JP2000141927A - レーザー熱転写記録方法 - Google Patents
レーザー熱転写記録方法Info
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Abstract
好適な光熱変換型インクシートに用いられる露光記録装
置において、エンド検知の確実性と材料ロス低減及びブ
ロッキングを防止し、画像欠陥を防止でき、搬送トラブ
ル防止に効果のあるレーザー熱転写記録方法を提供する
こと。 【解決手段】インク層面が外側に巻回されたロール状の
インクシート3と受像層面が外側に巻回されたロール状
の受像シート4を露光記録装置に繰り出し、所定の長さ
にカットした後インク層を有する面と受像層を有する面
を対面するようにインクシート3と受像シート4を重ね
合わせて前記露光記録装置の露光ドラム7に保持し、画
像情報に応じたレーザー光を照射してインクシート3に
てレーザー光を吸収し熱に変換し、変換した熱により受
像シート4に画像を転写形成するレーザー熱転写記録方
法において、該インクシート3と受像シート4の少なく
ともいずれか一方が露光記録装置において検出可能な終
端検知マークを有しており、該終端検知マークを光学的
に検出することを特徴とする。
Description
方法に関し、詳しくは転写型高精細画像、カラープルー
フ等の作成に好適な光熱変換型インクシートに用いられ
る露光記録装置において、エンド検知の確実性を増し、
材料切れに伴う装置の誤作動による時間及び材料のロス
の低減及びブロッキングを防止し、画像欠陥を防止でき
るレーザー熱転写記録方法に関する。
たとえば医療、印刷分野等での画像記録方式として、レ
ーザー等の高出力光源を利用したレーザー熱転写記録方
式が注目されて、提案されている。
レーショントランスファー、レーザー溶融熱転写、レー
ザーダイトランスファーを含めたレーザービームを熱に
変換しその熱エネルギーを利用して色材(染料のみの場
合、あるいは染料とバインダーを含む場合、顔料とバイ
ンダーなどで形成される場合などがある)を受像シート
に転写し、受像シート上に画像を形成する方法である。
画像転写においては、インクシートから受像シートへイ
ンク層すなわち画像形成層を転写し、又必要に応じ、受
像シートから最終画像転写媒体(たとえば紙等)へ受像
シートの画像形成層を転写することにより最終画像を得
ることができる。
クシートと受像シートなどの材料は消耗材などと呼ば
れ、記録方法を利用していく際のコスト、すなわちラン
ニングコストは消耗材に大きく依存し、材料費を抑制す
ることはユーザーニーズから重要な点である。
料のシートカットを装置内でしかも任意の出力サイズを
選択できると、恒常的にかかるカット費の経費の削減と
選択肢の増加よりユーザーメリットが大きい。
在ロール供給している訳である。従来の終端検知マーク
では、検出精度が不十分であるために、まれに材料ロー
ルのシートが使い切られた状態であるにもかかわらず、
装置内で記録を行おうとする誤作動のため、時間及び切
れていない側の材料が無駄になるなどの問題があった。
での巻きズレが生じたり、記録装置内でのシートたるみ
による異常動作が起こったりする問題がある。このため
かかる問題を解消するために、インクシートと受像シー
トに張力をかけてロール状にする必要がある。このた
め、夏にトラックなどで輸送するなど流通時や倉庫の保
管環境により、ロール状態でブロッキングと呼ばれる表
面層と裏面層の密着性の向上により、インクシートと受
像シート裏面に表層が一部転写すること、すなわち裏移
りがあり、画像欠陥を生じる問題があった。
く、鋭意検討を重ねた結果、終端検知マークが反射率50
〜100%または遮断率80〜100%であることで、光学的な
検出が確実に行えること、及びインクシートと受像シー
トのような材料ロールは、インク層面や受像層面など画
像形成に使用する面が内側であることが一般的だが、外
側に巻回すことでブロッキングの抑制に効果があること
が判った。
料シートの裏移りは、特に材料形態が異なる終端検知マ
ーク部に現れやすい傾向があることを確認したが、材料
ロールの画像形成に使用する面を外側に巻回すことでこ
の問題を特に大きく改善でき、終端検知とブロッキング
防止の両立がはかれることが判った。
材料シートの表裏面に折り込むように設けて、材料シー
トの長手方向においてロールコアの周長より長ければブ
ロッキングの抑制に効果があり、検出面積が増すので検
出ミスが減ることが判った。
像シートと重ならないようにすることで、万一インクシ
ートの検知マーク部でブロッキングがあっても、受像シ
ートに、つまり画像に悪影響が出ないことが判った。
時、出力サイズ別に出力可能な枚数をオペレータに告知
すると利便性が高いことが判った。
録装置の搬送トラブル防止に効果があることが判った。
は、転写型高精細画像、カラープルーフ等の作成に好適
な光熱変換型インクシートに用いられる露光記録装置に
おいて、エンド検知の確実性と材料ロス低減及びブロッ
キングを防止し、画像欠陥を防止でき、搬送トラブル防
止に効果のあるレーザー熱転写記録方法を提供すること
にある。
明の請求項1に記載の発明は、インク層面が外側に巻回
されたロール状のインクシートと受像層面が外側に巻回
されたロール状の受像シートを露光記録装置に繰り出
し、所定の長さにカットした後インク層を有する面と受
像層を有する面を対面するようにインクシートと受像シ
ートを重ね合わせて前記露光記録装置の露光ドラムに保
持し、画像情報に応じたレーザー光を照射してインクシ
ートにてレーザー光を吸収し熱に変換し、変換した熱に
より受像シートに画像を転写形成するレーザー熱転写記
録方法において、該インクシートと受像シートの少なく
ともいずれか一方が露光記録装置において検出可能な終
端検知マークを有しており、該終端検知マークを光学的
に検出することを特徴とするレーザー熱転写記録方法で
ある。
が、裏面に粘着剤を有するシールであることを特徴とす
る請求項1に記載のレーザー熱転写記録方法である。
が、露光記録装置の検出部の検出光に対し反射率を50〜
100%の範囲となしたことを特徴とする請求項1に記載
のレーザー熱転写記録方法料である。
が、露光記録装置の検出部の検出光に対し遮断率を80〜
100%の範囲となしたことを特徴とする請求項1に記載
