JP2000136253A - 着色高分子薄膜、カラ―フィルタ―および液晶表示装置 - Google Patents

着色高分子薄膜、カラ―フィルタ―および液晶表示装置

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JP2000136253A
JP2000136253A JP24280499A JP24280499A JP2000136253A JP 2000136253 A JP2000136253 A JP 2000136253A JP 24280499 A JP24280499 A JP 24280499A JP 24280499 A JP24280499 A JP 24280499A JP 2000136253 A JP2000136253 A JP 2000136253A
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有香 山舗
Masuichi Eguchi
益市 江口
Takuo Watanabe
拓生 渡辺
Jun Tsukamoto
遵 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示特性の優れた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】平均屈折率が1.60以上、1.90以下
で、かつ複屈折率の絶対値が0.01以下である着色高
分子薄膜、それを用いたカラーフィルターおよび液晶表
示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着色高分子薄膜、カ
ラーフィルターおよび液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子薄膜は高透明性、薄膜加工の容易
性、低コスト性などから光導波路、カラーフィルターの
マトリクス剤などの光学部材用途、LSIにおける層間
絶縁膜、パッシベーション膜、バッファーコートなどの
エレクトロニクス用途など広範囲な分野で使用されてい
る。
【0003】しかし、一般に高分子薄膜は大きな複屈折
率を有しているため、カラーフィルターに使用した場
合、リタデーションが大きくなり、透過光に位相差が生
じるため、液晶表示装置の視野角依存性が大きくなり、
表示特性が低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点に鑑み創案されたもので、その目的とすると
ころは、表示特性の優れた液晶表示装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、平均屈
折率が1.60以上、1.90以下で、かつ複屈折率の
絶対値が0.01以下である着色高分子薄膜、それを用
いたカラーフィルターおよび液晶表示装置によって達成
される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における着色高分子薄膜と
は、顔料、染料などで着色された、アクリル樹脂、アル
キド樹脂、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリアミドなどの高分子からなる、膜厚0.1〜5
00μmの薄膜状のものをいう。着色剤としては、耐熱
性の点から好ましくは、顔料が使用される。
【0007】本発明における光学特性値は、以下のよう
に定義される。 nxy:光の振動方向が薄膜の膜面と平行な場合の屈折率 nz :光の振動方向が薄膜の膜面と垂直な場合の屈折率 d :薄膜の膜厚 平均屈折率n(avg)=(2nxy+nz)/3 複屈折率Δn=nxy−nz リタデーション:複屈折率と膜厚の積(Δn×d)。
【0008】これらの光学特性値は、該着色高分子薄膜
の透過光ピークでの波長における測定値を用いる。例え
ば、赤色着色薄膜では610nm、緑色着色薄膜では5
40nm、青色着色薄膜では430nmの波長光を用い
る。
【0009】本発明者らは、液晶表示装置の表示特性を
向上させる方法について種々研究を重ねた結果、特定範
囲の平均屈折率を有し、かつ、特定範囲の複屈折率を有
する着色高分子薄膜を用いたカラーフィルターを用いる
と良いことを見いだした。
【0010】液晶表示装置の視野角依存性は、カラーフ
ィルターのリタデーションに影響を受ける。従来の視野
角が小さい液晶表示装置では、あまり問題にならなかっ
たが、広視野角対応した液晶表示装置、例えば、TN液
晶を用いた視野角拡大フィルム方式液晶表示装置や横電
界駆動方式(IPS方式)液晶表示装置の場合、リタデ
ーションの小さいカラーフィルターが要求される。液晶
表示装置において、コントラストの左右の視野角ズレが
シミュレーション値で5°以下という優れた表示特性を
得るためには、着色高分子薄膜のリタデーションは25
nm以下であることが好ましい。リタデーションは、よ
り好ましくは15nm以下、より好ましくは10nm以
下、より好ましくは5nm以下、最も好ましくは3nm
以下である。リタデーションは複屈折率と膜厚の積であ
るから、着色高分子薄膜の膜厚を薄くすれば、リタデー
ションを低減することができる。しかしながら、一般
に、液晶表示装置用カラーフィルターの着色高分子薄膜
の膜厚は、1.0〜2.0μmであり、これより薄くす
ることは困難である。したがって、カラーフィルターの
リタデーションを低減するためには、着色高分子薄膜の
複屈折率を小さくする必要がある。
【0011】すなわち、本発明の着色高着色分子薄膜は
平均屈折率が1.60以上、1.90以下と高く、かつ
複屈折率の絶対値が0.01以下、好ましくは0.00
5以下、さらに好ましくは0.0025以下、最も好ま
しくは0.001以下のものである。特に、カラーフィ
ルターの緑画素に用いる緑色着色薄膜の場合では、視感
透過率が最も高く、液晶表示装置の視野角依存性への影
響が最も大きいため、複屈折率の絶対値はより小さい方
が好ましい。
【0012】次に、高屈折率を有し、かつ低複屈折率の
着色高分子薄膜を得る方法を鋭意検討した結果、次の2
つの方法が有効であった。第1の方法は、着色高分子薄
膜に、側鎖に平面構造基を有する高分子を含有させるこ
とである。これにより、着色高分子薄膜の面内での配向
を抑制することが可能となり、他の特性を損なうことな
く、低複屈折率とすることができる。第2の方法は、着
色高分子薄膜に、高分子と正負逆の複屈折率をもつ複屈
折低減粒子を含有させることである。これにより、高分
子の複屈折を補償することが可能となり、他の特性を損
なうことなく、低複屈折率とすることができる。
【0013】まず、第1の方法について、説明する。高
分子の側鎖とは、高分子の主鎖方向から枝分かれした部
分のことである。また、平面構造基とは、芳香族環を少
なくとも1つ以上有するものであり、単環式のもので
は、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、
メシチル基、ベンジル基、フェネチル基、スチリル基、
シンナミル基など、多環式のものでは、ナフチル基、ア
ントリル基、フェナントリル基、インデン基、アズレン
基、フルオレン基など、複素環式のものでは、フリル
基、ピリジル基など、「全有機化合物名称のつけ方(新
増補版)」P61〜63、P80〜82(廖春栄著、三
共出版)に記載されているものなどが挙げられる。これ
らは、炭化水素基、ハロゲンなどの置換基を有するもの
でもよい。平面構造基の分子量は、小さすぎる場合には
配向抑制の効果が小さくなること、また、大きすぎる場
合にはポリマー合成の反応性が低下することから、76
〜2000の範囲にあることが好ましく、さらには10
0〜1000の範囲にあることが好ましい。平面構造基
としては、配向抑制効果とポリマー反応性の兼ね合いか
ら、フルオレン基類が特に好ましい。フルオレン基類と
は、フルオレン
【0014】
【化1】 を骨格中に有する基であり、もちろん、炭化水素基、ハ
ロゲンなどの置換基を有しているものも含まれる。1〜
9位の一価基、および9位での二価基のうち、配向抑制
効果の点から、9位の一価基または二価基が好ましく、
特に、9位の二価基が好ましい。
【0015】着色高分子薄膜を形成する高分子素材とし
ては、例えば、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエス
テル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミドなど
が挙げられるが、耐熱性、および屈折率の点でポリイミ
ドが好ましい。ポリイミドは耐熱性が高く、また屈折率
も高いので、例えば、カラーフィルターマトリクス剤と
して使用する場合、ポリイミド薄膜上にITOなどの金
属酸化膜をスパッタリング/焼成によって形成すること
も容易であり、またポリイミド薄膜とITOの屈折率が
近いため界面での反射率を低くすることができる。
【0016】ポリイミドは、一般的にポリイミド前駆体
を熱または化学的処理などにより、イミド環を形成させ
ることにより得られる。ポリイミド前駆体としては、ポ
リアミック酸およびそのエステル化物が通常用いられ
る。ポリアミック酸は、次の一般式(1)で表される。
【0017】
【化2】 ここでR1 は炭素数2〜22の4価の有機基、R2 炭素
数1〜22の2価の有機基、nは1または2で、重量平
均分子量が2000以上の重合体である。
【0018】一般に、ポリアミック酸は、テトラカルボ
ン酸二無水物とジアミンを反応させることにより得るこ
とができる。側鎖に平面構造基を有する高分子を得るに
は、側鎖に平面構造基を有するテトラカルボン酸二無水
物および/または側鎖に平面構造基を有するジアミンを
用いる。特に、側鎖にフルオレン基類を有するテトラカ
ルボン酸二無水物および/または側鎖にフルオレン基類
を有するジアミンを用いることが好ましく、なかでも、
側鎖にフルオレン基類を有するジアミンを用いることが
好ましい。
【0019】具体的な例として、側鎖にフルオレン基類
を有するテトラカルボン酸二無水物としては、
【0020】
【化3】 などが挙げられ、側鎖にフルオレン基を有するジアミン
としては、
【0021】
【化4】 などが挙げられる。
【0022】また、フルオレン基類以外の、側鎖に平面
構造基を有するテトラカルボン酸二無水物およびジアミ
ンの具体的な例としては、
【0023】
【化5】 などが挙げられる。
【0024】また、本発明においては側鎖に平面構造基
を有するテトラカルボン酸二無水物および/またはジア
ミンのみを用いてもよいが、その他のテトラカルボン酸
二無水物および/またはジアミンを組み合わせて用いる
こともできる。その場合、配向抑制の点から、側鎖に平
面構造基を有するテトラカルボン酸二無水物および/ま
たはジアミンを全テトラカルボン酸二無水物およびジア
ミン中の20モル%以上、より好ましくは50%以上用
