JP2592152Y2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
車両用ブレーキ液圧制御装置Info
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- JP2592152Y2 JP2592152Y2 JP1992033270U JP3327092U JP2592152Y2 JP 2592152 Y2 JP2592152 Y2 JP 2592152Y2 JP 1992033270 U JP1992033270 U JP 1992033270U JP 3327092 U JP3327092 U JP 3327092U JP 2592152 Y2 JP2592152 Y2 JP 2592152Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両制御時の車輪のロ
ック防止制御(アンチロックブレーキ制御)、および車
両加速時の車輪のスリップ防止制御(トラクション制
御)が可能な車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
ック防止制御(アンチロックブレーキ制御)、および車
両加速時の車輪のスリップ防止制御(トラクション制
御)が可能な車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置としては、例え
ば、特開昭58−122246号公報に記載されたもの
が知られている。
ば、特開昭58−122246号公報に記載されたもの
が知られている。
【0003】かかる制御装置は、ブレーキ操作力に応じ
たブレーキ液圧を出力するマスターシリンダと車輪に備
わるホイールシリンダとの間にブレーキ液圧の制御回路
を構成して、その制御回路に、ブレーキ液を貯留可能な
リザーバを備え、そしてホイールシリンダのブレーキ液
圧の減圧制御時に、そのホイールシリンダ内のブレーキ
液圧をリザーバ内に逃がすようになっている。そのリザ
ーバ内に貯留されたブレーキ液は、ポンプによってブレ
ーキ液圧の制御回路中に戻される。
たブレーキ液圧を出力するマスターシリンダと車輪に備
わるホイールシリンダとの間にブレーキ液圧の制御回路
を構成して、その制御回路に、ブレーキ液を貯留可能な
リザーバを備え、そしてホイールシリンダのブレーキ液
圧の減圧制御時に、そのホイールシリンダ内のブレーキ
液圧をリザーバ内に逃がすようになっている。そのリザ
ーバ内に貯留されたブレーキ液は、ポンプによってブレ
ーキ液圧の制御回路中に戻される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
制御装置におけるポンプは、ホイールシリンダ内のブレ
ーキ液圧の減圧、保持および増圧制御時に駆動されるよ
うになっている。つまり、車輪のアンチロックブレーキ
制御時およびトラクション制御時の如何に拘らず、ホイ
ールシリンダ内の圧力制御時にはポンプを作動させる構
成となっていた。
制御装置におけるポンプは、ホイールシリンダ内のブレ
ーキ液圧の減圧、保持および増圧制御時に駆動されるよ
うになっている。つまり、車輪のアンチロックブレーキ
制御時およびトラクション制御時の如何に拘らず、ホイ
ールシリンダ内の圧力制御時にはポンプを作動させる構
成となっていた。
【0005】しかし、このような構成では、ポンプが頻
繁に駆動されることになり、そのポンプの作動に伴う発
生音や振動が車両の静粛性を損うおそれがあった。
繁に駆動されることになり、そのポンプの作動に伴う発
生音や振動が車両の静粛性を損うおそれがあった。
【0006】本考案の目的は、ポンプの駆動機会を減ら
して車両の静粛性を保つことができる車両用ブレーキ液
圧制御装置を提供することにある。
して車両の静粛性を保つことができる車両用ブレーキ液
圧制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に記載
の車両用ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキ操作力に応
じたブレーキ液圧を出力する第1の圧力源としてのマス
ターシリンダと車輪に備わるホイールシリンダとの間に
接続され、かつ所定のブレーキ液圧を供給する第2の圧
力源を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置において、前
記ホイールシリンダに対して前記第1および第2の圧力
源を選択的に切換接続する切換手段と、前記ホイールシ
リンダに開閉制御可能な流入路を介して接続されてブレ
ー手液を貯留可能なリザーバと、前記切換手段と前記マ
スターシリンダとの接続通路と前記リザーバとの間に接
続されて前記リザーバから前記接続通路へのブレーキ液
の流れのみを許容する流出路と、前記流出路中に介在さ
れて前記リザーバ内のブレーキ液を前記接続通路に圧送
するためのポンプと、前記接続通路と前記リザーバとの
間に接続され、かつ前記リザーバから前記接続通路への
ブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁を備えたリター
ン通路と、ブレーキ操作がされたことを検出する検出手
段と、前記切換手段によって前記ホイールシリンダに対
して前記第2の圧力源が接続されている場合に、前記検
出手段によってブレーキ操作が検出されていないときに
前記ポンプを作動させず、前記検出手段によってブレー
キ操作が検出されたときに前記ポンプを作動させる制御
手段とを備えてなることを特徴とする。
の車両用ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキ操作力に応
じたブレーキ液圧を出力する第1の圧力源としてのマス
