JP2000126165A - X線検査装置 - Google Patents
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Abstract
構造を有するX線検査装置を提供する。 【解決手段】 本発明は患者テーブル(1)と、テーブ
ルの長手方向に変位可能である第一のキャリッジ(6)
上のX線透視画像増強装置(61) と、増強装置に対し
て整列したオーバーテーブルX線源(2)と、第二のキ
ャリッジ(7)上で変位可能である画像記録手段(7
1)とを具備するX線検査装置に関する。第二のキャリ
ッジは素早く待機位置へ移動し、この待機位置から露光
位置へ素早く移動し、第一のキャリッジに独立に第二の
キャリッジはテーブルの長手方向に変位可能であり、作
動の第一のモードでは、二つのキャリッジを同期して駆
動させ、作動の第二のモードでは第一のキャリッジに対
して第二のキャリッジを変位させる駆動システム(8、
9)を有するX線検査装置を提供する。
Description
テーブルの長手方向に変位できるように第一のキャリッ
ジに取付けたX線透視画像増強装置と、前記増強装置に
関して整列され、第一のキャリッジと結合したオーバー
テーブルX線源と、第二のキャリッジ上で変位可能であ
る画像記録手段とを具備するX線検査装置に関する。
画像増強装置として働くX線画像増強装置と、画像記録
装置としてのフィルムカセットを受ける移動グリッドを
具備する。この種の装置には、画像記録とX線透視の間
に非常に素早い転換が必要である。露光中には、フィル
ムカセットのある移動グリッドは、X線画像増強装置と
X線源の間に位置している。しかし、X線透視の間は、
フィルムカセットはX線管のビーム経路から待機位置へ
移動しなければならない。このために、この種の既知の
X線検査装置は、テーブルの長手方向に変位できる第一
のキャリッジを具備し、X線画像増強装置と、テーブル
の長手方向に垂直に移動できるフィルムカセットのある
第二のキャリッジ内のスポットフィルム装置とがある。
この種のスポットフィルム装置は複雑であり、X線検査
装置には第二のキャリッジの待機位置への横変位を可能
にするのに十分な幅を有することを必要とする。
みてなされたものであり、単純な手段を用いて、コンパ
クトな構造を有するX線検査装置を提供することを目的
とする。
ャリッジに独立に、第二のキャリッジがテーブルの長手
方向に変位可能であり、しかも作動の第一のモードでは
同期して二つのキャリッジを変位させ、作動の第二のモ
ードでは第一のキャリッジに対して第二のキャリッジを
変位させる駆動システムより達成される。
に、つまり記録位置に関して、第二のキャリッジはテー
ブルの長手方向に変位可能であり、待機位置はテーブル
の長手方向にシフトし、X線検査装置の横寸法は大きく
ならない。作動の第一のモードでは二つのキャリッジは
相互に同期して変位し、第一のキャリッジに関して所定
の位置に、例えば第一のキャリッジのすぐ近傍の待機位
置に存在する。X線露光を実行するために、作動の第二
のモードでは、第一のキャリッジの位置に無関係に、第
二のキャリッジの比較的小さな変位が必要とされる。
方向に作動する二つのスピンドル駆動により実現され
る。第一の駆動モードでは、二つのスピンドル駆動は同
期して作動し、よって二つのキャリッジを同期して駆動
させるのに対し、作動の第二のモードでは、一つのスピ
ンドル駆動は静止し、他方のスピンドル駆動が作動し、
第二のキャリッジを変位させる。請求項2には、駆動シ
ステムのさらに単純な構造を説明している。本願と関係
して、ループ長さの反対方向の変化は、一方のループの
長さが減少する際に、他方のループの長さは増加し、そ
の逆もあり得ることは理解できる。第一のキャリッジの
駆動が静止し、ドラムが回転しているとき(作動の第二
のモード)、一方のループは短くなり、他方のループが
長くなり、第二のキャリッジの案内手段は第一のキャリ
ッジに対して第二のキャリッジを変位させる。しかしな
がら、第一のキャリッジが作動の第一のモードで駆動に
より変位し、ドラムが静止しているならば、第二のキャ
リッジは第一のキャリッジに対して変位できない。なぜ
なら、かかる変位によっては二つのループの一つが長く
ならなければならず、ドラムの静止状態では不可能だか
