JP2001138887A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JP2001138887A
JP2001138887A JP32688599A JP32688599A JP2001138887A JP 2001138887 A JP2001138887 A JP 2001138887A JP 32688599 A JP32688599 A JP 32688599A JP 32688599 A JP32688599 A JP 32688599A JP 2001138887 A JP2001138887 A JP 2001138887A
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hydraulic pressure
valve
control
supply
brake
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JP32688599A
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Yuji Muramatsu
祐次 村松
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制動操作フィーリングに関する違和感を解消す
る。 【解決手段】補助液圧発生装置25を構成するアキュー
ムレータ26から通路33に供給された高液圧は、常閉
型電磁開閉弁35、減圧弁36、常閉型電磁開閉弁4
0,42を介して車輪ブレーキ11,12,13,14
へ送られる。車間距離維持制御が行われているときに
は、常開型電磁開閉弁34,38,43,44及び常閉
型電磁開閉弁35,40,42は励磁状態にある。制動
操作有無検出器53がブレーキペダル15に対する制動
操作有を検出すると、制御装置31は、常開型電磁開閉
弁34,38,43,44及び常閉型電磁開閉弁35,
40,42を同時に消磁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪ブレーキに制
動動作を行なわせる車両用ブレーキ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平11−91530号公報に開示さ
れている車両用ブレーキ装置は、車両のブレーキ操作手
段に加えられる操作力に対応した液圧を発生する主液圧
源と、高液圧を発生する補助液圧源と、車輪ブレーキに
流入するブレーキ液の流量を少なくとも大小2段階に切
り換える流量調整装置と、主液圧源及び補助液圧源のう
ちの1つから車輪ブレーキに液圧を給排制御する制御弁
システムとを備えている。この種の車両用ブレーキ装置
では、アンチロック制御、トラクション制御、車両安定
性維持制御、車間距離維持制御、緊急ブレーキアシスト
制御が可能である。アンチロック制御は、車両の運転者
が車両を減速するためにブレーキペダルを踏み込んでい
る制動操作過程での車輪のロックを車輪ブレーキ力の自
動制御により回避する制御である。トラクション制御
は、運転者が車両を加速するためにアクセルペダルを踏
み込んでいる車両加速過程での駆動車輪の空転を車輪ブ
レーキ力の自動制御により回避する制御である。車両安
定性維持制御は、車両の旋回走行時に過度のオーバース
テア傾向やアンダーステア傾向に陥ることを車輪ブレー
キ力の自動制御により回避する制御である。車間距離維
持制御は、定速走行制御時において先行車両との車間距
離を車輪ブレーキ力の自動制御により所定距離に維持す
る制御である。緊急ブレーキアシスト制御は、運転者が
急激にブレーキペダルを踏み込んだときのブレーキペダ
ル踏力に対応する車輪ブレーキ力よりも大きいブレーキ
力を発生させる制御である。
【0003】流量調整装置は、減圧弁と常開型の開閉電
磁弁とからなり、車間距離維持制御は、補助液圧源から
の高液圧を減圧弁によって減圧した液圧を車輪ブレーキ
に供給して行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マスタシリンダからの
液圧は、特定の1つの通路を通って車輪ブレーキに供給
され、前記通路上には制御弁システムの一部となる開閉
電磁弁が介在されている。車間距離維持制御を行なって
いるときには、前記通路上の開閉電磁弁は閉状態になっ
ている。車間距離維持制御を行なっているときに運転者
がブレーキペダルを踏んだ場合、前記通路が前記開閉電
磁弁の閉状態によって閉じられているとすると、制動操
作フィーリングが大層硬くなる。即ち、通常の制動操作