ターシリンダと車輪に備わるホイールシリンダとの間に
接続され、かつ所定のブレーキ液圧を供給する第2の圧
力源を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置において、前
記ホイールシリンダに対して前記第1および第2の圧力
源を選択的に切換接続する切換手段と、前記ホイールシ
リンダに開閉制御可能な流入路を介して接続されてブレ
ー手液を貯留可能なリザーバと、前記切換手段と前記マ
スターシリンダとの接続通路と前記リザーバとの間に接
続されて前記リザーバから前記接続通路へのブレーキ液
の流れのみを許容する流出路と、前記流出路中に介在さ
れて前記リザーバ内のブレーキ液を前記接続通路に圧送
するためのポンプと、前記接続通路と前記リザーバとの
間に接続され、かつ前記リザーバから前記接続通路への
ブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁を備えたリター
ン通路と、ブレーキ操作がされたことを検出する検出手
段と、前記切換手段によって前記ホイールシリンダに対
して前記第2の圧力源が接続されている場合に、前記検
出手段によってブレーキ操作が検出されていないときに
前記ポンプを作動させず、前記検出手段によってブレー
キ操作が検出されたときに前記ポンプを作動させる制御
手段とを備えてなることを特徴とする。
【0008】本考案の請求項2に記載の車両用ブレーキ
液圧制御装置は、ブレーキ操作力に応じたブレーキ液圧
を出力する第1の圧力源としてのマスターシリンダと車
輪に備わるホイールシリンダとの間に接続され、かつ所
定のブレーキ液圧を供給する第2の圧力源を備えた車両
用ブレーキ液圧制御装置において、前記ホイールシリン
ダに対して前記第1および第2の圧力源を選択的に切換
接続する切換手段と、前記ホイールシリンダに開閉制御
可能な流入路を介して接続されてブレーキ液を貯留可能
なリザーバと、前記切換手段と前記マスターシリンダと
の接続通路と前記第1のリザーバとの間に接続されて前
記第1のリザーバから前記接続通路へのブレーキ液の流
れのみを許容する流出路と、前記流出路中に介在されて
前記第1のリザーバ内のブレーキ液を前記接続通路に圧
送するためのポンプと、前記接続通路と前記第1のリザ
ーバとの間に接続され、かつ前記第1のリザーバから前
記接続通路へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁
を備えたリターン通路と、前記第1のリザーバに開閉制
御可能な通路を介して接続されてブレーキ液を貯留可能
な第2のリザーバとを備えてなることを特徴とする。
液圧制御装置は、ブレーキ操作力に応じたブレーキ液圧
を出力する第1の圧力源としてのマスターシリンダと車
輪に備わるホイールシリンダとの間に接続され、かつ所
定のブレーキ液圧を供給する第2の圧力源を備えた車両
用ブレーキ液圧制御装置において、前記ホイールシリン
ダに対して前記第1および第2の圧力源を選択的に切換
接続する切換手段と、前記ホイールシリンダに開閉制御
可能な流入路を介して接続されてブレーキ液を貯留可能
なリザーバと、前記切換手段と前記マスターシリンダと
の接続通路と前記第1のリザーバとの間に接続されて前
記第1のリザーバから前記接続通路へのブレーキ液の流
れのみを許容する流出路と、前記流出路中に介在されて
前記第1のリザーバ内のブレーキ液を前記接続通路に圧
送するためのポンプと、前記接続通路と前記第1のリザ
ーバとの間に接続され、かつ前記第1のリザーバから前
記接続通路へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁
を備えたリターン通路と、前記第1のリザーバに開閉制
御可能な通路を介して接続されてブレーキ液を貯留可能
な第2のリザーバとを備えてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案の車両用ブレーキ液圧制御装置は、ホイ
ールシリンダ内のブレーキ液を導入して貯留可能なリザ
ーバとマスターシリンダとの間に、一方向弁を備えたリ
ターン通路を接続し、更に、前記リザーバ内のブレーキ
液をマスターシリンダに戻すためのポンプを、ブレーキ
操作の有無やブレーキ液圧の制御状態に応じて駆動制御
することにより、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧の
減圧、保持および増圧制御時に常にポンプを作動させる
従来のものに比して、ポンプの駆動機会を減らして車両
の充分なる静粛性の確保を可能とする。
ールシリンダ内のブレーキ液を導入して貯留可能なリザ
ーバとマスターシリンダとの間に、一方向弁を備えたリ
ターン通路を接続し、更に、前記リザーバ内のブレーキ
液をマスターシリンダに戻すためのポンプを、ブレーキ
操作の有無やブレーキ液圧の制御状態に応じて駆動制御
することにより、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧の
減圧、保持および増圧制御時に常にポンプを作動させる
従来のものに比して、ポンプの駆動機会を減らして車両
の充分なる静粛性の確保を可能とする。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0011】「第1の実施例」図1は本考案の第1の実
施例を説明するための図である。本実施例は、後輪駆動
の車両に備えられブレーキ液圧制御装置としての適用例
であり、左右の前輪および左右の後輪の個々に対して車
両制御時のアンチロックブレーキ制御を行うためのアン
チロック制御部と、駆動輪たる左右の後輪の個々に対し
て車両加速時のスリップ制御を行うためのトラクション
制御部とを備えた構成となっている。前者のアンチロッ
