JP2000143679A - ヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物を用いたヒドロシリル化による{ハイドロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の製造方法 - Google Patents

ヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物を用いたヒドロシリル化による{ハイドロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の製造方法

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JP2000143679A JP10360939A JP36093998A JP2000143679A JP 2000143679 A JP2000143679 A JP 2000143679A JP 10360939 A JP10360939 A JP 10360939A JP 36093998 A JP36093998 A JP 36093998A JP 2000143679 A JP2000143679 A JP 2000143679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン
を用い、白金触媒を用いるヒドロシリル化反応によっ
て、{ハイドロカーボンオキシ}シリル基を有する化合
物を製造する際、白金触媒の活性を高め、活性の低下を
防ぐ。 【解決手段】 カルボン酸化合物の存在下に白金又はそ
の化合物の触媒作用により不飽和有機化合物をヒドリド
{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物を用いてヒド
ロシリル化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒドリド{ハイドロ
カーボンオキシ}シラン化合物と脂肪族不飽和有機化合
物を原料として用いて、工業的に重要な{ハイドロカー
ボンオキシ}シリル基含有化合物を効率よく製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiH官能性のアルコキシシラン等に代
表されるヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化
合物は変性シリコーンの重要な原料であり、その他にも
各種基材の表面修飾あるいはポリマーの硬化反応におけ
る架橋剤等に利用されている。
【0003】アルコキシシリル基等に代表される{ハイ
ドロカーボンオキシ}シリル基を有する化合物の製造方
法は大別して次の2つがある。 1.ヒドリドクロロシラン化合物を用いて脂肪族不飽和
有機化合物にヒドロシリル化反応を生じさせ、更にケイ
素原子に結合している塩素原子のアルコール分解を行な
う方法。 2.ヒドリドアルコキシシラン化合物を用いて脂肪族不
飽和有機化合物にヒドロシリル化反応を生じさせる方
法。 この内第2の方法は工程が簡便であり、更にイオン性不
純物が少ない生成物の製造が可能な方法である。この第
2の方法を効果的に行なうには、ヒドロシリル化反応に
優れた活性と選択性を有する触媒の存在が不可欠であ
る。
【0004】ヒドロシリル化反応に関して、ある種の化
合物が触媒の失活を防ぎ、また、反応活性を高めること
が知られているが、これは、クロロシラン化合物および
シロキサン化合物に限定されていた。また、ヒドロシリ
ル化反応ではしばしば、触媒活性の発現ならびに持続の
ために、反応雰囲気中に酸素を添加することが必要であ
り、引火、爆発の危険を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はヒドリド{ハ
イドロカーボンオキシ}シラン化合物を用いるヒドロシ
リル化反応による{ハイドロカーボンオキシ}シリル基
含有化合物の新規な製造方法を提供することを目的とす
る。具体的には、ヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}
シラン化合物と脂肪族不飽和有機化合物とのヒドロシリ
ル化反応における白金(又はその化合物)触媒の活性を
高め、また活性の低下を防ぐことにより、効率的かつ経
済的にヒドロシリル化を行なって、{ハイドロカーボン
オキシ}シリル基含有化合物を製造することを可能とし
たものである。また、本発明製造方法により前記白金触
媒の高活性化及び活性持続性の改善が達成された。この
ためヒドロシリル化反応を低酸素分圧下又は不活性雰囲
気下で行なうことが可能となり、ヒドロシリル化反応時
の引火、爆発等の危険性が低減された。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は白金(又はその
化合物)触媒を用いるヒドロシリル化反応において、ヒ
ドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物をオレ
フィン官能性又はアセチレン官能性の脂肪族不飽和有機
化合物へ付加させるにあたって、反応系中にカルボン酸
化合物を共存させることにより、反応活性を大幅に改善
し、低酸素分圧下又は酸素非存在下でのヒドロシリル化
反応を速やかに行なうことを可能としたものである。
【0007】本発明は、カルボン酸化合物の存在下、白
金又はその化合物の触媒作用により脂肪族不飽和有機化
合物に下記一般式(1)で表されるヒドリド{ハイドロ
カーボンオキシ}シラン化合物を反応させて該脂肪族不
飽和有機化合物をヒドロシリル化することを特徴とする
{ハイドロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の製造
方法である。 HSiRn (OR′)3-n (1) (nは0,1及び2から選ばれる整数であり;Rは次の
又はから選ばれる炭化水素基であり;炭素数1以
上10以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iも
しくはSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10
以下の炭化水素基;R′は次の又はから選ばれる炭
化水素基である:炭素数1以上18以下の炭化水素
基、O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれ
る原子を有する炭素数1以上18以下の炭化水素基。)
【0008】本発明における一般式(1)で表されるヒ
ドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物とは、
ケイ素原子に水素原子が結合しており、更に該ケイ素原
子に少なくとも1個のハイドロカーボンオキシ基が結合
しているものである。ここで、ハイドロカーボンオキシ
基とは一般式(1)における−OR′に相当する部分の
ことであり、炭化水素基又は所定のO,F,Cl等の原
子を有する炭化水素基が酸素原子を介してケイ素原子に
結合した構造をとるものである。ここで、同一のケイ素
原子に互いに異なるハイドロカーボンオキシ基が結合し
ていても構わない。該ケイ素原子に結合するハイドロカ
ーボンオキシ基が1個又は2個の場合に該ケイ素原子に
結合する残りの置換基は、水素原子の他に、上記一般式
(1)式においてRで示される炭化水素基である。本発
明におけるカルボン酸化合物とは次のa,b,c又はd
のいずれかである。 a.カルボン酸(カルボキシル基を有するものであれば
特に限定されるものではない。例えば、飽和カルボン
酸、不飽和カルボン酸、モノカルボン酸、ジカルボン
