JPH08289540A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH08289540A
JPH08289540A JP11649795A JP11649795A JPH08289540A JP H08289540 A JPH08289540 A JP H08289540A JP 11649795 A JP11649795 A JP 11649795A JP 11649795 A JP11649795 A JP 11649795A JP H08289540 A JPH08289540 A JP H08289540A
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Koichi Morita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 DC−DC変換のための第1及び第2のスイ
ッチのオン・オフを昇圧と力率改善との両方に使用した
スイッチング電源装置を提供する。平滑用コンデンサの
電圧の上昇を抑制する。 【構成】 電源1にダイオードブリッジ回路1cとリア
クトルL1 を介して平滑用の第1のコンデンサC1 及び
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路が接続さ
れている。第2のスイッチQ2 に並列にインダクタンス
を有する1次巻線N1 と共振用コンデンサCr の直列共
振回路が接続されている。電源端子2aと共振用コンデ
ンサCr との間に昇圧用コンデンサC2 が接続されてい
る。第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 を交互にオン・
オフする制御回路6が設けられている。出力電圧を調整
する時には第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 のオン・
オフ周期が変えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇圧型DC−DCコンバ
ータ、力率改善機能を有するDC−DCコンバータ等の
スイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスを使用しない昇圧型DC−DC
コンバータとして図1に示す回路が知られている。この
回路では、一対の直流電源端子間にリアクトル即ちイン
ダクタンスLを介してスイッチQが並列に接続され、こ
のスイッチQに対してダイオードDを介して電解コンデ
ンサCが並列に接続されている。スイッチQは制御回路
によってオン・オフ制御される。スイッチQのオン期間
にインダクタンスLにエネルギーが蓄積され、スイッチ
Qのオフの期間に電源電圧とインダクタンスLの電圧と
の和の値でコンデンサCが充電され、コンデンサCの電
圧は電源電圧よりも高くなる。一方、図1の回路の入力
端子に整流器を接続し、正弦波交流電圧を全波整流した
図2(A)に示すような波形(脈流)を入力し、スイッ
チQを図2(B)に示すように交流電圧よりも十分に周
波数の高いオン・オフ制御信号でオン・オフして図2
(C)に示すように交流電圧の振幅に対応したピークを
有する三角波電流を流し、交流入力の力率改善を行うこ
とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1の回路は昇圧コン
バータとして使用できると共に力率の良い電源装置とし
ても使用できるという特徴を有する。しかし、整流器を
介して交流電源に接続して使用する場合において、入力
電圧に大差ない出力電圧を得る時に、入力電流の波形の
正弦波近似性が悪化し、高調波成分の大きな電流になる
という問題を有する。即ち、出力電圧が入力交流電圧の
実効値又は平均値に近い場合には、最大振幅近傍では図
2(C)に示すように比較的理想に近い三角波になる
が、この両側においては理想的な三角波にならないで台
形波状になる。従って、三角波電流の包絡線の波形は高
調波成分の多い波形となり、正弦波に対する近似性の悪
い波形となる。
【0004】上述の如き問題を解決するためのものとし
て本件出願人は、図3の回路のリアクトルL1 に位置に
ダイオ−ドを接続し、コンデンサC2 をリアクトルを介
して相互接続点3に接続した構成のスイッチング電源装
置を特願平6−84105号において提案した。ところ
が、上記出願のスイッチング電源装置において負荷が大
幅に変化しない場合にはさほど問題とならないが、負荷
が大幅に軽くなると、平滑用コンデンサC1 の電圧が比
較的高くなるという問題点を有する。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、昇圧した
電圧を容易に得ることが可能であるとともに平滑用コン
デンサの上昇を容易に抑制することができるスイッチン
グ電源装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、一対の直流電源端子間に昇圧用リアクトル
を介して接続された電源用コンデンサと、前記電源用コ
ンデンサに対して並列に接続された第1及び第2のスイ
ッチの直列回路と、前記第2のスイッチに対して並列に
接続された共振用インダクタンスを有するトランスの1
次巻線と共振用コンデンサとの直列回路又は共振用リア
クトルとトランスの1次巻線と共振用コンデンサとの直
列回路と、前記1次巻線に電磁結合されたトランスの2
次巻線と、前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路
と、前記第1及び第2のスイッチを交互にオン・オフす
るためのスイッチ制御回路と、その一端が前記一対の直
流電源端子の一方と前記昇圧用リアクトルとの間に接続
され、その他端が前記1次巻線と前記共振用コンデンサ
との間に接続された昇圧用コンデンサとを備えたスイッ
チング電源装置に係わるものである。
【0007】なお、請求項2、3、4、5に示すように
共振用コンデンサ及び/又は分圧用コンデンサを接続す
ることができる。また、請求項6に示すように、整流回
路を設けて直流を供給することができる。また、請求項
7に示すように第1及び第2の昇圧用コンデンサと第1
及び第2の昇圧用リアクトルを設けることができる。ま
た、請求項7の装置においても請求項8、9に示すよう
分圧用コンデンサ又は共振用コンデンサを接続すること
ができる。また、請求項10に示すように、第1〜第4
のダイオ−ドを設け、且つ第1及び第2の平滑用コンデ
ンサの直列回路を設けることができる。また請求項11
