JPH1050491A - 蛍光灯点灯装置 - Google Patents

蛍光灯点灯装置

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JPH1050491A
JPH1050491A JP8203423A JP20342396A JPH1050491A JP H1050491 A JPH1050491 A JP H1050491A JP 8203423 A JP8203423 A JP 8203423A JP 20342396 A JP20342396 A JP 20342396A JP H1050491 A JPH1050491 A JP H1050491A
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fluorescent lamp
current
choke coil
inverter circuit
voltage
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Hiroyuki Shoji
浩幸 庄司
Hideki Miyazaki
英樹 宮崎
Ikuo Nakazawa
育男 中澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光灯の点灯装置に交流電源から入力する電流
に含まれる高調波を抑制し、力率を向上させると共に、
損失の低減と蛍光灯に流れる電流の脈動の抑制を図った
点灯装置を提供する。 【解決手段】電源コンデンサからインバータ回路を用い
て蛍光灯に高周波の交流電流を供給すると共に、交流電
源からチョークコイルに電流を通電し、インバータ回路
のスイッチング動作に応じて、チョークコイルに蓄積さ
れたエネルギーを整流手段を介して電源コンデンサに供
給する蛍光灯点灯装置において、交流電源の瞬時電圧、
或いは該瞬時電圧に依存して変化する電流又は電圧を検
知する検出手段と、該検出値に応じてインバータ回路の
動作周波数或いはオンパルス幅を変化させる制御手段を
備える。 【効果】進相モードによる損失の増加を防止でき、電流
脈動を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯の点灯装置
に関わり、特に入力の交流電流に含まれる高調波を抑制
し、力率を向上させると共に、損失の低減と蛍光灯に流
れる電流の脈動の抑制を図った点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高調波抑制型点灯装置の構成は、
例えば de Groot,J.J. and Houkes,H.“Triple-U Elect
ronic Compact Fluorenscent Lamps with Reduced Harm
onics"JOURNAL of the Illuminating Enfineering Soci
ety, Winter 1994, pp45〜51に記載されている。その回
路構成を図9に示す。この回路は、機能面から高調波抑
制用のアクティブフィルター回路2及び蛍光灯点灯用の
インバータ回路3の2つに分けられる。インバータ回路
3の中のMOSFET Q1,Q2の動作に応じて蛍光灯に高
周波交流電流を供給すると共に、チョークコイルL1を
介して交流電圧源1から電流を取り込み、電源コンデン
サC1,C2を充電する。一般的なアクティブフィルタ
ーでは、独立したスイッチ素子を設け、この素子をPW
M(パルス幅変調)制御しているのに対して、この従来
例ではインバータ回路とアクティブフィルタ回路のスイ
ッチ素子を兼用化し、更にQ1,Q2を一定の周波数で
かつ等しいオンパルス幅で、オン,オフを交互に繰り返
すように動作させるだけで良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の回路にお
ける電流経路を図10に示す。図10では蛍光灯を等価
抵抗R1で置換えており、以下他の図においても抵抗R
1は蛍光灯を等価的に表すものとする。また、MOSFET
Q1,Q2は逆方向の電流を通電する寄生ダイオードを