フィーリングとの違和感が大きくなるという問題があ
る。
【0005】本発明は、制動操作フィーリングに関する
違和感を解消するための車両用ブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ブ
レーキ操作手段に加えられた入力に応じた液圧を発生す
るマスタシリンダと、前記ブレーキ操作手段に対する制
動操作から独立して液圧を発生する補助液圧発生手段
と、前記補助液圧発生手段によって発生させられた液圧
を減圧する減圧手段と、前記マスタシリンダで発生した
液圧を前記車輪ブレーキに供給する供給状態と供給しな
い非供給状態とに切り換えられる第1の供給切り換え手
段と、前記減圧手段によって減圧された減圧後の液圧を
前記車輪ブレーキに供給する供給状態と供給しない非供
給状態とに切り換えられる第2の供給切り換え手段とを
備え、前記マスタシリンダで発生した液圧又は前記減圧
手段によって減圧された減圧後の液圧に基づいて前記車
輪ブレーキに制動動作を行なわせる車両用ブレーキ装置
を対象とし、請求項1の発明では、前記第1の供給切り
換え手段における供給状態と非供給状態との切り換えを
制御すると共に、前記第2の供給切り換え手段における
供給状態と非供給状態との切り換えを制御する制御手段
と、前記ブレーキ操作手段に対する制動操作の有無を検
出する制動操作有無検出手段とを備えた車両用ブレーキ
装置を構成し、前記制御手段は、前記第2の供給切り換
え手段を供給状態にしているときに前記制動操作有無検
出手段が前記ブレーキ操作手段に対する制動操作有を検
出したときには、前記第1の供給切り換え手段を供給状
態にする制御を行なうようにした。
【0007】制御手段が第2の供給切り換え手段を供給
状態にしている制御を行なっているときに制動操作有無
検出手段が制動操作有を検出した場合、制御手段は、第
1の供給切り換え手段を供給状態とする制御を行なう。
従って、マスタシリンダからの液圧を車輪ブレーキに直
ちに供給でき、制動操作フィーリングに違和感は生じな
い。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
前記制御手段は、前記第2の供給切り換え手段を供給状
態にしているときに前記制動操作有無検出手段が前記ブ
レーキ操作手段に対する制動操作有を検出したときに
は、前記第1の供給切り換え手段を供給状態にする制御
と、前記第2の供給切り換え手段を非供給状態にする制
御とを同時に行なうようにした。
【0009】制御手段が第2の供給切り換え手段を供給
状態にしている制御を行なっているときに制動操作有無
検出手段が制動操作有を検出した場合、制御手段は、第
1の供給切り換え手段を供給状態とする制御を行なうと
共に、第2の供給切り換え手段を非供給状態とする制御
を行なう。従って、マスタシリンダからの液圧を車輪ブ
レーキに直ちに供給でき、制動操作フィーリングに違和
感は生じない。
【0010】請求項3の発明では、請求項1において、
前記第1の供給切り換え手段は常開型電磁開閉弁であ
り、前記第2の供給切り換え手段は、前記減圧手段の上
流側又は下流側に配置された常閉型電磁開閉弁であり、
前記制御手段は、前記常閉型電磁開閉弁を励磁している
ときに前記制動操作有無検出手段が前記ブレーキ操作手
段に対する制動操作有を検出したときには、前記常開型
電磁開閉弁を消磁する制御を行なうようにした。
【0011】制御手段が第2の供給切り換え手段である
常閉型電磁開閉弁を励磁しているときに制動操作有無検
出手段が制動操作有を検出した場合、制御手段は、第1
の供給切り換え手段である常開型電磁開閉弁を消磁する
制御を行なう。従って、マスタシリンダからの液圧を車
輪ブレーキに直ちに供給でき、制動操作フィーリングに
違和感は生じない。
【0012】請求項4の発明では、請求項3において、
前記制御手段は、前記常閉型電磁開閉弁を励磁している
ときに前記制動操作有無検出手段が前記ブレーキ操作手
段に対する制動操作有を検出したときには、前記常開型
電磁開閉弁を消磁する制御と、前記常閉型電磁開閉弁を
消磁する制御とを同時に行なうようにした。
【0013】制御手段が第2の供給切り換え手段である
常閉型電磁開閉弁を励磁しているときに制動操作有無検
出手段が制動操作有を検出した場合、制御手段は、第1
の供給切り換え手段である常開型電磁開閉弁及び第2の
供給切り換え手段である常閉型電磁開閉弁を同時に消磁
する。従って、マスタシリンダからの液圧を車輪ブレー
キに直ちに供給でき、制動操作フィーリングに違和感は
生じない。
【0014】請求項5の発明では、請求項2において、
