JP4222662B2 - Si−C結合を介してケイ素原子に結合した官能基を有するアシロキシシラン化合物の製造方法 - Google Patents

Si−C結合を介してケイ素原子に結合した官能基を有するアシロキシシラン化合物の製造方法 Download PDF

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    • C07F7/1896Compounds having one or more Si-O-acyl linkages

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無機固体表面の修飾を行うのに有効な、あるいは、シロキサンポリマー、有機ポリマー、等のポリマーに官能性シリル基又は官能性シロキサノキシ基を導入するのに有効な、あるいは湿気による硬化性シロキサンの官能性基として重要なアシロキシ基を有するシラン化合物又はシロキサン化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルコキシシリル基、クロロシリル基等の加水分解性の官能基が直接結合したシリル基を有する化合物及びポリマーは、変性シリコーンの原料として、加水分解性の官能基の加水分解とこれに続く脱水縮合によるシロキサン結合の形成による表面の修飾用途に、あるいはポリマー鎖間の架橋形成による硬化など、工業的に重要な用途を持つケイ素含有化合物である。
【0003】
アルコキシシリル基、クロロシリル基等の加水分解性の官能基が直接結合したシリル基は、一般に、不飽和有機化合物又は不飽和基を有するポリマーと、ヒドロアルコキシシランあるいはヒドロクロロシランと、によるヒドロシリル化反応によって製造する。しかしながら、これらのヒドロシラン化合物のヒドロシリル化反応はしばしば反応速度がおそく、多量の触媒と長い反応時間を必要としたり、あるいは、反応の選択性に乏しく生成物は異性体の混合物として使用されてきた。
【0004】
また、ヒドロアルコキシシランあるいは、ヒドロクロロシランの関与するヒドロシリル化反応ではしばしば、触媒活性の発現及び持続のために、反応雰囲気中に酸素を添加することが必要であり、これによる引火、爆発の危険をともなっていた。
【0005】
特開平9−31414号公報には、側基としてビニル基を有するジアミノポリシロキサンと、テトラカルボン酸二無水物を反応させてポリイミドを形成し、このポリイミド中に存在することとなった上記ビニル基に、一般式X3-t SiH(R9)t (ここに、R9 は炭素数1から6のアルキル基を表し、Xはアルコキシ基以外の加水分解性基を表し、tは0〜2の整数を表す。)で示されるヒドロシランを用いて、ヒドロシリル化することを記載している。そしてこのヒドロシランの具体例としてメチルジアセトキシシラン及びトリアセトキシシランを記載している(第5〜6頁)。この公報の実施例にはメチルジアセトキシシランを用いた例が示されている。しかしながら、本発明者等は意外にも前記メチルジアセトキシシラン及びトリアセトキシシランは、オレフィン性不飽和側基を有するポリイミドとは異なるある種のオレフィン性不飽和化合物及びアセチレン性不飽和化合物に対しては、非常にヒドロシリル化反応性に乏しいことを発見した。(そして意外にも後者のオレフィン性不飽和化合物及びアセチレン性不飽和化合物に対しては、ヒドロ(モノアシロキシ)シランは非常に反応性が高いことを見いだした。)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のヒドロアルコキシシラン、ヒドロクロロシラン、あるいはヒドロジアシロキシシランやヒドロトリアシロキシシランを用いるヒドロシリル化に於ける問題点、すなわちヒドロシリル化反応に於ける反応性が低いという問題及び反応の位置選択性が低いという問題を解決または改善することを目的とする。すなわち、具体的には、位置選択性に優れた、また、触媒及び反応時間に関して経済的かつ効率的なヒドロシリル化反応を行う方法を提供することを目的とする。また、触媒の高活性化及び活性持続性の改善により、ヒドロシリル化反応を低酸素分圧下あるいは不活性雰囲気下で行うことを可能とし、よって、ヒドロシリル化反応時の引火、爆発等の危険性を低減できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、白金触媒を用いるヒドロシリル化反応によって、Si−H官能性シラン化合物と、ある種のオレフィン官能性又はアセチレン官能性不飽和化合物(これらはオレフィン性不飽和の側基を有するジアミノポリシロキサンから誘導されるポリイミドとは異なるものである)と、の反応により官能性シラン化合物を製造するにあたって、Si−H官能性ケイ素化合物で前記ケイ素原子に直接結合したアシロキシ基を1つ有するものを用いることにより、反応が迅速にかつ付加が位置選択的に進行し、シリル化物の収率が高いことを見い出した。また、低酸素分圧下あるいは酸素非存在下でこのヒドロシリル化反応を速やかに達成できることを見いだし、本発明に到達した。
【0008】
本発明は、白金触媒の存在下で次の(a)から(h)の群から選ばれる不飽和化合物(イ)を下記一般式(1)で示されるヒドロアシロキシ基含有ケイ素化合物(ロ)でヒドロシリル化することを特徴とする、Si−C結合を介してケイ素原子に結合した官能基を有するアシロキシシラン化合物の製造方法である。
不飽和化合物(イ):
(a)スチレンまたはスチレンの誘導体
(b)ビニルシラン化合物
(c)ケイ素原子に直接結合したビニル基を有するシロキサン化合物
(d)エポキシ官能性オレフィン
(e)ジエン化合物
(f)CH2=CHCH2Xで示されるアリル化合物(ここに、Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアシロキシ基を表す。)
(g)末端にビニル基を有してなるオレフィン化合物
(h)アセチレン系化合物
ヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ):
HSiR2(O2CR′) (1)
(式中、Rは独立に、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基またはシロキサノキシ基から選ばれる基であり、R′は水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、アリール基(炭素数6〜10)、ハロゲン化アルキル基(炭素数1〜18)またはハロゲン化アリール基(炭素数6〜10)から選ばれる基である。)
【0009】
前記不飽和化合物(イ)は次の▲1▼から▲8▼のうちから選ばれるものである。尚、これらは、(ロ)ヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物との反応性を著しく低下させるもので無い限り、その構造中に炭素原子及び水素原子の他にO,N,F,Cl,Br,SiまたはSから選ばれる原子を含んでいても構わない。但し、▲6▼については以下の記載に従う。