有するが、図10においてはこれらの寄生ダイオードを
D3,D4として記載している。
【0004】図10(a)はMOSFET Q1がオンした場
合の電流経路である。交流電圧源1よりC1,Q1,L
2,R1,C4,L1の経路で電流が流れ、この電流を
iacで表す。同時にコンデンサC1,C2の電圧により
Q1,L2,R1,C3の経路で電流が流れ、この電流
をidcで表す。図10(b)はQ2がオンした場合の電
流経路である。交流電圧源1よりC2,D2,L1の経
路で電流が流れ、Q1のオン時にインダクタL1に蓄え
られたエネルギーをC2に蓄える。また、蛍光灯R1に
はコンデンサC4,R1,L2,Q2,D2の経路で電
流が供給される。
【0005】交流電圧が高い場合、iac>idcとなり、
蛍光灯には主に交流電源から電流が供給される。一方、
iacは交流電圧源1の瞬時電圧に比例するため、交流電
圧が低い場合はidc>iacとなる。このように上記従来
例では交流電圧に応じて電流経路が異なり、それに伴っ
て回路の共振周波数も変化する。iacの共振周波数は主
にL2とC4で決まり、idcの共振周波数はL2とC3
で決まる。
【0006】通常、回路の共振周波数frとMOSFET Q
1,Q2のスイッチング周波数finvは、fr<finvと
なるように設定される。この周波数の関係においては、
例えばQ1がオンする場合、初めにL2の電流連続性の
ためD3に電流が流れ、この電流が零になると続いてQ
1からL2に逆極性の電流が供給される。しかしながら
この従来例では、コンデンサC3,C4の容量値によっ
ては、この条件が崩れfr>finvとなる場合がある。こ
の周波数関係でQ1がオンすると、初めはD4に電流が
流れており、Q1のオンによってL2に同極性の電流が
供給される。このため、Q1のオン時にはダイオードD
4が逆回復し、D4の内部に蓄積された電子,ホールと
いうキャリアが強制的に掃き出されるため大きな逆回復
電流が流れる。このような動作を進相モードと定義す
る。進相モードにおいてはダイオードとMOSFETのスイッ
チング損失が問題となる。
【0007】fr<finvの条件を満足するようコンデン
サC3,C4の容量値を変える方法もあるが、高調波抑
制を低減するなどの悪影響が残る。また、スイッチング
周波数finv を高周波化する方法もあるが、電磁障害な
どの問題点がある。
【0008】また、図10(a)に示すように、蛍光灯
には交流電源から直接電流を供給するため、正弦波で変
化する交流電源の影響で、この電流が脈動する。この電
流脈動が蛍光灯の許容値を越えるとちらつきを招く恐れ
がある。
【0009】本発明は上記のような損失,高調波,電磁
障害,電流脈動などの問題点を解決するためになされた
もので、回路の共振周波数fr とMOSFET Q1,Q2の
スイッチング周波数finv の条件をfr<finvに維持す
るように制御すると共に、電流脈動を軽減し、かつ高調
波を抑制し、電磁障害を低減する蛍光灯点灯装置を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、電源
コンデンサからインバータ回路を用いて蛍光灯に高周波
の交流電流を供給すると共に、交流電源から第1のチョ
ークコイルに電流を通電し、前記インバータ回路のスイ
ッチング動作に応じて、前記第1のチョークコイルに蓄
積されたエネルギーを整流手段を介して前記電源コンデ
ンサに供給する蛍光灯点灯装置で、前記インバータ回路
のスイッチング動作に応じて、前記交流電源から少なく
とも前記インバータ回路のパワー素子と前記蛍光灯と、
第2のチョークコイルと、第1のキャパシタと前記第1
のチョークコイルを通る経路で第1の電流を通流し、前
記第1のチョークコイルにエネルギーを蓄積すると共
に、前記電源コンデンサから、少なくとも前記パワー素
子と前記蛍光灯と、前記第2のチョークコイルと、第1
のキャパシタに比べて容量の小さい第2のキャパシタを
通る経路で第2の電流を通流すると共に、前記交流電源
の瞬時電圧、或いは該瞬時電圧に依存して変化する電流
又は電圧を検知する検出手段と、該検出値に応じて前記
インバータ回路の動作周波数或いはオンパルス幅を変化