ク制御部は、前輪側および後輪側に対するものが同様で
あるため、以下においては、後輪側に備わるアンチロッ
ク制御部とトラクション制御部を代表して説明する。
施例を説明するための図である。本実施例は、後輪駆動
の車両に備えられブレーキ液圧制御装置としての適用例
であり、左右の前輪および左右の後輪の個々に対して車
両制御時のアンチロックブレーキ制御を行うためのアン
チロック制御部と、駆動輪たる左右の後輪の個々に対し
て車両加速時のスリップ制御を行うためのトラクション
制御部とを備えた構成となっている。前者のアンチロッ
ク制御部は、前輪側および後輪側に対するものが同様で
あるため、以下においては、後輪側に備わるアンチロッ
ク制御部とトラクション制御部を代表して説明する。
【0012】図1において、10は油圧ブースター11
およびリザーバタンク12を備えたマスターシリンダ
(第1の圧力源)であり、ブレーキペダル13の踏み込
み量に応じたブレーキ液圧を第1および第2通路21お
よび22から出力する。100はブレーキスイッチ(検
出手段)であり、ブレーキペダル13が踏み込まれてブ
レーキ操作があったことを検出して、その検出信号を本
ブレーキ液圧制御装置のコントローラ54に出力する。
このブレーキスイッチ100は、例えば、ブレーキペダ
ル13が踏み込まれたときに、そのブレーキペダル13
に当接して「ON」となるリミットスイッチである。第
1通路21は、常開の第1電磁弁31を介して第1およ
び第2の分岐通路21Aおよび21Bに連通され、それ
らの分岐通路21Aおよび21Bは、常開の第1および
第2電磁流入弁32および33を介してホイールシリン
ダ41および42に接続されている。ホイールシリンダ
41は右後輪(RR)51に備えられており、ホイール
シリンダ42は左後輪(RL)52に備えられており、
それらの後輪51および52には、車輪の回転速度を検
出するための車輪速度センサ53が備えられている。そ
の車輪速度センサ53の検出信号は、前述したコントロ
ーラ54に入力される。第1電磁弁31には、マスター
シリンダ10側からホイールシリンダ41,42側への
ブレーキ液の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れを
阻止する逆止弁61が並列に接続され、また第1および
第2電磁流入弁32および33には、マスターシリンダ
10側からホイールシリンダ41および42側へのブレ
ーキ液の流れを阻止しかつそれとは逆方向の流れを許容
する逆止弁62および63が並列に接続されている。
およびリザーバタンク12を備えたマスターシリンダ
(第1の圧力源)であり、ブレーキペダル13の踏み込
み量に応じたブレーキ液圧を第1および第2通路21お
よび22から出力する。100はブレーキスイッチ(検
出手段)であり、ブレーキペダル13が踏み込まれてブ
レーキ操作があったことを検出して、その検出信号を本
ブレーキ液圧制御装置のコントローラ54に出力する。
このブレーキスイッチ100は、例えば、ブレーキペダ
ル13が踏み込まれたときに、そのブレーキペダル13
に当接して「ON」となるリミットスイッチである。第
1通路21は、常開の第1電磁弁31を介して第1およ
び第2の分岐通路21Aおよび21Bに連通され、それ
らの分岐通路21Aおよび21Bは、常開の第1および
第2電磁流入弁32および33を介してホイールシリン
ダ41および42に接続されている。ホイールシリンダ
41は右後輪(RR)51に備えられており、ホイール
シリンダ42は左後輪(RL)52に備えられており、
それらの後輪51および52には、車輪の回転速度を検
出するための車輪速度センサ53が備えられている。そ
の車輪速度センサ53の検出信号は、前述したコントロ
ーラ54に入力される。第1電磁弁31には、マスター
シリンダ10側からホイールシリンダ41,42側への
ブレーキ液の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れを
阻止する逆止弁61が並列に接続され、また第1および
第2電磁流入弁32および33には、マスターシリンダ
10側からホイールシリンダ41および42側へのブレ
ーキ液の流れを阻止しかつそれとは逆方向の流れを許容
する逆止弁62および63が並列に接続されている。
【0013】マスターシリンダ10と第1電磁弁31と
の間の第1通路21中の分岐点P1と、ブレーキ液を貯
留可能なリザーバ73との間には流出路L1 が接続さ
れ、その流出路L1 中には、オリフィス70,ダンパー
室71,逆止弁64,ポンプ72および逆止弁65が接
続されている。ポンプ72は、モータ74によって駆動
されることにより、リザーバ73側から分岐点P1 側に
向ってブレーキ液を圧送するものであり、また逆止弁6
4および65は、ポンプ72の圧送方向におけるブレー
キ液の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れを阻止す
るものである。
の間の第1通路21中の分岐点P1と、ブレーキ液を貯
留可能なリザーバ73との間には流出路L1 が接続さ
れ、その流出路L1 中には、オリフィス70,ダンパー
室71,逆止弁64,ポンプ72および逆止弁65が接
続されている。ポンプ72は、モータ74によって駆動
されることにより、リザーバ73側から分岐点P1 側に
向ってブレーキ液を圧送するものであり、また逆止弁6
4および65は、ポンプ72の圧送方向におけるブレー
キ液の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れを阻止す
るものである。
【0014】リザーバ73とホイールシリンダ41との
間に接続された第1流入路L2 −1、およびリザーバ7
3とホイールシリンダ42との間に接続された第2流入
