JP2000125886A - 改良された基質受容を有する(s)―ヒドロキシニトリルリア―ゼ及びその使用方法 - Google Patents

改良された基質受容を有する(s)―ヒドロキシニトリルリア―ゼ及びその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された基質受容を有する(S)-ヒドロキ
シニトリルリアーゼ及びその使用方法。 【解決手段】 改良された基質受容を有しかつ Hevea b
rasiliensis 又はManihot esculenta (S)-ヒドロキシ
ニトリルリアーゼに由来する(S)-ヒドロキシニトリル
リアーゼに於て、活性中心に至る疎水性チャンネル内の
大きいアミノ酸残基1種又はそれ以上が、それよりも大
きくないアミノ酸残基で置き代えることを特徴とする、
上記リアーゼ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】生物触媒(biological catal
yst)による化学反応の実施は、特にこれを使用する領域
でますます重要性を増している。その使用の際、酵素に
於てしばしば顕著である性質をキラル又はプロキラル成
分を用いる反応で2つの対掌体のうちの1つを優先的に
変換ことに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】酵素のこのグループは、ヒドロキシニト
リルリアーゼ(HNL)族、特にHevea brasiliensis
HNL(HbHNL)及び Manihot esculenta HNL
(HeHNL)を包含する。この2つの酵素は、高い配
列同定を示し、“α/βヒドロラーゼ折りたたみ(fol
d)”タイプのたん白質に属する。このタイプは特徴的な
第三折りたたみ及び活性中心としてアスパラギン酸、セ
リン及びヒスヂジンを含有する、いわゆる触媒三つ組
(triad)軸を示す。この際、活性中心は、疎水性チャン
ネルの内部末端に位置する。
【0003】原則として、HbHNL及びMeHNL
は、大多数のカルボニル化合物、たとえば脂肪族、脂環
式、不飽和、芳香族及びヘテロ芳香族アルデヒド及びケ
トンを対応する(S)-シアノヒドリンへ変換するのに適
する。HNLsは絶えず(S)-シアノヒドリンを製造す
るためのバイオ触媒(biocatalyst) としてより一層の重
要性を増しているので、種々の試みがその触媒活性及び
基質受容を改良するために常になされている。今まで得
られているHNLの基質受容は、大きい残基を有する出
発化合物の場合満足のいくものではなく、その結果とし
て対応するシアノヒドリンが低い変換率で及び(又は)
低い対掌体過剰(enantiomeric excess) で得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、改良された基質受容を有する(S)-ヒドロキシニ
トリルリアーゼを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】それ故に、本発明は、変
えられた基質受容、特に特定の基質の場合に改良された
基質受容を有しかつ Hevea brasiliensis 及び Manihot
esculentaから得られる(S)-ヒドロキシニトリルリア
ーゼに由来する(S)-ヒドロキシニトリルリアーゼに於
いて、活性中心に至る疎水性チャンネル内の大きい(bul
ky) アミノ酸残基1種又はそれ以上を、それよりも大き
くない(less bulky) アミノ酸残基によって置き換える
ことを特徴とする、上記(S)-ヒドロキシニトリルリア
ーゼに関する。
【0006】本発明によるHNLは、Hevea brasiliens
is(HbHNL)又は Manihotesculenta (MeHN
L)(S)-HNLsの変異体であり、これは組換えで修
飾された微生物、たとえばピチアパストリス(Pichia pa
storis) 、サッカロマイセスセレヴィシアエ(Saccharom
yces cerevisiae)又は大腸菌(Escherichia coli)から
得ることができる(WO 97/03204) 。
【0007】この場合、修飾すべき組換えHNLsは、
一部切りつめられている(truncated) 配列を有していて
もよく、この配列はたとえば配列中で第一アミノ酸を除
くことによって得られる。
【0008】変異体は、活性中心に至る疎水性チャンネ
ルを生じるこれらのアミノ酸の変性された配列を有す
る。
【0009】この場合、個々の大きいアミノ酸残基又は
いくつかの大きいアミノ酸残基は、それよりも大きくな
いアミノ酸残基に置き換えられる。
【0010】大きいアミノ酸残基としてトリプトファン
をこれよりも大きくないアミノ酸残基、たとえばアラニ
ン、グリシン、バリン又はフエニルアラニンで置き換え
るのが好ましい。
【0011】特に好ましくは、HbHNL又はMeHN
Lの完全な配列の位置128のトリプトファンがアラニ
ン又はフエニルアラニンによって置き換えられている変
異体である。
【0012】本発明によるHNLsを、組換えで修飾さ
れた微生物、たとえば Pichiapastoris, Saccharomyces
cerevisiae又は大腸菌中で、たとえば M. Hasslacher
等, J. Biol. Chem. 1996, 271, 5884又は Wajant, H.