に示すように請求項10の装置を倍電圧回路にすること
ができる。また、請求項12、13に示すように請求項
10又は11の装置において分圧用コンデンサ又は共振
用コンデンサを接続することができる。また、請求項1
4に示すように第1〜第4の共振用コンデンサ、第1及
び第2の昇圧用リアクトル、第1及び第2の昇圧用コン
デンサを設けることができる。
【0008】
【発明の作用及び効果】第1及び第2のスイッチQ1 、
Q2 のオン・オフ周波数fと出力電力P0 即ち出力電流
I0 との関係は図6に示す通りであり、また、出力電流
I0 と共振用コンデンサCr の電圧Vcrのピ−ク値との
関係は図7に示す通りである。本発明では共振用コンデ
ンサCr の電圧Vcrを平滑用コンデンサC1 の充電に関
係付けている。軽負荷になると共振用コンデンサCr の
電圧が低下し、平滑用コンデンサC1 の電圧の必要以上
の上昇が押えられる。各請求項の発明では、共振用コン
デンサの電圧が電源又は平滑用コンデンサの昇圧充電に
関係づけられている。共振用コンデンサの電圧は軽負荷
に成るに従って低くなる。このため、電源又は平滑用コ
ンデンサの電圧が軽負荷時に必要以上に高くなることを
防ぐことができる。また、請求項2〜5、8、9、1
2、13によれば共振用コンデンサの昇圧充電への寄与
度を調整することができる。また、請求項6〜13の発
明によれば、力率改善をコンバ−タ回路を併用して容易
に達成することができる。また、請求項2のスイッチン
グ電源装置の主要回路部分はコンデンサの昇圧充電回
路、DC−DCコンバ−タ回路で共用することができ
る。従って、コストの低減を図ることができる。
【0009】
【第1の実施例】次に、図3〜図9を参照して本発明の
第1の実施例に係わるスイッチング電源装置即ちDC−
DCコンバータを説明する。図3に示すDC−DCコン
バータは、商用電源からなる交流電源1と周知の高周波
成分除去用フィルタ1bと4つのダイオードD1a〜D1d
のブリッジ整流回路1cから成る直流電源1を有する。
この電源1に接続された一対の電源端子2a、2b間に
は昇圧用リアクトルL1 を介して電解コンデンサ(有極
性コンデンサ)から成る平滑用の第1のコンデンサC1
が接続されている。この平滑用コンデンサC1 はスイッ
チングレギュレータ回路の直流電源として機能する。従
って、この平滑用コンデンサC1 に並列に第1及び第2
のスイッチQ1 、Q2 の直列回路が接続されている。な
お、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 はソースがサブ
ストレートに接続された絶縁ゲート型(MOS型)電界
効果トランジスタ(FET)から成り、本来のFET部
分である制御スイッチS1 、S2 とこれに逆並列接続さ
れたダイオードDa 、Db とを含む。勿論このスイッチ
Q1 、Q2 をバイポーラトランジスタとこれに逆並列接
続されたダイオードで構成することもできる。また、ダ
イオードDa 、Db を内蔵させないで個別ダイオードと
することができる。
【0010】共振型のDC−DCコンバータの出力回路
を構成するために第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の
接続中点3と電源用コンデンサC1 の下端即ち第2のス
イッチQ2 のソースとの間に共振用のインダクタンスL
r を有する1次巻線N1 と共振用のコンデンサC3 との
直列回路(出力共振回路)が接続されている。なお、ト
ランスTの1次巻線N1 は漏洩インダクタンスから成る
インダクタンスLr の他に1次巻線N1 に対して等価的
に並列に接続された励磁インダクタンスを有する。トラ
ンスTの2次巻線N2 はセンタタップによって第1及び
第2の巻線N2a、N2bに分けられ、これ等の一端は第3
及び第4のダイオードD3 、D4 を介して出力平滑用コ
ンデンサC0 の一端に接続され、センタタップはコンデ
ンサC0の他端に接続されている。負荷(図示せず)を
接続するための出力端子4、5は出力平滑コンデンサC
0 に接続されている。なお、ダイオードD3 、D4 から
成る全波整流器とコンデンサC0 との間に特願昭6−8
4105号の図11と同様にチョークコイルを接続して
もよい。
【0011】第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 のター
ンオフ時のスイッチング損失を低減させるための部分共
振回路を形成するために第1及び第2のスイッチQ1 、
Q2に並列にコンデンサCa 、Cb が接続されている。
なお、このコンデンサCa 、Cb を第1及び第2のスイ
ッチQ1 、Q2 の浮遊容量(ストレーキャパシタンス)
とすることができる。
【0012】本発明に従って設けられた昇圧用コンデン
サC2 の一端は直流電源端子2aとリアクトルL1 との
間に接続され、他端は1次巻線N1 と共振用コンデンサ
Crとの間に接続されている。
【0013】第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 を交互
にオン・オフするための制御回路6は、出力電圧又は入
力電圧の変動に応じて第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 のオン・オフ周波数を変えて出力電圧を一定に制御す
るように構成されている。このため、制御回路6は出力
端子4、5間に接続された電圧検出用分圧抵抗7、8
と、基準電圧源9と、誤差増幅器(差動増幅器)10
と、発光ダイオード11と、ホトトランジスタ12と、
抵抗13と、VCO(電圧制御発振器)14と、制御信
号形成回路15とから成る。
【0014】誤差増幅器10の一方の入力端子は分圧抵
抗7、8の分圧点に接続され、他方の入力端子は基準電
圧源9に接続されている。従って、検出電圧と基準電圧
との差に対応する出力電圧が誤差増幅器10から得られ
る。発光ダイオード11は誤差増幅器10の出力端子と
グランドとの間に接続されているので、誤差出力に対応
して発光する。発光ダイオード11に光結合されたホト
トランジスタ12は+Vで示す電源端子とグランドとの
間に抵抗13を介して接続されている。従って、出力電
圧が上昇して発光ダイオード11の出力が大きくなる
と、抵抗13の電圧が低くなる。ホトトランジスタ12
と抵抗13との分圧点に接続されたVCO14は抵抗1
3の電圧に比例した周波数信号を出力する。VCO14
に接続された制御信号形成回路15はVCO14の出力
を方形波に整形してライン16aを介して第1のスイッ