いるのが良い。
【0025】その他のテトラカルボン酸二無水物として
は、例えば、脂肪族系または脂環式系のテトラカルボン
酸二無水物を用いることができ、その具体的な例とし
て、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボ
ン酸二無水物、1,2,3,5−シクロペンタンテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,4,5−ビシクロヘキセ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロ
ヘキサンテトラカルボン酸二無水物、1,3,3a,
4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ−
2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−
C]フラン−1,3−ジオンなどが挙げられる。また、
芳香族系のテトラカルボン酸二無水物を用いると、耐熱
性の良好なポリイミドに変換しうるポリイミド前駆体組
成物を得ることができる。その具体的な例としては、
3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物(BTDA)、ピロメリット酸二無水物(PM
DA)、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸
二無水物、3,3´,4,4´−ジフェニルスルホンテ
トラカルボン酸二無水物(DSDA)、4,4´−オキ
シジフタル酸二無水物(OPDA)、3,3´,4,4
´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPD
A)、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、3,3´,4,4´−パラターフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、3,3´,4,4´−メタターフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物が挙げられる。また、
フッ素系のテトラカルボン酸二無水物を用いると、短波
長領域での透明性が良好なポリイミドに変換しうるポリ
イミド前駆体組成物を得ることができる。その具体的な
例としては、4,4´−(ヘキサフルオロイソプロピリ
デン)ジフタル酸二無水物などが挙げられる。特に、分
極率異方性の点から、3,3´,4,4´−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、3,3
´,4,4´−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二
無水物(DSDA)、4,4´−オキシジフタル酸二無
水物(OPDA)が好ましい。側鎖にフルオレン基類を
有するジアミンと反応させる場合には、透明性の点か
ら、4,4´−オキシジフタル酸二無水物(OPDA)
が特に好ましく用いられ、全テトラカルボン酸二無水物
中の50モル%以上含有することが好ましい。
【0026】その他のジアミンとしては、例えば、脂肪
族系または脂環式系のジアミンを用いることができ、そ
の具体的な例として、エチレンジアミン、1,3−ジア
ミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサ
ン、4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジシクロ
ヘキシルメタン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウ
ンデカン(ATU)、1,4−ブタンジオール−ビス−
3−アミノプロピルエーテル(BDDA)などが挙げら
れる。特に、ATU、BDDAが分極率異方性の点で好
ましい。また、芳香族系のジアミンを用いると、耐熱性
の良好なポリイミドに変換しうるポリイミド前駆体組成
物を得ることができる。その具体的な例としては、4,
4´−ジアミノジフェニルエーテル(DAE)、3,4
´−ジアミノジフェニルエーテル、4,4´−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3´−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4´−ジアミノジフェニルスルホン、3,3´
−ジアミノジフェニルスルホン(DDS)、4,4´−
ジアミノジフェニルサルファイド、m−フェニレンジア
ミン、p−フェニレンジアミン(PDA)、2,4−ジ
アミノトルエン、2,5−ジアミノトルエン、2,6−
ジアミノトルエン、ベンジジン、3,3´−ジメチルベ
ンジジン、3,3´−ジメトキシベンジジン、o−トリ
ジン、4,4”−ジアミノターフェニル、1,5−ジア
ミノナフタレン、3,3´−ジメチル−4,4´−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4´−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、
4,4’−ジアミノベンズアニリド(DABA)などが
挙げられる。また、フッ素系のジアミンを用いると、短
波長領域での透明性が良好なポリイミドに変換しうるポ
リイミド前駆体組成物を得ることができる。その具体的
な例としては、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,6’−
トリフルオロメチル−4,4’−ジアミノベンジジン
(TFDB)などが挙げられる。また、ビス−3−(ア
ミノプロピル)テトラメチルシロキサン(SiDA)に
代表されるシロキサンジアミンを用いると、無機基板と
の接着性を良好にすることができる。シロキサンジアミ
ンは、通常、全ジアミン中の1〜20モル%量用いる。
シロキサンジアミンの量が少なすぎれば接着性向上効果
が発揮されず、多すぎれば耐熱性が低下する。
【0027】ポリアミック酸の合成は、極性有機溶媒中
でテトラカルボン酸二無水物とジアミンを反応させるこ
とにより行うのが一般的である。この時、テトラカルボ
ン酸二無水物とジアミンの混合比により得られるポリア
ミック酸の重合度を調節することができる。また、上記
のポリアミック酸のエステル化物も同様である。溶媒と
しては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどの
アミド系極性溶媒が使用されるほか、着色剤である顔料
の分散効果を高めるため、ラクトン類が主成分もしくは
ラクトン類単独からなる溶媒も好ましい。ここでラクト
ン類が主成分もしくはラクトン類単独からなる溶媒と
は、溶媒中にラクトン類が50重量%以上含有されてい
ることをいう。ラクトン類とは脂肪族環状エステルで炭
素数3〜12の化合物をいう。具体的な例として、β−
プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラ
クトン、δ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ε
−カプロラクトンなどが挙げられるがこれらに限定され
ない。とくにポリアミック酸の溶解性の点で、γ−ブチ
ロラクトンが好ましい。また、ラクトン類以外の溶媒と
しては上記アミド系極性溶媒の他にメチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビ
トール、3−メトキシ−3−メチルブタノールなどを挙
げることができる。
【0028】また、同様にして、ポリイミド以外の高分
子素材、例えば、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエ
ステル、ポリアミドイミド、ポリアミドなどについて
も、側鎖に平面構造基を有するモノマーを用いて重合反
応させることにより、高分子の側鎖に平面構造基を導入
することが可能である。モノマーの重合反応に関わる反
応基として、アミノ基、水酸基、エポキシ基、アクリル
基などが挙げられ、その具体的なモノマーの例として、
9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−フルオレ
ン、ビスフェノキシエタノールフルオレン、ビスクレゾ
ールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスフェノキシ
エタノールフルオレンジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノキシエタノールフルオレンジアクリレート(BPEF
A)などが挙げられる。
【0029】これら側鎖に平面構造基を有するモノマー
を用いる量としては、少なすぎると、配向抑制効果が得
られず、多すぎると耐溶剤性が低下するので、着色高分
子薄膜中の全固形分中の、1〜30重量%が好ましく、
より好ましくは2〜25重量%、さらに好ましくは3〜
20重量%である。
【0030】次に、第2の方法について、説明する。本
発明の複屈折低減粒子は、粒子自体が配向を有し、該粒
子の分極率異方性の方向が高分子の分極率異方性の方向
と異なる特性を有するものをいう。好ましくは、互いに
直交する特性を有するものをいう。また、本発明の複屈
折低減粒子は、フレーク状あるいは針状形状であること
が好ましい。
【0031】複屈折低減粒子は、平面構造基を有してい
ることが好ましく、さらには、2つ以上の平面構造基を
有していることが好ましい。2つ以上の平面構造基を有
している場合、そのうちの少なくとも1つの平面構造基
の面が、他の平面構造基の面に対して、ほぼ垂直になる
ようなコンフォメーションを持つことにより、該粒子が
2成分の分極率異方性を持つことになる。これにより、
該粒子の1つの分極率異方性の方向が、高分子の分極率
異方性の方向と同じ方向になると、もう一つの分極率異
方性が高分子の分極率異方性の方向と直交することにな
り、着色高分子薄膜の複屈折率が低減される。
【0032】平面構造基としては、先に挙げたものと同
様のものが用いられるが、配向抑制効果の点から、フル
オレン基類やキノリル基類が好ましい。
【0033】フルオレン基類には、先に挙げたものと同
様のものが用いられる。フルオレン基類を有し、2つの
分極率異方性をもつ粒子を構成する分子の具体例として
は、
【0034】
【化6】 などが挙げられる。
【0035】フルオレン基類以外で、2つの分極率異方
性をもつ粒子を構成する分子の具体例は、
【0036】
【化7】 などが挙げられる。
【0037】また、これらの粒子は低分子量の分子から
構成されるものばかりでなく、オリゴマーやポリマーの