及び Pfizenmaier, K.1996, J. Biol. Chem. 25830-248
34と同様に機能的に過発現させることによって産生す
る。この変異は、たとえばクイックチェンジサイト- 直
接変異誘発キット(Quick Change Site-Directed Mutage
nesis Kit )(Stratagene) を用いて製造業者の仕様書
に従って行われる。このクイックチェンジサイト- 直接
変異誘発キットは、特定の変異体を産生するのにすぐに
使用できるシステムであり、たとえばストラータジーン
・クローニング・システム(Stratagene Cloning System
s)、La Jolla, CA(米国)によって市販されている。
【0013】得られたHNLsを標準法、たとえば Waj
ant, H. Pfizenmaier, K., J. BiolChem. 1996, 25830-
25834 と同様に精製する。
【0014】本発明のHNLsは、従来技術に比して優
れた変換率及び(又は)より高い対掌体過剰で(S)-シ
アノヒドリンを産生するのに適する。
【0015】本発明のHNLsを、特に脂肪族及び芳香
族アルデヒド及びケトンを基質として使用する場合に使
用する。
【0016】この際、脂肪族アルデヒドは炭素原子2〜
20個を有する飽和又は不飽和の、分枝状又は環状アル
デヒドであるのが好ましい。
【0017】特に好ましくは、炭素原子4〜18個を有
する飽和又は不飽和分枝状アルデヒドである。
【0018】脂肪族及び芳香族アルデヒドは、置換され
ていないか又は反応条件下に不活性である基、たとえば
場合により置換されたアリール- 又はヘテロアリール
基、たとえばフエニル基又はインドリル基、又はハロゲ
ン、エーテル、アルコール、アシル、カルボン酸、ニト
ロ又はアジド基によって置換されていてよい。
【0019】適当な脂肪族アルデヒドとして、たとえば
ヘキサナル、ヘキセナル、ヘプタナル、プロパナル、オ
クタナル、オクテナル及び2- メチルプロパナルが挙げ
られる。
【0020】適当な芳香族又はヘテロ芳香族基質とし
て、たとえばベンズアルデヒド又は種々に置換されたベ
ンズアルデヒド、たとえば3- フエノキシベンズアルデ
ヒド、4- フルオロ-3- フエノキシベンズアルデヒド、
2- クロロベンズアルデヒド、2- ニトロベンズアルデ
ヒド、4- メチルベンズアルデヒド等々が挙げられる。
【0021】この基質を本発明のHNLsの存在下にシ
アニド基ドナーと反応させる。
【0022】適当なシアニド基ドナーは、シアン化水
素、アルカリ金属のシアン化物又は一般式 R1 2 C(OH)(CN) I のシアノヒドリンである。
【0023】式Iに於て、R1 及びR2 は相互に独立し
て水素又は非置換の炭化水素残基を示すか又はR1 及び
2 は一緒になって炭素原子4又は5個を有するアルキ
レン基を示す。但しこの際R1 及びR2 は同時に水素を
示さない。炭化水素残基は脂肪族又は芳香族、好ましく
は脂肪族基である。R1 及びR2 は炭素原子1〜6個を
有するアルキル基を示すのが好ましい。シアニド基ドナ
ーは、アセトンシアノヒドリンであるのが極めて好まし
い。
【0024】シアニド基ドナーを、公知方法によって製
造することができる。シアノヒドリン、特にアセトンシ
アノヒドリンも市場で入手することができる。
【0025】シアン化水素(HCN),KCN,NaC
N又はアセトンシアノヒドリンを、シアニド基ドナーと
して使用するのが好ましい。但しこの際シアン化水素を
使用するのが特に好ましい。
【0026】この場合、シアン化水素をその塩、たとえ
ばNaCN又はKCNのうちの1つから、反応直前に遊
離し、物質そのものとして又は溶解された形で反応混合
物に加えることもできる。
【0027】反応を有機相、水性相又は2- 相システム
中で又はエマルジョン中で実施することができる。
【0028】使用される水性相は、本発明のHNLを含
有する水溶液又は緩衝液である。この溶液又は緩衝液と
しては、クエン酸ナトリウム緩衝液、リン酸塩緩衝液等
々が挙げられる。
【0029】使用される有機希釈剤は、水と混和しない
か又はほんの僅かしか混和しない脂肪族又は芳香族炭化
水素であってよく、これは場合によりハロゲン化された
アルコール、エーテル又はエステル又はそれらの混合物
であってよい。メチルt- ブチルエーテル(MTB
E)、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル又は
