JP2000134943A - 正負パルス式高周波スイッチング電源 - Google Patents

正負パルス式高周波スイッチング電源

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JP2000134943A JP10299993A JP29999398A JP2000134943A JP 2000134943 A JP2000134943 A JP 2000134943A JP 10299993 A JP10299993 A JP 10299993A JP 29999398 A JP29999398 A JP 29999398A JP 2000134943 A JP2000134943 A JP 2000134943A
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    • H02M7/53871Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷側のリーケージインダクタンス及び配線
等で生ずる寄生容量、寄生インダクタンスの影響及び負
荷条件に左右されることなく、確実にスイッチングさせ
ることができてスイッチングロスが極めて少なく、理想
的なサイン波形の高周波出力が得られるようにする。 【解決手段】 4個の半導体スイッチング素子SW1、
SW2、SW3、SW4をHブリッジ接続したHブリッ
ジスイッチング回路1と、このHブリッジスイッチング
回路から出力される正負のパルス波にて共振する共振回
路4と、この共振回路の電圧をパルストランスPTで、
また電流を電流検出器CTで検出してフィードバックす
ることにより、4個の半導体スイッチング素子を一定の
ON/OFFの組み合わせ態様で、かつ共振周波数より
高いスイッチング周波数でスイッチング動作させるPW
M制御回路5とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正負のパルス電圧
を高周波で負荷に印加する正負パルス式高周波スイッチ
ング電源に関し、常圧プラズマ発生器、DC/DCコン
バータ、バッテリの充電器、高周波コロナ処理器、オゾ
ン発生器、モー夕用インバータ電源、スパッタリング用
電源、ランプ光源用電源、溶接器用電源等に広範に利用
できるものである。
【0002】
【従来の技術】特開平9−172787号公報には、次
のような構成にすることにより、正負のパルス高電圧の
立ち上がり・立ち下がり特性を良くした正負パルス式高
電圧電源が開示されている。
【0003】すなわち、正電圧発生部+Eとアースとの
間に、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチ
ング素子SW2と第3のスイッチング素子SW3とを直
列接続し、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイ
ッチング素子SW2との接続点を負荷Rに接続し、負電
圧発生部−Eと負荷Rとの間に第4のスイッチング素子
SW4を接続する。第1のスイッチング素子をオンにし
て負荷に正電圧を印加した後、第2のスイッチング素子
をオンにして、第3のスイッチング素子に並列接続され
たダイオードD3を介してアースに至る回路によって、
負荷の正の電荷分をディスチャージする。次に、第4の
スイッチング素子をオンにして負荷に負電圧を印加した
後、第3のスイッチング素子をオンにして、第2のスイ
ッチング素子に並列接続されたダイオードD2を介して
負荷に至る回路によって、負荷の負の電荷分をディスチ
ャージする。
【0004】この従来技術によると、正負のパルス高電
圧の電圧値を正負それぞれ可変できるため、除電器用電
源としてはイオンバランス調整できるという利点がある
が、スイッチング素子に供給する電源として正負それぞ
れの電源(正電圧発生部+E及び負電圧発生部−E)を
必要とする問題がある。
【0005】また、特公平7−57100号公報には、
4個の半導体素子をHブリッジ型構成とし、半導体素子
をスイッチングするのに、正負それぞれ50%/50%
で交互にスイッチングしている。そして、この回路はP
DM(pulse density modulation:パルス密度変調)方
式を採用し、出力パルスが正負50%/50%の波形
で、図12に示すようにパルスとパルスの間を休止さ
せ、出力側と共振した高圧パルスを得ている。
【0006】しかし、この従来技術によると、回路構成
が複雑で、変調制御が難しく、また変調幅を大きくとれ
ないという問題がある。
【0007】更に、従来、図13に示すように、第1、
第2、第3、第4の4個の半導体スイッチング素子SW
1、SW2、SW3、SW4をHブリッジ接続するとと
もに、各半導体スイッチング素子にダイオードD1、D
2、D3、D4をそれぞれ並列接続したHブリッジスイ
ッチング回路を用いた場合には、一般に次の表2に示す
、、、の4つのON/OFFの組み合わせ態様
で順次繰り返しスイッチング動作させていた。
【0008】
【表2】
【0009】図13において、まず4個の半導体スイッ
チング素子SW1、SW2、SW3、SW4は全てOF
Fとなっている(負荷の両端はOFF状態)。次に、半
導体スイッチング素子SW1、SW3のゲートに信号が
同時に入力すると、I1の方向に電流が流れ、負荷を充
電する。この後、SW1、SW3のゲート信号がOFF
になるが、負荷側に充電した電荷分はチャージされたま
まである。今度は、半導体スイッチング素子SW2、S
W4のゲートに信号が同時に入力すると、I2の方向に
電流が流れ、負荷をディスチャージする。この後、SW
2、SW4のゲート信号がOFFになるが、負荷側に充
電した電荷分はチャージされたままである。
【0010】従って、図14のタイミングチャートに示
すように、SW1、SW2、SW3、SW4に対するゲ
ート信号が終わっても、出力パルスが直ぐに立ち下がら
ず、負荷の浮遊容量やリーケージインダクタンス分の影
響を受け、軽負荷時及びC負荷のときは同図(A)のよ
うに次のパルスの立ち上がりまで延びた波形、L負荷の
ときは同図(B)のように各パルスの前後が歪んだ波形
になってしまい、正確なPWM(Pulse Width Modulati
on)制御ができない。
【0011】また、従来の大容量高周波電源では、一般
に、直列共振又は並列共振型コンバータにより共振させ
る自励式インバータを用いているため、次のような問題
点があった。 自励式インバータの場合、出力を安定化させるに
は、マグアンプ等の回路を使って変圧器に直流電流を流
し、リーケージさせるような方法で制御するため設計が
難しい。 自励発振方式の場合は、周波数制御のため変圧器に
かかる周波数が変化するため発熱が大きくなる。 自励式インバータの場合、出力制御が0〜100%
制御できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の第1
目的は、出力パルスの幅を狭いパルス幅から広いパルス
幅まで連続的に変化させても、負荷の条件に左右される
ことがなく、効率良い安定したPWM(Pulse Width Mo
dulation)制御が可能で、しかも半導体スイッチング素
子の電源は単一(片電源)でよく、また第2の目的は、
半導体スイッチング素子をPWM制御するに当たって
も、半導体スイッチング素子のターンオン及びターンオ
フ時のサージによるスイッチングノイズの発生を抑制で
きて、負荷側のリーケージインダクタンス及び配線等で
生ずる寄生容量、寄生インダクタンスの影響及び負荷条
件に左右されることなく、確実にスイッチングさせるこ
とができてスイッチングロスが極めて少なく、理想的な
サイン波形の高周波出力が得られる正負パルス式高周波
スイッチング電源を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波スイッ
チング回路として、4個の半導体スイッチング素子をH
ブリッジ接続するとともに、各半導体スイッチング素子
にダイオードをそれぞれ並列接続したHブリッジスイッ
チング回路(インバータ)を用い、その4個の半導体ス