らである。
ームの二端の間の全領域での患者の検査を可能とし、つ
まりX線透視画像増強装置が頭端部から脚端部へ変位可
能となる。原理的には、端部はドラムに接続した引張り
手段があり、反対方向にドラムに巻き付けられており、
一方の引張り手段がドラムに巻きつくと、ドラム回転中
に他方の引張り手段はドラムから巻きとかれる。しか
し、請求項5に説明した構造は、たった一つの引張り手
段を必要とするので単純である。請求項6に開示した実
施態様は、案内車の外では引張り手段はテーブルの長手
方向へ平行なところならどこでも伸長することを保証す
る。
向に対して横方向に変位する画像記録手段のあるX線検
査装置では、画像記録手段はX線透視中露光前後で発生
する散乱放射から、スポットフィルム装置に強固に接続
し、X線を通さないシールドにより保護される。待機位
置がテーブルの長手方向にシフトする装置では、固定シ
ールドは待機位置にある画像記録手段を、X線透視中に
発生する散乱放射から保護できない。なぜなら、かかる
シールドはX線透視又は画像記録を可能にする空間を制
限するからである。請求項3で説明した実施態様によ
り、テーブルの長手方向横に変位可能である散乱放射シ
ールドにより、散乱放射から保護される。
での散乱放射シールドの別々の駆動を利用せずに、待機
位置に存在するときはいつでも散乱放射シールドは画像
記録手段を保護でき、記録位置に存在し、X線透視画像
増強装置に対して整列しているときは、画像記録手段を
開放できる。請求項8はX線検査装置の一部として、本
発明により組立てられた患者テーブルを開示する。
の斜視図を示す。図面を参照して、本発明を以下に詳細
に説明する。X線検査装置は、患者テーブル1と、テー
ブルの長手方向に変位可能であり、患者テーブル1上に
設置されたスタンド3に取付けられたX線源2とを具備
する。したがって、X線源をオーバーテーブルX線源と
いう。患者テーブル1はテーブルトップを示していない
ので、テーブルの下にある部品が分かる。
され、水平軸の周りに枢着できるフレーム4を具備して
おり、水平な位置から傾斜させた位置又は垂直な位置へ
回転させることができる。第一のキャリッジ6はフレー
ム4に取付けて、テーブルの長手方向に変位可能であ
る。本キャリッジはX線画像増強装置61を支える。第
一のキャリッジ上には、第一のキャリッジとは独立に、
テーブルの長手方向に変位可能である第二のキャリッジ
7がある。第二のキャリッジには、フィルムカセットの
導入又は取出し用のスリットのある移動グリッド71が
設けてある。
リッジ6は第一のモータ8により変位する。キャリッジ
6はスタンド3と結合しており、X線源2は第一のキャ
リッジ6と、あるいは下にあるX線画像増強装置61と
いつも整列している。第二のキャリッジ7は、フレーム
4の脚端部に設置され、駆動モータ91で駆動するドラ
ム9により、図面に示す画像増強装置61又はX線源2
に対して中心に位置する記録位置から待機位置(後へ)
へ変位できる。
イヤロープは、ドラム9に巻き付けられている。ロープ
の上部の直線端部92はキャリッジ6の左側(ドラム9
から遠い側)に第一の滑車62を介して接続し、キャリ
ッジ7の右側(ドラム9に面する側)に設置された滑車
72を介して、フレーム4の頭端部へ接続している。ロ
ープの第二の(低部)端部93は、第二のキャリッジ7
の左側にある第二の滑車73と、第一のキャリッジの右
側にある第二の滑車63を介して、フレームの頭端部へ
案内される。
各ロープ端部はS形のループを形成する。しかしなが
ら、第二のロープ端部93(第一のロープ端部92に対
向して)は、まず第二のキャリッジ上の滑車(73)に
より、その後第一のキャリッジ上の滑車(63)により
案内されるので、上記S形は第一のロープ端部92によ
り形成するS形の鏡像である。結果として、ループの長
さは反対の意味でのみ変化する、つまり第一のキャリッ
ジに対する第二のキャリッジの変位の場合、他方のルー
プの長さが増加すれば一方のループの長さは減少する。
プ端部92及びそれによって形成したループは、ロープ
端部93(よって形成したループ)の長さが増すと、短
くなる。結果として、第一のキャリッジ6に対して、頭
端部の方向に第二のキャリッジは変位する。モータ91
が反時計回りの方向にドラム9を駆動させれば、全く逆