酢酸エチル又はこれらの化合物の混合物を使用するのが
好ましい。
【0030】この場合、本発明のHNLsを有機希釈剤
中にそのまま又は固定化して存在させることができる。
しかし反応を非固定化HNLを用いて2相系中で又はエ
マルジョン中で実施することもできる。
【0031】
【実施例】次に本発明を例によって説明する。 〔例1〕位置128で変異されたHbHNLの産生。
【0032】特異変異体を Quik Change TM Site-Direc
ted Mutagenesis Kit (StratageneCloning Systems, La
Jolla, CA, USA) を用いて産生する。HNLたん白質
の位置128のアミノ酸交換とは別に、制限酵素Acc
IIIに対する切断部位を、サイレント変異によって更に
導入する。
【0033】次のオリゴヌクレオチドをこの目的のため
に使用する: a)変異体W128Aを産生するために:
【0034】
【配列表】
【0035】b)変異体W128Fを産生するために:
【0036】
【配列表】
【0037】Hevea brasiliensis hnl遺伝子のcDNA
を有する組換えプラスミドpHNL104を変異誘発反
応に対する鋳型として使用する(plasmid preparation i
nanalogy with Hasslacher 等. 1996 J. Biol. Chem. 2
71, 5884)。次いで変異されたプラスミドで大腸菌を形
質転換する〔Epicurian Coli (登録商標) XL1 LaJolla,
CA,米国)。
【0038】次いでプラスミドDNAをいくつかの形質
転換体から単離し、変異と共に導入されたAccIII切
断部位の存在について制限酵素AccIIIで調べる。次
いで正のクローンを、位置128の所望の変異の存在を
立証するために及び望まない変異がhnl遺伝子の他の
領域に導入される可能性を排除できるように、hnlc
DNAの領域で配列分析に付す。
【0039】夫々の変異されたHNLをコードするフラ
グメントを制限エンドヌクレアーゼECORIによる消
化、次いでアガロースゲル電気泳動によって対応するプ
ラスミドから単離する。このフラグメントを発現ベクタ
ーpHIL- D2のDNA(Invitrogen Corporation, C
arlsbad, CA,米国) に連結する。このDNAはECORI
で線状化され、アルカリホスファターゼで脱ホスホリル
化されている。この組換えDNAで大腸菌SURE(登
録商標)(Stratagene clonong Systems, LaJolla, CA.
米国) を形質転換する。
【0040】プラスミドDNAをもう一度いくつかの形
質転換体から産生し、制限エンドヌクレアーゼNdeI
を用いてpHIL- D2の aoxI プロモーターに対する
hnlcDNAの存在及び(又は)配向について調べる。
【0041】適当なクローンからプラスミドDNAを制
限酵素NotIで線状化し、次いで電気形質転換(elect
rotransformation)によって Pichia pastoris 株GS
115に導入する。但しその選択は使用される宿主株の
ヒスチジン栄養要求の相補に対して行われる。この様に
して得られた形質転換体を次いで最小メタノール培地上
で減数増殖についてテストする。次いでいくつかのこの
様なMutS 形質転換体を、HNLたん白質を発現する
その能力に関してテストし、適する発現株を2つのHN
L変異体の夫々に対して選択する。この処理は、Pichia
発現キット(Invitrogen Corporation, Carlsbad, CA,
米国) を用いる説明書中に詳述されている実験と同様に
行われる。Pichia pastoris ゲノムへのhnl cDN
Aの組込み及び2つの発現株中に特異変異の存在を、P
CRによって増幅されたDNAフラグメントを配列する
ことによって確かめる。Ausubel 等, Current Protocol
sin Molecular Biology, Vols. 1-3, Greene Publishin
g Associates 及び Wiley-Interscience,ニューヨーク,
1995, に記載された方法を用いて単離された染色体D
NAは、PCRに対する鋳型として役立つ。PCRプラ
イマーの配列は次の通りである:
【配列表】
PP5AOX1 5' GACTGGTTCCAATTGACAAGC 3' PP3AOX1 5' GCAAATGGCATTCTGACATCC 3' 発現株を醗酵し、変異されたHNLたん白質を Hasslac