路L2 −2には、それぞれ常閉の第1および第2電磁流
出弁(開閉制御弁)34および35が接続されている。
さらに、リザーバ73と前述した分岐点P1 との間に接
続されたリターン通路L3 中には、前者側から後者側へ
のブレーキ液の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れ
を阻止する逆止弁66が接続されている。
間に接続された第1流入路L2 −1、およびリザーバ7
3とホイールシリンダ42との間に接続された第2流入
路L2 −2には、それぞれ常閉の第1および第2電磁流
出弁(開閉制御弁)34および35が接続されている。
さらに、リザーバ73と前述した分岐点P1 との間に接
続されたリターン通路L3 中には、前者側から後者側へ
のブレーキ液の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れ
を阻止する逆止弁66が接続されている。
【0015】また、リザーバタンク12と第1,第2分
岐通路21A,21Bの分岐点P2との間には、逆止弁
67,ポンプ75,逆止弁68,蓄圧器76(第2の圧
力源)および常閉の第2電磁弁36が接続されている。
ポンプ75は、モータ77によって駆動されることによ
り、リザーバタンク12から蓄圧器76に向ってブレー
キ液を圧送するものであり、逆止弁67および68は、
ポンプ75の圧送方向におけるブレーキ液の流れを許容
しかつそれとは逆方向の流れを阻止するものである。蓄
圧器76には、その内部に蓄圧されたブレーキ液の圧力
を検出する圧力スイッチ78が備えられており、その検
出信号は前述したコントローラ54に入力される。さら
に、第2電磁弁36と蓄圧器76との間の接続点P3 と
リザーバタンク12との間には、逆止弁69,蓄圧器7
9およびリリーフバルブ80が接続されている。逆止弁
69は、接続点P3 側から蓄圧器79側へのブレーキ液
の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れを阻止するも
のであり、またリリーフバルブ80は、蓄圧器79内の
ブレーキ液圧が所定の許容圧を越えたときにのみ開成し
て、そのときに蓄圧器79側のブレーキ液をリザーバタ
ンク12側に導くものである。また、そのリリーフバル
ブ80の上流側とリザーバタンク12との間には、前述
したマスターシリンダ10に備わる油圧ブースタ11が
接続されている。この油圧ブースタ11は、その信号動
作によって生じたブレーキ液圧を蓄圧器79内に蓄圧す
ることになる。
岐通路21A,21Bの分岐点P2との間には、逆止弁
67,ポンプ75,逆止弁68,蓄圧器76(第2の圧
力源)および常閉の第2電磁弁36が接続されている。
ポンプ75は、モータ77によって駆動されることによ
り、リザーバタンク12から蓄圧器76に向ってブレー
キ液を圧送するものであり、逆止弁67および68は、
ポンプ75の圧送方向におけるブレーキ液の流れを許容
しかつそれとは逆方向の流れを阻止するものである。蓄
圧器76には、その内部に蓄圧されたブレーキ液の圧力
を検出する圧力スイッチ78が備えられており、その検
出信号は前述したコントローラ54に入力される。さら
に、第2電磁弁36と蓄圧器76との間の接続点P3 と
リザーバタンク12との間には、逆止弁69,蓄圧器7
9およびリリーフバルブ80が接続されている。逆止弁
69は、接続点P3 側から蓄圧器79側へのブレーキ液
の流れを許容しかつそれとは逆方向の流れを阻止するも
のであり、またリリーフバルブ80は、蓄圧器79内の
ブレーキ液圧が所定の許容圧を越えたときにのみ開成し
て、そのときに蓄圧器79側のブレーキ液をリザーバタ
ンク12側に導くものである。また、そのリリーフバル
ブ80の上流側とリザーバタンク12との間には、前述
したマスターシリンダ10に備わる油圧ブースタ11が
接続されている。この油圧ブースタ11は、その信号動
作によって生じたブレーキ液圧を蓄圧器79内に蓄圧す
ることになる。
【0016】次に、上記構成になる本実施例の動作、つ
まりコントローラ54の制御下における動作について説
明する。
まりコントローラ54の制御下における動作について説
明する。
【0017】 (1)通常ブレーキ操作時の制御 車両制御時のアンチロック制御および加速時のスリップ
制御を行わない通常のブレーキ動作時においては、図1
に示すように、第1電磁弁31が開、第2電磁弁36が
閉、第1,第2電磁流入弁32,33が開、第1,第2
電磁流出弁34,35が閉の状態にあり、マスターシリ
ンダ10と後輪51,52のホイールシリンダ41,4
2とが連通されると共に、蓄圧器76はホイールシリン
ダ41,42から切り離されて独立の状態にある。
制御を行わない通常のブレーキ動作時においては、図1
に示すように、第1電磁弁31が開、第2電磁弁36が
閉、第1,第2電磁流入弁32,33が開、第1,第2
電磁流出弁34,35が閉の状態にあり、マスターシリ
ンダ10と後輪51,52のホイールシリンダ41,4
2とが連通されると共に、蓄圧器76はホイールシリン
ダ41,42から切り離されて独立の状態にある。
【0018】従って、ブレーキペダル13が踏み込まれ
ると、マスターシリンダ10における第1液圧発生室の
液圧は、第1通路21および各分岐通路21A,21B
を介してそれぞれ左右の後輪51,52のホイールシリ
ンダ41および42に及ぼされ、また第2液圧発生室の
液圧は、第2通路22および各分岐通路を介してそれぞ
れ図示しない左右の前輪のホイールシリンダに及ぼされ
る。
ると、マスターシリンダ10における第1液圧発生室の
液圧は、第1通路21および各分岐通路21A,21B
を介してそれぞれ左右の後輪51,52のホイールシリ
ンダ41および42に及ぼされ、また第2液圧発生室の