の状況が起こる。ケーブル端部92の長さとそのループ
が増すのに対して、ロープ端部93の長さとそのループ
は短くなる。そのとき第二のキャリッジ7は、第一のキ
ャリッジに対して脚端部の方向に引張られる。よって第
二のキャリッジは第一のキャリッジに対して脚端部だけ
でなく頭端部の方向にも変位するので、第一のキャリッ
ジが脚端部に近づいたときに第二のキャリッジは頭端部
の待機位置へ、第一のキャリッジは頭端部に近づいたと
きに第二のキャリッジは脚端部の待機位置へ変位でき
る。このことは、二つのフレーム端部の間の全領域に渡
り、画像増強装置とX線源の移動が可能となり、よっ
て、患者が収容される上にあるテーブルトップ(図示せ
ず)を移動させる必要性なく、患者の実質的に全長を検
査することができる。
ドラム9は静止しているとき、回転はモータ91により
阻止されているので、キャリッジ6は変位できる。ドラ
ム9の阻止状態のため、ロープ端部92、93の長さは
変化せず、これらのロープ端で形成したループの長さも
変化せず、その結果第二のキャリッジ7は第一のキャリ
ッジ6に追随し、ロープ端のループは二つのキャリッジ
6、7と一緒に変位する。キャリッジ7が画像増強装置
(図面に示すように)に対して中心にあり、さらに待機
位置にあるとき、上記のことは当てはまる。
リッジは相互に位置を変えない間は(作動の第一のモー
ド)、モータ8で駆動するときには二つのキャリッジは
同期して変位する。しかしながら、モータ8が静止して
いる間にモータ91により駆動する場合、第二のキャリ
ッジ7のみが第一のキャリッジ6に対して変位する(作
動の第二のモード)。
置キャリッジに強固に結合したスポットフィルム装置の
あるX線装置と比較して)は、第二のキャリッジ7には
フレーム4に自己のガイドがあり、よって第一のキャリ
ッジにより支持される必要はないという事実にある。し
たがって、キャリッジ6は比較的軽く、コンパクトな構
造である。別の効果は、駆動モータ8、91はフレーム
に設置され、キャリッジ6又は7のいずれかに設置され
るのではないという事実にある。
は、画像増強装置61へのビーム経路を空ける待機位置
にいるときに、移動グリッドに存在するフィルムカセッ
トがX線透視の間に患者で発生する散乱放射に晒される
危険がある。この散乱放射は、X線を通さず、移動グリ
ッド上71でキャリッジ7に沿って運ばれ、待機位置の
移動グリッドのフィルムを保護するが、露光位置では自
由にする散乱放射シールド74により吸収される。
助ドラム94がドラム9の駆動シャフトに設けられ、前
記補助ドラム94はワイヤロープ95をつかむためのス
リット(図示せず)を有する。このロープは、フレーム
にある滑車と、移動グリッド71上の第一の滑車と、シ
ールド74に接続された滑車75と、移動グリッド上の
第二の滑車とを介して、フレーム4の頭端部へ案内され
る。
キャリッジ6に関して中央にある位置を占有する際に、
ロープ95は補助ドラム94から完全に巻き解かれてい
ない。次に散乱放射シールド74は、テンションばね7
6によりX線源2のビーム経路から横に引き出され(つ
まりテーブルの長手方向に垂直に)、X線露光が起こ
る。キャリッジ7を待機位置へ移動させるために、ドラ
ム9は回転し、よって補助ドラム94も回転し、時計回
り又は反時計回りにロープ95は補助ドラムに巻き付け
られる。散乱放射シールド74の滑車75の周りのルー
プの長さは減少し、上記シールドはばねの力に対して、
テーブルの長手方向に垂直な方向のビーム経路へ引き出
され、散乱放射から移動グリッド71にあるフィルムカ
セットを保護する。
結合した電気センサーにより決まる。同様に、第一のキ
ャリッジ6に対する第二のキャリッジ7の位置は、駆動
モータ91に結合した電気センサーにより決まる。この
ことは、第二のキャリッジ7がフレームの夫々の最も近
い端部の方向への第一のキャリッジの変位を邪魔しない
待機位置へ移動することを可能にする。説明した二つの
作動モードに加えて、二つのモータ8、91の一つのみ
が作動状態であるときは、双方のモータが同時に作動状
態になる作動モードをも有する。この場合、第一のキャ
リッジ6はフレーム4に対して変位し、同時に第二のキ
ャリッジ7が第一のキャリッジに対して変位する。
Claims (8)