ような高分子量の分子から構成される粒子であっても良
い。すなわち、フルオレン基類などの平面構造基を、側
鎖に有する高分子から構成される粒子であっても良い。
例えば、前記の側鎖に平面構造基を有するポリイミド前
駆体からポリイミド粒子を得るには、ポリイミド前駆体
であるポリアミック酸溶液を、140〜230℃に加熱
してイミド化し、得られたポリイミド粉末をソルトミリ
ング等の方法で微細加工することによって、ポリイミド
粒子を得ることができる。さらに、これらフルオレン基
類などの平面構造基は、高分子の分子鎖の中に含まれて
いても良い。
【0038】次に、キノリル基類を有する粒子について
説明する。キノリル基類とは、一般式(2)で示される
キノリンを骨格中に有する基であり、もちろん、炭化水
素基、ハロゲンなどの置換基を有しているものも含まれ
る。置換基としては、1〜8位の一価基のうち、配向抑
制効果の点から、2位の一価基が好ましい。
【0039】
【化8】 特に、一般式(3)で表されるキノフタロン系誘導体が
配向抑制効果の点から好ましい。
【0040】
【化9】 (Xは水素または、ハロゲンを表す。Yは置換基を表
し、C1〜30の有機基である。) キノフタロン系誘導体の例としては、置換基Yがフェニ
ル基、ビフェニル基、ナフタレン基、フタルイミド基で
あるもの、および、ハロゲン置換基を有するフェニル
基、ビフェニル基、ナフタレン基、フタルイミド基であ
るものなどが挙げられる。
【0041】また、複屈折低減粒子は、ハロゲン基を有
することが好ましい。分子中にハロゲン基を含有させる
ことによって、高分子の分極率異方性の方向とは異なる
方向の分極率異方性を高める効果が得られる。ハロゲン
基は、2つ以上有することが好ましく、それらの置換位
置については、分極率を高めるために、相対する位置に
あることが好ましい。例えばベンゼン環に2つ置換した
ハロゲン基は、オルト、メタ位置よりも、パラ位置にあ
ることが好ましい。その具体的な例としては、カラーイ
ンデックスナンバーPY138、PR209、PR24
2およびPV23の顔料が挙げられる。なかでも、黄色
顔料としての着色効果も良く、耐候性、耐熱性にも優れ
ているため、PY138が好ましい。これらの複屈折低
減効果のある顔料を用いた場合、その他の複屈折低減粒
子を別途添加する必要がなくなり、工程およびコストの
低減の面から好ましい。もちろん、複屈折低減効果のあ
る顔料と、その他の複屈折低減粒子を併用してもかまわ
ない。
【0042】
【化10】 上記の複屈折低減粒子は、配向抑制効果の点から、含有
量は多いほうが良いが、含有量が多くなりすぎると、着
色高分子薄膜の耐溶剤性が悪くなるので、粒子の着色高
分子薄膜中の含有量は、1〜50重量%、好ましくは3
〜40重量%、さらに好ましくは5〜30重量%であ
る。もちろん、第1の方法である、側鎖に平面構造基を
有する高分子と併用しても構わない。その場合、配向抑
制効果はさらに大きくなり、大幅な複屈折低減が可能と
なり、好ましい。
【0043】複屈折低減効果のある顔料に、その他の顔
料を組み合わせることができる。その他の顔料の具体的
な例をカラーインデックス(CI)ナンバーで示す。黄
色顔料の例としてはピグメントイエロー(PY)13、
17、20、24、83、86、93、94、95、1
09、110、117、125、137、139、14
7、148、153、154、166、173、185
などが挙げられる。橙色顔料の例としてはピグメントオ
レンジ(PO)13、31、36、38、40、42、
43、51、55、59、61、64、65などが挙げ
られる。赤色顔料の例としてはピグメントレッド(P
R)9、48、97、122、123、144、14
9、166、168、177、180、190、19
2、215、216、217、220、223、22
4、226、227、228、240、254などが挙
げられる。紫色顔料の例としてはピグメントバイオレッ
ト(PV)19、29、32、33、36、37、3
8、40、50などが挙げられる。青色顔料の例として
はピグメントブルー(PB)15(15:3、15:
4、15:6など)、21、22、60、64などが挙
げられる。緑色顔料の例としてはピグメントグリーン
(PG)7、10、36、47などが挙げられる。黒色
顔料の例としては、カーボンブラック、ピグメントブラ
ック7、チタンブラックなどの金属酸化物などが挙げら
れる。なお、顔料は必要に応じて、ロジン処理、酸性基
処理、塩基性基処理などの表面処理が施されている物を
使用してもよい。また、樹脂ブラックマトリクスとの密
着力を向上させるために、必要に応じて顔料表面を樹脂
で被覆したものを用いてもよい。
【0044】本発明に用いられる顔料は、ソルトミリン
グなどで平均粒子径が200μm以下まで微細加工する
と、着色高分子薄膜のコントラストが高くなるので、よ
り好ましく用いられる。このとき、微細加工された顔料
の比表面積は、40〜120m2/g(BET法)の範
囲にあることが好ましい。比表面積が40m2/gより
小さいと、コントラストが低くなり、120m2/gを
超えると顔料が凝集しやすくなるため好ましくない。例
として、緑画素の場合、微細加工していないPY138
を用いた緑着色膜でのコントラストが500〜600で
あるのに対し、微細加工したPY138を用いた緑着色
膜のコントラストは900〜1000となる。
【0045】ソルトミリングについて具体的に説明す
る。有機顔料と水溶性の無機塩(A)の混合物に潤滑剤
として少量の水溶性有機溶剤(B)を加え、ニーダー等
で強く練り込んだ後、この混合物を水中に投入し、ハイ
スピードミキサー等で撹拌しスラリー状とする。次に、
このスラリーを濾過、水洗して必要により乾燥すること
により、微細化された顔料が得られる。また、ソルトミ
リング時に上記水溶性有機溶剤(B)に少なくとも一部
可溶な樹脂(C)を併用することにより、さらに微細で
かつ乾燥時の顔料の凝集の少ない処理顔料が得られる。
【0046】ここで用いられる無機塩(A)は水溶性で
あれば特に限定されないが、コストの点から塩化ナトリ
ウムを用いるのが好ましい。無機塩と顔料の混合比につ
いては、顔料に対する無機塩の量比が多いほど微細化効
率が高いが、1回の顔料の処理量が少なくなる。従っ
て、処理効率と生産効率の両面から量比を決定する必要
があるが、顔料に対して無機塩を重量比で1倍〜10倍
用いるのが好ましい。
【0047】水溶性有機溶剤(B)は、水溶性でかつ無
機塩(A)を溶解しないものであれば特に限定されない
が、ソルトミリング時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易
い状態になるため、安全性の点から高沸点溶剤が好まし
い。例えば、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエ
タノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2
−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルグリコール、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリ
エチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノー
ル、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレング
リコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、低分
子量ポリプロピレングリコール等が用いられる。
【0048】樹脂(C)は、好ましくは室温で固体で、
不水溶性で、かつソルトミリング時の潤滑剤に用いる水
溶性有機溶剤(B)に少なくとも一部可溶である必要が
あり、天然樹脂、変性天然樹脂、合成樹脂、天然樹脂で
変性された合成樹脂等が用いられる。天然樹脂としては
ロジンが代表的であり、変性天然樹脂としては、ロジン
誘導体、繊維素誘導体、ゴム誘導体、タンパク誘導体お
よびそれらのオリゴマーが挙げられる。合成樹脂として
は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、マレイン酸樹脂、ブ
チラール樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。天然樹
脂で変性された合成樹脂としては、ロジン変性マレイン
酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂等が挙げられる。
【0049】本発明の着色高分子薄膜を画素に用いて、
カラーフィルターを作製することにより、表示特性の優
れた液晶表示装置を得ることができる。カラーフィルタ
ーは、通常、赤、緑、青の3色の画素を有している。本
発明の着色高分子薄膜は、カラーフィルターのいずれの
画素に用いることもできる。もちろん、全ての画素に用
いると、より表示特性の優れた液晶表示装置が得られ好
ましい。
【0050】本発明の着色高分子薄膜からカラーフィル
ターを作製する場合、カラーフィルターの画素が、CR
T蛍光体の色度特性あるいはバックライトやLCDの液
晶特性に合うように、数色の顔料を組み合わせて調色
し、使用する。赤画素の場合を例にあげると、PR17
7、PY83およびPY139の組み合わせ、PR17
7とPO38の組み合わせ、PR254とPO38の組
み合わせ、PR254とPY138の組み合わせで色度
が調色されるが、色度特性および画素の複屈折低減の点
からPR254とPY138の組み合わせがより好まし
い。PR254とPY138を組み合わせる場合、その
配合比は、PR254が65〜90重量%、PY138
が10〜35重量%、好ましくは、PR254が70〜
85重量%、PY138が15〜30重量%である。緑
画素の場合は、PG7またはPG36と上記黄色顔料、
例えば、PY17、PY83またはPY139との組み
合わせや、PY138との組み合わせで色度が調色され
る。色度特性、画素の複屈折低減の点から、PG36と
PY138の組み合わせが好ましい。PG36とPY1
38を組み合わせる場合、その配合比は、PG36が4
0〜80重量%、PY138が20〜60重量%、好ま
しくはPG36が50〜70重量%、PY138が30
〜50重量%である。また、この場合、色度の微調整の
意味から、PY139を0.1〜5重量%、好ましくは
0.5〜3重量%、より好ましくは1〜2重量%添加し
ても良い。
【0051】また、コントラストの向上と色度の微調整
の意味から、PY138の内の5〜50重量%をPY1
50に置き換えても良い。50重量%を超えて置き換え
ると、複屈折低減効果が小さくなるので好ましくない。
【0052】モニター用途におけるカラーフィルターの
色再現範囲は、色度座標上で赤画素、緑画素、青画素の