液圧は、第2通路22および各分岐通路を介してそれぞ
れ図示しない左右の前輪のホイールシリンダに及ぼされ
る。
【0019】 (2)アンチロック制御 アンチロック制御は左右の前輪と左右の後輪とが各々独
立して行われる。前後輪とも同様の制御であるから代表
的に後輪について説明する。
立して行われる。前後輪とも同様の制御であるから代表
的に後輪について説明する。
【0020】ブレーキペダル13を踏み込んだブレーキ
動作時に、車輪速度センサ53の検出信号に基づくコン
トローラ54での判断の結果、ホイールシリンダ41お
よび42内を減圧するアンチロック制御の必要があると
された時には、コントローラ54は、第1電磁弁31を
開、第2電磁弁36を閉としたまま、第1,第2電磁流
入弁32,33を閉、第1,第2電磁流出弁34,35
を開とする。したがって、後輪のホイールシリンダ41
および42のブレーキ液がリザーバ73内に抜かれて減
圧される。
動作時に、車輪速度センサ53の検出信号に基づくコン
トローラ54での判断の結果、ホイールシリンダ41お
よび42内を減圧するアンチロック制御の必要があると
された時には、コントローラ54は、第1電磁弁31を
開、第2電磁弁36を閉としたまま、第1,第2電磁流
入弁32,33を閉、第1,第2電磁流出弁34,35
を開とする。したがって、後輪のホイールシリンダ41
および42のブレーキ液がリザーバ73内に抜かれて減
圧される。
【0021】その後、後輪のホイールシリンダ41、4
2の液圧を保持するときには、第1、第2電磁流入弁3
2、33を閉のまま第1、第2電磁流出弁34、35を
閉とする。
2の液圧を保持するときには、第1、第2電磁流入弁3
2、33を閉のまま第1、第2電磁流出弁34、35を
閉とする。
【0022】また、再増圧のときは、第1電磁弁31を
開きかつ第2電磁弁36を閉じたまま、第1,第2電磁
流入弁32,33を開、第1,第2電磁流出弁34,3
5を閉として、マスターシリンダ10の液圧を後輪のホ
イールシリンダ41および42に導入する。これによ
り、ホイールシリンダ41および42内が再増圧され
る。
開きかつ第2電磁弁36を閉じたまま、第1,第2電磁
流入弁32,33を開、第1,第2電磁流出弁34,3
5を閉として、マスターシリンダ10の液圧を後輪のホ
イールシリンダ41および42に導入する。これによ
り、ホイールシリンダ41および42内が再増圧され
る。
【0023】かくして、このような減圧、保持および再
増圧の動作が繰り返されてアンチロック制御が行われ
る。なお、斯かるアンチロック制御時は、第1電磁弁3
1は開、第2電磁弁36は閉の状態になっている。
増圧の動作が繰り返されてアンチロック制御が行われ
る。なお、斯かるアンチロック制御時は、第1電磁弁3
1は開、第2電磁弁36は閉の状態になっている。
【0024】 (3)加速時の車輪スリップ制御(トラクション制御) このスリップ制御は、駆動輪たる左右の後輪に対して独
立的に行われ、車両の加速時にスリップした後輪に関
し、それを制動する必要があるとコントローラ54が判
断した時に、後輪のホイールシリンダ41および42の
液圧が増圧、保持および減圧制御される。
立的に行われ、車両の加速時にスリップした後輪に関
し、それを制動する必要があるとコントローラ54が判
断した時に、後輪のホイールシリンダ41および42の
液圧が増圧、保持および減圧制御される。
【0025】まず、ホイールシリンダ41および42内
を増圧するときは、第1電磁弁31が閉、第2電磁弁3
6が開にそれぞれ切換わり、かつ第1,第2電磁流入弁
32,33が開、第1,第2電磁流出弁34,35が閉
となる。したがって、蓄圧器76内に蓄圧されたブレー
キ液圧が分岐通路21Aおよび21Bを介してホイール
シリンダ41および42内に導入されて、それらの内部
が増圧される。なお、蓄圧器76内には所定のブレーキ
液圧が蓄圧されており、その蓄圧器76が増圧時の圧力
供給源となる。その蓄圧器76内のブレーキ液圧が低下
したときには、それを圧力スイッチ78が検出し、モー
タ77がポンプ75を作動させて蓄圧器76内を増圧さ
せる。また、この増圧のときは、必要に応じてモータ7
4を起動することにより、ポンプ72によってリザーバ
73内のブレーキ液を加圧して第1通路21の分岐点P
1 に供給することもできる。
を増圧するときは、第1電磁弁31が閉、第2電磁弁3
6が開にそれぞれ切換わり、かつ第1,第2電磁流入弁
32,33が開、第1,第2電磁流出弁34,35が閉
となる。したがって、蓄圧器76内に蓄圧されたブレー
キ液圧が分岐通路21Aおよび21Bを介してホイール
シリンダ41および42内に導入されて、それらの内部
が増圧される。なお、蓄圧器76内には所定のブレーキ
液圧が蓄圧されており、その蓄圧器76が増圧時の圧力
供給源となる。その蓄圧器76内のブレーキ液圧が低下
したときには、それを圧力スイッチ78が検出し、モー
タ77がポンプ75を作動させて蓄圧器76内を増圧さ
せる。また、この増圧のときは、必要に応じてモータ7
4を起動することにより、ポンプ72によってリザーバ
73内のブレーキ液を加圧して第1通路21の分岐点P
1 に供給することもできる。
【0026】その後、圧力を保持するときは、第1,第
2電磁流入弁32,33および第1,第2電磁流出弁3
4,35が共に閉となる。
2電磁流入弁32,33および第1,第2電磁流出弁3
4,35が共に閉となる。
【0027】また、減圧するときは、第1,第2電磁流
入弁32,33が閉、第1,第2電磁流出弁34,35
が開となって、ホイールシリンダ41および42内のブ
レーキ液をリザーバ73内に抜く。
入弁32,33が閉、第1,第2電磁流出弁34,35
が開となって、ホイールシリンダ41および42内のブ
レーキ液をリザーバ73内に抜く。
【0028】かくして、このような増圧、保持および再
