JPH0947024A - 降圧形高力率コンバータ - Google Patents

降圧形高力率コンバータ

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JPH0947024A
JPH0947024A JP7218157A JP21815795A JPH0947024A JP H0947024 A JPH0947024 A JP H0947024A JP 7218157 A JP7218157 A JP 7218157A JP 21815795 A JP21815795 A JP 21815795A JP H0947024 A JPH0947024 A JP H0947024A
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勝則 谷口
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    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

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  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング損失なしに力率改善の制御動作
が円滑に行われ、スイッチング素子の動作寿命が延長さ
れる降圧形高力率コンバータを提供する。 【解決手段】 単相交流電源Sの第1の整流出力端子t
1と、チョークコイルLr及びタイオードDの接続点間
に、第1のトランジスタTr1及び第2のダイオードD
c2の直列接続回路と、第1のダイオードDc1及び第
2のトランジスタTr2の直列接続回路とが並列に接続
され、第1のトランジスタTr1及び第2のダイオード
Dc2の接続点と、第1のダイオードDc1及び第2の
トランジスタTr2の接続点間に、共振用コンデンサC
rが接続されて、スイッチング素子が構成され、チョー
クコイルLrの電流の不連続作動で、デューティファク
タ一定の正弦波電流が得られ、スイッチング素子がZC
S、ZVS動作して過熱が防止され、チョークコイルL
rの電流の分流でスイッチング素子の電流容量が増大
し、共振用コンデンサCrの充電電圧が電源電圧に加算
され直流出力電圧が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を整流し
力率を改善して出力する降圧形高力率コンバータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の降圧形高力率コンバータの
構成を示す回路図であり、このコンバータのトランジス
タTrは一定周期で作動するが、トランジスタTrがO
Nとなると、単相交流電源S−トランジスタTr−チョ
ークコイルLr−単相交流電源Sの経路に電流が流れ、
チョークコイルLrにエネルギが蓄積される。トランジ
スタTrがOFFとなると、チョークコイルLrのエネ
ルギは、チョークコイルLr−平滑用コンデンサCd−
ダイオードD−チョークコイルLrの経路に循環し、チ
ョークコイルLrの電流は次第に減少し、チョークコイ
ルLrのエネルギは平滑用コンデンサCdに伝達され
る。この際、チョークコイルLrの電流波形は不連続の
波形となり、入力電流波形は三角波のパルス列となる
が、インダクタLs、コンデンサCsからなるLCフィ
ルタを通すことにより正弦波に近い波形とすることがで
きる。なお、電源からの電流が流れるのは、電源電圧の
瞬時値esが直流出力電圧Edよりも大きくなる領域で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の高
力率コンバータでは、電源電圧の瞬時値esが直流出力
電圧Edよりも大きくなる領域で、トランジスタTrに
電源からの電流が流れるので、直流出力電圧Edが大き
くなると、入力電流Isの歪みが大きくなる。また、電
流が流れている状態でスイッチング素子であるトランジ
スタTrのON/OFF動作が行われるので、トランジ
スタTrのターンオフ時のノイズの発生とスイッチング
損失が多く、それによって高力率コンバータの変換効率
が低下し、高周波雑音が増加する。また、スイッチング
素子の動作寿命も比較的短い。
【0004】本発明は、前述したような高力率コンバー
タの現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、ス
イッチング損失なしに力率改善の制御動作が円滑に行わ