各色度が結ぶ三角形の面積で表すことができる。カラー
フィルターの色再現性は、CRTの標準色であるNTS
Cの色再現範囲に対するカラーフィルターの色再現範囲
の割合で表すことができる。ノートパソコン用途のカラ
ーフィルターの色再現性は40%前後であるのに対し、
モニター用途のカラーフィルターの色再現性は50%以
上で、ホワイトの視感透過率を表すYは23.5以上で
あることが好ましい。
【0053】したがって、モニター用カラーフィルター
の赤画素、緑画素、青画素の色度座標は以下の範囲にあ
ることが好ましい。
【0054】赤画素 x=0.600〜0.680、y
=0.300〜0.400 緑画素 x=0.250〜0.350、y=0.570
〜0.650 青画素 x=0.100〜0.180、y=0.080
〜0.160 これらの色度座標は、2°視野、C光源で測定したもの
である。
【0055】カラーフィルターの色再現性が高くなると
コントラストは低くなる傾向をもつが、コントラストの
低いカラーフィルターを用いた液晶表示装置の表示品位
は悪いものとなる。したがって、カラーフィルターのコ
ントラストは500以上であることが好ましく、より好
ましくは600以上である。
【0056】本発明におけるカラーフィルターは、赤画
素、緑画素、青画素に含まれる樹脂が、着色剤としての
顔料を微分散安定化し、カラーフィルターのコントラス
トを高くするという点から、1〜3級アミノ基、アミド
基、イミド基、ウレイレン基およびイミノ基から選ばれ
た少なくとも1種を有する高分子であることが好まし
い。これらの高分子はマトリクス剤としての機能に加え
て、顔料の分散剤としての機能を併せ持つものである。
【0057】着色高分子薄膜を作製するには、通常、溶
媒に高分子が溶解した溶液に顔料が分散されたカラーペ
ーストが用いられる。
【0058】上記カラーペーストに用いられる溶媒とし
ては、水および一般的な有機溶媒を用いることができ
る。高分子素材がポリイミドの場合、ポリイミド前駆体
を溶解する溶媒であることが望ましい。ポリイミド前駆
体を溶解する溶媒としては、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、
γ−ブチロラクトンなどのラクトン類、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドンなどのピロリドン類な
どの極性有機溶媒が挙げられる。また、通常、単独では
ポリイミド前駆体を溶解しない、エタノール、ブタノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール類、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルなどのプロピレング
リコール誘導体類等の有機溶媒をポリイミド前駆体を溶
解する溶媒と混合して用いることができる。顔料の分散
効果を高めるため、ラクトン類が主成分の溶媒が好まし
い。溶剤の使用量は特に限定されないが、高分子の溶解
に十分な量であり、かつ適度な粘度を有する量であるこ
とが好ましい。
【0059】カラーペーストは、分散機を用いて高分子
溶液中に直接顔料を分散させる方法や、分散機を用いて
水または有機溶媒中に顔料を分散して顔料分散液を作製
し、その後、高分子溶液と混合する方法などにより製造
される。顔料の分散方法にはボールミル、サンドグライ
ンダー、3本ロールミル、高速度衝撃ミルなど、種々の
方法がとりうる。
【0060】上記カラーペーストにおいて、樹脂と顔料
は、通常、重量比で2:8〜9:1、好ましくは3:7
〜8:2、より好ましくは4:6〜7:3の範囲で混合
して用いられる。樹脂の量が少なすぎると、着色高分子
薄膜の基板との接着性が不良となる恐れがあり、逆に顔
料の量が少なすぎると着色度が問題となる恐れがある。
【0061】カラーペーストの塗布性および着色膜の表
面の均一性を良好にする目的で、あるいは、顔料の分散
性を良好にする目的で、カラーペーストに界面活性剤を
添加することができる。界面活性剤の添加量は通常、顔
料の0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜1
重量%である。添加量が少なすぎると塗布性、着色高分
子薄膜表面の均一性の改良、あるいは顔料の分散性の改
良の効果がなく、多すぎると逆に塗布性が不良となった
り、顔料の凝集が起こる場合がある。界面活性剤の具体
例としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなど
の陰イオン界面活性剤、ステアリルアミンアセテート、
ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドなどの陽イ
オン界面活性剤、ラウリルジメチルアミンオキサイド、
ラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリ
ウムベタインなどの両性界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル、ソルビタンモノステアレートなどの非イオン界
面活性剤などが挙げられる。本発明では、これらに限定
されずに、界面活性剤が1種または2種以上用いること
ができる。界面活性剤の添加は、顔料の分散工程中また
はその工程の前後のどの時点でも行うことができる。し
かし、添加の時点により顔料の分散性が変わる場合があ
るので、注意を要する。
【0062】カラーペーストを基板上に塗布する方法と
しては、スピンコーター、バーコーター、ブレードコー
ター、ロールコーター、ダイコーター、スクリーン印刷
法などで基板に塗布する方法、基板をカラーペースト中
に浸漬する方法、カラーペーストを基板に噴霧する方法
などの種々の方法を用いることができる。基板としては
通常、ソーダガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガ
ラス、石英ガラスなどの透明基板や、シリコン、ガリウ
ム−ひ素などの半導体基板などが用いられるが、特にこ
れらに限定されない。なお、基板上にカラーペーストを
塗布する場合、シランカップリング剤などの接着助剤で
基板表面を処理しておくと、薄膜と基板の接着力を向上
させることができる。
【0063】カラーペーストを用いて形成される着色高
分子薄膜の厚みは、通常、0.1〜10μm、好ましく
は、0.5〜5μmである。膜厚が小さすぎれば、光の
吸収が小さくなりすぎて、光学特性が満足されない。膜
厚が大きすぎる場合は、膜自体の強度不足によるクラッ
クが発生したり、硬化しにくかったり、光の吸収が大き
くなりすぎて光学特性が満足されないなどの問題が生じ
るおそれがある。また、液晶表示装置用カラーフィルタ
ーに用いる場合は、着色高分子薄膜の膜厚は、1.0〜
2.0μmが好ましい。
【0064】本発明の着色高分子薄膜は、液晶表示装置
や撮像素子のカラーフィルターのほか、光学素子の遮光
膜、光ファイバーの被覆膜などに用いることもできる。
たとえば、光ファイバーをカラーペーストを用いて着色
高分子薄膜で被覆したものは、高温下での光学センサー
として利用することができる。
【0065】次に、カラーフィルターの作製法の一例を
説明する。
【0066】カラーペーストを、前記のような方法で基
板上に塗布した後、風乾、加熱乾燥、真空乾燥などによ
り乾燥し、ポリイミド前駆体着色膜を形成する。加熱乾
燥の場合、オーブン、ホットプレートなどを使用し、5
0〜180℃の範囲、より好ましくは80〜120℃で
30秒〜3時間行う。温度が低すぎる場合、溶媒がなか
なか蒸発せず、逆に温度が高すぎると現像液への溶解性
が低下する。このようにして得られたポリイミド前駆体
着色膜に、通常の湿式エッチングによりパターンを形成
する。まず、ポリイミド前駆体着色膜上にポジ型フォト
レジストを塗布し、フォトレジスト被膜を形成する。続
いて該フォトレジスト被膜上にマスクを置き、露光装置
を用いて紫外線を照射する。露光後、ポジ型フォトレジ
スト用アルカリ現像液により、フォトレジスト被膜とポ
リイミド前駆体着色膜のエッチングを同時に行う。エッ
チング後、不要となったフォトレジスト被膜を剥離す
る。
【0067】ポリイミド前駆体着色膜は、その後、加熱
処理することによって、ポリイミド着色膜に変換され
る。加熱処理は通常、空気中、窒素雰囲気中、あるい
は、真空中などで、150〜450℃、好ましくは18
0〜350℃、より好ましくは200〜320℃の温度
のもとで、0.5〜5時間、連続的または段階的に行わ
れる。以上の工程を赤、緑、青の3色のカラーペースト
について行うことにより、赤、緑、青の3色の着色高分
子薄膜からなる画素が形成された液晶表示装置用カラー
フィルターが作製できる。
【0068】また、液晶表示装置用カラーフィルターで
は、画素間に遮光膜からなるブラックマトリクスを配置
してもよい。ブラックマトリクスの配置により、液晶表
示装置のコントラストを向上させることができることに
加え、光による液晶表示装置の駆動素子の誤動作を防止
することができる。ブラックマトリクスには、金属ブラ
ックマトリクス、樹脂ブラックマトリクス等がある。樹
脂ブラックマトリクスは、例えば、上記のポリイミド着
色膜の作製法と同様にして、黒のカラーペーストを塗
布、乾燥、エッチングおよび加熱処理して作製できる。
【0069】上記カラーフィルターを形成した液晶表示
装置用基板上には、固定されたスペーサーを形成しても
よい。固定されたスペーサーとは、特開平4−3188
16号公報に示されるように液晶表示装置用基板の特定
の場所に固定され、液晶表示装置を作製した際に対向基
板と接するものである。これにより対向基板との間に、
一定のギャップが保持され、このギャップに液晶が注入
される。固定されたスペーサーを配することにより、液
晶表示装置の製造工程において球状スペーサーを散布す
る工程や、シール剤内にロッド状のスペーサーを混練す
る工程を省略することができる。
【0070】固定されたスペーサーの形成は、フォトリ
ソグラフィーや印刷、電着などの方法によって行われ
る。スペーサーを容易に設計通りの位置に形成できるの
で、フォトリソグラフィーによって形成することが好ま
しい。
【0071】本発明においては、基板上に樹脂ブラック
マトリクスを形成した後、画素を形成した後または固定
されたスペーサーを形成した後に、アクリルポリマー、
ポリシロキサン、ポリイミドなどからなるオーバーコー
ト膜を形成することがより好ましい。
【0072】該オーバーコート膜の厚みは、凹凸のある
基板上に塗布された場合、オーバーコート剤のレベリン
グ性により、凹部(周囲より低い部分)では厚く、凸部
(周囲より高い部分)では薄くなる傾向がある。オーバ
ーコート膜の厚みは、0.01〜5μmが好ましく、よ
り好ましくは0.03〜4μm、さらに好ましくは0.