増圧の動作が繰り返されて、加速時の車輪のスリップ制
御が行われる。なお、かかるスリップ制御時は、第1電
磁弁31は閉、第2電磁弁36は開の状態になってい
る。
増圧の動作が繰り返されて、加速時の車輪のスリップ制
御が行われる。なお、かかるスリップ制御時は、第1電
磁弁31は閉、第2電磁弁36は開の状態になってい
る。
【0029】ところで、リザーバ73内に貯留されたブ
レーキ液は、モータ74によってポンプ72が駆動され
ることにより、強制的に第1通路21中の分岐点P1 に
戻される。さらに、前述した(3)の加速時の車輪スリ
ップ制御中、つまり、第1電磁弁31を閉、第2電磁弁
36を開としたままホイールシリンダ41,42内を増
圧,保持および減圧制御する場合は、下記(A)および
(B)のように、ブレーキペダル13の踏み込みの有無
に応じてポンプ72の駆動用のモータ74が駆動制御さ
れる。
レーキ液は、モータ74によってポンプ72が駆動され
ることにより、強制的に第1通路21中の分岐点P1 に
戻される。さらに、前述した(3)の加速時の車輪スリ
ップ制御中、つまり、第1電磁弁31を閉、第2電磁弁
36を開としたままホイールシリンダ41,42内を増
圧,保持および減圧制御する場合は、下記(A)および
(B)のように、ブレーキペダル13の踏み込みの有無
に応じてポンプ72の駆動用のモータ74が駆動制御さ
れる。
【0030】 (A)車輪スリップ制御中にブレーキペダル13の踏み
込みがない場合 ブレーキスイッチ100がブレーキペダル13の踏み込
みを検出せず、それを判断したコントローラ54は、モ
ータ74を駆動させずにポンプ72を非作動状態とす
る。したがって、このときポンプ72はブレーキ液を圧
送しない。しかし、このときは、前述したように第1電
磁弁31が閉、第2電磁弁36が開の状態にあるため、
第1通路21が大気圧状態となり、リザーバ73内のブ
レーキ液が、逆止弁66を介して第1通路21中の接続
点P1 からマスターシリンダ10に自動的に戻されるこ
とになる。また、リザーバ73は、逆止弁65,ポンプ
72,逆止弁64,ダンパー室71およびオリフィス7
0を介して接続点P1 に連通されることにもなる。
込みがない場合 ブレーキスイッチ100がブレーキペダル13の踏み込
みを検出せず、それを判断したコントローラ54は、モ
ータ74を駆動させずにポンプ72を非作動状態とす
る。したがって、このときポンプ72はブレーキ液を圧
送しない。しかし、このときは、前述したように第1電
磁弁31が閉、第2電磁弁36が開の状態にあるため、
第1通路21が大気圧状態となり、リザーバ73内のブ
レーキ液が、逆止弁66を介して第1通路21中の接続
点P1 からマスターシリンダ10に自動的に戻されるこ
とになる。また、リザーバ73は、逆止弁65,ポンプ
72,逆止弁64,ダンパー室71およびオリフィス7
0を介して接続点P1 に連通されることにもなる。
【0031】ゆえに、このときは、ポンプ72が作動せ
ずともリザーバ73内のブレーキ液が自動的に戻され、
その分、ポンプ72の駆動機会が減って、車両の静粛性
が保たれることになる。また、リザーバ73内のブレー
キ液が自動的に戻されるため、リザーバ内におけるブレ
ーキ液の貯留余裕が自動的に確保されることにもなる。
ずともリザーバ73内のブレーキ液が自動的に戻され、
その分、ポンプ72の駆動機会が減って、車両の静粛性
が保たれることになる。また、リザーバ73内のブレー
キ液が自動的に戻されるため、リザーバ内におけるブレ
ーキ液の貯留余裕が自動的に確保されることにもなる。
【0032】 (B)車輪スリップ制御中にブレーキペダル13が踏み
込まれた場合 ブレーキスイッチ100がブレーキペダル13の踏み込
みを検出し、それを判断したコントローラ54は、モー
タ74を駆動してポンプ72を作動状態とする。したが
って、このときポンプ72はブレーキ液を圧送し、リザ
ーバ73内のブレーキ液を加圧して第1通路21中の接
続点P1 に強制的に戻す。
込まれた場合 ブレーキスイッチ100がブレーキペダル13の踏み込
みを検出し、それを判断したコントローラ54は、モー
タ74を駆動してポンプ72を作動状態とする。したが
って、このときポンプ72はブレーキ液を圧送し、リザ
ーバ73内のブレーキ液を加圧して第1通路21中の接
続点P1 に強制的に戻す。
【0033】 「第2の実施例」 図2は、本考案の第2の実施例を説明するための図であ
り、前述した図1の第1の実施例と同様の部分には同一
符号を付して、その説明を省略する。
り、前述した図1の第1の実施例と同様の部分には同一
符号を付して、その説明を省略する。
【0034】本実施例の場合は、前述したリザーバ73
を第1のリザーバとして、その第1のリザーバ73に、
新たに、電磁弁110を介して第2のリザーバ111を
接続した構成となっている。その第2のリザーバ111
は、第1のリザーバ73よりもブレーキ液の貯留開始圧
が低く設定されており、第1のリザーバ73よりも低圧
のブレーキ液を貯留できるようになっている。
を第1のリザーバとして、その第1のリザーバ73に、
新たに、電磁弁110を介して第2のリザーバ111を
接続した構成となっている。その第2のリザーバ111
は、第1のリザーバ73よりもブレーキ液の貯留開始圧
が低く設定されており、第1のリザーバ73よりも低圧
のブレーキ液を貯留できるようになっている。
【0035】しかして、本実施例では、前述した第1の
実施例の(1)の通常ブレーキ操作時の制御、(2)の
アンチロック制御、および(3)の加速時の車輪スリッ
プ制御と同様の制御を行うと共に、前述した(3)の加
速時の車輪スリップ制御中、つまり、第1の電磁弁31
を閉、第2電磁弁36を開としたままホイールシリンダ
41,42内を増圧、保持および減圧制御する場合は、