- 【請求項1】 患者テーブル(1)と、テーブルの長手
方向に変位可能であるように第一のキャリッジ(6)に
取付けられたX線透視画像増強装置(61)と、前記増
強装置に対して整列し、第一のキャリッジに結合された
オーバーテーブルX線源(2)と、第二のキャリッジ
(7)上で変位可能である画像記録手段(71)とを具
備するX線検査装置であって、 第二のキャリッジ(7)は第一のキャリッジに独立に、
テーブルの長手方向に変位可能であり、作動の第一のモ
ードでは二つのキャリッジ(6、7)を同期して変位さ
せ、作動の第二のモードでは第一のキャリッジ(6)に
対して第二のキャリッジ(7)を変位させる駆動システ
ム(8、81、9、91)を設けられていることを特徴
とするX線検査装置。 - 【請求項2】 駆動システムは作動の第一のキャリッジ
(6)を変位させるよう第一のモードで動作する駆動手
段(8、81)を具備し、さらに作動の第二のモードで
回転する第一のドラム(9)を具備し、第一及び第二の
ループ内で第一のドラムに巻くつき及び前記ドラムから
巻き出され、第一及び第二のキャリッジにある案内手段
(62.. .73)を介して案内される少なくとも一つ
の引張り手段を有し、前記引張り手段は患者テーブル
(1)の一つの端部に取付けられ、第一のドラム(9)
の回転の際にループの長さは反対方向に変化することを
特徴とする請求項1記載のX線検査装置。 - 【請求項3】 第二のキャリッジ(7)に、テーブルの
長手方向に対して横方向に変位可能であり、第二のキャ
リッジ(7)が第一のキャリッジ(6)に対して中央に
あるときに画像記録手段(71)を保護し、第二のキャ
リッジが第一のキャリッジの側の待機位置にあるときに
画像記録手段を自由にするように駆動システムに結合さ
れた散乱放射シールド(74)を取付いていることを特
徴とする請求項1記載のX線検査装置。 - 【請求項4】 一方にある第一のドラム(9)と他方に
ある引張り手段(92、93)は、患者テーブル(1)
の長手方向の両端部に取付けられていることを特徴とす
る請求項2記載のX線検査装置。 - 【請求項5】 端部(92、93)がループを介して患
者テーブルに接続され、中央部分が第一のドラム(9)
に巻かれ及びこれに取付けられた単一の引張り手段を設
けられていることを特徴とする請求項2記載のX線検査
装置。 - 【請求項6】 引張り手段の端部(92;93)は第一
及び第二のキャリッジにある各案内手段(62、72;
63、73)を介して案内され、案内手段(62、7
2;63、73)の直径の和は第一のドラム(9)の直
径に相当し、引張り手段の端部は、案内手段の外でテー
ブルの長手方向に平行な軌跡が得られるように案内され
ることを特徴とする請求項5記載のX線検査装置。 - 【請求項7】 第一のドラム(9)に結合された第二の
ドラム(94)を有し、第二のドラムに巻かれ、第二の
キャリッジ(7)及び散乱放射シールド(74)にある
案内手段(75)を介してループ内で案内され、第二の
キャリッジ(7)が第一のキャリッジ(6)に対して整
列するときにループの長さが最も長くなり、第二のキャ
リッジが待機位置にあるときにループの長さが短くなる
ようにフレーム接続した引張り手段(95)を設けられ
ていることを特徴とする請求項3記載のX線検査装置。 - 【請求項8】 テーブルの長手方向に変位可能であり、
オーバーテーブルX線源(2)に結合した第一のキャリ
ッジ(6)を具備し、第一のキャリッジにX線透視画像
変換器(61)が取付けられ、さらに第二のキャリッジ
(7)上で変位可能である画像記録手段(71)を具備
するX線検査装置用の患者テーブル(1)であって、 第一のキャリッジに独立に、第二のキャリッジ(7)は
テーブルの長手方向に変位可能であり、作動の第一のモ
ードでは二つのキャリッジを同期して変位され、作動の
第二のモードでは第一のキャリッジに対して第二のキャ
リッジを変位させる駆動システム(8、81、9、9
1)を設けられていることを特徴とする患者テーブル。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20090821 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100202 |