her 等, 1997,Protein Expression and Purification,
11, 61-71に記載されている様に単離し、精製する。 〔例2〕位置128が変異されたMeHNLの産生。
【0042】変異をクイックチェンジサイト- 直接変異
誘発キット(Stratagene CloningSystems, La Jolla, C
A,米国) を用いてpQE4- MeHNLwtに変える。
このために2個の相補プライマー──これはMeHNL
のヌクレオチド383- 435 (5' AAG CTT TTG GAG T
CG TTT CCT GAC GCG AGA GAC ACA GAG TAT TTT ACGTTC
AC 3')に相当し、所望の変異(下線部分)を含有する─
─を、Pfu DNAポリメラーゼを用いて伸長し、生
じる生成物をDpnlで処理する。次いで変異されたプ
ラスミドで大腸菌XL1ブルーを形質転換する。変異体
をT7DNA分析システム(Pharmacia) を用いて Sange
r 等(1977) Proc. Natl. Acad. Sci.米国, 74, 5463-54
67 と同様に変化された測定法による配列分析によって
確かめる。 〔例3〕(S)-3- フエノキシベンズアルデヒドシアノ
ヒドリンの産生。
【0043】(S)-3-フエノキシベンズアルデヒドシア
ノヒドリン(PBAC)が、m- フエノキシベンズアル
デヒド(PBA)10又は5mmol夫々とHCN1
4.4又は7.7mmol夫々とt- ブチルメチルエー
テル(MTBE)中で、位置128がアラニンで置換さ
れているMeHNL W128A又は組換えMeHNL
(J. Hughes等, Arch. Biochem. Biophys. 1994, 311
(2), pp. 496-502)又は組換えHbHNL−Ex.変異
体の存在下に反応させることによって得られる。
【0044】このために、夫々の場合、酵素液1.3m
l(HbHNLの場合0.26ml)を50mmolク
エン酸ナトリウム緩衝液8.3ml、pH5.4(Hb
HNLの場合蒸留水9.74ml)で希釈し、その後適
量のPBA(1.98g/1g)及びMTBE3又は
1.5mlを加える。次いでアルデヒド0.06ml
(HCN/ml)を急速に滴加する。反応の経過を、I
Pモニターを用いてアルデヒド含有量の減少によって追
跡する。反応を2時間後停止する。後処理のために、反
応液を夫々の場合MTBE2.5mlで希釈し、振とう
し、遠心分離する。その結果は表1に示される。
【0045】 *) 1.5時間後 n.d. 測定されなかった 〔例4〕有機培地中で、Manihot esculenta からの組換
えMeHNL(野性型)と変異体MeHNL W128
Aの比較。
【0046】例3と同様に、酵素3mg、ニトロセルロ
ース100mg(20mmolクエン酸塩緩衝液、pH
3.3で調製)、基質1mmol及びHCN150μl
をジイソプロピルエーテル5ml中で反応させる。
【0047】その結果を表2中に示す。
【0048】 表 2 MeHNL W128A 基質 t(h) 収率 ee t(h) 収率 ee (%) (%) (%) (%) ノナナル 6 35 81.1 6 87.3 80.2 ヘプタナル 1 99 80 1 99.5 88 2-メチル- 4.5 89 93.6 4.5 99 96.6 ブタナル 2-ヘキセナル 3.2 21.1 >99 3.2 85 96 n-PBA 7 30 99 8 82 99 p-HBA 2 31 >99 2 60 >99 CPA 1 90.7 99 1 94.3 99 PPA 0.3 79 67 0.3 93 86 フエニル- 4 69.8 99 4 81.6 96 アセトン BMK 4.5 100 52 4.5 100 78 BEK 5 40 45 5 46 82 p-HBA p-ヒドロキシベンズアルデヒド PPA フエニルプロピオンアルデヒド CPA シクロペンテン-1- イルアセトアルデヒド BMK ブチル メチル ケトン BEK ブチル エチル ケトン 〔例5〕水性緩衝系中で組換えMeHNLと変異体Me
HNL W128Aを比較。
【0049】例3と同様に、0.5Mクエン酸ナトリウ
ム緩衝液2.5ml中に基質0.5mmolと共にある
酵素1.2mgをKCN 1mmolと0.5Mクエン
酸ナトリウム緩衝液3.5ml、pH3.8中で反応さ