れ、かつスイッチング素子の動作寿命の延長も可能な降
圧形高力率コンバータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の実施態様は、単相交流電源Sの第1
の整流出力端子t1と第2の整流出力端子t2間に、ス
イッチング素子T、チョークコイルLr及び負荷Lが互
いに直列に接続され、前記スイッチング素子T及び前記
チョークコイルLrの接続点と、前記第2の整流出力端
子t2間にダイオードDが接続され、前記チョークコイ
ルLr及び前記負荷Lの接続点と、前記第2の整流出力
端子t2間に平滑用コンデンサCdが接続され、前記ス
イッチング素子Tは、前記第1の整流出力端子t1と、
前記チョークコイルLr及び前記ダイオードDの接続点
間に、第1のトランジスタTr1及び第2のダイオード
Dc2の直列接続回路と、第1のダイオードDc1及び
第2のトランジスタTr2の直列接続回路とが互いに並
列に接続され、前記第1のトランジスタTr1及び前記
第2のダイオードDc2の接続点と、前記第1のダイオ
ードDc1及び前記第2のトランジスタTr2の接続点
間に、共振用コンデンサCrが接続されて構成されたこ
とを特徴とするものである。
【0006】また前記目的を達成するために、第2の実
施態様は、前記第1の実施態様において、前記第1のト
ランジスタTr1及び前記第2のトランジスタTr2
が、同時にON/OFF制御されることを特徴とするも
のである。
【0007】さらに前記目的を達成するために、第3の
実施態様は、前記第1の実施態様において、前記第1の
トランジスタTr1及び前記第2のトランジスタTr2
のONデューティが、商用周波の1サイクルにわたって
一定であることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る降圧形高力
率コンバータの一実施の形態を、図1ないし図5を参照
して説明する。図1は前記一実施の形態の構成を示す回
路図、図2は同実施の形態を示す回路図であり、(a)
〜(e)は各モードの動作を示す図、図3は本発明の各
部の動作波形図、図4はスイッチング素子のV−I特性
を示す図で、(a)は本発明のコンバータのスイッチン
グ素子のV−I特性図、(b)は従来のコンバータのス
イッチング素子のV−I特性図、図5は本発明のコンバ
ータのデューティファクタと直流出力電圧の関係を示す
特性図である。
【0009】本発明では、図1に示すように、単相交流
電源Sの第1の整流出力端子t1と第2の整流出力端子
t2間に、スイッチング素子T、チョークコイルLr及
び負荷Lが互いに直列に接続され、スイッチング素子T
及びチョークコイルLrの接続点と、第2の整流出力端
子t2間にダイオードDが接続され、チョークコイルL
r及び負荷Lの接続点と、第2の整流出力端子t2間に
平滑用コンデンサCdが接続されている。ここで、スイ
ッチング素子Tは、第1の整流出力端子t1と、チョー
クコイルLr及びダイオードDの接続点間に、第1のト
ランジスタTr1及び第2のダイオードDc2の直列接
続回路と、第1のダイオードDc1及び第2のトランジ
スタTr2の直列接続回路とが互いに並列に接続され、
第1のトランジスタTr1及び第2のダイオードDc2
の接続点と、第1のダイオードDc1及び第2のトラン
ジスタTr2の接続点間に、共振用コンデンサCrが接
続された構成となっている。
【0010】このような構成の本発明の動作を説明す
る。チョークコイルLrには電流が流れておらず、第1
のトランジスタTr1及び第2のトランジスタTr2は
オフ、共振用コンデンサCrの電圧は平滑用コンデンサ
Cdの電圧Edに等しい状態を初期状態として、スイッ
チング動作の各モードを図2に基づいて説明する。電源
電圧の瞬時値esと共振用コンデンサCrの電圧との和
が、直流出力電圧より低ければ、第1のトランジスタT
r1、第2のトランジスタTr2をターンオンしても、
状態に変化はなく初期状態が維持される。
【0011】電源電圧の瞬時値esと共振用コンデンサ
Crの電圧との和が、直流出力電圧Edより高くなった
状態で、第1のトランジスタTr1と第2のトランジス
タTr2とを同時にターンオンすると、初期状態から図
2(a)のモードに移行し、チョークコイルLrと共振
用コンデンサCrが共振し、共振用コンデンサCrが放
電を開始するが、ゼロ電流でターンオンしているため
に、ゼロ電流スイッチング(ZCS)動作が行われる。
【0012】共振用コンデンサCrが放電を終了して電
圧がゼロになると、図2(b)のモードに移行し、第1
のトランジスタTr1−第2のダイオードDc2と、第