04〜3μmである。
【0073】上記カラーフィルターを、薄膜トランジス
タを備えた液晶表示素子用基板と貼り合わせた液晶表示
装置は、表示品位が高い。特に横電界駆動方式(IPS
方式)、マルチドメイン・バーチカル・アライメント方
式(MVA方式)、視野角拡大フィルム方式などの広視
野角化対応したモニター用途の液晶表示装置では本発明
の効果が一層顕著となる。
【0074】また、本発明の方法は、単にリタデーショ
ンを低減するのみならず、負の値にすることもできる。
したがって、リタデーションの絶対値をほぼ0にするこ
ともできるし、リタデーションを、正または負の特定範
囲にコントロールすることも可能である。
【0075】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、実施
例中に記載された測定法の、具体的な手法は以下に示す
とおりである。 (測定法) <色度>大塚電子(株)製 顕微分光光度計 MCPD
−2000にて測定した。 <コントラスト>バックライト(明拓システム)上で色
彩輝度計(“トプコン”BM−5A)にて2°視野で試
料の平行ニコルの輝度と直交ニコルの輝度を測定し、平
行ニコルの輝度と直交ニコルの輝度との比をコントラス
トとした。 <膜厚>東京精密(株)製 膜厚測定器 サーフコム1
500Aにて測定した。 <屈折率、複屈折率、リタデーション>屈折率nTE、n
TMは、メトリコン製 プリズムカプラ測定装置PC−2
010で、赤色着色薄膜では610nm、緑色着色薄膜
では540nm、青色着色薄膜では430nmの波長光
で測定し、これから、平均屈折率、複屈折率、リタデー
ションを計算した。 nxy:光の振動方向が薄膜の膜面と平行な場合の屈折率 nz :光の振動方向が薄膜の膜面と垂直な場合の屈折率 d :薄膜の膜厚 平均屈折率n(avg)=(2nxy+nz)/3 複屈折率Δn=nxy−nz リタデーション:複屈折率と膜厚の積(Δn×d)。
【0076】A.ポリアミック酸溶液の合成例 温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷
却装置、および、攪拌装置を付した反応釜を用いて、合
成を行った。
【0077】製造例1 FDA 330.6g(0.95mol)、SiDA 1
2.4g(0.05mol)をγ−ブチロラクトン 2
606gと共に仕込み、ODPA 306.9g(0.
99mol)を添加し、70℃で3時間反応させた。無
水マレイン酸1.95g(0.02mol)を添加し、
さらに70℃で2時間反応させた後、γ−ブチロラクト
ン1086gを添加して希釈し、粘度80センチポアズ
(25℃)の15%ポリアミック酸溶液(PA−1)を
得た。
【0078】製造例2 DAE 150.0g(0.75mol)、DDS 4
9.6g(0.20mol)、SiDA 12.4g
(0.05mol)をγ−ブチロラクトン 2730g
と共に仕込み、BTDA 161.0g(0.50mo
l)、PMDA 106.8g(0.49mol)を添
加し、60℃で5時間反応させた。無水マレイン酸
1.96g(0.02mol)を添加し、さらに60℃
で1時間反応させ、粘度15ポアズ(25℃)の15%
ポリアミック酸溶液(PA−2)を得た。
【0079】製造例3 DAE 60.0g(0.30mol)、PDA 70.
2g(0.65mol)、SiDA 12.4g(0.
05mol)をγ−ブチロラクトン 738g、N−メ
チル−2−ピロリドン 738gと共に仕込み、ODP
A 309.2g(0.9975mol)、γ−ブチロ
ラクトン 166g、N−メチル−2−ピロリドン 1
66gを添加し、80℃で3時間反応させた。無水マレ
イン酸 0.49g(0.005mol)を添加し、さ
らに80℃で3時間反応させ、粘度20ポアズ(25
℃)の20%ポリアミック酸溶液(PA−3)を得た。
【0080】製造例4 DDS 117.8g(0.475mol)、DABA
107.8g(0.475mol)、SiDA 1
2.4(0.05mol)をγ−ブチロラクトン216
1g、N−メチル−2−ピロリドン 427gと共に仕
込み、BPDA288.1g(0.98mol)を添加
し、60℃で3時間反応させた。無水マレイン酸 3.
9g(0.04mol)を添加し、さらに60℃で2時
間反応させ、粘度20ポアズ(25℃)の17%ポリア
ミック酸溶液(PA−4)を得た。
【0081】製造例5 DAE 190g(0.95mol)、SiDA 1
2.4g(0.05mol)をγ−ブチロラクトン 2
163g、N−メチル−2−ピロリドン 427gと共
に仕込み、BPDA 285.2g(0.97mol)
を添加し、70℃で3時間反応させた。無水マレイン酸
5.9g(0.06mol)を添加し、さらに70℃
で2時間反応させ、粘度100ポアズ(25℃)の16
%ポリアミック酸溶液(PA−5)を得た。
【0082】製造例6 DAE 600.7g、DDS670.2g、SiDA
74.6gをγ−ブチロラクトン 16644.1gと
共に仕込み、30℃に加熱した。30分後、BTDA
644.4g、PMDA 641.3g、BPDA 29
4.2gを投入し、58℃に加熱した。3時間後、無水
マレイン酸 11.8gを添加し、58℃でさらに1時
間加熱することにより、ポリアミック酸のN−メチル−
2−ピロリドン溶液(PA−6)を得た。
【0083】製造例7 温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷
却装置、および、攪拌装置を取り付けた反応釜を用いて
合成を行った。 まず、反応釜に、1−プロパノール
100.0gとn−ラウリルメルカプタン 0.3gを
入れ、80℃に加熱した。続いて、スチレン 41.7
g(0.40mol)、メタクリル酸メチル 42.1
g(0.40mol)、メタクリル酸 17.2g
(0.20mol)と2,2’−アゾビス(イソブチル
ニトリル)1.0gを滴下ロートにより反応釜に滴下
し、80℃で2時間反応させた。 得られたポリマー溶
液を多量のn−ヘキサンに加え析出させ、濾過を行い、
白色固体状の粗精製ポリマーを得た。さらに、得られた
粗精製ポリマーをエチルセロソルブ 200gに溶解
し、続いて水とブレンド、析出物を濾過、乾燥すること
により、より精製されたポリマー粉末を得た。 得られ
た精製ポリマー粉末をプロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテートに20重量%溶液となるよう加温し
ながら溶解させ、20%アクリルポリマー溶液(AP−
1)を得た。
【0084】B.微粒子の製造例 製造例8 温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷
却装置、および、攪拌装置を付した反応釜に、FDA
348.0g(1.00mol)をγ−ブチロラクトン
2606gと共に仕込み、ODPA 306.9g
(0.99mol)を添加し、70℃で3時間反応させ
た。無水マレイン酸 1.95g(0.02mol)を
添加し、さらに70℃で2時間反応させた後、γ−ブチ
ロラクトン1120gを添加して希釈し、粘度80セン
チポアズ(25℃)の15%ポリアミック酸溶液を得
た。 得られたポリアミック酸溶液 1740gを、ミ
キサーで撹拌しながら水中に滴下していき、ポリアミッ
ク酸の固体を再沈殿させた。得られたポリアミック酸の
固体を140℃で20分間真空乾燥した後、250℃で
40分間真空加熱してイミド化させ、ポリイミド粉体を
得た。 得られたポリイミド粉体 250.0g、塩化
ナトリウム 700g、およびポリエチレングリコール
160gを、3本ロールミルで3時間混練した。次に、
この混合物を約3Lの温水に投入し、80℃に加熱しな
がらハイスピードミキサーで1時間撹拌してスラリー状
とした。該スラリーを、濾過、水洗して塩化ナトリウム
およびポリエチレングリコールを除き、60℃の熱風オ
ーブンで24時間真空乾燥して微粒子(DP−1)を得
た。
【0085】製造例9 下式で表されるキノフタロン誘導体の固体 250.0
g、塩化ナトリウム 700g、ロジン変性マレイン酸
樹脂 107g、およびポリエチレングリコール160
gを、3本ロールミルで3時間混練した。次に、この混
合物を約3Lの温水に投入し、80℃に加熱しながらハ
イスピードミキサーで1時間撹拌してスラリー状とし
た。該スラリーを、濾過、水洗して塩化ナトリウムおよ
びポリエチレングリコールを除き、60℃の熱風オーブ
ンで24時間真空乾燥して微粒子(DP−2)を得た。
【0086】
【化11】 C.顔料の微細化処理例 PY138 250.0g、塩化ナトリウム 700g、
ロジン変性マレイン酸樹脂 107g、およびポリエチ
レングリコール 160gを、3本ロールミルで3時間
混練した。次に、この混合物を約3Lの温水に投入し、
80℃に加熱しながらハイスピードミキサーで1時間撹
拌してスラリー状とした。該スラリーを、濾過、水洗し
て塩化ナトリウムおよびポリエチレングリコールを除
き、60℃の熱風オーブンで24時間真空乾燥して処理
顔料PY138(B)を得た。処理前の比表面積は24
2/g(BET法)であったが、処理後の比表面積は
84m2/g(BET法)であった。
【0087】D.青色高分子薄膜の作製 実施例1 PB15:6 146.3g、γ−ブチロラクトン 48
0.0g、N−メチル−2−ピロリドン 480.0g
およびポリアミック酸溶液(PA−3) 393.8g
をガラスビーズ 1860gとともに、ミル型分散機を
用いて、3200rpmで3時間分散した後、ガラスビ
ーズを濾過し、除去した。このようにして、15%ブル
ー用分散液(BP−1)1500gを得た。 分散液
(BP−1)115.4gに、ポリアミック酸溶液(P
A−3)81.3gおよび(PA−1)26.3gをγ
