JP2000171384A - 粒子径分布の測定装置および粒子径分布の測定方法 - Google Patents
粒子径分布の測定装置および粒子径分布の測定方法Info
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- JP2000171384A JP2000171384A JP11266061A JP26606199A JP2000171384A JP 2000171384 A JP2000171384 A JP 2000171384A JP 11266061 A JP11266061 A JP 11266061A JP 26606199 A JP26606199 A JP 26606199A JP 2000171384 A JP2000171384 A JP 2000171384A
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 演算手法を工夫することにより、粒子径
分布の算出精度を高め、再現性を高める粒子径分布の測
定装置および粒子径分布の測定方法を提供する。 【解決手段】 溶媒2a中に分散しブラウン運動する粒
子2bにレーザ光Lを照射する光源3と、前記粒子2b
による散乱光Lsのドップラーシフトによって生じた干
渉光Liを電気的な検出信号D(t)に変換する検出器
8と、前記検出信号D(t)を逆演算して粒子径分布O
を算出するデータ処理装置12とを有する粒子径分布の
測定装置1において、前記データ処理装置12が、前記
検出信号の自己相関関数R(τ)を求める演算部14
と、この自己相関関数R(τ)のノイズ成分を除去し
て、この自己相関関数R(τ)を基に前記粒子の粒子径
分布Oを求める処理部15とを有する。
分布の算出精度を高め、再現性を高める粒子径分布の測
定装置および粒子径分布の測定方法を提供する。 【解決手段】 溶媒2a中に分散しブラウン運動する粒
子2bにレーザ光Lを照射する光源3と、前記粒子2b
による散乱光Lsのドップラーシフトによって生じた干
渉光Liを電気的な検出信号D(t)に変換する検出器
8と、前記検出信号D(t)を逆演算して粒子径分布O
を算出するデータ処理装置12とを有する粒子径分布の
測定装置1において、前記データ処理装置12が、前記
検出信号の自己相関関数R(τ)を求める演算部14
と、この自己相関関数R(τ)のノイズ成分を除去し
て、この自己相関関数R(τ)を基に前記粒子の粒子径
分布Oを求める処理部15とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶媒中に分散され
た粒子の粒子径分布を測定する粒子径分布の測定装置お
よび粒子径分布の測定方法に関する。
た粒子の粒子径分布を測定する粒子径分布の測定装置お
よび粒子径分布の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、溶媒中に離散する粒子に対し
てレーザ光を照射し、粒子に当たって散乱した散乱光を
検出器に入射して、検出した散乱光をカウントすること
により、粒子の粒子径分布を測定すること(一般に、単
一光子相関法と呼ばれている)が行われている。また、
近年はブラウン運動する粒子に照射したレーザ光のドッ
プラーシフトにより生じる散乱光の干渉光を検出し、干
渉光の検出信号をフーリエ変換して周波数解析すること
により、粒子径分布の測定を行うことが提案されてい
る。(例えば、特開平3−170844号公報)
てレーザ光を照射し、粒子に当たって散乱した散乱光を
検出器に入射して、検出した散乱光をカウントすること
により、粒子の粒子径分布を測定すること(一般に、単
一光子相関法と呼ばれている)が行われている。また、
近年はブラウン運動する粒子に照射したレーザ光のドッ
プラーシフトにより生じる散乱光の干渉光を検出し、干
渉光の検出信号をフーリエ変換して周波数解析すること
により、粒子径分布の測定を行うことが提案されてい
る。(例えば、特開平3−170844号公報)
【0003】図6(A)〜(C)は、従来の粒子径分布
の測定結果を示す図である。図6(A)は干渉光の検出
信号を示しており、図6(B)はこの検出信号をフーリ
エ変換して得られた干渉光の周波数分布(パワースペク
トル)を示している。このパワースペクトルは粒子の粒
径に応じたブラウン運動周波数の強度分布を示すローレ
ンツ分布をしており、このパワースペクトルを解析する
ことにより図6(C)に示すように、粒子サイズや粒子
径サイズ分布を算出することができる。上述のように検
出信号をフーリエ変換してパワースペクトルを算出する
ことにより、溶媒中に存在する粒子の数が多く、散乱光
に重なりが生じている場合であっても測定可能となる。
の測定結果を示す図である。図6(A)は干渉光の検出
信号を示しており、図6(B)はこの検出信号をフーリ
エ変換して得られた干渉光の周波数分布(パワースペク
トル)を示している。このパワースペクトルは粒子の粒
径に応じたブラウン運動周波数の強度分布を示すローレ
ンツ分布をしており、このパワースペクトルを解析する
ことにより図6(C)に示すように、粒子サイズや粒子
径サイズ分布を算出することができる。上述のように検
出信号をフーリエ変換してパワースペクトルを算出する
ことにより、溶媒中に存在する粒子の数が多く、散乱光