チQ1 の制御端子(ゲート)に図7(A)に示す方形波
の制御信号Vg1を供給すると共にライン16aの波形を
位相反転し且つ相互間に僅かな一定間隔幅のデッド・タ
イムTd を設けた図7(B)に示す方形波の制御信号V
g2をライン16bを介して第2のスイッチQ2 の制御端
子(ゲート)に供給する。
【0015】
【動作の概要】DC−DCコンバータの直流電源として
機能する第1のコンデンサC1 はブリッジ整流回路1c
の出力で充電される。この充電はリアクトルL1 コンデ
ンサC2 との昇圧作用を伴なって行われる。この昇圧充
電はDC−DCコンバータの第1及び第2のスイッチQ
1 、Q2 を兼用して行われる。図4(A)(B)及び図
5(B)に示すような第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 のオン・オフ動作によって1次巻線N1 の漏洩インダ
クタンスLr とコンデンサCr の直列共振回路が駆動さ
れ、この直列共振に基づく電流即ち電力に対応した出力
がトランスTの2次巻線N2 側に得られる。出力端子
4、5の電圧は第1及び第2のスイッチQ1、Q2 のオ
ン・オフ周波数を変えることによって制御される。
【0016】
【図8の説明】図8(A)は第2のスイッチQ2 のドレ
イン・ソース間電圧Vq2を示し、図8(B)、(C)は
第2及び第1のスイッチQ2 、Q1 の電流Iq2、Iq1を
示し、図8(D)は共振用コンデンサCr を流れる電流
I2 を示し、図8(E)は共振用コンデンサCr の電圧
Vcrを示し、図8(F)は電源端子2aを流れる電流I
1 を示し、図8(G)はコンデンサC2 の電圧Vc2を示
し、図8(H)はリアクトルL1 の電流IL1を示す。
【0017】
【DC−DCコンバータの基本動作】平滑用コンデンサ
C1 が既に充電されている場合において、図8のt1 〜
t4で第1のスイッチQ1 がオンになると、平滑用コン
デンサC1 と第1のスイッチQ1 と1次巻線N1 と共振
用コンデンサCr の閉回路から成る直列共振によって電
流I2 が流れる。また、t5 〜t8 の第2のスイッチQ
2 のオン期間には、共振用コンデンサCr と1次巻線N
1 と第2のスイッチQ2 の閉回路から成る直列共振回路
によって電流I2 が流れる。第1及び第2のスイッチQ
1 、Q2 はオン・オフ周波数fと直列共振による出力電
流I0 即ち出力電圧Pとの関係は図6に示すようにな
り、オン・オフ周波数fがLr Cr の共振周波数f0 に
一致した時に最大電流即ち最大電力となる。本実施例で
はオン・オフ周波数fをf1 〜f2の範囲で変化させる
ことによって出力電圧V0 を一定に制御している。な
お、Lr Cr の共振電流I2 の大きさ(最大振幅)は負
荷の大きさに従って比例的に変化するので、負荷変化に
よる出力電圧の調整作用が生じ、オン・オフ周波数をさ
ほど大きく変えることは不要であり、オン・オフ周波数
fが狭い範囲で変化する。なお、制御信号Vg1、Vg2を
示す図4のt1 時点よりも前はオン・オフ周波数fの低
い状態を示し、t1 時点よりも後はオン・オフ周波数f
の高い状態を示す。上述から明らかなように図3のDC
−DCコンバータの基本動作は特願平6−84105号
の図11及び図19等に記載されている従来の共振型D
C−DCコンバータと同一である。
【0018】
【コンデンサC1 の充電動作】共振用コンデンサCr の
電圧Vcrは図8(E)に示すように第1及び第2のスイ
ッチQ1 、Q2 のオン・オフに応じた交流電圧となる。
この電圧Vcrが電源端子2aの電圧よりも低くなると、
電源端子2aとコンデンサC2 と共振用コンデンサCr
とから成る回路に図8(G)に示す電流Ic2が流れる。
その後、昇圧用コンデンサC2 と昇圧用リアクトルL1
とスイッチQ1 と1次巻線N1 の回路でリアクトルL1
にエネルギーが蓄積され、スイッチQ1 がオフになる
と、昇圧用コンデンサC2 とリアクトルL1 と平滑用コ
ンデンサC1 と共振用コンデンサCr の回路で平滑用コ
ンデンサC1 が昇圧充電される。これにより、電源端子
2aの電圧よりも高い電圧に平滑用コンデンサC1 を充
電することができる。共振用コンデンサCr の電圧Vcr
は負荷の大きさによって変化し、軽負荷及び無負荷にな
ると低くなる。このため、軽負荷及び無負荷時のコンデ
ンサC2 の電圧と共振用コンデンサCr の電圧Vcrの和
も低くなり、平滑用コンデンサC1 の必要以上の上昇を
抑えることができる。平滑用コンデンサC1 の電圧が制
限されると、このコンデンサC1 と第1及び第2のスイ
ッチQ1 、Q2 とを低耐圧、低コストのものにすること
ができる。
【0019】次に、図8の各区間の動作を詳しく説明す
る。なお、説明を簡略化するために図3の各回路素子の
符号のみの配列によって電流経路を示す。
【0020】図8のt1 〜t2 区間では、1−C2 −C
r の閉回路でコンデンサC2 の充電電流Ic2が流れると
共に、1−N1 −Q1 −C1 の閉回路で平滑用コンデン
サC1 の充電電流が流れる。
【0021】t2 〜t3 区間では、共振用コンデンサC
r の電圧が高くなるために昇圧用のコンデンサC2 の充
電電流I2 は流れなくなり、逆に、コンデンサC2 の放
電電流がC2 −L1 −Q1 −N1 の回路で流れ、リアク
トルL1 にエネルギーが蓄積される。なお、この区間で
はコンバータ動作のために、C1 −Q1 −N1 −Crの
共振回路にも図8(D)に示す共振電流が流れ、負荷に
電力が供給される。
【0022】t3 〜t4 区間では、前のt2 〜t3 区間
と同じ回路に電流が流れる。このt3 〜t4 区間は1次
巻線N1 の漏洩インダクタンスLr による高周波共振が
終了した後の区間であり、1次巻線N1 の励磁インダク
タンスによる低周波共振の電流が流れる区間である。
【0023】t4 〜t5 区間では、C2 −L1 −Ca −
N1 の回路でリアクトルL1 にエネルギーが蓄積され
る。コンバータ回路においては、デッドタイム区間とな
るために、C1 −Ca −N1 −Cr の回路で部分共振用
コンデンサCa が充電されて、第1のスイッチQ1 の電
圧が徐々に高くなってゼロボルトスイッチングが達成さ
れ、また、Cb −N1 −Cr の回路でコンデンサCb の
放電が生じ、第2のスイッチQ2 のゼロボルトスイッチ
ングの準備が完了する。
【0024】t5 〜t6 区間では、第2のスイッチQ2
がオン、第1のスイッチQ1 がオフである。これにより
C2 −L1 −C1 −Cr の回路が形成され、リアクトル
L1のエネルギーの放出で平滑用コンデンサC1 が昇圧