▲1▼スチレンまたはスチレン誘導体
▲2▼ビニルシラン化合物
▲3▼ケイ素原子に直接結合したビニル基を有するシロキサン化合物
▲4▼エポキシ官能性オレフィン
▲5▼ジエン化合物
▲6▼CH2 =CHCH2 Xで示されるアリル化合物(ここに、Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアシロキシ基を表わす。)
▲7▼末端にビニル基を有してなるオレフィン化合物
▲8▼アセチレン系化合物。
【0010】
前記スチレンまたはスチレン誘導体の例としては、スチレン系炭化水素化合物、例えばスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−フェニルスチレン、ジビニルベンゼン等;ハロゲン含有スチレン、例えばp−フルオロスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレン、p−ヨードスチレン、p−およびm−(クロロメチル)スチレン等;含酸素又は含ケイ素スチレン誘導体、例えばp−メトキシスチレン、p−トリメチルシリルスチレン等;含窒素スチレン誘導体、例えばp−(ジフェニルアミノ)スチレン、p−(ジトリルアミノ)スチレン、p−(ジキシリルアミノ)スチレン、ビス(4−ビニルフェニル)(4−メチルフェニル)アミン等を例示できる。
【0011】
前記ビニルシラン化合物、およびケイ素原子に直接結合したビニル基を有するシロキサン化合物としては、ビニルトリアルキルシラン、例えばビニルトリメチルシラン、ビニルトリエチルシラン、ビニルトリプロピルシラン、ビニルジメチルエチルシラン等;ビニルアルコキシシラン、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン等;ビニル官能性シロキサン、例えば1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン等;及びビニル官能性シラザン(これは一種のビニルシランと見ることができる)、例えば1,3−ジビニルテトラメチルジシラザン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラジシラザン等を例示できる。
【0012】
前記エポキシ官能性オレフィンの例としては、アリルグリシジルエーテル及びビニルシクロヘキセンオキシドを挙げることできる。前記ジエン化合物としては1,3−ブタジエン、イソプレン、1,5−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、及び1,3−シクロヘキサジエンを挙げることができる。前記CH2 =CHCH2 Xで示されるアリル化合物としては、塩化アリル、アリルアセテート、アリルメタクリレートを挙げることができる。
【0013】
前記末端にビニル基を有してなるオレフィン化合物は、直鎖状または分岐状のいずれでも構わない。また、これらは置換基に芳香族炭化水素基を有していても構わない。直鎖の末端不飽和オレフィン化合物の例としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1及びオクタデセン−1を挙げることができる。末端不飽和基を有する分岐オレフィン化合物の例としては、イソブチレン、3−メチルブテン−1、3,5−ジメチルヘキセン−1及び4−エチルオクテン−1を挙げることができる。
上記オレフィン化合物がO,N,F,Cl,Br,Si,Sから選ばれる原子を含んでいる場合の例として、含酸素アリル化合物、例えばアリルメタクリレート;ビニル基を有するアミン化合物、例えばN−ビニルカルバゾール;オレフィンのハロゲン化物、例えば4−クロロブテン−1及び6−ブロモヘキセン−1;ケイ素官能性オレフィン化合物、例えばアリロキシトリメチルシラン;イオウ含有オレフィン化合物、例えばアリルメルカプタン及びアリルスルフィドが挙げられる。上記オレフィン化合物が芳香族炭化水素基を有する場合の例としては、アリルベンゼン及び4−フェニルブテン−1を挙げることができる。
【0014】
前記アセチレン系化合物は、末端にエチニル基(CH≡C−)を有するものか、または分子内にエチニレン基(−C≡C−)を有するものであり、これらは置換基に芳香族炭化水素基を有していても構わない。
末端にエチニル基(CH≡C−)を有するアセチレン系化合物の例としては、アセチレン、プロピン、ブチン−1、ヘキシン−1及びオクテン−1を挙げることができる。分子内にエチニレン基(−C≡C−)を有するアセチレン系化合物の例としては、ブチン−2、ヘキシン−2、ヘキシン−3及びオクチン−4を挙げることができる。芳香族炭化水素基を有するアセチレン系化合物の例としては、フェニルアセチレン、3−フェニルプロピン及び4−フェニルブチン−1を挙げることができる。上記アセチレン系化合物がO,N,F,Cl,Br,Si,Sから選ばれる原子を含んでいる場合の例としては、含酸素アセチレン系化合物、例えば3−メチル−1−ブチン−3−オール及び3−フェニル−1−ブチン−3−オール;含ケイ素アセチレン系化合物、例えば3−メチル−1−ブチン−3−オールのO−トリメチルシリル化物(HC≡C−CH(CH3 )−O−Si(CH3)3 )及び3−フェニル1−ブチン−3−オールのO−トリメチルシリル化物(HC≡C−CH(C6 5 )−O−Si(CH3)3 );並びに含ハロゲンアセチレン系化合物、例えば塩化プロパルギル及び臭化プロパルギルを挙げることができる。
【0015】
本発明で用いるヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ)は下記の一般式(1)
HSiR2 (O2 CR′) (1)
(式中Rは独立に有機基、シロキシ基またはシロキサノキシ基から選ばれ、R′は独立に水素原子または有機基から選ばれる。)で示されるものである。
【0016】
Rが有機基の場合、具体的には、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、アルコキシ基及びアリーロキシ基を挙げることができる。例えば、(1)炭素数1〜18のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、ウンデシル基及びヘプタデシル基;
(2)炭素数2〜18のアルケニル基、例えばプロペニル基及びブテニル基;(3)炭素数6〜18のアリール基、例えばフェニル基;
(4)炭素数1〜18のハロゲン化アルキル基(ハロゲン原子としては、F,ClまたはBrであるのがよい)、例えばクロロメチル基、フルオロメチル基及び3,3,3−トリフルオロプロピル基;
(5)炭素数6〜10のハロゲン化アリール基(ハロゲン原子としては、F,ClまたはBrであるのがよい)、例えばp−クロロフェニル基;