2のトランジスタTr2−第1のダイオードDc1の2
つのルートで、チョークコイルLrの電流が分流するの
で、スイッチング素子の電流による過熱が軽減される。
図2(b)では、チョークコイルLrに引き続きエネル
ギが蓄えられる。
【0013】第1のトランジスタTr1と第2のトラン
ジスタTr2とを同時にターンオフすると、図2(c)
のモードに移行し、チョークコイルLrを流れている電
流は、第1のダイオードDc1−共振用コンデンサCr
−第2のダイオードDc2を流れ、共振用コンデンサC
rが充電されるので、第1のトランジスタTr1、第2
のトランジスタTr2の電圧は急激には立ち上がらな
い。この時スイッチング素子はゼロ電圧でターンオフす
るためにゼロ電圧スイッチング(ZVS)動作となる。
【0014】共振用コンデンサCrが、電源電圧の瞬時
値esまで充電されると、ダイオードDが導通し図2
(d)のモードに移行し、入力電源側と出力負荷側とが
分離され、チョークコイルLrのエネルギを負荷Lに供
給する。チョークコイルLrを流れる電流がゼロになる
と図2(e)のモードに移行し、初期状態に等しくな
り、第1のトランジスタTr1、第2のトランジスタT
r2を再びターンオンすると次のサイクルが開始され
る。
【0015】スイッチング素子として最大定格200
V、25AのMOSFET(MOS1、MOS2)を使
用し、その他の素子を理想素子として、デューティファ
クタが20%の場合に行ったシュミレーションでの各部
の動作波形は図3に示すようになる。時刻t0におい
て、スイッチング素子をターンオンすると、共振用コン
デンサCrが放電を開始し、時刻t1で共振用コンデン
サCrの電圧がゼロになる。時刻t2において、スイッ
チング素子をターンオフすると、共振用コンデンサCr
が充電を開始し、時刻t3で共振用コンデンサCrの電
圧が電源電圧の瞬時値esと等しくなり、時刻t4でチ
ョークコイルLrの電流がゼロとなる。次にスイッチン
グ素子をターンオンするまでが1つの周期である。ここ
で、Tbはスイッチング動作の1周期であり、チョーク
コイルLrの電流を不連続状態にするためには、時刻t
0から時刻t4の周期が1周期Tbより短いという条件
が必要である。
【0016】本発明のコンバータのスイッチング素子M
OS1、MOS2のV−I特性を図4(a)に、従来の
コンバータのスイッチング素子MOS1、MOS2のV
−I特性を図4(b)に示す。従来のコンバータのスイ
ッチング素子では、図4(b)に示すように、V−I特
性の描く軌跡は面積を持ったものとなり、本発明のコン
バータでは、そのV−I特性の描く軌跡の面積は殆どゼ
ロになっている。スイッチング素子の損失は、そのV−
I特性の描く軌跡の面積に比例するために、本発明のコ
ンバータでは、従来のコンバータに比してスイッチング
のゼロ電流スイッチング(ZCS)動作、ゼロ電圧スイ
ッチング(ZVS)動作により損失の低減が実現されて
いることが明らかである。
【0017】また、本発明のコンバータについて、電流
波形をフーリエ解析し、その高調波のn次成分ごとのデ
ューティファクタによる変化を求めると、従来のコンバ
ータに比して、基本波成分が大きくなり、高調波成分の
振幅はほぼ等しくなる。つまり、本発明のコンバータで
は、相対的に基本波に対する高調波成分が減少し、電流
波形の改善が実現されている。さらに、本発明のコンバ
ータでは、図5に示すように、チョークコイルLrの電
流が不連続状態を維持する範囲で、デューティファクタ
dFに対する直流出力電圧Edを、従来のコンバータに
比して高くすることができる。この場合、共振用コンデ
ンサCrは0.1μFである。
【0018】また、本発明のコンバータでは、同一のデ
ューティファクタdFに対する直流出力電圧のリプル率
は、従来のコンバータと変わらず、共振用コンデンサC
rの容量が小さい場合は、容量の増加に伴って直流出力
電圧が増加するが、容量が0.3μF以上になると、直
流出力電圧は増加しないが、常に従来のコンバータに比
して高い出力値を維持している。
【0019】このように、本発明のコンバータでは、チ
ョークコイルの電流を不連続で作動させると、デューテ
ィファクタ一定の正弦波電流が得られ、スイッチング素
子のターンオンはZCS動作となり、ターンオフはZV
S動作となり、チョークコイルの電流の分流により電流
容量が増大すると共に、スイッチング素子の過熱が防止
され、共振用コンデンサCrの充電電圧が電源電圧に加
算されて、直流出力電圧を増大することが可能になる。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、単相交流電源Sの第1