イッチング素子を一定の順序でスイッチングさせて、正
負対称のパルス信号波形を出力させ、これを共振回路で
共振させて高周波のサイン波形として取り出す一方、共
振回路の電圧信号及び電流信号をフィードバックさせ
て、他励式PWM制御により半導体スイッチング素子が
零ボルトスイッチングするように制御することで、高周
波出力の安定化及びスイッチングノイズの抑制を実現し
たものである。
【0014】すなわち、本発明の正負パルス式高周波ス
イッチング電源は、図1に示すように、第1、第2、第
3、第4の4個の半導体スイッチング素子SW1、SW
2、SW3、SW4をHブリッジ接続するとともに、各
半導体スイッチング素子にダイオードD1、D2、D
3、D4をそれぞれ並列接続し、直流電圧を印加される
Hブリッジスイッチング回路と、このHブリッジスイッ
チング回路から出力される正負のパルス波にて共振する
共振回路と、この共振回路の電圧又は電流を検出して共
振周波数より高いスイッチング周波数で4個の半導体ス
イッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4をスイ
ッチングさせるように、これら4個の半導体スイッチン
グ素子を次の表3に示す、、、、の5つのO
N/OFFの組み合わせ態様で順次繰り返しスイッチン
グ動作させるPWM制御回路とからなる。
【0015】
【表3】
【0016】半導体スイッチング素子の動作の安定性と
安全性を確保するため、図3(半導体スイッチング素子
SW1、SW2、SW3、SW4のゲートにそれぞれ供
給されるゲート信号と、負荷へ出力される出力信号のタ
イミングチャート)に示すように、第2の半導体スイッ
チング素子SW2をOFFにするときの時間幅は、第1
の半導体スイッチング素子SW1をONにするときの時
間幅よりも前後に長く、また第3の半導体スイッチング
素子SW3をOFFにするときの時間幅は、第4の半導
体スイッチング素子SW4をONにするときの時間幅よ
りも前後に長くするのが好ましい。
【0017】また、共振回路の電圧を検出する電圧検出
手段と、その検出電圧を実効値変換する実効値変換手段
と、共振回路の電流を検出する電流検出手段と、その検
出電流を実効値変換する実効値変換手段と、これら実効
値変換手段の電圧実効値及び電流実効値を設定値と比較
し、それぞれの差を選択してPWM制御回路へフィード
バックさせる実効値選択回路とを備えると、共振回路か
らの出力の電圧又は電流を一定にできる。
【0018】
【作用】先ず、4個の半導体スイッチング素子SW1、
SW2、SW3、SW4によるHブリッジスイッチング
回路の動作を図2の等価回路を参照して説明すると、S
W1がOFFになってからSW1がONになると、I1
の方向に電流が流れ、負荷3が正に充電される。次に、
SW1がOFFになってからSW2がONになると、S
W2とD3を通ってI2の方向に電流が流れるので、負
荷3のリーケージインダクタンス及び浮遊容量分がSW
2とD3で強制的にリセットされる。
【0019】この後、SW3がOFFになってからSW
4がONになると、I3の方向に電流が流れ、負荷3が
負に充電される。次に、SW3がOFFになってからS
W4がONになると、I4の方向に電流が流れ、負荷3
のリーケージインダクタンス及び浮遊容量分がSW2と
D3で強制的にリセットされる。
【0020】また、本発明では、共振回路の電圧信号又
は電流信号をフィードバックさせて、他励式PWM制御
により半導体スイッチング素子が零ボルトスイッチング
するように制御するので、次にその零ボルトスイッチン
グの原理を図4及び図5を参照して説明する。
【0021】一般に、直列共振、並列共振コンバータは
電流共振型となり、半導体スイッチング素子の動作は非
零電圧スイッチングとなる。そのため、半導体スイッチ
ング素子のターンオフは大きい電流が流れ、大きなスイ
ッチング損失が発生する。また、ターンオンは高い電圧
で行われ、半導体スイッチング素子の寄生容量に充電さ
れた電荷は半導体スイッチング素子によって強制的に放
電され、半導体スイッチング素子に過大な電流サージが
流れる。
【0022】そこで、本発明では、半導体スイッチング
素子のスイッチング周波数を共振周波数より高く選び、
第1と第2の1組の半導体スイッチング素子が共にオフ
となるデットタイムを与えれば、零ボルトスイッチング
がもたされる。
【0023】図4に示すように、始め第2の半導体スイ
ッチング素子SW2はON、第1の半導体スイッチング
素子SW1はOFFとなっている。第2の半導体スイッ
チング素子SW2がOFFとなると、電流IS2は矢印
の方向に流れ、第2の半導体スイッチング素子SW2の
寄生容量C2を充電する。第1の半導体スイッチング素
子SW1の寄生容量C1は、始め充電されているので、
電圧VX1の値が上がるに従い寄生容量C1は放電す
る。電圧VX1の電位が電源電圧E1に達した後、第1
のダイオードD1はONとなり、その間に第1の半導体
スイッチング素子SW1をONにすれば、第1の半導体
スイッチング素子SW1は零ボルトONスイッチングと
なり、第2の半導体スイッチング素子SW2の寄生容量
C2が充電中に第2の半導体スイッチング素子SW2を
OFFにすれば、この半導体スイッチング素子SW2は
零ボルトOFFスイッチングとなる。
【0024】図5では、始め第1の半導体スイッチング
素子SW1はON、第2の半導体スイッチング素子SW
2はOFFとなっている。第1の半導体スイッチング素
子SW1がターンオフすると、その寄生容量C1が充電
され、IS1の方向に電流が流れる。第1の半導体スイ
ッチング素子SW1は零ボルトスイッチングとなる。ま
た、第2の半導体スイッチング素子SW2がターンオン
するまでに、その寄生容量C2の電荷はIS1の方向に
電流が流れる。寄生容量C1の充電が完了し、寄生容量
C2の放電が完了後、第2の半導体スイッチング素子S
W2をターンオンすれば、第2の半導体スイッチング素
子SW2も零ボルトスイッチングとなる。図6にこのよ
うな動作のタイミングチャートを示す。同図の(b)は
(a)の一部を拡大して示している。
【0025】図7に示すように、2個のインダクタンス
L1・L2とコンデンサCとからなる共振回路に、正負
のパルス波を入力すると、コンデンサCの両端の電圧波
形は、インダクタンスL1及びL2とコンデンサCによ
って共振され、サイン波形の電圧が出力する。共振回路
を使ってPWM制御するには、図8に示すように、スイ
ッチングしたパルス出力電圧の中央で電流出力がピーク
になるようにすると、半導体スイッチング素子に最大に
電流が流れるため、ソフトスイッチングにならない。
【0026】そこで、スイッチング周波数を共振周波数
より高く選ぶことにより、出力電流は遅れた位相で変化
し、スイッチングした電圧波形の終わった時点で電流波
形がピークとなるように選ぶことにより、零ボルトスイ
ッチングとなる。この共振回路においてPWM制御した
場合、4個の半導体スイッチング素子SW1、SW2、
SW3、SW4によるHブリッジスイッチング回路でゲ
ートする入力パルスが終わった時点で強制リセットする
ことにより、負荷側のリーケージインダクタンス分がリ
セットし、図9に示すように、出力波形にスパイクノイ
ズ等を生じない理想的なサイン波形の高周波出力が得ら
れる。この場合、共振回路にて検出した電圧信号又は電
流信号をフィードバックしてPWM制御するので、高周
波出力を定電圧又は定電流或いは定電力とすることがで
きる。
【0027】本発明では、このように他励式PWM制御
により半導体スイッチング素子が零ボルトスイッチング
するようにしているが、他励式PWM制御は自励発信方
式に比べ、次のような利点がある。
【0028】 他励式PWM制御の場合は、パルス幅
で制御することができるので、制御回路設計が比較的簡
単である。 自励発振方式に比べ、負荷(変圧器)で生ずる発熱
が少ない。 出力パルス幅を0〜100%連続的に歪み無く変化
でき、出力を0〜100%直線的に変化させることがで
きる。 半導体素子のスイッチングロスが少ないので効率が
高く、出力容量が大きくても装置を小型にすることがで
きる。 これをまとめると、表4のようになる。