に重なりが生じている場合であっても測定可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(B)に示すパワースペクトルには、溶媒全体の振動な
どの影響や、検出器の出力に含まれるノイズやアンプな
どの電気回路に加わるノイズなどのホワイトノイズに加
えて、電源ラインからのノイズなどが重畳する。一般的
に振動ノイズは周波数の逆数にほぼ比例する大きさにな
るものであり、周波数の低い部分においては大きなノイ
ズがパワースペクトルに現れる傾向がある。
(B)に示すパワースペクトルには、溶媒全体の振動な
どの影響や、検出器の出力に含まれるノイズやアンプな
どの電気回路に加わるノイズなどのホワイトノイズに加
えて、電源ラインからのノイズなどが重畳する。一般的
に振動ノイズは周波数の逆数にほぼ比例する大きさにな
るものであり、周波数の低い部分においては大きなノイ
ズがパワースペクトルに現れる傾向がある。
【0005】このため、上述のようなノイズが含まれた
パワースペクトルから粒子径分布を求めると、図6
(C)に仮想線で示す真の粒子径分布Otからずれた粒
子サイズの異なる粒子径分布Osを出力してしまった
り、本来は存在しないはずの実体のない粒子径分布Og
が現れることもある。
パワースペクトルから粒子径分布を求めると、図6
(C)に仮想線で示す真の粒子径分布Otからずれた粒
子サイズの異なる粒子径分布Osを出力してしまった
り、本来は存在しないはずの実体のない粒子径分布Og
が現れることもある。
【0006】この点を考慮して、従来は求めたパワース
ペクトルや粒子サイズや粒子径サイズ分布を積算した
り、平滑化(スムージング)するなどして、ノイズの影
響をできるだけ除去するようにしている。ところが、ス
ムージングによりノイズを取り去るためには平滑化ルー
チンによる時間のかかる処理を行なう必要があった。こ
のため、リアルタイムの測定を行うことが難しかった。
さらに、このような平滑化処理では特に低周波領域にお
けるノイズの影響を十分に取り除くことは難しく、その
精度に限界があった。
ペクトルや粒子サイズや粒子径サイズ分布を積算した
り、平滑化(スムージング)するなどして、ノイズの影
響をできるだけ除去するようにしている。ところが、ス
ムージングによりノイズを取り去るためには平滑化ルー
チンによる時間のかかる処理を行なう必要があった。こ
のため、リアルタイムの測定を行うことが難しかった。
さらに、このような平滑化処理では特に低周波領域にお
けるノイズの影響を十分に取り除くことは難しく、その
精度に限界があった。
【0007】本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなさ
れたものであって、その目的とするところは、演算手法
を工夫することにより、粒子径分布の算出精度を高め、
再現性を高める粒子径分布の測定装置および粒子径分布
の測定方法を提供することにある。
れたものであって、その目的とするところは、演算手法
を工夫することにより、粒子径分布の算出精度を高め、
再現性を高める粒子径分布の測定装置および粒子径分布
の測定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の粒子径分布の測定装置は、溶媒中に分散し
ブラウン運動する粒子にレーザ光を照射する光源と、前
記粒子による散乱光のドップラーシフトによって生じた
干渉光を電気的な検出信号に変換する検出器と、前記検
出信号を逆演算して粒子径分布を算出するデータ処理装
置とを有する粒子径分布の測定装置において、前記デー
タ処理装置が、前記検出信号の自己相関関数を求める演
算部と、この自己相関関数のノイズ成分を除去して、こ
の自己相関関数を基に前記粒子の粒子径分布を求める処
理部とを有することを特徴としている。これにより、ノ
イズの影響をその周波数に関係なく効果的に削減でき、
高精度の粒子径分布の算出が可能になる。なお、ここで
いう逆演算とは、周波数特性と応答関数と粒子径分布の
関係式である第1種フレドホルム積分方程式から粒子径
分布を求めることをいうのであって、コンボリューショ
ン積分から粒子径分布を求めるデコンボリューションと
は異なるものである。
に、本発明の粒子径分布の測定装置は、溶媒中に分散し
ブラウン運動する粒子にレーザ光を照射する光源と、前
記粒子による散乱光のドップラーシフトによって生じた
干渉光を電気的な検出信号に変換する検出器と、前記検
出信号を逆演算して粒子径分布を算出するデータ処理装
置とを有する粒子径分布の測定装置において、前記デー
タ処理装置が、前記検出信号の自己相関関数を求める演
算部と、この自己相関関数のノイズ成分を除去して、こ
の自己相関関数を基に前記粒子の粒子径分布を求める処
理部とを有することを特徴としている。これにより、ノ
イズの影響をその周波数に関係なく効果的に削減でき、
高精度の粒子径分布の算出が可能になる。なお、ここで
いう逆演算とは、周波数特性と応答関数と粒子径分布の
関係式である第1種フレドホルム積分方程式から粒子径
分布を求めることをいうのであって、コンボリューショ
ン積分から粒子径分布を求めるデコンボリューションと
は異なるものである。
【0009】前記演算部が、前記干渉光の検出信号をフ
ーリエ変換してパワースペクトルを求め、更にこれを逆
フーリエ変換して前記検出信号の自己相関関数を求める
高速フーリエ変換器により構成される場合には、自己相
関関数を高速フーリエ変換器によって求めることがで