充電される。また、コンバータ回路のCr −N1 −Q2
の回路で共振電流I2 が流れる。なお、軽負荷又は無負
荷で共振用コンデンサCr の電圧Vcrが低い時には、平
滑用コンデンサC1 の充電電圧も低くなり、この充電が
抑制されるか又は行われない。これにより、平滑用コン
デンサC1 の電圧の必要以上の上昇が制限される。
【0025】t6 〜t7 区間では、共振用コンデンサC
r の電圧Vcrが低くなるために、1−C2 −N1 −Q2
の回路で昇圧用コンデンサC2 が充電される。なお、コ
ンバータ回路においては、前の区間と同様にCr −N1
−Q2 で共振電流が流れる。
【0026】t7 〜t8 区間は、前の区間と同じ径路に
電流が流れる。但し、t7 〜t8 区間はt3 〜t4 区間
と同様にCr Lr の高周波の共振電流は流れず、励磁イ
ンダクタンスによる低周波の共振電流が流れる。
【0027】t8 〜t9 区間即ちt8 からt1 に相当す
るt9 の区間ではコンデンサC2 の充電は、1−C2 −
N1 −Cb の回路で継続される。また、デッドタイム区
間であるので、Cr −N1 −Cb で部分共振用コンデン
サCb が充電されて第2のスイッチQ2 のゼロボルトス
イッチングが達成され、またCa −C1 −Cr −N1の
回路で部分共振用コンデンサCa が放電し、第1のスイ
ッチQ1 のゼロボルトスイッチングが達成される。以上
で1サイクルの動作が完了する。
【0028】本実施例は次の効果を有する。 (1) DC−DCコンバータのスイッチQ1 、Q2 の
オン・オフを使用してコンデンサC1 を電源1の電圧よ
りも高く充電できる。 (2) 電源I1 は図5(C)に示すように電圧の振幅
に応じてピーク値が変化する波形となり、力率改善が達
成される。 (3) コンデンサC1 の昇圧充電に対する共振回路の
コンデンサCr の寄与は第1及び第2のスイッチQ1 、
Q2 のオン・オフ周波数fが高くなるに従って即ち軽負
荷になるに従って低くなるので、コンデンサC1 の電圧
の必要以上の上昇を抑制することができる。
【0029】
【第2の実施例】次に、図9を参照して第2の実施例の
スイッチング電源装置を説明する。但し、第2の実施例
及び後述する別の実施例を示す図面において図3〜図8
と実質的に同一の部分、又は各実施例で相互に共通する
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0030】図9の回路は図3の回路に、ノイズ除去の
ためにコンデンサCn 、ダイオードDn 、コンデンサC
f を追加した他は図3と同一に構成したものである。コ
ンデンサCn はダイオードDn とリアクトルL1 の直列
回路に対して並列に接続されている。ダイオードDn は
電源端子2aとコンデンサC2 との間に接続されてい
る。コンデンサCf はダイオードDn のカソードと他方
の電源端子2bとの間に接続されている。なお、コンデ
ンサCn 、Cf はノイズ除去のためのものであるので、
小容量の高周波コンデンサである。
【0031】
【第3の実施例】図10の第3の実施例の回路は、図3
の回路に第1及び第2の分圧用コンデンサC3 、C4 を
付加した他は図3と同様に構成したものである。即ち、
共振用コンデンサCr に対して並列に第1及び第2の分
圧用コンデンサC3 、C4 の直列回路が接続され、第1
及び第2の分圧用コンデンサC3 、C4 の接続点に昇圧
用コンデンサC2 が接続されている。従って、共振用コ
ンデンサCr の電圧Vcrの全部が平滑用コンデンサC1
の充電に関与しないで、この一部のみが関与する。即
ち、C4 の電圧とC2 の電圧の和がコンデンサC1 の充
電電圧となる。これにより、平滑用コンデンサC1 の所
望電圧を正確且つ容易に得ることができる。なお、第3
の実施例は第1の実施例と同様の作用効果も勿論有す
る。
【0032】
【第4の実施例】第4の実施例に係わる図11の回路
は、図3の1個の共振用コンデンサCr の代りに第1及
び第2の共振用コンデンサCr1、Cr2の直列回路を接続
し、第1及び第2の共振用コンデンサCr1、Cr2の相互
接続点にコンデンサC2 を接続した他は、図3と同一に
構成したものである。この図11の回路のコンデンサC
r1、Cr2は図10の第1及び第2の分圧用コンデンサC
3 、C4 と実質的に同一の作用効果を有する。
【0033】
【第5の実施例】第5の実施例を示す図12の回路は、
図3の1個の共振用コンデンサCr の代りに第1及び第
2の共振用コンデンサCr1、Cr2の並列回路を接続した
ものである。この様に構成しても図3の回路と同一の作
用効果が得られる。
【0034】
【第6の実施例】図13に示す第6の実施例の回路は、
一対の電源端子2a、2bと平滑用コンデンサC1 との
間に第1及び第2のリアクトルL1 、L2 がそれぞれ接
続されている。昇圧用の第1及び第2のリアクトルL1
、L2 の両方を平滑用コンデンサC1 の昇圧充電に関
連づけるために、端子2a、2bに第1及び第2の昇圧
用コンデンサC2 、C5 の一方の端子が接続され、これ
等の他端は相互に接続され且つ第1及び第2の分圧用コ
ンデンサC3 、C4 の相互接続点に接続されている。第
1及び第2の分圧用コンデンサC3 、C4 の直列回路は
共振用コンデンサCrに並列に接続されている。また、
交流電源1aの一方及び他方の端子と平滑用コンデンサ
C1 の下側端子との間に第1及び第2の補助コンデンサ
C6 、C7 が接続されている。図13の上記以外は図3
と同一に構成されている。
【0035】図13の回路の基本的動作は図3の回路の
動作と同一である。そこで、図8の各区間に対応させて
図13の回路の動作を説明する。なお、コンバータ動作
は図3の回路と同一であるので、この詳しい説明は省略
し、主として平滑用コンデンサC1 の充電動作について
述べる。また、交流電源1aが正の半波を発生している
場合について述べる。第1の昇圧用コンデンサC2 につ
いて図8のt1 〜t2 区間に相当する期間では、1−C
2 −C3 −Cr −C7 の閉回路で第1の昇圧用コンデン
サC2 が充電される。これと同時に、図3の回路のt5
〜t6 区間に相当する動作が第2のリアクトルL2 側で
生じ、C5 −C3 −N1 −Q1 −C1 −L2 の回路で第
2の昇圧用コンデンサC5 が放電して平滑用コンデンサ
C1 を充電する。なお、第2のリアクトルL2 には前の
期間にエネルギーが蓄積されているので、このエネルギ
ーの放出を伴なって平滑用コンデンサC1 が昇圧充電さ
れる。