【0029】<自励式インバータと他励式PWM制御イ
ンバータとの比較表>
【表4】
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。
【0031】先ず、本発明において使用するHブリッジ
スイッチング回路(インバータ)について説明する。図
1に示すように、このHブリッジスイッチング回路1
は、第1、第2、第3、第4の4個の半導体スイッチン
グ素子SW1、SW2、SW3、SW4をHブリッジ接
続する(MOS−FET等の2個入り半導体モジュール
をHブリッジとする)とともに、各半導体スイッチング
素子にダイオードD1、D2、D3、D4をそれぞれ並
列接続したものである。このHブリッジスイッチング回
路1の電源として単一の直流電源2を使用する。C1、
C2、C3、C4は、半導体スイッチング素子SW1、
SW2、SW3、SW4のそれぞれの寄生容量を示す。
【0032】そして、このHブリッジスイッチング回路
1を、図1に示すような共振回路(LC直列共振回路)
4とPWM制御回路5とゲートドライブ回路6とによ
り、次の表5に示す、、、、の5つのON/
OFFの組み合わせ態様で順次繰り返しスイッチング動
作させる。図3は、このようなスイッチング動作によっ
て、第1と第2の半導体スイッチング素子SW1・SW
2の中点と、第3と第4の半導体スイッチング素子SW
3・SW4の中点との間から出力される正負交互のパル
スのタイミングチャートである。
【0033】
【表5】
【0034】図2は、Hブリッジスイッチング回路1の
等価回路を示す。図3に示すように、第2の半導体スイ
ッチング素子SW2をOFFにするときの時間幅は、第
1の半導体スイッチング素子SW1をONにするときの
時間幅よりも前後に長く、また第3の半導体スイッチン
グ素子SW3をOFFにするときの時間幅は、第4の半
導体スイッチング素子SW4をONにするときの時間幅
よりも前後に長くする。
【0035】図2において、まず、SW1がOFFにな
ってからSW1がONになると、I1の方向に電流が流
れ、負荷3が正に充電される。次に、SW1がOFFに
なってからSW2がONになると、SW2とD3を通っ
てI2の方向に電流が流れるので、負荷3のリーケージ
インダクタンス及び浮遊容量分がSW2とD3で強制的
にリセットされる。
【0036】この後、SW3がOFFになってからSW
4がONになると、I3の方向に電流が流れ、負荷3が
負に充電される。次に、SW3がOFFになってからS
W4がONになると、I4の方向に電流が流れ、負荷3
のリーケージインダクタンス及び浮遊容量分がSW2と
D3で強制的にリセットされる。
【0037】このような動作を表5に従って説明する
と、次のとおりである。では、SW2とSW3はゲー
ト信号を入力されてONとなり、負荷3の両端はショー
トされた状態となる。
【0038】では、SW2のゲート信号がONされ、
少し遅れてSW1にゲート信号が入力されてこれがON
になると、SW3はOFFのままであるため、SW1か
ら負荷3を通ってI1方向に電流が流れ、負荷3を正に
充電する。
【0039】では、SW1へのゲート信号入力が終わ
ってこれがOFFとなってから、SW2へ再びゲート信
号が入力されてこれが再びONになるので、負荷3に充
電された電荷分は、SW2とD3を通ってディスチャー
ジする。その結果、と同じ状態に戻ることになる。
【0040】では、SW3がOFFとなり、少し遅れ
てSW4にゲート信号が入力されてこれがONになる
と、SW2はONのままであるため、SW4から負荷3
を通ってI3方向に電流が流れ、負荷3を負に充電す
る。
【0041】では、SW4へのゲート信号入力が終わ
ってこれがOFFとなってから、SW3へ再びゲート信
号が入力されてこれが再びONになるので、負荷3に充
電された電荷分は、SW3とD2を通ってディスチャー
ジする。その結果、と同じ状態に戻ることになる。
【0042】このようにSW1とSW2との組、SW3
とSW4の組がそれぞれ同時にONにならないように、
デットタイムを与えて順番にスイッチングすることによ
り、入力信号(ゲート信号)に比例した波形の出力信号
が得られる。その場合、負荷側の浮遊容量及びリーケー
ジインダクタンスは、上記のようなスイッチング動作に
よってリセットされるので、歪みの無い出力波形が得ら
れる。
【0043】上記のようなスイッチング動作をするHブ
リッジスイッチング回路1の出力は、図1において、第
1と第2の半導体スイッチング素子SW1・SW2の中
点を一方の極、第3と第4の半導体スイッチング素子S
W3・SW4の中点を他方の極として取り出され、2つ
のインダクタンスL1・L2とコンデンサCとによる共
振回路4に入力される。そして、共振回路4の共振によ
り得られる高周波のサイン波形の電圧が、負荷であるト
ランス3の一次側に印加される。
【0044】図10の(A)は、デューティが50%の
時のHブリッジスイッチング回路1の出力電圧VX1の
波形と負荷電流波形で、この図から分かるように、始め
半導体スイッチング素子SW1と半導体スイッチング素
子SW2は零ボルトスイッチングされ、半導体スイッチ
ング素子SW1がONとなり、半導体スイッチング素子
SW2がOFFとなると、IS1の方向に電流が流れ、
寄生容量C1の両端に正のサイン波を出力する。
【0045】次に、半導体スイッチング素子SW1がO
FFとなり半導体スイッチング素子SW2がONとなる
時も、零ボルトスイッチングされ、寄生容量C1の両端
は0ボルトとなり、次に半導体スイッチング素子SW4
がON、半導体スイッチング素子SW3がOFFとなる
時も零ボルトスイッチングされ、今度はIS2の方向に
電流が流れ、コンデンサCの両端は、負のサイン波を出
力する。そして、半導体スイッチング素子SW4がOF
F、半導体スイッチング素子SW3がONになる時とコ
ンデンサCの両端は0ボルトとなり元に戻る。50%デ
ューティ時はこの繰り返しが行われる。
【0046】その結果、負荷電流は遅れ位相となるた
め、Hブリッジスイッチング回路1の出力電圧波形が1
周期終わった時点で、負荷電流のピークが一致している
ため、共振回路4は、位相が90°遅れた共振回路とし
て動作する。
【0047】図10の(B)は、デューティが10%の
時のHブリッジスイッチング回路1の出力電圧VX1の
波形と負荷電流波形で、始め半導体スイッチング素子S
W1と半導体スイッチング素子SW2は零ボルトスイッ
チングされ、半導体スイッチング素子SW1がONとな
り、半導体スイッチング素子SW2がOFFとなると、
IS1の方向に電流が流れ、寄生容量C1の両端に正の
サイン波を出力する。
【0048】次に、半導体スイッチング素子SW1がO
FFとなり、半導体スイッチング素子SW2がONとな
る時も零ボルトスイッチングされ、コンデンサCの両端
は0ボルトとなり、その後休止状態が続く。半導体スイ
ッチング素子SW1がOFF、半導体スイッチング素子
SW2がONとなってからは、半導体スイッチング素子
SW2とダイオードD3によって負荷側で生じるリーケ
ージスパイク、浮遊容量等をリセットするため、休止状
態間では出力側に異常スパイクは生じない。
【0049】次に、半導体スイッチング素子SW4がO
N、半導体スイッチング素子SW3がOFFとなると、
零ボルトスイッチングが行われ、今度はI2の方向に電
流が流れ、寄生容量C1の両端に負のサイン波を出力す
る。次に、半導体スイッチング素子SW4がOFF、半
導体スイッチング素子SW3がONとなる時も零ボルト
スイッチングが行われコンデンサCの両端は0ボルトと
なり、その後休止状態が続く。
【0050】半導体スイッチング素子SW4がOFF、
半導体スイッチング素子SW3がONとなってからは、
半導体スイッチング素子SW3とダイオードD2によっ
て負荷側で生じるリーケージスパイク、浮遊容量等をリ
セットするため、休止状態間では、出力側にスパイクは
生じない。
【0051】以上のように、デューティを狭くしても、
Hブリッジスイッチング回路1の出力波形は、リーケー
ジスパイクが生じないパルス波形となり、負荷電流も位
相遅れで変化するため、4個の半導体スイッチング素子
