側に弾性力を作用させるスプリング15を設けて
いる。また、切換え位置13a側には、分岐通路12か
らの可変吐出量ポンプPの吐出圧を導くようにしてい
る。このように、第2圧力補償弁13の一方の切換え位
置13aに、アクチュエータ1の負荷圧とスプリング1
5の力とを作用させるとともに、他方の切換え位置13
bに可変吐出量ポンプPの吐出口近くの吐出圧を作用さ
せることで、第2圧力補償弁13前後の差圧をスプリン
グ15の力に等しくして、一定に保っている。
【0005】このような構成の油圧回路は、切換弁2が
いずれかの切換え位置に切換わると、その切換え位置に
応じて、アクチュエータ1を作動させる。例えば、切換
え位置2aに切換えると、可変吐出量ポンプPから吐出
された圧油は、通路3を通って切換弁2の絞り4を通過
する。絞り4を通過して、流量を制御された圧油は、第
1圧力補償弁7に流入するとともに、パイロット通路1
1により、第1圧力補償弁7の連通位置7b側に、その
圧力を作用させる。この圧力作用により、第1圧力補償
弁7は、スプリング8の力に抗して連通位置7b側に移
動し、アクチュエータ1への流路5を介して、圧油をア
クチュエータ1に導く。
いずれかの切換え位置に切換わると、その切換え位置に
応じて、アクチュエータ1を作動させる。例えば、切換
え位置2aに切換えると、可変吐出量ポンプPから吐出
された圧油は、通路3を通って切換弁2の絞り4を通過
する。絞り4を通過して、流量を制御された圧油は、第
1圧力補償弁7に流入するとともに、パイロット通路1
1により、第1圧力補償弁7の連通位置7b側に、その
圧力を作用させる。この圧力作用により、第1圧力補償
弁7は、スプリング8の力に抗して連通位置7b側に移
動し、アクチュエータ1への流路5を介して、圧油をア
クチュエータ1に導く。
【0006】このとき、流路5に設けたパイロットポー
ト6には、アクチュエータ1の負荷圧が作用している。
この負荷圧は、パイロット通路9から、第1圧力補償弁
7のブロック位置7a側に作用して、スプリング8の力
とともに、連通位置7b側のパイロット圧とバランスす
るように第1圧力補償弁7の開度を調節する。つまり、
この第1圧力補償弁7の前後の差圧は、スプリング8の
力に相当する圧力が常に保たれるようになっている。こ
のように第1圧力補償弁7が、その前後の差圧をスプリ
ング8の力に相当するようにしていれば、アクチュエー
タ1の負荷圧に対して、その差圧分だけ大きなを圧力が
可変吐出量ポンプPより吐出されている。
ト6には、アクチュエータ1の負荷圧が作用している。
この負荷圧は、パイロット通路9から、第1圧力補償弁
7のブロック位置7a側に作用して、スプリング8の力
とともに、連通位置7b側のパイロット圧とバランスす
るように第1圧力補償弁7の開度を調節する。つまり、
この第1圧力補償弁7の前後の差圧は、スプリング8の
力に相当する圧力が常に保たれるようになっている。こ
のように第1圧力補償弁7が、その前後の差圧をスプリ
ング8の力に相当するようにしていれば、アクチュエー
タ1の負荷圧に対して、その差圧分だけ大きなを圧力が
可変吐出量ポンプPより吐出されている。
【0007】また、上記パイロット通路9から導かれた
負荷圧は、スプリング15の力と一緒に第2圧力補償弁
13の切換え位置13a側にも作用している。そして、
この第2圧力補償弁13には、可変吐出量ポンプPから
の圧油が、分岐通路12により、切換え位置13b側に
導かれている。したがって、この第2圧力補償弁13
は、可変吐出量ポンプPの吐出圧が、アクチュエータ1
の負荷圧より、スプリング15の力分だけ大きくなるよ
うに、その前後の差圧を一定に保つようにしている。こ
のため、第2圧力補償弁13の下流に接続された、サー
ボシリンダ14には、常に、スプリング15の力に等し
い分だけ、大きな圧力が作用し、この圧力作用により、
サーボシリンダ14は、可変吐出量ポンプPの吐出量を
制御している。
負荷圧は、スプリング15の力と一緒に第2圧力補償弁
13の切換え位置13a側にも作用している。そして、
この第2圧力補償弁13には、可変吐出量ポンプPから
の圧油が、分岐通路12により、切換え位置13b側に
導かれている。したがって、この第2圧力補償弁13
は、可変吐出量ポンプPの吐出圧が、アクチュエータ1
の負荷圧より、スプリング15の力分だけ大きくなるよ
うに、その前後の差圧を一定に保つようにしている。こ
のため、第2圧力補償弁13の下流に接続された、サー
ボシリンダ14には、常に、スプリング15の力に等し
い分だけ、大きな圧力が作用し、この圧力作用により、
サーボシリンダ14は、可変吐出量ポンプPの吐出量を
制御している。
【0008】このようにアクチュエータ1の負荷圧に応
じた圧油を第2圧力補償弁13で制御して、負荷圧に応
じた圧油を供給できるように、可変吐出量ポンプPの吐
出量を制御している負荷感応形油圧回路を、一般的にロ
ードセンシングと呼んでいる。
じた圧油を第2圧力補償弁13で制御して、負荷圧に応
じた圧油を供給できるように、可変吐出量ポンプPの吐
出量を制御している負荷感応形油圧回路を、一般的にロ
ードセンシングと呼んでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の回路
には、以下のような問題があった。すなわち、可変吐出
量ポンプと切換弁2とは、通路3によって接続されてい
るが、建設機械等では、車体本体側に設けてある可変吐
出量ポンプと、作業機としてのアクチュエータとは離れ
ているため、これらを結ぶ通路3も長いものになってし
まう。このため、可変吐出量ポンプから吐出された作動
油が、通路3を通って切換弁2に到達するまでに、通路
3内で圧力損失が生じる。この圧力損失は、可変吐出量
ポンプの吐出量によって変化するため、ポンプ圧を正確
に得られなくなってしまい、切換弁2内の絞りの開口特
性の設計を複雑にしなければならなくなり、生産性が悪
いという問題があった。
には、以下のような問題があった。すなわち、可変吐出
量ポンプと切換弁2とは、通路3によって接続されてい
るが、建設機械等では、車体本体側に設けてある可変吐
出量ポンプと、作業機としてのアクチュエータとは離れ
ているため、これらを結ぶ通路3も長いものになってし
まう。このため、可変吐出量ポンプから吐出された作動
油が、通路3を通って切換弁2に到達するまでに、通路
3内で圧力損失が生じる。この圧力損失は、可変吐出量
ポンプの吐出量によって変化するため、ポンプ圧を正確
に得られなくなってしまい、切換弁2内の絞りの開口特
性の設計を複雑にしなければならなくなり、生産性が悪
いという問題があった。
【0010】また、油温が低下している場合には、圧力
損失が増大し、可変吐出量ポンプの吐出量低下をまねく
という問題があった。この発明の目的は、生産性が良
く、通路を通過する間におきる、圧力損失による影響を
受けない負荷感応形油圧回路を提供することである。
損失が増大し、可変吐出量ポンプの吐出量低下をまねく
という問題があった。この発明の目的は、生産性が良
く、通路を通過する間におきる、圧力損失による影響を
受けない負荷感応形油圧回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めこの発明では、可変吐出量ポンプとアクチュエータの
動作を切換える切換弁とを通路を介して接続し、上記切
換弁の切換え位置には、絞りを設けるとともに、この絞
りの下流には、アクチュエータの負荷圧を導くパイロッ
トポートを設け、上記絞りの下流とパイロットポート上
流との間に、アクチュエータの負荷圧と絞り下流との圧
力差を一定に保つ第1圧力補償弁を設けた負荷感応形油
圧回路において、上記通路上であって、可変吐出量ポン
プから最も離れた上記切換弁の直前の位置に設けた分岐
通路と、この分岐通路上に設けるとともに、アクチュエ
ータの負荷圧と可変吐出量ポンプとの圧力差を一定に保
つ第2圧力補償弁と、この第2圧力補償弁の下流と可変
吐出量ポンプとを接続するとともに、その動作によって
可変吐出量ポンプの吐出量を変化させるサーボシリンダ
とを備え、上記第2圧力補償弁を切換弁側に位置させた
ことを特徴とする。
めこの発明では、可変吐出量ポンプとアクチュエータの
動作を切換える切換弁とを通路を介して接続し、上記切
換弁の切換え位置には、絞りを設けるとともに、この絞
りの下流には、アクチュエータの負荷圧を導くパイロッ
トポートを設け、上記絞りの下流とパイロットポート上
流との間に、アクチュエータの負荷圧と絞り下流との圧
力差を一定に保つ第1圧力補償弁を設けた負荷感応形油
圧回路において、上記通路上であって、可変吐出量ポン
プから最も離れた上記切換弁の直前の位置に設けた分岐
通路と、この分岐通路上に設けるとともに、アクチュエ
ータの負荷圧と可変吐出量ポンプとの圧力差を一定に保
つ第2圧力補償弁と、この第2圧力補償弁の下流と可変
吐出量ポンプとを接続するとともに、その動作によって
可変吐出量ポンプの吐出量を変化させるサーボシリンダ
とを備え、上記第2圧力補償弁を切換弁側に位置させた