のレーザー熱転写記録方法である。
が、金属箔であることを特徴とする請求項4に記載のレ
ーザー熱転写記録方法である。
が、金属蒸着層であることを特徴とする請求項5に記載
のレーザー熱転写記録方法である。
サイズが、インクシートと受像シートの両材料シートの
長手方向においてロールコアの周長よりも長く、且つ終
端検知マークが材料シートの表面及びバックコート面の
両面に設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載のレーザー熱転写記録方法である。
においてインクシートが受像シートよりも大きく、かつ
このインクシートと受像シートの幅手方向の長さの差分
の長さよりも終端検知マークの幅手方向の長さが短か
く、両シートを重ね合わせ露光記録する際、終端検知マ
ークが受像シートに重ならないようにインクシートに設
けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
レーザー熱転写記録方法である。
露光記録装置で検出されると露光記録装置のオペレータ
ーに終端の近いことの警告をすることを特徴とする請求
項1〜8のいずれかに記載のレーザー熱転写記録方法で
ある。
以上の任意の出力サイズを選択できる様にインクシート
と受像シートのシートカットが可能であることを特徴と
する請求項1〜9のいずれかに記載のレーザー熱転写記
録方法である。
独の場合は該サイズ、複数任意のサイズが選択可能な場
合は最大出力サイズにおいて、終端検知マークのインク
シート上の設置位置を、警告後少なくとも1枚を出力す
ることが可能なように設けたことを特徴とする請求項9
又は10に記載のレーザー熱転写記録方法である。
明する。
面に基づいて説明する。図1は受像シートとインクシー
トを重ねて露光ドラムに巻き付けた状態を示す図であ
り、図2は露光ドラムの基本的構成を示す概略断面図で
あり、図3は受像シートとインクシートを露光部に繰り
出し、カットしている状態を示す全体構成図である。
ル状に巻かれ、そのロール状のインクシートが各々色別
に繰出部5にセットされる。また受像シートもロール状
に巻かれており、繰出部6にセットされる。
たロール状のインクシートと受像層面が外側に巻回され
たロール状の受像シートが露光装置に繰り出される構成
になっている。繰出部6においてこのような向きにする
と、特に長期に亘りインクシート及び受像シートを使用
しない場合に、この両ロール状シートのブロッキングの
抑制力が高い。
の吸引孔を有しており、ドラム表面にインクシートと受
像シートを減圧密着させる構成になっている。2、2−
1、2−2は吸引孔を示している。ドラム7にはインク
シートと受像シートの密着性を向上させるために圧力ロ
ール1が接設されている。
ーシート、3−2はマゼンタシート、3−3はシアンシ
ート、3−4はブラックシートを示している。4は受像
シートである。
であり、9は筺体である。
ト手段11が設けられ、またシートカット手段11の後
工程にはシート3又は4に設けられた終端検知マークの
光学的検出部12が設けられている。
部12の設置部の詳細を示す図であり、同図(A)は光
学的検出部12として反射型のものを設置した例であ
り、同図(B)は遮断型のものを設置した例である。図
(B)において、13は検出部である。
トの少なくともいずれか一方には、露光記録装置におい
て検出可能な終端検知マークを有しているが、好ましく
はインクシートに有していることであり、更に好ましく
は両方に有していることである。
に検出することを特徴としており、終端検知マークは、
裏面に粘着剤を有するシールである態様が好ましい。
成分とするアクリル系粘着剤、ポリイソブチレン粘着
剤、SBR粘着剤、ブチルゴム粘着剤、クロロプレン、
塩ビ・酢ビ共重合体、塩化ゴム、ポリビニルブチラール
などの粘着剤が挙げられる。シールとしては、天然又は
合成の紙、あるいは熱可塑性樹脂フィルム等が挙げられ
る。
露光記録装置の検出部の検出光に対し反射率が50〜100
%の範囲であることが挙げられる。反射率が50%未満で
は、反射型の光学的検出部の検出精度が低下するので好
ましくない。
た光が終端検知マーク部で反射された光)/入射光(検
出部より発した光)}×100%である。
は露光記録装置の検出部の検出光に対し遮断率が80〜10
0%の範囲であることが挙げられる。遮断率がこの範囲
にあると、遮断性が高いため、透過型の光学的検出部の
検出精度が向上し、誤認することがないという効果があ
る。
より発した光が終端検知マーク部を透過した光)/入射
光(検出部より発した光)}×100%であり、すなわ
ち、遮断率(%)=100(%)−透過率(%)である。
に拠って構成されることが好ましい。金属箔に用いられ
る金属としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、
アルミニウム等が挙げられるが、中でも、アルミニウム
が好ましい。この態様によると、薄膜化や反射率の向上
及び遮断率の向上も容易であり、更に比較的軽く、しか
も汎用金属で空気中での酸化による経時劣化を受けにく
いなど利点が多い。
しては、金属蒸着層であることが挙げられる。金属蒸着
法には、金属あるいは無機物の小片を高真空(10−4
mm以下)の容器中でタングステンフィラメントにより電
気的に加熱して融解、蒸発させて、その蒸気を表面に薄
膜として蒸着させる真空蒸着法が挙げられる。金属とし
ては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウ
ム等が挙げられる。
は、インクシートと受像シートの両材料シートの長手方
向において15cm以下、幅手方向において5cm以下である
ことが好ましい。ここで材料シートの長手方向及び幅手
方向というのは図1に示すように、X方向が幅手方向で
あり、Y方向が長手方向である。
は受像シート4の長手方向の一側に15cm×5cm以下の形
態となるように設けられる。形状は15cm×5cm以下の形
態であれば方形状でもよいが、これに限定されず、円形
等でもよい。
ートと受像シートの両材料シートの長手方向においてロ
ールコアの周長よりも長く、且つ終端検知マークが材料
シートの表面及びBC面の両面に設けられることが好ま
しい。ここでロールコアというのは、ロール状に巻かれ