せる。
【0050】その結果を表3中に示す。 表 3 MeHNL W128A 基質 t(h) 収率 ee t(h) 収率 ee (%) (%) (%) (%) FPBA 4 11 99 4 47 95 PBA 22 66 97 22 75 92 m-HBA 3 74 0 3 80 0 p-HBA 1 76 92 1 71 96 PPA 1.2 60 21 1.2 94 90 FPBA 4-フルオロ-3- フエノキシベンズアルデヒド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハラルト・ヴアジャント ドイツ連邦共和国、70771 ラインフエル デン− エッヒターデインゲン、ゾンネン ビユール、2 (72)発明者 ペーター・ラウブル ドイツ連邦共和国、10965 ベルリン、カ ッツバッハストラーセ、32 (72)発明者 ジーグフリート・フエルスター ドイツ連邦共和国、70569 シュトウット ガルト、ボーゲンストラーセ、9エー (72)発明者 ホルガー・ビユーラー ドイツ連邦共和国、71640 ルートウイッ ヒスブルク、ルードルフ− グライナー− ストラーセ、14 (72)発明者 ヘルムート・シュウアーブ オーストリア国、8043グラーツ、マリアグ リューナーストラーセ、93 (72)発明者 クリストフ・クラッキー オーストリア国、8010グラーツ、アム・ド ミニカナーグルンド、38 (72)発明者 ウルリケ・ヴアーグナー オーストリア国、8010グラーツ、クレンガ ッセ、30 (72)発明者 エルンスト・シユタイナー オーストリア国、8144トーベルバート、バ ートストラーセ、11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改良された基質受容を有しかつ Hevea b
    rasiliensis 又はManihot esculenta (S)-ヒドロキシ
    ニトリルリアーゼに由来する(S)-ヒドロキシニトリル
    リアーゼに於て、大きいアミノ酸残基1個又はそれ以上
    を、それよりも大きくないアミノ酸残基で置き代えるこ
    とを特徴とする、上記リアーゼ。
  2. 【請求項2】 Hevea brasiliensis又は Manihot escul
    entaから得られる組換え(S)-ヒドロキシニトリルリア
    ーゼに由来する、請求項1記載の(S)-ヒドロキシニト
    リルリアーゼ。
  3. 【請求項3】 組換え(S)-ヒドロキシニトリルリアー
    ゼの配列が完全な形であるか又は切りつめられている、
    請求項2記載の(S)-ヒドロキシニトリルリアーゼ。
  4. 【請求項4】 大きいアミノ酸残基としてトリプトファ
    ンをアラニン又はフエニルアラニンで置き代える、請求
    項1記載の(S)-ヒドロキシニトリルリアーゼ。
  5. 【請求項5】 組換え(S)-ヒドロキシニトリルリアー
    ゼの完全な配列の位置128のトリプトファン残基がア
    ラニン又はフエニルアラニンによって置き代えられてい
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の(S)-ヒドロ
    キシニトリルリアーゼ。
  6. 【請求項6】 クイックチェンジサイト- 直接変異誘発
    キットを用いて、活性中心に至る疎水性チャンネル内で
    突然変異を行うことを特徴とする、請求項1記載の
    (S)-ヒドロキシニトリルリアーゼを製造する方法。
  7. 【請求項7】 (S)-シアノヒドリンを製造するため
    に、請求項1記載の(S)-ヒドロキシニトリルリアーゼ
    を使用する方法。
  8. 【請求項8】 脂肪族及び芳香族アルデヒド及びケトン
    をシアニド基ドナーの存在下に請求項1記載の(S)-ヒ
    ドロキシニトリルリアーゼと反応させることを特徴とす
    る(S)-シアノヒドリンの製造方法。
  9. 【請求項9】 有機相、水性相又は2- 相系中で又はエ
    マルジョン中で反応を遂行する、請求項8記載の方法。
JP18809499A 1998-07-02 1999-07-01 改良された基質受容を有する(s)−ヒドロキシニトリルリアーゼ及びその使用方法 Expired - Fee Related JP4430757B2 (ja)

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