ブレーキペダル13の踏み込みの有無の如何に拘らずポ
ンプ72のモータ74は全く駆動されず、その代りに電
磁弁110が下記(A)および(B)のように開閉制御
されることになる。
実施例の(1)の通常ブレーキ操作時の制御、(2)の
アンチロック制御、および(3)の加速時の車輪スリッ
プ制御と同様の制御を行うと共に、前述した(3)の加
速時の車輪スリップ制御中、つまり、第1の電磁弁31
を閉、第2電磁弁36を開としたままホイールシリンダ
41,42内を増圧、保持および減圧制御する場合は、
ブレーキペダル13の踏み込みの有無の如何に拘らずポ
ンプ72のモータ74は全く駆動されず、その代りに電
磁弁110が下記(A)および(B)のように開閉制御
されることになる。
【0036】 (A)車輪スリップ制御中にブレーキペダル13の踏み
込みがない場合 この場合は、前述した第1の実施例の場合と同様に第1
通路21が大気圧状態となるため、第1のリザーバ73
内のブレーキ液が、逆止弁66を介して第1通路21中
の接続点P1 からマスターシリンダ10に自動的に戻さ
れ、また、電磁弁110を開とすることにより、第2の
リザーバ111内のブレーキ液も逆止弁66を介して接
続点P1 に戻されることになる。また、この場合におい
て、ホイールシリンダ41,42内を減圧する時は、そ
の減圧分のブレーキ液が主に第2のリザーバ111内に
貯留されることになる。なお、第2のリザーバ111内
のブレーキ液の貯留量が少ない場合には、電磁弁110
を閉としてもよい。第2のリザーバ111内のブレーキ
液の貯留量は、例えば、その貯留量に対応するリザーバ
室の容積変化に基づいて検出することができる。
込みがない場合 この場合は、前述した第1の実施例の場合と同様に第1
通路21が大気圧状態となるため、第1のリザーバ73
内のブレーキ液が、逆止弁66を介して第1通路21中
の接続点P1 からマスターシリンダ10に自動的に戻さ
れ、また、電磁弁110を開とすることにより、第2の
リザーバ111内のブレーキ液も逆止弁66を介して接
続点P1 に戻されることになる。また、この場合におい
て、ホイールシリンダ41,42内を減圧する時は、そ
の減圧分のブレーキ液が主に第2のリザーバ111内に
貯留されることになる。なお、第2のリザーバ111内
のブレーキ液の貯留量が少ない場合には、電磁弁110
を閉としてもよい。第2のリザーバ111内のブレーキ
液の貯留量は、例えば、その貯留量に対応するリザーバ
室の容積変化に基づいて検出することができる。
【0037】 (B)車輪スリップ制御中にブレーキペダル13が踏み
込まれた場合 この場合は、第1通路21内が昇圧されるため、リザー
バ73および111内のブレーキ液は第1通路21中の
接続点P1 には戻されない。しかし、電磁弁110を開
とすることにより、ホイールシリンダ41,42内を減
圧するときのブレーキ液の貯留余裕はリザーバ73およ
び111内にて充分に確保されることになる。
込まれた場合 この場合は、第1通路21内が昇圧されるため、リザー
バ73および111内のブレーキ液は第1通路21中の
接続点P1 には戻されない。しかし、電磁弁110を開
とすることにより、ホイールシリンダ41,42内を減
圧するときのブレーキ液の貯留余裕はリザーバ73およ
び111内にて充分に確保されることになる。
【0038】このように、本実施例では、車輪スリップ
制御中は、ポンプ72を全く作動させる必要がなく、そ
の分、車両の静粛性が保たれることになる。
制御中は、ポンプ72を全く作動させる必要がなく、そ
の分、車両の静粛性が保たれることになる。
【0039】ところで、上記のような車輪スリップ制御
の後に、前述した(2)のアンチロック制御を行う場合
は、電磁弁110を閉として、ホイールシリンダ41,
42内の減圧分のブレーキ液を第1のリザーバ73内に
貯留できるようにし、そのアンチロック制御の後は、第
2のリザーバ111内のブレーキ液が第1通路21から
マスターシリンダ10に戻されるまで電磁弁110を開
とする。
の後に、前述した(2)のアンチロック制御を行う場合
は、電磁弁110を閉として、ホイールシリンダ41,
42内の減圧分のブレーキ液を第1のリザーバ73内に
貯留できるようにし、そのアンチロック制御の後は、第
2のリザーバ111内のブレーキ液が第1通路21から
マスターシリンダ10に戻されるまで電磁弁110を開
とする。
【0040】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の車両用ブ
レーキ液圧制御装置は、ホイールシリンダ内のブレーキ
液を導入して貯留可能なリザーバとマスターシリンダと
の間に、一方向弁を備えたリターン通路を接続し、更
に、前記リザーバ内のブレーキ液をマスターシリンダに
戻すためのポンプを、ブレーキ操作の有無やブレーキ液
圧の制御状態に応じて駆動制御する構成であるから、ホ
イールシリンダ内のブレーキ液圧の減圧、保持および増
圧制御時に常にポンプを作動させる従来のものに比し、
ポンプの駆動機会を減らして、車両の静粛性を充分に保
つことができる。
レーキ液圧制御装置は、ホイールシリンダ内のブレーキ
液を導入して貯留可能なリザーバとマスターシリンダと
の間に、一方向弁を備えたリターン通路を接続し、更
に、前記リザーバ内のブレーキ液をマスターシリンダに
戻すためのポンプを、ブレーキ操作の有無やブレーキ液
圧の制御状態に応じて駆動制御する構成であるから、ホ
イールシリンダ内のブレーキ液圧の減圧、保持および増
圧制御時に常にポンプを作動させる従来のものに比し、
ポンプの駆動機会を減らして、車両の静粛性を充分に保
つことができる。
【図1】本考案の第1の実施例を示す液圧回路の構成図
である。
である。
【図2】本考案の第2の実施例を示す液圧回路の構成図
である。
である。