させる制御手段を備えることで実現できる。
【0011】上記構成の蛍光灯点灯装置によれば、イン
バータ回路の動作で高調波抑制を行うと共に、高調波抑
制が交流電圧の或る値以下において招く進相モードを回
避する。進相モードを回避するには、1)交流電源の瞬
時電圧を検出する、2)第2のチョークコイルに流れる
電流の極性を検出する、3)第1のチョークコイルに流
れる電流の極性を検出する、4)インバータ回路の出力
電圧を検出する、方法があり、2)と4)はインバータ
回路でパワースイッチング素子に並列に設けられた(或
いは寄生の)ダイオードに通常とは逆向きに電流が流れ
ることを検知して進相モードの発生を検知する。また、
3)は第1のチョークコイルに流れる電流が進相モード
時においては正負の極性に振動的になることを検出す
る。これらを検知すると、インバータ回路の動作周波数
を変化させることによって進相モードを防ぐことができ
る。また、蛍光灯電流の脈動は、交流電源の瞬時値を検
出してインバータ回路のオンパルス幅を変えることで達
成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例を示す回路図
である。
【0014】図1の主回路では、ダイオードD1とD2
が順方向を揃えてそれぞれ直列に接続されており、ダイ
オードD1のカソードはコンデンサC1の一端に、コン
デンサC1の他端はコンデンサC2の一端に、またコン
デンサC2の他端はダイオードD2のアノードにそれぞ
れ接続されている。ダイオードD1とD2との接続点と
コンデンサC1とC2との接続点の間には、インダクタ
L1と高調波除去用のフィルターコンデンサC0を介し
て交流電圧源1が接続され、一般的な倍電圧整流回路が
形成されている。ダイオードD1のカソードはNチャネ
ルMOSFET Q1のドレインと、MOSFET Q1のソースは
NチャネルMOSFET Q2のドレインと、MOSFET Q2の
ソースはダイオードD2のアノードにそれぞれ接続され
ている。また、ダイオードD1とD2との接続点とMOSF
ET Q1とQ2との接続点の間には、直列接続されたコ
ンデンサC4,蛍光灯を等価的に表す抵抗R1,バラス
トインダクタL2が接続されている。ダイオードD2に
はコンデンサC3が並列接続されている。図9の従来例
と同様に、2をアクティブフィルター回路、3をインバ
ータ回路とする。尚、従来例と比較すると、本実施例で
はコンデンサC4の接続位置が異なるが、これは高調波
抑制に寄与するコンデンサをC3のみとし、回路設計の
簡易化と高調波を更に低減することを図っている。
【0015】図1の制御回路を説明する前に、主回路の
動作を簡単に説明する。
【0016】図1の主回路における電流の経路を図2に
示す。図2においてMOSFET Q1がオンすると、交流電
圧源1からC1,Q1,L2,R1,C4,L1の経路
で電流iacが流れると共に、電源コンデンサC1とC2
から、Q1,L1,R1,C4,C3を経由してC2に
戻る経路で電流idcが流れる。従来例における図10の
電流経路と同様、交流電圧が高い場合、iac>idcとな
り、R1には主に交流電源から電流が供給される。iac
は交流電圧源1の瞬時電圧に比例するため、交流電圧が
低い場合、idc>iacとなる。このように、図1の主回
路構成においても交流電圧に応じて電流経路が異なり、
従来例と同様にiacの共振周波数は主にL2とC4で決
まる。一方、idcは2つのコンデンサC4,C3を通る
ことから、idcの共振周波数はL2とC34(C4とC
3の直列接続容量)とで決まる。C34はC4に比べて
容量値は小さいため、idcの共振周波数はiacに比べて
高周波になる。この結果、idcの共振周波数がインバー
タのスイッチング周波数に比べて高くなり、交流電圧が
低い場合には前述の進相モードが発生する。
【0017】これに対し、本実施例では次のようにして
この問題を解決している。
【0018】図1において、4はダイオードブリッジに
より構成されている全波整流器であり、交流電圧源1の
瞬時電圧とその極性を検出するために設けたものであ
る。5は基準電圧発生器であり、後述するようにインバ