前記第1の供給切り換え手段及び前記第2の供給切り換
え手段は、共通の電磁三方弁を備え、前記電磁三方弁の
消磁状態は、前記マスタシリンダからの液圧の通過を許
容する状態とし、前記電磁三方弁の励磁状態は、前記減
圧手段からの液圧の通過を許容する状態とした。
【0015】制御手段が電磁三方弁を励磁しているとき
に制動操作有無検出手段が制動操作有を検出した場合、
制御手段は、電磁三方弁を消磁する制御を行なう。従っ
て、マスタシリンダからの液圧を車輪ブレーキに直ちに
供給でき、制動操作フィーリングに違和感は生じない。
【0016】請求項6の発明では、請求項1乃至請求項
5のいずれか1項において、車間距離検出手段を備えた
車両用ブレーキ装置を構成し、前記制御手段は、前記車
間距離検出手段からの車間距離検出情報に基づいて前記
第2の供給切り換え手段を供給状態と非供給状態とに切
り換える車間距離維持制御を行なうようにした。
【0017】減圧手段を用いた車間距離維持制御は、本
発明の適用対象として好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0019】図1及び図4に示す11,12,13,1
4は車輪ブレーキである。車輪ブレーキ11は、車両の
前右車輪にブレーキ力を付与し、車輪ブレーキ12は、
車両の後左車輪にブレーキ力を付与する。車輪ブレーキ
13は、車両の前左車輪にブレーキ力を付与し、車輪ブ
レーキ14は、車両の後右車輪にブレーキ力を付与す
る。
【0020】ブレーキペダル15に加えられた踏力は、
タンデムマスタシリンダ16に入力される。タンデムマ
スタシリンダ16は、ブレーキ液を大気圧の下で貯える
リザーバ17から通路18,19を介して供給されるブ
レーキ液を前記踏力に応じた液圧に昇圧して通路20,
21に出力する圧力発生室161,162を備えてい
る。又、タンデムマスタシリンダ16は、圧力発生室1
61,162の昇圧を助勢するための助勢用圧力室16
3を備えている。タンデムマスタシリンダ16の前部に
は液圧調整弁22が配設されている。ブレーキ操作手段
であるブレーキペダル15に加えられた踏力は、タンデ
ムマスタシリンダ16を介して液圧調整弁22にも入力
されるようになっている。液圧調整弁22は、通路2
3,24を介して補助液圧発生装置25に接続してい
る。又、液圧調整弁22は、通路10を介してリザーバ
17に接続している。
【0021】補助液圧発生手段である補助液圧発生装置
25は、アキュームレータ26と、リザーバ17のブレ
ーキ液を通路27を介して吸入すると共に、通路24を
介してアキュームレータ26に圧送する液圧ポンプ28
と、液圧ポンプ28を駆動する電気モータ29と、アキ
ュームレータ26の圧力を検出する圧力検出器30とか
らなる。圧力検出器30の圧力検出情報は制御装置31
に送られる。制御装置31は、圧力検出器30から得ら
れる圧力検出情報に基づいて電気モータ29の作動を制
御する。アキュームレータ26の液圧が所定の液圧範囲
の下限を下回ったときには、制御装置31は電気モータ
29を作動して液圧ポンプ28を駆動する。液圧ポンプ
28の駆動は、アキュームレータ26の液圧を昇圧す
る。アキュームレータ26の液圧が所定の液圧範囲の上
限を上回ったときには、制御装置31は電気モータ29
の作動を停止して液圧ポンプ28の駆動を停止する。液
圧ポンプ28の駆動の停止は、アキュームレータ26の
液圧を降圧する。このようにしてアキュームレータ26
における液圧が前記所定の液圧範囲内の高液圧に維持さ
れる。
【0022】液圧調整弁22は、アキュームレータ26
から通路24,23を介して供給される高液圧を前記踏
力に応じた液圧に調整して通路32に出力する。通路3
2の液圧が前記踏力の応じた液圧よりも低い場合、液圧
調整弁22は、通路32,10間を遮断すると共に、通
路32,23間を連通する。この連通状態は通路32の
液圧を昇圧する。通路32の液圧が前記踏力の応じた液
圧よりも高い場合、液圧調整弁22は、通路32,23
間を遮断すると共に、通路32,10間を連通する。こ
の連通状態は通路32の液圧を降圧する。通路32の液
圧は、分岐通路321を介して助勢用圧力室163に供
給される。助勢用圧力室163は、液圧調整弁22から
出力される液圧に基づいて圧力発生室161,162の
昇圧を助勢する。
【0023】通路24には通路33が接続されている。
通路33は通路32に対して並列関係にある。通路32
上には常開型電磁開閉弁34が介在されており、通路3
3上には常閉型電磁開閉弁35が介在されている。通路
33から分岐する通路331には減圧弁36が介在され