【0036】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt2 〜t3 に相当する期間には、コンバータ動作の
他にC3 −C2 −L1 −Q1 −N1 の回路で第1の昇圧
用コンデンサC1 が放電し、第1のリアクトルL1 にエ
ネルギーが蓄積される。また、同時に下側の第2のリア
クトルL2 に関係して図8のt6 〜t7 区間に相当する
動作が生じ、C6 −Cr −C3 −C5 −1の回路で第2
の昇圧用コンデンサC5 が充電される。
【0037】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt3 〜t4 に相当する期間では、前の区間と同一の
動作が生じる。第2の昇圧用コンデンサC5 についても
前の区間と同一であり、図8のt7 〜t8 区間に相当す
る動作で充電電流が第2の昇圧用コンデンサC5 に流れ
る。
【0038】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt4 〜t5 に相当する期間では、C3 −C2 −L1
−Ca −N1 の回路で第1の昇圧用コンデンサC2 の放
電が生じ、第1のリアクトルL1 にエネルギーが蓄積さ
れる。第2の昇圧用コンデンサC5 についての動作は前
の区間と同一であり、図8のt8 〜t9 に相当する充電
電流が第2の昇圧用コンデンサC5 に流れる。
【0039】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt5 〜t6 に相当する区間では、第1のスイッチQ
1 がオフであるので、C3 −C2 −L1 −C1 −Cr の
径路で第1の昇圧用コンデンサC2 の放電及び第1のリ
アクトルL1 のエネルギーの放出が行われ、平滑用コン
デンサC1 が昇圧充電される。また、第2の昇圧用コン
デンサC5 については図8のt1 〜t2 区間と同一の動
作に従って前の区間と同一の径路で充電電流が流れる。
【0040】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt6 〜t7 に相当する区間では、1a−1c−C2
−C3 −Cr −C7 で第1の昇圧用コンデンサC2 の充
電電流が流れる。また、第2の昇圧用コンデンサC5 に
ついては図8のt2 〜t3 区間と同様にC5 −C3 −N
1 −Q2 −L2 の回路で第2の昇圧用コンデンサC5が
放電し、このエネルギーが第2のリアクトルL2 に蓄積
される。
【0041】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt7 〜t8 に相当する区間では、前の区間と同様の
回路で第1の昇圧用コンデンサC2 の充電電流が流れ
る。また、第2の昇圧用コンデンサC5 に関しては図8
のt3 〜t4 区間に対応して第2の昇圧用コンデンサC
5 の放電と第2のリアクトルL2 のエネルギーの蓄積が
前の区間と同一の径路で生じる。
【0042】第1の昇圧用コンデンサC2 についての図
8のt8 〜t9 に相当する区間では、1a−1c−C2
−C3 −N1 −Cb −C7 の径路で第1の昇圧用コンデ
ンサC2 の充電が行われ、また、第2の昇圧用コンデン
サC5 については図8のt4〜t5 区間と同様な動作で
C5 −C3 −N1 −Cb −L2 の回路で第2の昇圧用コ
ンデンサC5 の放電と第2のリアクトルL2 のエネルギ
ーの蓄積が生じる。なお、交流電源1aが負の半波を発
生している期間においても上述と同様の動作が生じる。
但し、この場合には第1及び第2の昇圧用コンデンサC
2 、C5 の充放電が正の半波の場合と逆になる。
【0043】図13の回路の基本的原理は図3の回路と
同一であるので、図3の回路と同一の作用効果を有す
る。
【0044】
【第7の実施例】図14の第7の実施例の回路は、図1
3の回路の共振用コンデンサCr と分圧用コンデンサC
3 、C4 の代りに第1及び第2の共振用コンデンサCr
1、Cr2の直列回路を設けた他は図13と同一に構成し
たものである。第1及び第2の昇圧用コンデンサC2 、
C5 の他端は第1及び第2の共振用コンデンサCr1、C
r2の相互接続点即ち分圧点に接続されている。従って、
図11の回路と同様な分圧方式である。この実施例によ
っても図13の回路と同一の作用効果が得られる。
【0045】
【第8の実施例】図15に示す第8の実施例の回路は図
13の回路から分圧用コンデンサC3 、C4 を取り除い
て第1及び第2の昇圧用コンデンサC2 、C5 の他端を
共振用コンデンサCr の上端に接続した他は図13と同
一に構成されている。この図15の回路によっても図1
3の回路と同一の作用効果を得ることができる。
【0046】
【第9の実施例】図16に示す第9の実施例の回路は倍
電圧を得ることが可能にしたものである。このために、
交流電源1aの一方の端子と他方の端子との間に第1、
第2、第3及び第4のダイオードD1a、D1b、D1c、D
1dのブリッジ回路が接続され、一対の直流出力ライン間
に第1及び第2の平滑用コンデンサC1a、C1bの直列回
路が接続され、交流電源1aの他方の端子と第1及び第
2の平滑用コンデンサC1a、C1bの相互接続点との間に
選択的接続手段としてのスイッチSWが接続され、第1
のリアクトルL1 が第1のダイオードD1aのカソードと
第2のダイオードD1bのカソードとの間に接続され、第
3及び第4のダイオードD1c、D1dのアノードの相互間
に第2のリアクトルL2 が接続され、第1の昇圧用コン
デンサC2 が第1のダイオードD1aのカソードと第1の
分圧用コンデンサC3 との間に接続され、第2の昇圧用
コンデンサC5 が第3のダイオードD1cのアノードと第
1の分圧用コンデンサC3 との間に接続され、第1及び
第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路が第1及び第2の
平滑用コンデンサ(倍電圧用コンデンサ)C1a、C1bの
直列回路に対して並列に接続されている。図16におい
て上記以外は図13と同一に構成されている。
【0047】図16の回路の平滑用コンデンサC1a、C
1bの昇圧充電の基本原理は図3の回路と同一であるの
で、図3の動作を示す図8の各区間に対応させて図16
の回路の動作を説明する。なお、スイッチSWがオフの
状態を説明する。また、図16の回路のコンバータ動作
は図3の回路と同一であるので、この説明は省き、コン
デンサC1a、C1bの充電動作を説明する。また、交流電
源1aが上向きの方向の電圧(正の半波)を発生してい