SW1、SW2、SW3、SW4は零ボルトスイッチン
グする。
【0052】Hブリッジスイッチング回路1に、図11
に示すようなスナバ回路7を付加すれば、半導体スイッ
チング素子SW1、SW2、SW3、SW4のターンオ
ン時及びターンオフ時におけるサージ電流を吸収できる
ので、スイッチングノイズ及びスイッチングロスをより
確実に防止できる。
【0053】次に、4個の半導体スイッチング素子SW
1、SW2、SW3、SW4が、上記のように零ボルト
スイッチングするようにそれらのゲートを制御し、また
上記のようなサイン波形の高周波出力が、電圧又は電流
或いは電力のいずれか1つについて一定になるように、
フィードバック制御する回路構成について説明する。
【0054】図1において、共振回路4の電圧(トラン
ス6の一次電圧)は、電圧検出手段であるパルストラン
スPTにて検出されて実効値変換回路8へ入力され、電
圧実効値として取り出される。また、共振回路4の電流
(トランス3の一次電流)は、電流検出手段である電流
検出器CTにより検出されて、実効値変換回路9へ入力
され、電流実効値として取り出される。これら電圧実効
値と電流実効値は、乗算回路10にて乗算されて電力実
効値が求められる。
【0055】実効値変換回路8の電圧実効値、実効値変
換回路9の電流実効値、乗算回路10の電力実効値は、
それぞれ誤差増幅器11・12・13に入力されて、各
誤差増幅器11・12・13での出力設定値と比較さ
れ、それとの誤差に応じた信号が各誤差増幅器11・1
2・13から出力される。本例では、電圧制御、電流制
御、電力制御の3つのうちのいずれか1つの制御モード
を選択するように、モード切替スイッチ14が備えられ
ており、出力設定器15にて任意に設定した電圧Vre
fが、モード切替スイッチ14で選択した1つの誤差増
幅器に出力設定値として入力される。
【0056】また、誤差増幅器11・12・13は、そ
れぞれに接続された入力切替スイッチ16・17・18
により、モード切替スイッチ14と接続されるととも
に、誤差増幅器11は電圧リミッタ19と、誤差増幅器
12は電流リミッタ20と、誤差増幅器12は電力リミ
ッタ21とそれぞれ接続できるようになっている。
【0057】3つの入力切替スイッチ16・17・18
はモード切替スイッチ14と連動し、モード切替スイッ
チ14を1番に切り替えると電圧制御モードとなり、入
力切替スイッチ17・18により電流リミッタ20と電
力リミッタ21とが選択される。モード切替スイッチ1
4を2番に切り替えると電流制御モードとなり、入力切
替スイッチ16・18により電圧リミッタ19と電力リ
ミッタ21とが選択される。モード切替スイッチ14を
3番に切り替えると電力制御モードとなり、入力切替ス
イッチ16・17により電圧リミッタ19と電流リミッ
タ20とが選択される。
【0058】3つの誤差増幅器11・12・13は、上
記のようにそれぞれ電圧制御用、電流制御用、電力制御
用となっており、電圧実効値又は電流実効値或いは電力
実効値を出力設定値と比較してその差に出力する。誤差
増幅器11・12・13の出力は、それぞれダイオード
オア回路22・23・24を通してPWM制御回路5に
入力されるが、入力の優先順位が誤差増幅器11、次に
誤差増幅器12、最後に誤差増幅器13の順番となって
いて、PWM制御回路5は、ゲートドライブ回路6へ入
力するパルス幅を電圧制御、電流制御、電力制御の順で
変化させる。
【0059】ゲートドライブ回路6は、PWM制御回路
5の制御に従ったゲート信号を、Hブリッジスイッチン
グ回路1の4個の半導体スイッチング素子SW1、SW
2、SW3、SW4のゲートへ供給し、これら半導体ス
イッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4が上述
のように図6に示したタイミングで零ボルトスイッチン
グする。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。 (1)4個の半導体スイッチング素子をHブリッジ構成
とし、各半導体スイッチング素子にダイオードを並列接
続したHブリッジ型のスイッチング回路(インバータ)
を用いるので、供給した電源電圧に相当した正と負のパ
ルス出力を得ることができる。
【0061】(2)スイッチング回路(インバータ)が
Hブリッジ型で、単純であるのに加え、その電源は片電
源で済み、ローコスト化できる。
【0062】(3)負荷のリーケージフラックス及び浮
遊容量を強制的にリセットできるので、これらの影響に
よる波形歪みを解消できる。
【0063】(4)半導体スイッチング素子をPWM制
御するに当たっても、半導体スイッチング素子のターン
オン及びターンオフ時のサージによるスイッチングノイ
ズの発生を抑制できて、負荷側のリーケージインダクタ
ンス及び配線等で生ずる寄生容量、寄生インダクタンス
の影響及び負荷条件に左右されることなく、確実にスイ
ッチングさせることができてスイッチングロスが極めて
少なく、理想的なサイン波形の高周波出力が得られる。
【0064】(5)共振回路の電圧及び電流を検出して
実効値変換し、電圧実効値及び電流実効値を設定値と比
較し、それぞれの差を選択してPWM制御回路へフィー
ドバックさせることにより、共振回路からの出力の電圧
又は電流を一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による正負パルス式高周波スイッチング
電源の回路構成図である。
【図2】図1中のHブリッジスイッチング回路の等価回
路図である。
【図3】同上の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】Hブリッジスイッチング回路の半導体スイッチ
ング素子の零ボルトスイッチング動作を説明するための
回路図である。
【図5】図4と同様の回路図である。
【図6】図4及び図5の動作を示すタイミングチャート
である。
【図7】共振回路の動作を説明するための回路図であ
る。
【図8】半導体スイッチング素子のスイッチング波形と
出力電圧波形及び出力電流波形のタイミングチャートで
ある。
【図9】半導体スイッチング素子のスイッチング波形と
理想的なサイン波形となる出力波形のタイミングチャー
トである。
【図10】(A)は、デューティが50%の時のHブリ
ッジスイッチング回路の出力電圧波形と負荷電流波形、
(B)は、デューティが10%の時のHブリッジスイッ
チング回路の出力電圧波形と負荷電流波形である。
【図11】スナバ回路を付加したHブリッジスイッチン
グ回路の変形例の回路図である。
【図12】従来例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】従来のHブリッジスイッチング回路の構成及
び電流の流れを示す図である。
【図14】同上の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
SW1、SW2、SW3、SW4 半導体スイッチン
グ素子 D1、D2、D3、D4 ダイオード 1 Hブリッジスイッチング回路 2 直流電源 3 負荷(トランス) 4 共振回路 5 PWM制御回路 6 ゲートドライブ回路 PT パルストランス(電圧検出手段) CT 電流検出器(電流検出手段) 9・10 実効値変換回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月25日(1999.10.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 正負パルス式高周波スイッチング電
【特許請求の範囲】
【表1】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正負のパルス電圧
を高周波で負荷に印加する正負パルス式高周波スイッチ
ング電源に関し、常圧プラズマ発生器、DC/DCコン
バータ、バッテリの充電器、高周波コロナ処理器、オゾ
ン発生器、モー夕用インバータ電源、スパッタリング用
電源、ランプ光源用電源、溶接器用電源等に広範に利用
できるものである。
【0002】