ている。通路33には通路37が分岐接続されており、
通路37上には常開型電磁開閉弁38が介在されてい
る。常開型電磁開閉弁34と常閉型電磁開閉弁35とは
並列関係にあり、減圧弁36と常開型電磁開閉弁38と
は並列関係にある。
【0024】図2は減圧手段である減圧弁36の内部構
造を示す。弁座56の中央開口561は、弁ピストン5
7の弁部571によって開閉される。弁ピストン57の
一端572は空気室58に嵌入されている。一端572
の直径は弁部571の直径よりも小さくしてある。弁ピ
ストン57は、弁部571が弁座56から離間する方向
へ圧縮ばね59によって付勢されている。弁座56の外
周にはリップ562が形成されている。リップ562
は、減圧弁36の入力口361側から出力口362側へ
の流れのみを許容する逆止弁の機能を有する。このよう
な構成の減圧弁36は、マスタシリンダから後車輪ブレ
ーキに供給する液圧を減圧するプロポーショニングバル
ブとして周知である。
【0025】図3のグラフにおける線Eは、減圧弁36
における入力液圧と出力液圧との関係を示す。入力液圧
Pi1は、アキュームレータ26における液圧の所定範
囲の下限液圧を示し、入力液圧Pi2は、アキュームレ
ータ26における液圧の所定範囲の上限液圧を示す。入
力液圧Pi3は、減圧弁36が減圧作用を開始する入力
液圧である。出力液圧Po1は前記所定範囲の下限液圧
Pi1に対応し、出力液圧Po2は前記所定範囲の上限
液圧Pi2に対応する。出力液圧Po1〜Po2は、入
力液圧Pi1〜Pi2よりも低い。
【0026】通路331,37に接続する通路39上に
は常閉型電磁開閉弁40が介在されており、通路33
1,37に接続する通路41上には常閉型電磁開閉弁4
2が介在されている。通路20上には常開型電磁開閉弁
43が介在されており、通路21上には常開型電磁開閉
弁44が介在されている。常開型電磁開閉弁43から車
輪ブレーキ14に至る通路上には常開型電磁開閉弁45
が介在されており、常開型電磁開閉弁43から車輪ブレ
ーキ13に至る通路上には常開型電磁開閉弁46が介在
されている。常開型電磁開閉弁44から車輪ブレーキ1
2に至る通路上には常開型電磁開閉弁47が介在されて
おり、常開型電磁開閉弁44から車輪ブレーキ11に至
る通路上には常開型電磁開閉弁48が介在されている。
常開型電磁開閉弁45,46はいずれも常閉型電磁開閉
弁42に接続しており、常開型電磁開閉弁47,48は
いずれも常閉型電磁開閉弁40に接続している。車輪ブ
レーキ11,12,13,14と常開型電磁開閉弁4
8,47,46,45との間の通路は、常閉型電磁開閉
弁49,50,51,52を介してリザーバ17に接続
している。
【0027】常開型電磁開閉弁34,38,43,4
4,45,46,47,48、常閉型電磁開閉弁35,
40,42,49,50,51,52は制御装置31の
励消磁制御を受ける。なお、本実施の形態における通路
構成及び電磁開閉弁お配置構成は、特開平11−915
30号公報の図1の通路構成及び開閉電磁弁の配置構成
と同じである。ブレーキ操作手段であるブレーキペダル
15を操作してタンデムマスタシリンダ16で発生され
るブレーキ力をそのまま車輪ブレーキ11,12,1
3,14に伝える通常の場合には、制御装置31は、常
開型電磁開閉弁34,38,43,44,45,46,
47,48及び常閉型電磁開閉弁35,40,42,4
9,50,51,52を消磁状態に維持する。アンチロ
ック制御、トラクション制御、車両安定性維持制御は、
特開平11−91530号公報に開示されるように行わ
れる。
【0028】制御装置31には制動操作有無検出器5
3、車間距離検出器54、車速検出器55が信号接続さ
れている。制動操作有無検出器53は、非常に弱い踏力
によるブレーキペダル15への制動操作に対して制動操
作有の情報を制御装置31へ送る。制御手段である制御
装置31は、制動操作有無検出手段である制動操作有無
検出器53からの制動操作有無検出情報、車間距離検出
手段である車間距離検出器54からの車間距離検出情
報、車速検出器55からの車速検出情報に基づいて車間
距離維持制御の遂行の是非を判断する。車間距離維持制
御の遂行モードでは、制御装置31は、常開型電磁開閉
弁34,38,43,44及び常閉型電磁開閉弁35,
40,42を励磁する。常開型電磁開閉弁45,46,
47,48及び常閉型電磁開閉弁49,50,51,5
2は消磁状態におかれる。図4は車間距離維持制御の遂
行モードを表す。常開型電磁開閉弁34,38,43,
44及び常閉型電磁開閉弁35,40,42を励磁した
状態では、減圧弁36で減圧された液圧が車輪ブレーキ