(6)炭素数1〜6のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、2−メトキシエトキシ基及び2−エトキシエトキシ基;並びに
(7)炭素数6〜10のアリーロキシ基、例えばフェノキシ基を挙げることができる。
炭素数の範囲がここに規定した範囲を超えると、反応性の面で実用性が低くなってくる。
【0017】
Rがシロキシ基の場合の例としては、トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、フェニルジメチルシロキシ基、ジフェニルメチルシロキシ基及び(3,3,3−トリフルオロプロピル)ジメチルシロキシ基を挙げることができる。
【0018】
Rがシロキサノキシ基の場合の例としては、主鎖がポリジメチルシロキサンの構造をとり末端が、シロキシ基構造(例えばトリメチルシロキシ基)をとるものや、末端が−SiH(CH3 )(OC(=O)CH3 )で封鎖されたものが挙げられる。尚、実用的な反応速度を考慮すると、シロキサノキシ基のシロキサン単位の重合度(数平均重合度)は1,000以下、より好ましくは500以下が望ましい。
【0019】
R′は水素原子または有機基である。
R′が有機基であるときは、好ましくは、アルキル基(炭素数1〜18)、アリール基(炭素数6〜10)、ハロゲン化アルキル基(炭素数1〜18)またはハロゲン化アリール基(炭素数6〜10)から選ばれる。尚、これらの置換基はO及びSiから選ばれる原子を含んでいても構わない。具体的には、以下の様な例が挙げられる:アルキル基(炭素数1〜18であるのが好ましい)、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、ウンデシル基及びヘプタデシル基;アリール基(炭素数6〜10であるのが好ましい)、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基及びナフチル基;ハロゲン化アルキル基(炭素数1〜18であるのが好ましい)、例えばクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基;ハロゲン化アリール基(炭素数6〜10であるのが好ましい)、例えばp−クロロフェニル基。
【0020】
また、R′が酸素及びケイ素から選ばれる原子を含む有機基であるときの例としては次のものを挙げることができる:
−CH2 −C(=O)−OSiR2
(ここで、Rは一般式(1)で規定される有機基と同じ意味を表す。)
−C6 3 (C(=O)OSiR2 H)2
(ここで、Rは一般式(1)で規定される有機基と同じ意味を表す。)
【0021】
式(1)で示される化合物の具体例として、ヒドロ(ホルミルオキシ)シランとしてはジメチルホルミルオキシシラン、ジエチルホルミルオキシシラン、ジプロピルホルミルオキシシラン、ジイソプロピルホルミルオキシシラン、メチルエチルホルミルオキシシラン、メチルフェニルホルミルオキシシラン、メチルプロピルホルミルオキシシラン、ジフェニルホルミルオキシシラン、メチルメトキシホルミルオキシシラン、メチルエトキシホルミルオキシシラン及びメチル(トリメチルシロキシ)ホルミルオキシシランを例示でき;ヒドロ(アセトキシ)シランとしてはジメチルアセトキシシラン、ジエチルアセトキシシラン、ジプロピルアセトキシシラン、ジイソプロピルアセトキシシラン、メチルエチルアセトキシシラン、メチルフェニルアセトキシシラン、メチルプロピルアセトキシシラン、ジフェニルアセトキシシラン、メチルメトキシアセトキシシラン、メチルエトキシアセトキシシラン、ジエトキシアセトキシシラン及びメチル(トリメチルシロキシ)アセトキシシランを例示でき;ヒドロ(プロピオニルオキシ)シランとしてはジメチルプロピオニルオキシシラン、ジエチルプロピオニルオキシシラン、ジプロピルプロピオニルオキシシラン、ジイソプロピルプロピオニルオキシシラン、メチルエチルプロピオニルオキシシラン、メチルフェニルプロピオニルオキシシラン、メチルプロピルプロピオニルオキシシラン、ビフェニルプロピオニルオキシシラン、ジフェニルプロピオニルオキシシラン、メチルメトキシプロピオニルオキシシラン、メチルエトキシプロピオニルオキシシラン及びメチル(トリメチルシロキシ)プロピオニルオキシシランを例示でき;ヒドロ(ブチリルオキシ)シランとしてはジメチルブチリルオキシシラン、ジエチルブチリルオキシシラン、ジプロピルブチリルオキシシラン、ジイソプロピルブチリルオキシシラン、メチルエチルブチリルオキシシラン、メチルフェニルブチリルオキシシラン、メチルプロピルブチリルオキシシラン、ジフェニルブチリルオキシシラン、メチルメトキシブチリルオキシシラン、メチルエトキシブチリルオキシシラン及びメチル(トリメチルシロキシ)ブチリルオキシシランを、例示することができる。
【0022】
式(1)で示される化合物の具体例として、更にヒドロ(ラウロイロキシ)シラン、ヒドロ(ステアロイロキシ)シラン、ヒドロ(ベンゾイルオキシ)シラン、ヒドロ(クロロアセトキシ)シラン、ヒドロ(ジクロロアセトキシ)シラン、ヒドロ(トリクロロアセトキシ)シラン、ヒドロ(トリフルオロアセトキシ)シラン、ヒドロ(ベンゾイルオキシ)シラン及びイソブチリル酸等のジメチルシリルエステルを挙げることができる。
前記ヒドロ(ラウロイロキシ)シランとしては、ジメチルラウロイロキシシラン、メチルフェニルラウロイロキシシラン、ジフェニルラウロイロキシシラン、メチルメトキシラウロイロキシシラン、メチルエトキシラウロイロキシシラン、メチル(トリメチルシロキシ)ラウロイロキシシランを例示でき;前記ヒドロ(ステアロイロキシ)シランとしては、ジメチルステアロイロキシシラン、メチルフェニルステアロイロキシシラン、ジフェニルステアロイロキシシラン、メチルメトキシステアロイロキシシラン、メチルエトキシステアロイロキシシラン、メチル(トリメチルシロキシ)ステアロイロキシシランを例示でき;前記ヒドロ(ベンゾイルオキシ)シランとしては、ジメチルベンゾイルオキシシラン、メチルフェニルベンゾイルオキシシラン、ジフェニルベンゾイルオキシシラン、メチルメトキシベンゾイルオキシシラン、メチルエトキシベンゾイルオキシシラン、メチル(トリメチルシロキシ)ベンゾイルオキシシランを例示でき;前記ヒドロ(クロロアセトキシ)シランとしては、ジメチル(クロロアセトキシ)シラン、メチルフェニル(クロロアセトキシ)シラン、ジフェニル(クロロアセトキシ)シラン、メチルメトキシ(クロロアセトキシ)シラン、メチルエトキシ(クロロアセトキシ)シラン、メチル(トリメチルシロキシ)(クロロアセトキシ)シランを例示でき;前記ヒドロ(ジクロロアセトキシ)シランとしては、ジメチル(ジクロロアセトキシ)シラン、メチルフェニル(ジクロロアセトキシ)シラン、ジフェニル(ジクロロアセトキシ)シラン、メチルメトキシ(ジクロロアセトキシ)シラン、メチルエトキシ(ジクロロアセトキシ)シラン、メチル(トリメチルシロキシ)(ジクロロアセトキシ)シランを例示でき;前記ヒドロ(トリクロロアセトキシ)シランとしては、ジメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルフェニル(トリクロロアセトキシ)シラン、ジフェニル(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルメトキシ(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルエトキシ(トリクロロアセトキシ)シラン、メチル(トリメチルシロキシ)(トリクロロアセトキシ)シランを例示でき;前記ヒドロ(トリフルオロアセトキシ)シランとしては、ジメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルフェニル(トリフルオロアセトキシ)シラン、ジフェニル(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルメトキシ(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルエトキシ(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチル(トリメチルシロキシ)(トリフルオロアセトキシ)シランを例示でき;前記ヒドロ(ベンゾイルオキシ)シランとしては、ジメチルベンゾイルオキシシラン、メチルフェニルベンゾイルオキシシラン、ジフェニルベンゾイルオキシシラン、メチルメトキシベンゾイルオキシシラン、メチルエトキシベンゾイルオキシシラン、メチル(トリメチルシロキシ)ベンゾイルオキシシランを例示できる。これら以外にもイソブチリル酸、バレリン酸、ピバロイル酸、ヘキサン酸、シクロヘキサンカルボン酸、ノナン酸、トルイル酸、ナフトエ酸、パラ−クロロ安息香酸、マロン酸、こはく酸、グルタル酸、テレフタル酸、トリメシン酸等のモノ、ジ、トリカルボン酸のジメチルシリルエステルを例示することができる。
【0023】
前記ヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ)は、収率や入手し易さを考慮すると、前記一般式(1)において、Rは、独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、シロキシ基またはシロキサノキシ基が好ましく、R′としては水素原子、炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。
【0024】
本発明製造方法により得られる「Si−C結合を介してケイ素原子に結合した官能基を有するアシロキシシラン化合物」は、原料であるヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ)の構造により、シラン構造またはポリシロキサン構造をとることができる。即ち、一般式(1)HSiR2 (O2 CR′)において、Rが有機基の場合は、得られる前記アシロキシシラン化合物は、シランの構造をとる。他方、Rがシロキシ基またはシロキサノキシ基の場合は、ポリシロキサンの構造をとる。
この明細書では便宜上、前記「Si−C結合を介してケイ素原子に結合した官能基を有するアシロキシシラン化合物」を該官能基を有するアシロキシシランと該官能基を有するアシロキシポリシロキサンの両方を包含する意味で使用する。
【0025】
本発明におけるヒドロシリル化反応の温度は10℃以上250℃以下でよいが、適当な反応速度を達成出来ること、および反応に関与する基質および生成物が安定に存在しうるという点からは20℃から200℃が最適である。
【0026】
本発明においては本質的には溶媒を用いる必要はないが、基質を溶解させる目的で、また反応系の温度の制御及び触媒成分の添加を容易にするために炭化水素系化合物を反応溶媒あるいは触媒成分の溶媒として用いることができる。この目的のために最適な溶媒としては、飽和あるいは不飽和の炭化水素化合物、例えばヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ドデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ドデシルベンゼン;及びハロゲン化炭化水素化合物、例えばクロロホルム、塩化メチレン、クロロベンゼン、オルト−ジクロロベンゼンを挙げることが出来る。
【0027】
本発明において、ヒドロシリル化の触媒としては、具体的には、0価白金のオレフィン錯体、0価白金のビニルシロキサン錯体、2価白金のオレフィン錯体ハロゲン化物、塩化白金酸、炭素担持白金、シリカ担持白金等を例示することができるが、これら以外の通常工業的に用いられるものならば特に限定されない。
【0028】
本発明におけるヒドロシリル化の反応は10℃以上250℃以下で行なうのが好ましい。
【0029】
以下に本発明の好適な実施態様を示す。
(実施態様1)
白金触媒の存在下、10℃以上250℃以下の温度範囲にて、次の▲1▼から▲8▼の群から選ばれる不飽和化合物(イ)を下記一般式(1)で示されるヒドロアシロキシ基含有ケイ素化合物(ロ)でヒドロシリル化することを特徴とする、アシロキシシラン化合物の製造方法。
不飽和化合物(イ):
▲1▼スチレンまたはスチレンの誘導体
▲2▼ビニルシラン化合物
▲3▼ケイ素原子に直接結合したビニル基を有するシロキサン化合物
▲4▼エポキシ官能性オレフィン
▲5▼ジエン化合物
▲6▼CH2 =CHCH2 Xで表されるアリル化合物(ここに、Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアシロキシ基を表す。)
▲7▼末端にビニル基を有してなるオレフィン化合物
▲8▼アセチレン系化合物
ヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物:
HSiR2 (O2 CR′) (1)
(式中、Rは独立に有機基、シロキシ基またはシロキサノキシ基から選ばれ、R′は独立に水素原子又は有機基である。)
【0030】
(実施態様2)
白金触媒の存在下、10℃以上250℃以下の温度範囲にて、次の▲1▼から▲8▼の群から選ばれる不飽和化合物(イ)を下記一般式(1)で表されるヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ)でヒドロシリル化することを特徴とする、前記(請求項1記載の)アシロキシシラン化合物の製造方法。
不飽和化合物(イ):
▲1▼スチレンまたはスチレンの誘導体
▲2▼ビニルシラン化合物
▲3▼ケイ素原子に直接結合したビニル基を有するシロキサン化合物
▲4▼エポキシ官能性オレフィン
▲5▼ジエン化合物