【従来の技術】特開平9−172787号公報には、次
のような構成にすることにより、正負のパルス高電圧の
立ち上がり・立ち下がり特性を良くした正負パルス式高
電圧電源が開示されている。
【0003】すなわち、正電圧発生部+Eとアースとの
間に、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチ
ング素子SW2と第3のスイッチング素子SW3とを直
列接続し、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイ
ッチング素子SW2との接続点を負荷Rに接続し、負電
圧発生部−Eと負荷Rとの間に第4のスイッチング素子
SW4を接続する。第1のスイッチング素子をオンにし
て負荷に正電圧を印加した後、第2のスイッチング素子
をオンにして、第3のスイッチング素子に並列接続され
たダイオードD3を介してアースに至る回路によって、
負荷の正の電荷分をディスチャージする。次に、第4の
スイッチング素子をオンにして負荷に負電圧を印加した
後、第3のスイッチング素子をオンにして、第2のスイ
ッチング素子に並列接続されたダイオードD2を介して
負荷に至る回路によって、負荷の負の電荷分をディスチ
ャージする。
【0004】この従来技術によると、正負のパルス高電
圧の電圧値を正負それぞれ可変できるため、除電器用電
源としてはイオンバランス調整できるという利点がある
が、スイッチング素子に供給する電源として正負それぞ
れの電源(正電圧発生部+E及び負電圧発生部−E)を
必要とする問題がある。
【0005】また、特公平7−57100号公報には、
4個の半導体素子をHブリッジ型構成とし、半導体素子
をスイッチングするのに、正負それぞれ50%/50%
で交互にスイッチングしている。そして、この回路はP
DM(pulse density modulation:パルス密度変調)方
式を採用し、出力パルスが正負50%/50%の波形
で、図12に示すようにパルスとパルスの間を休止さ
せ、出力側と共振した高圧パルスを得ている。
【0006】しかし、この従来技術によると、回路構成
が複雑で、変調制御が難しく、また変調幅を大きくとれ
ないという問題がある。
【0007】更に、従来、図13に示すように、第1、
第2、第3、第4の4個の半導体スイッチング素子SW
1、SW2、SW3、SW4をHブリッジ接続するとと
もに、各半導体スイッチング素子にダイオードD1、D
2、D3、D4をそれぞれ並列接続したHブリッジスイ
ッチング回路を用いた場合には、一般に次の表2に示す
、、、の4つのON/OFFの組み合わせ態様
で順次繰り返しスイッチング動作させていた。
【0008】
【表2】
【0009】図13において、まず4個の半導体スイッ
チング素子SW1、SW2、SW3、SW4は全てOF
Fとなっている(負荷の両端はOFF状態)。次に、半
導体スイッチング素子SW1、SW3のゲートに信号が
同時に入力すると、I1の方向に電流が流れ、負荷を充
電する。この後、SW1、SW3のゲート信号がOFF
になるが、負荷側に充電した電荷分はチャージされたま
まである。今度は、半導体スイッチング素子SW2、S
W4のゲートに信号が同時に入力すると、I2の方向に
電流が流れ、負荷をディスチャージする。この後、SW
2、SW4のゲート信号がOFFになるが、負荷側に充
電した電荷分はチャージされたままである。
【0010】従って、図14のタイミングチャートに示
すように、SW1、SW2、SW3、SW4に対するゲ
ート信号が終わっても、出力パルスが直ぐに立ち下がら
ず、負荷の浮遊容量やリーケージインダクタンス分の影
響を受け、軽負荷時及びC負荷のときは同図(A)のよ
うに次のパルスの立ち上がりまで延びた波形、L負荷の
ときは同図(B)のように各パルスの前後が歪んだ波形
になってしまい、正確なPWM(Pulse Width Modulati
on)制御ができない。
【0011】また、従来の大容量高周波電源では、一般
に、直列共振又は並列共振型コンバータにより共振させ
る自励式インバータを用いているため、次のような問題
点があった。 自励式インバータの場合、出力を安定化させるに
は、マグアンプ等の回路を使って変圧器に直流電流を流
し、リーケージさせるような方法で制御するため設計が
難しい。 自励発振方式の場合は、周波数制御のため変圧器に
かかる周波数が変化するため発熱が大きくなる。 自励式インバータの場合、出力制御が0〜100%
制御できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の第1
目的は、出力パルスの幅を狭いパルス幅から広いパルス
幅まで連続的に変化させても、負荷の条件に左右される
ことがなく、効率良い安定したPWM(Pulse Width Mo
dulation)制御が可能で、しかも半導体スイッチング素
子の電源は単一(片電源)でよく、また第2の目的は、
半導体スイッチング素子をPWM制御するに当たって
も、半導体スイッチング素子のターンオン及びターンオ
フ時のサージによるスイッチングノイズの発生を抑制で
きて、負荷側のリーケージインダクタンス及び配線等で
生ずる寄生容量、寄生インダクタンスの影響及び負荷条
件に左右されることなく、確実にスイッチングさせるこ
とができてスイッチングロスが極めて少なく、理想的な
サイン波形の高周波出力が得られる正負パルス式高周波
スイッチング電源を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波スイッ
チング回路として、4個の半導体スイッチング素子をH
ブリッジ接続するとともに、各半導体スイッチング素子
にダイオードをそれぞれ並列接続したHブリッジスイッ
チング回路(インバータ)を用い、その4個の半導体ス
イッチング素子を一定の順序でスイッチングさせて、正
負対称のパルス信号波形を出力させ、これを共振回路で
共振させて高周波のサイン波形として取り出す一方、共
振回路の電圧信号及び電流信号をフィードバックさせ
て、他励式PWM制御により半導体スイッチング素子が
零ボルトスイッチングするように制御することで、高周
波出力の安定化及びスイッチングノイズの抑制を実現し
たものである。
【0014】すなわち、本発明の正負パルス式高周波ス
イッチング電源は、図1に示すように、第1、第2、第
3、第4の4個の半導体スイッチング素子SW1、SW
2、SW3、SW4を、SW1とSW4を上アーム、S
W2をSW1に対する下アーム、SW3をSW4に対す
る下アームとしてHブリッジ接続するとともに、各半導
体スイッチング素子にダイオードD1、D2、D3、D
4をそれぞれ並列接続し、直流電圧を印加されるHブリ
ッジスイッチング回路と、このHブリッジスイッチング
回路から出力される正負のパルス波にて共振する共振回
路と、この共振回路の電圧を検出する電圧検出手段と、
その検出電圧を実効値変換する実効値変換手段と、共振
回路の電流を検出する電流検出手段と、その検出電流を
実効値変換する実効値変換手段と、共振周波数より高い
スイッチング周波数で前記4個の半導体スイッチング素
子SW1、SW2、SW3、SW4をスイッチングさせ
るように、これら4個の半導体スイッチング素子及びダ
イオードD2、D3を次の表1に示す、、、、
の5つのON/OFFの組み合わせ態様で順次繰り返
しスイッチング動作させるPWM制御回路と、前記実効
値変換手段の電圧実効値及び電流実効値を設定値と比較
し、それぞれの差を選択して前記PWM制御回路へフィ
ードバックさせる実効値選択回路とを備えてなる。
【0015】
【表3】
【0016】半導体スイッチング素子の動作の安定性と
安全性を確保するため、図3(半導体スイッチング素子
SW1、SW2、SW3、SW4のゲートにそれぞれ供
給されるゲート信号と、負荷へ出力される出力信号のタ
イミングチャート)に示すように、第2の半導体スイッ
チング素子SW2をOFFにするときの時間幅は、第1
の半導体スイッチング素子SW1をONにするときの時
間幅よりも前後に長く、また第3の半導体スイッチング
素子SW3をOFFにするときの時間幅は、第4の半導
体スイッチング素子SW4をONにするときの時間幅よ