き、処理速度の向上とプログラムの簡素化を図ることが
できる。また、自己相関関数を求めるための特殊な装置
を設ける必要がなく、それだけ製造コストを削減でき
る。
ーリエ変換してパワースペクトルを求め、更にこれを逆
フーリエ変換して前記検出信号の自己相関関数を求める
高速フーリエ変換器により構成される場合には、自己相
関関数を高速フーリエ変換器によって求めることがで
き、処理速度の向上とプログラムの簡素化を図ることが
できる。また、自己相関関数を求めるための特殊な装置
を設ける必要がなく、それだけ製造コストを削減でき
る。
【0010】前記演算部が、前記干渉光の検出信号と、
この検出信号を時間的にずらしたものとの掛け算の積分
を計算することにより、時間的なずれに対する検出信号
の相関の程度を演算して自己相関関数を求める演算プロ
グラムである場合には、粒子径分布の測定装置の構成を
簡素化するとともに、前記演算プログラムを実行するC
PUの演算速度が向上すると、それだけ処理速度が向上
するので容易に高速化を図ることができる。
この検出信号を時間的にずらしたものとの掛け算の積分
を計算することにより、時間的なずれに対する検出信号
の相関の程度を演算して自己相関関数を求める演算プロ
グラムである場合には、粒子径分布の測定装置の構成を
簡素化するとともに、前記演算プログラムを実行するC
PUの演算速度が向上すると、それだけ処理速度が向上
するので容易に高速化を図ることができる。
【0011】本発明の粒子径分布の測定方法は、溶媒中
に分散しブラウン運動する粒子にレーザ光を照射して、
前記粒子による散乱光のドップラーシフトによって生じ
た干渉光を電気的な検出信号に変換し、かつ、この検出
信号を逆演算することにより粒子径分布を算出する粒子
径分布の測定方法において、前記検出信号の自己相関関
数を求めて、この自己相関関数のノイズ成分を除去した
のちに、この自己相関関数を基に各粒子の粒子径分布を
求めることを特徴としている。検出信号を自己相関関数
に変換することによりノイズ成分をほぼ確実に除去する
ことができるので、従来のように平均化処理を行う必要
がなくなって処理速度が向上すると共に、高精度の粒子
径分布の算出が可能となる。
に分散しブラウン運動する粒子にレーザ光を照射して、
前記粒子による散乱光のドップラーシフトによって生じ
た干渉光を電気的な検出信号に変換し、かつ、この検出
信号を逆演算することにより粒子径分布を算出する粒子
径分布の測定方法において、前記検出信号の自己相関関
数を求めて、この自己相関関数のノイズ成分を除去した
のちに、この自己相関関数を基に各粒子の粒子径分布を
求めることを特徴としている。検出信号を自己相関関数
に変換することによりノイズ成分をほぼ確実に除去する
ことができるので、従来のように平均化処理を行う必要
がなくなって処理速度が向上すると共に、高精度の粒子
径分布の算出が可能となる。
【0012】なお、前記干渉光の検出信号をフーリエ変
換してパワースペクトルを求め、更にこれを逆フーリエ
変換して前記検出信号の自己相関関数を求めてもよい。
あるいは、前記干渉光の検出信号と、この検出信号を時
間的にずらしたものとの掛け算の積分を計算して、時間
的なずれに対する検出信号の相関の程度を演算すること
により自己相関関数を求めてもよい。
換してパワースペクトルを求め、更にこれを逆フーリエ
変換して前記検出信号の自己相関関数を求めてもよい。
あるいは、前記干渉光の検出信号と、この検出信号を時
間的にずらしたものとの掛け算の積分を計算して、時間
的なずれに対する検出信号の相関の程度を演算すること
により自己相関関数を求めてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例とし
て、粒子径分布の測定装置1の構成を示す図である。図
1において、2は溶媒2aと測定対象の粒子2bを収容
するセル、3は前記粒子2bにレーザ光Lを照射する光
源、4は前記レーザ光Lをセル2内に集光させるレンズ
である。5は前記粒子2bによる散乱光のドップラーシ
フトによって生じた干渉光Liを反射するビームスプリ
ッタ、6は前記干渉光Liを集光するレンズ、7は偏光
板である。
て、粒子径分布の測定装置1の構成を示す図である。図
1において、2は溶媒2aと測定対象の粒子2bを収容
するセル、3は前記粒子2bにレーザ光Lを照射する光
源、4は前記レーザ光Lをセル2内に集光させるレンズ
である。5は前記粒子2bによる散乱光のドップラーシ
フトによって生じた干渉光Liを反射するビームスプリ
ッタ、6は前記干渉光Liを集光するレンズ、7は偏光
板である。
【0014】8は前記干渉光Liを電気的な検出信号に
変換する検出器、9はこの検出信号を増幅するアンプ、
10はフィルタ、11は検出信号D(t)をデジタル信
号に変換するAD変換器、12は検出信号D(t)をデ
ータ処理して粒子径分布Oを求めるデータ処理装置、1
3は求められた粒子径分布Oを表示する表示装置であ
る。
変換する検出器、9はこの検出信号を増幅するアンプ、
10はフィルタ、11は検出信号D(t)をデジタル信
号に変換するAD変換器、12は検出信号D(t)をデ
ータ処理して粒子径分布Oを求めるデータ処理装置、1
3は求められた粒子径分布Oを表示する表示装置であ
る。
【0015】前記データ処理装置12は例えば干渉光の
検出信号をフーリエ変換してパワースペクトルP(f)
を求める高速フーリエ変換器(以下、FFT)14と、
更にこれを逆フーリエ変換して前記検出信号の自己相関
関数R(τ)を求めるIFFT14を有している。ま
た、前記自己相関関数R(τ)からノイズ成分N(後述
する)を除去して、この自己相関関数を基に前記粒子の
粒子径分布を求める処理部15を有している。
検出信号をフーリエ変換してパワースペクトルP(f)
を求める高速フーリエ変換器(以下、FFT)14と、
更にこれを逆フーリエ変換して前記検出信号の自己相関
関数R(τ)を求めるIFFT14を有している。ま
た、前記自己相関関数R(τ)からノイズ成分N(後述
する)を除去して、この自己相関関数を基に前記粒子の
粒子径分布を求める処理部15を有している。
【0016】上記構成により、レーザ光源から出たレー
ザ光Lは、ビームスプリッタ5およびレンズ4を通過し
てセル2の入射部壁面に集光する。このとき、図1の拡
大図に示すように、一部のレーザ光L(非散乱光)はセ
ル2の壁面2cで反射散乱し、壁面2cを通過したレー
ザ光Lpは、溶媒2aに分散されたブラウン運動する粒
子2bに当たり、このブラウン運動によってドップラー
シフトしたレーザ光Ls(拡散光)が散乱する。
ザ光Lは、ビームスプリッタ5およびレンズ4を通過し
てセル2の入射部壁面に集光する。このとき、図1の拡
大図に示すように、一部のレーザ光L(非散乱光)はセ
ル2の壁面2cで反射散乱し、壁面2cを通過したレー
ザ光Lpは、溶媒2aに分散されたブラウン運動する粒
子2bに当たり、このブラウン運動によってドップラー
シフトしたレーザ光Ls(拡散光)が散乱する。
【0017】これら両光は互いに干渉し合って干渉光L
iとなり、レンズ3、ビームスプリッタ5、レンズ6お
よび偏光板7を通って検出器8上に集光する。偏光板7
はビームスプリッタ5によって反射された以外の光を偏
光方向を利用してカットする。そして、干渉光Liは、
検出器8で電気的な検出信号D(t)に変換され、アン
プ9で増幅され、フィルタ10によりフィルタリングさ
れた後にA/D変換器11でデジタル値に変換される。
なお、壁面2cで反射拡散したレーザ光Lや拡散したレ
ーザ光Lsも検出器8に集光されるが、両光は高周波の
光であるので、フィルタ10によりそのDC成分はカッ
トされる。
iとなり、レンズ3、ビームスプリッタ5、レンズ6お
よび偏光板7を通って検出器8上に集光する。偏光板7
はビームスプリッタ5によって反射された以外の光を偏
光方向を利用してカットする。そして、干渉光Liは、
検出器8で電気的な検出信号D(t)に変換され、アン
プ9で増幅され、フィルタ10によりフィルタリングさ
れた後にA/D変換器11でデジタル値に変換される。
なお、壁面2cで反射拡散したレーザ光Lや拡散したレ
ーザ光Lsも検出器8に集光されるが、両光は高周波の
光であるので、フィルタ10によりそのDC成分はカッ
トされる。
【0018】図2(A)〜(D)は例えば、前記粒子2
bが1種類の粒子径を有する場合の各部の波形を示すも
のであり、図2(A)は検出信号D(t)を示してい
る。図2(B)は前記検出信号D(t)をFFT14に
よってフーリエ変換して求めたパワースペクトルS
(f)を示していている。さらに、図2(C)は前記パ
ワースペクトルS(f)をFFT14によって逆フーリ
エ変換して求めた自己相関関数R(τ)を示している。
bが1種類の粒子径を有する場合の各部の波形を示すも
のであり、図2(A)は検出信号D(t)を示してい
る。図2(B)は前記検出信号D(t)をFFT14に
よってフーリエ変換して求めたパワースペクトルS
(f)を示していている。さらに、図2(C)は前記パ
ワースペクトルS(f)をFFT14によって逆フーリ
エ変換して求めた自己相関関数R(τ)を示している。
【0019】すなわち、自己相関関数R(τ)とパワー
スペクトルS(f)との間には、Wiener-Khintchine の
公式により、下記の式(1)に示す関係があり、自己相
関関数R(τ)はパワースペクトルS(f)の逆フーリ
エ変換によって得ることができる。本例ではこれらのフ
ーリエ変換をFFT14によって行うことにより、デー
タ処理装置12において煩雑な演算処理を行う必要がな
くなると共に、粒子径分布の測定装置1の構成をできる
だけ簡素にしている。
スペクトルS(f)との間には、Wiener-Khintchine の
公式により、下記の式(1)に示す関係があり、自己相
関関数R(τ)はパワースペクトルS(f)の逆フーリ
エ変換によって得ることができる。本例ではこれらのフ
ーリエ変換をFFT14によって行うことにより、デー
タ処理装置12において煩雑な演算処理を行う必要がな
くなると共に、粒子径分布の測定装置1の構成をできる
だけ簡素にしている。
【0020】図2(C)に示されるように、検出信号D
(t)を自己相関関数R(τ)に変換することにより、
検出信号D(t)に含まれるノイズ成分Nを横軸0の位
置にまとめることができ、横軸0の位置のデータを取り
除くことにより、ノイズNによる影響をほぼ確実に除去
することができる。図2(C)において、仮想線で示す
曲線Rmはデータ処理装置12が記憶しているものであ
り、粒子径がDμmの粒子2bがn個あるときにおける
検出信号の自己相関関数が示す曲線を示している。
(t)を自己相関関数R(τ)に変換することにより、
検出信号D(t)に含まれるノイズ成分Nを横軸0の位
置にまとめることができ、横軸0の位置のデータを取り
除くことにより、ノイズNによる影響をほぼ確実に除去