−ブチロラクトン 50.6g、N−メチル−2−ピロ
リドン 149.6gおよび3−メチル−3−メトキシ
ブタノールアセテート 69.4gで希釈した溶液を添
加混合し、7.6%ブルーペースト(BC−1)493
gを得た。 このブルーペースト(BC−1)を、膜硬
化後の色度y=0.14となるように、ガラス基板上に
スピンナー塗布した。オーブンを用いて、空気中にて、
120℃で20分間乾燥し、さらに、280℃で40分
熱処理し、青色高分子薄膜を得た。得られた青色高分子
薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率およびリタデーションを
表1に示す。
【0088】実施例2 分散液(BP−1)118.5gに、ポリアミック酸溶
液(PA−3)36.3gおよび(PA−1)89.8
gをγ−ブチロラクトン 12.6g、N−メチル−2
−ピロリドン 4.4g、3−メチル−3−メトキシブ
タノール 230.8gおよび界面活性剤メガファック
R−08(大日本インキ化学工業製)を1%添加したγ
−ブチロラクトン 7.7gで希釈した溶液を添加混合
し、7.7%ブルーペースト(BC−2)500gを得
た。 このブルーペースト(BC−2)を用いた以外は
実施例1と同様にして、青色高分子薄膜を得た。得られ
た青色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率およびリタ
デーションを表1に示す。
【0089】実施例3 PB15:6 139.0g、PV23 7.3g、γ−
ブチロラクトン 480.0g、N−メチル−2−ピロ
リドン 480.0gおよびポリアミック酸溶液(PA
−3)393.8gをガラスビーズ 1860gととも
に、ミル型分散機を用いて、3200rpmで3時間分
散した後、ガラスビーズを濾過し、除去した。このよう
にして、15%ブルー用分散液(BP−2)1500g
を得た。
【0090】分散液を(BP−1)から(BP−2)に
変えた以外は、実施例1と同様にして、7.6%ブルー
ペースト(BC−3)493gを作製し、青色高分子薄
膜を得た。得られた青色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複
屈折率およびリタデーションを表1に示す。
【0091】実施例4 PB15:6 146.3g、微粒子(DP−1)5
1.8g、γ−ブチロラクトン 480.0g、N−メ
チル−2−ピロリドン 480.0gおよびポリアミッ
ク酸溶液(PA−3)393.8gをガラスビーズ 1
860gとともに、ミル型分散機を用いて、3200r
pmで3時間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去
した。このようにして、17.8%ブルー用分散液(B
P−3)1552gを得た。 分散液(BP−3)14
1.9gに、ポリアミック酸溶液(PA−3)71.9
gをγ−ブチロラクトン 79.1g、N−メチル−2
−ピロリドン 151.2gおよび3−メチル−3−メ
トキシブタノールアセテート 72.1gで希釈した溶
液を添加混合し、7.7%ブルーペースト(BC−5)
516gを得た。 このブルーペースト(BC−5)を
用いた以外は実施例1と同様にして、青色高分子薄膜を
得た。得られた青色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折
率およびリタデーションを表1に示す。
【0092】比較例2 分散液(BP−1)137.2gに、ポリアミック酸溶
液(PA−3)95.6gをγ−ブチロラクトン 6
9.6g、N−メチル−2−ピロリドン 141.7g
および3−メチル−3−メトキシブタノールアセテート
72.1gで希釈した溶液を添加混合し、7.7%ブ
ルーペースト(BC−6)516gを得た。
【0093】このブルーペースト(BC−6)を用いた
以外は実施例1と同様にして、青色高分子薄膜を得た。
得られた青色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率およ
びリタデーションを表1に示す。
【0094】E.緑色高分子薄膜の作製 実施例5 PG36 63.0g、PY138 27.0g、γ−ブ
チロラクトン930.8g、3−メチル−3−メトキシ
ブタノール 346.8gおよびポリアミック酸溶液
(PA−4)132.4gをガラスビーズ 1920g
とともに、ミル型分散機を用いて、3200rpmで2
時間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去した。こ
のようにして、7.5%グリーン用分散液(GP−1)
1500gを得た。 分散液(GP−1)285.0g
に、ポリアミック酸溶液(PA−4)48.6gおよび
(PA−2)55.7gをγ−ブチロラクトン 72.
6gおよび界面活性剤BYK361(BYK−Chem
ie製)を0.1%添加したγ−ブチロラクトン 3
8.0gで希釈した溶液を添加混合し、7.6%グリー
ンペースト(GC−1)500gを得た。 このグリー
ンペースト(GC−1)を、膜硬化後の色度y=0.5
8となるように、ガラス基板上にスピンナー塗布した。
オーブンを用いて、空気中にて、120℃で20分間乾
燥し、さらに、280℃で40分熱処理し、緑色高分子
薄膜を得た。得られた緑色高分子薄膜の膜厚、屈折率、
複屈折率およびリタデーションを表1に示す。
【0095】実施例 6 PG36 70.2g、PY138 35.6g、PY1
39 2.2g、γ−ブチロラクトン 1312.0gお
よびポリアミック酸溶液(PA−2)80.0gをガラ
スビーズ 1920gとともに、ミル型分散機を用い
て、4200rpmで3時間分散した後、ガラスビーズ
を濾過し、除去した。このようにして、8%グリーン用
分散液(GP−2)1500gを得た。 分散液(GP
−2)248.1gに、ポリアミック酸溶液(PA−
2)72.7g、(PA−4)19.0gおよび(PA
−1)26.9gをγ−ブチロラクトン 30.7g、
3−メチル−3−メトキシブタノール 64.7gおよ
び界面活性剤BYK361(BYK−Chemie製)
を0.1%添加したγ−ブチロラクトン 38.0gで
希釈した溶液を添加混合し、7.6%グリーンペースト
(GC−2)500gを得た。 このグリーンペースト
(GC−2)を用いた以外は実施例5と同様にして、緑
色高分子薄膜を得た。得られた緑色高分子薄膜の膜厚、
屈折率、複屈折率およびリタデーションを表1に示す。
【0096】実施例7 PG36 58.5g、PY138 31.5g、3−メ
チル−3−メトキシブタノール 1056.4gと、2
0%アクリルポリマー溶液(AP−1、溶剤:3−メチ
ル−3−メトキシブタノール)225.0gおよび35
%変性ポリウレタン溶液 EFKA47(EFKA製)
128.6gをガラスビーズ 1920gとともに、ミ
ル型分散機を用いた、1500rpmで3時間分散した
後、ガラスビーズを濾過し、除去した。このようにし
て、12%グリーン用分散液(GP−3)1500gを
得た。 分散液(GP−3)408.4gに、20%ア
クリルポリマー溶液(AP−1)15.9g、20%B
PEFA溶液(溶剤:プロピレングリコールモノメチル
エーテル)33.1gおよびイルガキュア369(チバ
スペシャリティケミカルズ製)10.5gを、KBM1
003(信越シリコーン製)を20%添加したプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル 3.5gおよびプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル 28.0gで希
釈した溶液を添加混合し、14%グリーンペースト(G
C−3)500gを得た。 このグリーンペースト(G
C−3)を用いた以外は実施例5と同様にして、緑色高
分子薄膜を得た。得られた緑色高分子薄膜の膜厚、屈折
率、複屈折率およびリタデーションを表1に示す。
【0097】比較例3 PG36 63.0g、PY17 22.5g、PY12
9 4.5g、γ−ブチロラクトン 930.8g、3
−メチル−3−メトキシブタノール 346.8gおよ
びポリアミック酸溶液(PA−4)132.4gをガラ
スビーズ 1920gとともに、ミル型分散機を用い
て、3200rpmで2時間分散した後、ガラスビーズ
を濾過し、除去した。このようにして、7.5%グリー
ン用分散液(GP−4)1500gを得た。 分散液
(GP−4)350.0gに、ポリアミック酸溶液(P
A−4)66.2gをγ−ブチロラクトン 46.3g
および界面活性剤BYK361(BYK−Chemie
製)を0.1%添加したγ−ブチロラクトン 37.5
gで希釈した溶液を添加混合し、7.5%グリーンペー
スト(GC−4)500gを得た。このグリーンペース
ト(GC−4)を用いた以外は実施例5と同様にして、
緑色高分子薄膜を得た。得られた緑色高分子薄膜の膜
厚、屈折率、複屈折率およびリタデーションを表1に示
す。
【0098】実施例8 PY138をPY138(B)に変えた以外は実施例5
と同様の操作を行い、分散液(BP−5)およびグリー
ンペースト(GC−5)を作製し、緑色高分子薄膜を得
た。得られた緑色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率
およびリタデーションを表1に示す。
【0099】実施例9 PG36 54.0g、微粒子(DP−2)36.0
g、γ−ブチロラクトン930.8g、3−メチル−3
−メトキシブタノール 346.8gおよびポリアミッ
ク酸溶液(PA−4)132.4gをジルコニアビーズ
1920gとともに、ミル型分散機を用いて、320
0rpmで2時間分散した後、ガラスビーズを濾過し、