たインクシートと受像シートの両材料シートをコアを意
味している。かかる態様によると、終端検知マーク部で
部分的に高くなる圧力を緩和でき、ブロッキング抑制に
効果がある。
5はインクシート3の端部に設けることが好ましい態様
である。即ち、ロールの幅手方向においてインクシート
3が受像シート4よりも大きい状態で、このインクシー
ト3と受像シート4の幅手方向(X方向)の長さの差分
の長さよりも終端検知マーク15の幅手方向の長さが短
いことによって、図5に示すように終端検知マーク15
をインクシート3の端部に設けることができる。
録装置で検出されると露光記録装置のオペレーターに終
端の近いことの警告をすることは好ましい態様である。
これにより、オペレータに材料シートの供給が必要なこ
とを知らせることができる。
シートカット手段11の構成において、少なくとも2つ
以上の任意の出力サイズを選択できる様にインクシート
と受像シートのシートカットが可能であることが種々の
画像サイズに対応できるため好ましい。
イズ、複数任意のサイズが選択可能な場合は最大出力サ
イズのインクシートにおいて、終端検知マークの検知後
の警告を行う際、警告後少なくとも1枚を出力すること
が可能なように終端検知マークが設置されていることが
好ましい。これにより、露光中に次に装置に供給すべき
材料シートを準備することが可能で、出力時の待ち時間
をより有効に利用することが可能である。
ル状の受像シート4が繰り出され、所定の長さに切断さ
れ、露光ドラム7に巻かれ、吸引され密着状態でシート
が保持される。受像シート4ではバックコート面がドラ
ムに接するように保持される。
繰り出され、所定の長さに切断され、露光ドラム7に巻
かれ、レーザー露光され、その後イエローシートが排出
され、次のマゼンタシートが繰り出され、カットされ、
巻き付けられ、露光後排出され、次いで同様にシアンシ
ートが繰り出され、カットされ、巻き付けられ、露光後
排出され、次いでブラックシートが繰り出され、カット
され、巻き付けられ、露光後排出される。いずれの場合
も受像層とインク層が対向するように保持される。
ク層の転写は溶融型転写、アブレーションによる転写、
昇華型転写のいずれでもよく、レーザービームを熱に変
換しその熱エネルギーを利用してインクを受像シートに
転写し、受像シート上に画像を形成する方法である。
似した色相の画像を作成するという点で好ましい。
記録方法は、ロール巻きされた受像シートおよびインク
シートを繰出部から順次繰り出し、繰り出された受像シ
ートおよびインクシートを順に露光ドラムに巻設して減
圧密着により保持し、インクシートの裏面から画像デー
ターに応じてレーザービームを照射し、インクシートに
てレーザービームを吸収し熱に変換し、変換した熱によ
りインクシートより受像シートに画像を転写形成する方
法である。
クシートは、光熱変換機能およびインク(色材)転写機
能を有するフィルムであり、支持体上に少なくとも光熱
変換機能を有する光熱変換層及びインク層を有してな
り、この両機能を同一の層に付与することも可能であ
る。必要に応じてこれらの層と支持体との間にクッショ
ン層、剥離層等を有することができる。
が良く、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよ
く、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リプロピレン等のプラスチックフィルムを使用すること
ができる。
裏面側から照射して画像を形成するので、支持体は透明
であることが望ましい。また支持体は、搬送に適した剛
性と柔軟性を有することが好ましい。
であり、かかる膜厚に調整することにより、本発明の効
果をより効果的に発揮する。
は、加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を
含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態
で転写しなくてもよい。
酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
エロー、マゼンタ、シアンがそれぞれ、C.I.210
95又はC.I.21090,C.I.15850:
1,C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。
の塗布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよ
く、特に限定されないが、通常5〜70重量%の範囲内
にあり、好ましくは10〜60重量%である。
物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂等を挙げることがで
きる。
を用いて測定した融点が40〜150℃の範囲内にある
固体又は半固体の物質である。具体的には、カルナウバ
蝋、木蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;
蜜蝋、昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレ
ンワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油
蝋;並びにモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱
物蝋等のワックス類を挙げることができ、更にこれらの
ワックス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、
マルガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、マルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイ
コサノール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、
パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリ
ン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、
プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミド、アミドワックス等のアミド類;並びにステア
リルアミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高
級アミン類などが挙げられる。
重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系樹脂、および特開
平6−312583号に記載のインク層バインダー用樹
脂等が挙げられ、特に、融点又は軟化点が70〜150
℃の樹脂が好ましく用いられる。
天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー等のエラストマ
ー類;エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフ
ェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;並びにフ
ェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合物などを用い
ることもできる。
に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融
点を有する熱転写性を有するインク層を形成することが
できる。
ダーを使用することにより、アブレーション転写により
画像形成も可能である。かかるバインダーとしては、平
衡条件下で測定されたときに望ましくは200℃以下の
温度で急速な酸触媒的部分分解を起こすポリマー物質が
挙げられ、具体的にはニトロセルロース類、ポリカーボ
ネート類およびJ.M.J.フレチェット(Freche
t)、F.ボーチャード(Bouchard)、J.M.ホーリ
ハン(Houlihan)、B.クリクズク(Kryczke)および
E.エイクラー(Eichler)、J.イメージング・サイ
エンス(Imaging Science)、30(2)、pp.59-64(1986)に
報告されているタイプのポリマー類、およびポリウレタ
ン類、ポリエステル類、ポリオルトエステル類、および
ポリアセタール類、並びにこれらの共重合体が含まれ
る。また、これらのポリマーは、その分解メカニズムと
共に、上述のホーリー等の出願により詳細に示されてい
る。
ることは特開昭62−158092号に開示されている
が、顔料の分散性を確保し、良好な色再現を得るため
に、各種分散剤を使用することが有効である。
化により感度アップを図る可塑剤の添加、インク層の塗
布性を向上させる界面活性剤の添加、インク層のブロッ
キングを防止するサブミクロンからミクロンオーダーの
粒子(マット材)の添加が可能である。
〜0.7μmである。かかる範囲に調整することによ
り、本発明の効果を良好に発揮する。
ク層の表面粗さRzは、1μm以上3μm以下であるこ
とが、転写画像の面内均一性の観点から好ましい。
は、WYKO社の光学的三次元表面粗さ計「RST p
lus」を使用し、対物レンズ×40、中間レンズ×
1.0の測定条件で111×150μmの視野をN=5
で測定し、平均値を求めた値である。
合は、特に光熱変換層を必要としないが、光熱変換物質
が実質的に透明でない場合、転写画像の色再現性を考慮
してインク層と別に光熱変換層を設けることが望まし
い。光熱変換層はインク層に隣接して設けることができ
る。
ても異なるが、光を吸収し効率良く熱に変換する物質が
よく、例えば半導体レーザーを光源として使用する場
合、近赤外に吸収帯を有する物質が好ましく、近赤外光
吸収剤としては、例えばカーボンブラックやシアニン
系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリリウム
系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、
チオアミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具
体的には特開昭63−139191号、同64−335
47号、特開平1−160683号、同1−28075
0号、同1−293342号、同2−2074号、同3
−26593号、同3−30991号、同3−3489
1号、同3−36093号、同3−36094号、同3
−36095号、同3−42281号、同3−9758
9号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げら
れる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
Tgが高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラ
ミド等の一般的な耐熱性樹脂や、ポリチオフェン類、ポ
リアニリン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、
ポリフェニレン・スルフィド類、ポリピロール類、およ
び、これらの誘導体または、これらの混合物からなるポ
リマー化合物を使用することができる。
は、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリ
マーはインク層との剥離性も良く、又、レーザー照射時
の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても所謂飛散が少な
い点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光
熱変換物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)
したり、水系分散することが望ましい。又、光熱変換層
へ各種の離型剤を含有させることで、光熱変換層とイン
ク層との剥離性を上げ、感度を向上することもできる。
離型剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリオキシア
ルキレン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコ
ーンオイルなど)、弗素系の界面活性剤(パーフルオロ
燐酸エステル系界面活性剤)、その他、各種界面活性剤
等が有効である。
しく、より好ましくは0.2〜1.0μmである。光熱
変換層における光熱転換物質の含有量は、通常、画像記
録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.0、更
に好ましくは0.7〜2.5になるように決めることが
できる。光熱変換層としてカーボンブラックを用いた場
合、光熱変換層の膜厚が1μmを超えると、インク層の
過熱による焦付きが起こらない代わりに感度が低下する
傾向にあるが、露光するレーザーのパワーや光熱変換層
の吸光度により変化するため適宜選択すればよい。
使用することも可能であり、カーボンブラック、特開昭
52−20842号に記載の金、銀、アルミニウム、ク
ロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレ
ン等のメタルブラックの蒸着層の他、周期律表のIb、
IIb、IIIa、IVb、Va、Vb、VIa、VI
b、VIIbおよびVIII族の金属元素、並びにこれ
らの合金、またはこれらの元素とIa、IIa及びII
Ib族の元素との合金、あるいはこれらの混合物の蒸着
層が挙げられ、特に望ましい金属にはAl、Bi、S
n、InまたはZnおよびこれらの合金、またはこれら
の金属と周期律表のIa、IIaおよびIIIb族の元
素との合金、またはこれらの混合物が含まれる。適当な
金属酸化物または硫化物には、Al、Bi、Sn、I
n、Zn、Ti、Cr、Mo、W、Co、Ir、Ni、
Pb、Pt、Cu、Ag、Au、ZrまたはTeの化合
物、またはこれらの混合物がある。また更に、金属フタ
ロシアニン類、金属ジチオレン類、アントラキノン類の
蒸着層も挙げられる。
以内が好ましい。
ものでもよく、又、上記のものに限定されず、様々な物
質が使用できる。
場合は、光照射時あるいは熱転写後に、受像シートから
インクシートを剥離する際、膜剥がれを起こし、色濁り
を起こすことがあるので、支持体下層との間に接着層を
設けることも可能である。
ウレタン、ゼラチンなどの従来公知の接着剤が使用でき
る。又、同様な効果を得るために、接着層を設ける代わ
りにクッション層に粘着付与剤、接着剤を添加すること
もできる。
との密着を増す目的で設けられる。このクッション層は
熱軟化性又は弾性を有する層であり、加熱により十分に
軟化変形しうるもの、又は低弾性率を有する材料あるい
はゴム弾性を有する材料を使用すればよい。
あり、ここで言うクッション性を表す指針として、弾性
率や針入度を利用することができる。例えば、25℃に
おける弾性率が1〜250kg/mm2程度の、あるい
は、JIS K2530−1976に規定される針入度
が15〜500程度の層が、色校正用カラープルーフ画
像の形成に対して好適なクッション性を示すことが確認
されているが、要求される程度は目的とする画像の用途
に応じて変わるものである。
であることが好ましく、より好ましくは60℃以下であ
る。
材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の
特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテ
ン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂
(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、
アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボ
ルネン等が挙げられる。
本発明の要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも
限定できない。
えることによりクッション層に好ましい特性が付与でき
る。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物
質、可塑剤などが挙げられる。具体的にはフタル酸エス
テル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪
酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げ
られる。又、例えば「プラスチックおよびゴム用添加剤
実用便覧」、化学工業社(昭和45年発行)などに記載
の各種添加剤を添加することができる。
クッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させ
るのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが
一般的に、クッション層素材量の10重量%以下、更に
5重量%以下が好ましい。
ために塗布(ブレードコーター、ロールコーター、バー
コーター、カーテンコーター、グラビアコーター等)あ
るいはラミネート(例えばホットメルトによる押出しラ
ミネーション法等)、フィルムの貼合せなどにより行
い、更に表面平滑性を出すために、塗布にて仕上げるこ
ともできる。
るいは熱可塑性の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層
を用いることも可能である。
更に形成する場合、これは各種塗布方式によってコーテ
ィングを行うことが望ましい。
好ましく、より好ましくは1〜7μmである。
録方法に使用される受像シートは、基本的に支持体上に
受像層を有するものであればよいが、中でも支持体の一
方の面にバックコート層、他方の面にクッション層、受
像層を順次積層した構成から成る受像シートが好まし
い。
寸法安定性が良く画像形成の際の熱に耐えるものならば
何でもよく、具体的には特開昭63−193886号2
頁左下欄12〜18行に記載のフィルム又はシートを使
用することができる。支持体は、搬送に適した剛性と柔
軟性を有することが好ましい。
く、更に好ましくは75〜125μmである。
しては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香
族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ア
ルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹
脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニル
アセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香
族エステル類、弗化ポリウレタン、ポリエーテルスルホ
ンなど汎用ポリマーを使用することができる。
能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マッ
ト材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果
がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。
じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなど
を特に限定なく採ることができる。場合によっては、支
持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート
層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子な
どが挙げられる。
付量で設けられることが好ましい。0.5g/m2未満で
は塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が生じ
易い。又、5g/m2を大きく超えて塗布されると好適な
マット材の粒径が非常に大きくなり、保存時にバックコ
ートによる受像層面のエンボス化が生じ、特に薄膜のイ
ンク層を転写する熱転写では記録画像の抜けやムラが生
じ易くなる。
ート層のバインダーのみの膜厚よりも2.5〜20μm
大きいものが好ましい。マット材の中でも、8μm以上
の粒径の粒子が5mg/m2以上が必要で、好ましくは6
〜600mg/m2である。これによって特に異物故障が
改善される。又、粒径分布の標準偏差を数平均粒径で割
った値σ/rn(=粒径分布の変動係数)が0.3以下
となるような、粒径分布の狭いものを用いることで、異
常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥を改善
できる上、より少ない添加量で所望の性能が得られる。
この変動係数は0.15以下であることが更に好まし
い。
帯電による異物の付着を防止するため、帯電防止剤を添
加することが好ましい。帯電防止剤としては、カチオン
系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面
活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11
290の化学商品」化学工業日報社、875〜876頁
等に記載の化合物などが広く用いられる。
しては、上記の物質の中でも、カーボンブラック、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化錫などの金属酸化物、有機半導
体などの導電性微粒子が好ましく用いられる。特に、導
電性微粒子を用いることは、帯電防止剤のバックコート
層からの解離がなく、環境によらず安定した帯電防止効
果が得られるために好ましい。
を付与するために、各種活性剤、シリコンオイル、弗素
系樹脂等の離型剤などを添加することも可能である。
層のTMA(Thermomechanical Analysis)により測定
した軟化点が70℃以下である場合に特に好ましい。
速度で、一定の荷重を掛けながら昇温し、対象物の位相
を観測することにより求める。本発明においては、測定
対象物の位相が変化し始める温度を以てTMA軟化点と
定義する。TMAによる軟化点の測定は、理学電気社製
Thermoflexなどの装置を用いて行うことがで
きる。
インクシートで用いたものと同様のものを用いることが
できる。
説明する。受像層は、バインダーと必要に応じて添加さ
れる各種添加剤から成る。
℃以下が好ましく、より好ましくは60℃以下である。
酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着
剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロ
ロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステ
ル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコン
ゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、塩化ビニ
ル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレ
ン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルエーテル、
アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、
エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグ
ラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラー
ル等が挙げられる。
μmが好ましい。
い。マット材は、数平均粒径が、受像層のマット材の存
在しない部分の平均膜厚より1.5〜5.5μm大きい
ことが好ましく、添加量は0.02〜0.2g/m2が好
ましい。この程度のマット材を添加することは、薄膜の
インク層を用いる熱転写において適度の密着性を保持す
るのに好ましく、特にレーザー熱転写記録において好ま
しい。
像層のマット材の存在しない部分の平均膜厚より1.5
〜5.5μm大きいもので、かつ、この範囲の粒径の粒
子が70個数%以上含まれることがより好ましい。
の間に剥離層を設けることもできる。剥離層は、受像シ
ートから画像を形成した受像層を最終支持体に再転写す
る場合に特に有効である。
リオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアセタール、
ポリビニルホルマール、ポリパラバン酸、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリカーボネート、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、フッ素
系樹脂、ポリスチレン,アクリロニトリルスチレン等の
スチレン類及びこれら樹脂を架橋したもの、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、アラミド等のTgが65℃以上
の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられる。
硬化剤としてはイソシアナート、メラミン等の一般的硬
化剤を使用することができる。
選ぶとポリカーボネート、アセタール、エチルセルロー
スが保存性の点で好ましく、更に受像層にアクリル系樹
脂を用いるとレーザー熱転写後の画像を再転写する際に
剥離性良好となり特に好ましい。
めて低くなる層を剥離層として利用することができる。
具体的には、ワックス類、バインダー等の熱溶融性化合
物や熱可塑性樹脂を主成分とする層とすることができ
る。
93886号に記載の物質等がある。特にマイクロクリ
スタリンワックス、パラフィンワックス、カルナバワッ
クスなどが好ましく用いられる。熱可塑性樹脂として
は、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等のエチレン系共重合
体、セルロース系樹脂等が好ましく用いられる。
脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、アミド
類、高級アミン等を必要に応じて加えることができる。
化することによって、それ自体が凝集破壊することで剥
離性を持つ層である。このような剥離層には過冷却物質
を含有させることが好ましい。
クトン、ポリオキシエチレン、ベンゾトリアゾール、ト
リベンジルアミン、バニリン等が挙げられる。
の接着性を低下させるような化合物を含ませる。このよ
うな化合物としては、シリコーンオイルなどのシリコン
系樹脂;テフロン、弗素含有アクリル樹脂等の弗素系樹
脂;ポリシロキサン樹脂;ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルホルマール等のアセター
ル系樹脂;ポリエチレンワックス、アミドワックス等の
固形ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤
等を挙げることができる。
媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレードコ
ーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、グラビアコーター、等の塗布法、ホットメルトに
よる押出しラミネーション法などが適用でき、クッショ
ン層上に塗布し形成することができる。又は、仮ベース
上に前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散した
ものを、上記の方法で塗布したものとクッション層とを
貼り合わせた後に仮ベースを剥離して形成する方法があ
る。
しい。膜厚が大きすぎるとクッション層の性能が現れ難
くなるため、剥離層の種類により調整することが必要で
ある。
が、かかる実施例によって本発明が限定されるものでは
ない。なお以下の実施例のおいて、「部」とあるのは特
に断りがない限り「重量部」を意味している。
イヤホイルヘキスト社製PET(ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、T100,#100)を支持体として、その上に
下記組成の塗布液をリバースロールコーターによって塗
布、乾燥して、乾燥後厚み7μmの中間層(クッション
層)を形成した。
層塗布液をワイヤーバーコーティングにより塗布、乾燥
して、波長810nmの透過吸収率が0.8の光熱変換層を形
成した。この光熱変換層の付量は、0.55g/m2であった。
調液手順はPVAの水溶液に所定量の水とイソプロピル
アルコールを添加した後、カーボンブラック分散物を徐
々添加して粒径の増大を抑えた。
ク層塗布液を乾燥膜厚が0.5〜0.55μmとなるよ
うに塗布し、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
インク層を形成した。本実施例では、マゼンタのインク
シートを用いた。
のバックコート層を塗布形成し、インクシート1を得
た。
イヤホイルヘキスト社製PET(ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、T100,#100)を支持体として、透過率5
0%となるようにアルミ蒸着処理をした。次いで、下記
組成のインク層塗工液をワイヤーバーにより塗布、乾燥
して、膜厚0.3μmのインク層を形成し、インクシー
トを形成し、その裏面にインクシート1と同様にバック
コート層を形成し、インクシート2を得た。
(前出、T-100)に、下記バックコート層塗工液をワイ
ヤーバーコーティングにて塗工・乾燥して、乾燥膜厚
0.6μmとなるように塗布し、その裏面にアクリル系
ラテックス(カネボウNSC社製、ヨドゾールAD92K)を乾
燥後膜厚約35μmの厚みになるようにアプリケーターに
て塗工しクッション層を形成した。
剥離層塗工液をワイヤーバーコーティングにて塗工、乾
燥して、乾燥後膜厚が1.3μmの剥離層を形成した。
マット材の存在しない部分の乾燥膜厚が1.2μmとな
るように塗布し、受像シート1を得た。
組み合わせで、レーザー熱転写画像形成試験を行った。
うに変化させた。また終端検知マークの長手方向の長さ
を3インチのコア径より大きいか小さいかで区別し、表
1に示した。
ル巻きし、インク層面を外向きにした場合と内向きにし
た場合について試験し、それぞれ表1に示した。
(図4(A)参照)と遮断型(図4(B)参照)のいずれ
かの方法で検出を行い、検出が可能か不可能かで評価
し、その結果を表1に示した。