る期間について述べる。
【0048】図16の回路の第1の昇圧用コンデンサC
2 について図8のt1 〜t2 に相当する区間では、1a
−D1a−C2 −C3 −Cr −D1dの回路で第1の昇圧用
コンデンサC2 が充電される。また、第2の昇圧用コン
デンサC5 においては、L2−C5 −C3 −N1 −Q1
−C1a−C1bの回路で第2のリアクトルL2 のエネルギ
ーの放出及び第2の昇圧用コンデンサC5 の放電が生
じ、第1及び第2の平滑用コンデンサC1a、C1bの昇圧
充電が行われる。
【0049】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
2 〜t3 に相当する区間では、C2−L1 −Q1 −N1
−C3 の回路で第1の昇圧用コンデンサC2 の放電が生
じ、第1のリアクトルL1 のエネルギーの蓄積が生じ
る。第2の昇圧用コンデンサC5 については正の半波の
全期間において前述のL2 C5 の放電モードが維持され
る。
【0050】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
3 〜t4 に相当する区間では、C2−L1 −Q1 −N1
−C3 の回路で第1の昇圧用コンデンサC5 の放電が生
じ、第1のリアクトルL1 にエネルギーが蓄積される。
【0051】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
4 〜t5 に相当する区間では、C2−L1 −Ca −N1
−C3 の回路で第1の昇圧用コンデンサC2 の放電と第
1のリアクトルL1 のエネルギーの蓄積が行われる。
【0052】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
5 〜t6 に相当する区間では、C2−L1 −C1a−C1b
−Cr −C3 の回路で第1の昇圧用コンデンサC2 の放
電及び第1のリアクトルL1 のエネルギーの放出によっ
て第1及び第2の平滑用コンデンサC1a、C1bの昇圧充
電が行われる。
【0053】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
6 〜t7 に相当する区間では、1a−D1a−C2 −C3
−Cr −D1dの回路で第1の昇圧用コンデンサC2 が充
電される。
【0054】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
7 〜t8 に相当する区間では、前の区間と同一の回路で
第1の昇圧用コンデンサC2 が充電される。
【0055】第1の昇圧用コンデンサC2 についてのt
8 〜t9 に相当する区間では、1a−D1a−C2 −C3
−N1 −Cb −L2 の回路で第2の昇圧用コンデンサC
5 が放電し、第2のリアクトルL2 にエネルギーが蓄積
される。
【0056】交流電源1aが負の半波の期間の動作は正
の半波の期間の動作と逆になり、第1の昇圧用コンデン
サC2 と第1のリアクトルL1 の放電回路が形成され、
一方、第2の昇圧用コンデンサC5 と第2のリアクトル
L2 は正の半波期間のC2 、L1 と同様に充放電を繰返
す。また、スイッチSWをオンにした時には第1及び第
2の平滑用コンデンサC1a、C1bがそれぞれ電源電圧よ
りも高く充電され、倍電圧を得ることができる。例え
ば、交流電源の正の半波期間のt5 〜t6 に相当する区
間では、1a−D1a−L1 −C1a−SWの回路で第1の
平滑用コンデンサC1aが昇圧充電される。また、交流電
源の負の半波期間に1a−SW−C1b−L2 −D1cで第
1の平滑用コンデンサC1bが昇圧充電される。第1及び
第2のリアクトルL1 、L2 には全波整流時と同様にエ
ネルギーが蓄積される。
【0057】図16の回路の昇圧充電の原理は図3、図
13等と実質的に同一であるので、同一の作用効果が得
られる。
【0058】
【第10の実施例】図17の第10の実施例のスイッチ
ング電源装置は、図11の回路に第3及び第4の共振用
コンデンサCr3、Cr4と、第2の昇圧用リアクトルL2
と、第2の昇圧用コンデンサC2bとを付加し、その他は
図11と実質的に同一に形成したものに相当する。第
1、第2、第3及び第4の共振用コンデンサCr1、Cr
2、Cr3、Cr4は互いに直列接続、この直列回路が平滑
用コンデンサC1 に並列に接続されている。1次巻線N
1 の上端は第2及び3の共振用コンデンサCr2、Cr3の
相互接続中点に接続され、この下端は第1及び第2のス
イッチQ1 、Q2 の相互接続点3に接続されている。第
1の昇圧用コンデンサC2aの一端は第1の昇圧用リアク
トルL1 の電源側端子に接続され、この他端は第1及び
第2の共振用コンデンサCr1、Cr2の相互接続点に接続
されている。第2の昇圧用コンデンサC2bの一端は第2
の昇圧用リアクトルL2 の電源側端子に接続され、この
他端は第3及び第4の共振用コンデンサC3 、C4 の相
互接続中点に接続されている。
【0059】図17の回路においてもスイッチQ1 、Q
2 のオン・オフによって昇圧用コンデンサC2a、C2bの
充放電が生じ、第1及び第2の昇圧用リアクトルL1 、
L2のエネルギの蓄積及び放出も生じ、平滑コンデンサ
C1 が昇圧充電される。図17の回路の基本的動作は第
1〜第9の実施例と同一であるので、図17の回路もこ
れ等と同様な作用効果を有する。
【0060】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図16において、分圧用コンデンサC3 、C4
と共振用コンデンサCr の部分を、図14のように2つ
の共振用コンデンサCr1、Cr2の直列回路とすること、
又は図15に示すようにC3 、C4 を省いてCr のみと
することができる。 (2) 図11及び図14の第1及び第2の共振用コン
デンサCr1、Cr2の直列回路に対して並列に第3の共振
用コンデンサを並列接続することもできる。また、図1
1及び図14の第1及び第2の共振用コンデンサCr1、
Cr2の直列回路に対して第3及び第4のコンデンサの直
列回路を並列に接続することもできる。また、図16に
おいても上述と同様な変形が可能である。 (3) トランスTの1次巻線N1 のインダクタンスと
は別に共振用リアクトルを1次巻線N1 に直列に接続す
ることができる。また、1次巻線N1 に並列にインダク
タンスを接続することができる。 (4) 図8のt3 及びt7 よりも前で第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2 をターンオフさせるように第1及び