▲6▼CH2 =CHCH2 Xで表されるアリル化合物(ここに、Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアシロキシ基を表す。)
▲7▼末端にビニル基を有してなるオレフィン化合物
▲8▼アセチレン系化合物
ヒドロアシロキシ基含有ケイ素化合物(ロ):
HSiR2 (O2 CR′) (1)
(式中、Rは独立に炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、シロキシ基またはシロキサノキシ基から選ばれたものであり、R′は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基である。)
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下に示す例中の生成物の特性化の記述においてGCはガスクロマトグラフを、GC−MSはガスクロマトグラフ−質量分析を表す。また、Meはメチル基を、OAcはアセトキシ基を、Phはフェニル基を表わす。
本実施例で用いたアシロキシシラン化合物、アルキルシラン化合物及びシロキサン化合物は市販のものあるいは公知の方法によって合成したものである。不飽和化合物は市販のものをそのまま用いた。つぎに実施例及び比較例を挙げ、本発明について説明する。
【0032】
(参考例1)
(ジメチルアセトキシシランの合成)
50ミリリットルの丸底フラスコに6.5gの酢酸リチウムとマグネチックスターバーを入れ、これに9.2gのジメチルクロロシランをゆっくりと添加し、室温で一晩撹拌した。さらに1gの酢酸リチウムを添加し1時間撹拌した後、真空下、揮発成分をドライアイストラップで捕収した。この粗生成物を常圧下蒸留し、沸点91〜92℃の成分を得た。GC−MS分析で確認した。
HMe2 SiOAc:m/z(相対強度):117(6.2),103(51.9),75(56.2),61(100),59(23.1),47(8.6),45(30.3)。
【0033】
(実施例1)
(スチレンとジメチルアセトキシシランの反応)
アルゴン置換したガラス反応管に1.04gのスチレン、1.20gの参考例1で合成したジメチルアセトキシシラン及び内部標準として0.26gのトルエンを加えた。これに6.5マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え、50℃で2.5時間加熱した。GC分析によるとスチレンのヒドロシリル化物は収率88%で生成しており、β−付加物の選択性は99.4%であった。
分析結果:GC−MS:PhCH2 CH2 Me2 SiOAc:m/z(相対強度):207(1.6),147(17.4),117(100),75(59.2),61(9.9),47(6.3),45(11.5)。
【0034】
(実施例2)
(p−(N,N−ジ(キシリル)アミノ)スチレンとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.5gのp−(N,N−ジ(キシリル)アミノ)スチレン、0.303gのジメチルアセトキシシラン及び1.75gのトルエンを加えた。これに20マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え、50℃で1.5時間加熱した。GC分析によるとp−(N,N−ジ(キシリル)アミノ)スチレンの転化率は99%であり、ヒドロシリル化物は収率95%で生成しており、β−付加物の選択性は99.2%であった。
分析結果:GC−MS:β−付加物:m/z(相対強度):75(23.7),117(9.7),314(63.8),315(17.0),445(100),446(36.9),447(9.4)。
【0035】
(実施例3)
(パラクロロスチレンとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.28gのパラクロロスチレン、0.24gのジメチルアセトキシシラン及び標準として0.07gのトルエンを加えた。これに6.5マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え、50℃で3時間加熱した。GC分析によるとパラクロロスチレンの転化率は72%であり、ヒドロシリル化物は68%で生成しており、β−付加物の選択性は99.2%であった。
分析結果:GC−MS(EI):パラクロロフェネチルジメチルアセトキシシラン:m/z(相対強度)45(21),47(11),61(15),117(100),181(12),183(5.5),241(2.6),243(1.2),256(0.4),258(0.2)。
【0036】
(実施例4)
(ジビニルベンゼンとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.13gのジビニルベンゼン(80%、パラ−、メタ−の混合物;残りはメタ−およびパラ−のエチルスチレン)、0.24gのジメチルアセトキシシラン及び0.033gのトルエンを加えた。これに2マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え、50℃で3時間加熱した。GC分析によるとジビニルベンゼン(およびエチルスチレン)の転化率は99%であり、ジビニルベンゼンのヒドロシリル化物は収率95%で生成しており、α,β−付加物とβ,β−付加物の生成比は1:17であった。
分析結果:GC−MS(EI):β,β−付加物、メタ−異性体:m/z(相対強度)45(9.8),47(7.2),59(17),61(10),75(74),117(100),306(61),351(1.3),366(0.9)。
【0037】
(実施例5)
(オクテン−1とジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.224gのオクテン−1と0.24gのジメチルアセトキシシランを加えた。これに10マイクロリットルの0.04%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え、室温で1.3時間放置した。GC分析によるとオクテン−1の転化率は97%であり、オクテン−1のヒドロシリル化物は収率95%で生成していた。
分析結果:GC−MS:C8 17Si(CH3)2 OC(O)CH3 :m/z(相対強度):215(4.9),117(100),75(55),61(15),59(7.2),47(6.2),45(9.5)。
【0038】
(実施例6)