りも前後に長くするのが好ましい。
【0017】
【作用】先ず、4個の半導体スイッチング素子SW1、
SW2、SW3、SW4によるHブリッジスイッチング
回路の動作を図2の等価回路を参照して説明すると、S
W1がOFFになってからSW1がONになると、I1
の方向に電流が流れ、負荷3が正に充電される。次に、
SW1がOFFになってからSW2がONになると、S
W2とD3を通ってI2の方向に電流が流れるので、負
荷3のリーケージインダクタンス及び浮遊容量分がSW
2とD3で強制的にリセットされる。
【0018】この後、SW3がOFFになってからSW
4がONになると、I3の方向に電流が流れ、負荷3が
負に充電される。次に、SW3がOFFになってからS
W4がONになると、I4の方向に電流が流れ、負荷3
のリーケージインダクタンス及び浮遊容量分がSW2と
D3で強制的にリセットされる。
【0019】また、本発明では、共振回路の電圧信号又
は電流信号をフィードバックさせて、他励式PWM制御
により半導体スイッチング素子が零ボルトスイッチング
するように制御するので、次にその零ボルトスイッチン
グの原理を図4及び図5を参照して説明する。
【0020】一般に、直列共振、並列共振コンバータは
電流共振型となり、半導体スイッチング素子の動作は非
零電圧スイッチングとなる。そのため、半導体スイッチ
ング素子のターンオフは大きい電流が流れ、大きなスイ
ッチング損失が発生する。また、ターンオンは高い電圧
で行われ、半導体スイッチング素子の寄生容量に充電さ
れた電荷は半導体スイッチング素子によって強制的に放
電され、半導体スイッチング素子に過大な電流サージが
流れる。
【0021】そこで、本発明では、半導体スイッチング
素子のスイッチング周波数を共振周波数より高く選び、
第1と第2の1組の半導体スイッチング素子が共にオフ
となるデットタイムを与えれば、零ボルトスイッチング
がもたされる。
【0022】図4に示すように、始め第2の半導体スイ
ッチング素子SW2はON、第1の半導体スイッチング
素子SW1はOFFとなっている。第2の半導体スイッ
チング素子SW2がOFFとなると、電流IS2は矢印
の方向に流れ、第2の半導体スイッチング素子SW2の
寄生容量C2を充電する。第1の半導体スイッチング素
子SW1の寄生容量C1は、始め充電されているので、
電圧VX1の値が上がるに従い寄生容量C1は放電す
る。電圧VX1の電位が電源電圧E1に達した後、第1
のダイオードD1はONとなり、その間に第1の半導体
スイッチング素子SW1をONにすれば、第1の半導体
スイッチング素子SW1は零ボルトONスイッチングと
なり、第2の半導体スイッチング素子SW2の寄生容量
C2が充電中に第2の半導体スイッチング素子SW2を
OFFにすれば、この半導体スイッチング素子SW2は
零ボルトOFFスイッチングとなる。
【0023】図5では、始め第1の半導体スイッチング
素子SW1はON、第2の半導体スイッチング素子SW
2はOFFとなっている。第1の半導体スイッチング素
子SW1がターンオフすると、その寄生容量C1が充電
され、IS1の方向に電流が流れる。第1の半導体スイ
ッチング素子SW1は零ボルトスイッチングとなる。ま
た、第2の半導体スイッチング素子SW2がターンオン
するまでに、その寄生容量C2の電荷はIS1の方向に
電流が流れる。寄生容量C1の充電が完了し、寄生容量
C2の放電が完了後、第2の半導体スイッチング素子S
W2をターンオンすれば、第2の半導体スイッチング素
子SW2も零ボルトスイッチングとなる。図6にこのよ
うな動作のタイミングチャートを示す。同図の(b)は
(a)の一部を拡大して示している。
【0024】図7に示すように、2個のインダクタンス
L1・L2とコンデンサCとからなる共振回路に、正負
のパルス波を入力すると、コンデンサCの両端の電圧波
形は、インダクタンスL1及びL2とコンデンサCによ
って共振され、サイン波形の電圧が出力する。共振回路
を使ってPWM制御するには、図8に示すように、スイ
ッチングしたパルス出力電圧の中央で電流出力がピーク
になるようにすると、半導体スイッチング素子に最大に
電流が流れるため、ソフトスイッチングにならない。
【0025】そこで、スイッチング周波数を共振周波数
より高く選ぶことにより、出力電流は遅れた位相で変化
し、スイッチングした電圧波形の終わった時点で電流波
形がピークとなるように選ぶことにより、零ボルトスイ
ッチングとなる。この共振回路においてPWM制御した
場合、4個の半導体スイッチング素子SW1、SW2、
SW3、SW4によるHブリッジスイッチング回路でゲ
ートする入力パルスが終わった時点で強制リセットする
ことにより、負荷側のリーケージインダクタンス分がリ
セットし、図9に示すように、出力波形にスパイクノイ
ズ等を生じない理想的なサイン波形の高周波出力が得ら
れる。この場合、共振回路にて検出した電圧信号又は電
流信号をフィードバックしてPWM制御するので、高周
波出力を定電圧又は定電流或いは定電力とすることがで
きる。
【0026】本発明では、このように他励式PWM制御
により半導体スイッチング素子が零ボルトスイッチング
するようにしているが、他励式PWM制御は自励発信方
式に比べ、次のような利点がある。
【0027】 他励式PWM制御の場合は、パルス幅
で制御することができるので、制御回路設計が比較的簡
単である。 自励発振方式に比べ、負荷(変圧器)で生ずる発熱
が少ない。 出力パルス幅を0〜100%連続的に歪み無く変化
でき、出力を0〜100%直線的に変化させることがで
きる。 半導体素子のスイッチングロスが少ないので効率が
高く、出力容量が大きくても装置を小型にすることがで
きる。 これをまとめると、表4のようになる。
【0028】<自励式インバータと他励式PWM制御イ
ンバータとの比較表>
【表4】
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。
【0030】先ず、本発明において使用するHブリッジ
スイッチング回路(インバータ)について説明する。図
1に示すように、このHブリッジスイッチング回路1
は、第1、第2、第3、第4の4個の半導体スイッチン
グ素子SW1、SW2、SW3、SW4を、SW1とS
W4を上アーム、SW2をSW1に対する下アーム、S
W3をSW4に対する下アームとしてHブリッジ接続す
る(MOS−FET等の2個入り半導体モジュールをH
ブリッジとする)とともに、各半導体スイッチング素子
にダイオードD1、D2、D3、D4をそれぞれ並列接
続したものである。このHブリッジスイッチング回路1
の電源として単一の直流電源2を使用する。C1、C
2、C3、C4は、半導体スイッチング素子SW1、S
W2、SW3、SW4のそれぞれの寄生容量を示す。
【0031】そして、このHブリッジスイッチング回路
1を、図1に示すような共振回路(LC直列共振回路)
4とPWM制御回路5とゲートドライブ回路6とによ
り、次の表5に示す、、、、の5つのON/
OFFの組み合わせ態様で順次繰り返しスイッチング動
作させる。図3は、このようなスイッチング動作によっ
て、第1と第2の半導体スイッチング素子SW1・SW
2の中点と、第3と第4の半導体スイッチング素子SW
3・SW4の中点との間から出力される正負交互のパル
スのタイミングチャートである。
【0032】
【表5】
【0033】図2は、Hブリッジスイッチング回路1の
等価回路を示す。図3に示すように、第2の半導体スイ
ッチング素子SW2をOFFにするときの時間幅は、第
1の半導体スイッチング素子SW1をONにするときの
時間幅よりも前後に長く、また第3の半導体スイッチン
グ素子SW3をOFFにするときの時間幅は、第4の半
導体スイッチング素子SW4をONにするときの時間幅
よりも前後に長くする。
【0034】図2において、まず、SW1がOFFにな
ってからSW1がONになると、I1の方向に電流が流
れ、負荷3が正に充電される。次に、SW1がOFFに
なってからSW2がONになると、SW2とD3を通っ
てI2の方向に電流が流れるので、負荷3のリーケージ
インダクタンス及び浮遊容量分がSW2とD3で強制的
にリセットされる。