第2のスイッチQ1 、Q2 を制御することができる。 (5) 図3、図9〜図15で端子2a、2b間にノイ
ズ除去等のために小容量の高周波コンデンサを接続する
ことができる。 (6) ブリッジ回路1cと直列に逆流阻止用ダイオー
ドを接続することができる。 (7) 電源1を電池等の直流電源とすることができ
る。この場合には電源に直列に逆流阻止用ダイオードを
接続する。 (8) 図9に示すノイズ除去用コンデンサCn 、Cf
、ダイオードDn を別の実施例の回路にも設けること
ができる。 (9) 図16のスイッチSWを省くこと、又はスイッ
チSWの代りに固定接続とすることができる。(10)
図3、図9、図10、図11、図12において、リア
クトルL1 を 電源端子2bと第2のスイッチQ2 との間のラインに接
続し、1次巻線N1 と共振用コンデンサCr 又はCr1〜
Cr4から選ばれた複数との直列回路を第1のスイッチQ
1 に並列に接続することができる。また、端子2a、2
b、スイッチQ1、Q2 等の極性を全て逆にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の昇圧型DC−DCコンバータを示す回路
図である。
【図2】図1の回路を力率改善に使用した場合の各部の
波形図である。
【図3】第1の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図4】図3のスイッチ制御信号を示す波形図である。
【図5】図3の回路の整流回路の出力電圧とスイッチQ
1 のオン・オフと整流回路の電流との関係を示す波形図
である。
【図6】図3のトランス1次巻線の共振回路における出
力電力とスイッチのオン・オフ周波数との関係を示す図
である。
【図7】図3の負荷電流I0 と共振用コンデンサCr の
電圧Vcrのピーク値との関係を示す図である。
【図8】図3の回路の各部の状態を示す波形図である。
【図9】第2の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図10】第3の実施例のスイッチング電源装置を示す
波形図である。
【図11】第4の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図12】第5の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図13】第6の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図14】第7の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図15】第8の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図16】第9の実施例のスイッチング電源装置を示す
回路図である。
【図17】第10の実施例のスイッチング電源装置を示
す回路図である。
【符号の説明】
Q1 、Q2 第1及び第2のスイッチ C1 平滑用コンデンサ C2 昇圧用コンデンサ L1 昇圧用リアクトル

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の直流電源端子間に昇圧用リアクト
    ルを介して接続された電源用コンデンサと、 前記電源用コンデンサに対して並列に接続された第1及
    び第2のスイッチの直列回路と、 前記第2のスイッチに対して並列に接続された共振用イ
    ンダクタンスを有するトランスの1次巻線と共振用コン
    デンサとの直列回路又は共振用リアクトルとトランスの
    1次巻線と共振用コンデンサとの直列回路と、 前記1次巻線に電磁結合されたトランスの2次巻線と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチを交互にオン・オフするた
    めのスイッチ制御回路と、 その一端が前記一対の直流電源端子の一方と前記昇圧用
    リアクトルとの間に接続され、その他端が前記1次巻線
    と前記共振用コンデンサとの間に接続された昇圧用コン
    デンサとを備えたスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記共振用コンデンサは複数の共振用コ
    ンデンサを直列に接続したものであり、 前記昇圧用コンデンサの他端が前記複数の共振用コンデ
    ンサの相互間に接続されていることを特徴とする請求項
    1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記共振用コンデンサに対して並
    列に接続された第1及び第2の分圧用コンデンサの直列
    回路を有し、前記昇圧用コンデンサの他端が前記第1及
    び第2の分圧用コンデンサの相互接続点に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装
    置。
  4. 【請求項4】 更に、前記第2の分圧用コンデンサに並
    列に第3の分圧用コンデンサが接続されていることを特
    徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記共振用コンデンサは互いに並列に接
    続された複数のコンデンサを含むものであることを特徴
    とする請求項1又は2又は3又は4記載のスイッチング
    電源装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記一対の直流電源端子に接続さ
    れた整流回路を有することを特徴とする請求項1又は2
    又は3又は4又は5記載のスイッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 一対の交流電源端子に接続された整流回
    路と、 その一端が第1の昇圧用リアクトルを介して前記整流回
    路の一方の出力端子に接続され、その他端が第2の昇圧
    用リアクトルを介して前記整流回路の他方の出力端子に
    接続された平滑用コンデンサと、 前記平滑用コンデンサに対して並列に接続された第1及
    び第2のスイッチの直列回路と、 前記第2のスイッチに対して並列に接続された共振用イ
    ンダクタンスを有するトランスの1次巻線と共振用コン
    デンサとの直列回路又は共振用リアクトルとトランスの