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】可変吐出量ポンプと切換弁とをつなぐ通路上で
あって、可変吐出量ポンプから最も離れた上記切換弁の
直前の位置に分岐通路を設け、この分岐通路から第2圧
力補償弁に、可変吐出量ポンプの吐出圧を導いている。
したがって、第2圧力補償弁は、通路での圧力損失を受
けた後の可変吐出量ポンプの吐出圧と、アクチュエータ
の負荷圧とで差圧を一定に保つので、サーボシリンダに
対して、可変吐出量ポンプに、通路での圧力損失を補う
だけの吐出量を吐出させるような圧力を供給する。
あって、可変吐出量ポンプから最も離れた上記切換弁の
直前の位置に分岐通路を設け、この分岐通路から第2圧
力補償弁に、可変吐出量ポンプの吐出圧を導いている。
したがって、第2圧力補償弁は、通路での圧力損失を受
けた後の可変吐出量ポンプの吐出圧と、アクチュエータ
の負荷圧とで差圧を一定に保つので、サーボシリンダに
対して、可変吐出量ポンプに、通路での圧力損失を補う
だけの吐出量を吐出させるような圧力を供給する。
【0013】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例を示したもの
である。前記した従来例と同一の構成要素については、
同一符号を用いるとともに、その詳細な説明を省略す
る。この第1実施例では、可変吐出量ポンプPと切換弁
2とを接続する通路3上に、分岐通路16を設けてい
る。この分岐通路16は、可変吐出量ポンプPから最も
離れた上記切換弁2の直前の位置に設けてあり、この実
施例では、切換弁2の上流に位置している。そこには、
第2圧力補償弁13が設けてある。この第2圧力補償弁
13は、従来例に示したものと同じものであり、アクチ
ュエータ1の負荷圧と可変吐出量ポンプPの吐出圧との
差圧を一定に保つものである。このように、通路3上で
あって、可変吐出量ポンプPから最も離れた切換弁2の
直前の位置に、分岐通路16を設け、この分岐通路16
に第2圧力補償弁13を設けている。そして、この分岐
通路16から、可変吐出量ポンプPのパイロット圧を、
切換弁2側において、第2圧力補償弁13に作用させて
いる点が、従来例と異なっていて、その他の構成は、従
来例とほぼ同じである。
である。前記した従来例と同一の構成要素については、
同一符号を用いるとともに、その詳細な説明を省略す
る。この第1実施例では、可変吐出量ポンプPと切換弁
2とを接続する通路3上に、分岐通路16を設けてい
る。この分岐通路16は、可変吐出量ポンプPから最も
離れた上記切換弁2の直前の位置に設けてあり、この実
施例では、切換弁2の上流に位置している。そこには、
第2圧力補償弁13が設けてある。この第2圧力補償弁
13は、従来例に示したものと同じものであり、アクチ
ュエータ1の負荷圧と可変吐出量ポンプPの吐出圧との
差圧を一定に保つものである。このように、通路3上で
あって、可変吐出量ポンプPから最も離れた切換弁2の
直前の位置に、分岐通路16を設け、この分岐通路16
に第2圧力補償弁13を設けている。そして、この分岐
通路16から、可変吐出量ポンプPのパイロット圧を、
切換弁2側において、第2圧力補償弁13に作用させて
いる点が、従来例と異なっていて、その他の構成は、従
来例とほぼ同じである。
【0014】このような第1実施例では、可変吐出量ポ
ンプPからの吐出流量は、従来例と同様に通路3を通っ
て切換弁2に導かれ、切換弁2と第1圧力補償弁7とに
よってアクチュエータ1の負荷圧に応じた流量に制御さ
れる。また、第2圧力補償弁13は、アクチュエータ1
の負荷圧およびスプリング15の力と、切換弁2の近傍
における可変吐出量ポンプPの吐出圧との間でバランス
し、スプリング15の力に相当する差圧を、第2圧力補
償弁13の前後で保つようにしている。そして、この第
2圧力補償弁13で、制御された流量がサーボシリンダ
14に供給されて、アクチュエータ1の負荷圧に応じた
吐出量に可変吐出量ポンプPに吐出させている。
ンプPからの吐出流量は、従来例と同様に通路3を通っ
て切換弁2に導かれ、切換弁2と第1圧力補償弁7とに
よってアクチュエータ1の負荷圧に応じた流量に制御さ
れる。また、第2圧力補償弁13は、アクチュエータ1
の負荷圧およびスプリング15の力と、切換弁2の近傍
における可変吐出量ポンプPの吐出圧との間でバランス
し、スプリング15の力に相当する差圧を、第2圧力補
償弁13の前後で保つようにしている。そして、この第