(1,3−ジビニル−テトラメチル−1,3−ジシロキサンとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.186gの1,3−ジビニル−テトラメチル−1,3−ジシロキサン、0.24gのジメチルアセトキシシランおよび0.047gのトルエンを加えた。これに2マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加えたところ、自然発熱し5分間で反応は完結した。GC分析によると、1,3−ジビニル−テトラメチル−1,3−ジシロキサンの転化率は99%であり、ジビニルベンゼンのヒドロシリル化物は収率95%で生成しており、α,β−付加物とβ,β−付加物の生成比は1:21であった。
分析結果:GC−MS(EI):1,3−ビス(ジメチルアセトキシシリルエチル)−テトラメチルジシロキサン、β,β−付加物:m/z(相対強度):73(18),75(39),117(59),145(8.5),161(13),191(8.8),203(8.2),207(9.0),219(14),231(12),235(100),236(26),237(14),277(38),278(9.7),305(11),306(3.9),363(1.3),364(0.5)。
【0039】
(実施例7)
(ビニルシクロヘキセンオキシドとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.50gのビニルシクロヘキセンオキシドと0.47gのジメチルアセトキシシラン及び0.12gのトルエンを加えた。これに4マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え67℃で30分間加熱した。GC分析によるとビニルシクロヘキセンオキシドの転化率は99.5%であり、ビニルシクロヘキセンオキシドのヒドロシリル化物は収率97%で生成していた。
分析結果:GC−MS:m/z(相対強度):227(0.2),199(0.2),167(1.2),117(100),77(14),75(80),61(12)。
【0040】
(実施例8)
(アリルメタクリレートとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.252gのアリルメタクリレートと0.236gのジメチルアセトキシシランを加えた。これに10マイクロリットルの0.04%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え50℃で4時間加熱した。GC分析によるとアリルメタクリレートの転化率は64%であり、アリルメタクリレートのヒドロシリル化物は収率61%で生成していた。
分析結果:GC−MS:m/z(相対強度):229(0.5),187(1.6),184(5.4),169(2.9),145(15.2),143(17.8),117(100),75(86),69(56),47(8.1),45(14.3)。
【0041】
(実施例9)
(塩化アリルとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.15gの塩化アリルと0.24gのジメチルアセトキシシランを加えた。これに2マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え50℃で4時間加熱した。GC分析によると塩化アリルの転化率は56%であり、塩化アリルのヒドロシリル化物は収率40%で生成していた。
分析結果:GC−MS:m/z(相対強度):179(0.1),153(0.1),137(13.8),117(64),97(9.4),95(29),93(8.7),75(100),47(15.7),45(30.6)。
【0042】
(実施例10)
(白金触媒によるα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に704mgのα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン(重合度:9)と250mgのジメチルアセトキシシラン(HSi(CH3)2(OC(=O)CH3)) をとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を0.002ml加えた。混合物は反応により自然発熱し、約10分後に自然冷却した。内容物をプロトンNMRを用いて分析するとα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンのビニル基はほとんど残っておらず、ヒドロシリル化物のジメチルアセトキシシリル基の付加位置はβ−位のみであった。
分析結果:1H−NMR(d−クロロホルム):δ(官能基、相対強度)2.00(CH3 ,2.937),0.59−0.65(CH2 ,1.909),0.39−0.435(CH2 ,2.02),0.21(CH3 ,5.86),−0.02−0.2(CH3 ,25.14)。
【0043】
(実施例11)
(白金触媒によるスチレンと末端メチルアセトキシシリル(HSi(CH3) (OC(=O)CH3)) 官能性ジメチルポリシロキサンの反応)
ガラス製反応管に220mgのスチレンと590mgの両末端HSi(CH3) (OC(=O)CH3)官能性ジメチルポリシロキサン(重合度約6.5)をとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を0.004ml加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを60℃のオイルバスにいれ2時間加熱した。冷却後、内容物をプロトンNMRを用いて分析するとスチレンは全て消費されており、スチレンへのヒドロシリル化反応はシリル基のβ−付加でのみ起こっていた。
分析結果:1H−NMR(d−クロロホルム):δ(官能基、相対強度)0.11−0.20(CH3 ,101.5),0.33(CH3 ,17.5),1.18(CH2 ,m,11.4),2.1(CH3 ,s,17.6),2.77(CH2 ,m,13.9),7.2−7.45(C6 5 ,34.0)。
【0044】
(実施例12)
(白金触媒によるスチレンとメチルエトキシアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に213mgのスチレンと316mgのメチルエトキシアセトキシシラン(HSi(CH3) (OC2 5)(OC(=O)CH3)(約10%ずつのメチルジエトキシシランとメチルジアセトキシシランを含む)および52mgのトルエンをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を0.002ml加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを80℃のオイルバスにいれ1時間加熱した。冷却後、内容物をGCおよびGC−MSを用いて分析するとスチレンは全て消費されており、フェネチルメチルジエトキシシラン(PhC2 4 Si(CH3)(OEt)2)、フェネチルメチルアセトキシエトキシシラン(PhC2 4 Si(CH3)(OEt)(OAc))、フェネチルメチルジアセトキシシラン(PhC2 4 Si(CH3)(OAc)2)の3種類のフェネチル化合物が1:5:1の割合で生成していた。いずれもβ−付加体のみであった。確認のため、この混合物に過剰のエタノールを加え、80℃で0.5時間加熱した後、GCを用いて分析するとα−フェネチルメチルジエトキシシラン(PhCH(CH3)Si(CH3)(OEt)2)とβ−フェネチルメチルジエトキシシラン(PhCH2 CH2 Si(CH3)(OEt)2)が1:390の比で存在しているのが分かった。