酸、等が挙げられる。これらのカルボン酸におけるカル
ボキシル基以外の部分としては通常、飽和又は不飽和脂
肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、ハロゲン化炭化水
素基あるいは水素原子等が選択される。また、これらの
炭化水素基にはアミノ基、シリル基、水酸基等の置換基
が結合していても勿論構わない。) b.カルボン酸の酸無水物 c.カルボン酸のシリル化物 d.本発明製造方法におけるヒドロシリル化反応の際に
反応系中で分解又は反応により上記a,bあるいはcの
カルボン酸化合物を生じるもの。本発明の製造方法にお
いて、カルボン酸化合物はヒドロシリル化反応が生じる
際に反応系中に存在していることが必要なので、ヒドロ
シリル化反応開始前ないしは該反応の初期段階までに系
中に添加する必要がある。
【0009】前記脂肪族不飽和有機化合物はオレフィ
ン性不飽和化合物、下記(a)に示す原子を有するオ
レフィン性不飽和化合物、アセチレン性不飽和化合物
または下記(a)に示す原子を有するアセチレン性不
飽和有機化合物から選ばれるものが好ましく、前記ヒド
リド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物は下記一
般式(2)で表されるものであることが好ましい。 HSiRn (OR″)3-n (2) (nは0,1または2から選ばれる整数であり;R及び
R″はそれぞれ独立に次の又はから選ばれる炭素数
1以上10以下の炭化水素基である:炭素数1以上1
0以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iもしく
はSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10以下
の炭化水素基。) (a)O,N,F,Cl,Br,I,S及びSi。
【0010】本発明における脂肪族不飽和有機化合物と
は、脂肪族炭化水素基であって不飽和基を有するものの
ことをいう。具体的には、オレフィン性不飽和化合物
としては、直鎖の末端不飽和オレフィン化合物、例えば
エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1、オクタデセン−1等;末端不飽和基を有す
る分岐オレフィン化合物、例えばイソブチレン、3−メ
チルブテン−1、3,5−ジメチルヘキセン−1、4−
エチルオクテン−1等;直鎖の内部オレフィン化合物、
例えばブテン−2、ヘキセン−3、オクテン−2、オク
タデセン−4等;分岐性内部オレフィン化合物、例えば
2−メチルブテン−2、3,5−ジメチルヘキセン−
2、4−エチルオクテン−2等;環状オレフィン化合
物、例えばシクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオ
クテン、シクロデセン等;アリール基含有オレフィン化
合物、例えばアリルベンゼン、4−フェニルブテン−1
等;ジエン化合物、例えば1,3−ブタジエン、1,5
−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、シクロペンタ
ジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,5−シクロ
オクタジエン等を例示できる。
【0011】オレフィン性不飽和化合物で酸素、窒
素、ハロゲン(F,Cl,Br,I)、ケイ素及びイオ
ウから選ばれる原子を含んだものとしては、含酸素アリ
ル化合物、例えばアリルグリシジルエーテル、アリルメ
タクリレート等;アミン化合物、例えばN−ビニルカル
バゾール;オレフィンのハロゲン化物、例えば塩化アリ
ル、4−クロロブテン−1、6−ブロモヘキセン−1
等;ケイ素官能性オレフィン化合物、例えばビニルシラ
ン化合物、例えばビニルトリメチルシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、両末端にビニル基を有するジシロキサ
ン、例えば1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラ
メチル−1,3−ジシロキサン、アリロキシトリメチル
シラン等;イオウ含有オレフィン化合物、例えばアリル
メルカプタン、アリルスルフィド等を例示できる。
【0012】アセチレン性不飽和化合物としては、末
端不飽和アセチレン化合物、例えばアセチレン、プロピ
ン、ブチン−1、ヘキシン−1等;内部アセチレン化合
物、例えばブチン−2、ヘキシン−3等を例示できる。
【0013】アセチレン性不飽和化合物で少なくとも
1個の酸素、窒素、ハロゲン(F,Cl,Br,I)、
ケイ素及びイオウから選ばれる原子を含んだものとして
は、末端不飽和アセチレン化合物(酸素、窒素、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素又はケイ素から選ばれる原子を
含んでいてもよい)、例えばアセチレンアルコール、例
えば2−メチル−3−ブチン−2−オール、プロパルギ
ルアルコール等;ハロゲン化アセチレン化合物、例えば
塩化プロパルギル、4−クロロブチン−1等;ケイ素官
能性アセチレン化合物、例えばトリメチルシリルアセチ
レン、プロパルギルアルコールのトリメチルシリル化物
等;イオウ含有アセチレン化合物、例えばプロパルギル
メルカプタン、プロパルギルスルフィド等を例示でき
る。
【0014】尚、本発明においてオレフィン性不飽和化
合物としてビニルシラン化合物を使用する場合、カルボ
ン酸化合物の存在により反応性及び位置選択性が改善さ
れる。この様なビニルシラン化合物の例として次のもの
を挙げることができる:ビニルトリメチルシラン、ビニ
ルトリエチルシラン、ビニルジメチルフェニルシラン、
ビニルエトキシジメチルシラン、ビニルメトキシジエチ
ルシラン、ビニルフェノキシジメチルシラン、ビニルジ
メトキシメチルシラン、ビニルジエトキシメチルシラ
ン、ビニルジ(n−プロポキシ)メチルシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ジビ
ニルジメチルシラン、ジビニルメチルフェニルシラン、
ジビニルジエトキシシラン。
【0015】前記好ましい態様で用いるヒドリド{ハイ
ドロカーボンオキシ}シランは下記一般式(1) HSiRn (OR′)3-n (1) で示されるものであり、ケイ素に直接結合した水素原子
とこのケイ素原子に結合するOR′で表わされる少なく
とも1個の{ハイドロカーボンオキシ}基を有するケイ
素化合物である。同一のケイ素原子に互いに異なる{ハ
イドロカーボンオキシ}基が結合していても構わない。
式(1)においてRは、炭素数1以上10以下の炭化
水素基、並びにO,F,Cl,Br,I及びSiから
選ばれる原子を有する炭素数1以上10以下の炭化水素
基から選ばれる炭化水素基であり;R′は、炭素数1
以上18以下の炭化水素基、並びにO,F,Cl,B
r,I及びSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上
18以下の炭化水素基、から選ばれる炭化水素基であ
る。R′は、好ましくは、上記,において炭素数が
1以上10以下のもの(前記一般式(2)のR″)であ
る。Rについても、n=2のときは、同一のケイ素原子
上に互に異なる炭化水素基が結合していても構わない。
R及びR′(又はR″)は上記炭化水素基の内上記O,
F.Cl,Br,I及びSiから選ばれる原子を有する
ことのあるアルキル基であることが好ましい。
【0016】ケイ素上の置換基Rとしては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基等のアルキル基、2−プロペニル基、ヘ