11,12,13,14へ送られる。
【0029】制御装置31が車間距離維持制御を遂行し
ているとき、制動操作有無検出器53がブレーキペダル
15の操作有を検出すると、制御装置31は常開型電磁
開閉弁34,38,43,44及び常閉型電磁開閉弁3
5,40,42を同時に消磁する。図5のタイミングチ
ャートは、常開型電磁開閉弁34,38,43,44及
び常閉型電磁開閉弁35,40,42を励磁状態から消
磁状態へ同時に切り換える状態を表す。
【0030】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)車間距離維持制御を行なっているときには第1
の供給切り換え手段となる常開型電磁開閉弁43,44
が励磁しているが、ブレーキ操作手段であるブレーキペ
ダル15に踏力を加えたときにも常開型電磁開閉弁4
3,44が励磁したままであるとすると、制動操作が大
層硬く感じられる。即ち、車間距離維持制御を行なって
いるときに運転者がブレーキペダル15を踏んだとき、
常開型電磁開閉弁43,44が励磁したままであるとす
ると通常の制動操作フィーリングとの違和感が大きい。
【0031】本実施の形態では、アキュームレータ26
の高液圧を減圧弁36で減圧して車輪ブレーキ11,1
2,13,14へ供給する車間距離維持制御を行なって
いるときにブレーキペダル15に対する制動操作が行わ
れると、制御手段である制御装置31は、常開型電磁開
閉弁34,38,43,44及び常閉型電磁開閉弁3
5,40,42を同時に消磁する。この同時消磁は、タ
ンデムマスタシリンダ16で発生した液圧を車輪ブレー
キ11,12,13,14に供給しない非供給状態から
供給する供給状態へ切り換えると共に、減圧手段である
減圧弁36によって減圧された減圧後の液圧を車輪ブレ
ーキ11,12,13,14に供給する供給状態から供
給しない非供給状態へ切り換える。従って、車間距離維
持制御を行なっているときにブレーキペダル15に制動
操作を加えた場合にも、タンデムマスタシリンダ16か
らの液圧を車輪ブレーキ11,12,13,14に直ち
に供給でき、制動操作フィーリングに違和感は生じな
い。
【0032】(1-2)アキュームレータ26から車輪ブ
レーキ11,12,13,14へ供給された高液圧がタ
ンデムマスタシリンダ16に逆圧として掛かると、タン
デムマスタシリンダ16内のピストンを正常な復帰位置
からさらに後退させ、タンデムマスタシリンダ16内の
シール部材が損傷するという問題がある。車間距離維持
制御を行なっているときにブレーキペダル15に制動操
作を加えたときには常開型電磁開閉弁43,44が直ち
に開くため、減圧弁36で減圧されて車輪ブレーキ11
〜14へ供給された液圧が逆圧としてタンデムマスタシ
リンダ16に掛かる。しかし、減圧弁36で減圧された
液圧は低圧であるため、減圧弁36で減圧された液圧が
タンデムマスタシリンダ16に掛かっても前記のような
問題は生じない。従って、車間距離維持制御を行なって
いるときにブレーキペダル15に対する制動操作が行わ
れた場合には、常開型電磁開閉弁43,44の励磁から
消磁への切り換えを可及的速やかに行なっても前記した
シール部材の損傷という問題は生じない。
【0033】(1-3)通常のブレーキペダル15に対す
る制動操作時では、第2の供給切り換え手段である常閉
型電磁開閉弁40,42は消磁状態にあり、タンデムマ
スタシリンダ16からの液圧と、通路39,41,33
1,37側の液圧とが干渉することはない。車間距離維
持制御を行なっているときにブレーキペダル15に対す
る制動操作が行われたとき、常閉型電磁開閉弁40,4
2が励磁状態にあるとするとタンデムマスタシリンダ1
6からの液圧と、通路39,41,331,37側の液
圧とが干渉する。このような干渉は、制動操作フィーリ
ングに違和感を生じさせるおそれがある。常開型電磁開
閉弁43,44及び常閉型電磁開閉弁40,42を励磁
状態から消磁状態へ同時に切り換える制御は、前記した
干渉による制動操作フィーリングの違和感の発生を防止
する。
【0034】次に、図6及び図7の第2の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態では、常開型電磁開閉弁
45,46,47,48の上流側に電磁三方弁60,6
1が配設されている。電磁三方弁60,61の消磁状態
は、タンデムマスタシリンダ16からの液圧の通過を許
容する状態であり、電磁三方弁60,61の励磁状態
は、減圧弁36からの液圧の通過を許容する状態であ
る。車間距離維持制御の遂行モードでは、制御装置31