ータ回路3のスイッチング周波数を変化させる際の基準
電圧を発生する手段である。全波整流器4で検出した交
流電源の瞬時電圧と基準電圧発生回路5の基準電圧の大
きさを比較し、インバータ回路3のスイッチング周波数
を決定する。6は全波整流器4の出力電圧Vbから基準
電圧発生回路5の出力電圧Vref を差し引いて、その偏
差を出力する加算器である。
【0019】7は搬送波発生回路であり、加算器6の出
力信号に従い、インバータ回路3のMOSFET Q1,Q2
のスイッチング周波数を発振する回路である。加算器6
の出力信号が正、すなわち全波整流器4の出力電圧Vb
が基準電圧Vref よりも高い場合のQ1,Q2のスイッ
チング周波数をfinv1、加算器6の出力信号が負、すな
わち電圧Vbが基準電圧Vref よりも低い場合のスイッ
チング周波数をfinv2とすると、finv1<finv2なる関
係に設定する。尚、PWM制御においては、上記スイッ
チング周波数が搬送波信号となる。
【0020】8は変調波発生回路であり、Q1,Q2に
対するパルス幅を決めるための信号を発生する回路であ
る。本発明ではQ1,Q2に対するパルス幅を一定とす
る制御と、後述するように交流電源電圧或いは負荷電流
に応じてパルス幅を変える制御の2通りを扱う。ここ
で、後者の制御に対してはPWM制御を行い、8の出力
信号は変調波の意味を持つ。そこで、以後はパルス波を
一定にする場合においても8の出力を変調波と呼び、8
を変調波発生回路と呼ぶ。
【0021】9は搬送波発生回路7と変調波発生回路8
の出力電圧を比較してQ1,Q2をオン,オフするため
のパルス幅変調パルス(PWMパルス)を発生する比較
器である。10は比較器の出力パルスに応じて、Q1,
Q2にゲート信号を与えるゲートドライブ回路である。
Q1,Q2のゲート電圧にはデッドタイムを挿入し、同
時オンを避けるようにする。
【0022】図3は図1の実施例の動作を説明するため
の動作波形図である。図3(a)は全波整流器4の出力
電圧Vbと周波数変換のための基準電圧Vref の波形を
示す。図3(b)では、全波整流器4の出力電圧Vbが
基準電圧Vref よりも高い場合のQ1,Q2のスイッチ
ング周波数をfinv1、出力電圧Vbが基準電圧Vrefよ
りも低い場合のスイッチング周波数をfinv2に設定し、
finv1<finv2としている。従来例の説明で述べたよう
に、蛍光灯を流れる電流の経路の関係から回路の共振周
波数が2通りあり、これをfr1とfr2(但し、fr1<f
r2とする)とするとfr1<finv1,fr2<finv2の関係
を満足するようそれぞれのスイッチング周波数を決めて
いる。このようにすれば、前述の進相モードは生じな
い。
【0023】図4は本発明の第2の実施例を示す回路図
である。図4の主回路は、第1の実施例の主回路と同じ
であるため、説明を省略する。制御回路は、バラストイ
ンダクタL2に流れる電流を検出する2次巻線で検出し
た電圧をもとに、スイッチング周波数発振回路11でQ
1,Q2に対するスイッチング周波数を発振する。
【0024】Q1がオンした直後、Q1とは逆方向の電
流がダイオードD3を流れ、バラストインダクタL2に
は図4に対して右方向に電流が流れるが、この状態を2
次巻線で検出すると周波数発振回路11は、fr1<fin
v1である周波数finv1の信号を出力する。逆にQ1のオ
ン直後にダイオードD4に電流が流れており、L2に左
方向の電流が流れていることを2次巻線で検出すると、
進相モードであることを判断し、周波数発振回路11
は、fr2<finv2である周波数finv2の信号を出力す
る。同様の判断がQ2がオンした直後においても行われ
る。即ち、Q2がオンした直後、Q2とは逆方向の電流
がダイオードD4を流れており、L2には左方向に電流
が流れていれば、この状態を2次巻線で検出し周波数発
振回路11は、fr1<finv1である周波数finv1の信号
を出力する。逆にQ2のオン直後にD3に電流が流れて
おり、L2に右方向の電流が流れていることを2次巻線
で検出すると、進相モードであることを判断し、周波数
発振回路11は、fr2<finv2である周波数finv2の信