キセニル基、オクテニル基等のアルケニル基、ベンジル
基、フェネチル基等のアラルキル基、フェニル基、トリ
ル基、キシリル基等のアリール基など(前記一般式
(1)の例)、及びクロロメチル基、4−クロロフェ
ニル基、トリメチルシリルメチル基、2−メトキシエチ
ル基等(前記一般式(1)の例)を例示することが出
来る。R′の例として、上記Rの例と同じものを挙げる
ことができる。
【0017】この化合物は、具体的には、トリアルコキ
シシラン、トリアルケノキシシラン、およびトリアリー
ロキシシランとしてはトリメトキシシラン、トリエトキ
シシラン、トリn−プロポキシシラン、トリイソプロポ
キシキシシラン、トリブトキシシラン、トリイソプロペ
ノキシシラン、トリフェノキシシラン等が例示でき、ジ
アルコキシシラン、ジアルケノキシシラン、およびジア
リーロキシシランとしてはメチルジメトキシシラン、メ
チルジエトキシシラン、メチルジn−プロポキシシラ
ン、メチルジイソプロペノキシシラン、メチルジフェノ
キシシラン、エチルジメトキシシラン、エチルジエトキ
シシラン、n−プルピルジメトキシシラン、n−プルピ
ルジエトキシシラン、3,3,3−トリフルオルプロピ
ルジメトキシシラン、3,3,3−トリフルオルプロピ
ルジエトキシシラン、n−ヘキシルジメトキシシラン、
n−ヘキシルジエトキシシラン、n−オクチルジメトキ
シシラン、n−オクチルジエトキシシラン、ベンジルジ
メトキシシラン、ベンジルジエトキシシラン、フェネチ
ルジメトキシシラン、フェネチルジエトキシシラン、フ
ェニルジメトキシシラン、フェニルジエトキシシラン等
が例示でき、モノアルコキシシラン、モノアルケノキシ
シラン、およびモノアリーロキシシランとしてはジメチ
ルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチル
n−プロポキシシラン、ジメチルイソプロペノキシシラ
ン、ジメチルフェノキシシラン、ジエチルメトキシシラ
ン、メチルエチルエトキシシラン、n−プルピル(メチ
ル)メトキシシラン、n−プロピル(メチル)エトキシ
シラン、3,3,3−トリフルオルプロピル(メチル)
メトキシシラン、ビス(3,3,3−トリフルオルプロ
ピル)エトキシシラン、n−ヘキシル(メチル)メトキ
シシラン、ジ(n−ヘキシル)エトキシシラン、n−オ
クチル(メチル)メトキシシラン、ジ(n−オクチル)
エトキシシラン、ベンジル(メチル)メトキシシラン、
フェネチル(メチル)メトキシシラン、メチルフェニル
メトキシシラン等が例示でき、アルコキシ基、アルケノ
キシ基、アラルキロキシ基、アリーロキシ基混合{ハイ
ドロカーボンオキシ}シランとしてはジエトキシプロペ
ノキシシラン、ジメトキシフェノキシシラン、ジフェノ
キシプロペノキシシラン、メチルメトキシフェネトキシ
シラン、等が例示できる。また、これらのシラン化合物
のR又はR′はクロロメチル基、4−クロロフェニル
基、トリメチルシリルメチル基、2−メトキシエチル基
等によって置き換えられたものもあげることができる。
これらのヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化
合物は、その反応性あるいは製造しようとする{ハイド
ロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の用途によって
選択されるものであるが、通常は反応性を考慮してアル
コキシシランが好適に使用される。
【0018】本発明において、触媒成分の白金化合物は
マイナスの電荷を帯びた錯体、0価、2価又は4価の白
金化合物及び白金コロイドから選ぶことができる。具体
的にはマイナスの電荷を帯びた錯体としては[Pt3
(CO)62-,[Pt3 (CO)62 2- ,[Pt3
(CO)64 2- に代表される白金カルボニルクラスタ
ーアニオン化合物を、0価の白金化合物としては、白金
(0)ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金
(0)テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサ
ン錯体、白金(0)エチレン錯体、白金(0)スチレン
錯体を、2価の白金化合物としてはPt(II)Cl2
Pt(II)Br2 、ビス(エチレン)Pt(II)Cl
2 、(1,5−シクロオクタジエン)Pt(II)Cl
2 、白金(II)アセチルアセトナート、ビス(ベンゾニ
トリル)Pt(II)Cl2 等を、4価の白金化合物とし
てはPt(IV)Cl4 、H2 Pt(IV)Cl6 、Na2
Pt(IV)Cl6 、K2 Pt(IV)Cl6 、等の化合物
を例示できる。これらのうち、有機溶媒への溶解性、触
媒溶液の安定性等の使用上の観点から、特に好ましいも
のとしては、白金(0)ジビニルテトラメチルジシロキ
サン錯体と塩化白金酸のアルコール溶液を挙げることが
できる。一定量の基質のヒドロシリル化反応に要する白
金の量は基質の種類、反応温度、反応時間等の要素とも
関連し、一律に決めることはできないが、一般に、基質
(ヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物)
1モルに対して白金10-3モルから10-8モルの範囲で
使用でき、触媒の経済性および反応時間の観点からは1
-4モルから10-7モルの範囲で使用するのが適当であ
る。
【0019】本発明のヒドロシリル化方法で用いるカル
ボン酸化合物としてはカルボン酸、カルボン酸のシリル
化物、カルボン酸の酸無水物が適当であるが、これら以
外にも反応系中での分解、あるいは反応により上記のカ
ルボン酸化合物を生じるものも含まれる。具体的には、
カルボン酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、n−
酪酸、イソ酪酸、ヘキサン酸、シクロヘキサン酸、ラウ
リン酸、ステアリン酸に代表される飽和モノカルボン
酸;シュウ酸、アジピン酸等の飽和ジカルボン酸;安息
香酸、パラ−フタル酸等の芳香族カルボン酸;カルボン
酸の炭化水素基の水素原子がハロゲン原子又はオルガノ
シリル基で置換されたクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリ
フルオロ酢酸、パラ−クロロ安息香酸、トリメチルシリ
ル酢酸等のカルボン酸;アクリル酸、メタクリル酸、オ
レイン酸等の不飽和脂肪酸;カルボキシル基の他にヒド
ロキシ基、カルボニル基又はアミノ基をも有するもの、
すなわち乳酸等のヒドロキシ酸、アセト酢酸等のケト
酸、グリオキシル酸等のアルデヒド酸、グルタミン酸等
のアミノ酸等の化合物を挙げることができる。カルボン
酸のシリル化物としては、具体的にはギ酸トリメチルシ
リル、酢酸トリメチルシリル、プロピオン酸トリエチル
シリル、安息香酸トリメチルシリル、トリフルオロ酢酸
トリメチルシリル等のカルボン酸のトリアルキルシリル
化物;ジメチルジアセトキシシラン、ジフェニルジアセ
トキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、シリコン
テトラベンゾエート等のジ−、トリ−およびテトラカル
ボキシシリレートを例示できる。
【0020】カルボン酸の酸無水物としては、無水酢
酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸等を例示でき、反
応系中での分解、あるいは反応により上記のカルボン酸
化合物を生じるものとしては、塩化アセチル、塩化ブチ
リル、塩化ベンゾイル等のカルボン酸ハロゲン化物、カ
ルボン酸金属塩などを挙げることが出来る。
【0021】これらカルボン酸化合物は反応系中に0.