Aは、常開型電磁開閉弁34,38、常閉型電磁開閉弁
35及び電磁三方弁60,61を励磁する。常開型電磁
開閉弁45,46,47,48及び常閉型電磁開閉弁4
9,50,51,52は消磁状態におかれる。制御装置
31Aが車間距離維持制御を遂行しているとき、制動操
作有無検出器53がブレーキペダル15の操作有を検出
すると、制御装置31Aは常開型電磁開閉弁34,3
8、常閉型電磁開閉弁35及び電磁三方弁60,61を
同時に消磁する。図7のタイミングチャートは、常開型
電磁開閉弁34,38、常閉型電磁開閉弁35及び電磁
三方弁60,61を励磁状態から消磁状態へ同時に切り
換える状態を表す。
【0035】この実施の形態においても第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。次に、図8の第3の実施の形
態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ
符号が付してある。
【0036】この実施の形態では、通路39,41上に
おける常閉型電磁開閉弁40,42の下流に逆止弁6
2,63が配設されている。制御装置31が車間距離維
持制御を遂行しているときにブレーキペダル15に踏力
を加える制動操作が行われたときのタンデムマスタシリ
ンダ16からの液圧は、逆止弁62,63の存在によっ
て常閉型電磁開閉弁40,42側に波及しない。タンデ
ムマスタシリンダ16からの液圧が通路39,41側ま
で波及すると、制動操作フィーリングに違和感を生じる
おそれがある。逆止弁62,63は、常閉型電磁開閉弁
40,42における励磁から消磁への切り換えを、常開
型電磁開閉弁43,44における励磁から消磁への切り
換えよりも遅らせる制御を可能にする。
【0037】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)制御装置31が車間距離維持制御を遂行している
ときに制動操作有無検出器53がブレーキペダル15の
操作有を検出したとき、常開型電磁開閉弁43,44の
みを消磁する制御を行なうこと。 (2)制御装置31が車間距離維持制御を遂行している
ときに制動操作有無検出器53がブレーキペダル15の
操作有を検出したとき、常開型電磁開閉弁43,44及
び常閉型電磁開閉弁40,42のみを消磁する制御を行
なうこと。 (3)制御装置31が車間距離維持制御を遂行している
ときに制動操作有無検出器53がブレーキペダル15の
操作有を検出したとき、常開型電磁開閉弁43,44及
び常閉型電磁開閉弁35のみを消磁する制御を行なうこ
と。 (4)通路331上において減圧弁36の上流に常閉型
電磁開閉弁35を配設すること。 (5)通路331と通路37との合流通路上に常閉型電
磁開閉弁35を配設し、この常閉型電磁開閉弁35の下
流側で通路32を前記合流通路に接続すること。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、第2の
供給切り換え手段を供給状態にしているときに制動操作
有無検出手段が前記ブレーキ操作手段に対する制動操作
有を検出したときには、第1の供給切り換え手段を供給
状態にする制御を行なうようにしたので、制動操作フィ
ーリングに関する違和感を解消し得るという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す概略構成図。
【図2】減圧弁36の内部構成を示す側断面図。
【図3】減圧弁36における入力液圧と出力液圧との関
係を示すグラフ。
【図4】車間距離維持制御モードを表す概略構成図。
【図5】常開型電磁開閉弁34,38,43,44及び
常閉型電磁開閉弁35,40,42を励磁状態から消磁
状態へ切り換えるタイミングを表すタイミングチャー
ト。
【図6】第2の実施の形態を示す概略構成図。
【図7】常開型電磁開閉弁34,38、常閉型電磁開閉
弁35及び電磁三方弁60,61を励磁状態から消磁状
態へ切り換えるタイミングを表すタイミングチャート。
【図8】第3の実施の形態を示す概略構成図。
【符号の説明】
11,12,13,14…車輪ブレーキ。15…ブレー
キ操作手段となるブレーキペダル。16…タンデムマス
タシリンダ。25…補助液圧発生手段となる補助液圧発
生装置。31…制御手段となる制御装置。36…減圧手
段となる減圧弁。40,42…第2の供給切り換え手段
となる常閉型電磁開閉弁。43,44…第1の供給切り
換え手段となる常開型電磁開閉弁。53…制動操作有無
検出手段となる制動操作有無検出器。54…車間距離検
出手段となる車間距離検出器。60,61…電磁三方