号を出力する。
【0025】8は図1と同様にQ1,Q2に対するパル
ス幅を決めるための変調波を発生する手段である。9は
スイッチング搬送波発生回路7と変調波発生回路8の出
力電圧を比較してQ1,Q2をオン,オフするためのパ
ルス幅変調信号を発生する比較器である。10は比較器
の出力パルスに応じて、Q1,Q2にゲート信号を与え
るゲートドライブ回路である。Q1,Q2のゲート電圧
にはデッドタイムを挿入し、同時オンを避けることは図
1の実施例と同じである。
【0026】図5には本発明の第3の実施例を示す。図
5の主回路も第1の実施例の主回路と同じであるため、
説明を省略する。
【0027】図5の制御回路においては、インダクタL
1に流れる電流を検出する2次巻線を設けている。12
はインダクタL1に流れる電流方向に応じてQ1,Q2
に対するスイッチング周波数を発振する手段である。
【0028】交流電圧が高い場合におけるインダクタL
1の電流は一方向のみであり、この電流の極性をL1に
設けた2次巻線で検出し、周波数発振回路12は、fr1
<finv1である周波数finv1の信号を出力する。次に、
交流電圧が低い場合におけるインダクタL1の電流は、
電源コンデンサC1,C2からエネルギーを得てこれら
のコンデンサとL1,ダイオードD1,D2及びフィル
タコンデンサC0を正負の極性で共振するように流れ
る。そこで電流の極性が正負に変化することをL1に設
けた2次巻線で検出すると進相モードが発生する可能性
が高いことを判断し、周波数発振回路12は、fr2<f
inv2である周波数finv2の信号を出力する。その他の変
調波発生回路8,比較器9、及びゲートドライブ回路1
0に関しては図1,図4の実施例と同様であり、説明は
省略する。
【0029】図6は本発明の第4の実施例を示す回路図
である。図6の主回路も第1の実施例の主回路と同じで
あるため、説明を省略する。図6の制御回路において、
13はQ1とQ2との接続点電圧に従ってQ1,Q2に
対するスイッチング周波数を発振する手段である。
【0030】図4の実施例の説明で述べた通り、Q1が
オンした直後、Q1とは逆方向の電流がダイオードD3
を流れるが、この状態においては上記接続点の電圧は電
源コンデンサC1とC2の充電電圧の和に等しい高電圧
である。周波数発振回路13は、Q1がオンした直後の
接続点電圧が高電圧であることを検出して、fr1<fin
v1である周波数finv1の信号を出力する。逆にQ1のオ
ン直後にダイオードD4に電流が流れていると、接続点
電圧はD4の順方向電圧(約数V)に等しい低電圧であ
る。そこで、この状態を接続点電圧で検出すると進相モ
ードであることを判断し、周波数発振回路13は、fr2
<finv2である周波数finv2の信号を出力する。同様の
ことがQ2がオンした直後において判断される。即ち、
Q2がオンした直後にD4に電流が流れていて接続点の
電圧が低電圧であれば、周波数発振回路13はfr1<f
inv1である周波数finv1の信号を出力する。逆に、D3
に電流が流れていて接続点の電圧が高電圧であれば、周
波数発振回路13は進相モードであることを判断しfr2
<finv2である周波数finv2の信号を出力する。その他
の変調波発生回路8,比較器9、及びゲートドライブ回
路10に関しては図1,図4の実施例と同様であり、説
明は省略する。
【0031】図7には本発明の第5の実施例を示す。こ
の実施例は電流の脈動を抑制する制御手段に関する。図
7の主回路は、第1の実施例の主回路と同じであり、図
2に示した電流iacとidcが蛍光灯の等価抵抗R1を流
れる。ここで、Q1,Q2のスイッチング周期における
オンパルスの幅(以後、オンデューティと呼ぶ)が一定
であれば、iacは交流電圧の瞬時値が高くなるにつれて
増加するため、R1を流れる合成電流は交流電圧の周期
に応じて脈動する。電流の脈動は、点灯回路のチョーク
コイルL2の偏磁を発生させる恐れがある他、脈動が大
きい場合には蛍光灯のちらつきを招く。この電流脈動を
低減するには、交流電圧の時間変化に応じて上記オンデ
ューティを変化させることが望ましい。即ち、交流電圧