除去した。このようにして、7.5%グリーン用分散液
(GP−6)1500gを得た。 分散液(GP−6)
296.4gに、ポリアミック酸溶液(PA−4)5
0.6gおよび(PA−2)58.0gをγ−ブチロラ
クトン101.9gおよび3−メチル−3−メトキシブ
タノール 13.1gで希釈した溶液を添加混合し、
7.6%グリーンペースト(GC−6)520gを得
た。
【0100】このグリーンペースト(GC−6)を用い
た以外は実施例5と同様にして、緑色高分子薄膜を得
た。得られた緑色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率
およびリタデーションを表1に示す。
【0101】比較例4 PY138をPY17に変えた以外は実施例5と同様の
操作を行い、分散液(BP−7)およびグリーンペース
ト(GC−7)を作製し、緑色高分子薄膜を得た。得ら
れた緑色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率およびリ
タデーションを表1に示す。
【0102】F.赤色高分子薄膜の作製 実施例10 PR254 72.0g、PY138 18.0g、γ−
ブチロラクトン 930.8g、3−メチル−3−メト
キシブタノール 346.8gおよびポリアミック酸溶
液(PA−4)132.4gをガラスビーズ 1920
gとともに、ミル型分散機を用いて、4200rpmで
3時間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去した。
このようにして、7.5%レッド用分散液(RP−1)
1500gを得た。 分散液(RP−1)152.0g
に、ポリアミック酸溶液(PA−4)2.0g、(PA
−5) 35.6gおよび(PA−1) 15.2gを、
γ−ブチロラクトン 45.5g、3−メチル−3−メ
トキシブタノール 7.7gおよび界面活性剤BYK3
61(BYK−Chemie製)を0.1%添加したγ
−ブチロラクトン 22.8gで希釈した溶液を添加混
合し、7.0%レッドペースト(RC−1)280gを
得た。 このレッドペースト(RC−1)を、膜硬化後
の色度x=0.62となるように、ガラス基板上にスピ
ンナー塗布した。オーブンを用いて、空気中にて、12
0℃で20分間乾燥し、さらに、280℃で40分熱処
理し、赤色高分子薄膜を得た。得られた赤色高分子薄膜
の膜厚、屈折率、複屈折率およびリタデーションを表1
に示す。
【0103】実施例11 PR254 75.6g、PR177 10.8g、PY
138 21.6g、γ−ブチロラクトン 967.0
g、3−メチル−3−メトキシブタノール 345.0
gおよびポリアミック酸溶液(PA−2)80.0gを
ガラスビーズ 1920gとともに、ミル型分散機を用
いて、4200rpmで3時間分散した後、ガラスビー
ズを濾過し、除去した。このようにして、8%レッド用
分散液(RP−2)1500gを得た。 分散液(RP
−2)127.1gに、ポリアミック酸溶液(PA−
2)48.8g、(PA−4)12.3gおよび(PA
−1)69.5gを、γ−ブチロラクトン 157.9
g、3−メチル−3−メトキシブタノール 54.4g
および界面活性剤BYK361(BYK−Chemie
製)を0.1%添加したγ−ブチロラクトン 30.0
gで希釈した溶液を添加混合し、6%レッドペースト
(RC−2)500gを得た。 このレッドペースト
(RC−2)を用いた以外は実施例10と同様にして、
赤色高分子薄膜を得た。得られた赤色高分子薄膜の膜
厚、屈折率、複屈折率およびリタデーションを表1に示
す。
【0104】実施例12 PR254 49.1g、PR122 11.3g、PR
209 32.4g、PY138 15.1g、γ−ブチ
ロラクトン 967.0g、3−メチル−3−メトキシ
ブタノール 345.0gおよびポリアミック酸溶液
(PA−2)80.0gをガラスビーズ 1920gと
ともに、ミル型分散機を用いて、4200rpmで3時
間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去した。この
ようにして、8%レッド用分散液(RP−3)1500
gを得た。 分散液(RP−3)175.0gに、ポリ
アミック酸溶液(PA−2)74.2g、(PA−4)
18.4gおよび(PA−1)11.6gを、γ−ブチ
ロラクトン 147.4g、3−メチル−3−メトキシ
ブタノール 43.4gおよび界面活性剤BYK361
(BYK−Chemie製)を0.1%添加したγ−ブ
チロラクトン 30.0gで希釈した溶液を添加混合
し、6%レッドペースト(RC−3)500gを得た。
このレッドペースト(RC−3)を用いた以外は実施
例10と同様にして、赤色高分子薄膜を得た。得られた
赤色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率およびリタデ
ーションを表1に示す。
【0105】比較例5 PR177 99.0g、PO38 231.0g、γ−
ブチロラクトン 3176.0g、3−メチル−3−メ
トキシブタノール 1261.6gおよびポリアミック
酸溶液(PA−4)679.4gをガラスビーズ 12
00gとともに、ミル型分散機を用いて、2500rp
mで8時間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去し
た。このようにして、8.2%レッド用分散液(RP−
4)5500gを得た。 γ−アミノプロピルジエトキ
シシラン 191.35gをγ−ブチロラクトン 15
0.3g、3−メトキシ−3−メチルブタノール 15
0.3gおよび水 9.0gと共に60℃で3時間反応
させ、40%オルガノシラン化合物の加水分解、部分縮
合物溶液(S−1)を得た。 分散液(RP−4)33
7.5gに、ポリアミック酸溶液(PA−5)37.0
gおよび40%オルガノシラン化合物の加水分解、部分
縮合物溶液(S−1)9.4gを、γ−ブチロラクトン
13.9g、3−メチル−3−メトキシブタノール 9
0.9gおよび界面活性剤BYK361(BYK−Ch
emie製)を0.5%添加したγ−ブチロラクトン
11.3gで希釈した溶液を添加混合し、7.5%レッ
ドペースト(RC−4)500gを得た。 このレッド
ペースト(RC−4)を用いた以外は実施例10と同様
にして、赤色高分子薄膜を得た。得られた赤色高分子薄
膜の膜厚、屈折率、複屈折率およびリタデーションを表
1に示す。
【0106】実施例13 PR254 63.0g、PY138 27.0g、γ−
ブチロラクトン 930.8g、3−メチル−3−メト
キシブタノール 346.8gおよびポリアミック酸溶
液(PA−4)132.4gをガラスビーズ 1920
gとともに、ミル型分散機を用いて、4200rpmで
3時間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去した。
このようにして、7.5%レッド用分散液(RP−5)
1500gを得た。 分散液(RP−5)184.4g
に、ポリアミック酸溶液(PA−5)160.6gを、
γ−ブチロラクトン 102.4gおよび3−メチル−
3−メトキシブタノール 72.7gで希釈した溶液を
添加混合し、7.6%レッドペースト(RC−5)52
0gを得た。 このレッドペースト(RC−5)を用い
た以外は実施例10と同様にして、赤色高分子薄膜を得
た。得られた赤色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率
およびリタデーションを表1に示す。
【0107】実施例14 PY138をPY138(B)に変えた以外は実施例1
3と同様の操作を行い、分散液(RP−6)およびレッ
ドペースト(RC−6)を作製し、赤色高分子薄膜を得
た。得られた赤色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率
およびリタデーションを表1に示す。
【0108】実施例15 PY138を微粒子(DP−1)に変えた以外は実施例
13と同様の操作を行い、分散液(RP−7)およびレ
ッドペースト(RC−7)を作製し、赤色高分子薄膜を
得た。得られた赤色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折
率およびリタデーションを表1に示す。
【0109】比較例6 PY138をPY83に変えた以外は実施例13と同様
の操作を行い、分散液(RP−8)およびレッドペース
ト(RC−8)を作製し、赤色高分子薄膜を得た。得ら
れた赤色高分子薄膜の膜厚、屈折率、複屈折率およびリ
タデーションを表1に示す。
【0110】G.カラーフィルターの作製および液晶表
示装置での評価 実施例16 以下の順に従って、カラーフィルターを作製した。
【0111】G−1.樹脂ブラックマトリクス層の作製 カーボンブラック 4.6g、ポリアミック酸溶液(P
A−6) 24.0gおよびN−メチル−2−ピロリド
ン 61.4gをガラスビーズ 90.0gとともに、ミ
ル型分散機を用いて、7000rpmで30分間分散し
た後、ガラスビーズを濾過し、除去した。このようにし
てカーボンブラックミルベースを得た。
【0112】また、PB15:6 2.2g、ポリアミ
ック酸溶液(PA−6)24.0gおよびN−メチル−
2−ピロリドン 63.8gをガラスビーズ 90.0g
とともに、ミル型分散機を用いて、7000rpmで3
0分間分散した後、ガラスビーズを濾過し、除去した。
このようにしてブルーミルベースを得た。 得られた両
ミルベースを全量混合することにより、樹脂ブラックマ
トリクス用ペーストを得た。
【0113】樹脂ブラックマトリクス用ペーストを無ア
ルカリガラス基板(厚さ:0.7mm)上にスピンコー
トし、50℃で10分間、90℃で10分間、110℃