【符号の説明】 10 マスターシリンダ 13 ブレーキペダル 31 第1電磁弁 34,35 電磁流出弁 36 第2電磁弁 41,42 ホイールシリンダ 54 コントローラ(制御手段) 64,65,66 逆止弁 72 ポンプ 73 リザーバ(第1のリザーバ) 74 モータ 100 ブレーキスイッチ(検出手段) 110 電磁弁 111 第2のリザーバ L1 流出路 L2 −1,L2 −2 流入路 L3 リターン通路
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキ操作力に応じたブレーキ液圧を
出力する第1の圧力源としてのマスターシリンダと車輪
に備わるホイールシリンダとの間に接続され、かつ所定
のブレーキ液圧を供給する第2の圧力源を備えた車両用
ブレーキ液圧制御装置において、 前記ホイールシリンダに対して前記第1および第2の圧
力源を選択的に切換接続する切換手段と、 前記ホイールシリンダに開閉制御可能な流入路を介して
接続されてブレーキ液を貯留可能なリザーバと、 前記切換手段と前記マスターシリンダとの接続通路と前
記リザーバとの間に接続されて前記リザーバから前記接
続通路へのブレーキ液の流れのみを許容する流出路と、 前記流出路中に介在されて前記リザーバ内のブレーキ液
を前記接続通路に圧送するためのポンプと、 前記接続通路と前記リザーバとの間に接続され、かつ前
記リザーバから前記接続通路へのブレーキ液の流れのみ
を許容する逆止弁を備えたリターン通路と、 ブレーキ操作がされたことを検出する検出手段と、 前記切換手段によって前記ホイールシリンダに対して前
記第2の圧力源が接続されている場合に、前記検出手段
によってブレーキ操作が検出されていないときに前記ポ
ンプを作動させず、前記検出手段によってブレーキ操作
が検出されたときに前記ポンプを作動させる制御手段と
を備えてなることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御
装置。 - 【請求項2】 ブレーキ操作力に応じたブレーキ液圧を
出力する第1の圧力源としてのマスターシリンダと車輪
に備わるホイールシリンダとの間に接続され、かつ所定
のブレーキ液圧を供給する第2の圧力源を備えた車両用
ブレーキ液圧制御装置において、 前記ホイールシリンダに対して前記第1および第2の圧
力源を選択的に切換接続する切換手段と、 前記ホイールシリンダに開閉制御可能な流入路を介して
接続されてブレーキ液を貯留可能な第1のリザーバと、 前記切換手段と前記マスターシリンダとの接続通路と前
記第1のリザーバとの間に接続されて前記第1のリザー
バから前記接続通路へのブレーキ液の流れのみを許容す
る流出路と、 前記流出路中に介在されて前記第1のリザーバ内のブレ
ーキ液を前記接続通路に圧送するためのポンプと、 前記接続通路と前記第1のリザーバとの間に接続され、
かつ前記第1のリザーバから前記接続通路へのブレーキ
液の流れのみを許容する逆止弁を備えたリターン通路
と、 前記第1のリザーバに開閉制御可能な通路を介して接続
されてブレーキ液を貯留可能な第2のリザーバとを備え
てなることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992033270U JP2592152Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992033270U JP2592152Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592031U JPH0592031U (ja) | 1993-12-14 |
JP2592152Y2 true JP2592152Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=12381840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992033270U Expired - Lifetime JP2592152Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592152Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5283301B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2013-09-04 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ブレーキ液圧制御装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2627779B2 (ja) * | 1987-07-22 | 1997-07-09 | トヨタ自動車株式会社 | アンチスキッド/トラクション制御式ブレーキ装置 |
JP2648872B2 (ja) * | 1988-07-04 | 1997-09-03 | 日本エービーエス株式会社 | 車両用液圧ブレーキ制御装置 |
JP2936670B2 (ja) * | 1990-08-07 | 1999-08-23 | トヨタ自動車株式会社 | 還流式アンチロック型ブレーキシステム |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP1992033270U patent/JP2592152Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0592031U (ja) | 1993-12-14 |
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