001重量%から20重量%の範囲で添加して有効に使
用することができるが、十分な効果を上げ、かつ効率的
に使用する目的では0.01重量%から5重量%の間で
添加することが好ましい。ここで反応系とは、本発明製
造方法に用いられるヒドリド{ハイドロカーボンオキ
シ}シラン化合物、脂肪族不飽和化合物、白金又はその
化合物からなる触媒及び該カルボン酸化合物を含む混合
物をいう。
【0022】反応温度は0℃以上300℃以下でよい
が、適当な反応速度を達成出来ること、および反応に関
与する基質および生成物が安定に存在しうるという点か
らは30℃から250℃が最適である。
【0023】本発明の方法では本質的には溶媒を用いる
必要はないが、基質を溶解させる目的で、また反応系の
温度の制御及び触媒成分の添加を容易にするため炭化水
素系化合物、含酸素有機溶媒又はシリコーン等を反応溶
媒あるいは触媒成分の溶媒として用いることができる。
この目的のために最適な溶媒としては、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ドデカン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ドデシルベンゼン等の飽和あ
るいは不飽和の炭化水素化合物、クロロホルム、塩化メ
チレン、クロロベンゼン、オルト−ジクロロベンゼン等
のハロゲン化炭化水素化合物、エーテル類、エステル
類、そしてシリコーン類、例えば両末端トリメチルシリ
ルポリジメチルシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン
等を挙げることができる。
【0024】以下に本発明の好ましい実施態様を示す。 (実施態様1)カルボン酸化合物の存在下、白金又はそ
の化合物の触媒作用により下記(A)群から選ばれる化
合物に下記一般式(1)で表されるヒドリド{ハイドロ
カーボンオキシ}シラン化合物を反応させて該(A)群
の化合物をヒドロシリル化することを特徴とする{ハイ
ドロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の製造方法。 HSiRn (OR′)3-n (1) (nは0,1及び2から選ばれる整数であり;Rは次の
又はから選ばれる炭化水素基であり:炭素数1以
上10以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iも
しくはSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10
以下の炭化水素基;R′は次の又はから選ばれる炭
化水素基である:炭素数1以上18以下の炭化水素
基、O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれ
る原子を有する炭素数1以上18以下の炭化水素基。) (A)群:含酸素アリル化合物、オレフィンのハロゲン
化物、ビニルシラン化合物、両末端にビニル基を有する
ジシロキサン、及び末端不飽和アセチレン化合物(酸
素、窒素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素又はケイ素から
選ばれる原子を含んでいてもよい)。この態様の製造方
法によれば、特に上記(A)群から選ばれる化合物をヒ
ドロシリル化させた場合、カルボン酸化合物の存在によ
り特に位置選択性が改善される。
【0025】(実施態様2)カルボン酸化合物の存在
下、白金又はその化合物の触媒作用によりビニルシラン
化合物に下記一般式(1)で表されるヒドリド{ハイド
ロカーボンオキシ}シラン化合物を反応させて該ビニル
シラン化合物をヒドロシリル化することを特徴とする
{ハイドロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の製造
方法。 HSiRn (OR′)3-n (1) (nは0,1及び2から選ばれる整数であり;Rは次の
又はから選ばれる炭化水素基であり:炭素数1以
上10以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iも
しくはSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10
以下の炭化水素基;R′は次の又はから選ばれる炭
化水素基である:炭素数1以上18以下の炭化水素
基、O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれ
る原子を有する炭素数1以上18以下の炭化水素基。)
【0026】(実施態様3)カルボン酸化合物の存在
下、白金又はその化合物の触媒作用により下記(B)群
から選ばれる化合物に下記一般式(1)で表されるヒド
リド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物を反応さ
せて該(B)群から選ばれる化合物をヒドロシリル化す
ることを特徴とする{ハイドロカーボンオキシ}シリル
基含有化合物の製造方法。 HSiRn (OR′)3-n (1) (nは0,1及び2から選ばれる整数であり;Rは次の
又はから選ばれる炭化水素基であり:炭素数1以
上10以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iも
しくはSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10
以下の炭化水素基;R′は次の又はから選ばれる炭
化水素基である:炭素数1以上18以下の炭化水素
基、O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれ
る原子を有する炭素数1以上18以下の炭化水素基。) (B)群:オレフィン性不飽和化合物、アリロキシトリ
メチルシラン及び内部アセチレン化合物
【0027】(実施態様4)カルボン酸化合物の存在
下、白金又はその化合物の触媒作用によりアリルグリシ
ジルエーテルに下記一般式(1)で表されるヒドリド
{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物を反応させて
該アリルグリシジルエーテルをヒドロシリル化すること
を特徴とする{ハイドロカーボンオキシ}シリル基含有
化合物の製造方法。 HSiRn (OR′)3-n (1) (nは0,1及び2から選ばれる整数であり;Rは次の
又はから選ばれる炭化水素基であり:炭素数1以
上10以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iも
しくはSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10
以下の炭化水素基;R′は次の又はから選ばれる炭
化水素基である:炭素数1以上18以下の炭化水素
基、O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれ
る原子を有する炭素数1以上18以下の炭化水素基。)
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す例中の生成物の特性化の記述においてG
Cはガスクロマトグラフを、GC−MSはガスクロマト
グラフ−質量分析を表す。転化率はオレフィン仕込み原
料に対する反応率を、収率は、同じくオレフィン仕込み
量に対する生成物の生成割合を意味する。本実施例で用
いた{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合物、アルキ
ルシラン化合物及びシロキサン化合物は市販のものある
いは公知の方法によって合成したものである。不飽和化
合物は市販のものをそのまま用いた。次に実施例及び比
較例を挙げ、本発明を説明する。
【0029】(実施例1)(酢酸存在下での白金触媒に
よるオクテン−1とトリエトキシシランの反応)ガラス
製反応管に224mgのオクテン−1と329mgのトリエ
トキシシランおよび400mgのトルエンをとり、これに
0.004mlの酢酸をマイクロシリンジで加えた。これ
にジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液
(白金含量0.4wt%)を0.001ml加えた。反応管
をテフロンテープでシールし、これを50℃のオイルバ
スにいれ30分間加熱した。冷却後、内容物をガスクロ
マトグラフを用いて分析するとオクテン−1の転化率は
96%であり、n−オクチルトリエトキシシランが89
%の収率で生成していた。
【0030】(比較例1) (白金触媒によるオクテン−1とトリエトキシシランの
反応(カルボン酸無添加の場合))ガラス製反応管に2
24mgのオクテン−1と329mgのトリエトキシシラン
および400mgのトルエンををとり、これにジビニルシ
ロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.
4wt%)を0.001ml加えた。反応管をテフロンテー
プでシールし、これを50℃のオイルバスにいれ30分
間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用
いて分析するとオクテン−1の転化率は0.5%であ
り、n−オクチルトリエトキシシランが0.4%の収率
で生成していた。
【0031】(実施例2) (ギ酸存在下での白金触媒によるオクテン−1とトリエ
トキシシランの反応)ガラス製反応管に224mgのオク
テン−1と328mgのトリエトキシシランおよび56mg
のトルエンをとり、これに0.002mlのギ酸をマイク
ロシリンジで加えた。これに塩化白金酸のイソプロピル
アルコール溶液(白金含量0.39%)を0.001ml
加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを5
0℃のオイルバスにいれ30分間加熱した。冷却後、内
容物をガスクロマトグラフを用いて分析するとオクテン
−1の転化率は96.6%であり、n−オクチルトリエ
トキシシランが92%の収率で生成していた。
【0032】(比較例2) (白金触媒によるオクテン−1とトリエトキシシランの
反応(カルボン酸無添加の場合))ガラス製反応管に2
24mgのオクテン−1と328mgのトリエトキシシラン
および56mgのトルエンをとり、これにジビニルシロキ
サンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt
%)を0.001ml加えた。反応管をテフロンテープで
シールし、これを50℃のオイルバスにいれ30分間加
熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用いて
分析するとオクテン−1の転化率は2.5%であり、n
−オクチルトリエトキシシランが1.5%の収率で生成
していた。
【0033】(実施例3) (トリフルオロ酢酸存在下での白金触媒によるオクテン
−1とトリエトキシシランの反応)ガラス製反応管に2
24mgのオクテン−1と328mgのトリエトキシシラン
および56mgのトルエンをとり、これに0.002mlの
トリフルオル酢酸をマイクロシリンジで加えた。これに
ジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白
金含量0.4wt%)を0.001ml加えた。反応管をテ
フロンテープでシールし、これを50℃のオイルバスに
入れ30分間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマト
グラフを用いて分析するとオクテン−1の転化率は9
5.2%であり、n−オクチルトリエトキシシランが8
7.4%の収率で生成していた。
【0034】(実施例4) (安息香酸存在下での白金触媒によるオクテン−1とト
リエトキシシランの反応)ガラス製反応管に224mgの
オクテン−1と328mgのトリエトキシシランおよび5
6mgのトルエンをとり、これに8mgの安息香酸を加え
た。これに塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液
(白金含量0.39%)を0.001ml加えた後反応管
をテフロンテープでシールし、これを50℃のオイルバ
スにいれ30分間加熱した。冷却後、内容物をガスクロ
マトグラフを用いて分析するとオクテン−1の転化率は
97.5%であり、n−オクチルトリエトキシシランが
91%の収率で生成していた。
【0035】(実施例5) (メチルトリアセトキシシラン存在下での白金触媒によ
るオクテン−1とトリエトキシシランの反応)ガラス製
反応管に224mgのオクテン−1と328mgのトリエト
キシシランおよび56mgのトルエンをとり、これにメチ
ルトリアセトキシシラン4mgを加えた。これにジビニル
シロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量
0.4wt%)を0.001ml加えた。反応管をテフロン
テープでシールし、これを50℃のオイルバスにいれ3
0分間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラフ
を用いて分析するとオクテン−1の転化率は97.6%
であり、n−オクチルトリエトキシシランが91%の収
率で生成していた。
【0036】(実施例6) (無水酢酸存在下での白金触媒によるオクテン−1とト
リエトキシシランの反応)ガラス製反応管に224mgの
オクテン−1と328mgのトリエトキシシランをとり、
これに0.01mlの無水酢酸をマイクロシリンジで加え
た。これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエ
ン溶液(白金含量0.4wt%)を0.001ml加えた。
反応管をテフロンテープでシールし、これを50℃のオ
イルバスにいれ30分間加熱した。冷却後、内容物をガ