GC−MS分析結果(EIモード、z/m(相対強度)):PhCH2 CH2 Si(CH3)(OEt)2(MW=238):61(13),77(33),89(24),105(20),133(100),147(6.6),177(10),223(15),238(5.4)。
PhCH2 CH2 Si(CH3)(OEt)(OAc)(MW=252):77(30),105(54),147(100),163(2.5),177(3.8),191(7.4),207(2.5),237(0.2),252(0.2)。
PhCH2 CH2 Si(CH3)(OAc)2(MW=266):77(65),102(18),119(100),161(22),191(45),206(12),223(4.6),251(0.3),266(1.3)。
【0045】
(実施例13)
(白金触媒によるヘキシン−1とジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に82mgのヘキシン−1と118mgのジメチルアセトキシシランをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を2μL 加えた。内容物は自然発熱し、10分後冷却した。30分後内容物をガスクロマトグラフを用いて分析するとジメチルアセトキシシランの転化率は96%であり、ヘキシン−1のヒドロシリル化物がGCトレースのピーク面積(FID検出器)の91%を占め、ヘキシン−1のヒドロシリル化物のうち、末端シリル化物と内部シリル化物(2−シリルヘキセン−1)の比は19:1であった。
分析結果:GC−MS(EI):1−ヘキセニル(ジメチル)アセトキシシラン:m/z(相対強度)185(55),143(45),117(100),75(81),61(50),59(15),47(10),45(24)。
【0046】
(実施例14)
(白金触媒によるビニルトリエトキシシランとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に380mgのビニルトリエトキシシランと236mgのジメチルアセトキシシランをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.04wt%)を2μL 加えた。反応管をテフロンテープとラバーセプタムでシールし、これを60℃のオイルバスにいれ2.5時間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用いて分析するとジメチルアセトキシシランおよびビニルトリエトキシシランの転化率は約93%であり、ビニルトリエトキシシランのヒドロシリル化物がGCトレースのピーク面積(FID検出器)の約89%を占め、ビニルトリエトキシシランのヒドロシリル化物のうち、末端シリル化物(ベータ付加物)と内部シリル化物(アルファ付加物)の比は18:1であった。
GC−MS分析結果(EIモード、z/m(相対強度)):(EtO)3SiCH2 CH2 Si(CH3)2 (OAc)(MW=308):45(21),47(7.8),75(49),79(16),117(100),135(9.7),163(8.4),177(17),219(5.3),221(6.6),235(5.0),262(2.0),263(2.2),308(1.0)。
【0047】
(実施例15)
(白金触媒によるアリルアセテートとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に458mgのアリルアセテートと540mgのジメチルアセトキシシランをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を5μL 加えた。反応管をテフロンテープとラバーセプタムでシールし、これを80℃のオイルバスにいれ2時間加熱した。冷却後、内容物をガスクロマトグラフを用いて分析するとジメチルアセトキシシランの転化率は99%であり、アリルアセテートのヒドロシリル化物がGCトレースのピーク面積(FID検出器)の約82%を占め、アリルアセテートのヒドロシリル化物のうち、末端シリル化物(ガンマ付加物)と内部シリル化物(ベータ付加物)の比は360:1であった。
分析結果:GC−MS(EI):γ−アセトキシプロピルジメチルアセトキシシラン:m/z(相対強度)203(0.2),177(0.2),161(6.1),158(2.4),119(28),117(100),77(24),75(93),47(9),45(16)。
【0048】
(実施例16)
(白金触媒によるイソプレンとジメチルアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に300mgのイソプレンと70mgのジメチルアセトキシシランおよび70mgのトルエンをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を2.0μL 加えた。反応管をテフロンテープとラバーセプタムでシールし、これを80℃のオイルバスにいれ30分間加熱した。冷却後、セプタムをとり内容物をガスクロマトグラフおよび1H−NMRを用いて分析するとジメチルアセトキシシランはすべて消費されており、未反応のイソプレンとトルエン以外には、イソプレンのモノヒドロシリル化物およびイソプレンのジヒドロシリル化物が生成していた。このうち、モノヒドロシリル化物はGCトレースのピーク面積(FID検出器)の約91%を占め、1H−NMRスペクトルによるとモノヒドロシリル化物のうち、3−メチル−3−ブテニル(ジメチル)アセトキシシランの割合は約70%であった。
分析結果:GC−MS(EI):3−メチル−3−ブテニル(ジメチル)アセトキシシラン:m/z(相対強度)45(25),47(13),61(16),75(100),111(20),117(83),153(1.0),171(1.3)。
【0049】
(比較例1)
(白金触媒によるスチレンとジメチルエトキシシランの反応)