することができる。図2(C)において、仮想線で示す
曲線Rmはデータ処理装置12が記憶しているものであ
り、粒子径がDμmの粒子2bがn個あるときにおける
検出信号の自己相関関数が示す曲線を示している。
【0021】従って、前記自己相関関数R(τ)を用い
て、溶媒と粒子のパラメータから算出した応答関数から
測定した粒子のサイズ分布を算出する分布演算処理(逆
演算)を行なうと、図2(D)に示すように、粒子径D
μmの粒子2bがN個あることを示す粒子径分布Oを出
力することができる。
て、溶媒と粒子のパラメータから算出した応答関数から
測定した粒子のサイズ分布を算出する分布演算処理(逆
演算)を行なうと、図2(D)に示すように、粒子径D
μmの粒子2bがN個あることを示す粒子径分布Oを出
力することができる。
【0022】図3(A)〜(C)は例えば、前記粒子2
bが1種類の粒子径を有する場合の各部の波形を示すも
のであり、図3(A)は検出器8による検出信号D
(t)をFFT14によってフーリエ変換して求めたパ
ワースペクトルS(f)を示していている。さらに、図
3(B)は前記パワースペクトルS(f)をFFT14
によって逆フーリエ変換して求めた自己相関関数R
(τ)を示している。
bが1種類の粒子径を有する場合の各部の波形を示すも
のであり、図3(A)は検出器8による検出信号D
(t)をFFT14によってフーリエ変換して求めたパ
ワースペクトルS(f)を示していている。さらに、図
3(B)は前記パワースペクトルS(f)をFFT14
によって逆フーリエ変換して求めた自己相関関数R
(τ)を示している。
【0023】前記各信号の処理方法は図2(B)〜
(D)に示したものと同じであり、図3(B)に示すよ
うに、パワースペクトルS(f)を自己相関関数にする
ことにより、検出信号D(t)に含まれるノイズNを横
軸0の位置にまとめて、ほぼ確実にノイズNによる影響
を除去することができる。図3(B)において、仮想線
で示す曲線R1 ,R2 はデータ処理装置12が記憶して
いるものであり、それぞれ粒子径がD1 μmの粒子2b
がn1 個、粒子径がD2 μmの粒子2bがn2 個あると
きにおける検出信号の自己相関関数が示す曲線を示して
いる。
(D)に示したものと同じであり、図3(B)に示すよ
うに、パワースペクトルS(f)を自己相関関数にする
ことにより、検出信号D(t)に含まれるノイズNを横
軸0の位置にまとめて、ほぼ確実にノイズNによる影響
を除去することができる。図3(B)において、仮想線
で示す曲線R1 ,R2 はデータ処理装置12が記憶して
いるものであり、それぞれ粒子径がD1 μmの粒子2b
がn1 個、粒子径がD2 μmの粒子2bがn2 個あると
きにおける検出信号の自己相関関数が示す曲線を示して
いる。
【0024】従って、前記自己相関関数R(τ)を用い
て、溶媒と粒子のパラメータから算出した応答関数から
測定した粒子のサイズ分布を算出する分布演算処理(逆
演算)を行なうと、図3(C)に示すように、粒子径D
1 μmの粒子2bがn1 個,粒子径D2 μmの粒子2b
がn2 個あることを示す粒子径分布Oを出力することが
できる。
て、溶媒と粒子のパラメータから算出した応答関数から
測定した粒子のサイズ分布を算出する分布演算処理(逆
演算)を行なうと、図3(C)に示すように、粒子径D
1 μmの粒子2bがn1 個,粒子径D2 μmの粒子2b
がn2 個あることを示す粒子径分布Oを出力することが
できる。
【0025】上記何れの場合においても、検出信号D
(t)をFFT14によってフーリエ変換してパワース
ペクトルP(f)を求めた後に、これを再びFFT14
によって逆フーリエ変換して自己相関関数R(τ)を求
めている。したがって、粒子径分布の測定装置1の構成
や処理プログラムを複雑にすることなく、自己相関関数
R(τ)を高速に求めることができる。また、自己相関
関数R(τ)に変換された検出信号D(t)には、溶媒
全体の振動などの影響や検出器の出力に含まれるノイズ
やアンプなどの電気回路に加わるノイズなどのホワイト
ノイズに加えて、電源ラインからのノイズが横軸0の位
置に集中するので、これを簡単に除去でき、粒子径分布
を精度良く求めることができる。
(t)をFFT14によってフーリエ変換してパワース
ペクトルP(f)を求めた後に、これを再びFFT14
によって逆フーリエ変換して自己相関関数R(τ)を求
めている。したがって、粒子径分布の測定装置1の構成
や処理プログラムを複雑にすることなく、自己相関関数
R(τ)を高速に求めることができる。また、自己相関
関数R(τ)に変換された検出信号D(t)には、溶媒
全体の振動などの影響や検出器の出力に含まれるノイズ
やアンプなどの電気回路に加わるノイズなどのホワイト
ノイズに加えて、電源ラインからのノイズが横軸0の位
置に集中するので、これを簡単に除去でき、粒子径分布
を精度良く求めることができる。
【0026】なお、本発明は検出信号D(t)から自己
相関関数R(τ)を求める処理をFFT14によって行
うことに限定するものではない。すなわち、下記の式
(2)に示すように、前記干渉光Liの検出信号D
(t)と、この検出信号D(t)を時間的にτ秒間だけ
ずらしたものD(t+τ)との掛け算の積分を計算する
ことにより、時間的なずれ(τ秒)に対する検出信号D
(t)の相関の程度を演算して、これを自己相関関数R