スクロマトグラフを用いて分析するとオクテン−1の転
化率は16.5%であり、n−オクチルトリエトキシシ
ランが14.3%の収率で生成していた。
【0037】(実施例7) (酢酸存在下での白金触媒による塩化アリルとメチルジ
メトキシシランの反応)ガラス製反応管に306mgの塩
化アリルと530mlのメチルジメトキシシラン及び77
mgのトルエンをとり、これに0.01mlの酢酸を加え
た。これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエ
ン溶液(白金含量0.4wt%)を0.005ml加えた。
反応管を封じ、これを50℃のオイルバスにいれ2時間
加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用い
て分析すると塩化アリルの転化率は100%であり、γ
−クロロプロピルメチルジメトキシシランが40%の収
率で生成していた。
【0038】(比較例3) (白金触媒による塩化アリルとメチルジエトキシシラン
の反応(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス製反
応管に306mgの塩化アリルと530mgのメチルジメト
キシシランおよび77mgのトルエンをとり、これにジビ
ニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含
量0.4wt%)を0.005ml加えた。反応管を封じ、
これを50℃のオイルバスにいれ2時間加熱した。冷却
後、内容物をガスクロマトグラフを用いて分析すると塩
化アリルの転化率は100%であり、γ−クロロプロピ
ルメチルジメトキシシランが19.7%の収率で生成し
ていた。
【0039】(実施例8) (酢酸存在下での白金触媒による1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジシロキサン
とトリメトキシシランの反応)ガラス製反応管に186
mgの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチル
−1,3−ジシロキサンと246mgのトリメトキシシラ
ンおよび47mgのトルエンをとり、これに0.005ml
の酢酸をマイクロシリンジで加えた。これにジビニルシ
ロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.
4wt%)を2マイクロリットル加えた。反応管をテフロ
ンテープでシールし、これを59℃のオイルバスにいれ
30分間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラ
フを用いて分析すると1,3−ジビニル−1,1,3,
3−テトラメチル−1,3−ジシロキサンの転化率は1
00%であり、1−β−トリメトキシシリルエチル−3
−α−トリメトキシシリルエチル−1,1,3,3−テ
トラメチル−1,3−ジシロキサンが3.8%、1,3
−ジ(β−トリメトキシシリルエチル)−1,1,3,
3−テトラメチル−1,3−ジシロキサンが89%の収
率で生成していた。
【0040】(比較例4) (白金触媒による1,3−ジビニル−1,1,3,3−
テトラメチル−1,3−ジシロキサンとトリメトキシシ
ランの反応(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス
製反応管に186mgの1,3−ジビニル−1,1,3,
3−テトラメチル−1,3−ジシロキサンと246mgの
トリメトキシシランおよび47mgのトルエンをとり、こ
れにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液
(白金含量0.4wt%)を2マイクロリットル加えた。
反応管をテフロンテープでシールし、これを59℃のオ
イルバスにいれ30分間加熱した。冷却後、内容物をガ
スクロマトグラフを用いて分析すると1,3−ジビニル
−1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジシロキサ
ンの転化率は8.3%であり、1−α−トリメトキシシ
リルエチル、3−ビニル−1,1,3,3−テトラメチ
ル−1,3−ジシロキサンが1.3%、1−β−トリメ
トキシシリルエチル−3−ビニル−1,1,3,3−テ
トラメチル−1,3−ジシロキサンが5.6%、1,3
−ジ(β−トリメトキシシリルエチル)−1,1,3,
3−テトラメチル−1,3−ジシロキサンが1.7%の
収率で生成していた。
【0041】(実施例9) (エチルトリアセトキシシラン存在下での塩化白金酸触
媒によるジビニルジメチルシランとトリメトキシシラン
の反応)ガラス製反応管に225mgのジビニルジメチル
シランと490mgのトリメトキシシランおよび56mgの
トルエンをいれ、これに5mgのエチルトリアセトキシシ
ランを加えた。これを脱気し、内部を窒素置換した後塩
化白金酸のエチルアルコール溶液(白金含量3.77wt
%)を0.5μl加えた。反応管をテフロンテープとゴ
ムのセプタムでシールし、これを60℃のオイルバスに
いれ2時間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグ
ラフを用いて分析するとビニル基は全て消費されてお
り、このうち、α,α−付加物が0.4%、α,β−付
加物が12.5%、β,β−付加物が87.1%生じて
いた。これはα/β比に換算すると1/14に相当す
る。
【0042】(比較例5) (塩化白金酸触媒によるジビニルジメチルシランとトリ
メトキシシランの反応(カルボン酸化合物無添加の場
合))ガラス製反応管に225mgのジビニルジメチルシ
ランと490mgのトリメトキシシランおよび56mgのト
ルエンをいれ、これを脱気し、内部を窒素置換した後塩
化白金酸のエチルアルコール溶液(白金含量3.77wt
%)を0.5μl加えた。反応管をテフロンテープとゴ
ムのセプタムでシールし、これを60℃のオイルバスに
いれ2時間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグ
ラフを用いて分析すると1:1付加物(α−およびβ−
異性体)および1:2付加物(α,α−およびα,β−
およびβ,β−異性体)が生成しており、トリメトキシ
シランの転化率は31%であり、ジビニルジメチルシラ
ンの56%が消費されていた。ヒドロシリル化反応のα
/β比は1/2であった。
【0043】(実施例10) (酢酸存在下でのジビニルテトラメチルジシロキサン白
金0価錯体によるビニルジメチルメトキシシランとトリ
メトキシシランの反応)ガラス製反応管に232mgのビ
ニルジメチルメトキシシランと293mgのトリメトキシ
シラン(ビニル基に対して20%過剰量)および60mg
のトルエンをいれ、これに5mgの酢酸を加えた。これを
脱気し、内部を窒素置換した後ジビニルテトラメチルジ
シロキサン白金0価錯体のトルエン溶液(白金含量0.