2圧力補償弁13で、制御された流量がサーボシリンダ
14に供給されて、アクチュエータ1の負荷圧に応じた
吐出量に可変吐出量ポンプPに吐出させている。
【0015】しかし、この第1実施例では、上記したよ
うに、第2圧力補償弁13に作用させる可変吐出量ポン
プPのパイロット圧を、通路3上であっても、可変吐出
量ポンプPから最も離れた切換弁2の直前の位置から分
岐した分岐通路16から作用させている。したがって、
可変吐出量ポンプPの吐出量が、通路3を通過する間に
圧力損失していても、圧力損失した分を補った流量を、
可変吐出量ポンプPに吐出させるようにしている。つま
り、通路3で圧力損失した可変吐出量ポンプPの吐出圧
を、切換弁2の近傍から取り出してパイロット圧として
いるので、第2圧力補償弁13は、切換弁2の上流側圧
力と、アクチュエータ1の負荷圧との間の差圧が、スプ
リング15の力の分だけ高くなるように、その開口面積
を変化させる。そして、その開口面積に応じて、サーボ
シリンダ14に信号圧を作用させ、可変吐出量ポンプP
の吐出量を制御している。
うに、第2圧力補償弁13に作用させる可変吐出量ポン
プPのパイロット圧を、通路3上であっても、可変吐出
量ポンプPから最も離れた切換弁2の直前の位置から分
岐した分岐通路16から作用させている。したがって、
可変吐出量ポンプPの吐出量が、通路3を通過する間に
圧力損失していても、圧力損失した分を補った流量を、
可変吐出量ポンプPに吐出させるようにしている。つま
り、通路3で圧力損失した可変吐出量ポンプPの吐出圧
を、切換弁2の近傍から取り出してパイロット圧として
いるので、第2圧力補償弁13は、切換弁2の上流側圧
力と、アクチュエータ1の負荷圧との間の差圧が、スプ
リング15の力の分だけ高くなるように、その開口面積
を変化させる。そして、その開口面積に応じて、サーボ
シリンダ14に信号圧を作用させ、可変吐出量ポンプP
の吐出量を制御している。
【0016】このように、可変吐出量ポンプPの吐出油
が、通路3を通過するときに圧力損失を受けても、その
圧力損失した分を補って、可変吐出量ポンプPが流量を
吐出するので、圧力損失による流量の変化に対応した切
換弁2内の絞り4の開口特性を設計する上で、圧力損失
を考慮する必要もなくなり、生産性が向上した。また、
圧力損失分の流量を補って、可変吐出量ポンプPが流量
を吐出するので、油温の低下などによる圧力損失の増大
があっても、可変吐出量ポンプPの吐出圧が低下するこ
とがない。さらに、切換弁2側に第2圧力補償弁13を
設けたので、これら切換弁2や第2圧力補償弁13側だ
けで差圧等の設定を調節することもできる。
が、通路3を通過するときに圧力損失を受けても、その
圧力損失した分を補って、可変吐出量ポンプPが流量を
吐出するので、圧力損失による流量の変化に対応した切
換弁2内の絞り4の開口特性を設計する上で、圧力損失
を考慮する必要もなくなり、生産性が向上した。また、
圧力損失分の流量を補って、可変吐出量ポンプPが流量
を吐出するので、油温の低下などによる圧力損失の増大
があっても、可変吐出量ポンプPの吐出圧が低下するこ
とがない。さらに、切換弁2側に第2圧力補償弁13を
設けたので、これら切換弁2や第2圧力補償弁13側だ
けで差圧等の設定を調節することもできる。
【0017】図2はこの発明の第2実施例を示したもの
である。この第2実施例では、サーボシリンダ14に作
用させる可変吐出量ポンプPの吐出圧を、分岐通路16
から導いている点が、第1実施例と異なっており、その
他は、第1実施例と同じである。
である。この第2実施例では、サーボシリンダ14に作
用させる可変吐出量ポンプPの吐出圧を、分岐通路16
から導いている点が、第1実施例と異なっており、その
他は、第1実施例と同じである。
【発明の効果】通路での圧力損失を補うだけの吐出量
を、可変吐出量ポンプから吐出させるよう切換弁直前か
ら圧力を取り出しているので、圧力損失による流量の変
化に対応した切換弁内の絞りの開口特性を設計する上
で、圧力損失を考慮する必要もなくなり、生産性が向上
した。また、圧力損失分の流量を補って、可変吐出量ポ
ンプが流量を吐出するので、例えば、油温の低下などに
よる圧力損失の増大があっても、可変吐出量ポンプの吐
出圧が低下することがない。さらに、切換弁側に第2圧
力補償弁を設けたので、これら切換弁や第2圧力補償弁
側だけで差圧等の設定を調節することもできる。
を、可変吐出量ポンプから吐出させるよう切換弁直前か