(τ)とする演算プログラムを実行するようにしてもよ
い。
相関関数R(τ)を求める処理をFFT14によって行
うことに限定するものではない。すなわち、下記の式
(2)に示すように、前記干渉光Liの検出信号D
(t)と、この検出信号D(t)を時間的にτ秒間だけ
ずらしたものD(t+τ)との掛け算の積分を計算する
ことにより、時間的なずれ(τ秒)に対する検出信号D
(t)の相関の程度を演算して、これを自己相関関数R
(τ)とする演算プログラムを実行するようにしてもよ
い。
【0027】図4は図1に示した演算部14を演算プロ
グラム16によって構成する例を図示するものである。
なお、本例においてはデータ処理装置12をマイクロコ
ンピュータの内部処理によって構成しており、処理部1
5の処理も、演算プログラム16による自己相関関数の
演算も全てマイクロコンピュータのCPUによって処理
されるものである。
グラム16によって構成する例を図示するものである。
なお、本例においてはデータ処理装置12をマイクロコ
ンピュータの内部処理によって構成しており、処理部1
5の処理も、演算プログラム16による自己相関関数の
演算も全てマイクロコンピュータのCPUによって処理
されるものである。
【0028】本例のように構成した場合、測定した検出
信号D(t)から直接的に自己相関関数R(τ)を演算
することができ、FFT14などを用いる必要がないの
で、粒子径分布の測定装置1の構成を可及的に簡素にす
ることができる。また、前記演算プログラムによる処理
速度は、これに用いるCPUの演算処理スピードに依存
するので、高速のCPUを用いることによりレスポンス
を容易に向上することも可能である。
信号D(t)から直接的に自己相関関数R(τ)を演算
することができ、FFT14などを用いる必要がないの
で、粒子径分布の測定装置1の構成を可及的に簡素にす
ることができる。また、前記演算プログラムによる処理
速度は、これに用いるCPUの演算処理スピードに依存
するので、高速のCPUを用いることによりレスポンス
を容易に向上することも可能である。
【0029】なお、上述の例においては、検出器8が粒
子2bによる散乱光Lsとセル2の壁面2cによる反射
光Lとの干渉光Liを検出しているが、本発明はこの干
渉光Liの検出方法を限定するものではない。すなわ
ち、図4に示すように構成してもよい。
子2bによる散乱光Lsとセル2の壁面2cによる反射
光Lとの干渉光Liを検出しているが、本発明はこの干
渉光Liの検出方法を限定するものではない。すなわ
ち、図4に示すように構成してもよい。
【0030】図5は第2実施例の粒子径分布の測定装置
1の一部拡大図である。図5において、図1と同じ符号
を付した部材は同一または同等の部材であるので、その
詳細な説明を省略する。すなわち、本例の光源3から照
射されたレーザ光Lはレンズ4によってセル2内に集光
し、ブラウン運動する粒子2bによって拡散すると共に
ドップラシフトしたレーザ光Lsを拡散する(以下、拡
散光という)。前記拡散光Lsは互いに干渉し合って干
渉光Liを生じさせ、これがレンズ6偏光板7を介して
検出器8に集光する。
1の一部拡大図である。図5において、図1と同じ符号
を付した部材は同一または同等の部材であるので、その
詳細な説明を省略する。すなわち、本例の光源3から照
射されたレーザ光Lはレンズ4によってセル2内に集光
し、ブラウン運動する粒子2bによって拡散すると共に
ドップラシフトしたレーザ光Lsを拡散する(以下、拡
散光という)。前記拡散光Lsは互いに干渉し合って干
渉光Liを生じさせ、これがレンズ6偏光板7を介して
検出器8に集光する。
【0031】すなわち、ドップラーシフトした拡散光同
士で干渉光Liを発生させることにより、干渉光Liの
成分が検出器によって検出可能となる。
士で干渉光Liを発生させることにより、干渉光Liの
成分が検出器によって検出可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検出信号を自己相関関数に変換することにより、検出信
号に含まれるノイズの影響をその周波数に関係なく効果
的に除去できるので、高精度の粒子径分布の算出が可能
となる。また、従来のように平均化処理を行う必要がな
いので、平滑化ルーチンもなくすことにより、積算回数
も低減できることから測定に要する時間が短くでき、粒
子径分布算出制度が向上する。
検出信号を自己相関関数に変換することにより、検出信
号に含まれるノイズの影響をその周波数に関係なく効果
的に除去できるので、高精度の粒子径分布の算出が可能
となる。また、従来のように平均化処理を行う必要がな
いので、平滑化ルーチンもなくすことにより、積算回数
も低減できることから測定に要する時間が短くでき、粒
子径分布算出制度が向上する。
【0033】さらに、前記検出信号をフーリエ変換し、
更にこれを逆フーリエ変換して前記検出信号の自己相関
関数を求める高速フーリエ変換器を用いた場合には、自
己相関関数を高速フーリエ変換器によって求めることが
でき、処理速度の向上とプログラムの簡素化を図ること
ができる。加えて、自己相関関数を求めるための特殊な
装置を設ける必要がなく、それだけ製造コストを削減で
きる。
更にこれを逆フーリエ変換して前記検出信号の自己相関
関数を求める高速フーリエ変換器を用いた場合には、自
己相関関数を高速フーリエ変換器によって求めることが
でき、処理速度の向上とプログラムの簡素化を図ること