【0035】この後、SW3がOFFになってからSW
4がONになると、I3の方向に電流が流れ、負荷3が
負に充電される。次に、SW3がOFFになってからS
W4がONになると、I4の方向に電流が流れ、負荷3
のリーケージインダクタンス及び浮遊容量分がSW2と
D3で強制的にリセットされる。
【0036】このような動作を表5に従って説明する
と、次のとおりである。では、SW2とSW3はゲー
ト信号を入力されてONとなり、負荷3の両端はショー
トされた状態となる。
【0037】では、SW2のゲート信号がONされ、
少し遅れてSW1にゲート信号が入力されてこれがON
になると、SW3はOFFのままであるため、SW1か
ら負荷3を通ってI1方向に電流が流れ、負荷3を正に
充電する。
【0038】では、SW1へのゲート信号入力が終わ
ってこれがOFFとなってから、SW2へ再びゲート信
号が入力されてこれが再びONになるので、負荷3に充
電された電荷分は、SW2とD3を通ってディスチャー
ジする。その結果、と同じ状態に戻ることになる。
【0039】では、SW3がOFFとなり、少し遅れ
てSW4にゲート信号が入力されてこれがONになる
と、SW2はONのままであるため、SW4から負荷3
を通ってI3方向に電流が流れ、負荷3を負に充電す
る。
【0040】では、SW4へのゲート信号入力が終わ
ってこれがOFFとなってから、SW3へ再びゲート信
号が入力されてこれが再びONになるので、負荷3に充
電された電荷分は、SW3とD2を通ってディスチャー
ジする。その結果、と同じ状態に戻ることになる。
【0041】このようにSW1とSW2との組、SW3
とSW4の組がそれぞれ同時にONにならないように、
デットタイムを与えて順番にスイッチングすることによ
り、入力信号(ゲート信号)に比例した波形の出力信号
が得られる。その場合、負荷側の浮遊容量及びリーケー
ジインダクタンスは、上記のようなスイッチング動作に
よってリセットされるので、歪みの無い出力波形が得ら
れる。
【0042】上記のようなスイッチング動作をするHブ
リッジスイッチング回路1の出力は、図1において、第
1と第2の半導体スイッチング素子SW1・SW2の中
点を一方の極、第3と第4の半導体スイッチング素子S
W3・SW4の中点を他方の極として取り出され、2つ
のインダクタンスL1・L2とコンデンサCとによる共
振回路4に入力される。そして、共振回路4の共振によ
り得られる高周波のサイン波形の電圧が、負荷であるト
ランス3の一次側に印加される。
【0043】図10の(A)は、デューティが50%の
時のHブリッジスイッチング回路1の出力電圧VX1の
波形と負荷電流波形で、この図から分かるように、始め
半導体スイッチング素子SW1と半導体スイッチング素
子SW2は零ボルトスイッチングされ、半導体スイッチ
ング素子SW1がONとなり、半導体スイッチング素子
SW2がOFFとなると、IS1の方向に電流が流れ、
寄生容量C1の両端に正のサイン波を出力する。
【0044】次に、半導体スイッチング素子SW1がO
FFとなり半導体スイッチング素子SW2がONとなる
時も、零ボルトスイッチングされ、寄生容量C1の両端
は0ボルトとなり、次に半導体スイッチング素子SW4
がON、半導体スイッチング素子SW3がOFFとなる
時も零ボルトスイッチングされ、今度はIS2の方向に
電流が流れ、コンデンサCの両端は、負のサイン波を出
力する。そして、半導体スイッチング素子SW4がOF
F、半導体スイッチング素子SW3がONになる時とコ
ンデンサCの両端は0ボルトとなり元に戻る。50%デ
ューティ時はこの繰り返しが行われる。
【0045】その結果、負荷電流は遅れ位相となるた
め、Hブリッジスイッチング回路1の出力電圧波形が1
周期終わった時点で、負荷電流のピークが一致している
ため、共振回路4は、位相が90゜遅れた共振回路とし
て動作する。
【0046】図10の(B)は、デューティが10%の
時のHブリッジスイッチング回路1の出力電圧VX1の
波形と負荷電流波形で、始め半導体スイッチング素子S
W1と半導体スイッチング素子SW2は零ボルトスイッ
チングされ、半導体スイッチング素子SW1がONとな
り、半導体スイッチング素子SW2がOFFとなると、
IS1の方向に電流が流れ、寄生容量C1の両端に正の
サイン波を出力する。
【0047】次に、半導体スイッチング素子SW1がO
FFとなり、半導体スイッチング素子SW2がONとな
る時も零ボルトスイッチングされ、コンデンサCの両端
は0ボルトとなり、その後休止状態が続く。半導体スイ
ッチング素子SW1がOFF、半導体スイッチング素子
SW2がONとなってからは、半導体スイッチング素子
SW2とダイオードD3によって負荷側で生じるリーケ
ージスパイク、浮遊容量等をリセットするため、休止状
態間では出力側に異常スパイクは生じない。
【0048】次に、半導体スイッチング素子SW4がO
N、半導体スイッチング素子SW3がOFFとなると、
零ボルトスイッチングが行われ、今度はI2の方向に電
流が流れ、寄生容量C1の両端に負のサイン波を出力す
る。次に、半導体スイッチング素子SW4がOFF、半
導体スイッチング素子SW3がONとなる時も零ボルト
スイッチングが行われコンデンサCの両端は0ボルトと
なり、その後休止状態が続く。
【0049】半導体スイッチング素子SW4がOFF、
半導体スイッチング素子SW3がONとなってからは、
半導体スイッチング素子SW3とダイオードD2によっ
て負荷側で生じるリーケージスパイク、浮遊容量等をリ
セットするため、休止状態間では、出力側にスパイクは
生じない。
【0050】以上のように、デューティを狭くしても、
Hブリッジスイッチング回路1の出力波形は、リーケー
ジスパイクが生じないパルス波形となり、負荷電流も位
相遅れで変化するため、4個の半導体スイッチング素子
SW1、SW2、SW3、SW4は零ボルトスイッチン
グする。
【0051】Hブリッジスイッチング回路1に、図11
に示すようなスナバ回路7を付加すれば、半導体スイッ
チング素子SW1、SW2、SW3、SW4のターンオ
ン時及びターンオフ時におけるサージ電流を吸収できる
ので、スイッチングノイズ及びスイッチングロスをより
確実に防止できる。
【0052】次に、4個の半導体スイッチング素子SW
1、SW2、SW3、SW4が、上記のように零ボルト
スイッチングするようにそれらのゲートを制御し、また
上記のようなサイン波形の高周波出力が、電圧又は電流
或いは電力のいずれか1つについて一定になるように、
フィードバック制御する回路構成について説明する。
【0053】図1において、共振回路4の電圧(トラン
ス6の一次電圧)は、電圧検出手段であるパルストラン
スPTにて検出されて実効値変換回路8へ入力され、電
圧実効値として取り出される。また、共振回路4の電流
(トランス3の一次電流)は、電流検出手段である電流
検出器CTにより検出されて、実効値変換回路9へ入力
され、電流実効値として取り出される。これら電圧実効
値と電流実効値は、乗算回路10にて乗算されて電力実
効値が求められる。
【0054】実効値変換回路8の電圧実効値、実効値変
換回路9の電流実効値、乗算回路10の電力実効値は、
それぞれ誤差増幅器11・12・13に入力されて、各
誤差増幅器11・12・13での出力設定値と比較さ
れ、それとの誤差に応じた信号が各誤差増幅器11・1
2・13から出力される。本例では、電圧制御、電流制
御、電力制御の3つのうちのいずれか1つの制御モード
を選択するように、モード切替スイッチ14が備えられ
ており、出力設定器15にて任意に設定した電圧Vre
fが、モード切替スイッチ14で選択した1つの誤差増
幅器に出力設定値として入力される。
【0055】また、誤差増幅器11・12・13は、そ
れぞれに接続された入力切替スイッチ16・17・18
により、モード切替スイッチ14と接続されるととも
に、誤差増幅器11は電圧リミッタ19と、誤差増幅器
12は電流リミッタ20と、誤差増幅器12は電力リミ
ッタ21とそれぞれ接続できるようになっている。
【0056】3つの入力切替スイッチ16・17・18
はモード切替スイッチ14と連動し、モード切替スイッ