ガラス製反応管に312mgのスチレンと312mgのジメチルエトキシシランをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を0.001ml加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを41℃のオイルバスにいれ30分間加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて分析するとスチレンの転化率は36%であり、フェネチルジメチルエトキシシランが27%の収率で生成していた。(α−メチルベンジル)ジメチルエトキシシランの収率は8.5%であった。
【0050】
(比較例2)
(p−(N,N−ジ(キシリル)アミノ)スチレンとジメチルエトキシシランの反応)
ガラス製反応管に0.5gのp−(N,N−ジ(キシリル)アミノ)スチレンのトルエン溶液(0.1gのDXAS(p−(N,N−ジ(キシリル)アミノ)スチレン)を0.4gのトルエンに溶解したもの)と0.04gのジメチルエトキシシランをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.2wt%)を10マイクロリットル加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを50℃のオイルバスにいれ30分間加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて分析するとDXASの転化率は67%であり、DXASへのジメチルエトキシシランのβ−付加物が41%、α−付加物が21%の収率で生成していた。
【0051】
(比較例3)
(ジビニルベンゼンとジメチルメトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.13gのジビニルベンゼン(80%、パラ−、メタ−の混合物;残りはメタ−およびパラ−のエチルスチレン)、0.21gのジメチルメトキシシラン及び0.033gのトルエンを加えた。これに2マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え、50℃で3時間加熱した。ガスクロ分析によるとジビニルベンゼン(およびエチルスチレン)の転化率は99%であり、ジビニルベンゼンのヒドロシリル化物は収率95%で生成しており、α,β−付加物とβ,β−付加物の生成比は1:1.36であった。
【0052】
(比較例4)
(ジビニルジシロキサンとジメチルメトキシシランの反応)
ガラス反応管に0.186gの1,3−ジビニル−テトラメチル−1,3−ジシロキサン、0.18gのジメチルメトキシシラン及び0.047gのトルエンを加えた。これに2マイクロリットルの0.4%の白金を含む0価白金の1,3−ジビニルテトラジシロキサン錯体のトルエン溶液を加え50℃で3時間熱した。GC分析によると1,3−ジビニル−テトラメチル−1,3−ジシロキサンの転化率は68%であり、ジビニルベンゼンのモノ−シリル化物とジ−シリル化物がそれぞれ、37%と30%で生成しておりモノ−シリル化物のα−付加物とβ−付加物の比率は6:1であり、ジ−シリル化物のα,α−付加物とα,β−付加物の生成比は4.4:1であった。
【0053】
(比較例5)
(白金触媒によるスチレンとメチルジアセトキシシランの反応)
ガラス製反応管に210mgのスチレンと328mgのメチルジアセトキシシラン(HSi(CH3)(OC(=O)CH3)2)をとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を0.002ml加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを80℃のオイルバスにいれ1時間加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて分析すると未反応の原料のみが検出された。3時間加熱後の分析結果も同様であった。
【0054】
(比較例6)
(白金触媒によるスチレンとメチルジエトキシシランの反応)
ガラス製反応管に208mgのスチレンと270mgのメチルジエトキシシラン(HSi(CH3)(OC2 5)2)および52mgのトルエンをとり、これにジビニルシロキサンの0価白金錯体のトルエン溶液(白金含量0.4wt%)を0.002ml加えた。反応管をテフロンテープでシールし、これを50℃のオイルバスにいれ1時間加熱した。冷却後、内容物をGCを用いて分析するとシランおよびスチレンの転化率は90%であり、ヒドロシリル化物がほぼ定量的に生成していた。α−体とβ−体の比は42:58であった。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、オレフィン性又はアセチレン性不飽和化合物のヒドロシリル化反応の反応性を高め、反応性の位置選択性を高め、また、触媒の高活性化及び活性持続性の改善により、ヒドロシリル化反応を低酸素分圧下或いは不活性雰囲気下で行うことを可能にし、よってヒドロシリル化反応時の引火、爆発等の危険性を低減できる。

Claims (2)

  1. 白金触媒の存在下で次の(a)から(h)の群から選ばれる不飽和化合物(イ)を下記一般式(1)で示されるヒドロアシロキシ基含有ケイ素化合物(ロ)でヒドロシリル化することを特徴とする、Si−C結合を介してケイ素原子に結合した官能基を有するアシロキシシラン化合物の製造方法。
    不飽和化合物(イ):
    (a)スチレンまたはスチレンの誘導体
    (b)ビニルシラン化合物
    (c)ケイ素原子に直接結合したビニル基を有するシロキサン化合物
    (d)エポキシ官能性オレフィン
    (e)ジエン化合物
    (f)CH2=CHCH2Xで示されるアリル化合物(ここに、Xはハロゲン原子、アルコキシ基またはアシロキシ基を表す。)
    (g)末端にビニル基を有してなるオレフィン化合物
    (h)アセチレン系化合物
    ヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ):
    HSiR2(O2CR′) (1)
    (式中、Rは独立に、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基またはシロキサノキシ基から選ばれる基であり、R′は水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、アリール基(炭素数6〜10)、ハロゲン化アルキル基(炭素数1〜18)またはハロゲン化アリール基(炭素数6〜10)から選ばれる基である。)
  2. 前記一般式(1)で表されるヒドロ(アシロキシ)基含有ケイ素化合物(ロ)において、Rが炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、シロキシ基またはシロキサノキシ基から選ばれたものであり、R′が炭素数1〜6のアルキル基または水素原子である請求項1記載の製造方法。
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