ができる。加えて、自己相関関数を求めるための特殊な
装置を設ける必要がなく、それだけ製造コストを削減で
きる。
【0034】一方、前記干渉光の検出信号と、この検出
信号を時間的にずらしたものとの掛け算の積分を計算す
ることにより、時間的なずれに対する検出信号の相関の
程度を演算して自己相関関数を求める演算プログラムを
設けた場合には、粒子径分布の測定装置の構成を簡素化
できる。さらに、演算プログラムを実行するCPUの演
算速度が向上すると、それだけ処理速度が向上するので
容易に高速化を図ることができる利点もある。
信号を時間的にずらしたものとの掛け算の積分を計算す
ることにより、時間的なずれに対する検出信号の相関の
程度を演算して自己相関関数を求める演算プログラムを
設けた場合には、粒子径分布の測定装置の構成を簡素化
できる。さらに、演算プログラムを実行するCPUの演
算速度が向上すると、それだけ処理速度が向上するので
容易に高速化を図ることができる利点もある。
【図1】本発明の第1実施例である粒子径分布の測定装
置を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
【図2】前記測定装置の各部の処理内容を説明する図で
あり、(A)は検出信号、(B)はパワースペクトル、
(C)は自己相関関数、(D)は粒子径分布を示してい
る。
あり、(A)は検出信号、(B)はパワースペクトル、
(C)は自己相関関数、(D)は粒子径分布を示してい
る。
【図3】前記測定装置において2成分の粒子2bが混在
する場合の処理内容を説明する図であり、(A)はパワ
ースペクトル、(B)は自己相関関数、(C)は粒子径
分布を示している。
する場合の処理内容を説明する図であり、(A)はパワ
ースペクトル、(B)は自己相関関数、(C)は粒子径
分布を示している。
【図4】前記粒子径分布の測定装置の変形例を示す図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第2実施例である粒子径分布の測定装
置の一部を示すブロック図である。
置の一部を示すブロック図である。
【図6】従来の粒子径分布の測定装置における処理内容
を説明する図であり、(A)は検出信号、(B)はパワ
ースペクトル、(C)は粒子径分布を示している。
を説明する図であり、(A)は検出信号、(B)はパワ
ースペクトル、(C)は粒子径分布を示している。
1…粒子径分布の測定装置、2a…溶媒、2b…粒子、
3…光源、8…検出器、12…データ処理装置、14…
高速フーリエ変換器(演算部)、15…処理部、16…
演算プログラム(演算部)、D(t)…検出信号、L…
レーザ光、Li…干渉光、Ls…散乱光、N…ノイズ成
分、O…粒子径分布、P(f)…パワースペクトル、R
(τ)…自己相関関数。
3…光源、8…検出器、12…データ処理装置、14…
高速フーリエ変換器(演算部)、15…処理部、16…
演算プログラム(演算部)、D(t)…検出信号、L…
レーザ光、Li…干渉光、Ls…散乱光、N…ノイズ成
分、O…粒子径分布、P(f)…パワースペクトル、R
(τ)…自己相関関数。
Claims (6)
- 【請求項1】 溶媒中に分散しブラウン運動する粒子に
レーザ光を照射する光源と、前記粒子による散乱光のド
ップラーシフトによって生じた干渉光を電気的な検出信
号に変換する検出器と、前記検出信号を逆演算して粒子
径分布を算出するデータ処理装置とを有する粒子径分布
の測定装置において、前記データ処理装置が、前記検出
信号の自己相関関数を求める演算部と、この自己相関関
数のノイズ成分を除去して、この自己相関関数を基に前
記粒子の粒子径分布を求める処理部とを有することを特
徴とする粒子径分布の測定装置。 - 【請求項2】 前記演算部が、前記干渉光の検出信号を
フーリエ変換してパワースペクトルを求め、更にこれを
逆フーリエ変換して前記検出信号の自己相関関数を求め
る高速フーリエ変換器により構成される請求項1に記載
の粒子径分布の測定装置。 - 【請求項3】 前記演算部が、前記干渉光の検出信号
と、この検出信号を時間的にずらしたものとの掛け算の
積分を計算することにより、時間的なずれに対する検出
信号の相関の程度を演算して自己相関関数を求める演算
プログラムである請求項1に記載の粒子径分布の測定装
置。 - 【請求項4】 溶媒中に分散しブラウン運動する粒子に
レーザ光を照射して、前記粒子による散乱光のドップラ
ーシフトによって生じた干渉光を電気的な検出信号に変
換し、かつ、この検出信号を逆演算することにより粒子
径分布を算出する粒子径分布の測定方法において、前記
検出信号の自己相関関数を求めて、この自己相関関数の
ノイズ成分を除去したのちに、この自己相関関数を基に
各粒子の粒子径分布を求めることを特徴とする粒子径分
布の測定方法。 - 【請求項5】 前記干渉光の検出信号をフーリエ変換し
てパワースペクトルを求め、更にこれを逆フーリエ変換
して前記検出信号の自己相関関数を求める請求項4に記
載の粒子径分布の測定方法。 - 【請求項6】 前記干渉光の検出信号と、この検出信号
を時間的にずらしたものとの掛け算の積分を計算して、
時間的なずれに対する検出信号の相関の程度を演算する
ことにより自己相関関数を求める請求項4に記載の粒子