の瞬時値が高く、iacが大きくなる場合にはオンデュー
ティを減少してiacを低減する。この制御はPWM制御
法によって達成することができる。以下、このPWM制
御法を図7と次の図8を用いて説明する。
【0032】図8は図7に示す制御手段の働きを示す図
である。まず、全波整流器4は交流電源電圧をダイオー
ドブリッジで全波整流し、その電圧Vbの振幅を調整す
ると共に、この振幅と等しい値の振幅を有し、かつ交流
電源電圧と同じ位相を持つ交流信号V1と同じ振幅で1
80度位相が異なる信号V2を作る。次に、加算器6に
おいて基準電圧発生回路5で作られた基準電圧Vref に
V1とV2の信号をそれぞれ加算し、加算後の信号をそ
れぞれV1′とV2′とする。搬送波発生回路7は高周
波の三角波を発生し、その周波数は前述の進相モードを
避けるためには交流電圧に応じて変化させるが、ここで
は説明を簡単化するため一定周波数とする。比較器9で
はV1′とV2′をそれぞれ変調波として、これらと三
角波を比較する。但し、FET Q1に対しては三角波
がV1′よりも大きい場合をオンパルスとし、FET
Q2に対しては三角波がV2′よりも小さい場合をオン
パルスとする。このように制御することによって交流電
源電圧の瞬時値が高い期間においてはQ1,Q2共にオ
ンパルス幅が短くなり、iacを低減することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、交流電源電圧の瞬時値
に応じたスイッチング周波数の変更とパルス幅変調によ
って、進相モードによる損失の増加を防止し、電流脈動
を低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】高調波抑制型点灯装置の第1の実施例を表す構
成図である。
【図2】図1の実施例の主回路に関する電流経路を表す
図である。
【図3】図1の実施例で制御回路の動作を説明する図で
ある。
【図4】高調波抑制型点灯装置の第2の実施例を表す構
成図である。
【図5】高調波抑制型点灯装置の第3の実施例を表す構
成図である。
【図6】高調波抑制型点灯装置の第4の実施例を表す構
成図である。
【図7】高調波抑制型点灯装置の第5の実施例を表す構
成図である。
【図8】図7の実施例で制御回路の動作を説明する図で
ある。
【図9】従来の高調波抑制型点灯装置を表す構成図であ
る。
【図10】図9の従来例における電流経路である。
【符号の説明】
1…交流電圧源、2…アクティブフィルター及び電源回
路、3…インバータ回路、4…全波整流器、5…基準電
圧発生回路、6…加算器、7…搬送波発生回路、8,1
4…変調波発生回路、9…比較器、10…ゲートドライ
ブ回路、11,12,13…周波数発振回路、C…予熱
コンデンサ、C0…フィルターコンデンサ、C1〜C4
…コンデンサ、D1〜D4…ダイオード、L1…インダ
クタ、L2…バラストインダクタ、Q1,Q2…MOSFE
T、R1…抵抗或は蛍光灯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 育男 茨城県竜ヶ崎市若柴町69 日立照明株式会 社竜ヶ崎事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源コンデンサからインバータ回路を用い
    て蛍光灯に高周波の交流電流を供給すると共に、交流電
    源から第1のチョークコイルに電流を通電し、前記イン
    バータ回路のスイッチング動作に応じて、前記第1のチ
    ョークコイルに蓄積されたエネルギーを整流手段を介し
    て前記電源コンデンサに供給する蛍光灯点灯装置であっ
    て、 前記インバータ回路のスイッチング動作に応じて、前記
    交流電源から少なくとも前記インバータ回路のパワー素
    子と前記蛍光灯と、第2のチョークコイルと、第1のキ
    ャパシタと前記第1のチョークコイルを通る経路で第1
    の電流を通流し、前記第1のチョークコイルにエネルギ
    ーを蓄積すると共に、 前記電源コンデンサから、少なくとも前記パワー素子と
    前記蛍光灯と、前記第2のチョークコイルと、第1のキ