弁。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ操作手段に加えられた入力に応じ
    た液圧を発生するマスタシリンダと、前記ブレーキ操作
    手段に対する制動操作から独立して液圧を発生する補助
    液圧発生手段と、前記補助液圧発生手段によって発生さ
    せられた液圧を減圧する減圧手段と、前記マスタシリン
    ダで発生した液圧を前記車輪ブレーキに供給する供給状
    態と供給しない非供給状態とに切り換えられる第1の供
    給切り換え手段と、前記減圧手段によって減圧された減
    圧後の液圧を前記車輪ブレーキに供給する供給状態と供
    給しない非供給状態とに切り換えられる第2の供給切り
    換え手段とを備え、前記マスタシリンダで発生した液圧
    又は前記減圧手段によって減圧された減圧後の液圧に基
    づいて前記車輪ブレーキに制動動作を行なわせる車両用
    ブレーキ装置において、 前記第1の供給切り換え手段における供給状態と非供給
    状態との切り換えを制御すると共に、前記第2の供給切
    り換え手段における供給状態と非供給状態との切り換え
    を制御する制御手段と、 前記ブレーキ操作手段に対する制動操作の有無を検出す
    る制動操作有無検出手段とを備え、 前記制御手段は、前記第2の供給切り換え手段を供給状
    態にしているときに前記制動操作有無検出手段が前記ブ
    レーキ操作手段に対する制動操作有を検出したときに
    は、前記第1の供給切り換え手段を供給状態にする制御
    を行なう車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記第2の供給切り換え
    手段を供給状態にしているときに前記制動操作有無検出
    手段が前記ブレーキ操作手段に対する制動操作有を検出
    したときには、前記第1の供給切り換え手段を供給状態
    にする制御と、前記第2の供給切り換え手段を非供給状
    態にする制御とを同時に行なう請求項1に記載の車両用
    ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記第1の供給切り換え手段は常開型電磁
    開閉弁であり、前記第2の供給切り換え手段は、前記減
    圧手段の上流側又は下流側に配置された常閉型電磁開閉
    弁であり、前記制御手段は、前記常閉型電磁開閉弁を励
    磁しているときに前記制動操作有無検出手段が前記ブレ
    ーキ操作手段に対する制動操作有を検出したときには、
    前記常開型電磁開閉弁を消磁する制御を行なう請求項1
    に記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記常閉型電磁開閉弁を
    励磁しているときに前記制動操作有無検出手段が前記ブ
    レーキ操作手段に対する制動操作有を検出したときに
    は、前記常開型電磁開閉弁を消磁する制御と、前記常閉
    型電磁開閉弁を消磁する制御とを同時に行なう請求項3
    に記載の車両用ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記第1の供給切り換え手段及び前記第2
    の供給切り換え手段は、共通の電磁三方弁を備え、前記
    電磁三方弁の消磁状態は、前記マスタシリンダからの液
    圧の通過を許容する状態であり、前記電磁三方弁の励磁
    状態は、前記減圧手段からの液圧の通過を許容する状態
    である請求項2に記載の車両用ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】車間距離検出手段を備え、前記制御手段
    は、前記車間距離検出手段からの車間距離検出情報に基
    づいて前記第2の供給切り換え手段を供給状態と非供給
    状態とに切り換える車間距離維持制御を行なう請求項1
    乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両用ブレーキ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012133456A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 本田技研工業株式会社 電動ブレーキ装置
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