径分布の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11266061A JP2000171384A (ja) | 1998-09-29 | 1999-09-20 | 粒子径分布の測定装置および粒子径分布の測定方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27548598 | 1998-09-29 | ||
JP10-275485 | 1998-09-29 | ||
JP11266061A JP2000171384A (ja) | 1998-09-29 | 1999-09-20 | 粒子径分布の測定装置および粒子径分布の測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171384A true JP2000171384A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=26547286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11266061A Pending JP2000171384A (ja) | 1998-09-29 | 1999-09-20 | 粒子径分布の測定装置および粒子径分布の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000171384A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2555353C1 (ru) * | 2014-03-04 | 2015-07-10 | Федеральное Государственное Бюджетное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Донской Государственный Технический Университет" (Дгту) | Устройство определения спектра размеров взвешенных наночастиц |
CN108169082A (zh) * | 2016-12-07 | 2018-06-15 | 董青云 | 一种正、反傅里叶光路结合的激光粒度仪 |
CN108780030A (zh) * | 2016-03-21 | 2018-11-09 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于超细颗粒尺寸检测的激光传感器 |
US10690593B2 (en) | 2015-11-13 | 2020-06-23 | Horiba, Ltd. | Sample analyzer and recording medium recording sample analysis program |
JP2021156660A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 計測装置及び計測方法 |
-
1999
- 1999-09-20 JP JP11266061A patent/JP2000171384A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2555353C1 (ru) * | 2014-03-04 | 2015-07-10 | Федеральное Государственное Бюджетное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Донской Государственный Технический Университет" (Дгту) | Устройство определения спектра размеров взвешенных наночастиц |
US10690593B2 (en) | 2015-11-13 | 2020-06-23 | Horiba, Ltd. | Sample analyzer and recording medium recording sample analysis program |
CN108780030A (zh) * | 2016-03-21 | 2018-11-09 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于超细颗粒尺寸检测的激光传感器 |
US11119021B2 (en) | 2016-03-21 | 2021-09-14 | Trumpf Photonic Components Gmbh | Laser sensor for ultra-fine particle size detection |
CN108169082A (zh) * | 2016-12-07 | 2018-06-15 | 董青云 | 一种正、反傅里叶光路结合的激光粒度仪 |
JP2021156660A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 計測装置及び計測方法 |
JP7405414B2 (ja) | 2020-03-26 | 2023-12-26 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 計測装置及び計測方法 |
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