の整流出力端子t1と、チョークコイルLr及びタイオ
ードDの接続点間に、第1のトランジスタTr1及び第
2のダイオードDc2の直列接続回路と、第1のダイオ
ードDc1及び第2のトランジスタTr2の直列接続回
路とが互いに並列に接続され、第1のトランジスタTr
1及び第2のダイオードDc2の接続点と、第1のダイ
オードDc1及び第2のトランジスタTr2の接続点間
に、共振用コンデンサCrが接続されて、スイッチング
素子が構成されているので、チョークコイルLrの電流
を不連続で作動させると、デューティファクタ一定の正
弦波電流が得られ、スイッチング素子のターンオンはZ
CS動作となり、ターンオフはZVS動作となり、チョ
ークコイルLrの電流の分流により電流容量が増大する
と共に、スイッチング素子の過熱が防止され、ターンオ
ン時のノイズの発生が低減され、スイッチング損失が低
下し、それによってスイッチング素子の動作寿命を延長
させることができると共に、共振用コンデンサCrの充
電電圧が電源電圧に加算されて直流出力電圧も増大させ
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る降圧形高力率コンバータの一実施
の形態の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施の形態の回路図で、(a)〜
(e)は各モードでの動作を示す図である。
【図3】本発明の各部の動作波形図である。
【図4】スイッチング素子のV−I特性を示す図で、
(a)は本発明のコンバータのスイッチング素子の特性
図、(b)は従来のコンバータのスイッチング素子の特
性図である。
【図5】本発明のコンバータのデューティファクタと直
流出力電圧の関係を示す特性図である。
【図6】従来のコンバータの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
S 単相交流電源 t1 第1の整流出力端子 t2 第2の整流出力端子 Tr1 第1のトランジスタ Tr2 第2のトランジスタ Dc1 第1のダイオード Dc2 第2のダイオード Cr 共振用コンデンサ D ダイオード Lr チョークコイル Ls チョークコイル MOS1 スイッチング素子 MOS2 スイッチング素子 Cd 平滑用コンデンサ L 負荷

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相交流電源Sの第1の整流出力端子t
    1と第2の整流出力端子t2間に、スイッチング素子
    T、チョークコイルLr及び負荷Lが互いに直列に接続
    され、 前記スイッチング素子T及び前記チョークコイルLrの
    接続点と、前記第2の整流出力端子t2間にダイオード
    Dが接続され、 前記チョークコイルLr及び前記負荷Lの接続点と、前
    記第2の整流出力端子t2間に平滑用コンデンサCdが
    接続され、 前記スイッチング素子Tは、前記第1の整流出力端子t
    1と、前記チョークコイルLr及び前記ダイオードDの
    接続点間に、第1のトランジスタTr1及び第2のダイ
    オードDc2の直列接続回路と、第1のダイオードDc
    1及び第2のトランジスタTr2の直列接続回路とが互
    いに並列に接続され、 前記第1のトランジスタTr1及び前記第2のダイオー
    ドDc2の接続点と、前記第1のダイオードDc1及び
    前記第2のトランジスタTr2の接続点間に、共振用コ
    ンデンサCrが接続されて構成されたことを特徴とする
    降圧形高力率コンバータ。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランジスタTr1及び前記
    第2のトランジスタTr2が、同時にON/OFF制御
    されることを特徴とする請求項1記載の降圧形高力率コ
    ンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第1のトランジスタTr1及び前記
    第2のトランジスタTr2のONデューティが、商用周
    波の1サイクルにわたって一定であることを特徴とする
    請求項1記載の降圧形高力率コンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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