4wt%)を5μl加えた。反応管をテフロンテープでシ
ールし、これを60℃のオイルバスにいれ2時間加熱し
た。冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用いて分析
するとビニルジメチルメトキシシランは完全に消費され
ており、α−付加物とβ−付加物の生成比は1:13で
あった。
【0044】(比較例6) (ジビニルテトラメチルジシロキサン白金0価錯体によ
るビニルジメチルメトキシシランとトリメトキシシラン
の反応(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス製反
応管に232mgのビニルジメチルメトキシシランと29
3mgのトリメトキシシラン(ビニル基に対して20%過
剰量)および60mgのトルエンをいれた。これを脱気
し、内部を窒素置換した後ジビニルテトラメチルジシロ
キサン白金0価錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt
%)を5μl加えた。反応管をテフロンテープでシール
し、これを60℃のオイルバスにいれ2時間加熱した。
冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用いて分析する
とビニルジメチルメトキシシランは完全に消費されてお
り、α−付加物とβ−付加物の生成比は1:3であっ
た。
【0045】(実施例11) (酢酸存在下での白金触媒によるアリルグリシジルエー
テル(以下「AGE」と略記する)とトリエトキシシラ
ンの反応)ガラス製反応管に400mgのAGEと457
mgのトリエトキシシランをとり、これに0.005mlの
酢酸をマイクロシリンジで加えた。これにジビニルテト
ラメチルジシロキサンの0価白金錯体のイソプロピルア
ルコール−トルエン溶液(白金含量0.02wt%)を
0.005ml加えた反応管をテフロンテープでシール
し、これを100℃のオイルバスにいれ1時間加熱し
た。冷却後、内容物をGCを用いて分析するとAGEの
転化率は91%であり、β−シリル化体((2−グリシ
ドキシ)(1−メチル)エチルトリエトキシシラン)が
0.06%、γ−シリル化体(3−グリシドキシプロピ
ルトリエトキシシラン)が65%の収率で生成してい
た。β−シリル化体とγ−シリル化体の比は1:108
3であった。
【0046】(実施例12) (ラウリン酸存在下での白金触媒によるAGEとトリエ
トキシシランの反応)ガラス製反応管に400mgのAG
Eと457mgのトリエトキシシランをとり、これに2
6.6mgのラウリン酢酸を加えた。これにジビニルテト
ラメチルジシロキサンの0価白金錯体のイソプロピルア
ルコール−トルエン溶液(白金含量0.02wt%)を
0.005ml加えた。反応管をテフロンテープでシール
し、これを100℃のオイルバスにいれ1時間加熱し
た。冷却後、内容物をGCを用いて分析するとAGEの
転化率は96%であり、β−シリル化体((2−グリシ
ドキシ)(1−メチル)エチルトリエトキシシラン)が
0.06%、γ−シリル化体(3−グリシドキシプロピ
ルトリエトキシシラン)が72%の収率で生成してい
た。β−シリル化体とγ−シリル化体の比は1:120
0であった。
【0047】(比較例7) (白金触媒によるAGEとトリエトキシシランの反応
(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス製反応管に
400mgのAGEと457mgのトリエトキシシランをと
り、これにジビニルテトラメチルジシロキサンの0価白
金錯体のイソプロピルアルコール−トルエン溶液(白金
含量0.02wt%)を0.005ml加えた。反応管をテ
フロンテープでシールし、これを100℃のオイルバス
にいれ1時間加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて
分析するとAGEの転化率は54%であり、β−シリル
化体((2−グリシドキシ)(1−メチル)エチルトリ
エトキシシラン)が0.5%、γ−シリル化体(3−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン)が42%の収
率で生成していた。β−シリル化体とγ−シリル化体の
比は1:84であった。
【0048】(実施例13) (酢酸存在下での白金触媒によるAGEとメチルジメト
キシシランの反応)ガラス製反応管に494mgのAGE
と460mgのメチルジメトキシシランをとり、これに
0.010mlの酢酸をマイクロシリンジで加えた。これ
にジビニルテトラメチルジシロキサンの0価白金錯体の
イソプロピルアルコール−トルエン溶液(白金含量0.
02wt%)を0.006ml加えた。反応管をテフロンテ
ープでシールし、これを100℃のオイルバスにいれ3
0分加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて分析する
とAGEの転化率は89%であり、β−シリル化体
((2−グリシドキシ)(1−メチル)エチル(メチ
ル)ジメトキシシラン)が0.05%、γ−シリル化体
(3−グリシドキシプロピル(メチル)ジメトキシシラ
ン)が67%の収率で生成していた。β−シリル化体と
γ−シリル化体の比は1:1340であった。
【0049】(比較例8) (白金触媒によるAGEとメチルジメトキシシランの反
応(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス製反応管
に494mgのAGEと460mgのメチルジメトキシシラ
ンをとり、これにジビニルテトラメチルジシロキサンの
0価白金錯体のイソプロピルアルコール−トルエン溶液
(白金含量0.02wt%)を0.006ml加えた。反応
管をテフロンテープでシールし、これを100℃のオイ
ルバスにいれ30分加熱した。冷却後、内容物をGCを
用いて分析するとAGEの転化率は62%であり、β−
シリル化体((2−グリシドキシ)(1−メチル)エチ
ル(メチル)ジメトキシシラン)が0.4%、γ−シリ
ル化体(3−グリシドキシプロピル(メチル)ジメトキ
シシラン)が48%の収率で生成していた。β−シリル
化体とγ−シリル化体の比は1:140であった。
【0050】(実施例14) (酢酸存在下での白金触媒によるAGEとメチルジエト
キシシランの反応)ガラス製反応管に425mgのAG
E、500mgのメチルジエトキシシランをとり、これに
0.010mlの酢酸をマイクロシリンジで加えた。これ
にジビニルテトラメチルジシロキサンの0価白金錯体の
イソプロピルアルコール−トルエン溶液(白金含量0.