ら圧力を取り出しているので、圧力損失による流量の変
化に対応した切換弁内の絞りの開口特性を設計する上
で、圧力損失を考慮する必要もなくなり、生産性が向上
した。また、圧力損失分の流量を補って、可変吐出量ポ
ンプが流量を吐出するので、例えば、油温の低下などに
よる圧力損失の増大があっても、可変吐出量ポンプの吐
出圧が低下することがない。さらに、切換弁側に第2圧
力補償弁を設けたので、これら切換弁や第2圧力補償弁
側だけで差圧等の設定を調節することもできる。
【図1】この発明の第1実施例を示した回路図である。
【図2】この発明の第2実施例を示した回路図である。
【図3】従来例の回路図を示したものである。
1 アクチュエータ 2 切換弁 3 通路 4 絞り 6 パイロットポート 7 第1圧力補償弁 13 第2圧力補償弁 14 サーボシリンダ 16 分岐通路 P 可変吐出量ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 F15B 11/05 E02F 9/22
Claims (1)
- 【請求項1】 可変吐出量ポンプとアクチュエータの動
作を切換える切換弁とを通路を介して接続し、上記切換
弁の切換え位置には、絞りを設けるとともに、この絞り
の下流には、アクチュエータの負荷圧を導くパイロット
ポートを設け、上記絞りの下流とパイロットポート上流
との間に、アクチュエータの負荷圧と絞り下流との圧力
差を一定に保つ第1圧力補償弁を設けた負荷感応形油圧
回路において、上記通路上であって、可変吐出量ポンプ
から最も離れた上記切換弁の直前の位置に設けた分岐通
路と、この分岐通路上に設けるとともに、アクチュエー
タの負荷圧と可変吐出量ポンプとの圧力差を一定に保つ
第2圧力補償弁と、この第2圧力補償弁の下流と可変吐
出量ポンプとを接続するとともに、その動作によって可
変吐出量ポンプの吐出量を変化させるサーボシリンダと
を備え、上記第2圧力補償弁を切換弁側に位置させたこ
とを特徴とする負荷感応形油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33089492A JP3307442B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 負荷感応形油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33089492A JP3307442B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 負荷感応形油圧回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06159307A JPH06159307A (ja) | 1994-06-07 |
JP3307442B2 true JP3307442B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=18237695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33089492A Expired - Fee Related JP3307442B2 (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 負荷感応形油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3307442B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101652111B1 (ko) * | 2009-12-17 | 2016-08-29 | 두산인프라코어 주식회사 | 건설기계의 유압시스템 |
CN117432673B (zh) * | 2023-12-13 | 2024-02-23 | 张家口宣化英诺威克凿岩机械有限公司 | 新能源拆炉机的液压站、动作控制系统、方法及电子设备 |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP33089492A patent/JP3307442B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06159307A (ja) | 1994-06-07 |
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