チ14を1番に切り替えると電圧制御モードとなり、入
力切替スイッチ17・18により電流リミッタ20と電
力リミッタ21とが選択される。モード切替スイッチ1
4を2番に切り替えると電流制御モードとなり、入力切
替スイッチ16・18により電圧リミッタ19と電力リ
ミッタ21とが選択される。モード切替スイッチ14を
3番に切り替えると電力制御モードとなり、入力切替ス
イッチ16・17により電圧リミッタ19と電流リミッ
タ20とが選択される。
【0057】3つの誤差増幅器11・12・13は、上
記のようにそれぞれ電圧制御用、電流制御用、電力制御
用となっており、電圧実効値又は電流実効値或いは電力
実効値を出力設定値と比較してその差に出力する。誤差
増幅器11・12・13の出力は、それぞれダイオード
オア回路22・23・24を通してPWM制御回路5に
入力されるが、入力の優先順位が誤差増幅器11、次に
誤差増幅器12、最後に誤差増幅器13の順番となって
いて、PWM制御回路5は、ゲートドライブ回路6へ入
力するパルス幅を電圧制御、電流制御、電力制御の順で
変化させる。
【0058】ゲートドライブ回路6は、PWM制御回路
5の制御に従ったゲート信号を、Hブリッジスイッチン
グ回路1の4個の半導体スイッチング素子SW1、SW
2、SW3、SW4のゲートへ供給し、これら半導体ス
イッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4が上述
のように図6に示したタイミングで零ボルトスイッチン
グする。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。 (1)4個の半導体スイッチング素子をHブリッジ構成
とし、各半導体スイッチング素子にダイオードを並列接
続したHブリッジ型のスイッチング回路(インバータ)
を用いるので、供給した電源電圧に相当した正と負のパ
ルス出力を得ることができる。
【0060】(2)スイッチング回路(インバータ)が
Hブリッジ型で、単純であるのに加え、その電源は片電
源で済み、ローコスト化できる。
【0061】(3)負荷のリーケージフラックス及び浮
遊容量を強制的にリセットできるので、これらの影響に
よる波形歪みを解消できる。
【0062】(4)半導体スイッチング素子をPWM制
御するに当たっても、半導体スイッチング素子のターン
オン及びターンオフ時のサージによるスイッチングノイ
ズの発生を抑制できて、負荷側のリーケージインダクタ
ンス及び配線等で生ずる寄生容量、寄生インダクタンス
の影響及び負荷条件に左右されることなく、確実にスイ
ッチングさせることができてスイッチングロスが極めて
少なく、理想的なサイン波形の高周波出力が得られる。
【0063】(5)共振回路の電圧及び電流を検出して
実効値変換し、電圧実効値及び電流実効値を設定値と比
較し、それぞれの差を選択してPWM制御回路へフィー
ドバックさせることにより、共振回路からの出力の電圧
又は電流を一定にできる。
【0064】(6)スイッチング周波数を共振周波数よ
り高く選ぶことにより、出力電流は遅れた位相で変化
し、スイッチングした電圧波形の終わった時点で電流波
形がピークとなるように選ぶことにより、零ボルトスイ
ッチングとなる。この共振回路においてPWM制御した
場合、4個の半導体スイッチング素子によるHブリッジ
スイッチング回路でゲートする入力パルスが終わった時
点で強制リセットすることにより、負荷側のリーケージ
インダクタンス分がリセットし、出力波形にスパイクノ
イズ等を生じない理想的なサイン波形の高周波出力が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による正負パルス式高周波スイッチング
電源の回路構成図である。
【図2】図1中のHブリッジスイッチング回路の等価回
路図である。
【図3】同上の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】Hブリッジスイッチング回路の半導体スイッチ
ング素子の零ボルトスイッチング動作を説明するための
回路図である。
【図5】図4と同様の回路図である。
【図6】図4及び図5の動作を示すタイミングチャート
である。
【図7】共振回路の動作を説明するための回路図であ
る。
【図8】半導体スイッチング素子のスイッチング波形と
出力電圧波形及び出力電流波形のタイミングチャートで
ある。
【図9】半導体スイッチング素子のスイッチング波形と
理想的なサイン波形となる出力波形のタイミングチャー
トである。
【図10】(A)は、デューティが50%の時のHブリ
ッジスイッチング回路の出力電圧波形と負荷電流波形、
(B)は、デューティが10%の時のHブリッジスイッ
チング回路の出力電圧波形と負荷電流波形である。
【図11】スナバ回路を付加したHブリッジスイッチン
グ回路の変形例の回路図である。
【図12】従来例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】従来のHブリッジスイッチング回路の構成及
び電流の流れを示す図である。
【図14】同上の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】 SW1、SW2、SW3、SW4 半導体スイッチン
グ素子 D1、D2、D3、D4 ダイオード 1 Hブリッジスイッチング回路 2 直流電源 3 負荷(トランス) 4 共振回路 5 PWM制御回路 6 ゲートドライブ回路 PT パルストランス(電圧検出手段) CT 電流検出器(電流検出手段) 9・10 実効値変換回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2、第3、第4の4個の半導体ス
    イッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4をHブ
    リッジ接続するとともに、各半導体スイッチング素子に
    ダイオードD1、D2、D3、D4をそれぞれ並列接続
    し、直流電圧を印加されるHブリッジスイッチング回路
    と、このHブリッジスイッチング回路から出力される正
    負のパルス波にて共振する共振回路と、この共振回路の
    電圧又は電流を検出して共振周波数より高いスイッチン
    グ周波数で前記4個の半導体スイッチング素子SW1、
    SW2、SW3、SW4をスイッチングさせるように、
    これら4個の半導体スイッチング素子を次の表1に示す
    、、、、の5つのON/OFFの組み合わせ
    態様で順次繰り返しスイッチング動作させるPWM制御
    回路とからなることを特徴とする正負パルス式高周波ス
    イッチング電源。 【表1】
  2. 【請求項2】第2の半導体スイッチング素子SW2をO
    FFにするときの時間幅は、第1の半導体スイッチング
    素子SW1をONにするときの時間幅よりも前後に長
    く、また第3の半導体スイッチング素子SW3をOFF
    にするときの時間幅は、第4の半導体スイッチング素子
    SW4をONにするときの時間幅よりも前後に長くなる
    ように、PWM制御回路は、4個の半導体スイッチング
    素子SW1、SW2、SW3、SW4のゲートにゲート
    パルスを供給することを特徴とする請求項1記載の正負
    パルス式高周波スイッチング電源。
  3. 【請求項3】共振回路の電圧を検出する電圧検出手段
    と、その検出電圧を実効値変換する実効値変換手段と、
    共振回路の電流を検出する電流検出手段と、その検出電
    流を実効値変換する実効値変換手段と、これら実効値変
    換手段の電圧実効値及び電流実効値を設定値と比較し、
    それぞれの差を選択してPWM制御回路へフィードバッ
    クさせる実効値選択回路とを備えたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の正負パルス式高周波スイッチング電
    源。
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