で20分間オーブンを用いて空気中で加熱乾燥して、膜
厚1.3μmのポリイミド前駆体着色薄膜を得た。この
薄膜上にポジ型フォトレジスト(東京応化社製OFPR
−800)を塗布し、80℃で20分間加熱乾燥して膜
厚1μmのレジスト膜を得た。キヤノン(株)製紫外線
露光機PLA−501Fを用い、クロム製のフォトマス
クを介して、波長365nmでの強度が50mJ/cm
2の紫外線を照射した。露光後、テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイドの2.38wt%水溶液からな
る現像液に浸漬し、フォトレジストおよびポリイミド前
駆体着色薄膜のエッチングを同時に行った。エッチング
後、不要となったフォトレジスト層をメチルセロソルブ
アセテートを用いて剥離した。さらにこのようにして得
られたポリイミド前駆体着色薄膜を窒素雰囲気中で30
0℃で30分間熱処理し、膜厚1.0μmの樹脂ブラッ
クマトリクスのパターンを得た。
【0114】G−2.着色薄膜の作製 実施例10で用いたレッドペースト(RC−1)を樹脂
ブラックマトリクス上にスピンコートし、50℃で10
分間、90℃で10分間、110℃で20分間オーブン
を用いて空気中で加熱乾燥して、膜厚1.6μmのポリ
イミド前駆体着色薄膜を得た。この薄膜上にポジ型フォ
トレジスト(東京応化社製OFPR−800)を塗布
し、80℃で20分間加熱乾燥して膜厚1.1μmのレ
ジスト膜を得た。キヤノン(株)製紫外線露光機PLA
−501Fを用い、クロム製のフォトマスクを介して、
波長365nmでの強度が50mJ/cm2の紫外線を
照射した。露光後、テトラメチルアンモニウムハイドロ
オキサイドの2.38wt%の水溶液からなる現像液に
浸漬し、フォトレジストおよびポリイミド前駆体着色薄
膜のエッチングを同時に行った。エッチング後、不要と
なったフォトレジスト層をメチルセロソルブアセテート
を用いて剥離した。さらに、このようにして得られたポ
リイミド前駆体着色薄膜を窒素雰囲気中で300℃で3
0分間熱処理し、膜厚1.6μmのレッドの着色薄膜の
パターンを得た。また、同様にして、実施例5で用いた
グリーンペースト(GC−1)および実施例1で用いた
ブルーペースト(BC−1)を用いて、それぞれ膜厚
1.6μmの着色薄膜のパターンを形成し、赤、緑、青
の3原色の画素を有するカラーフィルターを得た。
【0115】G−3.オーバーコート層の作製 トリメリット酸 65.05gをγ−ブチロラクトン 2
80gに溶解した後に、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン 74.95gを添加し、120℃で2時間加
熱した。得られた溶液 20gに、ビスフェノキシエタ
ノールフルオレンジグリシジルエーテル 7gおよびジ
エチレングリコールジメチルエーテル 15gを加え
て、室温(約23℃)で2時間攪拌して、熱硬化性樹脂
溶液組成物(PA−7)を得た。
【0116】この熱硬化性樹脂溶液組成物(PA−7)
を前記カラーフィルターにスピンコートし、100℃で
5分、260℃で30分加熱することにより、膜厚1.
0μmのオーバーコートとした。
【0117】G−4.透明電極層の作製 次に、スパッタリング法により、オーバーコート上にI
TOを製膜し、膜厚が1400オングストロームで、表
面抵抗が15Ω/□のITOを得た。
【0118】G−5.液晶表示装置の作製 ITOを形成したカラーフィルターを中性洗剤で洗浄し
た後、ポリイミド樹脂からなる配向膜を印刷法により塗
布し、ホットプレートで250℃、10分間加熱した。
配向膜の膜厚は0.07μmであった。このカラーフィ
ルター基板をラビング処理し、シール剤をディスペンス
法により塗布し、ホットプレートで90℃、10分間加
熱した。 一方、ガラス上にTFTアレイを形成した基
板を同様に洗浄した後、配向膜を塗布、加熱した。この
基板上に、直径5.5μmの球状スペーサーを散布し、
前記カラーフィルター基板と重ね合わせ、オーブン中で
加圧しながら160℃で90分間加熱して、シール剤を
硬化させた。このセルを120℃、13.3Paで4時
間、続いて、窒素中で0.5時間放置した後に、再度真
空下において液晶注入を行った。液晶注入は、セルをチ
ャンバーに入れて、室温で13.3Paまで減圧した
後、セルの液晶注入口を液晶に漬け、その後チャンバー
を窒素を用いて常圧に戻すことにより行った。液晶注入
後、紫外線硬化樹脂により、セルの液晶注入口を封口し
た。次に、偏光板をセルの2枚のガラス基板の外側に貼
り付け、セルを完成させた。さらに、得られたセルをモ
ジュール化して、液晶表示装置を完成させた。得られた
液晶表示装置を観察した結果、コントラスト10での左
右の視野角ズレが3°と視野角依存性が小さく、オン状
態(黒表示)で着色がなく、表示特性が良好であった。
【0119】実施例17 カラーペースト(BC−3、GC−3、RC−3)を使
用した以外は、実施例16と同様にして、カラーフィル
ターを作製し、液晶表示装置を完成させた。得られた液
晶表示装置を観察した結果、コントラスト10での左右
の視野角ズレが1°と視野角依存性が小さく、オン状態
(黒表示)で着色がなく、表示特性が良好であった。
【0120】実施例18 カラーペースト(BC−5、GC−5、RC−5)を使
用した以外は、実施例16と同様にして、カラーフィル
ターを作製し、液晶表示装置を完成させた。得られた液
晶表示装置を観察した結果、コントラスト10での左右
の視野角ズレが3°と視野角依存性が小さく、オン状態
(黒表示)で着色がなく、表示特性が良好であった。
【0121】実施例19 実施例16と同様にしてカラーフィルターを作製する際
に、各着色薄膜の膜厚をすべて2.4μmとし、さら
に、各着色薄膜の形成と同時に樹脂ブラックマトリクス
上に固定されたスペーサーを形成したカラーフィルター
を作製した。なお、形成したスペーサーは赤、緑、青の
着色薄膜が積層された構造をとっている。得られたカラ
ーフィルターを使用して、スペーサー散布を取りやめた
以外は、実施例16と同様の手順により、液晶表示装置
を作製したところ、コントラスト10での左右の視野角
ズレが4°と視野角依存性が小さく、オン状態(黒表
示)で着色がなく、表示特性が良好であった。
【0122】比較例7 カラーペースト(BC−4、GC−4、RC−4)を使
用した以外は、実施例16と同様にして、カラーフィル
ターを作製し、液晶表示装置を完成させた。得られた液
晶表示装置を観察した結果、コントラスト10での左右
の視野角ズレが24°と視野角依存性が大きく、オン状
態(黒表示)で緑色着色がみられ、表示特性は不良であ
った。
【0123】比較例8 カラーペースト(BC−6、GC−7、RC−8)を使
用した以外は、実施例16と同様にして、カラーフィル
ターを作製し、液晶表示装置を完成させた。得られた液
晶表示装置を観察した結果、コントラスト10での左右
の視野角ズレが15°と視野角依存性が大きく、オン状
態(黒表示)で緑色着色がみられ、表示特性は不良であ
った。
【0124】
【表1】
【0125】
【発明の効果】本発明の着色高分子薄膜を用いたカラー
フィルターはリタデーションが低減されるため、表示特
性の優れた液晶表示装置を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 遵 滋賀県大津市園山一丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均屈折率が1.60以上、1.90以
    下で、かつ複屈折率の絶対値が0.01以下である着色
    高分子薄膜。
  2. 【請求項2】 側鎖に平面構造基を有する高分子を含有
    することを特徴とする請求項1記載の着色高分子薄膜。
  3. 【請求項3】 該平面構造基がフルオレン基類であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の着色高分子薄膜。
  4. 【請求項4】 顔料により着色されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の着色高分子薄膜。
  5. 【請求項5】 平均屈折率が1.60以上、1.90以
    下で、かつ複屈折率の絶対値が0.01以下である着色
    高分子薄膜を画素に用いたことを特徴とするカラーフィ
    ルター。
  6. 【請求項6】 側鎖に平面構造基を有する高分子を着色
    高分子薄膜に含有することを特徴とする請求項5記載の
    カラーフィルター。
  7. 【請求項7】 該平面構造基がフルオレン基類であるこ
    とを特徴とする請求項6記載のカラーフィルター。
  8. 【請求項8】 顔料により着色されていることを特徴と
    する請求項5に記載のカラーフィルター。
  9. 【請求項9】 着色高分子薄膜に複屈折低減粒子を含有
    することを特徴とする請求項5記載のカラーフィルタ
    ー。
  10. 【請求項10】 該複屈折低減粒子が平面構造基を有す
    る化合物であることを特徴とする請求項9記載のカラー
    フィルター。
  11. 【請求項11】 該複屈折低減粒子がハロゲン基を有す
    る化合物であることを特徴とする請求項10記載のカラ
    ーフィルター。
  12. 【請求項12】 該複屈折低減粒子がカラーインデック
    スナンバーPY138、PR209、PR242、PV
    23のいずれかであることを特徴とする請求項11記載
    のカラーフィルター。
  13. 【請求項13】 請求項5〜12のいずれかに記載のカ
    ラーフィルターを用いたことを特徴とする液晶表示装
    置。
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