光装置における最大出力サイズA2において100%ベ
タ画像出力を100版行い、5mm以上の平均個数を評
価した。その結果を表1に示した。
について、露光装置の露光搬送時のジャムリングを以下
の評価基準に従って評価した。その結果を表1に示し
た。評価基準 ◎:100回中0回 ○:100回中1〜2回 △:100回中3〜9回 ×:100回中10回以上
ラープルーフ等の作成に好適な光熱変換型インクシート
に用いられる露光記録装置においてブロッキングを防止
し、画像欠陥を防止できるレーザー熱転写記録方法を提
供することができる。
に巻き付けた状態を示す図
し、カットしている状態を示す全体構成図
細を示す図
Claims (11)
- 【請求項1】インク層面が外側に巻回されたロール状の
インクシートと受像層面が外側に巻回されたロール状の
受像シートを露光記録装置に繰り出し、所定の長さにカ
ットした後インク層を有する面と受像層を有する面を対
面するようにインクシートと受像シートを重ね合わせて
前記露光記録装置の露光ドラムに保持し、画像情報に応
じたレーザー光を照射してインクシートにてレーザー光
を吸収し熱に変換し、変換した熱により受像シートに画
像を転写形成するレーザー熱転写記録方法において、該
インクシートと受像シートの少なくともいずれか一方が
露光記録装置において検出可能な終端検知マークを有し
ており、該終端検知マークを光学的に検出することを特
徴とするレーザー熱転写記録方法。 - 【請求項2】終端検知マークが、裏面に粘着剤を有する
シールであることを特徴とする請求項1に記載のレーザ
ー熱転写記録方法。 - 【請求項3】終端検知マークが、露光記録装置の検出部
の検出光に対し反射率を50〜100%の範囲となしたこと
を特徴とする請求項1に記載のレーザー熱転写記録方法
料。 - 【請求項4】終端検知マークが、露光記録装置の検出部
の検出光に対し遮断率を80〜100%の範囲となしたこと
を特徴とする請求項1に記載のレーザー熱転写記録方
法。 - 【請求項5】終端検知マークが、金属箔であることを特
徴とする請求項4に記載のレーザー熱転写記録方法。 - 【請求項6】終端検知マークが、金属蒸着層であること
を特徴とする請求項5に記載のレーザー熱転写記録方
法。 - 【請求項7】終端検知マークのサイズが、インクシート
と受像シートの両材料シートの長手方向においてロール
コアの周長よりも長く、且つ終端検知マークが材料シー
トの表面及びバックコート面の両面に設けられたことを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレーザー熱
転写記録方法。 - 【請求項8】ロールの幅手方向においてインクシートが
受像シートよりも大きく、かつこのインクシートと受像
シートの幅手方向の長さの差分の長さよりも終端検知マ
ークの幅手方向の長さが短かく、両シートを重ね合わせ
露光記録する際、終端検知マークが受像シートに重なら
ないようにインクシートに設けたことを特徴とする請求
項1〜7のいずれかに記載のレーザー熱転写記録方法。 - 【請求項9】終端検知マークが露光記録装置で検出され
ると露光記録装置のオペレーターに終端の近いことの警
告をすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載のレーザー熱転写記録方法。 - 【請求項10】少なくとも2つ以上の任意の出力サイズ
を選択できる様にインクシートと受像シートのシートカ
ットが可能であることを特徴とする請求項1〜9のいず
れかに記載のレーザー熱転写記録方法。 - 【請求項11】出力サイズが単独の場合は該サイズ、複
数任意のサイズが選択可能な場合は最大出力サイズにお
いて、終端検知マークのインクシート上の設置位置を、
警告後少なくとも1枚を出力することが可能なように設
けたことを特徴とする請求項9又は10に記載のレーザ
ー熱転写記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33341898A JP2000141927A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | レーザー熱転写記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33341898A JP2000141927A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | レーザー熱転写記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000141927A true JP2000141927A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18265898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33341898A Pending JP2000141927A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | レーザー熱転写記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000141927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003035811A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写フィルムの供給方法、転写方法及び転写フィルム供給用のカートリッジ |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP33341898A patent/JP2000141927A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003035811A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写フィルムの供給方法、転写方法及び転写フィルム供給用のカートリッジ |
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