02wt%)を0.0055ml加えた。反応管をテフロン
テープでシールし、これを100℃のオイルバスにいれ
30分加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて分析す
るとAGEの転化率は90%であり、β−シリル化体
((2−グリシドキシ)(1−メチル)エチル(メチ
ル)ジエトキシシラン)が0.08%、γ−シリル化体
(3−グリシドキシプロピル(メチル)ジエトキシシラ
ン)が61%の収率で生成していた。β−シリル化体と
γ−シリル化体の比は1:870であった。
【0051】(比較例9) (白金触媒によるAGEとメチルジエトキシシランの反
応(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス製反応管
に425mgのAGE、500mgのメチルジエトキシシラ
ンをとり、これにジビニルテトラメチルジシロキサンの
0価白金錯体のイソプロピルアルコール−トルエン溶液
(白金含量0.02wt%)を0.0055ml加えた。反
応管をテフロンテープでシールし、これを100℃のオ
イルバスにいれ30分加熱した。冷却後、内容物をGC
を用いて分析するとAGEの転化率は26%であり、β
−シリル化体((2−グリシドキシ)(1−メチル)エ
チル(メチル)ジエトキシシラン)が0.5%、γ−シ
リル化体(3−グリシドキシプロピル(メチル)ジエト
キシシラン)が20%の収率で生成していた。β−シリ
ル化体とγ−シリル化体の比は1:40であった。
【0052】(実施例15) (エチルトリアセトキシシラン存在下での白金触媒によ
るAGEとトリメトキシシランの反応)ガラス製反応管
に320mgのAGE及び340mgのトリメトキシシラン
をとり、これに0.005mlのエチルトリアセトキシシ
ランをマイクロシリンジで加えた。これにジビニルテト
ラメチルジシロキサンの0価白金錯体のイソプロピルア
ルコール−トルエン溶液(白金含量0.02wt%)を
0.004ml加えた。反応管をテフロンテープでシール
し、これを100℃のオイルバスにいれ30分加熱し
た。冷却後、内容物をGCを用いて分析するとAGEの
転化率は86%であり、β−シリル化体((2−グリシ
ドキシ)(1−メチル)エチルトリメトキシシラン)が
0.08%、γ−シリル化体(3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン)が71%の収率で生成してい
た。β−シリル化体とγ−シリル化体の比は1:888
であった。この反応溶液中にはγ−シリル化体のアセト
キシ誘導体(3−グリシドキシプロピルジメトキシアセ
トキシシラン)も1.4%存在したが、反応液にメタノ
ールを0.05ml加え、1時間撹拌するとこのγ−シリ
ル化体のアセトキシ誘導体はγ−シリル化体(3−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン)に転化し、GC
を用いて分析するとβ−シリル化体とγ−シリル化体の
比は1:905であった。
【0053】(比較例10) (白金触媒によるAGEとトリメトキシシランの反応
(カルボン酸化合物無添加の場合))ガラス製反応管に
320mgのAGE、340mgのトリメトキシシランをと
り、これにジビニルテトラメチルジシロキサンの0価白
金錯体のイソプロピルアルコール−トルエン溶液(白金
含量0.02wt%)を0.004ml加えた。反応管をテ
フロンテープでシールし、これを100℃のオイルバス
にいれ30分加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて
分析するとAGEの転化率は47%であり、β−シリル
化体((2−グリシドキシ)(1−メチル)エチル(ト
リメトキシシラン))が0.4%、γ−シリル化体(3
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)が39%
の収率で生成していた。β−シリル化体とγ−シリル化
体の比は1:98であった。
【0054】
【発明の効果】本発明によりアルコキシシラン等に代表
されるヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化合
物と脂肪族不飽和有機化合物とを用いて、分子中にアル
コキシ基等のハイドロカーボンオキシ基を有する有機化
合物であり、変性シリコーンあるいはシリコン変性ポリ
マーの原料として重要な{ハイドロカーボンオキシ}シ
リル基含有化合物を、効率的かつ安全に製造することが
可能となった。本発明により製造される{ハイドロカー
ボンオキシ}シリル基含有化合物は変性シリコーンある
いはシリコン変性ポリマーの原料となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸化合物の存在下、白金又はそ
    の化合物の触媒作用により脂肪族不飽和有機化合物に下
    記一般式(1)で表されるヒドリド{ハイドロカーボン
    オキシ}シラン化合物を反応させて該脂肪族不飽和有機
    化合物をヒドロシリル化することを特徴とする{ハイド
    ロカーボンオキシ}シリル基含有化合物の製造方法。 HSiRn (OR′)3-n (1) (nは0,1及び2から選ばれる整数であり;Rは次の
    又はから選ばれる炭化水素基であり:炭素数1以
    上10以下の炭化水素基、O,F,Cl,Br,Iも
    しくはSiから選ばれる原子を有する炭素数1以上10
    以下の炭化水素基;R′は次の又はから選ばれる炭
    化水素基である:炭素数1以上18以下の炭化水素
    基、O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれ
    る原子を有する炭素数1以上18以下の炭化水素基。)
  2. 【請求項2】 前記脂肪族不飽和有機化合物がオレフ
    ィン性不飽和有機化合物、下記(a)に示す原子を有
    するオレフィン性不飽和有機化合物、アセチレン性不
    飽和有機化合物または下記(a)に示す原子を有する
    アセチレン性不飽和有機化合物から選ばれるものであ
    り、前記ヒドリド{ハイドロカーボンオキシ}シラン化
    合物が下記一般式(2)で表されるものである請求項1
    記載の製造方法。 HSiRn (OR″)3-n (2) (nは0,1または2から選ばれる整数であり;R及び
    R″はそれぞれ独立に次の又はから選ばれる炭化水
    素基である:炭素数1以上10以下の炭化水素基、
    O,F,Cl,Br,IもしくはSiから選ばれる原子
    を有する炭化水素基。) (a)O,N,F,Cl,Br,I,S及びSi。
  3. 【請求項3】 前記カルボン酸化合物がカルボン酸、カ
    ルボン酸シリル化物及びカルボン酸の酸無水物より選ば
    れるものであり、これが、反応系中に0.001重量%
    から20重量%の範囲で含まれる請求項1又は2の製造
    方法。
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