    1次巻線と共振用コンデンサとの直列回路と、 前記1次巻線に電磁結合されたトランスの2次巻線と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチを交互にオン・オフするた
    めのスイッチ制御回路と、 その一端が前記整流回路の一方の出力端子と前記第1の
    昇圧用リアクトルとの間に接続され、その他端が前記1
    次巻線と前記共振用コンデンサとの間に接続された第1
    の昇圧用コンデンサと、 その一端が前記整流回路の他方の出力端子と前記第2の
    昇圧用リアクトルとの間に接続され、その他端が前記1
    次巻線と前記共振用コンデンサとの間に接続された第2
    の昇圧用コンデンサと、 前記一対の交流電源端子と前記平滑用コンデンサの他端
    との間にそれぞれ接続された第1及び第2の補助コンデ
    ンサとから成るスイッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 更に、前記共振用コンデンサに対して並
    列に接続された第1及び第2の分圧用コンデンサの直列
    回路を有し、前記第1及び第2の昇圧用コンデンサの他
    端が前記第1及び第2の分圧用コンデンサの相互接続点
    にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項7記
    載のスイッチング電源装置。
  9. 【請求項9】 前記共振用コンデンサは複数の共振用コ
    ンデンサを直列に接続したものであり、 前記第1及び第2の昇圧用コンデンサの他端が前記複数
    の共振用コンデンサの相互間にそれぞれ接続されている
    ことを特徴とする請求項7記載のスイッチング電源装
    置。
  10. 【請求項10】 一対の交流電源端子と、 前記一対の交流電源端子の一方にアノードが接続された
    第1のダイオードと、 前記一対の交流電源端子の他方にアノードが接続された
    第2のダイオードと、 前記一方の交流電源端子にカソードが接続された第3の
    ダイオードと、 前記他方の交流電源端子にカソードが接続された第4の
    ダイオードと、 前記第1のダイオードのカソードと前記第3のダイオー
    ドのカソードとの間に接続された第1の昇圧用リアクト
    ルと、 前記第3のダイオードのアノードと前記第4のダイオー
    ドのアノードとの間に接続された第2の昇圧用リアクト
    ルと、 第1及び第2の平滑用コンデンサの直列回路であって、
    その一端が第2のダイオードのカソードに接続され、そ
    の他端が前記第4のダイオードのアノードに接続された
    平滑用コンデンサ直列回路と、 前記平滑用コンデンサ直列回路に対して並列に接続され
    た第1及び第2のスイッチの直列回路と、 前記第2のスイッチに対して並列に接続された共振用イ
    ンダクタンスを有するトランスの1次巻線と共振用コン
    デンサとの直列回路又は共振用リアクトルとトランスの
    1次巻線と共振用コンデンサとの直列回路と、 前記1次巻線に電磁結合されたトランスの2次巻線と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチを交互にオン・オフするた
    めのスイッチ制御回路と、 その一端が前記第1のダイオードと前記第1の昇圧用リ
    アクトルとの間に接続され、その他端が前記1次巻線と
    前記共振用コンデンサとの間に接続された第1の昇圧用
    コンデンサと、 その一端が前記第3のダイオードと前記第2の昇圧用リ
    アクトルとの間に接続され、その他端が前記1次巻線と
    前記共振用コンデンサとの間に接続された第2の昇圧用
    コンデンサとから成るスイッチング電源装置。
  11. 【請求項11】 更に、前記他方の交流電源端子と前記
    第1及び第2の平滑用コンデンサの相互接続点との間を
    選択的又は固定的に接続する手段を有していることを特
    徴とする請求項10記載のスイッチング電源装置。
  12. 【請求項12】 更に、前記共振用コンデンサに対して
    並列に接続された第1及び第2の分圧用コンデンサの直
    列回路を有し、前記第1及び第2の昇圧用コンデンサの
    他端が前記第1及び第2の分圧用コンデンサの相互接続
    点にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1
    0又は11記載のスイッチング電源装置。
  13. 【請求項13】 前記共振用コンデンサは複数の共振用
    コンデンサを直列に接続したものであり、 前記第1及び第2の昇圧用コンデンサの他端が前記複数
    の共振用コンデンサの相互間にそれぞれ接続されている
    ことを特徴とする請求項10又は11記載のスイッチン
    グ電源装置。
  14. 【請求項14】 一対の直流電源端子と、 その一端が第1の昇圧用リアクトルを介して前記一対の
    直流電源端子の一方に接続され、その他端が第2の昇圧
    用リアクトルを介して前記一対の直流電源端子の他方に
    接続された平滑用コンデンサと、 前記平滑用コンデンサに対して並列に接続された第1及
    び第2のスイッチの直列回路と、 前記平滑用コンデンサに対して並列に接続された第1、
    第2、第3及び第4の共振用コンデンサの直列回路と、
    その一端が前記第1及び第2のスイッチの相互接続点に
    接続され、その他端が前記第2及び第3の共振用コンデ
    ンサの相互接続点に接続された共振用インダクタンスを
    有するトランスの1次巻線又は共振用リアクトルとトラ
    ンスの1次巻線と直列回路と、 前記1次巻線に電磁結合されたトランスの2次巻線と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチを交互にオン・オフするた
    めのスイッチ制御回路と、 その一端が前記一方の直流電源端子と前記第1の昇圧用
    リアクトルとの間に接続され、その他端が前記第1及び
    第2の共振用コンデンサの相互接続点に接続された第1
    の昇圧用コンデンサと、 その一端が前記他方の直流電源端子と前記第2の昇圧用
    リアクトルとの間に接続され、その他端が前記第3及び
    第4の共振用コンデンサの相互接続点に接続された第2
    の昇圧用コンデンサと、から成るスイッチング電源装
    置。
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