    ャパシタに比べて容量の小さい第2のキャパシタを通る
    経路で第2の電流を通流すると共に、 前記交流電源の瞬時電圧、或いは該瞬時電圧に依存して
    変化する電流又は電圧を検知する検出手段と、該検出値
    に応じて前記インバータ回路の動作周波数或いはオンパ
    ルス幅を変化させる制御手段を備えることを特徴とする
    蛍光灯点灯装置。
  2. 【請求項2】電源コンデンサからインバータ回路を用い
    て蛍光灯に高周波の交流電流を供給すると共に、交流電
    源から第1のチョークコイルに電流を通電し、前記イン
    バータ回路のスイッチング動作に応じて、前記第1のチ
    ョークコイルに蓄積されたエネルギーを整流手段を介し
    て前記電源コンデンサに供給する蛍光灯点灯装置であっ
    て、 前記インバータ回路のスイッチング動作に応じて、前記
    交流電源から少なくとも前記インバータ回路のパワー素
    子と前記蛍光灯と、第2のチョークコイルと、第1のキ
    ャパシタと前記第1のチョークコイルを通る経路で第1
    の電流を通流し、前記第1のチョークコイルにエネルギ
    ーを蓄積すると共に、 前記電源コンデンサから、少なくとも前記パワー素子と
    前記蛍光灯と、前記第2のチョークコイルと、前記第1
    のキャパシタと第2のキャパシタを通る経路で第2の電
    流を通流すると共に、 前記交流電源の瞬時電圧、或いは該瞬時電圧に依存して
    変化する電流又は電圧を検知する検出手段と、該検出値
    に応じて前記インバータ回路の動作周波数或いはオンパ
    ルス幅を変化させる制御手段を備えることを特徴とする
    蛍光灯点灯装置。
  3. 【請求項3】特許請求項1又は2記載の蛍光灯点灯装置
    において、 前記検出手段は、前記交流電源の瞬時電圧値を検出し、
    該電圧に応じた信号を出力すると共に、前記制御手段は
    前記信号と基準値を比較して前記インバータ回路の動作
    周波数を変化させる周波数設定手段を備えることを特徴
    とする蛍光灯点灯装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の蛍光灯点灯装置にお
    いて、 前記検出手段は、前記第2のチョークコイルに流れる電
    流の値、又は周波数を検出し、該検出値に応じた信号を
    出力すると共に、前記制御手段は前記信号と基準値を比
    較して前記インバータ回路の動作周波数を変化させる周
    波数設定手段を備えることを特徴とする蛍光灯点灯装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の蛍光灯点灯装置にお
    いて、 前記検出手段は、前記第1のチョークコイルに流れる電
    流の値、又は極性を検出し、該検出値に応じた信号を出
    力すると共に、前記制御手段は前記信号と基準値を比較
    して前記インバータ回路の動作周波数を変化させる周波
    数設定手段を備えることを特徴とする蛍光灯点灯装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載の蛍光灯点灯装置にお
    いて、 前記検出手段は、前記インバータ回路の出力電圧を検出
    し、該検出値に応じた信号を出力すると共に、前記制御
    手段は前記信号と基準値を比較して前記インバータ回路
    の動作周波数を変化させる周波数設定手段を備えること
    を特徴とする蛍光灯点灯装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は2記載の蛍光灯点灯装置にお
    いて、 前記検出手段は、前記交流電源の瞬時電圧値に応じた信
    号を出力すると共に、前記制御手段は前記信号と基準値
    を比較して前記インバータ回路のパワー素子に対するオ
    ンパルスの幅を変化させるパルス幅設定手段を備えるこ
    とを特徴とする蛍光灯点灯装置。
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